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  • 2007年05月 の記事一覧

2007年05月31日(木) 記事No.7444

長谷川 櫂 「俳句的生活」 中公新書 を読んだ。



俳人の散文は、緊張感があって良い文章である。



内容も、いろいろ面白い事が、書かれている。
俳句は17音の制約を受けるので、散文のように説明が出来ない、省略と共に切れ・切れ字が必要とされるが、その理由が第1章に上手く説明されている。



『「や」「かな」「けり」という切れ字はどれも俳句という短い詩の中に時間的、空間的な間を生み出すのであるが、忘れてはならないのはみな記憶、忘却、追憶、回想などなど、すべて人の心の動き、意識のあやに深くかかわっているということである。いわば、切れ字によって切った言葉のすき間に心の世界が開けている。間とは単に時間的、空間的なすき間であるのではなく、多分に心理的なものなのである。』 p.15



俳句の機能、技術がよく見える説明である。
俳句に説明は要らないのである。
感じ合うことが前提なのである。
笑山のような初心者には、それが解らない。

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2007年05月31日(木) 記事No.7445

今日は褻の日である。


家に早く帰り、ブログノ整理をするつもりであったが、
今日でウイルスバスターの有効期限が切れる。
更新パックは購入済みで有り、すぐ更新が完了すると、考えていたが、甘かった。



更新手続き→ウイルスバスター2007のインストール→
ウイルスチェックこの流れが完了するのに、3時間掛かった。
何も出来ないことになった。



ただ、このバージョンから1ライセンスで3台まで使用できるようになったのは有難い。

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2007年05月30日(水) 記事No.7446

今日は、俳句教室の日である。
仕事を、手際よく(?)切り上げて、会場である、文化センターに向かう。
仕事先からセンターのあるビルまでは歩いて15分程度である。
地下鉄の定期券もあるのだが、健康のために歩くことにしている。



会場に着くと、先輩会員はすでに、皆さん着座しておられる。
日によって異なるが、毎回13~14名の参加者である。
先生はまだである。
新参者の笑山は、入り口に近いところに着座し、歳時記、ノートを取り出し、用意してきた菜花の3句をもう一度眺める。



この教室の運営は、句会に準じて運営されているようだ。
なにぶん正式な句会に出た経験がないので、準じているとしか言えないのである。



教室の運営
1.出席者は、自作の3句を用意して、参加する。
2.原稿用紙に3句を書き、無記名で先生に提出をする。
3.先生は、原稿用紙に連番を取り、回覧する。
3.出席者は、回覧された原稿が、1枚づつ順送りされるので、ノートに書き写す。毎回、40句前後になる。
4.書き写した句の中から、気に入った句を3句選び、今度は記名して、原稿用紙に書き写し、先生に提出する。
5.先生が、提出された前句の中から、各人2句位、コメントされる。直した方がよいものは、具体的に指導がある。
6.次に、最後の30分で、参加者が選んだ3句について、選句した理由、句の感想等を、各人毎順番に説明する。聴いている人は、自分の句が選ばれた場合は、作者として名乗りを上げる。この時、初めて、句と作者が結びつく。



だいたい毎回こんな風に運営されている。
句のテーマ、季節は、定められていないので参加者の自由に任されている。季節、テーマ、作風多種多様である。
花を詠った綺麗なものもあれば、不安なもの、恐ろしいもの、滑稽なもの、人生を詠んだもの色々である。
ここに書けると良いが、不特定多数の第三者に公開するのは、残念ながら作者しかできない。



笑山が、提出した菜花の3句は、次の3句である。
①菜の花や俄か蕪村に日の暮るる
②サッチモの世界素晴らし菜花咲く
③胡麻和えの菜花が一番二人酒





images






①は、誰もが知っている蕪村の「菜の花や月は東に日は西に」をふまえた、本歌取りである。句意は、蕪村になろうとしても、句は出来ず、日が暮れていくばかり、だが、矢張り蕪村の詠んだ風景は美しい。
②はご存じサッチモことルイ・アームストロングのWHAT A WONDERFUL WORLD。
CMでも使われた誰でも知っている名曲をふまえているので、ある意味では本歌取りである。歌詞は注を参照。


