2022年03月 - 菜花亭日乗
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菜花亭日乗

菜花亭笑山の暇つぶし的日常のつれづれ。 散歩する道筋は、日本酒、俳句、本、音楽、沖縄、泡盛、カメラに...etc

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2022-03-31 (Thu)

2022/03/31 日記 鶯

2022/03/31 日記 鶯

2022/03/31 (木) 旧暦: 2月29日 祝日・節気・雑節・ 朔望:   日出: 5時29分 日没:  18時01分 月出:  5時10分 月没:  16時55分 月齢:  28.39 潮汐:  中潮 干支:  癸未 六曜:  赤口 九星:  八白土星 今日のあれこれ: 鶯 「ウェザーリポート動画0330@大阪枚方 お昼頃(桜と鶯・ショートバージョン)」 https://youtu.be/pTioZxS0sHA 『鶯(うぐいす、うぐひす) 三春 ...

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2022/03/31 () 旧暦: 229日 祝日・節気・雑節・ 朔望:   日出: 529分 日没:  1801分 月出:  510分 月没:  1655分 月齢:  28.39 潮汐:  中潮 干支:  癸未 六曜:  赤口 九星:  八白土星


今日のあれこれ: 鶯

「ウェザーリポート動画0330@大阪枚方 お昼頃(桜と鶯・ショートバージョン)」

https://youtu.be/pTioZxS0sHA



『鶯(うぐいす、うぐひす) 三春

【子季語】
 黄鶯、匂鳥、歌よみ鳥、経よみ鳥、花見鳥、春告鳥、初音、鶯の谷渡り、流鶯、人来鳥

【関連季語】
 笹鳴、老鶯

【解説】
鶯は、春を告げる鳥。古くからその声を愛で、夏の時鳥、秋の雁同様その初音がもてはやされた。梅の花の蜜を吸いにくるので、むかしから「梅に鶯」といわれ、梅につきものの鳥とされてきた。最初はおぼつかない鳴き声も、春が長けるにしたがって美しくなり、夏鶯となるころには、けたたましいほどの鳴き声になる。

【来歴】
 『花火草』(寛永13年、1636年)に所出。

【文学での言及】
 鶯の谷より出づる声なくは春来ることをたれかしらまし 大江千里『古今集』

【実証的見解】
 鶯はスズメ目ウグイス科ウグイス属の留鳥で、日本各地の山地の明るい笹薮などに生息する。体長十五センチくらいで、雀ほど。背がみどりがかった茶褐色で、腹はやや白っぽい。食性は雑食で、春から夏に虫を捕食し、秋や冬には木の実や植物の種子などを食べる。時鳥の托卵の対象となる。』
(季語と歳時記)



鶯の俳句:


・鶯や山から京へ三十里  正岡子規


・鴬のあちこちとするや小家がち  蕪村


・鶯や梅にも問はずよそ歩行(ありき)  千代尼


・鶯の夢かうつつか目覚めけり   三井公子


・鶯の間近に鳴きて姿なし   土屋喜美代




鶯の俳句も多く詠まれている。
2400
句を遥かに超えた、関連季語、小季語を網羅すれば、もっと多くなる。

例句を集めるには難しい季語だ。
鶯の文字も、鴬の異体字があり、ひらがなも、「うぐひす」もあり「うぐいす」もある。
季節も春のみならず、夏も冬もある。

今の盛りは桜だが、春まだ浅い梅の頃も鶯は似合うものとされてきた。
 俳句の上では、守備範囲の広い鳥だ。

今年は幸いにも鶯の初音を聴いた。
探梅に出たときのこと、まだ開き始めたばかりの梅の花に来ている鳥が居た。
 何の鳥かわからなかったが、ホーホケキョと啼いた。

何処に居るのだろうと見回すと、大きなレンズを着けたカメラマンがこちらを狙って構えていた。
 鶯の啼く処カメラマンありだ。

土屋の詠むように、鶯の囀りと姿を一緒にカメラに収めるのは骨の折れる事だと思う。
 カメラだけではなく指向性のあるマイクも必要になる。

思いがけず鶯の囀りを聴かせてもらって、帰りの足取りは軽やかになった。




2022-03-30 (Wed)

2022/03/30 日記 若鮎

2022/03/30 日記 若鮎

2022/03/30 (水) 旧暦: 2月28日 祝日・節気・雑節・ 朔望:   日出: 5時31分 日没:  18時00分 月出:  4時40分 月没:  15時50分 月齢:  27.39 潮汐:  中潮 干支:  壬午 六曜:  大安 九星:  七赤金星 今日のあれこれ: 若鮎 「丈丈川の稚鮎たち 令和4年3月17日 奈半利川」 https://youtu.be/Oh_AydSYGEE 『若鮎(わかあゆ)  晩春 【子季語】  小鮎、鮎の子、稚鮎...

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2022/03/30 () 旧暦: 228日 祝日・節気・雑節・ 朔望:   日出: 531分 日没:  1800分 月出:  440分 月没:  1550分 月齢:  27.39 潮汐:  中潮 干支:  壬午 六曜:  大安 九星:  七赤金星


今日のあれこれ: 若鮎


「丈丈川の稚鮎たち 令和4317日 奈半利川」

https://youtu.be/Oh_AydSYGEE



『若鮎(わかあゆ)  晩春
【子季語】
 小鮎、鮎の子、稚鮎、上り鮎

【関連季語】
 鮎、落鮎

【解説】
 海で育った鮎は二、三月頃から群れを成して川を遡る。
これが若鮎である。体長四~六センチくらい。琵琶湖で生まれた子鮎を捕らえしばらく育ててから各地の川へ放流するのを放ち鮎という。

【来歴】
 『俳諧初学抄』(寛永18年、1641年)に所出。

【実証的見解】
 鮎はアユ科の魚。川の下流域で孵化した稚魚はいったん海に入りプランクトンなどを食べて成長する。五センチくらいに成長した鮎は川に戻り、三月から五月ころにかけて遡上を始める。川の上流から中流域にたどり着いた幼魚は櫛形に変形した歯で、岩などに付着したケイソウ類を主食とする。一段と大きくなった鮎は縄張りを作るようになり、縄張りに入ってくる別の鮎に攻撃を仕掛ける。この性質を利用した釣が「友釣り」である。秋になると鮎は、体が橙と黒の婚姻色に変化し、産卵のため下流へ落ち始める。このころの鮎は「錆鮎、落鮎」と呼ばれる。産卵した鮎は、体力を消耗して多くは死んでしまう。それゆえ鮎は、年魚ともいわれる。』
(季語と歳時記)



若鮎の俳句:


・若鮎の川はうねうね白神岳ヘ  佐々木とみ子


・若鮎の底に消えゆく迅さかな   稲畑廣太郎


・若鮎の魚梯を登るひかりかな   石黒興平


・若鮎のなかなかの面構へなり   加藤みき


・若鮎の渦に育ちし王者ぶり   関まさを



梅は散ったが、白木蓮が咲き、菜の花が地を黄色く染め、桜が満開になる。
 春の到来だ。

川では春まだ浅いのだが、河口で育ち満を持した若鮎たちが川の源を目指して長く激しい旅を始めている。

今年は、若鮎の育ちも良いそうだ。

川を上る若鮎の姿は、凛々しく美しい。
これから、秋までの間日本のいたる所で、只管上を目指して上り続ける姿を見せてくれる。
花とは違って、季節とともに場所を変え姿を変えて、季節を感じさせてくれる。
 日本の風物詩だ。


白神岳は、青森県にある山で、標高1,235m
ブナ原生林で世界遺産登録された白神山地に聳える名山である。
 その山の清流の源を目指す鮎には、一生をかけて挑む長い旅路の晴れ舞台だ。
 秋までには、辿り着く鮎も居るだろう。

その様な挑戦に勝ち残る若鮎は気力・体力に秀でているに違いない。
 その顔は、百折不撓の面魂であることは当然のことだ。

若鮎から活きる力を譲り受けたいと思う。





2022-03-29 (Tue)

2022/03/29 日記 花

2022/03/29 日記 花

2022/03/29 (火) 旧暦: 2月27日 祝日・節気・雑節・ 朔望:   日出: 5時32分 日没:  17時59分 月出:  4時07分 月没:  14時43分 月齢:  26.39 潮汐:  中潮 干支:  辛巳 六曜:  仏滅 九星:  六白金星 今日のあれこれ: 花 「【速報名古屋】名古屋市昭和区の鶴舞公園の桜は、結構咲いてました。2022年3月27日(日)の様子。」 https://youtu.be/eR_U4VAgKeU 『花(はな) 晩...

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2022/03/29 () 旧暦: 227日 祝日・節気・雑節・ 朔望:   日出: 532分 日没:  1759分 月出:  407分 月没:  1443分 月齢:  26.39 潮汐:  中潮 干支:  辛巳 六曜:  仏滅 九星:  六白金星


今日のあれこれ: 花

「【速報名古屋】名古屋市昭和区の鶴舞公園の桜は、結構咲いてました。2022327日(日)の様子。」

https://youtu.be/eR_U4VAgKeU



『花(はな) 晩春

【子季語】
 花房、花の輪、花片、花盛り、花の錦、徒花、花の陰、花影、花の奥、花の雲、花明り、花の姿、花の香、花の名残、花を惜しむ、花朧、花月夜、花の露、花の山、花の庭、花の門、花便り、春の花、春花、花笠、花の粧

【関連季語】
 桜、初花、花曇、花見、落花、残花、余花

【解説】
 花といえば桜。しかし、花と桜は同じ言葉ではない。桜といえば植物であることに重きがおかれるが、花といえば心に映るその華やかな姿に重心が移る。いわば肉眼で見たのが桜、心の目に映るのが花である。

【来歴】
 『花火草』(寛永13年、1636年)に所出。

【文学での言及】
 あしひきの山さへ光り咲く花の散りぬるごとき我がおおきみかも 大伴家持『万葉集』
 ひさかたの 光のどけき 春の日に 静心なく 花の散るらむ 紀友則『古今集』
 年経れば よはひは老いぬしかはあれど花をし見れば 物思ひもなし 藤原良房『古今集』
 花の色はうつりにけりないたづらに我が身世にふるながめせしまに 小野小町『古今集』
 願はくは花の下にて春死なんそのきさらぎの望月のころ 西行『続古今集』

(季語と歳時記)



花の俳句:


・飛鳥路の花かげはまた花あかり   豊田都峰


・湖北なる花また花の道を行く   大橋晄


・これよりは花に浮かるる日々ならむ   稲畑汀子


・入学児迎へる八分咲きの花   筒井八重子


・集まりし人みなやさし花の下   松田裕子


・歩もうよこの世素敵に花の径   山口清子




東京はもう満開だそうだが、名古屋はまだまだだ。
歩いていても、桜の花の満開にはまだ巡り会っていない。
岐阜の方では、蕾が膨らみ、解け始めたところで、樹に一輪の花の状態だった。

しかし、咲き始めれば、一気に咲く。
三日見ぬ間の桜かなだから見逃さぬようにする必要はある。
今年も花茣蓙を敷いて、美酒を片手に花を愛でる花の宴は開催されない。

個人的に花を愛でることになる。
次の、日曜日辺りに花を求めて歩くことにしよう。

季語「花」と言えば、桜のこと。
「花」の俳句は、流石に多い。
ザッと見ただけで5000句を超える。
子季語、関連季語は多いので、探し出せば1万句くらいは見つかるかも知れない。

例句を読んでいて、人はやはり、花の下では明るく・楽しく・幸せになれる様だ。
 花散るまでの一時とは言え、花の下で花を愛でることができる日本の幸せを感じることは恵まれている。

花見に出かけよう。
花を愛でよう。




2022-03-28 (Mon)

2022/03/28 日記 木の芽

2022/03/28 日記 木の芽

2022/03/28 (月) 旧暦: 2月26日 祝日・節気・雑節・ 朔望:   日出: 5時33分 日没:  17時59分 月出:  3時28分 月没:  13時34分 月齢:  25.39 潮汐:  若潮 干支:  庚辰 六曜:  先負 九星:  五黄土星 今日のあれこれ: 木の芽(このめ) 「【山菜】美味しい鳥の巣【アケビの芽】」 https://youtu.be/SHgr9Nr6QtU 『木の芽(このめ)  三春 子季語: 木の芽時、木の芽...

