- 菜花亭日乗

菜花亭日乗

菜花亭笑山の暇つぶし的日常のつれづれ。 散歩する道筋は、日本酒、俳句、本、音楽、沖縄、泡盛、カメラに...etc

2024-02-19 (Mon)

2024/02/19 日記 良寛忌

2024/02/19 日記 良寛忌

2024/02/19      (月)      旧暦:   1月10日         祝日・節気・雑節・朔望:  雨水     日出:   6時24分           日没:   17時25分       月出:   12時17分  ...

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2024/02/19      ()      旧暦:   110         祝日・節気・雑節・朔望:  雨水     日出:   624           日没:   1725       月出:   1217       月没:   253         月齢:   9.17      潮汐:      長潮     干支:   癸丑     六曜:   仏滅
          

《 218日(旧暦16日)。良寛忌。(俳句&カレンダー) 》

https://www.youtube.com/watch?v=clXo7l3GRE8




『良寛忌

読み方:リョウカンキ(ryoukanki)

陰暦一月六日、禅僧良寛の忌日

季節 春

分類 宗教

Weblio 辞書
https://www.weblio.jp/content/%E8%89%AF%E5%AF%9B%E5%BF%8C




良寛忌の俳句:


・佐渡見えず海荒るるのみ良寛忌 清田阿賀人


・空の色やさしくなりぬ良寛忌 鈴木良戈


・雀たち啄む小庭良寛忌  湯本道生


・ちりめんのお手玉五つ良寛忌 和気永子




僧良寛の命日は、旧暦1月6日。
今年は、2月15日だった。
遅まきながら、今日の季語としたい。

良寛忌の句は、あまり多くはない。
だが、良寛の生きた生活に即した句は理解できる。

新潟の冬は厳しく、寒く、雪に埋もれる。
しかし、良寛の人と心は、温かい。
鳥や子どもを見る目は優しい。

良寛は、漢詩も歌も句も嗜んだ才能溢れる人だった。

良寛の詠んだ句で好きな句を、二、三挙げよう。


・焚くほどは風がもて来る落葉かな


・初時雨名もなき山のおもしろき


・柴垣に小鳥集まる雪の朝


・湯貰ひに下駄音高き冬の月


・盗人にとり残されし窓の月




良寛の辞世の句・歌とされる句と歌。


・うらを見せおもてを見せてちるもみぢ


・形見とて何残すらむ春は花夏ほととぎす秋はもみぢ葉




《 参考 》

良寛 Wiki
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%89%AF%E5%AF%9B



良寛ワールド
https://ryoukan-w.info/



2024-02-18 (Sun)

2024/02/18 日記 蕗の薹

2024/02/18 日記 蕗の薹

2024/02/18      (日)      旧暦:   1月9日          祝日・節気・雑節・朔望:             日出:   6時25分           日没:   17時24分     &nb...

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2024/02/18      ()      旧暦:   19          祝日・節気・雑節・朔望:             日出:   625           日没:   1724       月出:   1126       月没:   151         月齢:   8.17      潮汐:      長潮     干支:   壬子     六曜:   先負
          

《 2024年 フキノトウが出ていました 》

https://youtu.be/nLksFveSbK8?si=i-N4mkaOJ_5V9ayR




『蕗の薹(ふきのとう、ふきのたう)   初春

【子季語】
  
蕗の芽、蕗の花、蕗のしゆうとめ

【解説】
 
蕗は菊科の多年草で山野に自生する。
早春、新葉が出る前に根茎から卵の形をした緑色の花茎を出す。花茎は数枚の大きな鱗のような葉で包まれ、特有の香気とほろ苦い風味が喜ばれる。
 花がほうけたものを蕗の姑という。』
(季語と歳時記)





蕗の薹の俳句:


・伊吹野の色となりたる蕗の薹  水谷靖


・海の音遠くに聞え蕗の薹  栢森定男


・雨降れば雨に色増し蕗の薹  与田幸江



・近道の畦のそこここ蕗の薹  川下明子


・一つづつ声かけて摘む蕗の薹  内田和子


・噛みしめて母の好みし蕗の薹  斎藤道子




初春、春とは言えどまだ寒い季節。
温かい土の中から、顔を出してくれる蕗の薹。

黒い冬色の土の中から、緑色の顔を出して、
もう春だよと教えてくれる蕗の薹。

春の野に出て、野草を摘むのは古来からの日本の風習だが、情趣があって良い伝統だ。

春を運んでくれてありがとうと声を掛けて、摘んだ蕗の薹。
食べてみれば、母に逢うこともできるなんて、
手を合わせて摘まねばならない蕗の薹。





2024-02-17 (Sat)

2024/02/17 日記 春浅し

2024/02/17 日記 春浅し

2024/02/17      (土)      旧暦:   1月8日          祝日・節気・雑節・朔望:  上弦     日出:   6時26分           日没:   17時23分       月出:   10時42分 ...

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2024/02/17      ()      旧暦:   18          祝日・節気・雑節・朔望:  上弦     日出:   626           日没:   1723       月出:   1042       月没:   044         月齢:   7.17      潮汐:      小潮     干支:   辛亥     六曜:   友引
          

《 春の訪れを告げるザゼンソウが見ごろ 滋賀・高島市の湿地に約3千株が自生 今年は暖冬で雪なし 》

https://youtu.be/lkNlWAjteNE?si=0k52bDYajrbQgePV




『春浅し(はるあさし)  初春

【子季語】
 浅き春、春淡し、浅春

【解説】
 立春をすぎたのに、まだ春めいていない感じをいう。
暖かいところでは梅が咲き、目白などが飛び交っているが、東北の日本海側などではまだ厚い雪に覆われている。風も冷たく、時には厳寒のころの気温に戻ったりもする。雪の中から蕗の薹を見つけるのもこのころ。「早春」よりも主観の入った季語と言えよう。』
(季語と歳時記)



