2017年07月 - 菜花亭日乗
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菜花亭日乗

菜花亭笑山の暇つぶし的日常のつれづれ。 散歩する道筋は、日本酒、俳句、本、音楽、沖縄、泡盛、カメラに...etc

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2017-07-31 (Mon)

2017/07/31  日記  祇園祭 疫神社夏越祭

2017/07/31  日記  祇園祭 疫神社夏越祭

2017/7/31 (月) 旧暦:6月9日 祝日・節気: 上弦 日出 :4時47分 日没:18時46分 月出:12時30分 月没:23時38分 月齢:7.72 干支: 己未 六曜: 友引 九星: 八白土星 きょうのあれこれ: 祇園祭 疫神社夏越祭 「京都・祇園祭2012 疫神社夏越祭 茅の輪くぐり 八坂神社」 https://youtu.be/4VqFaFXXHF8 『【祇園祭 歴史・簡単概要】 祇...

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2017/7/31 (月) 旧暦:69日 祝日・節気: 上弦 日出 :447分 日没:1846分 月出:1230分 月没:2338分 月齢:7.72 干支: 己未 六曜: 友引 九星: 八白土星

きょうのあれこれ: 祇園祭 疫神社夏越祭

「京都・祇園祭2012 疫神社夏越祭 茅の輪くぐり 八坂神社」

https://youtu.be/4VqFaFXXHF8



『【祇園祭 歴史・簡単概要】
祇園祭(ぎおんまつり)は平安時代前期の869年(貞観11年)に京都をはじめ全国に疫病が流行し、牛頭天王(ごずてんのう)・素戔嗚尊(すさのおのみこと)の祟りであるとし、卜部日良麿(うらべのひらまろ)が禁苑(宮中の庭)である神泉苑に国の数と同じ66本の鉾を立て、悪霊を移して穢れを祓い、薬師如来の化身とされる牛頭天王(素戔嗚尊)を祀り、更に牛頭天王(素戔嗚尊)を主祭神とする八坂神社(祇園社)に3基の神輿を送り、病魔退散を祈願した祇園御霊会(ぎおんごりょうえ)が起源と言われています。』
(京都観光・旅行
http://kyototravel.info/%E7%A5%87%E5%9C%92%E7%A5%AD%E6%97%A5%E7%A8%8B
より転載




祇園祭の俳句:



・祇園祭人混み合うて華やかに  辰巳あした



・祇園会の果てし鉾町しづもれる  池田倶子



・祇園会の結末知らずしまひかな  深澤鱶



・海鳴りの消ゆごと祇園祭過ぐ 谷沢英子



・祇園会の過ぎ田に殖ゆるかぶとえび 田口彌生





古都京都の一大行事の祇園祭。
7
1日に始まり今日31日が最終日となり、長い祭りの幕を下ろす。

最後の、行事は八坂神社の境内摂社・疫神社で鳥居に取り付けられた茅輪をくぐり、護符をいただくくことだ。

今日も例年通り行われたはずだ。

【祇園祭日程73110:00~ 疫神社夏越祭】
八坂神社の境内摂社・疫神社で鳥居に取り付けられた茅輪をくぐり、護符が授与されます。(八坂神社で見ることができます。)
疫神社夏越祭・祇園祭日程
http://kyototravel.info/%e7%96%ab%e7%a5%9e%e7%a4%be%e5%a4%8f%e8%b6%8a%e7%a5%ad


一月続いた病魔退散の祈願により、この暑い夏も無事、健康に乗り切ることができるはずだ。

祇園会が過ぎると、心穏やかに、幸いが殖える気持ちが湧いてくる。
祇園祭のご利益はこれからだ。





2017-07-30 (Sun)

2017/07/30  日記  谷崎忌

2017/07/30   日記  谷崎忌

2017/7/30 (日) 旧暦:6月8日 祝日・節気:  日出 :4時47分 日没:18時47分 月出:11時34分 月没:23時04分 月齢:6.72 干支: 戊午 六曜: 先勝 九星: 九紫火星 きょうのあれこれ: 谷崎忌 (withnews 原典:朝日新聞 より転載 ) 今日は、谷崎潤一郎の命日、谷崎忌。 谷崎 潤一郎は、昭和40年(1965)7月30日に亡くなった。 享年...

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2017/7/30 (日) 旧暦:68日 祝日・節気:  日出 :447分 日没:1847分 月出:1134分 月没:2304分 月齢:6.72 干支: 戊午 六曜: 先勝 九星: 九紫火星

きょうのあれこれ: 谷崎忌

clip_image002
withnews 原典:朝日新聞
より転載




今日は、谷崎潤一郎の命日、谷崎忌。
谷崎 潤一郎は、昭和40年(1965730日に亡くなった。
享年79歳。

谷崎忌、潤一郎忌は季語になっているが、例句はあまり見つからない。
作品世界は広く、刺激にも満ちているので、もっと多く詠まれても良い季語だと思うのだが。



谷崎忌の俳句:



・暑き日に潤一郎忌加へけり(七月三十日旅中) 細川加賀



・谷崎忌男にもある着道楽 岩崎喜美子





谷崎の文学は、今どう読まれているのだろうか。
大人のための、美の文学だから読まれる要素はあるはずだが、大人の文字離れがあるとすると難しいかもしれない。


「刺青」という短編がある。
青空文庫ですぐ読むことができる。
http://www.aozora.gr.jp/cards/001383/card56641.html

彫師清吉の美追求はよく描かれて、刺青の妖しい美の世界への誘いを感じさせる。
若い女の心理の方は飛躍が在りすぎるのだが。

谷崎がこの作品を書いたのは、明治43年。
時代に合うのではなく、時代を超えて谷崎は書いた。

最近、この短編は裁判の法廷で朗読されたことで話題になった。
日本では、刺青をすることができるのは医師だけである。
彫師が行うことは認められていない。

「法廷で「谷崎潤一郎」を朗読 タトゥー裁判「異色戦術」の舞台裏」
https://withnews.jp/article/f0170427005qq000000000000000G00110101qq000015116A


現実の問題としては、筆者は刺青を認めるものではないし、生理的に嫌いだ。
生まれ育った身体に手をいれるのは、美容整形も刺青も親の気持ちを踏みにじるものだからだ。

だが、刺青は文化、国民性によって感じ方は全く異なっている。南米のアーティストなどタトゥーがない人がいない感じだ。
あって当たり前の世界になっている。

谷崎の書くように、日本でも美としての刺青が存在した時代はあった。
今では、プールとか風呂は刺青はお断りになっているから刺青を見る機会は殆ど無い。

先日、事情があり名古屋の下町の銭湯に行くことになった。
銭湯に行くのも何十年ぶりだ。
店の前には黒塗りのベンツが無人でエンジンが掛かったまま停まっていた。

浴場に入ると、その背景が解った。
流し場の椅子に背中一面の刺青がある人が座っていた。
この銭湯にはお断りがないのだろう。
見てはいけない物を見るように見てしまったが、桜吹雪ではなく女性か観音様のようだった...

まだ、その世界は在る。


【データ】

谷崎潤一郎
Wiki
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B0%B7%E5%B4%8E%E6%BD%A4%E4%B8%80%E9%83%8E






2017-07-29 (Sat)

2017/07/29  日記  トランプ政権のオバマケア廃止は否決された

2017/07/29  日記  トランプ政権のオバマケア廃止は否決された

2017/7/29 (土) 旧暦: 6月7日 祝日・節気: アマチュア無線の日 日出 : 4時46分 日没: 18時48分月出: 10時37分 月没: 22時31分 月齢: 5.72 干支: 丁巳 六曜:赤口 九星: 一白水星 きょうのあれこれ: トランプ政権のオバマケア廃止は否決された 共和党議員が3人造反したため、51対49の僅差ながら否決された。 トランプ政権はまた重要な政策実現に失敗した。 オバマ...

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2017/7/29 (土) 旧暦: 67日 祝日・節気: アマチュア無線の日 日出 : 446分 日没: 1848分月出: 1037分 月没: 2231分 月齢: 5.72 干支: 丁巳 六曜:赤口 九星: 一白水星

きょうのあれこれ: トランプ政権のオバマケア廃止は否決された

共和党議員が3人造反したため、5149の僅差ながら否決された。
トランプ政権はまた重要な政策実現に失敗した。
オバマケアを見直すことにより浮く財源を大型減税や1兆ドル(10年間で約112兆円)のインフラ投資を行おうとしていたが、これで財源は見込めなくなった。

人間が生きていくには、理念や夢が必要だ。
為政者は、国民に希望を与えて、今を生きさせることが肝要だが、トランプ政権はそれがない。
TPP
の破棄、パリ協定からの脱退など目先の利益からのアメリカ ファーストだ。

アメリカは、問題はなくはないが、自由主義社会のリーダーとしての地位を保ち続けてきた。
それにはそれだけの経済的な負担が必要になる。
その負担は回避することだけでアメリカの利益になると言う考え方は、近視眼で世の中は経済だけで成り立ってはいないことを忘れている。

鉄鋼産業が疲弊しているから関税で保護するのは、比較優位の国際貿易の原理を忘れている。
アメリカは鉄鋼は駄目でも、amazongoogleも莫大な利益を上げている。もし産業ごとに貿易を均衡させるのであれば、これらの企業に対抗関税が掛けられることになる。

アメリカはみみっちいアメリカ・ファーストは止めて、元のように自由主義世界のリーダーに戻ったほうが良い。


『オバマケア廃止が絶望的な状況に、トランプ政権に大打撃
7/29(
) 11:32配信

アメリカのトランプ政権が重要政策に掲げてきた医療保険制度改革=オバマケアの廃止が28日、絶望的な状況に追い込まれました。制度が当面維持される公算でトランプ政権にとって大きな打撃です。

アメリカ連邦議会の上院は28日未明、オバマケアの骨格を残したままその一部を限定的に廃止する法案の採決を行い、51対49の僅差で否決されました。法案は上院で52人を占める与党・共和党が主導していたものですが、脳腫瘍と診断されたばかりの重鎮・マケイン議員を含む3人が造反したことで否決に追い込まれました。

オバマケアをめぐっては、共和党内の足並みがそろわず廃止と代替を一括で行い、法案の採決が2度見送られたもののトランプ大統領の強い反発から方針を転換し、25日、審議入りにこぎつけていたものです。

わずかに成立の可能性を残していた案の否決にトランプ大統領はツイッターで「3人の共和党議員と48人の民主党議員がアメリカを落胆させた」と強い不満を示しましたが、オバマケアの制度は当面維持される公算となりました。(2903:10)』
TBSニュース)




2017-07-28 (Fri)

2017/07/28  飯島晴子俳句集成  (その5)

2017/07/28  飯島晴子俳句集成  (その5)

・牛飼が好きで牛飼ふ秋の風 ・雪吊を見てゐて酷なことを云ふ ・眼底は巌の色に年逝けり ・牧谿の虎濛々と去年今年 ・茶の花に押しつけてあるオートバイ ・かくまでももみづれるとは荒蝦夷 ・大雪のわれの二コニコ絣かな ・いつもこのかたちに眠る流氷よ ・腸のよろこんでゐる落椿 ・螢狩白歯のちからおもふべし ・臍の緒をこなごなに...

