2023年06月 - 菜花亭日乗
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菜花亭日乗

菜花亭笑山の暇つぶし的日常のつれづれ。 散歩する道筋は、日本酒、俳句、本、音楽、沖縄、泡盛、カメラに...etc

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2023-06-06 (Tue)

2023/06/06 日記 更衣

2023/06/06 日記 更衣

2023/06/06      (火)      旧暦:   4月18日         祝日・節気・雑節・朔望:   芒種     日出:   4時25分           日没:   18時54分       月出:   21時30分 ...

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2023/06/06      ()      旧暦:   418         祝日・節気・雑節・朔望:   芒種     日出:   425           日没:   1854       月出:   2130       月没:   549         月齢:   17.46    潮汐:      大潮     干支:   乙未     六曜:   先負


今日のあれこれ: 更衣

《 神戸の松蔭中・高が衣替え 》

https://www.youtube.com/watch?v=k74ms4nPcdY



『更衣(ころもがえ、ころもがへ)  初夏

【子季語】
 更衣ふ

【解説】
 江戸時代、四月一日と書いて「わたぬき」と読んだ。この日に綿入れを脱いだからだという。今では冬から春に着用していた衣を夏物に替えることをいう。』
(季語と歳時記)



更衣の俳句:


・伊那谷の風を受けつつ更衣   水田清子


・あら美し卯の花は誰が衣更  斯波園女


・衣更へてあかるき縁の籐椅子に  田中冬二


・けふこそは父のもの着ん更衣  井上士朗


・衣更ふ妻を眩しく眺めをり   石井秀一




六月は、更衣の月。
重い冬服から軽く、涼し気な夏服に替わる。
特に、制服のある学校の場合は、一斉に替わる通学風景は、一枚の風物詩になる。

着るものを替えることは、日常に沈んだ心を新しい想いに導く効果もある。
それも、生活の知恵かも知れない。

石井氏は、更衣の奥さんに、昨日は無かった眩しさを感じている。
 更衣が、こんなに佳い事なら、毎日でも更衣がお勧めだ。





2023-06-05 (Mon)

2023/06/05 日記 杏子

2023/06/05 日記 杏子

2023/06/05      (月)      旧暦:   4月17日         祝日・節気・雑節・朔望:   環境の日          日出:   4時25分    日没:   18時53分       月出:   20時28分  &n...

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2023/06/05      ()      旧暦:   417         祝日・節気・雑節・朔望:   環境の日          日出:   425    日没:   1853       月出:   2028       月没:   448         月齢:   16.46    潮汐:      大潮     干支:   甲午     六曜:   友引


今日のあれこれ: 杏子

《 地域を盛り上げる初夏の味覚! 4品種、120本を栽培するアンズ畑での収穫始まる 香川・国分寺町 》

https://youtu.be/LHsGGQv7GYU



『杏子(あんず )  仲夏

【子季語】
 杏、からもも

【解説】
 春に紅の花が咲き、六、七月頃、梅より少し大きい黄赤の実をつける。甘酸っぱく、生で食べられるほか、ジャムや缶詰にも加工される。古く薬用として中国から渡来したとされ、「杏仁」は種を干したもので漢方薬。「杏林」は医師のこと。

【科学的見解】
 アンズは、バラ科の落葉木で、中国から薬用として導入された後、現在では果樹として生食・加工用に栽培されている。別名はカラモモとも呼ばれている。同じ中国原産のウメによく似ているが、ウメとは別種である。近縁のものとしては、ヨーロッパ産のセイヨウアンズが知られている。花は、ウメが白色に対して、アンズは桃色・薄紅色をしており、ウメより開花期は遅い傾向である。(藤吉正明記)』
(季語と歳時記)



杏子の俳句:


・月一つ杏子累々熟れはじむ  青柳志解樹


・この径がすきで杏の落ちる頃  杉浦冷石


・杏子もいでくれたる君のことをふと 小林いまよ




梅雨という鬱陶しい季節に、登場する果物といえば杏子。

ただ抜けたように甘いだけではなく、酸っぱさも確りとある味わい。

店頭に並ぶ杏子は問題ないが、樹からもいで食べる場合は、注意が必要だ。
 売れ具合を見極めるには経験が必要だ。

よく知っている人が、もいでくれるのであれば、それが一番だ。

杏子をもいでくれたのは、いつのこと?
詠んでいるのはいつのこと?
その杏子は甘かった?
その杏子は酸っぱかった?

