(5)酒全般 - 菜花亭日乗
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2018-05-01 (Tue)

2018/05/01 日本人の遺伝子情報とお酒

2018/05/01  日本人の遺伝子情報とお酒

遺伝子情報の研究から、日本人は酒に弱くなる方向に進化しているそうだ。 その理由は、明らかではないということだ。 お酒が好きな筆者にとって、興味深い研究成果だ。 『酒に弱い日本人が増えるよう「進化」 遺伝情報から判明 4/26(木) 20:32配信 朝日新聞デジタル 日本人の遺伝情報を調べたところ、お酒に弱い体質の人が増えるよう数千年か...

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遺伝子情報の研究から、日本人は酒に弱くなる方向に進化しているそうだ。
その理由は、明らかではないということだ。

お酒が好きな筆者にとって、興味深い研究成果だ。


『酒に弱い日本人が増えるよう「進化」 遺伝情報から判明
4/26(
) 20:32配信 朝日新聞デジタル

日本人の遺伝情報を調べたところ、お酒に弱い体質の人が増えるよう数千年かけて「進化」してきたことが、理化学研究所などの分析でわかった。詳しい原因は不明だが、アルコールに弱い体質が何らかの理由で環境への適応に有利に働いたとみられるという。24日付の英科学誌ネイチャー・コミュニケーションズに発表した。

体内でのアルコール分解には、「ADH1B」と「ALDH2」という2種類の代謝酵素が関わる。それぞれの酵素には、働きが強いタイプと弱いタイプがあり、日本人ではADH1Bの75%、ALDH2の25%が弱いタイプ。一方、欧米人などは、大半が2種類ともに強いタイプをもつことが知られている。

日本人2200人の全遺伝情報を解析すると、弱いタイプの酵素をつくる遺伝子のそばに、まれにしか見られない多数の変異が集まっていることが判明した。子孫に遺伝情報が受け継がれる際に、変異がこの遺伝子と共に失われずに蓄積してきたことを示しており、弱いタイプの酵素をもつことが有利に働いた証拠の一つとみられる。弱いタイプの酵素をもつ日本人は、過去100世代ほどかけて増えてきたこともわかったという。

研究チームの岡田随象(ゆきのり)・大阪大教授(遺伝統計学)は「似たような集団の進化には、アフリカ人がマラリアに感染しにくい形の赤血球を持つ例などが知られているが、アルコールに弱いことが日本人にとってなぜ有利だったのかはわからない」と話す。(小宮山亮磨)』
(朝日新聞デジタル)



日本人にとってお酒に弱いほうが、子孫を繁栄させるのに都合が良いのは、どの様な理屈が考えられるのだろう。

一寸、考えてみた。

日本の社会は、元々耕作民族で、定住している人達顔見知りで、共同して暮らしてきた。
共同性のある社会では、集団の秩序を乱したり、はみ出したりすることは嫌われる。

酒の飲み方の面でも、他人との共同・秩序が要求される。一人酔い過ぎて共同生活の枠をはみ出すものは、社会からのけものにされてしまう。


世の中の考え方はことわざ・格言に現れる。

酒のことわざも賛否両論ある。
<賛>
・酒は百薬の長
・酒は詩を釣る針
・酒は天の美禄
・酒に十の徳あり
・酒は憂いをはらう玉ぼうき


<否>
・酒は気違い水
・酒は飲むべし、飲まるるべからず
・酒に痛む



必ずしも、世の中はお酒を否定してはいないが、手放しで賛成でもない。



アルコールの分解酵素の遺伝は、アルコール依存症にも関係しているという研究もある。


『アルコール依存症と遺伝

アルコール依存症の原因に遺伝が関係することは確かです。特にアルコールを分解する酵素の遺伝子による違いが依存症のなりやすさに強く影響することが知られています。さらに最近では環境による影響の受けやすさに遺伝が関係していることがわかっています。しかし具体的な遺伝子については十分にはわかっていません。


アルコール依存症の原因に遺伝が関係していることは確かです。しかし具体的にどのような遺伝子が原因になるかまだよくわかっておらず、それぞれは影響力の小さな遺伝子が多数関係して依存症の原因になっているという説が有力です。しかし遺伝以外に環境も原因となるため依存症の原因は複雑です。

