2023/03/05 (日) 旧暦: 2月14日 祝日・節気・雑節・朔望: 日出: 6時06分 日没: 17時39分 月出: 15時26分 月没: 5時08分 月齢: 12.83 潮汐: 中潮 干支: 壬戌 六曜: 先負
今日のあれこれ: 鶯
『ウグイス ケキョケキョケキョ(谷渡り)』
https://youtu.be/F_tsgUb6MJE
『鶯(うぐいす、うぐひす) 三春
【子季語】
黄鶯、匂鳥、歌よみ鳥、経よみ鳥、花見鳥、春告鳥、初音、鶯の谷渡り、流鶯、人来鳥
【関連季語】
笹鳴、老鶯
【解説】
鶯は、春を告げる鳥。古くからその声を愛で、夏の時鳥、秋の雁同様その初音がもてはやされた。梅の花の蜜を吸いにくるので、むかしから「梅に鶯」といわれ、梅につきものの鳥とされてきた。最初はおぼつかない鳴き声も、春が長けるにしたがって美しくなり、夏鶯となるころには、けたたましいほどの鳴き声になる。
【来歴】
『花火草』(寛永13年、1636年)に所出。
【文学での言及】
鶯の谷より出づる声なくは春来ることをたれかしらまし 大江千里『古今集』
【実証的見解】
鶯はスズメ目ウグイス科ウグイス属の留鳥で、日本各地の山地の明るい笹薮などに生息する。体長十五センチくらいで、雀ほど。背がみどりがかった茶褐色で、腹はやや白っぽい。食性は雑食で、春から夏に虫を捕食し、秋や冬には木の実や植物の種子などを食べる。時鳥の托卵の対象となる。』
(季語と歳時記)
鴬の俳句:
・うぐひすは起せどねぶる柳哉 千代尼
・うぐひすにとらばや菴の風ふせぎ 丈草
・うぐひすのみへねば見ねどはつ音哉 土芳
・うぐひすの影ぼし見えて初音哉 高井几董
・うぐひすの声せで来けり苔の上 太祇
・うぐひすの音づよになりぬ二三日 去来
・うぐひすの今朝たく柴にとまりけり 白雄
・うぐひすの宿とこそみれ小摺鉢 嵐雪
・うぐひすの声くれて後日は入ぬ 加藤曉台
・うぐひすも笹にちよつちよと味噌くさし 支考
・うぐひすにこの芥子酢は涙かな 其角
鶯は、江戸の昔から、愛され、句に詠まれてきた。
それは、今でも変わらない。
ザッと調べただけでも、鶯の俳句は軽く二千句を超える。
例句を読んでいて、昔の人の句が目についた。
読んでみて、文字通りの意味で理解できるものもあるが、言葉は理解できるが全体の意味はわからないものもある。
上の七句は、一先ず、理解が出来た。
下の二句は、言葉は解るが、意味は解らない。
俳諧と俳句は違うので、その辺りの問題だろうと思うが、単に、予備知識・理解力の問題かもしれない。
昔の人は教養が深く、博識だったから。
菜花亭日乗
菜花亭笑山の暇つぶし的日常のつれづれ。 散歩する道筋は、日本酒、俳句、本、音楽、沖縄、泡盛、カメラに...etc
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