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・牛飼が好きで牛飼ふ秋の風
・雪吊を見てゐて酷なことを云ふ
・眼底は巌の色に年逝けり
・牧谿の虎濛々と去年今年
・茶の花に押しつけてあるオートバイ
・かくまでももみづれるとは荒蝦夷
・大雪のわれの二コニコ絣かな
・いつもこのかたちに眠る流氷よ
・腸のよろこんでゐる落椿
・螢狩白歯のちからおもふべし
・臍の緒をこなごなにして夏ひばり
・桜守うすぐらき腿してゐるといふ
・河骨の池に着きたり嗚呼といふ
・猪の跡たづねる裾をむらさきに
・夏痩せて瀬田の唐橋渡りけり
・養家にて消防服を着てみたり
・凶年やかたつむりには月光を
・初夏の大きくてさびしいオムレツつくる
・春の蛇座敷のなかはわらひあふ
・鬼箭木のここらを杖の突きはじめ
・わが旦暮菊吸虫のありやなし
・百合鴎少年をさし出しにゆく
・七夕の紙の音して唇ひらく
・大洪水孔子は琴や敲きけん
・冬麗の谷人形を打ち合はせ
・天の川禽獣の夢ちらかりて
・夏星や草木に人の息かかり
・白き蛾のゐる一隅へときどきゆく
・きつねのかみそり一人前と思ふなよ
・泉辺の家消えさうな子を産んで
・一枚は綿の片寄る干布団
・春の蔵でからすのはんこ押してゐる
・ひそひそとすみれのひらく生写し
・大風の吹きあつまれる牡丹かな
・雪光の肝一つぶを吊す谷
・鱧の皮買ひに出でたるまでのこと
・油断すなおたまじやくしの腹光る
・雛の歯尖りてをりし宵のこと
・桐の花ほとほと遠き色なりし
・わが末子立つ冬麗のギリシヤの市場
・かいつむり眼玉大きくもぐりけり
・下駄好きの人頼もしき秋の暮
・執念のそろそろ抜けて梅雨鯰
・春大根しぶとき月の上りたる
・大雪にぽつかりと吾れ八十歳
・けふあすは誰も死なない真葛原
・どうにでも歪む浴衣を父に着せる
・親鸞聖人熊皮の御影冬幽し
・枯芦の流速のなか村昏るる





2017-07-28 (Fri)

2017/07/28  飯島晴子俳句集成  (その6)

2017/07/28  飯島晴子俳句集成  (その6)

・もうほんの少しは欲しや簾の丈 ・黛の濃きもうれしく吉野雛 ・かの后鏡攻めにてみまかれり ・吾ながら卑しき日焼手首かな ・山の辺の秋の埃をゆきにけり ・わが庭の山椒の芽ぞ頼もしき ・絵襖の前に眠れり十二月 ・凍鶴となる際の首ぐぐと入れ ・松手入してゐる音の止みてまた ・顔の皮突つ張つてくる春焚火 ・忘年のもう一と歩きす...

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・もうほんの少しは欲しや簾の丈
・黛の濃きもうれしく吉野雛
・かの后鏡攻めにてみまかれり
・吾ながら卑しき日焼手首かな
・山の辺の秋の埃をゆきにけり
・わが庭の山椒の芽ぞ頼もしき
・絵襖の前に眠れり十二月
・凍鶴となる際の首ぐぐと入れ
・松手入してゐる音の止みてまた
・顔の皮突つ張つてくる春焚火
・忘年のもう一と歩きするとせむ
・牛の仔の涼しき額のつむじかな
・冬雨に五位鷺の肩ふてぶてし
・後より春の葱引く音なりし
・結局みんなおふくろ定食竹の秋
・藁塚に寄りかかりなどして現
・親鸞忌近き山影大いなる
・七夕飾つくる平たく坐りけり
・螢とび疑ひぶかき親の箸
・山かぞへ川かぞへ来し桐の花
・氷水これくらゐにして安達ケ原
・けむり茸ぱたぱたと踏みいざ後生
・西国は大なめくぢに晴れてをり
・磯海女とずつと一緒に国道行く
・干大根いまはかけがへなきいろに
・茶の花にふつと老婆の匂せり
・茄子の木を焚いて埃を共にせり
・かなかなの谷深ければ聞きまどふ
・まくなぎを打つに執すも同志なり
・麦湯煮る大釜のなか闇の闇
・ばか生りの柿の下にて忘国論
・菩薩絵に水の跡つく揚ひばり
・蛞蝓ほどの明るさ朝夕に
・ひとかどの蕪畠となりにけり
・そのうちに隠れ住みたき鴛鴦の沼
・秩父祭供物の繭の大袋
・濤音をあひまあひまの冬至風呂
・竹藪のなかの起伏も年の内
・黍の粥山の日向の匂ひして
・刈稲を置く音聞きに来よといふ
・八月や孔雀の声の凶々し
・子を産んで射干の朱を見て居りぬ
・散松葉歩幅小さくなりにけり
・ひと一人ゐて緑蔭の入りがたき
・毛虫たるかぎりに迅さとぞおもふ
・日の暮の空あをあをと鰺を割く
・蛍見の人みなやさし吾もやさし
・納涼船纜疲れゐたりけり
・こだはりて夏炉の炭を組み直す
・夏帯をしめ濁流をおもひをり
・死の如し峰雲の峰かがやくは
・六月の竃火の奥見つめをり
・谷かけて木五倍子の花の擦れ咲
・かほどまで咲くこともなき椿かな
・空港のロビー遍路杖突きをさめ
・丹田に力を入れて浮いて来い
・どら焼も虎焼きもきてお中元
・夜の弓ならふ白露の山塊よ
・青みどろ箒はかなり寂しきか
・死者のため茹でたての蝦蛄手で喰らふ




2017-07-28 (Fri)

2017/07/28  飯島晴子俳句集成  (その7)

2017/07/28  飯島晴子俳句集成  (その7)

・春蘭や男は不意に遺さるる ・土筆折る音たまりける体かな ・葱坊主干しひろげあり儚々と ・ミモザ咲きとりたる歳のかぶさり来 ・今頃は桜吹雪の夫の墓 ・紅梅の木を抱き昏るることもなし ・巨き手を虔しみをれば蝿生る ・鳥帰る神父の腰に赤き帯 ・鶯に蔵をつめたくしておかむ ・貌鳥やインドの絹をひろげてをり ・死ぬ人の大わがま...

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・春蘭や男は不意に遺さるる
・土筆折る音たまりける体かな
・葱坊主干しひろげあり儚々と
・ミモザ咲きとりたる歳のかぶさり来
・今頃は桜吹雪の夫の墓
・紅梅の木を抱き昏るることもなし
・巨き手を虔しみをれば蝿生る
・鳥帰る神父の腰に赤き帯
・鶯に蔵をつめたくしておかむ
・貌鳥やインドの絹をひろげてをり
・死ぬ人の大わがままと初蛙
・安良居の地靄こちらへこちらへと
・海女潜くまへの生身が生火欲る
・蜆汁深空のなかはさだまらず
・やはらかい箱をかさねて伊勢参
・広田越雛段の端見えてをり
・春田のなかしきりに勇気勇気といふ
・かげろふに平手打してまはりけり
・春嵐足ゆびをみなひらくマリヤ
・八十八夜体叩いてとびまはる
・春深くエゴン・シーレの男女かな
・春の航わが紅唇を怖ぢにけり
・初神楽大蛇のとぐろ隆々と
・初夢のなかをどんなに走つたやら
・鳥総松よそにはよその灯がついて
・わが闇のいづくに据ゑむ鏡餅
・飾とす堪忍の緒の切れつ端
・コンドルの貧乏歩きも四日かな
・年迎ふ鈴を惜まず三番叟
・師は暁水とは羨まし暁水忌
・ふと思ふけふがの忌 中岡毅雄
・牡丹榾焚きて愛子忌修すてふ
・北野天神大服梅の遉かな
・草冰る伝大友皇子の墓
・夕立の地雨となりし名張かな
・ぼろ市の嵐寛のブロマイドかな
・樹の下に俤ありて氷張る
・人形のできあがる日の冬の川
・漲りて一塵を待つ冬泉
・冬虹のいま身に叶ふ淡さかな
・雪女けふもみどりの布団にゐる
・一月の畳ひかりて鯉衰ふ
・逝く年のやさしきものに肉襦袢
・男らや真冬の琴をかき鳴らし
・天網は冬の菫の匂かな
・白菜かかへみやこのなかは曇なり
・不忠不孝の人山茶花の真くれなゐ
・大綿やだんだんこはい子守唄
・凍蝶を過のごと瓶に飼ふ
・これ着ると梟が啼くめくら縞
・禿鷲の翼片方づつ収む
・ひきつづき身のそばにおく雪兎
・照る池にめんめんとして冬扇
・桜*うぐい旅の時間の余りけり
・黒髪のいつ失せるやと福笑
・歌舞伎絵の血糊凝まる夏灯
・みぞはぎは大好きな花愚図な花
・太股に肉戻りたる曼珠沙華
・刈安の山に入りて百夜たつ
・端山越秋の七草思ひ出せず
・うすうすと稲の花咲く黄泉の道
・唐辛子莚四枚赫赫と
・瓢箪の足らぬくびれを云々す





2017-07-28 (Fri)

2017/07/28  飯島晴子俳句集成  (その8)

2017/07/28  飯島晴子俳句集成  (その8)

・鬼灯の虫喰穴も些事ならず ・木槿夕雨こんなところに赤ん坊 ・名告らばや我われからの沼守と ・蓑虫の蓑あまりにもありあはせ ・空はみささぎ花鶏など居させむ ・色鳥やだるき柱を授かりて ・穴惑刃の如く若かりき ・猪の腸あらふ瀬波かな ・山川に盆の粗髪ほどきけり ・吊柿鳥に顎なき夕べかな ・星合の波の音する新羅の壷 ...

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・鬼灯の虫喰穴も些事ならず
・木槿夕雨こんなところに赤ん坊
・名告らばや我われからの沼守と
・蓑虫の蓑あまりにもありあはせ
・空はみささぎ花鶏など居させむ
・色鳥やだるき柱を授かりて
・穴惑刃の如く若かりき
・猪の腸あらふ瀬波かな
・山川に盆の粗髪ほどきけり
・吊柿鳥に顎なき夕べかな
・星合の波の音する新羅の壷
・花野から今刈りて来し供華ならむ
・旅客機閉す秋風のアラブ服が最後
・立待の鉄板道路多き街
・月光の象番にならぬかといふ
・沼奥の浅沙の花に呼ぶ人なし
・蛇苺誰彼の影よぎりけり
・わたくしに烏柄杓はまかせておいて
・十薬の蕊高くわが荒野なり
・月見草ここで折れてはおしまひよ
・烏麦熟れ教会の窓細し
・筍をゆがく焔の快楽かな
・菩提樹に花咲き同じ夢を見る
・橡の花きつと最後の夕日さす
・桐咲いてほつそり育つ男の子
・卯の花の咲頃を野に出そびれし
・高き音たて紫烟草舎の夏落葉
・夏藤に面輪くらべの山越しよ
・さるすべりしろばなちらす夢違ひ
・うしろからいぼたのむしと教へらる
・蛍の夜老い放題に老いんとす
・夏鶯さうかさうかと聞いて遣る
・畦草に乗る蛇の重さかな
・菅貫のかなりいびつと見たりけり
・箱庭の草心外にそよぎをり
・樟脳舟脳の端つこ走りけり
・竹植ゑてそれは綺麗に歩いて行く
・気がつけば冥土に水を打つてゐし
・山脈の荒々しくも天瓜粉
・簟眼にちから這入りけり
・革布団窃かに待たれゐたりけり
・氷水東の塔のおそろしく
・北斎の犬目富士いま雪解富士
・山門なり朝やけの椀上げてゆく
・荒梅雨の尸焼く音憚らず
・薫風に白木の位牌焚きにけり
・レンブラント若き自画像青嵐
・夏深しバット素振りの山の子に
・点け放つ鶏舎の灯溽暑なり
・七月の孔雀の色を窺へり
・軽暖や写楽十枚ずいと見て
・花まつり人々は影踏みあひて
・この風に覚えのありぬ松迎
・夏葱をかゝへし土間の土のいろ
・泉の底に一本の匙夏了る
・男らの汚れるまへの祭足袋
・眼閉づ箱庭の草戦ぐにも
・簗かかる前の川音聞きに来し
・泉渾々自裁せり 鈴木鷹夫
・飛行船の真下に春の愁かな



2017-07-27 (Thu)

2017/07/27  飯島晴子俳句集成  (その1)

2017/07/27  飯島晴子俳句集成  (その1)

飯島晴子の句をネット上から集めてみた。 見ることができる句が多いのは有り難いことだし、飯島晴子の存在を物語ってもいる。 飯島晴子は難しい句も詠む。 第一句集「蕨手」(昭和47年発汗、昭和39年から46年までの作句)所収の句は難しい。 ・狐火や黒き袂の平らなる 言葉は叙景にように進んで行くが、イメージは捉えきれない。 作品というものは...