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2022/03/28 () 旧暦: 226日 祝日・節気・雑節・ 朔望:   日出: 533分 日没:  1759分 月出:  328分 月没:  1334分 月齢:  25.39 潮汐:  若潮 干支:  庚辰 六曜:  先負 九星:  五黄土星


今日のあれこれ: 木の芽(このめ)

「【山菜】美味しい鳥の巣【アケビの芽】」

https://youtu.be/SHgr9Nr6QtU



『木の芽(このめ)  三春

子季語: 木の芽時、木の芽雨、木の芽風、きのめ、雑木の芽、名の木の芽
関連季語: 芽立ち
解説: あらゆる樹木の芽をいう。春の息吹を最もよく伝えるものの一つである。あけびやたらの芽、五加木など食用になるものも多い。
 木の芽和えや木の芽田楽に使われる山椒の芽は、他と区別して、とくに木の芽(きのめ)と呼ばれることがある。
来歴: 『花火草』(寛永13年、1636年)に所出。
文学での言及: 
 霞たちこのめも春の雪ふれば花なきさとも花ぞちりける 紀貫之『古今集』

(季語と歳時記)



木の芽の俳句:


・湖照ればひしめき芽吹く楢林  那須乙郎


・立ち上る天地と思ふ芽吹きかな  平井照敏


・木の芽雨どこかで鷽が啼いてゐる  田中冬二


・下りたちて見廻る庭の木の芽哉   正岡子規


・ほぐれんとしてたくましき木の芽かな  山口青邨




春らしい天気に恵まれた昨日。
春を見るために歩いてみた。
桜はまだだが、辛夷、白木蓮、雪柳、連翹など盛んに花を咲かせている。
 春爛漫の景色だった。

道路脇の植え込みを見ると、枯れた木の枝から緑の葉が伸びている。
 6日ほど前に見たときは枝から木の芽が吹き出しているだけだった。
 それが、今は芽は開き、葉を伸ばし、新しい枝を伸ばし始めている。若葉を見ると、緑は輝いている。生命の輝きを感じさせる活き活きとした緑だ。

公園に行くと、薔薇の木も同じ様に、芽を開き、葉を伸ばしている。
 もう、1ヶ月もすれば、薔薇の花咲く季節になる。

木の芽時は、香しい季節だ。
人もいないし、マスクを外して、大きく息を吸い込んだ。




2022-03-27 (Sun)

2022/03/27 日記 木蓮

2022/03/27 日記 木蓮

2022/03/27 (日) 旧暦: 2月25日 祝日・節気・雑節・ 朔望:   日出: 5時35分 日没:  17時58分 月出:  2時41分 月没:  12時23分 月齢:  24.39 潮汐:  長潮 干支:  己卯 六曜:  友引 九星:  四緑木星 今日のあれこれ: 木蓮 「白木蓮2022 じっちゃん花物語」 https://youtu.be/4eB3ABUsPGI 『木蓮(もくれん) 仲春 【子季語】  木蘭、もくれんげ、紫木蓮、白木蓮、...

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2022/03/27 () 旧暦: 225日 祝日・節気・雑節・ 朔望:   日出: 535分 日没:  1758分 月出:  241分 月没:  1223分 月齢:  24.39 潮汐:  長潮 干支:  己卯 六曜:  友引 九星:  四緑木星


今日のあれこれ: 木蓮

「白木蓮2022 じっちゃん花物語」

https://youtu.be/4eB3ABUsPGI



『木蓮(もくれん) 仲春

【子季語】
 木蘭、もくれんげ、紫木蓮、白木蓮、はくれん

【解説】
 モクレン科の落葉高木。春、葉に先立って花をつける。白炎のような花を咲かせる白木蓮と、外側が紫、内側が白色の紫木蓮があり、紫木蓮の方が開花時期が少し遅い。

【科学的見解】
 木蓮は、それら仲間の総称として呼ばれる場合もあるが、生物種としてのモクレンは、紫色の花弁を有する紫木蓮(別名:シモクレン)をさす。ハクモクレンとは、分類学上で区別されている。
 その他木蓮の仲間としては、ホオノキ、シデコブシ、タムシバ、タイサンボク、オオヤマレンゲなどが存在し、被子植物誕生の歴史の中で早くから出現した太古の植物でもある。(藤吉正明記)』
(季語と歳時記)



白木蓮の俳句:


・白木蓮や遠くひかりて那智の滝  石原八束


・白木蓮夕月の空深からず  鈴木双峰


・白木蓮咲けば陋巷一浄土  園本穹子


・白木蓮のひらく清浄五智如来  田村一翠


・白木蓮のひとひら風の舟となる  角川照子





「紫モクレン22/3/21

https://youtu.be/aW1eUQsC3BY



紫木蓮の俳句:


・曇りゐて花びら重し紫木蓮  上村占


・尖り立ち色めく蕾紫木蓮  石川風女


・戒名は真砂女でよろし紫木蓮  鈴木真砂女




毎朝通る川沿いの道、白木蓮が満開になった。
遠くから、盛り上がった白い塊が見える。
近づいていくと、次第に幹や枝が見え、花が見えてくる。
青空に白い花びらが映えている。

たち止まって、見上げていると。
通りすがりの人が来て、立ち止まり、見上げた。
そして、この花は辛夷ですか?
と、訊く。

いや、これは白木蓮ですね。
と言うと、
笑って
そうですか、白が美しい花ですね
と言った。

花の下では、心が明るく、軽くなる。


白木蓮に比べ、紫木蓮は見る人を何処かに誘うようだ。
鈴木の句は、覚悟の句だ。

それも、また良し。




2022-03-26 (Sat)

2022/03/26 日記 鰆

2022/03/26 日記 鰆

2022/03/26 (土) 旧暦: 2月24日 祝日・節気・雑節・ 朔望:   日出: 5時36分 日没:  17時57分 月出:  1時45分 月没:  11時15分 月齢:  23.39 潮汐:  小潮 干支:  戊寅 六曜:  先勝 九星:  三碧木星 今日のあれこれ: 鰆 「【調理】超特大サワラ捌き 宮崎船長の鰆のさばき方」 https://youtu.be/tp66vwVPrtk 『鰆: 馬鮫魚、狭腰、いぬさわら、たいわんさわら、鰆網、鰆...

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2022/03/26 () 旧暦: 224日 祝日・節気・雑節・ 朔望:   日出: 536分 日没:  1757分 月出:  145分 月没:  1115分 月齢:  23.39 潮汐:  小潮 干支:  戊寅 六曜:  先勝 九星:  三碧木星


今日のあれこれ: 鰆


「【調理】超特大サワラ捌き 宮崎船長の鰆のさばき方」

https://youtu.be/tp66vwVPrtk



『鰆: 馬鮫魚、狭腰、いぬさわら、たいわんさわら、鰆網、鰆船

  晩春

サバ科。体長約一メートル。体色は銀灰色。出世魚で、サゴシ、ヤナギサワラ、サワラと名が変わる。味噌漬などにして賞味される。』
(季語と歳時記)



鰆の俳句:


・盛り上る鰆の潮に瀬戸明くる  河野美奇


・旬といふ声に惹かれて鰆買ふ   佐藤良二


・鰆焼く味噌の焦げ目や吟醸酒   長谷川はまゆう




今日の季語は鰆。
魚編に春と書いて鰆。
文字通り、季語の世界では春の季語となっている。
俳句で鰆を取り扱う場合は、春の風物として詠むことになる。

ただ、鰆が面倒なのは食材としては、産卵前の冬のほうが脂が乗るので、冬の鰆のほうが美味しく、旬は冬だと考える場合もある。

これは、地域性があるそうで、関西地方では旬は春、関東地方では旬は冬としているそうだ。

関西では、春56月に産卵のため瀬戸内海に集まる鰆を獲ったため、漁獲量も多く手に入りやすかったため春が旬と考えられたそうだ。

関東では、産卵期前の122月頃の脂が乗った鰆が美味しいので、旬は冬考えられてきたそうだ。

鰆は味わいのある魚なので、焼いても、煮ても、刺し身でも美味しい。
 個人的には、鮮度の良い脂の乗った寒鰆の刺し身が好きなので、旬は冬だと思いたい。

もう一昔前の話になるが、酒宴で出てきたお造りが美味しかった。脂が乗って旨味があり食感・味わい共に素晴らしい。
てっきり寒鰤と思ったが、聴くと違っていた。鰆だった。
 鰆を造りで食べたことはなかったが、鮮度が造りが美味しいと聴かされた。

志摩地方では、鰆がブランド化されているそうだ。
旨い日本酒を用意して、生きの良い鰆の造りを楽しみたいと思う。
 コロナ騒ぎが収まった冬、伊勢参りをして、その帰途、ブランドの鰆を楽しむことにすると決めておこう。


2022-03-25 (Fri)

2022/03/25 日記 辛夷

2022/03/25 日記 辛夷

2022/03/25 (金) 旧暦: 2月23日 祝日・節気・雑節・ 朔望:  電気記念日、下弦 日出: 5時38分 日没:  17時56分 月出:  0時41分 月没:  10時13分 月齢:  22.39 潮汐:  小潮 干支:  丁丑 六曜:  赤口 九星:  二黒土星 今日のあれこれ: 辛夷 「【4K】美しいコブシの花・新座市・本多の森お花畑(2022年3月19日)(訂正版)」 https://youtu.be/iyk6JtQcKR4 『辛夷(こぶし...

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2022/03/25 () 旧暦: 223日 祝日・節気・雑節・ 朔望:  電気記念日、下弦 日出: 538分 日没:  1756分 月出:  041分 月没:  1013分 月齢:  22.39 潮汐:  小潮 干支:  丁丑 六曜:  赤口 九星:  二黒土星


今日のあれこれ: 辛夷


「【4K】美しいコブシの花・新座市・本多の森お花畑(2022319日)(訂正版)」

https://youtu.be/iyk6JtQcKR4



『辛夷(こぶし) 仲春

【子季語】
 木筆、山木蘭、幣辛夷、やまあららぎ、こぶしはじかみ、田打桜

【解説】
 モクレン科の落葉高木、山野に自生し観賞用としても栽植される。
 早春、葉が出る前に、六弁の白い花を枝先につける。莟の形が赤子のこぶしを連想させるのでこぶしと名づけられた。

【科学的見解】
 コブシは、北海道から九州までの温帯域に生育するモクレン属の植物である。また、近縁変種のキタコブシは、北海道から本州中北部の日本海側に分布し、コブシより葉や花が大きいところが特徴である。木材は、家具材や細工物に利用されている。(藤吉正明記)』
(季語と歳時記)



辛夷の俳句:

・山恋へば雲より白き花辛夷   柴田昭子


・風あふれ辛夷樹上の花の舞  林翔


・やはらかき光の中や花辛夷   石原光徳


・花嫁の絹のドレスや花辛夷   与川やよい


・花辛夷新たな暮らし始まれり   堀本祐子




国道に沿った辛夷の並木が満開になった。
今年の冬は寒さが厳しく、辛夷の蕾が毛の衣を纏ったままであった。樹の下を通るたび、見上げるのだが、変わらない。
名古屋を少し離れて、戻ってみると、花が数輪開いていた。

昨日、今日と暖かい春の陽が続いたため、今日見上げると満開に近く咲いていた。

公園を通り抜ける時、純白のウエディングドレスを着た花嫁とフォーマルウエアの花婿さんが居た。
 こんなところで何だろうと思った。撮影会やロケではなさそうだし、写真屋さんの戸外撮影サービスなのかも知れない。
 花辛夷もウエディングドレスも白だから、遠くから目立ち、近くでは清潔な清々しさ・明るさを感じさせる。

3
月は残り少なくなった。
4
月からは、入学や就職や転居や結婚や...新しい生活を始める人も多い。

新たな暮らしを始める季節なのだ。





2022-03-24 (Thu)

2022/03/24 日記 雲雀

2022/03/24 日記 雲雀

2022/03/24 (木) 旧暦: 2月22日 祝日・節気・雑節・ 朔望:   日出: 5時39分 日没:  17時55分 月出: ---- 月没:  9時18分 月齢:  21.39 潮汐:  小潮 干支:  丙子 六曜:  大安 九星:  一白水星 今日のあれこれ: 雲雀 「今日もウォーキング中にいろいろ鳥を見かけました。ひばりの撮影は困難でした。」 https://youtu.be/fv-Sn6-VEgk 『雲雀(ひばり) 三春 【子季語】...

