2023/06/09 (金) 旧暦: 4月21日 祝日・節気・雑節・朔望: 日出: 4時24分 日没: 18時55分 月出: 23時40分 月没: 9時28分 月齢: 20.46 潮汐: 中潮 干支: 戊戌 六曜: 赤口
今日のあれこれ: 梅の実
《 【梅の収穫体験】今年は豊作!1つ1つ丁寧に…例年より1週間早く摘み取り (2023年5月20日) 》
https://youtu.be/ZaNhZOHh2lk
『青梅(あおうめ、あをうめ) 仲夏
【子季語】
梅の実、実梅
【関連季語】
梅干、梅酒
【解説】
熟さない梅の実をいう。梅は梅雨のころ、みずみずしい浅みどりの芳香のある実を結ぶ。固くて酸味が強いが、梅酢や、梅酒、煮梅などを作る。梅干は黄をすこし帯びた実を用いる。
【来歴】
『花火草』(寛永13年、1636年)に所出。
【文学での言及】
妹が家に咲きたる花の梅の花実にしなりなばかもかくもせむ 藤原八束『万葉集』
【科学的見解】
梅(ウメ)の実は、有機酸(クエン酸など)やミネラルを多く含んでいるため、健康食品として愛されてきた。しかし、未熟な果実(青梅)や種子の中には、アミグダリンという物質が含まれており、それらを大量に摂取すると中毒を起こす場合がある。(藤吉正明記)』
(季語と歳時記)
梅の実の俳句:
・腰笊にこぼるる実梅風渡る 町山公孝
・実梅もぐ葉ごしの空の蒼さかな 芝尚子
・紅を刷く青梅にしていとしさよ 山口青邨
・実梅落ち光りしは風真昼時 金子麒麟草
・実梅煮てひと日とつぷり香にひたる 篠原幸子
今日も、梅雨空でハッキリしない日だった。
けれど、一時的だったが太陽が顔を出したりして、思ったよりは良い天気だった。
梅雨空は鬱陶しいが、この時季にも楽しみはある。
葉陰に見える青い実梅を探すのは楽しい。
昔の家に住んでいた頃は、その楽しみが在った。
今は、都会の街暮らしのため、梅の実を採る楽しみは無くなってしまった。
菜花亭日乗
菜花亭笑山の暇つぶし的日常のつれづれ。 散歩する道筋は、日本酒、俳句、本、音楽、沖縄、泡盛、カメラに...etc
2023/06/08 (木) 旧暦: 4月20日 祝日・節気・雑節・朔望: 日出: 4時25分 日没: 18時55分 月出: 23時05分 月没: 8時14分 月齢: 19.46 潮汐: 中潮 干支: 丁酉 六曜: 大安
今日のあれこれ: 燕の子
《 【2023/04/19】孵化後22日目、巣立ち完了!夜は戻って来た!【ツバメ】 》
https://youtu.be/-SFd8mr3VRw
『燕の子(つばめのこ) 三夏
【子季語】
子燕、親燕
【関連季語】
燕、夏燕、燕の巣
【解説】
その年に生まれた燕の子どもである。五、六羽の燕の子が、親から餌をもらうために大きな口を開けて巣から身を乗り出している姿はほほえましい。
【来歴】
【実証的見解】
燕は、春、南方から渡ってきて繁殖活動に入る。鴉や蛇から子どもを守るために人目の届く軒下などで営巣する。また、前年の巣が残っていればそれを利用する。四月下旬から七月にかけて二回産卵し、孵化後二十日ぐらいで巣立つ。』
(季語と歳時記)
燕の子の俳句:
・子つばめの妻籠の空を賑やかに 飛高隆夫
・いつせいに喉もと反らし燕の子 鷹羽狩行
・口大き子燕がまづ餌を貰ふ 谷泰子
・子燕が飛ぶよろこびの羽ひろげ 渡辺政子
・燕の子今日は次郎が飛び立ちて 武藤善尚
燕は、早春に日本にやってきて、巣作りを始め、七月までに2回産卵するそうだ。
もう第1回目の産卵、養育、巣立ちは終わり、今はもう2回目の産卵の時期かもしれない。
燕が人家の軒先に巣を作るのは、烏や蛇の攻撃から巣を守るためらしい。
燕は、人が巣を攻撃しないのを知っているのだ。
そう考えると、やはり無事な巣立ちを祈ってやりたくなる。
しかし、動画を見ていると、途中で雛が落ちたり、攻撃されたりして全滅することも多くあるらしい。
人の世界と違って、自然界は生存競争の世界。
常に危険と向き合わなければならない非常・非情の厳しい世界だ。
無事な巣立ちが終わるように、祈りたい。
