2019年02月 - 菜花亭日乗
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菜花亭日乗

菜花亭笑山の暇つぶし的日常のつれづれ。 散歩する道筋は、日本酒、俳句、本、音楽、沖縄、泡盛、カメラに...etc

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2019-02-28 (Thu)

2019/02/28  日記  蕗の薹

2019/02/28  日記  蕗の薹

2019/02/28 (木) 旧暦: 1月24日 祝日・節気:  日出: 6時13分 日没: 17時34分 月出: 1時45分 月没: 11時56分月齢: 23.25 干支: 丙申 六曜: 赤口 九星: 三碧木星 今日のあれこれ: 蕗の薹 「【山菜】道志村周辺で蕗の薹採取」 https://youtu.be/VbbOXqB24pY 『蕗の薹: 蕗の芽、蕗の花、蕗のしゆうとめ ...

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2019/02/28 (木) 旧暦: 124日 祝日・節気:  日出: 613分 日没: 1734分 月出: 145分 月没: 1156分月齢: 23.25 干支: 丙申 六曜: 赤口 九星: 三碧木星


今日のあれこれ: 蕗の薹


「【山菜】道志村周辺で蕗の薹採取」


https://youtu.be/VbbOXqB24pY



『蕗の薹: 蕗の芽、蕗の花、蕗のしゆうとめ

初春

蕗は菊科の多年草で山野に自生する。早春、新葉が出る前に根茎から卵の形をした緑色の花茎を出す。花茎は数枚の大きな鱗のような葉で包まれ、特有の香気とほろ苦い風味が喜ばれる。花がほうけたものを蕗の姑という。』
(季語と歳時記)



蕗の薹の俳句:


・万葉の野に子等と摘む蕗の薹  名取袿子


・陽光のしるき水辺や蕗の薹  穴澤光江


・里の土つけ持ち帰る蕗の薹  久保田雪枝


動画の蕗の薹のある場所、道志村何処にあるか知らなかった。
山梨県の南東にあり、自然が豊かな場所であり、キャンプ場が数多くあり、全国的に見ても有数のキャンプ場が整備されているそうだ。
蕗の薹は勿論、色々な山菜が採れるところに違いない。

一雨毎に春が近づいてくるので、降った後晴れれば、蕗の薹も一斉に顔をだすのだろう。

明日は関東は雨だが、週末は山菜採りが楽しめるはずだ。




2019-02-27 (Wed)

2019/02/27  百年古酒造り再開

2019/02/27  百年古酒造り再開

糸満のまさひろ酒造の本社入り口近くに大きな甕が置いてある。 百年古酒と銘打たれている。 眼の前にあるが、過去も未来もわからないものだった。 琉球新報の記事によれば、百年古酒の提唱者土屋實幸氏の遺志を継ぎ、仕次ぎが再開されたそうだ。 仕次ぎをした人もこの記事を読む人も、おそらくこの百年後の古酒を味わうことが出来ないだろうが、雄大な計画だ。 琉...

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糸満のまさひろ酒造の本社入り口近くに大きな甕が置いてある。
百年古酒と銘打たれている。
眼の前にあるが、過去も未来もわからないものだった。

琉球新報の記事によれば、百年古酒の提唱者土屋實幸氏の遺志を継ぎ、仕次ぎが再開されたそうだ。
仕次ぎをした人もこの記事を読む人も、おそらくこの百年後の古酒を味わうことが出来ないだろうが、雄大な計画だ。

琉球王朝の時代には百年を超える古酒が存在し、王様の接待用の泡盛として使われたそうだが、今では存在しない。
存在しても飲むに値する状態の古酒はないだろう。

仕次ぎの理想を言えば、甕を100個用意して、毎年2割ほど取り出して、順送りに仕次ぎすれば完全なのだから、県や国が予算手当して大規模に計画したらどうかと思うが。


『百年古酒へ仕次ぎ再開 提唱者・土屋さん遺志継ぎ 「泡盛文化を継承」
2019
215 05:30

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22
年目を迎えた泡盛の原酒に、新酒を入れて仕次ぎをする参加者=11日、糸満市のまさひろ酒造

【糸満】県泡盛同好会副会長などを務めた故・土屋實幸さん(享年73)を中心に1997年から始まった「泡盛百年古酒造り」の仕次ぎが11日、糸満市西崎のまさひろ酒造であった。仕次ぎは土屋さんを中心に続けていたが、2015年3月に亡くなった後、中断していた。同日は泡盛百年古酒造りの賛同者らが集まり、「泡盛文化と土屋さんの思いをつなぎ、百年古酒を完成させよう」と、22年の原酒に新酒を注ぎ、4年ぶりに仕次ぎを再開させた。

土屋さんは、那覇市安里の栄町にある泡盛と琉球料理の店「うりずん」のオーナーで、県泡盛同好会副会長も務めていた。戦前まで存在した泡盛百年古酒を「今からでも造ってみよう」と賛同者を募り、97年に三石甕(がめ)5本分を造った。
土屋さんが亡くなった後、「土屋さんの思いと古酒造りを、ここで途絶えさせてはいけない」と仕次ぎの再開を計画したのは、泡盛百年古酒元年管理運営理事会の知念博理事長らだ。
「土屋さんから生前、『みんなから預かった財産を、どうにか百年守ってほしい』と、遺言のように言われていた」という知念理事長。「古酒造りは人と人をつなげる。彼の思いと一緒に、泡盛文化も継承したい」と話し、仕次ぎの前には22年育った古酒を参加者に振る舞った。
賛同者の一人である県泡盛同好会の上間信久会長は「22年で、まろやかでこくのある味に育っている。百年古酒造りには人のつながりが必要だ。これが完成すれば海外からも人が集まり、国の垣根を越えたつながりが生まれる」と話し、笑顔で成長途中の古酒を味わった。』
(琉球新報)



故土屋實幸氏は、那覇市の沖縄の泡盛・料理の名店「うりずん」の経営者だった。
2015年に73歳で亡くなられたが、その時の追悼文に百年古酒の話が書かれている。

『うりずんのお話』

http://urizun.okinawa/pg133.html




2019-02-27 (Wed)

2019/02/27  日記  観梅

2019/02/27   日記   観梅

2019/02/27 (水) 旧暦: 1月23日 祝日・節気:  日出: 6時14分 日没: 17時33分 月出: 0時47分 月没: 11時12分月齢: 22.25 干支: 乙未 六曜: 大安 九星: 二黒土星 今日のあれこれ: 観梅 「縮景園・梅見茶会2019」 https://youtu.be/XX17zm8uSPI 『梅見: 観梅、梅見茶屋 初春 梅...

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2019/02/27 (水) 旧暦: 123日 祝日・節気:  日出: 614分 日没: 1733分 月出: 047分 月没: 1112分月齢: 22.25 干支: 乙未 六曜: 大安 九星: 二黒土星


今日のあれこれ: 観梅


「縮景園・梅見茶会2019」


https://youtu.be/XX17zm8uSPI



『梅見: 観梅、梅見茶屋

初春

梅は奈良時代に日本へもたらされたとされる。
早春、百花に先立って咲く梅は、香りも高く気品がある。
見頃には、各所の梅林がにぎわう。』
(季語と歳時記)



観梅の俳句:


・観梅の富士快晴となりにけり  門伝史会


・観梅の床几とほくに濤の音  環順子


・観梅や人多けれど閑かなり  須賀敏子


庭の梅が白い花を咲かせ始めた。
北風の当たる寒い場所に植えられているので、いつも開花は遅い。
ぼんやりとした記憶では、この辺りでは桜の開花とそんなに離れていないような気がするが、今年は冬が温かかったのだろうか。
今年は桜の開花も意外に早いかもしれない。

何れにせよ、花がさくことは嬉しいことだ。

桜の前に梅も見ておきたい。



2019-02-26 (Tue)

2019/02/26   尾畠春夫氏 徒歩で大分への挑戦 断念

2019/02/26   尾畠春夫氏 徒歩で大分への挑戦 断念

尾畠氏が、徒歩で大分まで帰る79歳の挑戦を断念していた。 そろそろ愛知県に入る頃かと思っていたが、24日に娘夫婦の車で、大分に帰ったそうだ。 理由は、交通事故に因る死亡などの事故を回避するためだそうだ。 TVで放映していることもあって、道中行く先々で、多くの人が待っていて、握手・サイン・会話攻めに会う、律儀な尾畑氏は丁寧に歓迎する人たちに応える。 道路は...

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尾畠氏が、徒歩で大分まで帰る79歳の挑戦を断念していた。

そろそろ愛知県に入る頃かと思っていたが、24日に娘夫婦の車で、大分に帰ったそうだ。

理由は、交通事故に因る死亡などの事故を回避するためだそうだ。
TVで放映していることもあって、道中行く先々で、多くの人が待っていて、握手・サイン・会話攻めに会う、律儀な尾畑氏は丁寧に歓迎する人たちに応える。
道路は、車の停車が多くなり、交通渋滞を引き起こす可能性がある。
このまま続行すれば、危険なので、それを回避するために、心ならずも断念したそうだ。


『“スーパーボランティア”尾畠さん涙の断念…東京から大分まで歩く旅「人の命にはかえられない」
2/26(
) 19:03配信 東海テレビ

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FNN
の取材に応じる尾畠さん

“スーパーボランティア”として知られる尾畠春夫さんが東京から大分まで歩く旅に挑戦していたことはご存知の方も多いと思います。

静岡から愛知にまもなく入るということで取材をしたところ、意外な場所にその姿がありました。

一人でリヤカーを引き、歩き続けるスーパーボランティア尾畠春夫さん、79歳。

1月19日、東京を出発した後、大分の自宅までのおよそ1100キロをテントで寝泊まりしながら旅を続けてきました。

尾畠さんは、歩いているとのウワサを聞きつけ集まった住民たちが求めるサインや写真にも…。

尾畠さん:
「はい、お待たせしました」

住民:
「ありがとうございます」

尾畠さん:
「お次の方どうぞ」

時間をかけながら、“尾畠スマイル”で丁寧に対応します。中には、尾畠さんと会えて涙を流す男性も…。

感涙した男性:
「やっぱ感動しました。抱きしめてもらった時の力強さはちょっと(経験したこと)ないですね。それに感動しました」

リヤカーは、住民達から貰った差し入れが山積みに…。

尾畠さん:
「楽しみはみなさんとの出会い。一期一会ですかね。みなさんとたくさんお話をさせていただきたい」

そんな中、まもなく尾畠さんが愛知県にやってくるとの情報が。そこで…。

(記者リポート)
「愛知県豊橋市です。スーパーボランティア尾畠さんがまもなく静岡を横断してこちらの方にやってくるということです」

東海テレビの取材班が向かったのは、静岡と愛知の県境。

(記者リポート)
「静岡との県境に着きました。小さな川をはさんで東側が静岡、西側が愛知ということでこのあたりで尾畠さんを迎え入れたいと思います」

御年79歳…。尾畠さんの足取りを止めないよう、あくまでじっと待つことに。

(記者リポート)
「けっこう車通りはあるんですが、歩く人の姿はまったく見られませんね…」

リアルタイムな情報をつかむため、ツイッターでも検索してみますが、有力な手掛かりは得られません…。実は尾畠さんの姿が、24日から確認できなくなっていたんです。

そんな中、大分・日出町で25日、FNNの取材班が尾畠さんに接触することができました。尾畠さんは、すでに大分の自宅に帰っていたんです。

尾畠さん:
「帰ってきたばっかりでな。ちょっと寝てから休憩すりゃいいのにと思うかもしれんけど、次のボランティアで使うものを準備したり目についたことをすぐせんと気が済まん」

次のボランティアに向け、準備を整えていました。

尾畠さん:
「体力的な疲れはないけどね。精神的な疲れはなかなか抜けないね」

“精神的な疲れ”…一体何があったのでしょうか。

Q.
いつ大分に戻ったんですか?

尾畠さん:「24日の午後。日曜日に歩いたら地元の方やらが通行人が集まってるのを見て、車を左側にずっと止めて、ハザードをつけて交通渋滞になって。いつ事故が起きてもおかしくないなと思って、今回はここで一応旅を打ち切って身を引いた方がいいなと思って。だから誰にも知らせずにスッと身を引いたんです」

静岡県内を歩き続けた尾畠さんを一目見ようと住民たちが次第に殺到し、警察も出動する騒ぎに…。見物に来た人たちが事故に巻き込まれてはいけないという思いから、志半ばで旅を断念したのでした。

娘夫婦の車に乗せてもらい大分まで戻ったという尾畠さん、家の中にはリヤカーに積んでいたたくさんの差し入れが…。

尾畠さん:
「皆さんからたくさん支援物資やお声をいっぱいいただいて、身に余ることをいっぱいしてもらって、感謝の気持ちでいっぱいですけど。人の命にはかえられんから、人の道、仁義として(人命を)守るべきやなって。皆さんからもらった…励ましの言葉をもらったのに…途中でもうやめて逃げ帰ったみたいな状態だったけど。途中でやめてしまって本当に申し訳ないなって気持ちでいっぱいだけどね。私は受けた恩は絶対忘れないから必ずなんかの形で、恩返しはさせてもらいたいなと思ってます」

(東海テレビ)


TV
の放映下で、大分まで歩き続けることは困難だと思う。
何十人何百人の人が待ち構えていたら、その応接時間だけで終わってしまい、1歩も進めないことになる。
事故を回避するために、断念されたことは、小畑さんらしい決断だと思う。
また、別の形で全国の困っている人や悩んでいる人を元気づけていただく様希望する。



2019-02-26 (Tue)

2019/02/26  日記  野焼

2019/02/26  日記  野焼

2019/02/26 (火) 旧暦: 1月22日 祝日・節気: 下弦 日出: 6時15分日没: 17時32分 月出: ---- 月没: 10時31分月齢: 21.25 干支: 甲午 六曜: 仏滅 九星: 一白水星 今日のあれこれ: 野焼 「2019年「秋吉台の山焼き」日本最大規模 2月17日」 https://youtu.be/dDGIHg1nPi4 『野焼く(のやく) 初春 子季語...