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2022/03/24 () 旧暦: 222日 祝日・節気・雑節・ 朔望:   日出: 539分 日没:  1755分 月出: ---- 月没:  918分 月齢:  21.39 潮汐:  小潮 干支:  丙子 六曜:  大安 九星:  一白水星


今日のあれこれ: 雲雀

「今日もウォーキング中にいろいろ鳥を見かけました。ひばりの撮影は困難でした。」

https://youtu.be/fv-Sn6-VEgk



『雲雀(ひばり) 三春

【子季語】
 告天使、初雲雀、揚雲雀、落雲雀、朝雲雀、夕雲雀、雲雀


【解説】
 麦畑などに巣をつくり、春の空高く舞い上がって、一日中のどかに囀る。揚がる雲雀を揚雲雀、落ちる雲雀を落雲雀という。

【来歴】
 『毛吹草』(正保2年、1645年)に所出。

【文学での言及】
 うらうらに照れる春日にひばりあがり心かなしもひとりし思へば 大伴家持『万葉集』

【実証的見解】
 ヒバリはスズメ目ヒバリ科の留鳥(北海道のヒバリは冬季暖地に移動する)で日本各地に広く分布する。
 雀よりやや大きく、褐色で黒褐色の斑があり、下腹は白っぽい。後頭部に冠羽をもつ。繁殖期に、野原や畑地などに皿型の巣を作り、三個から五個の卵を産む。雄は繁殖期に空中高く舞い、甲高く囀って縄張りを主張する。』
(季語と歳時記)



雲雀の俳句:


・雲雀より空にやすらふ峠哉  芭蕉


・深山空片雲もなく初雲雀  飯田蛇笏


・野佛の笑み豊かなり揚雲雀   塩路隆子


・蓬摘む子ら立たしむる揚雲雀  中村苑子


・雲雀野や少女の我に会ひに来し   近藤喜子




雲雀には、飛ぶ広い空が必要なので、ビルが並ぶ市街地では見ることができない。
 広い野原や田畑、空が開けた河原などに行けば、囀りを聴くこともできるだろう。

「ひばり 鳴き声」

https://youtu.be/b39R61uVjuo



芭蕉も空高く、峠で休んでいる。
春の好日だ。

子供たちが蓬を摘んでいると、空を雲雀が飛び回り、賑やかに囀る。
 子供たちは立ち上がり、雲雀の姿を追い、囀りを聴く。

その子供たちが数十年後、春の野に出て、雲雀の囀りを聴く。
近藤の句は、その時の句だ。

空を見上げ、囀りを聴くと、その時、時空を超えて、自分は少女になっている。

その様な子供時代を過ごした人は、恵まれた心の宝物をもらっている。




2022-03-23 (Wed)

2022/03/23 日記 菜の花

2022/03/23 日記 菜の花

2022/03/23 (水) 旧暦: 2月21日 祝日・節気・雑節・ 朔望:   日出: 5時41分 日没:  17時54分 月出:  23時31分 月没:  8時33分 月齢:  20.39 潮汐:  中潮 干支:  乙亥 六曜:  仏滅 九星:  九紫火星 今日のあれこれ: 菜の花 「春の風物詩 菜の花見ごろ 千葉県富津市(2022年3月15日放送)」 https://youtu.be/k5ILSdH9ess 『菜の花(なのはな)  晩春 【子季語】  ...

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2022/03/23 () 旧暦: 221日 祝日・節気・雑節・ 朔望:   日出: 541分 日没:  1754分 月出:  2331分 月没:  833分 月齢:  20.39 潮汐:  中潮 干支:  乙亥 六曜:  仏滅 九星:  九紫火星


今日のあれこれ: 菜の花

「春の風物詩 菜の花見ごろ 千葉県富津市(2022315日放送)」

https://youtu.be/k5ILSdH9ess



『菜の花(なのはな)  晩春

【子季語】
 花菜、菜種の花、油菜

【関連季語】
 菜種蒔く、花菜漬 、菜種梅雨

【解説】
 菜種の黄色い花。一面に広がる黄色の菜の花畑は晩春の代表的な景色。近世、菜種油が灯明として用いられるようになってから、関西を中心に栽培されるようになった。花の莟は食用にもなる。

【来歴】
 『花火草』(寛永13年、1636年)に所出。

【文学での言及】
 菜の花畠に、入日薄れ、見わたす山の端、霞ふかし。春風そよふく、空を見れば、夕月かかりて、にほひ淡し。 高野辰之『朧月夜』

【科学的見解】
 菜の花は、アブラナ科アブラナ属の越年性(冬型一年生)植物の総称で、アブラナ、カラシ、セイヨウアブラナなどが存在し、ヨーロッパから中央アジア原産の外来植物である。日本では、古くから野菜として、また油を採るため栽培されてきた。四月ころ茎の先に黄色い十字形の花を密集させるさせる。現在では、栽培されていたものが逸出し、河川等で野生化している。(藤吉正明記)』
(季語と歳時記)



菜の花の俳句:


・菜の花の上にひかりて日本海  時田悠々


・菜の花のなかに近江は舟路あり  吾亦紅


・菜の花や蝶生まれをる安房の国   東芳子


・菜の花の中に備中国分寺  田中 功



・いちめんの菜の花生まれ代るたび   華明日香


・膳下げる妻よ菜の花のやうに   川出浩之


・のけぞって菜の花の黄のさわぐまま  鎌倉佐弓


・少年を女医呼びとめし花菜の中  保坂敏子




菜の花の黄色が鮮やかだ。
市の植え込みだろうか、町内会の花壇だろうか、菜の花が植えられていて、黄色い花が明るい光を放っている。

菜の花は、見晴らす限り菜の花。
その向こうは海、その奥は山、と言うような大きな景観がよく似合う。
 動画のような大きな自然の中で、思う存分咲き乱れるのが菜の花らしい。

しかし、道路脇の細やかな菜の花でも菜の花の春を感じることはできた。

季語は、菜の花にすることにした。
例句も、多く詠まれている。
俳人の菜の花への想いは、人それぞれだ。

上の4句は、解り易い。
大きな景色の中の菜の花は、素直に美しく詠むことができる。
 日本全国至るところで菜の花は咲き広がり、詠む人へ詩情を授けている。


多くの句の中には、何だろうと感じたものもある。
例えば、下の4句。

菜の花の美しさ、歓び、明るさは依然として変わることはないのだが。

華明日香の句。何度も生まれ変わることはできないので、夢の中の菜の花世界なのだろうか。それとも、極楽浄土。

川出の句。妻=菜の花であることは確かなのだが、それにしては、「よ」は邪魔くさい。

鎌倉の句。のけぞっているのは、自分? 菜の花? 両方?
騒ぐのも自分としたほうが良いと思うのだが。

保坂の句。菜の花、少年、女医の取り合わせ。訝しい。
現ではなく夢の世界だろうね。
菜の花を独り占めして、解らせてもらえない。





2022-03-22 (Tue)

2022/03/22 日記 雪柳

2022/03/22 日記 雪柳

2022/03/22 (火) 旧暦: 2月20日 祝日・節気・雑節・ 朔望:  放送記念日 日出: 5時42分 日没:  17時54分 月出:  22時19分 月没:  7時54分 月齢:  19.39 潮汐:  中潮 干支:  甲戌 六曜:  先負 九星:  八白土星 今日のあれこれ: 雪柳 「MVI 2700 新田緑道のユキヤナギ(2022年3月17日)」 https://youtu.be/-5RltJ7Odu0 『雪柳: 小米花、小米桜、こめやなぎ、えくぼ花、...

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2022/03/22 () 旧暦: 220日 祝日・節気・雑節・ 朔望:  放送記念日 日出: 542分 日没:  1754分 月出:  2219分 月没:  754分 月齢:  19.39 潮汐:  中潮 干支:  甲戌 六曜:  先負 九星:  八白土星


今日のあれこれ: 雪柳

MVI 2700 新田緑道のユキヤナギ(2022317日)」

https://youtu.be/-5RltJ7Odu0



『雪柳: 小米花、小米桜、こめやなぎ、えくぼ花、噴雪花

  仲春

バラ科の落葉低木。柳のようにしなう枝に、真白い小さな花が群がって咲く。葉に先立って花をつけるため、満開の様子はひとかたまりの雪のよう。
 春風に散る細かい花びらは、風花のようである。』
(季語と歳時記)



雪柳の俳句:


・阿修羅と逢う噴き溢れ散る雪柳  渋谷道


・月うるむ地にただようて雪柳  石原八束


・しなやかに奔放にあれ雪柳  山崎秋穂


・雪やなぎ群なし咲くは獣めく   有働亨


・月光の注ぎて溢れ雪柳  吉岡桂六


・闇夜にもうかぶ白さや雪柳   中島秀夫




大規模マンションの築山の植え込みが白くなっていた。
歩きながら近づいていくと雪柳だ。
いつの間にかビッシリと白い花をつけ大きく盛り上がっている。

雪柳は朝・昼・夕・晩に時間ごと、風の有無・強弱、光の有無など状況によって姿・表情を変える。

強風が吹き荒れるときは、舞台で踊り狂う連獅子のように狂乱状態になる。何か恐ろしさを感じさせる。

静かな月光に照らされるときは、穏やかだ。

表情を変える雪柳は、見飽きしない姿を見せてくれる。

それは、春の一刻の姿ではあるが。




2022-03-21 (Mon)

2022/03/21 日記 春分

2022/03/21 日記 春分

2022/03/21 (月) 旧暦: 2月19日 祝日・節気・雑節・ 朔望:  春分の日 日出: 5時43分 日没:  17時53分 月出:  21時08分 月没:  7時21分 月齢:  18.39 潮汐:  中潮 干支:  癸酉 六曜:  友引 九星:  七赤金星 今日のあれこれ: 春分 「春分の日で「彼岸の中日」 雪積もる札幌ではスコップ片手に墓参り」 https://youtu.be/pQMhZO_mh0E 『2022/03/21 05:00 ウェザーニュース ...

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2022/03/21 () 旧暦: 219日 祝日・節気・雑節・ 朔望:  春分の日 日出: 543分 日没:  1753分 月出:  2108分 月没:  721分 月齢:  18.39 潮汐:  中潮 干支:  癸酉 六曜:  友引 九星:  七赤金星


今日のあれこれ: 春分

「春分の日で「彼岸の中日」 雪積もる札幌ではスコップ片手に墓参り」

https://youtu.be/pQMhZO_mh0E



2022/03/21 05:00 ウェザーニュース

3
21()は「春分の日」です。二十四節気は期間をあらわす場合もありますので、その場合、今年の春分は321日から44日までとなります。

春分の日は、太陽が真東から出て、真西に沈み、昼夜の長さがほぼ等しくなる日です。

二十四節気ではすでに「春」ですが、天文学では春分の日から夏至(今年は621)の前日までを「春」といいます。

名実ともに春の「春分」をもう少し詳しく見ていきましょう。
春分の日は「彼岸の中日(ちゅうにち)
春分の日は「彼岸の中日」でもあります。春分の日の前後3日間、合計7日間が「春の彼岸」です。春分の日は「彼岸の中日(ちゅうにち)」でもあるわけです。

歳時記では、単に「彼岸」といえば春の彼岸をさし、春の季語として扱われます。

秋の場合も同様で、秋分の日を中日として、その前後の7日間のことを「秋彼岸」「後(のち)の彼岸」などといいます。

彼岸とはそもそも、仏教で迷いのない悟りの境地のことを指します。一方、私たちが今いる世界は「此岸(しがん)」で、迷いに満ちた現実世界です。

やがて、彼岸には、極楽浄土のイメージが重ねられるようになりました。

お彼岸にお墓参りをする人は多いでしょう。日本ではかつて、極楽浄土は西にあると信じられていました。

太陽が真西に沈む春分の日は極楽浄土に最も近づける日と考えられ、春分や秋分と供養が結びつき、これらの時季に仏事が行われるようになったといわれます。

「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉もあります。暑さは秋の彼岸まで、寒さは春の彼岸までで、それ以降はほどよい気候になることをいいます。』
(ウエザーニュース)



春分の俳句:


・春分の時報は島の塔に鳴る  北澤瑞史


・春分の日のやわらぎに番鳩  斉藤史子


・たっぷりと春分の日を歩きけり  増成栗人




今日は春分の日。
風も穏やかで春の陽が降り注ぐ日になった。
名古屋から離れていたら、景色が変わっていた。
沈丁花は香りを放ち、雪柳は白い肌を見せ、並木の辛夷は花を開き始めている。もう春の空気が満ちている。
 東京は桜の開花宣言は出た、名古屋ももうそこまで近づいている。

今年の冬は寒く、コロナの自粛もあり、厳しい冬だった。
暦の春分になり、今日の春らしさを感じると、暦は嘘をつかない事を実感できる。
 コロナも蔓延防止が解除されることになり、気分が明るくなった。対策はまだ続けなければならないが、いずれ飲む治療薬も出てくるだろう。そうなれば、普通の生活に戻ることができる。
 その様な明るさを感じさせる、今日の春分の日だった。

季語「春分」、「春分の日」の例句を探してみて、数が少ないのに驚いた。
 春の季語なのだから、数百句、二千句もあって不思議でないと思うのだが、見つけた句は五十句にも満たなかった。

不思議た。
どうしてだろう。




2022-03-20 (Sun)

2022/03/20 日記 春光

2022/03/20 日記 春光

2022/03/20 (日) 旧暦: 2月18日 祝日・節気・雑節・ 朔望:   日出: 5時45分 日没:  17時52分 月出:  19時59分 月没:  6時51分 月齢:  17.39 潮汐:  大潮 干支:  壬申 六曜:  先勝 九星:  六白金星 今日のあれこれ: 春光 「鶴見練習(180325)前半組パドル」 https://youtu.be/0IoU9i2GovE 『春光(しゅんこう、しゆんくわう)  三春 子季語: 春の色、春色、春望、...

