(3)日本酒 - 菜花亭日乗

菜花亭日乗

菜花亭笑山の暇つぶし的日常のつれづれ。 散歩する道筋は、日本酒、俳句、本、音楽、沖縄、泡盛、カメラに...etc

Top Page › Category - (3)日本酒
2024-01-02 (Tue)

2024/01/02  年酒 「〆張鶴 しぼりたて 生原酒」

2024/01/02  年酒 「〆張鶴 しぼりたて 生原酒」

2024/01/02      (火)      旧暦:   11月21日       祝日・節気・雑節・朔望:             日出:   6時50分           日没:   16時38分       月出: ...

… 続きを読む

2024/01/02      ()      旧暦:   1121       祝日・節気・雑節・朔望:             日出:   650           日没:   1638       月出:   2226       月没:   1037       月齢:   20.14    潮汐:      中潮     干支:   乙丑     六曜:   先勝    

今日のあれこれ: 年酒 「〆張鶴 しぼりたて生原酒」

20240102_132912.jpg


20240102_133003.jpg


20240102_133023.jpg


20240102_132950.jpg


季語: 年酒
『年酒(ねんしゅ/ねんしゆ)  新年

【子季語】
 年始酒、年酒祝う

【解説】
新春に年始回りの賀客にすすめる酒。
本来、数の子、ごまめなどをさかなとした簡素な祝い酒であったが、だんだん酒宴をはるようになっていった。』
(季語と歳時記)



年酒の俳句:


・蒲鉾の紅白の賀の年酒かな   村山故郷


・一酌は師に献げたり年の酒  岡野里子


・辰年の嫁を真中の年酒かな  平野千恵子


・注がれて香新たの年酒かな  山田夏子


・生涯のいまが花道年酒酌む   伊東宏晃




お正月は、晴れた気分でお酒を飲むことができる有り難い期間。

気兼ねの無い相手と酌み交わす酒は、酔い方も真っすぐで快い。

1番目に開栓したのは、「〆張鶴 しぼりたて生原酒」。
お気に入りの〆張鶴だが、この酒は飲んだことがない。
立香は、強くはないが漂うような快い香りを感じる。
口に含むと、滑らかな舌触りと大きく膨らむ世界、〆張鶴らしい世界だ。
だが、中盤にかけていつもの〆張鶴の道筋とは違った。
膨らみの後、力強い押しの在る味がやってくる、中盤にかけて軽いが苦味も浮く。
後半にかけて切れていくが、中盤の味の強さの余韻も残る。

裏ラベルのスペックを見て驚いた。
アルコール度数が20度もある。
中盤の力強さはこれだと思った。
ラベルに書かれている通り、ロックで飲むのも良さそうだ。
アル添なので純米酒ではないが、香りも良いので吟醸酒と考えてよいだろう。


おせち料理に美酒を頂く場合は、先ずはお世話になった故人に一献を捧げてから、酌み交わすのが美しい道筋だ。

正月早々自然災害に遭遇された方には申し訳ないが、我が身の幸せを感謝しながら。




2023-12-17 (Sun)

2023/12/17 第391回季節の美味しさと日本酒を楽しむ集い (その1)~まとめ~

2023/12/17 第391回季節の美味しさと日本酒を楽しむ集い (その1)~まとめ~

年末恒例の酒宴である酒の中島屋さんの「季節の美味しさと日本酒を楽しむ集い」が開催された。 毎月開催されているのだが、平日の夜7時から始まることが多いが、年末12月の宴は、日曜日の昼12時からなので、ゆったりとした気分で、美酒とお酒に合った美肴を楽しむことができる。 お酒は、酒の中島屋さん厳選の20酒。 料理は、岐阜の名店・人気店「楮はなれ」。 今回も素晴らしい内容の宴だった。 至福の時間に身を置い...

… 続きを読む


年末恒例の酒宴である酒の中島屋さんの「季節の美味しさと日本酒を楽しむ集い」が開催された。

毎月開催されているのだが、平日の夜7時から始まることが多いが、年末12月の宴は、日曜日の昼12時からなので、ゆったりとした気分で、美酒とお酒に合った美肴を楽しむことができる。

お酒は、酒の中島屋さん厳選の20酒。
料理は、岐阜の名店・人気店「楮はなれ」。
今回も素晴らしい内容の宴だった。

至福の時間に身を置いてを、美酒と美肴を楽しむのだが、刻を止めることは出来ない。流れるが儘だ。
せめて、その刻を記録しておこう。


《 美酒 》

日本酒は、酒の中島屋さん眼鏡に適った20酒。
造りたて世に出たばかりの新酒から11年半ものの熟成酒まで。
縦横に組まれたテーマに沿ってお酒を楽しむことになる。
これ程幅の広い日本酒が一度に飲むことができる会は、他には無いだろう。


20231217季節の美味しさ-出品酒一覧
(写真は21酒写っているが、これは瀧自慢と信濃鶴が同じものが2本づつ並んでおり、また清泉 純米吟醸の2018年熟成酒が写っていないためである。)


今日のテーマは、
・乾杯
・新酒しぼりたて
・幻の酒造米愛山
・個性派純米を燗で楽しむ
・今日の贅沢 吟醸・大吟醸飲み比べ
・熟・醇をのむ

配布される「利き酒メモ」に蔵・銘柄・酒米・スペック等は書かれているので、確認しながら、利くことができるので勉強になる。

20231222_093959補正済

20231222_094050補正済


20231222_094150補正済

20231222_094234補正済



《 美肴 》

岐阜の名店、「楮はなれ」は岐阜駅から徒歩圏内の、繁華街にある。

20231217_120700_20231230210915041.jpg

20231217_120718_20231230210913b29.jpg

人気の板前さんの七品の料理が、流れに沿って、順に、作りたての料理が提供される。

今日のお献立は以下の通り。

20231222_094313補正済


美酒: 20酒、
美肴: 7
の個々の個人的な印象については、以下の記事(その2)、(その3)に、記録することにしたい。





2023-12-17 (Sun)

2023/12/17 第391回季節の美味しさと日本酒を楽しむ集い (その2)~今日の美酒~

2023/12/17 第391回季節の美味しさと日本酒を楽しむ集い (その2)~今日の美酒~

(この一覧写真は、利き酒メモの順番通りには、並んでいない。) 会は、乾杯酒のコーナーから始まる。 どんなお酒が登場するか、楽しみだ。 《 乾杯 》 今日の乾杯酒は、 <玉川 手つけず 純米 五百万石> 「玉川 手つけず 純米 五百万石 (44)『五百万石』 60%精米の純米吟醸の玉川流直汲み」 立香は、甘い香の後、僅かだが熟香のようなものを感じる。 甘い入口の後スーッと糸を引くような味わいがあり、こ...

… 続きを読む


20231217季節の美味しさ-出品酒一覧
(この一覧写真は、利き酒メモの順番通りには、並んでいない。)

会は、乾杯酒のコーナーから始まる。
どんなお酒が登場するか、楽しみだ。


《 乾杯 》

今日の乾杯酒は、

<玉川 手つけず 純米 五百万石>
01-20231217_150916_20231230195652a57.jpg

01-20231217_150924_20231230195654e72.jpg
「玉川 手つけず 純米 五百万石 (44)『五百万石』 60%精米の純米吟醸の玉川流直汲み」

立香は、甘い香の後、僅かだが熟香のようなものを感じる。
甘い入口の後スーッと糸を引くような味わいがあり、これがスピード感・爽快感を感じさせる、面白い展開で個性的。
中盤に近づくと辛味のパンチが来る。含み香にアルコール臭のようなものを感じる。
中盤以降、辛味が続く。
後口は含み香と辛味の余韻。
主張のある個性的な世界を持つ酒の印象。



次のコーナーは、
《 新酒しぼりたて 飲み比べ 》
 5蔵、8酒の顔ぶれ。

トップバッターは、地元の蔵。
<三千盛 純米大吟醸 にごり新酒生酒>
02-20231217_150934_20231230195656fa7.jpg


02-20231217_150947_20231230195659f1c.jpg          『美山錦』 『あきたこまち』 45%精米 純米大吟釀

にごり酒なのだが、上澄み部分と澱の部分に分けて提供された。
 面白い飲み方。混ぜたものを飲めば、3種類味わうことができる。

<上澄み部分>:立香はあまり感じない。トロリとした舌触りだが、味わいはスッキリとして切れの良い印象。
 次に、シュワシュワの発泡感が来る、辛味の強い発泡だ。少し時間が経つとグラスの内側に小さな気泡が付着し始めた、炭酸ガスだろう。
 中盤もトロリとした厚みを感じるが味に偏りは無く、後半にかけ、良く切れる。

<澱部分>:立香は感じない。スッキリとした入口。澱なのだが意外にも舌触りにザラつき感が無い。
 中盤以降も味わい・香り共偏りがなくスッキリとした世界で良く切れる。

<混ぜたもの>:在ったかも知れないが、通過せず利け無かった。


次は、酒の中島屋お勧めの信濃鶴。
< 信濃鶴 初しぼり 純米 無濾過生原酒 >
03-20231217_151127_2023123019565928a.jpg

03-20231217_151132_20231230195701edf.jpg
「美山錦』 60%精米 純米吟醸しぼりたて生原酒

甘い入口。ふくらみを感じる。立香は、強くはないが程良い吟醸香がある。
含み香は甘さを感じる。シュワッとした発泡感も感じるが三千盛の後では穏やかだ。
中盤にかけ、トロリとした舌触り、ふくらみが口の中で広がる。
味わいが纏まるので癖は感じない。
味わいの世界が大きく、価格不相応の風格すら感じる。


次も長野県の酒蔵小野酒造店の夜明け前。
< 夜明け前 純米吟醸 しぼりたて生酒 >

04-20231217_150807_20231230195702c4b.jpg


04-20231217_150814_202312301957043d4.jpg
兵庫県産山田錦特等米(55%

立香は程良い吟醸香、甘い入口。
シュワッとした発泡感を感じる。
舌触りは滑らか。含み香は、甘さ+吟醸香。
ふくらみ、広がりは大きくはないが、嫌味がなく切れの良い世界。
仄かな発泡感も感じる。


次は、松の司の2酒。

< 松の司 楽 純米吟醸 しぼりたて >
05-20231217_151307_20231230195705f41.jpg
          
山田錦 60%精米 純米吟醸
          
立香はあまり感じない。
甘い入口。味が迫ってくる感じで、押してくる強さがある、味の裏に辛味が潜んでいる。
迫ってくる主張のある世界を持った酒。


< 松の司 純米吟醸 あらばしり >
06-20231217_151141_20231230195707b46.jpg

06-20231217_151149_2023123019570823f.jpg
          
山田錦 55%精米 純米吟醸

          
立香は仄かに甘い。トロリとした入口。入口は甘い。
ふくらまず・広がらず静かな世界。
自分の大きさで、纏まっている。



次は、新潟の酒、清泉の3酒。

< 清泉 純米吟醸 しぼりたて生酒  >
07-20231217_151045_20231230195710d9b.jpg

07-20231217_151052_20231230195711979.jpg

07-20231217_151057_2023123019571466b.jpg
『五百万石』55%精米 純米生酒

立香はあまり感じない。
滑らかな舌触り。トロリとした大きな世界。
含み香も程良い吟醸香。
後半の切れも良い。
飲み終わると、全体として香り・味わいのバランスが良い。


< 清泉 大吟釀 夢花火恋花火  >
08-20231217_150954_20231230195714e8d.jpg

08-20231217_151002_2023123019571674c.jpg
麹米:新潟の新しい酒米「越淡麗」
掛米:「亀の尾」
精米歩合50
大吟醸規格の精白にこだわった造り。

立香は、何か熟っぽい感じもある。
入口は甘い。スッキリとして、スピード感が速い、辛味・酸の味は抑えられ、軽くスピードのある世界。
その儘中盤を通過すると、後半は良く切れる。
個性的なスピード感溢れる世界。


3
酒目は、
< 清泉 越淡麗 純米吟醸  >
09-20231217_151105_20231230195717941.jpg

09-20231217_151114_202312301957194a5.jpg
冬季に醸造した清酒を蔵内で一夏貯蔵、熟成させ、秋に出荷する「ひやおろし」。
原料米は、地元産の酒造好適米「越淡麗」
50
%精米。

甘い入口。滑らかな舌触り。
入口は、ふくらむが、中盤、苦味が浮き萎む。
後半の切れは良い。
全体として、世界が小さい印象。
(しぼりたて生の後なので、そう感じるのかも知れない。)



次のコーナーは。
《 幻の酒造米 愛山 飲み比べ 》 3

トップバッターは、三千櫻。
日経スペシャル「 ガイアの夜明け」その他のメディアで話題になった岐阜県中津川から北海道東川町へ蔵ごと移転した
三千櫻酒造の愛山。

< 三千櫻 純米 愛山60  >
10-20231217_151014_2023123019572049f.jpg

10-20231217_151020_20231230195838583.jpg

愛山』60%精米 純米大吟釀

立香はあまり感じない。滑らかな入口。
入口は甘いが、次第に、苦味・渋味主張がある。
この味わいが中盤以降も続く。
切れは、あまり良くはない。
燗酒向きの酒だろうか?


< 立山 純米吟醸 愛山  >
11-20231217_151031_202312301958405aa.jpg

11-20231217_151037_202312301958423f9.jpg
『愛山』60%精米 純米大吟釀

甘い入口。トロリとした舌触り。
入口から広く、広がり有り。
味のバランスも良く。偏りの無い味わい。
バランスの良さを感じる。


3
酒目は、瀧自慢。
だが、珍しく主催者の手違いで、登場したのは「瀧自慢 純米大吟醸 亀の尾」だった。
愛山を2酒比べながら、亀の尾とも比べる、手の込んだ、面白い飲み比べとなった。

< 瀧自慢 純米大吟醸 亀の尾  >
12-20231217_150708_202312301958449cd.jpg

12-20231217_150716_202312301958469a2.jpg
『亀の尾』60%精米 純米大吟釀

立香はあまり感じない。
滑らかな舌触り。含み香は、軽い吟醸香。
ふくらみ・広がりは大きくはない。
中盤、辛味の主張がある。
後半の切れは良く、吟醸酒らしい世界はある。



次のコーナーは、
《 個性派純米 飲み比べ 》 2酒。
季節柄、このコーナーでは、燗酒も楽しむ趣向。

< えびす寿 特別純米  >
13-20231217_150827_2023123019585117f.jpg


13-20231217_150834_20231230195850392.jpg
山形県産『美山錦』60%精米 特別純米

燗酒。甘い入口。口に含むと、ふくらみを感じる。
燗酒らしい世界で、楽しさを感じる。

冷酒:舌触り滑らか。味・香りの癖は無く、飲み易い。

熱燗:立香は、甘い香りの中に、エチル香も感じる。
滑らかな舌触りで、ふくらみと広がりもある。
後半、辛味のキリッとした締めも有る。

この酒は、燗向きの酒で、少し高めの温度の方がうまく燗上がりしそうだ。


2
酒目は、燗酒として出荷されている酒。

< 九頭龍 熟成純米 燗たのし  >
14-20231217_150738_202312301958536c4.jpg

14-20231217_150747_20231230195855445.jpg
『五百万石』 60%精米 純米

通常温度の燗酒のみ利いた。
入口は、スムーズで滑らか。癖は感じない。
穏やかな世界で、中盤過ぎまで飲み心地良い。
ただ、後口で、辛味が跳ねる感じがある。



次のコーナーは、
<今日の贅沢 吟醸・大吟醸飲み比べ> 3酒。

トップバッターは、
< 白岳仙 黒鉄(くろがね) 純米大吟醸 本生  >
15-20231217_151242_20231230195855418.jpg

15-20231217_151247_20231230195858f56.jpg
五百万石』50%精米 純米大吟釀

          
立香は、甘い香り。
甘い入口。シュワッとした発泡感を感じる。
中盤にかけ、苦味の主張を感じる。
ふくらみ・広がりは小さく、世界が狭い。
主張のある酒が好きな人には向くが、自分の好みの世界ではない印象。


