2008年11月 - 菜花亭日乗
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菜花亭日乗

菜花亭笑山の暇つぶし的日常のつれづれ。 散歩する道筋は、日本酒、俳句、本、音楽、沖縄、泡盛、カメラに...etc

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2008-11-30 (Sun)

2008/11/30 日記 蔦紅葉

2008/11/30 日記 蔦紅葉

2008/11/30(日) 旧暦11月3日 日出:6時31分 日没:16時28分 月出:8時42分 月没:18時12分 月齢:2.42 甲戌(こうじゅつ,きのえいぬ) 先勝 一粒万倍日今日の花: 紅葉  季語: 蔦(つた)、蔦かづら、蔦紅葉、錦蔦 (Radical Imaginationより転載)『ツタ(蔦、学名:Parthenocissus tricuspidata)は、ブドウ科ツタ属のつる性の落葉性木本。別名、アマヅラ、ナツヅタ、モミジヅタ。ツタという言葉は、ツタ属(Pa...

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2008/11/30(日) 旧暦11月3日 日出:6時31分 日没:16時28分 月出:8時42分 月没:18時12分 月齢:2.42 甲戌(こうじゅつ,きのえいぬ) 先勝 一粒万倍日




今日の花: 紅葉
  季語: 蔦(つた)、蔦かづら、蔦紅葉、錦蔦


 



(Radical Imaginationより転載)



『ツタ(蔦、学名:Parthenocissus tricuspidata)は、ブドウ科ツタ属のつる性の落葉性木本。別名、アマヅラ、ナツヅタ、モミジヅタ。



ツタという言葉は、ツタ属(Parthenocissus)の植物を総じて称することもある。英語でのアイヴィー(Ivy)との呼び方はキヅタ類を指すことが多い。



特徴
葉は掌状に浅く裂けるか、完全に分かれて複葉になり、落葉性。まきひげの先端が吸盤になって、基盤に付着する。5枚の緑色の花弁を持つ小さな花をつける。



ツタ属植物は、アジアから北アメリカに15種が自生し、日本にはツタ P. tricuspidata のみが本州から九州に自生する。「つた」の名称は他の植物や岩に「つたって」伸びる性質から名づけられた。建物の外壁を覆わせ、装飾として利用される。


 


また、日本では古来から樹液をアマヅラと呼ばれる甘味料として利用していた。ナツヅタの名は、ウコギ科キヅタをフユヅタと呼んだため、その対比で呼ばれた。』(Wikipedia)




蔦紅葉の俳句:



 ・石塀は桃水生家蔦紅葉 文挟夫佐恵



 ・蔦紅葉りんりんと落つ渓の水 河野多希子



 ・西南の役の弾痕蔦紅葉 森田峠



 ・白樺に火まきのぼれる蔦紅葉 岡田日郎



 

2008-11-30 (Sun)

2008/11/30  第221回季節のおいしさと日本酒を楽しむ集い

2008/11/30  第221回季節のおいしさと日本酒を楽しむ集い

今日は、春夏秋冬年四回の和食彩「ざっぶん」での会である。日曜日の午後1時から延々と夜まで続くマラソン宴会である。体調を整えて参加しなければ、最後まで感想は出来ないはげしい宴会である。今日は蔵が3蔵参加して、色とりどりの酒に満ちあふれた会になった。 筆者好みの酒も多く、嬉しい陶酔の刻であった。【出品酒】日本酒の多様性広がりを感じる酒が揃った。大吟醸からどぶろくまで、新酒しぼりたて・未発売から熟成酒まで...

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今日は、春夏秋冬年四回の和食彩「ざっぶん」での会である。
日曜日の午後1時から延々と夜まで続くマラソン宴会である。
体調を整えて参加しなければ、最後まで感想は出来ないはげしい宴会である。


今日は蔵が3蔵参加して、色とりどりの酒に満ちあふれた会になった。
 筆者好みの酒も多く、嬉しい陶酔の刻であった。



【出品酒】
日本酒の多様性広がりを感じる酒が揃った。大吟醸からどぶろくまで、新酒しぼりたて・未発売から熟成酒まで、燗酒からリキュールまで いろいろとお逢いして楽しかった。

 

 

 



<乾杯>
① 揖斐の蔵 しぼりたて   所酒造 (岐阜)
 酒米:五百万石 精米:70%
 20BYのしぼりたて新酒。霞酒である、薄濁りの兎心よりもう少し澱が少なく、透明な空間に花びらが待っている様でいい感じである。立ち香は仄かだが、口に含むと甘い入り口の後たっぷりの酸の厚みが口に広がる。後口は苦味系だが、兎心より苦味は少ない感じ。活気に満ちたパンチのあるキレがある。評価8.5。

 


<純米酒、新酒と熟成酒を楽しむ>
② 獺祭 寒造早槽純米吟醸48 しぼりたて新酒生   旭酒造 (山口)
 酒米:山田錦 精米:48%
 甘い入り口。酸は適当で五味のバランス取れている、苦味はあるが抑えられている。後口はピリ辛。評価8.5。


③ 長珍 純米5055 無濾過熟成生酒   長珍酒造 (愛知)
 山田錦50% 八反錦55%の精米の純米。
甘い香り。甘い入り口の後五味のバランスの取れた酸の厚みがある。渋味・苦味無く後口良い。評価9.0


④ 長珍 生生5055純米吟醸 平成14年 常温熟成   長珍酒造 (愛知)
 チーズの様なこってりとした香り。甘い入り口。酸の膨らみはなく滑らかなスッキリした味である。後口はピリリとしている。評価9.2


⑤ 正雪 純米吟醸 吟ぎんが   (株)神沢川酒造場 (静岡)
 岩手県産 吟ぎんが(岩南酒13号) 50%精米 酵母: 自社栽培酵母(静岡HD-1と協会系の混合) AL度数:16~17゜日本酒度: +1 酸度: 1.2 
 バナナの香り。バランスの取れた味の厚みがある。まるい滑らかな落ち着きのある世界、上品さを感じる。評価9.0。


⑥ 松の司 純米吟醸 竜王町山田錦2007   松瀬酒造 (滋賀) 
竜王産山田錦 50%精米 日本酒度:+4 酸度:1.4 AL度:16.8%
 スッキリとした入り口。バランスの取れた穏やかな世界である。五味のピークは感じない。評価9.2。



<今日の贅沢・大吟醸飲み比べ>
⑦ 京ひな 五億年 純米大吟醸   酒六酒造 (愛媛) 
麹米・掛米とも:山田錦(40%) 酵母:協会9号 AL度:15~16 酸度:1.25% アミノ酸度:1.1% 日本酒度:+5
 甘い香り、軽いカラメル香。味のバランスは取れて、偏りを感じない。苦辛なく後口良い。評価9.2。


⑧ 正雪 大吟醸原酒 斗瓶取り   (株)神沢川酒造場 (静岡)
 山田錦 精米 35% 使用酵母: 自社培養酵母 日本酒度: +7  酸度: 1.1
 仄かなバナナの香。甘い入り口の後、バランスの取れた広がりがあるが厚みもある味。癖のない品位がある。評価9.5。


⑨ 一年不動 純米大吟醸35   関谷醸造 (愛知)
 山田錦35%  AL度数 : 15度 1年以上熟成
 立ち香はあまり感じない。バランスの取れた味で癖はなく上品である。欲を言えばこのクラスでは広がりが足りない様な気がする。落ち着いた旨味を感じるが、味が真ん中に居ずまいを正している様な世界である。燗にすれば活度が増すかも知れないが、それでは純米吟醸強力に近くなってしまう。余計な注文を付けたくなる贅沢な酒であることには違いない。評価9.0。

 

⑩ 梵 夢は正夢 純米大吟醸   加藤吉平商店 (福井) 
山田錦 35%  日本酒度:+4.0 酸度:1.5 AL度数:16~17度
 色は薄い山吹色。香りはあまり感じない、老香・熟香もない。甘い入り口。蔵で5年、中島屋で2年計7年の熟成酒であるが酸はまだ豊かである。スッキリしているが厚みのある味である。苦味渋味はなく後口の癖はない。 評価8.8


 

<熟・醇を飲む>
⑪ 黒龍 九頭竜 大吟醸燗酒 H18年12月瓶詰   黒龍酒造 (福井) 
五百万石 50%精米 酵母:蔵内酵母 日本酒度:+4 酸度:1.3 滑らかな酸のふくらみ・旨味のある燗酒。後口も良い。評価9.0。


⑫ 神亀 真穂人(まほと) 純米 2000年11月瓶詰   神亀酒造 (埼玉) 
美山錦 60%精米 自家酵母 日本酒度:+4~+5  酸度:1.4~1.5 AL度数: 15~16度
 中島屋で4年常温熟成したもの。老香あり、スッキリとした癖のない滑らかな味わいだが、老香が長く続く。評価8.0。
燗酒:滑らかになり酸がふくらむ。後口は辛口 。評価8.5。


⑬ 房島屋 純米吟醸 2000年11月瓶詰   所酒造 (岐阜)
山田錦 五百万石 50%精米 日本酒度:+5 酸度: 1.9 アミノ酸度:1.2 AL度数:16°~17°
軽い老香あり。神亀に似ているが、味わいは甘くトロリとした世界。
燗酒: 酸が膨らみまろやかになり老香も軽くなり呑みやすくなる。評価8.5。


⑭ 房島屋 純米吟醸 2004年11月瓶詰   所酒造 (岐阜) 
山田錦 五百万石 50%精米 日本酒度:+5 酸度: 1.9 アミノ酸度:1.2 AL度数:16°~17°
老香なし。酸の味わい生きている。味の癖はなく、後口はスッキリしている。評価9.0。
燗酒: 酸が膨らみまろやかになり老香も軽くなり呑みやすくなる。評価8.6。


 

<参加蔵元・参加者持参のお酒>
⑮ 蓬莱泉 吟醸 しぼりたて   関谷醸造 (愛知)
 甘い入り口。バランスの取れた酸の厚み。苦味はあるが抑えられている。後口はピリ辛。しぼりたてだが安定感のある味わい。

 

⑯ 蓬莱泉 純米 しぼりたて   関谷醸造 (愛知) 
甘い厚みのある味わいの酒。癖のない味わいで純米酒のスタンダードといえる。入口が甘いので、呑みやすく万人向き。


⑰ 三千盛 純米大吟醸 にごり酒   (株)三千盛 (岐阜)
 甘くない辛目の入り口の後、酸味が続く。ピリピリとした発泡感がありスッキリとした醪の世界。後口はスッキリと切れ良く、Tみ易い。

 

⑱ 三千盛 純米大吟醸 しぼりたて   (株)三千盛 (岐阜)
 甘い香り。バランスの取れた旨味と厚みを感じる酒。


⑲ 三千盛 薔薇酒 悠花粋艶   (株)三千盛 (岐阜)
 淡い淡紅色。薔薇の香り高い。甘い入り口の後軽い透明感のあるまるい酸が続く。苦渋は無く後口がよい。昨年のものは後口に苦味があり、大人のリキュールと言った印象であったが、今年は甘く透明な酸なのでTみ易く万人向きになった印象がある。

 

<三千盛 K氏が福岡の土産に持参した九州の日本酒リキュール>
 

 右から

⑳ ぱるふぇ カシス梅酒   若浪酒造合名 (福岡)
  原材料 カシスリキュール・日本酒・梅・糖類・紫米酢・クエン酸  AL度数 9度
 カシスの香り高い。焼酎のカシス割りになれた人は味わいの深さを感じるだろう。

 

21. 完熟マンゴー梅酒 フルフル   山口合名 (福岡) 
原材料:: 日本酒・糖類・マンゴー・パッションフルーツ・醸造アルコール・梅酒・クエン酸  AL度数:: 9度 フルフルという名前は、full fruity(フル・フルーティ)超フルーティで甘酸っぱいお酒そしてfruit&fleur(フルーツと花)フルーツや花のようにキュートで美しいお酒と言う意味だそうである。ジュースの様なフレッシュ感があり、食後のデザートの様にTむことが出来る酒である。

 

22. 梅仙人 門司港バナナ梅酒   小林酒造本店 (福岡)
 原材料 日本酒・バナナ・パッションフルーツ・糖類 醸造アルコール・梅酒・クエン酸・香料 バナナの立ち香の後、トロリとしたジュースの様なフルーティな甘い酸があるが、知らないうちに何か懐かしい味がするが、それが梅酒の味。今流行のバナナを活かしたリキュール。奇をてらった物ではなく、美味しく、健康・美容に良いお酒(?)の様な気がする。


23. クレハ ロイヤル 和紅茶梅酒   おお山夢工房 (大分)
 佐賀嬉野で減農薬で栽培されたアールグレイ紅茶と、最高級の梅といわれている、大分の鶯宿梅をあわせて作られた個性的な梅酒。口に含むと紅茶の香りが高く次に酸味の膨らみがあるが、紅茶の渋・苦味が後口を締めてスッキリとした味わいになる。大人のリキュールの印象。甘いリキューールでは物足りない人に合う。


以上のリキュールは天下御免で入手可能である。http://www.rakuten.ne.jp/gold/tenkagomen/



24. 房島屋 65%純米酒 20BY   所酒造 (岐阜)
 発売前の酒を蔵元が持参していただいた物、現時点ではこの場でしか呑めない。バナナの立ち香。すっとはいる入り口。まったりとした豊かな味わい。バランスの取れた酸の味わい。新酒にしてはまとまりがよく、今後が期待される。


25. 大倉 純米吟醸  無濾過生原酒   大倉本家 (奈良) ひのひかり 50%精米   日本酒度:+3 酸度:2.4 アミノ酸度:1.1   AL度数:18.5度 会の常連T氏の出張土産。香りはないが、酸が豊かで味が厚い。旨味系の吟醸酒。720ml 1260円のコストパーフォーマンスの良さ。AL度18.5もある。


 

【今日の料理】

 



 茄子とブロッコリーの温野菜




(写真がピンぼけである。)
鴨の煮物のスライスとトマト・サラダ菜のサラダ

鴨の肉は臭いに癖があるが、この鴨は下処理が行われているせいか全く臭みがない。臭みがなければ、鴨の肉の旨さ・味の濃さは断然光る。
 酸の活発な新酒の純米酒にピッタリと合う。


 

 鶏の手羽肉とトマト。チーズのガーリック風味の鍋もしくはステーキ。
 チーズのコクとガーリックの風味が熟成酒に合う


 

刺身盛り合わせ 鯛・びんとろorまぐろ
正統な和の魚は、日本酒全般に合う。
鯛の歯触り、びんとろの蕩ける様な舌触りが美味しい。


 

 

 牡蠣と野菜の土手鍋。
 ぷりりとした牡蠣の身を噛むと牡蠣のエキスが口に広がる。
出汁を吸った野菜には甘味と旨味が一杯詰まっている。
最後は、うどんを入れて鍋全てをいただいた。


今日は酒の量がおおく、飲み尽くすことは流石に出来なかったが、参加者達は充分陶酔して帰って行った。
 筆者も、そのまま終わればカラオケに一緒に行って、酔いを発散する気迫はあったが、まだマラソンを続ける人たちと最後まで走り続けるのは危険であったので帰ることにした。


今日の会は、一時体調を崩してこのところ欠席していたN氏が復帰して、元気な姿を見せてくれて安心した。同行されたA氏が先程帰る際に何度も話していた。
 “本当に良い酒を飲ましてもらって、気持ちが良かった。酒を造ってくれた人、料理を創ってくれた人、会を開いてくれた人に感謝だ。健康に注意してお酒を美味しくいただけることはしあわせなことだ”と。

 

昼は暖かな小春日和だったが、夜になると風は冷たい。
上着の前のチャックを閉めて、歩くことにした。
これで酔いが醒めることはないだろう。

 

いつもは少し寂しい岐阜の駅前も、12月年の瀬近く、電飾のイルミネーションが冬の闇を明るく照らしていた。

 

感謝である。

 

2008-11-29 (Sat)

2008/11/29 日記 七竃の紅葉も美しい

2008/11/29 日記 七竃の紅葉も美しい

2008/11/29(土) 旧暦11月2日 日出:6時30分 日没:16時28分 月出:7時54分 月没:17時18分 月齢:1.42 癸酉(きゆう,みずのととり) 赤口 一粒万倍日今日の花: 紅葉  季語: 七竃(ななかまど) (美ヶ原写真館より転載)『ナナカマド(七竈、学名;Sorbus commixta)はバラ科の落葉高木。赤く染まる紅葉や果実が美しいので、北海道や東北地方では街路樹としてよく植えられている。特徴北海道、本州、四国、九州...