2023/06/07 (水) 旧暦: 4月19日 祝日・節気・雑節・朔望: 日出: 4時25分 日没: 18時54分 月出: 22時22分 月没: 7時00分 月齢: 18.46 潮汐: 中潮 干支: 丙申 六曜: 仏滅
今日のあれこれ: 紫陽花
《 雨の日も美しい高源院の紫陽花・4K 》
https://youtu.be/mHxtsiqXU9c
『紫陽花(あじさい、あぢさゐ) 仲夏
【子季語】
かたしろぐさ、四葩の花、七変化、刺繍花、瓊花
【関連季語】
額の花
【解説】
日本の梅雨を代表する花。花びらのような四枚の萼の中心に粒状の花をつけ、これが集まって毬を形づくる。ピンク、白、青紫と花種も多く、また色が変わるので「七変化」ともよばれる。庭木や鉢植えとして栽培される。
【来歴】
『花火草』(寛永13年、1636年)に所出。
【文学での言及】
飛ぶ蛍ひかり見え行く夕暮にまほ色残る庭にあぢさゐ 衣笠内大臣『夫木和歌抄』
【科学的見解】
紫陽花は、ユキノシタ科アジサイ属の落葉低木の総称であり、日本在来のガクアジサイやその品種改良種、セイヨウアジサイなど多くのものを含んでいる。日本原産のガクアジサイは、高さ二メートルくらい。葉は長さ十五センチくらいで卵形、対生する。梅雨のころ、枝先に集散状花序を出し、直径十五センチくらいの毬上で、中央に普通花、縁に装飾花をつける。アジサイは、花序全体が装飾花に変化したものである。その他、在来の紫陽花としては、ヤマアジサイ、タマアジサイ、アマチャなどが知られており、ガクアジサイの園芸品種も多数存在する。(藤吉正明記)』
(季語と歳時記)
紫陽花の俳句:
・あぢさゐに彩づけの雨日がな降る 上村占魚
・紫陽花や風雨の中の藍微塵 野村喜舟
・雨の日は雨に応える濃紫陽花 倉田しげる
・雨に剪る紫陽花の葉の真青かな 飯田蛇笏
・紫陽花を挿す雨粒をそのままに 木内怜子
台風2号の大雨の後、紫陽花を見に行ったが、大丈夫だった。
雨に咲く花、紫陽花は雨に洗われて色鮮やかに元気だった。
しかし、風の当たりの強い場所では、花びらが傷んでいた。
台風の風だから気の毒だった。
紫陽花の例句は、雨に咲く紫陽花を選んでみた。
第4句飯田氏も、第5句木内氏も
雨の中、紫陽花の花を見届けている。
雨に咲く紫陽花の花も葉も、雨に洗われて輝かしい。
其処のところを、剪り取って、
雨の儘を挿している。
2023/06/06 (火) 旧暦: 4月18日 祝日・節気・雑節・朔望: 芒種 日出: 4時25分 日没: 18時54分 月出: 21時30分 月没: 5時49分 月齢: 17.46 潮汐: 大潮 干支: 乙未 六曜: 先負
今日のあれこれ: 更衣
《 神戸の松蔭中・高が衣替え 》
https://www.youtube.com/watch?v=k74ms4nPcdY
『更衣(ころもがえ、ころもがへ) 初夏
【子季語】
更衣ふ
【解説】
江戸時代、四月一日と書いて「わたぬき」と読んだ。この日に綿入れを脱いだからだという。今では冬から春に着用していた衣を夏物に替えることをいう。』
(季語と歳時記)
更衣の俳句:
・伊那谷の風を受けつつ更衣 水田清子
・あら美し卯の花は誰が衣更 斯波園女
・衣更へてあかるき縁の籐椅子に 田中冬二
・けふこそは父のもの着ん更衣 井上士朗
・衣更ふ妻を眩しく眺めをり 石井秀一
六月は、更衣の月。
重い冬服から軽く、涼し気な夏服に替わる。
特に、制服のある学校の場合は、一斉に替わる通学風景は、一枚の風物詩になる。
着るものを替えることは、日常に沈んだ心を新しい想いに導く効果もある。
それも、生活の知恵かも知れない。
石井氏は、更衣の奥さんに、昨日は無かった眩しさを感じている。
更衣が、こんなに佳い事なら、毎日でも更衣がお勧めだ。
2023/06/05 (月) 旧暦: 4月17日 祝日・節気・雑節・朔望: 環境の日 日出: 4時25分 日没: 18時53分 月出: 20時28分 月没: 4時48分 月齢: 16.46 潮汐: 大潮 干支: 甲午 六曜: 友引
今日のあれこれ: 杏子
《 地域を盛り上げる初夏の味覚! 4品種、120本を栽培するアンズ畑での収穫始まる 香川・国分寺町 》
https://youtu.be/LHsGGQv7GYU
『杏子(あんず ) 仲夏
【子季語】
