日本酒の会sake nagoya - 菜花亭日乗
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菜花亭日乗

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2020-06-19 (Fri)

2020/06/19 日本酒の会sake nagoya 6月例会「雄町」(その1)

2020/06/19 日本酒の会sake nagoya 6月例会「雄町」(その1)

地下鉄丸の内駅を出て、護国神社方面に歩く。久し振りに再開された例会に参加できる嬉しさを確認しながら、この4ヶ月の空虚さを思い出していた。2月の上旬、コロナはまだ対岸の火事だった。武漢では感染者が2万を超え、死者も激増、日本にもクルーズ船が横浜に入り感染者が出ていたが、それは船の中の事だった。 2月例会の後、3月に入ると中国からの渡航者により国内でも感染者が出始め、様相が変わった。 学校の臨時休校や、専...

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地下鉄丸の内駅を出て、護国神社方面に歩く。
久し振りに再開された例会に参加できる嬉しさを確認しながら、この4ヶ月の空虚さを思い出していた。

2
月の上旬、コロナはまだ対岸の火事だった。
武漢では感染者が2万を超え、死者も激増、日本にもクルーズ船が横浜に入り感染者が出ていたが、それは船の中の事だった。
 2月例会の後、3月に入ると中国からの渡航者により国内でも感染者が出始め、様相が変わった。
 学校の臨時休校や、専門家会議の3密の回避などの生活に関わる対策が必要になった。
 緊急事態宣言や有名芸能人の急死などを経験し、日本の社会が社会的な活動を停止しなければならないような状況に陥った。

その混乱の中で、この会も、3月、4月、5月と中止せざるを得なくなった。
 毎月の第3金曜日、今月は開催されるだろうかと期待しながら月日が過ぎた。

個人的にも自粛、StayHomeはストレスが多くつらい日々だったが、今日、こうして再開された会に向かって歩いていることは、嬉しいとしか言い様がない。


毎年、6月の例会の頃は、護国神社の紫陽花の花が咲く頃。
会が始まる前に紫陽花を見ることが常だった。

今年も、紫陽花は同じように咲いているか、見に行くことにして、堀端の道を歩く。
 橋を渡り、護国神社の前に出ると、紫陽花の花が見えた。

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鳥居の前の紫陽花は、切られたので小さな株になっていた。

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額紫陽花は変わりがない。

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七変化も楽しめる。

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鳥居から奥は、今までと変わりなく、多くの花が咲いている。

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雨の雫もまだ見える。

護国神社から桜華会館へ通じる道に殉職警察官之碑・殉職消防員之碑が建てられている。
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 その前の紫陽花の赤い色が一際目に映えた。
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紫陽花は、人の世のコロナ騒ぎを余所に、いつもの6月のように変わることなく、彩り豊かに咲いていた。
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月の例会は、これなのだと思った。

会場の「旬彩処かのう」に着いた。
桜華会館のドアを開けて、中にはいると時間は18時、外はまだ明るいのだが、明かりが点灯され、赤ちょうちんも赤い光で招いていた。

いつもは、ガラス戸を開けて中に入るのだが、今日は違っていた。
 目の前の光景は、見慣れた光景なのだが、今日はそうではなく新鮮だった。
 カメラを取り出して、いつもと違う「日常」を記録した。


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帰るべき「日常」が在るとすれば、この場所が必要なのだと、思いながら、ガラス戸を開けて、中にはいった。


まだ開会の19時までには1時間あるが、中では幹事のH氏が今日の出品酒「雄町」を準備していた。

主催者としては、この4ヶ月は、コロナ対策で大変だった筈だ。
 開催の準備はしなければならないが、結果は中止、それが3回も続いた。準備の苦労は毎月続いた筈だ。

6
月開催にあたっても、参加者へのメールの中で、会の感染対策の報告と参加者への要請を行っている。

『日本酒の会 sake nagoyaといたしましては、
新型コロナウイルス感染症の拡大防止の観点から
定例会の実施を見合わせてきましたが、
徐々に社会経済活動も再開されつつあることから、
できる限りの対策を講じたうえで、
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月の定例会を実施することとしました。

具体的には、次のような対策を取ったうえで
開催する予定ですので、ご参加の皆様には
ご理解とご協力をお願いいたします。
1
 密接を避けるため、定員を縮小します。
2
 受付時に手指のアルコール消毒をお願いします。
3
 酒談義は控えめに、各自で利き酒に集中してください。
4
 料理は大皿ではなく、個々に提供します。
5
 ランキングの結果発表はホームページで発表します。
6
 新人紹介は当分の間、見合わせます。
7
 席の移動は極力ご遠慮ください。』

いつもとは違う環境の中で、いつもと同じように日本酒を利く機会を提供していただいた、sakenagoyaの幹事さん関係者に感謝したい。


【今日の出品酒】
3
月から舞台に登場すべく待機していた10銘柄の雄町たち。
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参加者が50名を超えた2月までは、銘柄数は12だったが、コロナ対策で密を避けるために人数を制限したため10になっている。
 加えて、今日は利き酒の全体評価の公表は、この場では行わず、会の公式サイトで公表となり、最後の恒例の新人参加者の自己紹介も今日は行われなかった。
 やや寂しいが、参加者の安全のためを考えればやむを得ないことだ。

以下、今日の出品酒10銘柄の紹介をする。
(個人的な利き酒の印象、評点を記載しているが、個人の嗜好によるもので、客観性はもとより無いことをお断りする。)



(1)
 東鶴 特別純米 雄町 中汲み (製造2019/10) 東鶴酒造 (佐賀) 
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立香は仄かに甘いもの。甘い入り口、とろりとしている。含み香にやや個性がある。広がり、ふくらみは大きくない。味が中に集まる傾向で味わいの世界が小さい印象。評価7.0



(2)
 純米大吟醸 二兎 備前雄町四十八 火入  (製造2018/07) 丸石醸造 (愛知)
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 立香はあまり感じない。甘い入り口、スッキリとしている。ふくらみ、広がりより、辛味を背景にした切れの良さがある。後半、辛味の他に雑味のようなものを感じる。後口は切れが足りない感じ。評価7.0



(3)
 昇龍蓬莱 きもと純吟 雄町 60 平成29年度醸造 (製造2020/01)  大矢孝酒造 (神奈川)
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 立香は仄かな甘い香り。とろりとした舌触り。甘さ控え目でスッキリとした入り口。ふくらみが大きく豊かさを感じさせる。透明感もある。辛味は感じない。中盤以降の切れが良い。後口は辛味系。評価8.0.



(4)
 モダン 仙禽雄町 2019 (製造 2019/09) せんきん (栃木)
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 立香は仄かなものだが、何か香ばしさを感じさせる。丸い舌触り、口に含むとスーッと広がり、広い世界を感じさせる。入り口の後、微発泡感の名残のようなものを感じさせる。切れが良く、透明感と広がりがある世界で、品格と豊かさを感じる。評価9.0



(5)
 姿 純米吟醸 無濾過生原酒 (製造 2019/04) 飯沼銘醸 (栃木)
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 立香は軽いものだが仄かに鼻に抜ける爽やかさを感じる。甘い入り口。バランスの取れた味わい。ふくらみ、広がりはNo.1No.2に比べ小さく、やや世界が小さい印象。甘くとろりとしているが、切れ、透明感がもう一つ足りない。後口は辛味系。評価7.0



(6)
 純米吟醸 ゆきの美人 雄町 (製造2019/10) 秋田醸造 (秋田)
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 立香は仄かに甘い香り、エチル系。入り口は、透明感とふくらみを感じる、舌触りも丸い。入り口で一挙にふくらみ、しかし、次の中盤に味が急激にしぼむ。頭でっかち尻すぼみの味の展開。時期的に少し峠を越しているのかもしれない。評価6.0


(7)
 開運 無濾過純米 赤磐雄町 (製造 2020/01) 土井酒造場 (静岡)
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 立香はあまり感じない。入り口は甘くなく、スッキリとしているが次に味の塊があり、雑味を感じる。味が中に集まり、広がらない。味わいの世界が狭い。評価6.0



(8)
 角右衛門 特別純米酒 雄町仕込 (製造 2019/11) 木村酒造 (秋田)
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 甘い立香。とろりとした舌触り。丸味のある味わいで透明感もある。中盤、辛味系のピリ感がある。含み香は吟醸香の名残のようなものだがやや気になる。後半は含み香と辛味。評価7.0



(9)
 東洋美人 一歩 雄町 (製造 2019/08) 澄川酒造場 (山口) 
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立香は軽く甘い香り。丸い舌触り、刺激的なものがない味わい、とろりとしているがふくらみは大きくない。中盤に味の大きさは感じない、ややショビついた感じ。中盤以後底に渋みを感じる。何か峠を過ぎた印象を受ける。評価6.0



(10)
 千峰 天青 雄町 (製造 2019/10) 熊澤酒造 (神奈川)
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 甘い立香。スッキリとした入り口。透明感あり、滑らかな舌触り。広がりは大きくないが味の主張があり、味の底に渋味、苦味の締めがあり雄町らしい味の世界を感じた。評価9.0



<利き酒の印象>
・全体的に柔らかい、丸味のある、ふくらみのある味わいの酒が多かったような気がする。
 筆者の好みは、雄町より山田錦だが、個人的な思い込みでは雄町は無骨・荒い・味の芯・苦味と渋味・男らしいイメージだ。
 一方山田錦は繊細、滑らか、ふくらみと透明感、味の調和、湯柔らかく優雅で女性的なイメージだ。
 その思い込みからすると山田錦のような味わいの雄町の酒が多かったような気がした。

・最高点の9点をつけた銘柄が2酒になったのも同じ事情からだ。
(4)
「モダン 仙禽雄町 2019」は、個人的思い込みからすれば山田錦で造られたような広がりと透明感があり、個人的な好みでは、これが今日の1番。

しかし、今日のテーマは「雄町」。
(4)
は好みではあるが、個人的には雄町の酒ではない。山田錦の世界なのだ。

それで、今日最も個人的に雄町のイメージに近かった(10) 「千峰 天青 雄町」も9点にした。
スッキリとしているが味わいに主張があり、苦味と渋味が味を締めていたのが雄町らしい世界だと感じた。

・どの酒米を使いどの様な味わいを作るかは杜氏の専権事項だが、どの酒米を使っても同じ様な味わいの酒になっては面白くないと思う。
 雄町の酒は、もっとゴツイ、苦み走ったいい男のような格好良さが漂う酒にしてほしいと思うのだが、これは個人的な思い込みなのだろう。




2020-06-19 (Fri)

2020/06/19 日本酒の会sake nagoya 6月例会「雄町」(その2)

2020/06/19 日本酒の会sake nagoya 6月例会「雄町」(その2)

コロナ禍の中での飲食は、対策が求められている。料理も今までとは違って、コロナ対策が講じられていた。今までは、各人別の料理と、4,5名分の大皿と組み合わせで提供されていた。人数が多く50名を超えると、各人別ではテーブルに皿が並ばなくなってしまうからだ。今日は、人数が絞られた関係ですべての料理が各人別に提供され、大皿はなかった。お店は、人数は少ないが準備と片付けの手間は増えて大変だ。・枝豆定番の枝豆。塩味...

