2021年10月 - 菜花亭日乗
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菜花亭日乗

菜花亭笑山の暇つぶし的日常のつれづれ。 散歩する道筋は、日本酒、俳句、本、音楽、沖縄、泡盛、カメラに...etc

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2021-10-31 (Sun)

2021/10/31 日記 ハロウイーン

2021/10/31 日記 ハロウイーン

2021/10/31(日) 旧暦:9月26日 祝日・節気・雑節・朔望:ハロウィン 日出:6時01分 日没:16時47分 月出:0時26分 月没:14時21分 月齢:24.66 潮汐:長潮 干支:壬子 六曜:仏滅 九星:九紫火星 今日のあれこれ:ハロウイーン 「渋谷ハロウィン2021・ 深夜騒ぎ・警察トラブル (Tokyo Shibuya Halloween 2021 - Midnight Chaos) 10-30-2021」 https://youtu.be/KeUI2KPxl0M 『ハロウィン、あるいはハロウィーン...

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2021/10/31() 旧暦:926日 祝日・節気・雑節・朔望:ハロウィン 日出:601分 日没:1647分 月出:026分 月没:1421分 月齢:24.66 潮汐:長潮 干支:壬子 六曜:仏滅 九星:九紫火星

今日のあれこれ:ハロウイーン

「渋谷ハロウィン2021・ 深夜騒ぎ・警察トラブル (Tokyo Shibuya Halloween 2021 - Midnight Chaos) 10-30-2021

https://youtu.be/KeUI2KPxl0M



『ハロウィン、あるいはハロウィーン(英: Halloween または Hallowe'en[ 1][ 2])とは、毎年1031日に行われる、古代ケルト人が起源と考えられている祭りのことである。現代では特にアメリカ合衆国で民間行事として定着し、祝祭本来の宗教的な意味合いはほとんどなくなっている。カボチャをくりぬいて「ジャック・オー・ランタン」を作って飾ったり、子どもたちが魔女やお化けに仮装して近くの家々を訪れてお菓子をもらったりする風習などがある。[1]

キリスト教の祭ではない[ 3][ 4][ 5]。ハロウィンに対しては、本来、キリスト教にとっては異教徒の祭りであることから、キリスト教教会においては、容認から否定まで様々な見解がある(後述)

概要
ケルト人の1年の終わりは1031[2]で、この夜は秋の終わりを意味し、冬の始まりでもあり、死者の霊が家族を訪ねてくると信じられていた[要出典]。時期を同じくして出てくる有害な精霊や魔女から身を守るために仮面を被り、魔除けの焚き火を焚いていた[要出典]。これに因み、31日の夜、カボチャ(アメリカ大陸の発見以前はカブが用いられた[3]。スコットランドではカブの一種ルタバガを用いる[4]。)をくりぬいた中に蝋燭を立てて「ジャック・オー・ランタン (Jack-o'-lantern)」を作り、魔女やお化けに仮装した子供たちが近くの家を1軒ずつ訪ねては「トリックかトリートか(Trick or treat. 「お菓子をくれないと悪戯するよ」または「いたずらか、お菓子か」)」と唱える。家庭では、カボチャの菓子を作り、子供たちはもらったお菓子を持ち寄り、ハロウィン・パーティを開いたりする。お菓子がもらえなかった場合は報復の悪戯をしてもよい、とされている[5][6][7]。玄関のライトを点けている、またはハロウィンの飾りつけをしていると訪問してもよいという意思表示になっており、それにもかかわらず断る家主とは悪戯の攻防戦が繰り広げられる[8]。これはあくまでも電気が点いている家に対してであり、そうでない場合はがっかりして立ち去るのがほとんどである[9]

カトリック教会の諸聖人の日がハロウィンに重なる形で設定されており、これを「カトリック教会が(キリスト教からみて)異教の祭を取り込んだ」とする見方と、「カトリック教会が(キリスト教からみて)異教の祭を潰すために設定した」とする見方がある[要出典]。いずれにしてもハロウィンは元々キリスト教の祭ではなかったことが両見解の前提となっている(後述)。
...』
Wikipedia



ハロウィンの俳句:


・ハロウィンや渋谷あたりは異界めく   秋川泉


・ハロウィンのかぼちやが笑ふウィンドウ  吉原文音


・ハロウィンの子らにぎやかにドア叩く   あさなが捷




緊急事態宣言解除、飲食店の各種制限解除後の初の週末のハロウイーン。
 渋谷ではコロナ以前の乱痴気騒ぎが起きるのではないかと懸念され、商店の中には早仕舞いするする店も出ているそうだ。

昨日、土曜日の夜は、若者たちが騒いでいたが、本番の今日は、雨が降ったこともあり、仮想した人たちの馬鹿騒ぎは少なかったようで、雨が幸いした。

「ハロウィーン当夜の渋谷 人出増も仮装姿は少なく?(20211031)

https://youtu.be/LhUeWF6vLZU


本来の趣旨に沿ったハロウイーンの行事は行ったほうが良いが、日本ではクリスマスもそうだがお祭り騒ぎになっている。
これは止めたほうが良い。





2021-10-30 (Sat)

2021/10/30 日記 秋惜しむ

2021/10/30 日記 秋惜しむ

2021/10/30 (土)  旧暦: 9月25日  祝日・節気・雑節・朔望:   日出: 6時00分  日没: 16時48分  月出: ----  月没: 13時48分  月齢: 23.66  潮汐: 小潮  干支: 辛亥  六曜: 先負  九星: 一白水星  今日のあれこれ: 秋惜しむ 「京都 北嵯峨 // 広沢の池から直指庵まで わんことお散歩 / 蕪の梅酢もみ 【古い嵯峨野の面影を探して】」 https://youtu.be/1xYqYElrFWk 『秋惜...

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2021/10/30 ()  旧暦: 925日  祝日・節気・雑節・朔望:   日出: 600分  日没: 1648分  月出: ----  月没: 1348分  月齢: 23.66  潮汐: 小潮  干支: 辛亥  六曜: 先負  九星: 一白水星 


今日のあれこれ: 秋惜しむ

「京都 北嵯峨 // 広沢の池から直指庵まで わんことお散歩 / 蕪の梅酢もみ 【古い嵯峨野の面影を探して】」

https://youtu.be/1xYqYElrFWk



『秋惜しむ

  晩秋

去り行く秋を惜しむこと。
「行く秋」よりも主観のつよい言葉である。
古来から「春惜しむ」と相対する詩情とされる。』
(季語と歳時記)



秋惜しむの俳句:


・北嵯峨の静けさ巡り秋惜しむ   松崎零衣


・六甲山のガーデンカフェに秋惜しむ   稲岡みち子


・藍深む琵琶湖のさざ波秋惜む   久保田雪枝


・落日のわたつみの秋惜しみけり   岡野里子


・露座仏の膝に手を置き秋惜しむ   山田春生




今日も秋晴れの良い日だった。
一回の秋の中で空高く、風爽やかな秋晴れの日は、手の指で数えられる程しか無いだろう。

季語「秋惜しむ」の俳人たちは、それぞれの素晴らしい秋の日を感性豊かに惜しんでいる。

人との邂逅は一期一会と言われ、出会いと別れを存分に得心するまで楽しむことが大切だ。
 その心は、季節のある日、秋豊かな日を迎えた感動と感謝と同じものだろう。

明日は雨が降るそうだ。
月が替わり、もう一度別れを惜しむ秋の日がやって来ると良いのだが...




2021-10-30 (Sat)

2021/10/30 過去記事追加記載のお知らせ

2021/10/30 過去記事追加記載のお知らせ

2021年10月23日 1年ぶりに日本酒の会sake nagoyaの宴が開催されました。 その参加記事を以下に記載しました。 「2021/10/23 日本酒の会 sake nagoya特別企画 @旬菜処かのう (その1)」 https://nabanatei.com/blog-entry-8695.html 「2021/10/23 日本酒の会 sake nagoya特別企画 @旬菜処かのう (その2)」 https://nabanatei.com/blog-entry-8696.html 十分な感染対策をしながら、気になる銘酒を楽しんだ宴...

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2021
1023日 1年ぶりに日本酒の会sake nagoyaの宴が開催されました。

その参加記事を以下に記載しました。

2021/10/23 日本酒の会 sake nagoya特別企画 @旬菜処かのう (その1)」
https://nabanatei.com/blog-entry-8695.html


2021/10/23 日本酒の会 sake nagoya特別企画 @旬菜処かのう (その2)」
https://nabanatei.com/blog-entry-8696.html


十分な感染対策をしながら、気になる銘酒を楽しんだ宴の様子を御覧ください。




2021-10-29 (Fri)

2021/10/29 日記 温め酒

2021/10/29 日記 温め酒

2021/10/29 (金)  旧暦: 9月24日  祝日・節気・雑節・朔望: 下弦  日出: 5時59分  日没: 16時49分  月出: 23時22分  月没: 13時11分  月齢: 22.66  潮汐: 小潮  干支: 庚戌  六曜: 友引  九星: 二黒土星   今日のあれこれ: 温め酒(ぬくめざけ、あたためざけ) 「燗酒ムービー【電子レンジ】」 https://youtu.be/093WSpKO75Y 『温め酒: あたため酒   晩秋 陰暦九月九日...

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2021/10/29 ()  旧暦: 924日  祝日・節気・雑節・朔望: 下弦  日出: 559分  日没: 1649分  月出: 2322分  月没: 1311分  月齢: 22.66  潮汐: 小潮  干支: 庚戌  六曜: 友引  九星: 二黒土星  


今日のあれこれ: 温め酒(ぬくめざけ、あたためざけ)

「燗酒ムービー【電子レンジ】」

https://youtu.be/093WSpKO75Y



『温め酒: あたため酒

  晩秋

陰暦九月九日の重陽の日、酒を温めて飲むと病気にかからないといわれた。
 このころは寒さもつのってくる。酒を温めて飲むのにもよいころである。』
(季語と歳時記)



温め酒の俳句:


・温め酒いのちの炎つなぐほど   那須淳男


・温め酒故人全き姿にて  飯田龍太


・温め酒千鳥足なる夢の父   辻村拓夫




温め酒は、酒を温めて飲むことだから燗酒と同じだが、季語の世界ではと言うか、歴史的にはと言うか、別の要素が含まれている。
 重陽の節句に、酒を温めて飲むことを温め酒とした事から、温め酒には重陽の節句の要素がある、そのため秋の季語となる。
 一方、燗酒はもう少し寒くなってから熱燗で飲むイメージなので冬の季語とされている。

歳時記では、燗酒は熱燗と同じ季語とされている。

『熱燗(あつかん) 三冬

【子季語】
 燗酒、焼燗

【解説】
 最近では電子レンジなどで燗をつけることも多いが、やはり沸いた鉄瓶の湯に徳利をつけるというのが定番。
 湯から上げた徳利を布巾でひとふきしてぐい呑みになみなみと満たす。最初の一杯が体中にしみわたる。』
(季語と歳時記)


例句を読んでいて、温め酒は生命や御魂に繋がっているようだ。
 温め酒が、霊媒のようにこの世とあの世を繋いでくれる道を付けてくれるのであれば、心が折れた寒い夜など、温め酒を飲んでみよう。





2021-10-28 (Thu)

2021/10/28 日記 爽やか

2021/10/28 日記 爽やか

2021/10/28 (木)  旧暦: 9月23日  祝日・節気・雑節・朔望:   日出: 5時58分  日没: 16時50分  月出: 22時21分  月没: 12時30分  月齢: 21.66  潮汐: 小潮  干支: 己酉  六曜: 先勝  九星: 三碧木星  今日のあれこれ: 爽やか 「飛騨千光寺・円空仏寺宝館 02」 https://youtu.be/Scdw8mD2tZk 『爽やか(さわやか、さはやか) 三秋 【子季語】  爽気、秋爽、さやけし、...

