2022年05月 - 菜花亭日乗
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菜花亭日乗

菜花亭笑山の暇つぶし的日常のつれづれ。 散歩する道筋は、日本酒、俳句、本、音楽、沖縄、泡盛、カメラに...etc

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2022-05-31 (Tue)

2022/05/31 日記 葉桜

2022/05/31 日記 葉桜

2022/05/31 (火) 旧暦: 5月2日 祝日・節気・雑節・ 朔望:   日出: 4時27分 日没:  18時50分 月出:  4時40分 月没:  19時41分 月齢:  0.65 潮汐:  大潮 干支:  甲申 六曜:  赤口 九星:  六白金星 今日のあれこれ: 葉桜 「ゆっくりと葉桜」 https://youtu.be/SZvro-lfmek 『葉桜(はざくら)  初夏 【子季語】  桜若葉、花は葉に 【解説】  初夏、花が散って若葉と...

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2022/05/31 () 旧暦: 52日 祝日・節気・雑節・ 朔望:   日出: 427分 日没:  1850分 月出:  440分 月没:  1941分 月齢:  0.65 潮汐:  大潮 干支:  甲申 六曜:  赤口 九星:  六白金星


今日のあれこれ: 葉桜


「ゆっくりと葉桜」

https://youtu.be/SZvro-lfmek


『葉桜(はざくら)  初夏

【子季語】
 桜若葉、花は葉に

【解説】
 初夏、花が散って若葉となったころの桜をいう。花が散って葉桜になってしまったという惜しむ思いと、桜若葉の美しさを愛でる思いが交錯する季語である。【子季語】の「花は葉に」は、葉桜を眺めながらも散り果てた花を忍ぶ思いがある。

【来歴】
 『俳諧通俗誌』(享保2年、1716年)に所出。』
(季語と歳時記)




葉桜の俳句:


・伊吹への葉桜街道渦となる   柴田朱美


・一天を潮騒となす葉櫻は   鳥居おさむ


・気がつけば歩いてをりぬ桜葉に  岡本眸


・音立てて雨葉桜を揺らすなり   宮津昭彦


・旧友と飲み語らひて葉桜や   柳田晧一




季語の葉桜は若葉のこと。

しかし、動画を探してみると

遅咲きの桜の花がまだ残っている中、若葉が開いている状態のものが多い。
 香りも良い桜の若葉を撮っている動画は少ない。

葉桜をその様に考えてしまうのは、桜は花のイメージが強すぎるからだろう。

若葉は美しい。
香りも良い。

葉桜の樹の下に立ってみよう。
穏やかな風があれば、桜の若葉の甘い香りが漂うのを感じることが出来ることだろう。




2022-05-30 (Mon)

2022/05/30 日記 花山葵

2022/05/30 日記 花山葵

2022/05/30 (月) 旧暦: 5月1日 祝日・節気・雑節・ 朔望:  朔 日出: 4時27分 日没:  18時49分 月出:  4時03分 月没:  18時43分 月齢:  29.27 潮汐:  大潮 干支:  癸未 六曜:  大安 九星:  五黄土星 今日のあれこれ: 花山葵 『【花わさびの作り方】信州の春の味覚 旬の花わさびの作り方をご紹介します。』 https://youtu.be/SwugmfOlFas 『山葵の花: 花山葵  初夏...

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2022/05/30 () 旧暦: 51日 祝日・節気・雑節・ 朔望:  朔 日出: 427分 日没:  1849分 月出:  403分 月没:  1843分 月齢:  29.27 潮汐:  大潮 干支:  癸未 六曜:  大安 九星:  五黄土星


今日のあれこれ: 花山葵

『【花わさびの作り方】信州の春の味覚 旬の花わさびの作り方をご紹介します。』

https://youtu.be/SwugmfOlFas



『山葵の花: 花山葵

 初夏

山葵は、日本原産で北海道から九州まで渓流のほとりに自生する。栽培されることも多い。
 五月ごろ、小さい白い十字の花を、短い房状ににつける。根茎は和食に欠かせない香辛料「わさび」。花穂も食用になる。』
(季語と歳時記)



花山葵の俳句:


・花山葵束ねて匂ふ信濃駅  近藤明美


・すぐそこに雪のアルプス花山葵  松川洋酔


・せせらぎに葉裏を映し花山葵  金森早雪


・花山葵摘む手に冷ゆる山の風  山下廣


・花山葵田故郷いまさら美しく  笠原蜻蛉子




故郷は
いつでも
どんなところでも
美しい。

そこに、山葵の花が
白く咲いていれば
清らかに
ピリリと
美しい





2022-05-29 (Sun)

2022/05/29 日記 鯖

2022/05/29 日記 鯖

2022/05/29 (日) 旧暦: 4月29日 祝日・節気・雑節・ 朔望:   日出: 4時27分 日没:  18時49分 月出:  3時31分 月没:  17時43分 月齢:  28.27 潮汐:  中潮 干支:  壬午 六曜:  友引 九星:  四緑木星 今日のあれこれ: 鯖 「《鯖(サバ)の燻製【2】》・・・・大和の 和の料理《燻製》」 https://youtu.be/7mlXVfzUJYA 『鯖(さば) 三夏 【子季語】  鯖舟、鯖釣、...

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2022/05/29 () 旧暦: 429日 祝日・節気・雑節・ 朔望:   日出: 427分 日没:  1849分 月出:  331分 月没:  1743分 月齢:  28.27 潮汐:  中潮 干支:  壬午 六曜:  友引 九星:  四緑木星


今日のあれこれ: 鯖


「《鯖(サバ)の燻製【2】》・・・・大和の 和の料理《燻製》」

https://youtu.be/7mlXVfzUJYA




『鯖(さば) 三夏

【子季語】
 鯖舟、鯖釣、鯖火

【解説】
 近海で多く捕れる庶民的な魚。
夜に火を焚いて漁をする。これを 鯖火といい、壮観である。
 生のものは傷みやすく、塩鯖やしめ鯖 にする。味噌煮、おろし煮など調理法が多い。』
(季語と歳時記)



鯖の俳句:


・海中(わたなか)に都ありとぞ鯖火もゆ  松本たかし


・海の色引き抜き鯖の青さ釣る   石川多歌司


・アスフアルトかがやき鯖の旬が来る  岸本尚毅


・塩あてし鯖緊まりゆく四温の夜  伊藤いと子


・会うたびに無口になる父鯖を裂く  坪内稔典




坪内稔典氏は、結局の所、父を好きと言っているのだ。





2022-05-28 (Sat)

2022/05/28 日記 ライラック 或いは リラ

2022/05/28 日記 ライラック 或いは リラ

2022/05/28 (土) 旧暦: 4月28日 祝日・節気・雑節・ 朔望:   日出: 4時28分 日没:  18時48分 月出:  3時03分 月没:  16時43分 月齢:  27.27 潮汐:  中潮 干支:  辛巳 六曜:  先勝 九星:  三碧木星 今日のあれこれ: ライラック、リラ 《【久しぶり】札幌に初夏の訪れ告げるライラックまつり 3年ぶりのリアル開催 大通公園》 https://youtu.be/Pg6SUBY6Mac 『ライラッ...

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2022/05/28 () 旧暦: 428日 祝日・節気・雑節・ 朔望:   日出: 428分 日没:  1848分 月出:  303分 月没:  1643分 月齢:  27.27 潮汐:  中潮 干支:  辛巳 六曜:  先勝 九星:  三碧木星


今日のあれこれ: ライラック、リラ

《【久しぶり】札幌に初夏の訪れ告げるライラックまつり 3年ぶりのリアル開催 大通公園》

https://youtu.be/Pg6SUBY6Mac



『ライラック  晩春

【子季語】
 紫丁香花、リラの花、リラ

【解説】
高さ三から六メートルの落葉高木。ヨーロッパ原産。四月頃、紫色の小さい花が穂のように集まって咲く。香りの良い花で、日本では北海道など寒地でよく見られる。

【科学的見解】
 ライラックは、モクセイ科の落葉低木で、観賞用として公園木や庭木として植栽されている。本種の標準和名は、ムラサキハシドイと呼ばれている。本種は、ヨーロッパ原産の植物で、明治期に導入された外来植物である。ヨーロッパと気候の似ている北海道や東北地方で見かける。(藤吉正明記)』
(季語と歳時記)



リラ・ライラックの俳句:


・五月好き札幌が好きライラック  松尾美子


・ライラック咲けば札幌なつかしく   綿谷美那


・快晴の札幌の朝ライラック   稲畑汀子


・札幌の娘の誇りリラの花  高野素十


・かかる家欲しと仰ぎてリラの花  西村和子



この季節、5月末は、札幌は爽やかな季節になる。
北海道は連休でもまだ寒さが残る。
札幌は漸く春から初夏になる。

札幌では、今ライラック祭りが開催されている。

64回さっぽろライラックまつり(2022年度)
https://lilac.sapporo-fes.com/

2019
年開催
2020
年中止
2021
年 オンライン開催
2022
年 今年は、リアル開催になった。

観光客も嬉しいが、一番歓んでいるのは札幌市民だろう。

今年は、間に合わないが、来年は札幌にライラックを見に行くことに心を決めた。





2022-05-27 (Fri)

2022/05/27 日記 滝

2022/05/27 日記 滝

2022/05/27 (金) 旧暦: 4月27日 祝日・節気・雑節・ 朔望:   日出: 4時28分 日没:  18時47分 月出:  2時36分 月没:  15時43分 月齢:  26.27 潮汐:  中潮 干支:  庚辰 六曜:  赤口 九星:  二黒土星 今日のあれこれ: 滝 「Nikko Kegon Waterfalls 華厳の滝 栃木・日光 夏の風景 日本三大名瀑 | 5K Nature in Tochigi Japan | BMPCC6K」 https://youtu.be/ldIP2uMFhsY 『滝...

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2022/05/27 () 旧暦: 427日 祝日・節気・雑節・ 朔望:   日出: 428分 日没:  1847分 月出:  236分 月没:  1543分 月齢:  26.27 潮汐:  中潮 干支:  庚辰 六曜:  赤口 九星:  二黒土星


今日のあれこれ: 滝

Nikko Kegon Waterfalls 華厳の滝 栃木・日光 夏の風景 日本三大名瀑 | 5K Nature in Tochigi Japan | BMPCC6K

https://youtu.be/ldIP2uMFhsY



『滝(たき) 三夏

【子季語】
 瀑布、飛瀑、滝壺、滝しぶき、滝風、滝の音、男滝、女滝、滝見、滝涼し、滝道、滝見茶屋

【解説】
 年中滝はあるが涼気から夏の季語とされた。人工的に庭園などに作られたものを作り滝という。季語として認められたのは近代以降である。江戸期は別の季の詞を必要とした。』
(季語と歳時記)




瀧の俳句:


・褌を滝にひたして昼寝哉   正岡子規


・瞑れとわが前を湯滝なだれ落つ  林翔


・瞠いて滝の冷気に立ち向ふ  池田泰子


・捩れたる縒りを戻して滝落つる  西村和子


・恋螢瀧のてつぺんより堕ちぬ  渡辺恭子




子規は、気分爽快だ。
どうでも良いことだが
どこに寝ている?
岩の上?


滝の瀑布の前に立って
目を瞑る人 目を閉じる人

性格なのだろうか
男と女の違いなのだろうか


これは二句とも女性なのだが
七転八倒恋模様ねじれなのか、真っ逆さまなのかなのか
それは知る由もないが
詰まるところ同じで、両方とも心中かも知れぬ





2022-05-26 (Thu)

2022/05/26 日記 新緑

2022/05/26 日記 新緑

2022/05/26 (木) 旧暦: 4月26日 祝日・節気・雑節・ 朔望:   日出: 4時29分 日没:  18時47分 月出:  2時11分 月没:  14時43分 月齢:  25.27 潮汐:  若潮 干支:  己卯 六曜:  大安 九星:  一白水星 今日のあれこれ: 新緑 「2022 新緑の河口湖と富士(4K-HDR) Mt. Fuji & Fresh Leaves At Lake Kawaguchi(UHD-HDR)」 https://youtu.be/Czc8tmPihpY 『新緑(しんりょく...

