2021年04月 - 菜花亭日乗
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菜花亭日乗

菜花亭笑山の暇つぶし的日常のつれづれ。 散歩する道筋は、日本酒、俳句、本、音楽、沖縄、泡盛、カメラに...etc

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2021-04-30 (Fri)

2021/04/30 日記 四月尽

2021/04/30 日記 四月尽

2021/04/30 (金)  旧暦: 3月19日  祝日・節気・雑節・朔望: 図書館記念日  日出: 4時50分  日没: 18時26分  月出: 22時18分  月没: 7時04分  月齢: 18.02  潮汐: 中潮  干支: 戊申  六曜: 先負  九星: 六白金星  今日のあれこれ: 四月尽 「サクランボの花が咲く西公園でお散歩♪2021年4月16日」 https://youtu.be/0cN12v-fKZw 『四月尽 読み方:シガツジン(shigatsuji...

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2021/04/30 ()  旧暦: 319日  祝日・節気・雑節・朔望: 図書館記念日  日出: 450分  日没: 1826分  月出: 2218分  月没: 704分  月齢: 18.02  潮汐: 中潮  干支: 戊申  六曜: 先負  九星: 六白金星 

今日のあれこれ: 四月尽

「サクランボの花が咲く西公園でお散歩♪2021416日」


https://youtu.be/0cN12v-fKZw



『四月尽
読み方:シガツジン(shigatsujin)

春の最後の月である旧三月最後の日

季節 春

分類 時候

(季語・季題辞典)



四月尽の俳句:


・山形は百花のさかり四月尽  河野静雲


・四月尽夜を翔ぶ鳥のこゑの中  飯田龍太


・白雲へ杉まつすぐに四月尽  寺井治




今日は430日。
四月は今日で終わりなので、ひと括りしたいのだが、纏まらない。
 昨日から55日こどもの日まではGWとやらで纏められている、人によっては9日に日曜日までの場合もあるだろう。

しかし、今年のGWは自粛が求められている。
遠出の旅行とか、人の集まる場所には出かけられない。

やはり四月尽、例年のように野や山に人を避けて花を見に行くのは良いだろう。
 鳥の囀りを聴くのも良い。山の中をただ彷徨うだけでも良い。

さくらんぼの花は見たことはないが、動画ではきれいな花だ。
野に出れば花がある。





2021-04-29 (Thu)

2021/04/29 日記 躑躅

2021/04/29 日記 躑躅

2021/04/29 (木)  旧暦: 3月18日  祝日・節気・雑節・朔望: 昭和の日  日出: 4時51分  日没: 18時25分  月出: 21時06分  月没: 6時15分  月齢: 17.02  潮汐: 大潮  干支: 丁未  六曜: 友引  九星: 五黄土星  今日のあれこれ: 躑躅 「【4K絶景】根津神社のつつじ 2021年4月 コロナ禍の東京都文京区【生録】 文京つつじまつり中止」 https://youtu.be/Q8DW3sUpwh0 『躑躅(つつ...

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2021/04/29 ()  旧暦: 318日  祝日・節気・雑節・朔望: 昭和の日  日出: 451分  日没: 1825分  月出: 2106分  月没: 615分  月齢: 17.02  潮汐: 大潮  干支: 丁未  六曜: 友引  九星: 五黄土星 


今日のあれこれ: 躑躅

「【4K絶景】根津神社のつつじ 20214月 コロナ禍の東京都文京区【生録】 文京つつじまつり中止」


https://youtu.be/Q8DW3sUpwh0



『躑躅(つつじ)  晩春

【子季語】
 山躑躅、羊躑躅、米躑躅、雲仙躑躅、霧島躑躅、蓮華躑躅、琉球躑躅、アザレア、ねばつつじ、曙躑躅、三葉躑躅、八塩躑躅、大紫、岩躑躅、五葉躑躅

【関連季語】
 杜鵑花

【解説】
 晩春から初夏にかけて、色とりどりの花を咲かす。赤いつつじは火のように群れ咲き、白いつつじは雪のように群れ咲く。桜が散ったあとに、公園や街路を彩る花である。夏の季語である「さつき」は、つつじの一種で「さつきつつじ」のこと。開花は五月中旬以降になる。葉より花が先に咲くのがつつじで、葉が出てから花が咲くのがさつきである。

【来歴】
 『花火草』(寛永13年、1636年)に所出。

【文学での言及】
 竜田川いはねのつつじ影みえてなほ水くくる春のくれなゐ 藤原定家『新続古今集』
 思ひ出づるときはの山の岩つつじ言はねばこそあれ恋しきものを よみ人しらず『古今集』

【科学的見解】
 躑躅は、ツツジ科ツツジ属の常緑あるいは落葉低木の総称で、代表的な種としてはヤマツツジやレンゲツツジなどが知られており、そのほか四十種程が山地などに自生している。また、観賞用も多く、庭や公園、街路などにも多数の園芸品種が植えられる。花は合弁花冠で、晩春に開花する。紅、白、黄色、紫、ピンクなどさまざまな色の種類がある。(藤吉正明記)』
(季語と歳時記)



