2012/6/30(土) 旧暦:5月11日 祝日・節気: 日出:4時28分 日没:19時00分 月出:15時16分 月没:0時48分 月齢:10.5 干支:壬戌 六曜: 先負 九星:八白土星 今日の季語: 茅の輪(ちのわ) (富山縣護國神社 より転載) 『大祓(おおはらえ)は、6月と12月の晦日(新暦では6月30日と12月31日)に行われる除災行事である。犯した罪や穢れを除き去るための祓えの行事で、6月の大...
2012/6/30(土) 旧暦:5月11日 祝日・節気: 日出:4時28分 日没:19時00分 月出:15時16分 月没:0時48分 月齢:10.5 干支:壬戌 六曜: 先負 九星:八白土星
今日の季語: 茅の輪(ちのわ)
(富山縣護國神社 より転載)
『大祓(おおはらえ)は、6月と12月の晦日(新暦では6月30日と12月31日)に行われる除災行事である。犯した罪や穢れを除き去るための祓えの行事で、6月の大祓を夏越の祓(なごしのはらえ)、12月の大祓を年越の祓(としこしのはらえ)という[1]。6月の大祓は夏越神事、六月祓とも呼んでいる。なお、「夏越」は「名越」とも標記する。輪くぐり祭とも呼ばれる。
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701年の大宝律令によって正式な宮中の年中行事に定められた。
この日には、朱雀門前の広場に親王、大臣(おおおみ)ほか京(みやこ)にいる官僚が集って大祓詞を読み上げ、国民の罪や穢れを祓った。衣服を毎日洗濯する習慣や水などのない時代、半年に一度、雑菌の繁殖し易い夏を前に新しい物に替える事で疫病を予防する意味があった。その後、百年ほどは盛大に行われた。そして応仁の乱の頃から行われなくなったが、江戸時代(1691年)に再開され、次第に広まった。
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夏越の祓では多くの神社で「茅の輪潜り(ちのわくぐり)」が行われる。これは、氏子が茅草で作られた輪の中を左まわり、右まわり、左まわりと八の字に三回通って穢れを祓うものである。『釈日本紀』(卜部兼方 鎌倉時代中期)に引用された『備後国風土記』逸文にある「蘇民将来」神話では茅の輪を腰につけて災厄から免れたとされ、茅の旺盛な生命力が神秘的な除災の力を有すると考えられてきた。また、茅の輪の左右に設置する笹竹に願い事を書いた短冊を振下げ、七夕に河川に流すといった俗信仰は、書初めをどんどん焼きで焚くと筆が上達するといった行事と対応している。
京都では夏越祓に「水無月」という和菓子を食べる習慣がある。水無月は白のういろう生地に小豆を乗せ、三角形に包丁された菓子である。水無月の上部にある小豆は悪霊ばらいの意味があり、三角の形は暑気を払う氷を表していると云われている。
高知県下では、夏越祓のことを「輪抜け様」と呼び、多くの神社でお祭りが開かれる。行事として最も重要な茅の輪潜りはもちろん行われるが、それに併せて神社の参道に多くの屋台が並び、まさにお祭りである。梅雨時期に当たることから天気がぱっとしないことが良くあるが、「輪抜け様」が終わると夏到来という風物詩でもある。
尚、茅の輪のカヤを引き抜いて持ち帰る人が後を絶たないが、本来は罪や穢れ・災厄をカヤに移すことで無病息災を得る風習であり、カヤを持ち帰ることは他人の災厄を自宅に持ち帰ることになるので(茅の輪のカヤを抜いて持ち帰るのは)避けるべきである[3]。また奈良県の大神神社では茅の輪は榊・杉・松をかかげた3連になっており他の神社で見られる一つの輪を左-右-左周りではなく中(杉)-右(松)-中(杉)-左(榊)の順となっている。
...』(Wikipedia)
茅の輪の俳句:
・巫女の舞ふ鈴の音とほる青茅の輪 池田博子
・一円に一引く注連の茅の輪かな 松本たかし
・奥のあるやうに茅の輪を覗きけり 木村淳一郎
・あともどり出来ぬ茅の輪に身を入るる 赤松 子
・ほどほどに生きなむ茅の輪くぐりけり 西川 五郎
今日で6月も終わる。
年中行事では大祓の日だ。
神社で巫女の舞う鈴の音を聞いていると、鈴が鳴る都度心が洗われていく。
環境と儀式の持つ作用は大きなものがある。
この夏がどんな夏になるのかは誰もわからない。
心も身体も元気な人はお祓いをする必要もない。
そうでない人は、その不安・心配を祓ってもらう必要がある。
茅の輪をくぐり巫女の舞の鈴に清めてもらうのが良い。
考えてみると、目には見えないが茅の輪は何時も何処でも目の前にある。
奥があるように見えるが無いかもしれない。
後戻りはできないのが定めだ。
激しく生きたいと想うのは身の程知らずかもしれない。
ほどほどにと言うか、適当にと言うか生きていくのが毎日の茅の輪くぐりなのだ。
さて、明日から7月だ。