2009/10/16 日本酒の会sake nagoya 10月定例会 - 菜花亭日乗

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2009-10-16 (Fri)  23:55

2009/10/16 日本酒の会sake nagoya 10月定例会


今月のテーマは「冷やおろし」


『冷やおろし(ひやおろし)


冬季に造られた酒は、火入れと呼ぶ加熱処理をしたあと、春、夏を越して半年の間、貯蔵・熟成されます。そして秋風の吹く頃、外気温くらいに冷えた清酒は、樽などの容器に詰めて出荷されます。このことから「冷やおろし」と呼ばれるようになったようです。出荷時に火入れを行わず、そのまま樽などの容器に生詰めした酒を「冷やおろし」とする例もあります。


しぼりたての時には荒々しかった味わいが、秋口には丸みを帯びて調和し、飲み頃となります。秋までの間の熟成によって酒の味わいがよくなることを「秋上がり」と呼んでいます。


若山牧水は「白珠の 歯にしみとほる 秋の夜の 酒は静かに 飲むべかりけり」と、秋の夜に飲む酒に絡めた歌を詠んでいます。年間を通じて酒が造られる現在でも、秋口にしみじみ飲む冷やおろしの旨さには格別のものがあります』(月桂冠HP)


秋の陽は釣瓶落とし。
夏の定例会とは違い、会場の「かのう」へ向かう6時前にはもうとっぷりと暮れて、闇の中で帰宅中の役人とすれ違うことになる。
暑くもなく寒くもなく、歩くのに丁度気持ちよい気温だ。


会場では、幹事のH氏が既に準備を始めていた。
今日は早目に着いたので、準備のお手伝いが出来る。
今回も早々と満員御礼になったが、事情は大変だそうだ。
 満席になってからのキャンセルが発生すると、キャンセル待ちの人を繰り上げることになるのだが、直ぐ連絡が付く保証はなく、手数が大変だ。利益抜きのボランティアだから、毎月のこととなると大変なことだ。
 幹事のさんの労力を煩わせない為に、申込は自分のスケジュールが確定してから行う必要がある。


【今日の出品酒】
テーマの冷やおろしが11銘柄。


 


ブラインド評価の公式データは、会のサイトにアップされる予定だが、個人のブラインド評価結果は以下の通りだった。
 結果は個人的な嗜好の結果なので元より、客観性はない。


写真左より、


(1)雪の茅舎 純米吟醸 ひやおろし 斎藤酒造店(秋田)
立ち香はあまり無い。丸味のある入り口。味のバランスが取れており偏りがない。後口の癖もない。評価9.2。


 


(2)山形正宗 純米吟醸 秋あがり 水戸部酒造(山形)
立ち香はない。スッキリとした酸、ふくらみはなくキレの良い世界。後口の癖はない。評価8.5。


(3)上喜元 特別純米酒 生もと造り 美郷錦 酒田酒造(山形)
立ち香は無い。甘い入り口。丸味のあるまったりとしたふくらみ鋭さのない丸い味。後口の嫌味無い。評価9.0。


 


(4)鳳凰美田 冷卸 山田錦 生詰 小林酒造(栃木)
立ち香はない。酸味系の味。ふくらみよりも切れる酸。後口良い。評価8.5。


(5)太平海 びん囲い吟醸 濾過前取り生詰 府中誉(株)(茨城)
立ち香はない。スッキリとした入り口。まろやかな滑らかな舌触り。味の尖り無く、上品である。後口も穏やかである。評価9.5。


 


(6)遊穂 山おろし純米酒 生詰・原酒 御祖酒造(株)(石川)
立ち香化学臭。酸味系の味。酸はあまり膨らまず切れる酸である。後口は辛味系。残り香バナナ臭。評価7.5。


(7)早瀬浦 吟撰 越の雫 秋上がり 三宅彦右衛門(福井)
立ち香はない。スッキリとした入り口、酸はあまり膨らまない。味のバランスは取れている。後口は辛味系だが嫌味はない。評価8.0。


