2023年04月 - 菜花亭日乗
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菜花亭日乗

菜花亭笑山の暇つぶし的日常のつれづれ。 散歩する道筋は、日本酒、俳句、本、音楽、沖縄、泡盛、カメラに...etc

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2023-04-30 (Sun)

2023/04/30 日記 四月尽 

2023/04/30 日記 四月尽 

2023/04/30      (日)      旧暦:   3月11日         祝日・節気・雑節・朔望:   図書館記念日   日出:   4時50分    日没:   18時26分       月出:   13時02分       月没: &nb...

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2023/04/30      ()      旧暦:   311         祝日・節気・雑節・朔望:   図書館記念日   日出:   450    日没:   1826       月出:   1302       月没:   209         月齢:   9.95      潮汐:      長潮     干支:   戊午     六曜:   先勝

今日のあれこれ: 四月尽


《 春の息吹に満ち溢れる野草園 山形市 》

https://youtu.be/Y_KruqeZ4uU



『【四月尽】 しがつじん(シグワツ・・)
春(晩春)・時候
◇「四月尽く」
陽暦に改められてから弥生を晩春とは思えなくなった。そのため四月尽といい替えて、春が過ぎゆく日を詠むようになった。行く春を惜しむ情より、即物的な印象が強い。

(わたしの俳句歳時記
https://www.mysai.net/cgi-bin/kaisetsu_disp.cgi?kisetsu_cd=1&kisetsu_kbn_cd=3&bun_ya_cd=01&bun_ya_kbn_cd=01&kigo_no=0064



四月尽の俳句:


・山形は百花のさかり四月尽  河野静雲


・大淀の水鏡なす四月尽   大橋晄


・白雲へ杉まつすぐに四月尽  寺井治


・布目ある豆腐なつかし四月尽   赤石梨花


・四月尽ことに夕日の彩ゆたに   安立公彦




今日はもう四月の最後の日になった。
アッという間に四月が過ぎてしまった感覚がある。

考えてみれば、桜の花を筆頭に、色々な花を見たことは確かだが、まだ物足りないのかもしれない。

季語「四月尽」は、旧暦では弥生尽とされた言葉であったそうだ。
 旧暦では今日は311日なので月末ではない。旧暦の弥生尽はまだ2週間ほど先だ。

四月尽は陽暦の四月の最後の日として、季節を考えるべきだと思う。旧暦三月の弥生尽との関連は考える必要はない。





2023-04-29 (Sat)

2023/04/29 日記 春惜しむ

2023/04/29 日記 春惜しむ

2023/04/29      (土)      旧暦:   3月10日         祝日・節気・雑節・朔望:   昭和の日          日出:   4時52分    日没:   18時25分       月出:   12時03分  &n...

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2023/04/29      ()      旧暦:   310         祝日・節気・雑節・朔望:   昭和の日          日出:   452    日没:   1825       月出:   1203       月没:   140         月齢:   8.95      潮汐:      小潮     干支:   丁巳     六曜:   赤口


今日のあれこれ: 春惜しむ

《 伊吹山 202342日 》

https://youtu.be/yfzynXHR2qI



『春惜しむ: 惜春、春を惜しむ

  晩春

過ぎゆく春を惜しむこと。春は秋と並んで過ごしやすく、自然のすがたも美しい。また物事のはじまりの季節であり、人との出会いや別れも多い。
 春を惜しむことは、人生において束の間のものである佳き時間や佳き交わりを惜しむ心につながる。』
(季語と歳時記)



「春惜しむ」の俳句:


・伊吹見ゆ丘にのぼりて春惜しむ  近藤一鴻


・海の美は荒きをよしと春惜しむ  鈴木真砂女


・一斉に咲き競ふ春惜む日に   稲畑汀子


・観音に野の花供へ春惜しむ   山田春生


・鍬の柄に頬杖しばし春惜しむ   森岡正作




春は花が咲き競う。
桜が散れば木蓮が咲き花水木が咲き、春の舞台を飾る花たちは役が終われば、次の花に舞台を譲っていく。

今は、躑躅が、赤、白、桃の花を、びっしりと咲かせている。

次は、薔薇が蕾を膨らませ、その時を待っている。

今日は、午後から急にお天気は下り坂になり、雨は明日まで降り続くそうだ。

雨に濡れながら、花たちの面影を思い出し、春を惜しむ日だった。





2023-04-28 (Fri)

2023/04/28 日記 しゃぼん玉

2023/04/28 日記 しゃぼん玉

2023/04/28      (金)      旧暦:   3月9日          祝日・節気・雑節・朔望:   上弦     日出:   4時53分           日没:   18時24分       月出:   11時03分&...

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2023/04/28      ()      旧暦:   39          祝日・節気・雑節・朔望:   上弦     日出:   453           日没:   1824       月出:   1103       月没:   106         月齢:   7.95      潮汐:      小潮     干支:   丙辰     六曜:   大安


今日のあれこれ: しゃぼん玉

《 2023 04 22シャボン玉とエルアちゃん 》

https://youtu.be/YIRZwkXm_BU



『石鹸玉(しゃぼんだま) 三春

【子季語】
 たまや

【解説】
 石鹸水をストローの先につけ、軽く息を吹き込んで泡を膨らませる遊び。
 すぐに割れることもあれば風に乗って遠くまで飛ぶこともある。春らしいのどかな遊びである。』
(季語と歳時記)



しやぼん玉の俳句:


・しやぼん玉ジヤングルジムを越えゆけり   徳丸峻二


・しやぼん玉オパール色に輝けり   楠原幹子


・どの子にも未来七色しやぼん玉   岡垣佳子


・しやぼん玉どの子も瞳大きかり   小澤克己


・しゃぼん玉かぜがふいたらきえちゃった   塩路彩奈




今年は、しゃぼん玉を間近で見た。
お花見が始まるまでの青のシートの上の待ち時間。
桜の花や青空や通行人や芝生のシートに座り宴を楽しんでいる人たちを、何思うこともなく見続けていた。

ある時、しゃぼん玉が飛んできた。
小さなしゃぼん玉が無数に、右の方から流れてきた。
見ると幼稚園くらいの子供が飛ばしていた。

一吹きで数多くのしゃぼん玉が生まれ。
程よく右から左に吹いている風に乗って、桜の花の手前を通って通り、空に向かって飛んでいる。

しかし、空に届くまでの生命は無い。
桜の木の花々を超える頃には消えている。
花の生命は短い。
しゃぼん玉の生命はもっと短い。
花を見ている人の生命は長い。
長いけれども、儚いことは変わりが無い。

しかし、儚いからこそ、美しい。




2023-04-27 (Thu)

2023/04/27 日記 春日傘

2023/04/27 日記 春日傘

2023/04/27      (木)      旧暦:   3月8日          祝日・節気・雑節・朔望:              日出:   4時54分           日没:   18時23分     &nb...

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2023/04/27      ()      旧暦:   38          祝日・節気・雑節・朔望:              日出:   454           日没:   1823       月出:   1004       月没:   027         月齢:   6.95      潮汐:      小潮     干支:   乙卯     六曜:   仏滅


今日のあれこれ: 春日傘

《 2023年度【新作日傘のご紹介】NG集もあるよ*124栗山工房型染チャンネル 》

https://youtu.be/bZz9gicsZU8



『春日傘(はるひがさ)  晩春

【子季語】
 春の日傘、春のパラソル

【解説】
春といっても、夏が近くなると日差しは日々強くなり、日焼けを防ぐために女性は日傘を用いることが多い。』
(季語と歳時記)



春日傘の俳句:


・快晴となりしと今日は春日傘   稲畑汀子


・靴ぬいで砂丘を登る春日傘   西村節子


・下町は橋が舞台や春日傘   岡本眸


・寄り道をしたくなるよな春日傘   宮崎高根


・花びらのゆれるがさまに春日傘   辻香秀




今日は、天気が回復し、陽射しが強い日になった。
気温が低かった昨日の余韻が残り、風は蒸し暑いのではなく、爽やかだった。

細かい塵が雨で流され、透明感の増した大気の中では春の陽射しは肌に刺さるように感じられた。

今日の様な日には日傘が必要だ。

街を歩くと、日傘をさした女性が歩いている。

前から、日傘がよく似合う佇まいの女性が、歩いてくる。

絵になるなと、楽しくなってしまう。




2023-04-26 (Wed)

2023/04/26 日記 芝桜

2023/04/26 日記 芝桜

2023/04/26      (水)      旧暦:   3月7日          祝日・節気・雑節・朔望:              日出:   4時55分           日没:   18時22分    &nbs...

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2023/04/26      ()      旧暦:   37          祝日・節気・雑節・朔望:              日出:   455           日没:   1822       月出:   906         月没:   ----     月齢:   5.95      潮汐:   中潮           干支:   甲寅     六曜:   先負

 

 

今日のあれこれ: 芝桜

 

《 2022429日富士芝桜まつり | Fuji Shibazakura Festival 2023 》

 

https://youtu.be/_eNaLlLvIPQ

 

 

 

『芝桜: 花爪草、モスフロックス

 

  晩春

 

ハナシノブ科フロックス属の宿根草。北アメリカ原産で庭などに植えて観賞する。草丈は十センチ程度で、シバザクラの名のとおり、芝のように横に広がる。

 三月から四月にかけて、五弁の小さな花を絨毯を敷いたように咲かせる。』

(季語と歳時記)

 

 

 

芝桜の俳句:

 

 

・芝桜穂高は雪にかゞやける  飴山實

 

 

・絵に文字に丘一面の芝桜   遠藤清子

 

 

・芝桜ピンクのふちを白がとる   出口誠

 

 

・芝桜風車のゆるき影まはる   古川京子

 

 

・芝桜小さき花弁に蝶の口   七郎衛門吉保

 

 

 

芝桜の花は小さい。

ひとつひとつの花を見ても美しいと思う花でもない。鉢植えや花壇の一角に植えられた芝桜も特に眼を奪われるものではない。

 

しかし、野一面を赤に彩る芝桜。

遠く山に連なる丘を染め尽くすような芝桜は、見とれてしまう。

 

富士山の裾野を埋め尽くし彩る芝桜。

丘の上から見下ろす一面の芝桜。

無数の小さな花が集まって、絨毯のような滑らかな色合いになった野や山裾の芝桜は、見とれてしまう雄大さを持っている。

 

桜と違って花の寿命も長いので、来月まで楽しむことができる。

 

 

2023-04-25 (Tue)

2023/04/25 日記 春眠

2023/04/25 日記 春眠

2023/04/25      (火)      旧暦:   3月6日          祝日・節気・雑節・朔望:              日出:   4時56分           日没:   18時22分    &nbs...