③は、わかる人しかわからない。



先生のコメントは、①と②、③は無し。
①は蕪村の本歌取り、蕪村の世界そのもの。
②しゃべりすぎ。素晴らしきは止めたいとの指導あり。



会員の選句では、①に2票入った。
評は、ユーモアがある、センチメンタリズムとロマンチシズムに乾杯。
選んでくれて、有り難うございます。




注:

【What a wonderful world 歌詞】



 






I see trees of green, red roses too.
(木々は碧く 薔薇は紅く)
I see them bloom for me and you.
(色あざやかに芽吹き 心なごませてくれる)
And I think to myself, ”What a wonderful world!”
(見るたびわたしはしみじみ思う (この世はなんと素晴らしい!)と)



I see sky of blue, and clouds of white,
(青く澄んだ空 たなびく白い雲)
the bright blessed day, the dark sacred night.
(輝く恵みの朝 暮れゆく神秘の夜)



And I think to myself, ”What a wonderful world!”
(それらに出会うたびわたしはしみじみ思う (この世はなんと素晴らしい!)と)



The colors of the rainbow,
(空にはなないろの虹が輝いている)
so pretty in the sky,
(あなたの上にも わたしの上にも)
are also on the faces of people going by.
(その下で わたしたちは)
I see friends shaking hands, saying, ”How do you do?”
(顔をみあわせ 手をとりあい そして心から伝えあう)
They are really saying, ”I love you.”
(「あなたに逢えて本当によかった」と)



I hear babies cry. I watch them grow.
(新しい命が産声をあげる)
They’ll learn much more than I’ll ever know.
(わたしは見ることのない未来に出会うために)
And I think to myself, ”What a wonderful world!”
(育まれる命を見るたびしみじみ思う (この世はなんと素晴らしい!)と)
Yes, I think to myself, ”What a wonderful world!”
(そう、本当にしみじみ思う (この世はなんと素晴らしい!)と)



以上の歌詞と和訳はブログ「幸せになるために」
http://blog.livedoor.jp/yyyyohko/archives/50436483.html
から転載させていただきました。

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2007年05月29日(火) 記事No.7447

笑山は、今年になり、ある文化センターの俳句教室に通い始めた。
俳句を作るのは、小学校5年生以来である。
全くの初心者である。



俳句教室では、毎回出席の際、自作の句3句を持参する必要がある。その教室が、明日30日に開催される。
このブログを開設する事となった、真相は「始まり」に書いたとおりだが、ブログ名を考える必要があった時、句造りに呻吟していたのである。菜の花をテーマに3句作ろうと思って、思い悩んでいたのである。
句の他にブログ名を考えるのは、面倒である。菜の花をブログ名にすれば簡単じゃないか! これが真相である。
従って、ブログ名は、行き掛かり上の、たまたまの、偶然の産物である。



偶然の産物だからと言って、疎かではない。偶然の所産でないものはない。個人唯心論者の依って立つこの自分というものですら偶然のもたらしたものである。
自分は、父と母の出逢いの上に生まれたものだが、父にも母にもそれ以外の出逢い、可能性は無限にあったはずである。あらゆる可能性の中から、たまたま偶然に結びついた結果、自分が生まれたのである。このことが解れば、すべての根拠である自分というものが、偶然の産物である事が理解できる。あらゆる可能性の中から1つの可能性が現実化したものである。それを必然と表現するのかも知れない。



人生は偶然と必然の綾なす糸で織り上げられている。
人の前には、あらゆる可能性が開かれている。次の瞬間、何をしても自由である。宝くじを買いに行っても良いし、ふらりと旅に出ても良いし、ラーメンを食べに言っても良い,...
可能性は無限にある。