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2021/10/28 ()  旧暦: 923日  祝日・節気・雑節・朔望:   日出: 558分  日没: 1650分  月出: 2221分  月没: 1230分  月齢: 21.66  潮汐: 小潮  干支: 己酉  六曜: 先勝  九星: 三碧木星 


今日のあれこれ: 爽やか

「飛騨千光寺・円空仏寺宝館 02

https://youtu.be/Scdw8mD2tZk



『爽やか(さわやか、さはやか) 三秋

【子季語】
 爽気、秋爽、さやけし、さやか、爽やぐ

【解説】
 爽やかとは、もともとはさらりと乾いた秋風が吹くことをいう。次にその風に包まれるときの感じをいうようになり、さらに秋のここちよい気分をいうようになった。

【来歴】
『増山の井』(寛文7年、1667年)に所出。

(季語と歳時記)



爽やかの俳句:


・円空佛さやけし飛弾に五百体  高澤良一


・快晴といふ爽やかな道しるべ   稲畑汀子


・耳飾りキラリと爽気身ほとりに  柴田白葉女


・研げば鳴る米の手ざわり爽やかに   三浦澄江


・格別の「事件」なき日々さやかなり  島守光雄




今日は朝から空高く晴れ渡った。
雲のない空から降ってくる陽射しも先日までの暑さを感じさせない。
 こうした日を秋日和というのだろう。

俗世は選挙で騒がしく、自然は荒々しい所業を繰り返している。台風が小笠原諸島に近づき、地震が日本各地で頻発し、阿蘇は噴火し、海底火山の噴火の軽石は沖縄の海・港・浜辺に押し寄せている。

穏やかで安穏な日々とは言えない。
しかし、今日は風は軽やかで清々しい。
風爽やかな好日。

「事件」への備えは必要だが、爽やかな秋の日への感謝も必要だ。






2021-10-27 (Wed)

2021/10/27 日記 柿

2021/10/27 日記 柿

2021/10/27 (水)  旧暦: 9月22日  祝日・節気・雑節・朔望:   日出: 5時57分  日没: 16時51分  月出: 21時24分  月没: 11時44分  月齢: 20.66  潮汐: 中潮  干支: 戊申  六曜: 赤口  九星: 四緑木星   今日のあれこれ: 柿 「織田信長にちなんだ高級柿「天下富舞」  初競りで2玉86万円の過去最高額 (21/10/26 11:37)」 https://youtu.be/Nb9nwRDiOpY 『柿(かき) 晩秋...

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2021/10/27 ()  旧暦: 922日  祝日・節気・雑節・朔望:   日出: 557分  日没: 1651分  月出: 2124分  月没: 1144分  月齢: 20.66  潮汐: 中潮  干支: 戊申  六曜: 赤口  九星: 四緑木星  


今日のあれこれ: 柿

「織田信長にちなんだ高級柿「天下富舞」  初競りで2玉86万円の過去最高額 (21/10/26 11:37)

https://youtu.be/Nb9nwRDiOpY



『柿(かき) 晩秋

【子季語】
 渋柿、甘柿、蜂屋柿、見不知柿、似柿、樽柿、ころ柿、百目柿、富有柿、御所柿、禅寺丸、次郎柿、伽羅柿、西条柿、会津見知らず、平核無、山柿、柿膾、柿の秋、柿店、柿の蔕落

【解説】
 カキノキ科の落葉高木。東アジア温帯地方固有の植物で、果実を食用にする。かたい葉は光沢がある。雌雄同株。富有、御所、次郎柿などの甘柿は熟すると黄色が赤くなりそのまま食する。渋柿は、干し柿にすると甘くなる。青い実の渋柿からは、防水防腐に使われる「柿渋」がとれる。

【科学的見解】
 柿の木(カキノキ)は、北海道をのぞく日本全土に分布する。高さは十メートルくらいになる。六月ころ葉腋に壺型の黄緑色の花をつける。雌雄同株で、雌花は雄花より大きい。互生する葉は、十センチくらいの楕円形または卵形で、表面には光沢がある。園芸品種が多数存在し、果実は甘いものと渋いものがある。カキノキは、日本の数少ない在来果樹の一つである。(藤吉正明記)』
(季語と歳時記)



柿の俳句:


・里ふりて柿の木もたぬ家もなし  松尾芭蕉


・鈴生りはよし甘柿も渋柿も   丁野弘


・旅の身に日曜家族柿を提げ   渡邉友七


・老母撰ぶ柿の甘きは不思議なり  斎藤玄


・杣人の柿焼きて食ふ夕焚火   長田秋男




柿の句は多い。
子季語も含めるとザッと数えただけで、3400を超える句が見つかる。

動画の超高級柿「天下富舞」の様な柿もあるが、元々柿は庶民の果物で高級なものではなく、生活の中に普通にある身近な果物だった。
 それが、句の多さの背景だろう。

長田の句を読んで、柿を焼いて食べるレシピに驚いた。
調べてみると、普通に行われている様だ。

「【とろっ甘】「柿は焼いてもうまい」ってホント!? JA全農の柿革命ツイートが話題に - バターやクリームチーズと合わせても」
https://news.mynavi.jp/article/20211014-wadai5/


今度、一回試してみよう。





2021-10-26 (Tue)

2021/10/26 日記 鵙

2021/10/26 日記 鵙

2021/10/26 (火)  旧暦: 9月21日  祝日・節気・雑節・朔望: 原子力の日  日出: 5時56分  日没: 16時52分  月出: 20時31分  月没: 10時53分  月齢: 19.66  潮汐: 中潮  干支: 丁未  六曜: 大安  九星: 五黄土星  今日のあれこれ: 鵙(もず) 「【4K】 モズのの縄張りの主張でバトルが発生!!鳴き声が凄い。」 https://youtu.be/6AKKpMKhE3c 『鵙(もず) 三秋 【子季語】 ...

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2021/10/26 ()  旧暦: 921日  祝日・節気・雑節・朔望: 原子力の日  日出: 556分  日没: 1652分  月出: 2031分  月没: 1053分  月齢: 19.66  潮汐: 中潮  干支: 丁未  六曜: 大安  九星: 五黄土星 


今日のあれこれ: 鵙(もず)

「【4K】 モズのの縄張りの主張でバトルが発生!!鳴き声が凄い。」

https://youtu.be/6AKKpMKhE3c



『鵙(もず) 三秋

【子季語】
 百舌鳥、伯労鳥、鵙日和、鵙の晴、鵙猛る、鵙の声、鵙の高音

【解説】
 鵙は秋、木のてっぺんなどでキーイッ、キーイッと鋭い声で鳴く。小鳥ながら肉食。その声が澄んだ秋の大気と通ずるので「鵙日和」「鵙の晴」などと用いられる。

【来歴】
 『花火草』(寛永13年、1636年)に所出。

【文学での言及】
 秋の野の尾花が末に鳴く百舌鳥の声聞くらむか片侍つ吾妹 作者不詳『万葉集』
 春されば百舌鳥草潜き見えずとも吾は見遣らむ君が辺りをば 作者不詳『万葉集』
 頼めこし野辺の道芝夏深しいづくなるらむ鵙の草ぐき 藤原俊成『千載集』

【実証的見解】
鵙はスズメ目モズ科の鳥の総称。夏鳥のアカモズ、チゴモズ、冬鳥のオオモズ、オオカラモズなど日本各地に広く繁殖分布し、寒いところで繁殖するものは暖かい平地に移って越冬する。翼長十センチくらい。羽色は全体に地味で、頭は栗色、背は灰色、翼は黒褐色で中央に白斑が一つある。食性は肉食で、昆虫類、節足動物、甲殻類などをを食べる。樹の上や高所から獲物に襲いかかり、樹の上に戻って獲物を食べる。モズの高鳴きとしてよく知られている鳴き声は、秋から冬にかけてそこで生活するなわ張りを主張するためのものである。「鵙の贄」と呼ばれる習性は、鵙が捕らえた獲物を木の枝や有刺鉄線などに突き刺し行為をいう。繁殖は木の枝に皿状の巣を作り、二月から八月にかけて四、五個の卵を産む。』
(季語と歳時記)



鵙の俳句:


・胸奥を啄みにくる鵙の声   志方章子


・胸元を抉られどほし鵙がゐて  三橋鷹女


・一度自分こはしてみよと鵙猛る   柴崎英子


・愛憎の炎我にも鵙猛る  柴田奈美


・悪友こそしたしみやすし鵙高音  鈴木真砂女




歳時記を見ていて、「鵙」の字が読めなかった。
調べてみると鳥の「もず」だった。
 百舌鳥は読め、理解できるのだが、鵙の方が俳句では普通らしい。

例句も数え切れぬほどある。

鵙は大きな鳥ではないが、肉食で性格は獰猛。
縄張り争いで他の鵙と争うし、捕らえた獲物を木の枝に刺して吊るしておく習性があり、それを「鵙の贄」と呼ぶそうだ。

鵙の啼声は争う時の大きな鋭い声もあれば、他の鳥を真似ることもあるそうで、啼声も単純ではないそうだ。

結構多面的な、見かけによらない鳥だ。
そのため、俳句によく詠まれるのだろう。

例句を読んでいて、女性が鵙を詠んでいる句が気になった。
鵙の啼声から始まりその習性を理解するほどに、自分の心に響くものがあるようだ。

志方、三橋は心に響くことだけ述べて、具体的なことは明らかにしていない。

柴崎は、柴崎なりの解釈で「自分の破壊」と明らかにしている。
 それでも、まだ具体的ではない。

柴田、鈴木の句になると、かなりハッキリする。
それは、人との、他者との関係なのだが、穏やかなものだけではない。
 ・愛と憎しみの絡まったもの、コンプレックス。
 ・悪いこと・背徳を許し合う関係。
なのだそうだ。

人間が迷う動物である限り、鵙の俳句は増え続くのは宿命だ。





2021-10-25 (Mon)

2021/10/25 日記 竜胆

2021/10/25 日記 竜胆

2021/10/25 (月)  旧暦: 9月20日  祝日・節気・雑節・朔望:   日出: 5時56分  日没: 16時53分  月出: 19時44分  月没: 9時58分  月齢: 18.66  潮汐: 中潮  干支: 丙午  六曜: 仏滅  九星: 六白金星  今日のあれこれ: 竜胆 「秋の深まり告げるリンドウ 和歌山・阿弥陀寺」 https://youtu.be/zwfu-HrGxU8 『竜胆: 笹竜胆、竜胆草、蔓竜胆、蝦夷竜胆、御山竜胆、朝熊竜胆、...

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2021/10/25 ()  旧暦: 920日  祝日・節気・雑節・朔望:   日出: 556分  日没: 1653分  月出: 1944分  月没: 958分  月齢: 18.66  潮汐: 中潮  干支: 丙午  六曜: 仏滅  九星: 六白金星 


今日のあれこれ: 竜胆

「秋の深まり告げるリンドウ 和歌山・阿弥陀寺」

https://youtu.be/zwfu-HrGxU8



『竜胆: 笹竜胆、竜胆草、蔓竜胆、蝦夷竜胆、御山竜胆、朝熊竜胆、深山竜胆

  仲秋

リンドウ科リンドウ属の多年草。本州、四国、九州の山野に広く自生する。
 草丈は二十センチから一メートルくらい。葉は対生し、縁にざらつきがある。九月から十月にかけて、茎の先端や葉腋に青紫の花を咲かせる。
 根茎は薬用になる。秋の山を代表する花である。』
(季語と歳時記)



竜胆の俳句:


・岩かげに竜胆一輪峠口   田中清秀


・巌に沁む日のはるけさの濃龍胆  鷲谷七菜子


・山ふところの、ことしもここにりんだうの花  種田山頭火


・安曇野の畦の極みに濃竜胆   齊藤實


・観音に誰が供へしか濃竜胆   上原重一




竜胆の花が愛らしいのは出逢いの感動が大きい様だ。
鉢植えにして楽しむ竜胆もあるので決めつけることはできないが。

険しい山道を登り来て、疲れも感じる頃。
あれ、こんなところに、花が咲いている。
竜胆だ。

というような状況に竜胆の花は目の前に現れる。

出逢いの楽しさを教えてくれる竜胆。

山頭火は、その楽しさが忘れられなくて、やっぱり会いに行くのだろう。

閉じこもってばかりいてはいけない。
犬も歩けば棒に当たる。
運が良ければ竜胆に逢えるかもしれない。




2021-10-24 (Sun)

2021/10/24 日記 色なき風

2021/10/24 日記 色なき風

2021/10/24 (日)  旧暦: 9月19日  祝日・節気・雑節・朔望:   日出: 5時55分  日没: 16時54分  月出: 19時03分  月没: 9時00分  月齢: 17.66  潮汐: 中潮  干支: 乙巳  六曜: 先負  九星: 七赤金星  今日のあれこれ: 色なき風 「梓川 セセラギの音  上高地 徳沢 2021年 10月 5日」 https://youtu.be/dqBmtwoaQwM 『色なき風(いろなきかぜ ) 三秋 【子季語】 ...

