2022年06月 - 菜花亭日乗
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菜花亭日乗

菜花亭笑山の暇つぶし的日常のつれづれ。 散歩する道筋は、日本酒、俳句、本、音楽、沖縄、泡盛、カメラに...etc

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2022-06-30 (Thu)

2022/06/30 日記 夏越の祓

2022/06/30 日記 夏越の祓

2022/06/30 (木) 旧暦: 6月2日 祝日・節気・雑節・ 朔望:  夏越の祓 日出: 4時28分 日没:  19時00分 月出:  4時57分 月没:  20時10分 月齢:  1.01 潮汐:  大潮 干支:  甲寅 六曜:  先勝 九星:  九紫火星 今日のあれこれ: 夏越の祓 「夏越の大祓とは?茅の輪くぐりの作法や行われる神社を紹介」 https://youtu.be/vHslB7327VU 『名越の祓(なごしのはらえ、なごしのはら...

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2022/06/30 () 旧暦: 62日 祝日・節気・雑節・ 朔望:  夏越の祓 日出: 428分 日没:  1900分 月出:  457分 月没:  2010分 月齢:  1.01 潮汐:  大潮 干支:  甲寅 六曜:  先勝 九星:  九紫火星


今日のあれこれ: 夏越の祓

「夏越の大祓とは?茅の輪くぐりの作法や行われる神社を紹介」

https://youtu.be/vHslB7327VU



『名越の祓(なごしのはらえ、なごしのはらへ)  晩夏

子季語: 夏祓、水無月祓、川祓、七瀬の祓、川社、たかみそぎ
関連季語: 茅の輪、形代、御祓(みそぎ)、節折(よをり)、大祓
解説: 旧暦六月晦日に行なわれた大祓いの神事。茅の輪をくぐり、穢れを託した形代を川や海に
流すことによって禊をする。現在は太陽暦の六月三十日、または月遅れの七月三十一日に
行なわれる。
来歴: 『毛吹草』(正保2年、1645年)に所出。
文学での言及:
 みなつきのなごしのはらへする人は千年の命のぶといふなり よみ人しらず『拾遺集』
 風そよぐ奈良の小川の夕暮は御祓ぞ夏のしるしなりける 正三位家隆『新勅撰集』
実証的見解:
          
もともとは大祓という宮中の行事で、旧暦の六月と十二月の晦日に行われたもの。のちに十二月の大祓は廃れ、疫病などが流行する時期の夏の祓が一般的になった。天皇、皇后、東宮のための大祓は「節折」といい、竹でそれぞれの体を測り、測った長さに竹を折るという儀式。名越の祓の主なものは、茅の輪、形代、川社などである。各地の神社で見られ
る茅の輪は、茅萱を束ねて輪にし、参詣者にくぐらせて祓いとするもの。人形(ひとがた)や形代は、息を吹きかけたり触れたりしてその人の穢れを移し、それを川に流してみそぎ
とするもの。また川社(かわやしろ)は川に斎串(いぐし)を立てて祓いの儀式を行う。』
(季語と歳時記)



夏越の俳句:


・夏越かな氏子総代威儀正し   志水芳秀


・夏越祭空を洗ひて雨上る  門伝史会


・夏越ぼんぼりこんなに大き星ありしか  中戸川朝人


・夏越女というて烏帽子を着て素足  後藤夜半


・のこる罪あらじと漱ぐ夏越かな   本城布沙女


・夏越餅名はみなづきや白撓み  吉野義子




『大祓(おおはらえ、おおはらい)は、日本の神道儀式の祓の1つ。祓は浄化[注釈 1]の儀式として宮中や神社で日常的に行われるが、特に天下万民の罪穢を祓うという意味で大祓という...』(Wikipedia

6
月末と12月末、年2回穢を浄化すると言う考え方及び儀式は、現実に即した実用性があると思う。

心も身体も使い続けていれば、汚れもする、不具合になったりもする。機械ではないのだから、常に同じ調子で生きていけるものでもない。

半年に1回、定期的に心と身体の汚れを落として、綺麗にし、清浄にするというのは、生き生きとした状態を維持するには効果的だと思う。

神社、仏閣へのお参りが日本においては日常的になっているのは、一見宗教的に見えるものが実は実用の方法であったりする合理性が背景にあるのだと思う。

お祓いは気が進まない人も、茅の輪くぐりはやってみても損はないはずだ。





2022-06-29 (Wed)

2022/06/29 日記 鮎

2022/06/29 日記 鮎

2022/06/29 (水) 旧暦: 6月1日 祝日・節気・雑節・ 朔望:  朔 日出: 4時27分 日没:  19時00分 月出:  4時06分 月没:  19時24分 月齢:  0.01 潮汐:  大潮 干支:  癸丑 六曜:  赤口 九星:  八白土星 今日のあれこれ: 鮎 『鮎釣り解禁まであと少しです!川の中を覗いてみたら縄張り鮎が…』 https://youtu.be/v36kNRjZjHc 『鮎(あゆ) 三夏 【子季語】  香魚、年魚、...

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2022/06/29 () 旧暦: 61日 祝日・節気・雑節・ 朔望:  朔 日出: 427分 日没:  1900分 月出:  406分 月没:  1924分 月齢:  0.01 潮汐:  大潮 干支:  癸丑 六曜:  赤口 九星:  八白土星


今日のあれこれ: 鮎

『鮎釣り解禁まであと少しです!川の中を覗いてみたら縄張り鮎が…』

https://youtu.be/v36kNRjZjHc



『鮎(あゆ) 三夏

【子季語】
 香魚、年魚、鮎生簀

【関連季語】
 若鮎、落鮎、鮎狩、鮎汲、通し鮎

【解説】
 夏の川魚の代表。川の水や苔の香りのするところから香魚と呼ばれる。味は淡白で上品。塩焼き、鮎鮓、鮎膾、うるかなど、食べ方はいろいろある。余すところなく食べられ、はらわたの苦味は珍味とされる。鮎漁の解禁は、川によって異なるので注意。

【来歴】
 『花火草』(寛永13年、1636年)に所出。

【文学での言及】
 松浦河河の瀬光り年魚釣ると立たせる妹が裳の裾濡れぬ『万葉集』
 隼人の瀬戸の巌も年魚走る芳野の瀧になほしかずけり 大伴旅人『万葉集』

【実証的見解】
 アユ科の魚。川の下流域で孵化した稚魚はいったん海に入りプランクトンなどを食べて成長する。五センチくらいに成長した鮎は川に戻り、三月から五月ころにかけて遡上を始める。川の上流から中流域にたどり着いた幼魚は櫛形に変形した歯で、岩などに付着したケイソウ類を主食とする。一段と大きくなった鮎は縄張りを作るようになり、縄張りに入ってくる別の鮎に攻撃を仕掛ける。この性質を利用した釣が「友釣り」である。秋になると鮎は、体が橙と黒の婚姻色に変化し、産卵のため下流へ落ち始める。このころの鮎は「錆鮎、落鮎」と呼ばれる。産卵した鮎は、体力を消耗して多くは死んでしまう。それゆえ鮎は、年魚ともいわれる。』
(季語と歳時記)



鮎の俳句:


・鮎の子の白魚送る別れ哉 松尾芭蕉

・又やたぐひ長良の川の鮎鱠 松尾芭蕉


・さらやまやげに此川の鮎鱠 支考

・稲ならばいな葉やみのゝ鮎鱠 支考


・哀れ且市たつ鮎の暮のさび 杉風


・ちり交る鮎に柳や桂川 也有


・鮎くむや桜うぐゐも散花も 加舎白雄


・鮎汲の終日岩に翼かな 蕪村

・若鮎や谷の小笹も一葉行く 蕪村

・鮎くれてよらで過行夜半の門 與謝蕪村

・鮎落てたき火ゆかしき宇治の里 与謝蕪村

・鮎落て宮木とゞまるふもと哉 蕪村


・花の散る拍子に急ぐ小鮎哉 一茶 文化七年庚午(四十八歳)

・鵜の觜をのがれのがれて鮎さびる 一茶


・汲鮎や青山高く水長し 黒柳召波

・我井戸に桂の鮎の雫かな 召波


・貫之の鮎のすしくふ別レ哉 其角

・川は神鮎は領主のたまもかな 其角

・夕だちや傘は破れて鮎の蓋 其角


・五日経ぬあすは戸無瀬の鮎汲ん 向井去来

・死事としらで下るや瀬々の鮎 向井去来


・水音も鮎さびけりな山里は 嵐雪


・大名に馴染の鮎や大井川 許六


・飛ぶ鮎の底に雲ゆく流れかな 鬼貫「鬼貫句選」

・夕暮は鮎の腹見る川瀬かな 鬼貫


・落鮎や日に日に水のおそろしき 千代女




鮎は、今も日本人に愛されている。
清流の河川では鮎漁が解禁になり、食品としても店頭に並ぶようになった。

季語の世界では、もっと愛されているかもしれない。
春の稚鮎から、夏の鮎、秋の落ち鮎まで各季節を追って詠まれている。
 ネット上に公開されている鮎の句は、2000句を遥かに超えている。
 江戸の昔から、有名な俳人たちも鮎の句を読んでいる。

2300
句の中から選び出す作業は、大変だったが、江戸期の著名な俳人の句を選び出してみた。
 その結果が、上の一覧になった。


芭蕉の2句に付いて、
1
句目は、奥の細道周龍の頃、
2
句目は、笈の小文に登場する句で、長良川の鵜飼を楽しんだ際のもの。

解釈は、下記で読むことができる。

『伊 藤 洋のページ
俳聖芭蕉のことなら:「芭蕉DB」』

http://www2.yamanashi-ken.ac.jp/~itoyo/basho/haikusyu/ayunoko.htm

https://www2.yamanashi-ken.ac.jp/~itoyo/basho/haikusyu/ukai.htm


蕪村は、春から秋まで鮎の句を詠んでいる。
鮎が好きだったのだろう。

最後の千代女の句。
細やかな心、優しさに触れることができる千代女の句には珍しく「おそろしき」と言う強い言葉を使っている。
 彼女の晩年の句だろうか。

鮎の生涯は1年、落ち行く先は、次世代への生命の受け渡し、その先は死ぬことに決まっている。水の流れには従う他は無い。
 人の生涯は1年よりは長いが、大方は100年より短い。
1
年か100年の違いがあるだけで、流されていくことには変わりがない。
 千代女の目はよく見える。




2022-06-28 (Tue)

2022/06/28 日記 夏帽子

2022/06/28 日記 夏帽子

2022/06/28 (火) 旧暦: 5月30日 祝日・節気・雑節・ 朔望:  貿易記念日 日出: 4時27分 日没:  19時00分 月出:  3時20分 月没:  18時32分 月齢:  28.65 潮汐:  大潮 干支:  壬子 六曜:  仏滅 九星:  七赤金星 今日のあれこれ: 夏帽子 『こんなに安くていいの?【60代女ひとりお洒落なつば広帽子が1,074円でこのクオリティ】』 https://youtu.be/-roLXtZggXM 『夏帽子:...