人はこの可能性を、知らない、知りたくない、目をそらしたい、一つの可能性だけにしたい...色々な態度を取る。
それは、人に任されている。
開かれた可能性の中から、次の瞬間、何を選択するか、どんな行動をするか、それは、自分次第である。



笑山が、次に何をするか?
それは、明日の菜花亭日乗を見ないと、解らないのである。

(1)始まり・菜花亭日乗 |  トラックバック(0) |  コメント(0) |  記事を編集 | 

2007年05月28日(月) 記事No.7448

今日から、また仕事が始まる。
所謂「褻の日」である。淡々、坦々と過ごすのみである。



夕方、仕事中に同僚が、M農水相が自殺したと話す。
政治家の中でも強そうな人だから、意外な感じがする。強い人ほど折れるときは、ぽきっと折れるのかも知れない。



帰宅すると、TVはその報道ばかりである。
遺書が残されているらしいが、詳しいことは報道されていない。



M農水相との関係は、大臣と一般国民との関係でしかないし、情報も報道されているものしかないが、今回の事件を聴いて、思うことは、組閣の際の意外感である。
安倍首相が、M議員を農水相に任命したとき、変な気がした。
小泉首相の改革路線に抵抗しながら、自民党に残った人物である。
改革路線を安倍首相が継承するのであれば、論理の破綻する人事である。



M農水相は林野庁出身で、農政通であり、実務能力があるという理由であろうが、過去との連続性のないところに改革が成立するのであるし、道路問題を梃子に守旧派を一掃した訳だから、過去の農政に通じた人を選択するのは、改革の判断を誤った任命者の責任である。時代の趨勢に沿わない人を任命してしまったために、そのため今回の事件に繋がったと言われても仕方ないであろう。



真相の全貌は明らかでないが、M農水相は、行き詰まってしまったことは確かだろう。
遺書を残して自殺するような人物であるから、人間も悪くはないのだろう。ある代議士が、事件の感想を聞かれて、「彼は脇が甘かった」と言っていたが、その通りだと思う。
1本 5000円の還元水。脇が甘くなければ、そんな子供じみたことはしないだろう。
悪い奴ほど、よく眠り、脇を締めているのだ。



ところで、南紀のグリーンピアの払い下げ問題の真相究明はどうなっているのだろう?
町長は、問題にならない人物だが、社会保険庁の問題にからめて、国の物件の処分を町長が出来る訳がない。
中国の幽霊企業が転売条件で払い下げを受けているとの報道だが、この利権はどこに流れたのか?
5000円の還元水よりこちらの方が余程問題だと思われる。
自民党の某首脳が、中国から評価されているらしいが、背景に繋がりがあるのであれば、大時代的表現を用いれば、国賊である。
問題は、還元水よりグリーンピアである。



自民党首脳のために、国会答弁の方針を転換させられ、宙づりにされ、行き詰まってしまったM農水相のご冥福を祈りたい。
日本人は、死者は鞭打たないのである。

(16)時事・世相 |  トラックバック(0) |  コメント(0) |  記事を編集 | 

2007年05月27日(日) 記事No.7449

30度を超える夏のような日になった。
JR中央線の車窓からの風景は、田には水が張られ、田植えも済んでいた。田の向こうには、若葉の竹藪が見え、その先には、植林された杉林が整然とした姿を見せている。



会場のセラトピア土岐は、駅から徒歩で10分程度の近さである。
開場時間の13:30前に着いたが、すでに同好の人達は集まっている。
入り口には参加蔵の菰樽が並べられ華やかな雰囲気である。
会場入り口で、参加費を支払うと、参加蔵および出品酒が記載された資料とガラス製の盃、おつまみ(さきイカ、柿の種)が渡される。