春浅しの俳句:


・安房を背に白帆行き交ひ春浅し  安斎久英


・鎌倉のみ仏たちに春浅き   高野素十


・一礼に過ぐる野仏春浅し  土井三乙


・奥能登の岩海苔を噛み春浅し   細見綾子


・塩辛を壺に探るや春浅し   夏目漱石




冷たい北風が収まり、何となく陽に温かさを感じる初春。
そんな日は、外に出て歩いてみたくなる。

行き先は人それぞれで、海だったり、古都だったり、山野だったりするだろう。

奥能登は海岸が隆起して、磯の状況が変わってしまったと、ニュースで報道していた。
細見氏が楽しんだ岩海苔は大丈夫なのだろうか。


漱石氏も、このような生活の句を詠むのだね~。





2024-02-16 (Fri)

2024/02/16 日記 梅が香

2024/02/16 日記 梅が香

2024/02/16      (金)      旧暦:   1月7日          祝日・節気・雑節・朔望:  旧人日  日出:   6時27分           日没:   17時22分       月出:   10時04分   &nbs...

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2024/02/16      ()      旧暦:   17          祝日・節気・雑節・朔望:  旧人日  日出:   627           日没:   1722       月出:   1004       月没:   ---      月齢:   6.17      潮汐:   小潮           干支:   庚戌     六曜:   先勝


《 “春の香り”漂う 大阪の万博記念公園で「梅まつり」始まる 園内には約680本の梅…すでに見ごろの品種も(2024210日) 》

https://youtu.be/zZ5kLDeQVLk?si=Fu_m_hMEvT3-22KX




『うめ‐が‐か【梅が香】
  読み方:うめがか

1 梅の花のかおり。《季 春》「にのっと日の出る山路かな/芭蕉」

2 練り香(こう)の名。

3 「梅が枝田麩(でんぶ)」に同じ。』
(デジタル大辞泉)





梅が香の俳句:


・ことごとく海光を溜め梅匂ふ  岩垣子鹿


・あまねしと言ふべき日あり梅匂ふ  阿部ひろし


一輪といえども梅の香りかな  中野哲子


・闇の香を手折れば白し梅の花   横井也有


・この世とも思へぬ梅の香かな  四條進


・さがみ野の梅ヶ香黄泉にかよひけり   久保田万太郎




今は、花といえば梅の花。
先日、公園の梅林に行き、梅の様子を見た。

前にも書いたが、多くの梅の木の中で2本だけが、先駆けて枝一面に白い花を咲かせていた。

写真を撮っていると、辺りには梅の香が漂い、表現が難しいが、快い香りが流れている気がした。

しばらくすると、年頃を過ぎたおば様たちのグループが、賑やかにやってきた。

咲いている木は2本しか無いので、場所を譲って、近くにあるマンサクの花を撮ることにした。

おば様たちは、梅の花!!
と大きな声を挙げて、花に近づいた後、梅の枝に顔を突っ込んで、いい香り!!
と言って、代わる代わる、辺りの梅の香もすべて吸い込むような勢いで、梅の香を楽しんでいた。

是位、大騒ぎして喜べば、梅も花を咲かせた甲斐があったと喜んで居るように見えた。

おば様たちが去ると、梅林には、元の静かさが戻った。


20240213_113738.jpg


・一輪の色をほどきて梅匂ふ  稲畑汀子





2024-02-15 (Thu)

2024/02/15 日記 鶯

2024/02/15 日記 鶯

2024/02/15      (木)      旧暦:   1月6日          祝日・節気・雑節・朔望:             日出:   6時28分           日没:   17時21分     &nb...

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2024/02/15      ()      旧暦:   16          祝日・節気・雑節・朔望:             日出:   628           日没:   1721       月出:   931         月没:   2334       月齢:   5.17      潮汐:      中潮     干支:   己酉     六曜:   赤口
          

《 #梅と鶯#枝垂れ梅##ウグイス 》

https://youtu.be/8B86nwIEYEw?si=YJn1pU_wEFQ1csOh




『鶯(うぐいす、うぐひす)  三春

【子季語】
黄鶯、匂鳥、歌よみ鳥、経よみ鳥、花見鳥、春告鳥、初音、鶯の谷渡り、流鶯、人来鳥

【関連季語】
 笹鳴、老鶯

【解説】
 鶯は、春を告げる鳥。古くからその声を愛で、夏の時鳥、秋の雁同様その初音がもてはやされた。梅の花の蜜を吸いにくるので、むかしから「梅に鶯」といわれ、梅につきものの鳥とされてきた。最初はおぼつかない鳴き声も、春が長けるにしたがって美しくなり、夏鶯となるころには、けたたましいほどの鳴き声になる。

【来歴】
 『花火草』(寛永13年、1636年)に所出。

【文学での言及】
 鶯の谷より出づる声なくは春来ることをたれかしらまし 大江千里『古今集』

【実証的見解】
鶯はスズメ目ウグイス科ウグイス属の留鳥で、日本各地の山地の明るい笹薮などに生息する。体長十五センチくらいで、雀ほど。背がみどりがかった茶褐色で、腹はやや白っぽい。食性は雑食で、春から夏に虫を捕食し、秋や冬には木の実や植物の種子などを食べる。時鳥の托卵の対象となる。』
(季語と歳時記)




鴬の俳句:


・遠鴬山は湯を噴くところどころ   村山故郷


・鴬のあかるき声や竹の奥   和田希因


・鴬の一度きりなる夢に入る   阿部みどり女


・鴬につもらぬ雪のふりにけり   久保田万太郎


・鴬につまむ京菓子花びらめく   伊丹三樹彦




地方に住んでいた頃は、鶯のさえずりを良く聴いた。
庭と木があれば、やってきて、啼いてくれるのでありがたかった。
 隣の家に梅の木があった地方では、特に良く聴くことができた。

都会住まいの今は、鶯の啼き声は聴くことができなくなった。
 公園にある梅林に鶯が来てくれれば良いのだが。





2024-02-14 (Wed)

2024/02/14 日記 バレンタインデー

2024/02/14 日記 バレンタインデー

2024/02/14      (水)      旧暦:   1月5日          祝日・節気・雑節・朔望:  バレンタインデー           日出:      6時29分         日没:   17時20分  &nbs...