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2019/02/26 (火) 旧暦: 122日 祝日・節気: 下弦 日出: 615分日没: 1732分 月出: ---- 月没: 1031分月齢: 21.25 干支: 甲午 六曜: 仏滅 九星: 一白水星


今日のあれこれ: 野焼


2019年「秋吉台の山焼き」日本最大規模 217日」


https://youtu.be/dDGIHg1nPi4



『野焼く(のやく) 初春

子季語: 野焼、堤焼く、野火、草焼く
関連季語:
解説: 春先に野原の枯草を焼くこと。草萌えをよくし害虫を駆除するため、山、畑、野、畦、芝などを焼く。その灰は肥料となる。
来歴: 『花火草』(寛永13年、1636年)に所出。
文学での言及: おもしろき野をばな焼きそ古草に新草まじり生ひは生ふるがに 東歌『万葉集』
春日野は今日はな焼きそ若草のつまもこもれり我もこもれり よみ人しらず『古今集』
』(季語と歳時記)



野焼の俳句:


・阿蘇野焼太古の火色幾うねり  渡辺純


・火が風を風が火を呼ぶ野焼かな  河野美奇


・煙より低く野焼の勢子走る 稲畑汀子


・焔迫れば草薙ぐ鎌よ野焼守 杉田久女


・夕映えの秋吉台の野焼かな  中川浩子



阿蘇の山焼きは有名だが、秋吉台の山焼きも大規模で、イベントも行われており、見物する価値がありそうだ。

大規模な山焼き・野焼きは事故が起きることが在り、火勢や方向を管理しながら安全に終了することが求められる。
野焼守とか勢子とか呼ばれる人たちが風や火を見極めながら走り回って安全を守ってくれている。
稲畑も久女も背を屈め走り回りながら奮闘する漢の姿を火の中に見届けている。

無事に野焼きが終われば、褐色の大地が黒々と広がる。
やがて、黒の中から新しい芽が顔を出し、遠近に点在する緑の点は、次第に空に伸び横に広がり、黒を覆い尽くして緑の草原に変えてしまう。

野焼きは人類が自然の火事から学び取ったものだろうが、自然の摂理に則った合理的な行為だ。

山焼き・野焼きが終われば、春は駆け足でやって来る。



2019-02-25 (Mon)

2019/02/25  日記  深良用水と「歴史の真実」

2019/02/25  日記  深良用水と「歴史の真実」

2019/02/25 (月) 旧暦: 1月21日 祝日・節気:  日出: 6時16分 日没: 17時31分 月出: 23時47分 月没: 9時53分月齢: 20.25 干支: 癸巳 六曜: 先負 九星: 九紫火星 今日のあれこれ: 深良用水と「歴史の真実」 (深良用水の隧道の出口 裾野市HP http://www.city.susono.shizuoka.jp/kanko/2/4/2/3164.html より転載) 「深良用水水中動画...

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2019/02/25 (月) 旧暦: 121日 祝日・節気:  日出: 616分 日没: 1731分 月出: 2347分 月没: 953分月齢: 20.25 干支: 癸巳 六曜: 先負 九星: 九紫火星


今日のあれこれ: 深良用水と「歴史の真実」

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深良用水の隧道の出口
裾野市HP
http://www.city.susono.shizuoka.jp/kanko/2/4/2/3164.html
より転載


「深良用水水中動画(裾野市)」


https://youtu.be/PbHOJsdQp6M



2
25日は、1670(寛文10)年深良用水の難工事が終わった日である。

深良用水は、湖尻峠に約1200メートルのトンネルを掘って、芦ノ湖の水を富士山麓の村々に給水するために造られた灌漑用水であり、350年後の現在でも機能を失っておらず、当時の日本の土木工事技術水準の高さを示している。2014年には
「世界かんがい施設遺産」に登録されている。


深良用水は、現在も目の前に存在し流れている。
その存在を疑う事はできない真実である。
しかし、その造られた由来や経緯など歴史上の真実となると話は違ってくる。

現在の用水の管理者である裾野市のHPでは、次のように書いている。
http://www.city.susono.shizuoka.jp/kanko/2/4/2/3164.html

『芦ノ湖の水を静岡県側へ流すために、1666年から約4年の歳月をかけ湖尻峠の下に掘られたトンネル。全長1,280メートルにと、出会いに1メートル程の誤差しかなかったと言われ測量技術の精度の高さに驚かされる。この用水は、深良村の名主・大庭源之丞が幕府と小田原藩の許可の下、箱根権現の別当快長の理解と江戸浅草の商人・友野与右衛門の協力を得て完成。かんばつに苦しむ農民を救ったと言われている。』


農水省のHPでも次のように書いている。
http://www.maff.go.jp/j/nousin/sekkei/museum/m_kakuti/13_fukara/

『今から346余年前の寛文10年(1670年)四代将軍徳川家綱の時代、浅草の商人友野与左右衛門は、現在の静岡県裾野市深良の名主大庭源之丞の依頼を受け、水田の用水不足にあえぐ静岡県駿東地域(現在の御殿場市、裾野市、長泉町、清水町)の農民のために、約3年半の歳月と総工費約7,400両、延べ約84万人を投入して、神奈川県の芦ノ湖の水を静岡県裾野市へ導く、全長1,280m(高低差約10m)の水路トンネルを完成させました。
工事は両口から手掘りで行われたにもかかわらず、約1mの落差で結合しており、当時の驚くべき技術の高さを物語っています。』


しかし、Wikipediaの記述者は、違う説を唱えている。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B7%B1%E8%89%AF%E7%94%A8%E6%B0%B4

『箱根用水は、駿河國新風土記や駿河志料によると、小田原藩御厨代官所の小山源兵衛によって立案された。そして、稲葉家引き送り書(貞享三年)に記載されている江戸の町人四名の者達、即ち浅井佐次右衛門、友野与右衛門、須崎源右衛門、橋本山入らが請け負った町人請負の新田開発であった。掘抜き工事は、小田原藩用水奉行小山源兵衛の指揮のもとに寛文六年七月に始まり、同十年四月に掘抜きが完成し、同十一年五月に初めて通水し、翌十二年五月になって十分な水量の用水が、芦ノ湖より深良村へ流下するようになった。今まで箱根用水の御発起と、伝承されてきた深良村名主大庭源之丞であったが、実際は箱根用水の成立には全く無関係であった。』

小田原藩による町人請負を利用した新田開発のための用水工事であり、名主の大庭源之丞は無関係であると言う主張である。

そして、明治に入り、明治政府の富国強兵政策を背景に、水利権を争う静岡県と神奈川県の争いが1896年(明治29年)に起き、訴訟になった。
1898
年(明治31年)に、大審院判決により、静岡県の深良村外六ケ村水利組合が勝訴したが、その裁判過程で静岡県側に立った多くの偽造文書が作成され、歴史の改ざんが行われたと記述している。

また、それは水力発電を進める明治政府の国策が背景に在り、紛争に介入した富田鉄之助は、『実は東京水力電気という電力会社の中心人物で、箱根用水を水力発電として利用する事を自ら計画していた』と書いている。


町人請負の中心人物であった友野
與右衛門のその後についても、歴史の闇のような側面が存在する。
工事完成後、新田開発が計画通り進まなかったために、水利権の利用料が集まらず経営が苦しくなった。與右衛門は100両を横領したとの科を問われ、幕府の命によって江戸へ送り返され、鈴ヶ森で打首になったと伝えられている。


「箱根用水と友野与右衛門」で泉秀樹氏は以下のように書いている。
https://www.tkc.co.jp/kaze/backnum2002/koramu11.html

『与右衛門ら元締たちは破産状態になってわずかな金を横領した料で処刑されたというが、その後の行方も死に方もわからない。
五代将軍・綱吉は貞享4年(1687)に町人請負新田の停止、幕府年貢総決済の命令を出している。幕府の方針は国役普請や諸大名に経費を負担させる手伝普請に転換してゆく過渡期にあった。町人が中間で利益を抜く請負は士農工商の身分制度下では不都合だったから闇に葬られたのかもしれない。』

その後、1713年(正徳元年)に、用水を利用できる百姓たちは、建設した元締たちを供養するために芦ノ湖水神社を作り友野与右衛門たちを祀っている。
伝えられている脇指は友野与右衛門のものとされる。


そして、現在も芦ノ湖湖水神社はそのまま在り、深良用水は用水として、また電力発電用としても流れ続けている。






2019-02-24 (Sun)

2019/02/24  日記  春浅し

2019/02/24  日記  春浅し

2019/02/24 (日) 旧暦: 1月20日 祝日・節気:  日出: 6時18分 日没: 17時30分 月出: 22時44分 月没: 9時17分月齢: 19.25 干支: 壬辰 六曜: 友引 九星: 八白土星 今日のあれこれ: 春浅し (2013年2月 雨の浅草さんぽ 浅草 旅行記 https://4travel.jp/travelogue/10905345 より転載) ...

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2019/02/24 (日) 旧暦: 120日 祝日・節気:  日出: 618分 日没: 1730分 月出: 2244分 月没: 917分月齢: 19.25 干支: 壬辰 六曜: 友引 九星: 八白土星


今日のあれこれ: 春浅し


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20132月 雨の浅草さんぽ
浅草 旅行記
https://4travel.jp/travelogue/10905345
より転載)



『春浅し(はるあさし) 初春

子季語: 浅き春、春淡し、浅春
関連季語:
解説: 立春をすぎたのに、まだ春めいていない感じをいう。暖かいところでは梅が咲き、目白などが飛び交っているが、東北の日本海側などではまだ厚い雪に覆われている。風も冷たく、時には厳寒のころの気温に戻ったりもする。雪の中から蕗の薹を見つけるのもこのころ。
「早春」よりも主観の入った季語と言えよう。』
(季語と歳時記)




春浅しの俳句:


・雨降りて雷門の春浅し  矢嶋みつ江


・客を待つ回転木馬春浅し  中島隆


・奇なる夢知る術もなき浅き春  桑垣信子


・看取りとは尽しきること春浅し  柴田朱美


・急逝を惜しまるる声春浅し  片岡良子


昨日は、風が強かった。
春一番と言っても良いような風の吹き方だった。
昨日は事情があって、人気店の行列に並ぶことになってしまった。
風に背を向けて防寒コートの襟を立ててるのだが、それでも日が落ち、衰えることのない風は身体から温かさを奪って行く。
寒い戸外に1時間風に吹かれているうちに声も枯れてきた。
そして、漸く順番が回ってきた。

今日は風も収まり、春らしくなった。
3
月並の暖かさと予報士は話している。
だが、早春のこの季節は、日陰や日暮れ後はまだ寒い。
気を抜くと体調を崩す危険もある。

浅い春、まだまだ気を抜くことは出来ないが、看取りの世界にも春は来るだろう。

急逝ではなく、大往生だが、日本文学の世界への紹介に人生を費やしてこられたドナルド・キーン氏がお亡くなりになった。
ご冥福をお祈りしたい。



2019-02-23 (Sat)

2019/02/23  日記 さより

2019/02/23  日記 さより

2019/02/23 (土) 旧暦:1月19日 祝日・節気: 日出:6時19分 日没:17時29分 月出:21時39分 月没:8時42分 月齢:18.25 干支: 辛卯 六曜: 先勝 九星: 七赤金星 今日のあれこれ: 鱵(さより) 「鱵(さより)のさばき方- How to filet Halfbeak -|日本さばけるプロジェクト」 https://youtu.be/ND9VGLfv6MU 『...