会場正面には「第4回美濃地酒を楽しむ会」の横断幕が掲げられ、その下には、参加蔵の菰樽が並べられ、会場には酒造り唄が流れている。



会場には、丸テーブルが置かれ、2つの蔵が1つのテーブルに出品酒を置き、試飲が出来るようになっている。試飲しながら、蔵の方と親しく話をすることが出来る。
入り口近くのテーブルでは、利き酒マッチングが行われている。
新聞紙にくるまれた銘柄を飲み、並べられた各蔵の出品酒のどれと同じか当てるゲームである。
反対側には、各蔵の仕込み水が1升瓶に詰められ、和らぎ水として自由に飲むことが出来る。



出品酒の詳細は、改めて日本酒の会のサイトで報告することとしたい。



このような地方の蔵の地酒に親しく近づける機会が提供されることは嬉しいことである。

P.S.
日本酒の会sake nagoyaのサイトに参加報告が掲載された。
http://www.sakenagoya.com/taiken/2007/20070527/tai20070527.htm


 

   日本酒の会 |  トラックバック(0) |  コメント(0) |  記事を編集 | 

2007年05月26日(土) 記事No.7450

今日は土曜日である。
笑山の休肝日では無い日である。
そこで、今日の晩酌は、蓬莱泉の「醁」(ろく)を飲む。



蓬莱泉は関谷醸造(愛知)の銘柄である。この蔵は「空」を醸す蔵と言った方が分かり易いだろう。
http://www.houraisen.co.jp/



サイト「日本酒物語」の直近の日本酒ランキングでも12位にランクされているから地酒というより一般的評価も高い全国銘柄と考えても良いだろう。



「山廃純米  醁 roku ろく」  は、関谷醸造のHPに依れば、
旨味とコクのある骨太なタイプのお酒、「醁」は「旨い酒」という意味とのことである。
スペックは、
麹 米   :  五百万石 (精米歩合55%)
掛 米   :  チヨニシキ (精米歩合55%)
アルコール度数   :  15度以上 16度未満
秋~冬季限定出荷
価格 : 1.8L 2,625円 720ml 1,313円
  
 



山廃の純米酒というと予見では、酸味があり旨みのある世界だが、やや重い感じの後口というものだが、実際は、飲んでみると、滑らかで、酸の厚みは感じないが旨みが感じられる。スッキリとした山廃である。


蓬莱泉の滑らかな世界は、熟成にあると思われるが、この「醁」も2年程熟成させているらしい。



冷やで飲んでいるが、燗にすると、酸が表面に浮いて丸みが出るかも知れない。
HPの商品紹介では、「お燗をして楽しんでいただきたいお酒です。純米酒ですので熱燗にするより上燗(約45℃)~ぬる燗(約40℃)ほどがお薦めです。冷やして召し上がっていただいても十分楽しめます。」と書かれている。
冷やで充分に美味しい酒である。



最近、関谷醸造の銘柄を飲む機会が多い。
「吟 special」、非公開のものも含まれるが、「空」、「春のことぶれ」、「玉桂」どれを、とってもスッキリとした上品さ、甘さ、酸のふくらみ、旨み、後口のキレの良さを感じる。



この蔵の造りの特徴は、酒質の安定性にある。年によって当たりはずれのある、天候次第の造りではなく、再現性のある造り、常に安定した品質の酒を世に出すと言う考え方である。



岐阜の「ざっぶんの会」の報告にも書いたが、「玉桂」は普通酒であるが美味い。家で晩酌にするには最適であろう。
山廃のごってりした重い世界を求める人には、合わないだろうが笑山は「醁」は、良い酒だと思う。


 

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2007年05月25日(金) 記事No.7451

5月19日 久しぶりにマービン・ゲイのライブ放送を見た。
BS2 「黄金の洋楽ライブ マービン・ゲイ 」


1980年7月7日、スイスのモントルーで行われたジャズ・フェスティバルのライブ放送である。
1984年、彼は45歳の誕生日の前日、実の父親から射殺されてしまうが、その4年前のライブである。



歌を魂で歌う姿は、少し痩せて、窶れているように見えたが、
相変わらず彼の歌は心に響くものがある。
渾身の精力を使い歌う彼は、ドラッグを使う事でしか、緊張を維持できなかったのかも知れない。
ピアノを演奏するシーンで、準備が出来ていなかったとつぶやいて、最初からもう一度とバックに言う表情は疲労に満ちていた。