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2022/03/20 () 旧暦: 218日 祝日・節気・雑節・ 朔望:   日出: 545分 日没:  1752分 月出:  1959分 月没:  651分 月齢:  17.39 潮汐:  大潮 干支:  壬申 六曜:  先勝 九星:  六白金星


今日のあれこれ: 春光

「鶴見練習(180325)前半組パドル」

https://youtu.be/0IoU9i2GovE



『春光(しゅんこう、しゆんくわう)  三春

子季語: 春の色、春色、春望、春の匂、春景色、春景、春の光
関連季語: 春日
解説: もともとは春の風光、春の景色をいったが、春の日の光としても用いられる。
来歴: 『俳諧大成新式』(元禄11年、1698年)に所出。
文学での言及:
 誰か言つし春の色東生より到ると、露暖かにして南枝花始めて開く 菅原文時『和漢朗詠集』
 野煙の春の光に嘯いて、各々一句を吟じ、山霞の晩の色を酌んで、忽ちに数盃に酔ゑり   橘在列 『新撰朗詠集』

(季語と歳時記)




春光の俳句:


・一斉に春光返すオールかな   高木嘉久


・金箔の春光をのむ大海原   須田千鶴子


・この道ときめ春光の只中へ   井上玉枝


・スキップの子に春光のあまねしや   德田千鶴子


・鯉の尾のはねて春光生れにけり   中元英雄


・鏡より春光あふれこぼれ出づ   有松洋子




春は光とともにやって来る。
家から出て光の中に歩みだす季節だ。

コロナは未解決だが、自粛ばかりの閉じこもりは良くないことを引き起こす。

春光の中に、身を置いて、全身で光を浴び、光を感じることだ。




2022-03-19 (Sat)

2022/03/19 日記 連翹

2022/03/19 日記 連翹

2022/03/19 (土) 旧暦: 2月17日 祝日・節気・雑節・ 朔望:   日出: 5時46分 日没:  17時51分 月出:  18時53分 月没:  6時23分 月齢:  16.39 潮汐:  大潮 干支:  辛未 六曜:  赤口 九星:  五黄土星 今日のあれこれ: 連翹 「連翹(レンギョウ)」 https://youtu.be/XdN7bTyTq4E 『連翹(れんぎょう/れんげう)  仲春 【子季語】   いたちぐさ/いたちはぜ 【解説】...

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2022/03/19 () 旧暦: 217日 祝日・節気・雑節・ 朔望:   日出: 546分 日没:  1751分 月出:  1853分 月没:  623分 月齢:  16.39 潮汐:  大潮 干支:  辛未 六曜:  赤口 九星:  五黄土星


今日のあれこれ: 連翹

「連翹(レンギョウ)

https://youtu.be/XdN7bTyTq4E



『連翹(れんぎょう/れんげう)  仲春

【子季語】 
 いたちぐさ/いたちはぜ

【解説】 
 半つる性植物。枝が柳のように撓み、地につくとそこから根を出す。葉に先立って鮮やかな黄色の花を枝先まで付ける。その様子が鳥の長い尾に似ているのでこの名がついた。』
(季語と歳時記)



連翹の俳句:


・連翹が色めきわたり明日を待つ  細見綾子


・連翹といふ一宇宙ありにけり  吉田紫乃


・連翹に空のはきはきしてきたる  後藤比奈夫


・連翹のはなちそめたるひかりかな  久保田万太郎


・連翹に顔近づけて見たくなる  右城暮石


・くちづけて連翹あまき露のたま  飯田蛇笏




今年は、春の花が遅い気がする。
この辺りだけかも知れないが。

梅の花も漸く満開に近い木があり、遠くから見ると梅林らしく見える様になった。

3
12日といえば、去年は沈丁花の花が満開で、小さな花が枝先にびっしりと開いて、姿に見合わない濃艷な香りがあたりに満ちていた。辛夷の花も咲いていた気がする。
 今年は、沈丁花はもう2,3日で花が開きそうだ。辛夷は蕾の毛は膨らんだが、開花はまだ先のようだ。

連翹の花も、今年は少し遅れそうだ。
春の訪れを告げる連翹の黄色は、春を知るには欠かせない。
連翹の黄色を目に焼き付けに行かなくては...


連翹の例句を読んでいると、連翹は光に輝く黄色だ。
人によっては、しどけなさを感じる黄色だが、明るいことは間違いない。

連翹の明るく光る黄色を目の前にして、二人の俳人の態度はちがっている。

右城は顔を近づけたくなると言う。
それから近づけたかもしれないが、思っただけで見ていただけだったかも知れない。

飯田は、顔を近づけるどころか、唇で連翹の甘い蜜を吸ったりしている。

自分ならどうする?

右城派のような気もする。
しかし、どちらかといえば飯田の方が正直で正しい態度だとも思う。

昔は、花の枝を折り取ることは、咎められることではなかった。
 それは、今は乱暴狼藉となる。

まだ、花に唇は許されるのかも知れない。




2022-03-18 (Fri)

2022/03/18 日記 彼岸

2022/03/18 日記 彼岸

2022/03/18 (金) 旧暦: 2月16日 祝日・節気・雑節・ 朔望:  彼岸、望 日出: 5時48分 日没:  17時50分 月出:  17時47分 月没:  5時56分 月齢:  15.39 潮汐:  大潮 干支:  庚午 六曜:  大安 九星:  四緑木星 今日のあれこれ: 彼岸 「超泉寺のおしょうさん『春のお彼岸~六つの修行~』」 https://youtu.be/N5SnwWXFwRk 『彼岸(ひがん)  仲春 【子季語】  彼岸中日...

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2022/03/18 () 旧暦: 216日 祝日・節気・雑節・ 朔望:  彼岸、望 日出: 548分 日没:  1750分 月出:  1747分 月没:  556分 月齢:  15.39 潮汐:  大潮 干支:  庚午 六曜:  大安 九星:  四緑木星


今日のあれこれ: 彼岸

「超泉寺のおしょうさん『春のお彼岸~六つの修行~』」

https://youtu.be/N5SnwWXFwRk



『彼岸(ひがん)  仲春
【子季語】
 彼岸中日、彼岸太郎、入り彼岸、さき彼岸、初手彼岸、終ひ彼岸、彼岸ばらい、彼岸前、彼岸過、彼岸講、万灯日
【関連季語】
 秋彼岸、春分
【解説】
 春分の日を中日として、その前後三日の計七日間を指す。このころになると、「暑さ寒さも彼岸まで」と言われるように寒さも治まる。先祖の墓参りなどの行事がある。
【来歴】
 『毛吹草』(正保2年、1645年)に所出。
【実証的見解】
 彼岸は、亡き先祖に感謝し、その霊をなぐさめ、自分も身をつつしみ極楽往生を願う日本特有の仏教行事である。『源氏物語』にその記述があり、平安時代にはすでに行われていたとされる。太陽信仰と深いかかわりがあり、真東から上がって真西に沈む太陽を拝んで、阿弥陀如来が治める極楽浄土に思いをはせたのが起源とされる。「日の願(ひのがん)」から「彼岸」となったという説もある。彼岸は春彼岸と秋彼岸とがあり、春彼岸は種まきの季節で、その年の豊穣を祈る気持ちがつよく、秋彼岸は収穫に感謝する気持ちがつよい。』
(季語と歳時記)



彼岸の俳句:


・ふるさとの山路の匂ふ彼岸かな   森洋子


・一族の婆先頭に彼岸墓地  山田節子


・カステラの木函のしめり彼岸過   竹内弘子


・お彼岸の指はづませて菜を洗ふ   はしもと風里


・かんぱちを妻がさばけり春彼岸   福島せいぎ


・お彼岸の花提げしその人に逢ふ  清崎敏郎




故郷の墓参に向かえば、過去・現在・未来に向かうことになる。亡くなった人、行きている人、まだ見ぬ人が時の流れに並び立つ。時が来れば、今の人から過去の人に変わるのみだ。

カステラの函の湿り気温もりに春の気配を感じる感受性は良いものだ。

水温み春の日差しが感じられる彼岸には、水仕事も楽しく心弾む。
 それは良いのだが、カンパチをさばいてしまう奥さん、ちょっと恐いね。この詠み人、もうまな板の鯉なのかな。

花を提げた人は美しい女性に違いない。
「その」の言葉遣いが巧みで、秘めるところに妙味がある。


春の彼岸を心から感じなくては。




2022-03-17 (Thu)

2022/03/17 日記 沈丁花

2022/03/17 日記 沈丁花

2022/03/17 (木) 旧暦: 2月15日 祝日・節気・雑節・ 朔望:   日出: 5時49分 日没:  17時49分 月出:  16時43分 月没:  5時27分 月齢:  14.39 潮汐:  中潮 干支:  己巳 六曜:  仏滅 九星:  三碧木星 今日のあれこれ: 沈丁花 「香る風?!Fragrant wind? !! 沈丁花(じんちょうげ)Winter daphne 季節の花 日本花図鑑 Japanese flower guide」 https://youtu.be/r3HqxijCge4 ...

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2022/03/17 () 旧暦: 215日 祝日・節気・雑節・ 朔望:   日出: 549分 日没:  1749分 月出:  1643分 月没:  527分 月齢:  14.39 潮汐:  中潮 干支:  己巳 六曜:  仏滅 九星:  三碧木星


今日のあれこれ: 沈丁花

「香る風?!Fragrant wind? !! 沈丁花(じんちょうげ)Winter daphne 季節の花 日本花図鑑 Japanese flower guide

https://youtu.be/r3HqxijCge4



『沈丁花(じんちょうげ、ぢんちやうげ) 三春

【子季語】
 ちやうじぐさ、瑞香、沈丁、丁字

【解説】
 中国原産の常緑灌木。鈍い光沢のある卵形の葉をもち、庭や垣に 植えられる。薄紅の小さな薬玉のような花を球状につける。花は 名の示すとおり沈香と丁字の香を併せもち、その鮮やかな匂いで 春の到来を告げる。

【科学的見解】
 沈丁花(ジンチョウゲ)は、中国原産と言われているが、自然分布域は明らかになっていない。日本には、すでに室町時代に渡来していた記録がある。庭先や公園などに人家近くに植栽されているのがほとんどで、自然の野山にはほどんど見られない。(藤吉正明記)』
(季語と歳時記)



沈丁の俳句:


・沈丁花昨日と違ふ今日の風   川上久美


・歩を伸ばす沈丁の香にいざなはれ   福永みち子


・沈丁の香のかたまりのぶつかり来  片山由美子


・裏路地も通り名ありて沈丁花   安食哲朗


・遠廻りして帰らうか沈丁花   土岐明子




風に乗って運ばれてくる沈丁の香りには、甘い郷愁がある。
その内容は人によって違うが、沈丁の香りを初めて知った時と場所は、昔の若い自分と結びついている。

沈丁花は花としては華麗でも美しくもない。
しかし、その香りは忘れることのできない力強さを持っている。

フッと鼻先を流れる風に甘い香りを感じると走馬灯のように、その時の映像が流れ始める。

部屋の中に活ける様な花ではない。
矢張り、春の風に乗って流れてくる香りを便りに香りの道を訪ねていく行くのが沈丁の作法なのだ。





2022-03-16 (Wed)

2022/03/16 日記 野遊び

2022/03/16 日記 野遊び

2022/03/16 (水) 旧暦: 2月14日 祝日・節気・雑節・ 朔望:  社日 日出: 5時51分 日没:  17時49分 月出:  15時39分 月没:  4時56分 月齢:  13.39 潮汐:  中潮 干支:  戊辰 六曜:  先負 九星:  二黒土星 今日のあれこれ: 野遊び 「【夫婦登山】アラフィフ夫婦の野遊び。静岡県掛川市、粟ヶ岳~岳山と事任八幡宮~高天神城跡。パワ-スポット巡り」 https://youtu.be/iOLr2xNATjc ...

