またも想定外という言葉で住民に自己責任が押し付けられている。
広島市の災害は発生から10日目を迎えている。
連日3000名を超える救助隊が活動しているが時間を要している。
これまでに死亡72名となり、行方不明者はまだ2名ある。
死ななかった人たちも、1000名を超える人達が、避難所暮らしを余儀なくされている。
想定外の雨が降ったので、土石流が発生した天災だった。
被害に遭われた方は、気の毒だった。
これでよいのだろうか。
今回の雨による土石流は想定外だったと言えるだろうか。
広島市では15年前に土石流により32人の死者・行方不明者を出している。
花崗岩が風化したものは真砂土と言って、もろく水を含むと流される。広島市の山側は殆どこの真砂土に覆われた土地だ。
ここに家を立てれば、数十年に1回流されるのは当然想定されることだ。想定外とはいえない。
都市計画をする自治体もデベロッパーもそれは解っていたはずだ。
地名に蛇のつくところは全国各地にあり、それは蛇抜(土石流)が起きる場所だとの危険表示なのだ。
今回の被災地も昔は「蛇落地悪谷」(じゃらくじあしだに)」と名前が付けられていたそうだ。
こんな場所を宅地にする許可を出した自治体と宅地化したデベロッパーには責任はないのだろうか。
異常気象が続く日本、自然災害天国日本。
もう少し歴史、過去の教訓に学ぶ必要がある。
原発再稼働など猿の浅知恵としか言えない。
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最終更新日 : 2019-03-15