2016年05月 - 菜花亭日乗
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菜花亭日乗

菜花亭笑山の暇つぶし的日常のつれづれ。 散歩する道筋は、日本酒、俳句、本、音楽、沖縄、泡盛、カメラに...etc

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2016-05-31 (Tue)

2016/05/31  俳人 中嶋秀子 (その1)

2016/05/31   俳人 中嶋秀子 (その1)

五月尽の例句 ・五月尽旅はせずとも髪汚る が気になった。 思い通りには行かなかった五月。 その思いを「髪汚る」という表現で抉って見せた。 女にとって気になる髪。 これが汚れるというのは、それと同等の得られるものがあって許される。 ただ汚れただけで済ませられる問題ではない。 作者の中嶋秀子氏について調べてみた。 『中嶋秀子...

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五月尽の例句

・五月尽旅はせずとも髪汚る

が気になった。
思い通りには行かなかった五月。
その思いを「髪汚る」という表現で抉って見せた。
女にとって気になる髪。
これが汚れるというのは、それと同等の得られるものがあって許される。
ただ汚れただけで済ませられる問題ではない。

作者の中嶋秀子氏について調べてみた。

『中嶋秀子 (なかじま ひでこ)

昭和11年(1936) 東京都生れ。 「響」主宰・「寒雷」

夫は俳人の故・川崎三郎。能村登四郎、加藤楸邨に師事。「寒雷」,「沖」同人。昭和61年「響」創刊。第43回現代俳句協会賞受賞。

句集:『陶の耳飾』『命かぎり』『待春』『アネモネ』『天仙果』『花響』『岸辺』『玉響』手毬花』ほか
』(俳句舎俳人名鑑)

現代の俳人だが、ベテランだ。
昭和11年生まれの79歳。
多感な10代を戦後の混乱期に過ごした女性の詩人、俳人はよく見える眼を持っている。
中島氏もその中の一人のようだ。

ネット上で見みることが出来る俳句を集めてみた。


・かたつむり黙って墓を守りをり
・こんにやくの四角三角初しぐれ
・さはさはと夏来るらし雨も又
・しだれ櫻観音堂を入れて咲く
・すぐ曇る姿見磨く敗戰日
・もろもろのしがらみ付けて太る牡蛎
・サルビヤの純粋迷ひごころ消ゆ
・プールサイドの鋭利な彼へ近づき行く
・三日月に添ふ春星の一しずく
・世は不況わたしは不興秋扇
・亀鳴くやうかうかと過ぐ五十代
・仏飯におほひかぶさる夏鴉
・何も無き冬空が生む鳥あまた
・冬紅葉はさみて句帳まだ白し
・初氷日はこはごはと空わたる
・呱々の声泰山木も一花挙ぐ
・塚ひとつ包むがごとくつつじ燃ゆ
・夜の秋鯉の動きのしきりなり
・夫の墓ほたるの墓となりて燃ゆ
・実ハマナス不法投棄の地に結ぶ
・寒紅を濃く引くおのが愚の始め
・引くといふ大事を胸に鶴ねむる
・抱きしめる仔猫芯までやはらかし
・春の宵銀座は奥のふかきとこ
・暑といふ字崩れて秋の蝶となる
・月へ行くバスが一台花野発
・木枯しの落ちゆく先に夫の墓
・桔梗にあいまいな色なかりけり
・梅雨の月皓々と雲寄せつけず
・母を追ふ父の流燈波くらふ
・水底を見て来し鳰の眞顔かな
・河骨の鈴をふるはす星揃ふ
・流燈となりても母の躓けり
・浮寝鳥流されさうで流されず
・煩悩か叡知か胡桃皺ふかむ
・男なら踏めとばかりに落椿
・町ねむり星と交信花八ツ手
・秋の風鈴聴きつつ自然死を願ふ
・秋彼岸過ぎていよいよ独りなり
・秋草に捨てられて鳴るオルゴール
・竹の秋ひと日師恩につつまれて
・箱庭の添景となる寺に住む
・約束の橋のたもとに苧殻焚く
・綿虫はほとけの匂ひ好きな虫
・葉のかげに杏ひとつぶ黄熟す
・虹からの郵便濡れて縁側に
・虹消えて石の仏の大き耳
・見えぬ枝夜空に張って花火消ゆ
・走馬燈まはればあの世めく一間
・金木犀これよりの日々矢の如し
・鉦叩ひかへめにして正確に
・雪催街青むまで鴉鳴く
・雲に身を食はるる月の美しき
・霊棚をたたみし跡にこぼれ米
・霜柱一本づつにこころざし
・青田行く新幹線は銀の針
・黒揚羽亡き人の魂のせて来よ
・乳房みな涙のかたち葛の花
・アネモネや来世も空は濃むらさき
・どつぷりとつかりてこその炬燵かな
・初写真山河翼を広ぐごと
・千草枯る音にも傾く能舞台
・湖岸打つ波音その夜炉を開く
・煖房の寺出て町へ菓子買ひに
・この村の深息に似て蕎麦の花
・長十郎この重たさが友の情
・祝宴のまづほろにがき菊膾
・水盤の水に泳がす金魚草
・デイゴ咲き口中赤き魔除獅子
・タオルの紺泳ぎし体固く閉づ
・口中に紫蘇の実一つ夜の厨
・花たばこやさしき空の見えはじむ
・川開き音だけ聞いて寺守る
・昨日今日浅間は見えず芹の花
・風の金雀枝あやふし吾子の歩み初め
・豆の花終始伏目の空があり
・洗はれてガラスのごとき三葉芹
・裏白の渇きに触れし夜の指
・唐辛子溂としていびつなり
・ふれあひて水引草も世も淡し
・爪をきる茗荷の花のしづけさに
・草の市ちちははの為夫の為
・えぞにうの花錆はじむ阿寒湖畔
・花韮のはかなきまでに白き日々
・ひと息ひと息彼岸桜の開きゆく
・まぼろしの夫の背めがけ雪礫
・初旅やまだ着こなせぬ母の衣
・龍跳ねて金粉散らす賀状かな
・母と我の座がかはりをり初明り
・編み残す去年の毛糸のけぶりをり
・身籠りて冬木ことごとく眩し
・冬薔薇はじめの一ひらほぐれ難し
・スケーターワルツ氷上の傷すぐ潤ふ
・焚火跡役解かれたる釘のこる
・セーターの黒い弾力親不孝
・竹はねて一瞬金の雪舞へり
・寒風に顔ちぢまりて吾子戻る
・豆腐同型もつとも寒き日と思ふ
・除夜の厨常の日のごと束子置く
・失ひし画鋲どこかで越年す
・秋草を活けて若さのきはに立つ
・幸せも木の実も一つづつゆずる
・蜩の訴へてきし声もやむ
・マヌカンとすでに相思の燕去る
・火の色に恥甦る霧の中
・やはらかく心耕せいわし雲
・メロンから拡がる夜の白い漁網
・膝の上京菓子となる若楓
・誰もが箸使ひはじめて葭雀
・籐椅子に海荒るる日の衿きよし
・母と子の胸をへだててかき氷
・誰か射つ予感に白いハンカチたまる
・未婚なり掌をついて濁す泉の底
・かわききる海苔に残れる空の傷
・雨二日杉菜に厚みくははりぬ
・桃の花咲き満ちて木は香も立てず
・人の死に人が集まる夜の辛夷
・花の夜鍋を落しておどろきぬ
・ひと息ひと息彼岸桜の開きゆく
・木の桶がからつと乾き蜂通る


2016-05-31 (Tue)

2016/05/31  俳人 中嶋秀子 (その2)

2016/05/31  俳人 中嶋秀子 (その2)

  ・若き日は手紙もいのち桜貝 ・母枯れゆく跳べるかたちに足袋ぬいで ・にちりんに牡丹摘む音ひびきけり ・昼寝子に風のかたみの貝一ひら ・遺されし母子みづいろ盆灯籠 ・冬牡丹命終の水吐きにけり ・手に落葉この世のものでなきかろさ ・枯山に一夜ねむりて血を濃くす ・乳房わたすも命渡さず鵙高音 ・臥して謝すことことごとく露となる ・海市消...

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・若き日は手紙もいのち桜貝
・母枯れゆく跳べるかたちに足袋ぬいで
・にちりんに牡丹摘む音ひびきけり
・昼寝子に風のかたみの貝一ひら
・遺されし母子みづいろ盆灯籠
・冬牡丹命終の水吐きにけり
・手に落葉この世のものでなきかろさ
・枯山に一夜ねむりて血を濃くす
・乳房わたすも命渡さず鵙高音
・臥して謝すことことごとく露となる
・海市消え買物籠の中に貝
・真白な皿に一本唐辛子
・箱眼鏡在るはずもなき夫さがす
・プールサイドの鋭利な彼へ近づき行く
・世をみつむものの一つに龍の玉
・為すことを為して悔あり十二月
・つかはざる扇の中の月日かな
・どんぐりの落ちかねてゐる水の照り
・葛飾の夕日が好きで残る鴨
・バレンタインデー髪白くなるそれも良し
・雲急ぎみな沖を指す爽やかに
・来世また君に逢はむと踊り抜く
・吾亦紅花を秘すこと五十年
・秋の蝶風といふ字を散りばめて
・足裏に秋の白さを集め臥す
・五月尽旅はせずとも髪汚る
・施餓鬼棚たたまれし跡かるく掃く
・月仰ぐいま青春の二人子と
・花八ッ手生涯母は紅ささず
・野遊びのつづきの二人松に入る
・六地蔵ひとり戻らぬ花おぼろ
・坐してすぐ燈籠の灯に染まりけり
・髪洗ふ生地にしかと足着けて
・昼顔のゆるりとからむ箒の柄
・本当の越のいろ出す坐禅草
・耐へぬきし女明るし雪椿
・八海山指を濡らして土筆摘む
・風花や夫の棺の出でし門
・冴返り冴返りつつ逝く昭和
・誰もとらぬ一句そこより柚子匂ふ
・雪割草佐渡がもつとも純なとき
・一生の今といふ刻初明り
・八ッ手咲きこの世ひととき華やぐか
・冬波の引き忘れたる毬ひとつ
・風つよしそれより強し秋桜
・鳥雲に入りて小さき寺残る
・てのひらにひとひらの貝初ひかり
・梅漬けて気をとり直すことも又
・月の出を待つ白鳥の羽づくろひ
・一人来て一人去る島石蕗明り
・白鳥来佐渡の山脈聳ちて
・花八ッ手星またたけば少し散り
・いちじくの大き落葉が墓を打つ
・また道に迷ふ夢見て夜の長し
・十月は鵙も俳句も響きけり
・選びし径ひとすぢの径草紅葉
・焼海胆の刺ぱらぱらと白き皿
・島に古る足踏みミシン緑差す
・水晶の念珠ふれたる昼寝覚め
・夫の死で止る思ひ出走馬燈
・落葉降るさなか天麩羅匂ひけり
・てのひらに風あるごとし雛あられ
・鵙日和恥ぢつつ一誌師に捧ぐ
・桐咲いて匂袋の古りにけり
・蔓のびる村の昼寝のふかさだけ
・十薬の白さ肌には宥さぬ白
・球根を植う生涯の悔も植う
・筆の先双つにわれて秋初
・藤房のゆれて硝子の音立てぬ
・鴎外の文体で立つ冬木かな
・待春か耐寒か石しづかにて
・シャボン玉幸福といふ薄造り
・竹伐つて一燈涼を呼ぶごとし
・耳掻の綿毛の恍と年を越す
・秋風や亡き人に問ふことばかり
・血の凍る思ひいくたび走馬燈
・忌明け後のひとりに余る髪洗ふ
・病み克ちし身に殷々と除夜の鐘
・蝶も哭け石塔も哭け棺着く
・看とるとは見守ることか花すみれ
・一句一恨とはわがすさび更衣
・一句一恨百苦同根春の巌
・小鳥来るほとけの数に足らざるも
・猫と語る楸邨の声梅雨ふかし
・白玉を掬ひて翳もすくひけり
・鳥雲に入りて急がず一人の歩
・延命を願はぬ日あり落葉焚く
・水鳥の世へ水鳥のすつと入る
・青涼の風のかたちの見舞籠
・ブランコを漕ぎてこの世を逃れ得ず
・ははきぎも草の真をつらぬけり
・手術日を告げ涼風と医師去りぬ
・癌を病み父母なきを謝す秋の暮
・蝉しぐれ遺書は枕の下にあり
・六角堂の一柱に倚る夏帽子
・水引草すつと引きたる母の糸
・白地着てあたりにふやす草の丈
・わが胸に来しつばくろは癌の使者
・梅日和母生き過ぎて忘られて
・ゆたんぽのぬくもり残し母逝けり
・遠い木は母来給ふ木花こぶし
・母と子の胸をへだてて花氷
・一本の茶杓が緊める冬景色
・鶏頭に手を入れて知る血の重さ
・夕冷えの終の光の絮も消ゆ
・コスモスも切符の色も淡き旅
・秋草を握りて土にかへる壷
・水中の豆腐にひびく花曇り
・雪の午後保母の匂ひの吾子戻る
・身辺に必死の蟻のふえてをり
・泣くまじとゆがみしままの柚子のかほ
・美しき虚のもりあがりかき氷
・日は雲の中にてすすみ罌粟散れり
・一月の雲と語れる古箒
・野分の夜産湯の中にガーゼ流れ
・食器冷え眩暈のごとく鴎ふゆ
・茶筅の先雪降る音を感じて止む
・吾子の前風が忘れし青林檎
・敏き子と夫待ち夕靄に包まれゆく
・夜は孔雀拡がるごとし足袋はくとき
・プールサイドの鋭利な彼へ近づき行く
・麦刈つて燈台の根を地に残す
・虹立つと呼ぶ七人の子供欲し
・月光に髪結ひ上げて翡翆欲し
・我に残る若さ焼ソバ汗して喰ふ
・闇にただよふ菊の香三十路近づきくる
・黄落をあび黒猫もまた去れり


中嶋秀子氏の眼に見えているもの。
心に映っているもの。
それぞれが明瞭に見え、感じられ、聞こえてくる。
親しく近づきたい俳人だが、少し怖そうでもある。



2016-05-31 (Tue)

2016/05/31  日記  五月尽

2016/05/31  日記  五月尽

2016/05/31(火)旧暦: 4月25日 祝日・節気: 日出:4時26分 日没:18時50分 月出:0時57分 月没:13時09分 月齢:24.31 干支:癸丑 六曜:仏滅 九星:八白土星 今日の季語: 五月尽 (京都・光明寺 そうだった、京都に行こう(京都写真集) http://ameblo.jp/musickyoto-soul/entry-10922648839.html より転載) 『五月尽 読み方:...

