2015年10月22日 - 菜花亭日乗

菜花亭日乗

菜花亭笑山の暇つぶし的日常のつれづれ。 散歩する道筋は、日本酒、俳句、本、音楽、沖縄、泡盛、カメラに...etc

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2015-10-22 (Thu)

2015/10/22 セントレアでの飛行機待ち

2015/10/22  セントレアでの飛行機待ち

今回の沖縄旅行は、1年も前から計画したもの。 行く間際になってとんでもない厄介者が登場した。 台風24号だ。 当初は西へ進み、フィリピン方に行くと思われたが台湾の南で止まった後鎌首を北にもたげて、北東方向に進み始めた。 沖縄直撃コースだ。 天気予報は行っている間中、曇り時々雨で、毎日傘マークが出ている。 お天気ばかりはどうしよう...

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今回の沖縄旅行は、1年も前から計画したもの。
行く間際になってとんでもない厄介者が登場した。
台風24号だ。
当初は西へ進み、フィリピン方に行くと思われたが台湾の南で止まった後鎌首を北にもたげて、北東方向に進み始めた。
沖縄直撃コースだ。

天気予報は行っている間中、曇り時々雨で、毎日傘マークが出ている。
お天気ばかりはどうしようもない。


名鉄で中部国際空港に着くと、人は少なかった。
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歩く歩道も貸切状態。
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空港スペースに入ると、目を引いたのはC.ロナウドの大きなポスター。
トレーニング・ギアSIXPADの宣伝だ。

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ロナウド本人は、毎日腹筋を1000回もやって、日々鍛えているそうだが、彼の肉体は芸術品だ。

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本業のサッカーの成功だけで莫大な報酬を得ている。
加えて、身体だけで、下着やトレーニング機器の宣伝になるのは、彼の肉体がボディビルダーのような人工美ではなく、日頃の運動によりバランスよく作り上げられたものだからだ。

SIXPADは電気的に筋肉を収縮させ鍛える機器だそうだ。

「【TVCM】SIXPAD(シックスパッド)BODY REVOLUTION篇 60秒 / MTG[公式]」

https://youtu.be/zJWdUwyK8JA


電気機器だけで、ロナウドのような体になるのは夢物語だ。

しかし、毎日戦っている男の体は、無駄がなくバランスが取れて、美しい。


搭乗手続きまで時間の余裕があるので、ラウンジに行く。
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KIRINハートランド、トマトジュース、クッキー、ピーナッツ等をいただいて、那覇の情報を調べる。
部屋の中はFree Wifiを自由に使えるので退屈しない。

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出発時間の40分前になったので、手荷物検査を済ませ出発ゲートに向かう。

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待合室からは飛行機が見える。

管制塔からの出発許可がです、出発がかなり遅れた。
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出発時のアナウンスでは、那覇の天気は雨だった。
空港に到着、着陸すると雨は降ってはいなかった。


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2015-10-22 (Thu)

2015/10/22 「alone in the dark」 DJ KAWASAKI feat EMI TAWATA

2015/10/22  「alone in the dark」  DJ KAWASAKI feat EMI TAWATA

沖縄に行くのにJTAに乗るのは、機内のオーディオプログラムが好きだからだ。 音楽を聴いていると、“現実”から抜け出すことができる。 それは、非現実への旅立ちの儀式でもある。 オーディオプログラムは、4チャンネルあり、coralway、南風~ばいかじ~、はいむるぶし、流神魂と名付けられている。 coralwayは、沖縄のPOPS 南風~ばいかじ~は、曲...