躑躅の俳句:


・つつじ燃え伊豆の近か富士親しうす  河野南畦


・雲の上までもつつじの野となりぬ  阿波野青畝


・その先は躑躅明りにまかせけり  飯島晴子


・つつじ紅白少年のボート少女のボート  富安風生


・紅つつじ花満ちて葉はかくれけり  日野草城




今、盛りの花は躑躅だ。
マンションの植え込みにも幹線道路の歩道横の植え込みにも躑躅が咲き乱れている。
 白、紅、ピンク、色も花の模様の変化もあり目につくこと夥しい。

東京の根津神社は躑躅の名所だそうだ。
行ったことはないが、動画では確かに種類も多く樹も多く、見る人を圧倒する迫力がある。

どんな花でもそうだが、咲かせるには手入れが必要だ。
世話をしなければ花は見事には咲いてくれない。
根津神社では樹を丸く刈り込んである。
躑躅は葉を乗り越えて花を咲かせる。
花は競い合い花を伸ばす。
花は葉を覆い尽くし、丸い大きな花色の玉になる。

根津神社では、躑躅であることは当然に判る。
先日、ビルの2階から道路の反対側の民家を見下ろすと、紅色の大きな玉が見えた。
 あれはなんだろうと思い、良く見ると、躑躅だと判った。

日野が詠むように花が葉を隠してしまうのが躑躅の本性なのだ。




2021-04-28 (Wed)

2021/04/28 日記 春時雨

2021/04/28 日記 春時雨

2021/04/28 (水)  旧暦: 3月17日  祝日・節気・雑節・朔望:   日出: 4時52分  日没: 18時24分  月出: 19時51分  月没: 5時33分  月齢: 16.02  潮汐: 大潮  干支: 丙午  六曜: 先勝  九星: 四緑木星  今日のあれこれ: 春時雨 「2020.04.17 春の雨に包まれて…小野・浄土寺」 https://youtu.be/_WBMabXFIKQ 『春時雨(はるしぐれ): 春の時雨   三春 時雨は冬の季語...

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2021/04/28 ()  旧暦: 317日  祝日・節気・雑節・朔望:   日出: 452分  日没: 1824分  月出: 1951分  月没: 533分  月齢: 16.02  潮汐: 大潮  干支: 丙午  六曜: 先勝  九星: 四緑木星 

今日のあれこれ: 春時雨

2020.04.17 春の雨に包まれて小野・浄土寺」


https://youtu.be/_WBMabXFIKQ



『春時雨(はるしぐれ): 春の時雨

  三春

時雨は冬の季語であるが、春にも時雨のように断続的に降ることがある。
 「春」がつくことによって、明るい感じがある。季語と して使用されるようになってからの期間は短い。』
(季語と歳時記)



春時雨の俳句:


・逢ふ逢はず都大路の春しぐれ   橋本榮治


・一力の渋きのれんや春しぐれ   竹内喜代子


・京の晴信じられざる春時雨   稲畑汀子


・金閣に日のありながら春時雨  中村正代


・五色豆買うて大路の春しぐれ   近藤きくえ




今日明日と二日をかけて、雨雲が日本列島を通り抜けていく。
 名古屋でも、もう朝から細かい雨が降り始めた。
降ったり小雨になったりの時雨模様になった。
明日は、強い風と激しい雨になるという。

句を取り上げるなら、今日の雨、春時雨。

春時雨の例句は想像より多かった。
例句を読んでいると、京都で春時雨が目についた。

京の都の持つ歴史とか町並みとかを背景にして、細かい雨が降ると詩情を呼び起こされるのだろう。

都大路、一力、京、金閣、五色豆、こうした言葉が伝えてくれるものがあって、細やかに降る古都の雨が詩になる。





2021-04-27 (Tue)

2021/04/27 日記 柿若葉

2021/04/27 日記 柿若葉

2021/04/27 (火)  旧暦: 3月16日  祝日・節気・雑節・朔望: 望  日出: 4時53分  日没: 18時24分  月出: 18時35分  月没: 4時57分  月齢: 15.02  潮汐: 大潮  干支: 乙巳  六曜: 赤口  九星: 三碧木星  今日のあれこれ: 柿若葉 「天空の柿園「にしぐち農園」」 https://youtu.be/tj7ethLErYc 『柿若葉   初夏 柿紅葉も鮮烈で美しいが、初夏の頃、柿若葉は透きとおるよう...