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2023/04/25      ()      旧暦:   36          祝日・節気・雑節・朔望:              日出:   456           日没:   1822       月出:   812         月没:   2340       月齢:   4.95      潮汐:      中潮     干支:   癸丑     六曜:   友引


今日のあれこれ: 春眠

《 居眠り最高~!ニャンとも気持ちよさそうな至福の寝顔(2023417) 》

https://youtu.be/_65GJi-St7c



『春眠(しゅんみん) 三春

【子季語】
 春酔、春の眠り、春眠し

【関連季語】
 朝寝

【解説】
春の眠りをいう。長閑で暖かい春は寝心地よく夜が明けても、中々目が覚めない。
 「唐詩選」中の孟浩然の詩「春眠暁を覚えず、処処啼鳥を聞く」に由来する季語。昼夜を問わず朝方の眠り(朝寝)をさすこともある。』
(季語と歳時記)



春眠の俳句:


・覚めてよりなほ春眠の羽根枕  向笠千鶴子


・春眠といふ揺り籠に身を容るる   村越化石


・春眠くなり心地よき旅疲   稲畑汀子


・此の世の事忘れ春眠むさぼれり   横山茂子


・雑巾の如く疲れて春眠す   谷口秋翠




温かな春の陽射しとのんびりとした空気の中に居ると、自然に眠くなってくる。

春眠の良さは、例句を読んでいると、そうだそうだと言いたくなる。

春眠を楽しむことができれば、幸せ。

忙しいにせよ、暇にせよ、眠っていられないのが、問題なのだ。





2023-04-24 (Mon)

2023/04/24 日記 躑躅

2023/04/24 日記 躑躅

2023/04/24      (月)      旧暦:   3月5日          祝日・節気・雑節・朔望:              日出:   4時57分           日没:   18時21分    &nbs...

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2023/04/24      ()      旧暦:   35          祝日・節気・雑節・朔望:              日出:   457           日没:   1821       月出:   723         月没:   2245       月齢:   3.95      潮汐:      中潮     干支:   壬子     六曜:   先勝


今日のあれこれ: 躑躅

《 [4K] 塩船観音寺のツツジ - Azelea garden in Shiofune Kannon Temple - (shot on Samsung NX1) 》

https://youtu.be/_jqx4auPdAQ



《 大悲山塩船観音寺 つつじまつり 『東京都青梅市』 4K 2023年 》

https://youtu.be/N5w-3KT5IIQ




『躑躅(つつじ) 晩春

子季語: 山躑躅、羊躑躅、米躑躅、雲仙躑躅、霧島躑躅、蓮華躑躅、琉球躑躅、アザレア、ねばつつじ、曙躑躅、三葉躑躅、八塩躑躅、大紫、岩躑躅、五葉躑躅、
関連季語: 杜鵑花
解説: 晩春から初夏にかけて、色とりどりの花を咲かす。赤いつつじは火のように群れ咲き、白いつつじは雪のように群れ咲く。桜が散ったあとに、公園や街路を彩る花である。夏の季語である「さつき」は、つつじの一種で「さつきつつじ」のこと。開花は五月中旬以降になる。葉より花が先に咲くのがつつじで、葉が出てから花が咲くのがさつきである。
来歴: 『花火草』(寛永13年、1636年)に所出。
文学での言及:
          
竜田川いはねのつつじ影みえてなほ水くくる春のくれなゐ 藤原定家『新続古今集』

 思ひ出づるときはの山の岩つつじ言はねばこそあれ恋しきものを よみ人しらず『古今集』

実証的見解: ツツジ科ツツジ属の常緑あるいは落葉低木。蓮華躑躅や山躑躅など、日本では四十三種類が山地などに自生している。また、観賞用も多く、庭や公園、街路などにも植えられる。
花は合弁花冠で、晩春に開花する。紅、白、黄色、紫、ピンクなどさまざまな色の種類がある。』
(季語と歳時記)



躑躅の俳句:


・雲の上までもつつじの野となりぬ  阿波野青畝


・山つつじ海をかなたに午後の凪ぎ  飯田蛇笏


・紅つつじ花満ちて葉はかくれけり  日野草城


・花びらのうすしと思ふ白つつじ  高野素十


・つつじ燃ゆ海の夕日の惜しみなく  枡田国市




季節は晩春から初夏へ移りつつある。
若葉が春の光に照らされて、美しく輝いている。
今は、若葉の季節。

花の方は何かと言えば、今の盛りは躑躅だ。

今日、用水路の道を歩くと、歩道の横、四角に刈り込まれた躑躅の垣根の上の面は、びっしりと躑躅の花が覆い尽くしている。
 咲き競う花の押し合いのため葉は花の下に追いやられ、面全体に躑躅の花の晴れ舞台となっている。
 用水の向こう岸の躑躅の木は枝を伸ばし、水面近くまで枝を垂れ下げている。つい先ごろは枝垂れ桜だったか、今日は躑躅が、枝垂躑躅状態になっている。


1,2
本の躑躅ではなく、目の前から用水路の流れの先まで、躑躅が植えられ、赤、桃色、白の花を咲かせている。

冬には水の流れも殆無く、花も無かった用水路だった。
今日は、別世界に変わっていた。
水は深く流れも速い。湖面の近くまで華やかな色で飾る躑躅の花は、豪華絢爛だ。

今日は、用水路がすべての季節の中で最も美しくなる日だった。




2023-04-23 (Sun)

2023/04/23 日記 遍路

2023/04/23 日記 遍路

2023/04/23      (日)      旧暦:   3月4日          祝日・節気・雑節・朔望:              日出:   4時59分           日没:   18時20分    &nbs...

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2023/04/23      ()      旧暦:   34          祝日・節気・雑節・朔望:              日出:   459           日没:   1820       月出:   640         月没:   2145       月齢:   2.95      潮汐:      中潮     干支:   辛亥     六曜:   赤口


今日のあれこれ: 遍路

《 四国遍路を支える【お接待】とは? 》

https://youtu.be/6jVZ6BEXHcE



『遍路(へんろ) 三春

【子季語】
 遍路宿、善根宿、遍路道、遍路笠、遍路杖、四国巡、一国巡、島四国、花遍路

【関連季語】
 秋遍路

【解説】
 四国遍路のことで、弘法大師が巡錫した四国内の八十八か所の霊場を巡拝する。
 四月の桜の頃を中心に三月から五月にかけて、白装束で納経箱、金剛杖、数珠、鈴を持ち「同行二人」と書いた笠を被る。

【来歴】
 『嬉遊笑覧』(文政13年、1830年)に所出。』
(季語と歳時記)



遍路の俳句:


・列なして白き手甲の遍路かな   中山静枝


・竜王に数珠もんで去る遍路かな  阿波野青畝


・野の花へ片手拝みの遍路かな   有松洋子


・面差しの異国びとなる遍路かな   安立公彦


・老遍路結願近き眼澄み   水原春郎


・夕映や鈴が鈴呼ぶ遍路道   山田ひさし




桜の花が終わり
花冷えの冷たい風が止み
桜の若葉が開き始める。

四国の遍路道にはお遍路さんの姿が列をなす季節がやってくる。

伊勢参りと同様、遍路の歴史は古く、連綿として今に続いている。

同行二人とかお接待とか、遍路は孤立した旅人ではない事を支える考えも環境も残されている。

お遍路は将来に伝えていくべき文化だと思う。





2023-04-22 (Sat)

2023/04/22 日記 子猫

2023/04/22 日記 子猫

2023/04/22      (土)      旧暦:   3月3日          祝日・節気・雑節・朔望:   旧上巳・旧雛祭り          日出:      5時00分         日没:   18時19分   ...