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コロナ禍の中での飲食は、対策が求められている。
料理も今までとは違って、コロナ対策が講じられていた。

今までは、各人別の料理と、4,5名分の大皿と組み合わせで提供されていた。人数が多く50名を超えると、各人別ではテーブルに皿が並ばなくなってしまうからだ。

今日は、人数が絞られた関係ですべての料理が各人別に提供され、大皿はなかった。お店は、人数は少ないが準備と片付けの手間は増えて大変だ。


・枝豆
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定番の枝豆。
塩味は軽いふりかけで枝豆の自然な甘さと食感がある。


・冷奴
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夏の日本酒の肴は冷奴。
薬味は葱と生姜。


・豚しゃぶ
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さっぱりとした豚肉の食感だが、甘さと酸っぱさの掛たれの味のコクが来て、噛んでいると豚肉の旨味が広がってくる。味の時間差展開がある。


・黒鯛の酒蒸し
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大きなお椀なので黒鯛が小さく見えるが、実際は肉厚の鯛の厚みがあり、たっぷりとした食感が口の中に出来、鯛の旨味を感じることができる。
 今更ながらだが矢張り、魚の中では鯛が王様だと思う。


・河豚の唐揚げ
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見た処、何の揚げ物かわからないが、河豚の唐揚げ。

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つに割ってみると中骨が真ん中にあり、河豚の一尾分くらいの肉がある。
 河豚の天ぷらは味の薄いものが多いが、この河豚はたっぷりとした肉に旨味の濃さが感じられた。


・お茶漬け
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しらす、梅干し、わさび、三つ葉、アラレのお茶漬け。
香りのアラレ、三つ葉、塩と酸味の梅干しと山葵。
主張の多い材料を纏めているのがしらすと出汁。
それぞれの主張に舌を傾けていると次第に口の中が洗われて、さっぱりとしてくる取り合わせになっている。



【感想】
sakenagoyaの活動もコロナのために、3,4,5月の定例会とお花見が中止となってしまった。
 毎月の生活の柱となっていたイベントが無くなった空虚感と疎外感は大きなものだった。
 2月までは当たり前だった日常が、日常でなくなり、コロナを避けるための自粛・StayHomeという非情と非常が日常となった。
 そして、4ヶ月、今日、漸く再開された。

・コロナに襲われた日々を耐えてきたからこそ、親しんだ場所で、同好の士との語らいながら、吟味された日本酒と料理をいただくことの意味が実感できる。
 sakenagoyaの集いは、他のものに置き換えられない贅沢な時間であり、宴であるということを。

・参加人数が絞られているのは、コロナ対策状やむを得ないが、残念なことだ。
 参加できない人が増えることだろう。
 早くもっと多くの人がこの宴に参加できるようになるよう祈りたい。




2019-09-20 (Fri)

2019/09/20 日本酒の会sake nagoya 9月例会 「熟成酒」 (その1)

2019/09/20  日本酒の会sake nagoya 9月例会 「熟成酒」 (その1)

今月のテーマは「熟成酒」。お酒にとって熟成は本道であり、ワインや泡盛ではビンテージ、古酒は新しい酒とは別格のものとして扱うことは確立している。 しかし、日本酒ではまだ新酒が中心で熟成酒・古酒の位置付けは定まっているとは言い難い。個人的には、熟成酒には関心があり、日本酒も熟成酒を確り評価して行くことが必要だと思っているので、こうして熟成酒を纏めて利くことができる機会はありがたい。7月、8月は「夏の酒」...

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今月のテーマは「熟成酒」。
お酒にとって熟成は本道であり、ワインや泡盛ではビンテージ、古酒は新しい酒とは別格のものとして扱うことは確立している。
 しかし、日本酒ではまだ新酒が中心で熟成酒・古酒の位置付けは定まっているとは言い難い。

個人的には、熟成酒には関心があり、日本酒も熟成酒を確り評価して行くことが必要だと思っているので、こうして熟成酒を纏めて利くことができる機会はありがたい。

7
月、8月は「夏の酒」がテーマで、イメージが纏まるか期待したが、色々な酒を利いたが、結果としては纏まらなかった。
 参加者全体の評価でも、特に8月は味が薄いとか水口とかの評価が多かった。
 考えてみれば、これは「夏の酒」というイメージの問題ではなく、一銘柄ごとに、口に含み飲んでみて、これは良いと思った酒が少なかったということだと理解した。


今月の「熟成酒」のイメージはどうだったか。
先取りし書けば、イメージは纏まったとは言えないが、手応えがあり満足した内容だった。
 口に入れ、飲んでみて、これは旨いと言う酒が多かった。

当たり前のことだが、日本酒は飲んでみなければわからない。


【今日の出品酒】
参加者41名なので、銘柄数は10銘柄だった。

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利き酒が終わり、勢揃いした熟成酒たち。
熟成期間数年のものから20年の大古酒まで多彩な顔ぶれだった。

以下、利き酒の印象を記載するが、個人的な嗜好によるもので客観性はないことを、ご承知置きください。
 参加者全体の評価は、日本酒の会sake nagoyaの公式サイトに記載されるので、そちらの方が客観性が高い。

(1)
越乃寒梅 別撰 特別本醸造  製造2014/12/01 石本酒造 (新潟)
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少し着色あり。

立香は 香ばしさを感じる熟成香
甘い入口。とろりとした舌触り、スッキリとした酸の後辛味と軽い渋味を感じる。含み香に軽いが、香ばしさのある老香を感じる。
中盤以降辛味があるが、後半の切れ良い 評価8.0

日本酒の一時代を築いた越乃寒梅のアル添酒。

蔵元熟成の商品ではなく、購入者が5年熟成したものと思われる。
 熟成の温度は不明だが、恐らく10度以下の冷蔵だろう。
 造りが良ければ、日本酒の熟成過程の管理が良ければ、美味しい熟成酒を作ることができることの証明だ。



(2)
明鏡止水 勢起 低温熟成 純米  金紋錦 製造2017/01 大澤酒造 (長野)
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わずかな着色、グラスでは分からない程度。

立香は、軽いエチル系の香り。
入り口は甘い。トロリとした舌触り。味わいはスッキリ として膨らみはない。 透明感はあるが、やや世界が小さい。 中盤以降わずかにピリリとするが、後半の切れは良い。評価7.0



(3)
出羽桜 大古酒 低温三年熟成  枯山水 製造2012/01 出羽桜酒造 (山形
)
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着色なし

立香はほとんど感じない。
甘い入り口。膨らみあり、トロリとした舌触り。丸い酸。
大きくて透明感のある世界。 味のバランス良い。 後半も癖はなく、切れが良い。 評価 9.0



(4)
梵 吉平 純米大吟醸  製造2019/01 加藤吉兵衛商店 (福井
)
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ほとんど着色ない。 立香はあまり感じないが、ほのかな 吟醸香らしいものを感じる。 甘い入口。トロリとした舌触り。 酸の膨らみあり。 含み香も吟醸香。

大きい世界がある。 残り香も吟醸香が快い 評価9.0

情報では熟成期間12年、0度の氷温熟成、35%精米歩合の純米大吟醸酒と50%精米歩合の純米大吟醸酒のブレンド酒、生酛造り。


ブラインドが外され、銘柄を見て成程、梵だと思った。
吟醸酒の熟成酒では、梵は代表的な銘柄だ。



(5)
老亀 長期熟成本醸造  製造2019/08 小野酒造 (広島)
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立香は老香にエチル系の香りが加わったもの。

甘い入口。 トロリとした舌触り。酸の膨らみと滑らかさ。 中盤、老香と渋味を感じる。
甘さも続く。 残り香も老香にエチル香が加わったもの、やや気になる。 評価7.0

熟成期間は表示がない。

着色あり 、ウイスキーの様に見える。
色合いからすると熟成期間は少なくとも10年以上、15
年のものも入った複数年のブレンドかも知れない。



2019-09-20 (Fri)

2019/09/20  日本酒の会sake nagoya 9月例会 「熟成酒」 (その2)

2019/09/20  日本酒の会sake nagoya 9月例会 「熟成酒」 (その2)

(6) 龍力 純米 熟成古酒  vintage1999 (H11BY) 製造2019/03 本田商店 (兵庫)着色あり 。立香は軽い老香、(5) の香りを軽くした感じ。甘い入口。 含み香も老香。トロリとした舌触り。 酸の膨らみあり。中盤、軽い渋味あり。 後半は切れ良い。残り香も老香、やや気になる。評価7.0。今日の出品酒では、熟成期間最長の20年ものである。常温熟成と思われるが、老香が気にならなけれは、熟成酒の舌触り・味わい・切れを楽し...

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(6)
龍力 純米 熟成古酒  vintage1999 (H11BY) 製造2019/03 本田商店 (兵庫)
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着色あり

立香は軽い老香、(5) の香りを軽くした感じ。
甘い入口。 含み香も老香。トロリとした舌触り。
酸の膨らみあり。中盤、軽い渋味あり。 後半は切れ良い。
残り香も老香、やや気になる。評価7.0

今日の出品酒では、熟成期間最長の20年ものである。
常温熟成と思われるが、老香が気にならなけれは、熟成酒の舌触り・味わい・切れを楽しむことができる。



(7)
木戸泉 DEEP GREEN 2017  H29BY 山田錦 無濾過 原酒 出荷2019/08 木戸泉 (千葉)
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全量高温山廃仕込み。

色はほとんどない。
立香は軽い老香で香ばしさを感じる。
軽い酸の入り口。膨らみは大きく無く、滑らかだが、トロリ感はない。 中盤は渋味あり。 含み香は、老香プラス熟香。
評価 7.0



(8)
睡龍 生酛純米 平成19BY 長期熟成古酒 製造H29/06 久保本家酒造 (奈良)
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着色が軽くある。

立香は、老香というよりエチル系の香り。
ふんわりとした入り口。 味わいは癖がない。膨らみがあり、すっきりとした舌触りだが、大きな世界があり、個性を感じる。
切れは良い。 大きさが 一番の特徴。評価 8.0

熟成酒の世界が大きいことを知ることができる。




(9)
誠鏡 番外品 大吟醸 4 磨き  平成27 BY 製造2019/05 中尾醸造 (広島)
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着色はない。

立香は吟醸香で熟成酒らしくないもの。
甘い入口。酸はスッキリとしている。含み香は吟醸香、発泡の名残のような香りも感じる。スッキリとした味わいでふくらみもある。含み香は吟醸香。
熟成酒とは思われない世界であり、透明感を感じさせるクリアな世界である。
残り香も吟醸香。 評価 9.0

利き猪口を鼻に近づけた時、漂う吟醸香、これは熟成酒らしい香りではないなと感じた、口に含んだ時広がる吟醸香の含み香、甘い入り口、ふくらみのある酸...まさに望ましい吟醸酒の世界だと思った。


この酒は参加者の好みにも合致したようで、この宴の第1位を獲得した。


(10)
義侠 純米原酒 50% 常温熟成 2003 1月製造H14年度産醸造 山忠本家酒造 (愛知)
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着色は中程度。

立香は老香、強くはないが典型的な熟成酒の香り。
甘い入口。 トロリとした舌触り。 滑らかな丸い酸。
熟成酒らしい世界。
老香はあるが、嫌な世界ではなく、熟成酒を理解できる世界を持っている。 評価 8.0

常温の長期熟成酒の典型的な香味がある。

常温熟成の長期熟成酒を知りたい人は、これを飲めば理解できる代表選手だ。
 老香はあるが味わいの邪魔をするものではなく、熟成酒の香りとして収まる程度で、滑らかな丸い酸のふくらみ、トロリとした舌触り、切れの良さといった熟成酒の特徴を感じられる。




2019-09-20 (Fri)

2019/09/20  日本酒の会sake nagoya 9月例会 「熟成酒」 (その3)

2019/09/20  日本酒の会sake nagoya 9月例会 「熟成酒」 (その3)

【今日の料理】旬彩処かのうさんの今日の料理は、今月も美味しかった。・鰆(鳥羽産)たたきトロリとした舌触り、軽い食感。 柔らかいとろける食感、滑らかさと甘みを感じる。たたきなので魚の生臭さがなく、鰆の旨味が全開する。さわらは魚に春と書くが、実際は秋のほうが脂が乗って美味しいそうだ。・サザエのつぼ焼きサザエの先のワタはたほろ苦いが海の香りと軽い渋みと苦味を感じる。砂がジャリつくかと思ったが全くない、生...