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2022/05/26 () 旧暦: 426日 祝日・節気・雑節・ 朔望:   日出: 429分 日没:  1847分 月出:  211分 月没:  1443分 月齢:  25.27 潮汐:  若潮 干支:  己卯 六曜:  大安 九星:  一白水星


今日のあれこれ: 新緑

2022 新緑の河口湖と富士(4K-HDR) Mt. Fuji & Fresh Leaves At Lake Kawaguchi(UHD-HDR)

https://youtu.be/Czc8tmPihpY



『新緑(しんりょく) 初夏

【子季語】
 緑、緑さす

【解説】
 初夏の初々しい若葉の緑をいう。その頃のさわやかな気候ともあいまって、目にしたものの気持ちを清々しくしてくれる。また段々と緑を増してゆく木々の微妙な色の違いも、この季節ならではのもの。』
(季語と歳時記)




新緑の俳句:


・一掬に揺るる新緑五十鈴川   德田千鶴子


・黒き富士新緑のうへ雲の上   中山皓雪


・一望の土佐新緑に膨らめる   稲畑廣太郎


・春日社の新緑に照る舞衣   辻井桂子


・気骨の字走る久女碑緑さす  林翔


・少年よ新緑を汝がたてがみに  渡辺恭子



今日も、例句のみ。




2022-05-25 (Wed)

2022/05/25 日記 豌豆

2022/05/25 日記 豌豆

2022/05/25 (水) 旧暦: 4月25日 祝日・節気・雑節・ 朔望:   日出: 4時29分 日没:  18時46分 月出:  1時45分 月没:  13時42分 月齢:  24.27 潮汐:  長潮 干支:  戊寅 六曜:  仏滅 九星:  九紫火星 今日のあれこれ: 豌豆 「えんどう豆がたくさん(借りた庭)」 https://youtu.be/QqietT5xYqY 『豌豆(えんどう、ゑんどう) 初夏 【子季語】  莢豌豆、絹莢、グリー...

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2022/05/25 () 旧暦: 425日 祝日・節気・雑節・ 朔望:   日出: 429分 日没:  1846分 月出:  145分 月没:  1342分 月齢:  24.27 潮汐:  長潮 干支:  戊寅 六曜:  仏滅 九星:  九紫火星


今日のあれこれ: 豌豆

「えんどう豆がたくさん(借りた庭)」

https://youtu.be/QqietT5xYqY



『豌豆(えんどう、ゑんどう) 初夏

【子季語】
 莢豌豆、絹莢、グリーンピース

【解説】
 マメ科つる性の一年生または二年生の作物。三、四月頃に花が咲 き、初夏に莢を結ぶ。莢豌豆の薄みどり色は新鮮で美しい。散ら し寿司などの彩りに利用される。豆ご飯も美味。莢が柔らかいの は絹さやと呼ばれる。

【科学的見解】
 エンドウには、シロエンドウもしくはアカエンドウの二グループが存在する。両者は、ともにヨーロッパ原産のマメ科の越年草で、食用として広く栽培されている。花芽形成には冬の寒さが必要なため、秋に種子を撒き、初夏に開花・結実する。花は、マメ科特有の大型蝶形花をつけ、白色と紅紫色が存在し、種子と若い果実を食用にする。品種としては、未熟の種子を食用にするグリーンピースや若い莢を食用にするサヤエンドウなどが知られている。(藤吉正明記)』
(季語と歳時記)



豌豆の俳句:

・雲を脱ぐ妙義豌豆育ちをり  佐伯克子


・火の島に潮騒返す浜豌豆  小室ひろし

・浜豌豆雨はらはらと灘光る  角川源義

・絹莢のうす味の母在りしかな  山崎秋穂

・妻たのし初豌豆の厨ごと  長沢鶯鳴子

・子等と剥く莢豌豆や声弾け   岩崎藍

・盛付の彩り決る莢豌豆   高木千鶴子

・酒よろしさやゑんどうの味も好し  上村占魚




今日は、例句のみ。



2022-05-24 (Tue)

2022/05/24 日記 風薫る

2022/05/24 日記 風薫る

2022/05/24 (火) 旧暦: 4月24日 祝日・節気・雑節・ 朔望:   日出: 4時30分 日没:  18時45分 月出:  1時17分 月没:  12時39分 月齢:  23.27 潮汐:  小潮 干支:  丁丑 六曜:  先負 九星:  八白土星 今日のあれこれ: 風薫る 「【4K】大糸線 5月の安曇野」 https://youtu.be/nzUs0WuhylE 『風薫る: 薫風、薫る風、風の香、南薫   三夏 夏に吹きわたる風...

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2022/05/24 () 旧暦: 424日 祝日・節気・雑節・ 朔望:   日出: 430分 日没:  1845分 月出:  117分 月没:  1239分 月齢:  23.27 潮汐:  小潮 干支:  丁丑 六曜:  先負 九星:  八白土星


今日のあれこれ: 風薫る

「【4K】大糸線 5月の安曇野」

https://youtu.be/nzUs0WuhylE



『風薫る: 薫風、薫る風、風の香、南薫

  
三夏

夏に吹きわたる風をほめたたえた季語であるが、新緑、若葉のころの風として使いたい季語でもある。
 
語源は漢語の「薫風」で、それを訓読みして和語化したものである。』
(
季語と歳時記)



風薫るの俳句:


・安曇野がはみ出す画帖風薫る  山腰淑子


・一歩出づればそこに山あり風薫る   足立典子


・会津には会津の仏風薫る   岡真紗子


・悪人も善人もなく風薫る   増田甚平


・駅守る猫の目細し風薫る   小林文良


・何もかも忘るる旅路風薫る   山田閏子




何もかも忘れる日が来る。
その時、小説家でもあり、詩人でもある堀辰雄は

風立ちぬ、いざ生きめやも。

と書いた。


その前に、フランスの詩人ポール・ヴァレリーの

Le vent se l
ève, il faut tenter de vivre

の詩句を紹介している...




2022-05-23 (Mon)

2022/05/23 日記 聖五月

2022/05/23 日記 聖五月

2022/05/23 (月) 旧暦: 4月23日 祝日・節気・雑節・ 朔望:  下弦 日出: 4時30分 日没:  18時45分 月出:  0時46分 月没:  11時34分 月齢:  22.27 潮汐:  小潮 干支:  丙子 六曜:  友引 九星:  七赤金星 今日のあれこれ: 聖五月 <沖縄県 残波岬の絶景めぐり ( 残波岬灯台・残波ビーチ・夕陽 ) / Spectacular view of Cape Zanpa ( Okinawa, Japan ) 【日本の絶景】【おうちで沖縄...

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2022/05/23 () 旧暦: 423日 祝日・節気・雑節・ 朔望:  下弦 日出: 430分 日没:  1845分 月出:  046分 月没:  1134分 月齢:  22.27 潮汐:  小潮 干支:  丙子 六曜:  友引 九星:  七赤金星


今日のあれこれ: 聖五月

<沖縄県 残波岬の絶景めぐり ( 残波岬灯台・残波ビーチ・夕陽 ) / Spectacular view of Cape Zanpa ( Okinawa, Japan ) 【日本の絶景】【おうちで沖縄】>

https://youtu.be/njjfjDQizdM



『聖五月
                         出口 善子
 人を表現するのに、ずぶの素人の直感に、かえって素晴らしいものがあると痛感させられた。テレビ番組で、一人の有名人(俳優やら歌手など)の写真を通行人に見せて「あなたはこの人をどう思いますか」と質問するコーナーがある。すると、老若男女を問わず、みんながユニークな譬喩をもってリアルに表現する。揶揄、冒涜、褒め言葉いろいろあるが、なかでも舌を巻いたのは、俳優(いやこの人の場合はやはり役者だろう)藤原竜也についての若い女性二人の感想であった。

「ああ、この人。まっさらな消しゴム、それもまだ粉のついているような……」

 清純さ、清潔感、世俗に冒されず、むしろ世の穢れを弾き返すような凛とした雰囲気、そういった印象をすべてひっくるめた人物描写を、実に解り易い言葉に置きかえている。

 的確で、かつ新鮮だ。私などのヴォキャブラリーにはないラフな発想で理屈抜きに楽しい。俳句もこのように作りたいものだと、つくづく考えさせられた。
...
   掘ってすぐ埋められる穴聖五月     善子

 五月の季語で私が一番好きなのは「聖五月」。「聖母月」では宗教色が出過ぎて、クリスチャンではない私が、露悪的に扱ったりしては失礼というものだろう。掲句の「穴」も、ガスや水道の配線工事などで掘った穴とも読めるだろうが、私の中では「墓穴」である。人を葬るのに、墓穴を掘って棺ごと埋めた古い日本のしきたりの方が、私は好きである。西洋では今でも土葬が多いのではなかろうか。今日ではもう無理な注文だろうが、成ろう事なら私の柩は土の穴にそのまま埋めてほしい。レールに乗せて、ゴロゴロと灼熱の釜に送り込まれるのだけは、できればカンベンして頂きたい。』
(関西現代俳句協会
http://kangempai.jp/essay/2012/05deguchi.html
より転載)



聖五月の俳句:


・灯台は白き貴婦人聖五月  徳永球石


・訪ひ得たりここ浦上の聖五月  鈴木しげを


・白樺を発つ風のあり聖五月  村越化石




いつのことだったか、
どこのことだったか、
判らないことだが

判らないことだが
確かに覚えていることがある。

それは、白樺の林を風が抜けていくと
その時、カラカラと音がすること

その時、もう村越化石氏の目は白樺の林は見えなかったかも知れぬ

そして、カラカラ、カラカラ...
と風の抜ける音を聴いた

に違いない




2022-05-22 (Sun)

2022/05/22 日記 三社祭

2022/05/22 日記 三社祭

2022/05/22 (日) 旧暦: 4月22日 祝日・節気・雑節・ 朔望:   日出: 4時31分 日没:  18時44分 月出:  0時09分 月没:  10時25分 月齢:  21.27 潮汐:  小潮 干支:  乙亥 六曜:  先勝 九星:  六白金星 今日のあれこれ: 三社祭 「迫力 西浅三北 浅草五代目高橋組【令和元年 三社祭】丸金 2019/05/19」 https://youtu.be/7uZ5kOSQ9o4 『浅草祭: 三社祭、びんざさら踊  ...

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2022/05/22 () 旧暦: 422日 祝日・節気・雑節・ 朔望:   日出: 431分 日没:  1844分 月出:  009分 月没:  1025分 月齢:  21.27 潮汐:  小潮 干支:  乙亥 六曜:  先勝 九星:  六白金星


今日のあれこれ: 三社祭

「迫力 西浅三北 浅草五代目高橋組【令和元年 三社祭】丸金 2019/05/19

https://youtu.be/7uZ5kOSQ9o4



『浅草祭: 三社祭、びんざさら踊

 初夏

東京都台東区の浅草神社の祭礼。
江戸第一の荒祭という伝説の神輿渡御で知られる。
百余基の町内神輿が出揃うのは圧巻。
他に「びんざさら舞」の奉納など。東京に夏を呼ぶ祭である。』
(季語と歳時記)



三社祭の俳句:


・ワッショイにソイヤと掛け声三社祭   橋本みず枝


・入墨の若者のをり三社祭   鈴木多枝子


・三社祭囃す雀も江戸育ち  浅見画渓




三社祭は、今年は例年に近い内容で開催されることになったようだ。

詳細は、以下の浅草神社公式サイトで確認できる。

浅草神社
https://www.asakusajinja.jp/

令和4年浅草神社例大祭「三社祭」行事日程
https://www.asakusajinja.jp/sanjamatsuri/schedule/


今日522()の神輿は、予定通り斎行される。
下記チャンネルで、LIVE中継される。

Life Style Channel
https://www.youtube.com/user/LifeStyleChannelGC


江戸の下町の文化には刺青の美意識が存在することは認めざるをえない。
 それも含めて伝統行事・江戸の文化だから。




2022-05-21 (Sat)

2022/05/21 日記 青葉潮

2022/05/21 日記 青葉潮

2022/05/21(土) 旧暦: 4月21日 祝日・節気・雑節・ 朔望:  小満 日出: 4時32分 日没:  18時43分 月出:  ---- 月没:  9時13分 月齢:  20.27 潮汐:  中潮 干支:  甲戌 六曜:  赤口 九星:  五黄土星  今日のあれこれ: 青葉潮 「041029地学・黒潮と親潮は色が違うので潮目がクッキリ」 https://youtu.be/-uH7vj0MU9U   『青葉潮(あおばじお/あをばじほ) ...

