旅の初日が、ガッカリから始まるのは辛いことだが、こちらも「今」も「過去」も変わりがないと判断ミスをしたのだから仕方がない。 The肉屋(ししや)は、国際通り近くの第一公設市場の肉屋和ミートが近くに開設した直営の飲食店だ。 石垣牛の料理を居酒屋感覚て楽しむことができる店だった。 特に石垣牛の握り寿司が1貫100円で食べられるのが魅力的。 2016年から2017年にかけて、この店は利用者からお気に入りの評価を得てい...
旅の初日が、ガッカリから始まるのは辛いことだが、こちらも「今」も「過去」も変わりがないと判断ミスをしたのだから仕方がない。
The肉屋(ししや)は、国際通り近くの第一公設市場の肉屋和ミートが近くに開設した直営の飲食店だ。
石垣牛の料理を居酒屋感覚て楽しむことができる店だった。
特に石垣牛の握り寿司が1貫100円で食べられるのが魅力的。
2016年から2017年にかけて、この店は利用者からお気に入りの評価を得ていた。
今でもその当時の記事は散見される。
「石垣牛握り」一貫100円が売り@那覇むつみ橋通り「The 肉屋(ししや)」
http://kumanchu.com/2015/12/31/shishiya-01/
「那覇・牧志【The 肉屋 ししや】公設市場内の肉屋さん渾身の1店!思いっきり肉を楽しみましょう。」
http://yummy.okinawa/archives/7146483.html
「牧志公設市場近くの『ししや』で石垣牛を堪能♪」
http://www.oishii-okinawa.com/?eid=906
石垣島に行った時、普通の居酒屋で食べた石垣牛の握りが予想外に美味しかったので、那覇に行くと同じようなことを期待して3回行ったことがある。
しかし、いつも時間が悪いのか満席もしくは営業終了で利用できなかった。
外のテーブル席は、空いていたが、一人なのでカウンターが利用できないが聞いてみる。
カウンターの左端の他2,3空席があるが、予約席だからと言われ、路地側の椅子が4つある方に行くように言われた。
其処には先客のカップルがいて、椅子は2つ。 左端はカウンターに柱が立っていて、眼の前は柱で壁に向かっている状態になる。どうして此処に椅子があるのか理解できない。
已む無くカップルの隣の椅子に座る。ここならカウンターの上にグラスや皿を並べることができる。
この席は、厨房を横から眺めることになる。
壁には肉の種類が掲示されている。
座るがメニューはなく、誰も来ない、何の応対もない時間が続く。
隣のカップルは、中国語を喋っているが何を話しているかはわからない。
5分だったか10分だったか30分までは経っていない時間が経過した。
こうした事態に直面した時、大きな声を出して「メニューがないよー」とか「注文を聞いてー」とか言うのが普通なのだろう。
人には性格というものがある。
事態を打開する方法は、いくつか解ってはいるのだが、其の侭待っていた。店には店の事情もある事だし。
相当時間お客扱いもされないことだし、席を立って帰ろうかとした時、道路の方から、接客担当の若い女の子がメニューを持って来た。
後で、注文を聞きに来ますと言って去った。
メニューを見たが、頭の中に入っている料理が記載されていない。
頭の中にあるのは、2015年、2016年当時のものだ。
前掲のブログから借用する。
(以上2枚は、「くまんちゅ(熊人)の気まぐれ備忘ログ」 2015年末のもの)
(以上4枚は、前掲「OKINAWAりびん!」より借用した。)
暫くメニューを見ていると、道路の方から和服を着たベテラン女性がやってきて、注文は決まりましたかと聞く。
他にメニューはありませんか、握りは1貫単位で注文できるはずだがと聞くと、答えはそれは開店当初のメニューで、今はこれしかありませんとの話。
ならば、この店に来た意味はない。
已む無く、オリオン生中と黒毛和牛炙り寿し10貫を注文した。
さて、牛の炙り寿しだが、石垣の居酒屋で感動した体験とは違ったものだった。
肉はしゃぶしゃぶ用のように薄いもの。
握ってから表面を手持ちバーナーで炙っているので、肉厚があれば気にならないかもしれないが、薄いので焦げ臭を強く感じる。
シャリも100円回転寿司に負けず劣らず、小さなもの。
タレは醤油ベースに出汁を加えたさっぱりしたもので、素材の味を活かすので悪くはない。
だが、肉が薄く焦げ臭が強いので、逆に臭いが立ってしまう、このつけダレなら炙らないほうが良いのだが。
臭い消しは、山葵でも駄目で、ネギを薬味にして口に入れると焦げ臭が若干抑えられた。
隣の中国語のカップルが帰った後の客も道路のテーブル席に座った家族グループも中国か台湾の人達だった。
殆どお客は外国人のようだ。
ホテルに帰って、食べログでこの店の口コミを見てみた。
2018年1月の記事には、「高級店になり、がっかり。」
3年間、毎年正月に来たこの人は、店が変わったことを嘆いている。
2017年12月の記事も「久しぶりの訪問でがっかり」と書いている。
行きたかった「過去」のThe肉屋(ししや)はもう存在せず、「今」のThe肉屋(ししや)は、名前は同じだが内容は全く異なる店だった。
外国人向けの価格設定で売上増を目指す利益志向の高単価の店で、オープンカウンターデッキで楽しむ肉専門店の肉を楽しむ事ができる居酒屋コンセプトの店ではなくなっていた。
ネットでは、昔は正しかった情報も其の儘になっている。
今の実態をを備忘する記事も必要だろう。
同じ嘆きを語る人が少なからんことを...