2023/02/05 (日) 旧暦: 1月15日 祝日・節気・雑節・朔望: 初午 日出: 6時38分 日没: 17時12分 月出: 16時34分 月没: 6時33分 月齢: 14.25 潮汐: 大潮 干支: 甲午 六曜: 先負
今日のあれこれ: 白魚
《津島“しらうおまつり”3年ぶり開催 人気の「シロウオ踊り食い」復活 「六宝」早食い大会も【愛媛】
(23/01/29 18:45)》
https://youtu.be/ZY7sHWmAtLg
『白魚(しらうお、しらうを) 初春
【子季語】
しらお、しろお、王余魚、銀魚、白魚網、白魚舟、白魚汲む、白魚火
【解説】
春の訪れを告げる小魚。生のうちは半透明だが、蒸したり煮たりすると真っ白になるので白魚という。近海魚で、春先に産卵のため川へ上がるところをとらえる。おどり食いにする素魚(しろうお)は、ハゼ科の別種。
【来歴】
『毛吹草』(正保2年、1645年)に所出。
【文学での言及】
月も朧に白魚の篝も霞む春の宵 河竹黙阿弥の歌舞伎「三人吉三郭初買」
【実証的見解】
白魚は、シラウオ科の魚の総称で、北海道から九州の沿岸域、河口付近、汽水域に棲息する。大きさは十センチ前後になるが雌のほうがやや大きい。二月から五月にかけて川に上り産卵し、産卵後は死んでしまう。』
(季語と歳時記)
白魚の俳句:
・黎明の光を掬ふ白魚網 川口襄
・鉢に泳ぐ初白魚は虹のごとし 大野林火
・明眸のほか白魚に無かりけり 下田青女
・箸走るべし白魚のをどり食ひ 岸田稚魚
・椀に泳ぐ白魚すぐに呑めといふ 小林愛子
・啜り食ふ白魚は眼で数へつつ 合川月林子
白魚(しらうお)と素魚(しろうお)は紛らわしい。
動画でも「しらうおまつり」と呼びながら、イベントではしろうおの踊り食いと表示している。
説明にある様に、白魚(しらうお)と素魚(しろうお)は別の魚だ。
その為か、俳句の世界でも同じことが起きている。
白魚の踊り食いを詠んでいる句が散見されるが、踊り食いされるのは素魚であって白魚ではないそうだ。
白魚の産地である網走市のサイトには以下のように記載されている。
『 皆さんの中には、“シラウオ”と聞くと“踊り食い”を連想される方がいらっしゃると思います・・・。しかし、”踊り食い”はハゼの仲間である“シロウオ”なのです。
シラウオの姿写真
シラウオは環境の変化にとても弱く、網ですくったり器へ移したりすると、すぐに死んでしまいますので、生きたまま食べるということはほとんどありません。
一般には、酢の物、玉子とじ、吸い物、天ぷら(かき揚)などにして食べます。
シラウオの料理
ちなみに、シラウオはキュウリウオ目シラウオ科、シロウオはスズキ目ハゼ科、シラスはイワシの稚魚です。
』
(シラウオの踊り食い?
https://www.city.abashiri.hokkaido.jp/380suisangyo/030ikiiki7/060shirauo/010odorigui.html
より転載)
白魚も素魚も寄生虫が潜む場合があるそうなので、踊り食いは避けたほうが良いそうだ。
茹でるなり、煮るなり、蒸すなり加熱してから食べる方が健康には良い。
例句に詠まれている白魚は、実際には白魚ではなく素魚の可能性が高そうだ。
半透明の白魚より、眼だけ見える透明な素魚の方が、
句心を刺激し易い。
- 関連記事
-
- 2023/02/07 日記 猫柳 (2023/02/07)
- 2023/02/06 日記 鶯(うぐいす) (2023/02/06)
- 2023/02/05 日記 白魚 (2023/02/05)
- 2023/02/04 日記 立春 (2023/02/04)
- 2023/02/03 日記 追儺 (2023/02/03)
最終更新日 : 2023-02-05