乗鞍高原で開催された地酒フェスタに参加するために、乗鞍高原温泉郷に1泊した。 宿は、ガストホフ千石。 フェスタ会場への行き帰りやチケットについて紹介の電話をした時の印象が親切で、料金がシンプルで明瞭、他のところのように暖房費が別途1000円というようなことがなかった。また、宿泊者の評価は温泉も料理も良かったので宿泊を決めた。 行ってみると、予想通り良い宿だったの...
乗鞍高原で開催された地酒フェスタに参加するために、乗鞍高原温泉郷に1泊した。
宿は、ガストホフ千石。
フェスタ会場への行き帰りやチケットについて紹介の電話をした時の印象が親切で、料金がシンプルで明瞭、他のところのように暖房費が別途1000円というようなことがなかった。また、宿泊者の評価は温泉も料理も良かったので宿泊を決めた。
行ってみると、予想通り良い宿だったので記事を書くことにした。
場所は、乗鞍観光センター、乗鞍畳平シャトルバス発着所より少し手前の左側になる。
建物の前が駐車場になっているので便利だ。
建物は2棟あり、本館は洋室、別館は和室だそうだ。
今回は本館の洋室に泊まった。
<館内>
本館1階は、薪ストーブのある談話室と食事処になっている。
薪ストーブは飾りではなく、本物の薪が燃えていた。
排気は戸外に出されているので、煙臭さはまったくない。
新しい薪が点火され、やがて勢い良く燃え上がり、炎を立てる。
やがて、火の勢いは頂点に達し炎は消え、炭火のように紅く光り始める。
https://youtu.be/wsKiFgeCfi8
今の都市生活では家庭での火の利用は電気・ガスになり、メラメラと燃え上がる薪の火を見る機会はあまりない。
どんど焼きの焚き火でもそうだが、目の前で揺らめく炎には心を捉える力がある。
それは命のゆらめきのようにも見える。
薪ストーブの前で、深々とソファに座り、炎を見つめて時を忘れるのも悪くはない。
宿泊する部屋は2階になっている。
廊下に面して部屋のドアがあり、ホテルのような作りで、奥が洗面所・トイレになっている。
ピカピカに磨かれた木の廊下に壁も天井も木の温もりのある造作だ。
https://youtu.be/As4MkvNzasw
洗面所・トイレは明るく綺麗で、掃除も十分行われ清潔感があり、気持ちよく使用できる。
<展望>
部屋からの展望は、着いた日は天気が悪く、乗鞍岳は雲の中だった。
<露天風呂>
この宿を選んだ理由の一つは、渓流沿いに在り、渓流の音を聴きながら露天風呂に入る事ができると利用者の評価に書かれていたからだ。
暗くなる前に露天風呂に出かけた。
貸し切りなので他の人に遠慮すること無く利用できる。
本館の玄関から外に出て、右の方に少し下がっていく。
薪ストーブの薪が切られている。
渓流が見える。
かなりの水量がある流れで、水音がすべての音を消し去っている。
渓流を見下ろすところに、露天風呂の建物がある。
鍵でドアを開け、中に入ると、右が脱衣所、中央に湯船、左が渓流になっている。
湯船は、湯が覚めるのを防ぐために蓋があるので青く見える。
縁に立つと渓流が見える。
音も近い。
蓋を取ると、湯は乳白色。
硫黄の匂いが立ち上り、充満する。
湯は熱めで、露天でも温まる。
湯の中に入ると、肌がスベスベ滑らかになるのが判る。
湯船に浸かりながら、せせらぎの音を聴いていれば、若い二人でも言葉はいらない。
<食事>
食事は、本館1回の食事処でいただく。
・この日の夕食
温かいものは温かくで、並べられていない。
鍋も着席してから、火がつけられる。
馬刺しと虹鱒の塩焼き。
馬刺しは、ねっとりとした食感で次第に旨味を感じる。癖のないさっぱりとした味わいだ。
虹鱒は焼き加減がよく、身を骨からホロリと取ることができる。
鍋の中の写真を撮るのを忘れてしまったが、豚肉、蟹、鱈、茸、白菜が入った鍋。
山と海、野菜と茸の味が絡まって美味しい。
お肉は、後から熱々のものが運ばれた。
鶏肉の焼き物。
柔らかくジューシーな肉だ。
茄子の味噌田楽。
味噌が赤味噌なのが名古屋人としては嬉しい。
胡瓜、和布、カニ風味の和物。
和布のネバネバ、トロリとした食感とさっぱりとした甘酢の味が爽やかだ。
サツマイモの自然な甘味と黒いのはプルーン。
穏やかな甘さ。
デザートはショートケーキ。
品数も多く、ボリュームも有り、それぞれ丁寧に作られているのを感じる。 満足な夕食だった。