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2021/04/27 ()  旧暦: 316日  祝日・節気・雑節・朔望: 望  日出: 453分  日没: 1824分  月出: 1835分  月没: 457分  月齢: 15.02  潮汐: 大潮  干支: 乙巳  六曜: 赤口  九星: 三碧木星 


今日のあれこれ: 柿若葉

「天空の柿園「にしぐち農園」」


https://youtu.be/tj7ethLErYc



『柿若葉

  初夏

柿紅葉も鮮烈で美しいが、初夏の頃、柿若葉は透きとおるような美しさ見せる。
 さまざまな新緑の中でも格別のみずみずしさである。
幹や枝の色、晴れた空の色とのコントラストがことに印象深
い。』
(季語と歳時記)



柿若葉の俳句:


・柿の葉の風の若葉となりにけり   白石正躬


・ありがとうが母の口ぐせ柿若葉  小倉眞子


・柿わかば乳房漲ることいまだ   原しょう子


・柿若葉この世のものの美しき   雨村敏子


・柿若葉ご飯つやつや炊き上り   牧長幸子


・柿若葉そよぎやまざる日曜日   黒澤登美枝




明日からはお天気は下り坂。
今日までは春の光が世を照らす日が続いた。

朝道を歩くと、躑躅の花は咲いているが、季節は若葉になっている。
 高架下の辛夷の並木や用水路の桜の並木はもうすっかり若葉になっている。

歩いていると住宅の塀から若葉の枝が道路まで伸びている。
黄緑色の初々しい若葉が春の陽と春の風に燦いている。

立ち止まり見上げてみると、柿の若葉だ。
若葉はそれ自身季語なのだが、敢えてその前に柿をつけて柿若葉として季語にしている理由が目の前にあった。
 柿の若葉は初々しさを振りまいている。見ていて眩しいほどだ。人ももう初々しさをなくすと、この初々しさが実に眩しい。

今日の季語を「柿若葉」にすることにした。

句を読んでいると、女性の強さを感じる句が多かった。

白石は男性で観照の世界だが、他は女性の句。

下の五句は、それぞれ強い。
目の前の世界を確り掴んでいる自信に揺るぎはない。
なんと言っても幸せであるには自信が必要だ。
フラフラ、ウロウロはいけない。

確りと柿若葉の美しさを自分に取り込んで、自分自身が若く・初々しく・輝く事が必要だ。
 其処に躊躇いなど微塵も要らない。

柿若葉は、美しい。




2021-04-26 (Mon)

2021/04/26 日記 雀の子

2021/04/26 日記 雀の子

2021/04/26 (月)  旧暦: 3月15日  祝日・節気・雑節・朔望:   日出: 4時54分  日没: 18時23分  月出: 17時20分  月没: 4時23分  月齢: 14.02  潮汐: 中潮  干支: 甲辰  六曜: 大安  九星: 二黒土星  今日のあれこれ: 雀の子 「雀の親子 癒されるね!」 https://youtu.be/6VAXSyfYZBg 『雀の子: 黄雀、子雀、雀の雛、親雀、春の雀、雀子   晩春 雀は人の住むとこ...

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2021/04/26 ()  旧暦: 315日  祝日・節気・雑節・朔望:   日出: 454分  日没: 1823分  月出: 1720分  月没: 423分  月齢: 14.02  潮汐: 中潮  干支: 甲辰  六曜: 大安  九星: 二黒土星 

今日のあれこれ: 雀の子

「雀の親子 癒されるね!」


https://youtu.be/6VAXSyfYZBg



『雀の子: 黄雀、子雀、雀の雛、親雀、春の雀、雀子

  晩春

雀は人の住むところにはどこにでも住み、人家の軒や屋根などに藁で巣をつくる。
 春には卵がかえり雛になる。まだよちよち歩きの雛は親に見守られて遊ぶ。』
(季語と歳時記)



雀の子の俳句:


・ひろびろと空のびのびと雀の子  冨士みのる


・羽振ひをして蹤きてゆく雀の子  鈴木貞雄


・根つからのおしやべり好きで雀の子  明石洋子




庭付きの家に住んでいると鳥たちとの付き合いも出てくる。
樹にやってきて休んだり啼いたりする。
隣の家に住み着いた燕が毎年やってきて子育てをしたりする。

都会のマンションぐらしの場合、鳥との距離は遠くなる。
カラスや鳩の害から建物を守るために鳥避けが設置されていたりする。

雀の子も昔は家の近くで見かけたものだが、最近は見る機会が少なくなった。
 都会では猫を飼っている家も多く、鳥たちも安心して遊べないのだろう。

動画のように塀に囲まれた庭があれば、鳥たちを呼ぶこともできる。

人間の子は勿論そうだが、雀の子も見ているだけで楽しい。
人の子の場合は、今ではやたら見続けていると誤解されたりするから、簡単ではない。
 雀の子が近くに見当たらない場合は、動画でも見て我慢する他はない。







2021-04-25 (Sun)

2021/04/25 日記 芝桜

2021/04/25 日記 芝桜

2021/04/25 (日)  旧暦: 3月14日  祝日・節気・雑節・朔望:   日出: 4時56分  日没: 18時22分  月出: 16時08分  月没: 3時51分  月齢: 13.02  潮汐: 中潮  干支: 癸卯  六曜: 仏滅  九星: 一白水星  今日のあれこれ: 芝桜 「芝桜の丘【羊山公園】 Edited Version 2021」 https://youtu.be/nmYCWyepmuc 『芝桜(しばざくら)  晩春 【子季語】  花爪草、モスフロック...