杏、からもも
【解説】
春に紅の花が咲き、六、七月頃、梅より少し大きい黄赤の実をつける。甘酸っぱく、生で食べられるほか、ジャムや缶詰にも加工される。古く薬用として中国から渡来したとされ、「杏仁」は種を干したもので漢方薬。「杏林」は医師のこと。
【科学的見解】
アンズは、バラ科の落葉木で、中国から薬用として導入された後、現在では果樹として生食・加工用に栽培されている。別名はカラモモとも呼ばれている。同じ中国原産のウメによく似ているが、ウメとは別種である。近縁のものとしては、ヨーロッパ産のセイヨウアンズが知られている。花は、ウメが白色に対して、アンズは桃色・薄紅色をしており、ウメより開花期は遅い傾向である。(藤吉正明記)』
(季語と歳時記)
杏子の俳句:
・月一つ杏子累々熟れはじむ 青柳志解樹
・この径がすきで杏の落ちる頃 杉浦冷石
・杏子もいでくれたる君のことをふと 小林いまよ
梅雨という鬱陶しい季節に、登場する果物といえば杏子。
ただ抜けたように甘いだけではなく、酸っぱさも確りとある味わい。
店頭に並ぶ杏子は問題ないが、樹からもいで食べる場合は、注意が必要だ。
売れ具合を見極めるには経験が必要だ。
よく知っている人が、もいでくれるのであれば、それが一番だ。
杏子をもいでくれたのは、いつのこと?
詠んでいるのはいつのこと?
その杏子は甘かった?
その杏子は酸っぱかった?
ふと想う君は、もう甘いばかりだ。
2023/06/04 (日) 旧暦: 4月16日 祝日・節気・雑節・朔望: 望 日出: 4時25分 日没: 18時52分 月出: 19時19分 月没: 3時57分 月齢: 15.46 潮汐: 大潮 干支: 癸巳 六曜: 先勝
今日のあれこれ: 皐月富士
《 皐月富士 》
https://www.youtube.com/watch?v=VWEBeskl1rw
『五月富士(さつきふじ) 仲夏
【子季語】
皐月富士
【解説】
旧暦五月、雪も消えて夏の大地に悠然と聳え立った富士山である。日々緑が濃くなる周囲の景色ともあいまってその姿は雄渾で清々しい。』
(季語と歳時記)
五月富士の俳句:
・どの田にも水ゆきわたる五月富士 戸栗末廣
・五月富士甍の空にかくれなし 大橋越央子
・五月富士赤子を見せに故郷へ 坂部尚子
・五月富士全し母の髪白し 桂信子
・余生なほ曾孫誕生や五月富士 小林一榮
皐月富士というのは、本当に美しい。
そして目出度い絵柄だ。
第1句と2句は、その儘美しい。
下の3句は、目出度いことに皐月富士は、その儘収まる。
皐月富士が、見られれば、その他の絵は、もう六月には必要ない。
2023/06/03 (土) 旧暦: 4月15日 祝日・節気・雑節・朔望: 測量の日 日出: 4時26分 日没: 18時52分 月出: 18時07分 月没: 3時16分 月齢: 14.46 潮汐: 中潮 干支: 壬辰 六曜: 赤口
今日のあれこれ: 青嵐
《 風が気持ち良かった金時山(2022年6月26日) 》
https://www.youtube.com/watch?v=m_t-vIQ11yY
『青嵐(あおあらし、あをあらし) 三夏
【子季語】
風青し
【解説】
青葉の茂るころに吹きわたるやや強い風。若々しく力強い感じがする季語である。』
(季語と歳時記)
青嵐の俳句:
・伊吹までとどけ輪中の青嵐 鷹羽狩行
・一望の千里が原や青嵐 中本吉信
・下京を過ぎてしばらく青嵐 桂信子
・夏嵐机上の白紙飛び尽す 正岡子規
・花嫁のべールを攫ふ青嵐 今村能子
台風2号は熱帯低気圧になり、台風としては終わったが、強い風を残した。
不規則に激しく吹いたり、収まったりする落ち着きの無さに紫陽花はウンザリの様子だった。
台風の風とは違う青嵐は、強い風だが快さがある若々しさを感じさせる。
人の世の青嵐と言えば、政治の世界の青嵐会を思い出す。
1973年、自由民主党の若手議員が立ち上げた政策集団だが、もう既に50年を経て、メンバーはもうこの世から旅立っている。
若かった石原慎太郎氏も昨年89歳で亡くなっている。
自然界の青嵐は、今年もまだまだ爽やかに青い風を吹き寄せるだろう。
人の世の青嵐も、新しい風を巻き起こした方が良いと思うのだが...