次は、〆張鶴の大吟醸 盞(さん)
お気に入りの酒だ。
利く前から予断を持ってはいけないが、期待が膨らむ。

< 〆張鶴 盞 (さん) 大吟釀  >
16-20231217_150859_20231230195858077.jpg

16-20231217_150904_20231230195900b11.jpg

16-20231217_150909_20231230195902e9e.jpg
『山田錦』 40%精米 大吟釀

甘い立香。甘い入口。
口に含むとトロリとした舌触りとともに大きくふくらみ、広がる。大きな世界に吸い込まれる感じ。

利き酒の様に、酒だけ飲んでも楽しめる。
肴は要らない世界だ。

一方、癖のない世界なので、肴を楽しみながら飲むこともできるので、贅沢な食中酒としても楽しめる。

期待通りの〆張鶴の世界で、満足した。


3
酒目は、今日の酒の中で最も高価な酒、1800ml 8800円(税込)のお酒。

< 明鏡止水 純米大吟醸 磨き35  >
17-20231217_150844_20231230195905d2f.jpg

17-20231217_150850_20231230195905fb9.jpg
『山田錦』 35%精米 純米大吟釀

立香は、仄かだが、快い香り。
甘い入口。トロリとした舌触りの後、辛味が来る。
含み香には、少しエチル系の香りを感じる。
終盤にかけての切れは良い。

このクラスの酒の評価は、良くて当たり前なので、最後は、個人の好みに依ることになる。

個人的には、もう少し主張を抑えて、ゆったり、悠然とした味わいの方が好みだ。



最後のコーナーは、
<熟・醇・をのむ> 3酒。
熟成酒を飲むことができるのも、この会の特色だ。

トップバッターは、
< 東一 純米山田錦 おりがらみ 製造年月202203月  >

18-20231217_150622_20231230195907e85.jpg


18-20231217_150632_202312301959073c0.jpg

18-20231217_150658_20231230200008db7.jpg
『山田錦』 64%精米

純米の2年熟成酒なのだが、
立香は、熟成香のようなものは感じない。
甘い入口。含み香も甘い。
味の主張のある中盤で、まだまだ元気いっぱいだ。


< 清泉 純米吟醸 生酒 製造年月201811月  >
19-20231217_151200_20231230200011dc1.jpg
(当日、酒の瓶が並んでいる中には見当たらなかったので、この写真はネットから入手したもので、当日の瓶ではない。)
『五百万石』 55%精米 純米吟醸生酒

5
年熟成酒だが、
甘い入口、スッキリとした印象。
熟したという印象はあまり感じない。
舌触りは、熟成酒らしく滑らか。
味の癖はなく、バランスの良い味わい。
尖りがなく、穏やかに纏まっている世界。

熟成させることが、新たな世界に導いてくれることが理解できる味わい。


今日の最後は、

< 松の司 アゾラ 純米吟醸 生  製造年月: 201204月  >
20-20231217_151223_20231230200014563.jpg

20-20231217_151230_20231230200014930.jpg
『山田錦』 50%精米 純米吟釀

熟成期間11年半の長熟成酒。
立香には、仄かに香ばしさを感じる、嫌な熟成香ではなく快いもの。滑らかな舌触り。
含み香にも、香ばしさを感じる。
含み香を注意して探ると、香ばしさの奥にエチル系のような甘さを感じた。
 含み香も快いもので熟成酒としては順調に育っている印象。
 間違うとアンモニア臭の方に行ってしまうが、この酒は熟成酒らしい世界。

少し温度を上げたらどうなるか、試してみたいと思った。




2023-12-17 (Sun)

2023/12/17 第391回季節の美味しさと日本酒を楽しむ集い (その3)~今日の美肴~

2023/12/17 第391回季節の美味しさと日本酒を楽しむ集い (その3)~今日の美肴~

本日のお献立   楮はなれ 今和5年12月17日(日) <水菜のみぞれ和え> カリカリ、コリコリとした食感。 サッパリとして口の中が洗われる感じ。 水菜の葉の部分は出汁の旨味を感じる。 魚卵が入っており、時々プチプチの食感が現れる。 柚子の皮が入っており、これも香が時々立つ。 カリカリ、プチプチの食感と時に立ち現れる香りが楽しい。 <ゆり根の飯蒸し> ゆり根はホッコリとした食感で仄かに甘い。 ...

… 続きを読む


本日のお献立   楮はなれ 今和51217()


<水菜のみぞれ和え>
20231217_122135_20231230193900a93.jpg
カリカリ、コリコリとした食感。
サッパリとして口の中が洗われる感じ。
水菜の葉の部分は出汁の旨味を感じる。
魚卵が入っており、時々プチプチの食感が現れる。
柚子の皮が入っており、これも香が時々立つ。
カリカリ、プチプチの食感と時に立ち現れる香りが楽しい。



<ゆり根の飯蒸し>
20231217_123606_20231230193900930.jpg
ゆり根はホッコリとした食感で仄かに甘い。
癖のない品の良い世界。其処に、梅肉と旨味の薬味のアクセントが加わる。
ご飯は、モチモチの食感で、大粒の米が光り輝いている。
お米好きには嬉しい一品だ。



<鯖とごま豆腐の椀>
20231217_124810_202312301939049cb.jpg

20231217_124831_20231230193906d4a.jpg

鯖の下に隠れているごま豆腐は、モチッとした食感で、豆腐と言っても食べ応えがある。
湯気が立ち上ると柚子の香が漂う。
鯖は、焼いてあるが塩鯖ではなく、塩味は薄く旨味だけの味。
全体として、鯖とは思えない上品な香り・旨味のお椀だった。



<蕪の風呂吹き>
20231217_130848_20231230193911f23.jpg
柔らかく茹でた蕪に甘い味噌がかけられ、胡桃・木の実がトッピングされている。
舌の上でとろりと溶ける蕪の食感、甘い味だが仄かな旨味のある味噌、このふたつが口の中で混じり合う快さがある。

蕪も味噌も高価な材料ではないが、実に美味しい。
家庭では出来ない世界を感じる。
技で味合わせる力を感じる。
料理は素材は重要だが、それ以上に技が重要であることが理解できる。料理は技次第の典型だ。



<鰆の粕煮>
20231217_132739_20231230193913ac1.jpg
大吟醸の酒粕で作られた粕汁。
鰆の上にトッピングされているのはホウレン草、程良い食べごたえ。
人参の短冊は、湯通しくらいの加熱で、人参の食感・風味を残してある。
大根も、柔らかいが、先程の蕪とは違って、とろけてしまうのではなく、ザラッとした大根の風味を残した火加減になっている。
鰆は、淡白な鰆の旨味と粕汁の甘みが穏やかだった。



<和牛のグリル>
20231217_134829_20231230193915a5d.jpg

20231217_134837_20231230193917f9e.jpg

牛肉の肉臭さがなく口に入れた時の癖がなく、すぐに肉の旨味が感じられた。食感も周りは加熱されているが、中心部に向かって生肉の食感が残されている。肉も筋がなく柔らかい部分で、肉の旨味が真っ直ぐ感じられる。

食感、味わい、旨味、すべての面で癖・嫌味のないバランスの取れた世界で、安心して楽しむことが出来た、王道の美肴だ。

今まで食べたローストビーフは何だったのかと思わせた。
10
点をつけることは基本的にしないが、これは、10点を付けたい。

しいたけの煮物は、シコシコとした食感、舌触りは滑らか。噛んでいると椎茸の旨味がじんわりと口の中に広がる。



<菜の花ご飯と味噌汁>
20231217_141708_20231230193921d7c.jpg
菜の花と入っているのは鳥のささみ肉だろうか。
出汁の旨味が穏やかで、ふんわりとした春の世界のような感じに誘われる。

20231217_141928_202312301939214c3.jpg
葱、豆腐、あおさ、それぞれの食材感が異なり、舌触り、食感、味わいに変化が出て、面白かった。
とろり、滑らかと言っても、豆腐とあおさでは全く違う。






2023-11-27 (Mon)

2023/11/27 日本酒の会sake nagoya 2023/11定例会

2023/11/27 日本酒の会sake nagoya 2023/11定例会

日本酒の会sake nagoyaの11月の定例会が17日に開催された。 今月は、会場が変更になった。 いつもは栄町なのだが、今日は名古屋駅近くの「いごこ家」(いごこち)という居酒屋になった。 地下鉄国際センター駅で降り、2番出口で出て、googoleMAPで辿り着ける予定だったが、そうはならなかった。  指示通り歩いても、近づくどころか、次第に離れてしまう。 30分以上迷った挙げ句、なんとか到着した。 引き戸を開け...

… 続きを読む


日本酒の会sake nagoya11月の定例会が17日に開催された。

今月は、会場が変更になった。
いつもは栄町なのだが、今日は名古屋駅近くの「いごこ家」(いごこち)という居酒屋になった。

地下鉄国際センター駅で降り、2番出口で出て、googoleMAPで辿り着ける予定だったが、そうはならなかった。
 指示通り歩いても、近づくどころか、次第に離れてしまう。
30
分以上迷った挙げ句、なんとか到着した。



20231117_185227.jpg

20231117_185236.jpg


20231117_185448.jpg


20231117_185504.jpg


引き戸を開けて中に入ると、受付は始まっていた。

受付を済ませる。
いつもの会場は、座敷か小上がりなのだが、今日は一般のテーブル席を30人分使う事になっていた。



自分の好みの席に座る。



《 今日の出品酒 》

暫くすると、カウンターの上に今日の出品酒が並んだ。
20231117_200806.jpg
最近は参加者が少なく、出品酒が8銘柄が多かったが、今日は30人を超えたので、10銘柄になった。

今月のテーマは「日頃なかなか飲めないお酒」。
確かに、人気の銘柄が並んでいる。


20231117_200817.jpg

20231117_200824.jpg

<出品酒の一覧>


202311出品酒一覧


<個人の利き酒評価結果>


202311個人の利き酒評価結果


<伯楽星 純米吟醸>

個人的に、今日一番良かったのは、No.5の「伯楽星 純米吟醸」。
 味の偏り、押し付けがましい主張が無く、バランスの良い味わいで、膨らみ・広がり・透明感が有り、穏やかな品の良さが感じられた。
 
新澤醸造店の酒は、あまり記憶に残っていないが、この酒は良かった。

蔵元のサイトによれば、コンセプトは「究極の食中酒」だそうだ。


伯楽星 純米吟醸はくらくせい じゅんまいぎんじょう)

「究極の食中酒」を最大に表現したお酒がこの1本です。

ほのかな果実香が口に広がり、柑橘類を思わせる爽やかな酸味がキレ味を演出します。
糖度が低く、フレッシュさやほのかな若渋感も、食事と合わせた途端に絶妙な表現力を発揮します。
扁平精米の使用による抜群のキレは、口の中をクリアにしていきます。
美味しいお料理と共に冷たく冷やしてお召し上がりください。

[
受賞歴]
Catador World Wine & Spirits Awards2023 日本酒カテゴリー【金賞】
・ルクセンブルク酒チャレンジ2023【銀賞】
・美酒コンクール2023 ライト&ドライ部門【金賞】
Oriental Sake Awards 2023 純米大吟醸/純米吟醸(淡麗)部門【銀賞】
・全米日本酒歓評会2023 吟醸部門【金賞】
SAKECOMPETITION2023【金賞】
・ワイングラスでおいしい日本酒アワード2023【金賞】

[
味わい]
フレッシュ・とても軽快・とてもキレがある
[
香り]
洋梨・パッションフルーツ
[
相性の良い料理・食材]
魚介類全般・カルパッチョ

精米歩合

55%

日本酒度

+4

酸度

1.6

アミノ酸

1.1

アルコール分

15%

使用米

国産米

容量

1.8L / 720ml


(蔵元公式サイトより転載
https://niizawa-brewery.co.jp/item/169/



<田酒 純米吟醸 古城錦>
今日意外だったのは、No.4の「田酒 純米吟醸 古城錦」。
利き酒が終わり、ブラインドが解かれ、1升瓶を見ながらお酒を飲めるようになり、田酒であることがわかった。

田酒はお気に入りのお酒で、日本酒の世界が解り始めた頃からお世話になった導きの酒。
最下位の酒が「田酒」は、信じられない。
全体評価でも7位だったから、調子は良くなかった。

先月10月にも「田酒 特別純米」が登場した。
参加者全員の評価では、第1位だったが、個人的には
今ひとつの味わいだった。味の主張が強すぎて押し付けがましさが気になった。

今月の純米吟醸も同じ様な味わいだった。
個人の嗜好の変化に拠るものであれば、それで良いのだが、造りが昔と違ってきているなら、残念だ。
今後も、注意して見守っていきたい。



<参加者全員の利き酒評価結果>
参加者全員の評価結果については、日本酒の会sake nagoyaの公式サイトで見ることができる。

「日本酒の会 sake nagoya 「定例会」の報告」
https://www.sakenagoya.com/activity/2023/trk202311/trk202311.html



《今日の料理》

この店は、初めて来た店だが、日本酒の銘柄にもこだわりがあり、料理も自家製・手作り感が感じられ、品数も多く、良かった。
 
・枝豆
20231117_190751.jpg
居酒屋のテーブル席は、一人ひとり小皿に盛る広さがないので、4人分が一皿に盛られている。


・酒肴3点盛り
20231117_190800.jpg

・お刺し身
20231117_190656.jpg

・木綿豆腐の干しエビソース
20231117_190709.jpg

・里芋と烏賊の煮もの
20231117_190724.jpg

・サラダ
20231117_191110.jpg

・鶏肉のソテー
20231117_200140.jpg

・焼き豚
20231117_200157.jpg




2023-10-28 (Sat)

2023/10/28 日本酒の会sake nagoya 2023年10月定例会

2023/10/28 日本酒の会sake nagoya 2023年10月定例会

  2023年10月20日(金)、日本酒の会sake nagoya 10月定例会に参加した。   会場は、割烹 みどり(名古屋市中区栄三丁目) 毎月第3金曜日に開催。   今月のテーマは、「ひやおろし」   今月の出品酒は、7銘柄。         ...

… 続きを読む

 

20231020()、日本酒の会sake nagoya 10月定例会に参加した。

 

会場は、割烹 みどり(名古屋市中区栄三丁目)

毎月第3金曜日に開催。

 

今月のテーマは、「ひやおろし」

 

今月の出品酒は、7銘柄。

 

20231020_200219.jpg

 

20231020_200409.jpg 


20231020定例会評価結果-2 

 

2023-10-13 (Fri)

2023/10/13 今日の酒: 〆張鶴 大吟醸 盞(さん)

2023/10/13 今日の酒: 〆張鶴 大吟醸 盞(さん)

冷蔵庫から、〆張鶴の大吟醸を取り出して、利いてみることにした。  この酒は保管上の問題があり、どんな味わいになっているか不安を持っての利き酒になる。 どうしてそうなったのかは不明だが、泡盛の保存用段ボール箱(1800ml6本用)に入ったまま保存されていた。 場所は室外だが常時日陰の場所。泡盛は強かな酒なので何の問題もないが、日本酒の大吟醸には適していない環境での保存だった。 開栓をして、先ずは瓶の...