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2019/02/23 (土) 旧暦:119日 祝日・節気: 日出:619分 日没:1729分 月出:2139分 月没:842分 月齢:18.25 干支: 辛卯 六曜: 先勝 九星: 七赤金星


今日のあれこれ: 鱵(さより)


「鱵(さより)のさばき方- How to filet Halfbeak -|日本さばけるプロジェクト」


https://youtu.be/ND9VGLfv6MU



『鱵(さより) 三春

子季語: 針嘴魚、竹魚、細魚、水針魚、針魚、さいより、ながいわし、鱵舟
関連季語:       
解説: さよりは、竹魚、細魚、針魚とも書き、身がほっそりとした魚。旬は春の産卵期。身は淡白で、刺身、焼き物、干物などにする。
来歴: 『改正月令博物筌』(文化5年、1808年)に所出。
文学での言及:
実証的見解: サヨリはサヨリ科サヨリ属の硬骨魚で、北海道南部以南の日本各地沿岸の浅いところに棲息する。体形は細長く、下顎は上顎よりも長い。背は淡い青緑色をしてをり腹は銀白。体長は二十センチから三十センチくらいで、四十センチをこえるものもある。プランクトンを食べ、春の産卵期には沿岸の藻場に群れる。』
(季語と歳時記)



さよりの俳句:


・さより舟東京湾に雨走る  岡本一路


・沖船の余波たたみくるさより汲む 大木さつき


・群れゐてもさより一匹づつ光る  内山花葉



ランチに食べた天ぷら定食に白身の魚が入っていた。
訊いてみるとさよりだった。

鮮度が良ければ、美しい白身は天ぷらよりも刺し身でいただきたいものだ。
合わせるなら、切れの良い吟醸酒が良い。

さよりが日常の食の中に登場することは、もう春なのだと言われていると考えてよいだろう。

風は強い一日だったが、日差しは強く春を感じさせた。
加えてさよりもそう教えてくれた。

東京湾も綺麗になって、さより漁が行われているのだろうか。



2019-02-22 (Fri)

2019/02/22  杉本昌隆七段が八段昇段を決めた

2019/02/22  杉本昌隆七段が八段昇段を決めた

先に行われた順位戦C級の昇級がかかった試合には、杉本師匠も藤井聡太七段も負けてしまい、大方はがっかりした。 その後、藤井七段は朝日杯の連覇を達成し、落ち込むどころか一皮むけてパワーアップした事を感じさせファンを安心させた。 一方の杉本師匠も負けてはいなかった。 今日行われた対局に勝ち、七段昇段後公式戦190勝を達成し、八段昇段条件を満たした。 ...

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先に行われた順位戦C級の昇級がかかった試合には、杉本師匠も藤井聡太七段も負けてしまい、大方はがっかりした。

その後、藤井七段は朝日杯の連覇を達成し、落ち込むどころか一皮むけてパワーアップした事を感じさせファンを安心させた。

一方の杉本師匠も負けてはいなかった。
今日行われた対局に勝ち、七段昇段後公式戦190勝を達成し、八段昇段条件を満たした。

藤井七段の活躍も杉本七段の指導と愛情があってこそなので、この昇段は良かった。
杉本新八段も、まだまだ上を目指して頑張っている。その姿を見れば藤井七段も思う存分活躍ができる。

名古屋の将棋界を二人で引っ張って行ってほしいと思う。


『藤井七段の師匠・杉本昌隆七段、弟子より早く八段に昇段
2019/02/22 17:49
朝日新聞

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将棋棋士の杉本昌隆さん
(
朝日新聞)

将棋の高校生棋士、藤井聡太(そうた)七段(16)の師匠にあたる杉本昌隆七段(50)が22日に行われた対局に勝ち、八段への昇段を決めた。「七段昇段後、公式戦190勝」という昇段の条件を満たしたため。昇段は同日付。弟子の藤井七段よりも早く八段に昇り、師匠の貫禄を示した。

杉本新八段は名古屋市出身。故板谷進九段門下。1990年10月、四段に昇段し、プロデビュー。95年12月、五段昇段。2000年7月、六段昇段。06年2月に七段昇段。四段から七段へは15年余り、七段から八段へは13年がかりで、昇段を果たした。

弟子の藤井七段はスピード昇段。16年10月1日付で四段昇段、18年2月1日に五段昇段、同年2月17日に六段昇段、同年5月18日に七段に昇段した。プロ入り後、1年7カ月余りで四段から3回昇段して七段まで駆け上がった。

七段から八段へ昇段するには「七段昇段後、公式戦190勝」のほかに「(名人戦の予選にあたる)順位戦でA級昇級」「竜王位1期獲得」「タイトル2期獲得」という条件がある。

藤井七段が、いつ、どんな形で八段に昇段するかも注目されている。

終局後、記者の質問に対し、杉本新八段は「師匠の威厳を見せられたかなといったところでしょうか。(藤井七段には)早く追いついて欲しいなという気がします」と話した。また、日本将棋連盟を通じて「子どもの頃、将棋を覚えて棋士を志した時から、八段昇段は目標でした。これからも弟子に負けないように勝ち星を積み上げていきたいです」とコメントした。

また、師匠の昇段を受けて藤井七段は「八段昇段おめでとうございます。対局や普及に全力で取り組む師匠を尊敬しています。これからもますますご活躍されることを祈念しています」とのコメントを発表した。(佐藤圭司)』
(朝日新聞)




2019-02-22 (Fri)

2019/02/22  日記  風生忌

2019/02/22  日記  風生忌

2019/02/22 (金) 旧暦:1月18日 祝日・節気: 日出:6時20分 日没:17時29分 月出:20時32分 月没:8時06分 月齢:17.25 干支: 庚寅 六曜: 赤口 九星: 六白金星 今日のあれこれ: 風生忌(ふうせいき) (山茱萸の花 トッコス爺の身近な花・虫・鳥 撮り http://dojiwo.blog93.fc2.com/blog-entry-2911.html より転載) 風生忌: 2...

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2019/02/22 (金) 旧暦:118日 祝日・節気: 日出:620分 日没:1729分 月出:2032分 月没:806分 月齢:17.25 干支: 庚寅 六曜: 赤口 九星: 六白金星


今日のあれこれ: 風生忌(ふうせいき)

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(山茱萸の花
トッコス爺の身近な花・虫・鳥 撮り
http://dojiwo.blog93.fc2.com/blog-entry-2911.html
より転載)


風生忌:
2
22日は俳人富安風生の命日である。
1979
年(昭和54年)に亡くなっている。
風生は最晩年に

・九十五齢とは後生極楽春の風 富安風生

と詠んでいる。
人生も辞世の句も大往生であった。
九十五は数えの話だ。



風生忌の俳句:


・空青く山茱萸が咲き風生忌 浅野敏夫


先日、愛知県図書館に行って郷土資料を探していた時、棚に富安風生に関する図書が数多く並べられていた。
風生が愛知県に縁のある人物だと初めて知った。

調べてみると、愛知県八名郡、今の豊川市生まれで、旧制の時習館中学卒業まで愛知県に暮らしていた。
その後、一高、東大、逓信省に進み、全国を転々とすることになった。

風生忌の俳句はそれなりに詠まれている。
個人的な感慨を詠んだものが多い。

ここでは、植物が好きだった風生に因んで
早春の花と空を背景にしたものを選んでみた。



【データ】

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富安風生 Wiki
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AF%8C%E5%AE%89%E9%A2%A8%E7%94%9F



「風生忌」 俳句俳話ノート
http://nobu-haiku.cocolog-nifty.com/haiwanoto/2006/02/post_31bf.html

風生の代表句が簡潔に紹介されている。




2019-02-21 (Thu)

2019/02/21  日記  片栗の花

2019/02/21  日記  片栗の花

2019/02/21 (木) 旧暦: 1月17日 祝日・節気:  日出: 6時21分 日没: 17時28分 月出: 19時22分 月没: 7時29分 月齢: 16.25 干支: 己丑 六曜: 大安 九星: 五黄土星 今日のあれこれ: 片栗の花 『片倉城址公園 「カタクリの花 」』 https://youtu.be/_HbiwyaMEEA 『カタクリ(片栗、学名:Erythronium japonicum Decne.)は、ユリ科カタクリ属に属する多年草。古語では「堅香子(かたかご)」と呼ばれていた[1...

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2019/02/21 (木) 旧暦: 117 祝日・節気:  日出: 621 日没: 1728 月出: 1922 月没: 729 月齢: 16.25 干支: 己丑 六曜: 大安 九星: 五黄土星


今日のあれこれ: 片栗の花


『片倉城址公園 「カタクリの花 」』


https://youtu.be/_HbiwyaMEEA



『カタクリ(片栗、学名:Erythronium japonicum Decne.)は、ユリ科カタクリ属に属する多年草。古語では「堅香子(かたかご)」と呼ばれていた[1]

特徴
雪解け後に落葉樹林の林床で真っ先にカタクリやニリンソウなどが葉と茎を伸ばし花を咲かせる。その後枯れて地上部の姿が消える。
早春に10 cm程の花茎を伸ばし、薄紫から桃色の花を先端に一つ下向きに咲かせる。蕾をもった個体は芽が地上に出てから10日程で開花する[2]。花茎の下部に通常2枚の葉があり、幅2.5-6.5 cm程の長楕円形の葉には暗紫色の模様がある。地域によっては模様がないものもある。開花時期は4-6月で、花被片と雄しべは6[3]。雄蕊は長短3本ずつあり、葯は暗紫色。長い雄蕊の葯は短いものより外側にあり、先に成熟して裂開する[4]。雌蕊の花柱はわずかに3裂している。地上に葉を展開すると同時に開花する。日中に花に日が当たると、花被片が開き反り返る。日差しがない日は終日花が閉じたままである[5]。開花後は3室からなる果実が出来、各室には数個-20程の胚珠が出来る。平均で60%程の胚珠が種子となる[6]。胚珠は長さ2 mmほどの長楕円形である。染色体は大型で2n=24である[7]

早春に地上部に展開し、その後葉や茎は枯れてしまう。地上に姿を現す期間は45週間程度で、群落での開花期間は2週間程と短い[1]。このため、ニリンソウなど同様の植物とともに「スプリング・エフェメラル」(春の妖精)と呼ばれている[5][8]。種子にはアリが好む薄黄色のエライオソームという物質が付いており、アリに拾われることによって生育地を広げている(同様の例はスミレなどにも見られる)。
暗紫色の模様の葉と出始めの蕾開花直前の蕾    雌蕊の周りに6本の雄蕊             3室からなる果実
地下での挙動
5
月中旬から9月末までは、地下で休眠状態となる。最大30 cm程の深さにある長さ5-6 cmの筒状楕円形の鱗茎は、10月下旬ごろに発根し始める[1]。雪解けを待って、地上に糸のような細い葉を伸ばす。
...
利用
かつてはこの鱗茎から抽出したデンプンを片栗粉として調理に用いていた。精製量がごくわずかであるため、近年は片栗粉にはジャガイモやサツマイモから抽出したデンプン粉が用いられている[16]。若葉を茹でて、山菜として食されることがある[17]。鑑賞用の山野草として、カタクリの球根が販売されている。日本各地の群生地では、春の開花時期に合わせて「カタクリ祭り」などが開催されている[18]
』(Wikipedia



片栗の花の俳句:


・かたくりの花や風呼ぶ奥武蔵  小山繁子


・かたくりや音こまやかな山の水  屋代弧月


・かたくりの花弁跳ね上ぐ地の息吹  隅田恵子



桜の開花予報が出始めた。
雪、雪と言っていたら、花、花の季節も近づいている。
愛知県の桜の開花予想は、321日、平年より5日早いそうだ。

冬は峠を越したが、春はまだ先の頃、山の斜面に薄紫の花を咲かせる片栗。
早春の自然を彩る花だ。

雪が雨に変わり土の色が黒々と色を増すと植物は芽を伸ばし花を咲かせる。
眼には見えないところで、土に春が生まれ湧き上がってくる。花たちは一斉に鯨波の声を上げる。
群生の片栗はそんな風情だ。





2019-02-20 (Wed)

2019/02/20  日記  春一番

2019/02/20  日記  春一番

2019/02/20 (水) 旧暦: 1月16日 祝日・節気: 望 日出: 6時22分 日没: 17時27分 月出: 18時10分 月没: 6時48分 月齢: 15.25 干支: 戊子 六曜: 仏滅 九星: 四緑木星 今日のあれこれ: 春一番 「【全国の天気】九州、四国で春一番 一気に暖かく・・・(19/02/19)」 https://youtu.be/JFjBuctftrE 『きょう19日、九州北部地方で春一番が吹きました。 ...

