FC2ブログ

  •    沖縄お店 カテゴリーの一覧

2018年04月13日(金) 記事No.476


旅の初日が、ガッカリから始まるのは辛いことだが、こちらも「今」も「過去」も変わりがないと判断ミスをしたのだから仕方がない。

The
肉屋(ししや)は、国際通り近くの第一公設市場の肉屋和ミートが近くに開設した直営の飲食店だ。
石垣牛の料理を居酒屋感覚て楽しむことができる店だった。
特に石垣牛の握り寿司が1100円で食べられるのが魅力的。

2016
年から2017年にかけて、この店は利用者からお気に入りの評価を得ていた。
今でもその当時の記事は散見される。

「石垣牛握り」一貫100円が売り@那覇むつみ橋通り「The 肉屋(ししや)」
http://kumanchu.com/2015/12/31/shishiya-01/


「那覇・牧志【The 肉屋 ししや】公設市場内の肉屋さん渾身の1店!思いっきり肉を楽しみましょう。」

http://yummy.okinawa/archives/7146483.html


「牧志公設市場近くの『ししや』で石垣牛を堪能♪」
http://www.oishii-okinawa.com/?eid=906





石垣島に行った時、普通の居酒屋で食べた石垣牛の握りが予想外に美味しかったので、那覇に行くと同じようなことを期待して3回行ったことがある。
しかし、いつも時間が悪いのか満席もしくは営業終了で利用できなかった。
 


clip_image002

clip_image004

外のテーブル席は、空いていたが、一人なのでカウンターが利用できないが聞いてみる。
カウンターの左端の他2,3空席があるが、予約席だからと言われ、路地側の椅子が4つある方に行くように言われた。
其処には先客のカップルがいて、椅子は2つ。 左端はカウンターに柱が立っていて、眼の前は柱で壁に向かっている状態になる。どうして此処に椅子があるのか理解できない。
已む無くカップルの隣の椅子に座る。ここならカウンターの上にグラスや皿を並べることができる。

clip_image006
この席は、厨房を横から眺めることになる。

clip_image008
壁には肉の種類が掲示されている。

座るがメニューはなく、誰も来ない、何の応対もない時間が続く。
隣のカップルは、中国語を喋っているが何を話しているかはわからない。

5
分だったか10分だったか30分までは経っていない時間が経過した。

こうした事態に直面した時、大きな声を出して「メニューがないよー」とか「注文を聞いてー」とか言うのが普通なのだろう。

人には性格というものがある。
事態を打開する方法は、いくつか解ってはいるのだが、其の侭待っていた。店には店の事情もある事だし。

相当時間お客扱いもされないことだし、席を立って帰ろうかとした時、道路の方から、接客担当の若い女の子がメニューを持って来た。
後で、注文を聞きに来ますと言って去った。

clip_image009

clip_image010

clip_image011

clip_image012

clip_image013

clip_image014

clip_image015

clip_image016

clip_image017

clip_image018

clip_image019

clip_image020

メニューを見たが、頭の中に入っている料理が記載されていない。


頭の中にあるのは、2015年、2016年当時のものだ。
前掲のブログから借用する。

clip_image021

clip_image022
(以上2枚は、「くまんちゅ(熊人)の気まぐれ備忘ログ」 2015年末のもの)


clip_image023


clip_image024

clip_image025

clip_image026
(以上4枚は、前掲「OKINAWAりびん!」より借用した。)


暫くメニューを見ていると、道路の方から和服を着たベテラン女性がやってきて、注文は決まりましたかと聞く。

他にメニューはありませんか、握りは1貫単位で注文できるはずだがと聞くと、答えはそれは開店当初のメニューで、今はこれしかありませんとの話。


ならば、この店に来た意味はない。
已む無く、オリオン生中と黒毛和牛炙り寿し10貫を注文した。

clip_image028

clip_image030

clip_image032

clip_image034

clip_image036

さて、牛の炙り寿しだが、石垣の居酒屋で感動した体験とは違ったものだった。

肉はしゃぶしゃぶ用のように薄いもの。
握ってから表面を手持ちバーナーで炙っているので、肉厚があれば気にならないかもしれないが、薄いので焦げ臭を強く感じる。
シャリも100円回転寿司に負けず劣らず、小さなもの。

タレは醤油ベースに出汁を加えたさっぱりしたもので、素材の味を活かすので悪くはない。
だが、肉が薄く焦げ臭が強いので、逆に臭いが立ってしまう、このつけダレなら炙らないほうが良いのだが。