2023/06/02 (金) 旧暦: 4月14日 祝日・節気・雑節・朔望: 日出: 4時26分 日没: 18時51分 月出: 16時56分 月没: 2時43分 月齢: 13.46 潮汐: 中潮 干支: 辛卯 六曜: 大安
今日のあれこれ: 五月雨
《 【梅雨入り】雨だからって気落ちしない!紫陽花(あじさい)写真集 【癒し】【ヒーリング】 》
https://www.youtube.com/watch?v=ntQJieYopLM
『五月雨(さみだれ) 仲夏
【子季語】
さつき雨、さみだる、五月雨雲
【解説】
陰暦五月に降る雨。梅雨期に降り続く雨のこと。梅雨は時候を表し、五月雨は雨を表す。「さつきあめ」または「さみだるる」と詠まれる。
農作物の生育には大事な雨も、長雨は続くと交通を遮断させたり水害を起こすこともある。 』
(季語と歳時記)
五月雨の俳句:
・空と海けぢめもなくて五月雨るる 辻田玲子
・一夜さに植田澄すや五月雨 露川
・さみだれて黎明ながし額の花 佐野青陽人
・駅頭に五月雨傘の万華鏡 木下仁司
・花柄の雨靴うれし五月雨るる 後條さと子
五月雨の五月は陰暦の五月なので、新暦では六月の梅雨時になる。
台風2号が連れてきた雨に、名古屋は今日、朝から時に激しく降り続いている。
この台風の雨が通り過ぎても、そのまま梅雨に繋がる予報もあるらしい。
五月雨に煙る海も山も野も、それぞれに目を楽しませる。
雨に濡れる紫陽花は、紫、紅の色をくっきりと際立たせている。
子供の頃、新しい雨靴を買ってもらって、雨が降るのを待ちわびたことを思い出した。
仕事で外を歩きびしょ濡れになるのは、気持ち良いものではないが、眺める五月雨は、美しく見えるものだ。
2023/06/01 (木) 旧暦: 4月13日 祝日・節気・雑節・朔望: 電波の日、気象記念日 日出: 4時26分 日没: 18時51分 月出: 15時48分 月没: 2時14分 月齢: 12.46 潮汐: 中潮 干支: 庚寅 六曜: 仏滅
今日のあれこれ: 六月
《 神テク?ハンググライダー、茅ヶ崎海岸で風乗り! 》
https://www.youtube.com/watch?v=DdU2jw2GLfY
『六月(ろくがつ/ろくぐわつ) 仲夏
【子季語】
六月来る
【解説】
六月と言えば、ほぼ梅雨の時期に当たる。じめじめしていやな季節である一方、稲作には貴重な水をもたらしてくれる。山々は緑におおわれ、夜は蛍が飛び、紫陽花や菖蒲などが花開く月でもある。』
(季語と歳時記)
六月の俳句:
・城山や六月の雲集めをり 下村志津子
・山毛欅の樹の水を吸ふ音六月来 平野無石
・漕ぎ出づる六月の湖藍ふかし 小島昭夫
・水に座す六月よ青葦の耳たち 金子皆子
・一瓶に六月の彩あふれしめ 竹内喜代子
六月は梅雨の月だが、俳句を読むと少し違う六月の姿が詠まれている。
山も樹も湖もまだ青い葦たちも、皆それぞれ、生き生きとした姿を詠まれている。
赤や紫や黄や白や溢れる色に加えて緑の樹々草々を一つの瓶に活けてみれば判る。
六月が生命溢れる季節であることが。
2023/05/31 (水) 旧暦: 4月12日 祝日・節気・雑節・朔望: 日出: 4時27分 日没: 18時50分 月出: 14時45分 月没: 1時49分 月齢: 11.46 潮汐: 若潮 干支: 己丑 六曜: 先負
今日のあれこれ: 五月尽
《 【230万回再生感謝!】過去最高の絶景露天風呂がお部屋に…今まで宿泊した中で一番好きな露天風呂付きの客室かもしれません! 》
https://www.youtube.com/watch?v=eoBzg8oBr9M&t=67s
『五月尽(ごがつじん)
夏 時候
陽暦の五月が終ること』
(俳句季語辞典
https://ouchidehaiku.com/contents/352270
)
五月尽の俳句:
・阿蘇五岳露天の湯にて五月尽 須賀敏子
・からオケに親子親しき五月尽 白石秀雄
・沈む日のあまりに大き五月尽 三浦カヨ子
今日で、五月は終わる五月尽。
自然はもうそれに合わせて移りつつある。
