2016/10/21  日記  落鮎 - 菜花亭日乗

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2016-10-21 (Fri)  19:23

2016/10/21  日記  落鮎

2016/10/21(金)旧暦:921日 祝日・節気: 日出:552分 日没:1658分 月出:2138分 月没:1101分 月齢:20.12 干支:丙子 六曜:大安 九星:三碧木星

今日の季語: 落鮎

「産卵前の落ち鮎の群れ 水中撮影動画映像 静岡県興津川」

https://youtu.be/dPcjnm5RIFY



『落鮎: 鮎落つ、錆鮎、渋鮎、下り鮎、とまり鮎、秋の鮎
三秋
鮎は九月から十月頃産卵のため三百グラムほどにもなり、下流へと下る。その頃になると腹は赤みをおび鉄が錆びたような色になる。錆鮎ともよぶ。産卵した鮎は、体力消耗して、多くは死んでしまう。それゆえ、一年魚ともされる。』
(季語と歳時記)



落鮎の俳句:



・鮎落ちて星のきらめく夜となれり  山田春生



・鮎落ちて青を深むる仁淀川  佐々木新



・鮎落ちて簗場に風の鳴るばかり  柴田良二




鮎は春先の稚鮎から始まり、晩秋の落鮎まで人を楽しませてくれる。
季節感とともに、鮎は成長し、親になり、子を残して、短い一生を終える。
人間にとっては、ありがたい存在だ。

落鮎は、鮎の一生の総決算、最後のお祭りだ。
これを無事に終えれば、もうそれで死んでも良い。

鮎が落ちたあと、空も川も実に美しい。

人が楽しませてもらった簗場には、主の居なくなった舞台で秋風がエピローグの曲を奏でている。





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最終更新日 : 2019-03-15

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