2010/09/21 日記 きりぎりすの雄 - 菜花亭日乗

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2010-09-21 (Tue)  20:45

2010/09/21 日記 きりぎりすの雄

2010/9/21 (火) 旧暦: 8月14日    日出: 5時27分  日没: 17時40分  月出: 16時21分  月没: 3時16分  月齢: 12.69  甲戌 (こうじゅつ,きのえいぬ)  六曜: 先負  九星: 二黒土星  選日:


今日の季語:きりぎりす


 



(Kazeno Project より転載)



『キリギリスは、


1.バッタ目キリギリス科キリギリス属に分類される昆虫のうち、日本の本州~九州地方に分布する種群の総称。あるいはそれらを同一種と見なし、亜種や型を認めない場合の標準和名。  
2.キリギリス属の総称、もしくは近縁の属も含めた昆虫の総称。「キリギリス類」の意。
3.キリギリス科の総称。katydid(ケイティディド)等の訳語。
4.コオロギ類の古称、および地方名。
5.イソップ寓話『アリとキリギリス』に登場するキャラクター。あるいはこれに譬えられる享楽的生活者。
以下では1.のキリギリスについて解説する。


 分布
日本では鳴く虫の代表のひとつとしてその名がよく知られている。かつてキリギリスの和名で知られたものは東北地方から九州地方まで分布するが、2000年代以降、それらは少なくともヒガシキリギリス(青森県~岡山県)とニシキリギリス(近畿地方~九州地方)の2種に分けるべきだと考えられている。更に細かく分けられる可能性もあるが未だ結論は出ていない。


 形態
成虫の頭~翅端までの長さはヒガシキリギリスがオス25.5-36.0mm、メス24.5-37.0、ニシキリギリスがオス29.0-37.0mm、メス30.0-39.5mmで、メスの方がやや大きい傾向がある。


緑色を基調とする緑色型と、褐色を基調とする褐色型がある。


翅の長さも個体群によって長短の変異がある。一般にヒガシキリギリスでは翅が短く側面に黒斑が多く、ニシキリギリスでは翅が長く黒斑は1列程度か、あるいは全くない。ともに触角は長く、前脚には脚の直径より長い棘が列生する。オスは前翅に発音器をもち、メスは腹端に長い産卵器をもつ。


成虫の頭から翅端までの長さはおよそ24-40mmほどで、生育環境により緑色の個体と褐色の個体が生じる。若齢幼虫は全身が緑色で頭部が大きい。


 バッタとの比較
からだが短くて体高が高く、脚と触角が長い。成虫の翅の形は種類やオスメスでちがう。
音の受容体(耳)が前脚の中ほどにある。バッタは胸と腹の間にある。
メスの尾部には刀のような産卵管が発達する。
前の2対の脚にはたくさんのトゲがあり、雑食性である。


 生態
年1化で、成虫は夏に現れ、草むらなどに生息して他の昆虫などを捕えて食べる。鳴き声は「ギー!」と「チョン!」の組み合わせで、普通は「ギー!」の連続の合間に「チョン!」が入る。
...』(Wikipedia)



きりぎりすの俳句:


・月の夜や石に出て啼くきりぎりす 千代尼


・きりぎりす己が脛喰ふ夜寒かな 室生犀星


・きりぎりす生き身に欲しきこと填まる 野沢節子


・きりぎりす訴ふることありて鳴く 宮津昭彦


・きりぎりす雄が食はれて朝日さす 佐藤鬼房



きりぎりすは飼ったこともなく、童話の世界の怠け者の印象しかなかった。
 蟷螂(かまきり)が雌が雄を食べてしまうことは聴いたことがあるがきりぎりすの話は知らなかった。


これは本当の話のようだ。
観察者の記録が以下の記事に書かれている。


「チョンギース」
http://www2.kct.ne.jp/~monohito/tyonngi-su.html


雄は種を提供したら、栄養として身体を提供し、次の世代のために人身御供になるということだ。
 雄は争うこともなく食べられてしまうのだろう。
「自然のたゆまざる営み」とは、厳粛なものだ。



 

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最終更新日 : 2019-03-15

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