1.
家族・双生児研究の結果
10,000
組を超える双生児の縦断研究から依存症の原因の約半分は遺伝が原因であることがわかっており、それは男女共通とされています。その他にもアルコール依存症はニコチンなど他の薬物依存・乱用と合併することが多いのですが、共通の遺伝因子のあることが報告されています。

2.
アルコール代謝酵素遺伝子と依存症の関係
数多くの遺伝子が原因の候補として検討されましたが、アルコールを代謝する酵素の遺伝子以外に決定的な候補は見つかっていません。

アルコールを代謝する酵素の遺伝子にはいくつかのタイプ(遺伝子多型)があって依存症に関係します。肝臓でのアルコール代謝はアルコールをアセトアルデヒドに分解するアルコール脱水素酵素(ADH1B)とアルコールが代謝されてできた有害なアセトアルデヒドを無毒な酢酸に分解するアルデヒド脱水素酵素(ALDH2)が中心的な役割を果たしますが、その両方の遺伝子に多型が存在します。
ADH1B
にはHis47Arg多型があり、47番目のアミノ酸がヒスチジン(His)の人とアルギニン(Arg)の人がいます。Argの人は東洋人にみられ、アルコールを分解する速度が非常に速いという特徴があります。
またALDH2遺伝子にはGlu487Lys多型があり、ALDH2487番目のアミノ酸がリシン(Lys)の人とグルタミン酸(Glu)の人がいます。Lysの場合にはALDH2酵素は働かなくなります。
ADH1B
遺伝子がArgの人は酵素がよく働くために飲酒するとアセトアルデヒドが早くでき、ALDH2遺伝子がLysの人は飲酒してできたアセトアルデヒドがなかなか分解されずに体内に貯留するので、飲酒すると顔が赤くなったり動悸がしたりして不快な反応を引き起こして依存症にはなりづらくなります。

3.
遺伝子と環境因子の相互作用
依存症の原因に環境が関係することは「アルコール依存症の危険因子」で述べましたが、同じ環境におかれても依存症になる人とならない人がいます。その原因に遺伝子が関係しているという説があります。これを遺伝子と環境の相互作用と言います。

例えば、Monoamine oxidase A(MAOA)という酵素はドパミンやセロトニンなどのモノアミンを代謝する酵素です。MAOAを働かないように遺伝子を操作したマウスはモノアミンレベルが高く、その行動は攻撃的になります。遺伝子は転写されて酵素などが作られますが、MAOA遺伝子の転写には効率の良いタイプと悪いタイプがあって転写効率が良いタイプの人はMAOAが良く働きます。虐待を受けた子供の調査からMAOA遺伝子の転写効率の悪いタイプの子供は良いタイプの子供より成長後に反社会的行動へ移る傾向が強いという報告があります。このように同じように虐待を受けても持っている遺伝子によってその後の影響に違いがあるという説です。

依存症に関しては、幼児期の性的虐待とその後のアルコール依存症への発展にMAOAの転写効率が関係しており、転写効率の悪い遺伝子を持った女児は効率の良い遺伝子を持った女児より依存症を発症する危険性が高いと報告されています。一方で性的虐待の経験のない子供ではMAOA遺伝子のタイプと依存症になる危険性は関係がないとされます。

4.
その他
以上の説明は遺伝子の構造そのものと依存症の関係についてでしたが、最近ではさまざまな遺伝子から蛋白質やRNAが合成される過程(発現)にもアルコールが影響することや遺伝子発現の効率の良し悪しが依存症の危険性にも影響するという説も提唱され研究が活発に行われています。』
(e-ヘルスネット
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/alcohol/a-05-004.html



TOKIO
の山口メンバーの強制わいせつ事件には驚いた。
TOKIO
の中で、一番スポーツマンで明るく礼儀正しいイメージを持っていたからだ。
ところがTVの画面ではない世界では、アルコール依存症的な生活が続いていたそうだ。

彼にとっては、正に酒は気違い水であり、飲まれてしまうものだった。

和田アキ子が、この件にコメントしている。

『和田アキ子、山口達也に「何してんだ。お酒に謝れ」
[2018
428131]

歌手の和田アキ子(68)が、女子高生への強制わいせつ容疑で書類送検されたTOKIO山口達也(46)に対し、「何をしてんだ、オマエ」と憤った。

和田は28日放送のニッポン放送「ゴッドアフタヌーン アッコのいいかげんに1000回」で、山口の不祥事に言及。共演経験があり「すごく礼儀正しい」という人柄を知っているだけに、「『えっ!?』っていうのがまずある」と驚きを隠さず、26日に行われた謝罪会見も複雑な心境で見守ったと振り返った。