… 続きを読む


20231002_191448角度修正


20231002_191539.jpg

20231002_191411.jpg


冷蔵庫から、〆張鶴の大吟醸を取り出して、利いてみることにした。
 この酒は保管上の問題があり、どんな味わいになっているか不安を持っての利き酒になる。

どうしてそうなったのかは不明だが、泡盛の保存用段ボール箱(1800ml6本用)に入ったまま保存されていた。
場所は室外だが常時日陰の場所。泡盛は強かな酒なので何の問題もないが、日本酒の大吟醸には適していない環境での保存だった。


開栓をして、先ずは瓶の口から香りを確かめてみる。
香りは吟醸香で、変な香りではないので、一安心。

深いグラスに注いで、先ずは香りから。
立香は、甘い香と吟醸香が程良い。主張し過ぎていない。
甘い入り口、トロリとした舌触り、次に酸が膨らむ大きな世界を感じる。〆張鶴らしい世界だ。
 含み香は吟醸香が程良い。中盤にかけて軽い苦味を感じる。辛味も浮かんで少し固い味わいもある。この中盤の軽い苦味と辛味の芯は暗所とはいえ常温で保存されていた影響だろうと思った。
後半、辛味の後、吟醸香の余韻を残しながら、スッキリとキレる。

利いた印象は、心配する必要はなかった。
香りも味わいも大吟醸酒らしいもので、〆張鶴の世界を楽しむことが出来た。
 日本酒はデリケートだが、大吟醸は品質の面では安定しているからだろう。


新潟は酒処で田酒を筆頭として、良い酒が多い。
それだけ酒好きが揃っているから、酒蔵も良い酒を造る事ができる。

〆張鶴を造っているのは宮尾酒造で、確りとした製造技術の上に明確な商品構成で愛好者の期待に応えている蔵だ。

個人的にも〆張鶴のファンだが、その特徴は前半から中盤にかけての膨らみと広がりだ。大きな世界でゆったりとした世界に誘われる。
 甘いとか辛いとか苦いとか個々の味わいの変化を楽しませるのではなく、大らかな世界の安心感の様なものを感じることができる。
 味わいというより品位とか格と表現したほうが良いのかも知れない。



<〆張鶴 大吟醸 盞のスペック・その他>

酒米: 山田錦 100%
精米歩合: 38%
度数: 16
製造者: 宮尾酒造㈱
製造: 2022/11/14
価格: 3500円(税込) 720ml


「〆張鶴 大吟醸 盞」は、終売となった「〆張鶴 銀ラベル」の後継商品となる新しい大吟醸で、2022年に新発売となった通年商品。

宮尾酒造の大吟醸は、限定酒が多いので入手が難しい面があるが、この「〆張鶴 大吟醸 盞」は通年商品なので、入手しやすいのでありがたい。
 と言っても人気商品なので完売もあるので、早目の入手が良い。
 今月くらいの出荷が見込まれるので、入手できるかも知れない。

名前の「盞」と言う文字は、初めて見た難しい文字。
調べてみた。

『さん【盞】
[1]
〘名〙
① 小さな杯。さかずき。
※懐風藻(751)三月三日曲水宴〈山田三方〉「不レ憚二流水急一、唯恨二盞遅来一」 〔劉言史王中丞宅夜観舞胡騰詩〕
② 天目茶碗のこと。
※南方録(17C後)書院「盆に聞香炉一具、食籠、銅瓶、盞、盞台」
[2]
〘接尾〙 杯などの容器で量を数えるのに用いる。また、さかずきに酒をつぐ度数を数えるのに用いる。
※参天台五台山記(107273)七「文慧大師送二茶四盞一」』
(精選版 日本国語大辞典)

酒屋さんの宣伝には、以下の様に書かれている。
『盞(さん)』とは盃を表す言葉。
上質な兵庫県産山田錦を自社で丁寧に磨き、秒単位の洗米浸漬、温度管理、小仕込みでの低温長期発酵、瓶詰め後の低温熟成など〆張鶴の技術の粋をつくして作られた、スッキリした香りと滑らかでキレのある大吟醸です。
...
みんなで盃を重ねたくなる様な風味豊かなお酒ということで、盃の意味を持つ『盞』という名前になりました。』



#日本酒 #sake #   #地酒 #純米大吟醸 #大吟醸 #純米酒  #燗酒 #熱燗 #冷酒
#
利き酒  #Sake-tasting  #飲み比べ #Compare drinks #酒蔵  #日本 #Japan
#
酒の中島屋




2023-09-15 (Fri)

2023/09/15 日本酒の会sakenagoya 9月定例会(その1)- 出品酒と評価

2023/09/15 日本酒の会sakenagoya 9月定例会(その1)- 出品酒と評価

2023年9月15日に開催された「日本酒の会sakenagoya」の9月定例会の内容を報告する。 先ず、今日の出品酒の明細を報告し、 次に、利き酒の個人評価と参加者全員の利き酒に拠る順位を報告し、 会場の料理についても報告する。 開催日時は、2023年9月15日(金)(原則毎月第3金曜日) 会場は、割烹 みどり(名古屋市中区栄三丁目) 今月のテーマは、「夏の名残り」。 参加者数は、25名 《出品酒》 今日のテー...

… 続きを読む


2023
915日に開催された「日本酒の会sakenagoya」の9月定例会の内容を報告する。

先ず、今日の出品酒の明細を報告し、
次に、利き酒の個人評価と参加者全員の利き酒に拠る順位を報告し、
会場の料理についても報告する。

開催日時は、2023915()(原則毎月第3金曜日)

会場は、割烹 みどり(名古屋市中区栄三丁目)

今月のテーマは、「夏の名残り」。

参加者数は、25




《出品酒》

今日のテーマ「夏の名残り」の出品酒は、8銘柄。

20230915_210157.jpg




No,1
(左から) 天美 純米吟醸

20230915_210210.jpg

20230915_210222.jpg

度数:15度(原酒)
原料米:山田錦 精米:60% 酵母:901
製造:2023/06"  長州酒造㈱


No.2
蒼斗七星 特別純米65 木槽搾り

20230915_210233.jpg

20230915_210240.jpg
度数:17
原料米:島根県産佐香錦
精米: 65%
製造:2023/05
青砥酒造㈱


No.3
 鍋島 吟醸 Summer Moon

20230915_210250.jpg

20230915_210257.jpg
度数: 15
精米歩合: 50%
製造:2023/07
千代酒造有限会社


No.4
    敷嶋 特別純米 夢山水 無濾過生原酒

20230915_210313.jpg

20230915_210320.jpg

20230915_210328.jpg

20230915_210336.jpg度数: 18

精米歩合:60
原料米: 夢山水79% 山田錦21%
製造:2022/1
伊東㈱


No.5
 楽器正宗 混醸 山田錦 純米吟醸

20230915_210352.jpg

20230915_210407.jpg度数: 15

精米歩合: 60%
原料米: 播州山田錦 94%
製造: 2023/04
大木代吉本店



No.6
小夜衣 純米生原酒 レトロラベル

20230915_210423.jpg

20230915_210429.jpg

20230915_210435.jpg度数: 18

精米歩合: 65
製造:2023/07
森本酒造合資会社


No.7
大嶺3粒 火入れ 山田錦

20230915_210452.jpg


20230915_210509.jpg

度数: 14.5
精米割合: :50%
原料米: 山口県産山田錦
          
大嶺酒造



No.8
 光榮菊 ハルジオン 無濾過生原酒

20230915_210520.jpg

20230915_210528.jpg

20230915_210601.jpg度数: 14

精米歩合: 非公開
原料米: 新潟産春陽 100
製造:2023/04
光栄菊酒造




《日本酒の会sake nagoya 20239月定例会 出品酒一覧と評価結果》

今日の出品酒8銘柄の個人的な利き酒評価結果を報告する。

20230915定例会評価結果

参加者全体の評価結果など詳細は、以下の公式サイトで見ることができる。
日本酒の会sake 
nagoya
http://www.sakenagoya.com/activity/2023/trk202309/trk202309.html




2023-09-15 (Fri)

2023/09/15 日本酒の会sakenagoya 9月定例会(その2)- 今日の料理

2023/09/15 日本酒の会sakenagoya 9月定例会(その2)- 今日の料理

《今日の料理》 ・お刺し身 鮪・鮭・海老 三点盛り ・かき揚げ天麩羅 ・鮭と茸のホイール焼き ・もずく酢 ・炊き込みご飯と漬物...

… 続きを読む



《今日の料理》

・お刺し身 鮪・鮭・海老 三点盛り

20230915_195115.jpg



・かき揚げ天麩羅
20230915_195733.jpg


・鮭と茸のホイール焼き

20230915_195759.jpg

20230915_195816.jpg


・もずく酢

20230915_195842.jpg


・炊き込みご飯と漬物

20230915_202240.jpg



20230915_202421.jpg


20230915_202437.jpg





2023-09-03 (Sun)

2023/09/03 第388回季節の美味しさと日本酒を楽しむ集い(その1 まとめ)

2023/09/03 第388回季節の美味しさと日本酒を楽しむ集い(その1 まとめ)

今日の酒宴は、岐阜市内、時間はお昼なので、JR岐阜駅の信長公に参拝。 今日も、夏の日盛りの下、信長公は金色に輝いておられる。 この光に照らされれば、気力も回復するというもの。 岐阜バスで、長良川方面に向かう。 会場の割烹うおそうは、バス停から歩いてすぐのところだった。 もう参加者は半分ほど着席していた。 受付を済ませ、指定された席に座り、今日の出品酒が記載された「利き酒メモ」に目を通し、確認し...

… 続きを読む


今日の酒宴は、岐阜市内、時間はお昼なので、JR岐阜駅の信長公に参拝。


20230903_112019.jpg

今日も、夏の日盛りの下、信長公は金色に輝いておられる。
この光に照らされれば、気力も回復するというもの。

岐阜バスで、長良川方面に向かう。
会場の割烹うおそうは、バス停から歩いてすぐのところだった。

20230903_115406.jpg

もう参加者は半分ほど着席していた。
受付を済ませ、指定された席に座り、今日の出品酒が記載された「利き酒メモ」に目を通し、確認した。

20230903利き酒メモ1

20230903利き酒メモ2

20230903利き酒メモ3

参加者がほぼ揃い、開始時間になったので、主催者の酒の中島屋店主西川氏の開会の挨拶が始まった。

この会は、来年400回を迎えるので、来年は400回記念の宴を開催する予定との話があった。
400
回というのは、大変な歴史なので、是非とも参加せねばと思った。


開会の挨拶が終わり、利き酒メモに記載の出品酒が、順を追って登場し、並行して長良川の鮎料理専門店の割烹うおそうの鮎料理が一品ずつ運ばれてきた。

出品酒の詳細は、記事のその2。
鮎料理の詳細は、記事のその3。
に記載しているので、
その1では、まとめとして印象を記載する。


《出品酒》
今回も、出品酒が16酒あり、縦横大きな広がり、奥行きがあり、色々な酒を楽しむことが出来た。

<房島屋>
今日の柱は、岐阜の所酒造の「房島屋」になっている。
今日は特別に所杜氏も参加されている。
プレゼントとしてお持ちいただいたと書かれている「房島屋 兎心ゴールド 純米大吟醸うすにごり」がどんな味わいか楽しみだ。

房島屋の酒は、乾杯酒を含めて8酒あった。
個々の印象は、その2の記事に記載したので、此処では全体の印象を記載する。

房島屋は、甘・酸・辛の確りとした味わいと後半のキレの良さから料理とも相性が良いのが特徴だが、今日の8酒を飲んでいて判ったことがあった。
それは、舌触りの滑らかさだ。

舌触りの滑らかさは、熟成酒の特徴・良さとして感じることはあるが、新酒で感じることは少ない気がする。
今日の房島屋には、舌触りの滑らかさを感じた。


<純米ひやおろし>
このコーナーで印象に残ったのは、No.10の白岳仙。
味のメリハリとか膨らみとか主張は強くなく、穏やかな味わいだが味がない訳ではなく、まとまっていて、全体として穏やかな世界を感じさせるところが良かった。


<今日の贅沢・個性派>
このコーナーでは、信濃鶴と三千盛が面白かった。

NO.12
No.13は「信濃鶴 田皐(でんこう) 純米吟醸」の米違いで、造りは同じで酒米が美山錦とコシヒカリと違うだけだ。
しかし、印象はかなり違う。
No.12
の赤ラベル美山錦は、スピード感のある味わい。
No.13
の青ラベルコシヒカリは、まったりとして穏やかさを感じる世界。
それぞれ良い味わいを持っているが、自分の好みでは、青のコシヒカリを評価したい。

三千盛は純米大吟醸の10年古酒で日本酒としては珍しい古酒だ。
着色はあるが、立香には老香はなく香ばしさを感じた。
味わいは、個々の味というよりトロリとした舌触りと大きく膨らみ広がる世界が10年の熟成を感じさせる。
熟成が低温熟成なのか常温なのか
タンク貯蔵なのか密閉容器(瓶)なのか
知りたくなって
公式サイト他を検索してみたが、情報は得られなかった。


<
熟・醇・を飲む>
信濃鶴 純米 無過生原酒の2017/04製造の6年熟成酒。
甘辛の濃い味でパンチがあり、元気いっぱいで6年の歳月を感じさせない。立香、含み香とも老香のような癖はなく、後半のキレも良かった。

「信濃鶴 田皐(でんこう) 純米吟醸」でも造りの良さを感じたが、この純米酒の6年熟成の世界も造りが確りしていなくては辿り着けない世界。
今日は、信濃鶴の造りの確かさを理解できた。



《今日の料理》

鮎の専門店で鮎づくし料理を頂いたのは初めてで、
銘酒を飲みながら、楽しくいただく事ができた。

個々の鮎料理の印象は、その3に記載したので、此処では全体の印象を簡単に書く。

鮎づくし料理なので、色々な料理法の鮎を頂いた。
赤煮と言う鮎料理は鮎専門店でしか頂けない珍しい料理だった。

全体の印象として、意外だったと言うか、成る程と言うべきか、感じたことは、鮎の素材の味をその儘出すという料理法であることだ。

鮎の旨味を味で隠してしまってはいけない。
鮎の旨味は残して料理するのが専門店であることが理解できた。





2023-09-03 (Sun)

2023/09/03 第388回季節の美味しさと日本酒を楽しむ集い(その2 出品酒)

2023/09/03 第388回季節の美味しさと日本酒を楽しむ集い(その2 出品酒)

この会の、出品酒については、会が始まる時に配布される 「利き酒メモ」に記載されている。 <本日の酒リスト> 今日の出品酒の柱は、所酒造の房島屋になっている。 以下のように書かれている。 『本日は「うおそう」さんでの昼間の開催です。 揖斐川町の 「房島屋」 蔵元杜氏所優氏にもご参加いただき鮎料理と 「房島屋」を楽しみます。日曜日の昼間の贅沢、 お料理と特撰酒を、 ゆっくり楽しみましょう。』 ...

… 続きを読む


この会の、出品酒については、会が始まる時に配布される
「利き酒メモ」に記載されている。


<
本日の酒リスト>
今日の出品酒の柱は、所酒造の房島屋になっている。
以下のように書かれている。

『本日は「うおそう」さんでの昼間の開催です。 揖斐川町の 「房島屋」 蔵元杜氏所優氏にもご参加いただき鮎料理と 「房島屋」を楽しみます。日曜日の昼間の贅沢、 お料理と特撰酒を、 ゆっくり楽しみましょう。』


出品酒16銘柄が、5つのコーナーに分けられて登場する。
<
乾杯 >                  1銘柄
<
房島屋 アラカルト >          7銘柄
<
純米ひやおろし 飲み比べ>      3銘柄
<今日の贅沢・個性派 飲み比べ> 4銘柄
<熟・醇・を飲む>            1銘柄

酒質、量共に飲み応え十分な内容になっており、日本酒好きには堪らない顔ぶれになっている。


<
乾杯 >  元祖・兎心ブラックです。 「五百万石」の味わい

(1)
岐阜県揖斐川町 房島屋 兎心ブラック 純米(純米吟醸 五百万石


1-1-20230903_135418.jpg

1-2-20230903_135427.jpg




< 房島屋 アラカルト > 定番酒を中心に選んでみました

(2)
房島屋 純米 無濾過生原酒

2-20230903_134908.jpg


(3)
房島屋 純米吟醸 無濾過生原酒

3-20230903_135039.jpg



(4)
房島屋 純米吟醸 中汲み生

4-20230903_134837.jpg


(5)
房島屋 兎心ブラック純米吟吹雪責め令和2BY
   (令和2BYの兎心ブラック吟吹雪の責めを低温熟成)
5-20230903_135112.jpg


(6)
房島屋 純米 超辛口 火入れ

6-20230903_135214.jpg



(7)
房島屋 純米大吟醸 山田錦 火入れ

7-20230903_135144.jpg



(8)
房島屋 兎心ゴールド 純米大吟醸うすにごり
     (所様の差し入れです)

8-1-20230903_135013.jpg


8-2-20230903_135027.jpg


<純米ひやおろし 飲み比べ> 3銘柄

(9)
静岡県掛川市 開運 純米ひやおろし
    (33) 『山田錦』 55%精米の純米吟醸ひやおろし


9-20230903_135447.jpg

(10)
福井県福井市 白岳仙 純米 五百万石 ひやおろし
     (39) 『五百万石』 55,58% 精米の純米のひやおろし

  (写真を撮った時に、瓶が無かったので、未撮影)


(11)
石川県白山市 手取川 山廃純米ひやおろし
    (43) 『山田錦』 『五百万石』 60%精米の山廃純米

  (写真を撮った時に、瓶が無かったので、未撮影)



<
今日の贅沢 個性派 飲み比べ> 4銘柄

(12)
長野県駒ヶ根市 信濃鶴 田皐(でんこう) 純米吟醸60
  (12)-1 赤 美山錦
       (25)60%精米の純米。

12-1-20230903_135238.jpg





  (12)-2 青 こしひかり
       (25)60%精米の純米。

 

12-2-20230903_135300.jpg





(13)
長野県辰野町 夜明け前 絹華 純米吟醸
     (40) 『山田錦』55%精米の純米吟醸

13-20230903_143823.jpg



(14)
岐阜県多治見市三千盛 純米大吟醸 古酒2013
      (66) 『美山錦』 45%精米の純米大吟醸
       「三千盛」 91日新発売の古酒です。

14-1-20230903_143909.jpg

14-2-20230903_143920.jpg




<熟・醇・を飲む> **長い眠りから目醒めたリスクたっぷりのお酒です。

(15)
長野県駒ヶ根市 信濃鶴 純米 無過生原酒 <2017.4>
      (25) 『美山錦』 60%精米の純米。 冷蔵6年熟成

15-20230903_151117.jpg



今日の出品酒16銘柄の利き酒の印象を、まとめてみた。

《 今日の出品酒の個人的なまとめ 》
  個人的な印象です。

388回季節の美味しさと日本酒を楽しむ集い(出品酒)

No.

