2010年07月18日 - 菜花亭日乗

菜花亭日乗

菜花亭笑山の暇つぶし的日常のつれづれ。 散歩する道筋は、日本酒、俳句、本、音楽、沖縄、泡盛、カメラに...etc

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2010-07-18 (Sun)

2010/07/18 秋田長持唄 因幡晃

2010/07/18 秋田長持唄 因幡晃

目覚ましがわりのラジオで、NHKの6時のニュースと天気予報を聴いている。 日曜日は、その後「なぎら健壱 あの頃のフォークが聞きたい」が続く。 フォークと言っても、アメリカのフォーク、カントリーまで含めた巾の広い選曲がされている。今日は、因幡晃だった。新しい編曲の「わかって下さい」の後、「秋田長持唄」が流れた。因幡晃が、伴奏無しのアカペラで民謡を唄っていたが、民謡の節回しの中に人の心を歌う日本的な心情が...

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目覚ましがわりのラジオで、NHKの6時のニュースと天気予報を聴いている。
 日曜日は、その後「なぎら健壱 あの頃のフォークが聞きたい」が続く。
 フォークと言っても、アメリカのフォーク、カントリーまで含めた巾の広い選曲がされている。


今日は、因幡晃だった。


新しい編曲の「わかって下さい」の後、「秋田長持唄」が流れた。
因幡晃が、伴奏無しのアカペラで民謡を唄っていたが、民謡の節回しの中に人の心を歌う日本的な心情が感じられて、良かった。


娘を嫁に出す親の心。
鏡のような海ばかりではない、暴風雨の吹き荒れる海も続く新しい船出。
 荒れたら戻っておいでと言いたいが言ってはいけない心。


娘はまた親になり、新しい世代を始める。
親心は繰り返されるが、生命というものは永遠に続いていく。



『「秋田長持唄」


【歌詞】


  蝶よ花よと 育てた娘
  今日は他人の 手に渡す


  故郷恋しと 思うな娘
  故郷当座の 仮の宿


【背景】
 「長持唄」は本来、大名の参勤交代などで、荷物運搬にあたった雲助たちが、長持をかつぎながら歌った祝福の唄で、駕籠かき唄の転用と言われています。この唄が農村にはいって、婚礼で嫁の調度品を婿方に運ぶ際に、嫁の実家を出発する時、途中で婿方の迎えの者と挨拶する時、婿方の家に到着した時などの、儀礼としてほとんど全国的に歌われてきました。とくに「宮城長持唄」・「秋田長持唄」が有名です。


 秋田県の婚礼の唄は、羽後町西馬音内・稲川町・皆瀬地方で唄われている「恵比寿俵唄」などがあり、県北、中央、由利、県南地区では、歌い方がそれぞれ少しづつ異なっていたと言われています。


 「秋田長持唄」は、雄和町、とくに旧戸米川村や旧種平村あたりで唄われていた、「箪笥かつぎ」と呼ばれていた唄が元になっています。この唄を雄和町出身の民謡歌手長谷川久子さん(昭和32年NHKのど自慢全国大会「本荘追分」で優勝)がアレンジし、「秋田長持唄」として県内外のステージで唄いだしました。


 昭和36年NHKのど自慢全国大会で同じ秋田県出身の浅野千鶴子さんが唄って優勝曲となって以来、結婚披露宴だけでなく全国の民謡ファンから愛唱されています。


 この唄は、ハーヤレヤレの囃子が独特な曲調になっています。


 平成13年の全国大会は、7月15日に、秋田県雄和町町民体育館で行なわれます。』(北東北こだわり百科)



因幡晃の「秋田長持唄」はアルバム「何か言い忘れたようで」に収録されているようだ。


 


曲目リスト
1. 貴方のいない部屋 
2. 別涙 
3. 夏 
4. サンデー・モーニング 
5. おぼえていますか 
6. S.Yさん 
7. わかって下さい 
8. 一年前の雨 
9. 夏にありがとう 
10. アパートの鍵 
11. つかまえててよ 
12. 秋田 長持唄 