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2022/06/28 () 旧暦: 530日 祝日・節気・雑節・ 朔望:  貿易記念日 日出: 427分 日没:  1900分 月出:  320分 月没:  1832分 月齢:  28.65 潮汐:  大潮 干支:  壬子 六曜:  仏滅 九星:  七赤金星


今日のあれこれ: 夏帽子

『こんなに安くていいの?【60代女ひとりお洒落なつば広帽子が1,074円でこのクオリティ】』

https://youtu.be/-roLXtZggXM




『夏帽子: 夏帽、麦稈帽、かんかん帽、パナマ帽

 三夏

夏にかぶる帽子。麦藁帽やパナマ帽も夏帽子であるが、どちらかといえば女性のかぶる鍔広の真っ白な帽子にその印象が濃い。』
(季語と歳時記)



夏帽子の俳句:


・自由が丘の空を載せゆく夏帽子  山田みづえ


・浜風に翼生ひしや夏帽子  鷹羽狩行


・母と子の母の大きな夏帽子  清崎敏郎


・吾子や今少年時代夏帽子  青葉三角草


・日傘より帽子が好きで二児の母  西村和子




今日も名古屋は暑かった。
最高気温37度の昼下がり、直射日光の下を歩くと、太陽の熱と発熱している道路からの照り返しで、目眩がするほど暑かった。
 帽子は被らないが、今日のような日に外を歩く場合、夏帽子は必要だ。

幅広の鍔の夏帽子を被った女性は魅力的に見える。
少しベテランの女性の場合は、日傘も良いが、帽子の場合は、年令を問わず良いものだ。

出来れば、灼熱地獄の都会の街の中では無く、涼しい風がカラカラと白樺の葉を鳴らす、高原の光の中で白く映える夏帽子を見てみたい。





2022-06-27 (Mon)

2022/06/27 日記 紫蘇

2022/06/27 日記 紫蘇

2022/06/27 (月) 旧暦: 5月29日 祝日・節気・雑節・ 朔望:   日出: 4時27分 日没:  19時00分 月出:  2時40分 月没:  17時35分 月齢:  27.65 潮汐:  中潮 干支:  辛亥 六曜:  先負 九星:  六白金星 今日のあれこれ: 紫蘇 『【紫蘇ジェノベーゼ】ゴマで和風に!シソ大量消費!』 https://youtu.be/wzmsPdiyXMg 『紫蘇(しそ)  晩夏 【子季語】  青紫蘇、赤紫蘇、紫...

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2022/06/27 () 旧暦: 529日 祝日・節気・雑節・ 朔望:   日出: 427分 日没:  1900分 月出:  240分 月没:  1735分 月齢:  27.65 潮汐:  中潮 干支:  辛亥 六曜:  先負 九星:  六白金星


今日のあれこれ: 紫蘇

『【紫蘇ジェノベーゼ】ゴマで和風に!シソ大量消費!』

https://youtu.be/wzmsPdiyXMg



『紫蘇(しそ)  晩夏

【子季語】
 青紫蘇、赤紫蘇、紫蘇の実

【解説】
 シソ科の一年草。自生もするが、おもに栽培される。香気があり青紫蘇は刺身のつまなどに、赤紫蘇は梅干の色づけなどに利用される。

【科学的見解】
 シソは、シソ科の一年草で、中国から導入された香草である。日本料理では、様々な料理に薬味やあしらいに使われているため、欠かせないものとなっている。現在の植物分類では、東南アジア原産のエゴマの変種とされている。(藤吉正明記)』
(季語と歳時記)


紫蘇の俳句:


・ひとうねの青紫蘇雨をたのしめり  木下夕爾


・ふるさとの井戸端めくや紫蘇茂る  伊丹三樹彦


・雑草に交らじと紫蘇匂ひ立つ  篠田悌二郎


・一枚で足る紫蘇の葉を摘みに出る  安生かなめ


・口中に紫蘇の実一つ夜の厨  中嶋秀子


・紫蘇しぼりしぼりて母の恋ひしかり  橋本多佳子




急に梅雨が明けて、夏の日照りになった。
紫蘇の葉茂る季節なのだから雨が降って欲しいのだが。

スーパーの店頭には、青梅と紫蘇と漬物用セットが売られている。
 作ろうと思えば作れるのだが、反対の声も聞こえそうで、見るだけで終わってしまう。
 自分の漬けた梅も紫蘇も美味しいに決まっているのだが。


紫蘇の例句を読んでいて、また、男と女の違いになってしまう。

3句は男の句、情景・観念の世界だ。
3句は女性の句、厨・料理の世界で、実生活の裏付けがある。

一粒の紫蘇の実と言えど、その香り味わいは、身体も心も満たしてしまう力を持っている。





2022-06-26 (Sun)

2022/06/26 日記 燕の子

2022/06/26 日記 燕の子

2022/06/26 (日) 旧暦: 5月28日 祝日・節気・雑節・ 朔望:   日出: 4時26分 日没:  19時00分 月出:  2時05分 月没:  16時37分 月齢:  26.65 潮汐:  中潮 干支:  庚戌 六曜:  友引 九星:  五黄土星今日のあれこれ: 燕の子『2022年ツバメさん【芸術的な巣での子育て】』https://youtu.be/itm9cg-9v6U『燕の子(つばめのこ) 三夏【子季語】 子燕、親燕【関連季語】 燕、夏燕、燕の巣【解説...

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2022/06/26 (日) 旧暦: 5月28日 祝日・節気・雑節・ 朔望:   日出: 4時26分 日没:  19時00分 月出:  2時05分 月没:  16時37分 月齢:  26.65 潮汐:  中潮 干支:  庚戌 六曜:  友引 九星:  五黄土星


今日のあれこれ: 燕の子

『2022年ツバメさん【芸術的な巣での子育て】』

https://youtu.be/itm9cg-9v6U



『燕の子(つばめのこ) 三夏

【子季語】
 子燕、親燕

【関連季語】
 燕、夏燕、燕の巣

【解説】
 その年に生まれた燕の子どもである。五、六羽の燕の子が、親から餌をもらうために大きな口を開けて巣から身を乗り出している姿はほほえましい。

【実証的見解】
 燕は、春、南方から渡ってきて繁殖活動に入る。鴉や蛇から子どもを守るために人目の届く軒下などで営巣する。また、前年の巣が残っていればそれを利用する。四月下旬から七月にかけて二回産卵し、孵化後二十日ぐらいで巣立つ。』
(季語と歳時記)



燕の子の俳句:


・街道の子つばめ仰ぐ旅の人   福本スミ子


・どの軒も子燕の口歌ひをり   三村禮子


・口開けてあけて子燕育ちゆく   稲畑廣太郎


・口大き子燕がまづ餌を貰ふ   谷泰子


・燕の子いのちとは無我夢中かな  和田知子


・燕の子今日は次郎が飛び立ちて  武藤善尚


・屋根に並む子つばめみんな同い年   平田はつみ



今日は、燕の子の俳句、7句のみ。





2022-06-25 (Sat)

2022/06/25 日記 鈴蘭

2022/06/25 日記 鈴蘭

2022/06/25 (土) 旧暦: 5月27日 祝日・節気・雑節・ 朔望:   日出: 4時26分 日没:  19時00分 月出:  1時34分 月没:  15時37分 月齢:  25.65 潮汐:  中潮 干支:  己酉 六曜:  先勝 九星:  四緑木星 今日のあれこれ: 鈴蘭 『白樺林とスズラン2022 笛吹市 4K |Birch forest and lily of the valley |山梨県観光スポット』 https://youtu.be/1cQkNR60Gf0 『鈴蘭(すずらん...

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2022/06/25 () 旧暦: 527日 祝日・節気・雑節・ 朔望:   日出: 426分 日没:  1900分 月出:  134分 月没:  1537分 月齢:  25.65 潮汐:  中潮 干支:  己酉 六曜:  先勝 九星:  四緑木星


今日のあれこれ: 鈴蘭

『白樺林とスズラン2022 笛吹市 4K Birch forest and lily of the valley |山梨県観光スポット』

https://youtu.be/1cQkNR60Gf0



『鈴蘭(すずらん) 初夏

【子季語】
 君影草、リリー

【解説】
 ユリ科の多年草。高地の草原に自生するが、栽培種もある。五月 頃、根生した二枚の葉の脇から葉より短い花茎がのび、風鈴形の 白い小さな花が下向きにいくつも咲く。
 花には芳香があるが、毒草である。』
(季語と歳時記)



鈴蘭の俳句:


・霧ヶ峰晴れ鈴蘭とグライダー   藤原照子


・六月の鈴蘭は咲く北の国  高木晴子


・鈴蘭のひと粒づつに光あり   永野由美子


・枕辺に鈴蘭手術前夜なり  品川鈴子


・手術室出て鈴蘭の香と思ふ   大坪景章


・鈴蘭の花束をもて退院す   大橋敦子


・あの人もこの人も死ぬ鈴蘭摘  飯島晴子


・すずらんや夢を見すぎる悪い癖   わたなべじゅんこ




今日はまだ6月なのだが、群馬県伊勢崎市で40.2度を記録し、6月の国内最高気温を更新したそうだ。

まだ、梅雨に入ったばかりのはずだが、名古屋でも梅雨明けを思わせる蒸し暑さだった。

こんな日には、白樺林に鈴蘭の可愛い花が揺れる場所を歩いている積りになったほうが涼しい。

鈴蘭の句を読んでいて、白樺林だけではなく意外なところに咲いていることが判った。
 意外な場所とは、病院の入院病棟だ。

俳人たちは、手術前夜も、手術当日も、退院する日も
鈴蘭の可憐な花と香りに寄り添われている。
入院患者の不安な気持ちには鈴蘭の姿は安らぎを感じさせるのだろう。


そう思って鈴蘭の句を読んでいると、飯島の句に出会った。
“飯島晴子らしい句だ
確かに真実、その通り
しかし、鈴蘭の花咲く野にいるのだから、此処にも彼処にもと声弾ませて摘めば良いのに!
チョイと小意地が悪いね“
と思った。

その先に、わたなべの句があった。
“そうか、鈴蘭は、夢を見すぎる癖があるそうな
夢を見るのは良いが、何事も過ぎてはいけない
夢も程々に!”
と。


今日も
白樺の林で
入院病棟のベッドの側に
鈴蘭は可愛く咲いているに違いない。



2022-06-24 (Fri)

2022/06/24 日記 心太

2022/06/24 日記 心太

2022/06/24 (金) 旧暦: 5月26日 祝日・節気・雑節・ 朔望:   日出: 4時26分 日没:  19時00分 月出:  1時07分 月没:  14時37分 月齢:  24.65 潮汐:  若潮 干支:  戊申 六曜:  赤口 九星:  三碧木星 今日のあれこれ: 心太 『【高知では当たり前⁉】ところてんの変わった食べ方とは・・・!?』 https://youtu.be/wAHdtHNBFk4 『心太(ところてん) 三夏 【子季語】  ...