臭い消しは、山葵でも駄目で、ネギを薬味にして口に入れると焦げ臭が若干抑えられた。



隣の中国語のカップルが帰った後の客も道路のテーブル席に座った家族グループも中国か台湾の人達だった。
殆どお客は外国人のようだ。


ホテルに帰って、食べログでこの店の口コミを見てみた。
2018
1月の記事には、「高級店になり、がっかり。」
3
年間、毎年正月に来たこの人は、店が変わったことを嘆いている。
2017
12月の記事も「久しぶりの訪問でがっかり」と書いている。

行きたかった「過去」のThe肉屋(ししや)はもう存在せず、「今」のThe肉屋(ししや)は、名前は同じだが内容は全く異なる店だった。

外国人向けの価格設定で売上増を目指す利益志向の高単価の店で、オープンカウンターデッキで楽しむ肉専門店の肉を楽しむ事ができる居酒屋コンセプトの店ではなくなっていた。

ネットでは、昔は正しかった情報も其の儘になっている。
今の実態をを備忘する記事も必要だろう。
同じ嘆きを語る人が少なからんことを...




   沖縄お店 |  トラックバック(0) |  コメント(0) |  記事を編集 | 

2018年04月13日(金) 記事No.477


今回は一人旅だから、すべての行き先は自分で決められる。
行きたい処に行けば良い。

ホテルを出てkanaに向かう。
那覇は、19時近くになってもまだ明るい。

扉をノックして中に入ると、kanaの奥さんが笑顔で迎えてくれた。
こちらが詳しく話をする前に、先手を打たれた。
“明日からのイベントに来られたんでしょ”
図星で、うなずく他はない。

入り口近くのカウンターに一人の女性客、奥のカウンターにもう一人の先客だけで、都合良く座わることができた。

kana
は分類すれば、バーになるだろうが、料理にもこだわりがあり、美味しいいものをいただける。
カウンターに座り棚に並べられた夥しい泡盛や焼酎の瓶を眺めながら次は何を飲もうか考えたり、S店主との会話を楽しんだり、お気に入りの酒を飲んだり料理を頂いたり内に充たされた時間が過ぎていく処だ。


clip_image002
カウンターの右奥には甕貯蔵の泡盛がある。

clip_image004
棚には泡盛、焼酎、ウイスキーなど蒸留酒が並んでいる。
clip_image006

clip_image008
宮沢賢治の暖簾の奥は厨房。

clip_image010
暖簾の手前の冷蔵庫には吟醸酒系の日本酒。

他にもビールやワインの品揃えもあり。お酒好きの心を躍らせる空間になっている。
お酒好きな人は、酒に詳しい店主との酒談義に花が咲き、自分で選択ができない人は好みを言えば店主がアドバイスしてくれる。

<今日の泡盛>
座った席の前の棚にあった白百合が目に入った。
最初の泡盛は、白百合粗濾過四十四度
clip_image012
四十四度だがストレートで水は別に出していただいた。

clip_image013
池原酒造は本当の地釜蒸留だ。

clip_image014
平成26年の詰め口なので比較的新しい。

従来の白百合は、表現が難しいが土臭さとかカビ臭さとか言われる個性的な香りに特徴があった。

2017
4月、長らく蔵を守ってきた池原信子さんから代替わりしたばかりの4代目池原優氏が代表となり、造りを引き継いでいる。

この四十四度は、2014年の詰め口なので引き継ぎの最中に造られたものだろう。
立香は甘さを感じるもので、土臭いとかカビ臭いとか個性的な香りはあまり感じない。寧ろ古酒化が進んでいる印象だ。舌触りの丸さもあり度数は高いが舌を刺すような辛味は感じない、良い熟成過程にあると思った。
グラスの残り香も時間がたつに連れて、甘い古酒の香りが強くなった。


池原酒造公式サイト
http://www.shirayuri-ikehara.com/



2
杯目は、最初に石垣島を選んだ縁で、宮之鶴の30の一般酒。
clip_image015
宮之鶴は、地元石垣島指向で、本土は勿論、沖縄本島にもあまり出荷されておらず、入手が難しい銘柄だ。

clip_image016

clip_image017
詰め口は20103月。

clip_image018

30
度の一般酒だが、詰め口が20103月で8年経過の古酒になっている。
立香には香ばしさを感じる。丸く甘い入り口。膨らみがあり刺激的ではない。四十四度のストレート後なので、ややこなれておとなしい印象を受けるが、舌触りがよく香りも良い。
久し振りに口にした宮之鶴だが、益々好印象を受けた一杯だった。