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2022/05/21() 旧暦: 421日 祝日・節気・雑節・ 朔望:  小満 日出: 432分 日没:  1843分 月出:  ---- 月没:  913分 月齢:  20.27 潮汐:  中潮 干支:  甲戌 六曜:  赤口 九星:  五黄土星

 

 

今日のあれこれ: 青葉潮

 

041029地学・黒潮と親潮は色が違うので潮目がクッキリ」

 

https://youtu.be/-uH7vj0MU9U

 

 

 

『青葉潮(あおばじお/あをばじほ)  初夏

 

【子季語】

 青潮、青山潮、鰹潮

 

【解説】

 青葉の頃の黒潮をいう。

黒潮は、日本の南岸に北上し房総半島沖 を東に流れる海流である。この青葉潮にのって鰹が北上する。』

(季語と歳時記)

 

 

 

青葉潮の俳句:

 

 

・淡路なれ沖より光る青葉潮  熊岡俊子

 

 

・龍馬像轟々迫まる青葉潮  大西ユリ子

 

 

・椰子の実の乗って来さうな青葉潮  塚腰杜尚

 

 

・島ひとつまるごとかかえ青葉潮  あべまさる

 

 

・放流の稚魚ら着きしか青葉潮  北川英子

 

 

 

今日は、例句のみ紹介。

 

 

 

2022-05-20 (Fri)

2022/05/20 日記 芍薬

2022/05/20 日記 芍薬

2022/05/20 (金) 旧暦: 4月20日 祝日・節気・雑節・ 朔望:   日出: 4時32分 日没:  18時42分 月出:  23時25分 月没:  8時02分 月齢:  19.27 潮汐:  中潮 干支:  癸酉 六曜:  大安 九星:  四緑木星 今日のあれこれ: 芍薬 「高知市の観光農園でシャクヤク見ごろ「綺麗さがパワーアップ」180種5万本咲き誇る (22/05/02 18:00)」 https://youtu.be/o0qKW7XPtaE 『芍薬(しゃ...

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2022/05/20 () 旧暦: 420日 祝日・節気・雑節・ 朔望:   日出: 432分 日没:  1842分 月出:  2325分 月没:  802分 月齢:  19.27 潮汐:  中潮 干支:  癸酉 六曜:  大安 九星:  四緑木星


今日のあれこれ: 芍薬

「高知市の観光農園でシャクヤク見ごろ「綺麗さがパワーアップ」1805万本咲き誇る (22/05/02 18:00)

https://youtu.be/o0qKW7XPtaE



『芍薬(しゃくやく/しやくやく) 初夏

【子季語】
 貎佳草、花の宰相

【解説】
 ボタン科の多年草。牡丹に似ているが、牡丹は木、芍薬は草であ る。園芸種が多く、花色も純白から深紅まで、変化に富む。薬の原料として用いられてきた歴史もある。

【科学的見解】
 シャクヤクは、チベットから中国に自生する多年草であり、現在では温帯域で盛んに育種が進められ、多くの園芸品種が作出されている。本種は、薬草として平安時代以前に導入されたが、その後は観賞用として品種改良が行われてきた。日本の野山にも近縁の種が自生しており、本州関東・中部以西から九州まで分布するヤマシャクヤクと北海道から九州まで広く分布するベニバナヤマシャクヤクが知られている。(藤吉正明記)』
(季語と歳時記)




芍薬の俳句:


・朝の妻芍薬の芽をかぞへそむ  神生彩史


・紅白の芍薬活けて客を待つ   印牧緑


・雨に散る芍薬一花金の蘂   三枝邦光


・鶴頸に芍薬二輪寄添ひて   赤座典子


・近づけば芍薬と息かよひけり   葉山美香




今日は、例句の紹介のみ。





2022-05-19 (Thu)

2022/05/19 日記 郭公

2022/05/19 日記 郭公

2022/05/19 (木) 旧暦: 4月19日 祝日・節気・雑節・ 朔望:   日出: 4時33分 日没:  18時41分 月出:  22時29分 月没:  6時54分 月齢:  18.27 潮汐:  中潮 干支:  壬申 六曜:  仏滅 九星:  三碧木星 今日のあれこれ: 郭公 「カッコウ 鳴き声」 https://youtu.be/UUhQlAU3lXU 『郭公(かっこう、くわくこう) 三夏 【子季語】  閑古鳥 【解説】  初夏、南方から...

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2022/05/19 () 旧暦: 419日 祝日・節気・雑節・ 朔望:   日出: 433分 日没:  1841分 月出:  2229分 月没:  654分 月齢:  18.27 潮汐:  中潮 干支:  壬申 六曜:  仏滅 九星:  三碧木星


今日のあれこれ: 郭公

「カッコウ 鳴き声」

https://youtu.be/UUhQlAU3lXU



『郭公(かっこう、くわくこう) 三夏

【子季語】
 閑古鳥

【解説】
 初夏、南方から日本に渡って来る鳩よりやや小形の鳥。明るい林や草原で「カッコー、カッコー」と鳴く。江戸期によく用いられた閑古鳥という名は、鳴声ののどかさによるものであり、「かっこうどり」の変化したものでもある。

【来歴】
 『毛吹草』(正保2年、1645年)に所出。

(季語と歳時記)




郭公の俳句:


・郭公のこだま返しに富士青し  松崎鉄之介


・郭公す浅間音なく煙吐き  鈴木真砂女


・郭公にきき耳立つる空白し  原田種茅


・郭公のまだ明けきらぬ森になく  桝本澄子


・郭公に膝向けいのちはるばるす  村越化石




最後の句。
「いのちはるばるす」がどの様な心境なのか判らなかった。

村越化石なる俳人がどの様な人なのかがわかればと思い検索してみた。

村越化石 WikiHitした。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%91%E8%B6%8A%E5%8C%96%E7%9F%B3

厳しい人生を送った人だった。

代表句とされる
「森に降る木の実を森の聞きゐたり」
と通じていると思った。





2022-05-18 (Wed)

2022/05/18 第372回季節の美味しさと日本酒を楽しむ集い(その1)

2022/05/18 第372回季節の美味しさと日本酒を楽しむ集い(その1)

  コロナ感染騒ぎが始まって、夜、外で飲む機会は激減した。今日は、岐阜の酒の中島屋主催の酒宴が開催され、会場が人気店の手酌割烹てら田なので、一瞬悩んだが、参加申し込みをした。JR東海道線で岐阜駅に着く。以前は、機会のある都度、駅前の金色に輝く信長公に拝謁する習わしだったが、久しぶりに拝謁をお願いすることになった。18時を過ぎると夏近いとは言え、駅前には夜の帳が近づいていた。暗い中でも、信長公は燦然...

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コロナ感染騒ぎが始まって、夜、外で飲む機会は激減した。

今日は、岐阜の酒の中島屋主催の酒宴が開催され、会場が人気店の手酌割烹てら田なので、一瞬悩んだが、参加申し込みをした。

JR
東海道線で岐阜駅に着く。
以前は、機会のある都度、駅前の金色に輝く信長公に拝謁する習わしだったが、久しぶりに拝謁をお願いすることになった。

18
時を過ぎると夏近いとは言え、駅前には夜の帳が近づいていた。
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暗い中でも、信長公は燦然と輝いて居られる。
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信長公もマスクで防御されておられるので、コロナなどに負けるものではない。

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ご拝謁を終え、駅前の今日の宴の会場手酌割烹てら田さんに、向かった。


【今日のお酒】

この酒宴は、主催者の酒の中島屋店主のテーマによって出品酒がグループ化され登場する。

テーマに沿って、各銘柄を利き比べ、検討することが出来る。

そのシナリオは、受付時に配布される「利き酒メモ」に記載されているので、利き比べ中も、酒宴が終わった後もデータとして利用できる。

今日のテーマは、以下の通り、5つ。
お酒は、14銘柄になっている。


<乾杯>
・玉川アイスブレーカー純米吟醸無ろ過生原酒

<夏のお酒>
・芳水 土用酒 吟醸生貯蔵
・新亀 純米 ライト生酒
・白岳仙 夏虫 純米吟醸 生
・開運 涼々 特別純米

<個性派純米酒飲み比べ>
・鯨波 純米吟醸 袋吊り
・長珍 純米60 無濾過生原酒 
・墨廼江 純米大吟醸 八反錦 
・四季桜 純米吟醸

<今日の贅沢 吟醸酒 飲み比べ>
・日高見 純米吟醸 吟のいろは
・小左衛門 純米大吟醸 黒ラベル
・蓬莱泉 吟 純米大吟醸 限定生

<熟・醇を飲む>
・玉川 アイスブレーカー 純米吟醸 無濾過生原酒
2019
7月詰 冷蔵三年熟成
・手取川 大吟醸 全国新酒鑑評会入賞酒
2005
6月詰 詰後冷蔵12年熟成

今日の出品酒の勢ぞろい
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(玉川アイスブレーカーの3年熟成を入れ忘れたので、13本になっている。
玉川のラベルは3年熟成も同じである。)


以下、出品酒の印象を記載しているが、個人の嗜好による印象なので、客観性はないことを予めご承知をお願いしたい。

<乾杯>
先ずは玉川で乾杯。

・玉川アイスブレーカー純米吟醸無ろ過生原酒
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立香はフルーティーな香り。吟醸香というより甘い香り。 甘い入り口、酸は大きくは膨らまないが、滑らか。中盤、辛味のパンチがあり、この酒の主張を感じさせる。後半の切れ良い。ふんわりとした甘みの追いかけも感じる。


<夏のお酒>

・芳水 土用酒 吟醸生貯蔵
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立香はあまり感じない。すっきりとした入口、とろりとした舌触り。酸は透明でなめらか、味わいの押し付けはなく、穏やかな味わいになっている。後半の切れ良い。食中酒として適性を持っている。


・新亀 純米 ライト生酒
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立香はあまり感じない。 甘い入り口、味わいはバランスよく纏まっている。すっきりとした飲み口で、酸は広がりはないが、中程度の広がり、程の良さを感じさせる、バランスの良いのが身上と思われる。後口も良い、食中酒として幅広い料理に合いそうだ。


・白岳仙 夏虫 純米吟醸 生
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立香はあまり感じない。トロリとした舌触り。なめらかな酸、透明感を感じる。味わいはすっきりとして切れも良い。


・開運 涼々 特別純米
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立香は甘い香り、ほのかな香りだが、独自の個性を感じさせる香りのような気がする。甘い入口、トロリとした舌触り。酸は大きさを感じる。含み香は吟醸香が軽く漂う。後半、軽い渋味と辛味が味を締めている。


<個性派純米酒飲み比べ>

・鯨波 純米吟醸 袋吊り
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立香は、軽くて甘い吟醸香。甘い入口。酸は中程度でなめらか、辛味が後を追い、味を締める。含み香も吟醸香。後半、苦味が味を締める。残り香も吟醸香の余韻。


・長珍 純米60 無濾過生原酒 
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立香はほのかに甘い香り。甘い入口、その後スーッとする酸を感じる、発泡感だろうか。中盤以降スッキリとして切れる。酸の切れの良さと爽やかな味わいが身上の酒。


・墨廼江 純米大吟醸 八反錦 
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立香りは軽く甘いもの。 甘い入口。トロリとしている滑らかな酸の後に軽い苦味を感じる。中盤やや重い感じがするが、味のバランスは良い。


・四季桜 純米吟醸
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立香は甘い。 甘い入口、すぐ辛味が続き、やや重い感じの酸はすぐ終わり、広がりはあまり感じない。渋味と苦味が続く。中に集まる傾向があり、少し広がりが欲しい世界だ。



・日高見 純米吟醸 吟のいろは
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立香は程良い吟醸香。上品な印象を感じさせる。甘い入口、酸は広がり過ぎず、その後辛味が押してくる。含み香は吟醸香。味のバランスは良い。後口は辛味系でピリリとした味わい。
ぬる燗:味わいが軽やかになるが大きくは変わらない。