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2022/06/24 () 旧暦: 526日 祝日・節気・雑節・ 朔望:   日出: 426分 日没:  1900分 月出:  107分 月没:  1437分 月齢:  24.65 潮汐:  若潮 干支:  戊申 六曜:  赤口 九星:  三碧木星


今日のあれこれ: 心太

『【高知では当たり前】ところてんの変わった食べ方とは・・・!?』

https://youtu.be/wAHdtHNBFk4



『心太(ところてん) 三夏

【子季語】
 心天、こころぶと、こころてん、心太突き

【解説】
天草を煮て寒天質を取り出し、冷やし固めたものを心太突きで突き出し、酢・醤油・蜜などで食べる(一般に関西は蜜・関西は酢醤油)。
 井戸水、山水で冷やした心太を暑い屋外で食べるのは夏の醍醐味のひとつ。江戸時代には街中で、心太を空中に突き上げ、皿で受け止めるなど、曲突きをするところてん売りがいて、話題を集めた。』
(季語と歳時記)



心太の俳句:


・清滝の水汲ませてや心太  芭蕉


・ところてん逆しまに銀河三千尺  蕪村


・ところてん外に名を得し花の街  井原西鶴


・旅人や山に腰かけて心太  小林一茶


・ところてん酢みそで食す島の味   陶山泰子


・心太京には京の酢の香   德田千鶴子




急に梅雨のお天気になり、湿度100%かと言いたくなる蒸し暑さになった。

こうなると口に入れるものも涼しいものが欲しくなる。
アイスクリームやアイスキャンデーも良いが、日本の季節感を求めれば、心太だ。


例句を読んでみると、江戸期の著名俳人たちも心太の句を読んでいる。
 日本の夏には昔から欠かせないものだったことが判る。

食べ物については地域性があるが、心太もその一つだ。
心太そのものは変わりがないが、タレは地域によって異なる。
 例句の陶山は島としか書いていないので地名は分からないが、酢味噌と言っている。
 徳田は京の酢と言っているが、一般的には関西は黒蜜と言われている。京住まいなのだが、出身は違うのかもしれない。

名古屋生まれの者は、矢張り酢の心太であり、黒蜜では心太を食べることにはならない。

食べ物は、難しい。


全国の心太の味を調査しているサイトがある。

とこマップ
https://www.rakuten.ne.jp/gold/i-kappa/tokomap%20folder/tokomap/


■ 関東以北、または全国一般・・・二杯酢(酢醤油)

■ 中部地域・・・三杯酢

■ 関西・・・黒蜜

■ 四国・・・ダシ汁

動画の高知県はデータの通り、出し汁となっている。





2022-06-23 (Thu)

2022/06/23 日記 沖縄忌

2022/06/23 日記 沖縄忌

2022/06/23 (木) 旧暦: 5月25日 祝日・節気・雑節・ 朔望:  沖縄慰霊の日 日出: 4時25分 日没:  19時00分 月出:  0時41分 月没:  13時37分 月齢:  23.65 潮汐:  長潮 干支:  丁未 六曜:  大安 九星:  二黒土星 今日のあれこれ: 沖縄忌 『沖縄戦から77年「慰霊の日」 ウクライナで侵攻...平和願う』 https://youtu.be/jjzxtidxS5Q 『沖縄忌(おきなわき/おきなはき)  ...

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2022/06/23 () 旧暦: 525日 祝日・節気・雑節・ 朔望:  沖縄慰霊の日 日出: 425分 日没:  1900分 月出:  041分 月没:  1337分 月齢:  23.65 潮汐:  長潮 干支:  丁未 六曜:  大安 九星:  二黒土星


今日のあれこれ: 沖縄忌

『沖縄戦から77年「慰霊の日」 ウクライナで侵攻...平和願う』

https://youtu.be/jjzxtidxS5Q



『沖縄忌(おきなわき/おきなはき)  仲夏

【子季語】
 慰霊の日

【解説】
六月二十三日。太平洋戦争の終わりの頃、沖縄は日米の最後の決戦地になり、多くの民間人が犠牲になった。
 沖縄の日本軍が壊滅した昭和二十年六月二十三日のこの日を、沖縄県慰霊の日とした。』
(季語と歳時記)


沖縄忌・慰霊の日の俳句:


・雷低くとどろき沖縄慰霊の日   田中芳夫


・「礎」より声の聴こゆる沖縄忌   吉澤恵美子


・沖縄忌叔父の名見ゆる碑銘あり   石川博臣


・沖縄忌ハイビスカスは火の色に   中里よし子


・鉄砲百合沖向く沖縄慰霊の日   小張昭一




今日は6月23日、沖縄慰霊の日。
平和祈念公園の平和の礎では、式典が催行された。

沖縄の南国の光に満ちた公園。
紺碧とエメラルドグリーンの海を渡って来る風。
いつもは静かな自然の美しい光景だ。

海の近くにある平和の礎。
沖縄県民の鎮魂の場所だ。

それよりもう少し南の陸地に黎明の塔がある。
1945
623日第32軍司令官の牛島満大将と参謀長の長勇中将が自決をした場所で平和の場所ではなく戦闘の場所、戦地だ。

それ程離れていないひめゆりの塔は今はバスが並ぶ観光地だが、ひめゆり学徒の戦地である。
 沖縄の至る所に戦地がある。

今のウクライナの様子を見れば、同じ状態と言える。

貴重な平和を守っていくには決意が必要だと思う。





2022-06-22 (Wed)

2022/06/22 日記 柚の花

2022/06/22 日記 柚の花

2022/06/22 (水) 旧暦: 5月24日 祝日・節気・雑節・ 朔望:   日出: 4時25分 日没:  19時00分 月出:  0時15分 月没:  12時37分 月齢:  22.65 潮汐:  小潮 干支:  丙午 六曜:  仏滅 九星:  一白水星 今日のあれこれ: 柚の花 『【家庭菜園】レモンと柚子の花が咲き始めました』 https://youtu.be/g7BVT5g1T_s 『柚の花(ゆのはな) 初夏 【子季語】  柚子の花、...

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2022/06/22 () 旧暦: 524日 祝日・節気・雑節・ 朔望:   日出: 425分 日没:  1900分 月出:  015分 月没:  1237分 月齢:  22.65 潮汐:  小潮 干支:  丙午 六曜:  仏滅 九星:  一白水星


今日のあれこれ: 柚の花


『【家庭菜園】レモンと柚子の花が咲き始めました』

https://youtu.be/g7BVT5g1T_s




『柚の花(ゆのはな) 初夏

【子季語】
 柚子の花、花柚子、花柚

【解説】
 ミカン科の常緑樹。実を採るために山や畑で栽培される。初夏に 五弁の白い小さな花をつける。芳香を放つ花である。

【科学的見解】
柚子(ユズ)は、中国原産の外来柑橘類である。一般的に柑橘類は温暖な場所を好むが、この種は耐寒性があるため、山地などでも栽培が可能である。ユズの仲間としては、花柚子(ハナユズ)が存在し、実付きが良いことから庭木としてよく植栽されている。(藤吉正明記)』
(季語と歳時記)



柚の花の俳句:


・坂下る柚の花明りみほとりに   甲州千草


・いつも佇つ夕づくころを柚子の花  森澄雄


・雨上がるたび柚の花の咲けること  石田郷子


・吸物にいさゝか匂ふ花柚かな  正岡子規


・尚生きて絶え間なく降る柚子の花  飯島晴子




5
月に咲く柚子の花の香りと6月のそれとは少し違う気がする。
 5月のそれは、軽やかな風に乗って清々しい。6月梅雨の季節になれば、湿気を含んだ重い空気は、濃密な香りになる。
 梅雨の雨の中、柚の花の香りに立ち尽くすのも好いことだ。


柚子の花の香りは、心を落ち着かせる力を秘めているようだ。
 子規も飯島も柚子の花の香りの中で、素直な真っ直ぐな心で柚子の花の香りを愛でている。





2022-06-21 (Tue)

2022/06/21 日記 夏至

2022/06/21 日記 夏至

2022/06/21 (火) 旧暦: 5月23日 祝日・節気・雑節・ 朔望:  夏至、下弦 日出: 4時25分 日没:  19時00分 月出:  #NAME? 月没:  11時35分 月齢:  21.65 潮汐:  小潮 干支:  乙巳 六曜:  先負 九星:  九紫火星 今日のあれこれ: 夏至 『まるおの母 まるこの宿根草と低木の庭 2022 06 21 今日は、夏至ですね❗️朝から蒸し暑くなりそうな気配。ギョリュウ ロゼアが満開に。百合、ヘメ...

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2022/06/21 () 旧暦: 523日 祝日・節気・雑節・ 朔望:  夏至、下弦 日出: 425分 日没:  1900分 月出:  #NAME? 月没:  1135分 月齢:  21.65 潮汐:  小潮 干支:  乙巳 六曜:  先負 九星:  九紫火星


今日のあれこれ: 夏至

『まるおの母 まるこの宿根草と低木の庭 2022 06 21 今日は、夏至ですね朝から蒸し暑くなりそうな気配。ギョリュウ ロゼアが満開に。百合、ヘメロカリスが少しずつ咲いてきました。』

https://youtu.be/zqC66gAUfFY



『夏至(げし) 仲夏

【子季語】
 夏至の日

【解説】
 二十四節気の一つ。この日北半球では、太陽は最も高いところに あって一年中で昼が一番長い。
 だが、実際には梅雨のさ中である ために、からりとした晴天に恵まれることはあまりない。』
(季語と歳時記)



夏至の俳句:


・木曽馬の遊びて夏至となりにけり  森田 峠


・野花摘む少女に夏至の祭くる  岩崎照子


・父と子の羽根打ち続く夏至の朝   片岡静子


・飯食ひに出て肩濡るる夏至の雨  草間時彦


・菩提樹の夏至の樹肌に手を添えて  高澤良一


・夕暮れの明るさ残し夏至の雨   今村映水




今日は夏至だった。
昨日から、急に空気の湿り具合が違い、蒸し暑くなった。
今日は雨になったが、蒸し暑い雨になった。

夏至は名のみではない。
暦の力強さを感じた今日だった。





2022-06-20 (Mon)

2022/06/20 日記 紫蘭

2022/06/20 日記 紫蘭

2022/06/20 (月) 旧暦: 5月22日 祝日・節気・雑節・ 朔望:   日出: 4時25分 日没:  18時59分 月出:  23時48分 月没:  10時30分 月齢:  20.65 潮汐:  小潮 干支:  甲辰 六曜:  友引 九星:  八白土星 今日のあれこれ: 紫蘭 「満開のシラン2022 じっちゃん花物語」 https://youtu.be/lBghkBO7VVg 『紫蘭(しらん) 初夏 【子季語】  白及 【解説】 ラン科の多年草...

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2022/06/20 () 旧暦: 522日 祝日・節気・雑節・ 朔望:   日出: 425分 日没:  1859分 月出:  2348分 月没:  1030分 月齢:  20.65 潮汐:  小潮 干支:  甲辰 六曜:  友引 九星:  八白土星


今日のあれこれ: 紫蘭

「満開のシラン2022 じっちゃん花物語」

https://youtu.be/lBghkBO7VVg



『紫蘭(しらん) 初夏

【子季語】
 白及
【解説】
ラン科の多年草。西日本の山中に自生するが、多くは観賞 用に栽培される。葉は披針形で長さ二〇~四〇センチ。五~六月、高さ三〇~七〇センチの茎の先に、径約三センチの紅紫色の花を数個まばらにつける。

【科学的見解】
 紫蘭(シラン)は、本州から沖縄の日当たりのよい湿地に生える多年草であり、園芸目的として庭先や公園などにもよく植栽されている。花の色が白いシロバナシランや葉の縁が白色のフクリンシランなども栽培されている。近年、野生個体のものは、急激に減少し、絶滅危惧種になっている。(藤吉正明記)』
(季語と歳時記)



紫蘭の俳句:


・大和路や紫蘭の中に陰れ仏   西重正


・紫蘭咲く葉のゆれて雨たえまなし   小嶋紘一


・風透る庭に紫蘭の咲き揃ふ   吉田眞弓




水無月の雨の中、紫蘭は咲いている。
紫蘭は特に場所を選ぶことも無いようで、晩春から初夏にかけての季節、よく見かける。

家の庭にも紫蘭は咲いている。
昔、姉が持ってきてくれたのを庭に植えたのが始まりだった。
 それが外構の石垣の下、近くの道路のナンキンハゼの根元に広がって、この辺りは昔から私達の土地というように、毎年咲き競っている。

紫蘭を呉れた姉はもう亡くなってしまった。
しかし、紫蘭は姉のように我が家の辺りを、明るく照らしていてくれている。




2022-06-19 (Sun)

2022/06/19 日記 父の日

2022/06/19 日記 父の日

2022/06/19 (日) 旧暦: 5月21日 祝日・節気・雑節・ 朔望:  父の日 日出: 4時25分 日没:  18時59分 月出:  23時19分 月没:  9時21分 月齢:  19.65 潮汐:  中潮 干支:  癸卯 六曜:  先勝 九星:  七赤金星 今日のあれこれ: 父の日 『父の日“プレゼント贈る”増加 理由は「コロナで家族の大切さ」・・・「手紙」がうれしい(2022年6月16日)』 https://youtu.be/LyPKy3u7_zc ...