通る道のマンションの植え込みには紫陽花の花が色づき始めた。
公園のでは、薔薇園が盛りを過ぎ、菖蒲園ではトップランナーが紫と白の装いで美しさを競い始めた。
梅雨入りの声もチラホラ聞こえてくる。
夜が明けると、六月、季節は一気に夏に向かって進むかも知れない。
2023/05/30 (火) 旧暦: 4月11日 祝日・節気・雑節・朔望: 日出: 4時27分 日没: 18時49分 月出: 13時44分 月没: 1時25分 月齢: 10.46 潮汐: 長潮 干支: 戊子 六曜: 友引
今日のあれこれ: 杜若
《 【愛知県の花】「かきつばたまつり」 約2万本咲き誇る 愛知・知立市 無量寿寺 》
https://www.youtube.com/watch?v=h0vk5k4uPs8
『杜若(かきつばた) 仲夏
【子季語】
燕子花、かほよ花、白かきつばた
【関連季語】
あやめ、花菖蒲、菖蒲
【解説】
尾形光琳の「燕子花図屏風」に描かれている水辺の花。剣のような葉と紫の花で一目でこの花と分かる。「燕子花」字は花の姿が燕の姿を思わせるところから。この花の汁を布にこすり付けて染料にしたことから「書付花」といわれ、それが転じて「かきつばた」となったとされる。
【来歴】
『花火草』(寛永13年、1636年)に所出。
【文学での言及】
吾のみやかく恋すらむかきつはたにつらふ妹はいかにかあるらむ よみ人しらず『万葉集』
唐衣きつつなれにしつましあればはるばるきぬる旅をしぞ思ふ 在原業平『伊勢物語』
【実証的見解】
アヤメ科の多年草。五~六月ごろ池や沼などの水辺に咲く。形はあやめを少し大きくした感じ。七十センチほどの直立した茎で葉は広剣状。花の色は、白または紫。他のアヤメ科の花同様、三枚の外花被片(外の花びら)は垂さがり、それよりも小さな内花被片(内の花びら)は直立する。かきつばたの特徴として、外の花びらの付け根から中央にかけて白っぽい筋が一本入る。』
(季語と歳時記)
杜若の俳句:
・京にこそむらさきは似せれ杜若 支考
・かきつばた鎌倉街道雨上がる 二村典子
・かきつばた心はやりて知立まで 細見綾子
・かきつばた倒れて花を水におく 山口青邨
・貴の色極むむらさき杜若 大橋敦子
台風2号は大陸近くまで進み、大きく曲がり沖縄方面に進むらしい。
その後、日本列島の太平洋側の南を進みそうだ。
東海地方も、その影響を受け6月4日頃まで、雨がちの天気が続く予報になっている。
杜若は愛知県の花だそうだ。
雨が続くこの季節、降る雨の中、高貴な紫の衣に身を包んだ杜若を見つめるのは、理に適った花の楽しみかもしれない。
2023/05/29 (月) 旧暦: 4月10日 祝日・節気・雑節・朔望: 日出: 4時27分 日没: 18時49分 月出: 12時46分 月没: 1時01分 月齢: 9.46 潮汐: 小潮 干支: 丁亥 六曜: 先勝
今日のあれこれ: 茅花流し
《 茅花流し(つばなながし) 》
https://youtu.be/FH08c0Wmwgg
『茅花流し(つばなながし) 初夏
【解説】
茅花の花穂を吹き渡る南風のこと。茅花とはイネ科の多年草で、その花穂は初夏に見られる。「流し」は雨の気配を含んだ南風。』
(季語と歳時記)
茅花流しの俳句:
・茅花流し三河連山深曇り 羽根嘉津
・絵馬鳴らす茅花流しのゆくへかな 岡澤田鶴
・茅花流しきらめくものをいつも追ふ 斎藤棹歌
・茅花流し浜にまんばう揚がるころ 福島せいぎ
・こそばゆき踝茅花流しかな 楠原幹子
まだ梅雨前だと言うのに、台風2号のお陰で、南風が日本に吹き込み、荒れ模様の天気が続いている。
名古屋は、今日は朝からはっきりしない天気が続き、雨は止んだかと思うと降っていたり、激しく降るかと備えれば、降らなかったりして、一日が過ぎた。
この先もう一週間、台風に悩まされそうだ。
南からの風と言っても、台風の風ではなく楠原氏の詠む茅花流しの風が吹けば良いのだが...
晴れた日、茅花の咲く野に遊んで、
ぬくもりのある南風に誘われて、裸足になって歩いてみる。
すると、待ち構えていた茅花たちは、競うように踝をコチョコチョしてくれる...
