2012/10/29  沖縄旅行5日目(その3)  石川酒造場見学(その2) - 菜花亭日乗

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2012-10-29 (Mon)  23:35

2012/10/29  沖縄旅行5日目(その3)  石川酒造場見学(その2)


12.
蒸留
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横型蒸留機。常圧で間接蒸気である。
九州の焼酎は蒸気の直接吹き込みだが、間接方式のほうが醪の味わいが残るとの説明だった。

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配管の立ち上がりは高い。

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蒸留原酒のタンク。

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検定タンク。

13.
熟成
蒸留された後、すべての原酒は甕に一定期間貯蔵される。
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新酒は1年、古酒は3年熟成される。

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熟成室の一角には、秘蔵の古酒があるとのことだ。
特に貴重なものは、社長自身が管理されているそうだ。

14.
製品化
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すべての原酒は甕に貯蔵されるが、その後ステンレスタンクに貯蔵されるものもある。
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洗瓶機だそうだ。


<酒造器具の展示>
建物の一角に、昔の酒造道具の展示室があった。
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麹蓋がもう役目を終えたものとして、保管されている。
日本酒では、まだ現役の蔵も多いが。

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地釜蒸留機。
右の樽に醪を入れ、下から直火で加熱する。
蒸気はパイプで蛇管に導かれる。
水中で冷やされている蛇管の中で、蒸気だった原酒が液体に生成される。
蛇管には、白いものが付着していたが、これは水の中の石灰分が付着したものだそうだ。

この地釜蒸留機は、石垣島の酒造所ではまだ現役として活躍していた。

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この木の箱は、封印器だそうだ。
本土復帰以前の琉球政府の役人が、酒造の検査をする場合、針金を回して封印していたそうだ。


酒造所見学を終え、事務所のテーブルに戻る。
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石川酒造場は、1949年首里寒川で創業し、1990年に業容拡大のために現在の西原町小那覇に新工場を建築し移転した。
首里時代の写真が展示されてる。手狭な首里の酒造場の写真が見えるが、甕の並ぶ様子は今も変わらない。

<もろみ酢の製造>
もろみ酢工場は、品質管理状見学できないが、パネルが展示されている。
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蒸留後の醪は、クエン酸だけでなく、必須アミノ酸類、ビタミン類、ミネラル類を豊富に含むので、今ではもろみ酢が作られ健康飲料として人気がある。

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蒸留後の醪を、ヤブタのような機械で圧縮し、出来た液体はカシジェーと呼ぶ。
これを濾過すると黄色の液体が取れる、これに黒糖等を加え飲みやすくしたものが、もろみ酢である。

このもろみ酢を、最初に開発したのが石川酒造場の石川信夫社長だそうだ。1973年のことである。

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ディスプレイの下のショーケースには、玉友の昔の商品が展示されていた。
空瓶・ラベルではなく中身入りである。水位は、瓶ごとに微妙に違う。瓶とはいえ、長い年月の間には蒸発しているのだろう。


【感想】
・充実した内容の酒造所見学で、満足感があった。
泡盛のイベントで酒造所の営業担当の方に見学の話をすると、どうぞと言われるが、行ってみるとそうでもないこともある。
石川酒造場は、話の通りで来てみて良かった。
イベントで何度かお会いしている銘苅氏に丁度酒造所内で顔を合わせたのも幸運だった。
見学担当の方に話を通していただくことが出来た。
・見学担当の島袋さんの案内が素晴らしかった。
酒造所の見学の担当者が女性であることは多い、那覇、南部の酒造所の経験では、見学業務の担当として説明をしていると言う印象で、酒造所の特色とか造りに対する実務とかの裏打ちが感じられないことが多い。
最初に、島袋さんが登場した時、またかと言う感じもあったが、酒造所の中に入るとその印象は間違っていた。
洗米から始まる造りの工程で、色々質問をさせていただいたが、丁寧に答えていただき、答えも質問に対する的確さが感じられた。
一般的によくあることだが、担当でありながら、質問に答えない人も多い、ズレた答だったり、はぐらかしだったり、すり替えだったりすることがある。島袋さんはそうではなく、帰ってくる答えは納得できるものであった。
特に、石川酒造場の特色である甕仕込みの説明で、ビデオにも登場した櫂入れ作業について質問すると、櫂を取りに行き実際に櫂入れ作業を実演して見せてくれた。まさに百聞は一見にしかずである。
見学者のレベルに合わせて、自由に話の内容を変えられるのは、力がないとできないことだが、島袋さんはそれができる。造りの現場を良く体験されているのだろう。
事務所に帰り、名刺をいただくと肩書きは研究員になっていた。酒造の研究をされている人なのだろうか。
最期に、泡盛を購入する際に、ビデオの下に置かれている工場見学記念ボトルではなく入り口左のショーウインドウにあった寿のラベルの1升瓶を購入すると、コレクターではなく飲み派ですねと笑われた。
日本酒でもそうだが、コレクションは置き場に困るのだ。泡盛は日本酒に比べれば冷蔵庫を占領する問題を引き起こさないが、それ故に安心して飲まないものを買いすぎて、家の中が泡盛に占領される危険が大きい。
酒は飲むものなのである。

<念のため>
石川酒造場は、工場見学は可能であるが、事前予約が必要である。
この記事は、飛び込みになっているが、飛び込みの場合は、見学ができないことも起きるので、予め予約が必要である。
話が違うと言われても責任は取れない。


【データ】
             
株式会社石川酒造場
住所:  沖縄県西原町字小那覇1438-1
電話:
  098-945-3515
FAX
  098-945-3997
創業年: 1949

ホームページ:              http://www.kamejikomi.com
ブログ: http://ishikame.blog46.fc2.com/
施設見学: 可能、ただし予約が必要。
施設:  製造工場、貯蔵庫、販売店、試飲コーナー
お取り寄せ:    オンラインショップで可能

http://ishikawa-syuzojo.net/




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最終更新日 : 2019-03-15

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