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【今日の料理】

旬彩処かのうさんの今日の料理は、今月も美味しかった。

・鰆(鳥羽産)たたき
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トロリとした舌触り、軽い食感。
柔らかいとろける食感、滑らかさと甘みを感じる。
たたきなので魚の生臭さがなく、鰆の旨味が全開する。

さわらは魚に春と書くが、実際は秋のほうが脂が乗って美味しいそうだ。


・サザエのつぼ焼き
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サザエの先のワタはたほろ苦いが海の香りと軽い渋みと苦味を感じる。砂がジャリつくかと思ったが全くない、生臭さもなく醤油の香ばしい香りを感じる。
少し上のワタの部分はつぼ焼きらしい部位だが香ばしい。

ワタに近い身の部分は、コリコリとした食感。ほろ苦さを感じる。 これは大人の味わいで、酒の肴としては上等だ。
汁は香りが香ばしい。味わいは仄かな苦味と甘み、汁も酒の肴になる。


・定番の枝豆
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ぷっくらとした枝豆の確りとした食感。


・鯖の赤味噌煮生姜添え
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見た処は土手煮風だが、土手のようにコッテリとしては居ず、軽い舌触りの味噌。
甘い赤味噌の味は変わらない、甘さと赤味噌のコクのある旨味がある。
一人一皿、鯖二切れがあるので、酒との取り合わせが、色々楽しめる。
 また、この軽い舌触りの汁も酒によく合う。
少し口に含んで、熟成酒を飲むと熟成酒の旨味が引き出される。
やや意地汚いが、旨いものは旨い。


・うるめいわしの干物
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香ばしい香り。 口に入れると塩味の後 、噛んでいると、渋味がありこれが癖のある干物の旨味に繋がり、口の中に広がる。


・炊き込みご飯と赤だし味噌汁
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炊き込みご飯
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人参、牛蒡、鶏肉、蒟蒻、しめじ、竹輪が入っている

様々な具材の持つ広がりのある旨味。 上品な薄味で、甘みを感じる。
 旬彩処かのうさんの焼きそばにも竹輪が入っているが、旨味のある竹輪の使い方が上手だ。

赤だし味噌汁
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豆腐、なめこ、刻み葱。
赤味噌の風味と出汁の旨味、なめこの滑らかさと舌触り。


・白菜漬け
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シャキシャキの食感。 浅漬けの白菜漬けの香り。 浅漬けのフレッシュな香りと舌触り。口が爽やかになる。



【熟成酒の感想】

(1)
 今日の逸品
 いつも、利き酒の最高点は9点にしている。
9
点のものが2銘柄あることは少ないが、2銘柄ある場合は一方を8点にして一方をNO1にしている。
 ところが、今日は9点が3銘柄になってしまった。

(3)
出羽桜 大古酒 低温三年熟成  枯山水 製造2012/01 出羽桜酒造 (山形)
(4)
梵 吉平 純米大吟醸  製造2019/01 加藤吉兵衛商店 (福井
)
(9)
誠鏡 番外品 大吟醸 4 磨き  平成27 BY 製造2019/05 中尾醸造 (広島
)

熟成期間は、それぞれ10年、2年、4年と思われるが、枯山水は本醸造なので香りは吟醸香ではないが、吉平と誠鏡は吟醸香を感じる。


いずれも、低温熟成酒であることは共通している。
吟醸酒の熟成は、5年位までなら香りも残して、舌触り・滑らかさ・ふくらみ・後半の切れと言った熟成酒の良さを引き出すことができそうだ。

(2)
熟成酒の色
熟成による着色を見るために、デキャンタの写真を撮った。
すべて無濾過ではないだろうが、熟成と色の関係を考えることはできそうだ。

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左から右に
(1)
越乃寒梅 別撰 特別本醸造  製造2014/12/01
(2)
明鏡止水 勢起 低温熟成 純米  金紋錦 製造
2017/01
(3)
出羽桜 大古酒 低温三年熟成  枯山水 製造
2012/01
(4)
梵 吉平 純米大吟醸  製造
2019/01
(5)
老亀 長期熟成本醸造  製造
2019/08

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右から左に

(6)
龍力 純米 熟成古酒  vintage1999 (H11BY) 製造2019/03
(7)
木戸泉 DEEP GREEN 2017  H29BY 山田錦 無濾過 原酒 出荷
2019/08
(8)
睡龍 生酛純米 平成 19BY 長期熟成古酒 製造
H29/06
(9)
誠鏡 番外品 大吟醸 4 磨き  平成27 BY 製造
2019/05
(10)
義侠 純米原酒 50% 常温熟成 2003 1月製造H14年度産醸造



着色を見ると、濃いものは(5),(6) 次に濃いものは(8)(10)

(5)
老亀 長期熟成本醸造は、熟成期間は不明、だが小野酒造は純米酒の15年熟成を「15年熟成 亀龍之寿」として発売していることから考えると、推測だが10年上の本醸造熟成酒の複数年のブレンドではないかと思われる。
表示はないが、蔵内での常温熟成と思われる。

(6)
龍力 純米 熟成古酒  vintage1999H11BYなので熟成期間20年の大古酒である。
 情報では、「1999年に醸造された特別純米酒を蔵内貯蔵タンクで常温熟成(3度~20度)させました。」とあり、常温熟成だ。

(8)
睡龍 生酛純米は、平成19BYなので12年熟成
貯蔵方法は、不明だが、恐らく蔵内の常温と思われる。

(10)
義侠 純米原酒 50% 常温熟成はH14BYなので15年熟成である。
 ラベルに書いてある通り常温熟成だ。

吟醸酒でないものは蔵内のタンクで常温熟成と言う場合が多いが、この場合、色の着色が濃くなり、老香等の含み香も発生する。

(3)
 テーマと満足感
 「夏の酒」の満足感は、今ひとつだったが今月の「熟成酒」は手応えがあった。
 常温熟成は、熟した香味が良く理解できるし、低温熟成の場合は吟醸酒は吟醸酒として熟成させることができることが実感できた。

しかも、吟醸酒の熟成酒は、自分の嗜好に適っていると思った。
 舌触り、滑らかさ、酸のふくらみ、透明感、味わいのバランス、後口の切れの良さと言ったところが自分の嗜好の評価ポイントなのだが、吟醸酒の場合、熟成酒のほうが管理が良ければ新酒よりより良くなると実感できた。

梵の超吟は素晴らしい味わいの純米大吟醸だが、新酒ではなく熟成酒だ。-5度で5年間熟成されて出荷される。
今日の誠鏡も美味しい大吟醸だった。目の前で並べて飲み比べれば、違いはあるだろうが、大きな違いはなさそうな気がする。

大吟醸の5年程度の熟成酒は、氷温とか-5
度とかの冷蔵であれば、新酒とは格の違う世界が実現できると思った。




2019-08-23 (Fri)

2019/08/23 日本酒の会sake nagoya 8月定例会 「夏の酒part2」(その1)

2019/08/23 日本酒の会sake nagoya 8月定例会 「夏の酒part2」(その1)

今月のテーマは、「夏の酒part2」。先月に続いて夏の酒を楽しむ会だ。先月の記事は、以下に書いた。「2019/07/19  日本酒の会sake nagoya 7月定例会夏の酒 (その1)」https://nabanatei.com/blog-entry-7662.html最近は、各蔵から夏の酒が発売されるようになり、種類が増えた。 それに伴い、夏の酒のイメージも定まるより拡散、多様化の方向に進んでいる印象だが、今回で見通しが効くようになるのだろうか。   【今日の...

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今月のテーマは、「夏の酒part2」。
先月に続いて夏の酒を楽しむ会だ。

先月の記事は、以下に書いた。
2019/07/19  日本酒の会sake nagoya 7月定例会夏の酒 (その1)」
https://nabanatei.com/blog-entry-7662.html

最近は、各蔵から夏の酒が発売されるようになり、種類が増えた。
 それに伴い、夏の酒のイメージも定まるより拡散、多様化の方向に進んでいる印象だが、今回で見通しが効くようになるのだろうか。

 

【今日の出品酒】


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今日の顔ぶれは10銘柄。参加者数の関係で満席の場合より2銘柄少ない。
(撮影するとき、番号ラベルが剥がれていたので、佐久の花とこなきが入れ替わっている。)

以下個人的なブラインド評価による利き酒の印象を記載する。
(個人的な嗜好によるもので、客観性は元より無い。)

(1)
男山 純米生酒 男山 (北海道)
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立香はあまり感じない。甘い入り口、トロリとした感じがある。酸はスッキリとしていてふくらみは感じない、透明感はある。味のバランスは良い。中盤辛味を感じる。後半、気になる癖はなく、切れの良い辛味で終わる。 評価8.0




(2)
ゆきの美人 純米吟醸 夏しぼりたて生酒 秋田醸造 (秋田)

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立香は仄かだがエチル系のもの。入り口は酸味、すぐ辛味の芯を感じる、発泡感の名残のようだ。含み香もあるが、何かわからない。後半は味わいが早く終る、良く言えば切れが良いが、峠を越しているとも言える。評価6.0




(3)
楯野川 純米大吟醸 爽快辛口 楯の川酒造 (山形)
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立香はあまり感じない。甘い入り口。スッキリとした透明な酸。滑らかな舌触り、ふくらみは大きくない。味の展開もない、良く言えばスッキリだが、悪く言えばこなれすぎていて味がない。評価6.0




(4)
山城屋 純米大吟醸 Dry~超辛口~ 越銘醸 (新潟)

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立香は感じない。滑らかな入り口。甘さは抑えられ、スッキリとした透明感がある。滑らかなふくらみは感じるが、味の厚みはない。味はなく、水口の酒。軽すぎる世界。 評価6.0




(5)
甲子正宗 純米吟醸 生原酒 夏生 飯沼本家 (千葉)
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透明感のある甘い香り、吟醸香が快い。甘い入り口、滑らかな舌触り。酸の中に辛味がありスッキリ感を与えている。含み香は甘いが、軽いもので気になるものではない。中盤、辛味があり、切れも良い。残り香も甘いもの。評価8.0




(6)
佐久の花 夏の大吟醸 佐久の花酒造 (長野)
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立香は甘くフルーティーなもの。甘い入り口滑らかな舌触り、トロリとしている。含み香は仄かな吟醸香。味わいのはランスが良い、偏りがない。含み香も適度で快い。評価9.0




(7)
旭日 辛口純米生原酒 藤居本家 (滋賀)
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立香は発泡感のようなもの。甘い入り口。滑らかな舌触りだが、酸と同時に渋味を感じる。含み香は個性的なもの。中盤、渋味と辛味の芯を感じる。癖のある含み香が続く。評価7.0




(8)
大嶺 夏純かすみ生酒 大嶺酒造 (山口)
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にごり、霞酒。甘い入り口。発泡感があり、酸は透明感がある。含み香の吟醸香が適度で快い。味わいは、甘さと酸味で、苦味・渋味は浮かない。後半の切れは良い。評価8.0




(9)
こなき純米 夏酒超辛口 無濾過原酒 千代むすび酒造 (鳥取)
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立香は癖のある香り、生酛造りだろうか。スッキリとした入り口。酸はふくらまず、すぐ渋味が舌を締める。含み香も持続する。中盤、、渋味が全体を支配する。夏の酒としてのコンセプトが理解できない、ロックを推奨しているのだろうか。評価5.0




(10)
美丈夫 特別純米 夏酒 濱川商店 (高知
)

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立香はスーッと鼻に抜ける香り。甘い入り口。酸は軽く透明で、微発泡感を感じる。苦・渋は浮かず中盤以降は素早く切れる、味の終わりが速いので、切れは良いが軽い世界で、物足りなさも感じる。評価7.0





2019-08-23 (Fri)

2019/08/23 日本酒の会sake nagoya 8月定例会 「夏の酒part2」(その2)

2019/08/23  日本酒の会sake nagoya 8月定例会 「夏の酒part2」(その2)

【今日の料理】この会の柱は勿論、日本酒だが、「旬彩処かのう」さんの料理も太い柱であることは、間違いない。毎月、それが楽しみである。・定番の枝豆確りとした食感で、甘味から旨味と味が移り変わる。枝豆の香りも楽しい。・きんぴらごぼう甘目の醤油の味わい。シャキシャキのごぼうの食感の後、ごぼうの土の香りが仄かに漂う。・幼鮎の甘露煮硬めの食感。噛んでいると甘味から旨味・苦味がふくらみ広がる。味わいの展開が楽し...