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2023/04/22      ()      旧暦:   33          祝日・節気・雑節・朔望:   旧上巳・旧雛祭り          日出:      500         日没:   1819       月出:   603         月没:   2040       月齢:      1.95      潮汐:   大潮     干支:   庚戌     六曜:   大安

今日のあれこれ: 子猫

《 いい匂いがすると子猫が小部屋から飛び出してキッチンに行く【赤ちゃん猫 保護猫】 》

https://youtu.be/iTcP0Njo5MA



『猫の子(ねこのこ)  晩春

【子季語】
 子猫、猫の親、親猫、孕猫、子持猫、猫の産

【関連季語】
 猫の恋

【解説】
 春に生まれた猫の仔をいう。生まれたばかりの仔猫の愛らしさは無類である。これから味わうであろう世の荒波を思えば哀れでもある。

【科学的見解】
 ネコは、ネコ目(食肉目)ネコ科の哺乳類で、愛玩動物として世界中で飼育もしくは一部逃げ出したものが野生化している。その飼育されているもしくは野生化しているネコには、一般的な呼び名としてイエネコやノネコという言葉が使用されている。
 それらの妊娠期間は二ヶ月程度である。出産は、春から夏にかけて年一回、もしくは栄養条件が良ければ多産となる。一回の出産で生まれる数は五仔ほどであるが、多い場合は十五から十九仔という報告もある。生まれた仔は早ければ半年ほどで繁殖が可能になり、繁殖サイクルが早いことも特徴の一つである。(藤吉正明記)』
(季語と歳時記)



子猫、猫の子の俳句:


・貰ひ来し子猫にリボンとりあへず  上村占 


・抱き上げてみし猫の子の軽きこと  松浦由美子


・鈴つけて音が先ゆく子猫かな  鷹羽狩行


・髭撥ねて仔猫も化粧覚えける  住谷不未央


・猫の子の膝にまどろむ日差しかな  酒井湧甫




春は、新しい生命が生まれる季節。

子猫も子犬も危険性が高い生き物だ。
それは引っ掻いたり、噛みついたりするからというのではない。
 可愛いから危険なのだ。

特に、捨てられた仔猫や子犬が、食べるものもなく痩せて、呼びもしないのに、寄ってきて、纏わりついたりする時は、特に危険だ。

「可哀想だたあ、惚れたってことよ」というセリフは、漱石の三四郎に出てくる。
 ニャァ、ニャァとか、クンクンとか声を出しながら、巻き付かれたりされて、
思わず抱き上げてしまったりすれば、もう勝負はついている。

負けを認めて、仔猫。子犬に心を奪われる儘になる他はない。

俳人たちの、仔猫に負け方の潔いことよ。

だが、第三者がそれを兎や角言うのは無意味だ。
生きているものに関わると言うのは、当事者以外には関われないことなのだから...





2023-04-21 (Fri)

2023/04/21 日記 シクラメン

2023/04/21 日記 シクラメン

2023/04/21      (金)      旧暦:   3月2日          祝日・節気・雑節・朔望:              日出:   5時01分           日没:   18時18分    &nbs...

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2023/04/21      ()      旧暦:   32          祝日・節気・雑節・朔望:              日出:   501           日没:   1818       月出:   530         月没:   1932       月齢:   0.95      潮汐:      大潮     干支:   己酉     六曜:   仏滅


今日のあれこれ: シクラメンン

《 毎年咲くシクラメン 》

https://youtu.be/FP40PAgDGlY



《 24:ガーデンシクラメンの育て方|苗の選び方や夏越えの方法は?花がら摘みは行ったほうがいいの?|【PlantiaQ&A】植物の情報、育て方をQ&A形式でご紹介 》

https://youtu.be/ZMWgu657xJU



『シクラメン  三春

【子季語】
 篝火草、豚の饅頭

【解説】
 サクラソウ科の観賞用球根植物、地中海が原産。改良がすすみ鉢植えとして冬から晩春まで花を楽しむ事が出来る。長柄のハート形の葉に花茎を伸ばし花をつける。
 花の色は白、赤、ピンク等多彩、花も一重、八重等年ごとに多くの品種が産まれている。

【科学的見解】
 シクラメンの名は、属名から来ており、その他の呼び名としては、カガリビバナなどがある。外来の園芸種であり、様々な品種が作出されている。一般的な栽培は、秋から冬にかけて種子を播き、鉢替えを繰り返して、秋から冬にかけて咲かせる。(藤吉正明記)』
(季語と歳時記)



シクラメンの俳句:


・シクラメンうたふごとくに並びをり  西村和子


・シクラメンことしは赤を買ひにけり   白井墨絵


・シクラメン何支うべくこぞり咲く  楠本憲吉


・シクラメン何処に置いても人恋ふる   鍵和田釉子


・シクラメン人を恋ふ夜の眉蒼し  鈴木真砂女




動画が二つある。
毎年自然に咲く様な印象を与える最初の動画。
次の動画は夏を越すための専門的な管理動画。

花の知識が乏しいので当然と言えば当然なのだが、シクラメンは、良く解からない。

原産地は地中海周辺らしいが、日本では秋から冬にかけて花を咲かせる。
 そうだとすれば、季語としても冬の季語になるはずだが、説明にもある様に春の季語になっている。

植物としての生き様の変化が大きい。
晩春花を咲かせた後、葉を枯らせてしまうこともあり、そのまま葉を茂らせて夏を越すこともあるそうだ。

その性質をよく理解して管理すれば、毎年綺麗な花を咲かせることもできる。


俳句に詠まれているシクラメンも折々、姿を変え、顔も変える。

日本の春は、名のみ春で実は寒い。
花の少ない時期に、色華やかな花を咲かせるシクラメンは、寒い時期を彩る花として愛されている。

上二句の愛され方は、この愛され方だ。

三句目は、男性の句だが、その彩りの華やかさに戸惑っている。

シクラメンは、恋多き女性に、心を語る相手となるようだ。
下二句は、その様に見える。

多情多感と言う言葉がある。
より深く生きるのならより、多く恋するのは、自然なのだが。
人の世ではそうもいかないこともある。

最後の句は、難しい。
恋多き女性の心模様を、男は読み取れない。
ひょっとして、蒼い眉とは、般若の眉かと思ったりするが、どうなのだろう。

実人生でも恋多き女として生きた鈴木真砂女史は、もうこの世を卒業しておられるので、教えていただくことはできない。
 いずれ、あの世で教えていただくこともできるだろう。




2023-04-20 (Thu)

2023/04/20 日記 穀雨

2023/04/20 日記 穀雨

2023/04/20      (木)      旧暦:   3月1日          祝日・節気・雑節・朔望:   穀雨、郵政記念日、朔    日出:      5時02分         日没:   18時17分       月出: ...

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2023/04/20      ()      旧暦:   31          祝日・節気・雑節・朔望:   穀雨、郵政記念日、朔    日出:      502         日没:   1817       月出:   500         月没:   1824       月齢:      29.4      潮汐:   大潮     干支:   戊申     六曜:   先負


今日のあれこれ: 穀雨

《 Spring is Here 穀雨とは穀物を潤す恵みの雨のこと-2023 穀雨イベントスライドショー-Lucerna Verre 》

https://youtu.be/QNatOg_Hm9g



『穀雨(こくう)  晩春

【解説】
 二十四節気のひとつ。旧暦三月の中、太陽暦では四月二十日ころ。穀物の種や芽を潤す暖かい雨。』
(季語と歳時記)



穀雨の俳句:


・伊勢の海の魚介ゆたかにして穀雨  長谷川かな女


・遠景の野山彩増す穀雨かな   長尾良子


・穀雨かな記紀にしるせし野を歩く  伊藤敬子


・乙女らに穀雨の鳥の声あまた   松井倫子


・銀色の鍋使ひそむ穀雨かな   岩崎眉乃




穀雨は説明のように、暦では420日頃の指すが、期間の意味もある。
ことを言います。
 420日頃から、立夏である55日頃までの期間のことも意味する。
 「春の終わりから初夏にかけての時期を表す季語」でもある。

今年の穀雨の今日は、気温が急に跳ね上がり長野でも30度を超え、夏のような天気になった。
 滑川でホタルイカが取れなくなった一方、函館で鰤が急に豊漁になったり、どこかの海岸には鰯が山のように打ち上げられたり、海の異変が続いている。

異常気象であることは間違いない。

しかし、今日の暑さも次第に落ち着き、来週になると気温も下がり、穀物が待っている雨も降るそうなので、暦の「穀雨」は間違っていないことになるだろう。

海に山に野に、自然の姿を見、自然の声を聴くのもこの季節の楽しみだと俳人たちは言っている。





2023-04-19 (Wed)

2023/04/19 日記 御身拭

2023/04/19 日記 御身拭

2023/04/19      (水)      旧暦:   閏2月29日     祝日・節気・雑節・朔望:              日出:   5時04分           日没:   18時17分       月出:  ...

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2023/04/19      ()      旧暦:   229     祝日・節気・雑節・朔望:              日出:   504           日没:   1817       月出:   432         月没:   1717       月齢:   28.4      潮汐:      中潮     干支:   丁未     六曜:   赤口


今日のあれこれ: 御身拭

《 清凉寺(嵯峨釈迦堂)京都 / Seiryo-ji Temple (Sagashaka-do) Kyoto / 사가 석가 교토 》

https://youtu.be/iU1wr2ss6Js



『御身拭(おみぬぐい、おみぬぐひ) 晩春

【解説】
 四月十九日、京都嵯峨清涼寺(釈迦堂)の大法要。
本尊の開扉、引声念仏を唱え、香湯にひたした白布で本尊の釈迦如来を拭い清める。
 拭った白布には霊験があり、経帷子にすると極楽往生ができるという。安喜門院の母が浄土に往生した縁起にちなむ法要。』
(季語と歳時記)



御身拭の俳句:


・唱名の沸きたつ中に御身拭  村田橙重


・御身拭御胸に白木の梯子掛け  都合ナルミ


・花を見し目に勿体なや御身拭  名和三幹竹





御身拭という法事は、京都嵯峨清凉寺だけで行われるものではなく、多くのお寺で行われている。
 浄土宗の総本山である知恩院でも行われ、東大寺でも行われているが、春の季語となっている御身拭は清凉寺の御身拭を指している。

今年も、開催されている。

『御身拭
2023
419日(水)1400
嵯峨釈迦堂と呼ばれる清涼寺。年1回行われる本尊釈迦如来像(国宝)のお身拭は、多くの参拝者で賑わいます。
【料金】400
【場所】清凉寺
URL】清凉寺公式サイト
【住所】右京区嵯峨釈迦堂藤ノ木町
【アクセス】京都バス7172「嵯峨釈迦堂前」



清凉寺の行事は3月のお松明も有名なので、現在ではそちらの方が観光行事としては人気があるのかもしれない。

しかし、清凉寺は、通称「嵯峨釈迦堂」と言われるように、お釈迦様の立像が、尊ばれてきた。

釈迦如来立像は、国宝の指定を受けている北宋時代985年製作の由緒正しい釈迦像とのことだ。

清凉寺の仏像については、下記サイトに詳しく述べられている。

【見仏入門】No.27 京都・清凉寺(嵯峨釈迦堂)の仏像・見どころ/清凉寺式釈迦如来像、阿弥陀三尊像など
https://butsuzolink.com/seiryoji/


清凉寺の御身拭の動画を探したが、あまり見つからなかった。
 撮影が規制されているのかもしれないが、お松明だけではなく御身拭をにもっと焦点を当ててほしいと思う。




2023-04-18 (Tue)

2023/04/18 日記 連翹

2023/04/18 日記 連翹

2023/04/18      (火)      旧暦:   閏2月28日     祝日・節気・雑節・朔望:   発明の日          日出:   5時05分    日没:   18時16分       月出:   4時04分      &...

