カテゴリに「沖縄」を新設した。
このカテゴリーには、宮古・八重山を含む「沖縄」の記事を入れる予定だ。
旅行の話とか、文化・歴史の話とか、沖縄料理の話とか、食堂の話とかを話題にする予定だ。
その他に、「沖縄 in 東海」という視点の記事も入れることを考えている。
日常と非日常の間を行き来して、沖縄を生きる通婚派にとって、「沖縄」は心の故郷だ。
だが、その場は非日常の中にある。
日々変わることのない日常の中で「想う」対象である。
そんな沖縄DEEPISTにとって、気になるもうひとつの沖縄がある。
それが、「沖縄 in 東海」である。
本物の想う対象の沖縄は、飛行機で飛んで行く沖縄だが、日常の中にも沖縄が存在する。
東海地区にも、沖縄料理の店、泡盛同好会、沖縄物産販売所、沖縄物産展、沖縄伝統芸能...愛知県にも沖縄は存在している。
「沖縄 in 東海」という世界が存在している。
「沖縄 in 東海」は、愛知のヤマトンチュが創っているものもあれば、愛知に居住しているウチナンチュが創っているものもある。
本物の沖縄と愛知の沖縄とは、同じなのだろうか、違っているのだろうか?
以前、名古屋の沖縄料理店に沖縄の郷土料理と泡盛を楽しみに行ったことがあった。
だが、結果は、沖縄料理は那覇の食堂で食べるようなDEEPなものではなく、洗練された美しく飾られた郷土料理であった。
其処で飲む泡盛は、那覇で飲む後口の爽やかな泡盛ではなく、中盤から苦味が浮いて気になる印象があった。
それ以来、名古屋の沖縄料理店には脚を運んでいない。
愛知沖縄県人会連合会という沖縄県出身者の団体がある。
この団体の公式サイトの掲示板である「ゆんたく広場」に以下のようなやりとりが記載されていた。
『[106] 沖縄料理の店 Name:宮里 Date:2010/10/30(土) 13:23 [ 返信 ]
名古屋にある沖縄料理の店に何度か行きましたが、一度も沖縄の人に会わないのはなぜ?
沖縄料理だけど作ってる人の中に沖縄出身は一人もいない・・・。なぜ?それに料理も微妙..てか違うよこれ。みたいな。。ハズレばっかりで落ち込んでます。
本物が食べたいです。沖縄の人がやってる沖縄料理の店はありますか?
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[107] RE:沖縄料理の店 Name:でらてーげ Date:2010/11/08(月) 01:35
名古屋の主要部から外れたところを探せばいいですよ。南区の赤花とか豊明のあかがーら、共和のシーサー、北名古屋の島唄とか。こじんまりとしたお店を探してくださいねー。
いつも豊明の島らっきょうで飲んでいますがうちなーんちゅのお客さんも多いですよー
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[112] RE:沖縄料理の店 Name:赤嶺まさゆき Date:2011/01/13(木) 13:10
名古屋栄プリンセス大通り かに本家隣り 栄セレーネビルB1F
営業時間17:00~23:00 金・土は深夜1:00まで営業(火曜定休)
インターネット検索で「沖縄居酒屋ゆいゆい」でアクセスすれば詳しい内容わかります。沖縄本島に限らず宮古や石垣島八重山・与那国出身者及び奄美出身者もヤマトンチューも毎晩一緒に沖縄の家に帰った気持ちになれるアットホームな元気になれるお店です。
女将は沖縄市コザ出身で名古屋の沖縄の歌姫と慕われてる「大城節子のお店」」食材は沖縄直送のゴーヤ・島らっきょう・海ぶどう・ラフティ・ミミガー・ヒージャー&シャモ刺し等 沖縄直送オリオンビール・泡盛各種泡盛ハイボールもあります。毎晩夜9時前後からミニ島唄ライヴもとにかくいちど来店すれば常連になるかとTEL052-263-5663
』
この質問者は、宮里という名前から推測すればウチナンチュと思われるが、名古屋の沖縄料理は本物ではないと嘆いている。
筆者と同じ印象を語っている。
これに対し、名古屋の沖縄事情について詳しい回答者は、それは行った店の問題だと答えている。中心部にはないが、周辺部にあるこじんまりとした店には、ウチナンチュも集まる店があると答えている。
そんな店があるのなら、一度行ってみたい。
東海地区での沖縄の探訪レポート「沖縄 in 東海」を、このテーマから始めることにした。
名古屋に本物の沖縄料理を楽しむことができる空間・店が存在するのか?
名古屋にもDEEPな沖縄は存在するのか?
沖縄にあるDEEPな食堂のもつ魅力は、沖縄では普通だが名古屋では難しい事柄の中にある。
沖縄のDEEPな食堂の魅力は、考えてみると、料理の味・ボリューム・値段、おバア・おジイの人柄、雰囲気などが構成する全体の中にある。
これらは、名古屋の店には無いものではないだろうか?
そもそも、沖縄のDEEPな食堂は、業ではない様に思われる。
沖縄の食堂で普通に見かけるおバア・おジイは商売をしているのだろうか。
原価計算をして利益を考えているのだろうか?
売上の中に店の減価償却費を算入しているのだろうか?
どうもそんなことは考えていなさそうだ。

((ども!「さーるー」で御座います! Vol2 より転載))

(ソーキそば)
一度聞いてみなければならないが、こんな答えが帰ってきそうな気がする。
"なんくるないさー。
お客さんが喜んでくれればいいさ~。
食べ物を作って喜ばれて、楽しく日暮しできれば、上等さ~
"
沖縄では普通だが、名古屋では、これは難しいことだ。
名古屋では難しいことが普通にある沖縄、それが本物の沖縄の魅力だ。
果たして、名古屋にも本物の沖縄は存在するのだろうか。
でらてーげ氏、赤嶺まさゆき氏の言葉に導かれて、沖縄料理の店の探索の道に一歩を踏み出してみることにしたい。
簡単な道のりではないと思うが、本物に出会うことを期待して。
※2011/05/15追記
カテゴリー「沖縄」を二つに分けることとした。
「沖縄」と「沖縄 in 東海」。
「沖縄」には、本島、宮古、八重山に関する記事。
「沖縄 in 東海」には、東海地方における沖縄の記事。
此の方が頭の中がスッキリする。