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2021/04/25 ()  旧暦: 314日  祝日・節気・雑節・朔望:   日出: 456分  日没: 1822分  月出: 1608分  月没: 351分  月齢: 13.02  潮汐: 中潮  干支: 癸卯  六曜: 仏滅  九星: 一白水星 


今日のあれこれ: 芝桜

「芝桜の丘【羊山公園】 Edited Version 2021


https://youtu.be/nmYCWyepmuc



『芝桜(しばざくら)  晩春

【子季語】
 花爪草、モスフロックス

【解説】
 ハナシノブ科フロックス属の宿根草。
北アメリカ原産で庭などに植えて観賞する。草丈は十センチ程度で、シバザクラの名のとおり、芝のように横に広がる。
 三月から四月にかけて、五弁の小さな花を絨毯を敷いたように咲かせる。』
(季語と歳時記)



芝桜の俳句:


・富士を据ゑ見渡すかぎり芝桜   森清堯


・風染めて山裾に展ぶ芝桜   鈴木良戈


・白と紅パッチワークの芝桜   渡部磐空


・芝桜出口へ道のおのづから   椋本一子


・芝桜風車のゆるき影まはる   古川京子




古川の見た風車の影の回る芝桜はどこなのだろう。
何か行ってみたい気がする。





2021-04-24 (Sat)

2021/04/24 日記 若鮎

2021/04/24 日記 若鮎

2021/04/24 (土)  旧暦: 3月13日  祝日・節気・雑節・朔望:   日出: 4時57分  日没: 18時21分  月出: 14時58分  月没: 3時19分  月齢: 12.02  潮汐: 中潮  干支: 壬寅  六曜: 先負  九星: 九紫火星  今日のあれこれ: 若鮎 「2021年・4/9有田川・アユの天然遡上-3」 https://youtu.be/-eyMKxbDD9c 『若鮎(わかあゆ)  晩春 【子季語】  小鮎、鮎の子、稚鮎、上り鮎...

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2021/04/24 ()  旧暦: 313日  祝日・節気・雑節・朔望:   日出: 457分  日没: 1821分  月出: 1458分  月没: 319分  月齢: 12.02  潮汐: 中潮  干支: 壬寅  六曜: 先負  九星: 九紫火星 


今日のあれこれ: 若鮎

2021年・4/9有田川・アユの天然遡上-3


https://youtu.be/-eyMKxbDD9c



『若鮎(わかあゆ)  晩春

【子季語】
 小鮎、鮎の子、稚鮎、上り鮎

【関連季語】
 鮎、落鮎

【解説】
 海で育った鮎は二、三月頃から群れを成して川を遡る。これが若鮎である。体長四~六センチくらい。琵琶湖で生まれた子鮎を捕らえしばらく育ててから各地の川へ放流するのを放ち鮎という。

【来歴】
 『俳諧初学抄』(寛永18年、1641年)に所出。

【実証的見解】
 鮎はアユ科の魚。川の下流域で孵化した稚魚はいったん海に入りプランクトンなどを食べて成長する。五センチくらいに成長した鮎は川に戻り、三月から五月ころにかけて遡上を始める。川の上流から中流域にたどり着いた幼魚は櫛形に変形した歯で、岩などに付着したケイソウ類を主食とする。
 一段と大きくなった鮎は縄張りを作るようになり、縄張りに入ってくる別の鮎に攻撃を仕掛ける。この性質を利用した釣が「友釣り」である。
 秋になると鮎は、体が橙と黒の婚姻色に変化し、産卵のため下流へ落ち始める。このころの鮎は「錆鮎、落鮎」と呼ばれる。産卵した鮎は、体力を消耗して多くは死んでしまう。それゆえ鮎は、年魚ともいわれる。』
(季語と歳時記)



若鮎の俳句:


・若鮎や美濃も奥なる長良川   鈴木鳳来


・若鮎の躍る魚梯の瀬音かな   渡部節郎


・若鮎や清姫の淵るり色に   小林洋子


・若鮎を弾き出だせし一流れ   田中春生


・若鮎や浮世の中をいそぎ行く   正岡子規




子規の眼は生き急ぐ若鮎を見ている。
急がなければならない自分の境遇に重ね合わせていたのだろう。

鮎の一生は兎に角忙しい。
春の日の爛漫を生きるなど無縁のことだ。
昨日も、今日も、明日も急流を駆け上る毎日だ。

それが定めなのだから。

今日も、若鮎たちは休むこと無く流れを上り続けたに違いない。





2021-04-23 (Fri)

2021/04/23 日記 杏の花

2021/04/23 日記 杏の花

2021/04/23 (金)  旧暦: 3月12日  祝日・節気・雑節・朔望:   日出: 4時58分  日没: 18時20分  月出: 13時49分  月没: 2時46分  月齢: 11.02  潮汐: 若潮  干支: 辛丑  六曜: 友引  九星: 八白土星  今日のあれこれ: 杏の花 「あんずの里に咲くあんずの花【4K】」 https://youtu.be/his9XmRKoMY 『杏の花: からももの花、杏咲く、杏散る、花杏、杏花村   晩春 ...