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飯島晴子の句をネット上から集めてみた。
見ることができる句が多いのは有り難いことだし、飯島晴子の存在を物語ってもいる。

飯島晴子は難しい句も詠む。
第一句集「蕨手」(昭和47年発汗、昭和39年から46年までの作句)所収の句は難しい。

・狐火や黒き袂の平らなる

言葉は叙景にように進んで行くが、イメージは捉えきれない。
作品というものは作りての手から離れ、読み手が作るものとはいえ、結ばれないのはもどかしい。


平成8年発行の句集「儚々」(平成2年より7年までの作句)の帯分に飯島晴子はこう書いている。

“「変わらず興味のあるのは、”見る“ことと”言葉“-。何がどれだけ見えているか、言葉がいかに働いているか、心許ないがこの道を歩いて行くしかない-晴子」


たかだが17文字の中に、自分が見たもの(景色だけではなく心の感興のすべて)を盛り込むことは難しい。
方法は、言葉に限られている。


平成12年(2000年)、飯島晴子は自死した。享年79歳。

清水哲男氏が同年、追悼の文を書いている。


『 泉の底に一本の匙夏了る
飯島晴子

作者はご自分の意志により、この六月六日に死を選ばれたと聞く。享年、七十九歳。この句をもって、今年の夏句の打ち止めとしよう。第一句集『蕨手』の巻頭に置かれた句だ。「了る」は「おわる」。「終わる」よりも、ぴしりと完結したニュアンスが出る。「泉の底」に沈んだ「一本の匙」の金属性があらわになる。あらわになったところで、夏という季節への、きっぱりとした決別の歌となった。「匙」のつめたいイメージは、秋の気配をうかがわせる。が、注目すべきは、作者は来るべき秋には何も予感していないし、期待もしていないところだ。すなわち、みずからの過去(夏)への決別の思いのみが、静かにして激しく込められていると読む。いまにして振り返れば、巻頭に「了」が据えられた意味には深いものがあったようだ。でも、実はこの句について、こんなことを書きたくはなかった。いつここに掲載しようかと、ページ開設以来、大事にとってあった句だけに、まことに口惜しい。委細は省略するが、最後にお会いしたのは今年の春三月。東京のとある場所で、飯島さんは途中退席された。脳天気にも「また、夏にはおめにかかれますね」とご挨拶をしたところ、微笑されながらも「……もう、カラダがねぇ」と小声で言われた。そのとき、飯島さんの痩身がぐらりと揺れたような錯覚に、「あっ」と思った。悼。(清水哲男)』
(増殖する俳句歳時記
http://www.longtail.co.jp/~fmmitaka/cgi-bin/g_disp.cgi?ids=19980313,19980422,19980627,19980811,19981211,19990423,19990930,20000111,20000321,20000428,20000617,20000818,20001205,20010128,20010602,20010716,20011017,20011130,20020327,20020710,20030320,20030804,20040126,20061103,20070316,20090115,20111111,20120614&tit=%94%D1%93%87%90%B0%8Eq&tit2=%94%D1%93%87%90%B0%8Eq%82%CC
より転載


初期の句は難しいが、飯島晴子の死とこの句が重なると清冽さで結ばれる。


以下、句を並べるが、順はランダムである。

・青竹の切口積まれ冬の蝿
・禿鷲の翼片方づつ収む
・相会うて神等去出しぐれまたよかり
・遠くより雪吊高く見ゆる家
・初氷島のなかとも思はれず
・翳りきて茂吉の冬田とぞ思ふ
・初霜のありとしもなき波郷の墓
・神在のはうばうにうつくしき夜道
・老懶の胸を飾れり一位の実
・門前の金柑男のやうに噛む
・義兄弟銀木犀の屋敷にて
・藍滲む宮古上布の砧盤
・豊の秋飛鳥大仏黯湛と
・濁酒に壮年の髭ぬらしけり
・茶畠のひかり手強き九月かな
・うたたねの泪大事に茄子の花
・金亀子を畳に鳴かせ祇園町
・周防とや緋鯉の水に指ぬらし
・今度こそ筒鳥を聞きとめし貌
・いつも二階に肌ぬぎの祖母ゐるからは
・兎の仔みんな黒くて夕涼み



2017-07-27 (Thu)

2017/07/27  飯島晴子俳句集成  (その2)

2017/07/27  飯島晴子俳句集成  (その2)

・水牛の角つるしたる夏座敷 ・塩倉にうねる太梁送り梅雨 ・影沼に吾が影寄れる卯月かな ・古芦の猛々しくもおきな道 ・蜂は縞ゆるめずにとぶ童女の墓 ・落し角取り出してきて語り継ぐ ・海鳥やひとびとゆるく着物着て ・しかるべく煮えて独りの牡丹鍋 ・裘一番星と呟けり ・縦に割れ横に割れして種茄子 ・ぐみの木の下にしやがんで他力つく ...

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・水牛の角つるしたる夏座敷
・塩倉にうねる太梁送り梅雨
・影沼に吾が影寄れる卯月かな
・古芦の猛々しくもおきな道
・蜂は縞ゆるめずにとぶ童女の墓
・落し角取り出してきて語り継ぐ
・海鳥やひとびとゆるく着物着て
・しかるべく煮えて独りの牡丹鍋
・裘一番星と呟けり
・縦に割れ横に割れして種茄子
・ぐみの木の下にしやがんで他力つく
・手もとから牛蒡のかをり世にまよふ
・いちにちのひかりがあそぶ秋の川
・成程の鬼の雪隠秋うらら
・川の夢蘭を投じてをはりけり
・すでにふかく眠る男ら鳥かぶと
・見廻して臭木の花でありにけり
・太刀魚の銀はくもれど悪友なり
・小豆箱すぐその横に来て死ねる
・いつまでもかくれてゐたく萩青し
・夕祓御衣大いに翻り
・夕凪にわれは嘴もちてをり
・河骨の葉と葉と花とさし交す
・いちはつにをんな一息入れにけり
・木苺の種噛む音愉しみて
・子守爺いままでゐたる茂かな
・幼子の墓の水濃き夏蚕村
・鴉の子尻なき尻を振りてけり
・五月闇組紐の色まかせけり
・振袖ぐらしのげんのしようこを闇枯し
・裏谷に橡咲きうつらうつら老ゆ
・石垣に黄華鬘細い夜の手足
・海胆の海どこへともなく乳房向け
・桜鰔旅の時間の余りけり
・十三詣石焼きいもの火を覗く
・韮一本われの眼を扇ぐなり
・蜷進む吾も何とかなるならむ
・浪々や春の霙の音よけれ
・女正月眉間に鳥の影落つる
・重陽や冷き茣座を抱いてゆく
・山晴れてとうがんの尻白きこと
・はじめから寺の真下に陸稲つくれる
・八つ頭いづこより刃を入るるとも
・浜木綿や朝の帆頷きつつすすむ
・三人とも麻の服着て見つめ合ふ
・たはやすき泪もありぬ諸葛菜
・春草の濃くまつすぐに帰らむか
・遅き日の漱石の髭重たからん
・寒晴やあはれ舞妓の背の高き

2017-07-27 (Thu)

2017/07/27  飯島晴子俳句集成  (その3)

2017/07/27  飯島晴子俳句集成  (その3)

・八頭いづこより刃を入るるとも ・かくつよき門火われにも焚き呉れよ ・文月の牛のさびしいからだかな ・古草の猛々しくもおきな道 ・春山に生木たづぬる一本箸 ・竹馬に乗つて行かうかこの先は ・蘆の花童に熱き闇ありぬ ・藍布一反かなかな山からとりに来る ・かたつむり肉しづかなる冬旱 ・思ひどほりに薄日の当る雪の岸 ・螢火に...

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・八頭いづこより刃を入るるとも
・かくつよき門火われにも焚き呉れよ
・文月の牛のさびしいからだかな
・古草の猛々しくもおきな道
・春山に生木たづぬる一本箸
・竹馬に乗つて行かうかこの先は
・蘆の花童に熱き闇ありぬ
・藍布一反かなかな山からとりに来る
・かたつむり肉しづかなる冬旱
・思ひどほりに薄日の当る雪の岸
・螢火にすり抜けらるる身の薄さ
・人の身にかつと日当る葛の花
・葡萄蔓枯れてひかりをつなぎあふ
・襖しめて空蝉を吹きくらすかな
・葛の花来るなと言つたではないか
・わが闇の何処に据ゑむ鏡餅
・卯の花に新月滲み易きかな
・葡萄垂れ天上をゆく強き櫂
・昼顔のあれは途方に暮るる色
・蹌踉と螢柱に依りにけり
・別の死が夏大根のうち通る
・恋ともちがふ紅葉の岸をともにして
・螢の夜老い放題に老いんとす
・綿虫の辻ならいくらでも待てさう
・孔子一行衣服で赫い梨を拭き
・さつきから夕立の瑞にゐるらしき
・蛇の衣かもしれぬ 鈴木鷹夫
・陰(ほと)岩を蹴りもしてみる寒さかな
・許せないものはまくなぎぐらゐかな
・飯どきや亀の鳴かうと鳴くまいと
・翔べよ翔べ老人ホームの干布団
・弱音吐かなくて何吐く雲の峰
・昼顔は誰も来ないでほしくて咲く
・白髪の乾く早さよ小鳥来る
・寂しいは寂しいですと春霰
・はんざきの傷くれなゐにひらく夜
・らしくともらしくなしとも猪の跡
・土筆飯ならば少々神妙に
・金屏風何とすばやくたたむこと
・死ぬ人の大わがままと初蛙
・金蝿も銀蝿も来よ鬱頭(うつあたま)
・自転車で鳩分けてゆく恵方かな

・一徹の弘法麦の穂なりけり
・先頭を行くことにして黴の花
・かげろふの坂下りてくる大あたま
・鴬に蔵をつめたくしておかむ
・ていねいにからだを拭いて黒鯛くふ
・わが末子(ばつし)立つ冬麗のギリシアの市場
・萩を刈る一個の固き頭なり



2017-07-27 (Thu)

2017/07/27  飯島晴子俳句集成  (その4)

2017/07/27  飯島晴子俳句集成  (その4)

・さきほどのひとは盥に冷えてをりぬ ・友の棲む氷の島の見えて来し ・玉葱はいま深海に近づけり ・樹のそばの現世や鶴の胸うごき ・ねんねこから片手でてゐる冬霞 ・紅梅であつたかもしれぬ荒地の橋 ・虚を衝かれしは首すぢの日焼かな ・生身魂引つ込めておく手足かな ・陰岩を蹴りもしてみる寒さかな ・年の暮金精さまも洗ふとか ・...

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・さきほどのひとは盥に冷えてをりぬ
・友の棲む氷の島の見えて来し
・玉葱はいま深海に近づけり
・樹のそばの現世や鶴の胸うごき
・ねんねこから片手でてゐる冬霞
・紅梅であつたかもしれぬ荒地の橋
・虚を衝かれしは首すぢの日焼かな
・生身魂引つ込めておく手足かな
・陰岩を蹴りもしてみる寒さかな
・年の暮金精さまも洗ふとか
・蜘蛛の糸腕にながれ夕参
・年逝くや兎は頬を震はせて
・二つきりそれでもちゃんと蟻地獄
・殻荒れし蝸牛なりさもあらむ
・鍬かるく迎火の土平しけり
・秋茄子剪るさも大事さうな音
・田へ奔る水の喜色に従へり
・足し算も覚束無くて桃の花
・烏柄杓千本束にして老いむ
・水音を両側にして桐の花
・晩景やわが佇つのみに蜘蛛怒る
・萍のみんなつながるまで待つか
・穴惑賜はる穴を疑はず
・豆ごときでは出て行かぬ鬱の鬼
・拝みたき卒寿のふぐり春の風
・子ども失せ天神さまの泉かな
・晩涼の欅の下に死者を待つ
・夏怒濤白髪誉められてをりぬ
・鮎すでに落ちたる川の色を云ふ
・縞ふくろふかすかにゆれてゐる如し
・夏痩せて貝殻道の続くかな
・はればれとはぐれゆきしか瓢の笛
・踊子草かこみ何やら揉めてゐる
・狐火にうすき足裏をたのみけり
・金縷梅に毫も匂ひのなかりけり
・牡丹焚く火のおとろへに執しをり
・渡り来る人なき虹のたちにけり
・餅筵誰かがゐなくなりさうに
・白緑の蛇身にて尚惑ふなり
・石蕗の花入日の窓を開けておく
・もしかして菩提樹の花この匂ひ
・目張鮨割つてわれらが国見かな
・水温むらし仔兎の耳の奥
・鯛焼の頭は君にわれは尾を
・凍蝶の天与の朱を失はず
・むつつりと春田の畦に倒けにけり
・軍刀利さん涼し涼しと登りけり
・婆元気春の風鈴三個鳴り
・でで虫の繰り出す肉に後れをとる
・歩み寄るまだ冬田ともつかぬ田に





2017-07-26 (Wed)

2017/07/ 26  俳人飯島晴子 覚書

2017/07/ 26  俳人飯島晴子 覚書

遥か南の島、宮古島の宮古市熱帯植物園に飯島晴子の句碑がある。 何故こんなところに飯島晴子の句碑が? という疑問については、すでに記事に書いた。 「2013/05/30 宮古島旅行第3日目(11) 宮古市熱帯植物園(その2)」 http://blog.goo.ne.jp/nabanatei/e/e5fef51d5ff6748febed25804e152c42 昭和63 年(1987)、66 歳の時、平良市総合文化祭...