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沖縄に行くのにJTAに乗るのは、機内のオーディオプログラムが好きだからだ。
音楽を聴いていると、“現実”から抜け出すことができる。
それは、非現実への旅立ちの儀式でもある。

オーディオプログラムは、4チャンネルあり、coralway、南風~ばいかじ~、はいむるぶし、流神魂と名付けられている。

coralwayは、沖縄のPOPS
南風~ばいかじ~は、曲のみのJPOPS
はいむるぶしは、沖縄の注目アーティスト
琉人魂は、伝統的な沖縄民謡・今の島唄
に編成されている。

沖縄への2時間、沖縄らしい三線と唄声、今の若い沖縄POPS
楽しむことができる。
毎回、気になるアーティストが登場する。

今回、秀逸だったのは1チャンネルのcoralwayで聴いた
「alone in the dark」。

プロデュースはDJ KAWASAKI 歌手はEMI TAWATA。
ピアノのリズムで始まるイントロから、管楽器、弦楽器の音色が次第に重なっていき、重層的な厚い音の世界だ作られる。
ボーカルのEMIの唄声も低音から高音への変化が滑らかで、ソウルフルで耳を惹きつける力がある。

この曲は、今年6月にリリースされたばかりの新曲だ。
youtubeにDJ KAWASAKIのアルバムのSHORT MIXがあるので途中からのさわりだけ聴くことができる。

「DJ KAWASAKI / TIMELESS MIXED BY DJ KAWASAKI(SHORT MIX)」

https://youtu.be/0oRk8yjVo5E


この「alone in the dark」は、吉田美奈子の作詞作曲で、1979年にリリースされたアンルイスの『Pink Pussy Cat』に収録されていたものらしい。
Timelessはカバー曲になる。


アルバムCD「Timeless」はAmazonで入手可能。
「TIMELESS - mixed by DJ KAWASAKI」
http://www.amazon.co.jp/TIMELESS-mixed-DJ-KAWASAKI/dp/B00WTE8QC4/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1446068490&sr=8-1&keywords=TIMELESS+-+mixed+by+DJ+KAWASAKI

Amazonでは、youtubeでは聴けないイントロの部分を聴くことができる。
Amazonを聴いてから、youtubeを聴くと雰囲気が出る。


この曲が、何故coralwayで流されているかというと、ボーカルのEMI TAWATAが沖縄出身だからだ。

           1984年沖縄県宜野湾市生まれの31歳。
カナダに留学後、帰国してから2006年から音楽活動を開始しており、実績のある人だ。

歌は文句無しだが、どんな人なのかprofileを探してみた。

「12/10(金)@eleven DJ KAWASAKI パーティー出演 多和田えみコメント!」

https://youtu.be/Y9__9jWw5Bc

沖縄に行くと、どこででも会えそうな親しみやすい感じの人だ。


さて、プロデュースのDJ KAWASAKIの方だが、この方はなかなかの才人のようだ。
楽器演奏だけではなく、プロデュース、作曲、DJ、MIXERなんでもござれの人らしい。

若いころの写真のようだが
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かっこいい。

生年、出身などは判らないが2000年ころから活動しているようなので、30代後半だろうか。


話は飛ぶが、日本の音楽シーンは好きではない。
アイドルとかXXX48とか、子供を集めて広告・放送媒体を使い成功シーンを作り上げていく商業的やり方で、音楽性より金儲けとしか考えられない。
総選挙とか称して、売上が多い女の子が一位とかになる仕組みを作り上げ、少女や少年を金儲けの道具に使っている状況は、丸でグラック企業のやり方だ。
総選挙など取り上げて報道しているTVの常識・正気が疑われるレベルになっている。

ところが一方で、多和田えみやDJ KAWASAKIのようにマイナーレーベルや個人レーベルで、音楽を追求して地道に活動していることを知ると安心できるし、応援もしたくなる。

「alone in the dark」DJ KAWASAKI feat EMI TAWATAのレベルは、世界のどこにでも出せるレベルだと思う。
若い音楽家がすべて成功できるほど甘くはないが、夢を求めて自分の音楽を追求する人が多ければ多いほど、切磋琢磨して、磨かれて、光り輝く本物が生まれてくることになるはずだ。