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2021/10/24 ()  旧暦: 919日  祝日・節気・雑節・朔望:   日出: 555分  日没: 1654分  月出: 1903分  月没: 900分  月齢: 17.66  潮汐: 中潮  干支: 乙巳  六曜: 先負  九星: 七赤金星 


今日のあれこれ: 色なき風

「梓川 セセラギの音  上高地 徳沢 2021 10 5日」

https://youtu.be/dqBmtwoaQwM



『色なき風(いろなきかぜ ) 三秋

【子季語】
 風の色、素風

【解説】
 秋の風のこと。「色なき」とは、花やかな色や、艶のないこと。久我太政大臣雅実の「物思へば色なき風もなかりけり身にしむ秋の心ならひに」の歌にもとづく。』
(季語と歳時記)




色なき風の俳句:


・梓川色無き風の吹きゐたり   辻恵美子


・嬰抱かぬ胸に色なき風あふれ  岡部名保子


・一票を投じ色なき風の中   鈴木梨枝子




古来、中国人は,季節を色で表現する場合,春は青,夏
は赤,秋は白,冬は黒としたそうだ。
 この伝統に沿って、秋風は白風とも表現される。

芭蕉の句にある。

   石山の石より白し秋の風 (鳥の道・奥の細道).

秋の風は白色と考えるのが伝統的な考え方と言えるだろう。

しかし、同じ秋の風を詠む季語に「色なき風」がある。

「色なき風」の典拠は、説明の様に、

久我太政大臣雅実の歌
 ・物思へば色なき風もなかりけり
       身にしむ秋の心ならひに

とされる。

しかし、この歌は紀友則の歌を踏まえている。

 ・吹き来れば身にもしみける秋風を
        色なきものと思ひけるかな

日本の平安時代の歌人の感覚では、秋の風は色がない風だ。
 無色透明、素通しの風が秋風である感覚だ。

個人的には、秋風は白より色がない素通しだと感じる。

例句も、この感覚で理解ができると思う。





2021-10-23 (Sat)

2021/10/23 日本酒の会 sake nagoya特別企画 @旬菜処かのう (その1)

2021/10/23 日本酒の会 sake nagoya特別企画 @旬菜処かのう (その1)

緊急事態宣言のお酒を伴う飲食の制限が解除された。活動を停止していた日本酒の会sake nagoyaの活動が再開された。会場を旬菜処かのうにする活動は、1年ぶりになる。 利き酒を行う大規模な定例会ではなく、人数を絞った特別企画の宴なのだが、案内をいただき早速申し込んだ。待ちかねた当日の今日、お天気も秋晴れに恵まれた。いつもの通り、地下鉄の丸の内駅を出て、県立図書館の交差点を渡り、堀の中の道を歩き官庁街へ入る。 ...

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緊急事態宣言のお酒を伴う飲食の制限が解除された。
活動を停止していた日本酒の会sake nagoyaの活動が再開された。会場を旬菜処かのうにする活動は、1年ぶりになる。
 利き酒を行う大規模な定例会ではなく、人数を絞った特別企画の宴なのだが、案内をいただき早速申し込んだ。

待ちかねた当日の今日、お天気も秋晴れに恵まれた。
いつもの通り、地下鉄の丸の内駅を出て、県立図書館の交差点を渡り、堀の中の道を歩き官庁街へ入る。
 裁判所の建物は変わること無く立っている、コロナ騒ぎとは関係がない様に見える。
 護国神社の裏に入る道を曲がれば、会場の旬菜処かのうだ。店内の明かりが灯っているのが見える。
 入り口の階段前に立つと、漸くその日が来たかと感慨深い。

中に入ると、定刻までかなり時間があるが幹事さん二人の顔があった。準備のお手伝いをしようと思ったのだが、もう全て準備は終わっていた。

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会場の設定が、コロナ前とは違っている。
感染対策のため席数が減らされ、対面にはアクリル板が設置されている。
 入り口近くの棚には見慣れないデジタル表示のLED機器が動いている。何かわからなかったが、訊くとCO2の濃度計だそうだ、これで室内の換気状況は刻々と確認できる。
 確かに、飲食店のコロナ対策は実践されている、時間・酒飲制限に加えて、こうした感染対策も行わなければならないお店の負担は大変なものだ。

定刻の14時になり、主催者の開会の挨拶が始まった。
参加者は23名、感染対策で人数は絞られている。
注意事項で、酒を飲む・料理を食べる時以外はマスクをするように説明があった。


今日の特別企画のテーマは、「気になるお酒」。
入手困難な酒も含まれ、気になる銘酒が登場するとの前触れだ、どんな酒が登場するのか、期待の瞬間。

今日は定例会ではなく、利き酒は行わないので、お酒の瓶は隠されていない。ラベルを見ながら、お酒を楽しむ宴だ。
 出品酒は一升瓶ではなく4合瓶12酒だった。

各テーブルに2,3本づつ置き、飲み終わったら、次のテーブルに回す方式で、順番に銘酒を楽しむ手順になっている。


<今日の出品酒>

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宴が終わり、勢揃いした12本の出品酒。

今日は定例会ではなく、利き酒・評価シートの作成を行わない。飲んで愉しめば良いのだが、習慣で個人的な印象を記録することにした。

以下は、個人の嗜好によるお酒の印象で、会の活動とは関係がないことをお断りした上で書くことにした。
(記事の順番は写真の並びとは異なっている、記事は写真右から左への順に近いが、一致していない。)

1
田酒 貴醸酒 製造:2021/01 西田酒造 (青森)
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立香はあまり感じない。甘い入り口、とろりとした舌触り、フルーティな酸が来る、辛味はあるが表面には浮かず、酸に包まれているので適度な押しを感じさせる。含み香があるが吟醸香のようなものではない、嫌味はないので気にはならない。中盤以降の切れは良い。評価7.0



2
新政 陽乃鳥 貴醸酒 製造:2020/03 新政酒造 (秋田)
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立香は甘い香り、吟醸香ではなく、仄かな柔らかい甘さを感じる。甘く、フルーティな入り口。滑らかな舌触り、酸と辛味が来て、中盤に向けパンチを感じさせる。中盤、辛味と苦味が絡んだ味わいがあり力強さを感じる。後半、辛味が引く。含み香は甘さとエチル系の香りの混合。評価8.0



3
十四代 龍の落とし子 大極上生 製造:2020/12/04 高木酒造 (山形)
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立香はあまり感じない、仄かな甘い香りが漂う感じ。甘い入り口、酸はスッキリとしていて、膨らみは大きくない。中盤の辛味も強くない。中盤以降の切れは良い、しかし何か物足りなさを感じさせる終盤。評価8.0



4
寫樂 純米大吟醸 しずく取り 製造:2017/11 宮泉銘醸 (福島)
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立香は仄かな甘い香り。スッキリとした入り口。酸は軽いもので、膨らみとか押しは感じない。中盤以降、味が切れる。全体として膨らみのない世界で物足りない。評価7.0



5
喜久酔 純米大吟醸 松下米40 製造:2020/11 青島酒造 (静岡)
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甘い入り口。含み香も甘く、吟醸香らしきものを感じる。酸はスッキリとしたもので軽い感じ。辛味の押しはなく甘味系の中盤だが、底の方に辛味が隠れている。後半の切れは良い。含み香を感じないのがこの酒の特徴でもある。評価7.0



6
黒龍 感謝ボトル 純米大吟醸 製造:2021 5下 黒龍酒造 (福井)
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立香は仄かに甘いもの。酸は膨らまない、辛味の押しもなく、苦味・渋味も感じない、良く言えば軽やかな世界。中盤以降の味わいも早目に終わるので、ややショビついた印象を与える。評価7.0



7
ほしいずみ 純米大吟醸 斗瓶囲 製造:2021/08 丸一酒造 (愛知)
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立香は吟醸香。甘い入り口、酸の膨らみがありフルーティーさを感じさせ、生き生きとした活気を感じる、楽しめる世界を持っている。含み香も吟香。中盤、苦味・渋みも浮かない。中盤以降の切れも良い。残香に吟醸香の余韻を感じさせる。評価9.0



8
真澄 純米大吟醸 山花 製造:2021/01 宮坂醸造 (長野)
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立香はあまり感じない、仄かなもの。甘い滑らかな入り口。酸は軽く、膨らまない辛味の押しも感じない。中盤、軽い渋味の締めがある。中盤の膨らみ味わいが少ないので、飲み終わりが物足りなさを感じる。評価7.0



9
雪中梅 特別純米 生原酒 製造:2020/12/22 丸山酒造場 (新潟
)
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立香はあるが吟醸香ではない、個性的なもの、お酒の香りではなく、思い出せないが食料品、お菓子なのかも知れない。甘い入り口。酸がふわっと広がり大きな世界があり、引き込まれる感じ。含み香を感じて、鼻をくすぐるものがあり、くしゃみが出そうになった、時節柄くしゃみは禁止なのでなんとか抑え込んだ。舌触りは滑らか。中盤以降、辛味が適度にスッキリとさせる。飲み終わりも辛味が残り、ピンとした尻尾の跳ねがある。評価8.0





2021-10-23 (Sat)

2021/10/23 日本酒の会 sake nagoya特別企画 @旬菜処かのう (その2)

2021/10/23 日本酒の会 sake nagoya特別企画 @旬菜処かのう (その2)

10 一白水成 純米吟醸 製造:2020/11 福禄寿酒造 (秋田) 立香はあまり感じない。甘い入り口。酸はあるが早目に、辛味と渋味が一緒に来て、味わいが膨らまない。中盤以降の切れがやや悪い印象。評価7.0。11 AKABU 極上ノ斬(きれ)純米大吟醸生酒 製造:2020/11 赤武酒造 (岩手) 立香は甘いもの、吟醸香。甘い入り口、口に含むとフルーティーな含み香が広がる、入り口の感じが良い印象。酸は滑らかなもの、苦味・渋味は浮...

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10
一白水成 純米吟醸 製造:2020/11 福禄寿酒造 (秋田)
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立香はあまり感じない。甘い入り口。酸はあるが早目に、辛味と渋味が一緒に来て、味わいが膨らまない。中盤以降の切れがやや悪い印象。評価7.0



11 AKABU
 極上ノ斬(きれ)純米大吟醸生酒 製造:2020/11 赤武酒造 (岩手)
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立香は甘いもの、吟醸香。甘い入り口、口に含むとフルーティーな含み香が広がる、入り口の感じが良い印象。酸は滑らかなもの、苦味・渋味は浮かない。吟醸酒らしい世界。中盤以降の切れ良い。残り香も吟香。評価8.09.0




12
田酒 純米大吟醸 秋田酒こまち 西田酒造 (青森)
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(最後で気が緩んだのか、個別写真を撮り忘れてしまった。
ネット上から写真を拝借した。)

 
立香は甘い、程良い吟醸香。甘い入り口、とろりとした舌触り。酸は膨らみがあり、辛味・苦味は浮かず、押しは軽く程良い。中盤以降の切れは良い。後口も癖はない。癖が無く、飲みやすい純米大吟醸で、万人向けの安定感を感じる。評価8.0


<お酒の感想>
利き酒の印象に書いていないことを補記する。

(1)
最初に我がテーブルに来たお酒が貴醸酒2酒だった。
 これが、その後の利き酒に影響したかも知れない。
貴醸酒は甘味とフルーティーな酸とが活発で味が濃く、舌の感覚を味の濃い方に、準を1枚上げたような気がする。
スッキリとした味わいの上品な酒の印象に影響したかも知れない。具体的には十四代・黒龍が物足りなく感じた印象を持たせたかもしれない。

(2)
十四代と言う酒
入手困難な日本酒の代表である十四代。
定価はあって無いようなもので、今日出品された「龍の落とし子 大極上生」は、4合瓶でプレミアム価格は37000円前後で売られている。
 個人的には入手不可能であるし、入手する気持ちもないが、この特別企画では飲むことができるのでありがたい。
 お酒のような嗜好品は、人の好み、金力によるので一概には言えないが、個人的には、この酒を買うより、4000円の4合瓶10本を買いたいと思う。


(3)
気になった酒
 良い方で気になったのは3

・ほしいずみ
気品のある大吟醸酒ではなく、生き生きとして若々しい活気を感じさせる大吟醸酒だ。
この様な純米大吟醸があっても良いと思うし、愛知県の酒蔵であることも嬉しい。

AKABU 極上ノ斬(きれ)
今日会場で人気があった酒。 
一通り飲み終わったあと探している人がいた。
確かに、吟醸酒らしい香りと味わいを持った酒だ。
価格も720ml5500円と相応の価格になっている。