3
杯目も石垣の酒ということで石垣の酒にすることにした。請福とか八重泉はあまり気が乗らないので玉の露を探して棚を見回したが見つからない。
店主に玉の露はありますかと聞くと、右奥のカウンターからは見えない下の棚から取り出してくれた。

玉の露43 あまり見慣れないラベルだ。
clip_image019

clip_image020
詰め口を見ると20087月。
もうそろそろ、10年古酒になる。

clip_image021

立香は甘い香り。口に含むと丸い舌触り、味が濃く活発な味わいで躍動感がある。甘味・酸味・辛味の確りとした濃さがあり、パンチを感じさせるが、刺激的では無く丸い。活発で生き生きしている味わい。
飲み終わった後のグラスの香りは、古酒香。時間と共に古酒香が強くなる。白百合の残り香より遥かに高く、甘い。

30
度の宮之鶴の後だったからかもしれないが、味わいの濃さと躍動感と香りを感じた。これは良い泡盛だった。
本日の収穫だ。



<今日の料理>
先ずは定番のスモークの盛り合わせ
一人だからハーフサイズ。
clip_image023
これだけの種類と量があって600円。
お客にとってはありがたい。

clip_image025
半熟卵、白いのはマヨネーズ。
外側の確りとした食感、白身のプリンとした食感、黄身のトロリとした食感の後、マヨネーズの旨味が黄身のトロミと合体する。

clip_image027
右が魚肉ソセージ、左が梅干し。
スモークが魚肉ソセージの柔らかさと頼りなさに確りとした食感と味のコクを増している。

梅干しは、塩味が薄くまろやかで甘さを感じるほど。
以前に頂いたときと印象が違うので、店主に自家製の梅干しかどうか訊いてみた。
答えは、市販のものだが減塩のものを使っている、スモークによって塩味が減少するのでその様に感じるのではないかとの答えだった。
この梅干しのスモークもお薦めだ。

clip_image029
真ん中、竹輪のチーズ。
皮が確りした歯ごたえのある食感、見た処竹輪とはわからない、口に入れてみると竹輪の甘さで判る。

真ん中奥、カマンベールチーズ。
外側の硬い部分は渋味を感じる、中のトロリとした部分のまったり感との対比が面白い。

左奥、チーズ。
スモークチースの香りと旨味、典型的なスモークチーズの世界が口の中に生まれる。

clip_image031
ハム(豚肉)のスモーク。スモークの香りは強くはなく上品で肉の美味さを感じさせる。


<メニュー>
ビール、ワインを除いた飲み物と料理の部分の写真を撮らせていただいた。

clip_image033

clip_image035

clip_image037

clip_image039

clip_image041

clip_image043

clip_image045

clip_image047

clip_image049


メニューを見ていて、農連市場の近くにあった昔の店舗に行った時、隣の席にいたお客が食べていたカレーを思い出した。
スパーシーな香りが流れてきて美味しそうだった。
友達と此処のカレーが美味しいと話していた。

今日は、その時を思い出して、コクと旨味溢れるクン玉カレーを注文した。

clip_image051
イメージ通りスパイシーなカレーで、肉がいっぱい入っていて旨味たっぷり。
clip_image053
一つの念願が果たせた。

初日の夜は、kanaの熟成泡盛と美味しい料理を楽しむことができ、充実した夜になった。

料理も美味しく酒の種類も豊富で、落ち着いた雰囲気のkanaはオススメの店だ。

だが、店舗の外観の写真をブログやtwitterに掲載することは禁じられているので、此処には書くことはできない。

kana
は会員制の店ではないのだが、落ち着いた雰囲気を大事にして、会話を楽しむ店だ。
理由は聞いていないのだが、推測では観光客が団体で押しかけて、騒がしいパーティー状態になっては、他のお客の迷惑になるというのが理由なのだろう。