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2008/11/29(土) 旧暦11月2日 日出:6時30分 日没:16時28分 月出:7時54分 月没:17時18分 月齢:1.42 癸酉(きゆう,みずのととり) 赤口 一粒万倍日




今日の花: 紅葉
  季語: 七竃(ななかまど)


 



(美ヶ原写真館より転載)



『ナナカマド(七竈、学名;Sorbus commixta)はバラ科の落葉高木。赤く染まる紅葉や果実が美しいので、北海道や東北地方では街路樹としてよく植えられている。



特徴
北海道、本州、四国、九州の山地~亜高山帯に分布する。



高さ7~10m程度になり、夏には白い花を咲かせる。葉は枝先に集まって着き、奇数羽状複葉。秋にはあざやかに紅葉し、赤い実を成らせる。実は鳥類の食用となる。



北欧などでは魔よけにもなっている。



語源
「ナナカマド」という和名は、"大変燃えにくく、7度竃(かまど)に入れても燃えない"ということから付けられたという説が、広く流布している。その他に、"7度焼くと良質の炭になる"という説や、食器にすると丈夫で壊れにくい事から"竃が7度駄目になるくらいの期間使用できる"という説などもある。』(Wikipedia)




七竃の俳句:



 ・数珠の実の没落杭のななかまど 秋元不死男



 ・飛び火するはげしき霧のななかまど 勝又木風雨



 ・多喜二碑の丘に燃えけりななかまど



 

2008-11-29 (Sat)

2008/11/29 紅葉の赤は美しい!! 資産運用の赤は...

2008/11/29 紅葉の赤は美しい!! 資産運用の赤は...

『年金運用、株価下落や円高で4兆円の赤字…7~9月期2008年11月28日(金)23:22 公的年金の積立金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人は28日、2008年度第2四半期(7~9月)の運用実績が、4兆2383億円の赤字になったと発表した。 市場運用を始めた01年度以降で、07年度第4四半期の5兆476億円に次いで2番目に悪い数字だった。世界的な株価下落や円高が原因で、第3四半期はさらに赤字が拡大すると...

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『年金運用、株価下落や円高で4兆円の赤字…7~9月期
2008年11月28日(金)23:22
 公的年金の積立金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人は28日、2008年度第2四半期(7~9月)の運用実績が、4兆2383億円の赤字になったと発表した。



 市場運用を始めた01年度以降で、07年度第4四半期の5兆476億円に次いで2番目に悪い数字だった。世界的な株価下落や円高が原因で、第3四半期はさらに赤字が拡大すると見られる。



 運用による収益率を示す運用利回りは、金融不安の影響を受けてマイナス4・42%に落ち込んだ。



 利回りが最も悪かったのは国内株式のマイナス17・28%で、同法人は「保有していた電気機器業種の銘柄の価格下落が響いた」としている。



 外国株式もマイナス14・75%だった。』(Yomiuri Online)



最近の経済ニュースは、兆円単位、場合によっては、兆ドル単位の話が多いので、今回の150億円程度の話はいかにも小さく聞こえる。しかし、アメリカのAIGやシティグループの損失に比べると金額が小さいとはいえ、関係者には相当に深刻な話だ。金融機関にカモにされている大学の話である。



駒澤大学が昨年度から始めたデリバティブ(金融派生商品)取引による資産運用で、約154億円の赤字。
立正大学で148億円の含み損
 日本私立学校振興・共済事業団調査では、全国約650の大学・短期大学のうち、少なくとも75大学がデリバティブ取引を行っているとのことだ。



証券会社等金融機関から資産運用の勧めを聞いて、始めたものだろうが、欲呆けの結果が真っ赤っかである。
 デリバティブについては、高度な数学的論理で構成されているらしいので詳細はよく知らないが、殆どの大学関係者は同様に知らないのだろう。解った様なことをいう証券会社を信じて大金を投資(投機)をしたのだろうが冷静になれば、デリバティブの危険性解ることだ。
 神ならぬ人間は、将来のことは解らないのであるが、デリバティブでは将来の価格について契約するのである。こんなものが危険でない訳がない。
 明日の天気は、ほぼ当たるかも知れない。しかし、半年後、1年後の経済が世界がどうなっているのか、解っている人がいるはずもないのに、それが商品になって売られている。



意志決定をした担当者・責任者は欲呆けしたのか証券会社のにおい薬に酔わされたのかどちらかである。


 


 

2008-11-29 (Sat)

2008/11/29 永保寺の紅葉と黄葉

2008/11/29 永保寺の紅葉と黄葉

多治見虎渓山永保寺の紅葉と銀杏の黄葉が綺麗だと聞いたので見に行ってみた。公園の駐車場に車を止めて、急な坂をかなり下ると、河の音が聞こえてくる。そこが永保寺である。 ここは臨済宗南禅寺派の修行道場である。『永保寺(えいほうじ)は、岐阜県多治見市にある臨済宗南禅寺派の寺院。山号は虎渓山(こけいざん)。歴史鎌倉時代末期の正和2年(1313年)、この地を訪れた夢窓疎石の草庵が起源とされ、夢窓の帰京後、元翁本元...

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多治見虎渓山永保寺の紅葉と銀杏の黄葉が綺麗だと聞いたので見に行ってみた。



公園の駐車場に車を止めて、急な坂をかなり下ると、河の音が聞こえてくる。そこが永保寺である。
 ここは臨済宗南禅寺派の修行道場である。



『永保寺(えいほうじ)は、岐阜県多治見市にある臨済宗南禅寺派の寺院。山号は虎渓山(こけいざん)。



歴史
鎌倉時代末期の正和2年(1313年)、この地を訪れた夢窓疎石の草庵が起源とされ、夢窓の帰京後、元翁本元(げんのうほんげん)が寺観を整えたという。寺では元翁本元を開山とするが、開山堂には元翁とともに夢窓の木像も祀られている。



国宝
観音堂 - 一重裳階(もこし)付き、入母屋造檜皮葺きの禅宗様仏殿。南北朝時代。
開山堂 - 附:石造宝篋印塔 入母屋造檜皮葺き。南北朝時代。



重要文化財
絹本着色千手観音図



名勝
永保寺庭園



塔頭寺院
保寿院
続芳院
徳林院



その他
2003年9月10日、本堂、大玄関、庫裏が火災で焼失。2007年8月29日、庫裏(約520m2)が再建され完成式が行なわれた。総工費は約3億7,300万円。なお、本堂の再建は平成20年以降の見込み。



所在地
岐阜県多治見市虎渓山町1-40』(Wikipedia)


 


 



 



 



 



 
 樹齢600年余の大銀杏。
 2003年の火災で焼失した本堂・庫裡近くにあるが、その生命を保っている。



 




 黄葉が絨毯の様に幹の周りに積もっている。


 



 



 




 黄葉も紅葉も楽しむことが出来る。



 ・永保寺の楓あかあか銀杏散る



 

2008-11-28 (Fri)

2008/11/28 日記 「越乃寒梅」を中国で売ることが出来ない!

2008/11/28 日記 「越乃寒梅」を中国で売ることが出来ない!

2008/11/28(金) 旧暦11月1日 朔 日出:6時29分 日没:16時28分 月出:6時59分 月没:16時28分 月齢:0.42壬申(じんしん,みずのえさる) 大安今日の花: 紅葉  季語: 錦木、錦木紅葉(にしきぎもみじ) (ガーデニング、外構工事は 成和造園(三田市)より転載)『ニシキギ(錦木、学名:Euonymus alatus)とはニシキギ科ニシキギ属の落葉低木。庭木や生垣、盆栽にされることが多い。特徴日本、中国に自生する。紅...

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2008/11/28(金) 旧暦11月1日 朔 日出:6時29分 日没:16時28分 月出:6時59分 月没:16時28分 月齢:0.42壬申(じんしん,みずのえさる) 大安




今日の花: 紅葉
  季語: 錦木、錦木紅葉(にしきぎもみじ)


 



(ガーデニング、外構工事は 成和造園(三田市)より転載)



『ニシキギ(錦木、学名:Euonymus alatus)とはニシキギ科ニシキギ属の落葉低木。庭木や生垣、盆栽にされることが多い。



特徴
日本、中国に自生する。紅葉が見事でモミジ・スズランノキと共に世界三大紅葉樹に数えられる。



若い枝では表皮を突き破ってコルク質の2枚の翼(ヨク)が伸長するので識別しやすい。なお、翼が出ないもの品種もあり、コマユミ(E. alatus f. ciliatodentatus、シノニムE. alatus f. striatus他)と呼ばれる。



葉は対生で細かい鋸歯があり、マユミやツリバナよりも小さい。枝葉は密に茂る。 初夏に、緑色で小さな四弁の花が多数つく。あまり目立たない。 果実は楕円形で、熟すと果皮が割れて、中から赤い仮種皮に覆われた小さい種子が露出する。これを果実食の鳥が摂食し、仮種皮を消化吸収したあと、種子を糞として排泄し、種子散布が行われる。



紅葉を美しくするために西日を避けた日当たりの良い場所に植える。 剪定は落葉中に行う。よく芽をつける性質なので、生垣の場合は強く剪定してもよい。 栽培は容易。



名前の由来は紅葉を錦に例えたことによる。別名ヤハズニシキギ。』(Wikipedia)




錦木紅葉の俳句:



 ・紗のごとく錦木に夜が及ぶべし 矢島房利



 ・火の山のマグマのごとく錦せり 阿波野畝



 ・錦木や砂揺りて湧く水屋敷 廣瀬釣仙


 



『「越乃寒梅」「八海山」など酒銘柄、中国で無断商標申請続々
2008年11月27日(木)14:37



 海外で人気が高まっている日本酒などの銘柄が、酒造会社の知らないうちに中国で商標登録や登録申請されるケースが相次ぎ、新潟県の「 越乃寒梅 ( こしのかんばい ) 」など25銘柄に上ることが日本酒造組合中央会(東京)の調査でわかった。



 登録されれば、蔵元は中国で銘柄を使えなくなる。国内消費が減り海外進出を狙う酒造業界にとっては痛手となる。



 中央会によると、25銘柄のうち日本酒は18銘柄、焼酎は7銘柄。いずれも昨年から今年にかけて中国や日本の弁理士らの連絡で判明した。5銘柄は既に登録済みでほかは審査中という。



 申請者は中国在住か所在地のある4人と2団体で、1人を除き複数の銘柄を申請している。福建省の個人は「南部美人」(岩手)や「 櫻正宗 ( さくらまさむね ) 」(兵庫)など10銘柄を1人で申請。中国で銘柄を使えずに困っている蔵元に売りつける「商標ビジネス」を狙った可能性がある。』(Yomiuri online)



眉をひそめる話だ。
個々の蔵が中国に商標申請するのが基本だが、日本酒造組合中央会もしくは各県の酒造組合が組合員の銘柄を纏めて申請すればよい。中国の登録事務がパンクするだろうがやむを得ない。
 それより、違法的な事であることは明らかなのだから国が明確に申し入れるべきであるし、日本の商標登録済みのものは受け付けない様に申し入れるべきであろう。
 中国も国家の品格に関わる問題なのできちんと処理すべき問題だ。


 

2008-11-27 (Thu)

2008/11/27 日記 柿の実は二日酔いの特効薬?

2008/11/27 日記 柿の実は二日酔いの特効薬?

2008/11/27(木) 旧暦10月30日 日出:6時28分 日没:16時28分 月出:6時01分 月没:15時45分 月齢:29.16 辛未(しんび,かのとひつじ) 先負今日の花: 紅葉  季語: 柿紅葉(かきもみじ)  (柿紅葉 青空のぱれっとより転載)『カキノキ(柿の木)はカキノキ科の落葉樹。東アジアの固有種で、特に長江流域に自生している。雌雄同株であり、5月ごろに白黄色の地味な花をつける。果実は柿(かき)と呼ばれ、秋に橙...

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2008/11/27(木) 旧暦10月30日 日出:6時28分 日没:16時28分 月出:6時01分 月没:15時45分 月齢:29.16 辛未(しんび,かのとひつじ) 先負




今日の花: 紅葉
  季語: 柿紅葉(かきもみじ)


 



 (柿紅葉 青空のぱれっとより転載)



『カキノキ(柿の木)はカキノキ科の落葉樹。東アジアの固有種で、特に長江流域に自生している。



雌雄同株であり、5月ごろに白黄色の地味な花をつける。果実は柿(かき)と呼ばれ、秋に橙色に熟す。



幹は家具材として用いられ、実は食用となる。葉は茶の代わりとして加工され飲まれることがある。未熟の果実はタンニンを多く含み、柿渋は防腐剤として用いられる。現在では世界中の温暖な地域(渋柿は、寒冷地)で果樹として栽培されている。』(Wikipedia)




柿紅葉の俳句:



 ・柿紅葉の中に錦木紅葉かな 河東碧梧桐



 ・紅葉せり柿の葉鮓の柿の葉も 長谷川櫂

 
 ・柿紅葉正倉院の鴟尾(しび)遙か 野村喜舟




柿の木は紅葉も美しいが、今の時期は柿の実。
柿の実は大蒜の口臭消しの特効薬であるし、二日酔いの特効薬でもあるらしい。
 年末は柿の実を常備しよう。



 

2008-11-26 (Wed)

2008/11/26 日記 肺ガン消失に成功

2008/11/26 日記 肺ガン消失に成功

2008/11/26(水) 旧暦10月29日 日出:6時27分 日没:16時29分 月出:5時01分 月没:15時07分 月齢:28.16 庚午(こうご,かのえうま) 友引 大犯土 始今日の花: 紅葉  季語: 柞(ははそ)もみじ (柞紅葉 ははそもみじ(ははそもみぢ) やまとうたより転載)『柞(ははそ)は里山の雑木の類、すなわちクヌギやナラなどの総称。ドングリのなる木である(植物学上の分類ではブナ科の落葉高木ということになる)。晩...