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2023/04/18      ()      旧暦:   228     祝日・節気・雑節・朔望:   発明の日          日出:   505    日没:   1816       月出:   404         月没:   1608       月齢:   27.4      潮汐:      中潮     干支:   丙午     六曜:   大安


今日のあれこれ: 連翹

《 レンギョウの花と猫  220424 》

https://youtu.be/wWP2B-ri7W8



『連翹(れんぎょう/れんげう)  仲春

【子季語】 
 いたちぐさ、いたちはぜ

【解説】 
半つる性植物。枝が柳のように撓み、地につくとそこから根を出す。葉に先立って鮮やかな黄色の花を枝先まで付ける。その様子が鳥の長い尾に似ているのでこの名がついた。』
(季語と歳時記)



連翹の俳句:


・連翹や朝のひかりのまつしぐら 福永耕二


・連翹や日当りの良き平家建   清水雅子


・連翹に顔近づけて見たくなる  右城暮石


・佇むや連翹の黄に染まるまで   堺紀美子


・連翹や夕べ明るき神田川  糸井 昭




以前住んでいた岐阜県では、出会うことが多かった連翹だが、名古屋市に住むようになってからは、見かける事が少なくなった気がする。

野山に分け入れば、日本原産の遅咲きヤマトレンギョウに出会えるかも知れない。

明るくなった春の陽射しに映える連翹の黄色は、世界をより一層明るくする。

春の野を黄色く照らす連翹は、春の明るさには欠かせない花だ。

猫までまったりと春びたしにする連翹の力は大したものだ。





2023-04-17 (Mon)

2023/04/17 日記 仔馬

2023/04/17 日記 仔馬

2023/04/17      (月)      旧暦:   閏2月27日     祝日・節気・雑節・朔望:   土用     日出:   5時06分           日没:   18時15分       月出:   3時35分     ...

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2023/04/17      ()      旧暦:   227     祝日・節気・雑節・朔望:   土用     日出:   506           日没:   1815       月出:   335         月没:   1459       月齢:   26.4      潮汐:      中潮     干支:   乙巳     六曜:   仏滅


今日のあれこれ: 仔馬


《 この春初めての子馬「春駒」が誕生 串間市都井岬の野生馬 》

https://youtu.be/IHwl_eOr1a0



『馬の仔(うまのこ) 晩春

【子季語】
 仔馬/馬の仔生る/孕馬

【解説】
 春に生まれた仔馬をいう。馬は前年の春の発情期に受胎し、約一年間の妊娠期間を得て出産する。出産後は過ぐに立ち上がり、母親について歩きまわるようになる。

【科学的見解】
 ウマは、ウマ目(奇蹄目)ウマ科の哺乳類で、主に草を食べる草食動物である。運搬や農耕などを目的として大陸から古墳時代頃に導入されたそうである。その後、日本各地に広がり、明治維新後に導入された西洋馬と交配されることなく守り続けられてきた馬を日本在来馬と称し、地域の名を冠した在来馬が現在八つの地域で系統保存のために飼育されている。北から北海道の北海道和種(道産子)、本州唯一の在来馬である木曽馬、四国の野間馬、九州の対州馬、御崎馬、トカラ馬、沖縄の宮古馬と与那国馬である。
 北海道和種は大陸の蒙古馬やアラブ馬の影響を受けているため、平均体高などは日本の在来馬の中では最も大きくなっているが、その他の在来馬は体高が百から百三十センチメートルと低く、小型であることが特徴である。西洋馬は、体高が百六十から百八十センチメートル程になる。家畜馬の祖先としては、野生種であるタルパンやモウコノウマとされている。ウマは日が長くなる時期(春から初夏)に繁殖期を迎え、繁殖後約十一ヶ月の妊娠期を経て、翌年春に一仔を出産する。(藤吉正明記)』
(季語と歳時記)



仔馬の俳句:


・一番に仔馬が駆けて牧開き  瀬川としひで


・こぼれくる朝の光や仔馬立つ   黒滝志麻子


・柵に寄る仔馬のまつげ風光る   升田ヤス子


・仔馬はね大地の息吹動きけり   稲畑汀子


・仔馬の眼ときどき親を確かめて   中嶋陽太



生まれたばかりの仔馬を、実際に目の前で見る機会は限られている。
 まだ見たことはないが、生まれたばかりでも立って歩くことができるので、可愛らしく見える。

妊娠期間は約十一ヶ月と長く、一度に一頭しか生まれないので、親子の情も深いのだろう。
 母馬の後を追う仔馬は心がほのぼのとする。

北海道に行けば見ることができるが、木曽でも見ることができるのだろうか。





2023-04-16 (Sun)

2023/04/16 日記 菜の花

2023/04/16 日記 菜の花

2023/04/16      (日)      旧暦:   閏2月26日     祝日・節気・雑節・朔望:              日出:   5時07分           日没:   18時14分       月出:  ...

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2023/04/16      ()      旧暦:   226     祝日・節気・雑節・朔望:              日出:   507           日没:   1814       月出:   303         月没:   1348       月齢:   25.4      潮汐:      若潮     干支:   甲辰     六曜:   先負


今日のあれこれ: 菜の花

《 20230410予野の開墾地にて菜の花畑広し 》

https://youtu.be/oIbQKbnQz_U



菜の花(なのはな)  晩春

【子季語】
 花菜、菜種の花、油菜

【関連季語】
 菜種蒔く、花菜漬 、菜種梅雨

【解説】
 菜種の黄色い花。一面に広がる黄色の菜の花畑は晩春の代表的な景色。近世、菜種油が灯明として用いられるようになってから、関西を中心に栽培されるようになった。花の莟は食用にもなる。

【来歴】
 『花火草』(寛永13年、1636年)に所出。

【文学での言及】
 菜の花畠に、入日薄れ、見わたす山の端、霞ふかし。春風そよふく、空を見れば、夕月かかりて、にほひ淡し。 高野辰之『朧月夜』

【科学的見解】
 菜の花は、アブラナ科アブラナ属の越年性(冬型一年生)植物の総称で、アブラナ、カラシ、セイヨウアブラナなどが存在し、ヨーロッパから中央アジア原産の外来植物である。
 日本では、古くから野菜として、また油を採るため栽培されてきた。四月ころ茎の先に黄色い十字形の花を密集させるさせる。現在では、栽培されていたものが逸出し、河川等で野生化している。(藤吉正明記)』
(季語と歳時記)



菜の花の俳句:


・紀州路の菜の花明り沖明り   浅井青陽子


・花菜濃きかなた海坂くもるなり  鷲谷七菜子


・学園都市菜の花の香の風にのり   中緒和子


・花菜の香むんむん太海小学校  高澤良一


・帰らなむ菜の花の黄の暮れ来る   西村しげ子


・宮参り済みて菜の花月夜かな   中里よし子




春の花は数多く咲くので、どれが一番かを決めるのは難しい。
 常識的には桜の花だが、梅の花、辛夷の花、紫木蓮、白木蓮...人それぞれになるだろう。
 自分の場合は、菜の花だ。

このブログの名前も菜の花だが、これは蕪村の句を背景にしている。

・菜の花や月は東に日は西に

僅か17文字の中に、春の日のある日のある刻の眼の前のすべての情景を写し取っているのは、流石、画人でもある蕪村ならではと思う。

菜の花は見て楽しいだけではない。
食べて良し、結実した種からは油も採れるという有用の花でもある。

見る菜の花はそろそろ終わりの時期だ。
名残を惜しむのは、早い方が良い。




2023-04-15 (Sat)

2023/04/15 日記 桜貝

2023/04/15 日記 桜貝

2023/04/15      (土)      旧暦:   閏2月25日     祝日・節気・雑節・朔望:              日出:   5時09分           日没:   18時13分       月出:   2時2...

