- 菜花亭日乗

菜花亭日乗

菜花亭笑山の暇つぶし的日常のつれづれ。 散歩する道筋は、日本酒、俳句、本、音楽、沖縄、泡盛、カメラに...etc

2024-04-28 (Sun)

2024/04/28 日記  芝桜

2024/04/28 日記  芝桜

2024/4/28(日)   旧暦:   3月20日         祝日・節気・雑節・朔望:             日出:   4時52分         日没:      18時25分       月出:   22時57分   ...

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2024/4/28()   旧暦:   320         祝日・節気・雑節・朔望:             日出:   452         日没:      1825       月出:   2257       月没:   714         月齢:   19.36    潮汐::  中潮           干支:   壬戌     六曜:   仏滅


今日のあれこれ: 芝桜


《 初◎富士芝桜/可愛いピンクの絨毯が圧巻【富士芝桜】【芝桜】 》

https://youtu.be/dsXZADf6F0M?feature=shared



『芝桜 晩春

子季語: 花爪草、モスフロックス

解説:
 ハナシノブ科フロックス属の宿根草。
北アメリカ原産で庭などに植えて観賞する。
草丈は十センチ程度で、シバザクラの名のとおり、
芝のように横に広がる。
 三月から四月にかけて、
五弁の小さな花を絨毯を敷いたように咲かせる。

【科学的見解】
シバザクラは、ハナシノブ科の多年草で、観賞用として品種改良されたものが近年導入されている。草体は、カーペット状に広がる性質を持ち、桜の花に似た花冠を多数つけ、集散花序となる。現在では、様々な品種が作出され、茂りすぎず管理がしやすいためか、主に公園などでグラウンドカバープランツとして利用されている。(藤吉正明記)

(季語と歳時記)



芝桜の俳句:


・絵に文字に丘一面の芝桜  遠藤清子


・芝桜起伏の形の風の色  成宮紀代子


・芝桜風車のゆるき影まはる  古川京子


・芝桜小さき花弁に蝶の口  七郎衛門吉保


・芝桜をさな児いつも手をつなぐ  鈴木實




花は美しい。
美しいからこそ、人も虫も引き寄せられていく。

花は大きさも、形も、色も
様々で、それが花の個性になっている。

大輪もあれば、小さな花もある。
芝桜は小さな花だ。
だが、小さいけれども数多く密集して咲く。

個々の花は小さくても、密集して
野を裾を花の色に染め上げる。
景色を彩る絵の具のような花だ。

もう五月も近い。
爽やかな風の吹く野に出て
芝桜の彩る丘を歩きたいものだ。





2024-04-27 (Sat)

2024/04/27 日記  桜餅

2024/04/27 日記  桜餅

2024/4/27(土)   旧暦:   3月19日         祝日・節気・雑節・朔望:             日出:   4時53分         日没:      18時24分       月出:   21時56分   ...

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2024/4/27()   旧暦:   319         祝日・節気・雑節・朔望:             日出:   453         日没:      1824       月出:   2156       月没:   627         月齢:   18.36    潮汐::  中潮           干支:   辛酉     六曜:   先負


今日のあれこれ: 桜餅


《 【桜餅】といえばどっち派?全国各地で「関西風」が優勢 》

https://youtu.be/8JiThy6ZmJQ?si=1X0ymVTTbGYZymMy



『桜餅(さくらもち)  晩春

【解説】
 一般には、塩漬けの桜の葉で包んだ餡入りの餅である。
江戸時代、向島長命寺の門番山本新六が隅田川の土手の桜の葉を塩漬けにし、その葉を使って桜餅を作ったのが最初とされる。
 江戸で生まれた菓子のひとつだが、関東は小麦粉地を焼いたもので餡を包み、関西は道明寺糒(ほしい・餅米を蒸し、乾燥させ、引きわったもの)の生地で包んだものが主流。薄い塩味に桜葉のほのかな移り香が楽しめる。
 葉はおもに塩漬けにしたオオシマザクラの葉を用いる。葉ごと食べるか、葉を取って食べるか、話題になることが多い。 

【実証的見解】
 江戸時代、向島長命寺の門番山本新六が隅田川の土手の桜の葉を塩漬けにし、その葉を使って桜餅を作ったのが最初とされる。現在では、小麦粉の生地を薄焼きにし、餡を包みさらに三枚の桜の葉でつつんでいる。一方、上方風の道明寺の桜餅は、餅米をふかして乾燥させ、それを粗く挽いた粒状の道明寺粉を用いる。葉はどちらも、塩漬けにしたオオシマザクラの葉を用いる。』
(季語と歳時記)



桜餅の俳句:


・さくら餅店に溢れるさくら色  坂野辰


・さくら餅花より花の匂ひ濃し  高橋将夫


・さくら餅こころ託せる友ふたり   石田あき子


・さくら餅この世を長く留守の夫   川名律子


・さくら餅ともどもかたるよき話   上村占魚




ケーキ、クッキーは食べたいと思わないが、
桜餅は食べたいと思う。

見ているだけで日本の春ののどけさを感じることができる。

皿を近づけると桜の葉の甘い香りを感じる。

見て楽しみ、香りを楽しみ

食べることを忘れてしまいそうだ。

日本の春に、桜餅は欠かせない。






2024-04-26 (Fri)

2024/04/26 日記  山吹

2024/04/26 日記  山吹

2024/4/26(金)   旧暦:   3月18日         祝日・節気・雑節・朔望:             日出:   4時54分         日没:      18時23分       月出:   20時52分   ...

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2024/4/26()   旧暦:   318         祝日・節気・雑節・朔望:             日出:   454         日没:      1823       月出:   2052       月没:   548         月齢:   17.36    潮汐::  大潮           干支:   庚申     六曜:   友引


今日のあれこれ: 山吹


《 松尾大社のヤマブキが見頃(2024418日 京都市西京区) The best time to see the Yamabuki trees at Matsunoo Taisha Shrine 》

https://youtu.be/avZ7M0v1r6M?feature=shared



『山吹(やまぶき)  晩春

【子季語】
 面影草、かがみ草、八重山吹、濃山吹、葉山吹、白山吹

【解説】
 山吹は晩春、若葉とともに黄金色の花を多数咲かせる。
細くしなやかな枝に咲いて散りやすく、その風情は万葉集以来、詩歌に詠まれてきた。

【来歴】
 『花火草』(寛永13年、1636年)に所出。

【文学での言及】
 蛙鳴く甘南備川に影見えて今か咲くらむ山振の花 厚見王『万葉集』

 山振の立ちよそひたる山清水酌みに行かめど道の知らなく 高市皇子尊『万葉集』

 吉野川岸の山吹ふく風に底の影さへ移ろひにけり 紀貫之『古今集』

 蛙なく井手の山吹散りにけり花の盛りにあはましものを 読人知らず『古今集』

 人も来ず春行く庭の水の上にこぼれてたまる山吹の花 正岡子規

【科学的見解】
 山吹(ヤマブキ)は、バラ科ヤマブキ属の落葉低木で、日本各地の山地の湿ったところに自生する。四月から五月にかけて枝先に、五弁の鮮黄色の花をひとつつける。
 卵形の葉は互生して、長さは八センチくらい。丈は一メートルから二メートルくらいになる。
 ヤマブキの園芸品種として八重咲きのものが存在するが、雌しべが退化しているので実を結ばない。(藤吉正明記)』
(季語と歳時記)



山吹の俳句:


・ほろほろと山吹ちるか瀧の音  松尾芭蕉


・絵巻物ほどの明るさ濃山吹   成瀬正と


・わがいのち知らぬ我かも濃山吹  原コウ子


・やすらかに死ねさうな日や濃山吹   草間時彦


・山吹にすこしの風もなく暮れぬ   山口青邨




花といえば、桜になるが、山吹もなかなかのものだ。

桜は満開の美しさと散り際の儚さ。

一方、山吹は、一輪、二輪の花ではなく、濃山吹だ。

咲き乱れ覆い尽くす山吹の黄の氾濫の中に。
身を置いて、感性鋭き人は、我が身を忘れてしまう。

自分の生命を忘れているのが、人なのだが、
濃山吹の中では、山吹と一緒に生命を咲かせる
事ができる。





2024-04-25 (Thu)

2024/04/25 日記  都をどり

2024/04/25 日記  都をどり

2024/4/25(木)   旧暦:   3月17日         祝日・節気・雑節・朔望:             日出:   4時55分         日没:      18時22分       月出:   19時48分   ...

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2024/4/25()   旧暦:   317         祝日・節気・雑節・朔望:             日出:   455         日没:      1822       月出:   1948       月没:   515         月齢:   16.36    潮汐::  大潮           干支:   己未     六曜:   先勝


今日のあれこれ: 


《 舞妓ら色鮮やかな着物披露 「都をどり」衣装合わせ 》

https://youtu.be/u0osdj308JA?feature=shared



『都をどり(みやこをどり) 晩春

【解説】
 
明治五年、京都勧業博覧会の余興として創始。四月の一か月間祇園花見小路甲部歌舞練場で催される。
井上流京舞の伝統を伝え、「都をどりはよういやさ」の掛け声で始まる京の春本番を告げる絢爛たる催し。
鴨川をどり、北野をどりと並ぶ京の春の踊。』
(季語と歳時記)



都をどりの俳句:


・つづみ打つ肉手丁々都踊  橋本多佳子


・祇園よし都踊のはねてより  松本つよし


・都をどり果てたる路地に絹の雨  小路智壽子




都をどりを観る前に、お抹茶とおまんじゅうが出される。
指定の部屋の席に座り、みんないっせいに頂くことになっている。
そこでは、お抹茶を実際にたてている美しい芸鼓さんを見ることができるそうだ。

都をどりは、踊りを楽しむだけでは無く、華やかな祇園の街と着物姿の若い舞妓さんが創り出す世界を楽しむ事ができるので、現地に足を運ぶことが大切だ。





2024-04-24 (Wed)

2024/04/24 日記  遍路

2024/04/24 日記  遍路

2024/4/24(水)   旧暦:   3月16日         祝日・節気・雑節・朔望:  望        日出:   4時57分         日没:      18時21分       月出:   18時45分       月...