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2022/06/19 () 旧暦: 521日 祝日・節気・雑節・ 朔望:  父の日 日出: 425分 日没:  1859分 月出:  2319分 月没:  921分 月齢:  19.65 潮汐:  中潮 干支:  癸卯 六曜:  先勝 九星:  七赤金星


今日のあれこれ: 父の日

『父の日“プレゼント贈る”増加 理由は「コロナで家族の大切さ」・・・「手紙」がうれしい(2022616)

https://youtu.be/LyPKy3u7_zc



『父の日(ちちのひ)  仲夏

【解説】
六月の第三日曜日。子どもたちが父親に感謝を捧げ、また、すでに父になった子が亡き父を偲ぶ日でもある。
 米国で提唱され、第二次大戦後、日本でも広がった。カーネーションを贈る母の日に比べ認知度は低いともいうが、最近は男物の贈り物を勧めるデパートなどのPRで一般化している。』
(季語と歳時記)



父の日の俳句:


・亡父の杖いまも艶やか父の日よ   柳沢杏


・父恋のつとにつのる日父の日来   辻由紀


・父の背に負はれし温み父の日くる   田中藤穂


・薔薇生けてくれて父の日なりしかな   松本つよし


・父の日を忘れし夫に酒届く   山本潤子


・父の日を一家総出で盛り上げる   辻美奈子




今日は、6月の第3日曜日、父の日だ。
個人的には、子供の頃からお母さん子だったので、母の日はよく覚えているが父の日はあまり覚えていない。
 長ずるに連れ、また父が亡くなってから、時の経過とともに父の存在を親しく感じるようになった。
 一般的にも、その様な人が多いのではと思うが...

父の日の句を読んでいても、同じ様な印象を受けた。
上の3句は、父の日に想う父の句だ。
3
句とも女性の句だが、男でも同じだろうと思う。

下の3句は、まだ生きている父が父の日を祝われている句だ。
 父思いの子に祝福されて生き仏様も極楽の日を迎えられて、真に喜ばしい。

しかし、最後の句。
この家は、どんな家なのだろうか一度後学のために、訪問させていただきたいと思わされた。
父が素晴らしい人なのか、母が素晴らしく盛り上げる人なのか、一家総出で素晴らしいのか、すべて当てはまるのか...

そんな父の日があると知ることが出来ただけでも、数多い句を読んだ、甲斐があった。




2022-06-18 (Sat)

2022/06/18 日記 籐椅子

2022/06/18 日記 籐椅子

2022/06/18 (土) 旧暦: 5月20日 祝日・節気・雑節・ 朔望:   日出: 4時24分 日没:  18時59分 月出:  22時45分 月没:  8時08分 月齢:  18.65 潮汐:  中潮 干支:  壬寅 六曜:  赤口 九星:  六白金星 今日のあれこれ: 籐椅子 『【公式】リクライニングチェア琥珀~こはく~CM』 https://youtu.be/zH2csDqZNeU 『籐椅子(とういす) 三夏 【子季語】  藤寝椅子 【...

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2022/06/18 () 旧暦: 520日 祝日・節気・雑節・ 朔望:   日出: 424分 日没:  1859分 月出:  2245分 月没:  808分 月齢:  18.65 潮汐:  中潮 干支:  壬寅 六曜:  赤口 九星:  六白金星


今日のあれこれ: 籐椅子

『【公式】リクライニングチェア琥珀~こはく~CM

https://youtu.be/zH2csDqZNeU



『籐椅子(とういす) 三夏

【子季語】
 藤寝椅子

【解説】
籐の茎で編んだ夏用の椅子のことである。
編み目から風が通り、涼しく気持ちがよい。
見た目にも涼しさが感じられるが、ひんやりとした肌触りがまた心地良い。
仰向けに寝ることができるような籐寝椅子もある。』
(季語と歳時記)



籐椅子の俳句:


・飴いろの籐椅子父の半世紀   富川明子


・在りし日の向きに籐椅子置かれあり  上田五千石


・籐椅子や今なほ亡父の指定席   石川かおり


・籐椅子やおもふは父の褒めことば   吉野のぶ子


・籐椅子の凹み懐かし父のもの   和田郁子




丁度2年前、季語「籐椅子」のイメージには亡き父の面影があることを書いた。

2020/06/16  日記 籐椅子」
https://nabanatei.com/blog-entry-8069.html


今日また、籐椅子の句を読んでみても、同じ想いがあった。
新しく5句を選んでみた。

他人にとっては単なる籐椅子だが、詠んだ人にとって、その籐椅子は単なる椅子ではない。
想いが一体となった情緒的なものなのだ。



父とは関係ないが、六月は籐椅子の季節でもある。
籐椅子がテーマの曲ではないが、「水無月の夜」には籐椅子は欠かせないと歌う情趣に溢れた曲がある。


井上陽水 「水無月の夜」

Uta-Net
https://www.uta-net.com/movie/59314/


この歌を創ったとき、陽水はいくつだったろう。




2022-06-17 (Fri)

2022/06/17 日記 さくらんぼ

2022/06/17 日記 さくらんぼ

2022/06/17 (金) 旧暦: 5月19日 祝日・節気・雑節・ 朔望:   日出: 4時24分 日没:  18時59分 月出:  22時03分 月没:  6時54分 月齢:  17.65 潮汐:  中潮 干支:  辛丑 六曜:  大安 九星:  五黄土星 今日のあれこれ: さくらんぼ 『山形県 待ちに待ったさくらんぼシーズン到来』 https://youtu.be/NbOcIUt_nYk 『桜桃の実(おうとうのみ、あうたうのみ) 仲夏 【子季...

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2022/06/17 () 旧暦: 519日 祝日・節気・雑節・ 朔望:   日出: 424分 日没:  1859分 月出:  2203分 月没:  654分 月齢:  17.65 潮汐:  中潮 干支:  辛丑 六曜:  大安 九星:  五黄土星


今日のあれこれ: さくらんぼ

『山形県 待ちに待ったさくらんぼシーズン到来』

https://youtu.be/NbOcIUt_nYk



『桜桃の実(おうとうのみ、あうたうのみ) 仲夏

【子季語】
 桜桃、さくらんぼ

【解説】
 一般にさくらんぼと呼ばれているものは、西アジア原産の西洋実桜とその改良栽培種。やや黄味がかったみずみずしい赤い実が、二つに分かれた細く長い柄の先に垂れているのは、何とも可憐。

【科学的見解】
 一般的に桜桃として栽培されているものの多くは、セイヨウミザクラ(甘果桜桃)と呼ばれるもので、バラ科に属する落葉高木である。セイヨウミザクラは、明治以降日本へ導入された後、主に山形県で海外品種をもとに育種が行われ、日本の代表品種である「佐藤錦」や「紅秀峰」等の品種が作出された。本種の果実は、二~三センチメートルの大きさで、成熟期には十五から二十度ほどの糖度となる。雨にあたると実が裂果してしまうため、ハウスなどで雨除け栽培がおこなわれている。(藤吉正明記)』
(季語と歳時記)



さくらんぼの俳句:


・さくらんぼ里の日に照り風に照り   梅田武


・さくらんぼこの国いまだ捨て難し   徳田千鶴子


・さくらんぼどこに置いても艶めきぬ   穂苅照子


・さくらんぼ置けば明るき居間となる   稲畑汀子


・さくらんぼさくらんぼ笑みが自づから   滝沢伊代次


・さくらんぼころころ笑ふ人とゐる   高野春子


・さくらんぼふふみ幸せふふみけり   樺山翠


・さくらんぼ寄り添ふ二つ眩しかり   藤原はる美


・さくらんぼ君の唇染め上げて   稲畑廣太郎


・さくらんぼをさなさのこる妻の口  椎橋清翠


・さくらんぼ数へて食べて妻若し  下村ひろし




さくらんぼも桜桃も同じ果物だが、季語としては違いがあるようだ。
 詠まれている句はさくらんぼの方が圧倒的に多い。
さくらんぼという言葉には、心を惹き付ける力があるようだ。

数多いさくらんぼの例句を読んで、今更ながらさくらんぼの「幸せ力」とでも称すべき力を認めざるを得なかった。

この季節、苺狩も楽しいが、さくらんぼ狩りはもっと楽しみが多い。苺は果物で終わってしまうが、さくらんぼは果物だけでは終わらない。

さくらんぼが実る光景も美しい、それは最初の2句に詠まれている。

普通の果物と違い、さくらんぼは家の中に持って帰り、食卓に置いただけで変わるのだ。
 次の2句、居間に置いても、どこに置いても、その場が明るく艶めくのだ。

そして、それからだ、魔法が始まるのは
滝沢、高野、樺山の詠むように、さくらんぼは自ら笑い、近くの人をコロコロ笑わせ、口に入れるとその人を幸せにする力を持っているのだ。


藤原の句に出会って、さくらんぼを目の前にして、一寸幸せ度が足りないなと感じた。
さくらんぼがあるのに何が足りないのだろう?

その疑問は、下の3句を読んで解った。

いい年をした男が3人、口を揃えて、言っている。
眼の前でさくらんぼを食べている妻に惚れ直したと。

藤原は独りでさくらんぼを目の前に置いているのだ。
足りないのは、目の前に居ないもう一人だ。

若い二人なら、勿論、さくらんぼを目の前に置けば、幸せを感じることが出来る。

若くない二人でも、心配はいらぬ。
さくらんぼを摘んで、口に放り込んで、“ああ幸せ!!”と食べれば、目の前のいつもは難し顔の男も、年を忘れて妻の唇を見て、若々しさに魅せられてしまうのだ。


さくらんぼを買いに行こう。
老いも若きも、二人で食べよう。

そして、幸せになろう。




2022-06-16 (Thu)

2022/06/16 日記 栗の花

2022/06/16 日記 栗の花

2022/06/16 (木) 旧暦: 5月18日 祝日・節気・雑節・ 朔望:   日出: 4時24分 日没:  18時58分 月出:  21時13分 月没:  5時41分 月齢:  16.65 潮汐:  大潮 干支:  庚子 六曜:  仏滅 九星:  四緑木星 今日のあれこれ: 栗の花 『【風に揺れる 栗の花】 岐阜市 2022年6月  Gifu-Japan』 https://youtu.be/KwG75WXZ-pw 『栗の花(くりのはな) 仲夏 【子季語】  花栗...