・小左衛門 純米大吟醸 黒ラベル
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立香は甘くスッキリとした香り。甘い入口。酸はトロリとして膨らみがある。含み香も吟醸香。上品さの中に押しも感じさせる。こだわりの世界を感じる。良いと言うか上級者向けの世界だと思う。
ぬる燗:立香は、吟醸香。甘く広がり、スーッと広がり消えて行く、上品さの中に切れの良さも感じる。


・蓬莱泉 吟 純米大吟醸 限定生
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立香はほのかに甘い、明確な吟醸香は感じない。味わいはバランスが良く旨味を感じさせるもので確りとした世界を感じさせる。甘・酸・辛・苦・渋の味の主張に個性を感じさせるのではなく、味のバランスの中に旨味を感じさせる味わい。


<熟・醇を飲む>

・玉川 アイスブレーカー 純米吟醸 無濾過生原酒
2019
7月詰 冷蔵三年熟成

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(この写真は、2021年のアイスブレーカーを表示している)

乾杯酒のアイスブレーカーと比べると香り、辛味のパンチが丸くなり、滑らかさが出るような印象だが活発な印象は新酒と大きくは変わらない。 冷蔵三年熟成だが、この酒もう少し寝かせた方が、より熟成する余力を持っている印象だ。


・手取川 大吟醸 全国新酒鑑評会入賞酒
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2005
6月詰 詰後冷蔵12年熟成
12
年の熟成酒だが、老香とかの嫌な香りは全くない。穏やかな快い香りを感じる。トロリとした舌触りで、熟成酒特有の肌理の細かさを感じる。含み香も老香等の香りは無い。
熟成酒の良さを感じさせる香りと味わいになっている。 日本酒も管理が良ければ長期熟成をさせる事が可能である事を感じさせる味香の実例と言える。



<出品酒 覚書>

・人気の玉川アイスブレーカー2021年と2019年の利き比べ
人気の玉川の印象は、香りが甘くフルーティーで、酸は滑らかで入りやすいが、その後中盤の辛味にパンチ力がありアイスブレーカーの存在感を感じさせる。
 2019年の3年熟成も舌触りの滑らかさ、辛味の丸みなど熟成らしさも感じるが、まだまだ活発で、3年ではまだ熟度が足りない印象、5年、10年などのアイスブレーカーの熟成を利いてみたいと思う。

・夏の酒4酒は、玉川の後なので一層感じたのかもしれないが、味のバランス、味わいの穏やかさがあり、偏り・癖がないので、相手を選ばない食中酒としての適性を感じた。
どの酒も、様々な肴を邪魔すること無く、相手を引き立てる力を持っている印象だ。
 白岳仙はこの処、香りを抑え味の主張を追求する方向性を感じていたが、今日の夏虫は主張し過ぎず、軽く綺麗に終わる印象を受けた。

・個性派純米酒4
 鯨波袋吊りは、香りが好きな人にはお勧め、立香から含み香、残り香に至るまで吟醸香を楽しむことが出来る。
 長珍純米60新聞紙は、久しぶりに飲んだが、良かった。開栓直後は、すーっと鼻に抜ける酸の発泡感のような爽やかさがあり、酸の切れもよく、爽快。時間の経過とともに、酸が落ち着き厚みを増し飲み応えが出る。
 同じ酒で2
度楽しむことが出来る楽しみが多い酒だ。

・吟醸酒3
 日高見、小左衛門、蓬莱泉それぞれ、目指す所が異なるが、それぞれ所を得ていた。
 日高見は、純米吟醸だが吟醸香、味のバランスが良く上品さを感じさせる。後口もピリッとして終わり、後口の演出が良い。価格を考えると、コストパーフォーマンスが良い。
 小左衛門は、酒の中島屋さんでの扱いが一時無かったと思うが、今日の黒ラベルは良かった。立香、舌触り、膨らみ、含み香、切れなど上級酒の世界が提供されており、間違いのない酒だ。
 蓬莱泉の吟は、人気の蓬莱泉の最上級酒。純米大吟醸なのだが、香り立つ吟醸香とか切れの良い爽やかさの世界ではなく、蔵で3年冷蔵熟成され出荷されている熟成の生酒なので味のバランス・厚み・密度に隙がない世界を実現している。
 評価が難しい面もある。鯨波袋吊りの後に飲んだりすると、何これ香りが立たないじゃないのっといった印象になりかねない。飲む人を酒が選ぶ酒と言ったほうが良さそうだ。

・熟成酒2
 玉川3年熟成については、先に書いた通り、まだまだ活発なので、もう少し寝かせてみたい。
 手取川大吟醸12年熟成酒。これは、ここでしか味わえない一期一会のお酒と言って良い世界だった。
 香りも熟成酒にありがちな老香とか刺激性の香りはなく、穏やかな快い立香が漂い、舌触りの肌理の細かさは12年の歳月が作り出すもので、日本酒にもビンテージの世界があることを理解できる貴重な酒だった。




2022-05-18 (Wed)

2022/05/18 第372回季節の美味しさと日本酒を楽しむ集い(その2)

2022/05/18 第372回季節の美味しさと日本酒を楽しむ集い(その2)

今日の酒宴の楽しみは、様々な趣向の銘酒に加えて、手酌割烹てら田の料理がいただけることだ。 この取り合わせは、個人的に設定するのは、困難と言って良い。 他のことを考えず、参加した理由は、其処にある。【今日の料理】てら田の料理は、やはり良かった。今日のお品書きは、大きく言えば9品。前菜を細かく分ければ、17品のコースになる。銘酒との取り合わせを考えれば、楽しみは無限に広がる感じだ。<今日の品書き>1.本日...

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今日の酒宴の楽しみは、様々な趣向の銘酒に加えて、手酌割烹てら田の料理がいただけることだ。
 この取り合わせは、個人的に設定するのは、困難と言って良い。
 他のことを考えず、参加した理由は、其処にある。

【今日の料理】
てら田の料理は、やはり良かった。

今日のお品書きは、大きく言えば9品。
前菜を細かく分ければ、17品のコースになる。
銘酒との取り合わせを考えれば、楽しみは無限に広がる感じだ。

<今日の品書き>
1
.本日の前菜

・峰岡豆腐、ホタルイカ燻製
・桜えびと青菜のお浸し
・鳥松風 、筍旨煮、苺蓮根
・稚鮎甘露煮
・あん肝バター焼
2
.たいら貝と海老とウニのジュレがけ山椒の芽添え
3
.蟹味噌の茶碗蒸し
4.
お造里
5.
海老真薯(えびしんじょ)薬味は塩とレモン
6
.サクラマスのレア・カツのトマトジュレ 山椒の芽添え
7
.牛の赤身のローストと茄子の唐揚げのしゃぶしゃぶ
8
.食事 握り寿司三貫と浅蜊の味噌汁
9
.デザート 杏仁豆腐



1
.本日の前菜
着席すると、目の前には蓋付きの塗箱が置かれている。
蓋の上には本日の前菜の内容を記した品書きが置かれている。これは、ありがたい。

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蓋を取り、前菜の全体を見る、楓の若葉に桜えび、蛍烏賊、筍など季節を楽しむ食材が、目に入る。
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玉川アイスブレーカーのお猪口を挙げ、全員で乾杯を唱和すれば、美酒と美味の織りなす饗宴の始まりだ。

先ずは、順番通り、峰岡豆腐から行こう。

・峰岡豆腐、ホタルイカ燻製
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 峰岡豆腐は、トロリとした舌触り、ネットリとして舌に纏わりつく食感。味はふんわりとした旨味がある。
 ホタルイカはイカの旨味がしっかりと閉じ込められていて、食べていると口の中にイカの燻製の香りが漂う。


・桜えびと青菜のお浸し
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 桜えびは香りはあまりなくスッキリとした旨味だけの味わい。
 青菜のお浸しはサクサクとした食感、出汁の旨みが口の中に残る。青菜の食感が丁度良い感じで、口の中がサッパリとする。


・鳥松風 、筍旨煮、苺蓮根
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 鳥松風は、トロリとした食感、甘みと旨味がその中にある。
 筍旨煮は 、サクサクの食感、噛んでいるとじわりじわりと筍の旨味が広がる。
 苺蓮根は、蓮根のカリカリとした食感、苺の香りはあまり感じないが、ふんわりと漂う印象がある。


・稚鮎甘露煮
(稚鮎は、筍と楓の若葉の下に潜んでいる。)
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 確りとした食感だが、硬くはなく適度な硬さがあり食べ応えがある。 入口は甘いが噛んでいると口の中にじんわりと稚鮎の旨味とほのかな苦味が広がってくる。甘露煮の技術の高さを感じさせる逸品だと思った。


・あん肝バター焼
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 食感はホロリとしている。口の中で次第に広がり、溶けていく、それに連れて旨味がふんわりと徐々に広がり大きな旨味の広がりを作り出す、その過程が楽しい。
 香ばしさのある含み香も程よい感じ。美味しい。

2
.たいら貝と海老とウニのジュレがけ山椒の芽添え
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たいら貝の大きな殻が、お皿として使われている。

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ジュレはとろりとして甘酸っぱくフルーティーで、さっぱりとしている。
 
海老と平貝の貝柱の下にある黄色いソースは卵の黄身だそうで、甘酸っぱいジュレに柔らかくまったりとした味わいを与える効果を持っている。
海老は茹でてあり、ジュレの甘酸っぱさの後、海老の旨味と香りが引き継いで出てくる。
 たいら貝の貝柱はサクサクとしながらトロリとする独特の食感である。


3
.蟹味噌の茶碗蒸し
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見たところ普通の茶碗蒸し。
蓋を取ると想定外の料理に、目が留まってしまう。

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 熱い茶碗蒸しの上に凍らせた蟹味噌の出汁が乗せてある。
 下の茶碗蒸しの中には蟹の身がたっぷりと入っている。

時間とともに冷凍の蟹味噌の旨味が茶碗蒸しと合わさって蟹味噌と蟹の身と茶碗蒸しの玉子の旨味の三味が合体し始める。そこで旨味の大きさが飛躍する。

 
この茶碗蒸し一椀あれば、お酒はいくらでも飲めるほどの旨味が充満していると思った。


4.
お造里
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左より、サクラマス、鰆の塩焼き、鮪のトロ、鯛の昆布締め、蛍烏賊

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 サクラマス  トロリとした舌触り、じんわりと旨味が感じられる。 生臭さはまったく感じない。

 鰆の塩焼  サクサクとしながらしっとりとしている食感。鰆の旨味が強く感じられる。旨味の強い鰆の世界を楽しむことが出来る。

 鮪のトロ 文字通りトロトロで、舌の上でとろける滑らかな旨味。次第に旨味が完成する。
 
 鯛の昆布締め 昆布の旨味とトロトロの舌触りから始まり、その後鯛の旨みが尾を引き、長く旨みが楽しめる筋書きになっている。

 
蛍烏賊 口に入れるとはサッパリとしているが、蛍烏賊の小さな身体中には旨味がいっぱい詰まっている。
  

5.
海老真薯(えびしんじょ) 薬味は塩とレモン
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 薬味が塩とレモンと2種類用意されているのでそれぞれ味を試してみた。
 レモン:  ふんわりとした食感。噛んでいると旨味が上品な甘さと旨味の方に広がって行く。
 塩  : 味わいはレモンと変わらないが、旨味が強く深くなると感じた。

 旨味なら塩、レモンなら爽やかさが感じられると判った。


6
.サクラマスのレア・カツのトマトジュレ 山椒の芽添え
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 サクラマスのカツはカリカリの食感。トマトのジュレソースは、ほのかに甘く上品な甘みがある。
 トマトはさっぱりして口を爽やかにする。


7.牛の赤身のローストと茄子の唐揚げのしゃぶしゃぶ
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しゃぶしゃぶのタレは、日本酒と赤ワインとわさびで作られているそうで、トロリとして甘味がある。

 牛肉の赤身のローストは、パサパサせずジューシーな柔らかい食感で、噛んでいると、牛の旨味が出てくる。
 茄子は甘くとろりとした食感。茄子の味は、出汁とバターの香ばしい風味で美味しい。


8.食事 握り寿司三貫と浅蜊の味噌汁
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 握り寿司は、
 鮪赤身: ネタが大きく、口の中にたっぷりとした充実感。
 サーモン: トロリとした食感で、寿司ネタとしてサーモンの人気が理解できる。
 平目白身: シコシコの食感が楽しめ、上品な旨味が糸を引くように消えていく。

浅蜊の味噌汁
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 浅蜊の味噌汁 味噌汁は合わせ味噌のサッパリとした味わい。浅蜊の身を噛むと旨味が味噌の旨味を追いかける。


9.デザート 杏仁豆腐
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 トロリとした舌触りの後ねっとりとした食感があり、ツルツルとした中華の杏仁豆腐とは舌触りが違う。軽く甘いすっきりとした味わい。
 残り香がミルキーで、洋風の杏仁豆腐と言った方がわかりやすいかも知れない。
中華風の杏仁豆腐より、この杏仁豆腐を食べたい。




2022-05-18 (Wed)

2022/05/18 第372回季節の美味しさと日本酒を楽しむ集い(その3)

2022/05/18 第372回季節の美味しさと日本酒を楽しむ集い(その3)

【感想】1.コロナ感染がまだ収まっては居ないが、政府はウイズ・コロナへ舵を切ろうとしている。 確かに、コロナ拡大を防止するには人と人との接触を限りなく減らさなければならない。しかし、自粛も3年目に入ると、弊害が表面化している。 出来事で言えば、芸人上島竜兵の自死が象徴的だ。本当の理由は本人しか知らないが、仕事の面ではコロナのために、チューをしたりするギャグ使えなくなり、真ん中に透明な板を置く対応に...

