暑い夏の土曜日、消夏のため涼しいところでということで、「オーシャンズ13」を見てきた。
手に汗握るという活劇ではないが、気の利いた台詞、ウイットで最後まで眠ることはなかった。
梗概は、goo映画によれば、
『“オーシャンズ”のメンバーの1人、ルーベンが心筋梗塞で倒れた。原因は世界的なホテル王ウィリー・バンクの裏切り。だまされ、切り捨てられたショックで病に伏せたのだ。ルーベンの病床にかけつけたオーシャンやラスティーたちは、仇をとるべく行動を開始。狙う先は、バンクが新たにラスベガスに建設するカジノホテルだ。最新鋭のセキュリティに守られたこの場所で、バンクの全てを奪うための戦いが開始された…!!
豪華メンバーによる“犯罪ドリームチーム”が3度目の結成!オーシャン率いる強盗チームが、友情と復讐のために強盗計画を実行していく姿を描く。ジョージ・クルーニー、ブラッド・ピット、マット・デイモンら“オーシャンズ”のメンバーはもちろん全員登場。さらに前2作の敵役、アンディ・ガルシア演じるベネディクトが仲間となったり、アル・パチーノが憎たらしい悪役を演じたりと、キャスト、ストーリーとも過去のシリーズ以上のスケールとなっている。当然“復讐”計画も過去最大で、想像を絶する大仕掛けにメンバーが挑んでいく。コミカルなシーンも多数あり、笑いとともに楽しめる一級の犯罪エンターテイメントに仕上がった。』
これから見られる人が多いので、ストーリーは書かない。
感じたことだけ書くと、
①成功と金が社会構造を決めている現代アメリカに対して、アメリカ人のノスタルジアがある。
ラスベガスに於いても、シナトラの時代は良かったというようなつぶやきが聞こえる。
②デジタル社会に対する反発
カジノの賭博もすべてデジタル化されている。建物もすべてコンピューター、システムがセキュリティを構築している。
これを破るにはアナログの方法が最適と言っている。実現性はないと思うが、気持ちは解らなくもない。
人間は、情緒が必要だとアメリカ人が言っている様なものだ。
③映画にも粋と遊びを
最近のアメリカ映画はバイオレンスものが多い。お遊び、粋を楽しむ映画があることは安心できる。
007のジェームス・ボンド役は初代のショーン・コネリーの存在感が強すぎて、嵌る役者が決まらないが、ジョージ・クルーニーはどうだろうか?
少し甘すぎるかな。女性の意見を聞いてみたい。
④どうでもよいことだが
ホテルの完成披露パーティの席上、シャンパン、ワインで乾杯するものが常識であるが、一瞬、突然変なものが出てきた。
“クボタ サキ”である。 すぐ解ったが“久保田 酒”の事である。 サケとは発音できないらしい。
吟醸酒で乾杯をというのは笑山の年来の主張なのだが、映画の中とはいえ、アメリカのラスベガスの超一流ホテルのパーティで「吟醸酒で乾杯!!」が実現しているのには驚いた。
これだけでもこの映画を見る価値がある。粋である。遊び心である。
どうでも良いことだが。
「オーシャンズ13」(Ocean's Thirteen) :
監督 スティーブン・ソダーバーグ
製作総指揮 ブルース・バーマン
製作 ジェリー・ワイントローブ
脚本 ブライアン・コペルマン
デビッド・レビーン
音楽 デビッド・ホルムズ
撮影 スティーブン・ウィリアムス
編集 スティーブン・ミリオン
配給 ワーナー・ブラザーズ
公開 2007年6月8日
2007年8月10日
上映時間 122分
製作国 アメリカ合衆国
出演
ジョージ・クルーニー (ダニエル・オーシャン)
ブラッド・ピット (ラスティ・ライアン)
マット・デイモン (ライナス・コールドウェル)
アル・パチーノ (ウィリー・バンクス)
バーニー・マック (フランク・キャットン)
アンディ・ガルシア (テリー・ベネディクト)
ケイシー・アフレック (バージル・モロイ)
スコット・カーン (ターク・モロイ)
カール・ライナー (ソール・ブルーム)
ドン・チードル (バシャー・ター)
秦少波 (イエン)
エディ・ジェイミソン (リビングストン・デル)
エリオット・グールド (ルーベン・ティシュコフ)
セリーヌ・ディオン (セリーヌ・ディオン)
曙太郎 (力士)
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最終更新日 : 2019-03-15