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2022/06/16 () 旧暦: 518日 祝日・節気・雑節・ 朔望:   日出: 424分 日没:  1858分 月出:  2113分 月没:  541分 月齢:  16.65 潮汐:  大潮 干支:  庚子 六曜:  仏滅 九星:  四緑木星


今日のあれこれ: 栗の花

『【風に揺れる 栗の花】 岐阜市 20226月  Gifu-Japan

https://youtu.be/KwG75WXZ-pw



『栗の花(くりのはな) 仲夏

【子季語】
 花栗、栗咲く

【解説】
 ブナ科の落葉高木。雌、雄同株で長い雄花の花穂の下に短い雌花 がつく。雌花は受粉すると栗のイガになる。梅雨どきに木を覆う ように淡黄白色の花穂が垂れ下がり独特の青臭い匂いを放つ

【科学的見解】
 栗(クリ)は、北海道西部から九州の丘陵地や山地に生育している。クリの花は、虫媒花であるため、独特の匂いを放つことでハエやアブなどの昆虫を惹きつけ、効率的な受粉を行っている。クリは、日本原産の果樹であり、縄文・弥生時代の頃から食用もしくは建材として利用されてきた。クリの仲間としては、外国原産のシナグリやヨーロッパグリなどが挙げられる。(藤吉正明記)』
(季語と歳時記)



栗の花の俳句:


・雨暗き木立に栗の花白し  正岡子規


・花栗のちからかぎりに夜もにほふ  飯田龍太


・花栗の園アダムゐてイヴがゐて  鷹羽狩行


・何故か気のはれぬひと日や栗の花   加藤千春


・花栗に寄りしばかりに香にまみる  橋本多佳子


・花栗の香や修羅道へ迷ひ込む   岩月優美子


・花栗の香や明方は死が親し  岡本眸




梅雨の季節、栗は花を咲かせる。
子規は栗の花は白いと詠んでいるが、真っ白ではない。
飯田の詠む様に、栗の花は色より匂い又は臭いに個性がある。
 解説に書かれている通り、栗の花の匂いは虫を引き寄せるために強い香を放つ。
 しかも、夜力の限りにおいを放つという。

3
人目の男性俳人の鷹羽は男らしく客観的だ。
栗の花咲く園には、アダムとイヴが居ると言う。

栗の花のにおいを知らない人には理解が難しいが、解説には青臭いと書かれているがイカが腐ったにおいと表現されることもある。
 もっとわかり易く言われるのは、人間の男の出す精液のにおいに例えられる。確かに似ている。

4句は女性の句だ。

加藤は栗の花咲く日、気が晴れないという。
情緒不安定になるのだろう、書いてはいないが、原因は花のにおいかも知れない。

橋本は香にまみれたという。髪の毛に入り込めば、一寸鬱陶しいかもしれない。

この二人は、一寸ねと言った態度だ。
しかし、下の二人は、激しい亢ぶりだ。

岩月は香りに導かれて修羅の道に行くことを覚悟した。
岡本はもっと激しい、長い亢ぶりの夜が明けるともう死が近くに居るという。

恐るべし栗の花





2022-06-15 (Wed)

2022/06/15 日記 蟻

2022/06/15 日記 蟻

2022/06/15 (水) 旧暦: 5月17日 祝日・節気・雑節・ 朔望:   日出: 4時24分 日没:  18時58分 月出:  20時11分 月没:  4時34分 月齢:  15.65 潮汐:  大潮 干支:  己亥 六曜:  先負 九星:  三碧木星今日のあれこれ: 蟻『大阪空港で「アルゼンチンアリ」が“大量繁殖” 機器に入り込み影響を及ぼすおそれも(2022年4月5日)』https://youtu.be/VXu2N6m1Wa4『蟻(あり) 三夏子季語: 山蟻、女王...

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2022/06/15 (水) 旧暦: 5月17日 祝日・節気・雑節・ 朔望:   日出: 4時24分 日没:  18時58分 月出:  20時11分 月没:  4時34分 月齢:  15.65 潮汐:  大潮 干支:  己亥 六曜:  先負 九星:  三碧木星


今日のあれこれ: 蟻

『大阪空港で「アルゼンチンアリ」が“大量繁殖” 機器に入り込み影響を及ぼすおそれも(2022年4月5日)』

https://youtu.be/VXu2N6m1Wa4



『蟻(あり) 三夏

子季語: 山蟻、女王蟻、雄蟻、大蟻、蟻の道、蟻の列、蟻の塔、蟻塚

解説: 夏の間、集団で食料を集める働き者の小さな虫。甘いものや昆虫の死骸などに群がる。家の中にも入り込んでくる。

文学での言及: イソップ物語「アリとキリギリス」

実証的見解: ハチ目アリ科に属する昆虫の総称である。体長は一ミリから三センチくらい。胸部と腹部の間にくびれを持つ。雌で生殖能力のある女王蟻と雄蟻、生殖能力のない雌の働き蟻とで社会生活を営む。体色は黒いものが多いが、褐色や赤色などの種類もある。繁殖行動を行う雄蟻と女王蟻は翅をもつ。地中や腐った幹に巣を作る。』
(季語と歳時記)



蟻の俳句:


・雨後の蟻きらりきらりと現れし  成瀬正俊


・影もなく蟻の地面のありにけり  嶋田一歩


・花芭蕉仰げば蟻のかくれゆく  辻雪子


・一匹の蟻ゐて蟻がどこにも居る  三橋鷹女


・杏の核真っ赤に蟻の総掛かり  高澤良一


・運ばれてをるかの蟻の運びをり  佐々木六戈



昨日も今日も雨が降り続いた。
お陰で道を歩くのが気楽だった。
最近は、歩いている道路に蟻が歩いていることが多い。
何か動いていると見ると蟻が一生懸命這っている。

こちらが歩いていくのに避けることもなくマイペースで這っている。
 見えているから踏まないようにして歩くのだが、気づかなければ踏んでいるに違いない。

子供の頃は、蟻は遊びの対象で、蟻の生命なぞ考えることもなかった。
 蟻の巣穴に花火を突っ込んで爆発させたこともあった。
今はそんなことをする気持ちはないが。

女王蟻は兎も角として、働き蟻は只管外に出て何かを巣穴に運び込むだけだ。
 日々のその仕事に倦むことも悩むこともなく。

働いて働いて、それで生命が果てれば、それでお終い。
それが働き蟻なのだ。





2022-06-14 (Tue)

2022/06/14 日記 翡翠

2022/06/14 日記 翡翠

2022/06/14 (火) 旧暦: 5月16日 祝日・節気・雑節・ 朔望:  望 日出: 4時24分 日没:  18時57分 月出:  18時59分 月没:  3時38分 月齢:  14.65 潮汐:  大潮 干支:  戊戌 六曜:  友引 九星:  二黒土星 今日のあれこれ: 翡翠 『#カワセミ#翡翠#川蝉#四季の森公園#鳥 2022年6月8日』 https://youtu.be/S6_Y8RwaS8s 『翡翠(かわせみ、かはせみ) 三夏 【子季語】  川...

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2022/06/14 () 旧暦: 516日 祝日・節気・雑節・ 朔望:  望 日出: 424分 日没:  1857分 月出:  1859分 月没:  338分 月齢:  14.65 潮汐:  大潮 干支:  戊戌 六曜:  友引 九星:  二黒土星


今日のあれこれ: 翡翠

#カワセミ#翡翠#川蝉#四季の森公園#鳥 202268日』

https://youtu.be/S6_Y8RwaS8s



『翡翠(かわせみ、かはせみ) 三夏

【子季語】
 川蝉、かはせび、しようびん、ひすい、翡翠(ひすい)

【関連季語】
 山翡翠、赤翡翠

【解説】
 渓流などで水中の魚を狙う翡翠色の鳥。高いところから急降下して、魚をたくみに捕らえる。四季を通じてみられるが、水辺にいる様子が涼しげなので夏の季語とする。

【来歴】
 『毛吹草』(正保2年、1645年)に所出。

【実証的見解】
 ブッポウソウ目カワセミ科の鳥類。日本全土に生息し、渓流などの水辺に見られる。全長は十七センチほど。嘴が長く、頭が大きい。色は全体的に青く、腹部はオレンジ色。からだの色が鮮やかなため「空飛ぶ宝石」と呼ばれ、「翡翠(ひすい)」の字を当てる。水面に突き出た枝や杭に止まったり、空中でのホバリング(停止飛行)をして魚を待構える。魚が水面近くまで上がってくるとダイビングをしてくちばしで捕らえる。』
(季語と歳時記)



翡翠の俳句:


・翡翠や紺碧の空欠くるなし   沼田巴字


・翡翠は川の宝石光り飛ぶ  竹葉英一


・翡翠や水澄んで池の魚深し  正岡子規


・翡翠や古刹に一瞬水の音   岸本順子


・翡翠の翔ぶや一瞬彩残し   小倉純




カワセミは、宝石の翡翠(ひすい)と同じ字を貰いカワセミと呼ばれている。
 それ程、美しい鳥だ。

美しい姿で、川面近くの枝や杭や岩や水面のよく見えるところに止まり、水中の獲物を狙い続ける。

チャンスが来れば、一瞬の間に水に飛び込み、獲物をくわえていた場所に戻ってくる。

絵になる鳥なので、鳥を撮るカメラマンには格好の被写体になる。

俳人たちは、同じ様にカメラは用いず、言葉を使ってその瞬間を光景を切り取っている。

動画も俳句も同じ様に美しい。




2022-06-13 (Mon)

2022/06/13 日記 植田

2022/06/13 日記 植田

2022/06/13 (月) 旧暦: 5月15日 祝日・節気・雑節・ 朔望:   日出: 4時24分 日没:  18時57分 月出:  17時43分 月没:  2時53分 月齢:  13.65 潮汐:  中潮 干支:  丁酉 六曜:  先勝 九星:  一白水星 今日のあれこれ: 植田 『2022 5 3 田植え』 https://youtu.be/xau-X0Ko_v0 『植田(うえた、うゑた) 仲夏 【子季語】  早苗田、五月田 【解説】  田植を...

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2022/06/13 () 旧暦: 515日 祝日・節気・雑節・ 朔望:   日出: 424分 日没:  1857分 月出:  1743分 月没:  253分 月齢:  13.65 潮汐:  中潮 干支:  丁酉 六曜:  先勝 九星:  一白水星


今日のあれこれ: 植田

『2022 5 3 田植え』

https://youtu.be/xau-X0Ko_v0



『植田(うえた、うゑた) 仲夏

【子季語】
 早苗田、五月田

【解説】
 田植を終えてまもない田。苗が動かないように田水が満々と張られ、空や周囲の風景を映している。
 稲の苗を植える田も植田という。』
(季語と歳時記)



植田の俳句:


・浪の綺羅植田のきらや九十九里   廣島泰三


・連峰の裾野を過ぐる植田風   新関澄子


・裏庭も植田明りの信濃かな   上田恵美子


・夕霧の植田流るる奥津軽   阿部悦子


・良寛墓所尋めゆく頬に植田風  高澤良一


・満目の植田早緑唯一色  山口誓子


・余呉どこも老の手植田乱れなき  古賀まり子


・老人の植田ただ見て立ち去りぬ  山口青邨




六月、日本は今、田植えの季節。

日本の田植えのイメージは、伝統的には農夫が水田に入り、稲の苗を指につまんで、水田の中の土に植えていくという手植えだ。
 大変な重労働で、慣れているからこそ出来る作業で、農家生まれでなくては出来るものではない。
 それでも、植終われば、縦横も測ったように整然と植えられているものだった。

今は田植機を使った田植えが行われており重労働はなくなったようだが、出来上がりの整然とした風景は、手植えのイメージから引き継がれている。

水が張られた田に稲が風に揺れている光景。
それは、季節の1ページを飾る美しい光景だ。

ドローンによる直まきの田植えは効率的かもしれないが、整然とした稲が風に揺れる光景は見ることが出来ない。

これは失いたくない日本の光景だ。

植田の句を読んでいて、あれもこれも良い光景ばかりで、絞り込むことができなくなってしまった。

8
句、それぞれ良い光景だ。




2022-06-12 (Sun)

2022/06/12 日記 苺狩

2022/06/12 日記 苺狩

2022/06/12 (日) 旧暦: 5月14日 祝日・節気・雑節・ 朔望:   日出: 4時24分 日没:  18時57分 月出:  16時27分 月没:  2時15分 月齢:  12.65 潮汐:  中潮 干支:  丙申 六曜:  赤口 九星:  九紫火星 今日のあれこれ: 苺狩 『【特集】バラ園やホテル… 新感覚のいちご狩り♪』 https://youtu.be/-5oWKPSLG2I 『苺(いちご) 初夏 【子季語】  覆盆子(いちご)、苺摘、...