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2016/05/31(火)旧暦: 425日 祝日・節気: 日出:426分 日没:1850分 月出:057分 月没:1309分 月齢:24.31 干支:癸丑 六曜:仏滅 九星:八白土星

今日の季語: 五月尽

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(京都・光明寺
そうだった、京都に行こう(京都写真集)
http://ameblo.jp/musickyoto-soul/entry-10922648839.html
より転載)



『五月尽
読み方:ゴガツジン(gogatsujin)

五月が終ること

季節

分類 時候』
(季語・季題辞典)


五月尽の俳句:



・五月尽旅はせずとも髪汚る 中嶋秀子




ぐずついた天気が続いた。
月末最後の日になり、太陽が顔を出した。

花が終わった後、五月は新緑と風の季節。
高原は言うに及ばず、観光地でも新緑は美しい。
手入れが行われている京都の紅葉の名所は楓の新緑も美しい。

五月は、自然に促されて旅する季節でもある。
ゴールデンウイークには、熊本の被災地を気にしながら、海外旅行、国内旅行に出た人も多かった。

そんな五月を詠む句は明るい色調を帯びるはずだ。
読んでいると、ちょっと色調の異なる句があった。
中嶋は旅のなかった五月尽に髪の汚れを意識した。

なぜ旅に出られなかったのかは判らない。
旅に行きたかったことは確かだ。
日本では、髪は女の命と言われてきた。
旅にも出られなかった五月が終わる時、髪だけは汚れていいる。

この嘆きは深く、悲しい。




2016-05-30 (Mon)

2016/05/30  殺人熊と言う存在

2016/05/30  殺人熊と言う存在

人が熊に襲われて殺されるということは記憶に無い。 北海道でヒグマが村を襲い全滅した事件は語り継がれる歴史になっていた。 ところが、つい最近秋田県で男性3人が死亡、女性一人が襲われたが息子が熊と戦い追い返したため助かった。 これは、ヒグマではなく月の輪熊だから助かったので、ヒグマなら殺されていただろう。 熊が人里に降りてくる理由は、どんぐりなどの食料の不作が原因で...

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人が熊に襲われて殺されるということは記憶に無い。
北海道でヒグマが村を襲い全滅した事件は語り継がれる歴史になっていた。

ところが、つい最近秋田県で男性3人が死亡、女性一人が襲われたが息子が熊と戦い追い返したため助かった。
これは、ヒグマではなく月の輪熊だから助かったので、ヒグマなら殺されていただろう。

熊が人里に降りてくる理由は、どんぐりなどの食料の不作が原因であると数年前には言われた。
今年は理由が変わっている。昨年はどんぐりが大豊作で、栄養十分な雌熊が沢山の子熊を出産したからだと言われている。

原因はともかく、人を怖がらず人里に降りてくる熊を、新世代熊というそうだ。
母熊から人間は熊を襲わないから安全だと教わって育てられた熊が新世代熊だ。

熊が人を襲い殺すようになった原因は、人間の側にある。
人間は安全だから怖くないからだ。
鈴の音や爆竹では駄目で、銃で本当に殺されそうになる経験を熊に合わせることが必要だ。

動物愛護は、家庭用のペットに対しては当然のことだが、殺人熊という存在に対しては、人間の命を守るためにはあらゆる手段を取ることについての、人間側の同意が必要になる。

県民が3人も殺されている状況を目の辺りにして、行政はどう考えているのだろう。


『また殺人熊が出没か? 78歳女性けが 秋田・鹿角市 現場付近で2人死亡、1人行方不明の異常事態
05
29 16:54産経新聞

29日午前8時50分ごろ、秋田県鹿角市十和田大湯田代平の山中にいた男性から「熊が出たという叫び声を聞いた」と110番通報があった。

鹿角署によると、息子とタケノコ採りをしていた青森県新郷村戸来上栃棚前、無職、村井ツマさん(78)が熊に尻をかまれて軽傷を負った。村井さんはかまれた後、熊の頭を蹴って逃げたという。

現場付近では21日から22日にかけてタケノコ採りの79歳と78歳の男性が熊に襲われて死亡したほか、25日には65歳の男性が行方不明になっており、同署が注意を呼び掛けていた。

また、秋田県五城目町内川浅見内小川口の田んぼでも29日午後2時20分ごろ、田植えをしていた近くに住む無職、畑沢弘子さん(78)が熊に襲われ、頭や手にけがをした。




2016-05-30 (Mon)

2016/05/30  日記  走り梅雨

2016/05/30  日記  走り梅雨

2016/05/30(月)旧暦: 4月24日 祝日・節気: 日出:4時27分 日没:18時50分 月出:0時19分 月没:12時04分 月齢:23.31 干支:壬子 六曜:先負 九星:七赤金星 今日の季語: 走り梅雨 「雨のさつき2016.5.29」 https://youtu.be/Bqh3I5wGca4 『走り梅雨とは? 5月中旬から下旬にかけて、まるで梅雨を思わせるような、ぐずついた天...

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2016/05/30(月)旧暦: 424日 祝日・節気: 日出:427分 日没:1850分 月出:019分 月没:1204分 月齢:23.31 干支:壬子 六曜:先負 九星:七赤金星

今日の季語: 走り梅雨

「雨のさつき2016.5.29」

https://youtu.be/Bqh3I5wGca4



『走り梅雨とは?
5月中旬から下旬にかけて、まるで梅雨を思わせるような、ぐずついた天気となる時がありますが、これを走り梅雨と言います。
通常はその後しばらく晴天が続いたあと、本格的な梅雨に入りますが、年によっては走り梅雨が長引いて、そのまま梅雨入りすることもあります。』
(お天気.com



走り梅雨の俳句:



・火の山の雲隠れして走り梅雨  木原紀幸



・雨垂れの不協和音や走り梅雨  笹井康夫



・江戸の粋残る坂の名走り梅雨  門伝史会




お天気が、はっきりしない。
お日様が出ない。
NHK
の天気予報が当たらない。

被災地の九州も雨が続いている。
木原の句はいつの年か分からないが、今年の阿蘇も雲隠れしているばかりだろう。

今年は夏が早いという、そして猛暑だともいう。
手順を踏まないまま勝手に進んでいるようだ。

世の中も、消費税の延期、公私混同の都知事や、参議院選や同日選挙が渾然となって、不協和音を発散している。
走り梅雨は、気が晴れない、滅入りがちな季節だ。



・置き去りの子供は何処に走り梅雨




2016-05-29 (Sun)

2016/05/29 日記  アカシア、ニセアカシア

2016/05/29 日記  アカシア、ニセアカシア

2016/05/29(日)旧暦: 4月23日 祝日・節気:下弦 日出:4時27分 日没:18時49分 月出:---- 月没:11時01分 月齢:22.31 干支:辛亥 六曜:友引 九星:六白金星 今日の季語: アカシア、ニセアカシア アカシアの花(Wikipedia ) (ニセアカシア 季節の木 http://www.plant.kjmt.jp/tree/kigi/nise.htm より転載) ...

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2016/05/29(日)旧暦: 423日 祝日・節気:下弦 日出:427分 日没:1849分 月出:---- 月没:1101分 月齢:22.31 干支:辛亥 六曜:友引 九星:六白金星

今日の季語: アカシア、ニセアカシア


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アカシアの花(Wikipedia

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(ニセアカシア

季節の木
http://www.plant.kjmt.jp/tree/kigi/nise.htm
より転載)



『アカシアの花: 針槐、ニセアカシア
初夏
一般にアカシアの花といわれているのは、ニセアカシア、和名針槐のこと。マメ科の落葉高木で、初夏、蝶形の白い花を房状につける。枝から垂れ下がった房状の花は、芳香を放つ。』
(季語と歳時記)



アカシアの俳句:



・花アカシア降る道庁の赤煉瓦 柚口



・アカシアの花こぼれつつ雨となる  増田久子



・アカシアの花に雨降る港町  川島澄子




ややこしい話だが、アカシアとして句に詠まれているのは、ニセアカシアで、アカシアはミモザと呼ばれることが多いようだ。

『ニセアカシアとアカシア
明治期に日本に輸入された当初は、このニセアカシアをアカシアと呼んでいた。後に本来のアカシア(ネムノキ亜科アカシア属)の仲間が日本に輸入されるようになり、区別するためにニセアカシアと呼ぶようになった。しかし、今でも混同されることが多い。本来のアカシアの花は放射相称の形状で黄色く、ニセアカシアの白い蝶形花とは全く異なる。

下記はすべてニセアカシアとされる。

   
札幌のアカシア並木
   
札幌松坂屋開店時のキャッチコピー「アカシアの花白くいま開く松坂屋」
   
アカシア蜂蜜として売られているもの
   
西田佐知子のヒット曲「アカシアの雨がやむとき」に歌われる「アカシア」
   
石原裕次郎のヒット曲「赤いハンカチ」に歌われる「アカシアの花」
   
北原白秋の「この道」に歌われる「あかしやの花」
   
清岡卓行の小説「アカシヤの大連」[11]で知られる中国の大連市を代表する樹木
   
松任谷由実の「acacia[アカシア]」(2000年代)
   
レミオロメンの「アカシア」
』(Wikipedia


句に詠む以上は、ニセアカシアでは情緒が出ない。

はやり、アカシアで詠みたい。



2016-05-28 (Sat)

2016/05/28  日記  卯の花

2016/05/28  日記  卯の花

2016/05/28(土)旧暦: 4月22日 祝日・節気: 日出:4時28分 日没:18時48分 月出:23時40分 月没:9時59分 月齢:21.31 干支:庚戌 六曜:先勝 九星:五黄土星 今日の季語:卯の花  (先代の独り言 http://blog.livedoor.jp/sendai94/archives/50969028.html より転載) 『卯の花(うのはな) 初夏 子季語: 空木の花、花卯木、初卯の花、卯の花月夜、卯の花垣 関連季語: 箱根空木の花、卯の花腐し 解説: 空木の花の...

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2016/05/28(土)旧暦: 422日 祝日・節気: 日出:428分 日没:1848分 月出:2340分 月没:959分 月齢:21.31 干支:庚戌 六曜:先勝 九星:五黄土星

今日の季語:卯の花

 
(先代の独り言
http://blog.livedoor.jp/sendai94/archives/50969028.html
より転載)



『卯の花(うのはな) 初夏
子季語: 空木の花、花卯木、初卯の花、卯の花月夜、卯の花垣
関連季語: 箱根空木の花、卯の花腐し
解説: 空木の花のこと。開花は五月中旬~六月頃。白く清々しい花を咲かせる。古歌には月光のようとも雪のようとも詠われる。旧暦四月(卯月)ころ咲くことからこの名がある。茎が空洞なので空木(うつぎ)ともいう。「夏は来ぬ」の唱歌にも歌われているように、夏の訪れを感じさせる花である。
来歴:             『花火草』(寛永13年、1636年)に所出。
文学での言及: 卯の花の過ぎば惜しみか霍公鳥雨間も置かずこゆ鳴きわたる 大伴家持『万葉集』
ほととぎす我とはなしに卯の花のうき世の中になきわたるらむ 凡河内躬恒『続古今集』
夕月夜ほのめく影も卯の花のさけるわたりはさやけかりけり 藤原実房『千載集』
実証的見解: ウツギはユキノシタ科ウツギ属の落葉低木。本州、四国、九州などの山地に自生し、生垣などにも利用される。よく枝分かれし、高さは二メートルくらいになる。卵形の葉は対生
し、縁に鋸歯をもつ。五月から六月にかけて、円錐花序を多くのばし白い小花を多数つける。』
(季語と歳時記)



卯の花の俳句:




・卯の花の雨に煙りし奥秩父  上石哲男




・卯の花と見定め得たり引返す  隅田恵子




・くらがりに水飲む卯の花月夜かな  武井美代子





卯の花は白く、数多くの花が咲き乱れる。
闇の中でも白い卯の花は目に留まる。
おやと気がつく出会いが卯の花にはある。

人工的な光に満ち溢れた現代は、卯の花の白さに対する感受性が鈍い。暗ければ照明で照らせば良いのだから。
古の日本人は、暗さの中で卯の花の白を見た。
暗さの中にあってこそ卯の花は白い。

闇のある世界で月の光に照らされた卯の花は白い。


そんな夜を卯の花月夜と名づけて愛した。




2016-05-27 (Fri)

2016/05/27  日記  玉葱

2016/05/27  日記  玉葱

2016/05/27(金)旧暦: 4月21日 祝日・節気: 日出:4時28分 日没:18時48分 月出:22時59分 月没:8時59分 月齢:20.31 干支:己酉 六曜:赤口 九星:四緑木星 今日の季語: 玉葱 (びお http://www.bionet.jp/2015/03/tamanegi/ より転載) 『玉葱: 葱頭 三夏 中央アジア原産。春蒔、秋蒔した苗を畑に植えて夏に収穫することが多い。明治初年に渡来し、...