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2008/11/26(水) 旧暦10月29日 日出:6時27分 日没:16時29分 月出:5時01分 月没:15時07分 月齢:28.16 庚午(こうご,かのえうま) 友引 大犯土 始




今日の花: 紅葉
  季語: 柞(ははそ)もみじ


 




(柞紅葉 ははそもみじ(ははそもみぢ) やまとうたより転載)



『柞(ははそ)は里山の雑木の類、すなわちクヌギやナラなどの総称。ドングリのなる木である(植物学上の分類ではブナ科の落葉高木ということになる)。晩秋、赤褐色や黄褐色、あるいは茶褐色と、濃淡さまざまに色づく。子供の頃から最も親しんだ樹々であるが、その紅葉をいにしえの歌人たちが「柞のもみぢ」と詠み親しんでいたことを知った時は、懐かしくも慕わしい気がしたものだ。』




柞紅葉(ははそもみじ)の俳句:



・湯けむりに柞もみぢの薄れける 今井千鶴子



・姥(うば)が岩月の柞の中にかな 古館曹人




肺ガンはガンの中でも質が悪いそうだが、自治医大がガンの酵素を抑制する化合物を開発し、マウスの肺ガンを消滅させたそうである。
 ガンの包囲網も少しづつではあるが狭まっている。
Gooニュース 
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/life/20081125dde041040039000c.html



 

2008-11-25 (Tue)

2008/11/25 日記 三島忌

2008/11/25 日記 三島忌

2008/11/25(火) 旧暦10月28日 日出:6時26分 日没:16時29分 月出:4時01分 月没:14時34分 月齢:27.16 己巳(きし,つちのとみ) 先勝 不成就日、己巳今日の花: 紅葉  季語: 漆紅葉(うるしもみじ) (Beautiful Japan絵空事より転載)  『うるしの木漆の木は東南アジア各地に存在し、漆科の植物は600種(漆科の植物では果物の「マンゴー」も含まれます。)もあると云われ、その中でも樹液が採取出来る...

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2008/11/25(火) 旧暦10月28日 日出:6時26分 日没:16時29分 月出:4時01分 月没:14時34分 月齢:27.16 己巳(きし,つちのとみ) 先勝 不成就日、己巳




今日の花: 紅葉
  季語: 漆紅葉(うるしもみじ)


 




(Beautiful Japan絵空事より転載)
 



『うるしの木
漆の木は東南アジア各地に存在し、漆科の植物は600種(漆科の植物では果物の「マンゴー」も含まれます。)もあると云われ、その中でも樹液が採取出来るのは漆属の数種であり、それぞれにその地域で利用されています。産出国によりその樹液も成分が異なるため固有の製品がつくられています。
中国と日本の木はほとんど変わり有りません。厳密には相違点があるようですが、中国から伝わったという説もあります



うるし木は10m程の高さに成長しますが、3m程のヤマウルシ(同じ漆属)は樹液を掻き採ることはありません



うるしの名称は、潤液(うるしる)・塗汁(ぬるしる)の略と云われます
(牧野 富太郎先生の牧野植物図鑑より)



国内では秋になると黄色(赤もある)に紅葉する里の木として一般的な風景でしたが、漆を掻く人も少なくなり、かぶれることも嫌われあまり目にすることもありません。
*紅葉については赤と黄色の二色があるようで、木の種類も関係するようですが漆掻きさんの話では、掻き採られた木だけ赤くなる場合もあるようです。
【掻き子さんの話】里の木で漆を掻いたものは赤くなり、掻かないものは黄色で、山の木は掻いても黄色なのだそうです。木の種類は変わらないとも。(大ベテランの掻き子さん談)
色の違いがある原因(科学的に)をご存知の方はご一報ください
現在、岩手県が最も植栽が盛んで国内産漆では産出量も一番多く、二戸郡浄法寺町は漆の町として知られています。(このページの漆木画像素材は、殆どを浄法寺にて入手しました)
漆木は比較的成長の早い木で、殺し掻きで切り倒された根はそのまま残され、翌春には切り株から芽が出て育ち始めます。
8~15年(生育地で相違がある)で樹液の採取が可能となります。
昔は、里に植えられたのは樹液を採取するためではなく漆の実が目的でした。蝋燭(ろうそく)の原料となる木蝋(もくろう)を実から採るためです。 』(天然うるし たかはし)
http://urushi.client.jp/urushi/urushi.html




漆紅葉の俳句:



 ・うるし紅葉水なにかはと燃えうつる 篠田悌二郎



 ・藪の中殊に漆の紅葉せり 榎本冬一郎



 ・滝の前漆紅葉のひるがへり 中谷朔風




今日11月25日は、三島由紀夫の忌日である。
1970年(昭和45年)11月25日、陸上自衛隊市ヶ谷駐屯地内東部方面総監部の総監室を森田必勝ら楯の会メンバー4名とともに訪れ、籠城。バルコニーから檄文を撒き、自衛隊の決起・クーデターを促す演説をした後割腹自殺した。
憂国忌という言い方もあるが、使いたくない表現だ。



 

2008-11-24 (Mon)

2008/11/24 日記 能登杜氏四天王 農口尚彦杜氏DVDと常きげん山廃純米

2008/11/24 日記 能登杜氏四天王 農口尚彦杜氏DVDと常きげん山廃純米

【能登杜氏四天王 農口尚彦杜氏DVD】山廃の名人と言われる農口尚彦杜氏の酒造りのDVDを観た。石川新情報書府の募集事業で作成されたDVDである。盛り沢山なDVDで素人が素直に理解できる様に作られており、日本酒に関心のある人は観ておくと良いDVDである。DVDは3本の柱で構成されている。1.日本酒の造りの映像 ①酒造好適米 ②洗米・浸漬・水切り ③蒸し米 ④麹造り   放冷・引き込み・さらし・種切り  床揉み・囲み・切...

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【能登杜氏四天王 農口尚彦杜氏DVD】
山廃の名人と言われる農口尚彦杜氏の酒造りのDVDを観た。
石川新情報書府の募集事業で作成されたDVDである。



盛り沢山なDVDで素人が素直に理解できる様に作られており、日本酒に関心のある人は観ておくと良いDVDである。



DVDは3本の柱で構成されている。
1.日本酒の造りの映像
 ①酒造好適米
 ②洗米・浸漬・水切り
 ③蒸し米
 ④麹造り
   放冷・引き込み・さらし・種切り
  床揉み・囲み・切り返し・盛り
   仲仕事・仕舞仕事・積み替え
   出麹・涸らし
 ⑤酒母造り
   水麹・櫂入れ・筒入れ・汲み掛け
   暖気入れ・酵母の培養液
 ⑥醪造り
   添え仕込み・仲仕込み・留め仕込み
 ⑦搾り・上槽
   荒走り・中取り・責め(押し切り)
    袋吊り(首吊り)



2.農口尚彦杜氏インタビュー 
 ①丹波の老杜氏と山廃仕込み
 ②消費者の声
 ③技術を伝える
 ④日本酒とは?
 ⑤新たな挑戦
 
 



(農口尚彦杜氏)


 




3.日本酒のデータベース
 ①「杜氏の技」
  1.杜氏の発生と由来
  2.酒造集団の役職と役割分担
 ②「技を磨く」
  1.杜氏集団
  2.日本酒の製造工程
  3.吟醸酒醸造と杜氏
 ③「技を伝える」
  1.能登杜氏の現状
  2.杜氏の資格と能力評価
  3.技能向上と人材育成
  4.蔵元における技能伝承
 ④「技の結晶」
  1.吟醸酒(清酒の定義 清酒の製法品質表示基準)
  2.酒の起源(酒という名の由来 日本酒の起源
        醸造技術の進化)
 ⑤「技のつながり」



なお、3.日本酒のデータベースについては、石川新情報書府のサイトで見ることが出来る。
http://shofu.pref.ishikawa.jp/shofu/noto/index.html
DVDの購入もこのサイトから可能である。


 



【常きげん 山廃仕込み 純米酒 (鹿野酒造 石川)】
 酒米:加賀五百万石 精米歩合:65%  アルコール分:16.5 日本酒度:+3  酸度:1.8
 720ml  1,470円(税込)


 




山廃にありがちな癖のある立ち香は感じない。色は無色透明である。甘味のある入り口。旨味の厚い味で、五味のバランスが良く偏りがない。
 まろやかな舌触り、後半にありがちな辛・苦は無い。味は厚みがあるが、透明感がありスッキリしており、後口のキレがよい。後口も穏やかである。
 夏前に開封し、常温で置いてあったが、全く劣化なし、返って開栓時より滑らかになった印象。へこたれない酒で、取扱が易しい酒である。"



鹿野酒造HP
http://www.jokigen.co.jp/cgi-bin/shop/index.cgi




 

2008-11-23 (Sun)

2008/11/23 日記 勤労感謝は紅葉日和

2008/11/23 日記 勤労感謝は紅葉日和

2008/11/23(日) 旧暦10月26日 勤労感謝の日 日出:6時24分 日没:16時30分 月出:2時00分 月没:13時38分 月齢:25.16 丁卯(ていぼう,ひのとう) 大安今日の花: 紅葉  季語: 桜紅葉(さくらもみじ) (桃花台の学校の桜の紅葉)桜紅葉の俳句: ・なほ残る桜紅葉は血の色に 原裕 ・桜紅葉蹤(つ)きゆくことの寧(やす)からず 永方裕子 ・室生口桜紅葉の下にバス 星野恒彦今日は一転して、秋日和、紅葉日...

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2008/11/23(日) 旧暦10月26日 勤労感謝の日 日出:6時24分 日没:16時30分 月出:2時00分 月没:13時38分 月齢:25.16 丁卯(ていぼう,ひのとう) 大安




今日の花: 紅葉
  季語: 桜紅葉(さくらもみじ)


 




(桃花台の学校の桜の紅葉)



桜紅葉の俳句:



 ・なほ残る桜紅葉は血の色に 原裕



 ・桜紅葉蹤(つ)きゆくことの寧(やす)からず 永方裕子



 ・室生口桜紅葉の下にバス 星野恒彦




今日は一転して、秋日和、紅葉日和となった。
各地の紅葉の名所は人で溢れているだろう。



昼からの日本酒の会に参加する為に、早めに家を出る。
春日井の鵜飼酒店主催の「桃呑会(もものかい)」に出席。
会場の前の桜の散り残った紅葉が最後の炎を燃やしていた。



燃える紅葉を観、日本酒の精華である大吟醸を呑み、秋の陽の下、陶然とした日となった。


桃呑会の詳細は日本酒の会sake nagoyaの「体験報告」に掲載された。
http://www.sakenagoya.com/taiken/2008/20081123/tai20081123a.htm



 

2008-11-22 (Sat)

2008/11/22 日記 今日は小雪

2008/11/22 日記 今日は小雪

2008/11/22(土) 旧暦10月25日 小雪 日出:6時23分 日没:16時30分 月出:1時00分 月没:13時12分 月齢:24.16 丙寅(へいいん,ひのえとら )仏滅今日の花: 銀杏  季語: 黄落(くわうらく)、黄落期 (フォト蔵 葱さんのページより転載)黄落の俳句: ・平家納経紺地黄落ふりかかる 細見綾子 ・黄落や風の行く手に地獄門 宮下翠舟 ・日を散らし銀杏黄葉の散り止まず今日は小雪。街の通りの銀杏並木も黄葉を...

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2008/11/22(土) 旧暦10月25日 小雪 日出:6時23分 日没:16時30分 月出:1時00分 月没:13時12分 月齢:24.16 丙寅(へいいん,ひのえとら )仏滅




今日の花: 銀杏
  季語: 黄落(くわうらく)、黄落期


 



(フォト蔵 葱さんのページより転載)




黄落の俳句:



 ・平家納経紺地黄落ふりかかる 細見綾子



 ・黄落や風の行く手に地獄門 宮下翠舟



 ・日を散らし銀杏黄葉の散り止まず




今日は小雪。
街の通りの銀杏並木も黄葉を降り積もらせている。
季節は着々と冬への道を歩んでいる。



『小雪(しょうせつ)は、二十四節気の1つで11月22日頃。また、この日から大雪までの期間を指す。



太陽黄経が240度のときで、僅かながら雪が降り始めるころ。十月中。『暦便覧』では、「冷ゆるが故に雨も雪と也てくだるが故也」と説明している。



七十二候
小雪の期間の七十二候は以下の通り。



初候
虹蔵不見(にじ かくれて みえず) : 虹を見かけなくなる(日本・中国)
次候
朔風払葉(きたかぜ このはを はらう) : 北風が木の葉を払い除ける(日本)
天気上勝地気下降(てんき じょうとうし ちき かこうす) : 天地の寒暖が逆になる(中国)
末候
橘始黄(たちばな はじめて きばむ) : 橘の葉が黄葉し始める(日本)
閉塞而成冬(へいそくして ふゆをなす) : 天地の気が塞がって冬となる(中国)



前後の節気
立冬 → 小雪 → 大雪』(Wikipedia)



 

2008-11-21 (Fri)

2008/11/21 日記 花も実も照紅葉あり

2008/11/21 日記 花も実も照紅葉あり

2008/11/21(金) 旧暦10月24日 日出:6時22分 日没:16時30分 月出:---- 月没:12時46分 月齢:23.16 乙丑(いっちゅう,きのとうし) 先負今日の花: 紅葉  季語: 照葉(てりは)、照紅葉(てりもみじ) (山法師の紅葉。鳥見のち花見、ときどき団子より転載)『ヤマボウシ(山法師、山帽子、学名 Benthamidia japonica )はミズキ科 ヤマボウシ属の落葉高木。高さ5~10メートル。幹は灰褐色。葉は対生し、楕円(だ...