はじめての人は辿り着くのは結構難しい。
食べログには、以下の記載がある。
静かに大人の酒を楽しむことができる人なら歓迎されるはずだ。
電話が通じる番号かどうか不明だが、一度電話してみてから行くと良いだろう。
公式サイトで休業日の確認をすることも重要だ。

kana
(カナ)
ジャンル: バー、焼酎バー、日本酒バー
お問い合わせ: 090-2649-2120
住所: 沖縄県那覇市松尾2-10-27

このお店は「那覇市樋川2-3-1」から移転しています。
※移転前の情報は最新のものとは異なります。

交通手段: 牧志駅から547m

営業時間: 18:0023:00
日曜営業

定休日  : 水曜日
禁煙・喫煙        完全禁煙
ホームページ
   
 http://cbkana.cocolog-nifty.com/




   沖縄お店 |  トラックバック(0) |  コメント(0) |  記事を編集 | 

2017年02月03日(金) 記事No.1131


飛行機が40分も遅れて那覇空港に到着したので、予定が狂ってしまった。

ホテルにチェックインして、うがい・洗顔・冬のコートを脱ぎ捨てて、Refugeに向かう。

Refuge
は那覇の安里・栄町周辺では人気店なので予約がしてあるが、遅れてしまったので電話で断りを入れる。

clip_image001

このブログでも、何回か訪問記事を書いているので、馴染みの店と言って良いだろう。
暗い空間に小さくぼんやりと映るRefugeの文字を見ると、ホッとすると同時に那覇に来たなと実感できる。


中に入ると、左のカウンターは4人分の席が空いている、右のテーブル席は一グループで満席だ。

カウンターの奥の席を案内された。

clip_image003

席に座り、飲み物と料理を注文する。
接客担当の男性は、以前と同じで変わっていなかった。

黒板に書かれた今日のおすすめメニューと定番のメニューが運ばれて来たが、料理はお任せ5品に決めてあるので、飲み物を決めれば良い。

先ずは、ビールが一般的だが、沖縄に来たら泡盛を最初から飲みたい。
南光30度と古里(古酒)25度を注文。いずれも価格は300円と格安だ。

clip_image005
飲み方は、水割り・ロックもできるが、敢えてストレートにする。チェイサーの氷水も出してくれるのでありがたい。


おまかせ料理の1品目が運ばれてきた。

・自家製牛肉のソフト生ハム
clip_image008
Refuge
は料理の量も多い。

clip_image010
豚肉の生ハムは普通だが、牛肉の生ハムは初めて食べる。
どんな感じか予想がつかない。

口に入れると、もっちり、ねっとりとした食感、豚の生ハムとは違った世界だ。噛むほどに旨味が出てくる。次第に口の中に乳臭い牛肉の香りが漂う。
新しい世界だった。


・里芋餅
clip_image012
2
品目は、ケーキのようなものが運ばれてきた。
見たところ何だがわからない、訊ねると里芋餅と言われた。

clip_image014
表面はカリッとした食感、中は柔らかく、もちもちしている。
香ばしい香りの後、爽やかな香りがする月桃の香りかと思ったらそうではなく、八角だそうだ。
上品な旨味があるがなんだかわからない、聞くと海老だそうだ。

・カボチャソセージ
clip_image016
素材は南瓜と豚と鶏肉。
これもどんな味か予想がつかない。

clip_image018
見た目は黄色くソセージらしくないが、食べてみると南瓜の香りがする普通のソセージだった。


clip_image020
泡盛を追加、久米仙と宮の華。

・ラ・フランスと鶏ハムサラダ
clip_image022
3
品目はラ・フランスと鶏ハムの取り合わせ。
これも初めてだ。

clip_image024

clip_image026

clip_image028
立香はラ・フランスの爽やかな香り。
口に入れるとラ・フランスの柔らかな食感、果物ではなしの柔らかいのは好みではないが、料理では却って柔らかさが生きる。
鶏のハムは淡白なサッパリとした味わい。サクサクとした食感で鶏肉のパサパサ感は無くジューシー。噛んでいると次第に旨味が広がり、上品な旨味の世界だ。


泡盛を追加、照島と白百合。


・ギアラのフィレンツェ煮込
clip_image030
イタリアに詳しい人は先刻承知らしいが、ギアラと言うのは牛の4番目の胃袋だそうだ。
牛のギアラ(赤センマイ)を香味野菜と白ワインで煮込むのがフィレンツェ風だそうだ。日本で言えば牛モツの煮込み料理だ。

clip_image032
トロトロに煮込まれた食感。ふんわりと香る香料の含み香。
玉ねぎ人参の甘さが加わり、ふんわりと柔らかくトロトロの旨味だ。


・和牛レバーソテー
clip_image034
最後5品目は牛のステーキかと思ったら、和牛のレバーのソテーだった。



clip_image036
表面は火が通っているが、中はレア状態だ。

clip_image038
表面は焼かれた食感だが、中はトロリとしてジューシー。甘い味で、レバーの臭みは全く感じない。甘くトロリとした味わい。
レバーの加熱したものは、バサバサした食感になるが、これは全く違う世界だ。