 銘柄名

スペック・その他

個人的な印象

備考

 

 < 乾杯 >

 

 

 

(1)

房島屋 兎心ブラック 純米 五百万石

精米歩合60%
度数:17
製造: 2023/08

立香が立つ、甘い香りと吟醸香を感じる。口に含むと含み家も広がる。甘い入口の後、すぐ辛味のパンチが来る。舌触りは滑らか。シュワッとした発泡感を感じる。中盤以降のキレ良い。残り香は甘く、発泡の余韻も残る。
乾杯酒としては、快い味香の世界があり、爽やかにキレるので、適性がある。

利き酒メモには純米と表記されているので、純米酒と勘違いして、利いている時から吟醸酒の様な純米酒だと感じていた。
帰ってから、記事を書くために写真を見ると、瓶の口元に純米吟醸のラベルが貼られていた。これを見て得心が行った。

 

 

 

 

 

 

< 房島屋 アラカルト >

 

 

 

(2)

 房島屋 純米 無濾過生原酒

精米歩合65%
度数:17度 日本酒度: +5
酸度: 2.3
製造: 2023/09

立香は、甘い香りの後、何か香ばしさも漂う。甘い入口、滑らかな舌触り。酸のふくらみ・広がりは大きくはなく、スピード感の有る辛味のパンチが続く。その後、中盤にかけて広がりを感じる。後半のキレ良い。

 

(3)

房島屋 純米吟醸 無濾過生原酒

麹米:山田錦(20%)・掛米:五百万石(80%)
精米歩合:50% 度数:17
日本酒度:+2 酸度:1.8
製造: 2023/09

立香は仄かに甘いもの、吟醸香は強くない。盃を回して酒を動かすと吟醸香が立った。甘い入口の後、含み香は吟醸香を感じる。酸の広がりがある。中盤以降も含み香は吟醸香。後半、味わいのキレ良い。残り香も程よい吟醸香。

 

(4)

房島屋 純米吟醸 中汲み生

麹米:山田錦 掛米:五百万石
精米歩合:50% 度数:17
日本酒度:+-0 酸度:1.8
製造: 2023/04

甘い入口。滑らかな舌触り。含み香は、甘い香り+エチル系(?)の様な香り。次に辛味が来るが、甘さが辛味をマスクするためかストレートな辛味ではなく、柔らかい辛味。
中盤以降のキレは良い。

 

(5)

 房島屋 兎心ブラック 純米吟吹雪無濾過生原酒
  責め令和2BY

麹米:あけぼの 掛米:吟吹雪
精米歩合:65%  度数:16
令和2BYの兎心ブラック吟吹雪の責めを低温熟成

軽い黄色系の着色が有る。甘い入口。滑らかな舌触り。その後、甘・辛・苦・渋が一体となった味わいのパンチがが来る。中盤、シュワッとした発泡感のようなものを感じる。中盤以降は、前半と異なり、意外とキレが良い。残り香を感じるが、表現が難しい。

 

(6)

房島屋 純米 超辛口 一回火入れ

精米歩合:65
度数:17
日本酒度:+10 酸度:1.8
製造:2023/08

少し着色が有る。立香は感じない。今までの酒に感じたような甘さ+滑らかさは感じない。スッキリとした入口。次に、軽い辛味。中盤にかけて、ややキレがなく味が集まる感じで、重い味わいを感じる。

 

(7)

房島屋 純米大吟醸 山田錦 火入れ

原料米: 山田錦100%  精米歩合:45
度数:16
製造:2023/09

立香は甘いもの。甘い入口。スピード感の有る展開で辛味が来る。含み香は吟醸香。中盤以降、甘さを残してスッキリとキレる。

 

(8)

房島屋 兎心ゴールド 純米大吟醸うすにごり
(房島屋所様の差し入れ)

原料米: 山田錦100%  精米歩合:45
度数:17
製造:2023/09

立香は、甘さ+吟醸香が程良い。甘い入口。含み香、吟醸香が立つ。トロリとした舌触り。甘さに辛味が加わりパンチを感じる、味わいの奥の方に軽い苦味が締める。微発泡感を感じる。
後半は、柔らかくキレていく。

 

 

 

 

 

 

 

<純米ひやおろし 飲み比べ>

 

 

 

(9)

開運 純米ひやおろし

(33) 『山田錦』 55%精米の純米吟醸ひやおろし
度数:16度 製造:2023/08

房島屋の酒を利いてきた後なので、香り・味共に穏やかな感じ。味はあまり広がらない。中盤にかけても酸のふくらみ・広がりは感じない。

 

(10)

白岳仙 純米 五百万石 ひやおろし

(39) 『五百万石』 55,58% 精米の純米のひやおろし

立香はあまり感じない。入口は、まったりとして、強い主張は無い味わい。味が集まっていて分化しない塊のようなものを感じる。中盤からは、キレが良く、辛口な感じ。後半の方が癖のない世界。
全体の印象として、大らかな印象が最初から終わりまで続く印象があり、良い世界を持っている。

 

(11)

手取川 山廃純米ひやおろし

(43) 『山田錦』 『五百万石』 60%精米の山廃純米

立香はあまり感じない。甘い入口。次に、発泡感を含んだ酸のふくらみ、これが終わると含み香が鼻に抜ける、少し個性的な香りでエチル系のものか。
熱燗: 立香は香ばしさを感じる。酸のスピード感が出て、辛味が後を追う。後半のキレ良い。

 

 

 

 

 

 

 

<今日の贅沢 個性派 飲み比べ>

 

 

 

(12)

(12)-1 信濃鶴 田皐(でんこう) 純米吟醸60  ラベル赤 美山錦

(25)60%精米の純米。
製造:2023/05

仄かに甘い立香。甘い入口。含み香も甘いもの。味の展開にスピード感が有る。中盤、辛味が来る。後半のキレ良い。

 

(13)

(12)-2 信濃鶴 田皐(でんこう) 純米吟醸60  ラベル青 こしひかり

(25)60%精米の純米。
製造:2023/07

甘い入口。含み香は仄かに甘い。まったりとした味わいで、穏やかさを感じる。赤ラベル美山錦とは、違う味わい。ゆっくりとまったりとしている。

 

(14)

夜明け前 絹華 純米吟醸

(40) 『山田錦』55%精米の純米吟醸
製造:2023/05

立香は仄かに甘い香り。甘い入口の後、辛味。酸のふくらみ・広がりは感じない。味が中に集まる感じ。中盤、味の集まる芯のようなものを感じる。この後、後半にかけては、キレる。
全体としては、やや世界が小さい印象を受ける。

 

(15)

三千盛 純米大吟醸 古酒 VINTAGE2013

 (66) 『美山錦』 45%精米の純米大吟醸
製造:2023/09
 「三千盛」 91日新発売の古酒です。

黄色い着色がある。立香はあまり感じないが、開いた盃に入れると、立香は仄かに香ばしいもの。トロリとした入口。次に酸の大きなふくらみと広がりがある。この大きなふくらみと広がりが、この酒の身上。後口は、スッキリとキレると言うより味のある辛口の風情。

 

 

 

 

 

 

 

<熟・醇・を飲む>

 

 

 

(16)

信濃鶴 純米 無過生原酒 <2017.4>

 (25) 『美山錦』 60%精米の純米。 冷蔵6年熟成

甘い入口。甘さと辛さの濃い味、パンチの有る味。老香は感じない。活気を感じる味わいで、6年の熟成を感じさせない。
中盤以降切れる。後口も癖がなく良い。
全体として、上手く熟成した世界を持っている酒。

 




2023-09-03 (Sun)

2023/09/03 第388回季節の美味しさと日本酒を楽しむ集い(その3 料理)

2023/09/03 第388回季節の美味しさと日本酒を楽しむ集い(その3 料理)

今日の料理の会場は、鮎料理の店 割烹うおそう。 長良川の天然鮎の専門店。 岐阜長良川産天然鮎の店 割烹うおそう 住所:〒500-8082 岐阜県岐阜市矢島町1-3 電話:058-262-1875 営業時間:  昼(ランチ)  AM11:30~PM2:00  夜       PM5:00~PM9:00 定休日: 水曜日 公式サイト:  http://uosou.net/goannai-top.htm 《 今日の鮎づくし料理 》    (注)お品書きは無かったので、料理名は、...

… 続きを読む


今日の料理の会場は、鮎料理の店 割烹うおそう。
長良川の天然鮎の専門店。

岐阜長良川産天然鮎の店
割烹うおそう
住所:〒500-8082 岐阜県岐阜市矢島町1-3
電話:058-262-1875
営業時間:
 昼(ランチ)  AM1130PM200
 夜       PM500PM900
定休日: 水曜日
公式サイト:
 http://uosou.net/goannai-top.htm


《 今日の鮎づくし料理 》
   (注)お品書きは無かったので、料理名は、筆者が勝手に書いたもの
 
<前菜>
湯葉豆腐、枝豆、オクラ、キャビア風魚卵のあんかけ
20230903_120400.jpg

トッピングされた黒い粒粒のもの、キャビアかと思ったがキャビアでは無いそうだ。魚卵であることは間違いないだろう。
噛むとプチプチとしたような食感はなく、柔らかいが旨味が口の中に広がる。

枝豆を噛むと出汁の風味が立った。
湯葉豆腐は卵豆腐のようなトロトロ感ではなく、湯葉の層を感じる柔らかな食感と出汁の旨味。

野菜の輪切りは見た所オクラだが、オクラにしては大き過ぎる。口の中に入れてみると、柔らかく煮てあるが、やはりオクラだ。奥の方に仄かな苦味の様な締りを感じる。
帰って調べてみると、オクラも色々有るようで、サイズの大きなオクラは、「ダビデの星」と言う品種が有るそうなので、それかも知れない。


<おつまみ4点盛り>

20230903_120600.jpg
次は、おつまみの4店盛りが登場した。
色々なものが一度に登場するとこれは何だろうと、食べる前に目で楽しむことができる。

・鮎の昆布締めと伊達巻

20230903_120621.jpg

達巻は普通の伊達巻で、甘く、ふんわりとした食感。

昆布巻きは、薄味の出汁と柔らかく煮込まれてホロホロとした食感の昆布。真ん中の鮎は、サラリとして旨味だけ感じる。


・牛蒡と人参のきんぴら

20230903_120912.jpg


甘い薄味のきんぴらで、人参と牛蒡のカリカリ、コリコリとした食感は残されている。噛んでいると胡麻の風味を感じる。

・鮎の揚げ浸し

20230903_120925.jpg


鮎を揚げて確りとした食感にして甘酢に漬けてある。
人参はカリカリとした食感。
鮎は口の中に入れると甘酢の味わい、噛んでいると、次第にじんわりとした時間差で鮎の旨味が出てくる。

これは、房島屋のパンチの有る酒にも良く合った。
肴としてお気に入りになった。


・鮎の一夜干し

20230903_120935.jpg


味醂干しにしてあるようで、口の中に入れると、甘さを感じる。
鮎は肉の部分は勿論美味しいが、頭の部分を除いて、骨も噛んでいると骨の旨味が出てきて、鮎全体を味わうことができる。


<鮎の刺身のみぞれ和え>

20230903_124857.jpg


ワイングラスに入った料理が運ばれてきた。
テーブルの隅で簡単な説明があったが、聞き取れなかった。
見ただけでは、何か良くわからない。
食べて舌で理解するしか無い。


口の中に入れると、鮎の切り身を大根おろしと一緒に甘酢で和えてある。
鮎は表面だけ炙ってあるかも知れないが、食感は刺し身の食感だ。
大根おろしと甘酢に洗われて、川魚とか魚の臭いは全く感じない、上品な旨味だけ取り出されている。
鮎専門店の料理と思った。


<鮎の塩焼き>

20230903_125747.jpg


香りは川魚の香りはなく、香ばしい香り。
味わいも癖がなく、淡白な味わい。押し付けがましさがない。
軽い香りと癖のない旨味が純米大吟醸によく合った。


<鮎のコンフィ>

20230903_131037.jpg


鮎のコンフィは、下味を付けた鮎をオリーブオイルに漬けて、長時間低温加熱(100度くらいの低温で4から5時間)したもの。
長時間の低温加熱で頭・骨まで柔らかくなり、丸ごと食べることができる。

味わいは、甘辛では無く、ふんわりとした旨味。
積極的な味付けはせず、頭から骨、身まで、鮎そのものの味をシンプルに味わうことができる。


<焼鮎のひやし素麺>

20230903_131741.jpg

半熟卵、ヤングコーン、京生麩、ミニトマト、モロヘイヤの冷やしものの上に鮎がトッピングされている。
見えないが、一番下に素麺が隠れている。

味・食感の異なるものが、取り合わされているので、意外性が有って面白い。上のものを食べ終わると、底から素麺が登場するので、これが冷やし素麺の料理であることが判る。

半熟卵はトロトロ
ヤングコーンはシャキシャキ
京生麩は柔モッチリ
みにとまとの湯剥きは、甘くフルーティ
モロヘイヤは、ネバネバ、ツルツル
濃い目の味の出汁は、素麺が登場して味の意味が判る。


<鮎の赤煮>

20230903_135622.jpg


20230903_135627.jpg


写真では焦げ茶もしくは黒に見えるが実際は濃い赤の汁で煮てある。

見た所長く煮込まれている様に見えるが、実際は普通の煮物で、コンフィの様に頭から食べることは出来ず、身だけいただく。
味は濃いが、甘く、キレの良い旨味で、雑味がなく、上品な鮎の旨味を味わうことができる。
見かけとは違い、スッキリとした後味だ。

この煮汁は、複数の溜を使い、鮎を煮た後の煮汁を保存時、次回また使用する。これを繰り返してきて、今の味になっているとのこと。
 この店でしか味わうことが出来ない味わいだ。


<鮎のフライ>

20230903_142926.jpg


鮎の丸ごと料理の最後は揚げ物で、鮎のフライ。
パリパリとした食感。
これも殆表立った味付けはない。
レモンと塩が添えてあるが、使うかどうかは、人に任されている。
あゆそのものの素材の味・旨味を味わう作りになっている。



<鮎茶漬け>

20230903_145425.jpg


20230903_145431.jpg


薄味の出汁の茶漬け。
口に含むと薬味の香りが立つ。
鮎は焼いてほぐしてあるのだろうか。
生臭さは全く無く、何か香ばしいような鮎の身の香りが生きている。

20230903_145444.jpg

漬物は、白菜、長芋、奈良漬けの3種。
白菜はカリカリとした食感、味は塩味。
長芋は、ピリリと辛い。
奈良漬けは瓜ではなく大根だった、粕漬と言ったほうが良いかも知れない。大根の甘味、旨味がある。


<デザートとお茶>

20230903_151540.jpg


20230903_151545.jpg


フルーツは、いちじく、柿、巨峰。
緑の薬味はペパーミント。

いちじくは、トロトロの食感、甘さと香り。
柿は、まだ熟していない柿でアッサリとした甘味とシャキシャキの食感。
巨峰は、甘い香りと、甘酸っぱい味、シャキシャキとした食感。

食べていると、ペパーミントの甘い香りが漂う。


20230903_151550.jpg

緑茶。
まったりとしたふくらみが喉をすぎると、口の中が浄化され、リセットされる。
日本人には、お茶が一番だ。





2022-05-18 (Wed)

2022/05/18 第372回季節の美味しさと日本酒を楽しむ集い(その1)

2022/05/18 第372回季節の美味しさと日本酒を楽しむ集い(その1)

  コロナ感染騒ぎが始まって、夜、外で飲む機会は激減した。今日は、岐阜の酒の中島屋主催の酒宴が開催され、会場が人気店の手酌割烹てら田なので、一瞬悩んだが、参加申し込みをした。JR東海道線で岐阜駅に着く。以前は、機会のある都度、駅前の金色に輝く信長公に拝謁する習わしだったが、久しぶりに拝謁をお願いすることになった。18時を過ぎると夏近いとは言え、駅前には夜の帳が近づいていた。暗い中でも、信長公は燦然...