ふと想う君は、もう甘いばかりだ。





2023-06-04 (Sun)

2023/06/04 日記 皐月富士

2023/06/04 日記 皐月富士

2023/06/04      (日)      旧暦:   4月16日         祝日・節気・雑節・朔望:   望        日出:   4時25分           日没:   18時52分       月出:  ...

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2023/06/04      ()      旧暦:   416         祝日・節気・雑節・朔望:           日出:   425           日没:   1852       月出:   1919       月没:   357         月齢:   15.46    潮汐:      大潮     干支:   癸巳     六曜:   先勝


今日のあれこれ: 皐月富士


《 皐月富士 》

https://www.youtube.com/watch?v=VWEBeskl1rw



『五月富士(さつきふじ) 仲夏

【子季語】
 皐月富士

【解説】
 旧暦五月、雪も消えて夏の大地に悠然と聳え立った富士山である。日々緑が濃くなる周囲の景色ともあいまってその姿は雄渾で清々しい。』
(季語と歳時記)



五月富士の俳句:


・どの田にも水ゆきわたる五月富士   戸栗末廣


・五月富士甍の空にかくれなし  大橋越央子


・五月富士赤子を見せに故郷へ   坂部尚子


・五月富士全し母の髪白し  桂信子


・余生なほ曾孫誕生や五月富士   小林一榮




皐月富士というのは、本当に美しい。
そして目出度い絵柄だ。

1句と2句は、その儘美しい。
下の3句は、目出度いことに皐月富士は、その儘収まる。

皐月富士が、見られれば、その他の絵は、もう六月には必要ない。





2023-06-03 (Sat)

2023/06/03 日記 青嵐

2023/06/03 日記 青嵐

2023/06/03      (土)      旧暦:   4月15日         祝日・節気・雑節・朔望:   測量の日          日出:   4時26分    日没:   18時52分       月出:   18時07分  &n...

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2023/06/03      ()      旧暦:   415         祝日・節気・雑節・朔望:   測量の日          日出:   426    日没:   1852       月出:   1807       月没:   316         月齢:   14.46    潮汐:      中潮     干支:   壬辰     六曜:   赤口


今日のあれこれ: 青嵐

《 風が気持ち良かった金時山(2022626日) 》

https://www.youtube.com/watch?v=m_t-vIQ11yY



『青嵐(あおあらし、あをあらし) 三夏

【子季語】
 風青し

【解説】
 青葉の茂るころに吹きわたるやや強い風。若々しく力強い感じがする季語である。』
(季語と歳時記)



青嵐の俳句:


・伊吹までとどけ輪中の青嵐  鷹羽狩行


・一望の千里が原や青嵐   中本吉信


・下京を過ぎてしばらく青嵐   桂信子


・夏嵐机上の白紙飛び尽す  正岡子規


・花嫁のべールを攫ふ青嵐   今村能子




台風2号は熱帯低気圧になり、台風としては終わったが、強い風を残した。
 不規則に激しく吹いたり、収まったりする落ち着きの無さに紫陽花はウンザリの様子だった。

台風の風とは違う青嵐は、強い風だが快さがある若々しさを感じさせる。

人の世の青嵐と言えば、政治の世界の青嵐会を思い出す。
1973
年、自由民主党の若手議員が立ち上げた政策集団だが、もう既に50年を経て、メンバーはもうこの世から旅立っている。
 若かった石原慎太郎氏も昨年89歳で亡くなっている。

自然界の青嵐は、今年もまだまだ爽やかに青い風を吹き寄せるだろう。

人の世の青嵐も、新しい風を巻き起こした方が良いと思うのだが...





