2016/09/30(金)旧暦:8月30日 祝日・節気: 日出:5時34分 日没:17時26分 月出:4時35分 月没:17時08分 月齢:28.75 干支:乙卯 六曜:先勝 九星:六白金星 今日の季語: 色なき風、風の色 (アプティネット http://www.aptinet.jp/Detail_display_00002903.html より転載) 『色なき風: 風の色、素風 三秋 秋の風のこと...
2016/09/30(金)旧暦:8月30日 祝日・節気: 日出:5時34分 日没:17時26分 月出:4時35分 月没:17時08分 月齢:28.75 干支:乙卯 六曜:先勝 九星:六白金星
今日の季語: 色なき風、風の色
(アプティネット
http://www.aptinet.jp/Detail_display_00002903.html
より転載)
『色なき風: 風の色、素風
三秋
秋の風のこと。「色なき」とは、花やかな色や、艶のないこと。
久我太政大臣雅実の「物思へば色なき風もなかりけり身にしむ秋の心ならひに」の歌にもとづく。
』(季語と歳時記)
色なき風、風の色の俳句:
・烏賊干して色なき風の鯵ヶ沢 大網信行
・ふるさとの城趾色なき風の中 後藤邦代
・ほろほろと酔うて色なき風のなか 田中湖葉
今日は、午前中は太陽が出たが、午後は曇り、夜にはまた雨になった。
雨が降っている内に九月ももう最後の日になってしまった。
雨の記憶しかない九月だった。
午後気温が下がり、吹いた風は、色なき風というものだった。
普通ならば、彼岸も過ぎ秋色濃くなる時季なのだが、何色でもない。
紅葉を抜ける艶のある風でもなく夏の生気を感じさせる風でもない。
「色なき風」という季語は、久我太政大臣雅実の和歌に拠っているそうだ。
新古今和歌集の七百九十七番に収録されている久我太政大臣の和歌は、紀友則の歌を本歌としているそうだ。
「吹きよれば身にもしみける秋風をいろなきものと思ひけるかな」
風に色はないが、色なき風の色は、白とされているそうだ。
古代中国人は,季節に色を付け,春は青,夏は赤,秋は白,冬は黒としたそうだ。
これが日本に渡り、色なき秋風の色は白だそうだ。
いずれにしても、色なき風に吹かれると、どうも心は悲しくなるようで、ふるさとの風もほろほろと酔う人に吹く風も、何かもの悲しい。