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2022/06/12 () 旧暦: 514日 祝日・節気・雑節・ 朔望:   日出: 424分 日没:  1857分 月出:  1627分 月没:  215分 月齢:  12.65 潮汐:  中潮 干支:  丙申 六曜:  赤口 九星:  九紫火星


今日のあれこれ: 苺狩

『【特集】バラ園やホテル… 新感覚のいちご狩り

https://youtu.be/-5oWKPSLG2I



『苺(いちご) 初夏

【子季語】
 覆盆子(いちご)、苺摘、苺畑 

【関連季語】
 苺の花

【解説】
 赤く柔らかな苺は本来初夏のもの。今ではハウスで年中、栽培されるが、露地ものは五月から六月にかけて赤く熟す。円錐形の果実の表面には細かい種があって、それがぶつぶつした食感になる。

【来歴】
 『花火草』(寛永13年、1636年)に所出。

【文学での言及】
【科学的見解】
 苺は、バラ科オランダイチゴ属の多年草で、一般に食用となるのはオランダ苺である。日本には江戸時代の終わりころにオランダから輸入され、明治になって本格的に栽培される。花期は四月から五月。地を這うような葉の間から花茎を伸ばし、白色五弁の小さい花をつける。通常、果実として食べるのは、花托(花柄の先端部分)が肥大した部分である。日本には、在来のオランダイチゴ属の植物として、シロバナノヘビイチゴやエゾノクサイチゴ、ノウゴウイチゴなどが存在し、苺同様の果実を形成するが、オランダ苺と比べると小さい。(藤吉正明記)』
(季語と歳時記)



苺狩・苺摘みの俳句:


・街中にして苺狩出来る場所  稲畑汀子


・苺摘む太陽の子を拾ふごと  遠藤芳郎


・苺摘む花また花を摘むごとく  鷹羽狩行


・苺摘み篭にいっぱい夢も摘む  矢野文子


・爪紅を染めてぞハウス苺摘む  平畑静塔




元々は苺狩・苺摘みといえば、野山を歩き、自然の野いちごなどを摘む遊びを言う言葉だが、今ではハウス栽培された場所に行き、入場料を支払って苺を食べる遊びに変わっている。

ハウス苺の苺狩は、早春から行われており、もう盛りを過ぎた地域も多いかもしれない。
最近の新しい苺は巨大なものがあり、昔の指で摘んで口に入れる大きさではなく、手のひらに乗せる立派なものもあるそうだ。

今日は、梅雨入りの場所も多いが、晴れの日曜日になった。
ハウス苺の苺狩を楽しんだ家族も多かったことだろう。

平和に苺狩を楽しむ事ができる日本を守っていかなければと思う。





2022-06-11 (Sat)

2022/06/11 日記 入梅

2022/06/11 日記 入梅

2022/06/11 (土) 旧暦: 5月13日 祝日・節気・雑節・ 朔望:  入梅 日出: 4時24分 日没:  18時56分 月出:  15時15分 月没:  1時44分 月齢:  11.65 潮汐:  中潮 干支:  乙未 六曜:  大安 九星:  八白土星 今日のあれこれ: 入梅 『【速報】九州南部と北部が梅雨入り 気象庁(2022年6月11日)』 https://youtu.be/MFAqftC_9Nc 『入梅(にゅうばい/にふばい)  仲夏 【子季...

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2022/06/11 () 旧暦: 513日 祝日・節気・雑節・ 朔望:  入梅 日出: 424分 日没:  1856分 月出:  1515分 月没:  144分 月齢:  11.65 潮汐:  中潮 干支:  乙未 六曜:  大安 九星:  八白土星


今日のあれこれ: 入梅

『【速報】九州南部と北部が梅雨入り 気象庁(2022611)

https://youtu.be/MFAqftC_9Nc



『入梅(にゅうばい/にふばい)  仲夏

【子季語】
 梅雨の入り、梅雨に入る、梅雨入、梅雨始まる、梅雨めく

【解説】
 梅雨に入ること。古い暦によれば立春から百二十七日目の六月十一日頃にあたる。
 以後三十日間ほどが梅雨である。気象庁により 梅雨入り宣言が出される。湿度と共に温度が上がり不快感を覚える。』
(季語と歳時記)



入梅の俳句:


・刈り残す二畝の麦や梅雨に入る  正岡子規


・水田には梅雨入のしづか目に映る  高屋窓秋


・間を置きて鳴く山鳩や梅雨に入る  曽田ハツ


・梅雨に入り藤棚の下人もなく  田中裕明


・何を読む梅雨入の妻の生返事  高澤良一


・家中に夫の沈黙梅雨に入る  加藤知世子




関東はもう先に梅雨入り、今日は九州も梅雨入りが宣言された。
 東海地方は雨は降ったが、梅雨入り宣言は出ていない。

季節感の世界では、宣言の有無は関係ない。
心が決めることだから。


入梅の句を読んでいて感じた。

麦畑、水田、山鳩、藤棚、妻、夫
場所も主人公も異なる句の中に見えるものがあった。
それぞれの景の中に見えるものがあった

それは静寂とか沈黙というもの。
梅雨に入る日、刻には寂とか黙が聞こえるらしい。





2022-06-10 (Fri)

2022/06/10 日記 桑の実

2022/06/10 日記 桑の実

2022/06/10 (金) 旧暦: 5月12日 祝日・節気・雑節・ 朔望:  時の記念日 日出: 4時24分 日没:  18時56分 月出:  14時06分 月没:  1時15分 月齢:  10.65 潮汐:  若潮 干支:  甲午 六曜:  仏滅 九星:  七赤金星 今日のあれこれ: 桑の実 「撓わに実った桑の実 ヤマグワ Japanese Mulberry Morus alba 2022/05/27」 https://youtu.be/we5nKT7EPWw 『桑の実(くわのみ/く...

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2022/06/10 () 旧暦: 512日 祝日・節気・雑節・ 朔望:  時の記念日 日出: 424分 日没:  1856分 月出:  1406分 月没:  115分 月齢:  10.65 潮汐:  若潮 干支:  甲午 六曜:  仏滅 九星:  七赤金星


今日のあれこれ: 桑の実

「撓わに実った桑の実 ヤマグワ Japanese Mulberry Morus alba 2022/05/27

https://youtu.be/we5nKT7EPWw



『桑の実(くわのみ/くはのみ)  仲夏

【子季語】
 桑苺

【解説】
 桑はクワ科の落葉高木。春に小花をつけ、夏に実を結ぶ。
熟すと黒紫色になり多汁で甘い。
 養蚕が盛んな頃は子供が摘んで食べ、唇を紫色に染めたが、最近はあまり見かけなくなった。』
(季語と歳時記)



桑の実の俳句:


・桑の実や絹街道てふ昔みち   及川照子


・桑の実の熟るる大利根河川敷   本多遊方


・垣を成す桑の木老いて実の多き  正岡子規


・桑の実の熟れ垂りぬふるさとのごと  日野草城


・桑の実や遠回りする帰り道   角口秀子


・桑いちご乙女の口を染めにけり   池部久子


・桑の実に染まりし舌を囃し合ふ   田村園子


・桑の実やそれぞれ語る幼き日   上原光代




桑の実については、それぞれの人の生まれ育った環境に大きく影響を受ける。
 市街地に生まれ育った人にとって、桑はお蚕さんの餌である桑の葉を採るためのものという事しか知らない。

桑の実?
桑に実がなるの?
桑の実って食べられるの?

といった有様で、会話も成り立たない始末だ。

一方、養蚕や絹糸の産地であった山里や農村部で生まれ育った人たちは、桑の葉より桑の実だろう。

桑の実を詠む俳人たちの楽しそうなこと。
街のケーキやお菓子は無くても、桑の実が熟れる梅雨時には、口を真っ赤に染めて笑いあった幼き日を思い出すことが出来る。

街に生まれ桑の実を実を食べたことのない者は羨ましく思うことしか出来ない。





2022-06-09 (Thu)

2022/06/09 日記 蝸牛

2022/06/09 日記 蝸牛

2022/06/09 (木) 旧暦: 5月11日 祝日・節気・雑節・ 朔望:   日出: 4時24分 日没:  18時55分 月出:  13時02分 月没:  0時49分 月齢:  9.65 潮汐:  長潮 干支:  癸巳 六曜:  先負 九星:  六白金星 今日のあれこれ:  『癒し映像「かたつむり」~でんでんむしむしかたつむり~』 https://youtu.be/K09ItpopDEs 『蝸牛(かたつむり) 三夏 【子季語】  かたつぶり...

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2022/06/09 () 旧暦: 511日 祝日・節気・雑節・ 朔望:   日出: 424分 日没:  1855分 月出:  1302分 月没:  049分 月齢:  9.65 潮汐:  長潮 干支:  癸巳 六曜:  先負 九星:  六白金星


今日のあれこれ: 

『癒し映像「かたつむり」~でんでんむしむしかたつむり~』

https://youtu.be/K09ItpopDEs



『蝸牛(かたつむり) 三夏

【子季語】
 
かたつぶり、ででむし、でんでんむし、まいまい

【解説】
 
渦巻き状の薄い殻、伸縮自在の柔らかな体。二本の角を出し、木や草をゆっくりと這う。梅雨のころによく見られる。童謡などにも唄われる。

【来歴】
 
『毛吹草』(正保2年、1645年)に所出。

【実証的見解】
 
マイマイ目陸生有肺類の巻貝の総称。渦巻状の殻を背負い、頭には二本の触角がある。その触角の長いほうの先端が目の役割をする。雌雄同体で地中に卵を産む。湿気を好み木や草に張りついて若葉などを食う。冬には冬眠する。』
(季語と歳時記)



蝸牛の俳句:


・かたつむり甲斐も信濃も雨の中  飯田龍太


・蝸牛と風雅の主や竹の垣  正岡子規


・でで虫と雲のいろいろ見る日かな  宮津昭彦


・蝸牛ののびてひるまず風雨かな  西山泊雲


・かたつむり真竹三尺ほどのぼる  長谷川久々子


・かたつむり葵の濡れしところ食む  阿部みどり女


・かたつむり眺め安穏の月日あり  山口青邨


・ででむしや寂けき刻を汝は持つ  林翔




蝸牛の俳句が多いのに驚いた。
理由を考えてみると、
名前をいくつか持っている。
子供の頃から誰でも知っている。
とか思い浮かぶが、

でんでんむしの句を読んでいて、その理由が解った。

林が詠むように、ででむしは静寂を持っている。
人の世の喧騒とは別世界に住んでいる。
本人はのんびりしている訳ではなく、一生懸命生きているのだが、倦まず弛まず進んでいるのだが、人の目から見れば、静かな安穏を生きているように見える。

疲れた人も、梅雨空のある日、でで虫と雲を一日見て過ごせば、
安らぐことが出来る。

降る雨の中、蝸牛と一緒に時を過ごせば、一句詠みたくなる。
それが、自然の成り行きなのだ。




2022-06-08 (Wed)

2022/06/08 日記 鰹

2022/06/08 日記 鰹

2022/06/08 (水) 旧暦: 5月10日 祝日・節気・雑節・ 朔望:   日出: 4時25分 日没:  18時55分 月出:  11時59分 月没:  0時22分 月齢:  8.65 潮汐:  小潮 干支:  壬辰 六曜:  友引 九星:  五黄土星 今日のあれこれ: 鰹 『カツオ“異例の豊漁” 水揚げが35倍「激増」 4月の半額「激安」 食品値上げの中・・・(2022年6月1日)』 https://youtu.be/_1t-Xj1MFKE 『鰹(かつお/...