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2019/02/20 (水) 旧暦: 116 祝日・節気: 日出: 622 日没: 1727 月出: 1810 月没: 648 月齢: 15.25 干支: 戊子 六曜: 仏滅 九星: 四緑木星


今日のあれこれ: 春一番


「【全国の天気】九州、四国で春一番 一気に暖かく・・・(19/02/19)


https://youtu.be/JFjBuctftrE

『きょう19日、九州北部地方で春一番が吹きました。

南風強まる
きょう19日、低気圧が対馬海峡にあって、東へ進んでいます。九州北部地方では南よりの風が強まり、気温が上がりました。福岡管区気象台は15時、九州北部地方に春一番が吹いたと発表しました。昨年は214日でした。

15
時までの最大瞬間風速と最高気温は以下の通りです。
福岡市 南東の風 14.5m/s 227
下関市 東南東の風 15.4m/s 148
長崎市 南西の風 16.0m/s 190

九州北部地方の春一番の条件
九州北部の春一番の条件は以下の通りです。
・立春から春分まで
・南よりの風、最大風速7メートル以上
・最高気温が前日より高くなる』
tenki.jp



『春一番(はるいちばん) 仲春
子季語: 春一、春二番、春三番、春四番
関連季語: 春疾風
解説: 立春後、はじめて吹く強い南寄りの風。この風で草木の芽がほどけはじめ、春の本格的な訪れとなる。もともとは漁師言葉である。
来歴:   
文学での言及:  
実証的見解: 立春から春分までの間に、日本海を進む低気圧に向かって、太平洋上の高気圧から吹き込む強い風が春一番である。毎年きまって吹くわけではなく、「春一番観測なし」の年もある。春一番のあと同様に吹く風は、「春二番」「春三番」と呼ぶ。』
(季語と歳時記)



春一番の俳句:


・壱岐白く丸く沸き立つ春一番  吉村摂護


・春一番近江は水のいろを立て  山尾玉藻


・春一番鎌倉街道まつしぐら  小林清彦


・荒神を祀りたる宮春一番  黒住康晴



・春一番隠れし塵を散らしけり  三角よね子



昨日、北九州では春一番が吹いたそうだ。
春一番は、地域ごとに吹く日が異なる。
春一番の吹く様子も壱岐の島、琵琶湖、関東ではそれぞれ異なって、個性的だ。

東海地方は今年はいつだろうか。
以前、常滑の澤田酒造の蔵開きに行った日、猛烈な風が吹いたことがあった。あれは春一番に違いない。
その例に倣えば、今年の蔵開きは23,24日の土日だから、その辺りになるのだが...


春といえば穏やかな風に温かい陽の光。
しかし、春一番はそうではない、嵐である。
春は名のみの暴風だ。

お寺に仁王様が、神社に荒神様が居はします。
柔和なお顔の仏様や慈悲深い神様だけではない。
世の中の汚れたもの、心の中の邪悪なものを追い払うには、怖ろしい顔をした仏様、神様が必要だ。

春一番は、怖ろしい嵐だが、街の枯れ葉の屑や空気の塵を吹き払ってくれる、春一番が通り過ぎれば、街も空気も昨日とは違って、驚くばかりに清潔に美しくなっている。

もの皆、時に荒れることも必要だ。




2019-02-19 (Tue)

2019/02/19  日記  雨水

2019/02/19  日記  雨水

2019/02/19 (火) 旧暦: 1月15日 祝日・節気: 雨水 日出: 6時24分 日没: 17時26分 月出: 16時57分 月没: 6時02分 月齢: 14.25 干支: 丁亥 六曜: 先負 九星: 三碧木星 今日のあれこれ: 雨水 (ゴボウの芽 僕の農場 ブログ http://nongtruongcuaem.cooklog.net/%E3%82%B4%E3%83%9C%E3%82%A6/%E3%82%B4%E3%83%9C%E3%82%A6%E3%81%AE%E8%8A%BD%E3%81%8C%E5%87%BA%E...

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2019/02/19 (火) 旧暦: 115 祝日・節気: 雨水 日出: 624 日没: 1726 月出: 1657 月没: 602 月齢: 14.25 干支: 丁亥 六曜: 先負 九星: 三碧木星


今日のあれこれ: 雨水

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(ゴボウの芽
僕の農場 ブログ
http://nongtruongcuaem.cooklog.net/%E3%82%B4%E3%83%9C%E3%82%A6/%E3%82%B4%E3%83%9C%E3%82%A6%E3%81%AE%E8%8A%BD%E3%81%8C%E5%87%BA%E3%81%BE%E3%81%97%E3%81%9F
より転載)



『雨水(うすい)は、二十四節気の第2。正月中(通常旧暦1月内)。

現在広まっている定気法では太陽黄経が330度のときで219日ごろ[1]。暦ではそれが起こる日だが、天文学ではその瞬間とする。恒気法では冬至から1/6年(約60.87日)後で220日ごろ。

期間としての意味もあり、この日から、次の節気の啓蟄前日までである。

西洋占星術では雨水を双魚宮(うお座)の始まりとする。

季節
空から降るものが雪から雨に変わり、雪が溶け始めるころ。『暦便覧』には「陽気地上に発し、雪氷とけて雨水となればなり」と記されている。実際は積雪のピークであり、それゆえ、この時節から寒さも峠を越え、衰退し始めると見ることもできる。

春一番が吹き、鶯の鳴き声が聞こえ始める地域もある。

昔から農耕の準備を始める目安とされてきた。
...』
Wikipedia



雨水の俳句:


・土に囲ふ牛蒡芽を出す雨水かな  滝浪紀久子


・落ちてゐし種ふくらめる雨水かな 滝沢伊代次


・旅に出て少しはなやぎ雨水の日 石井英子



気温は高くなったり低くなったり定まらない。
暖かかったり寒かったりで、日替わりで季節が変わる。

今日は雨で、冷たい雨が降った。
北風が刺すような寒さとは違い、足元から寒さが忍び寄ってくるような寒さだった。

お天気は転変を繰り返しているが、暦の上では自然は定められた道筋を歩いている。
今日は雨水。

土の中で春を待っている種や芽に、雨水は水を届ける。
そろそろ春だよ、準備は良いかいと。

そう考えると、今日の冷たい雨水も石井のように華やいだ気持ちで見ることができる。



2019-02-18 (Mon)

2019/02/18  藤井聡太七段 渡辺明棋王を破って朝日杯連覇

2019/02/18  藤井聡太七段 渡辺明棋王を破って朝日杯連覇

昨年はダークホースで気がついたら優勝していた感があったが、今年は本戦から参加で、マークされていた。 しかし、実力者揃いの本戦を勝ち抜いて優勝した。 特に、決勝は今最も強いと言える渡辺明棋王を圧倒しての勝利だった。 最早、早指しでは藤井七段が最も強い事を世の中に示したと言える。 『絶好調だった“永世二冠”渡辺明棋王に勝利 トップ棋士を次々に倒す藤井聡太七段の...

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昨年はダークホースで気がついたら優勝していた感があったが、今年は本戦から参加で、マークされていた。

しかし、実力者揃いの本戦を勝ち抜いて優勝した。
特に、決勝は今最も強いと言える渡辺明棋王を圧倒しての勝利だった。
最早、早指しでは藤井七段が最も強い事を世の中に示したと言える。


『絶好調だった“永世二冠”渡辺明棋王に勝利 トップ棋士を次々に倒す藤井聡太七段の現在地
2019.02.17 08:30


216日の朝日杯将棋オープン戦で、藤井聡太七段(16)が昨年に続く優勝で、羽生善治九段(48)が2013年から3連覇して以来となる、史上2人目の朝日杯連覇を達成した。昨年も羽生九段、広瀬章人竜王(32、当時八段)、佐藤天彦名人(31)ら、将棋界のトップ中のトップを下して優勝したが、本戦から出場となった今年も順位戦A級棋士、朝日杯歴代優勝者、そしてタイトル通算20期を誇る超トップ棋士と、強豪たちに完勝といい内容で頂点まで駆け抜けた。果たして、藤井七段の棋界における立ち位置はどこまで上がっているのか。

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今期、朝日杯で倒したのは1回戦で稲葉陽八段(30)、2回戦で糸谷哲郎八段(30)がいずれもA級棋士。準決勝の行方尚史八段(45)は、朝日杯の第1回優勝者でタイトル挑戦経験もある。そして極め付きは、決勝の渡辺明棋王(34)だ。藤井七段は史上5人目の中学生棋士して話題になったが、その4人目が渡辺棋王。竜王位と棋王位でそれぞれ永世資格を持つ“永世二冠”で、タイトル通算20期は歴代5位に入っている。

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渡辺棋王にいたっては、実績だけではなく、今年度は絶好調だった。藤井七段に決勝で敗れるまで、直近20局はなんと191敗。しかも15連勝、敗れて直後に5連勝と、とにかく勝ちまくっていた。対局も「鬼の棲家」と称される順位戦B1組や、タイトル戦といったものが大半を占め、開催中の棋王戦五番勝負(20敗)、王将戦七番勝負(30敗)では、いずれもタイトルにあと1勝と迫っていた。力が衰えつつある“元トップ棋士”ならまだしも、現役バリバリのタイトルホルダーが、しかも絶好調だったにもかかわらず、藤井七段に完敗を喫したことは、昨年達成した史上最年少156カ月での棋戦優勝よりも、同じプロ棋士の中に走る衝撃は大きいかもしれない。

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改めて、今年度の藤井七段の成績と対戦相手を見てみれば、29連勝で沸きに沸いた1年目よりも、凄みを感じるものが浮かび上がってくる。今年度の成績は、広瀬竜王と勝利数でトップタイとなる407敗。勝率は、中原誠十六世名人が持つ最高記録0.8545478敗)に迫る.851で単独トップだ。昨年は61勝を上げ、勝率0.8356を記録したが、今年度は予選免除の棋戦もあり、順位戦もC1組に上がったことから、対戦相手のレベルが1ランク上がった。また、偶然にも対局前の振り駒で後手番となるケースが多く、今回の朝日杯では4局すべて後手番。今年度の全対局を見ても2/3が後手番だ。7敗のうち5敗は後手番で、巡り合わせ次第では29連勝に匹敵する連勝記録を打ち立てていた可能性すらある。

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ファンの間で愛用されている、棋士の現在の力を示す「レーティング」はいろいろあるが、藤井七段はトップ5に入っていることがほとんど。そのレーティングでもトップである渡辺棋王を破ったことからも、現在7人いるタイトルホルダー級の実力を兼ね備えていると言っても、過言ではない。少なくとも連覇を果たした朝日杯のような、若手有利とされる早指し棋戦では、もはや全棋士から「打倒藤井」とターゲットにされる存在になった。

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将棋ファン待望の藤井七段のタイトル獲得。現在、各棋戦で奮闘中だが、より近い将来に実現するだろうことを確信させる、そんな朝日杯連覇となった。
CAbemaTV
AbemaTV
https://abematimes.com/posts/5734577
より転載)



渡辺明棋王も自身のブログで、決勝の敗戦の反省と今後の藤井七段との勝負に対しての決意を述べている。


『朝日杯準決勝、決勝。
2019-02-16 |   
対局

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準決勝は千田六段戦。優勢ながら攻められて大変でしたが図の▲86桂ではっきりしました。以下は攻め合いでの1手勝ちで決勝へ。



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決勝、藤井七段戦。
図の△34歩に対して▲75銀と打つのが唯一のチャンスでしたが、全く気が付きませんでした。なので藤井七段は「図の1手前の△34歩では△75銀だった」という二回り上(こっちは▲75銀に気が付いてないので△34歩が疑問手なんて夢にも思わない)の反省をしていて、大盤解説で佐藤名人と二人掛かりでも先手が良くならなかったですね。
先手番で角換わりを拒否してまで作戦を主張して、相手の対策が十分ではない状況なら少なくとも「指し易い~やや有利」くらいにはなることが多いんですが(それが先手番の有利性でもある)
それを互角で乗り切られて、図の▲75銀しかチャンスが無い、なおかつこっちは全く気が付かないのに相手は全部読んでるってことがあるのかな、と()・・・
序盤も理解度が深いし、弱点が見当たらないんですが、たまには負けたり苦戦する将棋もあるはずなので、次回までにそれを研究したいと思います。』
(渡辺明ブログ
https://blog.goo.ne.jp/kishi-akira/e/8ed18a93f4c6bc7747504feaf27f8e50
より転載)


勝負の分岐点の「▲75銀と打つのが唯一のチャンス」の話は、素人の筆者には理解出来ないが、渡辺明棋王が気づかないのに藤井七段は読んでいたそうなので、そこが反省点と述べている。

今後長時間の対局の経験を積めば、藤井七段はA
級クラスの実力を発揮できることは間違いない。




2019-02-18 (Mon)

2019/02/18  日記  猫柳

2019/02/18  日記  猫柳

2019/02/18 (月) 旧暦: 1月14日 祝日・節気:  日出: 6時25分 日没: 17時25分 月出: 15時44分 月没: 5時11分 月齢: 13.25 干支: 丙戌 六曜: 友引 九星: 二黒土星 今日のあれこれ: 猫柳 (ナンでも図鑑(無料) http://nandemo-zukan.net/plant/p_detail.php?plant_id=5595 より転載 ) 『ネコヤナギ(猫柳、学名:Sal...