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【感想】

1.コロナ感染がまだ収まっては居ないが、政府はウイズ・コロナへ舵を切ろうとしている。
 確かに、コロナ拡大を防止するには人と人との接触を限りなく減らさなければならない。しかし、自粛も3年目に入ると、弊害が表面化している。
 出来事で言えば、芸人上島竜兵の自死が象徴的だ。本当の理由は本人しか知らないが、仕事の面ではコロナのために、チューをしたりするギャグ使えなくなり、真ん中に透明な板を置く対応になるが、これではギャグにならない。また、私生活では後輩たちとの親睦会「竜兵会」が自粛のために開けなくなり、寂しいと言っていたそうだ。
 3年前とは違う、ワクチンを3回打っているから、ウイズ・コロナでいけるだろう、今では自粛の弊害を避けることも必要だ。
 感染対策をすれば、夜の宴も許されるのではないか。

その様な、状況下で、この酒宴のご案内を頂いた。
美酒とてら田さんの美味の宴があれば、たとえ夜だとしても、出席するべきだと考えを改めた。

2.今日の酒の感想
 個々の酒の印象は、記事(その1)の通りだが、付け足したいことを書く。

テーマ<夏のお酒>4酒は、それぞれ味のバランスが良く、味わいも穏やかな酒だったので、暑い時期でも、食中酒として楽しむことが出来ると感じた。

テーマ<個性派純米酒飲み比べ>では、
鯨波と長珍が印象に残った。
鯨波は、吟醸酒にたっぷり浸りたい人にはお勧めのお酒。手間のかかる袋吊りのお酒なのだが、価格はリ-ズナブルで、他の純米大吟醸より吟醸香を楽しむことが出来る。

長珍の新聞紙は、久しぶりに飲んだが、流石に長珍、酸の切れが素晴らしかった。
 発泡感を感じさせるような爽やかな味わいと酸の切れが相俟って長珍らしさ全開だった。

テーマ<今日の贅沢 吟醸酒 飲み比べ>では、
価格帯が異なる3酒だったが、それぞれ所を得て、自分の世界を持っているお酒だった。

日高見は、価格帯はリーズナブルな純米吟醸だが、品の良さを感じさせる世界を持っていて、香り、味わい、後口の切れなど、純米大吟醸クラスのレベルを持っている。

小左衛門黒ラベルは、香り、味わい口当たり、どれも拘りを感じさせる出来で、上級志向の人も満足できる本格的純米大吟醸と言える。
 担当幹事さんが、敢えて純米大吟醸をぬる燗にして、飲ませていただいたが、これが素晴らしかった。立香の吟醸香と中盤の品の良い味わいと押しの後、終盤にかけて広がりスーッと消えていく余韻が気持ち良さを誘った。
 冷やしてもぬる燗でも、両方行ける、純米大吟醸だ。

蓬莱泉の吟は、重厚な酒だ。純米大吟醸を敢えて3年寝かして、余分な香りと味を消して、快い含み香と確りとした厚い味の厚みを取り出している。
 ブラインドで日高見と利き比べをすると、人によっては日高見に軍配を上げると思うが日本酒を飲み込んだ人は、吟の重厚さに軍配を上げると思う。

日本酒は難しくて、だから楽しい。

テーマ<熟・醇を飲む>
玉川アイスブレーカーは、今日は2021BY2019BYの飲み比べだった。
 アイスブレーカーの元気さパンチ力は3年でもまだまだ十分だった。5年でもまだだろう。10年、20年の熟成酒がどの様な世界を味あわせてくれるか、いつの日か利いてみたいと思う。

手取川の大吟醸の12年熟成。この酒の中島屋さんの酒宴でしか味わうことの出来ない一期一会の酒だった。
 家庭用冷蔵庫では12年の熟成は、難しいだろう。
この舌触りの滑らかさ、肌理の細かさは、適正な冷蔵保存と長い歳月でしか実現できないものだと思う。
 次はいつ登場するかは判らないが、いずれまた次のスターが登場することだろう。コロナ騒ぎが終われば、夜の酒宴にも出なければ...


3.全体としての感想

 手酌割烹てら田の拘りの料理を肴にして、全国の美酒をとっかえひっかえ利き比べると言うのは、考えてみれば贅沢なことだ。当然のことだが、個人で出来ることではない。
 酒の中島屋さんの選ばれた銘酒とてら田さんの創意溢れた美味が揃って初めて入ることが出来る世界だ。
 両店に感謝する他は無い。 次の機会をまたよろしくお願いしたい。





2022-05-18 (Wed)

2022/05/18 日記 手毬花

2022/05/18 日記 手毬花

2022/05/18 (水) 旧暦: 4月18日 祝日・節気・雑節・ 朔望:   日出: 4時34分 日没:  18時41分 月出:  21時24分 月没:  5時54分 月齢:  17.27 潮汐:  大潮 干支:  辛未 六曜:  先負 九星:  二黒土星 今日のあれこれ: 手毬花 「オオデマリ植物紹介」 https://youtu.be/UCULzZR7DJ4 『繍毬花(てまりばな)  初夏 【子季語】  粉団花、おおでまり、手鞠の花 【解説...

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2022/05/18 () 旧暦: 418日 祝日・節気・雑節・ 朔望:   日出: 434分 日没:  1841分 月出:  2124分 月没:  554分 月齢:  17.27 潮汐:  大潮 干支:  辛未 六曜:  先負 九星:  二黒土星


今日のあれこれ: 手毬花

「オオデマリ植物紹介」

https://youtu.be/UCULzZR7DJ4



『繍毬花(てまりばな)  初夏

【子季語】
 粉団花、おおでまり、手鞠の花

【解説】
 スイカズラ科ガマズミ属の落葉低木。初夏。庭木として人気が高く、花の時期には見栄えのする大きな手毬風の花が枝いっぱいに開く。』
(季語と歳時記)



手毬花・おおでまりの俳句:


・大でまり小でまり佐渡は美しき  高浜虚子


・円空仏笑ませ給へり手毬花  野田しげこ


・手毬花日蔭の斜面明るうす   芦川まり


・小手毬の雨を含みて重き白  川上綾子


・庭先の白さ目にしむてまり花   永見嘉敏




虚子はあまり親しみを感じない俳人だが、手毬花の句は素直な感慨で共感できた。

前に住んでいた家の玄関近くのアプローチにおおでまりの樹が植えられていた。
 春になると花芽ができ、季節が進むに連れて、大きくなり、やがてミニチュワの緑の玉ができる。

その玉は次第に白くなる。
白くなるが真っ白ではない。
薄緑の白粉を刷いたような明るい白だ。

ある日、見ると、うす緑のオオデマリは白のおおでまりに変わっている。
 毎日見ているから気づかないのか、一夜のうちに変わってしまうのか知らないが、その時は白いおおでまりですと言っている。

自然の色の変化は、人の感覚を超えている。
花の色には目眩まされ、驚かされるばかりだ。




2022-05-17 (Tue)

2022/05/17 日記 初鰹

2022/05/17 日記 初鰹

2022/05/17 (火) 旧暦: 4月17日 祝日・節気・雑節・ 朔望:   日出: 4時34分 日没:  18時40分 月出:  20時11分 月没:  5時03分 月齢:  16.27 潮汐:  大潮 干支:  庚午 六曜:  友引 九星:  一白水星 今日のあれこれ: 初鰹 「初鰹を釣る。」(HIT!は1:20辺りから) https://youtu.be/5pP_Y4vjbGY 『初鰹(はつがつお、はつがつを)  初夏 【子季語】  初松魚 【関...

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2022/05/17 () 旧暦: 417日 祝日・節気・雑節・ 朔望:   日出: 434分 日没:  1840分 月出:  2011分 月没:  503分 月齢:  16.27 潮汐:  大潮 干支:  庚午 六曜:  友引 九星:  一白水星


今日のあれこれ: 初鰹

「初鰹を釣る。」

(HIT!は1:20辺りから)

https://youtu.be/5pP_Y4vjbGY



『初鰹(はつがつお、はつがつを)  初夏

【子季語】
 初松魚

【関連季語】
 鰹

【解説】
 鰹は春、黒潮に乗って北上し、若葉のころ伊豆、房総沖に到達する。そのころに獲れる鰹が初鰹。昔は、鎌倉沖で取れた鰹を早馬、早飛脚で生きたまま江戸まで運んだ。それだけに値段も高かったが、初物を食えば七十五日長生きできるといって、江戸っ子たちは競ってこれを求めた。「鎌倉を生きて出でけむ初鰹」この芭蕉の句は、鎌倉を生きたまま出荷された初鰹の活きのよさをたたえたもの。初鰹は、江戸っ子の食べ物なのである。

【来歴】
 『俳諧通俗誌』(享保2年、1716年)に所出。

(季語と歳時記)



初鰹の俳句:


・日本橋や曙の富士初松魚   正岡子規


・初鰹はるかな沖の縞を着て  澁谷道


・葱たたく音のかろしや初鰹  佐久間俊子


・天寿なほ伸びよと母へ初鰹  新井吉枝


・晩酌はいつもの二合初鰹  高橋邦夫




子規の頃には、日本橋から富士山がくっきりと見えたのだろうか?
 そうだとしたら、新緑の頃、初松魚を肴に一献酌めた、よくぞ日本に生まれけるの気持ちに満たされたことだろう。

活きの良い鰹の肌は銀色に輝く縞模様が美しい。
お造りやたたきになってしまえば判らないが、姿を見ることができれば、季節感を感じることが出来る。

お母さんに初鰹を食べてもらって長生きを願う新井氏の心意気は讃えられる。
 「親孝行したい時には親は無し」とならないよう、親が存命なら、今年の初鰹を献上するのは親孝行になり、「初物七十五日」の功徳が得られる。

『初物七十五日とは?

昔から、初物(はつもの)は縁起がよく、食べると寿命が75日延びると言われてきました。

また好んで初物を食べることや、新たな物事にすすんで手を出すことを、初物食いといいます。

初物とは、旬の走りや出始めたばかりのもののこと。実りの時期にはじめて収穫された穀物や果物、シーズンを迎えて最初に水揚げされた魚介などのことをさします。

例えば、初鰹や新茶、新米など、季節ごとに様々な初物がありますね。

寿命が延びる日数が75日とされる理由には諸説あるそうですが、例えば中国から伝わる五行思想・五行説に基いた、季節の区切りの考え方や、種をまき、発芽して収穫までの日数がおよそ75日であることなどがあげられます。

うわさ話というものはそう長く続かないというような意味で「人のうわさも七十五日」とも言われますが、ひとつの区切りとして、75日という日数が使われてきたようです。』
(食育大事典
https://shokuiku-daijiten.com/mame/mame-264/
より転載)





2022-05-16 (Mon)

2022/05/16 日記 蕗

2022/05/16 日記 蕗

2022/05/16 (月) 旧暦: 4月16日 祝日・節気・雑節・ 朔望:  望 日出: 4時35分 日没:  18時39分 月出:  18時54分 月没:  4時22分 月齢:  15.27 潮汐:  大潮 干支:  己巳 六曜:  先勝 九星:  九紫火星 今日のあれこれ: 蕗 「【田舎暮らし】どこでも見かける山菜フキだけど、フキ採り名人に美味しいフキの見分け方を伝授してもらった!」 https://youtu.be/EmzDZqzu8F8 『...