今年1月から事件直前までアルコールが原因で肝臓の調子を崩して入院していたことを明かした山口。事件当日は退院した日で、午前中の仕事を終えた後に飲酒を始め、酩酊(めいてい)状態で被害女性を自宅に呼び出してキスをしたという。今回の事件が起きた原因については「退院できた日に飲んでしまったのは自分の甘さだと思う」と語ったが、和田は自身も芸能界随一の酒豪として知られるだけに「お酒自体は悪くない。飲み方ですからね」と持論を語った。

山口はアルコール依存症については否定したが、和田は「退院して朝の仕事を終わって、肝臓の数値があがって入院してたのに、飲まないようにしてたのにその日から飲むっていうのはどういうことなんだろう」と依存症を疑い、「それであれば病気ですから、完全に治るまで治療に専念して、それで皆さんに謝罪して」とコメント。山口が会見の中で復帰への思いを語ったことについても「それ聞いたときに、『あれ? え? 山口くんまだ酒残ってるのアンタ?』って」と違和感を覚えたといい、「ここで言うべきことじゃないでしょ。そこで復帰とか言うのは…これがちょっと残念でしたね」と語った。

山口が事件をほかのメンバーらに報告していなかったことについては「ことの重大さを自分が気づいてなかったのかもね。誰にも知られてないし、発覚するっていうことを思ってなかったのかもしれない。示談で終わったんで、よし、じゃあこれから気をつけようと思ったのかもしれない」と推測。「なんとも後味の悪い事件ですね」とし、山口に「『何をしてんだお前。お酒に謝れ』っていうくらい。お酒を一生懸命作ってる人もいるのにさ」と苦言を呈した。』
(日刊スポーツ)


“『何をしてんだお前。お酒に謝れ』っていうくらい。お酒を一生懸命作ってる人もいるのにさ」”
と言う下りは、その通りだと思う。

酒は、ガブガブ飲んでヘベレケになるためのものではない。
美味しさを楽しむものである。
味がわからなくなっても飲み続ければ、飲まれていることになる。

意識を失ってしまったり、どこでも眠ってしまったり、酒乱で暴力を奮ったりするのは、自分の適量を知らず酒に飲まれてしまうからだ。

格言には、こんなのもある。

・酒はホロ酔い、花は蕾

新緑の桜の葉が輝き、川のせせらぎの音だけが聞こえる堤の上を風光る中フラリフラリとほろ酔いで歩く。
春は爛漫である。
これがお酒の醍醐味というもの。
酒は酔っ払うまで飲む必要は全く無い。





2018-01-11 (Thu)

2018/01/11 ア ルコールはがんのリスクを高める 研究公表

2018/01/11 ア ルコールはがんのリスクを高める 研究公表

酒好きには、あまり喜ばしくない研究成果が発表された。 お酒の関連業界の人達も同じ思いだろう。 アルコールがDNAを損傷し、それがガンのリスクを高めるというのだ。 研究成果だから、認めない訳にはいかないが、このニュース記事だけではよく判らない。 呑助の立場では、ひとこと言いたくなる。 例えば、ストレスの問題だ。 ストレスは、ガンの...

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酒好きには、あまり喜ばしくない研究成果が発表された。
お酒の関連業界の人達も同じ思いだろう。

アルコールがDNAを損傷し、それがガンのリスクを高めるというのだ。

研究成果だから、認めない訳にはいかないが、このニュース記事だけではよく判らない。
呑助の立場では、ひとこと言いたくなる。

例えば、ストレスの問題だ。
ストレスは、ガンの誘発要因だと言われている。調べれば研究成果もあるだろう。
適量のお酒は健康によいと言われている。

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歳まで生きたと言われる泉重千代老人は、黒糖焼酎の晩酌を毎晩欠かさなかった。
アルコールが、気分を開放し、ストレスを発散させる効果もあるだろう。

アルコールは功罪両面がある。罪だけではなく、功の面も評価する必要がある。
「安全な飲酒量など無い」と決めつけるのは言いすぎだと思う。

ガンについては、口の中に入れるもの以外に、心の持ちよう(ストレス耐性)や運動習慣も大きな影響を与えると思う。

酒を飲むことが罪悪視される事が多い中、こうした研究が独り歩きして、お酒の攻撃材料にされることは避けたい。

明るく、陽気にチョイト飲んで、ほろ酔い気分で、鼻歌でも歌っていれば、ガンも寄り付かないと思うのだが...
どうだろう?