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2023/04/15      ()      旧暦:   225     祝日・節気・雑節・朔望:              日出:   509           日没:   1813       月出:   226         月没:   1235       月齢:   24.4      潮汐:      長潮     干支:   癸卯     六曜:   友引


今日のあれこれ: 桜貝

《 【貝殻】湘南でビーチコーミング 拾った貝殻でハンドメイド キレイな飾りを作ろう 》

https://youtu.be/VpDtV4eFzqQ



『桜貝(さくらがい、さくらがひ)  三春

子季語: 花貝、紅貝

解説: 淡い紅色の可憐な貝。波打ち際に桜の花びらのように漂着する。古くから歌にも詠まれて
きた。

来歴: 『花火草』(寛永13年、1636年)に所出。

文学での言及: 
 吹く風に花咲く波のをるたびに桜貝寄る三島江の浦 西行『夫木和歌抄』

実証的見解: 桜貝はニッコウガイ科の二枚貝で北海道から九州にかけて日本全国の沿岸の砂泥の中にもぐって棲息する。浜辺によく打ち上げられる貝で、大きさは二センチから三センチくらい。
 形は楕円に近い扇形で薄い扁平。光沢があり、その名のように桜色をしている。貝殻が美しいので貝殻細工に利用される。』
(季語と歳時記)




桜貝の俳句:


・白砂の眩しき浜のさくら貝  長谷川翠


・鳴き砂の中より拾ふ桜貝  瀬並久子


・波去りて夕日の点す桜貝   物江晴子


・恋の日のいまに小箱のさくら貝   藤原照子


・片手から両手にもらひ桜貝  中西夕紀


・凾底にひそますさくら貝ふたつ   吉弘恭子




浜辺で拾う貝殻は数多くあり、名前を知らない貝殻の方が多い。
 その中でも桜貝は美しい桜色の貝殻で、よく知られている。

季語としての「桜貝」も人気があり、よく詠まれている。

浜辺で見つけた桜貝は嬉しいもの。
大きさも可愛らしく、色も夢見心地で美しい。
手に取れば、幸せになることができる。

3句は、桜貝の魅力に誘われて幸せになっている。

3句は、桜貝と恋の句であることは共通している。
が、状況は異なる。

4
句目は、まだ見ぬ恋人に逢えるよう桜貝に祈っている。
前途洋々、気分はルンルン。

5
句目は、もう得恋中だ、恋人から手渡しでもらった桜貝はラブレターより幸せになることができる。
良かったネ。

6
句目は、少し状況が複雑だ。凾の中にしまった桜貝ふたつは、あの人とわたしなのだが。
あの人は亡くなった人なのか、別れた人なのか、眼の前にいる人には秘密の人なのか、色々なことが想われ、想像は膨らむばかりだ。
それでも、潜ませた凾の桜貝ふたつを見るとちょっぴり幸せになることができるのは確かだ。




2023-04-14 (Fri)

2023/04/14 日記 風船

2023/04/14 日記 風船

2023/04/14      (金)      旧暦:   閏2月24日     祝日・節気・雑節・朔望:              日出:   5時10分           日没:   18時12分       月出:  ...

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2023/04/14      ()      旧暦:   224     祝日・節気・雑節・朔望:              日出:   510           日没:   1812       月出:   141         月没:   1122       月齢:   23.4      潮汐:      小潮     干支:   壬寅     六曜:   先勝


今日のあれこれ: 風船

《 紙風船に喜ぶ子どもたち 》

https://youtu.be/-9h8j3ksxUM



『風船(ふうせん) 三春

【子季語】
 風船売、紙風船、ゴム風船、風船玉

【解説】
 紙風船とゴム風船がある。写真のように五色の紙を張り合わせたのが紙風船、ゴム風船は薄いゴムの袋に空気や水素ガスなどを入れたもの、縁日などで売られる。』
(季語と歳時記)



風船の俳句:


・風船を首にゆはへし木馬かな  久米正雄


・良寛のいろはくるりと紙風船  文挟夫佐恵


・鈴の音をこぼし撞かるる紙風船   鷹羽狩行


・母と子の手のひら問答紙風船   亀卦川菊枝


・風船飛ぶいつまでも日の暮れぬ街  矢嶋あきら




風船は紙風船とゴム風船がある。
同じ風船でも性格が異なっている。

紙風船は、空気を吹き込んだだけなので、自力で浮かび続けることはできない。風に飛ばされたりしなければ、自分の重さで、落ちてしまう。

ゴム風船は、空気より軽い気体を充填するので、浮力があり、風に乗って飛んで行くことができる。

同じ風船でも、それぞれの個性があり、遊び方も違ってくる。
子どもが遊ぶための風船なら、紙風船のほうが良い。
紙風船なら手から離れても、足元に落ちてくれる。
 ゴム風船の場合は、手から離れると、飛んでいってしまう。

遊び相手なら紙風船。
夢を乗せるならゴム風船だろう。

例句は、1句目と五句目がゴム風船。
2
から4までが紙風船。
自ずから風船の浮かぶ景色が違って見える。




2023-04-13 (Thu)

2023/04/13 日記 チューリップ

2023/04/13 日記 チューリップ

2023/04/13      (木)      旧暦:   閏2月23日     祝日・節気・雑節・朔望:   下弦     日出:   5時11分           日没:   18時12分       月出:   0時48分     ...

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2023/04/13      ()      旧暦:   223     祝日・節気・雑節・朔望:   下弦     日出:   511           日没:   1812       月出:   048         月没:   1011       月齢:   22.4      潮汐:      小潮     干支:   辛丑     六曜:   赤口


今日のあれこれ: 

《 20234月 残桜とチューリップの馬見丘陵公園 》

https://youtu.be/yzrxmlXPF54



『チューリップ  晩春

【子季語】
 牡丹百合、鬱金香

【解説】
 ユリ科の球根植物。四月頃に花壇を彩る花。赤、白、黄、紫など の色がある。オランダで品種改良され日本には江戸末期に伝わる。 富山の球根栽培が有名。

【科学的見解】
 チューリップは、ユリ科の多年草で、ヨーロッパを経由して日本へ導入された園芸植物である。鑑賞目的として公園や庭先などでよく見かける馴染み深い植物である。品種改良もよく行われているため、花の色彩や形は多岐にわたる。海外の生産地としては、オランダが有名であるが、日本の生産地としては新潟県や富山県が主生産地となっている。生産地では、開花後またはその途中で、球根を太らせるための花摘み作業がよく行われている。(藤吉正明記)』
(季語と歳時記)



チューリップの俳句:


・百万本のチューリップフェア砺波晴れ   芦川まり


・日光が花に溢れてチユーリップ   中島秀夫


・百年の庭に真紅のチューリップ   宮崎正


・魔女が杖ふり黒チューリップひらく  成瀬櫻桃子


・揺れながら入り日を包むチューリップ   江澤弘子




桜の花とチューリップは、同じ頃に咲いて、人々を楽しませてくれる。

桜は、名古屋ではもう終わりだが、チューリップはまだ見ることができる。

春の景色には欠かせない花だ。
植え込みに数個のチューリップ。此処にもチューリップと思う事が多い。

一方、大きな公園には、無数のチューリップが、色を揃え、幾何学模様の花模様を描いているのもチューリップの魅力だ。

桜の花の色は、白っぽい桜色から離れることは無いが、チューリップは色の魔術師のように花の色を変えてくれる。
変幻自在の花の色には驚かされる。

晩春を彩ってくれる花の主役であることは間違いない。





2023-04-12 (Wed)

2023/04/12 日記 桜餅

2023/04/12 日記 桜餅

2023/04/12      (水)      旧暦:   閏2月22日     祝日・節気・雑節・朔望:              日出:   5時13分           日没:   18時11分       月出:  ...

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2023/04/12      ()      旧暦:   222     祝日・節気・雑節・朔望:              日出:   513           日没:   1811       月出:   ----     月没:   906         月齢:   21.4      潮汐:   小潮           干支:   庚子     六曜:   大安


今日のあれこれ: 

《 【桜餅】といえばどっち派? 》

https://youtu.be/KwbIg2hPWM8



『桜餅(さくらもち)  晩春

【解説】
 一般には、塩漬けの桜の葉で包んだ餡入りの餅である。江戸時代、向島長命寺の門番山本新六が隅田川の土手の桜の葉を塩漬けにし、その葉を使って桜餅を作ったのが最初とされる。江戸で生まれた菓子のひとつだが、関東は小麦粉地を焼いたもので餡を包み、関西は道明寺糒(ほしい・餅米を蒸し、乾燥させ、引きわったもの)の生地で包んだものが主流。薄い塩味に桜葉のほのかな移り香が楽しめる。葉はおもに塩漬けにしたオオシマザクラの葉を用いる。葉ごと食べるか、葉を取って食べるか、話題になることが多い。 

【実証的見解】
 江戸時代、向島長命寺の門番山本新六が隅田川の土手の桜の葉を塩漬けにし、その葉を使って桜餅を作ったのが最初とされる。現在では、小麦粉の生地を薄焼きにし、餡を包みさらに三枚の桜の葉でつつんでいる。一方、上方風の道明寺の桜餅は、餅米をふかして乾燥させ、それを粗く挽いた粒状の道明寺粉を用いる。葉はどちらも、塩漬けにしたオオシマザクラの葉を用いる。』
(季語と歳時記)



桜餅の俳句:


・夜ば冷ゆる嵯峨のならひや桜餅  大橋桜坡子


・葉脈のしゃりしゃりとして桜餅  渡辺一政


・手作りの桜餅もて父見舞ふ  大澄利江


・少女等はからだで笑ふ桜餅  篠塚しげる


・目の前の浮世がたのし桜餅  岩木躑躅


・万太郎折柴汀女櫻餅  三好達治


・葉のぬれてゐるいとしさや桜餅  久保田万太郎


・薄紅梅の色をたたみて桜餅  中村汀女




今日は、例句の紹介のみ。




2023-04-11 (Tue)

2023/04/11 日記  若鮎

2023/04/11 日記  若鮎

2023/04/11      (火)      旧暦:   閏2月21日     祝日・節気・雑節・朔望:              日出:   5時14分           日没:   18時10分       月出:  ...