そんな茅花流しに出会えた日は佳い日に間違いない。
2023/05/28 (日) 旧暦: 4月9日 祝日・節気・雑節・朔望: 上弦 日出: 4時28分 日没: 18時48分 月出: 11時48分 月没: 0時37分 月齢: 8.46 潮汐: 小潮 干支: 丙戌 六曜: 赤口
今日のあれこれ: 目白
《 2023 03 14 メジロ 》
https://www.youtube.com/watch?v=mducM5nWIcI
『眼白(めじろ) 三夏
【子季語】
目白籠、目白捕
【解説】
十二センチくらいのメジロ科の留鳥。目のまわりに光沢のある白い環があるので、この名がある。性格が穏やかでよく群れをなす。 』
(季語と歳時記)
目白の俳句:
・甘夏に仲好し小好し目白来て 三嶋隆英
・賀客なり夫と迎へし目白二羽 青木民子
・梅咲いて二羽の目白の動きよき 久保田ヤスエ
目白は人気のある鳥だ。
Youtubeにもたくさんの目白の動画が投稿されている。
目白は仲間と群れたり、番いで居たり、その様子が楽しげで明るい。
一羽で騒がしく鳴いたりせず、いつも連れ立って楽しげなので見ていて楽しくなるからだろう。
俳句を読んでいても同じ様に、目白は詠まれている。
二人で仲良くなど人間でも難しいのに、目白はよくやっている。
そこが目白が愛されるポイントなのだ。
2023/05/27 (土) 旧暦: 4月8日 祝日・節気・雑節・朔望: 日出: 4時28分 日没: 18時47分 月出: 10時50分 月没: 0時10分 月齢: 7.46 潮汐: 小潮 干支: 乙酉 六曜: 大安
今日のあれこれ: 山椒の花
《 今日の庭2023.04.10 山椒の花 》
https://youtu.be/ye235-IAgV4
『山椒の花(さんしょうのはな/さんせうのはな) 晩春
【子季語】
花山椒
【解説】
ミカン科の落葉低木。枝にとげがある。葉はたけのこ飯に添えたりして香ばしい。春、葉陰に黄色の五弁の花をつける。花だけを摘み取って醤油煮にして食したりする。
【科学的見解】
サンショウは、ミカン科の落葉低木であり、日本各地の雑木林林内や林縁等に生育する。近縁種としては、棘が互生するイヌザンショウや常緑性のフユザンショウ、大型になるカラスザンショウ等が存在する。サンショウは、雄花と雌花の単性花をそれぞれ別個体につける雌雄異株となる。雄株・雌株ともに花弁のない花を春に開花させる。(藤吉正明記)』
(季語と歳時記)
山椒の花の俳句:
・藪めける庭や山椒の花も咲き 山口青邨
・山椒の花たつぷりをたなごころ 飴山實
・誰か知る山椒の花の見え隠れ 渡辺桂子
山椒というと、葉や実は実在感が有り、イメージが湧く。
日常生活でも薬味や佃煮に使われ、はっきりとしたイメージが有る。
その為か、俳句でもよく詠まれている。
しかし、山椒の花の句は、探してみたが数少ない。
渡辺氏の詠むように、山椒の若葉と実の間の短い期間に、目立たなく花開くので、見落とされがちなのだろう。
その姿は奥ゆかしいと詠んであげたいものだ。
2023/05/26 (金) 旧暦: 4月7日 祝日・節気・雑節・朔望: 日出: 4時29分 日没: 18時47分 月出: 9時51分 月没: ---- 月齢: 6.46 潮汐: 小潮 干支: 甲申 六曜: 仏滅
今日のあれこれ: 金魚
《 金魚水槽の水替え&砂利掃除 2023/5/1 》
https://youtu.be/w8wlr7yVsk8
『金魚(きんぎょ) 三夏
【子季語】
和金、蘭鋳、流金、丸子、出目金、獅子頭、阿蘭陀獅子頭、錦蘭子、銀魚
【関連季語】
金魚玉、金魚売
【解説】
中国から渡来した観賞魚。和金、流金、出目金、蘭鋳などの品種があり、水槽や金魚玉に入れて飼う。尾鰭を翻して泳ぐ様が涼しげであるところから、夏の季語とされる。
【来歴】
『俳諧歳時記』(享和3年、1803年)に所出。
【実証的見解】
金魚はコイ科フナ属の淡水魚。緋鮒の交配を重ねてさまざまな品種が生まれた。原産地は中国長江流域浙江省近辺とされ、室町時代に日本に伝わった。当初は値段も高く、庶民には手の届かないぜいたく品であったが、江戸時代後期には大量養殖に成功し、庶民も、陶器などに入れて飼えるようになった。養殖地としては愛知県弥富市、奈良県大和郡山市が有名で、品評会なども盛んに行なわれている。』