調べてみると、因幡晃の「秋田長持唄」は、YouTubeに登録があった。
http://www.youtube.com/watch?v=EGP1n25Z4i8



因幡晃が唄っている歌詞はこちらのようだ。



秋田長持唄


蝶よナーヨー花よとヨーハーヤレヤレ
育てた娘 今日はナーヨー 他人のヨー
オヤ手に渡すナーエー
さあさお立ちだ お名残おしや
今度来る時ゃ 孫つれて
傘を手に持ち さらばと言うて
重ね重ねの いとまごい
故郷恋しと 思うな娘
故郷当座の 仮の宿
箪笥長持 七棹八棹
あとの荷物は 馬で来る



 

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2010-07-18 (Sun)

2010/07/18 日記 百日紅は想わせる

2010/07/18 日記 百日紅は想わせる

2010/7/18 (日) 旧暦: 6月7日  上弦  日出: 4時38分  日没: 18時55分  月出: 11時49分  月没: 22時43分  月齢: 6.31  己巳 (きし,つちのとみ)  六曜: 赤口  九星: 四緑木星  選日: 己巳今日の季語: 百日紅(さるすべり) (兵庫と神戸の写真ブログ-2010 より転載)『サルスベリ(百日紅=ヒャクジツコウ、学名:Lagerstroemia indica)は中国南部原産のミソハギ科の落葉中高木。種子から栽培す...

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2010/7/18 (日) 旧暦: 6月7日  上弦  日出: 4時38分  日没: 18時55分  月出: 11時49分  月没: 22時43分  月齢: 6.31  己巳 (きし,つちのとみ)  六曜: 赤口  九星: 四緑木星  選日: 己巳


今日の季語: 百日紅(さるすべり)


 



(兵庫と神戸の写真ブログ-2010 より転載)


『サルスベリ(百日紅=ヒャクジツコウ、学名:Lagerstroemia indica)は中国南部原産のミソハギ科の落葉中高木。種子から栽培する「あすか」という一才物の矮性種もある。


 特徴
8月頃咲く紅の濃淡または白色の花が美しく、耐病性もあり、必要以上に大きくならないため、しばしば好んで庭や公園などに植えられる。


葉は通常2対互生(コクサギ型葉序)、対生になることもある。花は円錐花序になり、がくは筒状で6裂、花弁は6枚で縮れている。果実は円いさく果で種子には翼がある。サルスベリの名は幹の肥大成長に伴って古い樹皮のコルク層が剥がれ落ち、新しいすべすべした感触の樹皮が表面に現れて更新して行くことによる(樹皮の更新様式や感触の似たナツツバキやリョウブをサルスベリと呼ぶ地方もある)。つまり、猿が登ろうとしても、滑ってしまうということで、猿滑と表記することもある。英語名Crape myrtleはギンバイカ(myrtle)の花に似て花弁がちりめん(crape)のように縮れていることから。中国では唐代長安の紫微(宮廷)に多く植えられたため紫薇と呼ばれるが、比較的長い間紅色の花が咲いていることから百日紅ともいう。江蘇省徐州市、湖北省襄樊市、四川省自貢市、台湾基隆市などで市花とされている。


 サルスベリ属
サルスベリ属は熱帯・亜熱帯に分布し、日本では南西諸島にシマサルスベリ(L. subcostata)、ヤクシマサルスベリ(L. fauriei)が自生する。


東南アジア原産のオオバナサルスベリ(バナバ、L. speciosa)は観賞用に栽培するほか、葉を「バナバ茶」として飲用する。』(Wikipedia)



百日紅の俳句:


・仮の世の日だまりとなる百日紅 金田咲子


・死に未来あればこそ死ぬ百日紅 宇多喜代子


・死の影より三尺長し百日紅 仁平勝


・死神が死んで居るなり百日紅 永田耕衣


・いつの世も祈りは切や百日紅 中村汀女



百日紅もまた、ものを想わせる花のようだ。
赤い賑やかな花なのだが、その赤さの故か、空の青さの故か。
此岸から彼岸へ導く花のようだ。


昨日、名古屋の中央の広い分離帯に赤い花を付けた街路樹があり、久しく目にすることがなかった眩しい青空、梅雨明けの空を背景に赤い花が生きていた。
 何の花だろうと目を凝らすと百日紅だった。