・雪中梅 特別純米
久しぶりに飲んだ雪中梅。
含み香に個性があるが大きく広がる世界にはおおらかな歓びを感じる。
特別純米だが米を磨きすぎない主張を感じる、特別純米で充分だと思わせる。
 純米吟醸 美守は飲んだことがあるが、それほどでもない印象があった、大吟醸はまだ飲んだ記憶がないが、特別純米と利き比べてみたいものだ。


・らしくなかった酒では寫樂。
香り、味わいとも元気がない。寫樂は熟成には向かない酒のようだ。




<今日の料理>
日本酒の会sake nagoyaの楽しみは勿論銘酒だが、会場の旬菜処かのうさんの料理も楽しみだ。
丁寧に作られた肴は、お酒と相俟って宴の歓びを提供していただける。

・きんぴら牛蒡
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牛蒡、人参、煎り胡麻。
牛蒡の香りとシャキシャキの食感が快い。
噛むと、甘さと旨味。胡麻の香りが漂う。


・だし巻き卵
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だし巻き卵だが、薄味の少し甘いだし巻き卵とは一味違う。
コクのある旨味を感じさせるだし巻き卵。
説明を受けなければ判らないが、出汁の中にコノワタとイカ墨が入っているそうだ。
これは癖になるだし巻き卵。


・秋刀魚の姿焼き すだち添
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秋刀魚は今年も、極端な不漁から始まった。その後、漁獲が回復したとニュースが流れた記憶があるが、最近はまた不漁だと言っている。
 家ではまだ食べたことがないので、初物で嬉しい。

箸先を横に入れ、上下に身を分けて、上の方を大きく取って、口の中に入れる。
 ふんわりとした食感、新物の秋刀魚の世界が感じられる。
腹の中も脂が乗って、苦味がなく美味しい。
 すだちをたっぷりとワタに掛け、口に入れる、ふんわりとした旨味とかすかな苦味が良い感じ、ワタの旨さを実感できる。
 ワタの旨味が楽しめるのは新物の秋刀魚の特徴だ。

・釜揚げしらすとおろし大根
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大根おろしの甘味に釜揚げしらすの塩味がバランスして、快い。
 噛んでいるとしらすの旨味が口の中に次第に広がる、大根おろしが、それを演出する仕組みになっている。



・茸づくしの揚げ出し豆腐 (茸は舞茸・しめじ・なめ茸)
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茸の旨味と豆腐のあっさりとした味の取り合わせ。
舞茸のシャキシャキした食感、三葉の香りと出汁の旨味。
山葵の香りが最後にピリリと決まる。



11
月からは愈々、定例会が始まる。
もう満席で、受付開始2分で満席になったそうだ。
皆、再開を待ち望んでいたからだ。
席が絞られていることもあるだろうが、増々参加が難しくなっているのは辛いが今暫くの辛抱だ。

感染対策は確りとした上で宴の場を楽しみたい。




2021-10-23 (Sat)

2021/10/23 日記 霜降

2021/10/23 日記 霜降

2021/10/23 (土)  旧暦: 9月18日  祝日・節気・雑節・朔望: 霜降、電信電話記念日  日出: 5時54分  日没: 16時56分  月出: 18時27分  月没: 8時02分  月齢: 16.66  潮汐: 大潮  干支: 甲辰  六曜: 友引  九星: 八白土星  今日のあれこれ: 霜降 「二十四節気「霜降」  霜と霜柱は同じ?違う?」 https://youtu.be/ZH-CPZ1Qtpw 『霜降(そうこう)は、二十四節気の第18。九月中(...

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2021/10/23 ()  旧暦: 918日  祝日・節気・雑節・朔望: 霜降、電信電話記念日  日出: 554分  日没: 1656分  月出: 1827分  月没: 802分  月齢: 16.66  潮汐: 大潮  干支: 甲辰  六曜: 友引  九星: 八白土星 


今日のあれこれ: 霜降

「二十四節気「霜降」  霜と霜柱は同じ?違う?」

https://youtu.be/ZH-CPZ1Qtpw



『霜降(そうこう)は、二十四節気の第18。九月中(通常旧暦9月内)。

現在広まっている定気法では太陽黄経が210度のとき(黄道十二宮では天蠍宮の原点に相当)で1023日・24日ごろ。暦ではそれが起こる日だが、天文学ではその瞬間とする。平気法では冬至から10/12年(約304.37日)後で1022日ごろ。期間としての意味もあり、この日から、次の節気の立冬前日までである。

季節
露が冷気によって霜となって降り始めるころ。『暦便覧』では「露が陰気に結ばれて霜となりて降るゆゑ也」と説明している。

楓や蔦が紅葉し始めるころ。この日から立冬までの間に吹く寒い北風を木枯らしと呼ぶ。
...
七十二候
霜降の期間の七十二候は以下のとおり。

初候
霜始降(しも はじめて ふる):霜が降り始める(日本)
豺乃祭獣(さい すなわち けものをまつる):山犬が捕らえた獣を並べて食べる(中国)
次候
霎時施(こさめ ときどき ふる):小雨がしとしと降る(日本)
草木黄落(そうもく こうらくす):草木の葉が黄ばんで落ち始める(中国)
末候
楓蔦黄(もみじ つた きばむ):もみじや蔦が黄葉する(日本)
蟄虫咸俯(ちっちゅう ことごとく ふす):虫がみな穴に潜って動かなくなる(中国)
...』
Wikipedia



霜降の俳句:


・志賀山の霜降る夜道兎跳ぶ  堀口星眠


・霜降や鳥のねぐらを身に近く  手塚美佐


・霜降やスリッパ厚く厨事  井沢正江




今年は暦では秋だが、残暑と感じる日が長かった。
最近になり、急に気温が下がり、東京は12月並みの気温と言われていた。
 しかし、また暑さがぶり返すような気分も残っていた。

今日の寒さ。
加えて、霜降と聞くと、漸く夏の亡霊から離れることができたと感じた。

衣類も厚手のものを取り出し、デスクワーク用の電気ストーブも寒さに備えて物置から取り出し、準備した。





2021-10-22 (Fri)

2021/10/22 日記 時代祭

2021/10/22 日記 時代祭

2021/10/22 (金)  旧暦: 9月17日  祝日・節気・雑節・朔望:   日出: 5時53分  日没: 16時57分  月出: 17時56分  月没: 7時03分  月齢: 15.66  潮汐: 大潮  干支: 癸卯  六曜: 先勝  九星: 九紫火星  今日のあれこれ: 時代祭 「時代祭の本殿祭(2021年10月22日、京都市左京区・平安神宮)」 https://youtu.be/XR1s3b8jliM 『時代祭(じだいまつり)は、平安神宮の例大祭(10...

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2021/10/22 ()  旧暦: 917日  祝日・節気・雑節・朔望:   日出: 553分  日没: 1657分  月出: 1756分  月没: 703分  月齢: 15.66  潮汐: 大潮  干支: 癸卯  六曜: 先勝  九星: 九紫火星 


今日のあれこれ: 時代祭

「時代祭の本殿祭(20211022日、京都市左京区・平安神宮)」

https://youtu.be/XR1s3b8jliM



『時代祭(じだいまつり)は、平安神宮の例大祭(1022日)に附属する年中行事である。神宮創建と平安遷都を祝して明治時代より始められた京都三大祭りの一つ[1]

平安神宮の例大祭は桓武天皇の平安京遷都を記念するもので、神宮から二基の神輿(天皇の乗物をかたどった紫の鳳輦)を京都御所まで神幸させて建礼門前に仮設した行在所において祭典を執り行う。その日の午後、ふたたび平安神宮へ還御する際に、これら神輿の帰り道を先導する形で行われる風俗行列を時代祭と呼ぶ[2]

葵祭や祇園祭に比べると歴史は浅いが、平安時代から幕末までの各時代の首都であった京都でしかできない祭であり、京都民が主体となる住民あげての祭りである。

起源

1895
年(明治28年)に平安神宮が創建されたのち、神宮の管理と保存のための市民組織として平安講社が作られ、その記念事業として「祭り」が始められた[3]。祭りを盛大にするため、東京奠都以前の京都の風俗を遡る時代行列が提案され、「時代祭り」と呼ばれるようになった[4]
 初回は、創建されたばかりの平安神宮への参拝として同年1025日に行われ、その次の回からは、「祭神である桓武天皇と孝明天皇の二柱の御霊が、住まいであった御所から街の繁栄を見ながら行列のお供を従えて神宮へ行く」形となった。
 開催日も桓武天皇が長岡京から都を移し新しい都に入ったとされる日、すなわち京都の誕生日とも言える1022日となった。祭り自体は1015日の参役宣状祭(行列の役柄任命)から、23日の後日祭までの期間行われる...』
Wikipedia


時代祭の俳句:


・時代祭馬上巴にとぶ拍手  大橋敦子



・時代祭織田公の列羽振りよき  西村和子


・時代祭阿国は鳴りもの入りで来る  岡本利英




2021
年の時代祭は、本来なら今日、時代行列が行われる日だ。

コロナ感染者数は減少しているが、時代行列は昨年に続き今年も中止になってしまった。

上記動画によれば、神事だけは欠かすこと無く、今年も行われたそうだ。

2020
年、2021年と2年連続で時代行列は中止になった。
2019
年の動画を見て、あるべき祭りを来年に引き継いで置こう。
18分と長いので要注意、それでも短い方で、時代祭の動画は1時間を超えるものも多い。)

「時代祭2019Jidai Matsuri FestivalKyoto, Japan)」

https://youtu.be/EDce8viYwo4


秋晴れの空の下、絢爛たる行列を見る歓びは来年まで待つことにしよう。





2021-10-21 (Thu)

2021/10/21 日記 胡麻

2021/10/21 日記 胡麻

2021/10/21 (木)  旧暦: 9月16日  祝日・節気・雑節・朔望:   日出: 5時52分  日没: 16時58分  月出: 17時28分  月没: 6時05分  月齢: 14.66  潮汐: 大潮  干支: 壬寅  六曜: 赤口  九星: 一白水星  今日のあれこれ: 胡麻 「ゴマの栽培 種まきから収穫、脱穀して焙煎まで。」 https://youtu.be/Jb1nivK7w18 『胡麻(ごま)  仲秋 【子季語】  新胡麻、黒胡麻、金胡...

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2021/10/21 ()  旧暦: 916日  祝日・節気・雑節・朔望:   日出: 552分  日没: 1658分  月出: 1728分  月没: 605分  月齢: 14.66  潮汐: 大潮  干支: 壬寅  六曜: 赤口  九星: 一白水星 


今日のあれこれ: 胡麻

「ゴマの栽培 種まきから収穫、脱穀して焙煎まで。」

https://youtu.be/Jb1nivK7w18



『胡麻(ごま)  仲秋

【子季語】
 新胡麻、黒胡麻、金胡麻

【解説】
 ゴマ科ゴマ属の一年草。中国から伝わり、昔は灯明の油をとるほか食用としても栽培された。
 草丈は一・五メートルくらい。晩夏 に葉の脇に薄紅色の花を咲かせる。九月ごろに刈り取って種を採 取する。
 種は白、黒、茶などいろいろあり、胡麻和えや胡麻塩に利用される。または胡麻油を採ったりする。』
(季語と歳時記)



胡麻の俳句:


・胡麻たたく伊吹高嶺の雲飛ばし   久保久子


・栗干して胡麻干して村音も無し   高橋とも子


・胡麻の実の真直ぐに天を目指しけり   中島知恵子


・犬猫にしたはる妻よ胡麻叩く  大熊輝一


・胡麻干して関八州の隅に老ゆ  富田昌宏




胡麻は食卓の必需品だ。
健康食品なのでサラダや煮物、味噌汁何でも胡麻擂り器を使いながらかけてしまう。その方が胡麻の香りが立つ。
健康に良く、値段も安いのでありがたい。

日本で消費する胡麻の99.9%は海外産だそうで、自給率は0.1%
 胡麻の栽培は、日本では産業としては成り立たず、趣味で育てる嗜好品の様なものになっている。

俳句では、胡麻が作られている景が詠まれ、日本の風景として残しておきたいものだ。
 季語としての胡麻は、残していきたいと思う。





2021-10-20 (Wed)

2021/10/20 日記 鯖雲

2021/10/20 日記 鯖雲

2021/10/20 (水)  旧暦: 9月15日  祝日・節気・雑節・朔望: 土用、望  日出: 5時51分  日没: 16時59分  月出: 17時01分  月没: 5時06分  月齢: 13.66  潮汐: 大潮  干支: 辛丑  六曜: 大安  九星: 二黒土星   今日のあれこれ: 鯖雲 「【Cloud Type: Cc】さば雲20171113」 https://youtu.be/jJa4cPUzQSs 『鯖雲(さばぐも)  三秋 【解説】  秋にみられる巻積雲。 「鰯雲」...

