2008/09/27 「K-1 WORLD GP 2008 IN SEOUL FINAL16」 - 菜花亭日乗
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2008-09-27 (Sat)  22:50

2008/09/27 「K-1 WORLD GP 2008 IN SEOUL FINAL16」

 

TVで大会の模様を見た。 
「K-1 WORLD GP 2008 IN SEOUL FINAL16」
日付 9月27日(土) 
開始 17:00 
会場 韓国・オリンピック第1体育館 
 

甲子園と同じでBEST16あたりの顔ぶれが面白い。
新旧の顔が揃い新しい時代の始まりも感じさせる。



第1試合 ルスラン・カラエフ  ○2R 2分30秒KO   ● ハリッド“ディ・ファウスト”
 

このし合いが一番手に汗を握るスリリングな試合だった。K-1ならではの試合である。此処にはプロレスの様なショー的な要素は無い。
カラエフがスピードにまかせて攻勢に出て、ファウストがしのいでいたが、ファウストの右フックが当たりカラエフがダウン、攻守所を変え、ファウストが攻勢になる。


2Rダウンの影響に苦しみながらカラエフはファウストの攻撃をしのぎ、後半右アッパーカットでファウストをダウンさせる。ここで再び攻守が入れ替わり、カラエフが3度のダウンを奪い勝った。


一発当てた方が勝ちの真剣勝負、どちらが勝か分からないスリリングな試合だった。
 試合後カラエフがファウストに近寄り、挨拶をしていたが、死力を尽くして闘った相手への尊敬が現れていた。
 大口たたきの若造のボクシングより余程清々しいファイトである。


 



第2試合 FINAL16 K-1ルール 3分3R延長2R 
ジェロム・レ・バンナ ○3R判定3-0  ● 澤屋敷 純一
 レバンナのリベンジ戦。前回は油断していたところへ沢屋敷のカウンターを貰い、ダウンしたが、今回は油断せずに真剣に慎重に闘った。そうなれば、沢屋敷は良く闘ったが、勝ち目はなかった。




第3試合 FINAL16 K-1ルール 3分3R延長2R 
レイ・セフォー ●延長1R判定0-3  ○ グーカン・サキ
  放映がなかったので分からない。セフォーは好きな選手だが、このところ精彩がない。相手にも攻撃を許す人の良さが時代にそぐわなくなっているのだろうか?
 しかし、名勝負のファイターセフォーは好きである。
 



第4試合 FINAL16 K-1ルール 3分3R延長2R グラウベ・フェイトーザ  ●3R判定0-3  ○ エロール・ジマーマン
 

過去2回の準優勝者クラウベが完敗した。ジマーマンもストリートファイトスタイルである。
 スピードのあるパンチで攻撃し、一発当たれば、畳み掛けてKOするまで殴りつける。バダ・ハリスタイルである。
 2008の台風の目かも知れない。3ラウンド少し疲れた様なので、弱点はスタミナか。
 次回はテイシェイラ戦だが面白い。1Rで決着が付けばジマーマン、3Rまでいけばテイシェイラか。


 

第5試合 FINAL16 K-1ルール 3分3R延長2R レミー・ボンヤスキー ○3R判定2-0   ● ポール・スロウィンスキー
 
 放映が殆ど無かったのでよく解らない。レミーも一時のキレがないようだ。
 


第6試合 FINAL16 K-1ルール 3分3R延長2R エヴェルトン・テイシェイラ  ○ 3R判定3-0  ●  武  蔵
 

遅い面白くない試合。武蔵の試合は受けの試合なのでスリルがあまりない。テイシェイラは空手の現役王者だが顔面も打たれ強い様だ。後はスピードだ。


 

第7試合 FINAL16 K-1ルール 3分3R延長2R  バダ・ハリ  ○延長1R0分00秒TKO(タオル投入)   ● チェ・ホンマン
 
 



 ((c)FEG Inc スポーツナビから転載)



バダ・ハリがスピードでホンマンを叩きのめすのではないか予想したが外れた。
 ホンマンは脳腫瘍の手術後体重を10k落とし、スピードがあった。バダ・ハリのパンチと相打ちのカウンターが入り、バダ・ハリがダウン。それからバダ・ハリは慎重になった。ホンマンのボデーへのキック・パンチを多用した。
 2,3Rを取り延長戦になったが、ホンマンはボデー攻撃を受け肋骨を骨折、タオルを入れた。


 

第8試合 FINAL16 K-1ルール 3分3R延長2R セーム・シュルト  ● 3R判定0-2  ○ ピーター・アーツ
 
 



 ((c)FEG Inc スポーツナビから転載)



現在GP3連覇中のシュルトは強いが試合は面白くない。
相手が攻撃してくれば前蹴りで止め、接近戦では膝を多用し、クリンチから離れて相手が攻撃に前に出てくるところを相手の視野外の上から振り下ろす左のストレートのカウンター。こんな大きい男のカウンターは効くが、面白くない。



このシュルトの前蹴りと左のカウンター対策が必要だが、アーツは研究しており上手くやった。
 前蹴りより一瞬早く飛び込みパンチを出す。離れ際、シュルトが左を出す前に右の大振りのフックをシュルトの顔面に叩き込んだ。これで、左を封じた。
 それでも、2回ほど打ち下ろす様な左のストレートをアーツは貰いよろめいていたが、次の攻撃を上手くかわしてKOされるのを逃れた。
 アーツの気迫、経験、技術がシュルトを封じた一戦だった。


 



新しい時代のK-1というのは、ムエタイ的でもなく空手的でもないスタイルだ。ストリートファイト的、悪く言えば喧嘩的だ。
ゆっくりはじめて相手とお互いに攻撃し合うのではなく、最初からスピードとパワーで相手に襲いかかり反撃の暇も与えることなく叩きのめす喧嘩殺法だ。 この代表はバタ・ハリだが、今回もう二人現れた。カラエフとジマーマンこの二人だ。
 この3人のMAXに近い様なスピード感のあるスタイルが新しいK-1GPのスタイルといえるだろう。



次回の12月6日に行われる決勝トーナメント準々決勝4試合は、次の通りだが、この3人の試合がどうなるか興味がある。
 特にアーツがバダ・ハリのスピードを封じることが出来るか。



準々決勝第1試合:ピーター・アーツvs.バダ・ハリ
準々決勝第2試合:エロール・ジマーマンvs.エヴェルトン・テイシェイラ
準々決勝第3試合:グーカン・サキvs.ルスラン・カラエフ
準々決勝第4試合:レミー・ボンヤスキーvs.ジェロム・レ・バンナ




 

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最終更新日 : 2019-03-15

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