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2023/04/11      ()      旧暦:   221     祝日・節気・雑節・朔望:              日出:   514           日没:   1810       月出:   2346       月没:   810         月齢:   20.4      潮汐:      中潮     干支:   己亥     六曜:   仏滅

今日のあれこれ: 若鮎

《 NO1 202341日に鮎の遡上調査に行ってきました。河口に近い魚道で稚鮎は確認できましたが、まだ少ない状況でした。 》

https://youtu.be/LnrXPSpara0



《 鮎の遡上② 最下流の魚道で調査、天然遡上鮎も少し大きくなりました。中流域では放流も始まりました! 》

https://youtu.be/ogspgP-6Obc



『若鮎(わかあゆ)  晩春

【子季語】
 小鮎、鮎の子、稚鮎、上り鮎

【関連季語】
 鮎、落鮎

【解説】
 海で育った鮎は二、三月頃から群れを成して川を遡る。これが若鮎である。体長四~六センチくらい。琵琶湖で生まれた子鮎を捕らえしばらく育ててから各地の川へ放流するのを放ち鮎という。

【来歴】
 『俳諧初学抄』(寛永18年、1641年)に所出。

【実証的見解】
 鮎はアユ科の魚。川の下流域で孵化した稚魚はいったん海に入りプランクトンなどを食べて成長する。五センチくらいに成長した鮎は川に戻り、三月から五月ころにかけて遡上を始める。川の上流から中流域にたどり着いた幼魚は櫛形に変形した歯で、岩などに付着したケイソウ類を主食とする。一段と大きくなった鮎は縄張りを作るようになり、縄張りに入ってくる別の鮎に攻撃を仕掛ける。この性質を利用した釣が「友釣り」である。秋になると鮎は、体が橙と黒の婚姻色に変化し、産卵のため下流へ落ち始める。このころの鮎は「錆鮎、落鮎」と呼ばれる。産卵した鮎は、体力を消耗して多くは死んでしまう。それゆえ鮎は、年魚ともいわれる。』
(季語と歳時記)



若鮎の俳句:


・鮎のぼる水瀬の茨散りやまず  西島麦南


・木曽川の若鮎を追ふ川鵜かな   山田六甲


・若鮎や浮世の中をいそぎ行く  正岡子規


・若鮎や水さへあれば岩の肩  炭 太祇


・若鮎の飛んで届かぬ堰のあり   市川伊團次


・若鮎の未来大河に寄り添うて   稲畑廣太郎




桜の花が散る春になると、清流の中では若鮎の遡上が始まる。
 桜の花が咲き、散るのも、若い鮎が川の上流を目指して上り始めるのも、季節との約束事だ。

前年の秋、親鮎が上流から下り、中流から下流の辺りで生んだ卵からかえった稚鮎は、川の流れに乗って海まで下る。
冬の頃は海岸近い川の浅瀬で過ごす。
 川の水温が海の水温に近くなる春になると上流に向かって泳ぎ始める。
 これが若鮎の遡上で、今の時期になる。

上流を目指す若鮎たちの旅は過酷なものになる。
鳥たちには生命を狙われ、人間にも狙われる。
行く手を遮る急流や堰は、体力がない若鮎は上れない。
体力があるものだけが登ることができる。体力がないものは、繰り返し挑戦する内に体力をつけ、上ることができるようになる。

上りきった鮎は、中、上流で秋まで過ごし、水温が下がり始めると、下流を目指し下り始める。
下流に近い場所まで下り、産卵し、一生を終える。

一年という短い時間だが、やるべきことはすべてやり終えている。
 それは、未来へ生命を引き継ぐことだ。




2023-04-10 (Mon)

2023/04/10 日記 風光る

2023/04/10 日記 風光る

2023/04/10      (月)      旧暦:   閏2月20日     祝日・節気・雑節・朔望:              日出:   5時16分           日没:   18時09分       月出:  ...

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2023/04/10      ()      旧暦:   220     祝日・節気・雑節・朔望:              日出:   516           日没:   1809       月出:   2239       月没:   724         月齢:   19.4      潮汐:      中潮     干支:   戊戌     六曜:   先負

 

今日のあれこれ: 風光る

 

《 私の剪定記録 NO,11 家庭果樹 柿の木(次郎柿)、春4月、剪定後の枝から新芽、新葉、若葉が最高!  (字幕) 》

 

https://youtu.be/3MdevHBq0lM

 

 

 

『風光る(かぜひかる)  三春

 

子季語: 光風

関連季語:         

解説: 春風がきらきらと光り輝くように感じられることをいう。陽光の踊るような明るさに、風にゆらぐ景色もまばゆい。春の到来のよろこびや希望を、吹く風に託した言葉。

 

来歴: 『俳諧手挑灯』(延享2年、1745年)に所出。』

(季語と歳時記)

 

 

 

「風光る」の俳句:

 

・一望の浦賀水道風光る   國永靖子

 

 

・塩田の塩の真白に風光る   清水美恵

 

 

・堰落つる水の躍動風光る   竹内喜代子

 

 

・花束は胸に抱くもの風光る  石川文子

 

 

・求めたる一書小脇に風光る   高村令子

 

 

 

今日は風も収まり、春らしい陽気になった。

朝の気温は低かったが、時間が経つに連れて、気温も上がった。

 午後には本当に春らしくなった。

 

外に出て、歩くと見慣れた道沿いの家が、今日は少し違って見えた。

 何故だろうと思うと同時に、眼はその理由を認めた。

春の陽が眩いばかりにキラキラする黄緑色の若葉だ。

 近づいて見上げると、柿の若葉だった。

 去年の秋は、採られない儘の実が、やがて残念そうに地に落ちてしまった柿の木だ。

 その時の容姿とは全く違って、今日は黄緑色に輝く衣装を纏って、若々しく、溌溂としている。

 

 

車で幹線道路を走ると、分離帯の植え込みが赤く燃え上がっている。

 いつもは、排気ガスに包まれた空気の中に、くすんだ緑の葉を見せている見栄えのない植物だが、今日は違っている。

 新芽の色は、若葉の間だけは赤色になるのだ。

 

黄緑色の若葉も赤い若葉も、春の陽に煌めき輝いている。

 

「風光る」と言うのは、この様な煌めく春の日を言うのだろう。

科学的に言って風が光る事は説明ができないと思うのは野暮というものだ。

 

 

 

2023-04-09 (Sun)

2023/04/09 日記 麗か

2023/04/09 日記 麗か

2023/04/09      (日)      旧暦:   閏2月19日     祝日・節気・雑節・朔望:   イースター         日出:   5時17分    日没:   18時08分       月出:   21時29分       月...

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2023/04/09      ()      旧暦:   219     祝日・節気・雑節・朔望:   イースター         日出:   517    日没:   1808       月出:   2129       月没:   646         月齢:   18.4      潮汐:      大潮     干支:   丁酉     六曜:   友引


今日のあれこれ: 麗か

《 春うららか瀬戸内昇陽「美形ダルマ朝陽」 玉野市 2023 44日 撮影 》

https://youtu.be/JAf0aaYBoTQ



『麗か(うららか) 三春

【子季語】
 うらら、うららけし、うららに、うらうら、麗日

【解説】
 春の日がうるわしくなごやかに照って、よろずの物が輝くさまをいう。

【来歴】
 『改正月令博物筌』(文化5年、1808年)に所出。

【文学での言及】
 うらうらに照れる春日に雲雀あがり心かなしもひとりし思へば 大伴家持『万葉集』

(季語と歳時記)


麗か・うらら の俳句:


・花みつる明日香の里や日麗ら   齋藤幸子


・稲荷社に千の小鈴やうららけし   中川晴美


・うららかといふほかはなき午後となる   稻畑汀子


・嫁ですと答へて母と街うらら   小倉ナミ


・楽茶碗を回す濃茶やうららけし   伊藤昌枝




今日は天気が回復し、春らしくなった。
風が抜けるところは、風が気になるが、風さえ当たらなければ、春の陽がいっぱい輝いていた。

早々に地方選挙の投票を済ませた。
これを済ませれば、残っていた日常の細かな用件を片付ければ、用竹の週末になった。

「麗らか」の例句は多い。
読んでいると、うららかな日に恵まれた俳人たちは、春の陽の明るさに、思わず心も明るく弾んで、句を詠んでいる。

用を済ませれば、伊藤氏のように、ゆったりとしか気分でお茶を楽しむことができた。
 と言っても、濃茶では無くコーヒーだった、しかし想いは同じく麗かだった。





2023-04-08 (Sat)

2023/04/08 日記 仏生会

2023/04/08 日記 仏生会

2023/04/08      (土)      旧暦:   閏2月18日     祝日・節気・雑節・朔望:   灌仏会、忠犬ハチ公の日           日出:   5時18分         日没:   18時07分       月出: &...