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2019/02/18 (月) 旧暦: 114 祝日・節気:  日出: 625 日没: 1725 月出: 1544 月没: 511 月齢: 13.25 干支: 丙戌 六曜: 友引 九星: 二黒土星


今日のあれこれ: 猫柳

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(ナンでも図鑑(無料)
http://nandemo-zukan.net/plant/p_detail.php?plant_id=5595
より転載




『ネコヤナギ(猫柳、学名:Salix gracilistyla)は、ヤナギ科ヤナギ属の落葉低木。山間部の渓流から町中の小川まで、広く川辺に自生する、ヤナギの1種である。ねこやなぎの花言葉は、「自由」。


北海道〜九州までの河川の水辺で見られ、早春に川辺で穂の出る姿は美しいものである。他のヤナギ類の開花よりも一足早く花を咲かせることから、春の訪れを告げる植物ともみなされている。暖かく湿潤な環境を好む。他のヤナギ類よりも水際に生育し、株元は水に浸かるところに育つ。根元からも枝を出し、水に浸ったところからは根を下ろして株が増える。葉は細い楕円形でつやがない。初夏には綿毛につつまれた種子を飛ばす。

花期は34月。雌雄異株で、雄株と雌株がそれぞれ雄花と雌花を咲かす。花の高さは3mほど。

銀白色の毛で目立つ花穂が特徴的であり、「ネコヤナギ」の和名はこれをネコの尾に見立てたことによる。花穂は生け花にもよく用いられる。

ネコヤナギの樹液はカブトムシやクワガタムシ、カナブン、スズメバチの好物である。
ネコヤナギを利用した護岸の緑化・環境保全技術が注目を集めている。』
Wikipedia



猫柳の俳句:


・九頭竜の岸に中洲に猫柳  辻川錫子


・堰越ゆる水ふくらめり猫柳  山本康夫


・一村の日のうらうらと猫柳  佐藤淑子


・紅き芽の並び初めけり猫柳  鎌倉喜久恵


・逆光に産毛きらめく猫柳  坂上香菜



今週から、暖かい日が続くらしい。
最低気温は低いが、日中は気温が3月、所によっては4月の気温並みになる。
放射冷却で明け方の気温は下がるので一日の寒暖差は大きくなるから体調管理は必要だ。

暖かい日が続けば、自然は敏感に反応する。
木々は蕾を膨らませ、早春が舞台の樹々は早々に活動する。

もこもこの猫柳は春先に似合っている。
俄に強さを増した陽の光に産毛を反射させる猫柳は可愛らしい春そのものだ。

水も猫柳も春の光の中で燦めいている。





2019-02-17 (Sun)

2019/02/17  日記  白子干

2019/02/17  日記  白子干

2019/02/17 (日) 旧暦: 1月13日 祝日・節気:  日出: 6時26分 日没: 17時24分 月出: 14時34分 月没: 4時14分 月齢: 12.25 干支: 乙酉 六曜: 先勝 九星: 一白水星     今日のあれこれ: 白子干     「唐津市肥前町駄竹で「ちりめんじゃこ」作り」   https://youtu.be/N99CZzgwpqc       『白子干: ちりめんじゃこ、ちりめん/白子   三春   カタクチイワシやマイワシの稚魚を塩水で茹でて乾したものを...

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2019/02/17 (日) 旧暦: 113 祝日・節気:  日出: 626 日没: 1724 月出: 1434 月没: 414 月齢: 12.25 干支: 乙酉 六曜: 先勝 九星: 一白水星

 

 

今日のあれこれ: 白子干

 

 

「唐津市肥前町駄竹で「ちりめんじゃこ」作り」

 

https://youtu.be/N99CZzgwpqc

 

 

 

『白子干: ちりめんじゃこ、ちりめん/白子

 

三春

 

カタクチイワシやマイワシの稚魚を塩水で茹でて乾したものをいう。稚魚が白いから白子干しといい、関西では「ちりめんじゃこ」とよばれ「縮緬雑魚」の意味を持つ。』

Wikipedia

 

 

 

白子干の俳句:

 

 

・一島の日和余さず白子干す  柴田近江

 

 

・海神の上機嫌なり白子干す  戸田春月

 

 

・久方の光の端に白子干す  柴田佐知子

 

 

 

日本語は、難しい。

白子と書くと、魚の精巣と稚魚と両方の意味があり、どちらか分からない。

話せば「しらこ」と「しらす」と違うので区別はつくのだが。

 

関西では、「しらす」より「ちりめんじゃこ」の方が一般的なので、間違いは起こらない。関東も同じようにすれば良いと思うのだが、なかなか難しい。

 

 

俳句では、「ちりめんじゃこ」は使いにくいので「しらす」の方が良いし、なかなか決め手がない。

 

風が少し丸くなり、光が温かさを感じさせる頃、海辺の街では茹で上げた稚魚を太陽の下に並べて乾燥させる。

この光景は、春が間近いことを感じさせる。

 

俳人たちも、その光景に太陽の恵みと新しい息吹の季節と、穏やかで平凡な暮らしの幸せを見つけている。

 

 

今日、17日は詩人茨木のり子の命日だ。

平成18年(2006年)217日に彼女は79年の人生の幕を下ろした。

 

季語「のり子忌」の例句を探したが見つからないので、「白子干」になった。

 

「のり子忌」の俳句を増やしたいと思って、1句作った。

 

 

・のり子忌の海辺の光白子干す

 

 

彼女は、今、日本海の見える鶴岡市の丘の上に夫君とともに眠っているそうだ。

 

2019-02-16 (Sat)

2019/02/16  日記  かまくら

2019/02/16  日記  かまくら

2019/02/16 (土) 旧暦: 1月12日 祝日・節気:  日出: 6時27分 日没: 17時23分 月出: 13時31分 月没: 3時12分 月齢: 11.25 干支: 甲申 六曜: 赤口 九星: 九紫火星 今日のあれこれ: かまくら (川北新報 https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201902/20190216_43006.html より転載) 『かまくらとは秋田県、新...

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2019/02/16 (土) 旧暦: 112 祝日・節気:  日出: 627 日没: 1723 月出: 1331 月没: 312 月齢: 11.25 干支: 甲申 六曜: 赤口 九星: 九紫火星


今日のあれこれ: かまくら


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(川北新報
https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201902/20190216_43006.html
より転載)




『かまくらとは秋田県、新潟県など日本の降雪地域に伝わる小正月の伝統行事。雪で作った「家」(雪洞)の中に祭壇を設け、水神を祀る。

一般には、伝統行事で作られるものに限らず、雪洞自体が「かまくら」と呼ばれる。また、新潟県の魚沼地方では、同様の雪洞や行事のことを「ほんやら洞」という。

かまくらの語源は、形が竃(かまど)に似ているから「竃蔵」であるとする説や、神の御座所「神座(かみくら)」が転じたものであるとする説などがある。


行事としての歴史
京都御所清涼殿で行われていた吉書焼きの左義長の遺風をうつしたものといわれ、鎌倉時代初期に二階堂氏がこの地方の地頭となった時に始まり、豊作祈願の火祭として続けられ、六郷のカマクラ行事の場合、現在の形が定着したのは江戸時代初期の頃といわれている。美郷町六郷のほか、秋田県内には仙北市(旧・角館町の火振りかまくら)や横手市などにも伝わっている。また、新潟県の魚沼地方では、「ほんやら洞」という同様の伝統行事が行われている。

秋田県のかまくら
横手のかまくらは、420年~450年の歴史がある、横手を代表するお祭り[1]。かまくら建造自体は祭礼ではなくあくまでも行事であり、1988年の昭和天皇病気療養時にも「自粛」せずに開催されている。一方で、横手の「雪まつり」(小正月行事)は、約280年の歴史があるとされている[1]「ぼんでん」とは不可分の祭礼である。

現在のような行事になったのは明治30年以降のことで、左義長の行事と水神を祀る行事が合わさり、さらに子供の行事となったものである。昭和11年(1936年)にこの地を訪れたドイツ人建築家ブルーノ・タウトが『日本美の再発見』の中で、子供たちが雪洞の中に祭壇を設けて水神を祀り餅などを食べたり鳥追いの歌を歌ったりして遊んだりする、この素朴で幻想的な情景を「まるで夢の国」と絶賛したこともあり、ますます盛んになり観光客が増えたという。しかしその後の生活様式の変化の影響を受け、家々でのかまくら作りは激滅し、モデルかまくらを中心とした観光行事としての色合いが強くなった。

一方、伝統的なかまくらの復興を望む声もあり、羽黒のかまくら、ウェルカムかまくら、一戸一かまくら運動などが横手市の地域団体によって展開されている。横手市役所本庁舎隣には「横手市かまくら館[2]」があり、1Fにある、かまくら室(氷点下10℃以下の冷凍室)の中には本物のかまくら1基が常設展示されており、雪の入れ替え作業日と定休日以外は年中かまくら内に入る体験が可能である。防寒着として、かまくら室入口には「どんぶく」(丹前)が用意されている。
...』(Wikipedia





かまくらの俳句:


・かまくらの一つ一つに一つの灯  木村茂登子


・かまくらといふ仄かなる華やぎに  稲畑廣太郎


・かまくらの「はいつてたんせ」入りにけり  菅原末野


・かまくらに小さき手小さき餅を焼く  土井ゆう子


・かまくらのどの子の頬も桜いろ  池田崇



横手のかまくらは昨日と今日の2日間開催されている。

『かまくら100基、幻想的に 横手市で開幕【動画】
2019
215 掲載 2019215 更新

動画



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幻想的な雰囲気が観光客を魅了した「かまくら」=横手市役所本庁舎前

秋田県横手市の小正月行事「かまくら」が15日、2日間の日程で始まった。日暮れとともにかまくら約100基に明かりがともり、県内外の観光客らが幻想的な光景に見入った。

市観光協会認定の「かまくら職人」15人や市内の事業所などが作ったかまくらは、高さ約3メートル、直径約3・5メートル。黒い板塀が続く羽黒町武家屋敷通りや、ライトアップされた横手城周辺などに並んだ。横手南小学校の校庭や蛇の崎川原では計数千個のミニかまくらがきらめいた。
...』
(秋田魁新報社
https://www.sakigake.jp/news/article/20190215AK0033/
より転載)


最近は、みちのくの奥深く外国人観光客が訪れている。
雪深い秘境の温泉にも外国人は多いそうだ。

かまくらも、こどもが主役のメルヘン的な魅力がいっぱいの行事だから、世界から愛される行事と言える。

雪国の生活は大変だが、旅行客が訪れることはその土地の人にとっても良いことだ。





2019-02-15 (Fri)

2019/02/15  日記  春の雪

2019/02/15  日記  春の雪

2019/02/15 (金) 旧暦: 1月11日 祝日・節気:  日出: 6時28分 日没: 17時22分 月出: 12時35分 月没: 2時08分 月齢: 10.25 干支: 癸未 六曜: 大安 九星: 八白土星 今日のあれこれ: 春の雪 『この影響で東京都心を含む関東南部の沿岸を中心に雲が厚く、一時的に雨の降る所があります。 午前中は上空の寒気が残っているため、雪に変化する所があるかもしれませ...

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2019/02/15 (金) 旧暦: 111 祝日・節気:  日出: 628 日没: 1722 月出: 1235 月没: 208 月齢: 10.25 干支: 癸未 六曜: 大安 九星: 八白土星


今日のあれこれ: 春の雪


『この影響で東京都心を含む関東南部の沿岸を中心に雲が厚く、一時的に雨の降る所があります。

午前中は上空の寒気が残っているため、雪に変化する所があるかもしれません。ただ、降ったとしても非常に弱く、ちらつく程度です。

clip_image002
15
()18時の降水と寒気の予想

夕方から夜にかけて低気圧周辺の雲がまとまり、千葉や茨城を中心に雨のエリアが拡大する可能性があります。

このタイミングでは上空の寒気は北に抜けていきますので、雪に変わることはなさそうです。お出かけの際は念のため折りたたみの傘を用意しておけば安心できます。』
(ウェザーニュース)



『春の雪(はるのゆき) 三春
子季語: 春雪、春吹雪、牡丹雪、桜隠し
関連季語: 淡雪、雪の果
解説: 立春を過ぎてから降る雪のこと。
来歴: 『種袋』(宝暦9年、1759年)に所出。
文学での言及: 霞立ち木の芽も春の雪降れば花なき里も花ぞ散りける 紀貫之『古今集』

(季語と歳時記)




春の雪の俳句:


・風の音に踊り納めと春の雪  大堀賢二


・とぶやうに園児らつかむ春の雪  森清堯


・「まだだよ」と蕾へ私語や春の雪  小林久子


・飴かじりつつながめゐる春の雪  白石正躬


・春の雪ロマンチックに降りやがる  山田六甲


・ゆつくりと土を潤す春の雪  橋本順子



2
月に入り、立春の後、東京では雪が続いている。
9
日、10日、11日と続き、今日15日で4日目になった。


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都心を舞う雪に、思わず写真におさめようとする観光客たちの姿が見られた=2019年2月15日午前11時56分、東京都中央区、仙波理撮影

気温が下がり、関東の南に低気圧がある影響で15日、神奈川、東京や千葉では昼前から雪が観測された。気象庁によると、東京都心の予想最高気温は6度ほどで、夕方まで断続的に雪がちらつくが、積雪の心配はないという。(樫山晃生)
』(朝日新聞デジタル)


都会の交通を大混乱に陥れるドカ雪は困るが、ひらひらと舞い、地上に落ちては溶けてしまう淡雪であれば、雪も楽しい。





2019-02-14 (Thu)

2019/02/14  日記  花鳥

2019/02/14  日記  花鳥

2019/02/14 (木) 旧暦: 1月10日 祝日・節気: バレンタインデー 日出: 6時29分 日没: 17時21分 月出: 11時47分 月没: 1時05分 月齢: 9.25 干支: 壬午 六曜: 仏滅 九星: 七赤金星 今日のあれこれ: 花鳥 「メジロと梅の花 Japanese white-eye and plum blossoms」 https://youtu.be/qTjGzZFxOtk 『花鳥(はなどり) ...