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2022/03/16 () 旧暦: 214日 祝日・節気・雑節・ 朔望:  社日 日出: 551分 日没:  1749分 月出:  1539分 月没:  456分 月齢:  13.39 潮汐:  中潮 干支:  戊辰 六曜:  先負 九星:  二黒土星


今日のあれこれ: 野遊び

「【夫婦登山】アラフィフ夫婦の野遊び。静岡県掛川市、粟ヶ岳~岳山と事任八幡宮~高天神城跡。パワ-スポット巡り」

https://youtu.be/iOLr2xNATjc



『野遊(のあそび)  晩春

【子季語】
 山遊、野がけ、春遊、ピクニック

【解説】
 春の山野に遊ぶこと。飲食を楽しんだり、遊びに興じたり、花や草を摘んだりして過ごす。

【来歴】
 『増山の井』(寛文7年、1667年)に所出。』
(季語と歳時記)



野遊の俳句:


・野遊や宇治をめぐりて小半日  田畑三千女


・野遊びの口笛何ぞ高音なる  林 翔


・亡き母の乗る浮雲と野に遊ぶ  山田弘子


・野遊びの一人の気まま石に坐し   松本三千夫


・野遊びのシャツに胸あり蝶とまる  岡井省二




厳しい寒さが去り、冷たい北風が止み、春の日差しが暖かく感じられる日。
 そのような日が来たら、するべきことは、野遊び、山遊び、海遊び、何でも良い。
 兎に角、家を出て外に出る。オミクロン株が居るが、それは人の中にいる、人のいない野山なら心配はない。

自粛で閉じこもった、心と身体を外に連れ出して、陽の下を歩かせよう。

季語にもあるように、昔からこの季節は、野遊びが良い。

仲間で行けなければ、二人でも独りでも良い。
独りでも今は亡き両親でも、遠き友でも心に住む人はいつでも一緒だ。

岡井の詠むように、一人の遊びでも、蝶がやってきて一緒に遊んでくれる。

春は野遊び。




2022-03-15 (Tue)

2022/03/15 日記 涅槃会

2022/03/15 日記 涅槃会

2022/03/15 (火) 旧暦: 2月13日 祝日・節気・雑節・ 朔望:   日出: 5時52分 日没:  17時48分 月出:  14時36分 月没:  4時21分 月齢:  12.39 潮汐:  中潮 干支:  丁卯 六曜:  友引 九星:  一白水星 今日のあれこれ: 涅槃会 「唐招提寺 涅槃会」 https://youtu.be/LiEpRXdmlzA 『涅槃会(ねはんえ、ねはんゑ)  仲春 【子季語】  涅槃、お涅槃、涅槃の日、涅槃忌...

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2022/03/15 () 旧暦: 213日 祝日・節気・雑節・ 朔望:   日出: 552分 日没:  1748分 月出:  1436分 月没:  421分 月齢:  12.39 潮汐:  中潮 干支:  丁卯 六曜:  友引 九星:  一白水星


今日のあれこれ: 涅槃会

「唐招提寺 涅槃会」

https://youtu.be/LiEpRXdmlzA



『涅槃会(ねはんえ、ねはんゑ)  仲春

【子季語】
 涅槃、お涅槃、涅槃の日、涅槃忌、仏忌、涅槃像、涅槃絵、寝釈迦、仏の別れ、二月の別れ、去りし仏、鶴の林、涅槃寺、涅槃講、涅槃粥、涅槃変、団子撒き、涅槃図、涅槃仏

【解説】
 釈迦が沙羅双樹の下に入滅した日にちなむ法要。旧暦の二月十五日であるが、新暦の二月十五日あるいは三月十五日に執り行われる。各寺院では涅槃図を掲げ、釈迦の最後の説法を収めた「遺教経」を読誦する。参詣者には涅槃だんごなどがふるまわれる。

【来歴】
『花火草』(寛永13年、1636年)に所出。

【文学での言及】
双林入滅 きさらぎや薪つきにし春を経て残る煙は霞なりけり 円空上人『続拾遺集』

【実証的見解】
涅槃会は、釈迦の誕生にちなむ仏性会、釈迦の悟りにちなむ成道会とともに三大法要として重んじられているもの。当日は涅槃図を掲げて法要を営む。涅槃図は、沙羅双樹のもとに横臥した釈迦のまわりを、弟子や動物が取り囲んだ図で、なかでも京都興福寺の吉山明兆作の涅槃図はその雄大さで知られている。釈迦が入滅した日は実際は定かでないが、『大般涅槃経』の記述にもとづいて二月十五日とされる。』
(季語と歳時記)



涅槃会の俳句:


・涅槃図に居ずまひ正す佛学徒   塩路隆子


・涅槃会の明かりの中にゐたりけり   雨村敏子


・涅槃会に生けるは梅の花を嗅ぐ  平畑静塔


・生野菜ばりばりと食す涅槃の日   岩月優美子


・夕映をほしいままなる涅槃寺  岩田由美




涅槃会は、時代を超えた行事なので、旧暦、新暦、宗派など思い思いに行われている。
 2022年の涅槃会は、コロナ問題も未解決で、一般参拝は行わない寺、旧暦で既に済ませた寺、新暦の315日に行う寺などがある。

興福寺、知恩院、曹洞宗はもう済ませているようだ。

涅槃会の説明が曹洞禅ネットに書かれている。
『涅槃会(ねはんえ) 215

2月15日は、お釈迦様がお亡くなりになった日にちで「涅槃会」といいます。

お悟りを開かれたお釈迦さまはその後、45年にもわたり、人びとに教えを説く旅を続けられました。その間、多くの人びとがお釈迦さまの教えに導かれ、お弟子や信者となっていきました。

その伝道の旅の最期の地となったのは、クシナガラという所でした。

いよいよ自分の死が近いことを察したお釈迦さまは、弟子たちにこう説かれました。

「私の亡きあとは、私ではなく自分自身をより所として、また私が伝えた教えを、闇を照らすともしびとして、歩んでゆきなさい」

お釈迦さまは個人崇拝の対象となることを否定され、弟子一人ひとりが確かに、自立して進むことを求めたのでした。

そして「もろもろの存在は変わりゆく。怠らず精進しなさい。」という最期の言葉を残し、静かに息をひきとったのでした。

お釈迦さまのご命日である涅槃会の日には、全国各地の寺院でお釈迦さまの最期の様子を描いた「涅槃図」をかけて、そのご遺徳をしのぶ法要が行われます。』

「もろもろの存在は変わりゆく。怠らず精進しなさい。」という教えは、昔も今も将来も人を導き続ける力を持っている。

いつ行われるかは、それぞれとしても、
岩田の句が詠むように、
涅槃の日が夕映えの明るさに照らされている日であることは確かだ。


「『2022涅槃会法話会』法話」

https://youtu.be/pBUY6-qgNc0




2022-03-14 (Mon)

2022/03/14 コロナ禍出口戦略は経口治療薬の早期承認

2022/03/14 コロナ禍出口戦略は経口治療薬の早期承認

2019年末に中国、武漢から思いも寄らないウイルスによる感染症が始まった。コロナと名付けられたウイルスは、日本にもすぐやってきて。2020年1月16日に国内で初めて感染者が確認された。今までの経過については河北新報社の記事がよくまとめられている。「長引くコロナ禍、時系列で振り返る アベノマスクにGoTo、オミクロン株登場…」https://kahoku.news/articles/20210901khn000034.html日本でのコロナ禍が始まり、それから...

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2019
年末に中国、武漢から思いも寄らないウイルスによる感染症が始まった。

コロナと名付けられたウイルスは、日本にもすぐやってきて。
2020
116日に国内で初めて感染者が確認された。

今までの経過については河北新報社の記事がよくまとめられている。

「長引くコロナ禍、時系列で振り返る アベノマスクにGoTo、オミクロン株登場…」
https://kahoku.news/articles/20210901khn000034.html

日本でのコロナ禍が始まり、それから丸2年が経過し、3年目に入った。

それでも、まだ先が見えない。
感染防止に力を入れるのか、普通の社会生活に戻るのか意見が割れている。

国民の目から見ると、国の出口戦略がない様に感じられる。
国民に自粛を要請するのみだ。
 自粛には、経済活動への悪影響があり、ターゲットにされた料理飲食店・酒類関係業種には営業停止に追い込まれてしまったところも多い。

国の施策で行われているものはワクチンだ。
ただ、ワクチンだけではコロナ禍からは出られない。
変異株が登場し、ワクチンとのいたちごっこになっている。
ワクチンを打っても、感染は止められないし、基礎疾患のある人は重症化・死亡のリスクは残っている。

出口戦略にはワクチンに加えて経口治療薬が欠かせない。
経口治療薬があれば、感染したとしても、早期投与で軽快させることができる。

もう少し、長期的に考えれば、パンデミックに対する法律、体制、制度が放置されているので、抜本的改正が必要だ。
厚労省の縄割意識で、保健所に押し付け、パンクしたら、自宅療養という治療放棄では人権侵害と言われても仕方がない。

問題のあぶり出しと将来への取り組みは、選挙の争点とすべきと思う。



国産初の新型コロナ経口治療薬はどれくらい効果があるのか
3/5() 9:06配信
週刊ゲンダイ

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塩野義製薬が開発中の新型コロナウイルスの飲み薬(同社提供)


塩野義製薬が臨床試験を進めている国産初の新型コロナ経口治療薬(S-217622)が注目されている。先月25日、厚労省に承認申請したことが発表され、「条件付き早期承認制度」(治験の途中でも一定の有効性や安全性が確認されれば実用化可能)が適用されるとみられている。効果は期待できるのか。


 
 現在、日本で承認されている新型コロナウイルス感染症に対する経口治療薬(飲み薬)は、メルク社の「ラゲブリオ」(一般名:モルヌピラビル)と、ファイザー社の「パキロビッド」(一般名:ニルマトレルビル/リトナビル)の2種類。いずれも、重症化リスクがある軽症者(18歳以上/12歳以上)が投与の対象だ。


 
 一方、塩野義の経口治療薬は、重症化リスクに関係なく12歳以上の無症状・軽症・中等症の感染者を対象として臨床試験を進めている。このまま承認されれば、メルク社とファイザー社の治療薬に比べ、幅広い感染者に投与できるようになる。「これら3種類の経口治療薬は、いずれも体内に侵入したウイルスの増殖を抑える抗ウイルス薬です。メルク社のラゲブリオは『RNAポリメラーゼ阻害薬』といわれるタイプで、ウイルスが増殖する際に必要な酵素の働きを阻害して遺伝情報のコピーミスを引き起こし、ウイルスの増殖を抑制します。ファイザー社のパキロビッドは『プロテアーゼ阻害薬』というタイプで、新型コロナウイルスのRNAを合成する3CLプロテアーゼと呼ばれる酵素の活性を阻害して増殖を阻止します。塩野義の経口治療薬は、パキロビッドと同じ機序でウイルスの増殖を抑えます」(岡山大学病院薬剤部の神崎浩孝氏)