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2016/05/27(金)旧暦: 421日 祝日・節気: 日出:428分 日没:1848分 月出:2259分 月没:859分 月齢:20.31 干支:己酉 六曜:赤口 九星:四緑木星

今日の季語: 玉葱

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(びお
http://www.bionet.jp/2015/03/tamanegi/
より転載)



『玉葱: 葱頭
三夏
中央アジア原産。春蒔、秋蒔した苗を畑に植えて夏に収穫することが多い。明治初年に渡来し、西洋料理、肉料理の普及により、一般の家庭に大いに利用されている。』
(季語と歳時記)



玉葱の俳句:



・新玉葱ふり分けにして軒に吊る  笠嶋陽子



・新玉葱肌白じろと売られをり  木村迪子



・さくさくと新玉葱の朝餉かな  須賀敏子




新玉葱が店頭に多く並べられている。
一個売だったものが袋詰で売られている。

新玉葱は甘くて美味しい。
煮たり炒めたりも美味しいのだが、新玉葱はスライスして生を食べるのが季節感があって良い。

醤油に鰹節、胡麻ドレッシング、ツナ・マヨネーズどんなものと和えても玉葱のフレッシュな甘さを楽しむことが出来る。

血液サラサラになれそうだし、伸び盛りの生命を頂いて元気になれそうだし、新玉葱を生でいただこう。




2016-05-26 (Thu)

2016/05/26  日記  白鷺

2016/05/26  日記  白鷺

2016/05/26(木)旧暦: 4月20日 祝日・節気: 日出:4時28分 日没:18時47分 月出:22時16分 月没:8時02分 月齢:19.31 干支:戊申 六曜:大安 九星:三碧木星 今日の季語: 白鷺 「田植えと白鷺(1)」 https://youtu.be/OlbZQMkBhbM 『白鷺 三夏              ...

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2016/05/26(木)旧暦: 420日 祝日・節気: 日出:428分 日没:1847分 月出:2216分 月没:802分 月齢:19.31 干支:戊申 六曜:大安 九星:三碧木星

今日の季語: 白鷺

「田植えと白鷺(1)」

https://youtu.be/OlbZQMkBhbM



『白鷺
三夏
              .
サギ科シラサギ属の総称。大鷺、中鷺、小鷺がいて、大鷺と中鷺は秋に南方へ去る渡り鳥である。小鷺は留鳥として冬も残る。浅瀬に入って立つ姿が印象的だが、飛ぶ姿も優雅である。』
(季語と歳時記)



白鷺の俳句:



・白鷺のはるかな白に居りにけり 不破



・見てゐたる田の白鷺の二羽となる 深谷雄大



・白鷺がとび立つ水を窪ませて 紀代




郊外を走ると、風景が変わった。
耕された田に水が、次々と張られ、代田に変わっていた。

代田に眼をやっていると、白いものが目に入った。
白鷺だった。
目立つ白は、身を守るには適当ではないように思えるが、危険より美しさの方が白鷺は、大事なのだろう。

この辺りにはまだ白鷺がやって来る。
こちらが気づかない内に、白鷺はちゃんと水が張られたことを知っていて、予定通りやってくる。

代田の中を歩いているのだが、もう水の中にはあわてんぼうの獲物がいるのだろうか?




2016-05-25 (Wed)

2016/05/25  日記  代田

2016/05/25  日記  代田

2016/05/25(水)旧暦: 4月19日 祝日・節気: 日出:4時29分 日没:18時46分 月出:21時30分 月没:7時08分 月齢:18.31 干支:丁未 六曜:仏滅 九星:二黒土星 今日の季語: 代田 (老いも若きも楽しく暮らせるコミュニティへ・・・日野市三井台南窓会(老人クラブ)のブログ http://blog.canpan.info/nsk/ より転載) 『代田(しろた) 水を張って田植えの準備...

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2016/05/25(水)旧暦: 419日 祝日・節気: 日出:429分 日没:1846分 月出:2130分 月没:708分 月齢:18.31 干支:丁未 六曜:仏滅 九星:二黒土星

今日の季語: 代田

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(老いも若きも楽しく暮らせるコミュニティへ・・・日野市三井台南窓会(老人クラブ)のブログ
http://blog.canpan.info/nsk/
より転載)



『代田(しろた)
水を張って田植えの準備のととのった田。田植え前の田。 [季] 夏。』
(三省堂大辞林)



代田の俳句:



・近江いま代田の水に浮びけり  市村健夫



・遠つ嶺の映りて澄める代田かな  大橋伊佐子



・堰いくつ越えきて今日の代田水  茂木なつ



・橋一つ越えれば代田ばかりなる  中野匡子



・月うつる本番を待つ代田かな  霜嵜恵美子




郊外を走ると、景色が変わっていた。
水田に水が引かれ、代田ばかりた。

つい先ごろ耕運機が土を耕していた記憶だが、時は速い。
沖縄はもう梅雨入りだというし、九州南部も来週には梅雨入りとの予報も出ている。

水が張られた代田は、水以外は何もない。
準備された水面には、これから始まる夏の狂宴の緊張感が漂っている。

これから田植えが行われ、蝦蟇が鳴き、稲が空を目指し伸び上がる。狂おしい夏の暑さの中、猛烈に稔を目指して駆け抜ける。
日々刻々と演じられる劇は、古くて新しい1回限りの劇だ。

霜嵜言うように、代田は本番の幕開きを告げている。




2016-05-24 (Tue)

2016/05/24  日記  あいの風

2016/05/24  日記  あいの風

2016/05/24(火)旧暦: 4月18日 祝日・節気: 日出:4時30分 日没:18時46分 月出:20時41分 月没:6時18分 月齢:17.31 干支:丙午 六曜:先負 九星:一白水星 今日の季語: あいの風 「北前船、悠々と展帆航行」 https://youtu.be/BCZzxWsPwkU 『あいの風: あえの風、あい 三夏 四月から八月ごろ、日本海沿岸に吹く北または東からの風のこと。 大伴...

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2016/05/24(火)旧暦: 418日 祝日・節気: 日出:430分 日没:1846分 月出:2041分 月没:618分 月齢:17.31 干支:丙午 六曜:先負 九星:一白水星

今日の季語: あいの風

「北前船、悠々と展帆航行」

https://youtu.be/BCZzxWsPwkU



『あいの風: あえの風、あい
三夏
四月から八月ごろ、日本海沿岸に吹く北または東からの風のこと。
大伴家持の歌に、東風(あゆのかぜ)として詠われている。』
(季語と歳時記)



あえの風の俳句:



・箱詰にされし烏賊鳴くあいの風  水原春郎



・口中に砂のざらつくあいの風  内山芳子



・一斉に帆をくる男あいの風  石塚ユリ





あいの風という季語は知らなかった。
日本海側で使われる言葉だそうだが、新潟に住んだことがあるが聞いたことがない。海の関係者でなければ使わないのだろうか。

あいの風は、藍の風と書いたりすればロマンチックになるが、漢字では東風と書くそうだ。
東風(こち)は春に吹く風だが、東風(あいのかぜ)は初夏から夏に吹く風だ。


例句でも、あいの風はロマンチックなものではなく、悲鳴だったり、違和感だったり、立ち向かうべきものであったりしている。
決して、優しく癒やしてくれる風ではなく、現実の厳しさと立ち向かうべき雄々しさを奮い立たせる風のようだ。

ニュースでは、NASAが今年は今までにない暑い夏になると予想していると報道している。

辛い自然現象は、地震だけで十分なのだから、灼熱地獄は来ないで欲しい。



2016-05-23 (Mon)

2016/05/23  日記  夏の月

2016/05/23  日記  夏の月

2016/05/23(月)旧暦: 4月17日 祝日・節気: 日出:4時30分 日没:18時45分 月出:19時50分 月没:5時32分 月齢:16.31 干支:乙巳 六曜:友引 九星:九紫火星 今日の季語: 夏の月 (鞍馬寺 五月満月祭 日本のパワースポット http://power-spots.jp/Wesak/ より転載) 『夏の月 : 月涼し 三夏 夏の夜といっても暑苦さに変りはない...

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2016/05/23(月)旧暦: 417日 祝日・節気: 日出:430分 日没:1845分 月出:1950分 月没:532分 月齢:16.31 干支:乙巳 六曜:友引 九星:九紫火星

今日の季語: 夏の月

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(鞍馬寺 五月満月祭
日本のパワースポット
http://power-spots.jp/Wesak/
より転載)


『夏の月 : 月涼し
三夏
夏の夜といっても暑苦さに変りはないが、古来より暑い昼が去って、夏の夜空に煌々と輝く月に涼しさを感じるというのが本意である。』
(季語と歳時記)



夏の月の俳句:



・更くる夜を雲遊ばせて夏の月   青木陽子



・いつまでも楽しき思ひ夏の月  水田清子



・夏の月あびて近くのポストまで  橋場千舟



・夏の月さよなら勝ちよタイガース  西村咲子



・夏の月シャネルの枕匂ひけり  岸田爾子




昨日は、5月の満月だった。
宗教的には、エネルギーに満ちた月だそうだ。

京都の鞍馬寺では、五月満月祭(ウエサク祭)が21日(土)に開催された。

「五月満月祭 5月の満月の夜>
新緑の五月の満月の夜は、全てのものの目覚めのために天界から強いエネルギーが降り注ぐと言われ、満月に清水を供える五月満月の秘儀が鞍馬山で執り行われていました。遥かヒマラヤでもこの夜に釈尊の徳を讃えてウエサクの祭りが敬虔に営まれている事がわかり、戦後、五月満月の秘儀を「ウエサクさい」  とよんで広く公開し、全ての目覚めと平安を祈ります。」

(鞍馬寺)

夏の夜の月は、春や秋の月とは違う。
寝るには惜しい月。
まだ何か残されている月だ。

俳人たちも、それぞれ弾けた夜を月の光に導かれながら過ごしている。




2016-05-22 (Sun)

2016/05/22  第311回季節の美味しさと日本酒を楽しむ集い(その1)

2016/05/22  第311回季節の美味しさと日本酒を楽しむ集い(その1)

久し振りの岐阜酒の中島屋さんの「季節の美味しさと日本酒を楽しむ集い」に参加した。 3月までは時間の自由がなく、特に土・日は殆ど自由がなかった。従って、お酒のイベントにも出られなかった。 今回は、日曜日の昼からの宴会で欠かすことが出来ない企画だ。 しかし、気づくのが遅くなり、申し込んだ時は満席になっていた。残念だが已むを得ない。キャンセル待ちでお願いしたが、人気の酒の会、常連...

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久し振りの岐阜酒の中島屋さんの「季節の美味しさと日本酒を楽しむ集い」に参加した。
3月までは時間の自由がなく、特に土・日は殆ど自由がなかった。従って、お酒のイベントにも出られなかった。

今回は、日曜日の昼からの宴会で欠かすことが出来ない企画だ。
しかし、気づくのが遅くなり、申し込んだ時は満席になっていた。残念だが已むを得ない。キャンセル待ちでお願いしたが、人気の酒の会、常連が参加しており、会場も18名程度なので参加は諦めていた。

ところが、20日の朝電話があり、キャンセルが出たとのことで、急遽参加できることになった。
(後で、お聞きすると、sake nagoyaでお世話になっているA ご夫妻の奥様が都合が悪くなり欠席されることになった席が小生に回ってきたとのこと、これもお酒のご縁というもの、感謝の他はない。)

欣喜雀躍、勇躍、岐阜駅に到着、信長公に拝謁を終えれば、只管会場へ歩くばかりだ。


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御瑠草は、初めての店だ。
オルソウとは、イタリア語で熊だそうだ。

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なんでも、店の大将が熊のような風貌で豪快な人で、そのような店名にしたとのこと。

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ところが、料理はイタメシではなく、和風の居酒屋の粧いだ。
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三千盛の菰樽が店頭にあり、良い雰囲気だ。


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店内に入り受付を済ませれば、後は開始を待つばかり。
店は左がカウンター席、奥がテーブル席になっている。
手前のテーブル席に座る事になった。



この会は、中島屋店主のシナリオにそって、各コーナーが設けられ、コーナーごとにテーマの酒が登場することになっている。
受付時に渡される「利き酒メモ」にコーナーと出品酒一覧を見る時、どのような趣向なのか心が弾む。

今日は、瑞浪の蔵元ご夫妻が参加されており、乾杯酒から若葉の銘酒にスポットが当てられている。

定刻の1時になり、中島屋店主の挨拶の後、乾杯して宴が始まった。


【今日の出品酒】
以下、利き酒の印象を記載するが、個人の嗜好によるもので元より客観性はない事を申し上げておきたい。

<乾杯酒>
1) 若葉 夏の純米 生原酒 27BY 若葉(株) (岐阜)
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酒米は、朝日の夢と飛騨誉、60%精米。
爽やかな甘い香り。甘い入り口。トロリとした舌触り、滑らかでスピード感のある広がりの中にハードな感じもある。中の方に辛味が詰まっている。後半渋味の押しがある。中盤の膨らみと滑らかさに特徴がある。夏の酒だが軽い酒ではない、味の厚みもあり。度数も1718度なので飲み応えもある。