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2019/02/14 (木) 旧暦: 110 祝日・節気: バレンタインデー 日出: 629 日没: 1721 月出: 1147 月没: 105 月齢: 9.25 干支: 壬午 六曜: 仏滅 九星: 七赤金星


今日のあれこれ: 花鳥


「メジロと梅の花 Japanese white-eye and plum blossoms

https://youtu.be/qTjGzZFxOtk



『花鳥(はなどり)
三春

花と鳥、春のもっとも優雅なものを二つ並べた言葉で、花と鳥を観賞し楽しむ意がこめられている。春の気分を象徴する季語であろう。』
(季語と歳時記)



花鳥の俳句:


・花鳥のまた来て鳴ける中尊寺 人見幾生


・花に入る鳥や招かん須磨の縁     広瀬惟然


・花鳥に何うばはれてこのうつつ     上島鬼貫



「花鳥」という季語は、「はなとり」とも読むそうだ。
意味は「花と鳥」あるいは花に宿る鳥を意味することもある。
「花と鳥」という言い方もあるらしい。

春を楽しむ気持ちが一杯の季語なので、もっと使われてもよいはずだが、最近は使う人は多くないようだ。
例句の下2句は江戸期の作者だ。


花といえば桜だが、桜はまだ1月以上先の楽しみ。
今は梅、梅の花にも鳥がやって来る。
メジロが良く目につく。

動画の梅の枝を渡り歩くメジロは、花を見ているのではなく、勿論蜜を求めている。
その様子を見ている人は、初春の風情を楽しんでいる。
風雅というのは、そのような楽しみを感じることができる心の有り様だろう。


メジロの動画を見ていたら、次のようなメジロの夫婦も居た。


「仲良しメジロ2015年‎2月‎6日」


https://youtu.be/SVqIj0Pw77E


この時期の動物の恋愛事情についての季語は、先ずは「猫の恋」だ。これは、結構騒がしく、情趣があるとは言い難い。

一方、鳥の恋愛事情にも季語は用意されている。
代表的なのは「鳥交る」だが、これも言い方がやや鳥には失礼だ。
もう少し、上品な季語も用意されている。
「鳥の恋」だ。

猫と違って、メジロの恋は、見ている人が反省したくなる程、仲睦まじい。





2019-02-13 (Wed)

2019/02/13  日記  余寒

2019/02/13  日記  余寒

2019/02/13 (水) 旧暦: 1月9日 祝日・節気: 上弦 日出: 6時30分 日没: 17時20分 月出: 11時06分 月没: 0時03分 月齢: 8.25 干支: 辛巳 六曜: 先負 九星: 六白金星 今日のあれこれ: 余寒 「風の森醪」 https://youtu.be/FL5DoZ7ulyI 『余寒(よかん) 初春 子季語: 残る寒さ 関連季語: 冴返る 解...

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2019/02/13 (水) 旧暦: 19 祝日・節気: 上弦 日出: 630 日没: 1720 月出: 1106 月没: 003 月齢: 8.25 干支: 辛巳 六曜: 先負 九星: 六白金星


今日のあれこれ: 余寒


「風の森醪」


https://youtu.be/FL5DoZ7ulyI




『余寒(よかん) 初春

子季語: 残る寒さ
関連季語: 冴返る
解説: 寒が明けてからもなお残る寒さ。春の兆しはそれとなくあるものの、まだまだ寒さは続く。
立秋以後の暑さを「残暑」というが、それに対応する季語である。
来歴: 『毛吹草』(正保2年、1645年)に所出。』
(季語と歳時記)




余寒の俳句:


・余寒なほ波のひねもす城ヶ島  山川好美


・余寒夜へつゞき星空拡がりし  稲畑汀子


・余寒まだ都心の人の背を丸め  稲畑廣太郎


・余寒なほ土を啄む日の雀  横田初美


・醪沸く音ふつふつと余寒かな  園部蕗郷



暦は春だが、まだまだ寒い。
寒波も最後の置き土産に雪を運んできている。
週末には、日本海側はまだまだ雪が降り続くそうだ。

太平洋側は、晴れれば冬の星空はきらびやかだが、放射冷却で朝方は冷え込みが強くなる。
雪はなくとも余寒は続く。

人間は、季節感を無くしても、自然は日々春に向かっている。
鳥たちは活発に動くようになる。昨日、郊外の苅田ではスズメたちが群れて土の上を歩きまわり、何かを啄んでいた。

全国の酒蔵では、寒仕込みの醪がふつふつと音を立て発酵している筈だ。
香りの高い吟醸酒が出来上がるのも、もう間もなくだ。




2019-02-12 (Tue)

2019/02/12  日記  雪割草

2019/02/12  日記  雪割草

2019/02/12 (火) 旧暦: 1月8日 祝日・節気:  日出: 6時31分 日没: 17時19分 月出: 10時31分 月没: ---- 月齢: 7.25 干支: 庚辰 六曜: 友引 九星: 五黄土星 今日のあれこれ: 雪割草 「春を告げる花 雪割草|週刊 県政ナビ 平成30年2月25日放送」 https://youtu.be/wbzZuLKHPLM 『ユキワリソウ(雪割草、学名...

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2019/02/12 (火) 旧暦: 18 祝日・節気:  日出: 631 日没: 1719 月出: 1031 月没: ---- 月齢: 7.25 干支: 庚辰 六曜: 友引 九星: 五黄土星


今日のあれこれ: 雪割草


「春を告げる花 雪割草|週刊 県政ナビ 平成30225日放送」

https://youtu.be/wbzZuLKHPLM



『ユキワリソウ(雪割草、学名:Primula farinosa subsp. modesta)は、サクラソウ科サクラソウ属の多年草。高山植物で日本全土の亜高山帯から高山帯に自生する。

新潟県では「県の草花」に指定されている[2]

特徴
山地の湿った岩場に生育する[3]。高さは10 cmほどになる。葉はだ円形で根生し、幅1-1.5 cm、長さ3-10 cm、表面は緑色でしわが多く、ふちには波状のゆるい鋸歯があり、やや裏側に曲がる[3]。また、葉の裏面は淡黄の粉がある。花茎は高さ7-15 cmになり、その先に3-20個の淡い紅紫色の花をつける。花の径は10-14 mm。苞は線形になり、基部は袋状に膨らまない[3]。花期は5-6月。
...
雪割草
雪割草はキンポウゲ科のミスミソウ、スハマソウの別名でもある。
また、イチリンソウ、ニリンソウ、アズマイチゲ、ショウジョウバカマ、ハシリドコロなども雪割草、雪割花とよぶ地方もある。
』(Wikipedia




雪割草の俳句:


・みんな夢雪割草が咲いたのね   三橋鷹女


三橋鷹女の面目躍如の句だと思う。
「雪割草」と言う可憐な花を大きな世界に連れ出している。
勿論、冴えているのは「みんな夢」。
この言葉で、すべてを消去している。
過去も現在も未来も。
すべては、流れうたかたのごとく消えていく。
それを無明というのか空というのか判らないが。

確かなことは目の前に咲いた雪割草。

鷹女の言葉は、切れ味が良い。

俳人は、十七文字の中に森羅万象・花鳥風月を閉じ込めようとする。
考えてみれば、そんな無謀なことはない。無理に決まっている。何千億言費やしたところで、そんなことは出来っこない。

しかし、鷹女はそれに成功したかもしれない。
そんな虹を夢見させてくれる。



【データ】

三橋鷹女 Wiki
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E6%A9%8B%E9%B7%B9%E5%A5%B3
Wiki
にしては内容に乏しい、俳人鷹女も人間たか子も紹介しきれていない。


三橋鷹女 「和歌と俳句」
http://www5c.biglobe.ne.jp/n32e131/haiku/takajo.html
鷹女の句を多く読むことができる。


三橋鷹女の俳句 「ブログ俳諧鑑賞」
http://yahantei.blogspot.com/2006/10/blog-post_18.html
鷹女の俳句の世界が論じられている。


三橋鷹女 「文学者掃苔録」
http://www.asahi-net.or.jp/~pb5h-ootk/pages/SAKKA/mi/mitsuhashitakajyo.html
上記に紹介されているURL
が変更されている。


三橋鷹女の句 「増殖する俳句歳時記」
https://archive.is/20150517233428/http://zouhai.com/cgi-bin/g_disp.cgi?ids=19961114,19970322,19980613,19980815,19990310,19990521,20000417,20000820,20010201,20020328,20030628,20050908,20051010,20051119,20060418,20060810,20060830,20070627,20080403,20100407,20110407,20120523,20121003&tit=%8EO%8B%B4%91%E9%8F%97&tit2=%8EO%8B%B4%91%E9%8F%97%82%CC#selection-25.0-25.6
鷹女の句の紹介と感想。人間たか子に関する記事がある。




2019-02-11 (Mon)

2019/02/11 日記  高田馬場の決闘

2019/02/11  日記  高田馬場の決闘

2019/02/11 (月) 旧暦: 1月7日 祝日・節気: 建国記念の日 日出: 6時32分 日没: 17時18分 月出: 9時58分 月没: 23時03分 月齢: 6.25 干支: 己卯 六曜: 先勝 九星: 四緑木星 今日のあれこれ: 高田馬場の決闘 今日は、季語はお休みにして、歴史上の出来事。 高田馬場の決闘は、元禄7年2月11日(西暦1694年3月6日)に起きた。 江戸郊外戸塚村の高田馬場(現 新宿区西早...

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2019/02/11 (月) 旧暦: 17 祝日・節気: 建国記念の日 日出: 632 日没: 1718 月出: 958 月没: 2303 月齢: 6.25 干支: 己卯 六曜: 先勝 九星: 四緑木星


今日のあれこれ: 高田馬場の決闘

今日は、季語はお休みにして、歴史上の出来事。
高田馬場の決闘は、元禄7211日(西暦169436日)に起きた。
江戸郊外戸塚村の高田馬場(現 新宿区西早稲田)において行われた、西条藩の家臣、菅野六郎左衛門と村上庄左衛門の決闘である。
菅野の助っ人として中山安兵衛(後に、堀部武庸)が活躍し名を挙げた。

安兵衛は、この件を機縁として赤穂藩の堀部家に婿入することになり、次の大事件に繋がっていく。

この決闘の7年後、元禄14314日(西暦1701421日)、浅野内匠頭長矩は、江戸城松之大廊下で、吉良上野介義央に斬りかかった。
松の廊下での刃傷事件により浅野は切腹、藩は取り潰しとなった。
藩士の一部は、主君の仇を討つのが武士の面目と考えた。
江戸詰めだった堀部武庸は、仇討ち派の先頭に立って行動し、元禄151214日、吉良邸に討ち入り、主君の仇を討った。


時は元禄、戦乱の世が終わり町民が平和を満喫していた時に発生した、主君の仇を討ち切腹して果てた義士たちの話は、話題になり。
話に尾ひれが付き、事実でないことも事実となった。

高田馬場の決闘の際、前夜酔いつぶれた安兵衛が、後から馬場に駆けつけたというのも事実ではない。

堀部武庸は、討ち入りに関する重要書類をまとめて編集してあった『堀部武庸日記』を書き残し、儒学者・細井広沢に編纂を委ねている程の人物であり、ただ剣術の上手いだけの武士ではなかった。


高田馬場に関する俳句は無いが、討ち入りの方については義士大高源吾が居り、俳諧の世界とも絡みが出てくる。

討ち入りの後、切腹に望んだ辞世として

・山をさく刀もおれて松の雪

・梅で呑む茶屋もあるべし死出の山

を詠んでいる。




【データ】

高田馬場の決闘 Wiki
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AB%98%E7%94%B0%E9%A6%AC%E5%A0%B4%E3%81%AE%E6%B1%BA%E9%97%98


堀部武庸 Wiki
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A0%80%E9%83%A8%E6%AD%A6%E5%BA%B8


大高源吾
Wiki
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E9%AB%98%E5%BF%A0%E9%9B%84




2019-02-10 (Sun)

2019/02/10  日記  冴返る

2019/02/10  日記  冴返る

2019/02/10 (日) 旧暦: 1月6日 祝日・節気:  日出: 6時33分 日没: 17時17分 月出: 9時28分 月没: 22時05分 月齢: 5.25 干支: 戊寅 六曜: 赤口 九星: 三碧木星 今日のあれこれ: 冴返る 「三連休初日 東京は今季三度目の雪 うっすら雪化粧(19/02/09)」 https://youtu.be/oP3PeoRSaE0 『冴返る(さえかえる、さえ...