 
■投与でウイルス量が激減

 
 では、塩野義の経口治療薬はどれくらい効果が期待できるのか。

 
 ラゲブリオとパキロビッドは、重症化リスクがある軽症~中等症の感染者の入院・死亡を減少させる効果が認められていて、臨床試験では前者が約30%、後者は約89%減だった。


 
 塩野義の経口治療薬は、入院や死亡を減らすという目的よりも、「症状をいかに速やかになくすか」という観点から臨床試験が進められてきた。 12歳以上の軽症から中等症の新型コロナ患者428人を治療薬群とプラセボ(偽薬)群に分け、11回の投与比較を行った国内第2/3相臨床試験の中間報告では、治療薬群は3回の内服を終えた4日目に80%以上の人で感染性のあるウイルスが検出されず、最終5回目の内服を終えた6日目には100%の人でウイルスの完全消失が確認されている。

 また、感染で表れる倦怠感、頭痛、発熱などを含む12症状の改善効果については統計的に有意な差は認められなかったが、鼻水、喉の痛み、咳、呼吸困難などの呼吸器症状では有意な改善効果が見られたとしている。懸念される副作用はすべて軽度だったという。
 都内にある医療機関の臨床現場で新型コロナ治療に携わっている専門医は言う。


 
「臨床試験の最終的な結果は報告されていませんが、現場で聞いた情報によれば、塩野義の経口治療薬は投与2日目くらいから体内のウイルス量が激減していくといいます。5000pg/ミリリットル)以上と計測されていた数値が、2日目で半分、4日目には4分の1といったように、どんどん少なくなるようです。新型コロナウイルスに感染した場合、発症から10日ほどで体内に抗体がつくられ回復していきます。レムデシビルなどを使ったこれまでの投薬治療は、それまでの間に重症化することを防ぐために行われていました。もちろんその効果はありますが、ウイルス量に関しては体内で抗体がつくられるまでは横ばいで推移するケースがほとんどです。ウイルス量の減少が、そのまま症状の改善かといえば、すべてがそうとは言えません。ただ、早い段階でウイルス量が減少するとなれば、重症化や死亡リスクが低くなったり、早期の回復を期待できそうです」

 
 塩野義の経口治療薬は錠剤タイプで、計5日間服用する。重症化リスクに関係なく広く処方できるようになれば、いまだに続くコロナ禍を乗り切るための強力な武器になるかもしれない。

(週刊ゲンダイ)



2022-03-14 (Mon)

2022/03/14 日記 頬白

2022/03/14 日記 頬白

2022/03/14 (月) 旧暦: 2月12日 祝日・節気・雑節・ 朔望:  ホワイトデー 日出: 5時53分 日没:  17時47分 月出:  13時35分 月没:  3時42分 月齢:  11.39 潮汐:  若潮 干支:  丙寅 六曜:  先勝 九星:  九紫火星 今日のあれこれ: 頬白 「ホオジロ(3)さえずりと地鳴き - Meadow Bunting - Wild Bird - 野鳥 動画図鑑」 https://youtu.be/rJLn8y5rRkU 『頬白(ほおじろ/...

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2022/03/14 () 旧暦: 212日 祝日・節気・雑節・ 朔望:  ホワイトデー 日出: 553分 日没:  1747分 月出:  1335分 月没:  342分 月齢:  11.39 潮汐:  若潮 干支:  丙寅 六曜:  先勝 九星:  九紫火星


今日のあれこれ: 頬白

「ホオジロ(3)さえずりと地鳴き - Meadow Bunting - Wild Bird - 野鳥 動画図鑑」

https://youtu.be/rJLn8y5rRkU



『頬白(ほおじろ/ほほじろ)  晩春

【子季語】
 画眉鳥、深山頬白
【解説】
スズメ目ホオジロ科の鳥。赤褐色で雀よりもやや大きい。
顔は黒 色だが、頬が白いことからその名がついた。古来、美声を賞玩さ れてきた。鳴き声は「一筆啓上仕候」「源平つつじ白つつじ」と 聞こえるという。』
(季語と歳時記)



頬白の俳句:


・頬白のこゑの揺れゐる湖びらき  市ヶ谷洋子


・頬白や家なき原を郵便夫  相馬遷子


・頬白の一羽きてをり日向の木   杉浦典子


・頬白のすがりて撓むおほでまり  飯塚秀城


・頬白の「一筆啓上」囀れり   神蔵器




梅の花の開花を見に行くとカメラを持った人も来ている。
花を撮っているかと思うと、そうではなく梅の花の蜜を吸いにくた鳥たちを撮っているようだ。

鳥たちの囀りを聴くことができる動画は多くある。
鳥たちを追っているカメラマンが居るから、鳥たちの声を聞くことができる。

頬白は、「一筆啓上仕候」と囀るそうだ。
鳥語が解らない自分には、その様には聞こえないのだが、その様に聞こえたほうが面白い。

梅の木の近く、春の日差しの中で、鳥たちと一緒に時間を過ごしているといつの間にか心穏やかになっている。




2022-03-13 (Sun)

2022/03/13 日記 御水取り

2022/03/13 日記 御水取り

2022/03/13 (日) 旧暦: 2月11日 祝日・節気・雑節・ 朔望:   日出: 5時55分 日没:  17時46分 月出:  12時36分 月没:  2時57分 月齢:  10.39 潮汐:  長潮 干支:  乙丑 六曜:  赤口 九星:  八白土星 今日のあれこれ: 御水取り 「2022 修二会(お水取り)」 https://youtu.be/RMS9PNzSnUM 『お水取り(おみずとり、おみづとり) 仲春 子季語: 水取 関連季語: 修二会...

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2022/03/13 () 旧暦: 211日 祝日・節気・雑節・ 朔望:   日出: 555分 日没:  1746分 月出:  1236分 月没:  257分 月齢:  10.39 潮汐:  長潮 干支:  乙丑 六曜:  赤口 九星:  八白土星


今日のあれこれ: 御水取り

2022 修二会(お水取り)

https://youtu.be/RMS9PNzSnUM



『お水取り(おみずとり、おみづとり) 仲春

子季語: 水取
関連季語: 修二会、若狭のお水送り
解説: 奈良東大寺二月堂における修二会の行のひとつ。三月十二日深夜、堂近くの閼伽井から香水を汲み本尊の十一面観音に供える。この水は、天平時代より遠敷明神が若狭から送り届けるという時空を超えた霊水。これを中心に堂内外ではさまざまな祈の行法がある。これが終わると奈良に本格的な春が訪れる。 
来歴; 『わくかせわ』(宝暦3年、1753年)に所出。
文学での言及:   
実証的見解: 「お水取り」は、三月十二日の夜から十三日の未明にかけて、若狭井から香水をくみ上げる行事である。十三日の午前一時半ころ練行衆の行列が二月堂から閼伽井屋に向かい、暗闇の中で香水がくみ上げられる。香水は閼伽桶入れられ、榊を飾った台に載せて内陣に運ばれる。この「香水」は、本尊の十一面観音に献じたり、供花の水として用い、残りは一般の参詣者にも分けられる。香水は、若狭の遠敷(おにう)明神が神々の参集に遅れた詫びとして二月堂本尊に献じことに由来する。今でも「お水取り」に先立って若狭小浜市の若狭神宮寺では、「お水送り」(三月二日)の行事が行われる。』
(季語と歳時記)



お水取の俳句:


・お水取やさしき奈良の町見ゆる  関戸靖子


・お水取恋々として刻を待つ  高澤良一


・お水取火の粉に万の人群るる  滝川恵美子


・お水取火屑浄土にわが浮ぶ  青木綾子


・水取の火の粉ふるふは魂ふるふ  西村和子




お水取りの行事は、東大寺二月堂の修二会(しゅにえ)の中で行われる。
 西暦752年(天平勝宝4年)に始まって以来、千年を超えて連綿と行われてきた行事である。
 その間、戦争、火災、災害、疫病などが日本を襲ったが、それにより絶えることもなく、引き継がれてきた歴史を持っている。

その歴史を考えると、コロナによる自粛などで消滅するような行事ではないことは明らかだ。
  修二会を担当する僧たちにとって、お水取りは自分の生命よりも大切なものかも知れない。


お松明やお水取りは、観光行事ではないので、参加する人は松明の火や闇や僧たちの宗教的な行為を見ている内に、自分の心が揺り起こされるような心的な体験が起きるようだ。

魂は震え、浄土にある至高の自分を感じられると詩人たちは詠んでいる。




2022-03-12 (Sat)

2022/03/12 日記 雛納

2022/03/12 日記 雛納

2022/03/12 (土) 旧暦: 2月10日 祝日・節気・雑節・ 朔望:   日出: 5時56分 日没:  17時45分 月出:  11時42分 月没:  2時07分 月齢:  9.39 潮汐:  長潮 干支:  甲子 六曜:  大安 九星:  七赤金星 今日のあれこれ: 雛納 「吉徳の人形 雛人形収納飾り しまい方」 https://youtu.be/IDs-cqtQDZE 『雛納め(ひなおさめ) 仲春 【解説】  雛祭の終わった後、雛人形を...

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2022/03/12 () 旧暦: 210日 祝日・節気・雑節・ 朔望:   日出: 556分 日没:  1745分 月出:  1142分 月没:  207分 月齢:  9.39 潮汐:  長潮 干支:  甲子 六曜:  大安 九星:  七赤金星


今日のあれこれ: 雛納

「吉徳の人形 雛人形収納飾り しまい方」

https://youtu.be/IDs-cqtQDZE



『雛納め(ひなおさめ) 仲春

【解説】
 雛祭の終わった後、雛人形をしまうこと。
雛の顔を柔らかな和紙 で包み、細々とした道具ともども元の箱に納める。
 華やかな雛祭 が終わる淋しさもあり、再び箱の中にもどる雛の姿にはものの哀れが漂う。』
(季語と歳時記)



雛納の俳句:


・岩手山よく見ゆる日や雛納   細田桂子


・雛納め一つ一つに声かけて  潮 桂子


・薄紙を着せまゐらせて雛納   服部珠子


・雛の肌匂はんばかり納めらる  木村たかし


・来年も又まみえたく雛納む   佐久間俊子



お雛様を飾るのは楽しいけれど、納めるのは寂しいし面倒だから、遅れがちになる。
 昔から、雛人形をしまうのが遅れると、婚期が遅れると言われるが、これは迷信なのだが、親としては気になることだから
無視することはできない。

何か決め事をしておいて、その時に何も考えずに納めるのが良い方法だ。
 その点、細田のように岩手山がよく見える日というのは合理的だ。お雛様は湿度を嫌うのでお天気の良い乾燥した日に納めるのが原則だそうだ。

子供と一緒に、お雛様一人一人とお話しながら、箱に納めていけば、子供の気持ちも雅やかにできる。

また来年のお楽しみを続けていくことができる。




2022-03-11 (Fri)

2022/03/11 日記 菫

2022/03/11 日記 菫

2022/03/11 (金) 旧暦: 2月9日 祝日・節気・雑節・ 朔望:   日出: 5時58分 日没:  17時44分 月出:  10時53分 月没:  1時13分 月齢:  8.39 潮汐:  小潮 干支:  癸亥 六曜:  仏滅 九星:  六白金星 今日のあれこれ: 菫 「菫の花が咲く頃に(When the violet blooms)」 https://youtu.be/RaS8lGipUkc 『菫(すみれ) 三春 【子季語】  菫草、花菫、紫花地丁、相撲取...