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遥か南の島、宮古島の宮古市熱帯植物園に飯島晴子の句碑がある。

何故こんなところに飯島晴子の句碑が?
という疑問については、すでに記事に書いた。

2013/05/30 宮古島旅行第3日目(11) 宮古市熱帯植物園(その2)」
http://blog.goo.ne.jp/nabanatei/e/e5fef51d5ff6748febed25804e152c42


昭和63 (1987)66 歳の時、平良市総合文化祭の講師として参加したのが縁となったとことが裏面に書かれていた。

それで問題は解決していた。


先日、県立図書館に行った時、書棚から飯島晴子全句集を取り出し読んだ。
年譜を読んでいると、飯島晴子がまだ高等女学校を卒業し、日本衣服研究所に就職して間もない昭和16年、20歳の時、染色・服飾の調査のため沖縄を旅行したことが書かれていた。
その時、宮古島まで足を伸ばしたのかどうかは判らないが、飯島と沖縄との関係は66歳からではなく20歳から始まっていた。

飯島は沖縄との縁を大切にしていた。
平成12年には、次の句を詠んでいる。



・日永し沖縄菓子のちんすうこう




2017-07-25 (Tue)

2017/07/25  日記  鰻

2017/07/25   日記  鰻

2017/7/25 (火) 旧暦:6月3日 祝日・節気: 土用丑の日 日出 :4時43分 日没:18時51分 月出:6時29分 月没:20時10分 月齢:1.72 干支: 癸丑 六曜: 友引 九星: 五黄土星 きょうのあれこれ: 鰻 「土用丑の日 串刺し"鰻"を炭火で仕込み 値段はやや下降傾向に 札幌市(17/07/25 12:28)」 https://youtu.be/F2Lu8Bu5Gco 『鰻: 大鰻、鰻掻き、鰻...

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2017/7/25 (火) 旧暦:63日 祝日・節気: 土用丑の日 日出 :443分 日没:1851分 月出:629分 月没:2010分 月齢:1.72 干支: 癸丑 六曜: 友引 九星: 五黄土星

きょうのあれこれ: 鰻

「土用丑の日 串刺し""を炭火で仕込み 値段はやや下降傾向に 札幌市(17/07/25 12:28)

https://youtu.be/F2Lu8Bu5Gco



『鰻: 大鰻、鰻掻き、鰻筒
三夏
ウナギ科の淡水魚。河や池で捕えるが、食用は養殖物がほとんどである。蒲焼にして一年中食されているが、土用の丑に食べると夏負けしないと言うことから夏の季語になっている。』
(季語と歳時記)



鰻の俳句:



・はとバスが老舗に並ぶ鰻の日 中西永年



・鰻の日三島本町匂ひけり 谷川昇



・丑の日や夫が鰻を買ひ戻る  八木岡博江



・つつがなく土用の鰻囲みけり  小関栄子



・鰻食ふ人の世の機微愛しつつ  布川直幸





今日は土用丑の日。
平賀源内のお陰で、この日には鰻を食べるのが日本の風習になっている。

今日も、ニュースでは北海道から沖縄まで全国の鰻屋さんは大忙しだと伝えている。


北海道のニュースを見ていて、焼き方が気になった。
見たところ、焼きもタレの色も薄目なので関東風の焼きのように思えた。
よく知られたことだがうなぎの蒲焼は関東と関西では異なった味わいがある。
関西の蒲焼きは「パリフワ」、関東は「トロフワ」だ。

関東は蒸しの工程が入るので、皮まで柔らかくなりトロリとした食感になる。関西は香ばしく焼き上げるので、皮も身もパリッとした食感になる。

味わい以外にも違いがある、関西は腹開き、関東は背開き。
関東は蒸すので串が短く、頭も落として焼く。
関西は頭を付けた儘長い串で焼く。

札幌の二葉本店は焼き色以外にも、串は短く、背開きのようなので関東風と推測される。
札幌には関西風の蒲焼きの店もあるそうで、両方食べ分けができる環境らしい。
名古屋は、関東と関西の中間だが、関西風が一般的だ。


俳人たちも、日本の夏、土曜の日の鰻を楽しんでいる。
何も混んでいる時にわざわざ鰻もないだろうと考えるのは、ちょいとへそ曲がりで、日本の習慣を愉しめば良いと言っている。

家族揃ってや、親しい友と連れ立って、蒲焼きを食べられるのも健康であってこそ、まずは感謝の上、美味しくいただく。

世の習慣に自分も入り込んで楽しむことで、世の中の機微に触れ、自分と世の中の絆も確認することができる。
楽しいこと、美味しいものには乗ればよいのだ。





2017-07-24 (Mon)

2017/07/24  血液一滴で13種類のがん早期発見

2017/07/24  血液一滴で13種類のがん早期発見

がんは早期発見が大切だ。 早期発見のためにいろいろな方法が考えられている。 麻薬探知犬のように犬の嗅覚を使って犬に判定させる。 線虫という生物に尿を加えて判定させる。 まだ他にも色々研究がされている筈だ。 血液を使うこの方法は、数年前から報道されているが、漸く臨床段階に入り、3年後には事業化が開始されるという。 判定できるがんは、大物が...

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がんは早期発見が大切だ。
早期発見のためにいろいろな方法が考えられている。
麻薬探知犬のように犬の嗅覚を使って犬に判定させる。
線虫という生物に尿を加えて判定させる。
まだ他にも色々研究がされている筈だ。

血液を使うこの方法は、数年前から報道されているが、漸く臨床段階に入り、3年後には事業化が開始されるという。

判定できるがんは、大物が対象になっており、13種類すべてが判定されれば、それで大方は大丈夫と考えることができる。
判定結果も95%以上の確立で判定できたそうだから素晴らしい。

医学に関することは、手続き等に時間が掛かる。
やむを得ないことだが、もう少し早くできないものかと思う。
早く判定できれば助かる人も多い。


『血液1滴、がん13種早期発見…3年めど事業化
7/24(
) 6:07配信

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(写真:読売新聞)

国立がん研究センター(東京都)などは、血液1滴で乳がんなど13種類のがんを早期発見する新しい検査法を開発し、来月から臨床研究を始める。

同センターの研究倫理審査委員会が今月中旬、実施を許可した。早ければ3年以内に国に事業化の申請を行う。

一度に複数の種類のがんを早期発見できる検査法はこれまでなく、人間ドックなどに導入されれば、がんによる死亡を減らせる可能性がある。

検査法では、細胞から血液中に分泌される、遺伝子の働きを調節する微小物質「マイクロRNA」を活用する。がん細胞と正常な細胞ではマイクロRNAの種類が異なり、一定期間分解されない。

同センターや検査技術を持つ東レなどは、がん患者ら約4万人の保存血液から、乳房や肺、胃、大腸、食道、肝臓、膵臓(すいぞう)など13種類のがんで、それぞれ固有のマイクロRNAを特定した。血液1滴で、がんの「病期(ステージ)」が比較的早い「1期」を含め、すべてのがんで95%以上の確率で診断できた。乳がんは97%だった。』
Yahoo!-読売新聞)




2017-07-24 (Mon)

2017/07/24  日記  戻り梅雨、返り梅雨

2017/07/24  日記  戻り梅雨、返り梅雨

2017/7/24 (月) 旧暦:6月2日 祝日・節気:  日出 :4時42分 日没:18時51分 月出:5時22分 月没:19時26分 月齢:0.72 干支: 壬子 六曜: 先勝 九星: 六白金星 今日のあれこれ: 戻り梅雨、返り梅雨 「2017/7/19 梅雨明け宣言したら 直後に大雨」 https://youtu.be/GDiwVsZjKIE 『【戻り梅雨】 梅雨が明けたあとに、再び梅雨のような状...

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2017/7/24 (月) 旧暦:62日 祝日・節気:  日出 :442分 日没:1851分 月出:522分 月没:1926分 月齢:0.72 干支: 壬子 六曜: 先勝 九星: 六白金星

今日のあれこれ: 戻り梅雨、返り梅雨

2017/7/19 梅雨明け宣言したら 直後に大雨」

https://youtu.be/GDiwVsZjKIE



『【戻り梅雨】
梅雨が明けたあとに、再び梅雨のような状態に戻ること。返り梅雨。《季 夏》』
(デジタル大辞泉)



戻り梅雨・返り梅雨の俳句:



・山荘をもるる灯青き戻り梅雨 山本正樹



・槻の空見てゐて明し戻り梅雨 加藤楸邨



・走り梅雨返り梅雨胃の重きかな 徳永山冬子





今年は梅雨らしい梅雨を経験しないまま梅雨明けが宣言された。
そうなのかなぁと思った。
一方で、前線が停滞し九州には集中豪雨、それが北上し今は新潟、秋田に集中豪雨。
東海地方も集中豪雨はないが、梅雨が舞い戻った様にジメジメと不快指数の梅雨状態が戻っている。


「【日本ニュース】新潟と北陸で大雨のおそれ 早めに安全な場所へ避難を(2017/07/24)」

https://youtu.be/zglYOgtRnEQ



被害復旧が進むように、本島の梅雨明けが来て欲しい。





2017-07-23 (Sun)

2017/07/23  日記  大暑

2017/07/23  日記  大暑

2017/7/23 (日) 旧暦:6月1日 祝日・節気: 大暑、朔 日出 :4時41分 日没:18時52分 月出:4時15分 月没:18時36分 月齢:29.02 干支: 辛亥 六曜: 赤口 九星: 七赤金星 今日のあれこれ: 大暑 「木陰で涼む柴犬♀です♪」 https://youtu.be/M_EFh-m0w6M 『大暑(たいしょ)は、二十四節気の第12。六月中(通常旧暦6月内)。 ...

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2017/7/23 (日) 旧暦:61日 祝日・節気: 大暑、朔 日出 :441分 日没:1852分 月出:415分 月没:1836分 月齢:29.02 干支: 辛亥 六曜: 赤口 九星: 七赤金星

今日のあれこれ: 大暑

「木陰で涼む柴犬♀です♪」

https://youtu.be/M_EFh-m0w6M




『大暑(たいしょ)は、二十四節気の第12。六月中(通常旧暦6月内)。

現在広まっている定気法では太陽黄経が120度のときで723日ごろ。暦ではそれが起こる日だが、天文学ではその瞬間とする。恒気法では冬至から7/12年(約213.06日)後で723日ごろ。

期間としての意味もあり、この日から、次の節気の立秋前日までである。

西洋占星術では、大暑を獅子宮(しし座)の始まりとする。

季節
快晴が続き、気温が上がり続けるころ。『暦便覧』には「暑気いたりつまりたるゆえんなればなり」と記されている。

夏の土用が大暑の数日前から始まり、大暑の間じゅう続く。小暑と大暑の一か月間が暑中で、暑中見舞いはこの期間内に送る。

大寒と互いに半年後・半年前である。小寒と小暑も同じ関係である。
...』(Wikipedia



大暑の俳句:



・空うなり山崩れきて大暑かな  中西明子



・引潮に河口干上がる大暑かな  菰田晶



・河馬ほどの欠伸大暑の塾帰り  石橋萬里



・鏡見ることも疎くて大暑かな  高倉恵美子



・犬も寝て婆も寝てゐる大暑かな  鎮田紅絲





前線が少し下がったので、関西から関東まで雨雲が移動した。
そのため、大暑らしい日々が続いていたのが、今日の大暑は涼しくなってしまった。

九州から始まった連続豪雨は、今は秋田が狙われている。
落雷、突風、雹、洪水、山崩れ、溜池の決壊など雨は空と山を引き連れて日本列島を襲いながら北上している。
中西の大暑は何時の年だったろうか、空うなり山崩れたのは今年のほうが酷いだろう。

一方では、水不足の地域もある。
雨が降らなければ干上がってしまう。

大暑の日々を過ごすのは容易ではない。
自然災害、昔は疫病もあった。
夏祭りは疫病を祓うためのものだから、全国津々浦々お祭り騒ぎが必要だ。

暑さが非道い日は、あまり逆らうこともなく暑さに従おう。
やり過ごせばよいのだから。

犬も婆も、そこは心得ている。
動画の柴犬を見て笑ってしまった。

もう死んでしまった我が家の柴犬もそうだった。
大きな犬小屋は暑いので、生け垣の木陰がお好みだった。
せっせと穴を掘って地面に腹ばいになり頭を投げ出して、喘いでいた。
こんな暑い日は、此処が一番と言っていた...