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2019/02/10 (日) 旧暦: 16 祝日・節気:  日出: 633 日没: 1717 月出: 928 月没: 2205 月齢: 5.25 干支: 戊寅 六曜: 赤口 九星: 三碧木星


今日のあれこれ: 冴返る


「三連休初日 東京は今季三度目の雪 うっすら雪化粧(19/02/09)


https://youtu.be/oP3PeoRSaE0



『冴返る(さえかえる、さえかへる) 初春

子季語: しみ返る、寒返る、寒戻り
関連季語: 余寒
解説: 春さき、暖かくなりかけたかと思うとまた寒さが戻ってくること。一度暖かさを経験しただけに、より冴え冴えとしたものを感じさせる。
来歴: 『花火草』(寛永13年、1636年)に所出。
文学での言及: さえかへり山風あるる常盤木に降りもたまらぬ春の沫雪 藤原為家『玉葉集』

(季語と歳時記)




冴返るの俳句:


・やはらかく日の落ちしあと冴返る   山田弘子


・風流れて冴返る日となりにけり  稲畑汀子


・都心又白一色に冴返る  稲畑廣太郎



三連休の初日、土曜日は関東は雪模様になった。
だが、都内は予想より降雪量は少なく、大きな交通混乱を招く積雪ではなかった。
初日は良かったと言える。
10日は、雪の心配はなく、晴れのち曇りの予報だった。
最終日の11日は、曇りだが、昼前後に一時的に雪が降る可能性があるそうだ。
明日が終わるまではまだ油断はできない。

しかし、休日なのだから、子どもたちには、雪だるまができる程度には雪が積もってほしいと考える人も多いだろう。


天気が良くなり、雲が取れれば、放射冷却により明け方の気温は急降下し、冷え込みが厳しい朝になる。

冴え返るという言葉がピッタリな朝になる。





2019-02-09 (Sat)

2019/02/09  日記  公魚

2019/02/09  日記  公魚

2019/02/09 (土) 旧暦: 1月5日 祝日・節気:  日出: 6時34分 日没: 17時16分 月出: 8時59分 月没: 21時09分 月齢: 4.25 干支: 丁丑 六曜: 大安 九星: 二黒土星 今日のあれこれ: 公魚 「2019年1月19日ワカサギ釣り3回戦」 https://youtu.be/9yrlUG1zsxI 『ワカサギ(公魚、鰙、若鷺、学名 Hypomesus nippo...

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2019/02/09 (土) 旧暦: 15 祝日・節気:  日出: 634 日没: 1716 月出: 859 月没: 2109 月齢: 4.25 干支: 丁丑 六曜: 大安 九星: 二黒土星


今日のあれこれ: 公魚


2019119日ワカサギ釣り3回戦」


https://youtu.be/9yrlUG1zsxI




『ワカサギ(公魚、鰙、若鷺、学名 Hypomesus nipponensis)は、キュウリウオ目キュウリウオ科の魚類の一種。日本の内湾や湖に生息する冷水性の硬骨魚で、食用魚でもある。

名称
別名 アマサギ(山陰地方)[1]、オオワカ、コワカ、サイカチ、サギ、シラサギ、シロイオ、メソグリなど

漢字で「公魚」と書くのは、かつての常陸国麻生藩が徳川11代将軍徳川家斉に年貢として霞ヶ浦のワカサギを納め、公儀御用魚とされたことに由来する[2]

分布
天然分布域は、太平洋側は千葉県或いは茨城県(霞ヶ浦)以北、日本海側では島根県(宍道湖)以北の北日本、北海道で、日本以外ではロシア連邦ハバロフスクのウスリー川、オホーツク海に注ぐサハリンの河川、ベーリング海に注ぐアナジリ川[1]、カリフォルニア州にも分布する。生息域は内湾(沿岸海域)、汽水域、河川、湖などである。

人為放流
水質が悪い状況や低水温や塩分に対して広い適応力があり、食用魚としての需要も高いことから、日本各地の湖やダムなどでも放流された個体が定着している。1910年代[3]に水産動物学者の雨宮育作が、霞ヶ浦のワカサギを山中湖、諏訪湖へ移植し、各地の湖沼に普及した経緯がある。今や、南西諸島と伊豆・小笠原諸島を除く全国に分布域を広げている。鹿児島が南限とされている。

形態
成魚の全長は15cmほど[4]。体は細長く、各ひれは小さい。背びれの後ろには小さなあぶらびれがある。また、背びれは腹びれより少しだけ後ろについていることで近縁種のチカと区別できる。あぶらびれの大きいイシカリワカサギという近縁種もいる[4]

生態
成長期に降海する遡河回遊型(両側回遊型)[5]と、生涯を淡水で生活する河川残留型(陸封型)が存在する。なお、同一水域内でも降海型と残留型が存在することが網走湖、小川原湖で報告されている[1]。遡河回遊型は孵化後に降海するが、一定期間を汽水域で過ごす。産卵の為に河川を遡上する際は淡水順応を行わず、一気に遡上し、産卵、降海までを2時間程度で行っているとする研究がある[6]

地域にもよるが産卵期は冬から春にかけてで、この時期になると大群をなして河川を遡り、淡水中の水草や枯れ木などに付着性の卵を産みつける。卵の直径は1mmほどで、1匹の産卵数は1000粒から2万粒[7]にも達する。寿命は概ね1年で[1]、産卵を終えた親魚は死んでしまうが、北海道、野尻湖、仁科三湖など寒冷な地域では2年魚、3年魚も見られる。

食性は肉食性で、ケンミジンコやヨコエビなどの動物プランクトンや魚卵や稚魚などを捕食する。一方、魚食性の大型魚類(オオクチバス、コクチバス、ニジマス、ヒメマスなど)や水辺を生息域とするサギなど鳥類に捕食されている。

富栄養化などの水質汚濁に対する適応力が高く、そのような湖沼でふつうに見られる。水質良好であることを表現する意図で「ワカサギが棲める○○湖(沼)」といった解説がなされることがあるが、むしろ「ワカサギしか棲めない」とみる方が妥当な場合もある。

利用
漁業
琵琶湖、小川原湖、山中湖、霞ヶ浦、北浦、宍道湖、諏訪湖など各地の湖沼で漁業者による漁が行われ流通している。また、他水域へ放流する際は卵で行われるため、採卵用の親魚の捕獲も行われている[8]

宍道湖では1994年を境に漁獲量が大きく減少した[9]が、夏期の高水温が原因と考えられている[1]

漁・釣り
水面管理者による制限が無ければ一年中釣る事ができるが、漁の最盛期は冬期(10月から3月程度)で、釣りや刺し網、地引網、氷上の穴釣りなどで多く漁獲される。特に脂が乗る旬は、桃の節句の前後という。

一本釣りまたは、サビキ釣りで釣られる。胴突きのサビキを用いた釣り方が主流になりつつある。餌は、サシか赤虫がよく使われる。

「氷上の穴釣り」は、結氷した湖面にアイス・ドリル(Ice Auger)という専用の道具、またはつるはし、スパッド(spud)等で直径15-20cmほどの穴をあけ、その穴からワカサギを釣り上げるもので、日本の冬の風物詩のひとつともされる[10]。既に昭和初期には、信州(長野県)の松原湖や野尻湖、山梨県の山中湖などで、釣りを趣味とする人々により「氷上の穴釣り」が行われていたと記録されている。

ドーム船
長野県の野尻湖や諏訪湖、山梨県の山中湖や河口湖などでは、ストーブを備えた「ドーム船」(Ice shanty)とよばれる船に乗りこみ、船底に開いた穴(双胴船に準ずる構造で、浸水はしない)から釣る遊漁も行われている。

事故 ドーム船や氷上のテント(Shelter)では度々酸欠事故が発生している。乗客が一酸化炭素中毒で緊急搬送されており[11][12]2012年山中湖ドーム船連絡協議会や山中湖漁協は石油ファンヒーターを使用しないように要請した。

料理
成長した親魚では骨が太くて硬いが、小ぶりなものは骨も細くて柔らかく、丸ごと食べられる。鮮度が悪くなると腹が破れやすい。味が繊細なため味付けを薄めにする事がある。天ぷら、フライ、から揚げ、マリネ、南蛮漬けなどの揚げ物のほか、佃煮・甘露煮にして保存食ともする。新鮮なものは刺身でも食べられる。イギリスでは、ワカサギの唐揚げをWhitebaitまたはBlanchbait(商品名)として親しまれている。Whitebait は、他の魚の稚魚の料理も指す事もある。』
Wikipedia



公魚の俳句:


・公魚釣る氷湖の水の碧さかな  和田一


・公魚釣四囲の山々雲垂れて  堀井英子


・釣り上げられしわかさぎの真珠色  近藤喜子


・卵をもちて公魚わかきすがたかな 永井龍男


・燗熱うせよ網走の公魚ぞ  大坪景章



ワカサギの釣りは凍りついた湖の上で、穴を開けて氷の下にいるワカサギを釣り上げる穴釣りが有名だ。
そのイメージが強いので、漁獲シーズンも味の旬もこの時期と思っていたが、Wikipediaの記事によれば、冬だけではなく年中釣ることができ、「特に脂が乗る旬は、桃の節句の前後」だそうだ。
水質がそれほど良くない湖でも生息ができ、肉食性だということで、見た目のイメージとは違って、なかなか逞しい魚と考えたほうが良いと思った。

今、惣菜コーナーに行くと、公魚の唐揚げが売られている。
酒の肴によく買うのだが、今の時期は腹に卵を持っている。
口の中に入れ、噛むと、卵を持っていないときと比べると、何かふんわりとした旨味が広がる。癖のない旨味なので、酒の膨らみとよく合う。
子持ちといえばししゃもだが公魚も子持ちが美味しい。

酒好きな俳人が多い。
永井も大坪もその辺りのことは、疾うにご承知のようだ。





2019-02-08 (Fri)

2019/02/08  日記  春隣

2019/02/08  日記  春隣

2019/02/08 (金) 旧暦: 1月4日 祝日・節気:  日出: 6時35分 日没: 17時15分 月出: 8時30分 月没: 20時13分 月齢: 3.25 干支: 丙子 六曜: 仏滅 九星: 一白水星 今日のあれこれ: 春隣 「甲斐犬の里」 https://youtu.be/hOHTVxl4Oi0 『春隣: 春近し、明日の春、春信、春まぢか、春とおからじ 晩冬 晩冬に...

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2019/02/08 (金) 旧暦: 14 祝日・節気:  日出: 635 日没: 1715 月出: 830 月没: 2013 月齢: 3.25 干支: 丙子 六曜: 仏滅 九星: 一白水星


今日のあれこれ: 春隣


「甲斐犬の里」


https://youtu.be/hOHTVxl4Oi0



『春隣: 春近し、明日の春、春信、春まぢか、春とおからじ

晩冬

晩冬には寒さが緩む日が多く、春の訪れを感じることが多くなる。
春の隣は春が近いということ。春がもうすぐそこまで来ていること。春の気配。春を待ちわびる気持ちに立った季語。』
(季語と歳時記)



春隣の俳句:


・おもちゃ屋の楽しき色に春隣り  甲田夏湖


・電話よくかゝる日であり春隣  福井鳳水


・新しきジーンズを買ふ春隣  皆吉司


・春隣お宮詣りの衣裳縫ふ  甲田雅子


・甲斐犬の毛並かがやく春隣  小泉晴露



週末の大寒波、北海道・陸別では-30度、札幌も最高気温が-10度以下で40年振りと騒いでいる。

しかし、暦は春。
春隣は冬の季語だが、寒さが極まるこの頃にはピッタリな季語だ。
寒さが底を打てば反転して曲折を繰り返しながら暖かくなる。

俳人たちも色々な光景の中に春の兆しを見て句を詠んでいる。
春への期待からわずかの兆しに眼が反応するのだ。

甲斐犬と言う犬は、どんな犬なのか知らなかった。
調べてみたら天然記念物で、日本犬の正統的な猟犬だった。山野を走り回る強靭な身体と闘争心を持つ犬のようだ。
マンションで愛玩する飼い方には不向きだが、戸建てで近くに山野があれば、家族の一員として深い関係を結ぶことができそうだ。

甲斐犬はもう春の前に、山野を掛廻る気力も体力も十分だ。




2019-02-07 (Thu)

2019/02/07  日記  下萌

2019/02/07  日記  下萌

2019/02/07 (木) 旧暦: 1月3日 祝日・節気:  日出: 6時36分 日没: 17時14分 月出: 8時00分 月没: 19時18分 月齢: 2.25 干支: 乙亥 六曜: 先負 九星: 九紫火星 今日のあれこれ: 下萌 (HOTEL ANAGA http://www.hotelanaga.com/diary/vol15/ より転載 ) 『下萌(したもえ) 初春 子季語: 萌...