生のレバーは食べないが、これなら美味しくいただける。



メニューを紹介しておく。

<飲み物メニュー>

clip_image040

clip_image042

clip_image044

clip_image045

clip_image047

clip_image048


clip_image050

clip_image052


clip_image054

clip_image056



<料理メニュー>

・今日のおすすめ
clip_image006[1]


・定番メニュー
clip_image058

clip_image059

clip_image060

clip_image062


Refuge
は何時行っても、美味しい料理と泡盛がいただける。
料理のボリュームが有り、その上値段もリーズナブル。
非の打ち所がない、人気店である事が素直に理解できる店だ。


【データ】

ルフュージュ (Refuge
沖縄県那覇市安里388-10
098-911-4856
営業時間 : 17:30~翌
1:00(L.O.24:00)
10時以降入店可

定休日: 火曜日・木曜日

モノレール安里駅から歩いてすぐで交通至便。

店は広くはなく、落ち着いて料理とお酒を楽しむ空間なので、観光客が団体で押しかけるのは不適切だ。

人気店なので予約が必要だ。





   沖縄お店 |  トラックバック(0) |  コメント(0) |  記事を編集 | 

2017年02月03日(金) 記事No.1132


えーる食堂は、意外で面白い店だった。

ルフュージュを出て、新しい店の探検に向かった。
那覇は活気のある街で、新しい店が次々に出来ている。

最近新店の多いエリアは、国際通りの第一公設市場周辺だが、栄町市場も相変わらず新しい店が出来ている。

栄町市場は、ルフュージュの目と鼻の先で歩いてすぐだ。

えーる食堂は、栄町市場内に開店した沖縄の食堂で、市場内に沖縄の食堂ができるのは、珍しい。
情報では、沖縄のアンマーが一人でやっている店のようだ。


市場内は狭い路地が入り組んでおり、迷路のようになっている。
clip_image002
案内図を見たが、新しい店だからか見つからない。
やむなく、電話をかけて聞いた。
分かりやすいところだった。
市場のトイレの前だそうだ。


clip_image003

前を通ると、大きなえーる食堂の看板があり、家庭料理の暖簾があるのですぐわかった。

店に入ると、左にカウンター席があり、奥の方に大人の男女のお客さんがいた。

食事だけでも良いか確認すると、ママらしい人が“どうぞ“と言うので手前の席に座る。



clip_image004
飲み物は、ビール、泡盛、ワイン、ウイスキー、ソフトドリンクなど一通りある。

今回は食事だけだからパス。

clip_image005
えーる食堂のお薦めは、ふーちばーじゅーしーだそうなので、それを注文し、新しい店ではフーちゃんぷるーを食べることにしているので、定食セットにしてもらった。


ママが奥の厨房に消えた後、店内を観察する。
大人のお二人さんは、島言葉で色々お話している。
そちらの方にはカメラは向けられない。

その前の壁には、飲み物の瓶が並べられている。

座った席の左の壁側に「エール感謝祭ライブ メニュー」と題された小冊子が立てかけられている。
clip_image006


その上の方にはピノキオの人形がぶら下がっている。
clip_image007
股間のところから紐がぶら下がっている。
暇なので紐を引いてやった。

clip_image008
ピノ君は、ワ~イと飛び上がった。
なかなか愛嬌がある。

遊んでいると、料理が運ばれてきた。
clip_image010
ふーちばーじゅーしーだ。
鍋に入れられているので、熱々だ。

clip_image012
お椀に入れていただく。

沖縄のじゅーしーは、本土で言う雑炊の沖縄風発音だが、一般的にじゅーしーと言うと本土の炊き込みご飯のようなものになる。
本土の汁がいっぱいの雑炊は、沖縄ではぼろぼろじゅーしーと呼ぶ。
えーる食堂のふーちばーじゅーしーは、ぼろぼろじゅーしーだった。