<『若葉』の逸品>
2) 若葉 おおいばり 特別純米 生原酒 27BY 若葉(株) (岐阜)
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酒米は五百万石、60%精米。
立香はあまり感じない。甘いトロリとした入り口。滑らかな舌触り、透明な膨らみが長く続く。後半渋味の押しがある。(1)に似ている世界だが、(1)の方がフレッシュさと香りがあり生らしさが強い。


3) 若葉 特別純米 若葉(株) (岐阜)
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酒米は五百万石、60%精米。
仄かな甘い香り。トロリとした舌触り。滑らかさを感じる。(1),(2)に比べ軽い舌触り。酸の膨らみは早く終る、早く終る分だけ相対的に淋しさがある。この差は度数が1516度と1度低いので相対的な関係と言える。


4) 若葉 純米吟醸 若葉(株) (岐阜)
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酒米は雄町、50%精米。銘柄名は純米吟醸となっているがスペック的には純米大吟醸である。
立香は仄かに甘く、穏やかなもの。甘い入り口トロリとした舌触り。透明な膨らみがゆったり感を感じさせる。広範囲掛けてトロリ、滑らかさが続く。後口は苦味系だが浮かず締めている。吟醸酒らしい味の展開で快い。


5) 若葉 大吟醸 三年蔵囲い 秘蔵酒 若葉(株) (岐阜)
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酒米は山田錦、45%精米。
立香はあまり感じないが、仄かに甘い。甘い入り口、酸は滑らか、だが膨らみは大きくなく小さめ。中の方に渋味を感じる。3年熟成だが、まだ固い感じ、この酒のベストチューニングはもう少し先のように感じられる。5年位囲っても確りとした味わいを考えれば大丈夫だろう。


2016-05-22 (Sun)

2016/05/22  第311回季節の美味しさと日本酒を楽しむ集い(その2)

2016/05/22  第311回季節の美味しさと日本酒を楽しむ集い(その2)

<純米酒 飲み比べ> (6) 千代菊 純米吟醸 無濾過原酒 う 千代菊(株) (岐阜) 酒米は夢山水、55%精米。度数16度。 立香は甘い吟香。甘い入り口。酸の膨らみは大きくなく透明感を感じさせるもの。辛味が早く来る。含み香が少しシャビつく感じがある。後口の切れはもうひとつ。 (7) 鯨波 純米吟醸 袋吊り 生 恵那醸造 (岐阜) ...

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<純米酒 飲み比べ>
6) 千代菊 純米吟醸 無濾過原酒 う 千代菊(株) (岐阜)
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酒米は夢山水、55%精米。度数16度。
立香は甘い吟香。甘い入り口。酸の膨らみは大きくなく透明感を感じさせるもの。辛味が早く来る。含み香が少しシャビつく感じがある。後口の切れはもうひとつ。


7) 鯨波 純米吟醸 袋吊り 生 恵那醸造 (岐阜)
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酒米は飛騨誉、50%精米。スペック的には純米大吟醸。
立香は明確な吟醸香。甘い入り口、トロリとしている。膨らみを感じる。酸の広がりはあるが長くは続かない。後半苦味・渋味を感じるが気になる程ではなく、吟醸酒の味の展開に収まっている。若葉の純米吟醸と同じような印象で比較の対象になる。


8) 墨廼江 純米吟醸 雄町 墨廼江酒造 (宮城)
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酒米は雄町、55%精米。
立香は仄かな吟香。辛味のある入口。酸は膨らまず、中に集まる印象。辛味が中心にある味わい。後半広がらない。全体として固さを感じる味わい、雄町らしいといえばいえる。ステーキとかどて煮とかこってりとしたものに合うかもしれない。


9) ゆきの美人 純米吟醸 山田錦 秋田醸造 (秋田)
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山田錦、50%精米、スペックは純米大吟醸。
立香は仄かな吟香。シュワシュワの発泡感を感じさせる味わいがあり、酸の膨らみがあるが、発泡感の爽やかさが切れの良さを演出する。後口も良い。


10) 東一 純米吟醸 山田錦 五町田酒造 (佐賀)
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山田錦、49%。純米大吟醸のスペックだが、これも純米吟醸の表示。
甘い立ち香。甘い入り口。酸は膨らみがありフルーティーなもの。微かな発泡感の名残のようなものを感じる。辛味の後、苦味・渋味と展開するが浮くものではなく気にならない。


11) 奥能登の白菊 純米 熟成酒 白藤酒造店 (石川)
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石川門と五百万石、60%精米。5年熟成酒。H284月詰。
立香は老香。甘い入り口。酸は膨らむ、甘さもある。含み香にも老香が続く。後半、渋味も浮く。後口、残香にも老香を感じる。豚肉と新じゃがの煮物の濃い目のタレに合わせてみたが老香は消せなかった。燗をつけるしかなさそうだ。



<大吟醸の逸品>
12) 初緑 大吟醸 斗瓶囲い 高木酒造 (岐阜)
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山田錦、35%精米、大吟醸斗瓶囲い。
立ち香穏やかな吟醸香。入り口は透明で酸の膨らみ大きく味のバランス良い。大きな世界である。苦味は浮かず底で締めている。含み香がタブつかないのが純米大吟醸より好ましい。


13) 初緑 純米大吟醸 斗瓶囲い 高木酒造 (岐阜)
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山田錦、35%精米、大吟醸斗瓶囲い。
立香は仄かな吟醸香。トロリとした舌触り、酸の膨らみあり、透明感もある。含み香も吟醸香、かなり持続し主張する、苦味は浮かず底で締めている。


14) 白岳仙 特仙 純米大吟醸 安本酒造 (福井)
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酒米は吟の里、40%精米の純米大吟醸。
立香は、吟醸香が立つ。甘い入り口。酸の膨らみはあり、含み香は続く。ただし、中盤過ぎて苦・渋が浮く。後口も切れが今ひとつ。



<熟成酒も楽しみます>
15) 白岳仙 純米吟醸 あらばしり 平成23年詰 安本酒造 (福井)
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山田錦、55%精米。純米大吟醸の5年熟成酒。
立香は、軽い干し物の香り。5年の熟成酒だが発泡感を感じる、シュワっとした酸の切れが快い。、後口の切れも良い。今まで経験したことがない一つの世界がある、新酒のようでありながら熟成酒のように後口の切れが良い個性的な世界。


16) 芳水 特別仕込み大吟醸 平成4年詰 芳水酒造 (徳島)
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山田錦、35%精米の大吟醸。中島屋の低温保管庫で24年熟成された熟成酒の極み。
冷や: 口元に近づけると、不思議な事に老香の香りが全く無い。だが無臭ではなく、24年間閉じ込められた香りがある、ある人は埃臭いと表現し、ある人はビンテージワインの香りと言い、ある女性は檜の香と表現した。口に含むと、酸の膨らみは感じない、甘さの後辛味を感じる、含み香も立ち香の香りが続く、中盤渋味と辛味が続く。長期熟成酒は味がこなれて枯れた味わいになるものがあるが、この酒は違う、ヘタレは無くまだ生きている。24年の果てに日本酒の地平線が開ける想いを起こさせる。
燗: 燗も頂いた。冷やより立香が高くなる。膨らみも増し辛味を感じなくなる。燗も良い。



出品酒全体の利き酒の感想は、(その3)に記載する。




2016-05-22 (Sun)

2016/05/22  第311回季節の美味しさと日本酒を楽しむ集い(その3)

2016/05/22  第311回季節の美味しさと日本酒を楽しむ集い(その3)

【今日の料理】 今日の会場の御瑠草さんは、「季節の美味しさと日本酒を楽しむ集い」では、お馴染みの店のようだが、筆者は初めてなのでどんな肴が出るのか楽しみである。 オルソウ(orso)はイタリア語だそうだが、料理はイタリアンではないのも面白い。まだ、判断ができないが、和食をベースにした創作料理のようだ。 席に着席すると5人掛けテーブルに、御つまみの三点盛りは各人ごといなり...

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【今日の料理】
今日の会場の御瑠草さんは、「季節の美味しさと日本酒を楽しむ集い」では、お馴染みの店のようだが、筆者は初めてなのでどんな肴が出るのか楽しみである。

オルソウ(orso)はイタリア語だそうだが、料理はイタリアンではないのも面白い。まだ、判断ができないが、和食をベースにした創作料理のようだ。

席に着席すると5人掛けテーブルに、御つまみの三点盛りは各人ごといなり寿司と海苔巻きはお盆で五人前が用意されている。

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料理の品書きはないので、以下出された順に適当な名前で書いてみる。

<御つまみ三点盛り>
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見たところは何かわからないが、食べてみると、そうか! だった。

・豆腐の味噌漬と胡瓜
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胡瓜が下にあるので、上に乗っているのは味噌と思ったら、違っていた。
とろり、ねっとりとした舌触りで味噌にしては滑らかな舌触りと思ったら、旨味が口中に広がる、味わいはチーズだ。日本酒の肴にピッタリで旨い。説明では、豆腐の味噌漬けとのこと。
この舌触りとチーズのような旨味は、すぐに沖縄の豆腐ようを連想させる。
お腹にたまる料理は酒の邪魔と考えるような呑助には、必須の肴といえる。

取り皿にこれは保存し、チビチビと色々な酒にあわせてみた。
豆腐ようは、ベースは泡盛と紅麹だがこれは味噌と麹のようだ。
その分日本酒との合性は良い。

宴が終わり、帰る時に大將に自家製かどうか訊ねてみた。
答えは、石川県から取り寄せているが、常にあるものではないとのこと。
(帰宅後調べてみた。
金沢市の「うめさのおみそ」と言う店が販売している「とうふの味噌漬」がこれに該当しそうだ。
同店の説明には、『古来、中国や沖縄より伝承される「とうふの発酵食品」を参考に当社は秘蔵の味噌に白山麓の堅豆腐(国産大豆使用)を半年以上漬込み自然で風味豊かな珍味「とうふのみそ漬」に仕上げました。
柔らかさの中にコクがあり、とろんと口中に広がっていく味わい深い逸品です。』と書かれている。
矢張りルーツのひとつに豆腐ようがあるようだ。


・卯の花の煮物
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これも見たところよく判らなかったが、口に入れて、卯の花と判った。
卯の花は、料理が難しい。パサパサした食感になり、味がまとまらないことが多い。
だがこれは、全くパサパサが無くしっとりとした食感で柔らかい。出汁がかなり濃く取られており愛想がない卯の花に旨味をたっぷり含ませている。日本酒の肴にチューニングがされている。

最初の2点で、この店が気に入ってしまった。

・ぜんまいの花鰹醤油和え
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伝統的な日本の食べ物。サッパリ感が身上。
醤油の柔らかさが感じられる。


<メヒカリと練り物の唐揚げ>
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赤いものは、見たところ沖縄でポークと玉子でよく登場するポークランチョンミートの揚げ物のように見えた。
食べてみると違っていて、水産加工品の練り物、甘いはんぺんだった。

メヒカリの唐揚げは、カリカリとした食感の後塩味。噛んでいると次第にメヒカリの旨味が広がる。残香に乾物風の香りが感じられる。
このメヒカリは生ではなく、一夜干しのものを揚げてあるのだろうか、後で聞いてみようと思ったが、酔ってしまって訊くのを忘れた。


<味醂干しの焼き魚>
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味醂干しだがあまり甘味が先行するのではなく、旨味を感じさせる入り口、魚はシコシコとした食感、癖、臭みのない味わいで上品。
後の説明では、魚は三重のハタだそうだ。


<皮付き豚肉と新じゃがとスナップエンドウの煮物>
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見たところ醤油味が濃そうに見えるが、そうでもなく醤油は柔らかく丸みがあり、塩の尖った味ではない。

豚肉は皮付きを使っており、皮の表面のモチモチ感とその下の脂肪のトロリ感を楽しむ事ができる。沖縄のラフテーを想い起こさせる食感と味だ。

ジャガイモは見かけほど煮こまれてはおらず、新じゃがのあっさりとした食感がある。

スナップエンドウは後で合わせただけで、本来の野菜の甘さとシャキシャキの食感。

段階を追って手間がかけられている事がわかる料理だ。


<いなり寿司と海苔巻き>
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いなり寿司は、柔らかい味で油抜きがしっかりされており、ふんわりとした味わい。何か香りが残るが、何の香りだろう。

海苔巻きは、中身が具沢山。
人参、高野豆腐、かんぴょう、穴子、玉子、青菜(ほうれん草?)。
中身の食感と旨味のコラボレーションと展開が面白い。


<烏賊、胡瓜の酢の物>
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烏賊は醤油味の旨味、噛んでいると茗荷の香りがする。
花鰹がかかり、胡麻の味もする。


<手打ちそば>
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この店は、手打ちそばが有名だそうだ。
出された時は、シコシコの蕎麦のコシがあり、蕎麦のタレは丸みのある醤油で枯らしてあり切れが良い。甘さは抑えて旨味を感じさせるタレ。
麺が細いので、飲んだりメモを書いている内に、見る間に柔らかくなった。この店では、出されたらすぐ食べる事が肝要だ。



【全体の感想】
1)久し振りに参加した日曜日の「季節の美味しさと日本酒を楽しむ集い」は、中身が濃くこの会ならではの内容で満足した。

2)お酒
・今回の華は、「芳水 特別仕込み大吟醸 平成4年詰 芳水酒造 (徳島) 」。
平成4年製造の大吟醸が酒の中島屋で23年間低温庫で囲われていたもの。
<熟成酒も楽しみます>のコーナーでの店主の説明は、長時間熟成させたリスクのあるものとの説明があった。
飲んでみると20年超の時間は感じられなかった。言われなければ、冷やおろしぐらいの感じを受ける程生きている酒だった。
今回の出品酒では最も高価で18400円の最高クラスの大吟醸。
それを23年間寝かすというのは何だろう。
民事法定金利5%で23年間の利息を計算すると、間違いがなければ、3.0715倍になる→8400円?3.071525800円となる。
熟成酒の場合、結果は蓋を開けてみなければわからない。25800円のコストが無駄になることも十分起こりうる。
この好奇心というか実験精神の所産であるこの酒を口にすることが出来るだけでも有り難い。
今日の結果を見ると、造りが良く、管理が良ければ日本酒の20年ものビンテージの世界は存在する事がわかる。商売として成り立つかどうかは別にして。

・印象に残った酒
若葉では夏の純米が、薄い夏酒ではなくパンチのある夏酒で良かった。値段も2500円とリーズナブル。純米吟醸のバランスも良かった。
純米酒飲み比べでは、鯨波袋吊り、ゆきの美人が良かった。
大吟醸の逸品では、初緑の2銘柄、先日下呂の帰りに高木酒造に寄り利いた奥飛騨の大吟醸も良かったが今日の初緑も良かった。
岐阜の酒蔵の出品酒のレベルが高かったのは良いことだ。
白岳仙の5年熟成酒も面白い世界を持った酒だった。

(3)
御瑠草の料理
大將は豪快な印象の人で、大声高笑いの濃い人なのだが、料理は尖らず柔らかいものだった。
この大將と料理の関係が面白さと魅力を感じさせるものかもしれない。



午後4時をまわり、宴は終わったが。
2
次会はまだ続く。

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後から御瑠草の大將ご夫妻も参加して、飲み直し。
漸く日が暮れ始める頃、中締め。
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外に出ると、夜の街はまだまだこれからだ...