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2008/11/21(金) 旧暦10月24日 日出:6時22分 日没:16時30分 月出:---- 月没:12時46分 月齢:23.16 乙丑(いっちゅう,きのとうし) 先負




今日の花: 紅葉
  季語: 照葉(てりは)、照紅葉(てりもみじ)


 



(山法師の紅葉。鳥見のち花見、ときどき団子より転載)



『ヤマボウシ(山法師、山帽子、学名 Benthamidia japonica )はミズキ科 ヤマボウシ属の落葉高木。高さ5~10メートル。幹は灰褐色。



葉は対生し、楕円(だえん)形または卵円形で長さ4~12センチ、全縁でやや波打つ。


花は6~7月に開き、淡黄色で小さく、多数が球状に集合し、その外側に大形白色の総包片が4枚あり、花弁のように見える。



果実は集合果で9月頃に赤く熟し、直径1~3センチで球形、食用になる。種子は約3ミリで、大きい果実には3~4個、小さい果実では1個入っている。果肉はやわらかく黄色からオレンジ色でありマンゴーのような甘さがある。果皮も熟したものはとても甘く、シャリシャリして砂糖粒のような食感がある。果実酒にも適する。



山地に普通に生え、本州から九州、および朝鮮半島、中国に分布する。 街路樹・庭園樹・公園樹としても用いられる、花・果実・紅葉と3回楽しめるので、庭木にも最適である。材は器具材として用いられる。近縁にハナミズキ(アメリカヤマボウシ)があるが、こちらの果実は集合果にならず、個々の果実が分離している。



庭木などにも利用されるが、本来山の谷筋などに自生する樹木であるので、水はけのよい常に水が存在する場所を好む。 夏に乾燥すると葉の回りが枯れたり、小枝やひどい場合は全体が枯れたりするので、乾燥させないことが必要である。 また、粘土質の土壌では根の張りが悪くなりがちなので、土壌改良などをして水はけのよい状態にして根が伸び易いようにしてやることが必要である。



病気では特に目立ったものはないが、害虫ではアブラムシ、カイガラムシが付くことがあり、すす病(昆虫の排泄物に黒いカビが生えたもの)を誘発する。 また、幹に穴を開けて食害するテッポウムシが付くことがあり、注意が必要。』(Wikipedia)



6月には白い清楚な花が咲き、
9月には赤い実が熟し、
秋の暮れには紅く葉が陽に照る。



花も実も照紅葉あり山法師




照紅葉の俳句:



 ・心眼の色あらばこの照紅葉 渡辺昭



 ・山祇(やまつみ)の金剛童子照紅葉 西崎白星



 ・紅葉照る女人高野の太鼓橋 北川修



 

2008-11-21 (Fri)

2008/11/21 日本酒の会sake nagoya 11月定例会

2008/11/21 日本酒の会sake nagoya 11月定例会

今日は花の金曜日。一週間の華の日。仕事の疲れの蓄積も今週ばかりは感じない。日本酒の会sake nagoyaの定例会があるから。今月のテーマは「燗酒」。さて、どんな銘柄が登場するのか。今月も会場の「かのう」は貸し切り。満員御礼である。全国の銘酒が10本前後も飲め、会場は落ち着いた場所で、気のあった仲間と歓談の時を過ごす事が出来、料金は格安である。満員にならない訳がない。【今日の出品酒】例月の通り、最初はブライン...

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今日は花の金曜日。
一週間の華の日。仕事の疲れの蓄積も今週ばかりは感じない。
日本酒の会sake nagoyaの定例会があるから。



今月のテーマは「燗酒」。
さて、どんな銘柄が登場するのか。



今月も会場の「かのう」は貸し切り。
満員御礼である。
全国の銘酒が10本前後も飲め、会場は落ち着いた場所で、気のあった仲間と歓談の時を過ごす事が出来、料金は格安である。満員にならない訳がない。



【今日の出品酒】
例月の通り、最初はブラインド評価。採点の集計が終わった後は、ラベルを見ながら飲む事になっている。
 今月は燗酒なので、各テーブルに卓上ガスコンロと湯煎用の鍋が用意されている。番号だけ書かれた4合瓶に入れて燗をして評価するのが例月と違う。


 




 目隠しを撮ってみてびっくりの趣向が用意されていた。
 




なんと番号1は紙パック2Lのお酒であった。



評価はブラインド状態での個人の嗜好による評価なので勿論客観性はない。



① 清洲城信長 鬼ころし 2L 紙パック  清洲桜醸造 (愛知)
 香りはない。穏やかなまるい酸。バランスがよい。旨味あり。後口も癖がない。評価9.0



② 剣菱  剣菱酒造 (兵庫)
 アルコール分: 15~16% 原材料名: 米・米麹・醸造用アルコール 原料米: 山田錦 精米歩合: 70%  
 軽い熟成香、甘い入り口、酸はピリッと鋭い。評価8.0。
味噌おでんと合わせて飲むと俄然良くなった。



③ 雨後の月 辛口純米 八反錦  相原酒造 (広島)
 原料米:八反錦 精米歩合:麹60%、掛65% 日本酒度:+5 酸度:1,8 アルコール分:16%
 軽い酸、スッキリとしている。後口に癖はない。節度のある酒。評価8.5。



④ 芳水 特別純米  芳水酒造(有)(徳島)
 アルコール分 15.6 日本酒度 +5.0 酸度 1.5 アミノ酸度 2.0 原材料 兵庫山田錦 精米歩合 役米 60% 掛米 60% 酵母 9号系。
 香りはない。酸と旨味厚い。後口良い。評価8.8。



⑤ 大七 純米生酛 大七酒造(株) (福島)
 酒度:+4 酸度:1.3 アル度:15~ 精米歩合%:扁平精米(福島・五百万石) 酵母:大七酵母
 香りはない。入り口のバランス良い。酸の押しが強い後口が硬く固まる。評価8.0。
"

⑥ 黒龍 九頭竜 純米吟醸燗酒  黒龍酒造 (福井)
 酒造好適米:五百万 精米:55% アルコール度:14.5 日本酒度:+3  酸度:1.4
 香りはない。まるい酸の味、バランス良い。後口はややピリ辛系。評価8.5。



⑦ 酒屋 八兵衛 山廃純米酒  元坂酒造(株)(三重)
 原料米::麹米・山田錦 掛米・五百万石  精米歩合:60% 日本酒度:+4  酸度:1.6  アミノ酸度:1.6 アルコー分:15.5%  
甘い入り口香り煮かが風の香りあり。味は纏まった味。後口は軽いピリ系だが嫌味はない。評価8.8。



⑧ 初霞 生酛どぶ 19BY  久保本家酒造 (奈良)
 日本酒度:+13.5 酸度:2.2 アミノ酸度:01.6 ALC:15~16度
 香りはない。酸の厚みが厚い。ドロリとした重みがある。キレは良くない。評価8.0。



⑨ 山廃純米 白影泉 雄町六割五分磨き  下村酒造 (兵庫)
 原料米:雄町 精米歩合:65% 日本酒度:+6,5 酸度:2.1 アミノ酸:2.6 アルコール度数:17,5度
 香りはない。酸の膨らみはあるが厚みはなく、スッキリとしている。味が早く終わる。後口が重い。評価7.8。



⑩ 一年不動 純米吟醸 但馬強力  関谷醸造 (愛知)
 原材料米: 但馬強力  精米歩合:55% アルコール: 15%
  香りは感じない。バランスの良い味、鋭い癖が無く纏まりよく節度がある。酸の厚みがある。後口はピリ辛系。食中酒として合わせやすい。評価9.3。
10月の岐阜の会では冷やで飲んだ。広がりのある吟醸酒ではなく、味の厚みを感じる酒だったが、今回の燗の方がやわらかくなり旨味も感じやすい。



⑪ 蓬莱泉 純米吟醸 和  関谷醸造 (愛知)
 原料米:山田錦 チヨニシキ 精米歩合:50%  日本酒度:-4 酸度:1.55  アルコール度:15.8%
 甘い香り。甘い入り口、甘さの後酸の膨らみがある。スピード感のある味である。後口の癖が無く上品である。評価9.0。



⑫ 蓬莱泉 山廃純米 醁  関谷醸造 (愛知)
 入り口甘い。酸の厚みあり。後口の癖はない。評価8.5。



ブラインド段階での評価結果。
参加者全体の評価:
⑪⑥⑫⑤①⑦③⑨⑩④②⑧の順であった。
鬼ごろしが5位に入っている。恐るべき酒である。




【料理】

今月も燗酒に合う料理が出された。
酒に負けない存在感のある料理。


 




 名古屋で旨い燗酒に合わせるならば、矢張りこれ。
 赤味噌のおでん。


 



 名古屋では串カツにおでんの赤味噌の出汁を付けていただくのがスタイル。


 



 串カツにはざく切りのキャベツが定番。



 




 定番の枝豆。



 



 ゴマだれの豆腐サラダ。


 



 雑炊。



【感想】
①燗酒は評価が難しい。
旨味系の日本酒は、温度によって印象がかなり変化するし、燗を付けるという方法自体が、酸を膨らませたり、滑らかにしたり、活発化させたり、苦・渋をゆるめたりするので、冷やでの欠陥を隠してくれる効果を持っている。どの酒も旨さを増して欠点がわかりにくくなる。
 逆に言えば、燗を付けることは、味系の日本酒を飲む優れた方法である。



②燗に適した酒は2系統に分けられる様に思う。
酸の活発な厚みのある押しの強い酒。もう一つは酸味に偏らないバランスの取れた旨味の厚い酒。
 後者は冷やで酒だけ飲むと、何となく頼りなく個性がない印象を与えるが、燗にすると酸が膨らみ味が滑らかになり、自分の自己主張より料理の味を引き立てる機能を持っている。
 今日は出ていない三千盛はその代表と思うが、今日も一年不動、九頭竜、八兵衛、雨後の月などはその傾向がある。
 鬼ころし、剣菱は、晩酌酒として定評のある酒だが、その理由は、料理を引き立てるところにあるのだろう。



③鬼ころし
筆者の評価で、3位、全体評価でも5位だった。
晩酌で快く酔う為であれば、紙パック酒で充分であることが証明されている。
 限られた条件の中で、上級酒に並ぶ味わいを造っていくには、相当の技術を要することと思う。
 1ランク上の隠し吟醸も面白い存在である。



 

2008-11-20 (Thu)

2008/11/20 日記 南京櫨はしたたかに

2008/11/20 日記 南京櫨はしたたかに

2008/11/20(木) 旧暦10月23日 下弦 日出:6時21分 日没:16時31分 月出:23時57分 月没:12時19分 月齢:22.16 甲子(こうし,きのえね) 友引 甲子、天赦日今日の花: 紅葉 (南京ハゼの紅葉。鳥見のち花見、ときどき団子より転載)『ナンキンハゼ(南京黄櫨、学名:Triadica sebifera)は、トウダイグサ科の落葉高木である。別名、トウハゼ、カンテラギ。特徴原産  中国、台湾 樹高 6m 葉  三角状広卵形で先端...

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2008/11/20(木) 旧暦10月23日 下弦 日出:6時21分 日没:16時31分 月出:23時57分 月没:12時19分 月齢:22.16 甲子(こうし,きのえね) 友引 甲子、天赦日




今日の花: 紅葉


 



(南京ハゼの紅葉。鳥見のち花見、ときどき団子より転載)



『ナンキンハゼ(南京黄櫨、学名:Triadica sebifera)は、トウダイグサ科の落葉高木である。別名、トウハゼ、カンテラギ。



特徴
原産  中国、台湾
樹高 6m
葉  三角状広卵形で先端は尾状で、秋、紅葉する。
花  雌雄同株、5~6月開花、雄花は、総状花序でその葉腋に雌花をつける。
果実 秋、少し三角のかかった球形の果(さくか)を黒熟させ、3個の種子を出す。
種皮は黒色であるがその表面は脂肪に富んだ白色の蝋状物質で覆われる。果が裂開しても種子は果皮から自然に離脱することはなく、紅葉期から落葉後まで長く樹上に留まり白い星を散らしたようで非常に目立つ。ムクドリなどの鳥類がこの種子を摂食し、蝋状物質を消化吸収して種子を排泄することで種子分散が起こる。
用途 庭木、街路樹、公園樹。
根皮、果実 乾燥して利尿剤、瀉下剤にする。これを烏臼(うきゅう)という。
種子 脂肪の烏臼油(うきゅうゆ)は、石鹸・蝋燭の原料、薬用(腫物、皮膚病)。
ナンキンハゼの名は、ハゼノキの代わりにろうをとる材料として使われるようになった中国原産の木の意味。』(Wikipedia)




櫨紅葉(はぜもみじ)の俳句:



 ・むさしのの櫨の紅葉に袖触れゆく 大野林火



 ・水もまた燃ゆる彩とし櫨紅葉 桑田青虎



 ・櫨紅葉屋号残せる鑞の蔵 上原白水




南京櫨は街路樹に良く植えられている。
秋になると紅葉し美しい。
葉が散ると枝には白い実が点々と残っている。
冬が深まり、野に食べるものが乏しくなると、南京櫨の実も小鳥たちの餌になるらしく。鳥たちが枝に止まり、ついばんでいる。



長閑な風景だが、この実が石垣の間に落ち、発芽し南京櫨が空に伸び始めると厄介なことになる。
 退治しにくいのである。根元から切ると。そこから何本も枝分かれして、切る前より大きく繁ることになる。
 生命力に溢れた強かな樹である。




 

2008-11-19 (Wed)

2008/11/19 日記 未婚男性の半分が恋人欲しくない

2008/11/19 日記 未婚男性の半分が恋人欲しくない

2008/11/19(水) 旧暦10月22日 日出:6時20分 日没:16時31分 月出:22時52分 月没:11時48分 月齢:21.16 癸亥(いがい,みずのとい) 先勝 三隣亡、八専終今日の花: 紅葉      黄葉(くわうえふ)、黄葉(もみじ) (荏柄天神の樹齢900年の銀杏:鎌倉発旬の花より転載)晩秋に木の葉が黄変する黄葉。銀杏、唐松、欅(けやき)、櫟(くぬぎ)などが黄葉する。黄葉の俳句: ・いぬつげの黄葉の下の有馬径 前田...

