2014年01月28日 - 菜花亭日乗

菜花亭日乗

菜花亭笑山の暇つぶし的日常のつれづれ。 散歩する道筋は、日本酒、俳句、本、音楽、沖縄、泡盛、カメラに...etc

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2014-01-28 (Tue)

2014/01/28  閉店した嶺吉食堂  (那覇・西)

2014/01/28  閉店した嶺吉食堂  (那覇・西)

嶺吉食堂は昨年12月26日に閉店してしまった。 今日はもう営業していないことはわかっているが、営業を終えた店の様子を見たくて行ってみた。 今日も良い天気で青空の下、昔のままの姿で変わっていない。 まだ営業開始時間前のような様子だ。 だが、入口の前に立つと、閉店の貼り紙とご挨拶が掲示されている。 「転再開は検討中」...

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嶺吉食堂は昨年1226日に閉店してしまった。
今日はもう営業していないことはわかっているが、営業を終えた店の様子を見たくて行ってみた。

今日も良い天気で青空の下、昔のままの姿で変わっていない。
まだ営業開始時間前のような様子だ。

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だが、入口の前に立つと、閉店の貼り紙とご挨拶が掲示されている。

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「転再開は検討中」書かれているのが明るいニュースだ。

昨年末の閉店が近づいた11月、12月は、店を惜しむお客さんが県内のみならず、本土からも駆けつけ大変な人だったようだ。
日によっては、早い時間に売るものがなくなってしまい店を閉めざるを得なかった時もあったようだ。

この辺りの様子は、嶺吉食堂のFacebookに書かれている。
https://ja-jp.facebook.com/pages/%E5%B6%BA%E5%90%89%E9%A3%9F%E5%A0%82/143146519060112


この建物は、那覇市の再開発事業により2月末には取り壊され、見ることができなくなる。
聞いた話では、那覇市はこの地区を公園にする計画だそうだ。

何処にでもあるような公園を作るために、此処にしか無い嶺吉食堂を無くすのは、文化的な行政でもなく、観光振興の点でもマイナス効果しかない事業だと思う。
前回久し振りに訪れた漫湖は昔日の姿はなく、全国何処にでもあるような市民公園になっていた。
土木・造園業者には嬉しい再開発かもしれないが、市民や本土からの旅行者が希望するものではないはずだ。
公園にすることは止むを得ないにしても、嶺吉食堂の移転再開の早期化を市が助成援助するようなことがあって欲しいものだ。





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2014-01-28 (Tue)

2014/01/28  琉球茶房 あしびゅーなぁ  その1  (那覇・首里)

2014/01/28  琉球茶房 あしびゅーなぁ  その1  (那覇・首里)

咲元酒造で、粗濾過44度の購入を済ませた後、昼食のためあしびゅーなぁに向かった。 この店は2度目の訪問になる。 赤瓦の琉球古民家を利用した料理店と言うコンセプトの店の一つだ。 観光客が多く訪れる人気店になると、当初の沖縄らしいゆったりとした空気が失せてしまい、ビジネスライクなマニュアル化されたサービスに変わってしまう店も出ているが、この店はそうではない。 ...

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咲元酒造で、粗濾過44度の購入を済ませた後、昼食のためあしびゅーなぁに向かった。
この店は2度目の訪問になる。

赤瓦の琉球古民家を利用した料理店と言うコンセプトの店の一つだ。
観光客が多く訪れる人気店になると、当初の沖縄らしいゆったりとした空気が失せてしまい、ビジネスライクなマニュアル化されたサービスに変わってしまう店も出ているが、この店はそうではない。


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首里城から県立芸大への道を下ってくると、目立っ広告が施された店構えではないので気づきにくいが、ひらがなのあしびゅーなぁの白い看板が目印になる。

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赤瓦の上を見上げると晴れ渡った空に、緋寒桜の枝がピンク色の花を咲かせ始めている。
厳寒の東海地方の寒さからやってくると、目の前にある春が目に染みる。

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入り口に立て看板はあるが、小さなものだ。
奥の方に沖縄そばの看板も見える。
庭木に隠れ奥が見えないので、通りすがりには入りにくいかもしれない。