『アルコールとがんの関係が明らかに DNAを損傷、二度と戻らない状態に
1/9(
) 18:34配信 ニューズウィーク日本版

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アルコールとがんの関係が明らかにluna4 -iStock

英ケンブリッジ大学の研究チームが、アルコールの摂取が、DNAを損傷してがんのリスクを高めると発表した

■アルコールがDNAを損傷

1
年で最もお酒を飲む機会が多くなると思われる年末年始のこの時期、お酒を愛する人たちにとって気になるニュースが報じられた。アルコールが、DNAを損傷してがんのリスクを高めるというのだ。英ケンブリッジ大学のケタン・パテル教授率いるチームが、英MRC分子生物学研究所で行なった研究について、科学誌「ネイチャー」に発表した。


これまでも、アルコールの摂取ががんのリスクを高めることは指摘されてきた。アルコールを摂取すると、分解する過程でアセトアルデヒドが生成される。このアセトアルデヒドがDNAを損傷することは、培養細胞を使った研究で確認されていたのだ。しかしそのメカニズムははっきり分かっていなかった。今回初めて、パテル教授のチームがマウスを使い、生きている臓器の反応を確認。納得いく説明ができるようになったという。

パテル教授は、「がんの中には、幹細胞のDNAの損傷が原因でできるものもある。DNAの損傷はたまたま起こる場合もあるが、今回の研究は、アルコールが損傷リスクを高める可能性があると示唆している」と、MRC分子生物学研究所に話している。研究チームがマウスにエタノールを投与したところ、エタノールが造血幹細胞のDNA二重鎖を切断。細胞内のDNA配列は、元に戻らない状態に壊されてしまったという。

■アジア人はアルコール分解がうまく機能せず

MRC
分子生物学研究所の発表文によると、人間は通常、アルコールからのダメージに対して2つの自己防衛機能を備えている。1つは、アルコールを分解する過程で生成されるアセトアルデヒドに対するもの。アセトアルデヒド脱水素酵素(ALDH)が、有害なアセトアルデヒドを酢酸に分解し、細胞のエネルギー源に変える。今回の研究では、ALDHの一種、ALDH2が欠如したマウスにアルコール(エタノール)を投与したところ、ALDH2が機能しているマウスと比べ、DNAの損傷は4倍に達した。

研究チームは、この酵素が十分でなかったり欠陥があったりする人は、東南アジア人に特に多いと指摘。科学系ニュースサイトのサイエンス・アラートはこれを受けて、ALDH2が変異している人(つまりうまく機能しない人)の数は、アジアに54000万人いると具体的な数字を挙げている。

2
つめの防衛機能は、DNAの修復だ。しかしこれが常に機能するわけでもなく、中にはうまく機能しない人もいると研究チームは説明している。


■「安全な飲酒量などない」

パテル教授は、アルコールを効果的に処理できないことが、DNA損傷のリスクを高め、特定のがんにつながる可能性があるということが今回の研究で強調された、と発表文の中で述べている。ただし、「アルコール処理やDNA修復のシステムは完璧ではなく、こうした自己防衛機能がきちんと作用している人であっても、アルコールが原因でがんができる可能性はあることを忘れてはならない」と注意を促している。

英国のがん研究所は、アルコールとの関係が特に指摘されているがんの種類として、口腔がん、咽頭がん、食道がん、乳がん、肝臓がん、大腸がんを挙げている。そのリスクは、ワインやビール、蒸留酒などアルコールの種類とは無関係で、飲む量についても「がんに関しては安全な飲酒量などない」と断言している。ただし、英国には政府が定めた飲酒のガイドラインがあり、ここで規定している量以下であればリスクは低くなる、とがん研究所は述べている。

英国政府のガイドラインが推奨する飲酒量は、1週間で14ユニット以内(1ユニットは純アルコール8グラムなので14ユニットで112グラム)。英紙インディペンデントによるとこれは、4%程度のビールなら7パイント(約3.3リットル)、12%程度のワインなら通常のワイングラス(125ml)で9杯と1/3杯に相当する。