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2008/11/19(水) 旧暦10月22日 日出:6時20分 日没:16時31分 月出:22時52分 月没:11時48分 月齢:21.16 癸亥(いがい,みずのとい) 先勝 三隣亡、八専終




今日の花: 紅葉
      黄葉(くわうえふ)、黄葉(もみじ)



 




(荏柄天神の樹齢900年の銀杏:鎌倉発旬の花より転載)




晩秋に木の葉が黄変する黄葉。銀杏、唐松、欅(けやき)、櫟(くぬぎ)などが黄葉する。



黄葉の俳句:



 ・いぬつげの黄葉の下の有馬径 前田普羅



 ・火の山の裏白蓼のみな黄葉 岡田日郎



 ・二上山の黄葉に連ぬ旅の顔 角川源義




『フリー男性の半数が「X’masまでに恋人欲しくない」--未婚男性意識調査
2008年11月18日(火)20:30



インデックスとポイントオンは共同でこのほど、20代~30代の未婚男性を対象に「今年のクリスマスに対する意識調査」を実施した。男性の「恋愛力」の低下が話題になっていることを裏付けるように、未婚男性の7割は現在恋人がおらず、さらに5割はクリスマスまでに恋人が欲しいとは思っていないという実態が浮き彫りになった。』
http://news.goo.ne.jp/article/mycom/business/it/20081118-n06-mycom.html



困ったものである。
まさか母親と一緒にクリスマスをなぞと考えてはいないだろうが、消極的ではどうしようもない。
求めよさらば与えられんとか虎穴に入らずんば虎児を得ずとか。
命は短いのに逡巡している隙はない。


 

2008-11-18 (Tue)

2008/11/18 日記 塩で喰うのは通なのか?

2008/11/18 日記 塩で喰うのは通なのか?

2008/11/18(火) 旧暦10月21日 日出:6時19分 日没:16時32分 月出:21時43分 月没:11時12分 月齢:20.16 壬戌(じんじゅつ,みずのえいぬ) 赤口 一粒万倍日、八専間日今日の花: 紅葉、薄紅葉(うすもみじ) (MAMORU39より転載)薄紅葉は、まだらに色づいて全体がまだ紅葉しきらない状態の紅葉。薄紅葉の俳句: ・慈悲相の一面照らふ薄紅葉 水原秋櫻子 ・薄紅葉マリアの像を島うらに 飯塚樹美子 ・鍋島藩御用釜...

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2008/11/18(火) 旧暦10月21日 日出:6時19分 日没:16時32分 月出:21時43分 月没:11時12分 月齢:20.16 壬戌(じんじゅつ,みずのえいぬ) 赤口 一粒万倍日、八専間日




今日の花: 紅葉、薄紅葉(うすもみじ)


 



(MAMORU39より転載)




薄紅葉は、まだらに色づいて全体がまだ紅葉しきらない状態の紅葉。



薄紅葉の俳句:



 ・慈悲相の一面照らふ薄紅葉 水原秋櫻子



 ・薄紅葉マリアの像を島うらに 飯塚樹美子



 ・鍋島藩御用釜跡うすもみぢ 武智ふさ子




「塩で食う”のはツウなのか?塩派vsタレ派の攻防」
R25.JP を参照。
http://r25.jp/b/honshi/a/ranking_review_details/id/1112008111316?vos=nr25gn0000001



唯ショッパイだけの塩化ナトリイムだけででは駄目だが、自然塩とか調味された塩だれが美味しい物も多い。
焼魚、焼き鳥は言うに及ばず、ステーキ、焼き肉、焼椎茸、天麩羅、豆腐等塩の方が美味しいものも多い。勿論、酒は日本酒。


ステーキは塩と胡椒に限る。アメリカ人が使うソースは駄目。

2008-11-17 (Mon)

2008/11/17 日記 二宮尊徳の忌日

2008/11/17 日記 二宮尊徳の忌日

2008/11/17(月) 旧暦10月20日 日出:6時18分 日没:16時33分 月出:20時31分 月没:10時28分 月齢:19.16 辛酉(しんゆう,かのととり) 大安 一粒万倍日、不成就日今日の花: 紅葉、初紅葉(はつもみじ) (百日紅の紅葉。鳥見のち花見、ときどき団子より転載)初紅葉の俳句: ・初陣の功の如くに初紅葉 後藤比奈夫 ・おん滝を神とす山の初紅葉 豊長みのる ・どぶろくといふ名の神社はつもみぢ 渋沢渋亭紅葉と...

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2008/11/17(月) 旧暦10月20日 日出:6時18分 日没:16時33分 月出:20時31分 月没:10時28分 月齢:19.16 辛酉(しんゆう,かのととり) 大安 一粒万倍日、不成就日




今日の花: 紅葉、初紅葉(はつもみじ)


 



(百日紅の紅葉。鳥見のち花見、ときどき団子より転載)




初紅葉の俳句:



 ・初陣の功の如くに初紅葉 後藤比奈夫



 ・おん滝を神とす山の初紅葉 豊長みのる



 ・どぶろくといふ名の神社はつもみぢ 渋沢渋亭



紅葉と言えば一般的には楓であるが、その他の木でも最初に見た紅葉の木を初紅葉と詠む。


 



1856年11月17日(安政3年10月20日)は、二宮尊徳の忌日。
現在では、尊徳は日本よりも海外での評価の方が高い様だ。



『二宮 尊徳(にのみや そんとく、天明7年7月23日(1787年9月4日) - 安政3年10月20日(1856年11月17日))は日本の江戸時代後期に「報徳思想」を唱えて、「報徳仕法」と呼ばれる農村復興政策を指導した農政家・思想家。通称は金次郎。ただし、「金治郎」の表記が正しい。諱の「尊徳」は正確には「たかのり」と訓む。
...
二宮に関しては多くの逸話が残っている。事実かどうか確認できないものも多いが、伝記などに多く記述される代表的な逸話には次のようなものがある(これらの逸話の多くは、二宮の伝記『報徳記』を由来とする)。



小田原時代
・子供の頃、わらじを編んで金を稼ぎ、父のために酒を買った。

・両親の死後、叔父の家に預けられると、寝る間も惜しんで読書をした。油代がもったいないと叔父に指摘されると、荒地に菜種をまいて収穫した種を菜種油と交換し、それを燃やして勉学を続けた。

・田植え後の田に捨てられている余った稲を集めて荒地に植えて耕し、米を収穫した。

・一斗枡を改良し、藩内で統一規格化させた。役人が不正な枡を使って量をごまかし、差分を横領していたのをこれで防いだ。

・倹約を奨励し、かまど番から余った薪を金を払って買い戻した。



桜町時代

・ナスを食べたところ、夏前なのに秋茄子の味がしたことから冷夏となることを予測。村人に冷害に強いヒエを植えさせた。二宮の予言どおり冷夏で凶作(天保の大飢饉)となったが、桜町では餓死者が出なかった(実際には、数年前からヒエを準備させていたことが分かっている)。

・早起きを奨励した。

・開墾した田畑は、既存の田畑に比べると租税負担が軽くなることに注目、開墾を奨励した。

・村人らに反感を持たれ、復興事業が上手く行かなくなると、突然行方不明になった。間もなく成田山で断食修業していることが判明。修業を終えて戻ると村人らの反感もなくなっていた。

・村人の仕事ぶりを見て回り、木の根しか撤去できない、周りの村人から馬鹿にされていた老人に15両もの褒美を与え、逆に他の村人より3倍近く働いている(人が見ている時だけ働いているように見せかけ、普段はサボっている)若者を厳しく叱った。』
(Wikipedia)



 

2008-11-16 (Sun)

2008/11/16 日記 紅葉に雨

2008/11/16 日記 紅葉に雨

2008/11/16(日) 旧暦10月19日 日出:6時17分 日没:16時33分 月出:19時18分 月没:9時34分 月齢:18.16 庚申(こうしん,かのえさる) 仏滅 庚申今日の花: 紅葉 (鎌倉瑞泉寺の紅葉 東奔西歩の 『出路迦芽』 写真館より転載)紅葉の俳句: ・西方へ紅葉明りを訪はむかな 鈴木良戈 ・もみぢ燃え今生量れなかりけり 赤松子 ・寺一軒家四五軒の紅葉かな 福田把栗紅葉の行楽シーズンなのだが、昨日も今日も雨が...

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2008/11/16(日) 旧暦10月19日 日出:6時17分 日没:16時33分 月出:19時18分 月没:9時34分 月齢:18.16 庚申(こうしん,かのえさる) 仏滅 庚申




今日の花: 紅葉


 




(鎌倉瑞泉寺の紅葉 東奔西歩の 『出路迦芽』 写真館より転載)




紅葉の俳句:



 ・西方へ紅葉明りを訪はむかな 鈴木良戈



 ・もみぢ燃え今生量れなかりけり 赤松子



 ・寺一軒家四五軒の紅葉かな 福田把栗




紅葉の行楽シーズンなのだが、昨日も今日も雨が降る生憎の天気だった。
 観光地の人も観光客も鬱陶しい昨日今日だ。

先週の京都齊藤酒造の「英の刻」の記事が要約アップできた。
雨の日も記事にはよい。


 



 

2008-11-15 (Sat)

2008/11/15 日記 紅葉鮒

2008/11/15 日記 紅葉鮒

2008/11/15(土) 旧暦10月18日 七五三 日出:6時16分 日没:16時34分 月出:18時08分 月没:8時29分 月齢:17.16 己未(きび,つちのとひつじ) 先負今日の花: 紅葉 (南禅寺 天授庵の紅葉 京都人ブログより転載)紅葉鮒の俳句: ・此度はぬたに取あへよ紅葉鮒 重頼 ・紅葉鮒打つて泪のごときもの 瀧澤和治紅葉鮒とは、晩秋、鰭が赤くなった源五郎鮒のこと。 ...

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2008/11/15(土) 旧暦10月18日 七五三 日出:6時16分 日没:16時34分 月出:18時08分 月没:8時29分 月齢:17.16 己未(きび,つちのとひつじ) 先負




今日の花: 紅葉


 




(南禅寺 天授庵の紅葉 京都人ブログより転載)




紅葉鮒の俳句:



 ・此度はぬたに取あへよ紅葉鮒 重頼



 ・紅葉鮒打つて泪のごときもの 瀧澤和治




紅葉鮒とは、
晩秋、鰭が赤くなった源五郎鮒のこと。



 

2008-11-14 (Fri)

2008/11/14 日記 紅葉の賀

2008/11/14 日記 紅葉の賀

2008/11/14(金) 旧暦10月17日 日出:6時15分 日没:16時34分 月出:17時05分 月没:7時15分 月齢:16.16 戊午(ぼご,つちのえうま) 友引 八専間日今日の花: 紅葉 (ちょっとだけ途中下車より転載)紅葉の賀の俳句: ・祝電を漆の盆に紅葉の賀 茨木和生 ・紅葉の賀師弟の絆今もなほ 勝田みつ子紅葉の賀とは紅葉の季節に行う祝賀の宴会。あるいは、紅葉の樹陰で宴をひらくこともいう。紅葉の賀と言う言葉は、典雅...

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2008/11/14(金) 旧暦10月17日 日出:6時15分 日没:16時34分 月出:17時05分 月没:7時15分 月齢:16.16 戊午(ぼご,つちのえうま) 友引 八専間日




今日の花: 紅葉


 




(ちょっとだけ途中下車より転載)




紅葉の賀の俳句:



 ・祝電を漆の盆に紅葉の賀 茨木和生



 ・紅葉の賀師弟の絆今もなほ 勝田みつ子




紅葉の賀とは
紅葉の季節に行う祝賀の宴会。あるいは、紅葉の樹陰で宴をひらくこともいう。



紅葉の賀と言う言葉は、典雅な響きがあって良い。
紅葉狩りも悪くはないが紅葉の賀がもう少し風流だ。



 

2008-11-13 (Thu)

2008/111/13 日記 紅葉茶屋

2008/111/13 日記 紅葉茶屋

2008/11/13(木) 旧暦10月16日 望 日出:6時14分 日没:16時35分 月出:16時13分 月没:5時59分 月齢:15.16 丁巳(ていし,ひのとみ) 先勝今日の花: 紅葉 (The Daily Mumbleより転載)紅葉茶屋の俳句: ・登りくる人を見て居り紅葉茶屋 野村泊月 ・茶の煮えて紅葉散るなり山の茶屋 鈴木疑星紅葉茶屋とは、秋の観楓客のために設けられた休み茶屋。近くでは定光寺の山に紅葉を見ながら休めるところがあったが、今...

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2008/11/13(木) 旧暦10月16日 望 日出:6時14分 日没:16時35分 月出:16時13分 月没:5時59分 月齢:15.16 丁巳(ていし,ひのとみ) 先勝




今日の花: 紅葉


 




(The Daily Mumbleより転載)




紅葉茶屋の俳句:



 ・登りくる人を見て居り紅葉茶屋 野村泊月



 ・茶の煮えて紅葉散るなり山の茶屋 鈴木疑星




紅葉茶屋とは、
秋の観楓客のために設けられた休み茶屋。
近くでは定光寺の山に紅葉を見ながら休めるところがあったが、今もあるだろうか。



 

2008-11-12 (Wed)

2008/11/12日記 男が格好良いと思う男

2008/11/12日記 男が格好良いと思う男

2008/11/12(水) 旧暦10月15日 日出:6時13分 日没:16時36分 月出:15時30分 月没:4時44分 月齢:14.16 丙辰(へいしん,ひのえたつ) 赤口 八専間日今日の花: 紅葉 ( 京都・嵐山の紅葉 G.CAFE アンデルセンより転載)季語「紅葉焚く」の俳句: ・紅葉焚く煙の柱松を抽き 川端茅舎 ・紅葉焚く金閣寺燃えおつるかな 有馬朗人 ・紅葉焚く煙舞ひ込む書窓哉 高浜虚子 「男が格好良くて男性有名人ランキン...

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2008/11/12(水) 旧暦10月15日 日出:6時13分 日没:16時36分 月出:15時30分 月没:4時44分 月齢:14.16 丙辰(へいしん,ひのえたつ) 赤口 八専間日




今日の花: 紅葉


 




( 京都・嵐山の紅葉 G.CAFE アンデルセンより転載)




季語「紅葉焚く」の俳句:



 ・紅葉焚く煙の柱松を抽き 川端茅舎



 ・紅葉焚く金閣寺燃えおつるかな 有馬朗人



 ・紅葉焚く煙舞ひ込む書窓哉 高浜虚子



 



「男が格好良くて男性有名人ランキング」
http://ranking.goo.ne.jp/ranking/022id/great_talent_male/&f=news&LID=news



 ①イチロー

 ②高倉健

 ③阿部寛

 ④北野武

 ⑤渡辺謙

 ⑥高田純次 

 ⑦桑田佳祐

 ⑧舘ひろし

 ⑨緒形拳

 ⑩木村拓哉



高田純次は理解できるが、木村拓哉は解らない。
女性の憧れるのなら解るが。


 



 

2008-11-11 (Tue)

200/11/11 日記 紅葉酒

200/11/11 日記 紅葉酒

<o:p>2008/11/11(火) 旧暦10月14日 日出:6時12分 日没:16時37分 月出:14時55分 月没:3時33分 月齢:13.16 乙卯(いつぼう,きのとう) 大安</o:p><o:p> 今日の花:紅葉     晩秋からは花が少ない。紅葉が今の盛り。  (京都観光ガイドから転載)紅葉酒の俳句:・葷酒山門にいるを許さず紅葉哉 寺田寅彦・母と来て京に一夜の紅葉酒 岩井久美恵・真先に僧の染まりし紅葉酒 鈴木鷹夫・生き...

