日本料理の海外人気に伴い、日本酒の海外人気も次第に高まっているようだ。
今回は、フランスのソムリエがフランス料理に合う日本酒を選定したニュースをNHKが報道していた。
第1位のプレジデント賞は
「七田 純米吟醸 雄町 50」 天山酒造株式会社 佐賀県
第2位の審査員特別賞は
「花の香 桜花」 花の香酒造株式会社 熊本県
日本酒好きから見ると、ちょっと意外な結果だ。
佐賀と熊本の蔵の酒だ。
佐賀には、「七田」の他に、「天吹」、「東一」、「鍋島」
熊本には、「香露」、「美少年」
と言った銘柄がある。
「七田」は、このブログでも過去4回ほど、日本酒の会sake nagoyaの出品酒として印象を書いている。
日本酒好きの側から見ると、寒冷地の蔵のほうが南の蔵より人気があると考えるのが一般的だろう。
酒は嗜好の対象だから、絶対はない。
九州の蔵が評価されたのは、南の日本酒蔵に対する祝言と言える。
上記の2銘柄以外にも、Kura Masterのサイトに、スペック別にたくさんの銘柄が受賞酒として紹介されている。
「【日本ニュース】フランス ソムリエが日本酒審査 最優秀の銘柄は(2017/10/09)」
https://youtu.be/zgwdFyW7gVw
『フランス ソムリエが日本酒審査 最優秀の銘柄は
10月9日6時44分
日本酒の人気が高まっているフランスで、ワインのソムリエたちが日本酒を飲み比べて味や香りなどを審査する初めてのコンクールの審査結果が発表されました。日本とEU=ヨーロッパ連合の間でEPA=経済連携協定が大枠合意に達した中、日本の酒造業界はEUへの輸出拡大に期待しています。
このコンクールはことし6月、フランスで初めて開かれたもので、一流のソムリエたちが550もの銘柄の日本酒の味や香りなどを審査しました。
その結果が8日、パリ市内で開かれた日本酒の見本市で発表され、最優秀賞に佐賀県の「天山酒造」の「七田純米吟醸雄町50」が、審査員特別賞には熊本県の「花の香酒造」の「花の香桜花」が選ばれました。
審査委員長を務めたソムリエのグザビエ・チュイザさんは「最優秀の日本酒は上質な白ワインと似ていて、フランス料理との相性のよさや可能性を感じた」と話していました。
フランスで日本酒は野菜などを多く使った健康志向の料理に合うと人気が高まっています。
ことし7月には日本とEUの間でEPA=経済連携協定が大枠合意に達し、協定発効後は日本酒にかけられている関税が撤廃されることが決まり、日本の酒造業界はEUへの輸出拡大に期待しています。
最優秀賞に選ばれた天山酒造の七田謙介社長は「フランスで高い評価を受けたことは大きな自信になるし、今後、ヨーロッパに向けて日本酒を輸出する際の力になると思う」と話していました。』
(NHKニュース)
『上位2銘柄、九州勢が独占=仏初の日本酒コンクール
8日、パリで開かれた「蔵マスターコンクール」の授賞式で表彰される天山酒造の七田謙介社長(左)と花の香酒造の神田清隆社長
【パリ時事】フランスの一流ソムリエらが高品質の日本酒を選ぶ「蔵マスターコンクール」の結果が8日、パリで発表され、天山酒造(佐賀県)の「七田 純米吟醸 雄町50」が最優秀のプレジデント賞に輝いた。2位の審査員特別賞には花の香酒造(熊本県)の「花の香 桜花」が選ばれ、上位2銘柄を九州勢が独占した。
コンクールは、パリの高級ホテル「クリヨン」のシェフソムリエとして日本酒の国際的な普及を目指すグザビエ・チュイザ氏が今年、フランスで初めて開催。6月の審査会には、日本の酒蔵の約2割に相当する220社から550銘柄が出品された。上位2銘柄を含む優秀銘柄はクリヨンのメニューに採用される。
授賞式に出席した天山酒造の七田謙介社長は「フランス料理との相性が重視される中で、味がしっかりして酸味がある九州の日本酒の特性が評価された」と分析。花の香酒造の神田清隆社長は「酒造りを通じて地元の良さを表現していきたい」と抱負を語った。
チュイザ氏は「七田」の受賞理由について「繊細で優美さがあり、今の顧客が求めているものだ」と説明。「花の香」に関しては「肉にも魚にも合わせることができるため、レストランの要望にかなっている」と述べた。(2017/10/09-09:28) 』
(時事ドットコム)
【データ】
Kura Master
http://kuramaster.com/ja/