なお、厚生労働省は「節度ある適度な飲酒」を「1日平均純アルコールで20グラム程度」としており、1週間分(7日)に換算すると英国ガイドラインより多くなっている。がんのリスクを考えて飲酒するなら、少なめに設定している英国のガイドラインも考慮に入れた方が良さそうだ。

松丸さとみ
』(NEWSWEEK Yahoo!ニュース)





2016-10-29 (Sat)

2016/10/29  今日の泡盛  島風(石川酒造所)

2016/10/29  今日の泡盛  島風(石川酒造所)

今日は、寒いのでビールの感覚ではないので、泡盛をお湯割りで飲むことにした。 前回の沖縄旅行で買ってあった石川酒造所の島風の封を切ることにした。 島風は、古酒ではなく、泡盛の一般酒で、度数は30度。 蒸留後、タンク貯蔵約1年してから出荷されているようだ 詰口日は2016年4月10日 ストレート、水割り、お湯割りで利いて...

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今日は、寒いのでビールの感覚ではないので、泡盛をお湯割りで飲むことにした。

前回の沖縄旅行で買ってあった石川酒造所の島風の封を切ることにした。

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島風は、古酒ではなく、泡盛の一般酒で、度数は30度。
蒸留後、タンク貯蔵約1年してから出荷されているようだ
詰口日は2016410

ストレート、水割り、お湯割りで利いてみた。

ストレート:
立香は甘いものだが、エチルルコール系のものはあまり感じない。奥の方に、香ばしさも感じる。
口に含むと甘い。舌触りは滑らかで刺すようなピリ感はない。酸の膨らみは大きくはなく、スッキリとしている。中盤以降辛味を感じる。後半の苦味はあまり感じない。後口の切れも良い。
刺激的な味わいではないので、ストレートも楽しめる泡盛だ。

水割り:
立香は仄かに甘い、香ばしさも僅かにあるような気がする。加水することによって、膨らみが出る。中盤以降、苦味もなく、切れが良い。
味のバランスが良く、偏りがないので、食中酒としての適性の幅が広そうだ。

お湯割り:
立香甘い。甘い入り口。水割りに比べ、酸は透明感があり、スピード感のあるものになる。中盤、水割りに比べ辛味系に変わる印象がある。後半は、再び膨らみを感じる。
味のバランスの良さは変わらず、食中酒に合う。


石川酒造所は、甕熟成の古酒を柱にしているが、この島風は、その甕熟成泡盛本来の伝統的な味わいとは別に爽やかな飲みやすさをイメージして商品設計がされているようだ。

バランスが良く、飲みやすいので、食中酒として使いやすく、ジュースで割ってみたりしても楽しめる。

ガッツリとした泡盛の香りや辛味・渋み・苦味のパンチを求める人には、物足りないかもしれないが、バランスが良いので多くの人に合いそうだ。



2015-12-01 (Tue)

2015/12/01  “酒飲み番組”の魅力

2015/12/01  “酒飲み番組”の魅力

下記の記事「ハシゴの旅、イチゲンさん…“酒飲み番組”急増の背景とは?」を読んだ。 記事の目的は、“酒飲み番組”が増えた理由を探し、それは制作費がかからないことがTV局の利益になるからだとしている。 ただ、製作コストをいくら安くしても視聴率が上がらなければ、番組として成功とはいえない。 だから、制作側の分析だけではなく、視聴者側の分析も必要だ。 ...

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下記の記事「ハシゴの旅、イチゲンさん…“酒飲み番組”急増の背景とは?」を読んだ。

記事の目的は、“酒飲み番組”が増えた理由を探し、それは制作費がかからないことがTV局の利益になるからだとしている。

ただ、製作コストをいくら安くしても視聴率が上がらなければ、番組として成功とはいえない。
だから、制作側の分析だけではなく、視聴者側の分析も必要だ。

記事では、簡単に述べているだけ。
「ただの呑兵衛がただ楽しそうに呑んでいるだけの番組なのだが、そのユルさが同じ酒好きにはたまらないらしいのだ」。

このところをもう少し考えてみたい。
“酒飲み番組”の魅力は、旅番組と同じで疑似体験といえる。
遠くを旅するには、時間もお金もかかる。旅番組はいながらにして、世界の旅を疑似体験できる。

お酒の世界も、夜の世界を飲んで歩くには、時間もお金もかかる。加えて、一人ではなかなか行く勇気も無い。
居酒屋には常連だ居る。居酒屋と常連の間には共有された空気・雰囲気が存在する。その中に入ることは一見さんには許されないが、TVのリポーターとカメラなら入り込むことが許される。
番組を見れば、居酒屋の常連になる疑似体験が出来る。