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【今日の料理】

この会の柱は勿論、日本酒だが、「旬彩処かのう」さんの料理も太い柱であることは、間違いない。

毎月、それが楽しみである。

・定番の枝豆
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確りとした食感で、甘味から旨味と味が移り変わる。枝豆の香りも楽しい。


きんぴらごぼう
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甘目の醤油の味わい。シャキシャキのごぼうの食感の後、ごぼうの土の香りが仄かに漂う。


・幼鮎の甘露煮
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硬めの食感。噛んでいると甘味から旨味・苦味がふくらみ広がる。味わいの展開が楽しい。


・ハタ(羽太)の姿煮
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これが、今日の華だろう。
高級魚ハタの姿煮。
普通の居酒屋や家庭で登場することは、まず無い。

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ハタの食感は確りとしている、噛んでいると旨味が広がってくる。
 腹の部分とか皮のトロリとしたところが美味しい。

丸い砂糖と醤油味だが、魚臭さが全く無くスッキリとして、後に引かない切れの良い旨味だ。


・ゴーヤーと豆腐と玉子の炒めもの
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沖縄風に言えば、ゴーヤーチャンプルーだが、ちょっとイメージが違う。
 沖縄の場合は、具材がバラバラに炒められているが、これは玉子である程度纏まっていいる。

花かつおと刻み海苔がかけられている。
ゴーヤーの加熱は控えめで苦味がありゴーヤーらしい。塩味のさっぱりとした味で、豆腐・玉子はふんわりとしている。


・漬物 白菜漬け
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シャキシャキの食感、塩味と旨味の味わい。


・山形だしの茶漬け
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締めは、山形だしの茶漬け。

山形だしは話では知っていたが、初めて食べたので面白かった。

昆布が入っており、糸を引くトロリとした舌触りのだしがかけられている。
 胡瓜のサクサクとした食感、トロミ感の交錯が面白い。

見かけよりサッパリとした味わいで梅干しがアクセントになっている。

宴の締めには山形だしは合っている。



【感想】

(1)
夏の酒のイメージについて
 今回も多様な酒があり、夏の酒として全体のイメージは掴めなかった。
 「夏酒」の定義はないので、現状では蔵毎のイメージで夏酒として販売しているのが現状だ。
 ただ、消費者から見ると、口に入れてみないとわからない商品なだけに、蔵側ももう少し丁寧な対応が必要だと思う。

全般的にそうなのだが、特に例を挙げれば、「こなき純米
夏酒超辛口 無濾過原酒」。
個人の評価でも、参加者全体評価でも最下位の評価になってしまった。
 この酒を蔵は夏の酒として、消費者にどう飲んでほしいのか、ラベルとかに書いて欲しいと思う。

どの様に飲むかは、購入する消費者が決めることだが、市場に出す供給者としては、どの様にイメージを考えて造ったのかを前提にしておすすめの飲み方をアピールして欲しい。

2)参加者について
 今日は新人の人が多かったが、満席までまだ10名くらいの余裕があった。
 50名以上の参加者になれば12銘柄の日本酒と工夫のある楽しい料理がセットになって、通常3000円の会費。
 
内容から考えれば、居酒屋や酒屋やプロの開催する宴会ならば少なくとも6000円の価格設定になるはずだ。

日本酒好きの人ならば、参加する価値のある宴だ。
10
名も席を余らすのは勿体ない。



【データ】

日本酒の会sake nagoya 公式サイト
http://www.sakenagoya.com/

会の参加も、このサイトから申し込みできる。
空席があれば、申し込みが可能だ。




2019-07-19 (Fri)

2019/07/19  日本酒の会sake nagoya 7月定例会 夏の酒 (その1)

2019/07/19  日本酒の会sake nagoya 7月定例会 夏の酒 (その1)

今月のテーマは「夏の酒」。「夏の酒」のイメージと言えば、以前は、すず音(一ノ蔵)のように発泡感があって爽やかな飲み口のものというのが個人的なイメージだった。しかし、最近は夏の酒として様々なものが発売されており、夏の酒のイメージが定まらなくなってきている。 今日は、どんな酒が登場するのか、そして今の夏の酒のイメージが明確な姿を見せるのだろうか。【今日の出品酒】今日登場した「夏の酒」達は12銘柄。ブライ...

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今月のテーマは「夏の酒」。

「夏の酒」のイメージと言えば、以前は、すず音(一ノ蔵)のように発泡感があって爽やかな飲み口のものというのが個人的なイメージだった。

しかし、最近は夏の酒として様々なものが発売されており、夏の酒のイメージが定まらなくなってきている。
 今日は、どんな酒が登場するのか、そして今の夏の酒のイメージが明確な姿を見せるのだろうか。



【今日の出品酒】
今日登場した「夏の酒」達は12銘柄。

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ブラインド評価が終わり、勢揃いした12銘柄の揃い踏み。

以下、利き酒の印象を記載するが、個人的な嗜好に基づくもので客観性はない。
 (参加者全員の利き酒結果は、会の公式サイトに掲載されているので、そちらの結果のほうが、50名を超える評価者の集計なのでより客観的だろう。
日本酒の会sake nagoya
http://www.sakenagoya.com/



(1)
遠州横須賀 葵天下 限定純米吟醸生酒 特撰特醸山田錦 55% 山中酒造 (静岡)
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立香はあまり感じない。甘い入口。酸は軽い、厚み・ふくらみ共にあまりない。中盤、味が早目に終わる、やや淋しい印象。盛りの時期・峠を越している印象を受ける。評価6.0

アルコール度数1516



(2) Shirakiku
特別純米 銀シャリ生酒 京都丹後産 ササニシキ100% 60%精米 白木久酒造 (京都)
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立香は麹香のような香り。酸の丸く大きな膨らみがある。発泡感の名残のようなものを感じる。中盤以降気になるような癖は感じない。評価7.0

アルコール度数17-18



(3)
三連星 純米吟醸 おりがらみ 山田錦 無濾過生原酒 55%精米 美冨久酒造 (滋賀
)
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立香は仄かな吟醸香。甘い入口。酸味が続き、微発泡感を感じる。含み香も同じ吟醸香だがやや気になる強さ。中盤以降苦味・渋味は浮かず、切れが良い。評価7.0

アルコール度数17



(4)
南部美人 Breezy ~微風~ 純米吟醸 南部美人 (岩手
)
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立香は感じない。甘い入口。酸は軽く、透明感がある。舌触り丸い。味のバランス良い、偏り・癖がない。食中酒として適性が広そうだ。夏酒の特徴はどこに置いているのか解らないが、年中楽しめそうだ。評価8.0

アルコール度数14



(5)
明鏡止水 夏純米 日本の夏 美山錦60% 大澤酒造 (長野
)
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個性的な香り、ハッカに似ている印象。甘い入口。含み香も立香同様、個性的なもの、発酵に癖があるのだろうか。トロッロリとした舌触り。味は広がらず、中に纏まる感じ。世界が狭く息苦しい感じ。評価6.0

アルコール度数15-16



(6)
聖(ひじり)純米特別 火入れ 中取りINDIGO 若水60 聖酒造 (群馬
)
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仄かな甘い香り。甘い入口。滑らかな、スピード感のある酸、辛味が背景にありハード感を与えている。含み香にエチル系の香りを感じる。味の展開速い。中盤は辛味が立ち、苦味・渋味は浮かない。後半の切れ良い。評価8.0

アルコール度数14.5

2019-07-19 (Fri)

2019/07/19 日本酒の会sake nagoya 7月定例会 夏の酒 (その2)

2019/07/19 日本酒の会sake nagoya 7月定例会 夏の酒 (その2)

(7) 七水 Summer ひとごこち55% 虎屋本店 (栃木)立香は感じない。入口は甘味より酸味の味を感じる。含み香はある、吟醸香のような気もするが一般的な吟醸香とは違う。広がりはあまりなく、味も早目に終わる。良く言えば後半の切れが良いとも言えるのだが、味わいの展開とはふくらみがほしい。評価6.0。アルコール度数16。生酒だそうで、等外米を使用しているため特定名称表示はできないが、造りは純米吟醸規格だそうだ。(8) 竹...

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(7)
七水 Summer ひとごこち55% 虎屋本店 (栃木
)
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立香は感じない。入口は甘味より酸味の味を感じる。含み香はある、吟醸香のような気もするが一般的な吟醸香とは違う。広がりはあまりなく、味も早目に終わる。良く言えば後半の切れが良いとも言えるのだが、味わいの展開とはふくらみがほしい。評価6.0

アルコール度数16。生酒だそうで、等外米を使用しているため特定名称表示はできないが、造りは純米吟醸規格だそうだ。



(8)
竹葉 純米吟醸 冷美酒(COOLBISHU) 石川門55%数馬酒造 (石川)
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立香はあまり感じない。甘い入口。酸は透明で大きくふくらむ。含み香を感じるが表現が難しい、嫌な香りではない。中盤の苦味・渋味も浮かず、広がりも大きい。中盤以降、癖もなく切れ味良い。

味のバランスが良くふくらみもあり大きな世界を感じさせる。夏酒としての特徴はわからないが、年中いつでも美味しく飲めると思う。評価9.0
アルコール度数16

蔵元の紹介では、「石川県酒造好適米 石川門で醸す夏の限定酒です。
果実を思わせる甘い香り、すっきりとした酸味と米の旨味がバランス良く、軽快な味わいです。
暑い日もお楽しみいただけるよう氷をイメージした涼やかなラベルをまとわせました。
良く冷やして。氷を入れてロックでも。
さっぱりとした和食はもちもん、
夏野菜のグリルやバーベキューにも好相性です。」



(9)
栄光富士 七星 純米大吟醸 無濾過生原酒2019 出羽の里50% 冨士酒造 (山形)
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立香は軽い吟醸香。入口は甘い酸。含み香も吟醸香が立ち持続する。舌触りはトロリとしている。中盤以降の苦味・渋味も浮かず後半の切れが良い。気になるのは含み香の吟醸香、含んでから一貫して持続するので、あざとさを感じる。評価7.0

アルコール度数16.2



(10)
神亀 純米生酒 ライト 山田錦55% 神亀酒造 (埼玉
)
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立香はあまり感じない。スッキリとした入口。酸は透明感がある。トロリとした舌触りだが味の厚みは無い。含み香はあるがやや気になるもの。中盤以降の苦味・渋味は浮かず切れが良い。全体の印象として味わいがやや物足りない。評価7.0

アルコール度数16



(11)
黒牛 純米酒 無濾過原酒 瓶燗急冷 夏酒 山田錦55-60% 名手酒造店 (和歌山)
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立香はあまり感じない。トロリとした舌触り。酸味の味わい。含み香は甘いもの。中盤、何か舌を締める渋味・辛味があり気になる。評価6.0

アルコール度数18-19



(12)
神雷 夏生原酒 純米酒 八反錦 60% あらばしり 三輪酒造 (広島)
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立香はあまり感じない。入口は酸味系。透明感はなく、広がりもない。味わいが中に集まる印象。世界が狭い印象を受ける。評価6.0

アルコール度数16-17



<夏の酒のイメージ>
12
銘柄を利いてみてイメージが纏まったかと言えば、纏まらない。
 結局、蔵がそれぞれの主張で「夏の酒」を世の中に出すので、極端に言えば、蔵毎、銘柄毎に「夏の酒」のイメージができる。纏めようと考えないほうが良い、在るが儘を追認したほうが良さそうだ。

しかし、タイプとか特徴を類型化することはできるだろう。

・発泡感をベースにフレッシュな印象の生酒。
・爽やかな甘味・酸味の味わいとスッキリとした飲み口のワインを想わせるもの。
・味わいが濃く、アルコール度数も高い原酒。
・アルコール同数が低くさっぱりとした飲み口のもの。
・江戸時代の夏の栄養ドリンクは甘酒であったことから、澱を絡めたにごり酒。


夏の酒は、ロックや水割りで飲むことは当然考えられる。
今日は、冷やしてストレートで利いているので、ロック・水割りを前提に設計されたような酒は評価方法が適当ではないかも知れない。
 今日の出品酒で言えば、黒牛。
ラベルに推奨の飲み方は書かれていないが、アルコール度数は18度以上19度未満と高い。
 ストレートでは中盤の渋味・辛味が気になったが、此の酒はロックや水割りで自分の好みの味わいにチューニングして飲むと力を発揮しそうな気がする。
 
最近、他の酒のイベントで度数が高く、味わいも辛味を生かしたハード感のある酒、渋味・苦味を効かせたパンチのある酒に出会う。
 泡盛ではよく感じることだが、ストレートでは少し苦味が勝つが水割りでは丁度良くなるものがある。菊の露はそのタイプだろう。
 日本酒でも夏の酒で、味・アルコール度数の濃いものは、飲み方をチューニングする必要がありそうだ。




2019-07-19 (Fri)

2019/07/19 日本酒の会sake nagoya 7月定例会 夏の酒 (その3)

2019/07/19  日本酒の会sake nagoya 7月定例会 夏の酒 (その3)

この会の楽しみは勿論日本酒だが、料理も何が登場するか楽しみがある。 作り置きの居酒屋の肴ではなく、自家製の作りたての料理に、これは旨いと悦に入ることができる。今日もそんな事があった。【きょうの料理】・シシャモのみりん干し口に近づけると仄かに香ばしい香り。口に入れると味醂の甘い味。噛むと硬すぎもせず柔らかすぎもせず、丁度よい食感で、噛んでいるとししゃもの旨味がじんわりと広がる。渋味とか苦味とかがなく...