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2024/4/24()   旧暦:   316         祝日・節気・雑節・朔望:          日出:   457         日没:      1821       月出:   1845       月没:   447         月齢:   15.36    潮汐::  大潮           干支:   戊午     六曜:   赤口


今日のあれこれ: 遍路


《 【遍路の里】無料接待所も再開 海外の人にも人気な"遍路の里"春の一日 愛媛 NNNセレクション 》

https://youtu.be/xnZRyTEVDYM?feature=shared



《 高野山の法話 #12「お遍路、同行二人」 》

https://youtu.be/yiu-smHTqQw?si=un3novzwqyzaCoDH



『遍路(へんろ) 三春

【子季語】
 遍路宿、善根宿、遍路道、遍路笠、遍路杖、四国巡、一国巡、島四国、花遍路

【関連季語】
 秋遍路

【解説】
 四国遍路のことで、弘法大師が巡錫した四国内の八十八か所の霊場を巡拝する。
 四月の桜の頃を中心に三月から五月にかけて、白装束で納経箱、金剛杖、数珠、鈴を持ち「同行二人」と書いた笠を被る。

【来歴】
 『嬉遊笑覧』(文政13年、1830年)に所出。』
(季語と歳時記)



遍路の俳句:


・お遍路が一列に行く虹の中  渥美清


・お遍路に瀬戸海の藍極まれり   村山故郷


・ふるさとに似し山河かな遍路来る   星野立子


・お遍路となりたる妻に掌を合はす   藤田左太尾


・どの石も遍路憩ふにふさはしや   高浜年尾


・この山の水美しと夕遍路   神尾久美子




春の訪れを知らせて、桜が咲く季節は、
お遍路の季節でもある。

白装束で、「同行二人」と書かれた笠を被り、
自分の二本の足を頼りに、
毎日、只管歩く。

遍路は、非日常的な世界だ。
場所もすることも、日常から離れて
遍路の姿になり、非日常を歩き続ける。


しかし、日常である人の人生そのものも遍路と同じと考えられなくも無い。
生まれてから生命の尽きる時まで、
自分を頼りに歩き続けるばかりだ。

だが、一人ぽっちではない。
「同行二人」
弘法大師さまが付き添っていただいている。
疲れたら、石に座って休めば良い。

休めば、また歩くことができる。





2024-04-23 (Tue)

2024/04/23 日記  花惜しむ

2024/04/23 日記  花惜しむ

2024/4/23(火)   旧暦:   3月15日         祝日・節気・雑節・朔望:             日出:   4時58分         日没:      18時20分       月出:   17時45分   ...

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2024/4/23()   旧暦:   315         祝日・節気・雑節・朔望:             日出:   458         日没:      1820       月出:   1745       月没:   423         月齢:   14.36    潮汐::  大潮           干支:   丁巳     六曜:   大安


今日のあれこれ: 花惜しむ


《 横浜・名古屋・神戸・福島・銚子で桜満開 お花見スポットは大混雑【スーパーJチャンネル】(202447) 》

https://youtu.be/T3J6ajIdGoc?feature=shared



『花(はな) 晩春

【子季語】
 花房、花の輪、花片、花盛り、花の錦、徒花、花の陰、花影、花の奥、花の雲、花明り、花の姿、花の香、花の名残、花を惜しむ、花朧、花月夜、花の露、花の山、花の庭、花の門、花便り、春の花、春花、花笠、花の粧

【関連季語】
 桜、初花、花曇、花見、落花、残花、余花

【解説】
 花といえば桜。しかし、花と桜は同じ言葉ではない。桜といえば植物であることに重きがおかれるが、花といえば心に映るその華やかな姿に重心が移る。いわば肉眼で見たのが桜、心の目に映るのが花である。

【来歴】
 『花火草』(寛永13年、1636年)に所出。

【文学での言及】
 あしひきの山さへ光り咲く花の散りぬるごとき我がおおきみかも 大伴家持『万葉集』
 ひさかたの 光のどけき 春の日に 静心なく 花の散るらむ 紀友則『古今集』
 年経れば よはひは老いぬしかはあれど花をし見れば 物思ひもなし 藤原良房『古今集』
 花の色はうつりにけりないたづらに我が身世にふるながめせしまに 小野小町『古今集』
 願はくは花の下にて春死なんそのきさらぎの望月のころ 西行『続古今集』
』(季語と歳時記)



花惜むの俳句:


・花惜しむ莚をのべてたそがれて    黒田杏子


・花惜む浪花名代の通り抜け  山本とも江


・皆去りて夫婦無口に花惜む  小川和子


・仰ぎ見て振り返りては花惜む  水野恵以


・万博の名残りの丘や花惜む  池下よし子




「花を惜しむ」は、季語「花」の子季語として認められている。
しかし、例句を探してみると見つけられない。

「花」の例句を含め網羅的には調べていないので、
断言はできない。

「花」に関する季語は多く、落花・飛花もあるので、
花を惜しむ気持ちを詠む方法は、他にもあるからだろう。

桜も、ソメイヨシノは若葉に移り、枝垂れ桜もまばらに残花を残すのみ。
里桜も散り始めている。
今年の「花」の季節も、過ぎ去ろうとしている。

来年も、「花」は咲くだろう。
しかし、自分がその「花」を見ることができるかどうかは、定まっていない。
生きるものの未来は、未定だから。

「花を惜しむ」ばかりだ。





2024-04-22 (Mon)

2024/04/22 日記  蛍烏賊

2024/04/22 日記  蛍烏賊

2024/4/22(月)   旧暦:   3月14日         祝日・節気・雑節・朔望:             日出:   4時59分         日没:      18時20分       月出:   16時47分   ...

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2024/4/22()   旧暦:   314         祝日・節気・雑節・朔望:             日出:   459         日没:      1820       月出:   1647       月没:   401         月齢:   13.36    潮汐::  中潮           干支:   丙辰     六曜:   仏滅


今日のあれこれ: 蛍烏賊


《 ホタルイカ記録的な豊漁 海岸埋め尽くし…すくい放題 都内でも激安「去年の3分の1」【知ってもっと】【グッド!モーニング】(2024410) 》

https://youtu.be/Pz1HD_i2QzY?feature=shared



『蛍烏賊(ほたるいか)  晩春

【子季語】
まついか、こいか

【解説】 
 体長六~七センチ以下の小さな烏賊で、腹や頭部、腕の先などに発光器を持つ。 産卵期には特に美しく発光する。
 群をなした蛍烏賊の発光した様は幻想的で美しい。
日本特産で、特に富山県滑川 は産地として有名。』
(季語と歳時記)



螢烏賊の俳句:


・まつくらな海へ見にゆく螢烏賊   深見けん二


・蛍烏賊見に行く舟に月も佳し   高田風人子


・一網に万華鏡なす螢烏賊  秋葉雅治


・花の後はやも賜はる螢いか   角川源義


・沖漬けの螢烏賊とや屋台酒  遠藤真砂明




今年は、蛍烏賊が大豊漁。

蛍烏賊は、10年に1度とか、
期間を置いて大豊漁になることがあるそうだ。

そのためか、最近、酒席の酒の肴に登場することが多い。

先日、岐阜市の奥の方で酒の会があった。
最初に登場したのが、蛍烏賊の沖漬け。

これが、美味しかった。
皮がプリプリで、
噛むとプチッと切れる感じ。
ワタも新鮮で旨味がある。

蛍烏賊の沖漬けは、定番の酒の肴で、
既製品が多い。
しかし、この蛍烏賊は違ってた。

後で、店主に確認すると、
既製品ではなく、自家製とのこと。
新鮮な蛍烏賊を漬けたものは、
食感も旨味も違うことを実感した。




2024-04-21 (Sun)

2024/04/21 日記  穀雨

2024/04/21 日記  穀雨

2024/4/21(日)   旧暦:   3月13日         祝日・節気・雑節・朔望:             日出:   5時00分         日没:      18時19分       月出:   15時50分   ...

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2024/4/21()   旧暦:   313         祝日・節気・雑節・朔望:             日出:   500         日没:      1819       月出:   1550       月没:   339         月齢:   12.36    潮汐::  中潮           干支:   乙卯     六曜:   先負


今日のあれこれ: 穀雨


《 二十四節気「穀雨」初夏直前の“豊かな春” 》

https://youtu.be/u4xNEBZ0R6E?feature=shared



『穀雨(こくう)  晩春

【解説】
 
二十四節気のひとつ。
旧暦三月の中、太陽暦では四月二十日ころ。
穀物の種や芽を潤す暖かい雨。』
(季語と歳時記)



穀雨の俳句:


・伊勢の海の魚介ゆたかにして穀雨   長谷川かな女


・三合の米研ぐ日々や穀雨かな  鎌倉喜久恵


・穀雨止み田畑の実りを祈るのみ  東秋茄子




日曜日に雨は、避けて欲しいところだが、
昼過ぎまでは、大丈夫だった。
公園では、多くの人が、サッカー、野球、テニス、スケボー、ドッグランなどを楽しんでいた。

季節的には、この雨は穀雨。
農作物には大切な潤いの雨。

穀物を育て、若葉を鮮やかにし、花を咲かせ、
その上、迷惑千万な黄砂も洗い流してくれる雨。

天地の潤いに感謝して、手を合わせ、
「実りを祈るのみ」だ。

穀雨に感謝!
ありがたい雨。





2024-04-20 (Sat)

2024/04/20 日記  花水木

2024/04/20 日記  花水木

2024/4/20(土)   旧暦:   3月12日         祝日・節気・雑節・朔望:  郵政記念日      日出:   5時01分           日没:   18時18分       月出:   14時54分       月没: ...