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2024/02/14      ()      旧暦:   15          祝日・節気・雑節・朔望:  バレンタインデー           日出:      629         日没:   1720       月出:   901         月没:   2224       月齢:      4.17      潮汐:   中潮     干支:   戊申     六曜:   大安
          

《 【アムール・デュ・ショコラ】開幕から3日間のデータで集計 2024年の人気ブランドランキング (2024123) 》

https://youtu.be/ySFbaDAMcgQ?si=H43n4jPzry6fp_Zh




『バレンタインの日(ばれんたいんのひ)   初春

【子季語】
  
バレンタインデー

【解説】
 
二月十四日。皇帝クラウディウス二世にそむいたバレンタインが、 西暦二七〇年に処刑された日。
 
皇帝に結婚を禁じられた兵士たち に同情し、バレンタインは秘密裏に結婚させたという。
 
後にこの 日は「愛の日」とされ、恋人たちが贈り物やカードを交換するよ うになった。日本では、女性が愛の告白をしてもいい日とされ、 男性にチョコレートなどを贈る。』
(
季語と歳時記)



バレンタインの日の俳句:


・山と積みバレンタインの菓子売場  鈴木佐和子


・バレンタインチョコの予約の列と聞く  藤野佳津子


・バレンタイン結ぶリボンに光る夢  藤岡紫水



・バレンタイン友チョコ作り交かん会  森下千聖


・何事もおこらずバレンタインの日 原田清正


・妻逝きてバレンタインの日を忘れ  馬場宏一




名古屋駅前の高島屋のチョコレート売り場は、日本一の売上を誇るそうだ。
 今日も、【アムール・デュ・ショコラ】のイベントが行われている。
 店内は、1句目から3句目までの、状態だろう。


今日は、バレンタインデー。
女性が意のある男性にチョコレートを贈って良い日だ。
贈る方も、贈られる方も、希望の光の射す明るい日であることは確かだ。

しかし、意のある相手はすべての人に居る訳では無い。
現実は厳しい。
4
句目から6句目は、その状況下の俳句。

人それぞれに、それぞれのバレンタインデーがある。
贈ってくれる人がいなくても、贈られたチョコレートが無くても、構うことはない。
 自分で自分の好みのチョコを買ってきて、熱いコーヒーなり、ホット紅茶なり、好きな飲物で好きな音楽でも聞きながら、良い時を過ごすことはできるのだから。







2024-02-13 (Tue)

2024/02/13 日記 白梅

2024/02/13 日記 白梅

2024/02/13      (火)      旧暦:   1月4日          祝日・節気・雑節・朔望:             日出:   6時30分           日没:   17時19分       ...

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2024/02/13      ()      旧暦:   14          祝日・節気・雑節・朔望:             日出:   630           日没:   1719       月出:   832         月没:   2113       月齢:   3.17      潮汐:      中潮     干支:   丁未     六曜:   仏滅
          

《 “春の香り”漂う 大阪の万博記念公園で「梅まつり」始まる 園内には約680本の梅…すでに見ごろの品種も(2024210日) 》

https://youtu.be/zZ5kLDeQVLk?si=UFT9WjoLKJGEJk_n




『白梅(しらうめ・はくばい)
  春 植物

白い花をつける梅

(俳句季語辞典)



白梅の俳句:


・しら梅に明くる夜ばかりとなりにけり   与謝蕪村


・山の日の移りて梅の白さかな   福島壺春


・気の満ちて白梅となる一枝あり  杉本薬王子


・ほころびて白梅に満つひかりかな  辰巳あした


・五分咲きの古き白梅香の高し  長崎桂子


・一歩二歩寄りて白梅まぶしみぬ  小山尚子




今日は、風も収まり、初春の陽が眩しい日になったの。
久しぶりに、庄内川の公園に行ってみた。

薔薇園は剪定された枝ばかりだが、枝先に芽が吹き始めていた。

その先を訪ねてみると、梅林が在った。
まだ、花を咲かせている樹は2本だけだが、先駆けて花を咲かせていた。


20240213_114015.jpg

カメラを構えて、白梅に寄って、あの花、この花と撮っていると、漂う香りに包まれているのを感じた。






2024-02-12 (Mon)

2024/02/12 日記 初午

2024/02/12 日記 初午

2024/02/12      (月)      旧暦:   1月3日          祝日・節気・雑節・朔望:  振替休日、初午 日出:   6時31分    日没:   17時18分       月出:   8時03分         月没: &n...

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2024/02/12      ()      旧暦:   13          祝日・節気・雑節・朔望:  振替休日、初午 日出:   631    日没:   1718       月出:   803         月没:   2002       月齢:   2.17      潮汐:      大潮     干支:   丙午     六曜:   先負
          

《 五穀豊穣など願う ひょっとこ踊りも奉納「初午祭」 》

https://youtu.be/Ygo366TeMFI?si=E9V5mkAeBbLukEbC



『初午(はつうま)   初春 

【子季語】
 午祭、初午参り、福参、一の午、稲荷講、験の杉

【関連季語】
 二の午

【解説】
 二月の最初の午の日に行われる稲荷神社の祭礼で、午祭ともいう。京都深草の伏見稲荷をはじめ大阪の玉造、愛知県の豊川稲荷、また神戸の摩耶参など、各地の稲荷神社で盛大に行われる。二の午、三の午もある。