(8)小左衛門 特別純米 信濃美山錦 ひやおろし 中島醸造(岐阜)
立ち香は仄か。丸味のある舌触り。フルーティな酸。酸のふくらみがあるが味の尖りはない。終盤にかけ辛味が増しやや重くなる。後口は辛味系だが嫌味はない。評価8.8。


 

(9)七本鎗 純米 山田錦 ひやおろし 冨田酒造(有)(滋賀)
立ち香はない。辛口のスッキリとした酸。味の厚みがある。後口は辛味系だが嫌味はない。甘味無く媚びない味の厚みがあり、食中酒向き、燗にしてみたい。 評価8.5。


(10)東洋美人 純米吟醸 秋 (株)澄川酒造場(山口)
立ち香無い。入り口甘い。スッキリとした酸。スムーズな味わいだがキレが良い。後口は辛味系。評価8.0。


(11)能古見 特別純米酒 ひやおろし (有)馬場酒造場(佐賀)
立ち香無い。入り口甘いが直ぐ酸の厚みが来る。その後次第に辛くなる。舌触りは滑らか。後口は辛味系。後口は重い。評価7.0。



参加者全員のブラインド評価結果は以下の通りだった。
(8)小左衛門 特別純米 信濃美山錦 ひやおろし
(3)上喜元 特別純米酒 生もと造り 美郷錦
(5)太平海 びん囲い吟醸 濾過前取り生詰
(1)雪の茅舎 純米吟醸 ひやおろし
(7)早瀬浦 吟撰 越の雫 秋上がり
(10)東洋美人 純米吟醸 秋
(4)鳳凰美田 冷卸 山田錦 生詰
(9)七本鎗 純米 山田錦 ひやおろし
(2)山形正宗 純米吟醸 秋あがり
(11)能古見 特別純米酒 ひやおろし
(6)遊穂 山おろし純米酒 生詰・原酒


他地区を抑えて、東海地区の小左衛門が1位になったのは、目出度い結果だった。


筆者の評価では、
(5)→(1)→(3)→(8)→(2)→(4)→(9)→(7)→(10)→(6)→(11)
の序列になった。
今迄飲んだことのない太平海が最も良かった。
美酒欄の金虎酒造の名古屋城本丸もそうだったが、今迄知らなかった銘柄が突然良かったりすると嬉しくなる。
 全国には美味い酒がまだまだ出逢いを待っている。


【今日の料理】
冷やおろしがテーマの今日の料理の中心はおでんであった。
テーブルの上に卓上コンロが置いてあった。


 
定番の枝豆。


 
茄子の胡麻和え。


 
おでん。
お澄ましの汁だが、しっかりと出しが効いていて、具にも旨味が含ませられていた。美味かった。


 
鮪の刺身のサラダ。


 
まぐろの唐揚げ胡麻風味。おろしポン酢との相性が良く、ブラインド評価が終わった後の冷やおろしに良く合った。


 
なごや味のどて煮。
赤味噌と砂糖の味付けはなごや人のお好み。
このどては下処理が良く、ホルモン特有の癖のある香りが一切しない。柔らかく煮込まれていたどては後口の少し重めな酒でも軽くいただける。
 これはこれからも定番にして欲しい物だった。


 
最後は、おでんの出汁で雑炊かと思っていたらお茶漬けだった。
あの美味しいお汁はどこに行ってしまったのだろう?
青のりと三つ葉と山葵と葱の香りが一体となって湯面から立ち上る。青のりの香りが何んとも快い。



今日も新人の参加者もかなりあり、51人で会場は満席だった。
3000円でこの内容である。同席の参加者も異口同音に素晴らしいと話していた。
 滑らかな冷やおろしに料理をいただく事が出来るのは、幹事さんと「かのう」さんのサービス精神によっている。


今日から日本酒イベント3連投なので二次会は自重し、会場に向かうメンバーを見送って帰宅する事とした。


自宅へ帰る時、千鳥足のほろ酔いの眼でお月様を探したが見つからない。360度回転しても見つからない。どこに行ってしまったのだろう。
星も一つも見えない。
真っ暗な空である。
そう言えば、明日は雨だと天気予報が言っていた。


第一夜の冷やおろしも結構な秋だった。
感謝である。



 

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最終更新日 : 2019-03-15

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