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2021/04/23 ()  旧暦: 312日  祝日・節気・雑節・朔望:   日出: 458分  日没: 1820分  月出: 1349分  月没: 246分  月齢: 11.02  潮汐: 若潮  干支: 辛丑  六曜: 友引  九星: 八白土星 


今日のあれこれ: 杏の花

「あんずの里に咲くあんずの花【4K】」


https://youtu.be/his9XmRKoMY



『杏の花: からももの花、杏咲く、杏散る、花杏、杏花村

  晩春

高さ三メートルから五メートルの落葉高木。樹形は梅に似る。花も梅に似ているがやや大きい。四月頃、白もしくは淡紅色の五弁の花を咲かせる。』
(季語と歳時記)



杏の花の俳句:


・あんず咲く信濃を訪はむ師碑訪はむ   千田百里


・杏咲く枝天に向け天に向け  大野林火


・一樹ただうすもも色に花あんず   新実貞子


・一村の日和全たし花杏  田中水桜


・一村は杏の花に眠るなり  星野立子




桃源郷と言う言葉がある。
 
【桃源郷】とうげん‐きょう〔タウゲンキヤウ〕の解説
《陶淵明「桃花源記」に描かれている桃林に囲まれた平和で豊かな別天地から》俗界を離れた別世界。仙境。理想郷。
[(デジタル大辞泉(小学館)]

確かに、桃の花咲く里は美しい。

杏の花が咲き乱れる里には行ったことがないが、同じ様に、俗世界から離れた別世界であることは想像できる。

杏の花が里一面満開になる。
その日は風も穏やかで、春の光も輝いて、空も青ければ。
無いものはなく、すべて満ち足りた世界の様に感じられる。

田中も星野もそのような全たき日に杏の花咲く村に居合わせた。
 充足された一日が終わり、村は静かに何事もないようにある。
 動画の世界が静止画の世界に変わる。

時よ止まれ、君は美しい!





2021-04-22 (Thu)

2021/04/22 日記 菜の花

2021/04/22 日記 菜の花

2021/04/22 (木)  旧暦: 3月11日  祝日・節気・雑節・朔望:   日出: 4時59分  日没: 18時19分  月出: 12時42分  月没: 2時10分  月齢: 10.02  潮汐: 長潮  干支: 庚子  六曜: 先勝  九星: 七赤金星  今日のあれこれ: 菜の花 「【4K60P】和歌山 紀ノ川 中州 菜の花 群生 ドローン空撮 Aerial With Drone」 https://youtu.be/1Hs8soveAbs 『菜の花(なのはな)  晩...

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2021/04/22 ()  旧暦: 311日  祝日・節気・雑節・朔望:   日出: 459分  日没: 1819分  月出: 1242分  月没: 210分  月齢: 10.02  潮汐: 長潮  干支: 庚子  六曜: 先勝  九星: 七赤金星 


今日のあれこれ: 菜の花

「【4K60P】和歌山 紀ノ川 中州 菜の花 群生 ドローン空撮 Aerial With Drone


https://youtu.be/1Hs8soveAbs



『菜の花(なのはな)  晩春

子季語: 花菜、菜種の花、油菜
関連季語: 菜種蒔く、花菜漬 、菜種梅雨
解説: 菜種の黄色い花。一面に広がる黄色の菜の花畑は晩春の代表的な景色。
 近世、菜種油が灯明として用いられるようになってから、関西を中心に栽培されるようになった。花の莟は食用にもなる。
来歴: 『花火草』(寛永13年、1636年)に所出。
文学での言及: 菜の花畠に、入日薄れ、見わたす山の端、霞ふかし。 春風そよふく、空を見れば、夕月かかりて、にほひ淡し。 高野辰之『朧月夜』
実証的見解: 菜の花は、アブラナ科アブラナ属の二年生植物で、西アジア原産。日本では古くから野菜として、また油を採るため栽培されてきた。四月ころ茎の先に黄色い十字形の花を密集させるさせる。』
(季語と歳時記)



菜の花の俳句:


・菜の花を通り抜ければ城下かな  夏目漱石


・鈴振りふり遍路溺れる花菜の海  伊丹三樹彦


・瞑れば菜の花色に安房の空  石塚友二


・菜の花活く新妻ぶりの娘に見惚れ  安野良子


・夜の菜の花の匂ひ立つ君を帰さじ  中塚一碧樓




菜の花は背丈が短い頃から花を咲かせる。
大きくなるまで長く花を楽しむことはできる。
もう、盛りは過ぎたのだろうか。

菜の花の真骨頂は、一面の菜の花。
眼の範囲を超える広がり。
頭を180度、360度回さなけれな見渡せない菜の花明かり。

だから、菜の花一株、二株では菜の花らしくはない。
動画の河川敷では、菜の花たちが視界一面咲き乱れている。

菜の花は明るい。
例句を読んでも明るい。
5
句に絞るのに苦労した程だから、この5句は好きだ。

上の3句は、語る必要もない。

安野の句。
菜の花も明るいが、幸せ色の娘も輝いている、それを見ている母の心も菜の花明かりだ。


中塚一碧樓と言う俳人は知らなかった。
句を読んで面白いなと感じた。
名前の後に没年1946年と書かれている。
するとこの句は戦前の句になる。
時代を感じさせない句だ。

匂ひ立つのは菜の花か君か?
どちらも独り占めだと宣言している。

一面の菜の花を見に行かなくては...





2021-04-21 (Wed)

2021/04/21 日記 頬白

2021/04/21 日記 頬白

2021/04/21 (水)  旧暦: 3月10日  祝日・節気・雑節・朔望:   日出: 5時01分  日没: 18時19分  月出: 11時37分  月没: 1時29分  月齢: 9.02  潮汐: 小潮  干支: 己亥  六曜: 赤口  九星: 六白金星  今日のあれこれ: 頬白 「[4K] ホオジロ(1)4K/パナソニック(胎内市) - Meadow Bunting - Wild Bird - 野鳥 動画図鑑」 https://youtu.be/QHJU9OZAWwc 「[4K] ホオジロ...

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2021/04/21 ()  旧暦: 310日  祝日・節気・雑節・朔望:   日出: 501分  日没: 1819分  月出: 1137分  月没: 129分  月齢: 9.02  潮汐: 小潮  干支: 己亥  六曜: 赤口  九星: 六白金星 


今日のあれこれ: 頬白


[4K] ホオジロ(14K/パナソニック(胎内市) - Meadow Bunting - Wild Bird - 野鳥 動画図鑑」

https://youtu.be/QHJU9OZAWwc


[4K] ホオジロ(24K/30P/ソニー(胎内市) - Meadow Bunting - Wild Bird - 野鳥 動画図鑑」

https://youtu.be/D4IX12FLtVg


「ホオジロ(3)さえずりと地鳴き - Meadow Bunting - Wild Bird - 野鳥 動画図鑑」


https://youtu.be/rJLn8y5rRkU



『頬白(ほおじろ/ほほじろ): 画眉鳥、深山頬白

  晩春
スズメ目ホオジロ科の鳥。赤褐色で雀よりもやや大きい。
顔は黒色だが、頬が白いことからその名がついた。
古来、美声を賞玩さ れてきた。
鳴き声は「一筆啓上仕候」「源平つつじ白つつじ」と 聞こえるという。』
(季語と歳時記)



頬白の俳句:


・頬白の「一筆啓上」囀れり   神蔵器


・見上げられゐても頬白鳴き止まず  太田 嗟


・庭の木に来て頬白の囀れり   河野政恵




頬白は、囀りが上手だ。
「一筆啓上仕候」、「源平つつじ白つつじ」と啼くという。

鳥の啼声など殆ど判らない。
どんな啼声でどんな囀り方をするのか調べてみた。

流石にyoutube、頬白の動画はそれなりにある。
啼声を聴こうとすると姿は啼いているが、声は聞こえないものが多い。
 絵の方は望遠レンズがあり、画面いっぱいに引き寄せることができる。しかし、声は遠いと録音は小さくなってしまう。
 専門家はパラポラ型の集音マイクを使って録音するそうだ。声の望遠レンズと言ってよいだろう。

掲載させていただいた動画の囀りは、綺麗に録音されていてよく聴くことができる。
 
動画の作者、佐藤進氏は専門家として完全に囀りを録音されている。
 チャンネルを見ると野鳥の姿と啼声を録画し、多くの動画を公開されている。500を超える動画があるそうだ。
 お陰様で野鳥の自然のままの啼声を聴かせていただくことができる。感謝申し上げたい。

5
回ほど聴いてみたが、「一筆啓上仕候」とは聞こえなかった。
 100回ほど聴けば、その様に聞こえるのかも知れない。


今は、花は咲き乱れ、鳥は歌う春なのだ。




2021-04-20 (Tue)

2021/04/20 日記 穀雨

2021/04/20 日記 穀雨

2021/04/20 (火)  旧暦: 3月9日  祝日・節気・雑節・朔望: 穀雨、郵政記念日、上弦  日出: 5時02分  日没: 18時18分  月出: 10時35分  月没: 0時44分  月齢: 8.02  潮汐: 小潮  干支: 戊戌  六曜: 大安  九星: 五黄土星  今日のあれこれ: 穀雨 「湯本館、源泉掛け流し大浴場」 https://youtu.be/1o0mH8UCSd8 『穀雨(こくう)   晩春 二十四節気のひとつ。 旧暦三月の...