2017-07-22 (Sat)

2017/07/22  第157回芥川賞受賞  沼田真佑氏

2017/07/22  第157回芥川賞受賞  沼田真佑氏

芥川賞は文学を目指す者にとって特別な意味を持つ文学賞だ。 太宰治は芥川賞がどうしても欲しかったが、どうしても得られなかったのはよく知られた話だ。 だが、太宰は若者によく読まれ続けている文学者であることは、それもまた事実だ。 純文学のジャンルで、新しい世界、文体、表現、創造性を表現した作品に与えられる芥川賞だから、その作者も非日常的な人が多いのも当然だ。 ...

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芥川賞は文学を目指す者にとって特別な意味を持つ文学賞だ。
太宰治は芥川賞がどうしても欲しかったが、どうしても得られなかったのはよく知られた話だ。
だが、太宰は若者によく読まれ続けている文学者であることは、それもまた事実だ。


純文学のジャンルで、新しい世界、文体、表現、創造性を表現した作品に与えられる芥川賞だから、その作者も非日常的な人が多いのも当然だ。
酒を飲んで受賞会見をし「貰ってやる」と発言した人も居た。

その意味では、今回受賞した沼田真佑氏はちょっと印象が違う。
普通なのだ。
誠実さが漂う空気を感じる。

受賞会見の中でのやり取り。
『...
記者1 候補になったときには、「初めて買った安いギターで有名なライブハウスのステージに立ったような気分だ」というような言葉をおっしゃってたんですけれども。
実際今度獲っちゃいましたけれども、改めてステージに立っただけではなくて獲ってしまったということについての感想をもう一度。

沼田 やっぱり1本しか書いてないというのはありますので、なんか……例えばジーパン1本しか持っていないのにベストジーニスト賞みたいな(笑)。
(会場笑)

...』

何度もノミネートされて、その経歴の上に受賞の晴れ舞台がある芥川賞だから、沼田氏が語るのは正直な戸惑いだろう。

その他、普段着での記者会見とか、記者とのやり取りが誠実で好感が持てる。
見ていない人は、下のyoutube動画で聴くことができる。

38
歳独身、学習塾の塾英語講師。
生徒たちには人気の先生だそうだ。

選考会では、推薦者と反対者の激論があったそうだ。
推薦者の高樹氏は、まだ1本だが、まだまだ書ける力があると言い、反対者はこれ1本で、もう書けないと言ったそうだ。

どちらが正しいのかは、これから沼田氏が証明して行くことだ。

誠実な人は、責任感に押しつぶされることもある、が、ユーモアを解する余裕のある沼田氏はその恐れはないだろう。

今後の活躍を期待したい。



『第157回「芥川賞」に沼田真佑氏の『影裏』 「直木賞」に佐藤正午氏の『月の満ち欠け』
7/19(
) 19:25配信


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157回「芥川賞」を受賞した沼田真佑氏(左)、「直木賞」を受賞した佐藤正午氏

日本文学振興会は19日、『第157回芥川龍之介賞・直木三十五賞(平成29年上半期)』の選考会を東京・築地「新喜楽」で開き、芥川龍之介賞に沼田真佑氏(38)の『影裏』(文學界5月号)、直木三十五賞に佐藤正午氏(61)の『月の満ち欠け』(岩波書店)を選出した。2人は初受賞。

【写真】第157回芥川賞・直木賞 ノミネート作家一覧

両賞は1935(昭和10)年に制定。芥川賞は新聞・雑誌(同人雑誌を含む)に発表された純文学短編作品、直木賞は新聞・雑誌(同)・単行本として発表された短編および長編の大衆文芸作品の中から優れた作品に贈られる。前者は主に無名・新進作家、後者は無名・新進・中堅作家が対象となり、受賞者には正賞として時計、副賞として賞金100万円が与えられる。

前期・第156回(平成28年下半期)の芥川賞は山下澄人氏の『しんせかい』、直木賞は恩田陸氏の『蜜蜂と遠雷』が選出された。

157回候補作は以下の通り(五十音順・敬称略)。

■第157回芥川龍之介賞 候補作(掲載誌)
今村夏子『星の子』(小説トリッパー春号)
温又柔『真ん中の子どもたち』(すばる四月号)
沼田真佑『影裏』(文學界5月号)
古川真人『四時過ぎの船』(新潮六月号)

■第157回直木三十五賞 候補作(出版社)
木下昌輝『敵の名は、宮本武蔵』(KADOKAWA
佐藤巖太郎『会津執権の栄誉』(文藝春秋)
佐藤正午『月の満ち欠け』(岩波書店)
宮内悠介『あとは野となれ大和撫子』(KADOKAWA
柚木麻子『BUTTER』(新潮社)

』(ORICON NEWS)






「芥川賞・沼田真佑さんが会見」


https://youtu.be/POol5A8gRcM




2017-07-22 (Sat)

2017/07/22  日記  泉

2017/07/22  日記  泉

2017/7/22 (土) 旧暦: 閏5月29日 祝日・節気:  日出 :4時41分 日没:18時53分 月出:3時12分 月没:17時40分 月齢:28.02 干支: 庚戌 六曜: 先負 九星: 八白土星 今日のあれこれ: 泉 「水中撮影・南阿蘇の湧水群~熊本・南阿蘇村~」 https://youtu.be/1fjUGEKSF38 『泉:    泉川、やり水 三夏 山中の岩間などから清冽...

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2017/7/22 (土) 旧暦: 閏529日 祝日・節気:  日出 :441分 日没:1853分 月出:312分 月没:1740分 月齢:28.02 干支: 庚戌 六曜: 先負 九星: 八白土星

今日のあれこれ: 泉

「水中撮影・南阿蘇の湧水群~熊本・南阿蘇村~」

https://youtu.be/1fjUGEKSF38



『泉:    泉川、やり水
三夏
山中の岩間などから清冽な地下水が地表に湧き出して、小さな流れや池となったもの。湧き出るときの静かな音や、水の透明感が夏の涼しさを呼ぶ。清らかな水であることから、古くは旅人が乾いた喉を潤した』
(季語と歳時記)



泉の俳句:



・さゝれ石もわきて泉の流れかな 紹巴



・祈りの泉ときゆるやかに流れをり  柿本麗子



・さしのべし手に尽きるなき泉汲む  稻畑汀子





昨日、午後2時から1時間半、必要に迫られて名古屋市内を歩いた。
直射日光の炎天の下は、立っているだけでもぐったりする暑さだ。
コンクリートジャングルに涼しい風は吹かない。

目眩がするほどの厳しい道中を、只管歩いた江戸の旅人たちは偉かった。

今日もまた暑い日だった。
こんな日には、涼しい季語が良い。

動画を見て、泉の句を読み、泉のイメージな中に入り込めば、少しは涼しくなることができる。





2017-07-21 (Fri)

2017/07/21  清宮106号 単独前人未到に後2本!

2017/07/21  清宮106号 単独前人未到に後2本!

藤井四段が、デビュー以来29連勝し前人未到の記録を打ち立てたのは記憶に新しい。 その後も、前人未到が続いている。 白鵬が1048勝の記録を今日遂に達成した。 そして次の前人未到は清宮くんだ。 高校通算106号を打った。 後2本で、前人未到の記録になる。 夏の高校野球は、トーナメントなので負ければお終いだ。 だが、彼の場...

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藤井四段が、デビュー以来29連勝し前人未到の記録を打ち立てたのは記憶に新しい。

その後も、前人未到が続いている。
白鵬が1048勝の記録を今日遂に達成した。

そして次の前人未到は清宮くんだ。
高校通算106号を打った。

2本で、前人未到の記録になる。
夏の高校野球は、トーナメントなので負ければお終いだ。

だが、彼の場合は地区大会で2本は打てるだろうし、甲子園に行けば間違いなく打つだろう。
仮に、予選敗退しても、日本代表メンバーとしての公式戦もあるようだから、2本は大丈夫の筈だ。



『早実・清宮106号!高校史上最多に王手/西東京
7/21(
) 9:36配信 日刊スポーツ

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高校通算106号となる先制本塁打を放つ清宮(撮影・河野匠)

<高校野球西東京大会:早実-法政>◇20日◇5回戦◇神宮

早実・清宮幸太郎内野手(3年)が高校通算106号を放ち、史上最多とされる山本大貴(神港学園=12年)の107本に王手をかけた。

3回先頭打席。1ボール2ストライクからの4球目の変化球を右中間へ運んだ。この日、清宮は3番一塁で先発出場した。

「初戦のつもりで万全の準備をして臨みたい」と、今夏初見参した神宮での1発。清宮はこれで、公式戦では今春の東京大会の準々決勝・駒大高戦から8戦連発となった。』
(日刊スポーツ)





2017-07-21 (Fri)

2017/07/21  日記  蓮の花

2017/07/21  日記  蓮の花

2017/7/21 (金) 旧暦: 閏5月28日 祝日・節気:  日出 :4時40分 日没:18時53分 月出:2時14分 月没:16時38分 月齢:27.02 干支: 己酉 六曜: 友引 九星: 九紫火星 今日のあれこれ: 蓮の花 「2017 浄瑠璃寺・弁天池のハスの花が綺麗に満開です! Ⅳ ~松山市浄瑠璃町~ 2017 7/17」 https://youtu.be/HGAmHONWKCM 『蓮(はす) 晩...

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2017/7/21 (金) 旧暦: 閏528日 祝日・節気:  日出 :440分 日没:1853分 月出:214分 月没:1638分 月齢:27.02 干支: 己酉 六曜: 友引 九星: 九紫火星

今日のあれこれ: 蓮の花

2017 浄瑠璃寺・弁天池のハスの花が綺麗に満開です! Ⅳ ~松山市浄瑠璃町~ 2017 7/17

https://youtu.be/HGAmHONWKCM




『蓮(はす) 晩夏
子季語: はちす、蓮の花、蓮華、蓮池、紅蓮、白蓮
関連季語: 蓮の葉、蓮の浮葉、蓮の実、蓮の飯、蓮見、蓮根掘る
解説: 仏教では涅槃の境地を象徴する神聖な花とされ、仏はこの花の上に座す。また、泥の中から伸びて美しい花を咲かせるところから、中国では聖人の花とされた。花が終わったあとの実床が蜂の巣に似ていることから「はちす」といわれ、和名の「はす」はそれを略したものである。実床の中の黒い実と地下茎(蓮根)は食用になる。
来歴: 『花火草』(寛永13年、1636年)に所出。
文学での言及: 勝間田の池はわれ知る蓮なししか言ふ君が鬚なき如し 作者不詳『万葉集』
蓮咲くあたりの風もかをりあひて心の水を澄ます池かな 藤原定家『夫木和歌抄』
実証的見解: 蓮はスイレン科の多年生水草。原産地はインドとされ、池、沼、水田などに栽培される。
葉は扁円形で径は四、五十センチ。盛夏のころ、水底の泥の中から長い花茎を伸ばし、夜明けに、紅色、淡紅色または白色の多弁の美しい花を開く。レンコンとして一般に馴染みのある根茎は、節を多く持ち、先端が肥大する。』
(季語と歳時記)



蓮の花の俳句:



・鯉鮒のこの世の池や蓮の花 森田許六



・いにしへの息吹くれなゐ蓮浄土  藤原照子



・極楽は赤い蓮に女かな   正岡子規



・人の世に鎮めの雨や蓮の花  丸山敏幸



・蓮華会や朱唇仄かに観世音  辻井桂子





蓮は仏様が座っておられる花なので仏の世界に近い花だから当然だが、見る人の心を誘う力を持っている。

蓮の花が開き風に揺れているのを見ていると、言葉がなくなリ静けさがやってくる。
この世、あの世、此岸、彼岸、地獄、極楽様々な世界が見る者の心に映し出される。

純白の花弁は汚れない純粋さ、桃色の花弁は若々しい色気を感じさせる。
開花する時間も定めが在り、日数も桜より短いかもしれない儚さだ。
だからこそ、美しい。その美しさに身を委ねる快さがある。

辻井の観世音は何処に御座しますのだろう。
その蓮の花のような朱唇に目を奪われてみたいのだが...





2017-07-20 (Thu)

2017/07/20  醤油の「フレーバーホイール」

2017/07/20  醤油の「フレーバーホイール」

キッコーマンが、醤油の「フレーバーホイール」を公表した。 フレーバーホイールを用いて、醤油の「色・味・香り」を評価する基盤にしたい考えがあるようだ。 記事によると、フレーバーホイールによる体系化とされているが、見た限りでは、評価項目の羅列に留まっているような気がする。 もう少し、具体的な利用方法の開示が必要だ。 キッコーマンのサイトには、「フレーバー...