【来歴】
 『花火草』(寛永13年、1636年)に所出。

【文学での言及】
 きさらぎやけふ初午のしるしとて稲荷の杉はもとつ葉もなく 光俊朝臣『夫木和歌抄』

【実証的見解】
 稲荷信仰はもともと農事の神の信仰で、初午はその年の五穀豊穣を願うものであった。農家はこの日、稲荷社にお神酒や油揚げ、初午団子を供えたりした。』
(季語と歳時記)




初午の俳句:


・はつ午や鳥羽四塚の鶏の声   蕪村


・初午の大鼓ちきちきこんちきち   麻生春雷


・初午の供物の鯛や輝けり  秋川泉


・初午にちなむ手振りや地唄舞   水原秋櫻子


・初午の獅子うつくしく舞ひ納む  西條弘子


・はつ午や煮しめてうまき焼豆腐   久保田万太郎




今日は、初午。
初午の神事が執り行われる地域なら賑やかな
コンチキチンが今日を明るく、晴れやかにしてくれる。
そうした地域は、豊かな場所と言える。

新しく発展した都会の街の中では、残念だが
初午と言っても、日常の生活には、なんの初午らしさもない。

都会は便利だが、生活が豊かとは言えない。
考えるべき問題だ。





2024-02-11 (Sun)

2024/02/11 日記 建国記念の日

2024/02/11 日記 建国記念の日

2024/02/11      (日)      旧暦:   1月2日          祝日・節気・雑節・朔望:  建国記念の日   日出:   6時32分    日没:   17時17分       月出:   7時32分         月没...

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2024/02/11      ()      旧暦:   12          祝日・節気・雑節・朔望:  建国記念の日   日出:   632    日没:   1717       月出:   732         月没:   1848       月齢:   1.17      潮汐:      大潮     干支:   乙巳     六曜:   友引
          

《 2月11日「建国記念の日」って何の日?何する日? 》

https://youtu.be/jmIIolD6U8Q?si=PbuCTd202YtIV9By




『建国記念の日(けんこくきねんび)   初春

【子季語】
 紀元節、梅花節、梅佳節、建国祭

【解説】
 二月十一日。戦前は「紀元節」といった。明治五年に制定され、昭和二十三年に廃止された。
 昭和四十一年「建国記念の日」として復活。国民の祝日の一つに加えられた。神武天皇が橿原の宮に即位したとされる神武紀元元年正月一日を陽暦に換算した日。』
(季語と歳時記)




建国記念の日の俳句:


・建国の日のあめつちの美しき  大隈草生


・建国の日や幾層も海の色  えとう樹里


・建国日林中に日の満ちてくる  荒川心星


・建国の日や軍国少女たりし日々  堀井英子


・建国の日強風ありて暮れにけり  大石よしはる




今日は211日、建国記念日。
三連休の中日。

昔は紀元節と言ったそうだ。
堀井氏は、その頃を経験した方だろう。

軍国主義時代の日本は、欧米に対しては植民地解放を掲げながら、アジアの国には侵略をしたりして、良くわからない国だった。

今の日本は戦前とは違って、平和、清潔さ・礼儀正しさの民度、文化・技術・伝統の融合で世界から尊敬の眼差しで見られている。
 外国人の訪日も観光を含めて多くなり、日本の様子は世界に紹介されている。

日本に対する注目度は、今後も高まっていくと思われる。
建国記念の日は、軍事力ではなく平和力・民度を祝う日として、運営すべきだと思う。




2024-02-10 (Sat)

2024/02/10 日記 白魚

2024/02/10 日記 白魚

2024/02/10      (土)      旧暦:   1月1日          祝日・節気・雑節・朔望:  旧正月、朔       日出:   6時33分    日没:   17時16分       月出:   6時57分     &...

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2024/02/10      ()      旧暦:   11          祝日・節気・雑節・朔望:  旧正月、朔       日出:   633    日没:   1716       月出:   657         月没:   1731       月齢:   0.17      潮汐:      大潮     干支:   甲辰     六曜:   先勝
          

《 “早春の風物詩”宇和島・岩松川でシロウオ漁スタート 親子3代で伝統漁勤しむ【愛媛】 (24/01/17 18:45) 》

https://youtu.be/Pl5dyISsgaI?si=BTEbZBzsevR7p2Df



『白魚(しらうお、しらうを)   初春

【子季語】
 
しらお、しろお、王余魚、銀魚、白魚網、白魚舟、白魚汲む、白魚火

【解説】
 
春の訪れを告げる小魚。生のうちは半透明だが、蒸したり煮たりすると真っ白になるので白魚という。近海魚で、春先に産卵のため川へ上がるところをとらえる。おどり食いにする素魚(しろうお)は、ハゼ科の別種。

【来歴】
 
『毛吹草』(正保2年、1645年)に所出。

【文学での言及】
 
月も朧に白魚の篝も霞む春の宵 河竹黙阿弥の歌舞伎「三人吉三郭初買」

【実証的見解】
 
白魚は、シラウオ科の魚の総称で、北海道から九州の沿岸域、河口付近、汽水域に棲息する。
 
大きさは十センチ前後になるが雌のほうがやや大きい。二月から五月にかけて川に上り産卵し、産卵後は死んでしまう。』
(季語と歳時記)




白魚の俳句:


・明けぼのや白魚しろきこと一寸   芭蕉


・白魚汲む水美しき萩城下   板場武郎


・白魚火はまたたき湖はささやける   西本一都


・白魚網ひかりみじんにこぼし揚ぐ  豊田都峰


・網たたき寄せし白魚ひと掬ひ   福田蓼汀


・仄かなる影曳き白魚透けてをり  藤岡紫水




生きている白魚は、身体が透明なため、黒い眼だけが動いているように見える。 
 見た目には黒い瞳を持った透明な生命が動いているように見える。

白魚漁が行われる場所では、生きた白魚を泳がせたまま、それを飲み込むおどり食いという食べ方があるそうだ。

白魚は穏やかな魚だから、噛み付いたり、刺したりはしない。
 ただ、ピチピチと跳ね回るだけだ。
好事家にとっては、そのピチピチ感が面白いのだそうだ。

例句を読んでいると、踊り食いの句も散見される。
センチメンタルかも知れないが、生命をその儘飲み込むような食べ方は、美しいとは言えない。醜い姿だ。

白魚の透明さ・美しさ・軽やかさを生かした食べ方があるに違いない。食べるなら、その方法にしたい。






2024-02-09 (Fri)

2024/02/09 日記 猫の恋

2024/02/09 日記 猫の恋

2024/02/09      (金)      旧暦:   12月30日       祝日・節気・雑節・朔望:             日出:   6時34分           日没:   17時15分       月出: ...