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この会の楽しみは勿論日本酒だが、料理も何が登場するか楽しみがある。
 作り置きの居酒屋の肴ではなく、自家製の作りたての料理に、これは旨いと悦に入ることができる。

今日もそんな事があった。


【きょうの料理】

・シシャモのみりん干し
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口に近づけると仄かに香ばしい香り。口に入れると味醂の甘い味。噛むと硬すぎもせず柔らかすぎもせず、丁度よい食感で、噛んでいるとししゃもの旨味がじんわりと広がる。
渋味とか苦味とかがなく癖のない味わいで後口が良い。
酒の肴としては上等で、合う酒の幅が広いと感じた。


・枝豆
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プチプチとした枝豆の食感が楽しい。


・近海物蛸の姿茹で
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これは美味しかった。
かのうさんの自家茹での蛸で、スーパーなどで売っている蛸とは全く別のもの。蕎麦は3たてと言われるが、蛸も同じだ。
茹でたての蛸は香りからして違う。

立っている香りは仄かに香ばしい。
口に入れるとサクサクとした食感で、丁度よい硬さだ。噛んでいると蛸の旨味が溶け出してくる。舌の上の旨味の濃さと大きさは茹でて時間が経ったものとは全く異なる。

この蛸を食べるために旬菜処かのうに来る意味がある。


・鯖の浜焼き
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じっくりと焼いてあり、旨味が中に閉じ込められている。
丸い塩味で口に入れると柔らかい食感の後脂の旨味を感じる。
 自家で焼いたものだからこその味わいの鯖の塩焼きだ。


・信濃産十割蕎麦
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シコシコとした食感。見たところ手打ちには見えないが、コシがあり手打ちのような食感だ。
そば垂れは甘すぎず旨味系であっさりとした味わいで、切れが良いもの。
 夏の酒の締めには、ピッタリの十割蕎麦だった。



みりん干し、鯖の浜焼きも美味しかったが、今日の一品は、蛸の姿茹で。
 茹でたてを鋏で切り分けていただく蛸は、スーパーで売っているものとは全く違う。
 香り、食感、旨味の濃さ、後味が一体となって、蛸はこんなに美味いと改めて教えてくれるものだった。


来月は、夏の酒の第2弾。
どんな夏の酒が登場するか
どんな料理が登場するか
今から楽しみだ。




2019-05-17 (Fri)

2019/05/17  日本酒の会sake nagoya 5月定例会 (その1 出品酒)

2019/05/17  日本酒の会sake nagoya 5月定例会 (その1 出品酒)

今月のテーマは、「気になるちょっといいお酒」。 先月の「気になるお酒」に続く第2弾は、上級クラスの酒になる。 【今月の出品酒】 ブラインド評価が終わり、勢揃いした「気になるちょっといいお酒」たち。 以下、利き酒の個人的評価を記載するが、個人の嗜好によるもので客観性はない。 参加者の全体評価が会のサイトに掲載されるが、そちらの方が客観...

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今月のテーマは、「気になるちょっといいお酒」。
先月の「気になるお酒」に続く第2弾は、上級クラスの酒になる。


【今月の出品酒】

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ブラインド評価が終わり、勢揃いした「気になるちょっといいお酒」たち。

以下、利き酒の個人的評価を記載するが、個人の嗜好によるもので客観性はない。
参加者の全体評価が会のサイトに掲載されるが、そちらの方が客観性がある。


1) 栄光富士 純米大吟醸 無濾過生原酒 スネークアイ2018~ワイン酵母仕込み~ 富士酒造 (山形県)
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立香はあまり立たないが、何か香ばしさのようなものを感じる。甘くとろりとした入り口。ふくらみは大きい。含み香あり、フルーティーなもの。酸味がある。発泡感の名残を感じる。中盤以降の切れは良い。

大きな世界を持っている、含み香がやや気になる。評価8.0



2) 田酒 純米吟醸 西田酒造店 (青森県)

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立香は仄かな吟醸香で主張するレベルではない。甘い入り口。ふくらみは中くらい。含み香は吟香。微発泡感あり。中盤以降の切れ良い。残り香も吟香。

変な偏りのない癖のない世界だ。評価7.0



3) 豊盃 純米吟醸 三浦酒造 (青森県)
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立香は軽く甘いもの。甘い入口。滑らかな舌触り。ふくらみは大きくない、透明と言うよりスリガラスの世界。中盤に渋味が舌を締める。含み香は吟醸香で、やや気になるレベル。評価7.0




4) 羽根屋 純米吟醸プリズム究極しぼりたてHologram Label 富美菊酒造 (富山県)

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立香は甘い。甘い入口。酸は柔らかさを感じる、辛味が抑えられているからか。含み香は吟香。発泡感のようなものを感じる。味は早目に終わる感じだが切れは良い。残り香も吟香。

綺麗な世界で、吟醸酒らしい。評価8.0



5) 風が吹く 純米大吟醸 生酒 白井酒造店 (福島県)

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立香は仄かな吟醸香。甘い入口。含み香も吟香。ふくらみはない。味は早目に終わり、ややショビ付く感じ。中盤、辛味と渋味の締めが来る。後半の切れは今ひとつ。評価7.0




6) 越乃寒梅 純米大吟醸 無垢 石本酒造 (新潟県)

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立香はふわりとふくらむフルーティーな香り。甘い入口。とろりとした舌触り。透明感が在り、丸いふくらみの中に酸と辛味の混合した味が芯となって主張を感じる。

雑味のない、切れの良い、大きな世界だ。評価8.0




2019-05-17 (Fri)

2019/05/17  日本酒の会sake nagoya 5月定例会 (その2 出品酒)

2019/05/17  日本酒の会sake nagoya 5月定例会 (その2 出品酒)

(7) 古伊万里 前 monochrome+ 古伊万里酒造 (佐賀県) 立香は仄かな吟醸香。甘い入り口。酸はスッキリとしている、シュワッとした発泡感を感じる。含み香は吟醸香で鼻に抜ける。中盤の味のバランが良い。残香も吟醸香。評価8.0。 (8) 七田 純米吟醸 生 無濾過 天山酒造 (佐賀県) ...

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7) 古伊万里 前 monochrome+ 古伊万里酒造 (佐賀県)

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立香は仄かな吟醸香。甘い入り口。酸はスッキリとしている、シュワッとした発泡感を感じる。含み香は吟醸香で鼻に抜ける。中盤の味のバランが良い。残香も吟醸香。評価8.0




8) 七田 純米吟醸 生 無濾過 天山酒造 (佐賀県)

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立香は吟醸香。甘い入り口の後吟醸香の含み香が来る。微発泡の名残を感じる。吟醸香と甘さが鼻に抜ける。吟醸の世界全開の印象で、吟醸香はやや鼻につく。吟醸酒の世界は好きだが、ややあざといと感じなくもない。評価7.0




9) 一白水成 純米吟醸 福禄寿酒造 (秋田県)

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立香はあまり感じない。甘い入り口。滑らかな舌触り。ふくらみは大き目。透明感がある。中盤の味のバランス良い。後半に掛け発泡感らしき辛味を感じる。後口の切れ良い。評価8.0




10) 鳳凰美田 純米大吟醸 無濾過本生 赤判 小林酒造 (栃木県)

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立香は吟醸香。甘い入り口。含み香は吟醸香。ふくらみはあるが早目に腰が引ける。含み香の吟醸香が長く続く。中盤、何か切れが良くない味わいを感じる、含み香と渋味の混合が後半の切れを邪魔している印象。評価7.0




11) 流輝 純米吟醸 無濾過生 松屋酒造 (群馬県)

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立香は仄かな吟醸香。甘い入口。ふくらみは大きい。含み香は吟醸香。中盤に軽い渋味を感じる。後半に掛け、吟醸香と渋味が切れを妨げる感じで後口の切れは今ひとつ。残香も吟醸香。評価7.0




12) 田酒 純米吟醸 西田酒造店 (青森県)

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立香は仄かな吟醸香。甘い入り口。ふくらみ大きく、透明感のある酸。含み香も立ち過ぎず適度なもの。味のバランス良い。中盤、渋味も浮かず切れが良い。ふくらみと透明感のある味わいで、癖を感じない、節度を保つ品位を感じさせる。評価9.0




【感想】
・「気になるちょっといいお酒」なので、純米の吟醸酒が勢揃いした。
(「古伊万里の前」はスペック非公開だが、純米吟醸以上は間違いないだろう。)

・吟醸酒らしい世界の酒が多かった。
全体評価でも、羽根屋、七田、鳳凰美田といった吟醸酒らしい世界の酒が高評価を受けた。

・個人的には、立香から含み香から残り香まで吟醸香が切れ目なく続くのは、やや息苦しい気がした。
これは個人の嗜好だが、ふくらみがあり味のバランスが良く、含み香の吟醸香も節度のあるものと言うポイントから見ると田酒、越の寒梅が好みだった。
越乃寒梅は全体評価で、最下位だった。
古い趣味となるのだろうか。





2019-05-17 (Fri)

2019/05/17  日本酒の会sake nagoya 5月定例会 (その3 かのうの料理)

2019/05/17  日本酒の会sake nagoya 5月定例会 (その3 かのうの料理)

【今日の料理】 かのうさんの今日の料理。 ・枝豆 定番の枝豆。 これがあると落ち着きが出て安心する。 確りとした豆の食感と味わい。 ・黒鯛酒蒸し 黒鯛が姿ごと大皿に盛られている。 かのうの料理の魅力の一つが、家庭では出来ない豪快な料理だ。 この黒鯛の酒蒸しもそうだ。 ...