今日も、良い一日だった。




2016-05-22 (Sun)

2016/05/22  風薫る信長公は金色に

2016/05/22  風薫る信長公は金色に

今日は、久しぶりに岐阜の酒の会に参加した。 岐阜駅に到着すると、件の如く駅前の信長公像に参拝した。 今日30度を超えた岐阜市。 公園の日陰のベンチには、涼しさを求める人達が憩っている。 子どもたちは噴水の水と遊んでいる。 雨の日も、冬の北風の日も雪の日も、信長公は凛として前を向いている。 そして、い...

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今日は、久しぶりに岐阜の酒の会に参加した。
岐阜駅に到着すると、件の如く駅前の信長公像に参拝した。

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今日30度を超えた岐阜市。
公園の日陰のベンチには、涼しさを求める人達が憩っている。
子どもたちは噴水の水と遊んでいる。


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雨の日も、冬の北風の日も雪の日も、信長公は凛として前を向いている。


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そして、いつもの様に金色に輝いている。


・風薫る信長公は金色に



2016-05-22 (Sun)

2016/05/22  日記  滝

2016/05/22  日記  滝

2016/05/22(日)旧暦: 4月16日 祝日・節気:望 日出:4時31分 日没:18時44分 月出:18時57分 月没:4時51分 月齢:15.31 干支:甲辰 六曜:先勝 九星:八白土星 今日の季語: 滝 「御岳山 綾広の滝 、瞑想、滝音 CD」 https://youtu.be/mp4jUwMAdDQ 『滝:    瀑布、瀑布、飛瀑、滝壺、滝しぶき、滝風、滝の音、男滝、女滝、滝...

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2016/05/22(日)旧暦: 416日 祝日・節気:望 日出:431分 日没:1844分 月出:1857分 月没:451分 月齢:15.31 干支:甲辰 六曜:先勝 九星:八白土星

今日の季語:

「御岳山 綾広の滝 、瞑想、滝音 CD」

https://youtu.be/mp4jUwMAdDQ



『滝:    瀑布、瀑布、飛瀑、滝壺、滝しぶき、滝風、滝の音、男滝、女滝、滝見、滝涼し、滝道、滝見茶屋
三夏
年中滝はあるが涼気から夏の季語とされた。人工的に庭園などに作られたものを作り滝という。季語として認められたのは近代以降である。江戸期は別の季の詞を必要とした。』
(季語と歳時記)



滝の俳句:



・釜滝の溢るる飛沫浴びにけり  田中喜久子



・荒行や鋼となりて滝を割る  小林朱夏



・行く水や瀧のあたりはすでに過去  今瀬剛一




今日は、東海地方でも気温が30度を超した。
ジリジリとする太陽の下は歩かず、日陰を選んで歩いた。
この暑さには、かき氷が恋しくなるし、精神的には滝の音でも聞きながら心を洗いたくなる。

滝は、修行の場でもあり、修行者ではない観光客まで、心を洗うことが出来る。

滝壺に近づくと、空気がひんやりとし、暑さを忘れることが出来る。
この涼しさには音と滝により下がる気温の効果が含まれる。

よく言われるように、滝壺に満ちる、マイナスイオンがそうさせるのかもしれない。




2016-05-21 (Sat)

2016/05/21  日記  芍薬

2016/05/21  日記  芍薬

2016/05/21(土)旧暦: 4月15日 祝日・節気: 日出:4時31分 日没:18時43分 月出:18時03分 月没:4時13分 月齢:14.31 干支:癸卯 六曜:赤口 九星:七赤金星 今日の季語:芍薬  (芍薬(しゃくやく) http://www.eshibo.mobi/ より転載) 『シャクヤク(芍薬)はボタン科の多年草。学名 Paeonia lactiflora。高さ約60cm。葉は複葉。初夏、大形の紅・白色などのボタンに似た花を開く。アジア大陸北東部の原産。品種も...

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2016/05/21(土)旧暦: 415日 祝日・節気: 日出:431分 日没:1843分 月出:1803分 月没:413分 月齢:14.31 干支:癸卯 六曜:赤口 九星:七赤金星

今日の季語:芍薬

 
(芍薬(しゃくやく)
http://www.eshibo.mobi/
より転載)


『シャクヤク(芍薬)はボタン科の多年草。学名 Paeonia lactiflora。高さ約60cm。葉は複葉。初夏、大形の紅・白色などのボタンに似た花を開く。アジア大陸北東部の原産。品種も多い。

概要
牡丹が「花王」と呼ばれるのに対し、芍薬は花の宰相、「花相」と呼ばれる。ボタンが樹木であるのに対して、シャクヤクは草本である。そのため、冬には地上部が枯れてしまい休眠する。ボタンの台木として使用されるが、シャクヤク自体の花も美しく、中国の宋代には育種が始まった。江戸時代には「茶花」として鑑賞され、品種改良も行われた古典園芸植物でもある。また熊本藩では武士の素養として園芸を重要視し、奨励された。特に六種類の植物が盛んに栽培、育種され、これを「肥後六花」と総称するが、キク、朝顔、椿等と共にシャクヤクもそこに加わっている。この熊本で育種された系統を「肥後芍薬」と呼ぶ。これを含め日本のシャクヤクは一重咲きが中心で、特に雄蕊が大きく発達して盛り上がり花の中央部を飾るものが多く、全般にすっきりした花容である。この花型を「金蕊咲き」と呼び、海外では「ジャパニーズ・タイプ」と呼んでいる。

歴史
中国で、宋代には育種が始まっている。

近代に入り西洋にも紹介され、19世紀には特にフランスで品種改良がなされ、豪華な千重咲き大輪の品種群が生まれた。明治時代以降の日本では、神奈川県農事試験場がこれらを導入し従来の日本の品種群との交配を重ねて、新たな一群が作られた。その後日本でも切り花用品種の育成が続いているほか、伊藤東一によりボタンの黄花品種との交配により濃黄色の品種がいくつか生まれ、世界的にも注目された。また20世紀後半にはアメリカでの育種が進み、いくつかの近縁種との種間交雑も試みられ、従来にない花色を備えたものもいろいろと現れている。外国での品種は「洋芍」とよばれる。

薬用
シャクヤクまたは近縁植物の根は、消炎・鎮痛・抗菌・止血・抗けいれん作用がある生薬であり[2][3]、日本薬局方に収録されている[4]。生薬名「芍薬」(シャクヤク)。初出は『神農本草経』[2]。漢方ではポピュラーな生薬で葛根湯、十全大補湯、芍薬甘草湯、大柴胡湯、当帰芍薬散など多くの漢方方剤に配合される[5]。根には配糖体であるペオネフリン、アルカロイドであるペオニンが含まれる[6]
...
』(Wikipedia



芍薬の俳句:




・芍薬の蕊をあらはに真昼時  西村純一




・芍薬やつくゑの上の紅楼夢永井荷風




・芍薬を嗅げば女体となりゐたり山口誓子





 
「立てば芍薬、坐れば牡丹、歩く姿は百合の花」と言われるように芍薬は美しい女の代名詞であり、連想も美女に結びついている。

その所為か五月という季節の所為か、芍薬を詠む男の句は、狂おしい。
荷風の句は、彼らしく自然だが、西村、山口はどんな人生を送ったのか知らないから、男なのだからと理解する他はない。

妄想というものは、男の性だから避けて通ることは出来ない。
突然の妄想には、為す術がない。


危ないことに、芍薬は男を妄想に落としこむものらしい。



2016-05-20 (Fri)

2016/05/20  日本酒の会sake nagoya 5月例会 (その1)

2016/05/20  日本酒の会sake nagoya 5月例会 (その1)

 今月のテーマは、「搾り」。 興味深いテーマだが、搾りの違いを比較するのは難しい。 同じ醪を搾り方によって区分して製品化された銘柄が必要だが、なかなか揃えるのが難しいからだ。 開始にあたって主催者のI氏から説明があった。 「あらばしり、中取り、せめ」3種類を揃えた銘柄が、2銘柄だそうだ。残りの6本は銘柄の異なるもので醪は別々で、搾り方はそれぞれだそうだ。 【今月の出品酒】 ブラインド評価後の出品...

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今月のテーマは、「搾り」。
興味深いテーマだが、搾りの違いを比較するのは難しい。
同じ醪を搾り方によって区分して製品化された銘柄が必要だが、なかなか揃えるのが難しいからだ。

開始にあたって主催者のI氏から説明があった。
「あらばしり、中取り、せめ」3種類を揃えた銘柄が、2銘柄だそうだ。残りの6本は銘柄の異なるもので醪は別々で、搾り方はそれぞれだそうだ。


【今月の出品酒】

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ブラインド評価後の出品酒の勢揃い。
今月も12本を利き比べた。


以下個人のブラインド評価の結果を記載する。
元より個人の嗜好によるもので客観性はない。




(1)
まんさくの花 純米吟醸 生原酒 「荒ばしり」 日の丸醸造 (秋田)
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甘い立香の後、厚みのある味を予想させる香り。甘い入り口、酸がスピードよく広がりフルーティーな感じでフレッシュさを感じさせる。次第に辛味がくるがやがて収まり、切れが良くなる。舌触りは滑らか、苦味・渋味は浮かず、適度。 評価8.0

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(2)
まんさくの花 純米吟醸 生原酒 「中ぐみ」 日の丸醸造 (秋田)
 
立香は甘いお菓子を感じさせるもの。甘い入り口、トロリとした舌触り。酸は滑らかで膨らみを感じさせる。辛味も適度、後半にかけての切れも良い。苦渋は感じない程度。後口は辛味系。味わいは(1)に似ているが、(1)よりバランスが良く滑らかで肌理の細かさがある。評価9.0

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(3)
まんさくの花 純米吟醸 生原酒 「責めどり」 日の丸醸造 (秋田)
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立香はあまり感じない。入り口はスッキリとして味の主張はあまりない。良く言えばバランスが良いが、やや寂しい。酸は膨らまず、軽い感じ。苦・渋は感じない。切れは良い。評価7.0


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(4)
松の司 純米吟醸 あらばしり 生 2015 松瀬酒造 (滋賀)
 
立香は感じない。入り口丸い、酸の膨らみがあり、味のバランス良い。酸の膨らみの後、底に苦味を感じる。トロリとした丸みがあって良いが、後半奥の方にコツンとした固まりを感じ、切れが良くない。後口は苦味系。評価7.0


(5)
宮の松 特別純米 あらばしり 生 松尾酒造場 (佐賀)
clip_image010
仄かな香りだが、個性的な香りで、何か香ばしさを感じさせる。甘い入り口。酸は中程度の膨らみ。含み香に立ち香と同じ香り。ワインの解る同席者はこの香りを白ワインの香りと表現してくれた。後半苦渋の味が締める。評価7.0


(6)
北島 美山錦 純米吟醸 直汲み 中汲無濾過生原酒 北島 (滋賀)
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入り口シュワっとした辛味がフレッシュな感じを与える。酸は甘くなく、切れの良いもの。含み香に麹香のようなものを感じる。中盤以降の切れも良い。癖が強くないので食中酒として適性がありそうだ。評価8.0


(7)
仙禽 初槽 直汲み あらばしり 2015 せんきん (栃木)
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霞酒。立香は柑橘系の香り。シュワっとする発泡感があり蜜柑の味わい。含み香も立つ。酸のシュワ感の後の切れが良い。苦・渋はなく、切れが良く。スーっと切れる。個性的な展開がある酒だ。単独で飲む酒か食中酒か判断に迷う酒だ。評価8.0


(8)
仙禽 初槽 直汲み 中取り 2015 せんきん (栃木)
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霞酒。スッキリとした香り。スッキリとした入り口。含み香は立香と同じ。(7)を薄くした印象。軽い酸、膨らみは大きくはなく、切れは良い。苦渋は浮かず適度にある。(7)と同じ醪で香り・味わいを薄くした印象を受ける。評価7.0