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2024/02/09      ()      旧暦:   1230       祝日・節気・雑節・朔望:             日出:   634           日没:   1715       月出:   615         月没:   1613       月齢:   28.63    潮汐:      大潮     干支:   癸卯     六曜:   大安
          

《 メス猫1vsオス猫6匹。野良猫の恋の季節がはげしい 》

https://youtu.be/SCPuQR0AJQQ?si=3NO24cz9zPo14NBS




『猫の恋(ねこのこい、ねこのこひ)   初春

【子季語】
 猫の妻、恋猫、猫さかる、浮かれ猫、猫の夫、猫の妻、猫の契、春の猫、戯れ猫、通ふ猫

【関連季語】
 猫の子

【解説】
 恋に憂き身をやつす猫のこと。春の夜となく昼となく、ときには毛を逆立て、ときには奇声を発して、恋の狂態を演じる。雄猫は雌を求めて、二月ごろからそわそわし始め、雌をめぐってときに雄同士が喧嘩したりする。

【科学的見解】
  ネコは、ネコ目(食肉目)ネコ科の哺乳類で、愛玩動物として世界中で飼育もしくは一部逃げ出したものが野生化している。その飼育されているもしくは野生化しているネコには、一般的な呼び名としてイエネコやノネコ(ノラネコ)という言葉が使用されている。飼育されているイエネコはアフリカに分布するリビアネコが祖先とされている。
 イエネコが野生化したノネコは、一定の餌場と休憩場所を行き来し、主に都市部や人里周辺で生活している。活動は昼間より夜間が活発になるとのことである。繁殖期になると雄は広範囲を動き回り、「アーオー、アーオー」という鳴き声を出す。(藤吉正明記)』
(季語と歳時記)




猫の恋の俳句:


・月が出て月がまんまる恋猫広場   横山白虹


・魚臭き町や昼より猫の恋  松本三千夫


・京の夜にしてはさわがし猫の恋   鳳朗


・あの声は何いふ事ぞ猫の恋    正岡子規


・この上は死ぬの生きるの猫の恋  高橋将夫


・金輪際退かぬ気概や猫の恋  渡辺やや




猫の恋が始まれば、もう春だ。

近くで、猫の恋が始まれば、騒がしくて仕方が無い。
静かにしなさい。
暴力はいけません。
と言って、収まるものではない。

子孫、種族繁栄のために、創造主のはからいに拠る本能に従って、行動する他は無い。
根源的なレベルでは、人間も変わることはない。

恋のためには、生命をかけて戦う猫のほうが、人間の恋より解りやすいかもしれない。





2024-02-08 (Thu)

2024/02/08 日記 海苔

2024/02/08 日記 海苔

2024/02/08      (木)      旧暦:   12月29日       祝日・節気・雑節・朔望:             日出:   6時35分           日没:   17時14分       月出: ...

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2024/02/08      ()      旧暦:   1229       祝日・節気・雑節・朔望:             日出:   635           日没:   1714       月出:   526         月没:   1456       月齢:   27.63    潮汐:      中潮     干支:   壬寅     六曜:   仏滅
          

《出水で春の味覚ノリの収穫はじまる 節分の恵方巻用として出荷(MBCニューズナウ 2024118日放送)  》

https://youtu.be/pZN7mLppwIA?si=5X-WoCr4cPuB6BQu



『海苔(のり)  初春

【子季語】
 
篊菜、紫海苔、甘海苔、篊海苔、浅草海苔、葛西海苔、十六島海苔

【解説】
 
水の中の岩などに育つ苔状の食用藻類の総称。
とくに全国各地に生育する浅草海苔を指すことが多い。
海苔の採取は、九月の頃に竹で作った海苔ひびや、楢や樫の枝を用いた海苔粗朶を真水と海水の混じり合う域に仕込み、海苔の付着を待つ。』
(季語と歳時記)



海苔の俳句:


・引汐の浜名の橋は海苔青し   瀧井孝作


・沖の月光さざなみは海苔育つらし   川辺きぬ子


・海苔すくひ千鳥を置きて去りにけり   軽部烏帽子


・荷を解けば浅草海苔の匂ひ哉   正岡子規


・海苔あぶる火の美しや朝の程   野村喜舟



・海苔あぶりながら話のつゞきかな   久保田万太郎



最近は、海外でも日本食が人気だそうだ。
中でも寿司は一番人気。
海苔巻きもたべられている。

昔は、海苔は外国人は食べなかったように思う。
時代とともに世の中は変わっている。

海苔は大好きだから、
当然で、良いことだと思う。



2024-02-07 (Wed)

2024/02/07 日記 雪催

2024/02/07 日記 雪催

2024/02/07      (水)      旧暦:   12月28日       祝日・節気・雑節・朔望:             日出:   6時36分           日没:   17時13分       月出: ...