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【今日の料理】

かのうさんの今日の料理。

・枝豆
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定番の枝豆。
これがあると落ち着きが出て安心する。

確りとした豆の食感と味わい。



・黒鯛酒蒸し
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黒鯛が姿ごと大皿に盛られている。
かのうの料理の魅力の一つが、家庭では出来ない豪快な料理だ。
この黒鯛の酒蒸しもそうだ。

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青菜は、豆苗(だと思う)。
シャキシャキとした食感の後、青臭さはなく甘みを感じる味、火がよく通っているからだろう。

豆腐はは甘く滑らか。

鯛は口に入れるとサクサクとした食感、噛むと次第に鯛の旨味が口の中に広がる。



・新じゃがバター塩辛添え
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今日の料理の中で、最も意表を突かれたと言う意味で面白いメニューだった。

最初何が乗せられているのかわからなかった。
立香はバターの香ばしい香り、新じゃがの滑らかな柔らかい食感のあと新じゃがの香りの含み香、その後漸く塩辛の旨味だと気付く。
バター+塩辛は甘さの後塩辛の塩味と癖のある旨味と香りを感じさせる。

新じゃが+バター+塩辛の取り合わせは、初めての経験だが、面白い。
全部一度にやってくる、新じゃがの味と香り、バターの香ばしさと乳臭い香り、塩辛の癖のある香りと旨味、これらが合体するのでもなく、反発し合うのでもなく、微妙な時間差でそれぞれの香味を口の中で展開する。
色々な香味が口の中で弾け、百花繚乱状態になり、面白かった。

筆者は初めての経験だったが、この3つの取り合わせは面白い、一度家でも真似してみよう。



・ねぎ塩重ねカツ
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見たところトンカツかと思ったらそうではなかった。
豚肉でネギ塩を挟んで揚げてある。

表面の衣はさっくりとした食感。
肉の味わいの後、葱の香りと味わいが来る。
豚肉の味わいを追いかける葱の香味が引き上げる役割をしている。



・生青のりの茶漬け
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顔を近づけると、生の青海苔の香りとアラレの香ばしい香りが立つ。
噛むと三つ葉の爽やかな香りが広がり、生の青海苔の磯の香とハーモニーを演出する。
中盤の青海苔の旨味が強く感じられるのは海苔の量のお蔭だろう。


・白菜の浅漬
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シャキシャキとした食感。
柔らかい塩の味と白菜の甘さが旨味と成り、口の中をサッパリさせる。





2019-04-19 (Fri)

2019/04/19  日本酒の会sake nagoya 4月例会 (出品酒)

2019/04/19  日本酒の会sake nagoya 4月例会 (出品酒)

今月のsake nagoyaのテーマは「気になるお酒」。会のバイヤーでもあるI氏の多方面からの情報を駆使して、全国から集めた気になるお酒を、参加者で利いてみようという企画だ。 勿論、利き酒が終了し、参加者全員による評価が終わらなければ、瓶は公開されないのでお酒は何か判らない。 判るのはNo.1からNo.13までの番号だけである。【今月の出品酒】利き酒を終え、参加者全員の評価シートが回収され、データが集計され、各番号ご...

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今月のsake nagoyaのテーマは「気になるお酒」。
会のバイヤーでもあるI氏の多方面からの情報を駆使して、全国から集めた気になるお酒を、参加者で利いてみようという企画だ。
 勿論、利き酒が終了し、参加者全員による評価が終わらなければ、瓶は公開されないのでお酒は何か判らない。
 判るのはNo.1からNo.13までの番号だけである。


【今月の出品酒】
利き酒を終え、参加者全員の評価シートが回収され、データが集計され、各番号ごとの評点が集計され、全体の評点が公表された後、瓶が公開される。

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評点が終わり、ブラインドが外された後の出品酒の勢揃い。
左からNo.1からNo.13まで、今月は13銘柄もあった。


以下個人の利き酒結果を記載する。
勿論、個人的嗜好に基づくものであり、客観性はない。
参加者全員の評価結果は、会の公式サイトで公表される。
これは、50名を超える酒好きの評価なので一定の、客観性はあると思われる。


(1)
七水 純米-60- 五百万石 直汲み生 虎屋本店 (栃木)
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立香は個性的なもの、エチル系のような感じもする。スッキリとした入り口。口に含むと舌にピリピリとした発泡感を感じる。酸は膨らまず切れを感じさせるもの、中盤以降良く切れる。含み香に麹香とエチル系のものがあり、やや気になるレベルだ。評価7.0




(2)
臥龍梅 純米吟醸 生貯原酒 山田錦 鳳雛(ほうすう) 三和酒造 (静岡)
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立香は感じない。スッキリとした入り口。透明感のある酸、水口の酒の印象、甘みを感じる。トロリとした舌触り。味のバランス良い。中盤、味の底の方に渋みを感じる。評価7.0




(3)
月の輪 特別純米おりがらみ 花見酒 月の輪酒造店 (岩手)
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霞酒。立香は特に感じない。入り口は、トロリとした舌触り。大きな膨らみを感じさせる味わい、味の偏り無く、バランス良い。個性的な大きさを感じさせる、透明感があり、膨らみもあり、切れも良い。評価9.0




(4)
純米吟醸 二兎 出羽燦々 五十五 生原酒 丸石酒造 (愛知)
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立香は個性的なもの。滑らかな入り口。大きな酸の膨らみ、大きく広いが中抜けの感じ、味の展開が少なく、中盤やや退屈する。含み香を感じる、個人的には快くないもの。後半の切れは、もう一つ。評価7.0




(5)
蓬莱泉 オーダーメイド(非売品) 夢山水55% 関谷醸造 (愛知)
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立香は、エチル系の爽やかなもの。甘い入り口。酸は柔らかさを感じさせる。霞がかかったような透明感。含み香の吟香が仄かに漂い余韻を感じさせる。後半、雑味・嫌な味わいがなく、品位を感じさせる。 評価8.0




(6)
喜平 純米吟醸 無濾過生原酒 新米新酒 静岡平喜酒造 (静岡)
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立香は甘くフルーティーなもの。甘い入り口。酸の厚みと辛味のパンチが来る。舌触りは滑らか。膨らみ・広がりは大きくはない。鋭い押しを感じさせる。後半の切れは良い。評価7.0




(7)
七本鎗 純米搾りたて 生原酒 山田錦 冨田酒造 (滋賀)
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立香はスッキリとしたもので、何か辛味を予感させるもの。甘い入り口。含み香は麹香。トロリとして、滑らかな舌触り。ふくらみがあり、味のバランスも良い。残香も麹香を感じる、新酒らしい世界。新酒だが味のバランスも良い。評価8.0




(8)
鍋島 純米吟醸 Blosams Moon 富久千代酒造 (佐賀)
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立香は吟醸香。甘くトロリとした舌触り、酸の膨らみ大きい、中に微発泡感を感じる。含み香も吟醸香で、かなり付いて回る、人によっては煩わしいかも知れない。評価8.0




(9)
東洋美人 一歩 山酒4号 澄川酒造場 (山口)
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立香は何か覚えのある香りだが思い出せない。甘い入り口。酸は大きくはない。含み香はエチル系? 中盤、味わいがややショビつく。苦味・渋味は感じないが、中盤以降の切れは今ひとつ。評価7.0




(10)
酉与右衛門 純米 無濾過生原酒 山田錦 川村酒造店 (岩手)
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立香は感じない。甘い入り口。滑らかな舌触り、酸は透明感を感じさせる、微発泡感がある。微発泡感を楽しむ世界を持っていそうだ。後半の切れはもう一つだ。評価7.0




(11)
福田 純米吟醸 山田錦 福田酒造 (長崎)
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立香は仄かなもの。甘くトロリとした入り口。滑らかな舌触り。酸は適度な膨らみがある。味のバランスは良い。癖を感じさせない味わいなので、食中酒として適正があり、幅広い肴に合わせやすそうだ。後口の切れも良い。評価8.0




(12)
天明 喜多方山田86おりがらみ本生 東京精米Version 曙酒造 (福島)
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霞酒。立香は感じない。甘い入り口。含み香は麹香。トロリとした舌触り。広がりは大きくない。透明な世界というより、花霞・花曇りの世界。含み香を感じる。味わいの癖はなく、後口は良い。お花見向きの酒だ。評価8.0




(13)
菊鷹 ~雄飛~ 速上 純米吟醸 無濾過生酒 藤市酒造 (愛知)
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霞酒。立香は感じない。入り口はスッキリしている。酸は膨らまず辛味系の味わい。味の偏りは無いが、表現が難しい味わい、大きな透明な世界ではなくスリガラスの世界で膨らみ奥行きは小さい。評価7.0



<感想>
今月は、これは個人的には駄目という酒はなく、好みの酒が多かった。

個人の序列は以下の通りになった。

(3)       
月の輪 特別純米おりがらみ 花見酒
(5)       
蓬莱泉 オーダーメイド(非売品) 夢山水55
(7)       
七本鎗 純米搾りたて 生原酒 山田錦
(8)       
鍋島 純米吟醸 Blosams Moon
(11)     
福田 純米吟醸 山田錦

(12)     
天明 喜多方山田86おりがらみ本生
(13)     
菊鷹 ~雄飛~ 速上 純米吟醸 無濾過生酒
(2)       
臥龍梅 純米吟醸 生貯原酒 山田錦 鳳雛
(4)       
純米吟醸 二兎 出羽燦々 五十五 生原酒
(10)     
酉与右衛門 純米 無濾過生原酒 山田錦
(1)       
七水 純米-60- 五百万石 直汲み生
(6)       
喜平 純米吟醸 無濾過生原酒 新米新酒
(9)       
東洋美人 一歩 山酒4号


8点の評価が6銘柄あり、序列を付ける関係から1銘柄を9点にした。

No.3(月の輪)は、味のバランスが良く、且つ大きな味わいの世界があり、スケールの大きさを感じたので、その点を評価して1位にし9点とした。

No.5(蓬莱泉 オーダーメイド(非売品) )の余韻と品位も捨てがたかった。
 会員が関谷醸造に行き、仕込んだ酒であり、ブラインドを外してみれば、成る程と納得の行く酒であった。

No.7
(七本鎗 純米搾りたて 生原酒 山田錦)は、ブラインドが外され、少し意外な感じがした。七本鎗は味わいが濃いイメージがあるが、No.7は味のバランスが良く、ふくらみもあり、新酒らしい生き生きとした味わいだった。酒米が山田錦のためかも知れないが、こちらの味わいの路線の七本鎗も良いと思う。



2019-04-19 (Fri)

2019/04/19  日本酒の会sake nagoya 4月例会 (お料理)

2019/04/19  日本酒の会sake nagoya 4月例会 (お料理)

【今日の料理】毎月の例会の、もう1本の柱は、旬菜処かのうさんの料理である。 テーマに沿った料理や旬の食材や季節のものなど作りおきの居酒屋メニューとはレベルの違う料理を出していただける。・浅蜊の鍋浅蜊、豆腐、練り物、青物はスプラウト、豆苗だろうか。たっぷりと大柄の浅蜊の身の旨味は勿論だが、鍋の汁が美味しい。お好みの酒に合わせると、また一段と酒が旨くなる。 しかし、汁は雑炊に使うので、鍋を空にしてはい...

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【今日の料理】
毎月の例会の、もう1本の柱は、旬菜処かのうさんの料理である。
 テーマに沿った料理や旬の食材や季節のものなど作りおきの居酒屋メニューとはレベルの違う料理を出していただける。


・浅蜊の鍋
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浅蜊、豆腐、練り物、青物はスプラウト、豆苗だろうか。

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たっぷりと大柄の浅蜊の身の旨味は勿論だが、鍋の汁が美味しい。お好みの酒に合わせると、また一段と酒が旨くなる。
 しかし、汁は雑炊に使うので、鍋を空にしてはいけない。



・高足蟹
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次の料理が出てきた時、参加者から、ワォ!と言う歓声が上がった。

何と高足蟹が登場した。
会費3000円の今日の宴に、登場するはずのない食材なのだから当然だ。
伊豆の西海岸に食べに行けば、料理だけで1万円は超えてしまうだろう。

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かのうさんでは、鯛や金目鯛の姿煮、蛸の丸茹で、マグロ一匹なりの中落ちなど、家庭ではできない肴を出していただける。楽しみの一つだ。

今日の、高足蟹も伝説になるだろう。


・カキフライの赤味噌どて
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・浅蜊鍋の雑炊
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旨みたっぷりの出汁を使った雑炊が、旨くないはずがない。

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それが終われば、加えて、高足蟹の味噌に日本酒を注いでの特別企画。

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浅蜊雑炊に高足蟹の蟹味噌の日本酒溶きを添えれば、次に味わうことができるのは何時かわからない特別な肴になった。


・白菜の漬物
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今日の料理の華は、矢張り高足蟹。

酒も好みの酒が多く、料理も高足蟹で盛り上がった今日の宴に参加できた人は、幸せだった。




2019-01-18 (Fri)

2019/01/18  日本酒の会sake nagoya定例会  「新酒」  (その1)

2019/01/18  日本酒の会sake nagoya定例会  「新酒」  (その1)

年が改まり、最初のテーマは「新酒」。 季節柄、インフルエンザのため欠席を余儀なくされた人もいるだろうが、遠路駆けつけた人も、初めての参加者も居て今回も盛況だった。 同好の士が集まり、全国の銘酒と旬菜処かのうの美味しい肴をいただきながら、酒談義に刻を忘れる事ができるこの場は、至福の宴と言うことができる。 参加者は幸せであることは笑顔が証明している。 ...