鍋からふーちばーの良い香りが立っている。
生卵が入っているので掻き混ぜるとトロリとした柔らかい食感になる。
味は味噌仕立てだが、豆味噌の濃い味ではなく、優しいふんわりとした柔らかい出汁の旨味があるじゅーしーだ。

沖縄では飲んだ後の〆は沖縄そばが多いが、えーる食堂のふーちばーじゅーしーは、飲み歩いた後の〆にピッタリの味わいだ。


ふーちゃんぷるーのセットは、ご飯、味噌汁、もずく酢がついている。
clip_image014

clip_image016
フー、キャベツ、玉ねぎ、ニラ、ポーク。
フーは柔らかめでじゅーしーだが八重山のように皿に汁が溜まることはない。薄塩で優しい出汁の味わいで美味しい。

clip_image018
サッパリとした甘酢のもずく酢。

clip_image020
ご飯は丁度よい量。

clip_image022
味噌汁も濃い味ではなく、薄塩の上品な味。


食事が終わり、ママさんとお話を楽しんだ。
すると、興味深い人だった。
沖縄の人は、芸のある人が多いのだが、このママさんもそうだった。

食堂のあんまーだけではなく、別の顔を持っている。
元々はピアノの先生で、えーる食堂という名前は、いきものがかりのYELLではなく、ピアノ曲のAIRに由来しているそうだ。
クラッシクピアノの知識はないが、フランスのAirは、イタリア、イギリスのAriaと同じで、17・18世紀のフランスのオペラ・バレーで舞踏の伴奏のために作られた器楽または声楽曲だそうだ。

壁に立てかけられていた「エール感謝祭ライブ メニュー」は、この店で行われたライブのプログラムだった。


clip_image024
全部で20曲ある曲目は、ママの作品だそうだ。


clip_image026

作詞は、オリジナルの詩と沖縄の民話を題材にしたもので、メニューに丸がついているものが民話に題材を取ったもの。

clip_image028
民話を題材にした作品は、子どもたちに島言葉を覚えてもらうために島言葉を使って書かれ、ふりがなが付けられている。

ママはピアノだけではなく、最近は三線もされるそうだ。
店の奥にはキーボードと三線があり、時には演奏してくれることもある。

音楽家のママが何故食堂を開いたのと聞くと、自分自身が“がちまやー”だから料理が好きだからだそうだ。
“がちまやー”は島言葉で、食いしん坊のこと。


意外性のあることは面白い。
えーる食堂の探検も面白かった。

古い市場の中にできた新しいえーる食堂。
沖縄家庭料理の店であることは確かで、リーズナブルな値段で優しい上品な味の料理を出してくれるママはゆんたく(会話)もしてくれる。

それだけではなく、今日初めてきたばかりだから様子は判らないが、音楽好きや踊り好きや文化人や芸術家が夜な夜な集う場所なのかもしれない。

何度か通って、いつかママの演奏と歌を聞かせてもらうことにしよう。


【データ】

えーる食堂
090-4996-0539
那覇市安里385
営業時間: 18
00~24:00
定休日 : 水曜日

席数 : 8

アクセス: 栄町市場のトイレの斜向かい、ボトルネックの隣に位置する。


席数は少ないので、大人数で押しかける店ではない、数人までで静かに料理とお酒とママとのゆんたくを楽しむ店だ。



   沖縄お店 |  トラックバック(0) |  コメント(0) |  記事を編集 | 

2016年10月20日(木) 記事No.1297


那覇には新しい店が盛んに開店している。
今までは、栄町の古い街が新しい店の出店で再び活気を取り戻していたが、同じような動きが国際通りの牧志第一公設市場周辺でも同じような動きが出ている。

牧志周辺に新しく開店した店は、昼飲みとか立ち飲みとかセンベロとか気軽に飲める店が多く、呑助には便利が良い。
去年12月に開店したSi nadaもその中に入る店だ。


牧志の公設市場周辺は、狭い道が交錯していて、判りにくい。
初めての場合は、地図ではたどり着くのは結構難しい。
昨年と違い、今回は強力な助っ人がいた。
それは、スマホのgoogleMap
これは、目的地まで歩きながら道案内をしてくれる。
GoogleMap
が目的地を認識してくれれば、あとは指示通り歩いていけば良い。