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2024/02/07      ()      旧暦:   1228       祝日・節気・雑節・朔望:             日出:   636           日没:   1713       月出:   428         月没:   1345       月齢:   26.63    潮汐:      中潮     干支:   辛丑     六曜:   先負

          

《 202425日初雪:我が家から見た雪景色 》

 

https://youtu.be/5eIQcacVylY?si=m5GIJf161KUa5sul





『雪催(ゆきもよい/ゆきもよひ)   三冬

 

【子季語】

 雪気、雪雲、雪曇、雪模様、雪暗、雪意

 

【解説】

いまにも雪が降り出しそうな天気のこと。

 雲が重く垂れこめ、空気も冷え冷えとしてくる。』
(季語と歳時記)

 

 

 

雪催の俳句:

 

 

・家々の灯の美しき雪催  佐々木智子

 

 

・一羽でも来ればパン撒く雪催  樋口みのぶ

 

 

・おさなごの手形は窓に雪催ひ  高柳正幸

 

 

・エンジンのやうやく掛かる雪催  相川健

 

 

 

・嘘つきのバス時刻表雪もよひ   丸田余志子

 

 

・愛憎の愛の絶え絶え雪催   佐藤鬼房

 

 

・陰湿な根強き噂雪催ひ   飯田龍太

 

 

 

・悪相の魚は美味し雪催   鈴木真砂女

 

 

 

東京は大雪で騒ぎになっているが、名古屋は冷たい雨が降り続いたが、雪にはならなかった。

 

雪催は、雪が降るかも知れない、その様子だ。

雪国なら、大体雪が降るかどうか察しが付くが、

太平洋側では判らない。

 

風花の様に舞うだけの雪、降っても積もらない淡雪なら

ロマンチックな心で収まるのだが、今回の東京のような雪は、簡単には収まらない。

 

雪催いの中にいると、人の心は落ち着かなくなるようだ。

4句は、収まる雪模様。

4句は、収まらない雪模様。

 

丸田氏の句。

気持ちがよく解る。

先日、沖縄に行く日、バス停で時刻を過ぎてもバスは来ず、イライラした。遅れても5分、10分が普通だが、その日は30分も遅れてやってきた。飛行機の搭乗時間に間に合うか、心配だった。

雪催いの日なら、尚更だろう。

 

 

次の、佐藤氏、飯田氏の句。

雪催いの中で、心は暗く、鋭利な状態になっている。

素直な気持ちだが、狭く、度量がなく、小さい。

 

最後の、鈴木真砂女女史の句。

女傑の心は大きく、広い。

何でも飲み込んでしまう度量を感じる。

 

眼で醜くたって、舌で美味けりゃ、いいじゃないの!!

 

と女史は、笑っている。

 

この句に出会えて良かった。

 

 

2024-02-06 (Tue)

2024/02/06 日記 下萌え

2024/02/06 日記 下萌え

2024/02/06      (火)      旧暦:   12月27日       祝日・節気・雑節・朔望:             日出:   6時37分           日没:   17時12分       月出: ...

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2024/02/06      ()      旧暦:   1227       祝日・節気・雑節・朔望:             日出:   637           日没:   1712       月出:   323         月没:   1243       月齢:   25.63    潮汐:      若潮     干支:   庚子     六曜:   友引
          

《 春一番に咲く山野草 山に春が来た! 》

https://youtu.be/nDS3eVQnKOU?si=8ZYZapY96cn6odsg




『下萌(したもえ)  初春

【子季語】
 
萌、草萌

【関連季語】
 
春の草

【解説】
 
早春、去年の枯草に隠れるように草の芽が生え出ること。下萌の「下」は「枯草の下」の意。下萌には、確かな春の訪れと厳しい冬を耐えた生命力が感じられる。

【来歴】
 
『花火草』(寛永13年、1636年)に所出。

【文学での言及】
 
春日野の下萌えわたる草のうへにつれなく見ゆる春のあわ雪 源国信『新古今集』

(季語と歳時記)




下萌の俳句:


・下萌えて越後平野の目覚めかな  高橋正江


・下萌えや飛行機雲が伸びてゆく  丑久保勲


・下萌えて大地に詩の満ちにけり  竹下陶子


・下萌えや土手登るとき手をついて  石井秀一


・下萌に踏み出す孫の一歩かな  稲畑廣太郎




今日も、冷たい風が吹き付ける日だった。
ただ、建物の風の来ない側に立つと、陽の光の強さを感じることができた。

雑草の世界でもそうだ。
周りの風の当たるところは耐えるばかりだ。
真ん中の風の当たらないところは、緑を帯びている。

下萌えは、そのような場所から生まれるのだろう。

冷たい風が収まれば、芽や若葉は一斉に伸び始めるだろう。

今日の光には、その力を感じた。




2024-02-05 (Mon)

2024/02/05 日記 公魚(わかさぎ)

2024/02/05 日記 公魚(わかさぎ)

2024/02/05      (月)      旧暦:   12月26日       祝日・節気・雑節・朔望:             日出:   6時38分           日没:   17時11分       月出: ...

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2024/02/05      ()      旧暦:   1226       祝日・節気・雑節・朔望:             日出:   638           日没:   1711       月出:   216         月没:   1153       月齢:   24.63    潮汐:      長潮     干支:   己亥     六曜:   先勝
          

《 今すぐおいで👍氷結の阿寒湖【ice fishing】ワカサギ釣り 》

https://youtu.be/vg0hmnnF4iU?si=t0Z-ntY8ZJVv-dpO
(公魚が釣れるシーンは、1分40秒過ぎから)




『公魚(わかさぎ)  初春

【子季語】
桜魚、ちか、あまさぎ、雀魚、公魚釣

【解説】
体長七、八センチから十センチで、背は淡黄色、腹部は銀色に光 るスマートな魚。
 
寒中結氷した湖上に穴をうがって釣る穴釣りが 有名だが、盛漁期の春は網によって獲る。
 
淡白な風味で、フライ、 天麩羅、佃煮のほか、南蛮酢漬けもよい。』
(季語と歳時記)




公魚の俳句:


・わかさぎに絹のひかりの余呉の湖  升田ヤス子


・一穴に一人の世界公魚釣る  堀井英子


・公魚のキラリ夕日を釣り上ぐる  三沢蘭


・公魚のいのち小さく釣られゐる  谷村祐治


・おちよぼ口して公魚の釣られたり  吉田文三




暖冬の冬だが、今日は東京にも雪が降り、積もりそうだ。
名古屋は雪は降っていないが、冷たい雨が朝から降り続いている。
 夜から明日の夜明けに降れば、積もることになるだろう。

最も寒い時期を迎え、湖に穴を開け、公魚を釣る穴釣りが始まっているようだ。
 穴釣りは趣味の世界で、生業としては成り立たない。漁師は、網で一網打尽に捕るのだろう。

公魚は姿が美しいが、釣られ方も、暴れまわるのではなく、スッキリと観念して釣られる様だ。
 釣りはやらないので解らないが、釣り人には手応えが少なくて、物足りないのかも知れない。





2024-02-04 (Sun)

2024/02/04 日記 片栗の花

2024/02/04 日記 片栗の花

2024/02/04      (日)      旧暦:   12月25日       祝日・節気・雑節・朔望:  立春     日出:   6時39分           日没:   17時10分       月出:   1時10分    ...

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2024/02/04      ()      旧暦:   1225       祝日・節気・雑節・朔望:  立春     日出:   639           日没:   1710       月出:   110         月没:   1112       月齢:   23.63    潮汐:      小潮     干支:   戊戌     六曜:   赤口
          

《 山の斜面が淡い紫色に染まる香嵐渓 春を告げる花「カタクリ」が見頃に 愛知・豊田市 (22/03/21 17:13) 》

https://youtu.be/ykwNmf5N-t8?si=HHKIXGqTIxsi-Nu-




『片栗の花(かたくりのはな)  初春

【子季語】
 
かたかごの花、ぶんだいゆり、かたばなうばゆり、かたばな、はつゆり

【解説】
 
ゆり科の多年草で山地の樹陰などに多く自生する。早春地上に二葉を出してその間から長い花茎をのばし姫百合に似た鐘形で紅紫色の六弁花を一個下垂する。かたかごの花、うばゆりなどとも呼ばれ可憐な花である。

【科学的見解】
片栗(カタクリ)は、在来の植物であり、北海道から九州までの山野に群生する。近年は、全国的に個体数が減少している。地中の鱗茎から澱粉をとり、「かたくり粉」として食べられていたが、今では作物の澱粉が「かたくり粉」として使用されている。和名の由来は、古名の「かたかご」が「かたこゆり」になり、さらに転じて「かたくり」になったとされる。(藤吉正明記)』
(季語と歳時記)




片栗の花の俳句:


・片栗の花に魅せられ散策に  篠田三七子


・片栗の花の仕種や風受けて  黒住康晴


・かたかごに妻が幼き声を出す   太田土男


・かたくりの花がふえしと妻が呼ぶ  海上俊臣


・かたくりの花と吹かれて妻近し  淺場英彦




沖縄は花を見ることができるが、2月の上旬、本土では花を見ることができるのは温室などの管理された場所でしか無い。

しかし、厳しい本土でも、片栗の花は、野に山に春に先駆けて咲いてくれる。

下の3句。
片栗の花と妻と両手に花の人は幸せだ。




2024-02-03 (Sat)

2024/02/03 日記 節分

2024/02/03 日記 節分

2024/02/03      (土)      旧暦:   12月24日       祝日・節気・雑節・朔望:  節分、下弦       日出:   6時40分    日没:   17時09分       月出:   0時07分        ...

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2024/02/03      ()      旧暦:   1224       祝日・節気・雑節・朔望:  節分、下弦       日出:   640    日没:   1709       月出:   007         月没:   1039       月齢:   22.63    潮汐:      小潮     干支:   丁酉     六曜:   大安
          

《 福岡・櫛田神社「節分大祭」 松本幸四郎さんらが豆まき(202423) 》

https://youtu.be/4LBumprnaXQ?si=FvZU7bb1znEua8YU



『節分(せつぶん)  晩冬

【子季語】
 節替り

【解説】
 本来は季節の変り目をいうが、今は立春の前日のみをいう。二月三日頃である。
 この日は、年神が入れ替わる節であり、入れ替わりの隙をついて鬼が入り込もうとするので豆をまいて鬼を追い払う。
 各地の神社仏閣では追儺の鬼踊りや鬼を追う豆まきなどが行われ、多くの参詣人でにぎわう。
 冬の最後の日であり、春を迎える行事でもある。』
(季語と歳時記)




節分の俳句:


・金色の海節分の入り日あり  三橋泥太


・鬼になる父の出番よ節分会  江島照美


・鬼となるための稽古や節分会  高尾豊子


・節分の鬼に赤んべして居る児   竹内和子


・節分の鬼に抱かれて喜ぶ子  土田祈久男


・加減せぬ節分鬼が児を泣かす  中原吟子


・園児らの節分鬼と仲直り  史あかり


・赤鬼が節分の豆持ち来たる  高橋将夫


・篠笛を鬼と聴きゐる節分会  角田和子


・手を振つて節分の鬼呼び戻す  米澤光子


・鬼も来よ独り住ひの節分会  平居澪子




今日は、節分。
福は内、鬼は外。
豆まきの行事に鬼は欠かせない。

節分の句でも鬼は主役だ。
鬼の句は多い。
1句以外は、鬼の出る句を集めてみた。

真面目な鬼は、一生懸命怖がらせて、子どもを泣かせてしまう。 泣く子と、地頭には勝てない。
そうなれば、鬼は謝る他は無い。

最近は、愛されキャラの鬼が多いようだ。

鬼が本当に喜ばれるのは、子どもたちの家より、一人暮らしの老人の家。
 最後の平居氏の句の通りだ。

祭りも時代とともに変わるものだとすれば、高齢化の進む日本では、鬼が向かうべき相手は子どもではなく老人なのかも知れない。





2024-02-02 (Fri)

2024/02/02 日記 薄氷

2024/02/02 日記 薄氷

2024/02/02      (金)      旧暦:   12月23日       祝日・節気・雑節・朔望:             日出:   6時40分           日没:   17時08分       月出: ...