… 続きを読む

 


コロナ感染騒ぎが始まって、夜、外で飲む機会は激減した。

今日は、岐阜の酒の中島屋主催の酒宴が開催され、会場が人気店の手酌割烹てら田なので、一瞬悩んだが、参加申し込みをした。

JR
東海道線で岐阜駅に着く。
以前は、機会のある都度、駅前の金色に輝く信長公に拝謁する習わしだったが、久しぶりに拝謁をお願いすることになった。

18
時を過ぎると夏近いとは言え、駅前には夜の帳が近づいていた。
clip_image002[4]

暗い中でも、信長公は燦然と輝いて居られる。
clip_image004[4]

信長公もマスクで防御されておられるので、コロナなどに負けるものではない。

clip_image005[4]

ご拝謁を終え、駅前の今日の宴の会場手酌割烹てら田さんに、向かった。


【今日のお酒】

この酒宴は、主催者の酒の中島屋店主のテーマによって出品酒がグループ化され登場する。

テーマに沿って、各銘柄を利き比べ、検討することが出来る。

そのシナリオは、受付時に配布される「利き酒メモ」に記載されているので、利き比べ中も、酒宴が終わった後もデータとして利用できる。

今日のテーマは、以下の通り、5つ。
お酒は、14銘柄になっている。


<乾杯>
・玉川アイスブレーカー純米吟醸無ろ過生原酒

<夏のお酒>
・芳水 土用酒 吟醸生貯蔵
・新亀 純米 ライト生酒
・白岳仙 夏虫 純米吟醸 生
・開運 涼々 特別純米

<個性派純米酒飲み比べ>
・鯨波 純米吟醸 袋吊り
・長珍 純米60 無濾過生原酒 
・墨廼江 純米大吟醸 八反錦 
・四季桜 純米吟醸

<今日の贅沢 吟醸酒 飲み比べ>
・日高見 純米吟醸 吟のいろは
・小左衛門 純米大吟醸 黒ラベル
・蓬莱泉 吟 純米大吟醸 限定生

<熟・醇を飲む>
・玉川 アイスブレーカー 純米吟醸 無濾過生原酒
2019
7月詰 冷蔵三年熟成
・手取川 大吟醸 全国新酒鑑評会入賞酒
2005
6月詰 詰後冷蔵12年熟成

今日の出品酒の勢ぞろい
clip_image007[4]
(玉川アイスブレーカーの3年熟成を入れ忘れたので、13本になっている。
玉川のラベルは3年熟成も同じである。)


以下、出品酒の印象を記載しているが、個人の嗜好による印象なので、客観性はないことを予めご承知をお願いしたい。

<乾杯>
先ずは玉川で乾杯。

・玉川アイスブレーカー純米吟醸無ろ過生原酒
clip_image008[4]

clip_image009[4]

clip_image010[4]
立香はフルーティーな香り。吟醸香というより甘い香り。 甘い入り口、酸は大きくは膨らまないが、滑らか。中盤、辛味のパンチがあり、この酒の主張を感じさせる。後半の切れ良い。ふんわりとした甘みの追いかけも感じる。


<夏のお酒>

・芳水 土用酒 吟醸生貯蔵
clip_image011[4]

clip_image012[4]

clip_image013[4]
立香はあまり感じない。すっきりとした入口、とろりとした舌触り。酸は透明でなめらか、味わいの押し付けはなく、穏やかな味わいになっている。後半の切れ良い。食中酒として適性を持っている。


・新亀 純米 ライト生酒
clip_image014[4]

clip_image015[4]
立香はあまり感じない。 甘い入り口、味わいはバランスよく纏まっている。すっきりとした飲み口で、酸は広がりはないが、中程度の広がり、程の良さを感じさせる、バランスの良いのが身上と思われる。後口も良い、食中酒として幅広い料理に合いそうだ。


・白岳仙 夏虫 純米吟醸 生
clip_image016[4]

clip_image017[4]

clip_image018[4]
立香はあまり感じない。トロリとした舌触り。なめらかな酸、透明感を感じる。味わいはすっきりとして切れも良い。


・開運 涼々 特別純米
clip_image019[4]

clip_image020[4]

clip_image021[4]
立香は甘い香り、ほのかな香りだが、独自の個性を感じさせる香りのような気がする。甘い入口、トロリとした舌触り。酸は大きさを感じる。含み香は吟醸香が軽く漂う。後半、軽い渋味と辛味が味を締めている。


<個性派純米酒飲み比べ>

・鯨波 純米吟醸 袋吊り
clip_image022[4]

clip_image023[4]

clip_image024[4]
立香は、軽くて甘い吟醸香。甘い入口。酸は中程度でなめらか、辛味が後を追い、味を締める。含み香も吟醸香。後半、苦味が味を締める。残り香も吟醸香の余韻。


・長珍 純米60 無濾過生原酒 
clip_image025[4]

clip_image026[4]
立香はほのかに甘い香り。甘い入口、その後スーッとする酸を感じる、発泡感だろうか。中盤以降スッキリとして切れる。酸の切れの良さと爽やかな味わいが身上の酒。


・墨廼江 純米大吟醸 八反錦 
clip_image027[4]

clip_image028[4]

clip_image029[4]

clip_image031[4]
立香りは軽く甘いもの。 甘い入口。トロリとしている滑らかな酸の後に軽い苦味を感じる。中盤やや重い感じがするが、味のバランスは良い。


・四季桜 純米吟醸
clip_image032[4]

clip_image033[4]
立香は甘い。 甘い入口、すぐ辛味が続き、やや重い感じの酸はすぐ終わり、広がりはあまり感じない。渋味と苦味が続く。中に集まる傾向があり、少し広がりが欲しい世界だ。



・日高見 純米吟醸 吟のいろは
clip_image034[4]

clip_image035[4]

clip_image036[4]
立香は程良い吟醸香。上品な印象を感じさせる。甘い入口、酸は広がり過ぎず、その後辛味が押してくる。含み香は吟醸香。味のバランスは良い。後口は辛味系でピリリとした味わい。
ぬる燗:味わいが軽やかになるが大きくは変わらない。


・小左衛門 純米大吟醸 黒ラベル
clip_image037[4]

clip_image038[4]

clip_image039[4]

clip_image040[4]
立香は甘くスッキリとした香り。甘い入口。酸はトロリとして膨らみがある。含み香も吟醸香。上品さの中に押しも感じさせる。こだわりの世界を感じる。良いと言うか上級者向けの世界だと思う。
ぬる燗:立香は、吟醸香。甘く広がり、スーッと広がり消えて行く、上品さの中に切れの良さも感じる。


・蓬莱泉 吟 純米大吟醸 限定生
clip_image041[4]

clip_image042[4]

clip_image043[4]
立香はほのかに甘い、明確な吟醸香は感じない。味わいはバランスが良く旨味を感じさせるもので確りとした世界を感じさせる。甘・酸・辛・苦・渋の味の主張に個性を感じさせるのではなく、味のバランスの中に旨味を感じさせる味わい。


<熟・醇を飲む>

・玉川 アイスブレーカー 純米吟醸 無濾過生原酒
2019
7月詰 冷蔵三年熟成

clip_image044[4]
(この写真は、2021年のアイスブレーカーを表示している)

乾杯酒のアイスブレーカーと比べると香り、辛味のパンチが丸くなり、滑らかさが出るような印象だが活発な印象は新酒と大きくは変わらない。 冷蔵三年熟成だが、この酒もう少し寝かせた方が、より熟成する余力を持っている印象だ。


・手取川 大吟醸 全国新酒鑑評会入賞酒
clip_image045[4]

clip_image046[4]

clip_image047[4]
2005
6月詰 詰後冷蔵12年熟成
12
年の熟成酒だが、老香とかの嫌な香りは全くない。穏やかな快い香りを感じる。トロリとした舌触りで、熟成酒特有の肌理の細かさを感じる。含み香も老香等の香りは無い。
熟成酒の良さを感じさせる香りと味わいになっている。 日本酒も管理が良ければ長期熟成をさせる事が可能である事を感じさせる味香の実例と言える。



<出品酒 覚書>

・人気の玉川アイスブレーカー2021年と2019年の利き比べ
人気の玉川の印象は、香りが甘くフルーティーで、酸は滑らかで入りやすいが、その後中盤の辛味にパンチ力がありアイスブレーカーの存在感を感じさせる。
 2019年の3年熟成も舌触りの滑らかさ、辛味の丸みなど熟成らしさも感じるが、まだまだ活発で、3年ではまだ熟度が足りない印象、5年、10年などのアイスブレーカーの熟成を利いてみたいと思う。

・夏の酒4酒は、玉川の後なので一層感じたのかもしれないが、味のバランス、味わいの穏やかさがあり、偏り・癖がないので、相手を選ばない食中酒としての適性を感じた。
どの酒も、様々な肴を邪魔すること無く、相手を引き立てる力を持っている印象だ。
 白岳仙はこの処、香りを抑え味の主張を追求する方向性を感じていたが、今日の夏虫は主張し過ぎず、軽く綺麗に終わる印象を受けた。

・個性派純米酒4
 鯨波袋吊りは、香りが好きな人にはお勧め、立香から含み香、残り香に至るまで吟醸香を楽しむことが出来る。
 長珍純米60新聞紙は、久しぶりに飲んだが、良かった。開栓直後は、すーっと鼻に抜ける酸の発泡感のような爽やかさがあり、酸の切れもよく、爽快。時間の経過とともに、酸が落ち着き厚みを増し飲み応えが出る。
 同じ酒で2
度楽しむことが出来る楽しみが多い酒だ。

・吟醸酒3
 日高見、小左衛門、蓬莱泉それぞれ、目指す所が異なるが、それぞれ所を得ていた。
 日高見は、純米吟醸だが吟醸香、味のバランスが良く上品さを感じさせる。後口もピリッとして終わり、後口の演出が良い。価格を考えると、コストパーフォーマンスが良い。
 小左衛門は、酒の中島屋さんでの扱いが一時無かったと思うが、今日の黒ラベルは良かった。立香、舌触り、膨らみ、含み香、切れなど上級酒の世界が提供されており、間違いのない酒だ。
 蓬莱泉の吟は、人気の蓬莱泉の最上級酒。純米大吟醸なのだが、香り立つ吟醸香とか切れの良い爽やかさの世界ではなく、蔵で3年冷蔵熟成され出荷されている熟成の生酒なので味のバランス・厚み・密度に隙がない世界を実現している。
 評価が難しい面もある。鯨波袋吊りの後に飲んだりすると、何これ香りが立たないじゃないのっといった印象になりかねない。飲む人を酒が選ぶ酒と言ったほうが良さそうだ。

・熟成酒2
 玉川3年熟成については、先に書いた通り、まだまだ活発なので、もう少し寝かせてみたい。
 手取川大吟醸12年熟成酒。これは、ここでしか味わえない一期一会のお酒と言って良い世界だった。
 香りも熟成酒にありがちな老香とか刺激性の香りはなく、穏やかな快い立香が漂い、舌触りの肌理の細かさは12年の歳月が作り出すもので、日本酒にもビンテージの世界があることを理解できる貴重な酒だった。




2022-05-18 (Wed)

2022/05/18 第372回季節の美味しさと日本酒を楽しむ集い(その2)

2022/05/18 第372回季節の美味しさと日本酒を楽しむ集い(その2)

今日の酒宴の楽しみは、様々な趣向の銘酒に加えて、手酌割烹てら田の料理がいただけることだ。 この取り合わせは、個人的に設定するのは、困難と言って良い。 他のことを考えず、参加した理由は、其処にある。【今日の料理】てら田の料理は、やはり良かった。今日のお品書きは、大きく言えば9品。前菜を細かく分ければ、17品のコースになる。銘酒との取り合わせを考えれば、楽しみは無限に広がる感じだ。<今日の品書き>1.本日...

… 続きを読む


今日の酒宴の楽しみは、様々な趣向の銘酒に加えて、手酌割烹てら田の料理がいただけることだ。
 この取り合わせは、個人的に設定するのは、困難と言って良い。
 他のことを考えず、参加した理由は、其処にある。

【今日の料理】
てら田の料理は、やはり良かった。

今日のお品書きは、大きく言えば9品。
前菜を細かく分ければ、17品のコースになる。
銘酒との取り合わせを考えれば、楽しみは無限に広がる感じだ。

<今日の品書き>
1
.本日の前菜

・峰岡豆腐、ホタルイカ燻製
・桜えびと青菜のお浸し
・鳥松風 、筍旨煮、苺蓮根
・稚鮎甘露煮
・あん肝バター焼
2
.たいら貝と海老とウニのジュレがけ山椒の芽添え
3
.蟹味噌の茶碗蒸し
4.
お造里
5.
海老真薯(えびしんじょ)薬味は塩とレモン
6
.サクラマスのレア・カツのトマトジュレ 山椒の芽添え
7
.牛の赤身のローストと茄子の唐揚げのしゃぶしゃぶ
8
.食事 握り寿司三貫と浅蜊の味噌汁
9
.デザート 杏仁豆腐



1
.本日の前菜
着席すると、目の前には蓋付きの塗箱が置かれている。
蓋の上には本日の前菜の内容を記した品書きが置かれている。これは、ありがたい。

clip_image002

蓋を取り、前菜の全体を見る、楓の若葉に桜えび、蛍烏賊、筍など季節を楽しむ食材が、目に入る。
clip_image004

玉川アイスブレーカーのお猪口を挙げ、全員で乾杯を唱和すれば、美酒と美味の織りなす饗宴の始まりだ。

先ずは、順番通り、峰岡豆腐から行こう。

・峰岡豆腐、ホタルイカ燻製
clip_image006
 峰岡豆腐は、トロリとした舌触り、ネットリとして舌に纏わりつく食感。味はふんわりとした旨味がある。
 ホタルイカはイカの旨味がしっかりと閉じ込められていて、食べていると口の中にイカの燻製の香りが漂う。


・桜えびと青菜のお浸し
clip_image008
 桜えびは香りはあまりなくスッキリとした旨味だけの味わい。
 青菜のお浸しはサクサクとした食感、出汁の旨みが口の中に残る。青菜の食感が丁度良い感じで、口の中がサッパリとする。


・鳥松風 、筍旨煮、苺蓮根
clip_image010
 鳥松風は、トロリとした食感、甘みと旨味がその中にある。
 筍旨煮は 、サクサクの食感、噛んでいるとじわりじわりと筍の旨味が広がる。
 苺蓮根は、蓮根のカリカリとした食感、苺の香りはあまり感じないが、ふんわりと漂う印象がある。


