2017/11/14  日記  初時雨 - 菜花亭日乗

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2017-11-14 (Tue)  20:16

2017/11/14  日記  初時雨

2017/11/14 (火) 旧暦:926日 祝日・節気:  日出 :615分 日没:1635分 月出:150分 月没:1428分 月齢:25.32 干支: 乙巳 六曜: 仏滅 九星: 一白水星

今日のあれこれ: 初時雨

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(☆☆ 奈良大和路 素描 ☆☆
http://blog.goo.ne.jp/tukasaf/e/12c8bceeef316be8479e0dfa2ddcebf4
より転載)



『初時雨
初冬
           ..
その年の冬の初めての時雨。冬になってしまったという気持ちが、この季語には込められている。』
(季語と歳時記)



初時雨の俳句:



・初時雨猿も小蓑を欲しげなり 松尾芭蕉



・京へ出て目にたつ雲や初時雨 千代尼



・雪見ゆる峰をかくして初時雨 高井几董



・座敷から湯飛入るや初時雨 小林一茶



・引被る衣の香床し初時雨 各務支考




昨日は晴れの予報だったが、当たらずほとんど曇りの日だった。
今日は、曇り後雨の予報だったが、悪い時はよく当たり、雨は早く降り始めた。

この時季は一雨ごとに、一段毎寒くなって行く。
この週末は12月の寒さになるそうだ。

芭蕉の有名な初時雨の句。
江戸時代旅人が歩く初頭の冬の道には、猿もよく姿を表したのだろう。
今では、珍しいことだが、11日同じような光景に出くわした。

松本は青空で晴れていた。
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号線で上高地方面に向かって車を走らせていた。
市街地を抜け、峠道を上り始めると曇ってきた。
山道の九十九折を登っていくと、霧が出始め、やがて細かい雨が降り始めた。

暗い長いトンネルを幾つか通り、乗鞍方面に左折すると、右側は、紅葉の時期は終わって、冷たい雨が降る冬の佇まいの山林だ。

車の前方を何かが右の山から降りてきて道路を横切った。
車が近づくと猿だった。
まだ小さく痩せた猿が、通り過ぎる我が車を逃げることもなく見ていた。

我々は車の中で温かい。
猿は冷たい雨に打たれた儘道端に座り続けていた。





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最終更新日 : 2019-03-15

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