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2021/10/20 ()  旧暦: 915日  祝日・節気・雑節・朔望: 土用、望  日出: 551分  日没: 1659分  月出: 1701分  月没: 506分  月齢: 13.66  潮汐: 大潮  干支: 辛丑  六曜: 大安  九星: 二黒土星  


今日のあれこれ: 鯖雲

「【Cloud Type: Cc】さば雲20171113

https://youtu.be/jJa4cPUzQSs



『鯖雲(さばぐも)  三秋

【解説】
 秋にみられる巻積雲。
「鰯雲」に同じ。形状が鯖の班紋に似ることからいう。秋鯖の漁期によくみられる。』
(季語と歳時記)



鯖雲の俳句:


・御陣乗太鼓沖の鯖雲縞粗く  奈良文夫


・鯖雲に吸ひ込まれさう鳶二羽   亀田やす子


・鯖雲の鱗数へて観覧車  大塚とめ子




残暑が続いていた10月の空には、時ならぬ入道雲が聳えていた。

昨日、気温が下がり、秋の風が地表を吹き抜けた。
空を見ると、入道雲は姿を消していた。

青空には、薄い、儚げな雲たちがいた。
それが鯖雲なのか、鰯雲なのか知らない。
ただ、秋の雲であることは確かだった。






2021-10-19 (Tue)

2021/10/19 日記 吊し柿

2021/10/19 日記 吊し柿

2021/10/19 (火)  旧暦: 9月14日  祝日・節気・雑節・朔望:   日出: 5時50分  日没: 17時00分  月出: 16時36分  月没: 4時07分  月齢: 12.66  潮汐: 中潮  干支: 庚子  六曜: 仏滅  九星: 三碧木星  今日のあれこれ: 吊し柿 「晩秋告げる「柿すだれ」 枯露柿づくり最盛期(2020年11月14日)」 https://youtu.be/3vNReoDlCS4 『甘干(あまぼし)  晩秋 i【子季語】  ...

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2021/10/19 ()  旧暦: 914日  祝日・節気・雑節・朔望:   日出: 550分  日没: 1700分  月出: 1636分  月没: 407分  月齢: 12.66  潮汐: 中潮  干支: 庚子  六曜: 仏滅  九星: 三碧木星 


今日のあれこれ: 吊し柿

「晩秋告げる「柿すだれ」 枯露柿づくり最盛期(20201114)

https://youtu.be/3vNReoDlCS4



『甘干(あまぼし)  晩秋

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【子季語】
 吊し柿、釣柿、干柿、ころ柿、白柿

【解説】
 色づきはじめた渋柿の皮をむき、串に刺したり吊るしたりして乾燥させ渋をぬき甘くしたもの。干された柿は水分が抜け実がしまり、やがて表面に白い粉を吹き始め中は飴色に仕上がる。柿は古くから砂糖の代わりとして重宝されてきた。』
(季語と歳時記)



吊し柿の俳句:


・甘干に軒も余さず詩仙堂  松瀬青々


・干柿や土佐もこゝらは伊予境  沢村芳翠


・夜は夜の甘さを加へ吊し柿  鷹羽狩行


・老婆死なず壁に干柿あるかぎり  尾崎純雄


・干柿やあまたの恵み受けて生く  巌谷小波




干し柿は、見栄えの良いものではないが、味は嫌味がない甘さで上品なものだ。

尾崎の句を読んで思い出した。

ある蔵の蔵開きの時、お酒の肴の振る舞いに三色膾のような酢の物に干し柿の刻んだものが入っていた。
 訊くと、これはおばあさんの手作りの料理で、市販されているものではないとの事。この場所でしか味わうことのできないものだった。
 これが気に入ってお酒は勿論良いのだが、干し柿入りの酢の物を目的の一つとして、毎年蔵開きに行ったものだった。

コロナ騒ぎで蔵開きも二歳行われていない。
今年は無理だが、来年の蔵開きには、また味わうことができるだろうか。

干し柿は大変手間のかかるものだそうだ。
皮を剥いて干しておけば良いものではない。
日に当て、毎日のように柿を触り、要すれば揉んで、愛撫して、日々これを繰り返していくと、口当たりも柔らかく品の良い甘さの干し柿になる。手間を掛ければかけるほど美味しくなるのが干し柿だ。

時と労を惜しみなく使う老婆・老爺がいてこそ出来上がる干し柿。
 巌谷の句の意は、確かなものだ。




2021-10-18 (Mon)

2021/10/18 日記 十三夜

2021/10/18 日記 十三夜

2021/10/18 (月)  旧暦: 9月13日  祝日・節気・雑節・朔望: 十三夜、統計の日  日出: 5時49分  日没: 17時02分  月出: 16時10分  月没: 3時07分  月齢: 11.66  潮汐: 中潮  干支: 己亥  六曜: 先負  九星: 四緑木星   今日のあれこれ: 十三夜 「十三夜の月2017.11.01(The beautiful moon of the thirteenth Moon)」 https://youtu.be/OfQOLKN3E7w 『後の月(のちのつき) 晩...

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2021/10/18 ()  旧暦: 913日  祝日・節気・雑節・朔望: 十三夜、統計の日  日出: 549分  日没: 1702分  月出: 1610分  月没: 307分  月齢: 11.66  潮汐: 中潮  干支: 己亥  六曜: 先負  九星: 四緑木星  


今日のあれこれ: 十三夜

「十三夜の月2017.11.01The beautiful moon of the thirteenth Moon)」

https://youtu.be/OfQOLKN3E7w



『後の月(のちのつき) 晩秋

子季語: 十三夜、名残の月、月の名残、二夜の月、豆名月、栗名月、女名月、後の今宵
関連季語: 名月
解説: 旧暦九月十三夜の月。八月十五夜は望月を愛でるが、秋もいよいよ深まったこの夜は、満月の二夜前の欠けた月を愛でる。この秋最後の月であることから名残の月、また豆や栗を供物とすることから豆名月、栗名月ともいう。
来歴: 『俳諧初学抄』(寛永18年、1641年)に所出。
文学での言及: 
 九月十三日夜、閑かに月見るといへることをよめる
すみのぼる心やそらをはらふらむ雲の塵ゐぬ秋の夜の月 源俊頼『金葉集」

(季語と歳時記)



十三夜・後の月の俳句:


・安曇野の尾根うっすらと十三夜   増田一代


・雨いつか菜畑に晴れ十三夜  中村汀女


・あとひとり戻れば揃ふ十三夜   浜崎壬午


・ほろ酔ひて影踏み帰る十三夜   宮原國夫


・挨拶の美しきひとなり十三夜   上原若子


・寄り添はねば通れぬ小路十三夜   久保久子




秋、信州に出掛け温泉に入り、月を観る。
そんな事が希望なのだが、今年はまだ難しい。
 感染者数も減り、世の中の苛立ちも少し収まりつつある。
この侭の状態が維持されれば、来月辺りから少しずつ華のある生活が蘇るかも知れない。

お酒のイベントが発信され始めた。
ほろ酔いで月の明るい夜道をフラリ、フラリと歩けば、それはもう情趣の世界だ。
 今月後半には、それもできるかも知れない。

「挨拶が美しい」というのは、言葉の美しさだけではないだろう。
 挙措動作・立ち居振る舞いが伴わなければ美しくはない。美男・美女は兎も角、美しい男・美しい女が近くに居てほしいものだ。

久保の句は成程だ。
月の美しい道を歩くのなら、大きな広い道路ではおもしろくはない。
 二人並んで肩触れるくらいの道がちょうど良い。
其れ位の心配りが情趣には必要だ。





2021-10-17 (Sun)

2021/10/17 日記 柚子

2021/10/17 日記 柚子

2021/10/17 (日)  旧暦: 9月12日  祝日・節気・雑節・朔望: 貯蓄の日  日出: 5時48分  日没: 17時03分  月出: 15時43分  月没: 2時05分  月齢: 10.66  潮汐: 中潮  干支: 戊戌  六曜: 友引  九星: 五黄土星  今日のあれこれ: 柚子 「柚子の収穫 harvesting yuzu」 https://youtu.be/G7jMri-Py94 『柚子 [季節] 晩秋(10月)      生活季題 [季題] 柚子(ゆず) ...

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2021/10/17 ()  旧暦: 912日  祝日・節気・雑節・朔望: 貯蓄の日  日出: 548分  日没: 1703分  月出: 1543分  月没: 205分  月齢: 10.66  潮汐: 中潮  干支: 戊戌  六曜: 友引  九星: 五黄土星 


今日のあれこれ: 柚子

「柚子の収穫 harvesting yuzu

https://youtu.be/G7jMri-Py94



『柚子

[
季節] 晩秋(10月)      生活季題

[
季題] 柚子(ゆず)

 常緑小高木の4~8cmぐらいの実で外皮に凹凸がある扁円。
 黄熟したものは独特の香りが高くと酸味が好まれる。

 日本料理では古くから果皮は吸い物に浮かせたりして香りを楽しみ果肉は搾って松茸・秋刀魚・鯛などの魚の酸味調味料として用いられている。

 また味噌と和えると「柚子味噌」ができ田楽などに珍重される。』
(清月俳句歳時記)



柚子の俳句:


・藁屋あり築地塀あり柚子は黄に   山本町子


・裏山によく日の当り柚子の家   諸橋廣子


・佛みちゑくぼ貌して柚子は黄に   鈴鹿仁


・夕暮に少し間のあり柚子を摘む   宮平静子


・隣人のぬくもりのこる柚子貰ふ  能村登四郎




秋は、米の稔りを筆頭に、果物や木の実、茸など実りの秋だ。

自然の恵みに気づいて、その稔りの恩恵に気づけば、折々の生活に喜びを感じることができる

秋は豊穣の季節だ。
柑橘類も稔りの時を迎える。
郊外に出れば、黄色く実った柑橘類を見ることができる。
例句に詠まれた風景も、日本の稔りの秋らしい。


柚子の動画を探したら、何故か今年の動画は殆どない。
掲載させていただいた動画は、実が少なく、虫害の防御が行われていて、厳しい環境だな、何処の県なのだろうと思った。日本ではなくタイだった。それで、得心できた。


9
月の末実家に帰った時、柚子の実が大きくなっていた。
まだ青いが、青柚として水割りに使ったりできるので3個もいで持って来た。
 もう、黄色に熟しているかも知れない。熟してその儘枝に残るのは気の毒だ、また機会を見つけて、採りに行くことにしよう。




2021-10-16 (Sat)

2021/10/16 日記 秋晴

2021/10/16 日記 秋晴

2021/10/16 (土)  旧暦: 9月11日  祝日・節気・雑節・朔望:   日出: 5時48分  日没: 17時04分  月出: 15時13分  月没: 1時00分  月齢: 9.66  潮汐: 若潮  干支: 丁酉  六曜: 先勝  九星: 六白金星  今日のあれこれ: 秋晴 「秋晴れの京都市内(2021年10月16日 京都市内)」 https://youtu.be/TJWon-KmVo0 『秋晴(あきばれ)  三秋 子季語: 秋の晴、秋晴る 関連季...