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2024/02/02      ()      旧暦:   1223       祝日・節気・雑節・朔望:             日出:   640           日没:   1708       月出:   ---      月没:   1011       月齢:   21.63    潮汐:   小潮           干支:   丙申     六曜:   仏滅


《 🧊今朝の東京 薄氷 2024/01/25 》

https://youtu.be/ErfvDq7025M?si=MABa4aDmUM0crk2r




『薄氷(うすらい、うすらひ)   初春

【子季語】
  
うすらひ、薄氷、春の氷

【解説】
春浅いころの薄く張った氷のこと。
または、解け残った薄い氷のこともいう。
冬の氷と違い、消えやすいことから、淡くはかない印象がある。』
(季語と歳時記)



薄氷の俳句:


・雲のみが散る薄氷のほぐるるに   松村蒼石


・旭のつと池の薄氷さゞめける   西山泊雲


・解けてゆくところから透く薄氷   山口速


・月傾ぐ薄氷といふ薄氷に   三橋敏雄


・覚め際の身に張りつめる薄氷   桂信子




北海道や日本海側の北の県では、降り積もった雪や厚い氷は、生活に大きな支障・犠牲をもたらすもので、親しみは感じない。

年に、数えるほどしか雪も降らない、氷も張らない太平洋側の暖かい地域では、感覚が少し違う。
空を舞う風花も薄く透明な薄氷も、美しく、情趣を感じさせる側面がある。
 儚さに感じやすい日本人の心に響きやすい。

薄氷の句を読んでいて、風花と薄氷には感じ方が少し違うのかも知れないと思った。

例句の4句目と5句目。
句意が良く取れなかった。
薄氷には、儚さだけではなく、心を緊張とか危険とか安らげない世界に連れ去る側面が在るのかも知れない。





2024-02-01 (Thu)

2024/02/01 日記 二月

2024/02/01 日記 二月

2024/02/01      (木)      旧暦:   12月22日       祝日・節気・雑節・朔望:             日出:   6時41分           日没:   17時07分       月出: ...

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2024/02/01      ()      旧暦:   1222       祝日・節気・雑節・朔望:             日出:   641           日没:   1707       月出:   2307       月没:   947         月齢:   20.63    潮汐:      中潮     干支:   乙未     六曜:   先負    


《 カンヒザクラ(バラ科) Cerasus campanulata 20241月 沖縄本島 》

https://youtu.be/DzebSGwxAjw?si=_aPPq2cHYpDwGYJQ



『二月(にがつ/にぐわつ)   初春

【解説】
 上旬に立春を迎えはしても、厳しい寒さの続く時節。
冷たい空気の中、日ざしはすこしづつ春を感じさせるようになる。』
(季語と歳時記)



『二月』の俳句:


・一村の梅咲きこぞる二月哉  正岡子規



・汽車はしる二月一日絶景などへ   阿部完市



・火の行事多くて二月はじまりぬ   右城暮石



・安房二月コーヒー店も花あふれ   新井英子



・月うるみ柳の染むる二月かな   松根東洋城




今日は21日。
速いもので、年が明けて1ヵ月が経過してしまった。

冬型の気圧配置で、冷たい風が強く吹く天気だが、時折顔を出す、陽の光に当たると、何か温かさが籠もっている感じがある。

梅の花を先頭に、この温もりに誘われて、蕾を開く季節になった。

俳人たちも、二月のうるうるとした感触と花と緑の色に感性を震わせ句を詠んでいる。

珈琲店に花があふれるのはもう間近だ。
季節の先を行く沖縄那覇、泡盛のバーのカウンターの上では、大輪のハイビスカスが咲き競っていた。

寒が明ければ、その先は春への道が開くだろう。




2024-01-31 (Wed)

2024/01/31 日記 寒梅

2024/01/31 日記 寒梅

2024/01/31  (水)         旧暦:   12月21日       祝日・節気・雑節・朔望:             日出:   6時42分           日没:   17時06分       月出:   22...

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2024/01/31  ()         旧暦:   1221       祝日・節気・雑節・朔望:             日出:   642           日没:   1706       月出:   2210       月没:   924         月齢:   19.63    潮汐:      中潮     干支:   甲午     六曜:   友引    


今日のあれこれ: 寒梅

《 「例年より咲くのが早く花付きもいい」住宅地で梅の花見ごろ あす31日以降は天気下り坂 鹿児島(MBCニューズナウ 2024130日放送) 》

https://youtu.be/wLdHZYp3owc?si=5XkS9fA6W_pEsIH1



『寒梅   晩冬(1月)

[
季題] 寒梅(かんばい)

[
副題] 寒紅梅(かんこうばい) 冬の梅(ふゆのうめ)
 
 
1月5日ころから2月3日ころの寒中に咲く梅をいう。
 
 また広く冬の内から咲き出す梅を総称して冬の梅という。
 
 寒紅梅の多くは八重咲きである。

(清月俳句歳時記
より転載)



寒梅の俳句:


・寒梅や墨絵ぼかしの比叡山   鷹羽狩行


・寒梅や雪翻るはなの上   蓼太


・寒梅や空の青さにすきとほり   星野立子


・寒梅や雪刎ちらす枝ぢから   田川鳳朗


・寒梅や痛きばかりに月冴えて   日野草城




明日の朝は平年より5度も気温が高いという。
矢張り、暖冬なのだろう。

鹿児島では、梅の開花が例年より早く、花も良く咲いている。

名古屋の梅の名所は、以下だそうだ。
・ 名古屋城
・ 名古屋市農業センターdelaふぁーむ
・ 東谷山フルーツパーク
・ 東山動植物園

開花を確認して、観梅に出かけなくては!!