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<o:p>
2008/11/11(火) 旧暦10月14日 日出:6時12分 日没:16時37分 月出:14時55分 月没:3時33分 月齢:13.16 乙卯(いつぼう,きのとう) 大安
</o:p>

<o:p>



今日の花:紅葉
     晩秋からは花が少ない。紅葉が今の盛り。


 




 (京都観光ガイドから転載)




紅葉酒の俳句:



・葷酒山門にいるを許さず紅葉哉 寺田寅彦



・母と来て京に一夜の紅葉酒 岩井久美恵



・真先に僧の染まりし紅葉酒 鈴木鷹夫



・生き抜きし昭和がこころ紅葉酒 時野穂邨



・松の葉も紅葉になりて新酒哉 諸九




花見酒も良いが、紅葉酒も良い。
参加できる企画がないかな。
</o:p>

2008-11-10 (Mon)

2008/11/10  USBメモリのウイルス増加

2008/11/10  USBメモリのウイルス増加

2008/11/10(月) 旧暦10月13日 日出:6時11分 日没:16時37分 月出:14時24分 月没:2時25分 月齢:12.16 甲寅(こういん,きのえとら) 仏滅今日の花: 柊の花   (季節の花300より転載)『ヒイラギ(柊・疼木、学名:Osmanthus heterophyllus)は、モクセイ科モクセイ属の常緑小高木。雌雄異株。和名の由来は、葉の縁の棘(とげ)に触るとヒリヒリ痛む(古語:疼(ひひら)く・疼(ひいら)ぐ)ことから。季語と...

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2008/11/10(月) 旧暦10月13日 日出:6時11分 日没:16時37分 月出:14時24分 月没:2時25分 月齢:12.16 甲寅(こういん,きのえとら) 仏滅




今日の花: 柊の花


 




  (季節の花300より転載)

『ヒイラギ(柊・疼木、学名:Osmanthus heterophyllus)は、モクセイ科モクセイ属の常緑小高木。雌雄異株。


和名の由来は、葉の縁の棘(とげ)に触るとヒリヒリ痛む(古語:疼(ひひら)く・疼(ひいら)ぐ)ことから。季語としては、「柊の花」 は冬。


特徴
東アジア原産で、日本では本州(福島県以南)~四国・九州・沖縄の山地に分布しているほか、台湾でも見られる[4]。高さは約2m。葉は対生し卵型、革質で光沢あり、縁には先が鋭い棘となった鋭鋸歯(きょし)がある。また、老樹になると葉の棘は次第に少なくなり、葉は丸くなってしまう。


花期は10~11月。葉腋に単性または両性の白色の小花を密生させる。花は同じモクセイ科のキンモクセイに似た芳香がある。花冠は鐘形で4深裂している。果実は翌年5~6月に熟し、長さ1.5cmほど、暗紫色に実る。


殖やし方は、実生または挿し木。』(Wikipedia)




柊の花の俳句:



 ・柊の葉の間より花こぼれ 高浜虚子



 ・柊の花のともしき深みどり 松本きよし



 ・柊の花音もなく海は夜に 村田脩



 


『USBメモリー経由が急増 ウイルス感染の被害に警戒を
2008年11月8日(土)07:48

 USBメモリーを介したコンピューターウイルスの感染被害が急増していることが8日、ウイルス対策ソフト大手「トレンドマイクロ」(東京)のまとめで分かった。インターネット経由だけでなく、USBメモリーを使って不特定多数でデータを共有する場合の感染も警戒しないと、思わぬ被害を受ける場合があるとして、注意を呼び掛けている。』



 

2008-11-09 (Sun)

2008/11/09 日記 紅葉狩

2008/11/09 日記 紅葉狩

2008/11/9(日) 旧暦10月12日 日出:6時10分 日没:16時38分 月出:13時56分 月没:1時21分 月齢:11.16 癸丑(きちゅう,みずのとうし) 先負 不成就日、八専間日今日の花: 紅葉  (福知渓谷の紅葉壁紙写真より転載)兵庫県の西播磨の福地渓谷は行ったことがないが、紅葉に、黄葉に、渓流がある紅葉狩りの場所の様だ。 日本には至る所に紅葉の名所がある。秋を彩る楓や蔦と唄われるが、そんな自然を楽しませていた...

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2008/11/9(日) 旧暦10月12日 日出:6時10分 日没:16時38分 月出:13時56分 月没:1時21分 月齢:11.16 癸丑(きちゅう,みずのとうし) 先負 不成就日、八専間日




今日の花: 紅葉


 




 (福知渓谷の紅葉壁紙写真より転載)



兵庫県の西播磨の福地渓谷は行ったことがないが、紅葉に、黄葉に、渓流がある紅葉狩りの場所の様だ。
 日本には至る所に紅葉の名所がある。秋を彩る楓や蔦と唄われるが、そんな自然を楽しませていただけば、自然が守られる。




 ・君しるや花の林を紅葉狩 几董



 ・騎馬一人従者五六人紅葉狩 正岡子規



 ・紅葉狩り観世音寺に日暮けり 松本ヤチヨ




病床の身の回りの句が多い子規には珍しく華やかな騎馬武者の句である。
 武人でありながら花を、紅葉を愛でる武士の美意識が凛々しく詠まれている。



 

2008-11-08 (Sat)

2008/11/08 日記 紅葉の季節

2008/11/08 日記 紅葉の季節

2008/11/8(土) 旧暦10月11日 日出:6時09分 日没:16時39分 月出:13時30分 月没:0時19分 月齢:10.16 壬子(じんし,みずのえね) 友引 八専入今日の花: 紅葉 (Wikipedia)『紅葉(こうよう、もみじ)は、秋に起こる落葉樹の葉の色が変わる現象。「もみじ」の語源は秋口の霜や時雨の冷たさに揉み出されるようにして色づき始めることから「揉み出づ」→「もみづ」→「もみじ」→「紅葉」と転訛したとする説が有力とさ...

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2008/11/8(土) 旧暦10月11日 日出:6時09分 日没:16時39分 月出:13時30分 月没:0時19分 月齢:10.16 壬子(じんし,みずのえね) 友引 八専入




今日の花: 紅葉


 



(Wikipedia)



『紅葉(こうよう、もみじ)は、秋に起こる落葉樹の葉の色が変わる現象。「もみじ」の語源は秋口の霜や時雨の冷たさに揉み出されるようにして色づき始めることから「揉み出づ」→「もみづ」→「もみじ」→「紅葉」と転訛したとする説が有力とされる。樹木のモミジ(カエデ)については、カエデを参照。



なお、常緑樹も紅葉するものがあるが、緑の葉と一緒の時期であったり、時期がそろわなかったりするため、目立たない。ホルトノキは、常に少数の葉が赤く色づくのが見分けの目安になっている。また、秋になると草や低木の葉も紅葉し、それを「草紅葉」と総称していうことがある。



厳密には赤色に変わるのを「紅葉(こうよう)」、黄色に変わるのを「黄葉(こうよう、おうよう)」、褐色に変わるのを「褐葉(かつよう)」と呼ぶが、時期が同じなためか、ともに「紅葉」として扱われる事が多い。しかし、同じ種類の木でも場所が違えば時期も違う。それは気温や湿度に関係する。複数の現象が同時に進む場合もある。葉がなんのために色づくのかについては、その理由は諸説あり、いまだ明らかになっていない。
...


 


紅葉する木
紅葉:カエデ科(ヤマモミジ、ハウチワカエデ)・ニシキギ科(ニシキギ、ツリバナ)・ウルシ科(ツタウルシ、ヤマウルシ、ヌルデ)・ツツジ科(ヤマツツジ、レンゲツツジ、ドウダンツツジ)・ブドウ科(ツタ、ヤマブドウ)・バラ科(ヤマザクラ、ウワミズザクラ、カリン、ナナカマド)・スイカズラ科(ミヤマガマズミ、カンボク)・ウコギ科(タラノキ)・ミズキ科(ミズキ)
黄葉:イチョウ科(イチョウ)・カバノキ科(シラカンバ)・ヤナギ科(ヤナギ、ポプラ、ドロノキ)・ニレ科(ハルニレ)・カエデ科(イタヤカエデ)・ニシキギ科(ツルウメモドキ)・ユキノシタ科(ノリウツギ、ゴトウヅル)
褐葉:ブナ科(ブナ、ミズナラ、カシワ)・ニレ科(ケヤキ)・トチノキ科(トチノキ)・ズズカケノキ科(スズカケノキ)』
(Wikipedia)



 


紅葉の俳句:



 ・雲来り雲去る滝の紅葉かな 夏目漱石



 ・日々是好日、就中此日紅葉濃し 中野三允



 ・青空をもみじひと刷毛塗りにけり 菊田琴秋




紅葉の季節となった。
2週連続で京都に行く。
第一の目的は、齊籐酒造主催の「英の刻」、
第二の目的は、京都の紅葉。
雨の日であったが、京都は人が溢れていた。



 

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紅葉は誰のため? * by you
花たちが彩りを鮮やかにするのは
「虫さんたちを呼ぶため」
甘い蜜を虫に提供して「花粉を運んでもらいたい」のです。
自ら繁殖活動をとれない植物たちは、生き残るための知恵を
花びらを鮮やかにすることによって表現しています。

では、
木々の紅葉は、誰を呼んでいるのでしょう?
小鳥たちに与える実は、すでに落ちています。
なのに、落葉を前にして色鮮やかに自己主張しています。

「紅葉は誰のため?」
そんな私の疑問に答えてくれる人はいません。

私は思うのです。
「紅葉」は「人間を呼んでいる」のではないでしょうか?

日本の森は、人の手が必要なのです。
人間が木々の枝を落としたり、間伐したり、下草を刈ることによって
日本の森は、生きることができているのです。

森が荒廃したら
光が入らずに、木々は痛みます。
草がまん延した地面では、雨を大地に浸透させることができません。
植物たちの成長が不健全な方向へと陥ってしまいます。
動物たちは食べ物を失って、人間が住む街へと下りて来ざるをえません。

様々な生命を育む『森』は、『健全でいたい』のです。
そのためには、どうしても人間の手が必要なのです。

山々の紅葉は、「人間にみてもらいたい!」
人間に手を入れてもらいたくて
その彩りを鮮やかにしているのではないでしょうか?

紅葉は
私たちを呼んでいるのです

 そう思いませんか?

美しい紅葉 * by 笑山
そうですね。
紅葉狩りという言葉がありますが、人は紅葉に呼ばれていくのですね。

紅葉は楓だけではなく、色々な木々が千変万化の色合いで人を呼んでいます。

紅葉の美しさの背景にあるものは生命。
岡林信康は唄っています。

「緑に濡れている山
 紅く燃えてる山
 白い眠りに就く山
 いろんな色に
 姿を変えて
 生命はめぐる
 ...」


人工植林の杉山に紅葉はありません。
適度に人の入った里山が紅葉の生きる場所。


里山に紅葉を観るもよし
林間に酒を温めるもよし
紅葉に逢いに山に行きましょう。

2008-11-08 (Sat)

2008/11/08 「英の刻(はなぶさのとき)」を京都の秋に楽しむ <その1>

2008/11/08 「英の刻(はなぶさのとき)」を京都の秋に楽しむ <その1>

雨の京都に着いた。本当は秋晴れがよいのだが、雨の京都も風情がある。京都駅烏丸口から地下鉄で東山南禅寺方面に向かう。途中乗り換え、蹴上駅で降りる頃には、京都に着いてから40分近く経っていた。名古屋から新幹線で京都まで40分だが、新幹線が速すぎるのだろう。地下鉄の階段を上がると前は幹線道路で交通量が多い。観光客らしき人達が右に行くので、大勢に従うことにした。 少し歩くと煉瓦造りの門があり、其処をくぐってい...

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雨の京都に着いた。
本当は秋晴れがよいのだが、雨の京都も風情がある。



京都駅烏丸口から地下鉄で東山南禅寺方面に向かう。
途中乗り換え、蹴上駅で降りる頃には、京都に着いてから40分近く経っていた。名古屋から新幹線で京都まで40分だが、新幹線が速すぎるのだろう。



地下鉄の階段を上がると前は幹線道路で交通量が多い。観光客らしき人達が右に行くので、大勢に従うことにした。
 少し歩くと煉瓦造りの門があり、其処をくぐっていくと近道らしく、皆入っていく、矢張り大勢に従う。



門を入ると幹線道路の騒がしさとは一転して、閑静な住宅地。と言っても、高級住宅地の趣。
 少し歩くと、金地院がある。白い壁に沿って高さ50cmくらいの自然石がアスファルト道路の壁際に立っている。
 最初意味が分からなかったが、車止めとすぐに気がついた。流石に京都である金属製のポールとか白いガードレールとか造らずに、自然石をコンクリートで固めている。白壁の前に並んだ、大きさも形も不揃いの自然石を見ていると、枯山水の様に見えるから不思議だ。



南禅寺への参道は紅葉が始まっている。南禅寺へ紅葉を狩に行く人たちは、傘を差して歩いている。時々大型バスが大勢の観光客を乗せて通り抜けていく。



今日の第一の目的、「英の刻」の会場「京料理 菊水」はすぐに判った。大きな看板が参道に面して設けられている。これならば迷うことはない。


 




 



会が始まるまでに一時間程あるので南禅寺に行くことにして、先に進むと南禅寺は道路が曲がった先にあった。



入り口から入ると境内は、観光客で一杯である。雨の南禅寺でもこの人出である、晴れの紅葉の名所の雑踏振りが想像される。


 



所々紅くなり始めた枝先を見ながら、先に進むと大きな山門が見える。
 南禅寺では山門と書かずに三門と書いている。
 立派な建物である。


 




門の扉、金具、巨木を用いた柱、礎石の石、どれを見ても存在感が迫ってくる。耐用年数から計算された物ではない本物の建造物の存在感に満ちている。


 




『三門
 

三門歌舞伎の『楼門五三桐』(さんもんごさんのきり)の二幕返しで石川五右衛門が「絶景かな絶景かな」という名台詞を吐く「南禅寺山門」がこれである。ただしそれは創作上の話で、実際の三門は五右衛門の死後30年以上経った寛永5年(1628年)の建築。



五間三戸(正面柱間が5間で、うち中央3間が出入口)の二重門(2階建ての門)。藤堂高虎が大坂夏の陣で戦死した一門の武士たちの冥福を祈るため寄進したものである。上層は「五鳳楼」といい、釈迦如来と十六羅漢像のほか、寄進者の藤堂家歴代の位牌、大坂の陣の戦死者の位牌などを安置する。