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2023/04/08      ()      旧暦:   218     祝日・節気・雑節・朔望:   灌仏会、忠犬ハチ公の日           日出:   518         日没:   1807       月出:   2021       月没:   614           月齢:   17.4      潮汐:   大潮     干支:   丙申     六曜:   先勝


今日のあれこれ: 仏生会

《 2021 花まつり 仏生会 灌仏会 お釈迦様の誕生日 》

https://youtu.be/rLy26TLAA1E



『仏生会(ぶっしょうえ、ぶつしやうゑ)  晩春

【子季語】
 釈尊降誕会、仏誕会、誕生会、降誕会、浴仏会、灌仏、 灌仏会、花の塔

【関連季語】
 花祭、甘茶、花御堂

【解説】
 旧暦の四月八日、釈尊の誕生の日の法会。美しく飾った「花御堂」をしつらえて、その中に安置した誕生仏に杓子で甘茶をかけて祝う。新暦になってからは桜の時期と重なるので「花祭」ともいう。

【来歴】
 『毛吹草』(正保2年、1645年)に所出。

【実証的見解】
 仏性会は、涅槃会、成道会に並ぶ、仏教の三大法要のひとつで、四月八日あるいは五月八日に修される。釈迦の誕生は紀元前五世紀ころ。母親の摩耶夫人は白象が体内に入る夢を見て懐妊したとされる。釈迦は生まれるとすぐ七歩あゆみ、「天上天下唯我独尊」と唱えたという。すると八大竜王が歓喜して甘露の雨を降らせ、釈迦はそれを産湯にした。仏性会の誕生物に甘茶をかけるのは、この故事による。仏性会は、六百六年ころ中国から伝わって宮廷行事となり、室町中期以降、全国の寺院で営まれるようになった。』
(季語と歳時記)



仏生会の俳句:


・加波筑波隈なく晴れし仏生会  吉田飛龍子


・見下して谷も櫻や仏生会  森澄雄


・空青う青うなりゆく仏生会  高澤良一


・雲の歩み水の行かたや仏生会  加舎白雄


・寺に来て日に浴す人仏生会  大橋敦子




前線の通過による嵐の後、陽射しは回復したが、風が強い。
烈風と言っても良い激しさだ。

今日は、四月八日の仏生会・花祭だ。
旧暦の四月八日なので新暦に換算すれば五月になる。
科学的にどうこうより、お釈迦様がお生まれになったのは四月八日が大事なので、新暦の四月八日に行うことが多いようだ。
 この頃は、桜の花をはじめ、チューリップや菜の花、花々にこの世も明るく照らされる季節なので、仏様の誕生祝いの日として、申し分ない日と言える。

仏生会の例句を読むと、お天気は年により様々だが、空は青く、空には雲が浮かぶお天気がよく詠まれている。
その中から5句選んでみた。

縁無き衆生も、この日はお寺に参拝し仏生会・花祭の法事に参加し、各種催しを楽しむことができる。
お天気が良い日なら尚更だ。
 第5句、大橋氏の詠むように、家から出て寺に行き春の陽の光に明るく温められるのも、釈迦様のご縁と言える。


お寺では、仏生会の日も、法話・説法による教えが説かれている。

お釈迦様が、お生まれになった日の仏生会。
仏様の教えに耳を傾けることは、誕生祝いでもあり、自分の救いにもなる。

下の動画では、お釈迦様の教えが、法話の中で詳しく説かれています。
 関心のある方はyoutubeに入り、動画の下の、法話をお読みください。

《 灌仏会 令和五年 》

https://youtu.be/Xjt1EEazKjc

宝光寺は、岐阜県大垣市三塚町に所在するお寺さんです。
 503-0808 大垣市三塚町1081
 tel0584-78-5351
 mailtaiw@ho-ko-ji.com





2023-04-07 (Fri)

2023/04/07 日記 春疾風

2023/04/07 日記 春疾風

2023/04/07      (金)      旧暦:   閏2月17日     祝日・節気・雑節・朔望:              日出:   5時20分           日没:   18時07分       月出:  ...

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2023/04/07      ()      旧暦:   217     祝日・節気・雑節・朔望:              日出:   520           日没:   1807       月出:   1915       月没:   547         月齢:   16.4      潮汐:      大潮     干支:   乙未     六曜:   赤口

今日のあれこれ: 春疾風

《 春の嵐~急速に発達する低気圧~(解説:#気象予報士 #穂川果音) 》

https://youtu.be/PC02UZAUNgw



『春疾風(はるはやて) 三春

【子季語】
 春荒、春嵐、春はやち

【関連季語】
 春の風、春一番

【解説】
 春の烈風のこと。冬の西高東低の気圧配置がくずれ、低気圧が東海上に抜けるにともなって荒れた天気となり、ときには嵐となる。』
(季語と歳時記)



春疾風・春嵐の俳句:


・海へ向く鳶押し戻す春疾風   浅野惠美子


・園児らの黄帽子の列春疾風   岩淵彰


・ポスターの写楽逆さに春疾風   山本康夫


・嘉手納基地檳榔樹打つ春疾風   宮城菊子


・一日の春の嵐の読書かな  上野泰




花に嵐は付き物だが、今年も春の嵐がやってきた。
今日は、一日中雨が降り続いた。
風も強かった。
春嵐と呼んで良いお天気だった。

明日は、雨は止み太陽は出るが、風が強くなるらしい。
風速9mの冷たい北寄りの風が吹き荒れるそうだ。
春疾風と呼んで良いだろう。

嵐の中では予想しなかったような事が起きる。
いつの春か判らないが、宮城氏の出会った春疾風は嘉手納基地の檳榔樹を揺さぶっていただけで済んだ。

今年の春の沖縄は、大きな事故に見舞われた。
自衛隊のヘリコプターが海上で飛行中に、行方不明になり、
搭乗していた幹部の安否が気遣われている。

明日の風は嵐に近いものになる。
無理をせずに、可能であれば外には出ずに上野氏のように室内で時を過ごすことも考えなければならない。





2023-04-06 (Thu)

2023/04/06 日記 花は葉に

2023/04/06 日記 花は葉に

2023/04/06      (木)      旧暦:   閏2月16日     祝日・節気・雑節・朔望:   望        日出:   5時21分           日没:   18時06分       月出:   18時13分  ...

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2023/04/06      ()      旧暦:   216     祝日・節気・雑節・朔望:           日出:   521           日没:   1806       月出:   1813       月没:   522         月齢:   15.4      潮汐:      大潮     干支:   甲午     六曜:   大安


今日のあれこれ: 花は葉に

《 SAKURA桜散る2023 Cherry blossoms blizzard 》

https://youtu.be/0rm1hFYQ_M8



『花は葉に
[
季節] 初夏(5月)         植物季題
 
   「葉桜」の副題『花は葉に』の例句のページです。
 
 「花は葉に」は花から葉桜への移ろいを動的に捉えて表現した言葉。』
(清月俳句歳時記
https://haiku575.info/saijiki/05/g/12/12_002.htm



花は葉にの俳句:


・一山は西行の寺花は葉に   中村洋子


・みよし野の旅語らばや花は葉に   稲畑汀子


・花は葉にいろはにほへとさり乍ら   池永加代


・花は葉にひとりの午後の回転椅子   本郷公子


・花は葉にひとに花時ありにける   雨村敏子




季語「葉は花に」は葉桜の副題。
季節は初夏、五月とされている

個人的には、「葉桜」と違う季語とすべきと思う。
季節は四月、晩夏としたい。
花が散り始めて、散り終わるまでの桜の姿の動的な移り変わりの時期としたい。

「花は葉に」は、花が散りはじめ葉に変わっていく過程の花への惜別の想いを含むものと考えたい。
あくまで、視点は花にある。
 若葉の桜の花の美しさに視点を当てるには、「葉桜」があるので困らない。

「花は葉に」は「葉桜」から独立させ、季節も季語の視点・想いも別のものとしたい。



例句の第4句と第5句は、同じ状況を詠んでいると思う。
花の盛りも過ぎ、風に誘われて散り始め、新しい季節の主役である葉に舞台を渡そうとしている。
 それを見ている自分も時の過ぎ去る理の中に居る。

人にも花時はあるのだが、
自分の花は咲いたのだろうか?
自分の花は咲かせたのだろうか?

一花咲かせた人は、幸せな人。
花を咲かせることもなく、老いていくのが大方かも知れぬ...





2023-04-05 (Wed)

2023/04/05 日記 花人

2023/04/05 日記 花人

2023/04/05      (水)      旧暦:   閏2月15日     祝日・節気・雑節・朔望:   清明     日出:   5時22分           日没:   18時05分       月出:   17時12分    &nbs...

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2023/04/05      ()      旧暦:   215     祝日・節気・雑節・朔望:   清明     日出:   522           日没:   1805       月出:   1712       月没:   458         月齢:   14.4      潮汐:      中潮     干支:   癸巳     六曜:   仏滅


今日のあれこれ: 花人

《 【気になる!】外国人が絶賛「日本の桜」 ハナミ文化世界へ 》

https://youtu.be/eIjoHcEyLB8



『桜人: 花人、花見人

  晩春

花見の人をさす。桜を待つ人、桜を愛でる人、桜を尋ねる人、桜を惜しむ人、桜を詠む人、桜を肴に酒を酌む人。

桜のもとにあっては、汝も吾も桜人。』
(季語と歳時記)



花人の俳句:


・花人となりて尾州の城にあり   佐藤花木


・花人となりて墨堤一万歩   國保八江


・花人となるぼんぼりに沿ひゆけば   鷹羽狩行


・花人に遊んで貰ふ茶屋の猫  山田弘子


・花人に暮れて静かな吉野かな  堀恭子




桜の花を愛して止まない人が花人。
蕾の膨らむのを待ち、一輪の花が咲いては心をときめかし、花開くごとにソワソワと桜を流離い、満開の桜に酔い、花吹雪に放心し、花筏に別れを惜しむ...

桜の花に心奪われる日々を過ごす花人は、今では日本人だけではなく、外国人も花人が増えている。
今年の花見には、外国人の姿が名所には多かったそうだ。

功名心に駆られて、他国に軍隊を派遣し、街を破壊し、人を追いやる狂った人もこの世に存在する事を考えれば、花人と言う存在が、人の有り様としてどれほど望ましいものか。
言うまでもない。

日本は武器を持って外国に行くのではなく、望む国があれば、桜の木と桜の苗を持って外国に行き、花見の文化を紹介し、花人を育てることを行うべきだろう。

兵器より花のほうが、美しく楽しいに、決まっている。




2023-04-04 (Tue)

2023/04/04 日記 花筏

2023/04/04 日記 花筏

2023/04/04      (火)      旧暦:   閏2月14日     祝日・節気・雑節・朔望:              日出:   5時24分           日没:   18時04分       月出:   16時...