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看板を左に行くと店の入口になり、右に行くと庭がある。

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庭には珊瑚の白砂が敷き詰められ、京都の寺院の石庭のように波の模様が描かれている。

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予約をすれば庭に面したオープンデッキで食事をすることができるらしい。


入り口で履物を下駄箱に納め、受付を済ませれば席に案内される。
席は建物内の畳敷きの座席のほか畳敷きにテーブルと椅子、庭に面したオープンデッキの席がある。

既に、多くの観光客が着座しており写真は撮れなかったが、かなり多くの人を収容できるスペースが有る。


<ランチメニュー>
メニューの柱は、沖縄そばになる。

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トッピングが三枚肉の沖縄そば、ソーキ、てびちの3種類がある。
単品も可能だが、ご飯がセットされた定食もある。
人気店なのだが定食でも940円の価格はリーズナブルだ。

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島料理はチャンプルーが柱になるが、烏賊墨やグルクン唐揚など沖縄を感じさせるメニューも並んでいる。

前回は、ふーちゃんぷるー定食(840円)を食べたが、ちゃんぷるーと言うよりイリチーに近く、麸を真正面に押し出したものだった。
筆者はふーちゃんぷるーが好きでよく食べるのだが、好みは香ばしく炒められているものだ。
口に入れると香ばしい香りが口に広がり、噛むとジューシーな出汁の旨味が出てくるものであれば言うことはない。
この店のふーちゃんぷるーは、正にそれだ。


汁の定食もある。
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2014-01-28 (Tue)

2014/01/28  琉球茶房 あしびゅーなぁ  その2   (那覇・首里)

2014/01/28  琉球茶房 あしびゅーなぁ  その2   (那覇・首里)

今回注文したのは、てびちの煮付け定食。 嶺吉食堂が閉店してしまった今、変わるべき煮付けを探さなくてはならない。 これがてびち煮付け定食890円。 煮付け単品680円との価格差210円で、ご飯、吸い物、刺し身、もずく酢、漬物、フルーツが付くのでお得だ。 てびち煮付け。 嶺吉食堂程の豪快さはないが、大きなてびちが二つ、厚揚げ、人参、昆布、さやえんどう。 出汁の色は濃い...

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今回注文したのは、てびちの煮付け定食。
嶺吉食堂が閉店してしまった今、変わるべき煮付けを探さなくてはならない。

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これがてびち煮付け定食890円。
煮付け単品680円との価格差210円で、ご飯、吸い物、刺し身、もずく酢、漬物、フルーツが付くのでお得だ。

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てびち煮付け。
嶺吉食堂程の豪快さはないが、大きなてびちが二つ、厚揚げ、人参、昆布、さやえんどう。
出汁の色は濃い目だが、味は薄塩の味で上品な味わい。
てびちはプリプリとトロトロの中間の食感でコラーゲンたっぷりだ。
高齢者、女性にはお薦めだ。
えんどうは緑の色合いが良く、シャキシャキとした食感。


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ジューシーは昆布だしの上品な味つけ。
塩・醤油の味は濃くなく薄味。

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鮪の赤身。
意外にと言っては失礼だが、旨味のある刺し身だ。
刺身の妻の海藻は以前にも書いたが、シコシコとした食感があり美味しい。

首里周辺の食堂の定食には、お刺身がつく。
定食に刺身を付けるのは伝統的スタイルのようだ。
首里以外でも付ける食堂はあるが少なくなってきている。

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もずく酢。
爽やかな酸味は、柑橘系の果汁シークヮーサーが入っていそうだ。
単なる定食の小鉢だが、人参や大根の彩りがあるのもうれしい。

肝心のもずくは養殖のコシのないものだが仕方がない。
好みとしてはもう少し細く、シコシコとした歯ざわりがある方が好きだ。

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吸い物。昆布だしのお澄し。
麸、ワカメ、刻みネギ。

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フルーツは、生パイナップル。
熟したもので甘酸っぱさの押しのあるフレッシュなもの。