天井画の天人と鳳凰の図は狩野探幽筆。知恩院三門、東本願寺御影堂門とともに、京都三大門の一つに数えられている。』(Wikipedia)


 





  三門の周りの楓はまだ黄葉である。降り落ちてくる雨が早く紅くなれと急き立てている。


 



南禅寺は臨済宗南禅寺派の総本山である。禅の修行の総本山であり、観光名所とは違った性格の寺である。



『南禅寺 (なんぜんじ)は、京都市左京区南禅寺福地町にある、臨済宗南禅寺派大本山の寺院である。山号は瑞龍山、寺号は詳しくは太平興国南禅禅寺(たいへいこうこくなんぜんぜんじ)と称する。本尊は釈迦如来、開基(創立者)は亀山法皇、開山(初代住職)は無関普門(大明国師)。京都五山の上におかれる別格扱いの寺院で、日本の禅寺のなかで最も高い格式を誇る。また皇室の発願になる禅寺としては日本で最初のものである。



歴史
南禅寺の建立以前、この地には、後嵯峨天皇が文永元年(1264年)に造営した離宮の禅林寺殿(ぜんりんじでん)があった。「禅林寺殿」の名は、南禅寺の北に現存する浄土宗西山禅林寺派総本山の禅林寺(永観堂)[1]に由来する。この離宮は「上の御所」と「下の御所」に分かれ、うち「上の御所」に建設された持仏堂を「南禅院」と称した。現存する南禅寺の塔頭(たっちゅう)・南禅院はその後身である。



亀山上皇は正応2年(1289年)、40歳の時に落飾(剃髪して仏門に入る)して法皇となった。2年後の正応4年(1291年)、法皇は禅林寺殿を寺にあらため、当時80歳の無関普門を開山として、これを龍安山禅林禅寺と名づけた。伝承によれば、この頃禅林寺殿に夜な夜な妖怪変化が出没して亀山法皇やお付きの官人たちを悩ませたが、無関普門が弟子を引き連れて禅林寺殿に入り、静かに座禅をしただけで妖怪変化は退散したので、亀山法皇は無関を開山に請じたという。



無関普門は、信濃国の出身。東福寺開山の円爾(えんに)に師事した後、40歳で宋に留学、10年以上も修行した後、弘長2年(1262年)帰国。70歳になるまで自分の寺を持たず修行に専念していたが、師の円爾の死にをうけて弘安4年(1281年)に東福寺の住持となった。その10年後の正応4年(1291年)に南禅寺の開山として招かれるが、間もなく死去する。



開山の無関の死去に伴い、南禅寺伽藍の建設は実質的には二世住職の規庵祖円(南院国師、1261 - 1313)が指揮し、永仁7年(1299年)頃に寺観が整った。当初の「龍安山禅林禅寺」を「太平興国南禅禅寺」という寺号に改めたのは正安年間(1299 - 1302年)のことという。正中2年(1325年)には夢窓疎石が当寺に住している。



建武元年(1334年)、後醍醐天皇は南禅寺を京都五山の第一としたが、至徳3年(1385年)に足利義満は自らの建立した相国寺を五山の第一とするために[2]南禅寺を「別格」として五山のさらに上に位置づけた。



室町時代には旧仏教勢力の延暦寺や三井寺と対立して政治問題に発展、管領の細川頼之が調停に乗り出している。



明徳4年(1393年)と文安4年(1447年)に火災に見舞われ、主要伽藍を焼失してたがほどなく再建。しかし応仁元年(1467年)、応仁の乱の市街戦で伽藍をことごとく焼失してからは再建も思うにまかせなかった。



南禅寺の復興が進んだのは、江戸時代になって慶長10年(1605年)以心崇伝が入寺してからである。崇伝は徳川家康の側近として外交や寺社政策に携わり、「黒衣の宰相」と呼ばれた政治家でもあった。また、幕府から「僧録」という地位を与えられた。これは日本全国の臨済宗寺院の元締めにあたる役職である。



なお南禅寺境内は平成17年(2005年)に国の史跡に指定されている。』(Wikipedia)



 




紅葉ではないが、黄葉も歴史のある建物を背景にして美しく映えている。




会の時間が近づいたので、引き返し菊水に向かう。
齊籐酒造「英の刻」については<その2>に記載する。




宴が終わり、南禅寺に戻り、紅葉を尋ねることにした。


 




まだ枝先の方であるが、紅葉も一部始まっている。




時間があるので、方丈を参観した。


 




 如心庭の枯山水。


 


襖絵は狩野派の絵画がそのまま設置されているが、保存の観点から見ると心配だ。模写をはめて本物は管理保存した方が良い様に思えた。



 







室内から見える楓が鮮やかに紅葉していた。




南禅寺から出て、哲学の径と言われる道を永観堂に向かう。
径は行く人来る人に溢れている。



永観堂は紅葉の名所であるが、紅葉にはまだ早かった。
秋の特別公開期間であり、秘蔵の品も公開されている。


 





『禅林寺(ぜんりんじ)は、京都市左京区永観堂町にある浄土宗西山禅林寺派総本山の寺院。一般には通称の永観堂(えいかんどう)の名で知られる。山号を聖衆来迎山(しょうじゅらいごうさん)、院号を無量寿院と称する。本尊は阿弥陀如来、開基(創立者)は、空海の高弟の真紹僧都である。当寺は紅葉の名所として知られ、古くより「秋はもみじの永観堂」といわれる。また、京都に3箇所あった勧学院(学問研究所)の一つでもあり、古くから学問(論義)が盛んである。


 


歴史
空海(弘法大師)の高弟である僧都・真紹が、都における実践道場の建立を志し、五智如来を本尊とする寺院を建立したのが起源である。真紹は仁寿3年(853年)、歌人・文人であった故・藤原関雄の邸宅跡を買い取り、ここを寺院とすることにした。当時の京都ではみだりに私寺を建立することは禁じられており、10年後の貞観5年(863年)、当時の清和天皇より定額寺としての勅許と「禅林寺」の寺号を賜わって公認の寺院となった。



当初真言宗寺院として出発した禅林寺は、中興の祖とされる7世住持の律師・永観(ようかん、1033年 - 1111年)の頃から浄土教色を強めていく。永観は文章博士(もんじょうはかせ)源国経の子として生まれ、11歳で禅林寺の深観に弟子入りする。当初、南都六宗のうちの三論宗、法相宗を学ぶが、やがて熱烈な阿弥陀信者となり、日課一万遍の念仏を欠かさぬようになる。師深観の跡を受けて禅林寺に入るのは延久4年(1072年)のことである。永観は人々に念仏を勧め、また、禅林寺内に薬王院を設けて、病人救済などの慈善事業も盛んに行なった。永観は、今日の社会福祉活動の先駆者といえるであろう。禅林寺を永観堂と呼ぶのは、この永観律師が住したことに由来する。なお、「永観堂」は普通「えいかんどう」と読むが、「永観」という僧の名は「ようかん」と読むのが正しいとされている。



禅林寺の本尊阿弥陀如来立像は、顔を左(向かって右)に曲げた特異な姿の像である。この像については次のような伝承がある。永保2年(1082年)、当時50歳の永観が日課の念仏を唱えつつ、阿弥陀如来の周囲を行道していたところ、阿弥陀如来が須弥壇から下り、永観と一緒に行道を始めた。驚いた永観が歩みを止めると、阿弥陀如来は振り返って一言、「永観遅し」と言ったという。本寺の阿弥陀如来像はそれ以来首の向きが元に戻らず、そのままの姿で安置されているのだという。


 


禅林寺12世の僧都・静遍(じょうへん、1166年 - 1224年)は、当初真言宗の僧であったが、後に法然に帰依し、念仏門に入った。法然の高弟の証空(西山)も、静遍の後を嗣いで当寺に住持したと伝えられている。證空の門弟の浄音の時代に、禅林寺は真言宗から浄土宗西山派(小坂流)の寺院となり、揺るぎのない念仏道場とされた。』(Wikipedia)



 




名所も紅葉が始まっていないので、想像するのみである。


 





 此処でも石蕗が咲いている、間もなく紅葉に役割を交代する。


 



珍しく、一枝のみ紅葉していた。



帰りは蹴上まで帰らずに永観堂近くの停留所からバスに乗ることにした。
 京都のバスの運転手は大変である。道路が混雑する上に、各停留所事に観光客の群れが乗降する。乗ってくる客には、入り口に立たず中に詰める様に、降りる時では出発が遅くなるので両替、質問は予め動いている時にと指導し、バス停が近くなるとここからは地下鉄に乗り換えた方が早いとか、繁華街のバス停では次のバスがすぐ来ますと行って乗客を制限するとか、兎に角運転しながら喋りっぱなし、気を抜くことは一切出来ない。
 京都のバスの運転手は怖いと聞いたことがあるが、これでは、やむを得ないとバスの運転手に同情しているうちに京都駅に着いた。



新幹線に乗り込み、「英の刻」に触発されて日本酒と日本文化について思いを巡らしていると、もう名古屋に着いてしまった。
新幹線の時間は思うことすらままならない。


 


ともあれ、記憶に残る一日であった。




 

2008-11-08 (Sat)

2008/11/08 「英の刻(はなぶさのとき)」を京都の秋に楽しむ <その2>

2008/11/08 「英の刻(はなぶさのとき)」を京都の秋に楽しむ <その2>

縁があって10月に齊籐酒造の蔵見学に参加することが出来た。この蔵に対する予備知識がなかったので見学に行き驚かされた。全国新酒鑑評会の金賞を11年連続して受賞している蔵である。伏見の古来からの伝統的な造りに拘り、職人的な感覚を大切にした造りが行われているのだろうと勝手に想像していたのだが、自分の目で見れば違っていた。蔵は近代的な鉄筋コンクリートの蔵であった。しかし、醸造設備は最新鋭の機械を各工程に配しな...

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縁があって10月に齊籐酒造の蔵見学に参加することが出来た。
この蔵に対する予備知識がなかったので見学に行き驚かされた。
全国新酒鑑評会の金賞を11年連続して受賞している蔵である。伏見の古来からの伝統的な造りに拘り、職人的な感覚を大切にした造りが行われているのだろうと勝手に想像していたのだが、自分の目で見れば違っていた。
蔵は近代的な鉄筋コンクリートの蔵であった。しかし、醸造設備は最新鋭の機械を各工程に配しながら、要所要所では手造りの工程を守っている。
伝統と近代化の両立が目の前にあった。現代を活動的に生きる蔵である事に驚かされた。
 (蔵見学については、以下参照。
  http://blog.goo.ne.jp/nabanatei/d/20081018 )



蔵見学から帰り、齊籐酒造のHPを見て感心した。蔵の活発な情報発信がされており、蔵・銘酒の紹介のみに留まらず、蔵の最新情報・直営の飲み処・各種イベント・通信販売etc を見て、 日本酒を取り巻く環境が昔よりも厳しい現代を活発に生きる齊籐酒造の姿がHPの中にも感じられた。



HPを見ていると、消費者向けの企画の掲載があった。
「第三回「英の刻」締め切り迫る。(10月31日まで)」と書いてある。
内容を見ると

『  第三回 英の刻(はなぶさのとき)



 お待たせ致しました、第三回「英の刻」の開催が決定致しました。今回のテーマは「地産地消」で、京都のお酒・京都の料理・伝統・文化、そして京都の秋を五感で味わって頂きたく思います。南禅寺のもみじと、料亭「菊水」の彩り豊かな秋の味覚を集めた京懐石、芸舞妓による艶やかな京舞、そして京都酒米祝」で醸した金賞受賞酒をお楽しみください。



日時:   11月8日(土) 11時45分~14時 
       受付開始 11時30分
料金:   お一人様 12,000円(税込)
料理:   菊水 秋の京懐石
飲物:   日本酒 (平成20年金賞酒 英勲 大吟醸祝35)
          (醪音四割磨き)(古都千年) 他
場所:   京料理 「菊水」
      地下鉄東西線「蹴上」駅下車 徒歩7分
イベント: 宮川町の芸舞妓による京舞
...』



京の料亭で、金賞受賞酒と京懐石をいただきながら、「芸舞妓による京舞」を楽しむことが出来ると書いてある。
 こんな企画があれば京都に行きたい、と常々思っていた内容である。
締め切り間際であったが、何とか間に合い参加できたのである。




会場の「京料理 菊水」は東山の南禅寺の隣に位置している。
京都は必ずしも交通の便が速くない。京都駅烏丸口から地下鉄に乗り、乗り換え蹴上で降り、南禅寺方面に歩く。
 今日は生憎の雨だが、それでも観光客は多く、傘を差して南禅寺方面に向かっている。
雨の京都も悪くはない。



南禅寺に間もなく着く頃、大きな「菊水」の看板が目に入った。
 




看板の手前を少し登る径を右にはいると、別荘の様な建物が左に続き、右に
は産経新聞の南禅寺倶楽部があり、その奥に菊水は在った。


 



立派な門があり、京都の料亭の佇まいを感じる。
個人で利用出来るところではないなと、一寸複雑な感慨を感じながら、門を入るとすぐ、季節の花石蕗が出迎えてくれていた。
 




玄関を入ると、花が活けられている。
 




右側の菊水の受け付けの奥の階段を上がると、2階の宴会場が「英の刻」の会場であった。



会の受付を済ませると、グラスが渡されウエルカムドリンクをいただき、自分の番号の席に座ることになっている。
 ウエルカムドリンクの英勲リキュールは3種類から選ぶことが出来る。別種類をお代わりすることも出来る。

 ・吟の実 りんご
   青森県産の紅玉リキュール

 ・吟醸梅酒
   和歌山県南部産南高梅の梅酒

 ・ゆずたいむ
   徳島県産の柚子のリキュール



グラスを持ち、襖を開けて一段高い座敷にはいると、畳の上に中段の座椅子が丸テーブルの周りに並べられていた。
 





正面には金屏風の舞台がある。
既に多くの人が着座していた。



後ろの床の間には、掛け軸と生け花が飾られている。
 




定刻になり、開会の挨拶が始まる。
「英の刻」は3回目を迎え、今回のテーマは、「地産地消」である。
「京都のお酒・京都の料理・京都の伝統文化そして京都の秋を五感で味わって戴きたく。地産地消をテーマにしました。
南禅寺の紅葉と、料亭菊水の彩り豊かな秋の味覚を集めた京懐石、芸舞妓による艶やかな京舞、そして京都酒米「祝」で醸した金賞受賞酒をお楽しみ下さい。」



参加者は70名位であろうか、遠くは青森、東京から参加されている人もおられるとのことで、名古屋から参加で遠方と思ってはいけない事が判った。
 なんと、アメリカはオレゴン州から来ていた、日本人の若い女性が居た。なんでも日本酒の良さをアメリカに紹介したいと話していた。