・稚鮎甘露煮
(稚鮎は、筍と楓の若葉の下に潜んでいる。)
clip_image012
 確りとした食感だが、硬くはなく適度な硬さがあり食べ応えがある。 入口は甘いが噛んでいると口の中にじんわりと稚鮎の旨味とほのかな苦味が広がってくる。甘露煮の技術の高さを感じさせる逸品だと思った。


・あん肝バター焼
clip_image014
 食感はホロリとしている。口の中で次第に広がり、溶けていく、それに連れて旨味がふんわりと徐々に広がり大きな旨味の広がりを作り出す、その過程が楽しい。
 香ばしさのある含み香も程よい感じ。美味しい。

2
.たいら貝と海老とウニのジュレがけ山椒の芽添え
clip_image016
たいら貝の大きな殻が、お皿として使われている。

clip_image018
ジュレはとろりとして甘酸っぱくフルーティーで、さっぱりとしている。
 
海老と平貝の貝柱の下にある黄色いソースは卵の黄身だそうで、甘酸っぱいジュレに柔らかくまったりとした味わいを与える効果を持っている。
海老は茹でてあり、ジュレの甘酸っぱさの後、海老の旨味と香りが引き継いで出てくる。
 たいら貝の貝柱はサクサクとしながらトロリとする独特の食感である。


3
.蟹味噌の茶碗蒸し
clip_image020
見たところ普通の茶碗蒸し。
蓋を取ると想定外の料理に、目が留まってしまう。

clip_image022
 熱い茶碗蒸しの上に凍らせた蟹味噌の出汁が乗せてある。
 下の茶碗蒸しの中には蟹の身がたっぷりと入っている。

時間とともに冷凍の蟹味噌の旨味が茶碗蒸しと合わさって蟹味噌と蟹の身と茶碗蒸しの玉子の旨味の三味が合体し始める。そこで旨味の大きさが飛躍する。

 
この茶碗蒸し一椀あれば、お酒はいくらでも飲めるほどの旨味が充満していると思った。


4.
お造里
clip_image024
左より、サクラマス、鰆の塩焼き、鮪のトロ、鯛の昆布締め、蛍烏賊

clip_image026

clip_image028


 サクラマス  トロリとした舌触り、じんわりと旨味が感じられる。 生臭さはまったく感じない。

 鰆の塩焼  サクサクとしながらしっとりとしている食感。鰆の旨味が強く感じられる。旨味の強い鰆の世界を楽しむことが出来る。

 鮪のトロ 文字通りトロトロで、舌の上でとろける滑らかな旨味。次第に旨味が完成する。
 
 鯛の昆布締め 昆布の旨味とトロトロの舌触りから始まり、その後鯛の旨みが尾を引き、長く旨みが楽しめる筋書きになっている。

 
蛍烏賊 口に入れるとはサッパリとしているが、蛍烏賊の小さな身体中には旨味がいっぱい詰まっている。
  

5.
海老真薯(えびしんじょ) 薬味は塩とレモン
clip_image030

clip_image032

clip_image034
 薬味が塩とレモンと2種類用意されているのでそれぞれ味を試してみた。
 レモン:  ふんわりとした食感。噛んでいると旨味が上品な甘さと旨味の方に広がって行く。
 塩  : 味わいはレモンと変わらないが、旨味が強く深くなると感じた。

 旨味なら塩、レモンなら爽やかさが感じられると判った。


6
.サクラマスのレア・カツのトマトジュレ 山椒の芽添え
clip_image036

clip_image038
 サクラマスのカツはカリカリの食感。トマトのジュレソースは、ほのかに甘く上品な甘みがある。
 トマトはさっぱりして口を爽やかにする。


7.牛の赤身のローストと茄子の唐揚げのしゃぶしゃぶ
clip_image040

clip_image042

clip_image044
しゃぶしゃぶのタレは、日本酒と赤ワインとわさびで作られているそうで、トロリとして甘味がある。

 牛肉の赤身のローストは、パサパサせずジューシーな柔らかい食感で、噛んでいると、牛の旨味が出てくる。
 茄子は甘くとろりとした食感。茄子の味は、出汁とバターの香ばしい風味で美味しい。


8.食事 握り寿司三貫と浅蜊の味噌汁
clip_image046

clip_image048
 握り寿司は、
 鮪赤身: ネタが大きく、口の中にたっぷりとした充実感。
 サーモン: トロリとした食感で、寿司ネタとしてサーモンの人気が理解できる。
 平目白身: シコシコの食感が楽しめ、上品な旨味が糸を引くように消えていく。

浅蜊の味噌汁
clip_image050

clip_image052
 浅蜊の味噌汁 味噌汁は合わせ味噌のサッパリとした味わい。浅蜊の身を噛むと旨味が味噌の旨味を追いかける。


9.デザート 杏仁豆腐
clip_image054
 トロリとした舌触りの後ねっとりとした食感があり、ツルツルとした中華の杏仁豆腐とは舌触りが違う。軽く甘いすっきりとした味わい。
 残り香がミルキーで、洋風の杏仁豆腐と言った方がわかりやすいかも知れない。
中華風の杏仁豆腐より、この杏仁豆腐を食べたい。




2022-05-18 (Wed)

2022/05/18 第372回季節の美味しさと日本酒を楽しむ集い(その3)

2022/05/18 第372回季節の美味しさと日本酒を楽しむ集い(その3)

【感想】1.コロナ感染がまだ収まっては居ないが、政府はウイズ・コロナへ舵を切ろうとしている。 確かに、コロナ拡大を防止するには人と人との接触を限りなく減らさなければならない。しかし、自粛も3年目に入ると、弊害が表面化している。 出来事で言えば、芸人上島竜兵の自死が象徴的だ。本当の理由は本人しか知らないが、仕事の面ではコロナのために、チューをしたりするギャグ使えなくなり、真ん中に透明な板を置く対応に...

… 続きを読む


【感想】

1.コロナ感染がまだ収まっては居ないが、政府はウイズ・コロナへ舵を切ろうとしている。
 確かに、コロナ拡大を防止するには人と人との接触を限りなく減らさなければならない。しかし、自粛も3年目に入ると、弊害が表面化している。
 出来事で言えば、芸人上島竜兵の自死が象徴的だ。本当の理由は本人しか知らないが、仕事の面ではコロナのために、チューをしたりするギャグ使えなくなり、真ん中に透明な板を置く対応になるが、これではギャグにならない。また、私生活では後輩たちとの親睦会「竜兵会」が自粛のために開けなくなり、寂しいと言っていたそうだ。
 3年前とは違う、ワクチンを3回打っているから、ウイズ・コロナでいけるだろう、今では自粛の弊害を避けることも必要だ。
 感染対策をすれば、夜の宴も許されるのではないか。

その様な、状況下で、この酒宴のご案内を頂いた。
美酒とてら田さんの美味の宴があれば、たとえ夜だとしても、出席するべきだと考えを改めた。

2.今日の酒の感想
 個々の酒の印象は、記事(その1)の通りだが、付け足したいことを書く。

テーマ<夏のお酒>4酒は、それぞれ味のバランスが良く、味わいも穏やかな酒だったので、暑い時期でも、食中酒として楽しむことが出来ると感じた。

テーマ<個性派純米酒飲み比べ>では、
鯨波と長珍が印象に残った。
鯨波は、吟醸酒にたっぷり浸りたい人にはお勧めのお酒。手間のかかる袋吊りのお酒なのだが、価格はリ-ズナブルで、他の純米大吟醸より吟醸香を楽しむことが出来る。

長珍の新聞紙は、久しぶりに飲んだが、流石に長珍、酸の切れが素晴らしかった。
 発泡感を感じさせるような爽やかな味わいと酸の切れが相俟って長珍らしさ全開だった。

テーマ<今日の贅沢 吟醸酒 飲み比べ>では、
価格帯が異なる3酒だったが、それぞれ所を得て、自分の世界を持っているお酒だった。

日高見は、価格帯はリーズナブルな純米吟醸だが、品の良さを感じさせる世界を持っていて、香り、味わい、後口の切れなど、純米大吟醸クラスのレベルを持っている。

小左衛門黒ラベルは、香り、味わい口当たり、どれも拘りを感じさせる出来で、上級志向の人も満足できる本格的純米大吟醸と言える。
 担当幹事さんが、敢えて純米大吟醸をぬる燗にして、飲ませていただいたが、これが素晴らしかった。立香の吟醸香と中盤の品の良い味わいと押しの後、終盤にかけて広がりスーッと消えていく余韻が気持ち良さを誘った。
 冷やしてもぬる燗でも、両方行ける、純米大吟醸だ。

蓬莱泉の吟は、重厚な酒だ。純米大吟醸を敢えて3年寝かして、余分な香りと味を消して、快い含み香と確りとした厚い味の厚みを取り出している。
 ブラインドで日高見と利き比べをすると、人によっては日高見に軍配を上げると思うが日本酒を飲み込んだ人は、吟の重厚さに軍配を上げると思う。

日本酒は難しくて、だから楽しい。

テーマ<熟・醇を飲む>
玉川アイスブレーカーは、今日は2021BY2019BYの飲み比べだった。
 アイスブレーカーの元気さパンチ力は3年でもまだまだ十分だった。5年でもまだだろう。10年、20年の熟成酒がどの様な世界を味あわせてくれるか、いつの日か利いてみたいと思う。

手取川の大吟醸の12年熟成。この酒の中島屋さんの酒宴でしか味わうことの出来ない一期一会の酒だった。
 家庭用冷蔵庫では12年の熟成は、難しいだろう。
この舌触りの滑らかさ、肌理の細かさは、適正な冷蔵保存と長い歳月でしか実現できないものだと思う。
 次はいつ登場するかは判らないが、いずれまた次のスターが登場することだろう。コロナ騒ぎが終われば、夜の酒宴にも出なければ...


3.全体としての感想

 手酌割烹てら田の拘りの料理を肴にして、全国の美酒をとっかえひっかえ利き比べると言うのは、考えてみれば贅沢なことだ。当然のことだが、個人で出来ることではない。
 酒の中島屋さんの選ばれた銘酒とてら田さんの創意溢れた美味が揃って初めて入ることが出来る世界だ。
 両店に感謝する他は無い。 次の機会をまたよろしくお願いしたい。





2021-12-19 (Sun)

2021/12/19 第368回季節の美味しさと日本酒を楽しむ集い (その1)

2021/12/19 第368回季節の美味しさと日本酒を楽しむ集い (その1)

岐阜の酒の中島屋さん主催の酒の会に参加した。通算第368回の長い歴史を持つ宴だが、コロナの自粛の影響で中止を余儀なくされていた。漸く前回から再開されたばかりだ。コロナが少し落ち着き、年末最後の忘年会が開催されることになったので、申し込みを済ませた。その日が来たので、喜び勇んで岐阜市に向かった。岐阜駅では毎回信長公にご拝謁することが習わしになっている。駅を出ると、駅前広場ではイベントが開催されていた。...

… 続きを読む


岐阜の酒の中島屋さん主催の酒の会に参加した。
通算第368回の長い歴史を持つ宴だが、コロナの自粛の影響で中止を余儀なくされていた。漸く前回から再開されたばかりだ。

コロナが少し落ち着き、年末最後の忘年会が開催されることになったので、申し込みを済ませた。

その日が来たので、喜び勇んで岐阜市に向かった。
岐阜駅では毎回信長公にご拝謁することが習わしになっている。

駅を出ると、駅前広場ではイベントが開催されていた。

clip_image002
足下まで、近づきお目通りは今日は難しいので、遠くからお目通りさせていただくことにした。

clip_image004
寒い日だが、信長公は今日も光り輝いておられる。


例年12月の例会は、日曜日の昼に開催されるのでありがたい。
 今日の会場は、久し振りに楮本店となった。

金公園の前の楮本店は、歩いても10分ほどのところだ。
clip_image006

clip_image008
店の前には、本日貸し切りと表示されている。
楮本店は日曜日休業なので、今日は特別に営業をしていただいたはずだ。中島屋さんとの特別な関係があってのことだろう、ありがたいことだ。

店の前に立つと、中から話し声が聞こえる。
もう参加者は集まっているようだ。


中に入り、会費を支払い、受付を済ませ、席につく。
楮本店は久し振りなので、その間に店内が改装され広く見通しの良い空間が広がっていた。

座ってから、受け取った今日の「利き酒メモ」を見る。
どんな酒と出会えるか期待の一瞬だ。

「利き酒メモ」には、今日の出品酒の一覧と利き酒の心得が書かれ、今日の宴の趣向が書かれている。

clip_image009

今日の出品酒は、20酒がリストアップされている。
20
酒は多い。

乾杯から始まり、しぼりたて、今日の参加蔵である恵那山、個性派純米酒、贅沢な吟醸酒、歳月を得た熟成酒と順を追って利き比べるシナリオになっている。

clip_image010


clip_image011


clip_image012

定刻の12:00になり、主催者の中島屋西川店主の開会の宣言があった。
 時間は15時までの3時間、お酒は20酒、一人あたり6合の量があるので、急がず、ゆっくりと、銘酒と料理を楽しむようにアドバイスが有り、宴が始まった。

この宴は、お酒を利き比べするのだが、良いところを見つける利き比べで、評点をつけることはしない。
 お酒を楽しむことが目的になっている。

(以下、利き酒の印象を書くが、筆者の個人的な嗜好によるもので、客観性はない。
 また、カメラを新しくしたためまだ慣れていないので、手ブレを引き起こしている点ご了解お願いしたい。)


《 今日のお酒 》

<乾杯>

最初のコーナーは、先ずは乾杯のコーナー。

今年も健康で日本酒を楽しめることに感謝、来年はコロナが収まり、心置きなくお酒が楽しめる年になることを念じて、参加者全員で乾杯!!
お酒は玉川。

(1)
 玉川 てつけず 純米 日本晴 木下酒造 (京都)
clip_image014

clip_image016

 冷: 甘い立香、甘い入り口。滑らかな舌触り。

甘、酸、辛、苦、渋の味がぎっしり詰まっている。
味の濃い酒。

ぬる燗:立香が出て立つ、麹の香りを感じる。
味わいは濃いのは変わらない。

木下酒造の酒は、新酒でも味は濃く、旨味いっぱい。 玉川らしい新酒だ。


<新酒しぼりたて>飲み比べ
搾りたてのピチピチした新酒を5酒楽しむコーナー。

(2)
 白岳仙 搾立 純米 しぼりたて生原酒 安本酒造 (福井)
clip_image018

clip_image020

立香はあまり感じなかったが、周囲ではカビ臭い・埃り臭いなどの評価があった。


甘い入り口、とろりとした舌触り、味が濃い。真ん中に辛味があり、しっかりとした味わい。含み香は麹香のようなもの。

個人的には、白岳仙は吟醸酒を得意とするお酒の印象だったが、ここ数年味わいを多様化させているようで、白岳仙をよく知っている人には、気になる変化であるかもしれない。


(3)
 清泉 純米吟醸 しぼりたて生酒 久須美酒造 (新潟)
clip_image022

clip_image024

clip_image026

 立香は、ほのか。甘い香り。吟醸香も感じる。

酸が軽く広がる。前の2酒の味が濃いので、この酒は軽く感じるが、広がり、大きさがあり含み香も穏やか、吟醸らしい世界を感じる。


(4)
 東一 純米 山田錦 うすにごり生酒 五町田酒造 (佐賀)
clip_image028

clip_image030

にごり酒。立香は甘く穏やかで快い。辛味が真ん中にあり味が濃い。麹の味わいも感じる。味わいに癖がなく、広がりがあり、快い世界である。

この酒は良い酒だ。

お燗はふくらみが大きくなる。


(5)
 松の司 純米吟醸 あらばしり 松瀬酒造 (滋賀)
clip_image032

clip_image034

 立香はあまり感じない。甘い入り口。辛味があり、やや含み香に癖を感じる。広がりは無く、味が中に集まる印象。 味わいに松の司の個性があり、人を選ぶ味わいと思う。


松の司ファンには納得の世界だ。


(6)
 菊姫 山廃純米 無濾過生原酒 菊姫合資 (石川) 
clip_image036

clip_image038

立香は甘い。甘い入り口。滑らかな舌触り。酸と辛味がしっかりと味を作っている強い世界。確りと濃い味を主張している。中盤以降、後半の切れは良い。

菊姫は、農口杜氏が卒業されてから、少し精彩を失っていたような印象を感じていたが、今日の酒は良かった。確かな味の旨い酒だ。


<恵那山のお酒>利き比べ
 今日の参加蔵はざま酒造の吟醸酒4酒の利き比べ。
 蔵から参加された蔵人・営業担当のI氏の挨拶と恵那山の説明があった。

(7)
 恵那山 チアーズ純米大吟醸 山田錦 新酒生 はざま酒造 (岐阜)
clip_image040

clip_image042

clip_image044

 甘い立香、吟醸香を感じる。 甘い入り口。含み香は吟醸香で、程が良い香りである。 酸はとろりとしているが、広がりはなくややどんよりとしている印象だが、中盤以降は苦にはならない。