(季語と歳時記)
金魚の俳句:
・永らへる金魚真つ赤に揺れながら 高野春子
・逆立ちて金魚艶なる姿見す 山口誓子
・求愛かけんかか金魚追いかけつこ 永塚尚代
・我が前で金魚安心してをりぬ 高橋将夫
・縁日の金魚は元気朝支度 奥名房子
犬や猫の動物を飼うのは勿論。
金魚でも
或いは
薔薇の花でも
餌をやったり
肥料を施したり
水を飲ませたり
生命あるものは世話をしてあげなければならない。
世話をしなければ死んでしまうからだ。
しかし、良く考えてみると
実際は逆で、
自分が世話され、生かされているのが本当のところかも知れない。
奥名氏は縁あって縁日の金魚を飼うことになったが、
今では毎朝元気を金魚から貰って
笑って生きている。
2023/05/25 (木) 旧暦: 4月6日 祝日・節気・雑節・朔望: 日出: 4時29分 日没: 18時46分 月出: 8時51分 月没: 23時39分 月齢: 5.46 潮汐: 中潮 干支: 癸未 六曜: 先負
今日のあれこれ: 葉桜
《 【Vlog】葉桜になった目黒川を陰キャ一般男性が歩くだけの動画【陰キャ】 》
https://youtu.be/UuUfJ-pBOuY
『葉桜(はざくら) 初夏
【子季語】
桜若葉、花は葉に
【解説】
初夏、花が散って若葉となったころの桜をいう。花が散って葉桜になってしまったという惜しむ思いと、桜若葉の美しさを愛でる思いが交錯する季語である。【子季語】の「花は葉に」は、葉桜を眺めながらも散り果てた花を忍ぶ思いがある。』
(季語と歳時記)
葉桜の俳句:
・伊吹への葉桜街道渦となる 柴田朱美
・黄桜も枝垂桜も葉桜に 稲畑汀子
・雨に濡れ葉桜はなほ色を濃く 枝みや子
・旧友と飲み語らひて葉桜や 柳田晧一
・桜葉となり実となり吾子は乳びたり 鷹羽狩行
桜の花は美しい。
そして儚い。
葉桜は、輝いている。
陽を体中で浴びて輝いている。
桜の生命の煌きを見せている。
花は美しい
葉桜は木漏れ日の中に逞しく輝いている。
2023/05/24 (水) 旧暦: 4月5日 祝日・節気・雑節・朔望: 日出: 4時30分 日没: 18時45分 月出: 7時52分 月没: 23時03分 月齢: 4.46 潮汐: 中潮 干支: 壬午 六曜: 友引
今日のあれこれ: 玉葱
《 新玉ねぎの簡単レシピ【新玉ねぎのめんつゆ漬け】箸が止まらない絶品おかずの作り方/新玉ねぎレシピ/めんつゆレシピ/作り置きおかず/お弁当おかず【あさごはんチャンネル】 》
https://youtu.be/Raq4oqgFBXo
『玉葱(たまねぎ) 三夏
【子季語】
葱頭
【解説】
中央アジア原産。春蒔、秋蒔した苗を畑に植えて夏に収穫することが多い。明治初年に渡来し、西洋料理、肉料理の普及により、一般の家庭に大いに利用されている。
【科学的見解】
タマネギは、ユリ科ネギ属の一年生もしくは二年生の草本植物である。本種は、秋播き型(秋播き夏採り)と春播き型(春播き秋採り)に大きく分けられている。秋播き型タマネギの代表品種は、泉州黄(せんしゅうき)や愛知白(あいちしろ)、春播き型タマネギの代表品種は、札幌黄(さっぽろき)が知られている。タマネギに含まれている硫化アリルは、消化を助ける作用があるとされている。(藤吉正明記)』
(季語と歳時記)
新玉葱の俳句:
・海光や新玉葱の擬宝珠ぶり 能村研三
・畑から新玉葱をさげて来る 根橋宏次
・さくさくと新玉葱の朝餉かな 須賀敏子
今年は、新玉葱を美味しく頂いた。
オムレツにしても美味しい。
酢玉ねぎにしても美味しい。
電子レンジで600W・5分でもトロリと甘く頂いた。
Youtubeを見ると、新玉葱の美味しい食べ方の動画が1ページに収まらないほど出てくる。
新玉葱の季節もそろそろ終盤戦。
まだ試していない美味しい食べ方を実行して見なくては。
2023/05/23 (火) 旧暦: 4月4日 祝日・節気・雑節・朔望: 日出: 4時31分 日没: 18時44分 月出: 6時55分 月没: 22時20分 月齢: 3.46 潮汐: 中潮 干支: 辛巳 六曜: 先勝
今日のあれこれ: 芭蕉布
《 手技TEWAZA「喜如嘉の芭蕉布」Kijoka