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年が改まり、最初のテーマは「新酒」。
季節柄、インフルエンザのため欠席を余儀なくされた人もいるだろうが、遠路駆けつけた人も、初めての参加者も居て今回も盛況だった。

同好の士が集まり、全国の銘酒と旬菜処かのうの美味しい肴をいただきながら、酒談義に刻を忘れる事ができるこの場は、至福の宴と言うことができる。

参加者は幸せであることは笑顔が証明している。


【今日の出品酒】
新酒のテーマの旗のもと、集まった全国の銘酒は13銘柄。

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ブラインド評価が終わり、ラベルの目隠しが取られた、勢揃いだ。

参加者全体のブラインド評価結果は、日本酒の会sake nagoyaの公式サイトで公表される。

ここでは、個人のブラインド評価結果を記載する。
評価は個人的な嗜好と評価基準に拠るものであり、客観性はない、あくまで主観的なものである。
個々の酒に対しては、ブラインド評価が終わるまで肴を口にせず、極力条件がおなじになるように、誠実に利いていることは間違いがない。


(1)
新春 初しぼり 己亥(つちのとい) 純米吟醸 20192019/1/1製造) 関谷醸造 (愛知)
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立香はエチル系の香り、爽やかさがある、敢えて言えば石鹸の香り。甘い入り口、滑らかな舌触り、とろりとしたふくらみがある。含み香も感じる。中盤、辛味と隠れた渋みを感じる。全体として味のバランスとふくらみが良い。後口に切れがもっとあれば最高だ。評価8.0



(2)
雨後の月 純米 無濾過生原酒 (H30/12 製造) 相原酒造 (広島)
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立香はエチル系のもの。とろりとふくらみのある舌触り。甘さと辛さの味わいがあるがそれを包み込むふくらみと舌触りの世界。中盤ふくらみの底に渋みを感じる、含み香も感じる。味のバランス良い。(1)に似ている世界だ。評価8.0



(3)
阿武の鶴 Orizuru -おりがらみ- 純米吟醸 無濾過生原酒 2018/11製造) 阿武の鶴酒造 (山口)
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霞酒。立香はあまり感じない。軽いシュワ感のある入口、強くはないが発泡感を感じる。中盤、ふくらみと透明感がある味わい。味の偏りは無くバランスが良い。新酒らしい発泡感がありながらバランスの取れた穏やかな味わいがある。評価9.0



(4)
旭興 しぼりたて本醸造 生原酒 (H30/12/16製造) 渡邉酒造 (栃木)
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立香はあまり感じない。甘い入り口、酸は透明感があり、滑らか。味のバランスは良いが、味の展開がなくやや単調な感じもある、ふくらみが足りないのだろうか。癖はない世界だが、主張する個性も欲しい感じがする。評価7.0



(5)
豊盃 純米しぼりたて 生酒 限定品 (2018/11製造) 三浦酒造店 (青森)
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立香は甘いもの。甘い入り口。含み香さわやか。中盤辛味があるが丸い辛味。滑らかな酸で透明感がある。含み香は吟醸香と言って良いものだろうか。中盤以降の切れが良い。評価8.0



(6)
花浴陽 純米吟醸 無濾過生原酒 (H30/11製造) 南陽醸造 (埼玉)
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立香は仄かな吟醸香。甘い入り口。滑らかな酸、中の方に辛味がある、発泡感による辛味だが刺激的ではない辛味だ。含み香は吟醸香。後半の切れは良い。評価8.0



(7)
白岳仙 純米吟醸 あらばしり (H30/12 製造) 安本酒造 (福井)
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立香は吟醸香。入り口はスッキリとしている。透明感のある酸で、スピード感がある。含み香は軽い吟醸香。発泡感も感じる新酒らしい世界。シャープで切れが良い、ゆったりと膨らむ世界とは逆だが、主張のある個性を感じる。評価8.0



(8)
山間 1号中採り直詰 純米吟醸生原酒 (H30/12 製造) 新潟第一酒造 (新潟)
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立香はエチル香の様なそうではない様な香。スッキリとした入り口。酸は滑らかだがふくらまず、世界が小さく速く味わいが終わってしまう。飲み終わりがやや寂しい印象がある。評価6.0



(9)
名倉山 月弓(げっきゅう)かほり うすにごり 純米吟醸生酒 (2018/12製造) 名倉山酒造 (福島)
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立香は、仄かに甘い香りで吟醸香らしいもの。甘い入り口。口に含むとハッキリとした吟醸香。酸は適度。含み香も吟醸香。中盤以降の切れが良い。含み香が途切れること無く続く、ややシツコイ印象で、評価が分かれるところだ。評価7.0



(10)
純米吟醸 流輝(るか) 五百万石おりがらみ生 (H30/11 ) 松屋酒造 (群馬)
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にごり酒。立香は仄かな麹香と吟醸香らしきもの。甘い入り口。スッキリとした酸で、透明感がある。癖のない世界で品位がある。後半の切れが良い。評価8.0




2019-01-18 (Fri)

2019/01/18  日本酒の会sake nagoya定例会  「新酒」 (その2)

2019/01/18  日本酒の会sake nagoya定例会  「新酒」 (その2)

(11) よこやまSILVER 純米吟醸生酒 (2018/11製造) 重家酒造 (長崎) 立香は仄かな吟醸香らしきもの。甘い入り口。とろりとした舌触り。発泡感の名残を感じる。含み香は麹香らしきもの。中盤の透明感はあるが、後半の切れは今ひとつ、何かが残る感じがある、含み香が切れの邪魔をしているのだろうか。敢えて言えば、終盤は甘くダレた感じ。評価7.0。 (12) 日高見 純米初しぼり 本生 ...

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(11)
よこやまSILVER 純米吟醸生酒 (2018/11製造) 重家酒造 (長崎)
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立香は仄かな吟醸香らしきもの。甘い入り口。とろりとした舌触り。発泡感の名残を感じる。含み香は麹香らしきもの。中盤の透明感はあるが、後半の切れは今ひとつ、何かが残る感じがある、含み香が切れの邪魔をしているのだろうか。敢えて言えば、終盤は甘くダレた感じ。評価7.0



(12)
日高見 純米初しぼり 本生 (H30/12製造) 平孝酒造 (宮城)
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立香は感じない。丸く透明で滑らかな舌触り。味の偏りは無く、バランス良い。とろりとしたふくらみがある。品の良い世界だが、味の振幅が小さい、何かもう一つ足りない印象もある、個性だろうか?
評価が難しい酒だ。評価8.0



(13)
水尾 しぼりたて生一本 純米生原酒 (H30/11製造) 田中屋酒造 (長野)
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立香はエチル香。甘い入り口。酸はふくらみより滑らかさと透明感。発泡感を感じる。含み香は麹香。中盤ふくらまず早く味が終わる。新酒なのだが、何かもう峠を越したような落ち着きがある世界だ。評価7.0





<利き酒の印象>

(1)
今日の出品酒は、自分の嗜好に合ったものが多く、評価も高いものばかりで、優劣を決めるのが難しかった。
体調が良かったためかもしれないが、最近では最も美味しく飲めた印象だ。
(2)
評価基準は、香り、味のバランス、品位など個人の嗜好に加えて、香りや味わいの新酒らしさも基準とした。
(3)1
位はどれか決めなければならないので、No.3阿武の鶴 Orizuruとしたが、No.7白岳仙 純米吟醸 あらばしりもよかった。
評価8.0とした以下の酒も嗜好合った美味しい酒だ。
No.1
新春 初しぼり 己亥(つちのとい) 純米吟醸
No.2
雨後の月 純米 無濾過生原酒
No.5
豊盃 純米しぼりたて 生酒
No.6
花浴陽 純米吟醸
No.10  
純米吟醸 流輝(るか)
No.12  
日高見 純米初しぼり 本生

(4) 1
位にした阿武の鶴 Orizuruは、今まで飲んだ記憶がない酒で、まだまだ美味しい酒が日本酒にはあることを知ることができて面白かった。
ネットに紹介記事があった、歴史はあるが造りは新しい蔵とのことだ。
『休眠していた酒蔵を復活させ、新たな酒造りへ挑む。若き造り手、三好隆太郎氏』
GLOCAL MISSON TIMES
https://www.glocaltimes.jp/people/4591




【今日の料理】
この会の柱は、勿論テーマに沿って、幹事が全国から集めた銘酒であるが、もう一つの柱は「旬菜処かのう」の料理だ。
テーマに沿って季節感と地域の珍味等工夫のある料理や家庭では口にできない酒の肴が登場するので楽しい。

・おせち料理
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新年の例会なので、おせち料理は嬉しい。
えんどう、栗の甘露煮、こんにゃく、凍み豆腐、椎茸、これは4人分。

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えんどう: シャキシャキの食感、素材の味と食感が楽しめる。
栗の甘露煮: シロップ漬けのものと違って、スッキリとした甘さで、栗の風味が残っている。
こんにゃく: サクサクとした食感、味が芯まで染み込んでいる、旨味が濃い、烏賊の旨味のような気がする。
凍み豆腐: 噛むと甘さと旨味が口に中に広がってくる。
椎茸: 確りとした食感で、これも噛むと甘さと旨味が


・だし巻き卵
皿の右上、全体の写真は取り忘れた。


・はまぐりの鍋
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大きな蛤と豆腐、椎茸、青菜の鍋。
これを楽しんだ後、出汁は雑炊になる。

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蛤は大きなもので、浅蜊や蜆と違い、身を口の中に入れるとたっぷりとしている。
噛むと確りとした貝の食感が新鮮さを感じさせる、噛み続けると蛤の旨味を十分感じることができる。


・はまぐり出汁の雑炊 いくらと蟹寄せ
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蛤の旨味が溶け込んでいる出汁で雑炊を作り、豪華にいくらと蟹を寄せている。
雑炊は蟹の風味も加わって旨味いっぱい、其処にいくらのプチプチ食感が加わる。


・漬物
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定番の最後の漬物で、口がさっぱりとリセットされる。



2018-07-20 (Fri)

2018/07/20  日本酒の会sake nagoya 定例会 (その1)

2018/07/20  日本酒の会sake nagoya 定例会 (その1)

2018年7月のテーマは「にごり酒」。 風に舞う風花のように澱が舞うものもあれば、どぶろくのようにこってりとしたものまで様々ある。 味わいも、甘酸っぱいもの、辛いもの、スッキリとしたものなど、最近は色々と新しいにごり酒が提供されている。 どんなにごり酒が登場するのか楽しみだ。 今日の宴も、満席。 50名を超える参加者が、会場の旬菜処かのうに集まった。 暑い日が続く...