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2021/10/16 ()  旧暦: 911日  祝日・節気・雑節・朔望:   日出: 548分  日没: 1704分  月出: 1513分  月没: 100分  月齢: 9.66  潮汐: 若潮  干支: 丁酉  六曜: 先勝  九星: 六白金星 


今日のあれこれ: 秋晴

「秋晴れの京都市内(20211016日 京都市内)」

https://youtu.be/TJWon-KmVo0



『秋晴(あきばれ)  三秋

子季語: 秋の晴、秋晴る
関連季語: 秋日和
解説: 晴れわたる秋の天気のこと。
秋日和と同じことであるが、秋晴は秋日和より言葉の響きがやや強い。
来歴:    
文学での言及:   
実証的見解: 秋は、大陸からの移動性高気圧と低気圧が交互に日本に訪れる。そのため、三日ほどの周期で天気が変わる。
 低気圧がもたらす雨は、大気中の塵を洗い流すように落すので、入れ替わりにやって来る高気圧のもとでは、澄み渡った爽やかな天気となる。』
(季語と歳時記)



秋晴の俳句:


・遠景の明石大橋秋晴れて  大橋晄


・一本のポプラの丘や秋晴るる   岸野常正


・虚子庵に集ふはうれし秋日和  星野立子


・何よりも今日秋晴でありしこと   稲畑汀子


・家中が明るき正午秋の晴  高田風人子


・午後家を出る秋晴の明るさへ  右城暮石




週末の土曜日、天気予報は晴れは9時までと言っていた。
ならば、家の用事を済まそうと考えた。
しかし、10時を過ぎても、雲はあるが、空を覆うことはない、切れて太陽が輝いている。

昼を済ませてもまだ日差しがある。
今日の予報は信じないことにして、外に出ることにした。
堤防道路を散歩すると、日差しはあるが、風は爽やか。
目に見えるものはすべて明るい。
心の中も明るい。
この様な日を秋晴というのだと思った。





2021-10-15 (Fri)

2021/10/15 日記 木犀(もくせい)

2021/10/15 日記 木犀(もくせい)

2021/10/15 (金)  旧暦: 9月10日  祝日・節気・雑節・朔望:   日出: 5時47分  日没: 17時06分  月出: 14時38分 月没: -----  月齢: 8.66  潮汐: 長潮  干支:丙申  六曜: 赤口  九星: 七赤金星  今日のあれこれ: 木犀(もくせい)「今年のキンモクセイは2度咲き【2021年10月7日】」https://youtu.be/3jCCgupL2Fs『木犀(もくせい) 晩秋【子季語】 木犀の花、金木犀、銀木犀、薄黄木...

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2021/10/15 ()  旧暦: 910日  祝日・節気・雑節・朔望:   日出: 547分  日没: 1706分  月出: 1438分 月没: -----  月齢: 8.66  潮汐: 長潮  干支:丙申  六曜: 赤口  九星: 七赤金星 


今日のあれこれ: 木犀(もくせい)


「今年のキンモクセイは2度咲き【2021107日】」

https://youtu.be/3jCCgupL2Fs



『木犀(もくせい) 晩秋

【子季語】
 木犀の花、金木犀、銀木犀、薄黄木犀、桂の花

【解説】
 金木犀は橙黄色の花。銀木犀は白色の花。九月、中秋のころに花をつける。花は小さいが香りは高く、庭木に広く用いられる。芳香は金木犀の方が強い。爽やかな風に漂う香りは、秋の深まりを知らせてくれる。

【科学的見解】
 金木犀(キンモクセイ)は、モクセイ科モクセイ属の常緑樹木である。中国原産で、外来種として公園や庭に植栽されている。日本には、基本的に雄株しか導入されていないため、結実はめったに見られない。同種の一変種として白花のギンモクセイが存在し、稀に植栽されている。その他、在来の木犀の仲間としては、ヒイラギ、リュウキュウモクセイ、シマモクセイ、オオモクセイ等が存在する。ヒイラギは、関東以西から沖縄にかけて分布し、葉に刺(歯牙)があるが香りが良いために、庭木としても利用されている。(藤吉正明記)』
(季語と歳時記)



木犀の俳句:


・あてもなく出て木犀の風に会ふ  加藤八重子


・角曲り木犀の香によろめけり   吉澤恵美子


・金木犀ふいに抱かれ深呼吸  高橋静子


・金木犀ふりむく季節来てをりぬ  森川光郎


・金木犀これよりの日々矢の如し  中嶋秀子


・金の粒集めて漬くる木犀酒   大関とし子




早春の沈丁花と並ぶ香りが風に乗る花、金木犀。
1
年の間に1週間ほどしか咲かない花の期間。
今年は、2回咲いたところがあったそうだ。

今住んでいるところは名古屋の市街地だが、あまり金木犀の香りに出会わない。その前に住んでいた郊外の街は金木犀の香りによく出会った。
 都会では、お隣との曲が近く、香りが強い金木犀を庭に植えることは近所迷惑になるのかも知れない。

今年もまだ金木犀の香りには出会っていないのだが、例句を読んで香りを懐かしく思った。

例句の上3句は、出会いの歓びを詠んでいる。
不意を打たれることは衝撃を伴う。
風を遡って金木犀に会いに行くのも興趣がある。

その下の2句は、季節の区切りとしての金木犀。
短い間だけに、その香りは過ぎ去った夏とこれからの冬の間の自分を想わせる。
 不運の自分にも幸運の自分にも別れ道は、それぞれあるから。


最後の句、金木犀のお酒は、念頭に無かったので、そうかと思った。

調べてみると、金木犀の花の成分には薬理作用があるそうだ。

『薬用
花を薬用にする。花には、蝋質、オスマン、α-ツヨンなどの精油、グルコース、フルクトース、マニトール、ステアリン酸など含まれている[4]。精油には、味覚神経を刺激して唾液や胃液の分泌を促進させる芳香性健胃作用があり、血液循環にも役立つといわれている[4]。精油以外の成分には、滋養保険の効果があるといわれる[4]
』(Wikipedia


金木犀原産国の中国では、漢方薬としても使い、薬用酒として桂花陳酒がある。

桂花陳酒(けいかちんしゅ)は、白ワインにキンモクセイの花を3年間漬け込んだ中国の混成酒で、甘味が強く、香り高い。アルコール度数は13 - 18%
 楊貴妃が好んだ酒という言い伝えがあり、桂花陳酒を用いたカクテルは楊貴妃の名前が使われている。


金木犀の花が手に入れられれば、木犀酒を自作する事ができる。

作り方も公開されている。

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きんもくせいのホームメイドリキュール

材料
● きんもくせいの花10
● ホワイトタカラ 35 900ml

作り方
(1)
開いたばかりのきんもくせいの花をさっと水洗いして水気をきります。
(2)
そのまま広口壜に入れホワイトタカラを注ぎます。
(3)6
ヶ月程熟成させて、上澄みから使います。

用途
レモンとガムシロップを加えた炭酸割りがおすすめです。お菓子づくりにも使えます。

(寶酒造
https://www.takarashuzo.co.jp/products/shochu/homemade/making/kinmokusei.htm


木犀のお酒を家に置いておくのも良さそうだ。




2021-10-14 (Thu)

2021/10/14 日記 重陽

2021/10/14 日記 重陽

2021/10/14 (木)  旧暦: 9月9日  祝日・節気・雑節・朔望: 旧重陽、鉄道の日  日出: 5時46分  日没: 17時07分  月出: 13時56分  月没: 23時53分  月齢: 7.66  潮汐: 小潮  干支: 乙未  六曜: 大安  九星: 八白土星  今日のあれこれ: 重陽 「みんな知らない 9月9日 菊 重陽の節句 菊の節句【おうちでガーデニング】開花園チャンネル」 https://youtu.be/AyBUEjRKw7g 『重陽(...

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2021/10/14 ()  旧暦: 99日  祝日・節気・雑節・朔望: 旧重陽、鉄道の日  日出: 546分  日没: 1707分  月出: 1356分  月没: 2353分  月齢: 7.66  潮汐: 小潮  干支: 乙未  六曜: 大安  九星: 八白土星 


今日のあれこれ: 重陽

「みんな知らない 9月9日 菊 重陽の節句 菊の節句【おうちでガーデニング】開花園チャンネル」

https://youtu.be/AyBUEjRKw7g



『重陽(ちょうよう、ちようやう) 晩秋

子季語: 重九、重陽の宴、菊の節句、九日の節句、菊の日、今日の菊、三九日、刈上の節供
関連季語: 温め酒、高きに登る、菊の着綿、茱萸の袋 、茱萸の酒、菊酒、九日小袖
解説: 旧暦の九月九日の節句。菊の節句ともいう。長寿を願って、菊の酒を飲み、高きに登るなどのならわしがある。
来歴: 『山の井』(正保5年、1648年)に所出。
文学での言及: 
 長月の九日ごとに摘む菊の花もかひなく老いにけるかな 凡河内躬恒『拾遺集』
実証的見解: 古来、中国では奇数を陽数として好み、その最大の数「九」が重なる九月九日を、陽の重なる日、重陽とした。この日は、高いところにのぼり、長寿を願って菊の酒を飲んだ。これを「登高」という。また、茱萸の実を入れた袋を身につければ、茱萸の香気によって邪気がはらわれ、長寿をたまわるとも信じられていた。日本においては、宮中で観菊の宴がもよおされ、群臣は菊の酒を賜った。また、菊に一晩綿をかぶせ、その夜露と香りをつけたもので身を拭う、菊の着綿という風習もあった。この日に酒を温めて飲む「温め酒」の
風習は無病息災を願ったものである。』
(季語と歳時記)



重陽の俳句:


・草の戸や日暮てくれし菊の酒  松尾芭蕉


・小座敷や袖で拭ひし菊の酒  小林一茶


・たまはるや大盃の菊の酒  正岡子規


・菊の酒あたゝめくれしこゝろざし  星野立子


・菊うかべ重九のワイン飲み干しぬ   島谷征良




今日は旧暦99日。
重陽の節句。

秋雨前線が南に下り、大陸の高気圧が張り出して、爽やかな秋風の吹く秋晴れの日になった。

新暦の99日を重陽にすると、日本の重陽の節句の行事を否定してしまうことになる。
 伝統的には、重陽の節句には菊の花が用いられてきた。

菊の酒、菊枕は新暦の99日では用意できない。
名前は同じでも中身が違う節句では、歴史・伝統を引き継いでいくことはできなくなる。

かと言って、新暦の特定の日を重陽にすると重九の節句にはならなくなってしまう。

矢張り、重陽の節句は、旧暦の99日に菊の酒をいただきながら、祝うのが自然だ。

芭蕉も一茶も子規も菊の酒を重陽の節句に楽しんでいる。
我々も先人と同じ様に菊を盃に浮かべて菊の酒を祝うのが良い。

愛知県も時短制限を解除する方針になったそうだ。
マスク・手洗い・うがい・避密などの感染対策は徹底しながら、温め酒やひやおろしを戴いて、秋の季節を楽しむことにしたい。






2021-10-13 (Wed)

2021/10/13 日記 新米

2021/10/13 日記 新米

2021/10/13 (水)  旧暦: 9月8日  祝日・節気・雑節・朔望: 上弦  日出: 5時45分  日没: 17時08分  月出: 13時07分  月没: 22時46分  月齢: 6.66  潮汐: 小潮  干支: 甲午  六曜: 仏滅  九星: 九紫火星  今日のあれこれ: 新米 「2021 新米🌾特別栽培米 長野県ミルキークイーンの生産者 今井清貴さん」 https://youtu.be/HB5z-h37XCE 『新米(しんまい) 晩秋 【子季語】  今...

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2021/10/13 ()  旧暦: 98日  祝日・節気・雑節・朔望: 上弦  日出: 545分  日没: 1708分  月出: 1307分  月没: 2246分  月齢: 6.66  潮汐: 小潮  干支: 甲午  六曜: 仏滅  九星: 九紫火星 


今日のあれこれ: 新米

2021 新米🌾特別栽培米 長野県ミルキークイーンの生産者 今井清貴さん」

https://youtu.be/HB5z-h37XCE



『新米(しんまい) 晩秋

【子季語】
 今年米、早稲の飯、古米

【解説】
 その年に収穫した米で十月ころに出回る。
手塩をかけて育てた米が、無事、今年も収穫を迎えた、そうした喜びの思いがこの季語にある。各地の秋祭は、新米の収穫に感謝し、新米を神に供える行事である。』
(季語と歳時記)



新米の俳句:


・教へ子の新米を持ち立ち寄りぬ   大坂蛍火


・新米といふめでたさの重みかな   望月晴美


・子を洗ふごとく新米研ぎにけり   近藤幸三郎


・家中が新米を炊く匂ひかな   稲畑汀子


・何も彼もうまし新米山と盛る  松田雄姿




スーパーに新米と表示されたお米が並べられている。
新米自体は珍しくはないが、戴き物の新米となると、格別の縁によるものなので、目出度い上に有り難さが重なる。

今年も苗を植え、草取りをし、世話をしてきた稲穂から生まれた新米を頂いた。一連の過程を承知している新米は、店頭の新米とは意味合いが違う。

新米は、デリケートなのでゴシゴシ研いではいけないそうだ。
数回かき回す程度で研ぎを済ませるのだそうだ。
勿論、水はいつもより少し控え目に。

炊飯器が蒸気を吹き上げるようになると、新米の香りが家の中に広がる。炊きあがるのが待ち遠しい。
炊きあがったら、空気を入れる程度にしゃもじを入れれば、いただく事ができる。

塩だけのおにぎりも良いが、米好きの究極の食べ方は、茶碗に盛って、何も加えず、その儘、香りを鼻から吸い込んで楽しみ、お米を口の中に入れ、新米を舌で感じながらいただくことだ。

その様な至福の時が、今年も与えられたことに感謝しながら。





2021-10-12 (Tue)

2021/10/12 日記 銀杏 ぎんなん

2021/10/12 日記 銀杏 ぎんなん

2021/10/12 (火)  旧暦: 9月7日  祝日・節気・雑節・朔望:   日出: 5時44分  日没: 17時09分  月出: 12時08分  月没: 21時41分  月齢: 5.66  潮汐: 小潮  干支: 癸巳  六曜: 先負  九星: 一白水星  今日のあれこれ: 銀杏 ぎんなん 「【山あそび】ぎんなん拾い」 https://youtu.be/MiZOVbETa64 『銀杏(ぎんなん) 晩秋 【子季語】  銀杏の実 【解説】 銀杏(...