金賞受賞酒の大吟醸が各テーブルに配られ、杯に注いで乾杯である。
女性の司会者が、今日は、英勲の銘酒が沢山揃えられています、思う存分お好きなだけ召し上がり下さいと説明する。



暫くして、舞台が突然明るくなり、室内がざわめくと、艶やかな芸妓・舞妓さんの登場である。
 宮川町の芸舞妓の登場である。
司会者が、名前を説明したが、席が舞台から遠く場内が騒がしいのでよく聞こえない。
芸妓-ふく尚 舞子-美代治、冨久有 唄-美恵子 らしい。



司会者が、写真を撮る機会は後でありますので、京舞をまずお楽しみ下さいと案内する。


 


まずは、芸妓さんの舞である。




 

日本舞踊には縁のない筆者には何という踊りか解らないので紹介できないが、金賞受賞酒をいただきながら、踊りを楽しむことは日本人に生まれて良かったと思う。



次は、舞子さん二人の京舞である。
これは、筆者にも解った。「祇園小唄」である。
 




月はおぼろに東山
霞(かす)む夜毎(よごと)のかがり火に
夢もいざよう紅桜
しのぶ思いを振袖(ふりそで)に
祇園恋しや だらりの帯よ



夏は河原の夕涼み
白い襟(えり)あしぼんぼりに
かくす涙の口紅も
燃えて身をやく大文字(だいもんじ)
祇園恋しや だらりの帯よ



鴨(かも)の河原の水やせて
咽(むせ)ぶ瀬音(せおと)に鐘の声
枯れた柳に秋風が
泣くよ今宵(こよい)も夜もすがら
祇園恋しや だらりの帯よ



雪はしとしとまる窓に
つもる逢(お)うせの差向(さしむか)い
灯影(ほかげ)つめたく小夜(さよ)ふけて
もやい枕に川千鳥
祇園恋しや だらりの帯よ
             (長田幹彦作詞・佐々紅華作曲)



京舞は2回に分けて行われたが、その間に、芸妓・舞子さんは各テーブルに回り、記念撮影をしたり、白い手で金賞受賞酒を注いでくれるサービスがあった。


 




 これには、男性の参加者は言うに及ばず、女性の参加者も大喜びで記念撮影をしては、“綺麗!!”、“可愛い!!”が各テーブルから聞こえた。


 




筆者も、舞妓さんから英勲の大吟醸酒を盃に注いでいただいたが、正直これに勝る瞬間は無い。
 この瞬間こそがまさに「英の刻」である。
英(はなぶさ)は勿論「英勲」の英だが、辞書を引くと



はなぶさ 【花房/英】
(1)花が房状に群がり咲いているもの。また、その花。
(2)花の萼(がく)。[和名抄]



京都・舞妓・英勲・京懐石と言う花々が咲き誇った状態、これが英(はなぶさ)である。
 そして花を盃に受けたその瞬間が刻(とき)である。
飲み干すには惜しいが、盃の中の全ての英をいただくことにした。


 



舞妓美代治さんは大阪の方で、当年20歳。
テーブルごとに“可愛い”といわれる筈である。




【本日の銘酒】
今回のテーマである「地産地消」を造りにおいても実践している齊籐酒造は、金賞受賞酒も京都の酒米「祝」を使用している。
 10年連続して山田錦を使い金賞を受賞し、平成20年の鑑評会で初めて「祝」を使い金賞を受賞したのは、実力のある蔵の証拠といえる。



酒米「祝」:(以下 英勲のパンフレットより)
 『酒造好適米の中でも「祝」は米粒が大きく芯白が鮮明にあらわれ、吟醸造りに適した酒米で、京の水に適したきめ細やかでやわらかくふくらみのある味わいを醸し出します。
 祝米は昭和50年代に一度途絶えましたが平成4年に復活し、京都の酒造家の酒造りに対するたゆまぬ技術の研鑽の結果、その味わいは高く評価され、酒造好適米「祝」はその酒造適性おいてトップレベルと評価されるまでになりました。
また、京都府下だけで作られている京都特産の酒米であり、この「祝」で造った酒こそ本物の京都の味、京の酒を造るにふさわしい酒造好適米と言えるでしょう。』



会場受付のテーブルには、この快挙に対する感謝状および金賞受賞賞状が、誇らしく展示されていた。


 




 




①英勲 大吟醸 祝三五 金賞受賞酒
  ( 祝35%精米、アルコール度15%台)
 吟醸の香りが高い。甘い入り口、滑らかでまろやかな舌触りである。温度を冷やしてあるので酸の膨らみは大きくはない、バランスの取れた味わいの広がりを感ずる。
 後半は軽い苦味を感じるが、透明感が高く後口は良い。
先月蔵見学の時は温度が今日より高かったので、酸の膨らみが大きく純米大吟醸に近い印象だったが、今日の温度では大吟醸らしさが増した。



質問の時間があったので山田錦から祝いに変えたのは大変な冒険だったと素人でも考えるが、どのような点が難しかったか質問してみた。
藤本取締役製造部長の説明では、「山田錦は芯白が大きくストライクゾーンが広いので扱いやすい。祝いは芯白ははっきりとしているが山田錦に比べれば小さいのでストライクゾーンが狭いので、その分注意が必要であり苦労する。また、吸水率が高い為、洗米浸漬に注意が必要で、時間を掛けすぎると米が潰れてしまうので、秒単位の時間管理が必要です。」との説明であった。
 





②古都千年 純米大吟醸
  (祝45%精米、アルコール度15度台)
 全米日本酒歓評会 四年連続金賞受賞
香りは控え目。ふくらみのある透明なスッキリとした世界、厚みのある味だが、キレがよい。後口も癖が無く、良い。
 大吟醸よりやや辛口でスッキリしている。食中酒としては、適当といえる。
 




③醪音(もろみね) 四割磨き 純米大吟醸
 (祝40%精米 アルコール度16度台)
 直営店「醪音」で特別に提供しているお酒。
香り高い。バランスの取れた滑らかな味わい。金賞受賞酒に近い世界だが、中盤の辛・苦味の押しが比較して強い。後口は軽い辛味系。






④大鷹 特別純米酒
  (祝60%精米 アルコール度15度)
燗を付けたものが出された。入り口は燗酒の揮発性の香がわずかにツンと来る。スッキリとした辛口の酒で、食中酒として造られている。透明感が高い。



齊籐酒造の酒の共通項は、透明感にある。味は厚みがあるが、透明感は高い、それが渋味の無さに因るものなのか解らないが、品位を感じさせている。


 



2008-11-08 (Sat)

2008/11/08 「英の刻(はなぶさのとき)」を京都の秋に楽しむ <その3>

2008/11/08 「英の刻(はなぶさのとき)」を京都の秋に楽しむ <その3>

【菊水の京懐石】  各テーブルのセット。英勲の出品酒一覧と御献立が用意され、杯にグラスが盆に乗せられている。 左のグラスは、筆者のウエルカムドリンクの吟醸梅酒。 入り口の梅の香りが高く、甘い入り口の後酸の膨らみあり、再び梅の香を感じる。酸の後から苦渋の味が押してくる。後口は辛味系。梅酒らしい香りと厚みのある酸の世界。 ①八寸   とんぶり卸し和え 紅鮭松風 鯛南蛮漬け白梅貝酒煮 青味大根...

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【菊水の京懐石】

 各テーブルのセット。英勲の出品酒一覧と御献立が用意され、杯にグラスが盆に乗せられている。
 左のグラスは、筆者のウエルカムドリンクの吟醸梅酒。
 入り口の梅の香りが高く、甘い入り口の後酸の膨らみあり、再び梅の香を感じる。酸の後から苦渋の味が押してくる。後口は辛味系。梅酒らしい香りと厚みのある酸の世界。
 





①八寸
 
 




 とんぶり卸し和え 紅鮭松風 鯛南蛮漬け白梅貝酒煮 青味大根諸味添え
 子持昆布




②向附
 





 よこわ 間八 盛り合わせ
 あしらい一式 山葵 醤油




③炊合


 




  無花果胡麻味噌掛け
 湯葉 紅葉麩 絹莢 木の芽



 橙の味噌の下には、果物の無花果(いちじく)がある。
箸で割ると、無花果の赤い実が見えた。
加熱がしてあったと思うが、無花果を料理でいただくのは初めてである。




④焼物
 




 鰆柚庵焼 葉治神(はじかみ)



 葉治神(はじかみ)とは聞いたことがない。調べてみると、「生姜は、『最新園芸大辞典』によると、ショウガは別名ハジカミ。古名はクレノハジカミである。」だそうである。



⑤温物
 
 




 京生麩万寿
  一文字人参 青菜



⑥お凌ぎ


 




 赤飯 胡麻塩




⑦小鉢
 


 




 利休豆腐 美味出汁




⑧留椀
 




 八丁味噌仕立 野菜彩々
 御飯 香の物



 京都の懐石に八丁味噌の赤だしが出たのは意外で面白かった。




⑨水物


 




 グレープフルーツ 巨峰
 この巨峰はレイシ程もある大粒のものであった。




京舞を楽しみ、英勲を楽しみ、料理を楽しんでる間に、齊籐酒造社長の挨拶、造りの責任者の藤本取締役製造部長の酒米祝の説明、菊水の料理の説明があり、社長ご夫妻が各テーブルを回られ出席者に酌をして接待をしておられた。非常に丁寧なもてなしであった。蔵の何ごとにも手を抜かない姿勢が感じられた。



最後に、抽選会があり、金賞受賞酒、他の銘酒、リキュールなどが沢山提供されて、いつの間にか終わりの時間が来てしまった。



宴が終わった後は、蔵の方達の見送りを受け1階に降り、庭を拝見した。



菊水のHPによれば、この庭園は、呉服商寺村助右衛門の別荘であった物で、小川治兵衛が作庭したものである。
 茶室「唯庵」、「閑柳亭」があり、「唯庵」は明治以前の物。庭の石灯籠は、慶長九年の銘があり、豊臣秀吉の9回忌に大名が豊国神社奉納した物と伝えられているそうである。
(菊水HP 
http://www.kyoto-kikusui.com/


 










 



 


庭を拝見し、快い酔いを感じながら、入り口の石蕗に別れを告げて、門を出て紅葉が色づき始めている南禅寺方面に向かうと、丁度雨が止み、空が明るくなっていた。




「地産地消」をテーマにした齊籐酒造の企画に満たされて、帰りの新幹線の中で取り留めもなく、日本酒・料理・文化のことを考えていた。
 日本の季節は素晴らしい、今は紅葉の季節である。京都は何処もが紅葉の名所である。
 日本酒は季節があってこそである。



①日本酒の位置
 日本酒の会に女性が参加することも多くなってきていることを感じるが、筆者の職場周辺には、日本酒を拘って飲む人は多くない。
 日本酒のイメージはあまり変わっていない。どうしても、飲み放題などで飲む日本酒を考えてしまうので、臭いが悪い、悪酔いするとかの評価が多い。自身の体験というより聞き覚えの先入観で考えているのだろう。



日本酒の位置を変えるには、どうしたらよいか。
蔵・酒販店・料理飲食店が努力することも勿論必要だし、現状では充分とは言えないが、消費者のレベルでも日本酒好きはもっと声を大きくして日本酒の素晴らしさを吹聴した方がよい。
 日本酒の会sake nagoyaなどはこの意味では、大きな役割を果たしている。
幹事さんの手弁当で、全国の銘酒を「かのう」さんの綺麗な会場と酒に合わせた料理を楽しむことが出来る機会を毎月提供しているのである。
 楽しければ自ずから人は集まるのである。



②日本酒と日本料理
 日本酒と日本料理とは切っても切れない関係なのだが、実際にはビール、ウイスキー、焼酎なども飲まれている。懐石料理に焼酎はまず無いだろうが、ウイスキーはありそうな気がする。
 日本料理の板長さんが日本酒まで自分の料理に合わせて自分の料理と日本酒をコーディネートする事はあるのだろうか。あるとしても限られる様な気がする。
 料理には長年の修行をするが、料理に欠かすことが出来ないお酒に付いての修行が足りないのではないだろうか。自分の料理に合わせてお客様に自分の見識・センスを示す日本酒を提案すべきだと思う。
 最近の日本酒は、吟醸酒、純米酒の他にもサイダーの様な物、赤ワインと間違えそうな物、御神酒の白酒の様な物、多種多様、色とりどりである。板長のセンスで料理に合わせて日本酒のお話をすれば料理にひと味幅が出来るはずである。



③日本文化の中の日本酒
 日本文化の特質は季節感にある。習俗にしても、唄・踊り、文芸にしても季節感無くしては成り立ち得ない。特に俳句は季節感そのものである。
 日本料理にしても季節感に食すると言っても良い程、素材も取り合わせも飾りも季節を表現する。
 日本酒も当然に季節の中で考え、位置づけし、楽しむことが必要だ。日本酒にも季節感がある。新酒から冷やおろしまでの間に春・夏に合わせた日本酒も出来ている。花見酒には薄濁りの霞酒がよいだろう、夏はキリリと冷やした吟醸酒が良いだろうし、水割りでも良い、好きならば夏こそ燗も良いだろう。
 桜の頃は花見酒、夏は渓流の川床料理、秋は月見の宴、菊花の宴、芋煮会、冬は雪見酒。季節の移ろいと共に日本酒を楽しむ機会は多くある。
 旅行会社が企画して季節折々の日本酒と日本料理を楽しむ企画を提案すればよいと思う。
蔵、酒販店、料理店もそれぞれ季節感を持った商いを行うことが日本酒を日本酒らしく位置づけることになる。
 消費者もセンスがあって面白そうな大人の企画があれば喜んで参加するだろう。岐阜の酒の中島屋さん主催の「季節の美味しさと日本酒を楽しむ集い」は既に220回を越えて続いている日本酒と季節の料理の会である。また、非定期だが名古屋の割烹安兵衛の日本酒と料理の集いも日本酒に見識のある店主のセンスを感じることが出来て楽しい会である。
 様々な日本文化の中の習俗、祭り、祝い事などに改めて日本酒を位置づけていけば、安定した需要が確保されるだろう。



④日本酒と文芸と人の集い・結社
 日本料理と同じで、日本酒と文芸は切っても切れない関係がある。季節を詠むのが歌であり、俳句であり、詩であるとすれば、詠われる場に日本酒があるのは当然である。
 古来、その様な文芸の場で日本酒を楽しみ、詠い、人と人が楽しみを共有してきた筈である。今の日本人は、あまりにも余裕が無く心の自由さから離されてしまっている。
 茶会の後では日本酒を楽しむと言うが、句会、歌会、詩会など結社の人の集う場では、季節を読み、銘酒を楽しみ、人を知り人と共に悦びの時間を共有することが会を活性化させることにもなる。
日本酒は晩酌の為の酒だけでは淋しい。人と飲んで楽しい物である。