2023/01/25 (水) 旧暦: 1月4日 祝日・節気・雑節・朔望: 日出: 6時46分 日没: 17時00分 月出: 9時15分 月没: 20時57分 月齢: 3.25 潮汐: 中潮 干支: 癸未 六曜: 仏滅
今日のあれこれ: 寒造
『日本酒「寒造り」最盛期(呉市)』
https://youtu.be/auRUFkLseNI
『寒造(かんづくり) 晩冬
【子季語】
寒造酒
【解説】
寒中の水を用い醸造する酒をいう。
この酒の味は旨く腐りにくいことから寒造と呼ばれる。』
(季語と歳時記)
寒造の俳句:
・こころ澄むまで米洗ひ寒造り 鷹羽狩行
・一徹な杜氏を恃みの寒造 伊東宏晃
・かの杜氏とこの井戸ありて寒造 宮澤靖子
・ホトトギス同人で杜氏寒造 稲畑廣太郎
・歌詠みの杜氏もをりし寒造 能村研三
暦の上で最も寒い季節は、大寒。
2023年の大寒(だいかん)は、1月20日から2月3日
当然と言えば当然なのだが、2023年もその大寒に、10年に一度の大寒波がやってきている。
除雪や事故や交通の支障など大寒波のマイナス面には注意が必要だが、この大寒にはプラスの面もある。
寒さから逃げるのではなく、逆に寒さを利用してプラスに転じようとする積極的な態度だ。
そうした、先人たちの工夫は、様々に実現されている。
しかも、季語も用意されている。
・寒い時期にだからこそ、精神を、身体を鍛えよう
修行、寒行、寒稽古、寒泳
・寒い時期の、水、食べ物は良い性質を持っている
お酒、味噌などの醸造の寒造、水は寒の水
・寒気や水を利用し、布や食品といった物を、空気や水にさらして使う
寒晒し
今、全国の日本酒の蔵では、寒造りが行われている。
杜氏が厳しい寒さの中、心身に気を充満し、感覚を研ぎ澄まし、最高の酒を造っている筈だ。
先ごろ、NHKで酒の神様と称される農口尚彦杜氏の寒造りをLIVE中継していた。
例句に詠まれている様に、日本酒は杜氏の最高の酒を造るという心意気から生まれるものだ。
感覚に優れた杜氏は、歌も詠み、句も詠む風流人なのだ。
寒造りの酒は、それを造った杜氏の心意気を感じながら味わいたい。
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最終更新日 : 2023-01-25