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キッコーマンが、醤油の「フレーバーホイール」を公表した。
フレーバーホイールを用いて、醤油の「色・味・香り」を評価する基盤にしたい考えがあるようだ。

記事によると、フレーバーホイールによる体系化とされているが、見た限りでは、評価項目の羅列に留まっているような気がする。
もう少し、具体的な利用方法の開示が必要だ。

キッコーマンのサイトには、「フレーバーホイール」の活用が書かれている。

『「フレーバーホイール」の活用

和食にとって欠かせない調味料であるしょうゆは、現在では世界100カ国以上で愛される調味料になりました。和食のみならず、現地の食材や食事に合わせた使われ方も浸透しています。
しかし、ひとことでしょうゆと言っても、日本国内はもちろんのこと、世界中で使われているしょうゆの原材料や製造方法にはそれぞれ違いがあり、用いるしょうゆの種類や品質によって料理の仕上がりが大きく変わります。

これまでは、しょうゆの品質の違いや使い分け方を説明する際に、それぞれが異なる言葉を用いた表現を行うことが多く、評価軸が曖昧になり、必要な情報が十分に伝わらないこともありました。
今回、しょうゆの「フレーバーホイール」を作成したことにより、様々なしょうゆの味や香りを共通の言語を用いて表現できるようになることが期待されます。また、当社を含めた食品メーカーをはじめ、料理人、研究者など、しょうゆに関わるさまざまな方が「フレーバーホイール」を用いることで、しょうゆの品質について共通認識を持ち、商品開発や品質管理などに活用することも期待されます。

当社では今後、お客様にしょうゆに興味を持っていただき、その魅力である「色・味・香り」を楽しんでいただくため、しょうゆの「フレーバーホイール」をコミュニケーションツールとして活用し、しょうゆをより身近に感じ、よりおいしく楽しんでいただく方法や、上手な使い方などの情報発信を継続して行ってまいります。

(*1QDAQuantitative Descriptive Analysis
香りや味を敏感に感じることのできる専門の評価者に、製品から感じられる特徴を具体的な言葉として表現してもらい、評価者全体で合意が得られた特徴について、その強度を数値化する官能評価手法です。QDAにより得られる情報量は、既存の官能評価手法の中で最も多いと言われています。

(*2)火入れしょうゆ/生しょうゆ
大豆と小麦に麹菌を混ぜ合わせてつくったしょうゆ麹に、食塩水を混ぜて発酵・熟成させたものをもろみといいます。このもろみを布に包んでしぼったものが生(なま)しょうゆです。通常のしょうゆは、この生しょうゆを火入れ(加熱殺菌)し、色、味、香りを整えてできあがります。
なお、当社の「いつでも新鮮シリーズ」の生しょうゆは、濾過することにより醸造に使用した微生物を取り除いています。

(*3)本論文中における「香り/風味」の定義
香り:食品を口にする前に食品から直接感じるにおい
風味:食品を口にしたときに、口に広がるにおい』
(キッコーマン
https://www.kikkoman.co.jp/news/17041.html



口に入れるものを分析評価することは難しい。
客観的なそのもの自体の物性と合わせて評価者の嗜好の問題を避けて通れないからだ。
この問題を乗り越えるツールとして、フレーバーホイールが考えられたことは理解できるが、実用面ではそう簡単ではない。

キッコーマンの宣伝戦略からだろうが、生醤油が火入れ醤油より本当の醤油のようなCMになっている。
だが、日本酒でもそうだが、生と火入れの評価は難しい。
生の良さはフレッシュさで味は硬く広がり厚みはない、熟成により味の丸味・膨らみ・厚みが育まれる。
醸造の世界では、火入れ熟成が本道と言える。

日本酒も含めて、体系化を実現するツールを業界が用意することは必要なことで、このフレーバーホイールもその第一歩と考えたい。



『キッコーマン、しょうゆの香りや味の特徴を「フレーバーホイール」で体系化
早川厚志 [2017/07/19]


キッコーマン、しょうゆの特徴を表現する用語を体系化したしょうゆの「フレーバーホイール」を作成したことを発表した。この成果は、米国科学雑誌「Journal of Sensory Studies(201688日発行)および日本食品科学工学会誌の20177月号(715日発行)に掲載された。

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世界の149銘柄のしょうゆを元に作成された「フレーバーホイール」(火入れしょうゆのみ)(出所:キッコーマンWebサイト)

「フレーバーホイール」とは、ある食品から感じられる香りや味の特徴を、類似性や専門性を考慮して円状かつ層状に並べたもの。その食品に関わる人や愛好者が、香りや味について共通認識を持ち、コミュニケーションを行うためのツールとして用いられる。

同社では、官能評価のひとつの手法であるQDAを用いて、世界中から集めた149銘柄のしょうゆ(火入れしょうゆのみ)の詳細な官能評価を行い、88種類の特徴を見出し、「フレーバーホイール」として体系化した。また、すべてのしょうゆに共通し、"しょうゆらしさ"の形成に寄与する19種類の特徴を明らかにした。

世界で流通しているしょうゆの多くは"火入れしょうゆ"だが、近年、日本では、火入れをしていない"生しょうゆ"の市場規模が年々拡大している。そこで、生しょうゆと比較対象とした通常のしょうゆ(火入れしょうゆ)を含めた12銘柄について、さらにQDAを行い、48種類の特徴を用語として得た。

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すべてのしょうゆに共通する特徴(出所:キッコーマンWebサイト)

そして、新たに得られた用語と、日本のしょうゆ(126銘柄)から得られた特徴(74種類)を合わせることにより、138銘柄のしょうゆから91種類の特徴を表現し、生しょうゆも含めた現在の日本のしょうゆ市場を反映したしょうゆの「フレーバーホイール」の体系化を実現した。

しょうゆは現在、世界100カ国以上で使われ、和食のみならず現地の食材や食事に合わせた使われ方も浸透しているが、その原材料や製造方法には違いがあり、しょうゆの種類や品質によって料理の仕上がりが大きく変わる。これまでは、しょうゆの品質の違いや使い分け方を説明する際に、それぞれが異なる言葉を用いた表現を行うことが多く、評価軸が曖昧になり、必要な情報が十分に伝わらないことがあった。

今回、しょうゆの「フレーバーホイール」が作成されたことで、さまざまなしょうゆの味や香りを共通の言語を用いて表現できるようになる。また、食品メーカー、料理人、研究者など、しょうゆに関わるさまざまな人が「フレーバーホイール」を用いることで、しょうゆの品質について共通認識を持ち、商品開発や品質管理などに活用することも期待されるということだ。

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日本の138銘柄のしょうゆを元に作成した「フレーバーホイール」(生しょうゆ含む)(出所:キッコーマンWebサイト)
(マイナビニュース
http://news.mynavi.jp/news/2017/07/19/055/





2017-07-20 (Thu)

2017/07/20  日記  夕立

2017/07/20   日記  夕立

2017/7/20 (木) 旧暦: 閏5月27日 祝日・節気:  日出 :4時39分 日没:18時54分 月出:1時22分 月没:15時31分 月齢:26.02 干支: 戊申 六曜: 先勝 九星: 一白水星 今日のあれこれ: 夕立 「夕立」 https://youtu.be/M_4iuyLAyhk 『夕立(ゆうだち、ゆふだち) 三夏 子季語: ゆだち、よだち、白雨、驟雨、夕立雲、夕立晴...

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2017/7/20 (木) 旧暦: 閏527日 祝日・節気:  日出 :439分 日没:1854分 月出:122分 月没:1531分 月齢:26.02 干支: 戊申 六曜: 先勝 九星: 一白水星

今日のあれこれ: 夕立


「夕立」

https://youtu.be/M_4iuyLAyhk



『夕立(ゆうだち、ゆふだち) 三夏
子季語: ゆだち、よだち、白雨、驟雨、夕立雲、夕立晴、村雨、スコール
関連季語: 夏の雨、虹
解説: 夏の午後のにわか雨、ときに雷をともない激しく降るが短時間で止み、涼しい風が吹きわたる。
来歴: 『花火草』(寛永13年、1636年)に所出。
文学での言及: よられつるのもせの草のかげろひて涼しく曇る夕立の空 西行法師 『千載集』巻三夏
実証的見解: 夏の強い日差しで生じる上昇気流によって積乱雲が急激に成長し、局部的に激しい雨をもたらす現象。』
(季語と歳時記)



夕立の俳句:



・われ先に鳥逃げ惑ふ夕立かな  橋本修平



・よその子も飛込んで来し大夕立  山田弘子



・潔く浴びて帰れり大夕立  森岡正作



・いささかの邪念うすらぐ夕立きて  宇垣みきえ



・水やりの手間省けたる夕立かな  安本恵子



・ひとつ灯の愛染明王大夕立  山尾玉藻





梅雨が明けたと言っても、天気は不安定。
午後になると入道雲が湧き上がり、夕方に向かうと暴れ始める。
雷を伴う場合は危ないが、雨だけならやり過ごせば良い。
街中で出会った場合は、本屋さんに逃げ込んだりカフェで一服の手もある。

雷も含めて夕立が好きな人も少なくない。
いきった重い空気が雨で流されて、涼しくなり気分も軽やかになる。
ピカピカ、ガラガラ、ザーザーとやっているうちは、落ち着いてはいられない、逃げ出したり、走り回ったり、騒がしくなるのが自然で、面白い。
落ち着いて、シーンと夕立を迎えている方が気味が悪い。

人騒ぎが収まれば、騒ぎが嘘のように落ち着き、埃が落ち流されて掃除が済んだようにサッパリする。
宇垣は心の掃除もし、安本は植木・野菜の水やりが済んだと喜んでいる。

愛染明王は恐ろしいお姿をしていいるが、仏様だ。
本心は,大愛に満ちている。
山尾の言うように、夕立は愛染明王のお仕事かもしれない。
それで、心の掃除ができるのだ。





2017-07-19 (Wed)

2017/07/19  日記  梅雨明け

2017/07/19   日記  梅雨明け

2017/7/19 (水) 旧暦: 閏5月26日 祝日・節気: 土用 日出 :4時39分 日没:18時55分 月出:0時36分 月没:14時24分 月齢:25.02 干支: 丁未 六曜: 赤口 九星: 二黒土星 今日のあれこれ: 梅雨明け 『関東甲信、東海、近畿、中国、四国が梅雨明け 7/19(水) 11:02配信 ウェザーマップ 19日午前11時前の東京・赤坂の様子。 ...

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2017/7/19 (水) 旧暦: 閏526日 祝日・節気: 土用 日出 :439分 日没:1855分 月出:036分 月没:1424分 月齢:25.02 干支: 丁未 六曜: 赤口 九星: 二黒土星

今日のあれこれ: 梅雨明け


『関東甲信、東海、近畿、中国、四国が梅雨明け
7/19(
) 11:02配信
ウェザーマップ

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日午前11時前の東京・赤坂の様子。

19日午前の関東甲信、東海、近畿、中国地方に続き、午後1時半には四国でも梅雨明けしたとみられると発表があった。関東甲信、東海、近畿、中国地方は平年より2日早く、四国は平年より1日遅い梅雨明けとなった。
関東甲信、東海、近畿、中国、四国が梅雨明け

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日午後1時半過ぎの高知市内の様子。(撮影:岡田良昭)

きょうは東日本を中心に晴れている地域が多く、近畿や東海で最高気温が35℃前後と厳しい暑さとなる見込み。気温の上昇により、夕方以降は所々でにわか雨や雷雨があるものの、向こう1週間は高気圧に覆われて真夏の晴天が多くなる見通し。なお、梅雨は季節現象であり、その入り明けは、平均的に5日間程度の「移り変わり」の期間がある。

一方、九州北部は熊本県を中心に19日夜の初め頃まで大気の状態が不安定で、この方面は局地的に激しい雨や落雷、突風が起こるおそれがある。』
Yahoo!!ニュース)



梅雨明の俳句:



・梅雨明の太陽占めし都心かな  稲畑汀子



・梅雨明の甲斐の空なる葡萄棚  水田清子



・こんなにも晴れ梅雨明けの槻の空  野沢しの武



・ものの影きのふとちがひ梅雨明くる  鈴木夫佐子



・梅雨明の風心にも招き入れ  金子浩子





昨日までは、梅雨明けはまだ先と予報士が言っていたが、今日は突然気象庁が梅雨明け宣言。

今年の天気は、何か素直でない。
九州や新潟には記録にない豪雨だが、水不足で取水制限の地域も多い。
水害は困るが、水不足も困る。

7月はまだ雨の降る日はあるそうだが、8月は晴天の続く暑い夏になるとの予報だ。
素直でない天気が、雨が嫌なら晴ればかりにすると考えてもらっても困る。

人間は、予報はできても、晴れさせたり雨を降らせたりする力はない。
だから、できることをする他はない。

水不足の地域では、水乞いの祈祷を行おう。
祈れば、お天気も素直な気持ちになってくれるかもしれない。





2017-07-18 (Tue)

2017/07/18  日記  祭囃子

2017/07/18  日記  祭囃子

2017/7/18 (火) 旧暦: 閏5月25日 祝日・節気:  日出 :4時38分 日没:18時55分 月出: ---- 月没:13時17分 月齢:24.02 干支: 丙午 六曜: 大安 九星: 三碧木星   今日のあれこれ: 祭囃子   「青森ねぶた祭前夜祭2016「菱友会」 ねぶた囃子模範演奏.」 https://youtu.be/Bz1hH3265n8       『祭礼囃子ともいう。神輿(みこし)が御旅所(おたびしょ)に渡御(とぎょ)するいわゆる神幸(しんこう)祭に、付祭...