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2022/06/08 () 旧暦: 510日 祝日・節気・雑節・ 朔望:   日出: 425分 日没:  1855分 月出:  1159分 月没:  022分 月齢:  8.65 潮汐:  小潮 干支:  壬辰 六曜:  友引 九星:  五黄土星


今日のあれこれ: 鰹

『カツオ“異例の豊漁” 水揚げが35倍「激増」 4月の半額「激安」 食品値上げの中・・・(202261)

https://youtu.be/_1t-Xj1MFKE



『鰹(かつお/かつを)  三夏

【子季語】
 松魚、えぼし魚、鰹時、鰹売

【解説】
 サバ科の外洋性の大型肉食魚。
暖かい海を好み、春、黒潮に沿って北上する。
五月に入ると脂がのって食べ頃。
三陸沖まで北上したあと、一転南下するものが秋の戻り鰹。刺身や叩きで食するほか鰹節の原料になる。』
(季語と歳時記)



鰹の俳句:


・鰹潮とどろき燈台屹立す  中村明子


・鰹船出でゆく沖はなほ荒れつ  山口草堂


・鰹来る大土佐晴れの濤高し  福田甲子雄


・鰹釣る灘の紺より引き抜いて  稲松錦江


・鰹千本枕ならべて朝糶に  北野民夫


・鰹一本に長家のさはぎ哉  小林一茶




狂ったロシアによるウクライナ戦争による、天然ガス、原油、小麦等の穀物の国際価格の変動により、価格が一斉に高騰している。困ったことだ。

その様な騒ぎの中、今年の鰹漁は豊漁で、価格も下落しているそうだ。
 旬の鰹が安くいただけるのはありがたい。天からの授かりものだ。

一茶の詠むように、この季節日本人は江戸の昔から鰹を楽しんできた。

勇壮な鰹漁の様子を詠んだ句も多い。
この様な背景を、心に浮かばせながら、お気に入りのお酒を酌みながら鰹を戴くのは、日本に生まれて良かったと思う一瞬だ。




2022-06-07 (Tue)

2022/06/07 日記 梅の実

2022/06/07 日記 梅の実

2022/06/07 (火) 旧暦: 5月9日 祝日・節気・雑節・ 朔望:  上弦 日出: 4時25分 日没:  18時54分 月出:  10時59分 月没:  #NAME? 月齢:  7.65 潮汐:  小潮 干支:  辛卯 六曜:  先勝 九星:  四緑木星 今日のあれこれ: 梅の実 『果肉が柔らかくフルーティーな香り「南高梅」の収穫が最盛期 和歌山・田辺市(2022年6月5日)』 https://youtu.be/mHVRfjg1pLY 『青梅(あおう...

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2022/06/07 () 旧暦: 59日 祝日・節気・雑節・ 朔望:  上弦 日出: 425分 日没:  1854分 月出:  1059分 月没:  #NAME? 月齢:  7.65 潮汐:  小潮 干支:  辛卯 六曜:  先勝 九星:  四緑木星


今日のあれこれ: 梅の実

『果肉が柔らかくフルーティーな香り「南高梅」の収穫が最盛期 和歌山・田辺市(202265日)』

https://youtu.be/mHVRfjg1pLY



『青梅(あおうめ、あをうめ) 仲夏

【子季語】
 梅の実、実梅

【関連季語】
 梅干、梅酒

【解説】
熟さない梅の実をいう。梅は梅雨のころ、みずみずしい浅みどりの芳香のある実を結ぶ。固くて酸味が強いが、梅酢や、梅酒、煮梅などを作る。梅干は黄をすこし帯びた実を用いる。

【来歴】
 『花火草』(寛永13年、1636年)に所出。

【文学での言及】
 妹が家に咲きたる花の梅の花実にしなりなばかもかくもせむ 藤原八束『万葉集』

【科学的見解】
 梅(ウメ)の実は、有機酸(クエン酸など)やミネラルを多く含んでいるため、健康食品として愛されてきた。しかし、未熟な果実(青梅)や種子の中には、アミグダリンという物質が含まれており、それらを大量に摂取すると中毒を起こす場合がある。(藤吉正明記)』
(季語と歳時記)




梅の実の俳句:


・雨降つて実梅に朱のはしりそむ  石嶌岳


・鞠拾ふ千代尼の塚の実梅かげ  佐藤美恵子


・我鬼窟の実梅落つべき小雨かな  芥川龍之介


・金色仏実梅は太ること止めず  鍵和田釉子


・原罪の股ぐら熱し実梅採り  熊谷愛子




我鬼窟の庭になる梅は収穫され紫蘇と一緒に漬け込まれて美味しい梅干しになると言う普通の運命ではなかった。
我鬼窟の主芥川もそれは解っていた。
句として自然に理解ができた。

下の2句は、驚かされた。
鍵和田の句は、金色の仏と黄色く熟して尚大きく太る梅の力の取り合わせが、圧倒的な金色の世界だ。

熊谷の句。
最初読んだ時は、男の句と思った。
作者を見て女性だと判ると、尚驚かされた。
桃がsexyなのは承知しているが、実梅は女性も感じさせるものらしい。
 それにしても、女性の句とは驚いた。





2022-06-06 (Mon)

2022/06/06 日記 芒種

2022/06/06 日記 芒種

2022/06/06 (月) 旧暦: 5月8日 祝日・節気・雑節・ 朔望:  芒種 日出: 4時25分 日没:  18時54分 月出:  9時58分 月没:  23時55分 月齢:  6.65 潮汐:  小潮 干支:  庚寅 六曜:  赤口 九星:  三碧木星 今日のあれこれ: 芒種 「二十四節気「芒種」唐津市などで田植え本格化 今週は概ね晴れ 梅雨入りはまだ【佐賀県】 (22/06/06 11:40)」 https://youtu.be/2J4ommq8TuM 『...

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2022/06/06 () 旧暦: 58日 祝日・節気・雑節・ 朔望:  芒種 日出: 425分 日没:  1854分 月出:  958分 月没:  2355分 月齢:  6.65 潮汐:  小潮 干支:  庚寅 六曜:  赤口 九星:  三碧木星


今日のあれこれ: 芒種

「二十四節気「芒種」唐津市などで田植え本格化 今週は概ね晴れ 梅雨入りはまだ【佐賀県】 (22/06/06 11:40)

https://youtu.be/2J4ommq8TuM



『芒種(ぼうしゅ/ばうしゆ ) 仲夏

【子季語】
 芒種の節

【解説】
 二十四節気の一つ。新暦で六月六日ごろ。
 稲や麦などの穀物の種蒔きをする頃という意味である。
蛍が出始める頃でもある。』
(季語と歳時記)



芒種の俳句:


・海に月しらじら映ゆる芒種かな  夏井いつき


・丁重に雨降つてゐる芒種かな  鈴木鷹夫


・さらさらと竹に雨くる芒種かな  岸田雨童




今日は芒種。
暦通り雨になった。

芒種、梅雨、田植えは三点セットのようなものだが、最近では、田植えが早くなっているのだろうか。

関東は梅雨入りしたが、東海地方は今週末らしい。

いずれにしても、暦の世界は確りと今を教えてくれる。
常に心に残しておきたい心の支えだと思う。





2022-06-05 (Sun)

2022/06/05 日記 枇杷

2022/06/05 日記 枇杷

2022/06/05 (日) 旧暦: 5月7日 祝日・節気・雑節・ 朔望:  環境の日 日出: 4時25分 日没:  18時53分 月出:  8時58分 月没:  23時25分 月齢:  5.65 潮汐:  中潮 干支:  己丑 六曜:  大安 九星:  二黒土星 今日のあれこれ: 枇杷 「2022年6月4日駐車場側枇杷の実解禁!」 https://youtu.be/k3UnW_5QrUw 『枇杷(びわ、びは) 仲夏 【子季語】 枇杷の実 【関...

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2022/06/05 () 旧暦: 57日 祝日・節気・雑節・ 朔望:  環境の日 日出: 425分 日没:  1853分 月出:  858分 月没:  2325分 月齢:  5.65 潮汐:  中潮 干支:  己丑 六曜:  大安 九星:  二黒土星


今日のあれこれ: 枇杷

「2022年6月4日駐車場側枇杷の実解禁!」

https://youtu.be/k3UnW_5QrUw



『枇杷(びわ、びは) 仲夏

【子季語】
枇杷の実

【関連季語】
枇杷の花

【解説】
枇杷の果実のこと。枇杷は梅雨のころ、その大きな葉陰に電球をともしたような実をたくさんつける。果肉は甘く生食されるほか、缶詰に加工したりジャムにしたりする。実の中に大きな種を一つ持つ。長崎の茂木枇杷、房州の田中枇杷が有名である。

【来歴】
『花火草』(寛永13年、1636年)に所出。

【科学的見解】
枇杷(ビワ)は、バラ科の常緑高木で中国南部原産。おもに本州南部、四国、九州に分布する。多くは果樹として栽培される。高さは約十メートルほどになる。葉は濃緑で大形の長楕円形。表面につやがあり裏には産毛がある。花は、十一月から十二月に咲き、芳香がある。六月頃、楽器の琵琶に似た一口大の実が黄橙色に熟す。葉と種子は薬用になる。(藤吉正明記)』
(季語と歳時記)



枇杷の俳句:


・金印の出土の島や枇杷たわわ  鷹羽狩行


・高崎山に生まるゝ子猿枇杷熟るる  草本美沙


・雨しぶきつつ枇杷黄ばむ白昼を  大野林火


・遠くを見る眼をして枇杷をもぎにけり  菖蒲あや


・一人居のともしび色の枇杷食べて  細見綾子


・一日平安、ふところに枇杷の種がある  荻原井泉水




枇杷は5月から実るのだが、熟して一番美味しくなるのは、梅雨の頃、今時分だそうだ。

枇杷は子供の頃からあまり食べなかった。
親の方針で食べさせなかったのだが、その様に熟れた枇杷なら食べてみたい。

食べ物としての枇杷は、人それぞれ距離感が違うようだ。
林檎や葡萄や蜜柑など誰もが親しんでいる果物とは少し違った距離感がある。

枇杷の句を読んでいて、菖蒲氏や細見氏や荻原氏など古い時代の人は枇杷に対して懐かしさや安らぎを感じる様だ。

枇杷には、人それぞれの時代が宿っているのかもしれない。





2022-06-04 (Sat)

2022/06/04 日記 あじさい

2022/06/04 日記 あじさい

2022/06/04 (土) 旧暦: 5月6日 祝日・節気・雑節・ 朔望:   日出: 4時25分 日没:  18時53分 月出:  7時59分 月没:  22時51分 月齢:  4.65 潮汐:  中潮 干支:  戊子 六曜:  仏滅 九星:  一白水星 今日のあれこれ: あじさい 「開成町 「あじさいまつり」Hydrangea 2022」 https://youtu.be/TNnpMM9RO20 『紫陽花(あじさい、あぢさゐ) 仲夏 【子季語】 かたしろぐ...

