2023年03月04日 - 菜花亭日乗
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菜花亭日乗

菜花亭笑山の暇つぶし的日常のつれづれ。 散歩する道筋は、日本酒、俳句、本、音楽、沖縄、泡盛、カメラに...etc

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2023-03-04 (Sat)

2023/03/04 日記 曲水

2023/03/04 日記 曲水

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今日のあれこれ: 曲水

《平安時代の宮中の遊び再現 曲水の宴 太宰府天満宮》

https://youtu.be/QYdJnGItIZ8



『曲水(きょくすい)  晩春

【子季語】
 曲水の宴、流觴(りゅうしょう)/、盃流し

【解説】
 陰暦三月上巳の日(最初の巳の日)のち三月三日に宮中で行われた行事。
 庭園の水の流れのほとりに座り、流される盃が自分の前を通り過ぎる前に詩歌を吟じ、できなければ盃の酒を飲み、また下流へ流すというもの。
 現在は京都の城南宮や太宰府天満宮などで行われている。』
(季語と歳時記)



曲水の俳句:


・永き日をあら曲水の面白や   正岡子規


・曲水や豊頬女官目もと酔ひ  岡部六弥太


・曲水やどたり寝ころぶ其角組  小林一茶


・曲水や後手突いて夕日山  沙羅


・曲水や春の日永久に落つ勿れ  原月舟




流れに盃を浮かべ、盃が自分の前に来るまでに、一首歌を詠む。
 王朝時代の優雅な遊びが曲水。

今では、観光客向けの催しとして残っているだけで、仲間内で行う事は難しい。曲水の環境が手に入らないのが一番の難しさだ。
 この条件を外せば、宴席で盃を回して、その間に歌を詠むなり、句を詠むなりすれば、簡易版の曲水になるかもしれない。

曲水の句は少ない。
やはり歌の催しなので、歌は多いのだろうが、句は少ない。
それも、江戸期の俳人たちの句が残されている。

一茶の句は、一茶らしい。
この曲水は、酒でも飲みながら、歌ではなく句を無礼講で詠んだのだろうか。

春の佳き日に、仲間たちと、歌を詠み、酒盃をあげれば、楽しくないわけがない。
 沙羅も月舟も楽しかった曲水の宴にも夕暮れが近づいているのを心から楽しみながら、過ぎ行く時を惜しんでいる。