最後のシーンで、聴衆に対し、神の祝福を祈る姿は、神父のようである。




謹厳な神父であった彼の父は、子供達を厳しく育てたらしい。
子供達は父を恐れた。子供達の目には、DVとしか映らなかったであろう、それが父の愛の鞭であったとしても。
父と子の相克は、普遍的なものである。ギリシャ悲劇から最近の新聞の三面記事まで、事例に溢れている。
医者である父親の愛の鞭である制裁を暴力としてしか理解できなかった高校生が自宅に放火し、母、兄弟を焼死させてしまった事件は記憶に新しい。



神父である彼の父は、大人になったマービンから暴力の返礼を受けていたのかも知れない。ドラッグに溺れながらステージで神の愛を説くマービンを許せなかったのかも知れない。また、成功した息子を嫉妬したのかも知れない。真相は、父と子の中でしか解らない。
ただ、射殺されたことにより、マービンは父との桎梏から解放されたのかも知れない。
事件によって、マービンは歩みを止めた。彼の人生は、終わることによって、逆に永遠の命を得た。




彼の歌声は、「I Want You」「What’s Goin’ On」は、死後四半世紀を経た、今も生命を終えることなく、ますます輝いている。



【演奏曲目】
 「Got To Gve It Up」
「Funky Space Rencarnaton」
「Let’s Get It On」
「After The Dance」
「If Ths World Were Mne」
「An’t Nothng Lke The Real Thng」
「An’t No Mountan Hgh Enough」
「How Sweet It Is (To Be Loved By You)」
「An’t That Pecular」
「I’ll Be Doggone」
「I Heard It Through The Grapevne」
「Dstant Lover」



彼の死の真相については、笑山は詳しいことは知らない。
(詳しいことが知りたい方は、
「DEAR MARVIN GAYE 」http://marvingaye.exblog.jp/ をご覧いただきたい。)

(7)音楽 |  トラックバック(0) |  コメント(0) |  記事を編集 | 

2007年05月24日(木) 記事No.7452

 2007年6月1日(金)より全国ロードショーされる「ザ・シューター/極大射程」試写会に行った。



映画は、遠くから走ってくる機関銃の設置されたジープを狙撃するシーンから始まる。
アフリカで作戦に従事している海兵隊のシューター(狙撃手)のスワガーは、戦闘の際、同僚の観測手を失う。作戦室が彼等の救出を犠牲にしたためである。
 
帰国した彼は、広大な自然が広がる山岳地帯に居を構え、愛犬とと共に暮らしていた。
 ある日、突然男達が現れる、政府の関係者達である。スワガーは、大統領暗殺計画があり、狙撃現場を予想して、狙撃を阻止して欲しいと依頼される。
 アメリカ合衆国、星条旗のため協力して欲しいと、言われて、引き受けることになる。


大統領の演説現場を事前に見て回り、狙撃が実行される場所を特定したスワガーは、阻止するための準備を行う。
演説台に登場した大統領を、狙撃する犯人を逆に狙撃することになった。そしてその時が来る。銃声が響き、撃たれた男は...。



【CAST】
主人公のスワガー: アカデミー賞主要4部門受賞の「ディパーテッド」のマーク・ウォールバーグ。
他 マイケル・ペーニャ 、ダニー・グローバー 、ケイト・マーラ


監督: アントワーン・フークア 
    「トレーニング・デイ」で、デンゼル・ワシントンにアカデミー賞主演男優賞をもたらした名匠。
原作: スティーヴン・ハンターの「極大射程」(新潮文庫刊)。
2007年度作品/パラマウント映画/UIP配給


【感想】
 組織の腐敗、官民の癒着、民主主義の愚かしさに直面した主人公は、一人敢然と巨悪に戦うために銃を持って立ち向かう。信じられるのは自分の能力、身体、精神力のみ。と言う設定はアメリカ映画に良く出てくるお定まりである。