琉球茶房あしびうなぁは、名前からのイメージはcafeだが実態は沖縄料理店だ。
通りすがりで店の入口に立つと奥が深く、料亭地のような感じで敷居が高そうに見えるが実態は庶民的な沖縄料理店で、庭を眺めながらで落ち着いて食事ができる。
首里というTOP観光SPOTにありながら、雰囲気もよく値段も意外に安いのでお薦めできる食事処だ。
席数は多いので必ず予約が必要でもなさそうだが、庭に面した縁側の席は予約が必要のようだ。


【データ】

琉球茶房あしびうなぁ
TEL
098-884-0035
住所: 沖縄県那覇市首里当蔵町2-13
営業時間: 11:30
24:00
ランチ営業、

定休日: 不定休
駐車場: (店舗裏 (昼1時間無料、夜500円))
ホームページ:
           
http://www.ryoji-family.co.jp/ashibiuna/una_top_page.html




2014-01-28 (Tue)

2014/01/28  日記  初不動

2014/01/28  日記  初不動

2014/1/28 (火) 旧暦: 12月28日 祝日・節気:  日出: 6時44分 日没: 17時03分 月出: 3時47分 月没: 14時11分 月齢: 26.66 干支: 己亥 六曜: 先負 九星: 九紫火星 今日の季語: 初不動 (古懸不動尊 碇ヶ関村商工会 より転載)  毎月28日は不動明王の縁日で、1月の最初の縁日が「初不動である。 初不動の俳句...

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2014/1/28 () 旧暦: 1228 祝日・節気:  日出: 644 日没: 1703 月出: 347 月没: 1411 月齢: 26.66 干支: 己亥 六曜: 先負 九星: 九紫火星

今日の季語: 初不動

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(古懸不動尊 碇ヶ関村商工会
より転載)


 
毎月28日は不動明王の縁日で、1月の最初の縁日が「初不動である。


初不動の俳句:



・むさし野の雲ふはふはと初不動 村沢夏風



・正月の末の寒さや初不動 久保田万太郎



・炎より弾ける火の粉初不動 松永浮堂


・明王に会うてみたしや初不動 金井利信



・初不動背後に白き達磨の目 赤田炎樹



お不動さまは、古代の昔から今にいたるまで,日本国民に広く信仰されてきている。
日本人は,神仏に祈願をしてきたが、それは、悩み,苦しみからの救いと願い事の成就のためだ。
神仏は数限りなく存在するが、観音,地蔵,不動尊は三大信仰と呼ばれ、特に人気がある。

観音様、お地蔵様は見ていて優しく側に近寄り、擦り寄りたい気持ちにさせる形容をしているが、不動様は恐ろしい表情をし、手には剣を持っている。
こんな怖いものを何故敬い尊ぶのだろうか。

『また、密教経典によれば、不動明王とは釈迦が悟りを開いた菩提樹下の坐禅中に煩悩を焼きつくしている姿だとしている。釈迦が成道の修行の末、悟りを開くために「我、悟りを開くまではこの場を立たず」と決心して菩提樹の下に座した時、世界中の魔王が釈迦を挫折させようと押し寄せ、釈迦に問答を挑んだり、千人の少女に誘惑させたりしたところ、釈迦は穏やかな表情のまま降魔の印を静かに結び、魔王群をたちまちに説破し、超力で降伏したと伝えられるが、不動明王はその際の釈迦の内証を表現した姿であるとも伝えられる。穏やかで慈しみ溢れる釈迦も、心の中は護法の決意を秘めた鬼の覚悟であったというものである。他にも忿怒の相は、我が子を見つめる父親としての慈しみ=外面は厳しくても内心で慈しむ父愛の姿を表現したものであると言われる。[2]
Wikipedia

人間は弱い。
悟りへの道を進みたいと思っても、すぐに日常の世の煩悩に妨げられてしまう。
強く願うほど己の弱さに思い至ることになる。

こころから煩悩からの脱却を願う時、不動明王の憤怒のありがたさが理解できることになる。

新しい年の最初の月の終わりに、特に初不動として不動明王に参拝するのは、良い心がけということが出来る。
よく言われるように“願心無ければ気力無し”である。

金井は、軽口的に詠んでいるが、迷いは深いと言わなければならない。己の弱さを解っている。

ギョロリとした達磨の眼の眼光に、射すくめられている自分をイメージできれば、そこから煩悩を抜ける道が見えると赤田は言っている。