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2022/03/11 () 旧暦: 29日 祝日・節気・雑節・ 朔望:   日出: 558分 日没:  1744分 月出:  1053分 月没:  113分 月齢:  8.39 潮汐:  小潮 干支:  癸亥 六曜:  仏滅 九星:  六白金星


今日のあれこれ: 菫

「菫の花が咲く頃に(When the violet blooms)」

https://youtu.be/RaS8lGipUkc



『菫(すみれ) 三春

【子季語】
 菫草、花菫、紫花地丁、相撲取草、相撲花、一夜草、一葉草、ふたば草、壺すみれ、姫すみれ

【解説】
 菫は春、濃い紫色の花をさかせる。その小ささをめでて、夏目漱石は「菫ほどな小さき人に生まれたし」と詠んだ。花の形が、大工道具の「墨入れ」に似ていることから「すみれ」の名がついたという。

【来歴】
 『花火草』(寛永13年、1636年)に所出。

【文学での言及】
 春の野にすみれ摘みにと来しわれそ野をなつかしみ一夜寝にける 山部赤人『万葉集』

【科学的見解】
 菫(スミレ)は、スミレ科スミレ属の多年草。日本の在来種であり、山野に広く自生する。菫は三月から五月のかけて濃い紫色の小さな花をさかせる。花は、ラッパのような形の花をやや下向きにつけ、距と呼ばれる蜜を蓄える部分を有する。五枚の花びらは大きさが同じでなく、下側の一枚(唇弁)が大きく他の四枚(上弁一対、側弁一対)は左右対称になる。(藤吉正明記)』
(季語と歳時記)



菫の俳句:


・すみれ色時といはむや春夕べ   片山由美子


・すみれ草一茶の墓の裏も見て  高澤良一


・すみれ野に罪あるごとく来て二人  鈴木真砂女


・すみれ野の広きを妻と二人占め   上原重一


・すみれ摘み射止めし妻と四十年   今村征一




菫咲く野に遊んで、その儘結ばれる二人。
その様な夢物語が在ると言う。

その様な句が、いくつもあるので驚いた。




2022-03-10 (Thu)

2022/03/10 日記 水温む

2022/03/10 日記 水温む

2022/03/10 (木) 旧暦: 2月8日 祝日・節気・雑節・ 朔望:  上弦 日出: 5時59分 日没:  17時43分 月出:  10時10分 月没:  0時15分 月齢:  7.39 潮汐:  小潮 干支:  壬戌 六曜:  先負 九星:  五黄土星 今日のあれこれ: 水温む (28分の長さの動画、翡翠が水面から現れるのは、50秒辺りから) 「カワセミ水絡みスライドショー 2022年2月」 https://youtu.be/QSm4whSYvlM ...

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2022/03/10 () 旧暦: 28日 祝日・節気・雑節・ 朔望:  上弦 日出: 559分 日没:  1743分 月出:  1010分 月没:  015分 月齢:  7.39 潮汐:  小潮 干支:  壬戌 六曜:  先負 九星:  五黄土星


今日のあれこれ: 水温む

28分の長さの動画、翡翠が水面から現れるのは、50秒辺りから)

「カワセミ水絡みスライドショー 20222月」

https://youtu.be/QSm4whSYvlM



『水温む(みずぬるむ、みづぬるむ) 仲春

子季語: 温む水、温む沼、温む池、温む川
関連季語: 春の水
解説: 春になって、水の温かさを増してくること。
それに伴って芽ぐんだ水草は成長し、水に棲む生きものは活発に動き始める。
来歴:  『花火草』(寛永13年、1636年)に所出。』
(季語と歳時記)



水温むの俳句:


・かはせみの瑠璃の一閃水温む  佐長芳子


・緩やかに尾びれ振る鯉水温む   田中嘉信


・おほどかな天平仏や水温む   栗山みどり


・かたまつてをみな等のこゑ水温む   石田阿畏子


・花柄のエプロンに替へ水温む   合川月林子




今日は風も収まって、春らしくなった。
外を歩いていていると、黄砂、花粉の問題はあるにしてもマスクで防いでいれば、春らしさを感じることができた。

この陽気なら、庭の木々、草花に水をやりたくなる。
水に触っても指が痺れることはない。

気候が春らしくなれば、心も春らしくなる。

奥さん方も明るい花柄のエプロンに変えて、気持ちも春に替えられる。





2022-03-09 (Wed)

2022/03/09 日記 伊勢参

2022/03/09 日記 伊勢参

2022/03/09 (水) 旧暦: 2月7日 祝日・節気・雑節・ 朔望:   日出: 6時00分 日没:  17時42分 月出:  9時33分 月没:  ---- 月齢:  6.39 潮汐:  小潮 干支:  辛酉 六曜:  友引 九星:  四緑木星 今日のあれこれ: 伊勢参 「伊勢神宮 外宮 4分半で参拝ポイントが分かる」 https://youtu.be/ecrgvrYIC2k 『伊勢参: 伊勢参宮、お蔭参、抜参、坂迎へ、伊勢講、太々講   ...

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2022/03/09 () 旧暦: 27日 祝日・節気・雑節・ 朔望:   日出: 600分 日没:  1742分 月出:  933分 月没:  ---- 月齢:  6.39 潮汐:  小潮 干支:  辛酉 六曜:  友引 九星:  四緑木星


今日のあれこれ: 伊勢参

「伊勢神宮 外宮 4分半で参拝ポイントが分かる」

https://youtu.be/ecrgvrYIC2k



『伊勢参: 伊勢参宮、お蔭参、抜参、坂迎へ、伊勢講、太々講

   三春

伊勢神宮に参拝すること。時候が良いため近世には春に多く行われた。伊勢講を作り講中で参拝することも多い。』
(季語と歳時記)



伊勢参の俳句:


・鏡抜くお伊勢参の門出かな  秋山幸野


・伊勢参海の青さに驚きぬ  澤木欣一


・五十鈴川手を浸すより伊勢参   稲畑廣太郎




江戸時代から伊勢参りは庶民の夢だった。
地方の農民の移動に規制があった江戸時代には、自由に旅をすることはできなかった。
 通行手形がなければ、関所は通ることができなかった。関所破りは死罪であった時代である。
 それなりの理由がなければ通行手形は入手できなかった。しかし、伊勢神宮参詣という名目は認められること多かった。
 村で伊勢参りのための講を作り、当選者を村の代表者として送り出すようになり、江戸中期には年間20万から40万人もの人が、全国各地から伊勢参りを行った。

伝統の由緒ある行事だが、季語としてはあまり詠まれていない。ザッと探しただけでは、50句に満たなかった。

伊勢参り自体は行われているのだが、春の行事としての季節感が無くなった事が原因かも知れない。




2022-03-08 (Tue)

2022/03/08 日記 いかなご

2022/03/08 日記 いかなご

2022/03/08 (火) 旧暦: 2月6日 祝日・節気・雑節・ 朔望:   日出: 6時02分 日没:  17時42分 月出:  9時00分 月没:  23時16分 月齢:  5.39 潮汐:  中潮 干支:  庚申 六曜:  先勝 九星:  三碧木星 今日のあれこれ: いかなご 「瀬戸内に春を告げる「イカナゴ漁」解禁 近年は漁獲量が激減 今年の初日は順調な滑り出し」 https://youtu.be/3kElu8rWLtc 『いかなご  晩春 ...

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2022/03/08 () 旧暦: 26日 祝日・節気・雑節・ 朔望:   日出: 602分 日没:  1742分 月出:  900分 月没:  2316分 月齢:  5.39 潮汐:  中潮 干支:  庚申 六曜:  先勝 九星:  三碧木星


今日のあれこれ: いかなご

「瀬戸内に春を告げる「イカナゴ漁」解禁 近年は漁獲量が激減 今年の初日は順調な滑り出し」

https://youtu.be/3kElu8rWLtc



『いかなご  晩春

【子季語】
 玉筋魚、こうなご、かますご、かますじやこ、しわいかなご、いかなご干す、いかなご舟

【解説】
 関西のいかなごは関東では小女子(こうなご)。
五、六センチの小魚で、佃煮や釘煮にして食べる。
四月ころ産卵のために浅海に来るのを捕らえる。

【来歴】
 『新季寄』(享和2年、1802年)に所出。

【実証的見解】
 イカナゴは、イカナゴ科イカナゴ属の硬骨魚。北海道から九州にかけて広く分布し、きれいな砂や砂礫のある浅海に大群で生息する。とくに、明石の近くの明石海峡から西に広がる播磨灘のきれいな浅瀬は、イカナゴのかっこうな産卵場になっている。体は銀白色で、親魚は二十センチ以上になる。シンコ呼ばれる四、五センチのイカナゴの稚魚は価格が高く、佃煮や釘煮、塩干物などに利用される。』
(季語と歳時記)



いかなごの俳句:


・鮊子の海盛り上がる潮の色   新井泰子


・鮊子の解禁日なり淡路島   山口キミコ


・鮊子の釘煮振る舞ふ佳人かな   稲畑廣太郎




早春を飾る味覚の一つ、イカナゴ。
日本人は季節の味覚を大切にしてきた。
イカナゴは近年、生育環境の喪失から不漁が続いていると言われてきた。

自然の恵みに感謝して、イカナゴが生きる環境を再現・保持してイカナゴ漁が盛んになるようにする事が大切だ。

「根こそぎ」と言う言葉がある。
地上から上だけでなく地中のものもすべて取り尽くすことだ。
山では、来年のことを考え、根こそぎは行わないのが普通だ。
 海でも「根こそぎ」は駄目だ。その先の資源を残していかなければ、不漁になることは当たり前だ。

乱獲を行う外国がある以上、遠洋の漁業は難しい。
日本の近海の漁業は日本が資源を増やすことが出来る。
それが成功すれば、乱獲を行う国も理解できるだろう。

先祖から伝えられた海が、未来に渡って豊かな海であるように取り組むことが必要だ。


釘煮を振る舞ってくれる美しい女(ひと)。
絵になる情景だ。
来年も、その女(ひと)の釘煮を楽しみにして生きたい。




2022-03-07 (Mon)

2022/03/07 日記 寒戻る

2022/03/07 日記 寒戻る

2022/03/07 (月) 旧暦: 2月5日 祝日・節気・雑節・ 朔望:  消防記念日 日出: 6時03分 日没:  17時41分 月出:  8時31分 月没:  22時16分 月齢:  4.39 潮汐:  中潮 干支:  己未 六曜:  赤口 九星:  二黒土星 今日のあれこれ: 寒戻る 「【ウクライナ】国外避難130万人超 3歳児が親元離れ…」 https://youtu.be/rx_ix9Qiyl8 『寒戻り 読み方:カンモドリ(kanmodori...

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2022/03/07 () 旧暦: 25日 祝日・節気・雑節・ 朔望:  消防記念日 日出: 603分 日没:  1741分 月出:  831分 月没:  2216分 月齢:  4.39 潮汐:  中潮 干支:  己未 六曜:  赤口 九星:  二黒土星

今日のあれこれ: 寒戻る

「【ウクライナ】国外避難130万人超 3歳児が親元離れ

https://youtu.be/rx_ix9Qiyl8



『寒戻り
読み方:カンモドリ(kanmodori)
 寒さのぶり返しのこと

季節: 春

分類: 時候』
(季語・季題辞典 日外アソシエーツ株式会社)



季語「寒戻る」の俳句:


・鷺は川に吾橋渡る寒もどり   荻野千枝


・夕刊も手紙も無き日寒戻る  松田淳子


・戻り寒足踏みて待つエレベーター   布川孝子


・未曾有の災害更に寒戻り   西垣順子


・寒戻る寒にとどめをさすごとく  鷹羽狩行



温かい日が来て、春も近いなと思う。
しかし、次の日はまた冷たい北風が吹き付ける冬の日に舞い戻る。

季語を「寒戻る」にした。
例句を読んでいると、寒の戻りはいつの冬にもあり、句も詠まれている。

4
句目の句があった。
この句は東日本大震災の後を詠んだものだろう。
被災地に戻る寒は辛い。

この冬は日本は大丈夫だが、ウクライナでは悲惨な冬になっている。
 ロシアの爆撃の下、隣国に避難する子供たちにも容赦なく、冷たい雪が降り続けている。

 ウクライナの人を襲っている理不尽な爆弾を詠んだ句としても理解は出来ると思った。
 
次に、句が浮かんだ。

 ・ロシア兵侵略の日々寒戻る  笑山


早春の春は真っ直ぐには進まない。
三寒四温のことわざもあり、行ったり来たりの繰り返しだ。

5
句目を見て、その通りと思った。

この様な、歴史のネジを逆さまに巻くような愚挙が長く続く訳がない。
 ウクライナを襲っているのは歴史の戻りであって未来ではない、進歩ではなく愚か・迷いだ。

明けない夜はない。
春の来ない冬はない。





2022-03-06 (Sun)

2022/03/06 日記 春一番

2022/03/06 日記 春一番

2022/03/06 (日) 旧暦: 2月4日 祝日・節気・雑節・ 朔望:   日出: 6時04分 日没:  17時40分 月出:  8時03分 月没:  21時15分 月齢:  3.39 潮汐:  中潮 干支:  戊午 六曜:  大安 九星:  一白水星 今日のあれこれ: 春一番 「4月上旬から中旬並みの暖かさ…東海地方で「春一番」名古屋地方気象台が発表 (22/03/05 17:54)」 https://youtu.be/QHT1_1q9UFo 『春一番(はるい...