 本当にアメリカ的な映画である。全編、戦闘シーンである。
眠っている暇はないが、銃器に対する快感のようなもの、攻撃的な感情には、ちょっと違和感を感じてしまう。我々日本人に置き換えれば、東映任侠映画の最後は主人公が日本刀をキラリと光らせて、単身敵地に乗り込むといったことであろうから、理解できないこともないか。

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2007年05月23日(水) 記事No.7453

衛星映画劇場「天使のくれた時間」(原題 THE FAMILY MAN


アメリカ映画・2000年


 BS2   523() 9:0011:07 放送     



最後まで見るつもり無く、見始めたのだが結局最後まで見てしまった。ストーリー展開がスムーズで飽きさせない。
監督の手腕を感じさせる、滑らかさである。


 


話は、空港の出発ロビーから始まる。
恋人同士のジャックとケイトの二人が別れを惜しんでいる。
ジャック
は、証券会社の有能な社員で、将来の布石として、キャリアアップのため、イギリスのシティーへ研修に行くところである。


弁護士志望の彼女は、今別れれば、永遠の別れになる不安を感じて、必死に、ロンドンには行かないで、このまま残って欲しい、二人で暮らしたいと懇願する。
野心家である彼は、自分の将来の自己実現のために、気持ちを断ち切って、彼女を残して、搭乗ゲートへ進む。




次のシーンは、それから13年後である。


彼は、今ではウォール街のビジネス社会で辣腕をふるい、裁定取引、M&A等の取引で、巨額の利益を会社にもたらす有能な経営者に変貌している。
夜になれば、まだ独身であるが高収入のジャックは、最上級のスーツに身を包み、レストランで、最高のメニューを注文し、最高級のワインを口に含むセレブな生活を過ごしている。勿論、夜を共に過ごす女性の友達にも事欠かない。




ある日、ケイトから会いたいと電話が有り、秘書から聴いた彼は、もう済んだ過去のこととして会おうとしない。
そんなある夜、コンビニに飲み物を買うために立ち寄った彼は、事件に遭遇する...。




ここから、話は急展開することになるが、これから見られる方もあるだろうから、敢えて書かないことにする。
レンタルショップに有れば、奥さん、旦那と一緒に見て欲しい。


どっちの道を歩むのかは、勿論、本人が決めることであるが。


「卒業」に似たラストシーンは、女性の心の琴線を鳴らすに違いない。もてないと思っている男性は、このラストシーンを見て、女心を勉強して欲しい。
 大多数の女性が魅せられるレッド・バトラーに、大多数の男がなれない以上、決心して前に進むしかないのである。
 果報は寝て待つ訳にはいかないのである。




アメリカ社会は一元的でないと言われるが、この映画は、健康なアメリカの心を感じさせる。ニューヨークの摩天楼の片隅の埃にまみれた生活ではなく、郊外のこじんまりとした芝生のある我が家に生活する人の心である。




金ですべて可能であると豪語した、日本人の若手起業家が話題になり、忘れ去られようとしているが、ウォール街の亜流、コピーで有ることは明白。その兄貴分みたいなのが、今また性懲りもなくTV放送会社にちょっかいを出しているが、アメリカにも健全な心が有ることを理解して欲しいものだ。


金は労働の結果であって、目的ではない。
金を背負って三途の川が渡れると思っているのだろうか。

ジャックを演じるニコラス・ケイジは、良く感情を表現している。
存在感を感じさせることは重要な演技力だ。



〔監督〕ブレット・ラトナー
〔脚本〕デビッド・ダイヤモンド、デビッド・ワイスマン
〔撮影〕ダンテ・スピノッティ
〔音楽〕ダニー・エルフマン
〔出演〕ニコラス・ケイジ、ティア・レオーニ、ドン・チードル
 (2000年・アメリカ)〔英語/字幕スーパー/カラー〕

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