絡む酔っぱらいは別にして、普通の呑助はお気に入りの酒を飲み、いつもの肴で楽しく語れば、幸せだ。100%の笑顔で居ることが出来る。

今の世の中は、個人が孤立している。
深い付き合いは煩わしい。
その場だけで、酒好き同志が、飲み食べ語り一時の宴を楽しむことが出来る。
馴染みの店であれば、常連は笑顔で迎えてもらえる、自分居座る椅子もある。話すことが出来る相手もいる。

義務も責任も利害関係からも自由な世界で、人と話を楽しむことが出来る、幸せを共有することが出来る。

このような世界に、入る疑似体験を提供してくれるのが、“酒飲み番組”の魅力なのだ。

TVのお手軽疑似体験も良いのだが、勿論、自分の足で夜の街に出かければ、実体験も出来る。
それが、外飲みの本道といえる。


『ハシゴの旅、イチゲンさん…“酒飲み番組”急増の背景とは?
オリコン 12月1日(火)8時40分配信

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今の“酒飲み番組”のルーツとも言える『吉田類の酒場放浪記』(BS-TBS)は、放送13年目にして“新・月9”として注目を集める(写真はDVD『吉田類の酒場放浪記 其の拾』)

『1億人の大質問!?笑ってコラえて!』(日本テレビ系)の「朝までハシゴの旅」や、ジャニーズタレントがメインの『~突撃!はじめましてバラエティ~ イチゲンさん』(テレビ東京系)、マツコ・デラックス“のみ”がレギュラーの『夜の巷を徘徊する』(テレビ朝日系)といった“夜のお散歩番組”とでもいうべき番組がやたら増えている。そしてその多くが、「お酒を飲んで一般人と楽しくトークする」といったパターンが中心であり、今や“酒飲み番組”という新しいジャンルができつつあるようなのだ。なぜ今、酒飲み番組が増えているのだろうか?

【画像】佐藤栞里ら…『笑コラ』の「朝までハシゴの旅」出演美女たち

■「新橋駅前のサラリーマン」パターンの応用編

こうした酒飲み番組のルーツと言えば、間違いなく『吉田類の酒場放浪記』(BS-TBS/毎週月曜日21時~)になるだろう。放送開始から13年目を迎える長寿番組であり、若い女性ファンも多く、今や“新・月9”とも一部でささやかれる存在。ナビゲーターの吉田類は予想以上にダラしなく、行く店も下町などの気取り感ゼロのリアルな居酒屋で、余計なウンチクは語らないし偉ぶりもしない。「ここのオススメは何?」と隣の常連に気さくに話しかけては乾杯し、最後に一句読みながら(吉田は一応詩人・俳人でもある)、「あと2、3軒冒険して帰ります」的なキメ台詞を吐いて夜の街に消えていく……。ただの呑兵衛がただ楽しそうに呑んでいるだけの番組なのだが、そのユルさが同じ酒好きにはたまらないらしいのだ。

冒頭にあげた番組なども基本は同じで、酔っている一般人とのユルいコミュニケーションが中心。実はコレ、昔からテレビでは定番の“新橋駅前で酔っぱらいサラリーマンにコメントをとる”パターンの応用編とも言え、いわゆる“素人イジリ”の系譜に入るだけに、人材=ネタの宝庫だとも言える。「朝までハシゴの旅」では、カワイイ系の女子がそうしたオジサンたちと絡んで、打ち解けたりする意外性がウリで、モデル・佐藤栞里を人気タレントにのし上げた(現在は『笑ってコラえて!』のサブMCに昇格)。『イチゲンさん』も同様だが、散歩する人間がジャニーズのアイドルというギャップが最大の特徴だし、『夜の巷~』では、マツコ・デラックスの想像を上回る酒豪ぶり(休日に350ml缶ビールを20本飲む)などが披露されたりする。

■コスト削減の内情の表れ? 飽和状態の感も

酔った人間だからこそできる行動とコメントは、はたから見ていても何となく許せるものだし、実際に面白い。芸能人が酔っぱらいの一般人に絡まれても、あるいは自らが酔っぱらっていても、その芸能人の素顔に触れたような気がして親近感も湧く。『ダウンタウンなう』(フジテレビ系)の「本音でハシゴ酒」などはその最たるもので、あまり酒を飲むイメージのないダウンタウンだが、悩みを持った芸能人などと酔っぱらいながら本音でトーク。ダウンタウンの思わぬコンビ愛なども垣間見られたりして、微笑ましいのだ。