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2022/05/16 () 旧暦: 416日 祝日・節気・雑節・ 朔望:  望 日出: 435分 日没:  1839分 月出:  1854分 月没:  422分 月齢:  15.27 潮汐:  大潮 干支:  己巳 六曜:  先勝 九星:  九紫火星


今日のあれこれ: 蕗

「【田舎暮らし】どこでも見かける山菜フキだけど、フキ採り名人に美味しいフキの見分け方を伝授してもらった!」

https://youtu.be/EmzDZqzu8F8



『蕗(ふき)  初夏

【子季語】
 蕗の葉、蕗の広葉、秋田蕗

【関連季語】
 蕗の薹、伽羅蕗、蕗味噌、蕗伐

【解説】
 蕗は初夏、柔らかな緑の団扇のような葉を広げる。食用ともなる。さっと茹でて水にひたして灰汁を抜く。香りがあり、ほのかな苦味もあって、煮物や伽羅蕗にする。

【来歴】
 『花火草』(寛永13年、1636年)に所出。

【科学的見解】
 蕗(フキ)は、日本在来のキク科の多年草で日本各地の山野に広く自生する。
 早春、葉よりも先に花茎が伸びる。これが蕗の薹である。
 初夏、長い葉柄の先端に円形の大きな葉を一枚傘のようにつけて成長する。
 山地に自生する蕗の葉柄は五十センチくらい。栽培される秋田蕗(アキタブキ)はフキの亜種であり、その葉柄は百五十センチにもなる。(藤吉正明記)』
(季語と歳時記)



蕗の俳句:


・みづみづしみづ蕗といふ蕗若葉  高野素十


・やまみづの珠なす蕗の葉裏かげ  飯田蛇笏


・雨後の日のみづみづし蕗の沢  清崎敏郎


・或る日暮蕗の芽摘んで若くなる  橋閒石


・雨降って所在なき日の蕗見遣る  高澤良一


・伽羅蕗に箸はづませて茶わん酒  加藤武夫


・ひさびさに糸ひく蕗を食べにけり  山口誓子




以前は、身近に暇があれば、海へ、山へ、川へ、野へと出かける人が居て、海や川の獲物、山野の幸のお裾分けを戴くことが出来た。

山蕗も季節にはいただいたものだった。
自然のものは香りが強く、アクもあったが、それがまた自然の恵みを感じさせた。

今日、蕗の例句を読んでいて、蕗の持つ魔力というか魅力と表現したほうが良いか、ともあれ、力を感じた。

俳人たちは、句を詠みながら蕗の持つ力を賛美している。
こんなに自然に人を感動させる蕗は読んでいても伝わってくる。

記事を書き終えて、気づいたことがある。
選んだ句の作者は、全て男性だった。

これは、珍しい。

ひょっとして、蕗の性は女性なのだろうか。





2022-05-15 (Sun)

2022/05/15 日記 賀茂祭

2022/05/15 日記 賀茂祭

2022/05/15 (日) 旧暦: 4月15日 祝日・節気・雑節・ 朔望:   日出: 4時36分 日没:  18時38分 月出:  17時39分 月没:  3時47分 月齢:  14.27 潮汐:  中潮 干支:  戊辰 六曜:  赤口 九星:  八白土星 今日のあれこれ: 賀茂祭 『京都・上賀茂神社で「賀茂競馬」(2022年5月5日 京都市北区)』 https://youtu.be/iaequO94ZUM 『賀茂祭(かもまつり)  初夏 【子季語】 ...

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2022/05/15 () 旧暦: 415日 祝日・節気・雑節・ 朔望:   日出: 436分 日没:  1838分 月出:  1739分 月没:  347分 月齢:  14.27 潮汐:  中潮 干支:  戊辰 六曜:  赤口 九星:  八白土星


今日のあれこれ: 賀茂祭

『京都・上賀茂神社で「賀茂競馬」(202255日 京都市北区)』

https://youtu.be/iaequO94ZUM



『賀茂祭(かもまつり)  初夏

【子季語】
 祭、北祭、葵祭、懸葵、加茂葵、双葉葵、葵鬘、諸鬘、御生祭
【解説】
 五月十五日に行われる京都の上賀茂神社、下鴨神社の大祭。平安時代の宮中では祭といえばこのまつりだった。御所から参向する勅使らの冠を、葵桂で飾ったことから葵祭ともいい、石清水八幡宮の南祭に対し北祭ともいう。

【来歴】
 『俳諧初学抄』(寛永18年、1641年)に所出。

【文学での言及】
 『源氏物語』葵の巻では葵祭見物の場面での光源氏の正妻、葵の上と年上の愛人、六条御息所との確執が描かれている。』
(季語と歳時記)



賀茂祭・葵祭の俳句:


・御車はうしろさがりや賀茂祭  後藤夜半


・行列の葵の橋にかゝりけり   正岡子規


・駄馬ならず葵祭の競べ馬  右城暮石




正式名称より葵祭の通称の方がよく知られているの賀茂祭は長い歴史を持った祭礼。
『古墳時代後期の欽明天皇(540年~571年)の時代、京都をはじめ全国が風水害に見舞われて飢餓・疫病が流行し、賀茂大神(上賀茂神社・下鴨神社)の崇敬者・卜部伊吉若日子に占わせられたところ賀茂大神の祟りであるとした為、4月吉日を選んで、馬に鈴を懸け、人は猪頭を被り、駆競して、盛大に祭りを行ったことが起源です。』
(京都ガイド)


今年もコロナの影響で一部、中止となった。
舞楽、神馬の引き回しは中止、社頭の儀のみ執り行われることになった。

平安貴族の衣装を纏った華麗な700mの行列が、京都の町を巡行する路頭の儀は、今年も中止になった。
『王朝行列は、総勢500余人、馬36頭、牛4頭、牛車2台、輿1台からなり、京都御所を出発し、下鴨神社を経て上賀茂神社へ向かいます。上、下両社それぞれの社頭で、勅使が御祭文を奏上し、御幣物を奉納する「社頭の儀」が行われ、雅な雰囲気の中で、神馬の引き回しや、舞人による「東游(あづまあそび)」の舞が披露されます。』
(京都ガイド)


催しは中止となっているが、神事としての祭礼は行われているので、伝統の継続については問題はない。





2022-05-14 (Sat)

2022/05/14 日記 柿若葉

2022/05/14 日記 柿若葉

2022/05/14 (土) 旧暦: 4月14日 祝日・節気・雑節・ 朔望:   日出: 4時37分 日没:  18時38分 月出:  16時28分 月没:  3時17分 月齢:  13.27 潮汐:  中潮 干支:  丁卯 六曜:  大安 九星:  七赤金星 今日のあれこれ: 柿若葉 「5月の若葉で作ろう、麦茶風味の柿の葉茶。アンチエイジングにも、お勧めします。」 https://youtu.be/ABpt2ezkMWU 『柿若葉(かきわかば)   ...

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2022/05/14 () 旧暦: 414日 祝日・節気・雑節・ 朔望:   日出: 437分 日没:  1838分 月出:  1628分 月没:  317分 月齢:  13.27 潮汐:  中潮 干支:  丁卯 六曜:  大安 九星:  七赤金星


今日のあれこれ: 柿若葉

5月の若葉で作ろう、麦茶風味の柿の葉茶。アンチエイジングにも、お勧めします。」

https://youtu.be/ABpt2ezkMWU



『柿若葉(かきわかば)
  初夏

【解説】
 柿紅葉も鮮烈で美しいが、初夏の頃、柿若葉は透きとおるような 美しさ見せる。
 さまざまな新緑の中でも格別のみずみずしさである。
幹や枝の色、晴れた空の色とのコントラストがことに印象深 い。』
(季語と歳時記)



柿若葉の俳句:


・夜の風雨去りてきらめく柿若葉   阿部文子


・飽食や天麩羅種の柿若葉   松本文一郎


・幼な児の声ほれぼれと柿若葉   島津亮


・瑠璃色の水を零せり柿若葉  真鍋つとむ


・梵妻の声初々し柿若葉   山本漾子




名古屋周辺は、昨日は雨が降り続いた。
今日の夜半は、風も強く暴風雨だったようだ。
雨がようやく終わり、昼前から雲が切れ、陽の光がすべてのものを明るく照らし始めた。

通りに面した家の庭に植えられている柿の木がある。
強い風雨のあと、柿の若葉は輝きと艶を一層増していた。

若葉の動画を探していると、季語の方面の動画は見つからず。実利的な方面の柿の若葉の動画が目についた。
 柿の若葉は目にも美しいが、それだけでは終わらない有用性を持っているそうだ。

 柿は実だけでなく葉っぱも有効活用できる!
柿の葉には抗菌作用や防腐効果があり、柿の葉寿司が作られるのはよく知られている。

柿の葉は、抗菌だけではなく、栄養素も多いので飲用・食用にも使われている。
 柿の葉を乾燥させ作る茶のビタミンCは、熱に強い「プロビタミンC」だそうで、緑茶の30倍、レモンの約20倍も含んでいる。
 また、土佐では柿の葉を天ぷらにして食べるそうだ。

ビタミンCは、美肌・美白効果がある。
また、ポリフェノールなどの成分を含み、便秘解消効果・風邪予防・貧血改善・高血圧予防・血圧調整・糖尿病の予防・
アンチエイジング・二日酔い回復など多くの効果を持っている。
 植える場所があれば、柿の木を1本植えれば、家内の美容・健康が保たれる勢いだ。


山本の句。
「梵妻」が解らなかった。
調べてみると、
『梵妻(だいこく)
僧侶(そうりょ)の隠し妻をいう。ぼんさいとも読み、また大黒とも書く。大黒は厨房(ちゅうぼう)に祀(まつ)られる神であることから、寺院の飯炊き女をさした。転じて、かつて正式に妻帯を認められない寺院において、世をはばかって、飯炊き女と偽って隠しもった妻をさす。また妻帯を許している宗旨では、寺の女房を大黒ともいった。
[稲垣史生]
』(日本大百科全書(ニッポニカ)より転載)

それは判ったとして、今度は句の状況が判らない。
山本氏が自身が「梵妻」なのだろうか。
菩提寺の若奥さんなのだろうか。
単なる知り合い、お友達なのだろうか。
...
難しい句だ。




2022-05-13 (Fri)

2022/05/13 日記 藤

2022/05/13 日記 藤

2022/05/13 (金) 旧暦: 4月13日 祝日・節気・雑節・ 朔望:   日出: 4時38分 日没:  18時37分 月出:  15時20分 月没:  2時49分 月齢:  12.27 潮汐:  中潮 干支:  丙寅 六曜:  仏滅 九星:  六白金星 今日のあれこれ: 藤 「こうなん藤まつり|曼陀羅寺公園・藤の花|開花状況|愛知観光・旅行」 https://youtu.be/uftRxddBFXE 『藤(ふじ、ふぢ) 晩春 子季語  山...