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2021/04/20 ()  旧暦: 39日  祝日・節気・雑節・朔望: 穀雨、郵政記念日、上弦  日出: 502分  日没: 1818分  月出: 1035分  月没: 044分  月齢: 8.02  潮汐: 小潮  干支: 戊戌  六曜: 大安  九星: 五黄土星 


今日のあれこれ: 穀雨

「湯本館、源泉掛け流し大浴場」


https://youtu.be/1o0mH8UCSd8



『穀雨(こくう)

  晩春

二十四節気のひとつ。
旧暦三月の中、太陽暦では四月二十日ころ。
穀物の種や芽を潤す暖かい雨。』
(季語と歳時記)



穀雨の俳句:


・音たてて穀雨の風呂の溢れをり  西村牽牛


・遠景の野山彩増す穀雨かな   長尾良子


・乙女らに穀雨の鳥の声あまた   松井倫子


・雲切れて穀雨の土の匂いかな  渡辺スミ子


・伊勢の海の魚介豊かにして穀雨  長谷川かな女




今日は穀雨。
穀物の種を潤し育む温かい雨の降る季節。
今年の春の天気は荒々しい、春は嵐も珍しくはない。
世の中の感染騒ぎと相俟って今年は特に荒々しい気がする。

西村が穀雨の日に風呂を楽しんだのはいつかわからない。
豊かな湯が溢れていた日だった。

動画の掛け流しは、伊豆の天城湯ヶ島の湯本館の豊かな湯だ。
 お湯の流れる音は、癒やしの音になりヒーリングの一つとして1時間を超える動画も多く公開されている。

今日の世の中は、人の流れを止めることに必死になっている。
 とても温泉で掛け流しを楽しめる状況ではない。

それはそれとして、今日の穀雨の日。
湯元館の温泉は変わること無く湯船を超えて、穏やかな音を立てながら流れていることは間違いない。
 コロナの止む時は、かならず来る。その日、湯元館の掛け流しは流れているに違いない。

ワクチンが世の中を安心させた日、必ず掛け流しの湯に入り音に癒やされることを誓って、ウイルスともう少し戦おう。





2021-04-19 (Mon)

2021/04/19 日記 茶摘

2021/04/19 日記 茶摘

2021/04/19 (月)  旧暦: 3月8日  祝日・節気・雑節・朔望:   日出: 5時03分  日没: 18時17分  月出: 9時39分  月没: ----  月齢: 7.02  潮汐: 小潮  干支: 丁酉  六曜: 仏滅  九星: 四緑木星  今日のあれこれ: 茶摘 「新緑鮮やか 露地栽培の早生種で新茶初摘み(静岡市)」 https://youtu.be/e2TxIZ-Q68U 『茶摘(ちゃつみ)  晩春 【子季語】  一番茶、二番茶、...

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2021/04/19 ()  旧暦: 38日  祝日・節気・雑節・朔望:   日出: 503分  日没: 1817分  月出: 939分  月没: ----  月齢: 7.02  潮汐: 小潮  干支: 丁酉  六曜: 仏滅  九星: 四緑木星 


今日のあれこれ: 茶摘

「新緑鮮やか 露地栽培の早生種で新茶初摘み(静岡市)」


https://youtu.be/e2TxIZ-Q68U



『茶摘(ちゃつみ)  晩春

【子季語】
 一番茶、二番茶、茶摘時、茶摘女、茶摘唄、茶摘籠、茶山、茶摘笠

【解説】
 茶の新芽を摘むこと。四月上旬から始まるが、八十八夜以後が最盛期になる。
 摘み始めてから最初の十五日間が一番茶、葉がやわらかく最も良質とされる。
 日を置いて、二番茶、三番茶、四番茶が摘まれるが、「茶摘」は、一番摘みの始まる晩春の季語とされる。

【来歴】
『花火草』(寛永13年、1636年)に所出。』
(季語と歳時記)



茶摘の俳句:


・吉野なる檜山の裾は茶摘時  岡本差知子


・一番茶摘む山麓の香なりけり   西川慶子


・一人摘むまろき茶山のふところに  皆吉爽雨




もう茶摘は始まっている。
南の方、鹿児島や五島列島の茶処では茶摘が始まっているようだ。
 茶処の静岡も早生のお茶から茶摘は始まっている。

新茶の最盛期とされる八十八夜は51日だから、もう10日程先だ。
 今年は、気温的には温かいので花の開花は1週間ほど早い。それから考えると、新茶の盛りも今年は、もうそろそろかも知れない。

お茶は日本茶もコーヒーも紅茶も飲むが、一番回数が多いのはコーヒーだ。と言っても、ドリップする本格的なものではなく、お湯を注ぐだけのインスタントコーヒー。飲む目的が香り、味わいではなく、健康・眠気覚ましだからだ。