(9)
仙禽 初槽 直汲み せめ 2015 せんきん (栃木)
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澱はなく透明。立香は黒糖のような香り。甘い入り口。含み香に立ち香の香りが持続する。中盤以降、苦味・渋味が浮き気味になる。残香も同じ香り、黒酢の香りかもしれない。評価7.0


(10)
雁木 純米無濾過生原酒 槽出あらばしり 八百新酒造 (山口)
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立香はあまり感じない。トロリとした舌触り、甘さの後すぐ酸味と辛味が来る。広がりが大きくなく中に集まる。世界が小さい。広がりがなく固い。評価6.0


(11)
東洋美人 一歩 おりがらみ 澄川酒造場 (山口)
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軽い霞酒。立香は甘い、蜂蜜の香り?甘い入り口、酸は軽く膨らまないが味のバランス良い。含み香が甘く快い感じ。バランスの良さに説得力がある。苦渋は浮かず適度に締めている。後口も甘い。評価8.0


(12)
早瀬浦 純米滓酒 浦底 三宅彦衛門酒造 (福井)
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濁り酒。立香は甘さを感じる。トロリとした入り口舌触り。味は渋く、苦く良く言えば男らしい味わい。甘くもなく、膨らみもない、骨っぽい無骨な世界。後半に苦味・辛味を感じる。後口も苦味系。評価7.0


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2016-05-20 (Fri)

2016/05/20  日本酒の会sake nagoya 5月例会 (その2)

2016/05/20  日本酒の会sake nagoya 5月例会 (その2)

個人のブラインド評価結果は以下の通りとなった。 1位 (2) まんさくの花 純米吟醸 生原酒 「中ぐみ」 日の丸醸造 2位 (1) まんさくの花 純米吟醸 生原酒 「荒ばしり」 日の丸醸造 5位 (11) 東洋美人 一歩 おりがらみ 澄川酒造場 3位 (6) 北島 美山錦 純米吟醸 直汲み 中汲無濾過生原酒 北島 4位 (7) 仙禽 初槽 直汲み あらばしり 2015 せんきん 6位 (3) まんさくの花 純米吟醸 生原酒 「責めどり」 日の丸醸造 7位 (4) 松の司 純...

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個人のブラインド評価結果は以下の通りとなった。

1
(2) まんさくの花 純米吟醸 生原酒 「中ぐみ」 日の丸醸造
2
(1) まんさくの花 純米吟醸 生原酒 「荒ばしり」 日の丸醸造
5
(11) 東洋美人 一歩 おりがらみ 澄川酒造場
3
(6) 北島 美山錦 純米吟醸 直汲み 中汲無濾過生原酒 北島
4
(7) 仙禽 初槽 直汲み あらばしり 2015 せんきん
6
(3) まんさくの花 純米吟醸 生原酒 「責めどり」 日の丸醸造
7
(4) 松の司 純米吟醸 あらばしり 生 2015 松瀬酒造
8
(5) 宮の松 特別純米 あらばしり 生 松尾酒造場
9
(8) 仙禽 初槽 直汲み 中取り 2015 せんきん
10
(9) 仙禽 初槽 直汲み せめ 2015 せんきん
11
(12) 早瀬浦 純米滓酒 浦底 三宅彦衛門酒造
12
(10) 雁木 純米無濾過生原酒 槽出あらばしり 八百新酒造


<搾りの利き比べの感想>
(1)
最初の説明で「あらばしり、中取り、せめ」の揃った銘柄が2組あることが判っていたので、ヒントになった。
No
1~No3No7No9がそうだろうと考えたが、後の発表で正しかったことが確認できたので我が意を得たりだった。

(2) No
1~No3は、No1がフレッシュ・フルーティーなのであらばしりNo2が同じ味わいだが落ち着いた味わい、滑らかな舌触りがあり中取りと判断できた。難しかったのはNo3、味わいがNo1No2とは違う、同じ醪と判断はできなかった。
せめの段階では、出てくる酒の味わいは大きく変化する事が実感できた。酸は膨らまず、フルーティーさはない、スッキリとしているがやや淋しい、枯れた感じといえば表現が良いがもう少し色香がほしい。
だが、せめのスッキリ感も好きな人は多いはずだ。

(3)
初めての経験だったのが、No.12 早瀬浦の浦底。
ラベルの説明によれば、異なるタンクの底の滓酒を集め純米生酒とブレンドしたものと書かれている。
一般的な搾りの概念とは違うが、タンクに保存した底の部分は、沈殿を利用した搾りと考えられなくもない。
印象は、渋く苦みばしったいい男の印象。艶めかしいのが嫌いな人にはピッタリの味わいだ。滓酒だけではなく生酒とブレンドされていることもあり味わいが調整されているのだろう、これもありの世界だった。
さすが、早瀬浦、販売価格1800ml3,456円もする滓酒だが、ファンにはたまらないのか、完売している。



【今日の料理】

旬菜処かのうさんの今日の料理は、5月、春の季節の旬のもの。
蛤と鯛。
そして、今年の5月といえば、伊勢志摩サミット。
伊勢志摩といえば三重県。
サミットにちなみ、蛤も鯛も三重県産のものという趣向だった。

・枝豆
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これは、毎月の定番。
プリリとした食感。軽い塩味の後枝豆の旨味。


・豚肉のしゃぶしゃぶ風
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湯がいた薄切りの豚肉に甘みのある酢ベースの胡麻ドレッシングが掛けられている。
豚肉の旨味と甘酸っぱいドレッシングがよく合う。


・三重の蛤鍋
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三重県産の蛤、葱、豆腐。

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蛤は、口に入れた直後はおとなしいが、噛む内に蛤の旨味が滲み出してくる。浅蜊とは違った上品さのある旨味だ。
豆腐は、確りとした食べごたえのあるもので、島豆腐に近い印象。中に大豆の旨味が詰まっている。


・三重の黒鯛
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三重県産の黒鯛のシンプルな塩味の姿煮。沖縄風に言えばマース煮になるだろう。
豪快な姿煮は、家庭では難しい。人気の料理だ。


・漬物
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胡瓜の塩漬け、大根の粕漬け
胡瓜はアッサリと爽やかに大根は甘い粕の味。
どちらもシャキシャキの歯ざわりが気持ち良い。


・蛤鍋の雑炊
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蛤鍋の旨みたっぷりな出汁を使って、〆の雑炊。

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蛤の旨味一杯の出汁を使った雑炊は、旨い。
これも家庭では難しい。



新企画のテーマ「搾り」の利酒は、面白かった。
お酒の切り口も、まだまだ色々考えられる。
来月のテーマは、酒米。山田錦といったメジャーなものではなくローカルなものにスポットを当てることになるらしい。

今月も、新人参加者が多かった。相変わらず若い女性が多い。

一方、今日は、この会の常連参加者だったNさんが久しぶりに顔を見せた。かれこれ6年ぶりだとのことで、歳月の速さを感じさせるが、変わりなく元気に活躍されているそうだ。
お酒の縁は楽しく、良いものだ。


2次会に向かう二人と別れて、帰宅する道をたどる。
五月の夜空を見上げると、朧月が居た。
今夜の月は、別れ難い月だ

 

確か、明後日が満月だ。




2016-05-20 (Fri)

2016/05/20   信なくば立たず

2016/05/20   信なくば立たず

政治家の信条として、「信なくば立たず」とよく言われる。 前小泉首相の座右の銘も、この格言だったそうだ。 『座右の銘は 「無信不立」    ▼座右の銘 小泉総理の好きな格言のひとつに「無信不立(信無くば立たず)」があります。論語の下篇「顔淵」の言葉で、弟子の子貢(しこう)が政治について尋ねたところ、孔子は「食料を十分にし軍備を十分にして、人民には信頼を持たせる...

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政治家の信条として、「信なくば立たず」とよく言われる。

前小泉首相の座右の銘も、この格言だったそうだ。

『座右の銘は 「無信不立」
  
▼座右の銘
小泉総理の好きな格言のひとつに「無信不立(信無くば立たず)」があります。論語の下篇「顔淵」の言葉で、弟子の子貢(しこう)が政治について尋ねたところ、孔子は「食料を十分にし軍備を十分にして、人民には信頼を持たせることだ」と答えました。

子貢が三つの中でやむを得ず捨てるなら、どれが先か問うと「軍備を捨てる」、さらに残った二つのうちではどちらかと問うと、「食料を捨てる。」と答えました。

その理由を問われて、「食料がなければ人は死ぬが、昔から誰にも死はある。人民は信頼がなければ安定しない(民無信不立)」と語ったといいます。

このほか、佐藤一斎(さとういっさい)の言志四録(げんししろく)の「少(わか)くして学べば壮にして為すことあり。壮にして学べば老いて衰えず。老いて学べば死して朽ちず。」があります。』
(首相官邸
http://www.kantei.go.jp/jp/koizumiprofile/1_sinnen.html


今日もまた、政治活動資金や行政の費用の公私混同を指摘された都知事が記者会見を開き釈明している。
聞くに堪えない釈明内容になっている。

この行政のリーダーには、法律の知識はあっても、政事とか民の観念はないようだ。

出処進退は自ら決断するのが、良識ある世界なのだが、それもなければ、次の方法を考えなけれなならないだろう。


【データ】

顔淵第十二

子貢問政。子曰、足食、足兵、民信之矣。子貢曰、必不得已而去、
於斯三者何先。曰、去兵。曰、必不得已而去、於斯二者何先。
曰、去食、自古皆有死、民無信不立。
 
読み下し
子貢、政を問う。子日わく、食を足し、兵を足し、民之を信にす。子貢日わく、必ず已むを得ずして去らば、斯の三者に於て何れをか先にせん。日わく、兵を去らん。日わく、必ず已むを得ずして去らば、斯の二者に於て何れをか先にせん。日わく、食を去らん。古自り皆死有り、民信無くんば立たず。




2016-05-20 (Fri)

2016/05/20  日記  風薫る

2016/05/20  日記  風薫る

2016/05/20(金)旧暦: 4月14日 祝日・節気:小満 日出:4時32分 日没:18時43分 月出:17時09分 月没:3時38分 月齢:13.31 干支:壬寅 六曜:大安 九星:六白金星 今日の季語: 風薫る (山男フォト木曽御嶽山 http://blog.goo.ne.jp/08070718472/e/2080d5029aaf228b0655368b8dbf0d11 より転載) 『薫風(くんぷう) 初夏、 新緑の間を吹いてくる快...

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2016/05/20(金)旧暦: 414日 祝日・節気:小満 日出:432分 日没:1843分 月出:1709分 月没:338分 月齢:13.31 干支:壬寅 六曜:大安 九星:六白金星

今日の季語: 風薫る

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(山男フォト木曽御嶽山
http://blog.goo.ne.jp/08070718472/e/2080d5029aaf228b0655368b8dbf0d11
より転載)



『薫風(くんぷう)
初夏、
新緑の間を吹いてくる快い風。
《季 夏》
「薫風やいと大いなる岩一つ/万太郎」』
(デジタル大辞泉)



風薫るの俳句:



・風薫る木曽路は全て山の中  菅原孟



・木曽駒のたてがみ黒し風薫る  永田万年青



・命つなぐ朱鷺の誕生風薫る  中村喜美子



・留袖を子に譲る日や風薫る  真木早苗



・珈琲のサイフォンのぼり風薫る  山本喜朗




良いお天気が続いている。
梅雨に入る前の風薫る季節だ。

五月は海より山だろうか。
空の青、新緑の緑、爽やかな風がある。
だから、木曽路の美しい季節だ。
休日になれば、妻籠、馬籠は人で溢れている。

この季節には、揃って外に出掛けたい。
風薫る中、美しい山、緑を目にしたい。
そうするのが一番だ。

出来なくても、方法はある。
子供を愛したり、家族を愛したり。
することも風薫る。

家族のいない人は、一人ゆっくりコーヒーをゆったりと楽しめば良い。




2016-05-19 (Thu)

2016/05/19  日記  木苺

2016/05/19  日記  木苺

2016/05/19(木)旧暦: 4月13日 祝日・節気: 日出:4時33分 日没:18時42分 月出:16時15分 月没:3時05分 月齢:12.31 干支:辛丑 六曜:仏滅 九星:五黄土星 今日の季語: 木苺 (都志保育園 http://sumoto.aw-ansin.net/ansin/user/4005/blog/showDetail.do;jsessionid=910DADF6ABA9D4BC95887F6EFD2A55F2?blogCategoryId=136&articleId=72 より転載) 『初春から夏...