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2022/06/04 () 旧暦: 56日 祝日・節気・雑節・ 朔望:   日出: 425分 日没:  1853分 月出:  759分 月没:  2251分 月齢:  4.65 潮汐:  中潮 干支:  戊子 六曜:  仏滅 九星:  一白水星


今日のあれこれ: あじさい


「開成町 「あじさいまつり」Hydrangea 2022

https://youtu.be/TNnpMM9RO20



『紫陽花(あじさい、あぢさゐ) 仲夏

【子季語】
かたしろぐさ、四葩の花、七変化、刺繍花、瓊花

【関連季語】
額の花

【解説】
日本の梅雨を代表する花。花びらのような四枚の萼の中心に粒状の花をつけ、これが集まって毬を形づくる。ピンク、白、青紫と花種も多く、また色が変わるので「七変化」ともよばれる。庭木や鉢植えとして栽培される。

【来歴】
『花火草』(寛永13年、1636年)に所出。
【文学での言及】
飛ぶ蛍ひかり見え行く夕暮にまほ色残る庭にあぢさゐ 衣笠内大臣『夫木和歌抄』

【科学的見解】
紫陽花は、ユキノシタ科アジサイ属の落葉低木の総称であり、日本在来のガクアジサイやその品種改良種、セイヨウアジサイなど多くのものを含んでいる。日本原産のガクアジサイは、高さ二メートルくらい。葉は長さ十五センチくらいで卵形、対生する。梅雨のころ、枝先に集散状花序を出し、直径十五センチくらいの毬上で、中央に普通花、縁に装飾花をつける。アジサイは、花序全体が装飾花に変化したものである。その他、在来の紫陽花としては、ヤマアジサイ、タマアジサイ、アマチャなどが知られており、ガクアジサイの園芸品種も多数存在する。(藤吉正明記)』
(季語と歳時記)



紫陽花の俳句:


・鎌倉の紫陽花寺に水流れ  津根元潮


・けふや切らんあすや紫陽花何の色  正岡子規


・あぢさゐの待たれゐるかに彩させり  高澤良一


・あぢさゐの青あれば今日しあはせに  仙田洋子


・きのふよりけふの色美し濃紫陽花  小池照江




事情に依り10日間ほど花を見る時間がなかった。
その間にあじさいの花の色が濃くなっていた。

気になっていたブログの背景写真も紫陽花の花に替えることにした。

紫陽花は一本の木でも花毎に色の変化の段階が異なる。
また、同じ花でも日々色が変わっていく。
七変化と呼ばれる由縁だが、見ていて楽しい。

今朝も杖をついたご年配の婦人が、紫陽花の花の前に立ち、しばらく立ち尽くしておられた。
 身体は動かないが、目は蝶々の様に花から花へ飛び回っていたに違いない。

お天気は雨の季節を迎える。
明日は西から雨が降り始め、明後日には名古屋も雨に包まれるだろう。

紫陽花は雨に負けぬ花。
雨に濡れる風情も楽しませて呉れるだろう。




2022-06-03 (Fri)

2022/06/03 日記 田植

2022/06/03 日記 田植

2022/06/03 (金) 旧暦: 5月5日 祝日・節気・雑節・ 朔望:  旧端午、測量の日 日出: 4時26分 日没:  18時52分 月出:  7時02分 月没:  22時12分 月齢:  3.65 潮汐:  中潮 干支:  丁亥 六曜:  先負 九星:  九紫火星 今日のあれこれ: 田植 「吉乃川の田植え(2022)~ドローンでの種まき~」 https://youtu.be/CHxyoemcqVY 『田植(たうえ、たうゑ)  仲夏 【子季語】 ...

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2022/06/03 () 旧暦: 55日 祝日・節気・雑節・ 朔望:  旧端午、測量の日 日出: 426分 日没:  1852分 月出:  702分 月没:  2212分 月齢:  3.65 潮汐:  中潮 干支:  丁亥 六曜:  先負 九星:  九紫火星


今日のあれこれ: 田植

「吉乃川の田植え(2022)~ドローンでの種まき~」

https://youtu.be/CHxyoemcqVY



『田植(たうえ、たうゑ)  仲夏

【子季語】
 囃田、田植笠、大田植、田植機、花田植、花田牛、御田植祭、御田祭

【関連季語】
 早乙女、早苗、田植唄、苗取、早苗饗

【解説】
 苗代で育てた早苗を代田に植えること。田植はもともと神事であり、梅雨のころの集落のもっとも大切な共同作業であった。昔は苗をまっすぐ植えるため、一列に並んで植え下がったが、田定規の出現で、前進植えに変わった。現在は機械植がほとんどである。しかし、苗を植える作業は昔も今も農家にとって大切な作業であること変りはない。全国に多くの神事も残っている。

【来歴】
 『糸屑』(元禄7年、1694年)に所出。』
(季語と歳時記)




田植の俳句:

・風流の初めや奥の田植歌  芭蕉

・離別れたる身を踏込んで田植哉  与謝蕪村

・かづらきの皇子よりや奥の田植うた  加藤曉台

・けふばかり男をつかふ田植哉  千代尼

・しら鳥の声に尾のある田植かな  上島鬼貫

・御田植や神と君との道の者  井原西鶴

・木のもとや松葉にちぎる田植酒  加舎白雄

・湖の水かたぶけて田植かな  高井几董

・生てゐて何せむ浦の田植時  支考

・田植迄水茶屋するか角田川  其角

・藪陰やたつた一人の田植唄  小林一茶

・蛭游ぐ中にも馴て田植ける  高桑闌更

・観音に尻つきむけて田植哉  許六




田植えは江戸の昔から社会的な行事の柱であった。
当然、俳諧の世界でも重要な季語として詠まれてきた。

昔の人の句を選び出してみた。

詠まれている情景は今とは違う様でもあり、変わっていない様でもある。

しかし、動画のような空中散布になると、これは田植えとはいえない。種蒔きだ。

稲作は日本の文化の基になっている。
田植えは残していきたい文化だ。





2022-06-02 (Thu)

2022/06/02  日記  更衣

2022/06/02  日記  更衣

2022/06/02 (木) 旧暦: 5月4日 祝日・節気・雑節・ 朔望:  日出: 4時26分 日没:  18時51分 月出:  6時09分 月没:  21時27分 月齢: 2.65 潮汐:  大潮 干支:  丙戌 六曜:  友引 九星:  八白土星今日のあれこれ: 更衣(恋がすべて 単行本 –  PHP研究所 (1997/6/1)鈴木 真砂女  (著), 黛 まどか  (著)「私は百まで恋の句を詠いますよ」(真砂女) 「私は恋も俳句も"瞬発力"なんで...

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2022/06/02 () 旧暦: 54日 祝日・節気・雑節・ 朔望:  日出: 426分 日没:  1851分 月出:  609分 月没:  2127分 月齢: 2.65 潮汐:  大潮 干支:  丙戌 六曜:  友引 九星:  八白土星


今日のあれこれ: 更衣

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(恋がすべて 単行本  PHP
研究所 (1997/6/1
鈴木 真砂女  (), 黛 まどか  ()
「私は百まで恋の句を詠いますよ」(真砂女) 「私は恋も俳句も"瞬発力"なんです」(まどか) 現役最高齢の女流俳人と若手の中心的存在の女流俳人の二人が、恋、俳句、女の時代、文章について語り合った対談集。

Amazon
より転載


『更衣: 更衣ふ

  初夏

江戸時代、四月一日と書いて「わたぬき」と読んだ。
この日に綿入れを脱いだからだという。
今では冬から春に着用していた衣を夏物に替えることをいう。』
(季語と歳時記)




更衣の俳句:

・ 更衣海おだやかに暮るゝかな 鈴木真砂女 卯浪

・ 更衣年輪人をつくりけり 鈴木真砂女 夏帯

・ 衣更へて小店一つをきりまはし 鈴木真砂女 夕螢

・ 衣更へて口紅指して店の貌 鈴木真砂女 紫木蓮

・ 衣更へて人に溺るゝ齢でもなし 鈴木真砂女

・ 銀座ママ老いも若きも更衣 鈴木真砂女 紫木蓮

・ そむきたる子の行末や更衣 鈴木真砂女 生簀籠

・ 倖せはわがつくるもの更衣 鈴木真砂女 夏帯

・ 更衣独りぐらしの言葉持たず 鈴木真砂女 夏帯

・ 身の細るほどの苦労や更衣 鈴木真砂女 生簀籠

・ 衣更へてこののちとてもこのくらし 鈴木真砂女

・ しばらくは職なき衣更へにけり 鈴木真砂女 卯浪

・ 来る運を待つ気の衣更へにけり 鈴木真砂女 夏帯

・ 衣更へて女将たりまた家長たり 鈴木真砂女 夕螢

・ この月の雨多き衣更へにけり 鈴木真砂女

・ 己が手でひらきし運や更衣 鈴木真砂女 夏帯

・ 子の苦労絶えまなき衣更へにけり 鈴木真砂女 生簀籠

・ 汐風の強きをいとへ更衣 鈴木真砂女 生簀籠

・ 去るものは去りたり衣更へにけり 鈴木真砂女 夏帯

・ 海日々にまぶしさ増すや更衣 鈴木真砂女 生簀籠

・ 衣更へて去年より老いぬ筈はなし 鈴木真砂女 夕螢

・ われのみと思ふ不幸や更衣 鈴木真砂女 生簀籠

・ ひとまはりちがふ夫婦や更衣 鈴木真砂女 生簀籠




更衣の例句を読んでいて、鈴木真砂女の句が多いことに気づいた。

旅館の女将・銀座のママとして生きながら、情熱の女として俳句では恋の句を多く読んだ真砂女。
 職業柄か、更衣は重要な生活習慣であったのだろう、その折々に、まっすぐに更衣を詠んでいる。


真っすぐは、気持ち良いものだ。
一寸、怖いが。




2022-06-01 (Wed)

2022/06/01 日記 六月

2022/06/01 日記 六月

2022/06/01 (水) 旧暦: 5月3日 祝日・節気・雑節・ 朔望:  電波の日、気象記念日 日出: 4時26分 日没:  18時51分 月出:  5時22分 月没:  20時37分 月齢:  1.65 潮汐:  大潮 干支:  乙酉 六曜:  先勝 九星:  七赤金星 今日のあれこれ: 六月 「六月の雨  小椋佳」 https://youtu.be/zrJdwrNjsQc 『六月(ろくがつ/ろくぐわつ)  仲夏 【子季語】  六月来る 【解説...

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2022/06/01 () 旧暦: 53日 祝日・節気・雑節・ 朔望:  電波の日、気象記念日 日出: 426分 日没:  1851分 月出:  522分 月没:  2037分 月齢:  1.65 潮汐:  大潮 干支:  乙酉 六曜:  先勝 九星:  七赤金星


今日のあれこれ: 六月

「六月の雨  小椋佳」

https://youtu.be/zrJdwrNjsQc



『六月(ろくがつ/ろくぐわつ)  仲夏

【子季語】
 六月来る

【解説】
 六月と言えば、ほぼ梅雨の時期に当たる。じめじめしていやな季節である一方、稲作には貴重な水をもたらしてくれる。
 山々は緑におおわれ、夜は蛍が飛び、紫陽花や菖蒲などが花開く月でもある。』
(季語と歳時記)



六月の俳句:

・六月のあなたが居ない京の路地   たかはしすなお

・六月の雨青々と大窪寺   山田弘子

・六月の空白し雨生まれけり   藤丸誠旨

・六月のあめつち青し目つむりても  川崎俊子

・六月のうねりの山を見に來たる   伊藤多恵子

・六月の海みてまなこ養なへり  長谷川双魚

・六月のまなざし深き椎の木よ  折笠美秋

・六月のわが影踏みて青年過ぐ  河野多希女

・六月の雨なき雲の白さかな   今橋眞理子

・六月の雲渡り行く湖水かな   加藤あけみ

・六月の何處にでもゐる町雀  高澤良一

・六月の賀の実朝の能を舞ふ   粟津松彩子

・六月の岩すべりゆく水の色   本多俊子

・六月の信濃濃みどり薄みどり   矢崎すみ子

・六月の真珠筏に光る雨  田中千恵

・六月や混沌として空と海   宇都宮敦子



今日から六月。

「六月」の例句は、数多い。

これだけ選んでみても
六月を詠み尽くすことは難しい。