ネットやyoutubeのある現代では、メジャーでなくとも、実力と経験があれば成功できる。
若い音楽家の活躍を期待したい。


最後に、DJ KAWASAKI&EMI TAWATAをもう1曲聴いてみよう。

「Dj KAWASAKI ft EMI TAWATA into you (Original Mix)」

https://youtu.be/CGLFVXsZqP8?list=PLBvkJ5UjqBDGtxYuWqaTsYwBXzYSlZGHb




【データ】

<多和田えみ>

Wiki
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%9A%E5%92%8C%E7%94%B0%E3%81%88%E3%81%BF


facebook
https://www.facebook.com/tawataemi



<DJ KAWASAKI>

Wiki
https://ja.wikipedia.org/wiki/DJ_KAWASAKI


facebook
https://www.facebook.com/djkawasaki

twitter
https://twitter.com/djkawasaki

DJ KAWASAKI自身が選曲したプレイリストがある。
DJ KAWASAKIの世界を知ることができる
https://www.youtube.com/playlist?list=PLBvkJ5UjqBDGtxYuWqaTsYwBXzYSlZGHb




2015-10-22 (Thu)

2015/10/22  田舎そば  農連市場店(沖縄・那覇)

2015/10/22  田舎そば  農連市場店(沖縄・那覇)

那覇空港を出てゆいレールに向かうと、幸いにも曇ってはいたが、降ってはいなかった。 ホテルでチェックインを済ませると、荷解きをして、洗顔して着替えてから、目的の田舎そばに向かう。 久茂地の交差点は、暮色だ。 太平通を抜け、開南にでると田舎そばの明かりが見える。 信号待ちの間、見ると、今日...

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那覇空港を出てゆいレールに向かうと、幸いにも曇ってはいたが、降ってはいなかった。

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ホテルでチェックインを済ませると、荷解きをして、洗顔して着替えてから、目的の田舎そばに向かう。

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久茂地の交差点は、暮色だ。

太平通を抜け、開南にでると田舎そばの明かりが見える。
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信号待ちの間、見ると、今日の担当はおばちゃんのようだ。
外のカウンターにはお客が二人。中は満席なのかと思い近づくと、中はお客一人だった。

短い間にも、二つ変化があった。
入口にあったチケット販売機がなくなり、軟骨ソーキ丼のメニューが10月1日から無くなっていた。

早速、目的の軟骨ソーキそばを注文。

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値段は相変わらず350円。
軟骨ソーキが2個はいってこの価格は信じられない。

中の客が帰り、次の客が来る間、お馴染みになったおばちゃんと話ができた。

農連市場の再開発の関係で、9月末立ち退きと言われていたが、反対者が多く話し合いが決まらず。今は12月末が期限になっているが、まだ先に伸びるかもしれないとのこと。

再開発の名の下、嶺吉食堂はなくなってしまったが、この店もなくなると寂しくなるので、いつまでも此処で続けて欲しいというと、おばちゃんは笑っていた。

次来た時も、今の侭、店がありおばちゃんもいますように。




2015-10-22 (Thu)

2015/10/22  kana (沖縄・那覇)

2015/10/22  kana (沖縄・那覇)

田舎そばのおばちゃんに会えたことに気を良くして、次の店kanaに向かう。 昨年までは、kanaは田舎そばの裏、数mの位置に店があったので、向かう必要はなかったのだ。 今は、国際通りの第一公設市場近くに移転したと言う情報を得ている。 kanaのイメージは、泡盛やビール、日本酒など幅の広いアルコールの品揃えで、各ジャンルに精通している店主がお酒の好きなお客と酒...

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田舎そばのおばちゃんに会えたことに気を良くして、次の店kanaに向かう。

昨年までは、kanaは田舎そばの裏、数mの位置に店があったので、向かう必要はなかったのだ。
今は、国際通りの第一公設市場近くに移転したと言う情報を得ている。

kanaのイメージは、泡盛やビール、日本酒など幅の広いアルコールの品揃えで、各ジャンルに精通している店主がお酒の好きなお客と酒談義をかわし、奥さんの手作りのこだわりの肴を楽しむものだった。

公設市場といえば観光客が集まるところ、経営方針を変え通りすがりの観光客も相手に業容拡大するのだろうかと不思議だった。

太平通から国際通り方面に歩く。
調べた地図の通り琉球銀行の店舗の路地を左に入る。
地図では路地を入ったすぐ辺りになっているが、それらしき店はない。
先に進むと明るい照明の下、お客が賑やかな店がある。近づくと最近出来た立ち呑みの「足立屋」だった。
近くにも居酒屋があり、この辺りには人が集まるようになっているらしい。