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2016/05/19(木)旧暦: 413日 祝日・節気: 日出:433分 日没:1842分 月出:1615分 月没:305分 月齢:12.31 干支:辛丑 六曜:仏滅 九星:五黄土星

今日の季語: 木苺

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(都志保育園
http://sumoto.aw-ansin.net/ansin/user/4005/blog/showDetail.do;jsessionid=910DADF6ABA9D4BC95887F6EFD2A55F2?blogCategoryId=136&articleId=72
より転載)



『初春から夏にかけて散歩道には野のイチゴ類いわゆるノイチゴ(野苺)の花や実が人目を引く。
この地の散歩道でひときわ目立つのは食用にならないヘビイチゴであるが、キイチゴ類もところどころに可愛い花と美味しそうな実をつける。( 「ヘビイチゴと野苺」 の項参照)
キイチゴはクサイチゴ、モミジイチゴ、ナワシロイチゴ、フユイチゴ等、木になるイチゴの総称であるが、木といってもブッシュ程度の低木で、野の花を見る目線上に花や実を付け、種類も多い。
散歩道でよく目に付くキイチゴはクサイチゴ、モミジイチゴ、ナワシロイチゴ、フユイチゴである。
...
クサイチゴは名の通り、草のように地面を這い、落葉する。 初春に比較的大きな白い花を咲かせ、晩春から初夏に赤い実をつける。
モミジイチゴは葉がモミジに似ているのでこの名があり、関東に多く、関西のものは葉の形が若干異なるのでナガバモミジイチゴと呼ばれるが、いずれにせよ、黄色い実を付け、キイチゴ(黄イチゴ)とも呼ばれる。 落葉低木で、地下茎を長く延ばして増えるのでしばしば群生し、キイチゴ類の中では一番美味しい。
ナワシロイチゴ(苗代苺)は稲の種を蒔いて苗代を作る頃果実が熟すのでこの名があるとされるが、この地方では花が咲く頃が丁度その時期にあたり、果実が熟すのはもっと後である。 別名サツキイチゴ(皐月苺)とも呼ばれ、旧暦の5月頃の苗代を作る時期に果実が熟すことから名付けられたとされる。 花の色はピンクがかった赤で、写真のようにほとんど開花しない。 やはり落葉低木で、クサイチゴやモミジイチゴより花も実も少し時期が遅い。
フユイチゴは名の通り、初冬に実が熟すのでこの名があり、花は夏から秋にかけて咲く。 他のキイチゴ類が落葉するのに比べフユイチゴは常緑で、大きくイチゴには見えない葉が一年中目立つ。
ヘビイチゴは花床が膨らんで果実となるが、キイチゴ類は子房が膨らんで果実となり、ヘビイチゴは毒ではないものの食べられないが、キイチゴはいずれもそこそこ美味しい。』
(野の花散歩
http://www.geocities.jp/mc7045/sub183.htm
より転載)



木苺の俳句:



・山晴れてきて木苺のびつしりと  角田悦子



・径迷ひ木苺熟れし尾根に出る  須賀敏子



・見え隠れして木苺の熟れにけり  岐部陽子




からりとした風に誘われて、五月の山道を散歩する。
思いがけないところで木苺に出会う。
それは楽しい一瞬だ。

俳人たちは、その喜びを異口同音に詠んでいる。
普通の苺と違って、野生の苺は酸っぱくても美味しい。

木苺は色々な種類があるそうだが中でも、モミジイチゴは、熟すると甘いそうだ。



2016-05-18 (Wed)

2016/05/18  STAP問題の今

2016/05/18  STAP問題の今

STAP問題は、日本では過去の問題になっている。 ただ、そうとも言えない事象が発生している。 今日、ES細胞の盗難を理研OBが告発した事件が不起訴処分となった。 「窃盗事件の発生自体が疑わしい」と言う理由だそうだ。 小保方氏の手記「あの日」の出版、ホームページ「STAP HOPE PAGE」の開設あたりから、流れが変わったようにも見える。 『神戸・理...

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STAP
問題は、日本では過去の問題になっている。
ただ、そうとも言えない事象が発生している。

今日、ES細胞の盗難を理研OBが告発した事件が不起訴処分となった。
「窃盗事件の発生自体が疑わしい」と言う理由だそうだ。

小保方氏の手記「あの日」の出版、ホームページ「STAP HOPE PAGE」の開設あたりから、流れが変わったようにも見える。


『神戸・理研ES細胞窃盗事件「発生自体疑わしい」
神戸新聞NEXT 518()1830分配信

STAP細胞論文の研究不正問題に絡み、舞台となった神戸市中央区の理化学研究所の研究室から、胚性幹細胞(ES細胞)が盗まれたとされる事件について、神戸地検は18日、「窃盗事件の発生自体が疑わしい」として不起訴処分(嫌疑不十分)とした。

捜査関係者によると、兵庫県警は昨年5月、理研の元研究者から容疑者不詳とする窃盗容疑の告発状を受理。論文の主著者で元理研研究員の小保方晴子氏(32)から参考人として任意で事情を聴くなど捜査を進め、今年3月、容疑者不詳のまま同地検に捜査書類を送付していた。

不起訴処分を受け、小保方氏の代理人、三木秀夫弁護士は「当然の判断。小保方氏は研究室に残されていた物を処分できずに保管していただけで、刑事告発により著しい名誉毀損(きそん)を受けた。告発者には謝罪してもらいたい」とコメントした。』
(神戸新聞)

理研OBなる告発者の感想も聞いてみたい気がする。


小保方バッシングに決着が着く一方、STAP現象の存在についての研究成果が発表されている。

STAP現象の確認に成功、独有力大学が…責任逃れした理研と早稲田大学の責任、問われる
Business Journal 5
14()61分配信

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2014
49日、会見を行う小保方晴子氏(撮影=吉田尚弘)

今年310日、ドイツの名門大学、ハイデルベルク大学の研究グループがSTAP関連の論文を発表した。論文タイトルは『Modified STAP conditions facilitate bivalent fate decision between pluripotency and apoptosis in Jurkat T-lymphocytes(邦訳:修正STAP条件によって、JurkatT細胞の運命が多能性と細胞死の間で二極分化する)』である。

海外の一流大学が、いわゆる「STAP現象」の再現実験を行ったということで話題となっている。以下に同論文の概要を紹介する。

<(1)序論:STAP論文は撤回されたが、低pHの刺激による万能性獲得の可能性は、がん、または、がん幹細胞の分野においては魅力的な課題である。

2)実験:そこで、理化学研究所と米ハーバード大学から発表されたプロトコルを改変して、セルライン化されたT細胞に刺激を与える実験を行った。

3)結果:当グループが見つけたpH3.3の条件では、酸処理後、多能性マーカーの一種であるAP染色陽性細胞の割合が増加した。AP陽性の多能性細胞は酸処理ストレス下を生き延びて優位に増加。

4)考察:小保方晴子氏【編注:一連のSTAP細胞論文問題をめぐり201412月に理研を退職】が英科学誌「ネイチャー」で発表したプロトコルでは成功しなかった。それは、使用している緩衝液の緩衝能が適していないことが理由として考えられたので、それも変更した。

一番の発見は、このような瀕死のストレス条件では、Acute T-cell leukemia(ヒト急性T細胞白血病)の細胞株である JurkatT細胞が、万能性を獲得するか、もしくは死ぬかの間で揺らいでいることである。何がそれを左右するのかを探るのが今後の課題だ>

わかりやすく解説すると、以下のようになる。

<小保方氏が発見したSTAP現象を、がん細胞の一種であるJurkatT細胞を用いて再現実験を試みた。同細胞に対しては、小保方氏がネイチャーで発表した細胞に酸性ストレスをかける方法ではうまくいかなかったため、独自に修正した酸性ストレスをかける方法を試してみたところ、細胞が多能性(体のどんな細胞になれる能力)を示す反応を確認した。それと同時に細胞が死んでしまう現象も確認されたので、何が細胞の運命を分けているのかを探っていきたい>

●がん細胞の分野で研究の価値大

今回の論文で多能性を確認したAP染色陽性細胞は、小保方氏らのSTAP論文でも発現が確認されている多能性マーカーのひとつである。細胞が酸性ストレスによって多能性を示すという反応は、まさに小保方氏が発見したSTAP現象そのものだ。

世界的に活躍する国際ジャーナリストで、自身もニューヨーク医科大学で基礎医学を学び医療問題に関するリポートも多い大野和基氏は、同論文を次のように評価している。

STAP現象の論文は撤回されたが、少なくともがん細胞の分野ではまだまだ研究の価値がある、ということだ。細胞の多能性に対する酸性 pH の効果は、がん生物学(がん幹細胞も含む)の分野では、注目されるトピックであり、STAP細胞が、がん細胞ではできた可能性があることを、このハイデルベルク大学の論文は示している。

また、この研究者らの実験では、小保方氏が確認した多能性を示すOCT4の発現を変えることができなかったようだが、異なる結果として、De Los Angelesほかが、STAPプロトコルのような、強いストレスでOCT4の発現が増加した例を紹介している。

ともあれ、『ネイチャー』のSTAP論文撤回後、海外の大学、しかもハイデルベルク大学においてSTAP現象を確認する実験が行われたことは注目すべきことである」

がん細胞の一種であるJurkatT細胞に対して、小保方氏が行った方法ではうまくいかなかった理由について、ある生物学の専門家は次のように分かりやすく説明してくれた。

「細胞の種類によってストレス反応に違いがあることも一因と考えられます。小保方氏はがん細胞以外の細胞を使っていたため、ストレスをかけるpHの違いが出ても不思議ではありません。

また、培養系の実験では、緩衝材の違いはもちろん、試薬のロット(製造日)差によっても結果が違ってくるというのは周知の事実ですし、シャーレのメーカーによっても結果に違いが出ることがあるほどです。それほど微妙な調整が必要な世界であり、プロトコル(手順)通りにやっても同じ結果が得られないことは普通です。

ハイデルベルク大学の研究グループは試行錯誤の結果、独自にSTAP現象を確認する方法を見いだされたのではないでしょうか」

日本国内では、マスコミによる異常な偏向報道によって、完全に葬り去られたように印象づけられたSTAP現象だが、そのような先入観もない海外の大学によって再現実験が試みられた事実は大きい。

●日本の専門家たちの間違い

一部の専門家は、小保方氏がSTAP細胞のレシピ(詳細な作製手順)を公表するサイト「STAP HOPE PAGE」を開設した際にも、「STAPを今さら研究する研究者は世界にどこにもいない」と批判していたが、それが完全な間違いであったことが証明された。

ネイチャーのSTAP論文が撤回された理由は、小保方氏が発見した「STAP現象」の否定ではなかったことは前回記事で述べた通りである。

小保方氏の人権を蹂躙するかのようなマスコミがつくり上げた世論に同調し、常識を逸脱した禁じ手まで使って論文をなきものとして責任逃れをした理研や早稲田大学と比べ、真摯に生物学的現象を追究するハイデルベルク大学のニュートラルな姿勢は、科学に向き合う本来のあり方を教えてくれる。

ハイデルベルク大学が発表した今回の論文によって、STAP現象に対する世界的な関心が再び高まっていくかもしれない。
(文=大宅健一郎/ジャーナリスト)』
Business Journal


社会的な問題についての、評価は難しい。
評価というものは右に振れたり、左に振れたり、上に振れたり、下に振れたりする。

科学史でも、ガリレオ、ニュートンは偉大な人であることは揺るぎないことだが、同時代にはそうではなかった。

論文の書き方・作り方の問題とSTAP現象が渾然となってしまったのが社会問題としてのSTAP問題だった。

だが、STAP現象の存在については、決着が着いている訳ではない。

科学的なことは解らないので内容は論じられないが、原理的に考えると、「STAP現象は存在しない」事を証明するのは難しい。
だが、「STAP現象は存在した」とする研究成果は、今後も出る可能性がある。

未来があるかぎり、存在派の方が有利なことは間違い無い。
小保方氏のサイトにHOPE
と言う文字が使われているのは、その辺りのことを象徴している。




2016-05-18 (Wed)

2016/05/18  日記  カーネーション

2016/05/18  日記  カーネーション

2016/05/18(水)旧暦: 4月12日 祝日・節気: 日出:4時33分 日没:18時41分 月出:15時21分 月没:2時34分 月齢:11.31 干支:庚子 六曜:先負 九星:四緑木星 今日の季語: カーネーション (コープさっぽろ http://blog.todock.com/gift/2009/05/post-236.html より転載) 『カーネーション カーネーション ( 英:carnation、学名:Dianthus caryophyllus L. ...

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2016/05/18(水)旧暦: 412日 祝日・節気: 日出:433分 日没:1841分 月出:1521分 月没:234分 月齢:11.31 干支:庚子 六曜:先負 九星:四緑木星

今日の季語: カーネーション

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(コープさっぽろ
http://blog.todock.com/gift/2009/05/post-236.html
より転載)



『カーネーション
カーネーション 英:carnation、学名:Dianthus caryophyllus L. [3] [* 2] は、ナデシコ科ナデシコ属の多年草。別名にオランダナデシコ、ジャコウナデシコ(麝香撫子)、オランダセキチクなど多々あり。
...
原産地と名前の由来
原産は南ヨーロッパおよび西アジアの地中海沿岸といわれている[5]。カーネーションという名前の由来には諸説あり、肉(ラテン語:carn)の色の花という説や[6]、シェイクスピアの時代に冠飾り(coronation flower)に使われこれが転訛したもの[6]、などの説がある。
...