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2022/05/13 () 旧暦: 413日 祝日・節気・雑節・ 朔望:   日出: 438分 日没:  1837分 月出:  1520分 月没:  249分 月齢:  12.27 潮汐:  中潮 干支:  丙寅 六曜:  仏滅 九星:  六白金星


今日のあれこれ: 藤

「こうなん藤まつり|曼陀羅寺公園・藤の花|開花状況|愛知観光・旅行」

https://youtu.be/uftRxddBFXE



『藤(ふじ、ふぢ) 晩春

子季語  山藤、野藤、白藤、八重藤、野田藤、赤花藤、藤の花、南蛮藤、 藤波、藤棚、藤見、藤房
関連季語          藤の実
解説     藤は晩春、房状の薄紫の花を咲かせる。芳香があり、風にゆれる姿は優雅。木から木へ蔓
を掛けて咲くかかり藤は滝のようである。
来歴     『花火草』(寛永13年、1636年)に所出。
文学での言及    藤波の花は盛りになりにけり奈良の都を思ほすや君 大伴四綱『万葉集』
恋しけば形見にせむと我がやどに植ゑし藤波今咲きにけり 山部赤人『万葉集』
よそに見てかへらむ人に藤の花はひまつはれよ枝は折るとも 僧正遍照『古今集』
み吉野のおほかたはのべの藤浪のなみにおもはばわが恋ひめうあは 読人知らず『古今集』
紫の藤の花をばさと分くる風ここちよき朝ぼらけかな 与謝野晶子『火の鳥』
実証的見解      藤はマメ科フジ属の落葉藤本の総称で、北海道を除く日本各地の山地に自生するほか、観
賞用として庭や公園などにも植えられる。日本ではノダフジとヤマフジがよく見られ、ど
ちらも四月ころ、房状の薄紫の花を咲かせる。葉はどちらも、奇数羽状複葉で、蔓は、ノ
ダフジが右巻きヤマフジが左巻きである。』
(季語と歳時記)




藤の俳句:


・箱根路の湖風届く藤の花   松本三千夫


・ゆくりなく風の匂ふや藤の花   今村千年


・どの声も弥陀のお耳に藤の花   中野京子


・揺るるたび房ふつくらと藤の花   小泉貴弘


・花かんざしの揺るるがごとく藤の花   稲田延子


・藤咲けば己やさしくなりゐたり   池永加代




藤の花の名所は多い。
藤の句も、名所のあるところ、数多く詠まれている。

小さな藤棚は見たことがあるが、藤の木が数十本ある様な名所は訪れたことがない。
 一度見てみたいと思う。

しかし、昔から、鑑賞されてきた花なので、藤の花にまつわるお話なども、言い伝えられているようだ。

これは、紫ではなく白の藤の花の昔話だが、白川郷に
「白川郷の昔話:白い藤の花の下に眠る埋蔵金」
https://www.vill.shirakawa.lg.jp/1298.htm



藤の花の下に長くいると、花の精に心を奪われて、夢と現の境目から落っこちてしまうのかもしれない。




2022-05-12 (Thu)

2022/05/12 日記 夏みかん

2022/05/12 日記 夏みかん

2022/05/12 (木) 旧暦: 4月12日 祝日・節気・雑節・ 朔望:   日出: 4時38分 日没:  18時36分 月出:  14時15分 月没:  2時22分 月齢:  11.27 潮汐:  若潮 干支:  乙丑 六曜:  先負 九星:  五黄土星 今日のあれこれ: 夏みかん 「甘夏みかんの収穫がピーク ほどよい酸味で美味 三重・尾鷲市」 https://youtu.be/xyjRJx00B9s 『夏蜜柑(なつみかん)  初夏 【子季語】 ...

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2022/05/12 () 旧暦: 412日 祝日・節気・雑節・ 朔望:   日出: 438分 日没:  1836分 月出:  1415分 月没:  222分 月齢:  11.27 潮汐:  若潮 干支:  乙丑 六曜:  先負 九星:  五黄土星


今日のあれこれ: 夏みかん

「甘夏みかんの収穫がピーク ほどよい酸味で美味 三重・尾鷲市」

https://youtu.be/xyjRJx00B9s



『夏蜜柑(なつみかん)  初夏

【子季語】
 サマーオレンジ、夏柑

【解説】
 江戸時代中期に山口県に漂着した果実の種子が夏みかんの起源。 明治時代に全国に普及。別名「夏柑」、「夏橙」、明治末から次第に「夏蜜柑」と呼ばれるようになる。五月、白い五弁花が咲き、晩秋にだいだい色の実がなる。そのまま採らずに翌年の初夏までおくと、樹上で熟し酸味が抜けて食べやすくなる。

【科学的見解】
 ナツミカンは、ミカン科の常緑小高木で、別名としてナツダイダイとも呼ばれることがある。若枝は扁平で稜角があり、葉腋からトゲが出る。柑橘類は、芳香のある花を付けるが、本種はそれに加えて酸味が強いところが特徴である。生食でもよいが、一般的には外皮の部分をジャムや砂糖漬けに加工して食されている。(藤吉正明記)』
(季語と歳時記)



夏蜜柑の俳句:


・雲ひとつゆきて日向に夏蜜柑   藤井美晴


・安房の宿夏蜜柑風呂にもてなされ   小林共代


・遠山や夏蜜柑の木ざわざわと   古林阿也子


・夏みかん爪立てられて匂ひけり  西村和子


・遺言の真ん中にある夏蜜柑  久保純夫




夏蜜柑は、昔は酸っぱかった。
だから、苦手だった。
夏蜜柑を思い出すだけで、酸っぱさで身体が震えだすほどだった。
 今では、熟成方法が考えられたり、甘夏のような品種も登場し、ストレートパンチの様な酸っぱさは無くなったから、食べることが出来る。

最後の句。
ちょっと理解が難しい。
ただ、ははんと考えついた。
身近な人で、自分が死んだら冥土の土産にみかん(これは温州みかんが中心だが柑橘類なら何でも良いそうだ)を棺桶に入れて欲しいと広言している人がいる。

「真ん中」とは棺桶のことに違いない。




2022-05-11 (Wed)

2022/05/11 日記 若葉

2022/05/11 日記 若葉

2022/05/11 (水) 旧暦: 4月11日 祝日・節気・雑節・ 朔望:   日出: 4時39分 日没:  18時35分 月出:  13時11分 月没:  1時54分 月齢:  10.27 潮汐:  長潮 干支:  甲子 六曜:  友引 九星:  四緑木星 今日のあれこれ: 若葉 「目にまぶしい若葉の風景「新緑の谷 」 ( ドローン空撮 drone4k動画)」 https://youtu.be/LQD-L6J8ep4 『若葉(わかば)  初夏 【子季語】...

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2022/05/11 () 旧暦: 411日 祝日・節気・雑節・ 朔望:   日出: 439分 日没:  1835分 月出:  1311分 月没:  154分 月齢:  10.27 潮汐:  長潮 干支:  甲子 六曜:  友引 九星:  四緑木星


今日のあれこれ: 若葉

「目にまぶしい若葉の風景「新緑の谷 」 ( ドローン空撮 drone4k動画)」

https://youtu.be/LQD-L6J8ep4



『若葉(わかば)  初夏

【子季語】
 朴若葉、藤若葉、若葉寒

【関連季語】
 青葉、草の若葉、茂、新緑、新樹

【解説】
 おもに落葉樹の新葉のこと。やわらかく瑞々しい。若葉をもれくる日ざし、若葉が風にそよぐ姿、若葉が雨に濡れるさまなどいずれも美しい。

【来歴】
 『花火草』(寛永13年、1636年)に所出。

【文学での言及】
 かげひたす水さへ色ぞ緑なるよもの梢の同じ若葉に 藤原定家『夫木和歌抄』

【実証的見解】
 「青葉」という季語もあるが、季語としては若葉より歴史が浅い。芭蕉がおくの細道の途中、日光で「あらたふと青葉若葉の日の光」と詠んだ当時はまだ青葉は季語ではなかった。「朴若葉」などと柿や椎、樟など樹種を冠して詠んだり、「山若葉」などと里や庭、谷など場所を冠して詠むことも多い。』
(季語と歳時記)



若葉の俳句:


・安達太良山の間近に青葉若葉かな   石山民谷


・梓川風のテラスで若葉光   秋野火耕


・賤ヶ岳青葉若葉に鎧はるる  野原春醪


・伊勢臨む渡しに通ふ若葉風   山田をがたま


・宇治に仰ぐ日月白き若葉かな  渡邊水巴


・六甲の嶺こそばゆき若葉風   鶴目鯛遊子




若葉の季節だ。
桜の花は終わり、今は薔薇、花は勿論美しい。
しかし、この季節花はなくても、若葉が美しい。

例句を読んでいると、日本全国の美しい若葉が詠まれている。
 この季節、日本は至る所美しい。至る処、若葉が輝いている。

建物中にいるべきではない。
野山の若葉を見に行こう。
時間がなければ、近くの公園でも良い。

若葉が輝く日本なのだから。




2022-05-10 (Tue)

2022/05/10 日記 新茶

2022/05/10 日記 新茶

2022/05/10 (火) 旧暦: 4月10日 祝日・節気・雑節・ 朔望:   日出: 4時40分 日没:  18時34分 月出:  12時09分 月没:  1時24分 月齢:  9.27 潮汐:  小潮 干支:  癸亥 六曜:  先勝 九星:  三碧木星 今日のあれこれ: 新茶 「2022年新茶の収穫|収穫編|加工編もあります|【小さなお茶農家#16】」 https://youtu.be/zJVTCRVpqbU 『新茶(しんちゃ)  初夏 【子季語】...

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2022/05/10 () 旧暦: 410日 祝日・節気・雑節・ 朔望:   日出: 440分 日没:  1834分 月出:  1209分 月没:  124分 月齢:  9.27 潮汐:  小潮 干支:  癸亥 六曜:  先勝 九星:  三碧木星


今日のあれこれ: 新茶


2022年新茶の収穫|収穫編|加工編もあります|【小さなお茶農家#16】」

https://youtu.be/zJVTCRVpqbU



『新茶(しんちゃ)  初夏

【子季語】
 走り茶、古茶、陳茶、茶詰

【解説】
お茶は年四回摘み取られるが、その年の最初に摘み取られるお茶を新茶という。一番茶であり、走り茶とも言う。
 四月の終わりから五月中頃までである。香りはよく、おいしいお茶である。静岡茶や宇治茶が有名。』
(季語と歳時記)



新茶の俳句:


・静岡よ宇治よと讃へ新茶かな   二村蘭秋


・味まろき南部鉄瓶新茶酌む   遠藤清子


・扁額は和顔愛語や新茶汲み   秦和子


・筍を届け新茶を貰ひけり   高倉恵美子


・鄙ぶりの餅の甘さよ新茶くむ   徳田千鶴子




新茶を飲む楽しみは確かなものだ。
お茶だから、古茶も美味しい。
しかし、新茶の歓びは確かにある。

それは、季節のものだから。
今年もまた、産地で育てられた若芽が収穫され、生まれたてのお茶が作られ、待っている人に届けられる。

新茶を好みの温度、濃さで淹れて淹れて口に含む。
香りが鼻に抜け、若々しい味わいが口の中に広がる。
恙無く新しいお茶を飲むことが出来る仕合せを実感出来る。

一人でも良いが、できれば心が通う人と、ゆっくりとした時間を楽しめれば尚良い。

加えて、草餅でも和三盆でもたとえケーキであっても、茶菓子があれば、それは贅沢というもの。

そんな事が楽しめるのは、今、この時。




2022-05-09 (Mon)

2022/05/09 日記 苺

2022/05/09 日記 苺

2022/05/09 (月) 旧暦: 4月9日 祝日・節気・雑節・ 朔望:  上弦 日出: 4時41分 日没:  18時33分 月出:  11時08分 月没:  0時52分 月齢:  8.27 潮汐:  小潮 干支:  壬戌 六曜:  赤口 九星:  二黒土星 今日のあれこれ: 苺 「もうすぐゴールデンウィーク イチゴ農場では客足に期待 秋田・羽後町 (2022/04/26 19:22)」 https://youtu.be/Hz5vSd3Erqg 『苺(いちご)  初...