 味のバランスは良く、山田錦らしい品の良さがある吟醸酒らしい世界。


(8)
 恵那山 チアーズ純米大吟醸 長野美山錦 はざま酒造 (岐阜)
clip_image046

clip_image048

clip_image050

甘い入り口。酸は中程度、広がらない。含み香は吟醸香。中盤、苦味・渋味と辛味の押しがあり主張を持っている。

 (7)の山田錦に比べると、味わいにやや癖を感じる。


(9)
 恵那山 チアーズ純米大吟醸 ひだほまれ はざま酒造 (岐阜) 
clip_image052

clip_image054

clip_image056

甘い入り口。酸はあるが広がり・大きさはあまり大きくはない。含み香は吟醸香。
 味わいがやや中に集まる感じ。含み香の吟醸香が長く続き、少し気になる。


米違いの純米大吟醸3酒を飲み比べたが、ふくらみ、味の品の良さで、やはり山田錦が一番良かった。
これは、個人的に山田錦が好きだからとも言える。

3酒とも1800mlの価格は、3000円だそうだ。
価格を聞いて、驚かされた。
 山田錦の純米大吟醸が3000円で飲むことができる。

この価格設定の背景は、以下の通りだそうだ。
『◆蔵元より
 新しい生活様式の中で徐々に人の動きが出てきておりますが、感染状況は日々変化し、それに合わせるかのように消費行動も変化し、大変厳しい状況が続いています。

Cheers
(チアーズ)という言葉には乾杯という意味に加えて応援するという意味もあると言われています。コロナ禍の中で日本でも先の見えないこんな時だからこそ、普段から恵那山をお飲み頂いている皆様、お世話になっている酒販店様、飲食店様を応援したい。

そして何より日本酒をお飲みいただくことで、恵那山に関わる皆様に笑顔になっていただきたい。そんな想いを込めた特別限定酒です。

◎試飲しました(2021.11.11
恵那山の新酒です!やや艶のある色合い。洋ナシや白桃の香り。含むとフレッシュで甘ジューシーですが、透明感のある甘味が爽やかに広がる。口当たりが優しくて心地良く、喉ごしもスムーズ。後口もキレイで上品な酸で引き締まります。

このスペックでこの味わいならとてもお買い得だと思います。コスパも高い美味しい純米大吟醸です。』
(酒のあべたや
https://www.abetaya.com/phone/product/1584
より転載)


(10)
 恵那山 純米吟醸 山田錦 火入れ はざま酒造 (岐阜)
clip_image058
10
clip_image060

立香は甘いもので、程良いもの。 甘くふくらみのある酸、広がりも感じられる。吟醸香の含み香も程良い。広がりがあり、大きさ・おおらかさがあって、穏やかで良い世界を持っている。


個人的には、大吟醸酒3酒よりこの純米吟醸の方が、好みだった。
 (7)の山田錦の純米大吟醸も良かったが、この純米大吟醸の方が穏やかで落ち着いた吟醸酒の世界を楽しめるように感じた。
 この純米吟醸は定番酒で、はざま酒造の看板商品らしい。確かに吟醸酒らしい良い世界を持っている。
 価格は、1800ml3300円、純米大吟醸より高いが、それは純米大吟醸が特別限定酒の位置づけで、価格も特別なのだろう。


<個性派純米 飲み比べ>

(11)
 九頭龍 純米 燗たのし 黒龍酒造 (福井)
clip_image062

clip_image064

冷:立川感じない甘い入り口からみの芯があり硬い印象がある中盤から水戸天海の芯が感じられる全体の印象として固い感じ。


お燗: 立香はアルコール臭。甘さの後ビリリとする辛味が舌を刺す感じ。広がりふくらみはなく、味わいがやや狭い印象。


(12)
 ゆきの美人 純米吟醸 山田錦 超辛口 秋田醸造 (秋田)
clip_image066

clip_image068

甘い立香。すっきりとした入り口。甘さの後、酸があるが、やや重い感じ。

 中盤、苦味・渋味は浮かない、辛味中心の押しがある。後口も辛味系。

周辺でもゆきの美人にしては、この酒はと言う声があった。個人的にも吟醸酒らしい世界を持ったゆきの美人にしては味が硬い印象だった。
 日本酒度+14の超辛なので、(11)と同様、燗向きなのかも知れない。
 燗した酒はあったのかも知れないが、回ってこなかったのか、利いていない。


(13)
 夜明け前 純米吟醸 金紋錦 小野酒造店 (長野)
clip_image070

clip_image072

clip_image074

冷: 甘い入り口。酸はなめらか。含み香は吟醸香が程よい。味のバランス良い。吟醸酒として評価は高いと言える。


お燗: 立香は吟醸香。甘い入り口。スピード感のある酸。含み香も吟醸香。冷やに比べて力強さが出て、スピード感がある。面白い変化で初めての経験だ。

この酒は、個人的には良かった。
冷では、吟醸酒らしい香りと味わいのバランスが良く、安心して飲める吟醸酒。

燗にすると、酸のスピード感が出て、力強さも増して、パンチも感じる。

冷でも燗でも楽しめる二刀流だ。




2021-12-19 (Sun)

2021/12/19 第368回季節の美味しさと日本酒を楽しむ集い (その2)

2021/12/19 第368回季節の美味しさと日本酒を楽しむ集い (その2)

<今日の贅沢・吟醸・大吟醸 飲み比べ>吟醸酒5酒の飲み比べ。清泉は看板商品の亀の翁 純米大吟醸の新酒と1年熟成酒の飲み比べ。〆張鶴も次のコーナーに出品される熟成酒との飲み比べが楽しめる趣向になっている。(14) 立山 吟醸酒 立山酒造 (富山) 立香は甘い、その後ほのかな吟醸香。甘い入り口。酸は中程度。含み香も吟醸香。中盤、辛味みがある。含み香が長く持続するのが少し気になる。(15) 〆張鶴 吟撰 吟醸酒 製...

… 続きを読む


<今日の贅沢・吟醸・大吟醸 飲み比べ>
吟醸酒5酒の飲み比べ。
清泉は看板商品の亀の翁 純米大吟醸の新酒と1年熟成酒の飲み比べ。
〆張鶴も次のコーナーに出品される熟成酒との飲み比べが楽しめる趣向になっている。

(14)
 立山 吟醸酒 立山酒造 (富山) 
clip_image002

clip_image004

立香は甘い、その後ほのかな吟醸香。
甘い入り口。酸は中程度。含み香も吟醸香。
中盤、辛味みがある。含み香が長く持続するのが少し気になる。



(15)
 〆張鶴 吟撰 吟醸酒 製造:2021-11 宮尾酒造 (新潟)
clip_image006

clip_image008

立香は上品な吟醸香が快い。甘い入り口。酸はすっきりとしてスピード感がある。中盤以降辛味が味を締める。含み香も吟醸香。

 吟醸酒らしい世界を持っている。吟醸酒として安定感のある味わいを感じる。

宮尾酒造の通年定番商品。
安定感・安心感のある吟醸酒で、これを選んでおけば吟醸酒の世界を楽しむことができる。吟醸酒を知りたい人に勧められる酒だと思う。



(16)
 瀧自慢 純米大吟醸 亀の尾 滝自慢酒造 (三重)
clip_image010

clip_image012

立香はあまり感じない。甘い入り口。酸は豊かに広がる、大きな世界を持っている。

含み香は吟醸香が穏やかな印象。
癖がない吟醸酒の世界を持っている。

裏ラベルの記載に下記の通り記載がある。
「様々な品種改良の祖となった、ブランド米のルーツ、亀の尾。南部杜氏の里として知られる地〈岩手県石鳥谷町)で、こだわりの酒米を育てる蔵人農家の高橋亮介氏より仕入れました。

盃へ注いだ瞬間はさらりとした風味も、次第にしっかりと膨らみのある味わいに。冷から常温にかけて僅かな温度変化による味の違いが楽しめます。亀の尾が食用としても愛されてきたポテンシャルを感じる、どんな食事にも合わせやすい究極の食中酒です。」

「究極の食中酒」をコンセプトにしている。
純米大吟醸を食中酒にするのは贅沢だが、確かにこの酒は、吟醸香の立香は抑えられており、含み香も適度な丈と長さで出しゃばらず、相手を引き立てる懐の深さ・余裕を感じさせる。
 おおらかさを感じさせるふくらみがあり、安心感がある。
お正月のおせち料理で穏やかに宴と言う場面には適役の純米大吟醸だと思う。



(17)
 清泉 亀の翁 純米大吟醸 製造:2019-02 久須美酒造 (新潟)
clip_image014

clip_image016

clip_image018

立香は吟醸香が立つ。甘い入り口。酸は透明感があり、見通しが良い。含み香も吟醸香が程よい。

 安定した吟醸酒の世界を感じる、安心して飲むことができる。



(18)
 清泉 亀の翁 純米大吟醸 製造:2018-02 久須美酒造 (新潟) 
clip_image020

clip_image022

立香あまり感じない。甘い入り口。酸の膨らみがあり、大きく広がる。含み香はほのかな吟醸香だが、何か香ばしさも感じる。
 尖った味わいが無く、丸く穏やかで世界は大きい、1年の熟成の差は大きい。


<清泉 亀の翁 純米大吟醸の飲み比べ>
「清泉 亀の翁 純米大吟醸」は久須美酒造の銘柄の中でも高い格付けで、1800ml8000円の価格。
蔵で18ヶ月熟成してから出荷している

(18)
(17)は製造年月が20182月と20192月と1年違う。
たかが1年だが、その味わいはかなり違う。
どちらが好きかと言われれば、どちらも好きだが、あえて言えば20182月製造の(18)が個人的には好みだ。

同じ造りの酒なのだが、味わいからすると、それぞれ他の蔵の吟醸酒に通じる世界を感じる。

吟醸酒らしい香りと透明感・スピード感・切れといった味わいでは、2019年製造の(17)(15)の〆張鶴 吟撰に近い味わいだと感じた。

吟醸酒らしい品位を保ちながら、控え目で、相手を受け入れる大きさ・度量といった味わいでは、2018年製造の(18)は、(16)の瀧自慢の大きさに通じている。
 瀧自慢が「究極の食中酒」なら(18)の清泉亀の翁は「至高の食中酒」と言って良いだろう。

お金を惜しみ無く使える人は、2022年の年酒には(18)の「清泉 亀の翁 純米大吟醸 製造:2018-02」をお勧めしたい。



(19)
 〆張鶴 吟撰 吟醸酒 製造:2020-11 宮尾酒造 (新潟)
clip_image024

clip_image026

clip_image028

立香はあまり感じない。入り口は甘い、酸は広がらない。中盤、軽い渋味を感じる。

(15)
の〆張鶴の方が良い印象。

(15)
(19)は製造が1年違うお酒で、縦の飲み比べになる。
この比較では、新酒の(15)の方が吟醸酒らしい香り・透明感が高く、(19)の方は香り・広がりの面で物足りない印象を受けた。
 〆張鶴は清泉とは違い、熟成を想定した造りは行っていないのかも知れない。



(20)
 玉川 タイムマシン 山廃純米無濾過生原酒2019BY 木下酒造 (京都)
clip_image030

clip_image032

立香はエチル系の香り、香ばしさも感じる。

甘い入り口。とろりとした舌触り。
中盤、辛味もあるが、旨味が凝縮している感じ。
周囲では味醂という声が高かった。
ぎっしりと味が詰まった世界で、木下酒造の個性が爆発している。

今日の宴には関係ないが、このタイムマシーンのビンテージの話。

先日、中島屋さんのお店にお酒を求めてお邪魔した時、冷蔵庫や商品棚を眺めていた。目的は買うことだが、見る楽しみはべつの楽しみだ。

商品棚を見ていると、入口に近い常温の棚の中に金色に輝いて、一際自己主張している瓶が目についた。細身の姿だが主張は際立っている。
何だろうと近づいて、ラベルを見ると、

「玉川 Time Machine Vintage 2014BY」と書かれている。

clip_image033

clip_image035

購入する酒は、もう決まった後だったが、これは手に入れなければと思い、瓶を手に持って、これもお願いしますと勘定場に持っていくと、
西川店主は、我が意を得たりとばかり、“それは、面白い”とおっしゃった。
製造は2019年だが、造りは2014BY
まだ栓を開けていないので、印象は書けないが、2019BYが爆発しているのだから、推して知るべし。
(その時、棚には3本在庫があったが、今、在るのかは、要照会。)

木下酒造は、熟成をコンセプトにお酒を造っている。
イギリス人の杜氏さんは、日本酒を本来の熟成酒の王道に戻す挑戦を行っている日本人以上の日本人と言えるだろう。


2021-12-19 (Sun)

2021/12/19 第368回季節の美味しさと日本酒を楽しむ集い (その3)

2021/12/19 第368回季節の美味しさと日本酒を楽しむ集い (その3)

<今日の料理>・茶碗蒸しとろりとした舌触り。滑らかな食感。出汁の旨みを感じる。具を噛むと旨味が広がる。長芋がホクホクの食感。・お椀エビのしんじょう。さっぱりとした味わい。たっぷりとした銀杏の旨味と癖が、しんじょうの味を締めている。 エビは臭みがなく、上品な味わい。全体として、さっぱりとして美味しい。・焼き物取り弦付きの大皿が楽しい。各人に一皿ずつ運ばれてきた。 さつまいもの焼き芋  表面はカリ...