ただこの酒飲み番組、最近ではあまりに増えすぎて飽和状態の感もある。そもそもは故・地井武男さんの『ちい散歩』(テレビ朝日系、現在は高田純次の『じゅん散歩』)で火が付いた“散歩系番組”の設定を夜にしたものとも言え、制作費削減の昨今にしてみれば、スタジオ代などのコストもかからず、酒が絡むぶんハジケたりもするので、各局が企画するのも当然だろう。いわば酒飲み番組の隆盛は、今のテレビ業界の不況ぶりを表わしているとも言えるのだ。

先の元祖・酒飲み番組『酒場放浪記』が人気になった際には、各BS局がこぞって類似番組を制作放映したが、今では居酒屋探訪家・太田和彦の一連の居酒屋番組が残るのみ(居酒屋紀行シリーズは酒場放浪記より前に開始)。おそらくこれら地上波の酒飲み番組もBS同様、今後は淘汰の段階に入っていくと思われる。果たしてどの番組がマスト化していくのか、と一杯やりながら見るのも、冬の夜長の一興かもしれない。
(文/五目舎)』
(Yahoo!ニュース-オリコン)




2015-08-05 (Wed)

2015/08/05  宇宙で酒の熟成が進む?

2015/08/05  宇宙で酒の熟成が進む?

お酒は、新酒も良いが古酒はそれ以上に珍重されている。 熟成させる方法も様々に実行されている。 樫の樽、焼き物の瓶などに入れ長期間保存する。 場所は、酒蔵の他、地下壕や海底に保存したりする。 今回は、宇宙だそうだ。 対流が抑制された環境では、酒の分子構造の高次化が行われ、まろやかさが形成されることが研究でわかっている。 今回は、宇宙空間の無重力状...

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お酒は、新酒も良いが古酒はそれ以上に珍重されている。
熟成させる方法も様々に実行されている。
樫の樽、焼き物の瓶などに入れ長期間保存する。
場所は、酒蔵の他、地下壕や海底に保存したりする。

今回は、宇宙だそうだ。
対流が抑制された環境では、酒の分子構造の高次化が行われ、まろやかさが形成されることが研究でわかっている。
今回は、宇宙空間の無重力状態で実現できる無対流状態が酒の熟成をどのように促進するかを研究するものだ。

無重力状態では、物質の混ざり具合が均一になり、地上では作れない素材ができるそうだ。

宇宙熟成の酒も素晴らしい熟成酒かも知れない・


『「なぜ酒はまろやかになるのか?」宇宙ステーションで検証へ- 東北大など
[2015/07/30]

東北大学は730日、国際宇宙ステーション(ISS)の「きぼう」日本実験棟において、微小重力環境を利用したお酒のまろやかさの形成に関する研究に協力すると発表した。

これまでの研究で、液体の対流を抑制した環境では、お酒の分子構造の高次化が促進し、まろやかさが形成される可能性が示唆されている。今回の実験では、微小重力環境によってもたらされる無対流状態において、お酒のまろやかさへの効果を検証する。

具体的には、816日に打ち上げが予定されているISS補給機「こうのとり」5号機にサントリーで製造した酒類(40%アルコール水溶液と熟成期間の異なる5種類の蒸溜酒、計6サンプル)を搭載し、「きぼう」日本実験棟に運んだ上で、「きぼう」へ運んだサンプルと、同じサンプルで同期間日本国内で保管されたものを解析し、両者を比較する。サンプルは2つのグループに分けられており、第1グループは約1年間、第2グループは2年以上の複数年にわたって実験を行う。』
(マイナビニュース)