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2024/4/20()   旧暦:   312         祝日・節気・雑節・朔望:  郵政記念日      日出:   501           日没:   1818       月出:   1454       月没:   316         月齢:   11.36    潮汐::     中潮     干支:   甲寅     六曜:   友引


今日のあれこれ: 花水木


《 ハナミズキ 到来 2024 》

https://youtube.com/shorts/H4BldPCnrrk?feature=shared



『花水木(はなみずき/はなみづき)  晩春

【子季語】
 アメリカ山法師

【解説】
 ミズキ科の落葉低木。北アメリカ原産。高さは五~十メートル位で、日本の山法師の花によく似ている。四、五月頃、枝の先に四枚の白色の苞葉に包まれた花が開く。中心には緑黄の小花が集まっている。青い葉との対称がよい。

【科学的見解】
 花水木の標準和名は、アメリカヤマボウシであり、花が美しく管理がしやすいために、近年全国的に公園木や街路樹として植栽されている。近縁種としては、本州から沖縄まで分布するヤマボウシが挙げられる。ヤマボウシの果実は食用となるが、アメリカヤマボウシの果実は食用とならない。(藤吉正明記)』
(季語と歳時記)



花水木の俳句:


・花水木れんぐわ造りの多き街  稲畑廣太郎


・一点の雲無く晴れて花水木  廣瀬雅男


・花水木きのふと違ふ空の色  今村千年


・花水木耳たぶ紅き少女かな  竹内慶子


・家裏に廻る夕日や花みづき   草間時彦




花水木は、突然咲く。

買い物をして自転車で帰る途中、
マンションの並ぶ通りを走る。

薄茶色のマンションに挟まれた道は
殺風景なものだ。

突然、道が花水木の並木道に変身していた。

この道に花水木が植えられていたのだと
驚ろかされた。

両側の白の花水木に祝福されて、
走っていくと、

穏やかで、爽やかな風を感じた。





2024-04-19 (Fri)

2024/04/19 日記  リラの花

2024/04/19 日記  リラの花

2024/4/19(金)   旧暦:   3月11日         祝日・節気・雑節・朔望:  穀雨     日出:   5時03分         日没:      18時17分       月出:   13時57分       月没:  ...

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2024/4/19()   旧暦:   311         祝日・節気・雑節・朔望:  穀雨     日出:   503         日没:      1817       月出:   1357       月没:   252         月齢:   10.36    潮汐::  若潮           干支:   癸丑     六曜:   先勝


今日のあれこれ: リラの花


《北の街にライラックの香り 》

https://youtu.be/lWsuRgdC9WE?feature=shared

(今年のリラの花の動画は、見つかりませんでした。
コロナ禍で中止になっていた札幌ライラックまつりは、
昨年から再開され、今年も開催される予定になっている。
公式サイト
https://www.sapporo.travel/lilacfes/



『ライラック  晩春
【子季語】
 
紫丁香花、リラの花、リラ

【解説】
 高さ三から六メートルの落葉高木。
ヨーロッパ原産。四月頃、紫色の小さい花が穂のように集まって咲く。
香りの良い花で、日本では北海道など寒地でよく見られる。

【科学的見解】
 ライラックは、モクセイ科の落葉低木で、観賞用として公園木や庭木として植栽されている。
 本種の標準和名は、ムラサキハシドイと呼ばれている。本種は、ヨーロッパ原産の植物で、明治期に導入された外来植物である。
 ヨーロッパと気候の似ている北海道や東北地方で見かける。(藤吉正明記)』
(季語と歳時記)



リラの花の俳句:

・リラ咲いて札幌を歩す人多し  嶋田一歩


・リラの咲く方へ足向く岐れ道  二瓶洋子


・リラの花ワッフル旨き喫茶店  中田寿子


・ライラック香りて父も母もゐて  河野美奇


・かかる家欲しと仰ぎてリラの花   西村和子


・ライラック修道院に星が降る  加賀富美江




雪に埋もれた冬が終わり、
札幌にも漸く春がやってくる。

5
月の札幌は光と風の祝福を受け
爽やかな街になる。

札幌に住んだことがあるから、
リラの花が咲く札幌の輝く季節の
嬉しさは知っている。

其処では、リラの花は単なる花ではない。
祝福の花なのだ。






2024-04-18 (Thu)

2024/04/18 日記  花吹雪

2024/04/18 日記  花吹雪

2024/4/18(木)   旧暦:   3月10日         祝日・節気・雑節・朔望:  発明の日          日出:   5時04分           日没:   18時16分       月出:   12時59分    &nb...

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2024/4/18()   旧暦:   310         祝日・節気・雑節・朔望:  発明の日          日出:   504           日没:   1816       月出:   1259       月没:   225         月齢:   9.36      潮汐::     長潮     干支:   壬子     六曜:   赤口


今日のあれこれ: 花吹雪


《 桜吹雪2024 》

https://youtu.be/hiWY1dOq7eg?feature=shared



『落花(らっか、らくくわ) 晩春

子季語: 花散る、散る桜、花吹雪、桜吹雪、飛花、花屑、花の塵、花埃、散る花、花の滝
関連季語: 花
解説: 桜の花が盛りを過ぎて散ること。
花吹雪、桜吹雪といえば、吹雪のように花びらがいっせいに舞い散ること。
散り果てたあとも、花の塵、花屑といって愛でる。
来歴: 『増山の井』(寛文7年、1667年)に所出。』
(季語と歳時記



花吹雪の俳句:

・今生の花吹雪こそめで給へ  大橋敦子
・まぼろしもうつつも攫ひ花吹雪  岡田順子
・花吹雪くぐり冷たいコーヒー飲む  田中藤穂
・しもつけのあらあらしさに花吹雪  松原南斗星
・こだわりのあきらめになり花吹雪  西塚成代
・一本のすでにはげしき花吹雪  片山由美子
・一木に庫裏も御堂も花吹雪  湯澤正枝 
・たましひを攫はれまいぞ花吹雪  山田弘子
・フラフープふるるふるふる花吹雪  木野裕美
・花吹雪く庭に介護の入浴車  志水芳秀
・花吹雪く気配どこかに風立ちぬ  今井千鶴子
・うっぷんを舞い上げ空は花吹雪  鈴木国子
・音たてて絵馬の打ち合ふ花吹雪   林 久子
・花吹雪うからと遊ぶ日もあらず  瀧春一
・たましひを凌はれまいぞ花吹雪  山田弘子
・もう誰の墓でもよくて花吹雪   遠山陽子
・そぞろ行く前に後に花吹雪   藤戸寿枝 
・下からも見上げて居るや花吹雪   野村泊月
・花吹雪あをき水面をうめつくす  森理和
・花のなき視野にとゞきて花吹雪   稲畑汀子 春光
・タカラジエンヌになりたかつた花吹雪  石原みどり
・ひとたびは空へ渦なし花吹雪  安達風越
・花吹雪かつて背きし女過ぐ  小澤克己
・花吹雪かわせみを待つカメラ群  林裕美子
・うつし世と彼岸のとばり花吹雪  小泉貴弘
・ひとりでに門扉あく音花吹雪  飛山ますみ
・うち仰ぐ総身を包む花吹雪  吉沢陽子
・一二片散りてときには花吹雪   山口波津女
・堰こゆる水の蒼白花吹雪  ほんだゆき
・一瞬の視界を奪ふ花吹雪  川上真太郎 
・一樹より闇に湧きつぐ花吹雪  柴田佐知子
・花吹雪く頃を見計り浴びにゆく  有吉桜雲
・黄道や眉の間なる花吹雪  栗栖恵通子
・ひとひらのあと全山の花吹雪   野中亮介
・からつぼの心字池なり花吹雪  保坂加津夫
・花吹雪おのが一生を急くなかれ  小澤克己
・バスに乗る行きも帰りも花吹雪  馬場美智子
・あっぱれな晩年であり花吹雪  斉藤裕子
・いくつかは空に吸はるる花吹雪  吉田邦幸
・とどむすべなかりし刻と花吹雪  稲畑汀子
・花吹雪きをり飲食の息づかひ   長谷川双魚 風形
・こまつ座のあるじ匿ひ花吹雪  千田百里
・花吹雪く山彦句碑にまみえけり  高根照子
・こんな日が三日続けば花吹雪   高澤良一 寒暑
・はづれの木よりはじまりぬ花吹雪  有吉桜雲
・一木の無音の叫び花吹雪  小澤克己
・園児等の声高らかや花吹雪  片野美代子
・ひさびさや母校のここの花吹雪   茂里正治
・ひとつこと胸につまれり花吹雪  山荘慶子
・花吹雪いさぎよしとも狂ふとも  木村茂登子
・SLの終着駅の花吹雪  中山勢都子
・うすずみの時空へ舞へり花吹雪   中村明子
・かの人も浴びてをるらむ花吹雪  大塚邑紅
・花吹雪あつち向いてほおいお亀石  辻享子
・花吹雪いまも母校に金次郎  野澤あき
・こみ上げて来るほゝゑみや花吹雪   安積素顔
・易々とかの世を歩く 花吹雪   伊丹三樹彦  花仙人
・化粧間へつづく廻廊花吹雪  小阪喜美子
・うつし世の出逢ひと別れ花吹雪  石田克子
・しきりなる花吹雪く中に幹はあり  本田俊子
・たこ焼きを手で覆ひけり花吹雪  永田勇
・すさまじき孤独や象の花吹雪   加藤楸邨
・おいて来し子のことばかり花吹雪   星野立子
・またしても嘘またしても花吹雪  津田このみ
・パンダから離れぬ子等に花吹雪  長瀬節子
・かの日目に今まなうらの花吹雪  木村風師
・かにかくに京はいづこも花吹雪  水原春郎
・このまんまごろんとねたい花吹雪  坪内稔典
・花吹雪くこと爛漫の景となる   桑田青虎
・屋根に瞰る一かたまりの花吹雪  中川濱子
・たましひを浚はれまいぞ花吹雪  山田弘子
・引越しの車列にかかる花吹雪  島本知子
・花吹雪うゐのおくやまあさきゆめ  秋野火耕
・遠くには別の風あり花吹雪   水野あき子
・いくばくの残る月日を花吹雪  川端実
・一条の帯虚空ゆく花吹雪  水野節子
・一等賞過去にも無くて花吹雪  松沢久子
・花吹雪あびる一日も余生かな  関戸文子
・もののふの籠りし御堂花吹雪  橋本良子
・花吹雪く度に両手をひらく人   高澤良一
・雨粒のまじり初めたる花吹雪  笹村政子
・花吹雪く墓地に回忌の塔婆立つ  筒井圭子朗
・一撃の雷に狂ひて花吹雪く  江頭文子
・花吹雪くかに「切麻散米」句碑ひらく  大沢美智子
・一村の天衣無縫の花吹雪   石嶌岳
・ぼんぼりの一つ一つに花吹雪  中村勝行
・ビルディング傾き見ゆれ花吹雪   臼田亜浪
・いざさらば花吹雪まで凍死行   仁平勝 花盗人
・花吹雪いづれも広き男の胸   桂信子 黄 炎
・ここまでは風ここからは花吹雪  金子野生
・ガラス戸の内側にをり花吹雪  今瀬剛一
・まなうらに夜もやまざる花吹雪   関口ふさの
・つぎつぎと嫁がせる馬鹿花吹雪  福井隆子
・花吹雪 兵歴俳歴無位無勲   伊丹三樹彦 花仙人
・阿修羅像外に出て受けよ花吹雪  岩木眞澄
・花吹雪く一ひら毎に陽を散らし  中川濱子
・はげしくも静かに白し花吹雪   川口咲子
・遠き日の恋よ馳せ走る花吹雪  林翔
・花吹雪あの世に近きこと知って  保坂加津夫
・花吹雪く菩薩も夜叉も身の内に  苑実耶