Banana fiber Cloth/伝統工芸 青山スクエア Japan traditional crafts
Aoyama Square 》
https://youtu.be/LyzTz98VlAE
『芭蕉布(ばしょうふ/ばせうふ) 三夏
【解説】
芭蕉の葉の繊維で織られた布。着た感じがさらりとしているので、夏の着物に用いられる。沖縄を代表する織物である。』
(季語と歳時記)
芭蕉布の俳句:
・芭蕉布のぴんぴんしたる身軽さよ 土屋夏五郎
・芭蕉布の糸の結び目風微か 井上つぐみ
・ゆふばえに座す芭蕉布の袂かな 井上弘美
沖縄の織物は、地域ごとに特徴のある工芸品になっている。
沖縄本島に限っても、首里織、読谷山花織、喜如嘉の芭蕉布、読谷山ミンサー等がある。
中でも、芭蕉布は大宜味村喜如嘉で織られる織物で沖縄を代表する織物として知られている。
多くの歌で芭蕉布が歌われてもいる。
芭蕉の幹から取り出した繊維を、一本一本取り出し、それを繋ぎ、撚って糸を作っていく、労働の塊のような糸で織られているので、貴重なものである。
本来は民衆の織物であったのだが、今では大変高価なものになっているのは、残念なことだ。
2023/05/22 (月) 旧暦: 4月3日 祝日・節気・雑節・朔望: 日出: 4時31分 日没: 18時44分 月出: 6時03分 月没: 21時29分 月齢: 2.46 潮汐: 大潮 干支: 庚辰 六曜: 赤口
今日のあれこれ: サングラス
《 “目の日焼け”注意…紫外線に「UVカットサングラスを」と専門家 関東で猛暑日予想(2023年5月17日) 》
『サングラス 晩夏
【解説】
紫外線から眼、ことに網膜を保護するための色付きの眼鏡。眼の保護以外にファッションとして用いることも多い。』
(季語と歳時記)
サングラスの俳句:
・サングラスのをんなの覗く水かがみ 橋本正二
・サングラスどこみて話しかけようか 工藤進
・サングラスクレオパトラの鼻が欲し 島本知子
・サングラスずらし見上ぐる空の色 石川叔子
・サングラスの中の自由や安息や 殿村莵絲子
サングラスは、この夏の必需品になりそうだ。
それほど陽射しが強烈だ。
サングラスと言うと一昔前は、ガラが悪いと言われたものだが、今ではファッションとして定着している。
デザインや色が豊富なのでガラの悪さを感じさせないようなサングラスが見つけられる。
今年は、それに加えて紫外線から目を保護するという健康面からの利用も増えそうだ。
個人的には、自然の色、空や花の色をそのまま見たいので、サングラスは使用しないが、殿村氏の様に自由や安息が得られるとすれば、考えも変わるかも知れない。
2023/05/21 (日) 旧暦: 4月2日 祝日・節気・雑節・朔望: 小満 日出: 4時32分 日没: 18時43分 月出: 5時16分 月没: 20時32分 月齢: 1.46 潮汐: 大潮 干支: 己卯 六曜: 大安
今日のあれこれ: 胡蝶蘭
《 2023世界らん展① Orchid exhibition らんの谷 日本大賞 トロフィー賞 》
https://youtu.be/uKodigSiWiU
『胡蝶蘭(こちょうらん/こてふらん) 晩夏
【子季語】
羽蝶蘭、岩蘭、有馬蘭
【解説】
夏、山の湿っぽい岩などにつく十センチほどの草。羽蝶蘭、岩蘭ともいう。薄い紅紫色の小さな花が咲く。洋蘭ファレノプシスとはことなる種類の花。
【科学的見解】
コチョウランは、台湾南部からフィリピンにかけて分布しているラン科の着生の常緑多年草である。本種は、その花の豪華さから、贈答用の高級園芸植物として利用されている。本種の野生個体は、樹上に着生して生育しているが、園芸ではミズゴケなどを基質とした鉢植えとして栽培されているのが一般的である。(藤吉正明記)』
(季語と歳時記)
胡蝶蘭の俳句:
・胡蝶蘭五本三十花とは豪勢 大橋敦子
・こんな服あつたらいいな胡蝶蘭 松山律子
・花言葉は変はらぬ愛の胡蝶蘭 塩千恵子
胡蝶蘭は、季語にはならないという説もありますが、
季語と歳時記では、季語として掲載されています。
例句も、多くはないが見つけられる。
季節感がない程咲いていると言う事が理由なのだろうと思われるが、美しいものは詠みたい。