2017/07/28  飯島晴子俳句集成  (その5) - 菜花亭日乗

菜花亭日乗

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2017-07-28 (Fri)  19:31

2017/07/28  飯島晴子俳句集成  (その5)



・牛飼が好きで牛飼ふ秋の風
・雪吊を見てゐて酷なことを云ふ
・眼底は巌の色に年逝けり
・牧谿の虎濛々と去年今年
・茶の花に押しつけてあるオートバイ
・かくまでももみづれるとは荒蝦夷
・大雪のわれの二コニコ絣かな
・いつもこのかたちに眠る流氷よ
・腸のよろこんでゐる落椿
・螢狩白歯のちからおもふべし
・臍の緒をこなごなにして夏ひばり
・桜守うすぐらき腿してゐるといふ
・河骨の池に着きたり嗚呼といふ
・猪の跡たづねる裾をむらさきに
・夏痩せて瀬田の唐橋渡りけり
・養家にて消防服を着てみたり
・凶年やかたつむりには月光を
・初夏の大きくてさびしいオムレツつくる
・春の蛇座敷のなかはわらひあふ
・鬼箭木のここらを杖の突きはじめ
・わが旦暮菊吸虫のありやなし
・百合鴎少年をさし出しにゆく
・七夕の紙の音して唇ひらく
・大洪水孔子は琴や敲きけん
・冬麗の谷人形を打ち合はせ
・天の川禽獣の夢ちらかりて
・夏星や草木に人の息かかり
・白き蛾のゐる一隅へときどきゆく
・きつねのかみそり一人前と思ふなよ
・泉辺の家消えさうな子を産んで
・一枚は綿の片寄る干布団
・春の蔵でからすのはんこ押してゐる
・ひそひそとすみれのひらく生写し
・大風の吹きあつまれる牡丹かな
・雪光の肝一つぶを吊す谷
・鱧の皮買ひに出でたるまでのこと
・油断すなおたまじやくしの腹光る
・雛の歯尖りてをりし宵のこと
・桐の花ほとほと遠き色なりし
・わが末子立つ冬麗のギリシヤの市場
・かいつむり眼玉大きくもぐりけり
・下駄好きの人頼もしき秋の暮
・執念のそろそろ抜けて梅雨鯰
・春大根しぶとき月の上りたる
・大雪にぽつかりと吾れ八十歳
・けふあすは誰も死なない真葛原
・どうにでも歪む浴衣を父に着せる
・親鸞聖人熊皮の御影冬幽し
・枯芦の流速のなか村昏るる





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最終更新日 : 2019-03-28

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