特別企画の宴が終わり、気持ち良く酔った。 お酒はもう十分なのだが、まだ明るい。 まだ時間はある。 今まであまり聞いたことのない「秋酒祭」に行ってみることにした。 久屋大通公園で開催されている日本酒のイベントで、主催は 愛知県酒造組合/ZIP-FMとサイトに書かれている。 地下鉄の駅を出て松坂屋の方に歩くと、会場だった。 ...
特別企画の宴が終わり、気持ち良く酔った。
お酒はもう十分なのだが、まだ明るい。
まだ時間はある。
今まであまり聞いたことのない「秋酒祭」に行ってみることにした。
久屋大通公園で開催されている日本酒のイベントで、主催は 愛知県酒造組合/ZIP-FMとサイトに書かれている。
地下鉄の駅を出て松坂屋の方に歩くと、会場だった。
看板に秋酒祭と書かれているが、左側は音楽のバンドの一覧のようだ。
近づくとステージがあり、ライブが行われている。
会場内で飲食するには、コーナーでスターターセットを買うシステムだ。
食べ物の屋台が並んでいる。
会場は、結構賑わっている。
若い人が多い。
中央に化粧樽が置かれていた。
ここで記念写真を撮るコーナーのようだ。
鏡開きも行われたのかもしれない。
一番奥に酒蔵のコーナーがあった。
酒蔵ごとのブースがあるのかと思っていたら違っていて驚いた。ひとつのテントに4蔵も入っている。
ホテルの中で行われる宴会よりスペースがない。
見ていて解ったのだが、これは酒蔵とお客が1対1で対応する考えではなく、お酒とコインを交換するコーナーの位置づけだった。
会場中央には、立ち飲みできるコーナーが有り多くの若い人が、飲食を楽しんでいる。
見ると日本酒のプラ猪口を持っている人もいるが、ビール缶やハイボール缶を飲んでいる人もいる。
日本酒のイベント会場とは違った様子で、音楽のライブ会場で飲食を楽しむイベントのように思えた。
落ち着いて日本酒を蔵人の話を肴に楽しむ雰囲気ではないので、早々に引き上げることにした。
帰りながら、思ったことは。
“若い人の日本酒需要を喚起するための企画なのだろう。
それはそれで良いのだが、「愛知の地酒を楽しむ会」が行われなくなり、日本酒の従来の愛好者が欲求を満たされない状態が続いている。
岐阜も三重も静岡も長野も県酒造組合が酒蔵を纏めたイベントを開催している。岐阜は近年、東京、大阪、岐阜で開催し成功しているようだ。
愛知ももう一度日本酒ファンのために従来の形のイベントも行うべきではないか。“
帰ってから、愛知県の酒造組合の公式サイトに行き、イベント情報を見てみた。
ところが、おかしなことに、「秋酒祭」は一切記載がない。
秋酒祭の公式サイトには、以下のように書かれているのだが。
『開催概要
【イベント名】 秋酒祭 ~AUTUMN SAKE FEST 2017~
【開催日時】 2017/9/30(土)・10/1(日) 11:00~20:30 (※20:00ラストオーダー)
【場 所】 久屋大通公園 久屋広場
【入場料】 無料(飲食は有料)
【主 催】 愛知県酒造組合/ZIP-FM』
おかしなことだ。
秋酒祭をネットでもう少し調べてみると、以下に情報がHITした。
『「あいちの酒需要拡大促進事業」久屋大通公園及び中部国際空港免税店で試飲販売会を開催します!
』
愛知県の産業振興課のサイトだ。
どうやら、この秋酒祭は愛知県酒造組合の企画ではなく、愛知県の企画のようだ。
そうすると、愛知県の酒造組合は、日本酒ファンのためのイベントも若い人の日本酒需要喚起のイベントも、いずれもやっていないことになる。
江戸時代、灘に対抗して尾張・三河の酒を江戸の人に届け喜ばれた栄光の時代に戻ることは無理としても、せめて東海他県のレベルの活動位はするべきだと思う。
そうなる日が近いことを期待したい。
【データ】
秋酒祭 公式サイト
http://zip-fm.co.jp/akizake17/
愛知県酒造組合 公式サイト
http://www.aichi-sake.or.jp/index.html
あいちの酒需要拡大促進事業
http://www.pref.aichi.jp/soshiki/sangyoshinko/aichinosake2017-1.html