満開の桜は、美しい。
常に美しいとも言えないこの世を、美しい世に変えてしまう。

桜の花の生命は短い。
三日見ぬ間の桜かな
と言われる程短い美しさだ。

満開の桜に、一陣の風が吹く。
桜の花びらは、先を急ぐように、一斉に散り始める。
桜が吹雪のように舞い散る光景には、言葉を探すのが難しいが、
ただ美しいだけでは無い、凄絶とも言うべきものを見せてくる。

散り際が美しい桜の花の儚さは、日本人の心を魅了してきた。
生命は、美しいものは、
儚いからこそ美しい。

「桜の花が散る」ことに関する季語は多い。
その中に「桜吹雪」がある。
季語「桜吹雪」は俳人たちの詩心を掴んで放さない。
探してみると、690句もあった。

(すべてを掲載することも考えたが、
100
句だけにとどめた。)

俳人たちは、花吹雪の中に身をおいて
この世も、あの世も
未生前の世も、死後の世も
心を遊ばせながら、
美しい花吹雪の中に
立ち尽くしている。




2024-04-17 (Wed)

2024/04/17 日記  花筏

2024/04/17 日記  花筏

2024/4/17(水)   旧暦:   3月9日          祝日・節気・雑節・朔望:             日出:   5時05分         日没:      18時15分       月出:   11時59分  &...

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2024/4/17()   旧暦:   39          祝日・節気・雑節・朔望:             日出:   505         日没:      1815       月出:   1159       月没:   154         月齢:   8.36      潮汐::  小潮           干支:   辛亥     六曜:   大安


今日のあれこれ: 花筏


《 【京都の桜・4K動画】哲学の道の「花筏」(202449日 京都市左京区) “Flower Raft” on the Philosopher’s Path in Kyoto 》

https://youtu.be/PmLWNmTMzns?feature=shared



『花筏(はないかだ) 晩春

【解説】
 水面に散った桜がかたまりとなって、優雅に流れるさまをいう。
流れる様子を筏に見立てての言葉。
花の散りかかる筏を言う場合もある。

(季語と歳時記)



花筏の俳句:


・穏やかに空晴れあがる花いかだ  松村光典


・花筏ゆるりと神田川をゆく  安藤久美子


・花筏金色の鯉潜めけり   川村紫陽


・花筏せせらぐときをきらめける  長沼三津夫


・花いかだ堰越えてまた花筏  德田千鶴子




今年の桜は、散ってしまった。
水のあるところ、花筏は生まれて、消えた筈だ。

花筏を見るには、運が必要だ。
時と場所の運が必要だ。

動画のような場所では、毎年花筏は見ることができるだろう。

自分の場合は用水路に、花筏を見ることは出来なかった。
しかし、花筏の詩心は感じることが出来た。






2024-04-16 (Tue)

2024/04/16 日記  連翹

2024/04/16 日記  連翹

2024/4/16(火)   旧暦:   3月8日          祝日・節気・雑節・朔望:  土用、上弦       日出:   5時07分           日没:   18時15分       月出:   10時57分       ...

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2024/4/16()   旧暦:   38          祝日・節気・雑節・朔望:  土用、上弦       日出:   507           日没:   1815       月出:   1057       月没:   115         月齢:   7.36      潮汐::     小潮     干支:   庚戌     六曜:   仏滅


今日のあれこれ: 連翹


《 411日の誕生花『レンギョウ』について 》

https://youtu.be/E5NjOD8kly8?feature=shared



『連翹(れんぎょう/れんげう)  仲春

【子季語】 
 いたちぐさ、いたちはぜ

【解説】 
 半つる性植物。枝が柳のように撓み、地につくとそこから根を出す。
葉に先立って鮮やかな黄色の花を枝先まで付ける。
その様子が鳥の長い尾に似ているのでこの名がついた。』
(季語と歳時記)



連翹の俳句:


・連翹に大空の日の漲れり  原田濱人


・連翹のはなちそめたるひかりかな 久保田万太郎


・連翹が溢れ桜が溢れけり 相生垣瓜人 


・近よりて紛ふ方なき連翹花 右城暮石


・連翹が色めきわたり明日を待つ 細見綾子




平年に比べ、気温が高い日が続いている。
関東、東北地方では、4月に入り過去最高気温を記録していると
ニュースで流していた。

秋田では平年に比べ、桜の満開が10日早いそうだ。
名古屋では、満開も過ぎ、花も散り、多くは蕊を残すのみになった。
蕊が降り、若葉が伸び始めた。

黄色い花は、春には欠かせない。
菜の花は、、終わりが近いが、タンポポはまだ草地に広がっている。

青空を背景に、桜に菜の花が春の陽に輝いているのは春らしい光景。
菜の花はもう盛りを過ぎたが、連翹はまだ頑張って欲しい花だ。





2024-04-15 (Mon)

2024/04/15 日記  雀の子

2024/04/15 日記  雀の子

2024/4/15(月)   旧暦:   3月7日          祝日・節気・雑節・朔望:             日出:   5時08分         日没:      18時14分       月出:   9時55分  &n...

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2024/4/15()   旧暦:   37          祝日・節気・雑節・朔望:             日出:   508         日没:      1814       月出:   955         月没:   029         月齢:   6.36      潮汐::  小潮           干支:   己酉     六曜:   先負


今日のあれこれ: 雀の子


《 子スズメの公園デビュー【PIPIPI の雀日記】 》

https://youtu.be/y8UgBtHLb6c?feature=shared



『雀の子(すずめのこ)  晩春

【子季語】
 黄雀、子雀、雀の雛、親雀、春の雀、雀子

【解説】
 雀は人の住むところにはどこにでも住み、人家の軒や屋根などに藁で巣をつくる。
 春には卵がかえり雛になる。まだよちよち歩きの雛は親に見守られて遊ぶ』
(季語と歳時記)



いそがしや昼飯頃の親雀 正岡子規

雀の子そこのけそこのけ御馬が通る 小林一茶

仔雀と居て文学者稿を食む 萩原麦草 麦嵐
仔雀と吾子とかなしき声張るや 太田鴻村 穂国
仔雀や咽喉まで見せて餌を乞へる 石塚友二
仔雀を誘ひ飛びして親雀 右城暮石 天水
子の口に餌をふくめたる雀哉 正岡子規 親雀
子を負うて畑に雀の子を拾ふ 太田鴻村 穂国
子雀と夕ベ渚のあかるさに 飴山實
子雀にまじりて親の影が濃し 右城暮石 句集外 昭和二十四年
子雀に雨の水輪のけぶるなり 角川源義
子雀に餌をまく嫁よ身ごもりし 小野秀子
子雀に学校の屋根まだ暮れず 上村占魚 鮎
子雀に釈迦堂の廂高きかな 村山故郷
子雀に朝焼さめて光さす 佐藤鬼房
子雀に南の雨滴北の空 飯田龍太
子雀に如来の前の広さかな 大峯あきら
子雀に楓の花の降る日かな 長谷川かな女 雨 月
子雀に噴井の溝の裾うたふ 石川桂郎 四温
子雀のかくも近くに下々の下座 橋本榮治 麦生
子雀のこぼれ落ちたる草の丈 佐藤鬼房
子雀のために茂吉の蔵のこる 鷹羽狩行
子雀のつばさに遁れつゝ距つ 篠田悌二郎
子雀のへの字の口や飛去れり 川崎展宏
子雀のもぐりきつたる砂遊び 八木荘一
子雀のよにまろび来る枯葉かな 木歩句集 富田木歩
子雀の吹き落されし車椅子 森土秋
子雀の声切々と日は昏し 臼田亞浪 定本亜浪句集
子雀の争ひつつや地をひろげ 大澤ひろし
子雀の膨み過ぎて転びけり 殿村莵絲子 花寂び 以後
子雀はまこと子の顔大きな目 飴山實 句集外

雀の子あんずをひつぱり合ひてゐる 細見綾子
雀の子こけるこけると走りけり 原田喬
雀の子すずめ隠れを出てきたる 藤田湘子 神楽
雀の子はや羽虱をふるひけり 一茶 文化五年戊辰
雀の子ふりむくことは知らぬらし 神田ひろみ
雀の子握りてやれば温かく 野村喜舟
雀の子一羽のための入日どき 加藤秋邨 怒濤
雀の子一尺とんでひとつとや 長谷川双魚(1897-1987)
雀の子一日鳴いて吾も読書 山口青邨
雀の子襖に描けるごと飛んで 山口青邨
雀の子家に入り来てけろりとす 巌谷小波
雀の子我も虚子より三代目 高木産風
雀の子呼ばれしごとし飛ぶさます 加藤秋邨
雀の子砂を浴びたる跡ならぶ 後藤夜半 底紅
雀の子三尺ばかりとぶことよ 大橋櫻坡子 雨月
雀の子算盤塾の外にこぼれ 南典二
雀の子拾ひ温さを持て余す 勝井良雄
雀の子生涯白きままの腹 宇多喜代子 象
雀の子石燈籠をいぶかしむ 澤木欣一
雀の子蘇枋の花の中をとぶ 岡井省二 明野
雀の子早う帰りやれ燈がともる 高田蝶衣
雀の子忠三郎も二代かな 正岡子規 雀の子
雀の子踏み外したる巣の残り 後藤夜半 底紅
雀の子道の半ばに出て飛べり 星野恒彦
雀の子覗きし顔で塾にゆく 加藤秋邨
雀の子幼帝陵もバードデー 百合山羽公 樂土以後
雀の子旅の一と日がもう減つて 中村明子
雀の子藪いでて顔ふくらます 長谷川双魚 『ひとつとや』




(注: PC不調のため投稿できず
    2024/04/15 投稿した。)




2024-04-15 (Mon)

2024/04/14 日記  風船

2024/04/14 日記  風船

2024/4/14(日)   旧暦:   3月6日          祝日・節気・雑節・朔望:             日出:   5時09分         日没:      18時13分       月出:   8時55分  &n...

