2008/06/18 春季創画展 in 松坂屋美術館 - 菜花亭日乗

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2008-06-18 (Wed)  22:54

2008/06/18 春季創画展 in 松坂屋美術館



春季創画展を観る機会が与えられたので、鑑賞してきた。
絵画に関する素養は全くないので、判らないが面白かった。


 



  宮 いっき 「ミラノのアトリエ」
   (松坂屋HPより転載)



『創画会は、戦後の昭和23年に当時官展で活躍していた東京、京都の作家13名が「世界性に立脚する日本絵画の創造を期す」と宣言し、創造美術を結成したことに始まります。その後、新制作協会との合流、離脱を経て、昭和49年に現在の「創画会」に改称。その理念である「自由な発想と多様な表現」は一貫して変わることなく、現在の日本画の新しい主流の一つをなしています。本展は、東京展と京都展の合同展として毎年開催されるもので、当地区でも14回目を数えます。今回も創画会会員作品をはじめ、春季展賞受賞作品、地元作家入選作品を加えた80余点を一堂に展観いたします。』(松坂屋美術館)
 



創画展は元々、日本画から出発しているが、入選作を見ていると抽象画、油絵のように絵の具が盛り上がった物、カンバスが2階建ての立体の絵など伝統的な日本画とイメージからは遠く離れている。
 今では、日本画と洋画、具象画と抽象画といった区分は意味を持たないようだ。



それでも、印象に残った物は具象画の日本画のイメージの物だった。



黒沢吉蔵 「丘からの流れ」
濃緑と緑と水色の3色のみ。緑は草の山を、濃緑は木々を表している。細かい具象画ではなく、太い絵の具の流れだけで風景を表現している。何となく東山魁夷の世界のような気がするが、具象ではない。



稗田一穂 「残月春盡」
夜、山の桜が花びらを散らしている。中天には三日月が見えている。構成的なイメージの世界。具象だが写実ではない。



坂口麻沙子「地蔵堂の前で」
赤い着物の幼い舞子が、地蔵堂の前にいる。画面全体の赤の着物から、塗りつけた白粉の顔が浮かび上がっている。



藤田志朗 「眠れぬ夜」
夜、都会のウオーターフロント。海からの眺めは、暗い海の先には明るい灯の点ったビル街。その上には満月が。
海の手前には、光り輝く白い物体が入り組んでいる。夜光虫ではなく、ゴミの塊のようだ。



吉川弘 「湖畔展望」
題名通りの雄大な具象画。芦ノ湖のような山の湖の遠景。
右の湖岸の山肌、湖の対岸の山、その山の先の山の連なり。
よく見ると、その向こう遠くに微かに山陰が見える。
富士山のようだ。
 実に雄大で、観ていると心が広くなるような気がする。



成瀬今日子 「生」
白と緑の世界。白は教会、十字架、墓碑。緑は木々。
大作であるが細部も丁寧に描かれている。大作は多かったが、小さなカンバスでも描くことが出来るモチーフを無理に拡大し、ぼんやりとした印象を与える作品が多かった中で、この作品は、細部に作者の気迫を感じた。




抽象画では、



松下勝正 「群生」
水墨画のようなイメージ。黒と白の2色。
黒は力強く、木を表しているようだ。下の白は雪だろうか土だろうか?



大沢拓也 「FABE」
壁紙のような褐色の地に、黒い線が消えかかったように残っている。意味のある形はないが、何か障壁画のような懐かしさを感じる。



【データ】



春季創画展
2008年 6月14日(土)~24日(火)
開館時間: 10:00~19:30
      最終日6月24日(火)は午後6時閉館
場所 : 松坂屋美術館 南館7階階
主 催  (社)創画会、中日新聞社、東海テレビ放送、松坂屋美術館
 

後 援  愛知県・岐阜県・三重県・名古屋市 各教育委員会
 

入館料
(税込)  一般700円(500円)
高・大生500円(300)
中学生以下無料。
松坂屋HPに200円割引優待券あり。
http://www.matsuzakaya.co.jp/museum/soukaku_34/index.html



 

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最終更新日 : 2019-03-15

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