暗い浮島通りから斜めに暗い路地を進んでいくと、左側に明るい店があった。そこがSi nadaだった。

clip_image002

時間はまだ夜の7時。
那覇の夜ではまだ宵の口。
お客さんは、男の2人組がカウンターに居るだけだった。

clip_image004

この店は昼の12時から営業しているので、昼飲みもでき、ちょっと寄ったり居座ったり行動の拠点としても使えそうだ。

中に入り、初めてなので店主らしき男性にシステムの説明を受ける。
1000円のコース、いわゆるセンベロは、飲み物3杯+おつまみ1種が一般的だが、飲み物2杯+おつまみ2種、飲み物3杯+おつまみ1種が選択できる、支払いはキャッシュ・オン・デリバリーとのこと。
おつまみは、おまかせになる。

2
杯+2種を選択し、1000円を支払い、席は、カウンターではなく、2人掛けの腰高のテーブルにさせてもらった。

先にビールが提供され、後からおつまみが出てきた。
clip_image006
タンブラーのビールは、写真を撮る前に飲んでしまったので、提供時より減っている。
兎に角、那覇は暑いのでビールが気持ち良い。

右下の丸いものは、飲み物交換用のコイン。

おつまみは、同じ皿に2種が乗っている。
右の紅いものは、見たところよくわからなかったが、口に入れると、ねっとりとした食感の後、旨味とスモークの香り。
スモークサーモンの和物だった。旨味のあるサーモンで、渋さとかの癖はなく美味しい。

左は、マカロニサラダ。
マヨネーズ味のマカロニの和物にスライスした玉ねぎ、花かつおがトッピングされている。
ベースのマヨネーズの味が良いので美味しい。玉ねぎのスライスと花かつおが味の変化を付け、素材は高級ではないが旨く、オシャレだ。


テーブルの上のドリンクメニューから2杯目を選ぶ。

clip_image007

泡盛は、今ひとつなので、焼酎の黒霧島にした。
水割りでやや薄目だが、立香は芋の香りはする。


肴の2品目を選ぶ。
カウンターの上にFOOD MENUが貼り出されている。

左側が300円メニュー
clip_image009

右側が500円、900円、200円メニューになっている。
解りやすい値段による分類だ。
clip_image011

値段は、解りやすいが、メニューはそうではない。
居酒屋メニューとは違って、Si nadaのオリジナルが多いのだ。

素材が具体的に書かれているので、理解はできるが、取り合わせが独自、意表をついているので、想像が難しいのだ。

例えば、300円メニュー、
・チーズ茶碗蒸し
チーズに茶碗蒸し?

・きつねのキムチチーズ焼き
和と韓と洋の取り合わせだが、イメージが纏まらない。

・ほうれん草のおかかバター炒め
ほうれん草におかかなら普通はお浸しだが、バター炒めとくるから、ややこしくなる。

チーズ茶碗蒸しにしようかと思ったが、今日は初回なので、冒険は次回に回し、第1夜は、沖縄メニューにしたい。
トロトロソーキの肉じゃが。

clip_image013
トロトロソーキだから軟骨ソーキかと思ったら、本ソーキだった。

素材は、本ソーキ、玉ねぎ、じゃがいも。

clip_image015
本ソーキは、手間を掛け柔らかく煮込まれており、トロトロの表現は過剰ではない。柔らかく煮込まれているが肉の食感は残されている。

玉ねぎは柔らかく、噛むと形が崩れる。玉ねぎの甘味とすき焼き風の醤油と甘味が相乗して甘い。

じゃがいもは、ホクホクした食感が残っている、じゃがいもの香りが立つ。

沖縄の正統派のソーキの肉じゃがだった。


全体の印象として、FOODに特色のある店の印象だ。
オリジナルなメニューには遊び心も感じられる。
楽しんで作っている感じだが、手間をかけ丁寧に作られている。味のイメージを明確に作っており、美味しいものを出そうという気持ちが感じられる。
飲み物は、もう少し工夫がほしいところだ。

面白そうなメニューが有り、また来なくてはならない店になった。
慌てることはないが、次はチーズ茶わんむし、自家製しめサバ、Si nada特製カレーなど試してみよう。



【データ】

シナーダ (Si nada

090-6639-8088
沖縄県那覇市牧志3-3-17
営業時間 : 12:00~翌
3:00
定休日            : 無休 日曜営業

ホームページ   
https://www.facebook.com/sinada.since2015/



   沖縄お店 |  トラックバック(0) |  コメント(0) |  記事を編集 |