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2021/10/12 ()  旧暦: 97日  祝日・節気・雑節・朔望:   日出: 544分  日没: 1709分  月出: 1208分  月没: 2141分  月齢: 5.66  潮汐: 小潮  干支: 癸巳  六曜: 先負  九星: 一白水星 


今日のあれこれ: 銀杏 ぎんなん

「【山あそび】ぎんなん拾い」

https://youtu.be/MiZOVbETa64



『銀杏(ぎんなん) 晩秋

【子季語】
 銀杏の実

【解説】
銀杏(いちょう)が黄葉する頃、雌の株に黄色く熟す丸い実。落ちて臭気を発し、触れるとかぶれることがある。果肉の中に堅い種子があり、これを取り出して食用とする。

【科学的見解】
 銀杏の標準和名は、イチョウである。イチョウは、イチョウ科イチョウ属一種のみが知られており、古代より姿形が変化していないため、生きた化石として知られている。その果実や種子に対して、銀杏という言葉が使われている。
 
秋になると人ばかりでなく、タヌキは好んでイチョウの果実を食す。その後、種子は消化しきれないため、タヌキの糞には大量の種子が混じっており、それを縄張り範囲の意味を込めてか、目立つ場所にするために翌春まとまってイチョウの芽生えが見られることがある。(藤吉正明記)』
(季語と歳時記)



銀杏の俳句:


・ぎんなんの熟れて青空ふかくせり   谷ナミ子


・ぎんなんの実やかぎろへる南禅寺   中川すみ子


・境内を汚さぬやうに銀杏拾ふ   秋岡美津子


・銀杏のおほかた踏まれ大通り   曽我啓子


・ぎんなんの色鮮やかに茶碗むし   丹後みゆき




かなり緑の深い公園の道を歩いていると何か鼻をつく臭いがする。
 前方を見ると、道路の舗装がかなり汚れている。最近多い鳥の糞害かと思ったら、銀杏だった
 立ち止まって見るとどんぐりも多く転がっているが、それより銀杏の実が多い。

街中の幹線道路の銀杏並木では、時期になると実を拾っている人を見かける。
 公園では拾う人も居ないためか、散歩やジョギング目的の人の靴に踏まれて、押しつぶされ、舗装の上に広がり、黄色の汚れになっている。
 銀杏を拾っても実にするまでが大変だから拾わないのだろうか。

新物の銀杏の実は美味しい。
食べすぎには注意しないといけないほど美味しい。
 11月も半ばを過ぎれば、気温も下がる。そうなれば日本酒が一段と美味しくなる。

銀杏を肴にひやおろし。
佳い季節がやってくる。




2021-10-11 (Mon)

2021/10/11 日記 生姜

2021/10/11 日記 生姜

2021/10/11 (月)  旧暦: 9月6日  祝日・節気・雑節・朔望: スポーツの日  日出: 5時43分  日没: 17時11分  月出: 11時01分  月没: 20時42分  月齢: 4.66  潮汐: 中潮  干支: 壬辰  六曜: 友引  九星: 二黒土星  今日のあれこれ: 生姜 「【ショウガ栽培】スーパーの生姜を埋めてみたら 2020 希少な無農薬 半自給自足 ルーのパパ」 https://youtu.be/Jl5wREeJoIo 『生姜(しょうが...

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2021/10/11 ()  旧暦: 96日  祝日・節気・雑節・朔望: スポーツの日  日出: 543分  日没: 1711分  月出: 1101分  月没: 2042分  月齢: 4.66  潮汐: 中潮  干支: 壬辰  六曜: 友引  九星: 二黒土星 


今日のあれこれ: 生姜

「【ショウガ栽培】スーパーの生姜を埋めてみたら 2020 希少な無農薬 半自給自足 ルーのパパ」

https://youtu.be/Jl5wREeJoIo



『生姜(しょうが、しやうが ) 三秋

【子季語】
 薑、葉生姜、くれのはじかみ

【解説】
ショウガ科の多年草。秋、淡黄色で多肉の根茎が大きくなり、それを収穫する。生食・香辛料・薬味などの食用になる。
新生姜は夏の季語。 

【科学的見解】
ショウガは、熱帯アジア原産の多年草であり、日本では古くから導入・栽培されている。本種は、根茎にジンゲロールなどの成分を有しており、体を温める健康効果が知られている。近縁の種としては、根茎が特に大きくなるオオショウガや鱗片が紅色で美しいベニショウガなどが知られている。(藤吉正明記)』
(季語と歳時記)



生姜の俳句:


・ゆっくりと胸暖めて生姜酒  山本邦子


・甘酒の生姜に舌をさゝれけり  荻野忠治郎


・居酒屋の谷中生姜と更けにけり  鈴木鷹夫


・はじかみや切子に藍とくれなゐと   関根洋子


・手につきしはじかみの香嫌でなし   向江醇子




生姜は、スーパーなど店舗で売られており、外食でも豚の生姜焼き定食とか回転寿司の甘酢漬けとか日常的に食べられている。その意味では、ありふれたものだ。

日常的に使われるというのは、人間にとって有益のものだからだで、紀元前の時代から利用されており、アジアやヨーロッパで広く利用されてきた。

中国では、漢方にも用いられている。
発散作用、健胃作用、鎮吐作用があるとされ、発散作用は主に発汗により寒気を伴う風邪の初期症状の治療に使われ、健胃止嘔作用は胃腸の冷えなどによる胃腸機能低下防止などに使われることが多い。

生姜の句を読んでいても、生姜に親しみを感じている人が多い。
 山本のように生姜酒で胸を温める人は多いだろう。ちょっと鬱陶しい日や身体の中に寒風が吹くような日には生姜酒を楽しむのは、合理的だ。身体の中から温まるのは、本当に温まることができる。

俳人たちは、生姜のありがたさを、正直に詠んでいる。

今日も、残暑があり、まだ暑い日が続いている。
もうすぐ、油断していると知らないうちに寒気に取り囲まれて、冷やされてしまっていることに気づかない日が来る。

寒いなと思う日が来れば、生姜を思い出そう。
昔からの生活の知恵だから。





2021-10-10 (Sun)

2021/10/10 日記 落鮎

2021/10/10 日記 落鮎

2021/10/10 (日)  旧暦: 9月5日  祝日・節気・雑節・朔望: 目の愛護デー  日出: 5時42分  日没: 17時12分  月出: 9時48分  月没: 19時51分  月齢: 3.66  潮汐: 中潮  干支: 辛卯  六曜: 先勝  九星: 三碧木星  今日のあれこれ: 落鮎 「Bamboo trap to catch fish 栃木県 大瀬やな 水中映像」 https://youtu.be/0FXDCsZgpcE 『落鮎: 鮎落つ、錆鮎、渋鮎、下り鮎、とまり鮎、...

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2021/10/10 ()  旧暦: 95日  祝日・節気・雑節・朔望: 目の愛護デー  日出: 542分  日没: 1712分  月出: 948分  月没: 1951分  月齢: 3.66  潮汐: 中潮  干支: 辛卯  六曜: 先勝  九星: 三碧木星 


今日のあれこれ: 落鮎

Bamboo trap to catch fish 栃木県 大瀬やな 水中映像」

https://youtu.be/0FXDCsZgpcE



『落鮎: 鮎落つ、錆鮎、渋鮎、下り鮎、とまり鮎、秋の鮎

  三秋

鮎は九月から十月頃産卵のため三百グラムほどにもなり、下流へと下る。その頃になると腹は赤みをおび鉄が錆びたような色になる。錆鮎ともよぶ。
 産卵した鮎は、体力消耗して、多くは死んでしまう。それゆえ、一年魚ともされる。』
(季語と歳時記)




落鮎の俳句:


・鮎落ちて青を深むる仁淀川   佐々木新


・今は身を水に任すや秋の鮎  高井几董


・今生に鮎の落ちゆく日々つづく   西川織子


・海近き橋落鮎のせめぐなり  松村蒼石


・落鮎のたどり着きたる月の海  福田甲子雄




早春、海に近いところで生まれた鮎の子は。
親たちが下った川を遡上し始める。
初めは広く緩やかだった川も、上るに従い狭く流れも激しくなる。
 滝や堰堤の難所を超えると、待っているのは急流だ。

続く困難を乗り越えた逞しい鮎だけが上流にたどり着くことができる。
 着いたからと言って表彰状が出るわけではないが、鮎たちは、定められた本能に従ってやってくる。
 上流に着いた鮎は選ばれた鮎であることは確かだ。

それで、仕事が終わったのではない、最後の真の目的を成し遂げねばならない。次の世代をつくることだ。

川を下ることは、上ることに比べれば易しい。
しかし、難事がないことはない。
 下る鮎を待ち構える釣り人が居るし、梁という落とし穴も設置されている。

すべてのことを乗り越え、海近くまで帰り着いた選ばれたものだけが子孫を残すことになるのは自然の摂理だろう。

ゴールのテープは張られていないが、ゆったりとした流れの上には明るい月が架かっている。






2021-10-09 (Sat)

2021/10/09 日記 苦瓜、ゴーヤー

2021/10/09 日記 苦瓜、ゴーヤー

2021/10/09 (土)  旧暦: 9月4日  祝日・節気・雑節・朔望:   日出: 5時42分  日没: 17時14分  月出: 8時34分  月没: 19時07分  月齢: 2.66  潮汐: 中潮  干支: 庚寅  六曜: 赤口  九星: 四緑木星  今日のあれこれ: 苦瓜、ゴーヤー 「ゴーヤを収穫する目安/長雨でも豊富に育つ野菜 2021/7/24」 https://youtu.be/dFM-NnvT4S0 『苦瓜(にがうり) 仲秋 【子季語】  ...

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2021/10/09 ()  旧暦: 94日  祝日・節気・雑節・朔望:   日出: 542分  日没: 1714分  月出: 834分  月没: 1907分  月齢: 2.66  潮汐: 中潮  干支: 庚寅  六曜: 赤口  九星: 四緑木星 


今日のあれこれ: 苦瓜、ゴーヤー

「ゴーヤを収穫する目安/長雨でも豊富に育つ野菜 2021/7/24

https://youtu.be/dFM-NnvT4S0



『苦瓜(にがうり) 仲秋

【子季語】
 茘枝、蔓茘枝、ゴーヤ

【解説】
 ウリ科ニガウリ属の蔓性一年草。ゴーヤの名で親しまれている沖縄を代表する野菜。夏、胡瓜に似た黄色の花をつけ、秋、表面が 突起に覆われた緑色の実をつける。完熟しない実を採って食材と する。

【科学的見解】
ニガウリの標準和名は、ツルレイシであるが、ニガウリや沖縄言葉のゴーヤの方が良く知られている。本種は、熱帯アジア原産のつる性一年草である。近年では、健康志向で本種がよく食されており、品種改良も盛んで、色や形の異なる様々な品種が作出されている。(藤吉正明記)』
(季語と歳時記)




苦瓜の俳句:


・苦瓜にひと夏の影もらいけり  西村智治


・苦瓜のあだ花ばかりつけてのび  牧 貴子


・苦瓜(ゴーヤー)の終焉赤く染まりけり   田下宮子




店の野菜コーナーに行くと、苦瓜が並べられている。
地場のものなのでサイズは小さい。
沖縄のゴーヤーはもっと大きい。

苦瓜との出会いは沖縄の那覇市だった。
仕事の関係で那覇市に初めて住んだ時、右も左も何も分らない新参者を、近くの食堂の昼食に連れて行ってくれた。

出てきたのはゴーヤーチャンプルー。
沖縄料理の定番で、苦瓜、野菜、ポークランチョンミート、玉子を炒めたものだ。
 食べてみて驚いた。苦い!!
どうして苦いものを食べるのかと思った。