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2024/4/14()   旧暦:   36          祝日・節気・雑節・朔望:             日出:   509         日没:      1813       月出:   855         月没:   ----     月齢:   5.36      潮汐::  中潮     干支:      戊申     六曜:   友引


今日のあれこれ: 風船


《 風船飛ばし 》

https://youtu.be/l7m7i93Uwkg?feature=shared



『風船(ふうせん) 三春

【子季語】
 風船売、紙風船、ゴム風船、風船玉

【解説】
 紙風船とゴム風船がある。
写真のように五色の紙を張り合わせたのが紙風船、ゴム風船は薄いゴムの袋に空気や水素ガスなどを入れたもの、縁日などで売られる。』
(季語と歳時記)



紙風船いつの世よりの縞模様 岡本眸
紙風船えにし四角に置きぐすり  佐野美恵子
紙風船おもたき音となりにけり  出来由子
紙風船がばごぼいふてふくらみぬ 広谷春彦
紙風船きのふの息をたたみけり  加藤季代
紙風船ぐしやりとつぶす赤子の掌  KOKIA
紙風船ぐちゃぐちゃにして興ず孫 高澤良一 素抱
紙風船くるりくるりと母の留守  横尾かんな
紙風船くるりと廻り虹立つか  大橋麻沙子
紙風船けふは曇りてさむき色 高澤良一 素抱
紙風船こづかれにまた堕ちて来る  田口傅右ヱ門
紙風船しぼむことなく忘れらる  秋千晴
紙風船ずつとはるかを突いてをり  坂本敏子
紙風船たためば舟の形して  吉田政江
紙風船たためる不思議たたみけり  吉田陽代
紙風船ついて時間のゆるびたる  浜田はるみ
紙風船ついて地球を軽くせり 小澤克己
紙風船つきつつふくらます母よ 山口青邨
紙風船つきて十まで数へけり  國保八江

風船がひとつ脱走してしまふ 太田寛郎
風船がゆく元日の船の上 飯田龍太
風船が割れてきのうが遠くなる 大西泰世 世紀末の小町
風船が乗つて電車のドア閉まる 今井千鶴子
風船が膨れ童女の顔かくす 品川鈴子
風船つなぐ森に野犬の群を封じ 八木三日女
風船とサハラ砂漠の砂とあり 後藤比奈夫
風船にあふ向く稚子の嚏かな 羅蘇山人、村山古郷編
風船にとりのこされしたなごごろ 三橋迪子
風船のしぼむ日数を病みてあり 橋閒石 朱明
風船のたましひ入れしふうはふは 松澤昭 面白
風船のとぶ力なく庭に来ぬ 山口青邨
風船のはやりかしぎて逃げて行く 鈴木花蓑句集
風船のふくらむ息と無駄息と 比奈夫
風船の横に流るる風のあり 芦川巣洲
風船の空あるところまで上れ 杉山マサヨ
風船の産地は異国鳴りに鳴る 小林一考
風船の子の手離れて松の上 高濱虚子
風船の早や青天に見放さる 暮石
風船の中にも 僕の青空ある 伊丹三樹彦




(注: PC不調のため投稿できず
    2024/04/15 投稿した。)




2024-04-14 (Sun)

2024/04/13 日記  若鮎

2024/04/13 日記  若鮎

2024/4/13(土)   旧暦:   3月5日          祝日・節気・雑節・朔望:             日出:   5時10分         日没:      18時12分       月出:   8時01分  &n...

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2024/4/13()   旧暦:   35          祝日・節気・雑節・朔望:             日出:   510         日没:      1812       月出:   801         月没:   2333       月齢:   4.36      潮汐::  中潮           干支:   丁未     六曜:   先勝


今日のあれこれ: 若鮎


《 2024年4月2日 福井県 南川の天然遡上鮎 本格化!! 》

https://youtu.be/iFSPOxgdsSc?feature=shared



『若鮎(わかあゆ)  晩春

【子季語】
 小鮎、鮎の子、稚鮎、上り鮎

【関連季語】
 鮎、落鮎

【解説】
 海で育った鮎は二、三月頃から群れを成して川を遡る。これが若鮎である。体長四~六センチくらい。琵琶湖で生まれた子鮎を捕らえしばらく育ててから各地の川へ放流するのを放ち鮎という。

【来歴】
 『俳諧初学抄』(寛永18年、1641年)に所出。

【実証的見解】
 鮎はアユ科の魚。川の下流域で孵化した稚魚はいったん海に入りプランクトンなどを食べて成長する。五センチくらいに成長した鮎は川に戻り、三月から五月ころにかけて遡上を始める。
 川の上流から中流域にたどり着いた幼魚は櫛形に変形した歯で、岩などに付着したケイソウ類を主食とする。一段と大きくなった鮎は縄張りを作るようになり、縄張りに入ってくる別の鮎に攻撃を仕掛ける。この性質を利用した釣が「友釣り」である。
 秋になると鮎は、体が橙と黒の婚姻色に変化し、産卵のため下流へ落ち始める。このころの鮎は「錆鮎、落鮎」と呼ばれる。産卵した鮎は、体力を消耗して多くは死んでしまう。それゆえ鮎は、年魚ともいわれる。』
(季語と歳時記)



若鮎の俳句:

うれしがりて早瀬に遊ぶ小鮎哉 正岡子規

若鮎や谷の小笹も一葉行く 蕪村

若鮎が御手洗川に群をなす  杉丸君子
若鮎というが水過ぎ加賀にわれ 古沢太穂
若鮎と見れば見らるる迅さかな  稲畑汀子
若鮎にすうっうと夢魔の針降りる  伊藤希眸
若鮎に激つ逢瀬のありぬべし  土井田晩聖
若鮎に広き夙川芦屋川  稲畑廣太郎
若鮎に朝日さばしる杉の山 大串章
若鮎のあはれひれさへととのへし 阿片瓢郎
若鮎のうさん臭きを放ちけり 櫂未知子 蒙古斑
若鮎のうす墨の香を一夜の灯 渡辺桂子
若鮎のかんばしき香を食うべけり  堺昌子
若鮎のきらりと跳ねる暮れの川  平野きぬ子
若鮎のさ走り水の目覚めゆく  山田佳乃
若鮎のそれほど水は早からず 内藤鳴雪
若鮎のタップ続けり湖の面  増田一代
若鮎のトップギヤーで堰のぼる  深田雅敏
若鮎のなかなかの面構へなり  加藤みき
若鮎のひかりを水にもどしけり 吉野俊二
若鮎のひかり浅瀬を遡上せる  永田万年青
若鮎の飴煮つめゐる小暗きに 加藤耕子
若鮎の育つ湖畔へ戻りけり  小澤菜美
若鮎の跳ねては匂ふ朝の堰  関まさを
若鮎の跳ね止まぬなり熊野笹  森脇恵香
若鮎の跳べば光となるばかり  森岡正作
若鮎や美濃も奥なる長良川  鈴木鳳来
若鮎や浮世の中をいそぎ行く 正岡子規 若鮎
若鮎や由良川しなやかに曲がる  岩木茂
若鮎を鮎苗と呼び近江かな 上原 はる
若鮎を育て母なる琵琶湖かな  稲畑廣太郎
若鮎を一気に仕留む鵜の妙技  宮崎左智子
若鮎を凝つと見ている男傘 山口 剛
若鮎を焼いて八方不義理かな 笠川弘子
若鮎を身ぬちに棲ませ早瀬波 鍵和田[ゆう]
若鮎を弾き出だせし一流れ  田中春生
若鮎を跳ばして閉づる水輪かな  ことり




(注: PC不調のため投稿できず
    2024/04/14 投稿した。)




2024-04-13 (Sat)

2024/04/12 日記  桜貝

2024/04/12 日記  桜貝

2024/4/12(金)   旧暦:   3月4日          祝日・節気・雑節・朔望:             日出:   5時12分         日没:      18時11分       月出:   7時12分  &n...

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2024/4/12()   旧暦:   34          祝日・節気・雑節・朔望:             日出:   512         日没:      1811       月出:   712         月没:   2228       月齢:   3.36      潮汐::  中潮           干支:   丙午     六曜:   赤口


今日のあれこれ: 桜貝


《 海のお宝 桜貝を拾う日帰り海岸探索 》

https://youtu.be/pljRUu52LgI?feature=shared
 (15分過ぎから、手に入れた貝が表示されます。)


『桜貝(さくらがい、さくらがひ)  三春

【子季語】
 花貝、紅貝

【解説】
 淡い紅色の可憐な貝。波打ち際に桜の花びらのように漂着する。
古くから歌にも詠まれてきた。

【来歴】
 『花火草』(寛永13年、1636年)に所出。

【文学での言及】
 吹く風に花咲く波のをるたびに桜貝寄る三島江の浦 西行
   『夫木和歌抄』

【実証的見解】
 桜貝はニッコウガイ科の二枚貝で北海道から九州にかけて日本全国の沿岸の砂泥の中にもぐって棲息する。
 浜辺によく打ち上げられる貝で、大きさは二センチから三センチくらい。
形は楕円に近い扇形で薄い扁平。光沢があり、その名のように桜色をしている。貝殻が美しいので貝殻細工に利用される。』
(季語と歳時記)



