2023/03/10 (金) 旧暦: 2月19日 祝日・節気・雑節・朔望: 日出: 5時59分 日没: 17時43分 月出: 20時22分 月没: 7時18分 月齢: 17.83 潮汐: 大潮 干支: 丁卯 六曜: 友引
今日のあれこれ: 沈丁花
『沈丁花 春を香りで告げる日本三大香木 [2022年3月
神奈川]』
https://youtu.be/IYtNjOm4etI
『沈丁花: ちやうじぐさ、瑞香、沈丁、丁字
三春
中国原産の常緑灌木。鈍い光沢のある卵形の葉をもち、庭や垣に植えられる。
薄紅の小さな薬玉のような花を球状につける。花は名の示すとおり沈香と丁字の香を併せもち、その鮮やかな匂いで
春の到来を告げる。』
(季語と歳時記)
沈丁花の俳句:
・月あげて空昏れきらず沈丁花 伊藤美音子
・沈丁のくちひらきゆく月夜にて 金田咲子
・三日月の大きかりける沈丁花 松本たかし
・沈丁の香にこの頃の月のよき 高橋淡路女
・鎌倉の月まんまるし沈丁花 高野素十
朝、8時の地下鉄に乗ろうと、少し早足で歩いている。
今日も春らしい良い天気に恵まれた。
用水の水も昨日と違って綺麗な水が豊かに流れている。
前方の樹の枝に白いものがいくつか見える。
近づいたので見上げてみると白木蓮の蕾だった。
もう春なのだ。
のんびりとしてはいられない。また歩きはじめる。
今度は、甘い香りが左から流れてくる。
よく知っている香りだ。
沈丁花の甘くやるせない香りだ。
見ると、道路に沿った植え込みに、沈丁花が飛び飛びに植えられている。
小さな赤い蕾が開き白い花びらが見える。辺りには沈丁花の香りが充満していた。
それから地下鉄に乗れば、慌ただしい一日の始まりだった。
夜、季語は黄水仙を予定していたが、沈丁花に変更することにした。
例句を読んでみると、意外にも沈丁花を月と伴に詠んでいる句が気になった。
朝陽の下の沈丁花ではないが、月夜の沈丁花も確かに魅力的だ。
闇の中、花の姿は確かではなくとも、その香りは確かなものだ。
三日月の夜も、満月の夜も、沈丁花の甘い香りは、人の心をよろめかせる。
今度は、月の明るい夜に、用水路の道を歩いてみよう。
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最終更新日 : 2023-03-10