… 続きを読む



<今日の料理>

・茶碗蒸し

clip_image002

とろりとした舌触り。滑らかな食感。出汁の旨みを感じる。具を噛むと旨味が広がる。長芋がホクホクの食感。


・お椀
clip_image004
エビのしんじょう。

clip_image006
さっぱりとした味わい。たっぷりとした銀杏の旨味と癖が、しんじょうの味を締めている。
 エビは臭みがなく、上品な味わい。全体として、さっぱりとして美味しい。


・焼き物
clip_image008
取り弦付きの大皿が楽しい。

clip_image010
各人に一皿ずつ運ばれてきた。

clip_image012
 さつまいもの焼き芋  表面はカリッとした食感で焼かれており、中は甘くとろりとした食感になっている。旨味のある甘さで、バターが入っているのかどうか。美味しい焼き芋だ。

clip_image014
カマスの焼き物 サクッとした食感で、上品な旨味、香ばしく焼かれており魚の臭みは全くない。


clip_image016
菊芋の唐揚げ カリカリとして香ばしい。塩の薄い味付けがされている。

clip_image018
里芋の唐揚げ ほっくりとした食感で、なめらかな舌触り
海老の頭の唐揚げ 髭足の部分はパリパリとした食感。胴体の部分は旨味が濃く、噛むほどに旨味が広がる。パリパリの食感の気持ち良さと旨味の取り合わせが面白い。


・林檎の白あえ
clip_image020

clip_image022
白いクリームのようなソースがかかっている。
りんごのシャキシャキとした食感と甘さが感じられる。

・あん肝と大根炊きの合わせ
clip_image024

clip_image026
あん肝は、甘さと醤油の香ばしさが合わさった香りが立つ。 とろりとした舌触り、滑らかな舌触り。上品な旨味が広がり、ふわりとした食感と旨味みが余韻として残る。

大根は炊き込まれており、とろりとした食感、出汁の旨味みがふんわりと広がり、美味しい。


・鰆の焼き物と蕪の合わせ
clip_image028

clip_image030
鰆は、確りとした食感、噛んでいると旨味が次第に広がってくる。

蕪はトロトロの食感、甘い。口の中で溶けていく感じ。


・炊き込みご飯となめこの吸い物
clip_image032
炊き込みご飯は、具材は鶏肉とネギ。香ばしい香りがするのは釜炊きだからか。
味は薄味でさっぱりとした炊き込みご飯になっている。

clip_image034

clip_image036
なめこが大きい、まったけのように見える。
噛むとシコシコとした食感、薄味の上品な薄味の仕立てになっている。 


・ミルクプリン マンゴーソース添え
clip_image038

clip_image040
とろりとした舌触り、甘さとミルクの香りと味。
マンゴーの爽やかさ。
甘さ、ミルクの風味と余韻が快い。


<恒例籤引き大会>
宴も終わりに近づき、12月の宴の趣向である籤引き大会の時間になった。
 毎年、常連である陶芸家のM氏が準備された酒器が籤引きで当たる、嬉しい催しだ。
M
氏のご厚意に感謝したい。
酒器は、盃、お猪口など、陶器、磁器など色々で、開けてみるまでわからない。

clip_image042
今年は、Merry Christmasの箱に入った織部のぐい呑があたった。

clip_image044

M氏の話では、友人の陶芸家の作品で、良いものだそうだ。
 この酒器なら木下酒造の旨酒も美味しく飲めるはずだ。



15
時を過ぎ、楽しみに満ちた宴も終わりの時を迎えた。
 コロナのために、お酒を皆で集まって楽しむ宴は、開きにくい2021年だった。
12
月にコロナの感染者数が減少し、この宴が開催され、参加することが出来たのは、本当に良かった。

机を同じにした酒友A氏もお酒に関する有名youtuberTご夫妻も、お酒、呑処の情報・知識は人に抜きん出て、無尽蔵であり、楽しいお話を伺うことが出来た。これもこの宴の歓びだった。
感謝である。


岐阜駅までの道を、ふらりふらりとほろ酔い(?)で歩くのは、最高の気分であった。




2021-10-23 (Sat)

2021/10/23 日本酒の会 sake nagoya特別企画 @旬菜処かのう (その1)

2021/10/23 日本酒の会 sake nagoya特別企画 @旬菜処かのう (その1)

緊急事態宣言のお酒を伴う飲食の制限が解除された。活動を停止していた日本酒の会sake nagoyaの活動が再開された。会場を旬菜処かのうにする活動は、1年ぶりになる。 利き酒を行う大規模な定例会ではなく、人数を絞った特別企画の宴なのだが、案内をいただき早速申し込んだ。待ちかねた当日の今日、お天気も秋晴れに恵まれた。いつもの通り、地下鉄の丸の内駅を出て、県立図書館の交差点を渡り、堀の中の道を歩き官庁街へ入る。 ...

… 続きを読む


緊急事態宣言のお酒を伴う飲食の制限が解除された。
活動を停止していた日本酒の会sake nagoyaの活動が再開された。会場を旬菜処かのうにする活動は、1年ぶりになる。
 利き酒を行う大規模な定例会ではなく、人数を絞った特別企画の宴なのだが、案内をいただき早速申し込んだ。

待ちかねた当日の今日、お天気も秋晴れに恵まれた。
いつもの通り、地下鉄の丸の内駅を出て、県立図書館の交差点を渡り、堀の中の道を歩き官庁街へ入る。
 裁判所の建物は変わること無く立っている、コロナ騒ぎとは関係がない様に見える。
 護国神社の裏に入る道を曲がれば、会場の旬菜処かのうだ。店内の明かりが灯っているのが見える。
 入り口の階段前に立つと、漸くその日が来たかと感慨深い。

中に入ると、定刻までかなり時間があるが幹事さん二人の顔があった。準備のお手伝いをしようと思ったのだが、もう全て準備は終わっていた。

clip_image002

会場の設定が、コロナ前とは違っている。
感染対策のため席数が減らされ、対面にはアクリル板が設置されている。
 入り口近くの棚には見慣れないデジタル表示のLED機器が動いている。何かわからなかったが、訊くとCO2の濃度計だそうだ、これで室内の換気状況は刻々と確認できる。
 確かに、飲食店のコロナ対策は実践されている、時間・酒飲制限に加えて、こうした感染対策も行わなければならないお店の負担は大変なものだ。

定刻の14時になり、主催者の開会の挨拶が始まった。
参加者は23名、感染対策で人数は絞られている。
注意事項で、酒を飲む・料理を食べる時以外はマスクをするように説明があった。


今日の特別企画のテーマは、「気になるお酒」。
入手困難な酒も含まれ、気になる銘酒が登場するとの前触れだ、どんな酒が登場するのか、期待の瞬間。

今日は定例会ではなく、利き酒は行わないので、お酒の瓶は隠されていない。ラベルを見ながら、お酒を楽しむ宴だ。
 出品酒は一升瓶ではなく4合瓶12酒だった。

各テーブルに2,3本づつ置き、飲み終わったら、次のテーブルに回す方式で、順番に銘酒を楽しむ手順になっている。


<今日の出品酒>

clip_image004
宴が終わり、勢揃いした12本の出品酒。

今日は定例会ではなく、利き酒・評価シートの作成を行わない。飲んで愉しめば良いのだが、習慣で個人的な印象を記録することにした。

以下は、個人の嗜好によるお酒の印象で、会の活動とは関係がないことをお断りした上で書くことにした。
(記事の順番は写真の並びとは異なっている、記事は写真右から左への順に近いが、一致していない。)

1
田酒 貴醸酒 製造:2021/01 西田酒造 (青森)
clip_image006

clip_image008

clip_image010

 
立香はあまり感じない。甘い入り口、とろりとした舌触り、フルーティな酸が来る、辛味はあるが表面には浮かず、酸に包まれているので適度な押しを感じさせる。含み香があるが吟醸香のようなものではない、嫌味はないので気にはならない。中盤以降の切れは良い。評価7.0



2
新政 陽乃鳥 貴醸酒 製造:2020/03 新政酒造 (秋田)
clip_image012

clip_image014

clip_image016

clip_image018

立香は甘い香り、吟醸香ではなく、仄かな柔らかい甘さを感じる。甘く、フルーティな入り口。滑らかな舌触り、酸と辛味が来て、中盤に向けパンチを感じさせる。中盤、辛味と苦味が絡んだ味わいがあり力強さを感じる。後半、辛味が引く。含み香は甘さとエチル系の香りの混合。評価8.0



3
十四代 龍の落とし子 大極上生 製造:2020/12/04 高木酒造 (山形)
clip_image020

clip_image022

clip_image024

clip_image026

clip_image028

立香はあまり感じない、仄かな甘い香りが漂う感じ。甘い入り口、酸はスッキリとしていて、膨らみは大きくない。中盤の辛味も強くない。中盤以降の切れは良い、しかし何か物足りなさを感じさせる終盤。評価8.0



4
寫樂 純米大吟醸 しずく取り 製造:2017/11 宮泉銘醸 (福島)
clip_image030

clip_image032

clip_image034

clip_image036

 
立香は仄かな甘い香り。スッキリとした入り口。酸は軽いもので、膨らみとか押しは感じない。中盤以降、味が切れる。全体として膨らみのない世界で物足りない。評価7.0



5
喜久酔 純米大吟醸 松下米40 製造:2020/11 青島酒造 (静岡)
clip_image038

clip_image040

clip_image042

clip_image044

clip_image046

甘い入り口。含み香も甘く、吟醸香らしきものを感じる。酸はスッキリとしたもので軽い感じ。辛味の押しはなく甘味系の中盤だが、底の方に辛味が隠れている。後半の切れは良い。含み香を感じないのがこの酒の特徴でもある。評価7.0



6
黒龍 感謝ボトル 純米大吟醸 製造:2021 5下 黒龍酒造 (福井)
clip_image048

clip_image050

clip_image052

clip_image054

立香は仄かに甘いもの。酸は膨らまない、辛味の押しもなく、苦味・渋味も感じない、良く言えば軽やかな世界。中盤以降の味わいも早目に終わるので、ややショビついた印象を与える。評価7.0



7
ほしいずみ 純米大吟醸 斗瓶囲 製造:2021/08 丸一酒造 (愛知)
clip_image056

clip_image058

clip_image060

立香は吟醸香。甘い入り口、酸の膨らみがありフルーティーさを感じさせ、生き生きとした活気を感じる、楽しめる世界を持っている。含み香も吟香。中盤、苦味・渋みも浮かない。中盤以降の切れも良い。残香に吟醸香の余韻を感じさせる。評価9.0



8
真澄 純米大吟醸 山花 製造:2021/01 宮坂醸造 (長野)
clip_image062

clip_image064

clip_image066

立香はあまり感じない、仄かなもの。甘い滑らかな入り口。酸は軽く、膨らまない辛味の押しも感じない。中盤、軽い渋味の締めがある。中盤の膨らみ味わいが少ないので、飲み終わりが物足りなさを感じる。評価7.0



9
雪中梅 特別純米 生原酒 製造:2020/12/22 丸山酒造場 (新潟
)
clip_image068

clip_image070

clip_image072

clip_image074

立香はあるが吟醸香ではない、個性的なもの、お酒の香りではなく、思い出せないが食料品、お菓子なのかも知れない。甘い入り口。酸がふわっと広がり大きな世界があり、引き込まれる感じ。含み香を感じて、鼻をくすぐるものがあり、くしゃみが出そうになった、時節柄くしゃみは禁止なのでなんとか抑え込んだ。舌触りは滑らか。中盤以降、辛味が適度にスッキリとさせる。飲み終わりも辛味が残り、ピンとした尻尾の跳ねがある。評価8.0





2021-10-23 (Sat)

2021/10/23 日本酒の会 sake nagoya特別企画 @旬菜処かのう (その2)

2021/10/23 日本酒の会 sake nagoya特別企画 @旬菜処かのう (その2)

10 一白水成 純米吟醸 製造:2020/11 福禄寿酒造 (秋田) 立香はあまり感じない。甘い入り口。酸はあるが早目に、辛味と渋味が一緒に来て、味わいが膨らまない。中盤以降の切れがやや悪い印象。評価7.0。11 AKABU 極上ノ斬(きれ)純米大吟醸生酒 製造:2020/11 赤武酒造 (岩手) 立香は甘いもの、吟醸香。甘い入り口、口に含むとフルーティーな含み香が広がる、入り口の感じが良い印象。酸は滑らかなもの、苦味・渋味は浮...

… 続きを読む


10
一白水成 純米吟醸 製造:2020/11 福禄寿酒造 (秋田)
clip_image002

clip_image004

clip_image006

clip_image008

立香はあまり感じない。甘い入り口。酸はあるが早目に、辛味と渋味が一緒に来て、味わいが膨らまない。中盤以降の切れがやや悪い印象。評価7.0



11 AKABU
 極上ノ斬(きれ)純米大吟醸生酒 製造:2020/11 赤武酒造 (岩手)
clip_image010

clip_image012

clip_image014

 
立香は甘いもの、吟醸香。甘い入り口、口に含むとフルーティーな含み香が広がる、入り口の感じが良い印象。酸は滑らかなもの、苦味・渋味は浮かない。吟醸酒らしい世界。中盤以降の切れ良い。残り香も吟香。評価8.09.0




12
田酒 純米大吟醸 秋田酒こまち 西田酒造 (青森)
clip_image015
(最後で気が緩んだのか、個別写真を撮り忘れてしまった。
ネット上から写真を拝借した。)

 
立香は甘い、程良い吟醸香。甘い入り口、とろりとした舌触り。酸は膨らみがあり、辛味・苦味は浮かず、押しは軽く程良い。中盤以降の切れは良い。後口も癖はない。癖が無く、飲みやすい純米大吟醸で、万人向けの安定感を感じる。評価8.0


<お酒の感想>
利き酒の印象に書いていないことを補記する。

(1)
最初に我がテーブルに来たお酒が貴醸酒2酒だった。
 これが、その後の利き酒に影響したかも知れない。
貴醸酒は甘味とフルーティーな酸とが活発で味が濃く、舌の感覚を味の濃い方に、準を1枚上げたような気がする。
スッキリとした味わいの上品な酒の印象に影響したかも知れない。具体的には十四代・黒龍が物足りなく感じた印象を持たせたかもしれない。

(2)
十四代と言う酒
入手困難な日本酒の代表である十四代。
定価はあって無いようなもので、今日出品された「龍の落とし子 大極上生」は、4合瓶でプレミアム価格は37000円前後で売られている。
 個人的には入手不可能であるし、入手する気持ちもないが、この特別企画では飲むことができるのでありがたい。
 お酒のような嗜好品は、人の好み、金力によるので一概には言えないが、個人的には、この酒を買うより、4000円の4合瓶10本を買いたいと思う。


(3)
気になった酒
 良い方で気になったのは3

・ほしいずみ
気品のある大吟醸酒ではなく、生き生きとして若々しい活気を感じさせる大吟醸酒だ。
この様な純米大吟醸があっても良いと思うし、愛知県の酒蔵であることも嬉しい。

AKABU 極上ノ斬(きれ)
今日会場で人気があった酒。 
一通り飲み終わったあと探している人がいた。
確かに、吟醸酒らしい香りと味わいを持った酒だ。
価格も720ml5500円と相応の価格になっている。

・雪中梅 特別純米
久しぶりに飲んだ雪中梅。
含み香に個性があるが大きく広がる世界にはおおらかな歓びを感じる。
特別純米だが米を磨きすぎない主張を感じる、特別純米で充分だと思わせる。
 純米吟醸 美守は飲んだことがあるが、それほどでもない印象があった、大吟醸はまだ飲んだ記憶がないが、特別純米と利き比べてみたいものだ。


・らしくなかった酒では寫樂。
香り、味わいとも元気がない。寫樂は熟成には向かない酒のようだ。




<今日の料理>
日本酒の会sake nagoyaの楽しみは勿論銘酒だが、会場の旬菜処かのうさんの料理も楽しみだ。
丁寧に作られた肴は、お酒と相俟って宴の歓びを提供していただける。

・きんぴら牛蒡
clip_image017
牛蒡、人参、煎り胡麻。
牛蒡の香りとシャキシャキの食感が快い。
噛むと、甘さと旨味。胡麻の香りが漂う。


・だし巻き卵
clip_image019
だし巻き卵だが、薄味の少し甘いだし巻き卵とは一味違う。
コクのある旨味を感じさせるだし巻き卵。
説明を受けなければ判らないが、出汁の中にコノワタとイカ墨が入っているそうだ。
これは癖になるだし巻き卵。


・秋刀魚の姿焼き すだち添
clip_image021

clip_image023

clip_image025
秋刀魚は今年も、極端な不漁から始まった。その後、漁獲が回復したとニュースが流れた記憶があるが、最近はまた不漁だと言っている。
 家ではまだ食べたことがないので、初物で嬉しい。

箸先を横に入れ、上下に身を分けて、上の方を大きく取って、口の中に入れる。
 ふんわりとした食感、新物の秋刀魚の世界が感じられる。
腹の中も脂が乗って、苦味がなく美味しい。
 すだちをたっぷりとワタに掛け、口に入れる、ふんわりとした旨味とかすかな苦味が良い感じ、ワタの旨さを実感できる。
 ワタの旨味が楽しめるのは新物の秋刀魚の特徴だ。

・釜揚げしらすとおろし大根
clip_image027
大根おろしの甘味に釜揚げしらすの塩味がバランスして、快い。
 噛んでいるとしらすの旨味が口の中に次第に広がる、大根おろしが、それを演出する仕組みになっている。



・茸づくしの揚げ出し豆腐 (茸は舞茸・しめじ・なめ茸)
clip_image029
茸の旨味と豆腐のあっさりとした味の取り合わせ。
舞茸のシャキシャキした食感、三葉の香りと出汁の旨味。
山葵の香りが最後にピリリと決まる。



11
月からは愈々、定例会が始まる。
もう満席で、受付開始2分で満席になったそうだ。
皆、再開を待ち望んでいたからだ。
席が絞られていることもあるだろうが、増々参加が難しくなっているのは辛いが今暫くの辛抱だ。

感染対策は確りとした上で宴の場を楽しみたい。