日本での栽培 ・ カーネーションの父
日本には江戸時代初期以前に輸入され、アンジャベルまたはアンジャ(蘭:anjeliertuinanjelier)と呼ばれた。享保年間に出版された、『地錦抄録』(1733年)には、徳川家光の時代正保年間にオランダからカーネーションが伝来したと書かれている。しかし、このときには日本に定着せず、寛文年間に再伝来し、14種品種が紹介された。この時期に書かれた『花壇綱目』にも「あんしやべる」の名で記録されている。宝暦年間の1755年に著された『絵本野山草』にはカーネーションはナデシコなどとともに紹介されている。
その後1909年(明治42年)に米国シアトルに在住していた澤田(名不明)が帰国の際に「ホワイト・エンチャントレス」、「ピンク・エンチャントレス」、「ヴィクトリー」、「ローズ・ピンク・エンチャントレス」等、他にも2,3の品種を持ち帰ったが栽培法に精通しなかった為、生産化には至らなかった。後に土倉龍治郎が近代的栽培技術や体制を構築し、新しい品種を生み出し日本にカーネーションを定着させた。この業績により「カーネーションの父」と称されるようになった。土倉は犬塚卓一と共に1936年(昭和11年)、名著『カーネーションの研究』(修教社書院)を上梓している。
現在、カーネーションはキク、バラと並ぶ生産高を誇る花卉植物であり、ハウス栽培で周年供給している。しかし、最も需要が伸びるのは母の日の5月前後である。また切り花のイメージが強いが最近では鉢植えの品種も普及している。
カーネーションの市町村別生産額日本一は、愛知県西尾市一色町地区である。
...』
Wikipedia



カーネーションの俳句:



・抱きたるカーネーションや母米寿 安藤立詩



カーネーションといえば、母の日を連想する。
母の日は、毎年5月の第2日曜日。
今年は、58日だった。

カーネーションの鉢植えがネットショップで数多く注文され配送される
関係先のショップの情報では、今年は熊本地震の被災者の問題もあり、例年より注文は少なかったようだ。

お母さんにカーネーションを贈るような心優しい人は、心が細やかだから、被災者の悲惨さが心にかかって、プレゼントより救援金に回ったのだろう。

カーネーションの花言葉は、「無垢で深い愛」だそうだ。



2016-05-17 (Tue)

2016/05/17  日記  夏めく

2016/05/17  日記  夏めく

2016/05/17(火)旧暦: 4月11日 祝日・節気: 日出:4時34分 日没:18時40分 月出:14時27分 月没:2時03分 月齢:10.31 干支:己亥 六曜:友引 九星:三碧木星 今日の季語: 夏めく (Towards Human Mind & Life Systems http://humletkn.exblog.jp/22714102 より転載) 『夏めく:       夏きざす 初夏 ...

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2016/05/17(火)旧暦: 411日 祝日・節気: 日出:434分 日没:1840分 月出:1427分 月没:203分 月齢:10.31 干支:己亥 六曜:友引 九星:三碧木星

今日の季語: 夏めく

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Towards Human Mind & Life Systems
http://humletkn.exblog.jp/22714102
より転載)



『夏めく:       夏きざす
初夏
春の花々が終わって緑の世界にかわり、初夏の花々が咲き始め、あたりは夏の景色に近くなった様子である。生活面も夏らしい
感じに変る。』
(季語と歳時記)



夏めくの俳句:



・阿波の旅終へて一気に夏めける  稲畑廣太郎



・夏めくや沖へ白帆の滑るかに  山下良江



・夏めきてサラダたっぷり朝の卓  安本恵子



・夏めくやピアスの揺るる陶芸師  岩井ひろこ



・夏めくやホースの先を強く持ち  菊川俊朗




寒冷前線が通過した昨日は、気温が下がった。
今日の昼からは太陽が戻り、東海地方は明日から晴れが続き、暑くなるそうだ。

沖縄は梅雨入りした。
先週の宮古島は涼しい風の日もあったが、晴れた日は真夏の暑さだった。

ハンダマの紫が緑に映える島野菜のサラダやノースリーブの女性のピアスの明るさは、夏のもの。

日曜日に植えたゴーヤーの苗の蔓が伸び、絡み始めた。
暑くなれば成長が増々速くなる。

・ゴーヤーの蔓からむ朝夏めける




2016-05-16 (Mon)

ZUMBA DANCER Andrea Stella

ZUMBA DANCER Andrea Stella

Soy Para Ti はZIN62に収録されている。 ジャンルはcumbia/reggaetonとされている。 リズムは軽快で、歌も明るく楽しいので世界中のスタジオで取り上げている。 動画を見ていて、インストラクターのAndrea Stellaの動画が目についた。 zumba zin 62 Soy Para Ti Remix Raspa Cumbia https://youtu.be/FOaI8f_9uj8 Andrea Stellaについては...

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Soy Para Ti

ZIN62に収録されている。
ジャンルはcumbia/reggaetonとされている。
リズムは軽快で、歌も明るく楽しいので世界中のスタジオで取り上げている。

動画を見ていて、インストラクターのAndrea Stellaの動画が目についた。

zumba zin 62 Soy
Para
Ti Remix Raspa Cumbia

https://youtu.be/FOaI8f_9uj8



Andrea Stella
については、下記の記事でもスタジオ動画を紹介している。

2016/02/11 ZUMBA音楽 VELOCIDADE 6
http://blog.goo.ne.jp/nabanatei/e/05dd3a2e3ded6d659ee7b1dbc1c13274


DANCER
としてのAndrea Stellaは、動きに余裕があり、身体の動きが柔軟で、細部まで身体を使っている。
見ていて気持ちが良い。
スタジオは、イタリアのローマにあるが、一度覗いてみたい気がする。


彼の動画は、youtubeのチャンネルで多く見ることが出来る。
Andrea Stella Choreo Dance
https://www.youtube.com/channel/UCDeM7W8GEJ9clRFQAn9MLyQ


余裕を持って自分の体を動かせることは素晴らしい。
自分もそうなりたいと思わせるDANCERだ。


【データ】

Facebook
https://www.facebook.com/andrea.stella.378


ZUMBA
page
http://astella.zumba.com/




2016-05-16 (Mon)

2016/05/16  日記  柚の花

2016/05/16  日記  柚の花

2016/05/16(月)旧暦: 4月10日 祝日・節気: 日出:4時35分 日没:18時39分 月出:13時33分 月没:1時31分 月齢:9.31 干支:戊戌 六曜:先勝 九星:二黒土星 今日の季語: 柚の花 (果樹栽培ナビ ブログ http://kajyusaibainavi.blog.shinobi.jp/Entry/94/ より転載) 『柚の花(ゆのはな): 柚子の花/花柚子/花柚 初夏      &...

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2016/05/16(月)旧暦: 410日 祝日・節気: 日出:435分 日没:1839分 月出:1333分 月没:131分 月齢:9.31 干支:戊戌 六曜:先勝 九星:二黒土星

今日の季語: 柚の花

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(果樹栽培ナビ ブログ
http://kajyusaibainavi.blog.shinobi.jp/Entry/94/
より転載)



『柚の花(ゆのはな): 柚子の花/花柚子/花柚
初夏
             
ミカン科の常緑樹。実を採るために山や畑で栽培される。初夏に五弁の白い小さな花をつける。芳香を放つ花である。』
(季語と歳時記)



柚子の花の俳句:



・柚の花や昔偲ばん料理の間 芭蕉



・柚の花や能き酒蔵す塀の内 蕪村



・柚の花や座つてひろふ女の子  正岡子規



・乙女らの笑い通れり柚子の花 有角正巳



・花すでに柚子の香りや柚子の花 三宅静枝




夜、家に帰り、車庫から庭を通ると良い匂いが充ちている。
柚子の花の香りだ。
花は、見栄えのする花ではないが、香りは高い。

子規も有角も柚の花と少女を詠んでいる。
小さくて香りの良い花に少女を想い浮かべるのは自然だが、芭蕉が偲んだ昔は矢張り昔の少女だったのだろうか。

今年は、柚子の表年らしく花がいっぱい咲いている。
いつも分不相応に実をつけてしまう柚子。
たわわに実った柚子に枝が折れそうだ。

良い香りの中を歩きながら、
“そんなに花を咲かせて大丈夫なのか”

と語りかけている。



2016-05-15 (Sun)

2016/05/15 日記 藤房

2016/05/15   日記   藤房

2016/05/15(日)旧暦: 4月9日 祝日・節気: 日出:4時36分 日没:18時39分 月出:12時39分 月没:0時58分 月齢:8.31 干支:丁酉 六曜:赤口 九星:一白水星 今日の季語: 藤房 「加須市騎西藤まつり2015~風に揺られる藤の花に癒し~」 https://youtu.be/5pHQMmf_-Xk 『フジ(藤、学名: Wisteria floribunda)は、マメ科フジ属のつる性落葉木本。...

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2016/05/15(日)旧暦: 49日 祝日・節気: 日出:436分 日没:1839分 月出:1239分 月没:058分 月齢:8.31 干支:丁酉 六曜:赤口 九星:一白水星

今日の季語: 藤房

「加須市騎西藤まつり2015~風に揺られる藤の花に癒し~」

https://youtu.be/5pHQMmf_-Xk



『フジ(藤、学名: Wisteria floribunda)は、マメ科フジ属のつる性落葉木本。

一般名称としての藤には、つるが右巻き(上から見て時計回り)と左巻きの二種類がある。右巻きの藤の標準和名は「フジ」または「ノダフジ」、左巻きの藤の標準和名は「ヤマフジ」または「ノフジ」である(牧野富太郎の命名による)

形態・生態
蔓は木に巻きついて登り、樹冠に広がる。直射日光の差す場所を好む、好日性植物である。花序は長くしだれて、20cmから80cmに達する。花はうすい紫色で、藤色の色名はこれに由来する。他のマメ科植物同様、夜間は葉をすぼめる。
...
人間との関わり
強い日当たりを好むため、公園や庭園などの日光を遮るもののない場所に木や竹、鉄棒などで藤棚と呼ばれるパーゴラを設置し、木陰を作る場合が多い。天蓋に藤の蔓を這わせ、開花時には隙間から花が垂れ下がるように咲く。変異性に富んでおり、園芸品種が多い。一才藤(いっさいふじ)として鉢植えや盆栽用に流通するのは、樹高50cmくらいの一才物のフジ。

大阪市福島区野田はノダフジ(野田藤)と呼ばれる藤の名所で、牧野富太郎による命名のきっかけとなった。同区玉川の春日神社には、野田の藤跡碑がある。

花は天ぷらなどにすることができる。他のつる性植物同様、茎を乾燥させて椅子などの家具に加工されることもある。藤の花や葉を図案化した家紋「藤紋」がある。』
Wikipedia



藤房の俳句:



・藤房や仏師の里を渡る風  中村風信子



・藤房へ紫の風立ちにけり  城詰操



・藤房を自在にくぐる風のあり  小城綾子



・余震なほ藤房といふ震度計  高木嘉久



・藤房や忘れ上手で恙無し  河村啓花




明日からは雨という。
もう藤の花の季節は終わったのだろうか。

藤の花の房は風と友達。
春の風に、身を任せて揺れている。
五月の風は薫る風。
藤の房は楽しみながら揺れている。

風に揺れるのなら癒しになるが、余震で揺れる藤の花もある。
熊本の藤の花は地震を恐れることもなく揺れているはずだ。
その揺れが、見る人の癒しになればよいのだが...

すべてを忘れることができれば、心も楽になる。
なされるがまま。

と河村は詠んでいるのだろうか。




2016-05-14 (Sat)

2016/05/14  日記  若葉

2016/05/14  日記  若葉

2016/05/14(土)旧暦: 4月8日 祝日・節気:上弦 日出:4時36分 日没:18時38分 月出:11時43分 月没:0時22分 月齢:7.31 干支:丙申 六曜:大安 九星:九紫火星 今日の季語: 若葉 (brother at your side http://www.brother.co.jp/product/printer/sp/magazine/kiji31.html より転載) 『若葉(わかば) 初夏 子季語: 朴若葉、藤若葉、若葉寒 ...

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2016/05/14(土)旧暦: 48日 祝日・節気:上弦 日出:436分 日没:1838分 月出:1143分 月没:022分 月齢:7.31 干支:丙申 六曜:大安 九星:九紫火星

今日の季語: 若葉

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brother at your side
http://www.brother.co.jp/product/printer/sp/magazine/kiji31.html
より転載)



『若葉(わかば)
初夏
子季語: 朴若葉、藤若葉、若葉寒
関連季語: 青葉、草の若葉、茂、新緑、新樹
解説: おもに落葉樹の新葉のこと。やわらかく瑞々しい。若葉をもれくる日ざし、若葉が風にそよぐ姿、若葉が雨に濡れるさまなどいずれも美しい。
来歴: 『花火草』(寛永13年、1636年)に所出。
文学での言及: かげひたす水さへ色ぞ緑なるよもの梢の同じ若葉に 藤原定家『夫木和歌抄』
実証的見解 : 「青葉」という季語もあるが、季語としては若葉より歴史が浅い。芭蕉がおくの細道の途中、日光で「あらたふと青葉若葉の日の光」と詠んだ当時はまだ青葉は季語ではなかった。
「朴若葉」などと柿や椎、樟など樹種を冠して詠んだり、「山若葉」などと里や庭、谷など場所を冠して詠むことも多い。』
(季語と歳時記)



若葉の俳句:



・溜めきれぬ光は撥ねて里若葉  湯川雅



・揺り椅子に和らぐ風や庭若葉  内藤紀子



・霊水の若葉にそまる須磨なりし  谷村幸子



・老猫は遠くに行かず若葉風  南浦輝子



・籠り居のひと日もおはる夕若葉  瀧春一




コンクリートや金属や無機質なものの中に身を置いて、
風も通らない闇の中に居続ける。

そんなことが良いことのはずがない。

パワースポットが雑誌等で多く紹介されている。
多くの人が、その場に行き何か感じるからこそ、言い伝えられるのだろう。

『かつて、江戸時代ではパワースポットは、弥盛成地(いやしろち)と呼ばれ、神聖な場所・清浄な場所・神や仏がやどる所・草木が育つ元気の出る場所とされていました。尚、反意語は気枯地(けがれち)と呼ばれ、植物が育たない土地・元気を吸い取られる薄気味悪い所・汚れ地のことを指します。

私は、自分が学んだことや経験したことに基づいて「パワースポット」=「気が高い、気が強い、元気になる、気持ちが良い、癒される、願いが叶うなどの特徴が顕著に感じられる場・空間」であると考えています。つまり、「その土地や建物の気(エネルギー)」と密接な繋がりがあると捉えています。』
allabout
http://allabout.co.jp/gm/gc/405497/
より転載)

俳人たちの句によれば、若葉、光、風のあるところは、弥盛成地だ。
若葉のお陰で、パワーを貰い、癒やされている。

若葉のあるところへ。