迷って歩くが、同じ所をぐるぐるしているので、見つけられそうにない。
やむなく店の前を何度も通り抜けた商店のおかみさんに助けを求めた。
最近この辺りに移ってきた泡盛のBarでkanaと言う店を探してますが、どこでしょうかと聞く。
さてと少し考えて、あそこかなと言うとわざわざ店の入口まで案内してくれた。
沖縄はこれだからありがたい、これだから好きだ。

えェ!ここがお店と立ち尽くしていると、ここよと言って女将さんは自分の店に帰っていった。

ドアを開けて中に入る、左に振って、すぐ店になる。

先客が一人カウンターに居る。
見たところカウンターだけで、前の店のような小上がりは奥にあるのだろうか。

店主と奥さんがこちらを見て、気づいてくれた。
最初の話題は、店探しに迷った話題。

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カウンターの前・横に泡盛・焼酎の瓶が並べられ、上の方には甕も並んでいる。

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前の店で日本酒のガラス製の斗瓶に囲われていた太平が飲めるようになったとのことなので飲ませていただいた。
44度の無ろ過の泡盛だが味をみるためにストレートでいただく。香りは甘く香ばしさも感じる、中盤の膨らみがあり度数は高いが、ピリピリした感じはなく素性の良さを感じる。

肴は、kanaの定番のスモーク盛り合わせ、一人なので小をお願いする。
話に夢中になり、写真を撮り忘れてしまったのは、どうしたことか。
この店に来たら、自家製スモークはお薦めだ。

こちらへの移転は、もう2年以上前から準備されたそうで、その当時はまだ、この辺りは物件を探すことが出来たそうだ。
農連市場の再開発は、まだ先に伸びているがkanaさんは決断力よく、早めに場所を探されたそうだ。
今では、この周辺は新しい店が次々に開店し、注目スポットになっているので探すのは難しいそうだ。
何事も決断力よく、先に先に行動することが必要だ。

昔話も含め、色々話が弾んだが、今まで知らなかったkanaの店名の由来を教えて貰った。
Barを始める前は、サーターアンダーギーの店をされていたそうで、その店の名がkanaだったそうだ。

牧志に移ったが、客層は今まで通りで、観光客は考えていない。
会員制ではないが、お酒と料理をゆっくり楽しめる店にしたいので、そうしたコアなお客さんを考えているとのことだ。


2杯目は?と棚に眼をやっていると、偶々「加那」と言うラベルが目に入った。
これも縁なので、この加那さんをいただく。

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奄美の黒糖焼酎だそうで黄色がかった色は樽貯蔵だからだそうだ。
立香は甘い香りで、フルーティーな酸が口に広がる。後口も癖がない。女性にも薦められる焼酎だ。

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肴は牛すじの煮込み。
メニューの写真も取らなかったので、忘れてしまったが、ブランド牛の牛すじだ。材料が手に入った時だけの提供だそうだ。
甘目の味付けでトロトロに煮込まれた牛すじは、後口に牛の香りが残り、濃い泡盛、焼酎の肴にはぴったりだ。

途中電話があり、店に向かっていた客が漸く到着した。
やはり、迷っていたらしい。
その後しばらくして、連れの人がもう一人到着。
二人共本土から来た人で、kanaの常連らしい。
この店には、本土から通ってくるひとが多い。

時間も程よくなったので、栄町に向かうことにし、店を出た。

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暗かった通りも今はイルミネーションが飾られている。

国際通りに出ると、驚いたことにかなり強い雨が降っている。
栄町と言っても市場内だけではないので、この雨では歩けない。
予定を変えて、タクシーを捕まえて、ホテルに帰ることにした。