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2023/04/04      ()      旧暦:   214     祝日・節気・雑節・朔望:              日出:   524           日没:   1804       月出:   1613       月没:   434         月齢:   13.4      潮汐:      中潮     干支:   壬辰     六曜:   先負


今日のあれこれ: 花筏

《 弘前城外濠の花筏(2022年4月24日撮影分のロングバージョンへの再編集) 》

https://youtu.be/z8M_4IEl7mQ



『花筏(はないかだ)  晩春

【解説】
 水面に散った桜がかたまりとなって、優雅に流れるさまをいう。 流れる様子を筏に見立てての言葉。
 花の散りかかる筏を言う場合もある。』
(季語と歳時記)



花筏の俳句:


・花筏のせて宇治川水はやし  齋藤幸子


・花筏とは面白し風に吹かれ   長沼紫紅


・花筏ちりぢりにして鴨一家  細田佳道


・花筏するりと岩をよけにけり   山下唐泉


・花筏せせらぐときをきらめける   長沼三津夫




よく知られている大島蓼太の句。
「世の中は三日見ぬ間の桜かな」。
絶え間なく流れ、変わっていくこの世の移ろい易さを花の生命に重ねたものだ。

美しい時は止まってほしいのだが、それは叶えられない。
しかし、花の生命は儚いものだからこそ、美しく見える。
造花のように一月も半年も咲き続けては、見飽きてしまうだろう。

桜の花は満開になる。
そしてすぐ散ってしまう。
その花の儚い生命を愛でる心が、花の後を追う。

意地悪い風が散らす花は、花吹雪として美しさを見せる。

散って川や堀の水面に浮かんだ花びらは、一片、一片が集まり、それを人は花筏と名付けた。

花の美しさを見届ける切ない心模様だ。




2023-04-03 (Mon)

2023/04/03 日記 花吹雪

2023/04/03 日記 花吹雪

2023/04/03      (月)      旧暦:   閏2月13日     祝日・節気・雑節・朔望:              日出:   5時25分           日没:   18時03分       月出:  ...

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2023/04/03      ()      旧暦:   213     祝日・節気・雑節・朔望:              日出:   525           日没:   1803       月出:   1514       月没:   408         月齢:   12.4      潮汐:      中潮     干支:   辛卯     六曜:   友引


今日のあれこれ: 花吹雪

《 桜並木と菜の花の競演 / 雪の様に舞い散る桜吹雪 / 吉見さくら堤 - Cherry Blossoms and Rapeseed at Yoshimi Sakura Zutsumi (BMPCC6K) 》

https://youtu.be/EGfglnRqSXI



『落花(らっか、らくくわ)  晩春

子季語: 花散る、散る桜、花吹雪、桜吹雪、飛花、花屑、花の塵、花埃、散る花、花の滝

関連季語: 花
解説: 桜の花が盛りを過ぎて散ること。
花吹雪、桜吹雪といえば、吹雪のように花びらがいっせ
いに舞い散ること。
 散り果てたあとも、花の塵、花屑といって愛でる。
来歴: 『増山の井』(寛文7年、1667年)に所出。

(季語と歳時記)



花吹雪の俳句:


・一村の天衣無縫の花吹雪    河野友子


・一蝶の飛ぶほかは みな花吹雪  伊丹三樹彦


・花吹雪ふぶきにふぶくゆくへかな  久保田万太郎


・園児等の声高らかや花吹雪   片野美代子


・円坐して開く弁当花吹雪   沼田蓬風


・花吹雪その只中にだだ居たり   小黒加支




コロナの規制が解除され、花茣蓙の上でお酒と花見弁当を楽しむ事ができるようになった。
 今年は、桜の下での花見を楽しんだ人が多かった。

桜は、早春から晩春まで、人の目と心を捉えてはなさない。
早春、蕾が膨らむのを見ることは春を待つ心も膨らませる。
開花宣言があり、一分咲き、二分咲き、三分咲き...を経て。
満開。
満開の期間は短い。
ひらりひらりと落下の舞。
風が強い日には、吹雪のように花を降らし、人の目と心を惹きつけてしまう。
残花を追い越すように若葉の芽が噴き始める。
短い花の日々が終われば、香り立つ若葉の季節になっている。

花吹雪は、桜の美しさのクライマックスだ。

例句に挙げた、下の四句。
昨日の名城公園でのお花見でみた光景と、全く同じだ。

来年また、桜を見ることが出来るか、それは分からない。
若いからと言って、来年の桜を見ることが出来る事は決まっていない。
 未来は、文字通り、誰にも未定なのだ。

だからこそ、散り急ぐ桜の美しさをすべて見届けようと思う。
花の句を詠む人の想いは、皆同じだ。




2023-04-02 (Sun)

2023/04/02 日記 花見

2023/04/02 日記 花見

2023/04/02      (日)      旧暦:   閏2月12日     祝日・節気・雑節・朔望:              日出:   5時27分           日没:   18時02分       月出:  ...

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2023/04/02      ()      旧暦:   212     祝日・節気・雑節・朔望:              日出:   527           日没:   1802       月出:   1415       月没:   340         月齢:   11.4      潮汐:      中潮     干支:   庚寅     六曜:   先勝

今日のあれこれ: 花見

《 【大盛況】名古屋で“桜満開” 花見の名所もにぎわい戻る コロナ後の変化は? 名古屋・鶴舞公園 》

https://youtu.be/p7axDGglcjA



『花見(はなみ)  晩春

【子季語】
 お花見、花の宴、花巡り、花見客、花見舟、花見酒、花の茶屋、花の酔

【関連季語】
 花、桜、桜狩、夜桜、花筵

【解説】
 桜の花をめでること。単に花をながめるだけでなく、桜の花の下で行われる宴会も花見という。

【来歴】
 『をだまき綱目』(元禄10年、1697年)に所出。

(季語と歳時記)



花見の俳句:


・花あふれ人あふれをり花見山   酒井秀郎


・花は佳し桜しべまで見尽して  高澤良一


・お花見や揃へて脱ぎし子供靴   高橋ひろ


・一串でよかりし花見団子かな   後藤比奈夫


・愛しむも惜しむもけふの花見酒   若山実



昨日の土曜日は花見日和だった。
今日の日曜日は、長期予報では曇り、雨の可能性もありで心配したが、近づくに連れて、雨はなくなり、曇になった。

今朝目覚めてからカーテンを開けると陽が射していた。
意外に良い花見日和になった。

今日の名古屋城は花見客で溢れていた。
駐車場に入る車が長蛇の列を作り、交通渋滞になり、市バスが動けなくなった。
 30分近く殆ど動けなくなり、運転手さんにお願いして下車させていただき歩くことにした。

名城公園に着くと、桜の木の下では、花茣蓙が敷かれ、グループがそれぞれ花見を行っている。

風が吹くと、桜の花の花吹雪が始まる。
実に美しい光景だ。

子供はシャボン玉で、花吹雪と競い合ったりしている。
長閑な空気がすべてを包み込んでいる

コロナの規制が解除され、4年ぶりの花見の宴は、トンネルを抜け出した明るさに満ちていた。
思い通りにならない年月の後だからこそ、心置きなく話せる仲間との一日の貴重さを感じることが出来た。

場所取りの幹事さんは、朝7時から場所を取っていただいた。その御蔭でこの混雑でも花見をすることが出来た。
感謝するほかはない。

来年もまた、お花見が出来る世の中であることを、祈りたい。




2023-04-01 (Sat)

2023/04/01 日記 四月

2023/04/01 日記 四月

2023/04/01      (土)      旧暦:   閏2月11日     祝日・節気・雑節・朔望:   エイプリールフール        日出:      5時28分         日没:   18時02分       月出:  ...

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2023/04/01      ()      旧暦:   211     祝日・節気・雑節・朔望:   エイプリールフール        日出:      528         日没:   1802       月出:   1315       月没:   308         月齢:      10.4      潮汐:   若潮     干支:   己丑     六曜:   赤口

 

 

今日のあれこれ: 四月

 

《 【ガーデニング】春のお花が満開🌼4月の花壇と寄せ植えの様子【花パトロール】 》

 

https://youtu.be/eoo8f5pNmVM

 

 

 

『四月(しがつ/しぐわつ)  晩春

 

【子季語】 

 四月来る

 

【解説】 

 草木に花が咲き、鳥が囀る季節。

入学、入社という社会の新しい出発の時でもある。

自然も人も活気に満ちて来る頃である。』

(季語と歳時記)

 

 

 

四月の俳句:

 

 

・山葵田の水音しげき四月かな  渡邊水巴

 

 

・下藪の笹きらきらと四月立つ  目黒十一

 

 

・教科書の目次まつさら四月来る   藤井啓子

 

 

・花屋みな軒をはみ出す四月かな   吉成美代子

 

 

・しゃぼんふくあわあわあわの四月かな   塩見恵介

 

 

 

今日から四月。

四月の声を聴いたら、お天気も昨日までとは様変わり。

車で出かけたら、室内は温室かサウナかの暑さ。

エアコンで冷房は、跳ね過ぎなので窓を開けて走った。

 

窓から春の風が入ってきて、快い。

春爛漫だ。

 

人は、環境に左右される動物だが、今日はまさにそれだった。

 四月とともに春いっぱいは、出来過ぎで、騙されているのではと思った。

 

明日は、待ちかねたお花見だ。

お天気は下り坂だが、明日の夕方までは雨の心配はなさそうだ。

 

気温は上がったが、風は穏やかだったので、明日もまだ花を愛でることは出来るだろう。

 

今日から四月。

冬物は脱ぎ捨てて、春の陽射しを浴びながら、軽いシャツで、胸を張って歩こう。