あざやかに沖荒れそめぬ桜貝 藤木倶子
さくら貝あれは初恋遠き浜  小沢えみ子
さくら貝さいはひといふうすきもの  岡部玄治
さくら貝には漣がよく似合ふ  園多佳女
さくら貝ひろひしよりのとほさかな  豊田都峰
さくら貝よりこぼれたる砂少し 稲畑汀子
さくら貝遺言のやう句を作る  斉藤裕子
さくら貝一と夜の夢を閉ぢしまま  鈴鹿仁
さくら貝五枚拾ひて花にする  齋藤實
さくら貝五枚並べて花にする  齊藤實
さくら貝視野のかぎりの海凪げり  福島照子
さくら貝拾ひあつめて色湧けり 上村占魚
さくら貝拾ひ嘘なき人とゐる  宇都宮滴水
さくら貝少女は海に返しやる  堀口希望
さくら貝心耳澄ませば怒涛音  池内結
さくら貝大気に守られし地球  あさなが捷
さくら貝探す乙女のうしろ影  宇都宮滴水
さくら貝置き去る波とさらふ浪 飯島正人
さくら貝怒濤に耐へてきしとおもふ 国弘賢治
さくら貝透きて生命線の上 長田等
さくら貝虹の松原にて拾ふ  小林愛子
さくら貝波の誘ひに気を赦す  宇都宮滴水
さくら貝白き詩集の序となさむ  豊田都峰
さくら貝宝石箱にしまひけり  望月澄子
さくら貝未完の文は波に捨つ  宇都宮滴水
さくら貝黙うつくしく恋しあふ 仙田洋子 橋のあなたに
さくら貝陽のなき刻も匂ひけり  宇都宮滴水
さくら貝恋といくさと波の傷  小林和子
さくら貝恋路が浜に拾ひけり 吉田冬葉
さざなみは海のうたごゑさくら貝  太田寛郎
桜貝拾ふ私は海の底  高橋泰子
桜貝拾ふ芭蕉の行脚の地  大西八洲雄
桜貝拾へば消ゆる波の音  稲畑汀子
桜貝熟寝子の手に波ひびき 池松昌子
桜貝小さき波にくつがへり 西村和子 夏帽子
桜貝小指の爪に載せてみる  馬越幸子
桜貝心の箱に仕舞ひけり  大谷満智子
桜貝真白き皿に行儀よく  溝渕弘志
桜貝人恋ひ初めし頃をふと  久保田雪枝
桜貝星と睦言かはし合ふ  児玉寛幸
桜貝生きて夫婦の笑ひ合ふ  福西礼子
桜貝生みし母なる青い海  栢森定男
桜貝西風に和泉の海荒れて 茨木和生
桜貝誓子の詩片かも知れず 鷹羽狩行
桜貝昔浜辺でありし頃  稲畑廣太郎
桜貝太古の歴史語らざる  稲畑廣太郎
桜貝大和島根のあるかぎり 川崎展宏(1927-)
桜貝置くや手のひら渚めく  深川淑枝
桜貝長き翼の海の星 波多野爽波(1923-91)
桜貝帝は水にあり今も 須原和男
桜貝汀も雨をまぬがれず 鷹羽狩行
桜貝島の女として果てむ 村中 美代
桜貝灯台のガラス緑濃く 田川飛旅子
桜貝踏みつつ実朝忌とおもふ 須川洋子
桜貝汝はひ弱子いとほしき  大橋敦子
桜貝二枚の羽を合せけり 阿波野青畝
桜貝濡れては色をとりもどす  林昭太郎
桜貝波にものいひ拾ひ居る 高浜虚子
桜貝波に耐へ来し彩の美し  大石喜美子
桜貝波打ち際は程遠し 高橋淡路女 梶の葉




(注: PC不調のため投稿できず
    2024/04/13 投稿した。)





2024-04-13 (Sat)

2024/04/11 日記  風光る

2024/04/11 日記  風光る

2024/4/11(木)   旧暦:   3月3日          祝日・節気・雑節・朔望:  旧上巳・旧雛祭り          日出:   5時13分    日没:   18時11分       月出:   6時31分         月没:&n...

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2024/4/11()   旧暦:   33          祝日・節気・雑節・朔望:  旧上巳・旧雛祭り          日出:   513    日没:   1811       月出:   631         月没:   2117       月齢:   2.36      潮汐::     大潮     干支:   乙巳     六曜:   大安


今日のあれこれ: 風光る


《 いのちの春 ~光と風~【石橋文化センタースペシャルムービー 第3弾】 》

https://youtu.be/jbRQmHfw2ec?feature=shared



『風光る(かぜひかる)  三春

【子季語】
 光風

【解説】
 春風がきらきらと光り輝くように感じられることをいう。
陽光の踊るような明るさに、風にゆらぐ景色もまばゆい。
春の到来のよろこびや希望を、吹く風に託した言葉。

【来歴】
『俳諧手挑灯』(延享2年、1745年)に所出。

(季語と歳時記)