2023-06-02 (Fri)

2023/06/02 日記 五月雨

2023/06/02 日記 五月雨

2023/06/02      (金)      旧暦:   4月14日         祝日・節気・雑節・朔望:              日出:   4時26分           日没:   18時51分     &nb...

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2023/06/02      ()      旧暦:   414         祝日・節気・雑節・朔望:              日出:   426           日没:   1851       月出:   1656       月没:   243         月齢:   13.46    潮汐:      中潮     干支:   辛卯     六曜:   大安


今日のあれこれ: 五月雨

《 【梅雨入り】雨だからって気落ちしない!紫陽花(あじさい)写真集 【癒し】【ヒーリング】 》

https://www.youtube.com/watch?v=ntQJieYopLM



『五月雨(さみだれ)  仲夏

【子季語】
 さつき雨、さみだる、五月雨雲

【解説】
 陰暦五月に降る雨。梅雨期に降り続く雨のこと。梅雨は時候を表し、五月雨は雨を表す。「さつきあめ」または「さみだるる」と詠まれる。
 農作物の生育には大事な雨も、長雨は続くと交通を遮断させたり水害を起こすこともある。 』
(季語と歳時記)



五月雨の俳句:


・空と海けぢめもなくて五月雨るる   辻田玲子


・一夜さに植田澄すや五月雨  露川


・さみだれて黎明ながし額の花  佐野青陽人


・駅頭に五月雨傘の万華鏡   木下仁司


・花柄の雨靴うれし五月雨るる   後條さと子




五月雨の五月は陰暦の五月なので、新暦では六月の梅雨時になる。

台風2号が連れてきた雨に、名古屋は今日、朝から時に激しく降り続いている。
 この台風の雨が通り過ぎても、そのまま梅雨に繋がる予報もあるらしい。

五月雨に煙る海も山も野も、それぞれに目を楽しませる。
雨に濡れる紫陽花は、紫、紅の色をくっきりと際立たせている。

子供の頃、新しい雨靴を買ってもらって、雨が降るのを待ちわびたことを思い出した。

仕事で外を歩きびしょ濡れになるのは、気持ち良いものではないが、眺める五月雨は、美しく見えるものだ。





2023-06-01 (Thu)

2023/06/01 日記 六月

2023/06/01 日記 六月

2023/06/01      (木)      旧暦:   4月13日         祝日・節気・雑節・朔望:   電波の日、気象記念日   日出:      4時26分         日没:   18時51分       月出:   15時...

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2023/06/01      ()      旧暦:   413         祝日・節気・雑節・朔望:   電波の日、気象記念日   日出:      426         日没:   1851       月出:   1548       月没:   214         月齢:      12.46    潮汐:   中潮     干支:   庚寅     六曜:   仏滅


今日のあれこれ: 六月

《 神テク?ハンググライダー、茅ヶ崎海岸で風乗り! 》

https://www.youtube.com/watch?v=DdU2jw2GLfY



『六月(ろくがつ/ろくぐわつ)  仲夏

【子季語】
 六月来る

【解説】
 六月と言えば、ほぼ梅雨の時期に当たる。じめじめしていやな季節である一方、稲作には貴重な水をもたらしてくれる。山々は緑におおわれ、夜は蛍が飛び、紫陽花や菖蒲などが花開く月でもある。』
(季語と歳時記)



六月の俳句:


・城山や六月の雲集めをり   下村志津子


・山毛欅の樹の水を吸ふ音六月来  平野無石


・漕ぎ出づる六月の湖藍ふかし   小島昭夫


・水に座す六月よ青葦の耳たち  金子皆子


・一瓶に六月の彩あふれしめ   竹内喜代子




六月は梅雨の月だが、俳句を読むと少し違う六月の姿が詠まれている。

山も樹も湖もまだ青い葦たちも、皆それぞれ、生き生きとした姿を詠まれている。

赤や紫や黄や白や溢れる色に加えて緑の樹々草々を一つの瓶に活けてみれば判る。

六月が生命溢れる季節であることが。