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2022/03/06 () 旧暦: 24日 祝日・節気・雑節・ 朔望:   日出: 604分 日没:  1740分 月出:  803分 月没:  2115分 月齢:  3.39 潮汐:  中潮 干支:  戊午 六曜:  大安 九星:  一白水星


今日のあれこれ: 春一番

4月上旬から中旬並みの暖かさ東海地方で「春一番」名古屋地方気象台が発表 (22/03/05 17:54)

https://youtu.be/QHT1_1q9UFo



『春一番(はるいちばん)  仲春

子季語: 春一、春二番、春三番、春四番
関連季語: : 春疾風
解説: 立春後、はじめて吹く強い南寄りの風。
この風で草木の芽がほどけはじめ、春の本格的な訪れとなる。もともとは漁師言葉である。
来歴:    
文学での言及:   
実証的見解: 立春から春分までの間に、日本海を進む低気圧に向かって、太平洋上の高気圧から吹き込む強い風が春一番である。
毎年きまって吹くわけではなく、「春一番観測なし」の年もある。春一番のあと同様に吹く風は、「春二番」「春三番」と呼ぶ。』
(季語と歳時記)



春一番の俳句:


・ビル街を春一番が駆け巡る  三川美代子


・春一番かたまって行くランドセル  木村茂登子


・春一番身体髪膚江戸つ子だい  古川夏子


・春一番地鶏の卵まだぬくき 小林紀代子


・突破口春一番が開きけり  高橋将夫




『名古屋地方気象台は、東海地方で「春一番」が吹いたと発表しました。去年より13日遅い発表です。

 「春一番」は立春から春分までの間に吹く暖かい南よりの風のうち最初のものです。

 5日の東海地方は日本海にある低気圧に向かって暖かい南よりの風が吹き、午後3時までに観測された最大風速は名古屋で6.7メートル、津で9.1メートルでした。

 午後3時までの最高気温は名古屋で17.8度、津で18.8度など、4月上旬から中旬並みの暖かさでした。

 6日は冷たい北風が強まり真冬のような寒さが戻りそうで、名古屋では最高気温が10度に届かない予想です。』
(メーテレNEWS

昨日は、東海地方にも春一番が吹いた。
昨年に比べ13日遅れたが、矢張り今年の冬は、それだけ厳しかった。
 今日はまた、気温が一気に下がり、冬に逆戻り。

そうであっっても、もう春一番は吹いたのだ。
もう冬には立ち去っていただくことは決まっている。

春一番は、荒々しいが故に突破口にはなる。
それが春への突破口であるのは高橋の詠む通りだ。

それだけではないと思う。
コロナ禍にも風穴が開く。
プーチンの狂気も吹き飛ばす。
春一番はその様な突破口にもなると期待したい。




2022-03-05 (Sat)

2022/03/05  日記  啓蟄

2022/03/05  日記  啓蟄

2022/03/05 (土) 旧暦: 2月3日 祝日・節気・雑節・ 朔望: 啓蟄 日出: 6時06分 日没:  17時39分 月出:  7時37分 月没:  20時14分 月齢: 2.39 潮汐:  大潮 干支:  丁巳 六曜:  仏滅 九星:  九紫火星今日のあれこれ: 啓蟄(公園の梅の花が咲いた)『啓蟄(けいちつ)  仲春【子季語】 驚蟄【解説】 二十四節気の一つで三月六日ころ。「啓」は「ひらく」、「蟄」は「土の中で冬ごもりしてい...

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2022/03/05 () 旧暦: 23日 祝日・節気・雑節・ 朔望: 啓蟄 日出: 606分 日没:  1739分 月出:  737分 月没:  2014分 月齢: 2.39 潮汐:  大潮 干支:  丁巳 六曜:  仏滅 九星:  九紫火星


今日のあれこれ: 啓蟄

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(公園の梅の花が咲いた)


『啓蟄(けいちつ)  仲春

【子季語】
 驚蟄

【解説】
 二十四節気の一つで三月六日ころ。
「啓」は「ひらく」、「蟄」は「土の中で冬ごもりしている虫」の意で、冬眠していた蛇や蛙などが暖かさに誘われて穴から出てくるころとされる。実際に虫が活動を始めるのはもっと暖かくなってからである。

【来歴】
 『増山の井』(寛文7年、1667年)に所出。

【実証的見解】
初春の項参照』
(季語と歳時記)



啓蟄の俳句:


・啓蟄の鳩舞ひ遊ぶ浅草寺   皆川盤水


・啓蟄の子ら駆け抜くる地下歩道   中源信子


・啓蟄や翅あるものも地を歩き  檜紀代


・啓蟄に乳の香残る孫を抱く   弓場赤松


・啓蟄やふんはり乾くバスタオル   柴田久子




今日は36日、啓蟄。
暦らしいお天気になった。
北の方は荒れているかもしれないが、愛知県は午前中晴れて、日差しが大地に伸びて春らしさを感じさせた。

週末の土曜日に、冷たい北風が吹かない日は、ここの処なかったような気がする。
 お天気に誘われて散歩に出る。

公園の梅の木は、梅ふふむだったのが、かなり花を開いていた。
 梅の花を撮っていると、カメラの先の枝に鳥が飛んできた。カメラを下ろして、鳥を見ると、梅の花に中に顔を突っ込んで、一生懸命蜜を吸っている。
 緑の小さな鳥は、目白だった。写真を撮ろうと構えたら、慌てて隣の木に飛んでいった。捉えたりしないのに。

薔薇園にはまだ花はないが、剪定された枝を見ると、枝先付近に赤い芽が吹き出し、開こうとしている。

啓蟄の日の光の下、公園はまだ冬景色だが、良く見ると春の兆しは見えていた。




2022-03-04 (Fri)

2022/03/04 日記 雛あられ

2022/03/04 日記 雛あられ

2022/03/04 (金) 旧暦: 2月2日 祝日・節気・雑節・ 朔望:   日出: 6時07分 日没:  17時38分 月出:  7時10分 月没:  19時11分 月齢:  1.39 潮汐:  大潮 干支:  丙辰 六曜:  先負 九星:  八白土星 今日のあれこれ: 雛あられ 「【サンリオ】雛祭り2022🎎✨お祝いいたしましょ〜😌💐」 https://youtu.be/RPQfQi27Q8I 『雛あられ(ひなあられ)  仲春 【子季語】  豆炒、雛...

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2022/03/04 () 旧暦: 22日 祝日・節気・雑節・ 朔望:   日出: 607分 日没:  1738分 月出:  710分 月没:  1911分 月齢:  1.39 潮汐:  大潮 干支:  丙辰 六曜:  先負 九星:  八白土星

今日のあれこれ: 雛あられ


「【サンリオ】雛祭り2022🎎✨お祝いいたしましょ〜😌💐

https://youtu.be/RPQfQi27Q8I



『雛あられ(ひなあられ)  仲春

【子季語】
 豆炒、雛菓子

【解説】
 三月三日の桃の節句に供えるあられ菓子のこと。
蒸した米を十分に乾燥させ、それを炒って作る。
甘味をほどこし、紅、緑、黄などの色をつけたものもある。
これとは異なり、関西での雛あられは一般に醤油や青のりなどで味付けした、もち米あられを指す。』
(季語と歳時記)



雛あられの俳句:


・青空に散らしてみたき雛あられ   安居正浩


・手渡しに子の手こぼるる雛あられ  中村汀女


・手のひらに色を遊ばせ雛あられ  上野章子


・てのひらの笑ひだしたる雛あられ   無田眞理子


・雛あられ患者にナースに医師らにも   鈴木良戈


・晩年の妣の墨絵に雛あられ   橘沙希




雛祭に雛菓子は欠かせない。
今では雛菓子の種類は沢山になり、大人向けの高級和菓子や、親しみのある桜餅も雛祭に食べられている。

しかし、伝統的な雛菓子と言えば、菱餅、ひなあられ、引千切(ひちぎり)になる。

中でも雛あられは、小さな子供にも食べられ、赤・白・緑の三色が美しく、見ていて誰もが楽しくなる力を持っている。

子供の頃から雛祭を祝ってもらい成長した大人は、雛あられの中にある幸福を感じることが出来る。

雛あられは、今は病んでいる患者にも世話をする看護婦にも治療にあたる医師にも今は亡き老母にも同じ様に笑顔を運んでくれる。





2022-03-03 (Thu)

2022/03/03 日記 雛祭

2022/03/03 日記 雛祭

2022/03/03 (木) 旧暦: 2月1日 祝日・節気・雑節・ 朔望:  上巳・雛祭り、耳の日、朔 日出: 6時08分 日没:  17時37分 月出:  6時41分 月没:  18時06分 月齢:  0.39 潮汐:  大潮 干支:  乙卯 六曜:  友引 九星:  七赤金星 今日のあれこれ: 雛祭 「約5000体のひな人形を飾る 「中馬のおひなさんin足助」 愛知・豊田市」 https://youtu.be/kmcTYkZOI-M 『雛祭(ひなまつり) 仲...

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2022/03/03 () 旧暦: 21日 祝日・節気・雑節・ 朔望:  上巳・雛祭り、耳の日、朔 日出: 608分 日没:  1737分 月出:  641分 月没:  1806分 月齢:  0.39 潮汐:  大潮 干支:  乙卯 六曜:  友引 九星:  七赤金星

今日のあれこれ: 雛祭

「約5000体のひな人形を飾る 「中馬のおひなさんin足助」 愛知・豊田市」

https://youtu.be/kmcTYkZOI-M



『雛祭(ひなまつり) 仲春

子季語: 雛、ひいな、雛飾、雛人形、雛の調度、雛道具、雛屏風、雛段、雛の膳、雛の酒、紙雛、立雛、内裏雛、享保雛、変り雛、糸雛、菜の花雛、京雛、木彫雛、官女雛、五人囃、雛箱、初雛、古雛、雛の燭、雛の宴、雛の宿、雛の客、雛椀

関連季語: 桃の節句、上巳、雛市、雛流し、雛納め

解説: 三月三日、女の子の健やかな成長を願うお祭である。雛人形を飾り、白酒や雛あられをふるまって祝う。

来歴: 『俳諧通俗誌』(享保2年、1716年)に所出。

実証的見解: 雛祭は、人のけがれを移した人形(ひとがた)を川に流すという上巳の日の祓の行事と、雛遊びの風習が結びついたものとされる。室町時代になると中国から新しい人形技術が伝わり現在のすわり雛の原型ができた。
江戸時代に入ると、幕府や大奥でも雛祭りを行うようになり、やがて武士階級から町人へと広まった。
男児の端午と並んで雛祭が盛んになったのは元禄のころとされる。』
(季語と歳時記)



雛祭りの俳句:


・享保雛膝ゆたかなり加賀泊り  米沢吾亦紅


・飛石を伝ひ通さる雛の間へ  右城暮石


・雛に燭明るく灯さねば淋し  高木晴子


・まつらねば雛が泣くといふ故に  田畑美穂女


・ゆうぐれのこの世へこぼれ雛あられ  寺井谷子


・海女たちの結ひあふ桃の節句髪  村田青麥


・雛の夜の風呂あふるるをあふれしむ  石川桂郎




今日は33日、桃の節句、雛祭。
女の子のいる家庭は嬉しい日だ。

雛祭の季語は数多い。
その季語一つ一つに雛祭への思いが込められている。
当然、雛祭の俳句は女性の雛祭への思いほど多い。
ザッと、数えたら3000句を軽く超えていた。


 1句、2句目のお雛様は段飾りの立派なものだったに違いない。

 今はお雛様を飾ると言っても、昔のように一間を雛飾りの部屋にすることは難しい。
 普通のマンションなら一対のお雛様を飾る程度になってしまうだろう。
 段飾りの雛人形は今では難しい。

雛祭の思い出は、女の子には大切なものだ。
それは、職業が何であれ、老いていようと若かろうと変わるものではない。
 毎年飾って、明るく照らして豪華絢爛な世界に心を遊ばせることは、他のものでは代えられない歓びだ。

女の子のいる家庭では、毎年飾ってあげたいものだ。
田畑も詠むように、飾らなければ、お雛様も女の子も泣いてしまうのだから。