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2018
7月のテーマは「にごり酒」。
風に舞う風花のように澱が舞うものもあれば、どぶろくのようにこってりとしたものまで様々ある。
味わいも、甘酸っぱいもの、辛いもの、スッキリとしたものなど、最近は色々と新しいにごり酒が提供されている。
どんなにごり酒が登場するのか楽しみだ。

今日の宴も、満席。
50
名を超える参加者が、会場の旬菜処かのうに集まった。
暑い日が続くが、好きな日本酒が楽しめるのであれば、暑いなんて言ってはいられない。


<今日の出品酒>

利き酒が終わり、目隠しが外された、「にごり酒」の12銘柄。
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人気の十四代もあり、にごり酒の銘酒が揃った。
蓋をあけると新潟の酒が多かった。

以下、個人の利き酒の印象を記載するが、個人の嗜好によるもので客観性はない。
参加者全体の評価は、sake nagoyaの公式サイトで発表されるはずだ、そちらの方が客観的だ。


(1)
みむろ杉 夢ろまんシリーズ 純米吟醸 おりがらみ生 華きゅん 今西酒造 (奈良)
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色はカスミとニゴリの中間。スッキリとした入り口。酸は中程度、膨らみより切れの良さの主張。味が中に集まり、広がり膨らみのある味わいではない。特に変な癖は感じない。評価7.0



(2)
花浴陽 越後五百万石 純米大吟醸 無濾過生原酒 南陽醸造 (埼玉)
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カスミ酒。甘い入り口。酸は切れの良いもの。含み香は吟醸香。広がりを感じさせる味わい。トロリとした舌触りもある。中盤、苦・渋が味を締める。含み香は適度で気になるものではない。
評価は当初9.0としたが、後で№10との比較になり、評価8.0に変更した。



(3)
若駒 八反錦 無加圧搾り 無濾過生原酒 若駒酒造 (栃木)
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色はカスミとニゴリの中間。立香は仄かなもの。甘い入り口。次に酸を感じる、トロリとした印象。膨らみ・広がりも感じる。ただ、含み香が続き気になる。中盤の苦・渋は無い。後半の切れ良い。
個人の嗜好としては、にごり由来の含み香が長く続き、邪魔になるので評価を下げた。評価7.0



(4)
十四代 角新おりがらみ 本生・荒走り 高木酒造 (山形)
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ほぼ透明、ニゴリ感なし。甘い立香。甘い入り口、酸はスッキリとした印象で、辛味が背景にある。丸味も感じる。中盤の切れ良い。中盤以降の苦・渋は無く、後半は辛味が味を締める。後口はピリ辛系。評価8.0



(5)
相模灘 特別純米 辛口 無濾過 久保田酒造 (神奈川)
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霞酒。立香は鼻に抜けるもの、例えは悪いが石鹸のような軽い香り。スッキリとした入り口、次第に辛くなる。酸は表に立たず、中盤にかけピリリと辛い世界、パンチがある。中盤以降の苦・渋は感じない。含み香を感じる。後半の切れは良い。評価7.0



(6)
北島 みずかがみ 純米おりがらみ 北島酒造 (滋賀)
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適度なニゴリ。立香はNo.5 に近い、麹由来の香りか。シュワッとした入り口で、発泡感の名残を感じる。酸味は弱く、切れる。含み香にガス感を感じる。後半は味わいがすぐ終わる。後半の切れが良いと言うか物足りないと言うか、評価が分かれるところだ。評価7.0



(7)
山間ORIORI ROCK 特別純米活性にごり 新潟第一酒造 (新潟)
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にごり酒。スッキリとした入り口。酸味と辛味を感じる。中盤以降の切れが良い。スッキリとした味わいが身上で、切れの世界だ。評価8.0



(8)
山間 仕込1ORIORI ROCK 純米吟醸活性にごり  新潟第一酒造 (新潟)
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濃い目のにごり酒。辛味と酸味の入り口。含み香を感じる。酸はトロリとしている。少しザラつく舌触りがある。中盤以降、苦・渋を感じる。個性を感じる含み香があり持続する、醪由来のものだと思われるが、少し過ぎた熟成なのか気になる含み香だ。個性的な世界を持っている。評価6.0



(9)
夏期限定 夏のブーリュNatu no nigorizake Soushun 早川酒造 (三重)
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霞酒。立香は鼻に抜ける香り。酸の膨らみ大きい。トロリとしてふんわりとした味わいで、大きな世界が快い。含み香はエチル系。後半は苦・渋が程良く味を締める。評価8.0



(10)
あべ 純米 おりがらみ 阿部酒造 (新潟)
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霞酒。立香はあまり感じない。甘い入り口。ふんわりとしたケーキのバニラ香を想わせる含み香がある。酸は柔らかで、広がりがある。中盤、酸の膨らみと広がりが大きい。含み香は持続するが快いもの。後半にかけ苦・渋は無く、切れが良い。バランスの良い味わいで偏りのない世界を持っている。評価9.0



2018-07-20 (Fri)

2018/07/20  日本酒の会sake nagoya 定例会 (その2)

2018/07/20  日本酒の会sake nagoya 定例会 (その2)

(11) 越の白鳥 特別純米 7号 うすにごり生原酒 新潟第一酒造 (新潟) 透明で、にごり感無し。立香は甘いもの。甘い入り口。酸は中程度で、広がりがある。甘い含み香を感じる。中盤以降、苦・渋が味を締める。評価8.0。 (12) たかちよ うすにごり 無調整活性生原酒 髙千代酒造 (新...

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(11)
越の白鳥 特別純米 7号 うすにごり生原酒 新潟第一酒造 (新潟)
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透明で、にごり感無し。立香は甘いもの。甘い入り口。酸は中程度で、広がりがある。甘い含み香を感じる。中盤以降、苦・渋が味を締める。評価8.0



(12)
たかちよ うすにごり 無調整活性生原酒 髙千代酒造 (新潟)
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にごり酒。立香は仄か。酸とピリピリとした入り口、酸と発泡感の辛味。中盤の切れ良い、苦・渋は感じない。後半の味わいが物足りない。やや過ぎた印象があり、春後半くらいまでに飲みたい感じがした。評価7.0



<全体的な感想>
利き酒中は、銘柄・スペック等の情報はないので、目の前の酒を味わうのみ。
利き酒が終わり、銘柄・スペックの情報が公開され、全体評価の結果が公表されると、感想も利き酒中と違ったものが出てくる。

・今日の好み
個人的に最も良かったのは次の2銘柄
(2)
花浴陽 越後五百万石 純米大吟醸 無濾過生原酒 南陽醸造(埼玉)
(10)
あべ 純米 おりがらみ 阿部酒造(新潟
)

両方9点にしたのだが、今日の一番を決めるため、(2)8点に変更した。

花浴陽はお花見によく登場する銘柄で、桜の花のイメージによく合う。
10)は膨らみがあり、ゆったりとした大きな佇まいが快かった。
このにごりは、定番酒のあべを製造した時期に限定して出荷されるもののようだ。
このラベルは記憶がない。阿部酒造は昨年のにいがた酒の陣に参加していたとすれば、飲んでいるかもしれないが、このラベルは記憶がない。
流石、酒処新潟、新しい発見がある。


・新潟第一酒造
山間2銘柄、越の白鳥、計3銘柄が12銘柄の中にあった。
にごりだけで3銘柄は珍しい。
それぞれ味わいが違っていた。
一番良かったのは黄の山間、見かけによらず、スッキリと切れる世界、これなら夏の暑さの中でも飲める。
他の2つは、もう少し早く飲みたいと思った。晩春くらいまでに飲んでいれば印象が変わったかもしれない。


・十四代 角新おりがらみ 本生・荒走り
人気の十四代、利き酒が終わった後、十四代の瓶に駆け寄ってくる人が多かった。

利いた印象はスッキリとして切れの良い酒だったが、今日のベストとは思わなかった、全体評価でも確か2位で評価は良かった。

個人的には十四代には親しみを持っていない。
お酒の内容の前に、高木酒造の価格政策が気に入らない。
このおりがらみも蔵元価格は知らないが、楽天とかAmazonでは3万円程度で売られている。
価格は需要と供給で決まるのが自由経済の原則だから咎められる問題ではないが、馬鹿げた価格だと思わざるを得ない。

「一般の人には手に入らない価格→希少性→人気→高木酒造の名声の維持」といった構造がある。
そのため、蔵が流通価格を適正化しようとしていないように見える。
売れれば供給を増やすのが、市場経済の原則だがそれもせず、製造ロット番号を印刷すれば、流通過程のトレースも可能なはずだ。

お酒は、ファッションのブランドの様になって欲しくない。


・夏のおりがらみ
(9)
の夏のブーリュNatu no nigorizake Soushun は夏期限定を謳っている。
個人的にはにごり酒は、晩春までのイメージを持っている。ピークはお花見の頃の霞酒だ。
にごり酒は澱を含んでいるので、保存によっては含み香に気になるものが出てくる気がする。
今日もそう感じたものがあった。

しかし、夏のおりがらみもアリだなと思ったのは、この酒と黄の山間。
切れさえ良ければ、夏でも良さそうだ。


・たかちよ うすにごり 無調整活性生原酒
確かこの酒が、今日の全体評価1位になった。
個人評価と離れた結果になった。
個人的には、熟成が進みすぎて、後半の味わいが物足りなくなっていると感じたのだが。





2018-07-20 (Fri)

2018/07/20  日本酒の会sake nagoya 定例会 (その3)

2018/07/20  日本酒の会sake nagoya 定例会 (その3)

日本酒の会sake nagoyaの楽しみは、勿論各月のテーマに添った全国各地の銘酒であるが、料理も楽しみだ。 旬菜処かのうさんが、テーマに合わせた料理や家庭では味わえない料理を提供していただけるので単なるつまみだけではない料理の楽しさがある。 ・定番の枝豆 ・バイ貝の甘醤油煮 口に入れると甘目の醤油味...

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日本酒の会sake nagoyaの楽しみは、勿論各月のテーマに添った全国各地の銘酒であるが、料理も楽しみだ。

旬菜処かのうさんが、テーマに合わせた料理や家庭では味わえない料理を提供していただけるので単なるつまみだけではない料理の楽しさがある。


・定番の枝豆
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・バイ貝の甘醤油煮
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口に入れると甘目の醤油味、噛むとコリコリ、シコシコとした食感の食べ応えが楽しい。次第にふんわりとした貝の旨味が口の中に広がる。海の生臭さは全く感じない、生姜の風味が後味に残る。


・豚肉のシャブシャブ胡麻だれ
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茹ですぎない豚肉は適度な弾力があり、旨味が中に残っている。ゴマダレの風味がさっぱりと感じさせる。



・蛸の姿茹で
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店内で茹でられた蛸が姿なり運ばれてくる、茹でたての姿煮。
スーパーでトレイに載せられ売られているアフリカ産の蛸の過ぎたる硬さとも桜煮の過ぎたる柔らかさとも違って丁度よい歯ごたえのある硬さで茹でられている。

口の中に入れ噛むと、プリプリ、シコシコの食感があり、その後蛸の旨味と香りが口の中に広がる。
スーパーの蛸とは全く違う食べ物だ。
美味しい蛸を家庭で食べるのは難しい。



・ゴーヤーチャンプルー
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ゴーヤーチャンプルーと言えば沖縄。
夏の料理の定番だ。
季節感を大切にしていただけるのはありがたい。

沖縄のゴーヤーチャンプルーは、缶詰のポークランチョンミートを使うことが多い、使わない場合は豚の薄切りだろう。
味わいは、ポークの塩味が強いので、塩が味のベースになる。
塩とゴーヤーの苦味が口の中を洗い食欲を増加させるのが沖縄風だ。

このゴーヤーチャンプルーは、沖縄風とは一寸違い甘さがある。玉子の旨味と豆腐の膨らみと合わさって柔らかい味わいになり、ゴーヤーの苦味を軽減させている。
ゴーヤーの苦味に慣れていない人でも大丈夫なような味わいだ。

今、ゴーヤーが毎日収穫できる。
今度、真似をして旬菜処かのう風のゴーヤーチャンプルーを作ってみよう。



・ザルうどん
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何うどんなのか聞き漏らしたが、美味しいうどんだった。
太めでよく洗われてツルツル・ピカピカに光っている。
口に入れると、もっちりとした食感があり、滑らかなうどんの肌が快い。
うどんなら何でも良いわけではない、茹で加減、洗いと締めが程良く、茹でたてが第一条件。
次は、タレ。これは好みだが、葱は避けて、柑橘類だけにした、青柚の風味が爽やかで素晴らしかった。

(漬物の写真を撮ることを忘れてしまった。)

今日も、良い料理を肴に楽しむことが出来た。
バイ貝、蛸、ゴーヤーチャンプルー、ザルうどん。
それぞれ美味しかった。
家庭の味とは一味違っていた。