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2017/7/18 (火) 旧暦: 閏525日 祝日・節気:  日出 :438分 日没:1855分 月出: ---- 月没:1317分 月齢:24.02 干支: 丙午 六曜: 大安 九星: 三碧木星

 

今日のあれこれ: 祭囃子

 

「青森ねぶた祭前夜祭2016「菱友会」 ねぶた囃子模範演奏.

https://youtu.be/Bz1hH3265n8

 

 

 

『祭礼囃子ともいう。神輿(みこし)が御旅所(おたびしょ)に渡御(とぎょ)するいわゆる神幸(しんこう)祭に、付祭(つけまつり)と称して氏子たちが出す山車(だし)(山、鉾(ほこ)、だんじり、屋台など車付きのもの、山笠(やまがさ)、きりこのように担ぐもの、水上では船など諸種の形態がある)、物(ねりもの)、底抜け屋台、踊屋台などの運行に、山車上であるいは徒歩で奏する奏楽をいう。おもに笛、太鼓、鉦(かね)からなるが、土地土地によってさまざまである。広義には、そのほか付祭の神賑(にぎわい)に出る獅子(しし)舞の囃子や、神楽(かぐら)殿での神楽囃子なども祭囃子と解されている。

祭礼が華々しく催されるようになったのは平安中期からで、まだ山車もなく、太鼓と鉦鼓(しょうこ)を棒で担いで囃して歩いた。このころはむしろ田楽(でんがく)の躍(おどり)囃子のほうが主流であった。山車の類(たぐい)が永続的に出るようになるのは室町初期の祇園(ぎおん)祭からと推量されるが(『後愚昧記(ごぐまいき)』永和(えいわ)2年〈1376614日の条の「鉾(ほこ)は常(つね)の如(ごと)し」が初見)、今日の祇園祭の山鉾は応仁(おうにん)の乱後の1500年(明応9)に復興をみたものとほぼ同じで、すでに祇園囃子の初態はうかがえる(1561年〈永禄四〉『耶蘇会士(やそかいし)日本通信』上)。この祇園囃子の発展が各地の祭囃子の展開を促したのである。現行の祇園囃子は、鉦78名、笛(能管(のうかん)78名、締(しめ)太鼓23名で、鉾ごとに曲が異なるため全部で300曲以上にもなり、曲調は洗練されている。大阪地方は天神祭(てんじんまつり)系の地車(だんじり)囃子で笛はないが大太鼓と双盤(そうばん)ですこぶるにぎやかである。関東は天下祭(てんかまつり)とよばれた山王(さんのう)祭、神田(かんだ)祭のいわゆる江戸祭囃子(神田囃子)が普及している。大太鼓、締太鼓(2)、篠笛(しのぶえ)、当(あた)り鉦(がね)からなり、粋(いき)で技巧的な曲が目だつ。江戸中期の享保(きょうほう)171636)に始まった葛西(かさい)囃子が源流で、のちに道化の馬鹿面(ばかめん)踊りがついたため馬鹿囃子ともよばれる。似た編成では埼玉県秩父(ちちぶ)市の秩父屋台囃子が異色であるが、秋田県仙北市角館(かくのだて)町の飾山(おやま)囃子、岩手県奥州(おうしゅう)市の日高囃子などでは三味線が加わる。千葉県香取(かとり)市の佐原囃子では小鼓(こつづみ)、大鼓(おおつづみ)が加わり、神奈川県藤沢市の江の島囃子にはチャルメラさえ加わる。しかし、小編成の例もある。北九州市の小倉(こくら)祇園囃子では笛がなく、太鼓と摺鉦(すりがね)で軽快に奏でる。石川県輪島市の御陣乗(御神事)太鼓は太鼓だけである。なお、例外的であるが、富山県高岡市の御車山(みくるまやま)では素朴ながら雅楽曲になぞらえた曲を奏している。[西角井正大]

『吉川英史監修・藤本寿一構成『神々の音楽』(1976・東芝EMI) ▽西角井正大著『祭礼と風流』(1985・岩崎美術社)』』

(日本大百科全書(ニッポニカ)

 

 

 

祭囃子の俳句:

 

・夕風に乗り来る祭囃子かな  与川やよい

 

・灯を細め祭囃子を遠く聴く  吉沢陽子

 

・爺つちやんの祭囃子やてんつくてん  須佐薫子

 

 

 

祇園祭りを筆頭に、7月8月は全国津々浦々で夏祭りが開催される。

過疎化が進み子供が居なくなってしまった限界集落は別にして、老若男女、世代が揃う街・村では、夏祭りが開催され、祭囃子の音が風に乗っていくだろう。

 

須佐の耳には爺つちゃんの祭囃子が今も聞こえている。

子供の頃、生まれ育った町に祭囃子が聞こえた人は幸せだ。

お囃子を聴けばすぐに昔に帰ることができる。

 

青森の人は、ねぶたの囃子とラッセーラーの掛け声が聞こえれば、身体は独りでに跳ねる筈だ。

ブラジルの人にとってサンバのリズムが聞こえれば、自然に腰が揺れるのと同じだ。

 

夏祭りの季節だ。

祭囃子に誘われて、歩いていってみよう。

 

2017-07-17 (Mon)

2017/07/17  日記  海の日

2017/07/17  日記  海の日

2017/7/17 (月) 旧暦: 閏5月24日 祝日・節気: 海の日、下弦 日出 :4時37分 日没:18時56分 月出:23時55分 月没:12時12分 月齢:23.02 干支: 乙巳 六曜: 仏滅 九星: 四緑木星 今日のあれこれ: 海の日 (株式会社日比谷花壇 http://www.hibiyakadan.com/lifestyle/z_0057/ より転載 ) 『海の日(うみのひ)は、日本の国民の祝日の一つ。日付は7月の第3月...

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2017/7/17 (月) 旧暦: 閏524日 祝日・節気: 海の日、下弦 日出 :437分 日没:1856分 月出:2355分 月没:1212分 月齢:23.02 干支: 乙巳 六曜: 仏滅 九星: 四緑木星

今日のあれこれ: 海の日

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(株式会社日比谷花壇
http://www.hibiyakadan.com/lifestyle/z_0057/
より転載




『海の日(うみのひ)は、日本の国民の祝日の一つ。日付は7月の第3月曜日。


概要
海の日は、1995年(平成7年)に制定され、1996年(平成8年)から施行された日本の国民の祝日の一つである。制定当初は720日だった。2003年(平成15年)の祝日法改正(ハッピーマンデー制度)により、7月の第3月曜日となった。

国民の祝日に関する法律(祝日法、昭和23720日法律第178号)第2条では、「海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う」ことを趣旨としている。国土交通省の文書の記述などによると「世界の国々の中で『海の日』を国民の祝日としている国は唯一日本だけ」という[1]

2007
年(平成19年)に制定された海洋基本法第13条は「国及び地方公共団体は、国民の祝日に関する法律(昭和23年法律第178号)第2条に規定する海の日において、国民の間に広く海洋についての理解と関心を深めるような行事が実施されるよう努めなければならない」と海の日の行事について定めている。

海上自衛隊では、基地・一般港湾等に停泊している自衛艦において満艦飾が行われる。

海の日が制定された1996年(平成8年)以降、720日から31日までの12日間を「海の旬間(じゅんかん)」とし、国土交通省海事局が中心となり、地方公共団体、海事関係団体などとともに、海事思想の普及のための活動を実施してきた。

2003
年(平成15年)以降は、海の日の三連休化に伴い旬間を月間化し、広く国民に「海」に対する理解と認識を高めてもらうために、海の日を含む71日から31日までの1か月間を「海の月間」と定めた。国土交通省海事局が中心となり、関係省庁、地方公共団体、海事関係団体などとともに、「海フェスタ」を始め、全国各地で行われる海に関する各種様々なイベントの紹介を行っている[2]

なお2014年に「海の恩恵に感謝する日だったはずが、単なるお祭りになってしまった」として、超党派の国会議員からなる海事振興連盟により720日に固定化する議案が出され、2016年から811日の「山の日」が施行されることでそれをきっかけに、当初の720日に戻そうとする流れにある[3]

2015
年、20回目の海の日を記念し、「海でつながるプロジェクト」が発足。総合海洋政策本部参与会議座長・日本郵船顧問を務める宮原耕治が会長となり、日本政府や東京海洋大学、日本財団をはじめとする民間法人などで『「海の日」特別行事実行委員会』を結成し、子供たちを中心に「海の日」の意義への認識や海に対する好奇心を高めてもらうため、様々なイベントを行った[4]。キックオフイベントには日本財団の会長笹川陽平や、山谷えり子海洋政策担当大臣、アショク・マハパトラ国際海事機関上級次長、川島海荷、服部幸應、石原良純らが登壇した[5]

海の記念日
祝日化される前は海の記念日という記念日であった。海の記念日は、1876年(明治9年)、明治天皇の東北地方巡幸の際、それまでの軍艦ではなく灯台巡視の汽船「明治丸」によって航海をし、720日に横浜港に帰着したことにちなみ、1941年(昭和16年)に逓信大臣・村田省蔵の提唱により制定された。

明治丸はその後、東京商船学校(現東京海洋大学)の練習船として使用され、現在は東京海洋大学越中島キャンパスに保存されている。
海のない県の対応
海のない県(内陸県)である奈良県では、海の日と同じ毎年7月の第3月曜日を「奈良県山の日・川の日」とすることを条例で定めている[6
Wikipedia




海の日の俳句:



・海の日の富士晴ばれと裾をひき  渡辺俊子



・海の日の潮の香燈台朝景色  長島清山



・海の日のロープウェーに海を見て  杉浦典子



・海の日の男三代漁へ出づ  鈴木照子



・海の日の白服まぶし航海士  石原勢津子





まだ梅雨明け宣言は出ていないが、今日も真夏のような太陽のギラつく暑さだった。
東京も猛暑日の暑さだった。

この3連休は夏休みの前哨戦のようで、高速道路は渋滞しているそうだ。
3日あれば近いところなら里帰りもできるし、海の日本来の海遊びもできる。

生まれ育った故郷が奈良や岐阜のような海なし県だと、実感はわかないかもしれないが、磯の香は海特有のものだ。
漁港のようなところや浅い湾の様なところでは結構生臭い。
それも故郷の臭いかも知れないが。

俳人たちは、綺麗な海の日を詠んでいる。
どの句を読んでも海の日だ。




2017-07-16 (Sun)

2017/07/16  日記  昼寝

2017/07/16  日記  昼寝

2017/7/16 (日) 旧暦: 閏5月23日 祝日・節気: 藪入り 日出 :4時37分 日没:18時56分 月出:23時18分 月没:11時08分 月齢:22.02 干支: 甲辰 六曜: 先負 九星: 五黄土星 今日のあれこれ: 昼寝 (ミチル日々 http://michiruhibi.com/2016/08/09/old0707-3/ より転載 ) 『昼寝(ひるね) 三夏 子季語: 午睡、昼寝覚、昼寝起、昼寝人、三尺寝 ...