幕切れはあっけなく、1日目は終わってしまったが、気持ちの良い日だった。


【データ】

kana
那覇市松尾2-10-27
営業時間: 18時~25時L.O. 26時閉店
定休日: 水曜、木曜

この店は、お酒が好きな人は楽しめる居心地の良い店で、酒好きなら天国にいる気分になれる。
ずらりと並んだ瓶を眺めているだけでも楽しくなる。

加えて、料理も食べ歩きが得意なkanaさんご夫婦の手作りのもので、どれも美味しい。食べることが好きな人も楽しめる。

問題は、行き方だ。
国際通りのドン・キホーテから第一公設市場に向かい、琉球銀行の先の路地を右に入る。
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沖縄島人ぬ宝の看板の手前にkanaはある。
ただ、知っていないと入りにくいので、電話をかけて案内を受けたほうが解りやすいかもしれない。

098-833-5050(この電話は、移転前の電話番号なので変わっているかもしれない。)




2015-10-22 (Thu)

2015/10/22  日記  秋の暮

2015/10/22  日記  秋の暮

2015/10/22 (木) 旧暦:  9月10日 祝日・節気:  日出: 5時52分 日没: 16時57分 月出: 13時25分 月没: #NAME? 月齢: 9.12 干支: 辛未 六曜: 赤口 九星: 八白土星 今日の季語: 秋の暮 (徒然なるままDIARY http://movieboxnobu.blog113.fc2.com/blog-entry-462.html より転載) 『秋の暮(あきのくれ) 三秋 子季語: 秋の...

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2015/10/22 () 旧暦:  910日 祝日・節気:  日出: 552分 日没: 1657分 月出: 1325分 月没: #NAME? 月齢: 9.12 干支: 辛未 六曜: 赤口 九星: 八白土星

今日の季語: 秋の暮

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(徒然なるままDIARY
http://movieboxnobu.blog113.fc2.com/blog-entry-462.html
より転載)



『秋の暮(あきのくれ) 三秋
子季語: 秋の夕暮、秋の夕
関連季語: 暮の秋
解説: 秋の一日の夕暮れという意味と、秋という季節の終わりという意味がある。古来より二つの意味で使われてきたが、二つの意味が相互に響きあう場合も少なくない。<さびしさはその色としもなかりけり真木立つ山の秋の夕暮> 寂蓮『新古今集』、<心なき身にもあはれは知られけり鴫立つ沢の秋の夕暮>西行『新古今集』<見渡せば花も紅葉もなかりけり浦の苫屋の秋の夕暮>藤原定家『新古今集』などと古くから歌われ、「もののあはれ」「寂しさ」象徴する季語となった。
来歴: 『山の井』(正保5年、1648年)に所出。
文学での言及: 秋は、夕暮。夕日のさして、山の端いと近うなりたるに、烏の、寝どころへ行くとて、三つ四つ、二つ三つなど、飛び急ぐさへ、あはれなり。まいて、雁などの列ねたるが、いと
小さく見ゆるは、いとをかし。日入り果てて、風の音、虫の音など、はたいふべきにあらず。 清少納言『枕草子』』
(季語と歳時記)


秋の暮の俳句:



・意地張つて立飲み酒の秋の暮  芝生南天



・駅前にそば屋ありけり秋の暮  木下野生



・悪戯な子ぎつね思ふ秋の暮  清わかば



・時刻表操る一人旅秋の暮  井上雅晴



・帰るべき家に灯点る秋の暮  北川英子




秋晴れの良い日が続いている。
日差しの強い昼は、暑いくらいだが、3時を過ぎ太陽が傾き始めると急に気温が下がり肌寒くなる。

日一日と夕暮れが早くなる。
駅で降りることには、もう秋の暮れは暗く、もの寂しい。
お店の明かり灯り、チョットお寄りよと言っているような気がする。
家に帰る前に、温まろうか。

子ぎつねはもう育って、独立してしまった。
いたずらには困ったが、もう育てられない秋の暮は寂しいもの。

時刻表を繰るのだから計画はしていない一人旅なのだろう。
ふたり旅の方が良いと思えばもの寂しいが、気ままな一人旅も悪くはない。急に一人残されて、最後まで一人旅なら別だが。

もの寂しい秋の暮、帰る家があり、明かりを灯し帰りを待ってくれている人がいる。
気づかないことだが、失えばその有り難さがよく解る。

大橋節夫の「倖せはここに」という歌があった。



https://youtu.be/ey8RDmaf2O0