沖の帆はひかりとなれり風光る  杉田さだ子
沖晴れて馬の鼻筋風光る  本多俊子
屋根深く反りし水楼風光る  朝妻力
下校時の小女の髪に風光る  田中重子
何故雲が浮くのか子等に風光る  泉田秋硯
加茂川の飛石伝ひ風光る  大橋晄
家康の大樹寺の見え風光る  山路紀子
果舗の灯の凍光風に更けにけり 飯田蛇笏 雪峡
海の風光る真砂女の忌なりけり  太田佳代子
海へ向くベンチに二人風光る  黒滝志麻子
海峡に数多の小舟風光る  松田洋子
海峡のあやなす潮や風光る  谷村祐治
海原や夜に入りてから風光る 政岡子規 風光る
海山や土佐が画に似て風光る 政岡子規 風光る
海女の子の吹く水笛に風光る ひふみ
海鳥と見しは刳舟よ風光る 上村占魚
海鳥の胸のちからの風光る 柳下良尾
海渡るゴッホの絵画風光る  林田麻裕
風光る堰をころがる水の音  森清堯
風光る鴎と着きし小豆島  落合絹代
風光る沖にうさぎの跳びはじめ 鈴木恵美子
風光る屋根の反りよき御涼亭  宮島宏子
風光る音のしさうな長睫毛  北畠明子
風光る音楽隊はポリスマン  須藤美智子
風光る嫁ぐ日近き子の髪に  水原春郎
風光る家族写真を撮りにゆく  辻水音
風光る花屋の角を曲るとき  村上留美子
風光る花嫁教室のこる街  坂上香菜
風光る花壇で訛よみがえる 橋閒石 荒栲
風光る荷をもちかふる書肆の前  大森美恵
風光る過ぎ来しものの色を曳き  稲岡長
風光る海に入りたる山の道  平田紀美子
風光る海の広さを玻璃に置く 稲畑汀子 春光
風光る海の二階のかもめどり 飯田蛇笏 家郷の霧
風光る海の匂ひの観覧車  松木知子
風光る海の表面張力に  斎藤民恵
風光る海へ歓声観覧車  桂敦子
風光る海峡のわが若き鳶 佐藤鬼房
風光る海光るとき地の揺るる  稲畑廣太郎
風光る海抱きしめてをりにけり  外川玲子
風光る開智学校避雷針  川口崇子
風光る外野スタンド自由席  柿沼盟子
風光る街へ扉は回転す  山内洋光
風光る核など要らぬ慰霊の碑  鴨下昭
風光る学校帰りの大袋  加藤直人
風光る瓦礫より出るロバの耳  鴨下昭
風光る観音詣繰り返し 高浜年尾
風光る閑谷学校避雷針  中村洋子
風光る丸木の橋をトムソーヤ  松本きみ枝
風光る岩場波打つ城ヶ島  田中よしとも
風光る奇岩の多き金勝寺  山崎里美
風光る脚を延ばせし本籍地  林いづみ
風光る丘にブリキのおもちや館  井内佳代子
風光る丘に魚のモニュメント  前阪洋子
風光る泣く児笑ふ子動物園  松下幸恵
風光る鋸山の観世音  福田肇
風光る喬樹のそよぎ一枝づつ 飯田蛇笏 家郷の霧
風光る境内フリーマーケット  高濱朋子
風光る教室の窓残り香も  中川のぼる
風光る橋の半ばの県境  根岸美智子
風光る橋の袂の種物屋  田村すゝむ
風光る胸乳の谷に首飾  守屋井蛙
風光る仰ぎて白し鳩の腹  紅谷芙美江
風光る錦絵はみ出す相撲取  三宅文子
風光る金魚田の水抜かれあり  坂口夫佐子
風光る金券ショップで買う切符  小枝恵美子
風光る空や浪速の鴎鳴く  渡辺政子
風光る空翔ぶものの声を撒き  中島あきら
風光る熊野古道を抜けにけり  石脇みはる
風光る熊野灘見て歌碑を見て  笠松ゆき子
風光る栗鼠枝えだを擦り抜けて  森清信子
風光る君が板書の化学式  木暮陶句郎
風光る軍鶏のひよこの蹴爪かな  長谷英夫
風光る袈裟襷なる梵鐘に  牧悦子
風光る健診無事と町闊歩  仙石君子
風光る言葉かけつつ稚魚放つ  村田近子
風光る古代調布の里帰り  三輪慶子
風光る古筆手鑑翰墨城  林日圓
風光る戸倉へ渡る長き橋 田中冬二 俳句拾遺
風光る湖畔ゆるりと風車かな  坂根宏子
風光る糊利きすぎし診療衣 川畑火川
風光る午前で仕事切り上げて  柿沼盟子
風光る後は天命待つばかり  宮井知英
風光る後れ毛といふ繊きもの  真保喜代子
風光る孔雀の羽の開きけり  渡辺民親
風光る広がる風の凱歌かな  河野智子
風光る弘法麦の穂のまはり  定梶じょう
風光る紅絹もて拭ふ螺鈿かな  下山田美江
風光る行き交ふ船もさざ波も  吉田順子
風光る高さを競ふ大都会  稲畑廣太郎
風光る高原ガラス美術館  吉永すみれ
風光る高菜畑より高菜の荷 友岡子郷
風光る今日は教室見学日  林裕美子
風光る婚約指輪嵌めし娘に  住田千代子
風光る砂にキリンを描き足して  南洋子
風光る在宅勤務を抜け出して  柿沼盟子
風光る鷺は天女か幻か  漢隆司
風光る薩摩切子の紅と青  浦川哲子
風光る三十六峰右に見て  西村雪園
風光る山の池には鯉仲間  丸山冬鳳
風光る山車からくりの糸見えて 衣川砂生
風光る珊瑚礁てふ泡立て器  原田達夫
風光る産みたて卵一ダース  中田みなみ
風光る産衣胸から裾びらきに 中村草田男
風光る仔牛は鼻輪もらひたる  栗坪和子
風光る仔犬英語で叱られて  入江和子
風光る子が母の手をふりきつて  遠山のり子
風光る子にうつすらと髭生ゆる  浪花洋子
風光る子に初めての定期券  秋葉貞子
風光る子に徳残す米紳士  伊吹之博
風光る子の丈で見る水車かな  久保久子
風光る子の片言の糸電話  小山繁子
風光る子供歌舞伎の飛び六方  木村てる代
風光る子等の丸めし泥だんご  塩千恵子
風光る師の忌妻の忌つづけざま  伊藤白潮
風光る師走の空の月夜かな 政岡子規 師走
風光る指しなやかに太極拳  森茂子
風光る指折り  の寺巡り  西村雪園
風光る指紋の浮かぶ老眼鏡  西口鶴子
風光る紙飛行機のパイロット  鷺山珀眉
風光る飼われて口笛吹く魚  佐々木峻
風光る児の靴干さる四つ目垣  高木嘉久
風光る字を結びし雑木山  小野寺節子
風光る時みよし野は散り初むる  稲畑廣太郎
風光る時大甍鎮もれる  稲畑廣太郎
風光る耳もとに草の話し声  森景ともね
風光る自立の道の小買物  黒滝志麻子
風光る七歳の子の国語辞書  有賀昌子
風光る社の鳶の村一円  漢隆司
風光る若山牧水東京展  北畠明子
風光る手を繋ぎ来る一輪車  一ノ瀬千恵
風光る首に巻きたる草木染  荒井千佐代
風光る首都はダイヤモンドカット  小嶋洋子
風光る修道院の石畳  祐森彌香
風光る出雲の旅に出ることに  大日向幸江
風光る初恋の君十五歳  小澤徳江
風光る所在無き日ののろけ豆  吉田明子
風光る渚を駈くる調教馬  有田蟻太
風光る書かねば消ゆることばかり  和田政子
風光る書物広ぐる洪庵像  井上和子
風光る女子生徒等の髪揺れて  木村瑞枝
風光る女性指揮者の黒スーツ  松山三千江
風光る小学校の尊徳像  北崎展江
風光る小流れの橋渡りけり  有賀昌子
風光る少年に部屋与へられ 飯野紫星
風光る松韻籠もる御用邸  松本三千夫
風光る樟の大樹の下をゆく  小林共代
風光る沼に鷺佇つ首かしげ  手島南天
風光る象のすばやきあと退り  竹生田勝次
風光る象の小川に沿ひ行けば  稲畑汀子
風光る上野に多き画学生  三沢蘭
風光る上野の森に四部合唱  鈴木石花
風光る乗ればすぐ出て二階バス 都筑智子
風光る城下鰈揚る海  松崎鉄之介
風光る浄土ヶ浜の波頭  杉原ツタ子
風光る心あかせる人の居て  平保子
風光る心の中にもある遠景 楠本憲吉 方壺集
風光る心ふはりと体離れ  有松洋子
風光る新たなペンをペン立てに  高橋詩
風光る新会員は二十代  大口堂遊
風光る新丸ビルに千の窓  林昭太郎
風光る森の館のマソア像  三羽永泊
風光る真珠筏を湾に敷き 鷹羽狩行
風光る神の定めし位置に島  佐津のぼる
風光る神戸元町パン工房  池上幸子
風光る神訪ねつぎ猿茸 角川源義
風光る身体にたまる葉緑素  吉弘恭子
風光る人影のなき歌碑公園  嶋崎豊子
風光る人馬一如の砂塵あげ  落合絹代
風光る刃を秘めてゐるやうに  足立幸信
風光る水の面にある詩情  近藤喜子
風光る水を鏡の並び蔵  田村すゝむ
風光る水子地蔵の千体に  間島あきら
風光る水晶体を取り替へて  田所節子
風光る水平線がまっすぐに  坪内稔典
風光る水無き馬の水呑み場  篠田純子
風光る水揚げの魚滝をなし 藤井淑子
風光る水路を曲りさつぱ舟  森清信子
風光る生きとし生けるものの中  平ふみ子
風光る生家の柱二百年  白澤よし子
風光る生簀の魚をきらめかせ  島谷征良
風光る聖土曜日のブーケトス  大久保白村
風光る聖扉そびらにブーケトス  安藤しおん
風光る声はづませて下校の子  羽賀恭子
風光る青き小舟の繋がれて  環順子
風光る青年となる喉仏 柴田青水
風光る昔本町日本橋 八木林之介 青霞集
風光る石の井桁の自噴水  清水美子
風光る石の重しの梅花地図  結城節子
風光る石の飛鳥に石ひろふ  門脇なづな
風光る石より生まる野の仏  鈴木基之
風光る石を出られぬ野仏に 榎本冬一郎
風光る石屋の石の亀蛙  松本三千夫
風光る赤子の肌着二度洗ひ  笹村政子
風光る赤児のくせ毛くるくると  近藤喜子
風光る切手の影のじぐざぐと  小嶋洋子
風光る切手の角のちぎれけり  風間史子
風光る節電の街過ぎる時  稲畑廣太郎
風光る千畳敷の潮だまり 久米谷和子
風光る川にカヌーを漕ぎ出せり  宮川杵名男
風光る川の流れは綾なして  今橋眞理子
風光る川をへだてて古都・古城  福場朋子
風光る川岐れては勢ひては  鹿野佳子
風光る川二つ越え高麗の郷  荒川優子
風光る洗濯干してぼんやりと  宮地静雄
風光る閃めきのふと鋭どけれ 池内友次郎
風光る窓より遠く白き船  石井美代子
風光る窓辺に置かれ鳩車 松崎鉄之介
風光る草という草おいしそう  池田澄子
風光る草の名前をこゑにして  井原美鳥
風光る蔵王連山揺るぎなし  宮川迪夫
風光る足の運びのぴたり合ひ  柿沼盟子
風光る村が市となる屋根瓦  加藤たかね
風光る多摩の稜線歪めつつ  稲畑廣太郎
風光る体内中の葉緑素  吉弘恭子
風光る堆肥を返す大き手に  布川直幸
風光る対岸見せぬ揚子江  中島玉五郎
風光る貸自転車でめぐる町  是永素江
風光る大湖の景をひとり占め  前川ユキ子
風光る大人のための九十九里 櫂未知子 貴族
風光る卓布に百花刺し終へて 岡部名保子
風光る谷津田に戻る水の音  西村渾
風光る誰かが会ひに来る予感  高橋秋子
風光る誰彼となく水辺かな 中村汀女
風光る単線にある待時間  高橋あさの
風光る段なす川の競り落ちて  唐鎌光太郎
風光る男が海へ出尽して  遠藤真砂明
風光る男が叉手を担ぎきし  藤田輝枝
風光る男結びの子の荷物 前津栄子
風光る地生るるものに先駆けて  間島あきら
風光る稚魚放つとき声かけて  山本無蓋
風光る置き替へてみる文机  門伝史会




(注: PC不調のため投稿できず
    2024/04/13 投稿した。)





2024-04-13 (Sat)

2024/04/10 日記  長閑

2024/04/10 日記  長閑

2024/4/10(水)   旧暦:   3月2日          祝日・節気・雑節・朔望:             日出:   5時14分         日没:      18時10分       月出:   5時55分  &n...

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2024/4/10()   旧暦:   32          祝日・節気・雑節・朔望:             日出:   514         日没:      1810       月出:   555         月没:   2003       月齢:   1.36      潮汐::  大潮           干支:   甲辰     六曜:   仏滅


今日のあれこれ: 長閑


《 \レジャーシーズン到来!/ 長閑でノスタルジックな春の野尻湖 》

https://youtu.be/H_lX2wmp5c0?feature=shared



『長閑(のどか)  三春

【子季語】
 
のどけし、のどやか、のどかさ、のんどり、駘蕩

【解説】
 
春の日ののんびりとしたさまをいう。
日も長くなり、時間もゆるやかに過ぎるように感じる。

【来歴】
 
『花火草』(寛永13年、1636年)に所出。

【文学での言及】
 
久方の光のどけき春の日にしづ心なく花の散るらむ 紀友則 『古今集』
』(季語と歳時記)



長閑の俳句:


町角のカレーの匂ひのどかなり  中道愛子
蝶長閑馬に蹄鉄打つ門を 中川四明
長き貨車のどかに影を率きつれて  橘澄男
長閑かな水面に揺るる桜影  志方章子
長閑かな檻に「ただ今準備中」  山田暢子
長閑けきやときどきしやべる鸚哥かな  大日向幸江
長閑けさの財布拾つて貰ひけり  野路斉子
長閑けさの杖持て石を小突くなり  村越化石
長閑けさや庭に朝夕兎来る  河原昭子
長閑けしやくるりと曲る象の鼻  及川照子
長閑けしやときに小道の石を蹴り  有賀昌子
長閑けしやはるかに見ゆる彦根城  海村禮子
長閑けしや円周率のピアノ曲  村高卯
長閑けしや寺の耳門の少し開き  松本三千夫
長閑けしや城を出できし人力車  戸田春月
長閑けしや雀飛び込む潦  五味絋子
長閑けしや庭に朝夕兎来る  河原昭子
長閑けしや変わりばえせぬ口喧嘩  石川裕美
長閑けしや野菜並ぶる陶器店  加藤静江
長閑けしや鼾かく犬飼いており  貝森光洋
長閑さについ立寄りし手芸店  先山実子
長閑さにひそめる愁ひ地震の後  溝内健乃
長閑さにひとりうそふく音は鶴か 尾崎紅葉
長閑さに気の草臥る眼鏡かな 井上井月
長閑さに寝てしまひけりバスの中  仁平則子
長閑さに探鳥会の里巡り  安永圭子
長閑さに日暮れていまだ戸もさゝず 松宇家集 伊藤松宇
長閑さに暮らしの音を探しをり  岩崎皓子
長閑さに無沙汰の神社廻りけり 太祇
長閑さに落もさだめぬおち葉哉 高井几董
長閑さのこころ時空に遊びゐて  安立公彦
長閑さのはては曇りぬ離れ礁 豊長みのる
長閑さの果は曇つて仕舞ひけり 星野麦人
長閑さの間のびしてゐる昼下り  蔵澄茂
長閑さの牛従へてまだ娶らず 太田土男
長閑さの極み校庭子等見えず  溝内健乃
長閑さの人に読ましむ鐘の銘 石井露月
長閑さの日帰り湯治したりけり 雉子郎句集 石島雉子郎
長閑さの餘りを水の埃かな 井上井月
長閑さは障子のそなたこなた哉 月居
長閑さやこゝろに期することもなく 吉田秋水子
長閑さやしきりに動く山羊の顎  里村梨邨
長閑さやハイドロゾアを御机 松根東洋城
長閑さやバリアフリーに助けられ  田下宮子
長閑さやピーナツバター厚く塗る  大槻春美
長閑さやゆつくり進む耕運機  高橋将夫
長閑さや雲の上なる雲動き 川瀬一貫
長閑さや花交換を垣越に  冨田君代
長閑さや垣の外行く薬売り 夏目漱石
長閑さや覚えそめたるスペイン語 左右木韋城
長閑さや干潟の沖の波がしら 白水郎句集 大場白水郎
長閑さや間延びのしたるちんどん屋  北尾章郎
長閑さや元祖本舗と向かひ合ひ  長谷川閑乙
長閑さや合格の子を送り出し  亀卦川菊枝
長閑さや山ふところの木の根ほり 軽部烏帽子 [しどみ]の花
長閑さや歯医者に鎮と招き猫  大西淘子
長閑さや出支度すれば女客 素丸
長閑さや障子の穴に海見えて 正岡子規(1867-1903)
長閑さや森の中より四重奏  佐野静子
長閑さや人来て出づる渡し舟  乙坂きみ子
長閑さや浅間のけぶり昼の月 一茶文政二年己卯(五十七歳)
長閑さや鼠のなめる角田川 一茶
長閑さや早き月日を忘れたる 炭太祇
長閑さや鯛を見込みの昼旅籠 井上井月
長閑さや男は遊ぶ島の風 雉子郎句集 石島雉子郎
長閑さや茶菓をいただく寺の縁  岡田房子
長閑さや脹れた腹をもてあます 尾崎紅葉
長閑さや鶴の踏み破る田の氷 井上井月
長閑さや同窓の老石の椅子  長崎桂子
長閑さや日向の独活に蟻上下 原月舟
長閑さや猫にも利き手あるらしく  中川二毫子
長閑さや白馬寺みちにでく芝居 荒井正隆
長閑さや微笑む雲を見送りて  今井充子
長閑さや風がねじ巻く花時計  望月和子
長閑さや暮れて枯草ふくらめる 渡辺水巴 白日
長閑さや眠らぬまでも目の細き 尾張-横船 元禄百人一句
長閑さや無人ショップの服探し  七郎衛門吉保
長閑さや木組灯台守る岬  松本鷹根
長閑さや柳の下の洗ひ臼 井上井月
長閑さや煉瓦倉庫のティールーム  相沢有理子
長閑さや渾名で呼んだり呼ばれたり  井上静子
長閑さや雉子が鳴けば鶏も 大場白水郎 散木集
長閑さよD51に乗る晴れ男  戸田春月
長閑さを語る石屋と大工かな 中村楽天
長閑さを来て虚子館に引き締る  福井鳳水
長閑しやペンギンのする白き糞  津田このみ
長閑しやまたも失せ物捜し中  瀬口ゆみ子
長閑しや羽繕ひせる残り鴨  西谷恵美子
長閑しや韓国庭の甕の数  加藤静江
長閑しや僧は私服も黒づくめ  田代貞枝
長閑しや叩きかけをる音のして  小渕二美江
長閑しや又聞かさるる同じ愚痴  三浦如水
長閑すぎて虚雷きくなり山の湖 大須賀乙字
長閑とは稿債たまるばかりかな  稲畑汀子
長閑なりペンをカップに持ち替へて  土井三乙
長閑なり甘えも犬の処世術  能勢栄子
長閑なり湖に待機の消防艇  河村泰子
長閑なり死に装束に着替へては  品川鈴子
長閑なり尺八の音も吹く父も  蘭さと子
長閑なり水辺に戯るる鴨親子  池田加寿子
長閑なり朝に夕べに神祭る  藤和子
長閑なり電波時計の狂ふほど  大沼遊魚
長閑なり到来ハムの縛を解き  泉田秋硯
長閑なり北向観音の朝参り  小滝奈津江
長閑なり瀟洒な午後のハーブテイー  三川美代子
長閑なるデパ地下二階握り飯  泉田秋硯
長閑なるものに又なき命かな 久保田万太郎
長閑なる雲見て居るや丘の上 至青
長閑なる岩塩のほろ苦きかな  前田美恵子
長閑なる山の声あり人の事  犬塚芳子
長閑なる診察台でラジオ聞く  吉成美代子
長閑なる水暮れて湖中灯ともれる 河東碧梧桐
長閑なる潮さす浦の小波かな  高谷栄一
長閑なる日々ありてこそ大花火  須賀敏子
長閑なる日和と顔に画いてあり 高澤良一 素抱
長閑なる乳房のかずの子豚かな  木村稔
長閑な昼煙草はラッキーストライク 高澤良一 寒暑
長閑にもあしたの見ゆれ万華鏡 千代田葛彦
長閑やかに影追ふ鳩のリズムかな  高埜良子





(注: PC不調のため投稿できず
    2024/04/13 投稿した。)





2024-04-13 (Sat)

2024/04/09 日記  朧

2024/04/09 日記  朧

2024/4/9(火)    旧暦:   3月1日          祝日・節気・雑節・朔望:  朔        日出:   5時16分         日没:      18時09分       月出:   5時23分     ...

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2024/4/9()    旧暦:   31          祝日・節気・雑節・朔望:          日出:   516         日没:      1809       月出:   523         月没:   1848       月齢:   0.36      潮汐::  大潮           干支:   癸卯     六曜:   先負


今日のあれこれ: 朧


《 おぼろ月夜(朧月夜)/歌詞のヒントに 》

https://youtu.be/wrkwQ9EmvhQ?si=-9WEfRikNAhiw7k5

朧月の動画を探したが見つけられなかった。


『朧(おぼろ)  三春

【子季語】
 草朧、岩朧、谷朧、灯朧、鐘朧、朧影、朧めく

【関連季語】
 朧月、霞

【解説】
 春、は空気中に水蒸気が多いので、像がぼんやりと潤んで見える。
その現象を昼は霞といい夜は朧という。

【来歴】
 『俳諧二見貝』(安永97年、1780年)に所出。』
(季語と歳時記)


逢うて見るスマホの友よ月朧  陳妹蓉
逢へさうで逢へぬ月日や朧月  菊池共子
逢曳かがむかなた朧の一舷灯 鷹羽狩行
花おぼろとは人影のあるときよ 比奈夫
花おぼろ遺句の切字の重きかな 渓槐三
花おぼろ凭れて痛い松の幹 池田澄子
花ぐもり朧につゞくゆふべかな 蕪村
花の雲朧をくだく筏哉 政岡子規 花の雲
花の香か黒髪の香か月おぼろ 水原秋櫻子 餘生
花はみな風葬と言ふ朧かな  松田都青
花街に流る三味の音月朧  溝渕弘志
花街の石畳路地月朧  渡邊泰子
花街や朧につづく吊提灯  平島利男
花捨てし壷に耳ある朧かな  元田千重
花朱欒香ふかぎりの朧なる 千代田葛彦 旅人木
花曇朧につづく夕べかな 蕪村
花入の耳の聡きも朧の夜  伊丹さち子
花舗しまふ水の音して朧月  松田泰子
花舗出づるより濃き朧身にまとふ 橋閒石 雪
花崗岩積み出す島の朧かな  川口崇子
花朧きらきらとある子の涙 対馬康子 愛国
花朧そぞろに人を歩ましむ  熊岡俊子
花朧なれば酔歩も許されむ 南光翠峰
花朧み吉野の旅終りたる  稻畑汀子
花朧吉野の心問ふたびに  稲畑汀子
花朧吉野格子を漏るる燈に 小川斉東語
花朧樹の脈拍を感じおり 大高 翔
花朧人の匂ひの残りたる  加藤みき
花朧人居る如くなき如く  稲畑汀子
花朧西行庵に年尾句碑  稲畑廣太郎
花朧川に沿ふ道曲る道  稲畑汀子
花朧追想の吾娘身ほとりに  梅田実三郎
花朧分水嶺のある村に  碇天牛
花朧平和の鐘を撞いてみる  鶴巻誉白
花朧蓮月棲みし草屋かな  橋添やよひ
月朧「生活習慣病ですねん」  山本真佐子
月朧うすうすと色置きし雲  稲畑汀子
月朧おぼろに仰ぐ別れかな 稲畑汀子
月朧おぼろに父のデスマスク  水野恒彦
月朧そのうち人は空に溶け  沼田巴字
月朧なり寝腐れの眼のやうに 佐藤鬼房
月朧わたくしといふかたちかな  大川ゆかり
月朧隠しおほせぬ女紋  前田美恵子
月朧雲もおぼろに宿の玻璃  安斎久英
月朧雲よりこぼれ落ちさうに  今橋眞理子
月朧何でんかんでんもらふ癖  高貴美子
月朧花おぼろなる橋ゆきき  葛馬房夫
月朧観覧車灯を落しけり  小島輝和
月朧朽ちたるままの水車小屋  高村令子
月朧金婚過ぎの小旅行  齋藤久子
月朧志ん朝逝きてふた昔  金光浩彰
月朧寝はぐれどうし酒を酌む  筑紫次郎
月朧水おぼろなり櫂の音  宇田喜美栄
月朧静かに更ける坂の町  水田清子
月朧大内山の松の影  服部珠子
月朧脱ぎつついつか中天に  稻畑汀子
月朧二十歳を祝ふろんどの輪  大西よしき
月朧波の上なる溶鉱炉  楠本和弘
月朧尾道港のしじまあり  渡辺玄子
月朧微かに雨意のありやなし  稲岡長
月朧夫の忌日は過ぎてゆき  木村瑞枝
月朧弁財天へ橋渡る  藤井美晴




(注: PC不調のため投稿できず
    2024/04/13 投稿した。)