定例会が終り、帰る時間となったが。
最近は暑いので、明日を考えると2次会も体力的に辛い所があるので、まっすぐ帰っていた。
今日は、やや涼しいし、残ったのは3人になったので、時間は1時かん程にして、2次会に行くことになった。
場所は、N氏が最近見つけた新しい店。
護国神社からタクシーで栄へ向かう。
車を降りて、少し歩く、階段を数段下がったところにある飲み屋横丁の入口の店が目的の店だった。
入口左には店名の「桜びより」の大きな木の看板がある。

暖簾をくぐって店に入る。

中はカウンターのみの店だった。
入り口から見ると、逆L字型のカウンターがあり、旬の野菜である茄子・ゴーヤー、芋の鉢植え、大皿料理が並んでいる。
左上のボードには長珍の張り紙がある。日本酒にこだわりのある店のようだ。
カウンターの中は厨房で、ママとお手伝いの女の子がいる。
カウンター席には、先客の初老の男二人と、若い男の1人客、女性が一人。
途中5人の男のグループが入店したので、初老の二人は引き上げた。

座ると、お盆につきだしとグラス猪口が出された。
グラス猪口に豊盃が注がれた。
これはウエルカムドリンクだそうだ。
突き出しは、豆腐の冷奴に肉赤味噌とツナの和え物。

(この写真は、食べ進んで最後の謎の白い野菜を撮影したもの)
ツナの和え物を食べていて、オヤッと思った。
食感と味がゴーヤーである。
見たところゴーヤーは入っていない。
大根のような白いものが入っている。
ゴーヤーの表面のみを削ったものかと思ったが少し違う。
ママに訊いてみると白ゴーヤーとのことだった。
家に帰ってから、白ゴーヤーを調べてみた。
白ゴーヤーは確かに存在する。

(ikkoh@photo diary より転載)
情報によると、ゴーヤーは濃い緑と、薄い緑と、白と3種類の色があるそうだ。
日本人は緑黄色野菜が好きなので濃い緑が栽培されている。
薄い緑はベトナムで白いゴーヤーは台湾で栽培されているそうだ。台湾ではゴーヤーといえば白だそうだ。
白岳仙、可(べし)、長珍を注文する。
塗り物の枡にスリムなグラスを入れ、グラスに目の前で瓶から日本酒を注ぎ入れる。
グラスから溢れた日本酒は枡一杯になるまで注がれる。
このあたりは、屋台のサービスに通じるものがある。
長珍は純米山田錦65%。
立香は乳酸のような力のある香り。味わいの濃い押しのある最近の長珍の世界だ。
氷をもらってロックにしてみた。
ストレートより飲み安くなる。他の二人も同意見だった。
割り負けをしない力強さがあるので水割りでも行けそうだが、試みはしなかった。
カウンターの上の大皿料理の大根と牛すじの煮込みが看板料理だとのことなので注文。
名古屋では赤味噌のどてになることが多いが、桜びよりは白醤油の煮込みである。

(この写真も半分以上食べてしまってから撮影したもの。最初に出される量は多い。)
牛スジ、大根、蒟蒻、玉ねぎ、糸唐辛子。
牛すじが丁度良い歯ざわりで仕上がっており、噛むとホロホロ崩れて美味しい。
訊いてみると牛スジだけ先にコトコト煮て、蒟蒻は後から。大根は別に煮て最後に合わせるとのこと。プロの世界では常識なのだろうが、手をかけて作っていることが理解できる旨さだ。
話している内に、最近ブログに日本酒の記事が少ないと左右の両人から指摘を受けてしまった。
日本酒の記事が299から変わっていないなどと言われると、筆者より良くブログを読んでいただいている愛読者の言葉に違いないので反省するほかない。
帰ったら、日本酒の記事を優先的に書くことにしよう。
1時間が経過したので帰ることにした。
飲み物は日本酒・焼酎・梅酒など揃っており、日本酒は良いものが置かれている。
料理は、まだ全体がわかるほど確認できていないが、手を抜かずに心を込めて作られているので、他の料理もおそらく大丈夫だ。
カウンターのみなので1人から3人ぐらいで利用するのが適している店だ。
カウンター越しにママ・お手伝いさんと話ができ、雰囲気は屋台のような心安さもあるし、スナックのような感じもする面白い居酒屋である。
1人でふらりと寄っても暖かくはまり込むことができるだろう。
日本酒に手づくりの料理をまったりと楽しみたい男(女も)は、足を運ぶ価値のある店だ。
【データ】
開店は今年の7月21日の真新しい店。

店名: 桜びより
TEL:052-262-9133
住所: 愛知県名古屋市中区栄3丁目9-22 グランドビル1階
交通手段: 栄駅(名古屋)から493m
営業時間: [月~土]
17:00~23:00(L.O.22:30)
定休日: 日曜祝日休み
予約: 予約可
個室: 無
席数: 10席 (カウンターのみ)
禁煙・喫煙: 全面喫煙可
オープン日: 2011年7月21日
アクセスは、少しわかりづらそうだ。
栄交差点から東へ、明治屋と丸栄の間の通りを左折。
プリンセス通りに入り、飯屋の宮本むなしの大きな看板の交差点を右折、少し歩いた右側の飲み屋横丁の中にある。
道路に面していない、階段を数段下がった横丁の中にあるので注意。