後で、それは大人の味だと解った。
この苦味が沖縄の暑い夏を乗り切る栄養素なのだった。

沖縄でも子供の頃は、矢張り苦いのでゴーヤーだけ取り除いて、食べたりするそうだが、大人になる過程で、いつかゴーヤーの美味しさに目覚めるそうだ。

本土に戻り、一軒家に住んでいた時、ゴーヤーを育てたことがある。
 西日の当たる壁が、夏になるとヒートアップする、手で触れないほど熱くなる。
 そのため、壁の前にゴーヤーを植えて、グリーンカーテンにしたのだ。効果はてきめん、壁の内部の座敷は涼しくなった。

グリーンカーテンの効果に加えて、ゴーヤーの実が良く生った。
 毎日、ゴーヤーチャンプルーを作っても食べ切れない。周りの人にお裾分けしたが、それでも余った。


苦瓜の句を読んでいると、この人は苦瓜を育てたことがあるとわかる句が散見された。
 その内3句を選んだ。

西村の句は、影の状況が判りにくいが、育てた経験があるからすぐ解った、グリーンカーテンのことだ。

牧の句は、連作障害のこと。
最初の年は、良く生る。2年目はあまり生らない。同じ場所に植えると連作障害になりやすい。土の入れ替え、施肥、摘芯に注意すれば良いのだが、不十分だと花は咲いても実はつかない。

田下の句。
ゴーヤーは、熟れると実が緑から黄色になり、そしてあまり日を置かず爆ぜる。実がパックリと割れ、中が見え、真っ赤な種が割れた口から見えるので、ゴーヤーが大口を開け、笑っている様に見える。
 赤い種と黄色い実のコントラストは、迫力充分で迫ってくるようだ。


久しぶりに、ゴーヤーチャンプルーを食べてみたくなった。





2021-10-08 (Fri)

2021/10/08 日記 寒露

2021/10/08 日記 寒露

2021/10/08 (金)  旧暦: 9月3日  祝日・節気・雑節・朔望: 寒露  日出: 5時41分  日没: 17時15分  月出: 7時21分  月没: 18時29分  月齢: 1.66  潮汐: 大潮  干支: 己丑  六曜: 大安  九星: 五黄土星  今日のあれこれ: 寒露 「【暦とお絵かき】秋深まり、収穫祭!寒露」 https://youtu.be/Y0-ukaOOaHA 『寒露(かんろ)   晩秋 二十四節気のひとつ(十月八日頃)。 白...

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2021/10/08 ()  旧暦: 93日  祝日・節気・雑節・朔望: 寒露  日出: 541分  日没: 1715分  月出: 721分  月没: 1829分  月齢: 1.66  潮汐: 大潮  干支: 己丑  六曜: 大安  九星: 五黄土星 


今日のあれこれ: 寒露

「【暦とお絵かき】秋深まり、収穫祭!寒露」

https://youtu.be/Y0-ukaOOaHA



『寒露(かんろ)

  晩秋

二十四節気のひとつ(十月八日頃)。
白露が露のはじまりであるのに対し、霜降(二十四節気のひとつ、)を控えた寒さに、露が 凍った状態。
かつて、霜は露が凍ったものと考えられていた。』
(季語と歳時記)



寒露の俳句:


・錆色に蓮田広がる寒露かな   古市枯声


・寒露過ぎスカイツリーの影延びて   岡野安雅


・熱き茶を旨しと思ふ寒露かな   飯田美千子




今日は二十四節気の寒露の日。
今年は、季節の進み方が定まらず、寒露の日だと言うのに、日中は太陽が熱く、残暑が続いている。
平年の気温よりかなり高い日が続いている。
最高気温は30度、最低気温は20度を切ることは殆ど無い。

中旬には急速に秋が深まり、秋らしくなるというがどうだろう。

昨日の夜、風呂から上がり、TVのニュースを見ていると、目眩がした。体の具合が悪いのかと一瞬思ったが、カーテンの裾が揺れている。目眩ではない地震だと思った。

かなり長い周期の揺れなので、近くではなく、遠くの地震だ、これだけ揺れれば、かなり大きな地震ではないかと不安が横切った。

すると、TVの画面にテロップが流れ、震源地は千葉、震度5強、マグニチュード6.1と書かれている、かなり強い地震だ。
 東京都内の様子が画面で映されている、山手線、新幹線は止まり、駅には人が溢れている、都内各地にはまだ人が多く歩いている。

最近、震度5レベルの地震が続いている。
今日の地震は深度が深く、東京直下型地震の関連性はないということだ。

人の世は、感染者が減少したとはいえコロナ禍の中にまだある。
 日本の歴史を振り返ると、疫病と天変地異は重なったことがある。
 コロナと異常気象は目の前にあり、地異はまだ無いが、富士山の噴火、東南海地震はいつ起きても不思議ではないと言われている。

悲観する必要はないが、万が一の備えはする必要があると思った。





2021-10-07 (Thu)

2021/10/07 日記 赤い羽根

2021/10/07 日記 赤い羽根

2021/10/07 (木)  旧暦: 9月2日  祝日・節気・雑節・朔望:   日出: 5時40分  日没: 17時16分  月出: 6時10分  月没: 17時55分  月齢: 0.66  潮汐: 大潮  干支: 戊子  六曜: 仏滅  九星: 六白金星  今日のあれこれ: 赤い羽根 「赤い羽根共同募金 オンライン・キックオフイベント2021(田村憲久 厚生労働大臣より)」 https://youtu.be/IYzQdJXLarY 『赤い羽根: 愛の羽根...

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2021/10/07 ()  旧暦: 92日  祝日・節気・雑節・朔望:   日出: 540分  日没: 1716分  月出: 610分  月没: 1755分  月齢: 0.66  潮汐: 大潮  干支: 戊子  六曜: 仏滅  九星: 六白金星 


今日のあれこれ: 赤い羽根

「赤い羽根共同募金 オンライン・キックオフイベント2021(田村憲久 厚生労働大臣より)

https://youtu.be/IYzQdJXLarY



『赤い羽根: 愛の羽根

  仲秋

社会福祉事業資金募集の運動が十月一日から一ヵ月間展開される。
 募金に対し寄金をした人に与えられるのが赤い羽根である。駅前などでボランティアの子らが大きな声で呼びかけているのが印象的である。』
(季語と歳時記)



赤い羽根の俳句:


・一列のお辞儀が誘ふ赤い羽根  吉井秀風


・赤い羽根ボーイソプラノ張り上げて  宮本ひかる


・外で会う夫の背広に赤い羽根  伊関葉子




10
1日から赤い羽根の共同募金が始まっている。
赤い羽根といえば、駅や繁華街の街角など人の流れの多いところで、子どもたちが一列に並んで募金のお願いをしている光景が思い浮かぶ。

赤い羽根の街頭募金は、秋の風物詩であり、季語にもなっている。
 コロナ禍の今、共同募金はどうしているのか気になった。

youtube
を見てみると、札幌市の赤い羽根の共同募金のニュース動画があった。

「コロナ禍でも届けたい善意 赤い羽根共同募金スタート」

https://youtu.be/5vdNG1mxnsc

街頭募金は、行われているが、子どもたちは並んでいなかった。
 この様な時期だから、以前は行っていたボーイスカウトの街頭募金活動は自粛されているのだろう。
 次の動画は2012年の活動だ。

赤い羽根共同募金 ボーイスカウト 横浜120 Red Feather Campaign, Boy Scout

https://youtu.be/XJVyBHDcfYo


コロナ禍では、街頭募金は実行が難しい。
今でも、自治会が町内の募金活動を行っているが、それ以外の様々な募集形態が考えられているのだろう。

「赤い羽根」の句は、今後詠むのが難しくなりそうだ。


【データ】

赤い羽根共同募金
https://www.akaihane.or.jp/



2021-10-06 (Wed)

2021/10/06 日記 刈田

2021/10/06 日記 刈田

2021/10/06 (水)  旧暦: 9月1日  祝日・節気・雑節・朔望: 朔  日出: 5時39分  日没: 17時18分  月出: 5時00分  月没: 17時24分  月齢: 29.09  潮汐: 大潮  干支: 丁亥  六曜: 先負  九星: 七赤金星  今日のあれこれ: 刈田 「2021稲刈~バインダーによる刈取りから稲架掛け」 https://youtu.be/43c3WaZRw1E 『刈田: 刈田原、刈田道、刈田面   晩秋 稲を刈り取ったあと...

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2021/10/06 ()  旧暦: 91日  祝日・節気・雑節・朔望: 朔  日出: 539分  日没: 1718分  月出: 500分  月没: 1724分  月齢: 29.09  潮汐: 大潮  干支: 丁亥  六曜: 先負  九星: 七赤金星 


今日のあれこれ: 刈田

2021稲刈~バインダーによる刈取りから稲架掛け」

https://youtu.be/43c3WaZRw1E



『刈田: 刈田原、刈田道、刈田面

  晩秋

稲を刈り取ったあとの田。
畦では稲が干され、籾殻の袋が詰まれていたりする。
収穫を終えたあとののんびりした田園風景でもある。』
(季語と歳時記)



刈田の俳句:


・刈田越し秩父連山雲の上   佐藤喜仙


・雲が雲追ひ行く速さ大刈田   松原智津子


・伊吹まで歩いてゆかん刈田かな  長谷川櫂


・刈りたての田面や鷺の悠々と   太田チエ子


・あらためて刈田の広さ見てをりぬ   近藤紀子




日曜日、秋晴れの空に誘われて、郊外を車で走った。
農道を走ると両側の水田は稲刈りの時を迎えていた。

早稲の田はもう刈り取りが終わり、苅田になっている。
早く刈った田は株から緑の芽が伸びてこれから青田になりそうに見える。

稲穂が無くなった田は、何か明るく広々としている。
劇が終わりを告げ、役者たちが退場した舞台のようだ。

舞台の出演者は、春先の水から、白鷺、チョロチョロと風になびく稲の芽、騒がしい蛙の鳴き声、夏の稲のむせ返る生気、黄金色の稲穂と変わってきた。

今は幕が下り、素の舞台に戻っている。
スッキリとしてあっけらかんと明るいが、何か寂しい。

しかし、この舞台は閉店が決まった劇場の舞台ではない。
次の舞台が始まるまでの休息の時だ。
 新しい春が始まれば、また新しい役者たちが生き生きと晴れやかに舞台の上で自分の役を演じることだろう。

近藤の句。
見続ける目には、過去と今と未来が走馬灯のように巡っているに違いない。





2021-10-05 (Tue)

2021/10/05 日記 下り簗

2021/10/05 日記 下り簗

2021/10/05 (火)  旧暦: 8月29日  祝日・節気・雑節・朔望:   日出: 5時38分  日没: 17時19分  月出: 3時52分  月没: 16時54分  月齢: 28.09  潮汐: 中潮  干支: 丙戌  六曜: 赤口  九星: 八白土星  今日のあれこれ: 下り簗 「【2歳3ヶ月】初めてのヤナ」 https://youtu.be/8okM5yW1l7A 『下り簗   仲秋 秋、産卵を終えて川を下る魚を獲る仕掛け。  石などを積...

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2021/10/05 ()  旧暦: 829日  祝日・節気・雑節・朔望:   日出: 538分  日没: 1719分  月出: 352分  月没: 1654分  月齢: 28.09  潮汐: 中潮  干支: 丙戌  六曜: 赤口  九星: 八白土星 


今日のあれこれ: 下り簗

「【23ヶ月】初めてのヤナ」

https://youtu.be/8okM5yW1l7A



『下り簗

  仲秋

秋、産卵を終えて川を下る魚を獲る仕掛け。
 石などを積み川幅を狭めて流れを導いたところに、簀の子状の台を設置する。そこに掛かった「落鮎」「落鰻」「落鮒」などを捕獲する。吹き渡る秋風や、爽やかな川音が聞こえてくる言葉。』
(季語と歳時記)



下り簗の俳句



・月明の城址そばだつ下り簗   渡会昌広


・水音をひときは高く下り簗   安居正浩


・下り簗半日何も乗つて来ず   島谷征良




今日も好天に恵まれた。
雨と雲のない秋晴れ。
残暑があり、陽のある場所では暑く感じる気温だ。
梁に行くには絶好の日和だが、週末ではない。
多くの簗では人が少なく、魚や蟹が飛び跳ねていただろう。
今日行った人は、梁を満喫できただろう。

産卵のために川を下る魚には迷惑な梁だが、夏の終わりを告げる風物詩であることは違いない。

魚の獲物だけが獲物ではない。
情趣というか簡単に言えば楽しさを得られれば、それで足りている。