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2019/02/07 (木) 旧暦: 13 祝日・節気:  日出: 636 日没: 1714 月出: 800 月没: 1918 月齢: 2.25 干支: 乙亥 六曜: 先負 九星: 九紫火星


今日のあれこれ: 下萌


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HOTEL ANAGA
http://www.hotelanaga.com/diary/vol15/
より転載




『下萌(したもえ) 初春

子季語: 萌、草萌
関連季語: 春の草
解説: 早春、去年の枯草に隠れるように草の芽が生え出ること。下萌の「下」は「枯草の下」の意。下萌には、確かな春の訪れと厳しい冬を耐えた生命力が感じられる。
来歴: 『花火草』(寛永13年、1636年)に所出。
文学での言及: 春日野の下萌えわたる草のうへにつれなく見ゆる春のあわ雪 源国信『新古今集』

(季語と歳時記)



下萌の俳句:


・下萌えて越後平野の目覚めかな  高橋正江


・下萌えや飛行機雲が伸びてゆく  丑久保勲


・挨拶の増ゆる門先下萌ゆる  生田恵美子


・下萌えや土手登るとき手をついて  石井秀一


・下萌に跼み小さき命見る  滝川あい子



今日は、立春の後らしく、南からの風が入り、日中の気温は急上昇した。

予報では、それは束の間、急転して、週末には今シーズン一番の寒波がやってきて、東京都内は雪が積もりそうだと言っている。

冬と春が同居している時だから、それは仕方がないことだ。
寒い日には、まだ冬だ。温かい日にはもう春だ。
その繰り返しの中で、季節が変わっていく。

その高低の繰り返し
枯れて、褐色の動きのない野原に、いつの間にか緑の点が見える。
春を呼ぶ雨に誘われて、せっかちな草の芽が顔を出している。

滝川のように、屈み込んで、じっと生命を見続ければ、心も弾み軽やかになる。


下萌を検索したところ、流石、和菓子にも「下萌」があった。
店によって姿は様々だが、ポイントは緑だ。

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( 「下萌」 京都の鶴屋弦月
「今日の和菓子の玉手箱」
https://ameblo.jp/wagashi-no-tamatebako/entry-12126927363.html
より転載


滝川のように、生命を見続けて、思う存分芽吹きを満喫したら、口の中に春を入れてしまおう。



2019-02-06 (Wed)

2019/02/06  日記  海苔

2019/02/06  日記  海苔

2019/02/06 (水) 旧暦: 1月2日 祝日・節気:  日出: 6時37分 日没: 17時13分 月出: 7時28分 月没: 18時22分 月齢: 1.25 干支: 甲戌 六曜: 友引 九星: 八白土星 今日のあれこれ: 海苔 「濡れてる方が採りやすいんです、岩海苔。izu city Japanese seaweed」 https://youtu.be/d2Vh5FSr_pY 『海苔: 篊菜、紫海苔、甘海苔、篊海苔、浅...

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2019/02/06 (水) 旧暦: 12 祝日・節気:  日出: 637 日没: 1713 月出: 728 月没: 1822 月齢: 1.25 干支: 甲戌 六曜: 友引 九星: 八白土星


今日のあれこれ: 海苔

「濡れてる方が採りやすいんです、岩海苔。izu city Japanese seaweed


https://youtu.be/d2Vh5FSr_pY




『海苔: 篊菜、紫海苔、甘海苔、篊海苔、浅草海苔、葛西海苔、十六島海苔

初春

水の中の岩などに育つ苔状の食用藻類の総称。
とくに全国各地に生育する浅草海苔を指すことが多い。海苔の採取は、九月の頃に竹で作った海苔ひびや、楢や樫の枝を用いた海苔粗朶を真水と海水の混じり合う域に仕込み、海苔の付着を待つ。』
(季語と歳時記)



海苔の俳句:


・男鹿日和女総出で岩海苔掻く  佐々木ミツエ


・引潮を待ちて荒磯の海苔を掻く  泰江安仁


・岩海苔の香りほのかや波の音  宇治重郎



寒い時期だから品質の良いものが手に入る。
寒ければ悪さをする菌や微生物やその他の生き物が活動しなくなることがその大きな理由だろう。
お酒や味噌などの発酵過程があるものはそうだし、自然のものでも冷たい水だからこそ良いものが得られる事がある。

海苔もそうだ。
海苔は今では養殖だが、岩海苔は自然のものを採る喜びが加わる。
手は痺れるほど冷たいが、その喜びが苦労を忘れさせてくれる。

暦ではもう春のこの時期、波は厳しくとも磯には何か春らしさが感じられ、岩海苔の香りにも春が宿っている。

生の岩海苔のお澄ましや味噌汁がいただける機会があればれば、それは幸せなことだ。




2019-02-05 (Tue)

2019/02/05  日記  鶯餅

2019/02/05  日記  鶯餅

2019/02/05 (火) 旧暦: 1月1日 祝日・節気: 旧正月、朔 日出: 6時38分 日没: 17時12分 月出: 6時53分 月没: 17時27分 月齢: 0.25 干支: 癸酉 六曜: 先勝 九星: 七赤金星 今日のあれこれ: 鶯餅 (『菊里松月』 名古屋市中区 https://www.kikuzato-shogetsu.com/catalog/spring/6289 より転載) 『鶯餅 初春 ...

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2019/02/05 (火) 旧暦: 11 祝日・節気: 旧正月、朔 日出: 638 日没: 1712 月出: 653 月没: 1727 月齢: 0.25 干支: 癸酉 六曜: 先勝 九星: 七赤金星


今日のあれこれ: 鶯餅


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(『菊里松月』 名古屋市中区
https://www.kikuzato-shogetsu.com/catalog/spring/6289
より転載)



『鶯餅

初春

餅または求肥に餡を包み、浅みどりの黄粉をまぶした和菓子。この色が鶯の羽の色に似ている。両端をとがらせ、鶯の形に似せたものもある。』
(季語と歳時記)



鶯餅の俳句:


・街へ出る鶯餅を買はむとて  田原陽子


・あるだけの鶯餅をくださいな  田村園子


・究極のかたち鶯餅美しき  中市侑子


・つまみては口に放てる鶯餅 高澤良一


・きな粉残して鶯餅消えゐたり 片山由美子



昨日は立春だったが、良くしたもので、暦通り今日になると寒さが緩んだ。 風が刺すような冷たさを収めていた。

「鶯餅」という季語は、初春だそうだ。
和菓子の世界も奥が深い。
季節感を背景に時季折々のお菓子が提供される。


春を告げる鶯。
鶯が啼く前に鶯を目の前に連れてきて春を呼んでしまおうと言う趣向が鶯餅だ。

暮らし上手な人ならば、今日など鶯餅を買いに街に出るだろう。
どこに売っているだろうと考えるのは野暮。京都でも名古屋でも、伝統のある和菓子屋さんが用意してくれている。

店頭に立って、田村のように叫びたくなる気持になるが、それは抑えて、二人なら10個と言えばよいだろう。

この鶯は、注意が必要だ。
籠の中に入れておくのではなく、つまんで口の中に放ってやると啼くのだ。
そのまま置いておいたりすると、いつの間にか飛び去っていたりすることもあるから、注意が必要だ。
片山は、残る一羽に逃げられてしまったが、それでも鶯餅の楽しみ方を知っている。
初春の余韻を楽しんでいる。




2019-02-04 (Mon)

2019/02/04  日記  雪祭り

2019/02/04  日記  雪祭り

2019/02/05 (火) 旧暦: 1月1日 祝日・節気: 旧正月、朔 日出: 6時38分 日没: 17時12分 月出: 6時53分 月没: 17時27分 月齢: 0.25 干支: 癸酉 六曜: 先勝 九星: 七赤金星 今日のあれこれ: 雪祭り 「大坂なおみ選手も登場! さっぽろ雪まつり開幕 (19/02/04)」 https://youtu.be/g89cFsX4T0w 『【雪祭(り)】の意味 1...

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2019/02/05 (火) 旧暦: 11 祝日・節気: 旧正月、朔 日出: 638 日没: 1712 月出: 653 月没: 1727 月齢: 0.25 干支: 癸酉 六曜: 先勝 九星: 七赤金星


今日のあれこれ: 雪祭り

「大坂なおみ選手も登場! さっぽろ雪まつり開幕 (19/02/04)


https://youtu.be/g89cFsX4T0w




『【雪祭(り)】の意味

長野県下伊那郡阿南町新野 (にいの) の伊豆神社で、その年の豊作を祈って正月14日から15日にかけて行われる祭り。田楽や古風な猿楽などが夜を徹して行われる。《季 新年》

雪の多い地方で、さまざまな雪像や氷の彫像をつくって競ったりする観光行事。2月上旬に北海道札幌市で行われるものなどが有名。《季 冬》』
(デジタル大辞泉(小学館))



雪祭の俳句:


・札幌の星美しき雪祭  星野松路


・雪像に積る雪掃き雪まつり  内田柳影



今年の「第70回さっぽろ雪まつり」は、今日から大通公園とすすきの会場の雪像の展示が始まった。
つどーむ会場は、131日から始まっており、今日から大通・すすきの会場が始まり11日まで開催される。
今年も多くの人が楽しむことだろう。

「さっぽろ雪まつり」は自体は季語ではないので、雪祭を季語として句を詠む必要がある。

星野は札幌を入れているので「さっぽろ雪まつり」に違いないが、内田の場合は札幌以外と言えないこともない。
雪が積もると形が崩れてしまうので、雪像の手入れが必要なので、大きな雪像から考えれば札幌だろう。

雪まつりで冷えた身体を、がんがんの暖房で半袖になって、冷えたビールを飲むのが札幌のスタイルだった。
今は昔の話だ。




2019-02-03 (Sun)

2019/02/03  日記  豆撒

2019/02/03  日記  豆撒

2019/02/03 (日) 旧暦: 12月29日 祝日・節気: 節分 日出: 6時39分 日没: 17時09分 月出: 5時30分 月没: 15時38分 月齢: 28.06 干支: 辛未 六曜: 仏滅 九星: 五黄土星 今日のあれこれ: 豆撒 「宮川町舞妓(Maiko)千賀染さんの豆まき(八坂神社) 2019.2.2」 https://youtu.be/1gX8UPZy2GE 『豆撒: 年の豆、鬼打豆、豆...

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2019/02/03 (日) 旧暦: 1229 祝日・節気: 節分 日出: 639 日没: 1709 月出: 530 月没: 1538 月齢: 28.06 干支: 辛未 六曜: 仏滅 九星: 五黄土星


今日のあれこれ: 豆撒


「宮川町舞妓(Maiko)千賀染さんの豆まき(八坂神社) 2019.2.2


https://youtu.be/1gX8UPZy2GE



『豆撒: 年の豆、鬼打豆、豆打、鬼の豆、年男、年女、福豆、年取豆、豆はやす、鬼は外、福は内

晩冬

節分の夜、神社や寺院、家庭で豆を打って鬼を追い払う行事。炒った大豆を用いる。神仏に供えた豆を「福は内、鬼は外」と囃しながら撒く。豆を撒くのは年男で、その年の干支、あるいは厄年にあたるものがつとめた。撒いたのち、自分の年の数だけ豆を食べる風習もある。』
(季語と歳時記)



豆撒の俳句:


・京なれや舞妓芸妓が豆撒いて  萩谷幸子


・鬼の居ぬ豆撒のやや物足りな  大橋晄


・鬼役のパパヘ真剣豆撒く子  鈴木照子


今日は節分。
行事は色々あるが柱は豆撒。
豆撒き行事も全国遍く行われるが、有名なのは京都の八坂神社と千葉の成田山新勝寺。

成田山は芸能人やスポーツ関係、関取などが参加する。
京都は神社仏閣で行われるが、矢張り藝妓・芸妓の豆撒きが艶やかで京らしくて良い。

家庭での豆撒きは、昔は大家族なので困らなかったが、今は核家族で、人数も4人前後、鬼の成り手がいない。
鬼の居そうな場所や方角に撒く方法もあるが、鬼のいない豆撒きは寂しい。

そうなれば、鬼は父親が演じるほかはない。
世の父親は、子供のためなら喜んで鬼になる。
サンタクロースにお年玉、続いて節分は鬼になる。
父親の活躍する家は、子供の笑顔がある。