『...
【詳細な説明】
多くの蒸留酒は長期熟成によって、まろやかな香味を形成することが広く知られています。
そのメカニズムについては、さまざまな科学的アプローチが行われているものの、その全容は解明されていないのが現状です。本研究グループでは、「水とエタノールおよびその他酒類中の成分による高次分子構造の形成がお酒のまろやかさに寄与する」という仮説を持ち、東北大学流体科学研究所・圓山重直教授の研究グループ、東京大学物性研究所・柴山充弘教授の研究グループ、公益財団法人高輝度光科学研究センター、公益財団法人サントリー生命科学財団と共同研究を進めてきました。この共同研究により、液体の対流を抑制した環境では、お酒の分子構造の高次化が促進し、まろやかさが形成される可能性が示唆されました。
この結果をもとに、微小重力環境によってもたらされる無対流状態において、お酒のまろやかさへの効果を検証するために、国際宇宙ステーションにおける実験を次頁の通り行
うものです。お酒がまろやかになるメカニズムの解明宇宙空間での実験に協力―JAXAの協力により国際宇宙ステーション「きぼう」実験棟での実験―サントリーと東北大学等の研究グループでは、下記の実験により「お酒がまろやかになるメカニズム」を科学的に解明する一助にしたいと考えています。
...』

http://www.tohoku.ac.jp/japanese/2015/07/press20150730-01.html



2014-04-12 (Sat)

2014/04/12  Amazonが酒の直販を開始

2014/04/12  Amazonが酒の直販を開始

Amazonが酒の直販を4月8日から始めている。 従来も、酒販店が出品していたが、今回はAmazonの直販なので影響が大きくなりそうだ。 Amazon直販の強力な武器は、送料無料である。 お酒のような商品は、かさばり、瓶は割れやすく送料が高くなる事は避けられない。 一般消費者にとっては、1クリックで送料無料で送付してくれればかなり便利になる。 一方、酒販店にとっては、強力な仕入れと流...

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Amazonが酒の直販を48日から始めている。
従来も、酒販店が出品していたが、今回はAmazonの直販なので影響が大きくなりそうだ。

Amazon
直販の強力な武器は、送料無料である。
お酒のような商品は、かさばり、瓶は割れやすく送料が高くなる事は避けられない。
一般消費者にとっては、1クリックで送料無料で送付してくれればかなり便利になる。
一方、酒販店にとっては、強力な仕入れと流通システムを持ったAmazonが直販することになると太刀打ち出来ないことも考えられる。

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Amazon直販でお酒の取扱いを開始

Amazon.co.jp
は、201448日(火)より直販による酒類取扱いを開始いたします。

直販での酒類取り扱いを開始したことにより、Amazonプライム、お急ぎ便、お届け日時指定便、当日お急ぎ便などの対象商品が増え、 より便利で迅速な配送サービスでお客様にお届けすることが可能になります。

お客様は、豊富な商品から、ブランド、産地、大吟醸や純米吟醸などの製法、ギフトなどの用途に合わせて、お好みの商品を簡単にお選びいただけます。
Amazon
食品&飲料ストアで取り扱う、おつまみやお菓子などと合わせて、ワンストップショッピングをお楽しみください。』

http://www.amazon.co.jp/b/ref=amb_link_70146589_2?ie=UTF8&node=3070699051&pf_rd_m=AN1VRQENFRJN5&pf_rd_s=merchandised-search-2&pf_rd_r=1M99S0KBC6K19A8S0VBE&pf_rd_t=101&pf_rd_p=171956829&pf_rd_i=71588051

酒のカテゴリの出品者、Amazon FB Japanを選択すると直販商品を見ることができる。
問題は品揃えだが、日本酒に関しては、大手の酒造会社、紙パックなどが中心で、現状ではこだわりの地酒の品揃えはない。
こだわりの地酒は、品質管理が難しく限定品も多く、取扱店も限定されている場合が多いので、Amazonといえども取り扱いは難しいかもしれない。
一方、泡盛については酒造所数が少ないこともあり、結構こだわりの商品があり、価格も安い。

一例を見てみると、
忠孝酒造 忠孝3年古酒431800mlの価格は3069円。
通常配送無料となっている。

沖縄の品揃えの良い通販の酒販店を調べてみると、価格は2700円(税込)と安い。
送料は2本まで1100円となっている。

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本買う場合で比較すると、大幅にAmazonが安い。
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直販 3069円(送料込み)
沖縄の通販 2700円+1100円=3800

2
本の場合は、差は縮まるがまだAmazonが安い。
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直販 3069×2=6138円(送料込み)
沖縄の通販 2700×2円+1100円=6500

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1222:00現在では、「一時的に在庫切れ;入荷時期は未定です」の表示のものも散見されるが、取り扱い銘柄数・在庫量が増えれば沖縄の酒販店にとっては影響が大きいかもしれない。