2023/03/08 (水) 旧暦: 2月17日 祝日・節気・雑節・朔望: 日出: 6時02分 日没: 17時41分 月出: 18時22分 月没: 6時30分 月齢: 15.83 潮汐: 大潮 干支: 乙丑 六曜: 赤口
今日のあれこれ: 薔薇の芽
《【春来る】バラ、始動!今年もついに春が来た!「バラの芽が動く」とは?&薔薇ノートのススメ。》
https://youtu.be/RP3aBvL8FwE
『薔薇の芽(ばらのめ) 初春
【解説】
くの薔薇は三月頃から芽が伸び始める。色は若緑から赤味の強い緑まで品種により様々。』
(季語と歳時記)
薔薇の芽の俳句:
・ばらの芽の紅濃に朝の光満つ 岡淑子
・バラの芽を二寸伸ばして雨上る 中西明子
・薔薇の芽が紅しネクタイ替へてみる 小田切輝雄
・薔薇の芽のくれなゐ人は人愛し 山田暢子
・薔薇の芽の日毎に紅し産衣縫ふ 清原彰子
週末、散歩している公園には薔薇苑がある。
色々な種類の薔薇が花を咲かせる。
盛の春、秋は花の色と香りが苑にむせ返るほどだ。
それ以外の季節も、いつも何かの花が咲いている。
四季咲きの薔薇だろうか、花のない季節がない薔薇もある。
しかし、2月に入ると剪定が行われる。
四方八方に伸びていた枝は、短く切り詰められる。
剪定が済んだ薔薇は皆、同じような顔をしている。
違いは、表示板に書かれている名前だけだ。
3月に入ると、切られた位置の下の枝分かれと先端の間に、ニキビのような赤い膨らみがポツンと出来る。
その点は、1週間毎に、膨らみ、上に上に伸びてくる。
勢いのある薔薇は、元気いっぱい、伸ばしてくる。
先週末には、性急な薔薇は、芽を解き葉の形に変え始めた。
薔薇の花は、美しい。
花の無い薔薇苑は淋しい。
しかし、薔薇の芽の勢いには生命の力がある。
薔薇の芽には未来がある。
この季節の薔薇には、花とは違う、歓びがある。
薔薇の芽を見ている俳人たちの句には、それが出ている。
最後の清原氏の句。
これはもうどう言ったら良いのだろう。
未来がいっぱい、生命がいっぱい、歓びがいっぱい。
こんな充実した刻、季節があるのだ。
それをまた句に詠んで、確かめるなんて!!
菜花亭日乗
菜花亭笑山の暇つぶし的日常のつれづれ。 散歩する道筋は、日本酒、俳句、本、音楽、沖縄、泡盛、カメラに...etc
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