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2022/05/09 () 旧暦: 49日 祝日・節気・雑節・ 朔望:  上弦 日出: 441分 日没:  1833分 月出:  1108分 月没:  052分 月齢:  8.27 潮汐:  小潮 干支:  壬戌 六曜:  赤口 九星:  二黒土星


今日のあれこれ: 苺

「もうすぐゴールデンウィーク イチゴ農場では客足に期待 秋田・羽後町 (2022/04/26 19:22)

https://youtu.be/Hz5vSd3Erqg



『苺(いちご)  初夏

【子季語】
 覆盆子(いちご)、苺摘、苺畑

【関連季語】
 苺の花

【解説】
 赤く柔らかな苺は本来初夏のもの。今ではハウスで年中、栽培されるが、露地ものは五月から六月にかけて赤く熟す。円錐形の果実の表面には細かい種があって、それがぶつぶつした食感になる。

【来歴】
 『花火草』(寛永13年、1636年)に所出。

【文学での言及】
【科学的見解】
苺は、バラ科オランダイチゴ属の多年草で、一般に食用となるのはオランダ苺である。日本には江戸時代の終わりころにオランダから輸入され、明治になって本格的に栽培される。花期は四月から五月。地を這うような葉の間から花茎を伸ばし、白色五弁の小さい花をつける。通常、果実として食べるのは、花托(花柄の先端部分)が肥大した部分である。日本には、在来のオランダイチゴ属の植物として、シロバナノヘビイチゴやエゾノクサイチゴ、ノウゴウイチゴなどが存在し、苺同様の果実を形成するが、オランダ苺と比べると小さい。(藤吉正明記)』
(季語と歳時記)



苺の俳句:


・空ひろく晴れたり苺地に熟す  大野林火


・出羽の国朝のつめたき苺喰ふ  細見綾子


・熟れそめし葉蔭の苺玉のごと  杉田久女


・月の出に百紅らむか苺畑  石川桂郎


・珠のごとき苺頒つや母と子の  鈴木真砂女




苺の例句を読むと、苺と言ってもイメージは一様ではない。
木苺、蛇苺など山野に自生する苺の句も多い。
一般的には、お店で売られている温室栽培の果物の苺だろう。

最近は、店頭に並ぶ苺も新しく開発され立派な名前がつけられていて、昔のように同じイメージではない。

最近は苺が大きくなっている。
苺を大きくする技術や新しい品種がそれを可能にしているようだ。
 これが苺とびっくりするような苺がある。一粒が小さな蜜柑くらいの大きさがある。
 苺は見ていて美しい。色、艶、肌などが語りかけてくる。
 食べてしまうのが惜しいような気がするが、エイヤッと食べてしまう。

昔のような季節感は乏しくなっているが、店頭の苺や苺狩には季節感は感じられる。

久しぶりに、苺狩に行ってみようか...




2022-05-08 (Sun)

2022/05/08 日記 母の日

2022/05/08 日記 母の日

2022/05/08 (日) 旧暦: 4月8日 祝日・節気・雑節・ 朔望:  母の日 日出: 4時42分 日没:  18時33分 月出:  10時08分 月没:  0時14分 月齢:  7.27 潮汐:  小潮 干支:  辛酉 六曜:  大安 九星:  一白水星 今日のあれこれ: 母の日 「2022母の日」 https://youtu.be/Zjo86IEJLqE 『母の日(ははのひ)  初夏 【解説】 母に感謝して贈り物などをする日。 五月の第二...

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2022/05/08 () 旧暦: 48日 祝日・節気・雑節・ 朔望:  母の日 日出: 442分 日没:  1833分 月出:  1008分 月没:  014分 月齢:  7.27 潮汐:  小潮 干支:  辛酉 六曜:  大安 九星:  一白水星


今日のあれこれ: 母の日

2022母の日」

https://youtu.be/Zjo86IEJLqE



『母の日(ははのひ)  初夏

【解説】
母に感謝して贈り物などをする日。
五月の第二日曜を当てる。
アメリカで一九〇七年、A・ジャービスの提唱に始まるとされる。日本では敗戦後に一般化した。
カーネーションの花がつきものである。』
(
季語と歳時記)



母の日の俳句:


・アルバムに若き日のはは母の日や   小菅礼子


・もうなにも要らぬと母の日の母よ   谷田部栄


・子等が来る母の日のリラ房かがやき  町田しげき


・クレヨンのカーネーション咲く母の日よ   秋山深雪


・嫁が肩揉みくれ母の日なりけり   玉置かよ子


・子の電話待ちつゝ母の日の暮るゝ  吉本信子




今日は母の日。
アルバムを見れば、若い母が微笑んでいるのだが、もうこの世では寿ぐことも叶わない。

youtube
を見ると、母の日は花やお菓子や小物などプレゼントのお勧めの動画ばかりだ。
 デパートや専門店では母の日の前に、各種セールやイベントを行っている。クリスマスと同じ商業主義の日になっている。

谷田部の句のように、話す母は多いと思う。
我が母も、何が良いか訊けば、同じ言葉が返ってくると思う。

勿論、何もしないより、プレゼントはしたほうが良い程度のものだ。

品物より、掲載した動画や子が描いたカーネンションや実家に行って顔を合わせてお話を聴く方が母は喜んでくれると思う。

玉置の句のように、お嫁さんが肩を揉んでくれれば喜ぶだろう。

一番悲しいのは、電話が掛かることもなく母が忘れられた母の日となって暮れることだ。




2022-05-07 (Sat)

2022/05/07 日記 春宵

2022/05/07 日記 春宵

2022/05/07 (土) 旧暦: 4月7日 祝日・節気・雑節・ 朔望:   日出: 4時43分 日没:  18時32分 月出:  9時10分 月没:  #NAME? 月齢:  6.27 潮汐:  中潮 干支:  庚申 六曜:  仏滅 九星:  九紫火星 今日のあれこれ: 春宵 「かすみの民謡はしご唄 十三湖・十三の砂山 2021年8月17日放送」 https://youtu.be/0Svt7dibz3U 『春の宵(はるのよい、はるのよひ) 三春 【子季...

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2022/05/07 () 旧暦: 47日 祝日・節気・雑節・ 朔望:   日出: 443分 日没:  1832分 月出:  910分 月没:  #NAME? 月齢:  6.27 潮汐:  中潮 干支:  庚申 六曜:  仏滅 九星:  九紫火星


今日のあれこれ: 春宵

「かすみの民謡はしご唄 十三湖・十三の砂山 2021817日放送」

https://youtu.be/0Svt7dibz3U



『春の宵(はるのよい、はるのよひ) 三春

【子季語】
 春宵、宵の春

【解説】
春、日暮れて間もないころのこと。
また、「春宵一刻値千金」という有名な詩句は夜に入って間もないころの優雅なひとときをいう。』
(季語と歳時記)



春宵・春の宵の俳句:


・「十三の砂山」唄ふ春宵津軽びと  酒本八重


・座布団の緋色によろけ宵の春  井沢正江

・春の宵身より紅紐乱れ落つ  三好潤子

・春の宵人の妻なる事もよし  高橋淡路女

・春の宵人恋しくて恋しくて   上出曙美


・言ひつのる唇うつくしや春の宵  日野草城

・春宵の美酒とは美人注げばこそ  鷹羽狩行

・酒壷のほか抱くものなし春宵を  林翔

・春宵の灰をならして寝たりけり  原石鼎




この処、春らしいお天気が続いている。
日も長くなり、なかなか夕闇がやってこない。

秋の夕方とは全く違う春の夕方。
秋の夕方は、早く日が暮れ、何か寂しい。
春の夕方はまだまだ長い。
これからなにか良いことが起きそうな気がする。
一日が長く、豊かなのだ。

春宵の句も、春の宵が魅力的なことを詠んでいる。

女性の俳人は、素直に春の宵を楽しむ心意気がある。
春の宵は、矢張り、心がときめかなくてはいけない。

男性の俳人は、ちょっと淋しい人もいる。
日野、鷹羽は春の心があり良いとして、下の二人はどうだろう。
 春の宵を求めずして、諦めてしまっている。求める思いだけでは足りない、実現する努力が必要なことは言うまでもない。




2022-05-06 (Fri)

2022/05/06 日記 鯉のぼり

2022/05/06 日記 鯉のぼり

2022/05/06 (金) 旧暦: 4月6日 祝日・節気・雑節・ 朔望:   日出: 4時44分 日没:  18時31分 月出:  8時15分 月没:  23時31分 月齢:  5.27 潮汐:  中潮 干支:  己未 六曜:  先負 九星:  八白土星 今日のあれこれ: 鯉のぼり 「日本海の空にこいのぼり 地元住民が始めたGW行事(2022年4月30日)」 https://youtu.be/81-bRhZmF4A 『鯉幟(こいのぼり、こひのぼり) 初夏 ...

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2022/05/06 () 旧暦: 46日 祝日・節気・雑節・ 朔望:   日出: 444分 日没:  1831分 月出:  815分 月没:  2331分 月齢:  5.27 潮汐:  中潮 干支:  己未 六曜:  先負 九星:  八白土星


今日のあれこれ: 鯉のぼり

「日本海の空にこいのぼり 地元住民が始めたGW行事(2022430)

https://youtu.be/81-bRhZmF4A



『鯉幟(こいのぼり、こひのぼり) 初夏

【子季語】
 五月鯉

【解説】
 端午の節句に男の子の出世と健康を願って立てる。江戸時代から のならわし。
 明治時代の末頃までは紙製であったが、今はほとんど布製である。』
(季語と歳時記)



鯉のぼり・鯉幟の俳句:


・オホーツク海が見える高さへ鯉のぼり  石山恵詩


・安達太良へ口を揃へて鯉幟   山路紀子


・一川を跨ぐ百尾の鯉幟   田原陽子


・海からの風を頬ばり鯉のぼり   向井由利子


・園児達大志抱けよ鯉のぼり   神田惣介


・花嫁歩む天にふくらむ鯉幟  谷野予志




五月の晴れた空を悠々と泳ぐ鯉のぼりは、晴れやかだ。
鯉のぼりはドローンなどで上空から見るより、下から見上げたほうが良い。その方が鯉の泳ぐ空が見えるからだ。

動画は、海の入り江に張られた長いロープに88匹の鯉を泳がせる兵庫県の鯉のぼりだ。
 川の対岸をロープで結び、鯉のぼりを泳がせる地域は多くあるようだ。
 一斉に泳ぐ様は賑やかで楽しい。

一方、大きな鯉を一匹だけ泳がせる処があるそうだ。
埼玉県加須市の鯉のぼりは、大きさ100m、今年は3年振りに、大空を泳いだそうだ。

「加須市民平和祭のジャンボこいのぼり① [4K] (埼玉県加須市) 2022/5/3/AM

https://youtu.be/5XxqDunIbu8


子どもたちが、大きく空を泳ぐように育つことを願うのが鯉のぼりの意味だから、大きな鯉のぼりは期待が大きく膨らむ。

鯉のぼりを泳がせて子供の成長を願うことは、外国でも理解されることだから、日本は世界に子供の成長を祝う文化を紹介し、広げていくことで世界の子どもたちにも貢献できる。

世界中の空で鯉のぼりが泳ぐように、早くなってほしいと思う。





2022-05-05 (Thu)

2022/05/05 日記 こどもの日

2022/05/05 日記 こどもの日

2022/05/05 (木) 旧暦: 4月5日 祝日・節気・雑節・ 朔望:  子供の日、立夏、端午 日出: 4時45分 日没:  18時30分 月出:  7時25分 月没:  22時43分 月齢:  4.27 潮汐:  中潮 干支:  戊午 六曜:  友引 九星:  七赤金星     今日のあれこれ: こどもの日   「【こどもの日】各地でイベント “Uターンラッシュ”ピークに」   https://youtu.be/gq7kXN6I...

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2022/05/05 () 旧暦: 45日 祝日・節気・雑節・ 朔望:  子供の日、立夏、端午 日出: 445分 日没:  1830分 月出:  725分 月没:  2243分 月齢:  4.27 潮汐:  中潮 干支:  戊午 六曜:  友引 九星:  七赤金星

 

 

今日のあれこれ: こどもの日

 

「【こどもの日】各地でイベント Uターンラッシュピークに」

 

https://youtu.be/gq7kXN6IglQ

 

 

 

『こどもの日: 子供の日

 

  初夏

 

五月五日。昭和二十三年に新しく制定された国民の祝日の一つ。

 端午の節句の日とした。子供の人格を尊重し、その幸福を図る日。』

(季語と歳時記)

 

 

 

子供の日の俳句:

 

 

・こどもの日祝ぎて凧あぐ利根の風  田中あき穂

 

 

・花圃に花あふれて子等に子供の日  横溝敏子

 

 

・子供の日試乗の馬が眼を細む   白神知恵子

 

 

・子供の日小さくなりし靴幾つ  林翔

 

 

・子供の日一年ぶりの赤い靴   須賀敏子

 

 

 

今日は良いお天気に恵まれた。

広い公園ではBBQ場も芝生もサイクリングも家族連れで一杯だった。

連休、こどもの日らしさが溢れていた。

 

一方、ニュースではウクライナでの子供の死、山梨の少女行方不明、知床の沈没事故など子供が悲惨な事故に巻き込まれている現実が報道されている。

 

子どもたちが平和で笑って過ごせる日本であることを祈りたい。