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2017/7/16 (日) 旧暦: 閏523日 祝日・節気: 藪入り 日出 :437分 日没:1856分 月出:2318分 月没:1108分 月齢:22.02 干支: 甲辰 六曜: 先負 九星: 五黄土星

今日のあれこれ: 昼寝

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(ミチル日々
http://michiruhibi.com/2016/08/09/old0707-3/
より転載




『昼寝(ひるね) 三夏
子季語: 午睡、昼寝覚、昼寝起、昼寝人、三尺寝
解説: 夏に仮眠をとること。夏は寝不足や暑さによる食欲不振などで衰弱することが多く、回復のために昼寝をする。弁当を終えた仕事師などが、ちょっとした日陰を選んで横になっているのは三尺寝。日陰が三尺ほど移る間の短い眠りであるところからこういわれる。
来歴: 『季寄大全』(享和三年、1803年)に所出。
文学での言及: 『邯鄲の夢』(中国唐代の小説『枕中記』の故事)

(季語と歳時記)



昼寝の俳句:



・昼寝して手の動きやむ団扇かな 杉山杉風



・風鈴に昼寝の夢を賜りぬ  松嶋一洋



・妖怪の世を垣間見し昼寝覚  安居正浩



・目の前に猫のかほ有る昼寝覚  大川ゆかり



・夢見つつ笑ふ顔なり子の昼寝  井関祥子





暑い日が一週間も続くと、疲れが溜まってくる。
そのままにしておくと夏バテになりかねない。

週末土日は休みなんだからと頑張りすぎてしまう。
今回は3連休なので旅行や家庭サービスの人も多いだろう。
疲れを溜めないことが大切だ。

事情が許せば昼寝が良い。
暑い国は、午後は昼寝してから仕事の国もある。
夏の日本もそうあるべきだ。

冷房を効かせてベッドでも良いが。
自然の風が通る畳の部屋でイグサの枕や藤蔓の枕に団扇でちょいと昼寝も粋なもの。

昼寝でも妖怪の夢を見る人もいるが、目覚めたらペットの顔も怖いかもしれない。

まだ言葉もわからない赤ちゃんが、寝ながら笑うことがある。
どんな夢を見ているのか訊いてみても答えてはくれない。
その笑顔は答えを求める必要が無いほどのお宝であることは間違いない。





2017-07-15 (Sat)

2017/07/15  日記  博多祇園山笠

2017/07/15  日記  博多祇園山笠

2017/7/15 (土) 旧暦: 閏5月22日 祝日・節気: 盆 日出 :4時36分 日没:18時57分 月出:22時42分 月没:10時06分 月齢:21.02 干支: 癸卯 六曜: 友引 九星: 六白金星 今日のあれこれ: 博多祇園山笠 「2017年博多祇園山笠『追い山 櫛田入り(ノーカット)~七流・上川端通を「お」席より』(2017.7.15)」 https://youtu.be/4gZZzYCwAUY 『...

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2017/7/15 (土) 旧暦: 閏522日 祝日・節気: 盆 日出 :436分 日没:1857分 月出:2242分 月没:1006分 月齢:21.02 干支: 癸卯 六曜: 友引 九星: 六白金星

今日のあれこれ: 博多祇園山笠

2017年博多祇園山笠『追い山 櫛田入り(ノーカット)~七流・上川端通を「お」席より』(2017.7.15)」

https://youtu.be/4gZZzYCwAUY



『博多祇園山笠: 博多の祇園祭、博多祭、山笠、追山笠
晩夏
七月一日から十五日にかけて、福岡市博多の櫛田神社で行われる祇園祭。山笠と呼ばれる大きな山車が出る。飾山笠と追山笠があり、前者は商店街などに飾られ、後者は十日から水法被の若者た
ちが水を浴びながら市内を担ぎ回る。』
(季語と歳時記)



祇園山笠の俳句:



・山笠が立てば博多に暑さ来る 下村梅子



・山笠走る中洲大橋地ひびきす 梅津トシ子



・山笠見るや五寸の隙に身を入れて 小西和子




日本列島に梅雨前線が覆いかぶさって、九州から東海、関東へと豪雨災害が広がっている。

一方、そうした湿っぽい出来事ばかりではなく京都でも博多でも祇園祭が行われている。
祇園祭は疫病・災害封じのお祭りだから、この時季にするのは当然といえる。

博多祇園山笠のハイライトの追山笠が、今日の早朝に行われた。
博多の街は裸の男の意気と汗が充満する。
男は仕事をそっちのけにして祇園祭にすべてを捧げる。
店や家は女が守る。
それが、博多の普通の流儀だそうだ。

どうでも良いことに血道を上げる男を女たちは陰で支える。
美しい文化だ。
この文化の中では、男も格好よく生きるしか道はない。





2017-07-14 (Fri)

2017/07/14 強盗にステーキ

2017/07/14  強盗にステーキ

犬も食わない芸能人夫婦の揉め事や仕事場の同僚へ睡眠剤を飲ませる動画やら、どうでも良い事が時間を掛け詳しく報道されている。 悪党の企みや悪事の方法を詳しく報道する意味はあるのだろうか。 こんな悪党がいるのだから、これくらいは許されるだろうと誤解をする人間を増やしかねない。 そうしたニュースの氾濫の中で気持ちのよい話があった。 諺にもある「罪を憎んで人...

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犬も食わない芸能人夫婦の揉め事や仕事場の同僚へ睡眠剤を飲ませる動画やら、どうでも良い事が時間を掛け詳しく報道されている。
悪党の企みや悪事の方法を詳しく報道する意味はあるのだろうか。
こんな悪党がいるのだから、これくらいは許されるだろうと誤解をする人間を増やしかねない。

そうしたニュースの氾濫の中で気持ちのよい話があった。

諺にもある「罪を憎んで人を憎まず」を実践した人の話だ。

タクシー運転手の藤原さんは、金を出せと言う強盗に対し、「こんなことをするな」と一喝し、諭し、腹の減っている強盗にステーキをおごってやった。

人生には出会いがある。
それは偶然だが、人の生きる道を決める力がある。

強盗は、東日本大震災で彼女を亡くし自暴自棄になり犯罪を犯し、刑務所から出た後、金に困りこの強盗に及んだ。

そこで出会ったのが藤原さんという仏様だ。
捨てる神もあれば拾う仏もある。

考えを改めれば、強盗から普通の人へ立ち直ることができるかも知れない。
それは本人次第だが、良い出会いも必要だ。



『<タクシー運転手>「強盗」にステーキおごり諭す 男自首
7/13(
) 8:49配信 毎日新聞

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タクシー内での男とのやり取りを説明する藤原和美さん=兵庫県明石市で、待鳥航志撮影

兵庫県姫路市で3月、タクシー運転手から金を脅し取ろうとしたとして恐喝未遂罪に問われた無職の男(25)の判決が14日、神戸地裁姫路支部で言い渡される。タクシー内で男は被害者の藤原和美さん(66)=同県明石市=から恐喝をやめるよう諭され、食事もごちそうになるうちに藤原さんの人情に心を打たれ、改心して自首していた。藤原さんは「これからが大事。強い心で社会復帰してほしい」と願っている。【原田悠自、待鳥航志】

藤原さんは3月19日未明、姫路市の路上に車を止め、明石市から乗せた男に運賃約1万4000円を請求した。だが男は突然、髪をつかんで刃物のようなものを突き付け、「金を出せ」と脅してきた。藤原さんは「こんなことするな」と一喝。「悪いことをしているのが分かるか」と諭すと、興奮していた男は徐々に落ち着きを取り戻し、観念して身の上を話し始めた。

男は刑務所を出た後、入所していた姫路市内の更生保護施設を抜け出していた。故郷の宮城県に帰る金がなく、事件に及んでいた。事件時の所持金は数十円だけ。藤原さんは近くのレストランで男にチキンステーキなどを食べさせた。「すみませんでした」と頭を下げる男。店を出て別れたが、警察には通報しなかった。男の境遇を知り、「可哀そうだ」と思った。男はその約12時間後、市内の交番に自首した。

5月の初公判で男は事件について「記憶にない」と起訴内容を否認したが、その後の公判で「刑務所に行きたくなくてうそをついた」と罪を認めた。

男は2011年の東日本大震災を経験し、交際相手を亡くしたという。被告人質問で「簡単に命が失われてしまうなら、その場しのぎで生きてもいいと考えるようになった。自分の生き方を変えた」と事件を起こした動機を述べ、藤原さんに「一からやり直した姿を見てもらいたい」と更生を誓った。検察側の求刑は懲役1年6月。藤原さんは「どんな判決も受け入れ、誠実に生き抜いてほしい」と見守っている。』

(毎日新聞)



2017-07-14 (Fri)

2017/07/14  日記  焼酎

2017/07/14  日記  焼酎

2017/7/14 (金) 旧暦: 閏5月21日 祝日・節気:  日出 :4時35分 日没:18時57分 月出:22時08分 月没:9時06分 月齢:20.02 干支: 壬寅 六曜: 先勝 九星: 七赤金星 今日のあれこれ: 焼酎 (VOKKA https://vokka.jp/2189 より転載 ) 『焼酎: 泡盛、粕取焼酎、甘藷焼酎、蕎麦焼酎、黍焼酎 三夏 日本の代表的な蒸留酒...

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2017/7/14 (金) 旧暦: 閏521日 祝日・節気:  日出 :435分 日没:1857分 月出:2208分 月没:906分 月齢:20.02 干支: 壬寅 六曜: 先勝 九星: 七赤金星

今日のあれこれ: 焼酎

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VOKKA
https://vokka.jp/2189
より転載




『焼酎: 泡盛、粕取焼酎、甘藷焼酎、蕎麦焼酎、黍焼酎
三夏
日本の代表的な蒸留酒で、昔は暑気払いに飲まれたが、今は通年愛飲される。サツマイモ、麦、米、蕎麦などが原料。製法により甲・乙類に分けられる。乙類は本格焼酎とも呼ばれる。元来、清酒に比べ、”安酒”のイメージがあったが、鹿児島のイモ焼酎、奄美諸島の黒糖焼酎などが近年大人気。』
(季語と歳時記)



焼酎の俳句:



・米の香の球磨焼酎を愛し酌む 上村占魚



・麦焼酎お国訛りのはづみをり 二階堂英子



・馬刺うまか肥後焼酎の冷やうまか 鷹羽狩行



・晩酌は焼酎湯割り三つときめ  西村梼子



・飛んでいく時間には詩を藷焼酎 伊藤俊二



・年金とコロツケパンと焼酎と  須佐薫子




暑い日が続くと冷たい酒を飲みたくなる。
氷を浮かべたロックか水を加えた水割りがサッパリ飲める。

個人的には泡盛と焼酎は違うものと勝手に思っているが、酒税法も季語の世界も同じ仲間にしているので仕方がない。
それはそれとして、ビールより焼酎のほうが健康には良い。
酔い覚めが綺麗だ。
夏には冷えた焼酎で俳句の世界に入ることができる。

俳人たちも米、麦、芋それぞれの好みの焼酎を楽しんでいる。

西村は女性だが呑助らしい。

伊藤の句は、お洒落な言い回しの後の決め句が藷焼酎なのが面白い。

年金とコロッケパンと焼酎。
須佐は足るを知る楽しみを知っている。
ミサイルやジハードの世界にこの楽しみは許されない。
一杯の焼酎を手にかざし、感謝の言葉を捧げれば、そこには至福の世界がある。





2017-07-13 (Thu)

2017/07/13    ヒアリ 水際作戦 (その2)

2017/07/13    ヒアリ 水際作戦 (その2)

水際作戦は、時間との戦いだ。 女王アリが上陸し産卵し始めれば、羽を持つ女王アリはどこにでも飛んでいける。 昨日心配したことが、今日報道されている。 困ったことだ。 コンテナーの移動した場所は網羅的に、人海戦術で虱潰しに調べる必要がある。 環境省だけでは手が足りなければ、管轄自治体の協力を得て、女王ヒアリの壊滅作戦を実行する必要がある。 ...

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水際作戦は、時間との戦いだ。
女王アリが上陸し産卵し始めれば、羽を持つ女王アリはどこにでも飛んでいける。

昨日心配したことが、今日報道されている。
困ったことだ。

コンテナーの移動した場所は網羅的に、人海戦術で虱潰しに調べる必要がある。
環境省だけでは手が足りなければ、管轄自治体の協力を得て、女王ヒアリの壊滅作戦を実行する必要がある。

今、手を緩めれば後世に災いを引き起こすことになる。
孫子の代への贈り物がヒアリと放射能では情けない。



『大井ふ頭 ヒアリ巣を作り繁殖…卵や幼虫も
7/13(
) 17:35配信
日テレNEWS24

強い毒を持つヒアリが見つかっていた東京・大井ふ頭のコンテナで、ヒアリが巣を作り、繁殖していたことが分かった。

東京・大井ふ頭のコンテナからは床に敷いてあるベニヤ板の上で今月3日以降、100匹以上のヒアリが見つかっていた。その後、環境省が床のベニヤ板をはがして調べたところ、新たに卵や幼虫、さなぎを含むヒアリ約100匹が見つかったという。ベニヤ板の中で、ヒアリが巣を作り繁殖していたことになる。

巣は1つで環境省はコンテナが中国から輸送される間に繁殖したとみている。環境省ではヒアリの拡散を防ぐために、コンテナの周辺に、毒のエサなどを増やす対策を取っている。』
(日テレNEWS24
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20170713-00000056-nnn-soci