日本茶の場合は、手間ひまかけても美味しいお茶を飲みたいと思う。
 熱湯ではなく少し温度を下げてゆっくり淹れた玉露とか深蒸し茶を飲みたい。
 こうしたお茶は、茶菓子などいらず、お茶だけで満足できる。日本人に生まれてよかったと思う一時だ。

新茶が出たら取り寄せなくては。






2021-04-18 (Sun)

2021/04/18 日記 花水木

2021/04/18 日記 花水木

2021/04/18 (日)  旧暦: 3月7日  祝日・節気・雑節・朔望: 発明の日  日出: 5時04分  日没: 18時16分  月出: 8時48分  月没: 23時54分  月齢: 6.02  潮汐: 中潮  干支: 丙申  六曜: 先負  九星: 三碧木星  今日のあれこれ: 花水木 「4K ツツジやフジやハナミズキ‼昭和記念公園2021💘Azaleas,Wistaria and Dogwoods are in full bloom at Showa kinen park 2021」 https://youtu.be/vgqD...

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2021/04/18 ()  旧暦: 37日  祝日・節気・雑節・朔望: 発明の日  日出: 504分  日没: 1816分  月出: 848分  月没: 2354分  月齢: 6.02  潮汐: 中潮  干支: 丙申  六曜: 先負  九星: 三碧木星 


今日のあれこれ: 花水木

4K ツツジやフジやハナミズキ昭和記念公園2021💘Azaleas,Wistaria and Dogwoods are in full bloom at Showa kinen park 2021

https://youtu.be/vgqDBfjZ_y0
(花水木は227辺りから)




『花水木(はなみずき/はなみづき): アメリカ山法師

  晩春

【解説】
 ミズキ科の落葉低木。北アメリカ原産。高さは五~十メートル位で、日本の山法師の花によく似ている。四、五月頃、枝の先に四枚の白色の苞葉に包まれた花が開く。中心には緑黄の小花が集まっている。青い葉との対称がよい。

【科学的見解】
 花水木の標準和名は、アメリカヤマボウシであり、花が美しく 管理がしやすいために、近年全国的に公園木や街路樹として植栽されている。近縁種としては、本州から沖縄まで分布するヤマボウシが挙げられる。ヤマボウシの果実は食用となるが、アメリカヤマボウシの果実は食用とならない。(藤吉正明記)』
(季語と歳時記)



花水木の俳句:


・街路樹となつて満開花水木  清水幸子



・新緑に一際目立つ花水木   山形麗子


・白を愛で薄紅愛でる花水木  岡村容子




今日の天気も、荒々しい春のものだった。
しかし、外を歩くと花々はそれは承知とばかり、咲いている。
花は自然の道理に従って、迷うこと無く咲いている。
花に遅れているのは、こちらの事情だ。

心のなかでは、桜もチューリップも満足していない。
桜も見るには見たが、花見の宴を終えていないのが心残りになっている。
 チューリップも二度見たが、、満足はできていない。

今日は、躑躅が綺麗だった。
昨日の雨で洗われた、葉と花が光を帯びて輝いている。
その先に進むと、遠くに白い花が枝をすべて覆い尽くしている花水木が見えた。
 家に、薄紅色の花水木があったので、花水木のイメージは薄紅色だが、この辺りは白の花水木が多い。白の花水木は遠くからも目だって見える。

1
本あるとその先の家にも、またその先の家にも白い花水木が花を咲かせている。 10年以上前に先駆者が花を咲かせ、それを見た人が、後を追ったのだろう。

薄紅色の花水木も植えてくれると良いのだが。





2021-04-17 (Sat)

2021/04/17 日記 桜鯛

2021/04/17 日記 桜鯛

2021/04/17 (土)  旧暦: 3月6日  祝日・節気・雑節・朔望: 土用  日出: 5時06分  日没: 18時15分  月出: 8時03分  月没: 23時01分  月齢: 5.02  潮汐: 中潮  干支: 乙未  六曜: 友引  九星: 二黒土星  今日のあれこれ:  「桜鯛を釣る」 https://youtu.be/RbbliqgnEVw 『桜鯛(さくらだい、さくらだひ) 晩春 子季語: 花見鯛、乗込鯛、烏賊鯛、姿見の鯛 関連季語: &...

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2021/04/17 ()  旧暦: 36日  祝日・節気・雑節・朔望: 土用  日出: 506分  日没: 1815分  月出: 803分  月没: 2301分  月齢: 5.02  潮汐: 中潮  干支: 乙未  六曜: 友引  九星: 二黒土星 


今日のあれこれ: 

「桜鯛を釣る」


https://youtu.be/RbbliqgnEVw



『桜鯛(さくらだい、さくらだひ) 晩春

子季語: 花見鯛、乗込鯛、烏賊鯛、姿見の鯛
関連季語:         
解説: 真鯛は春、産卵のため内海に集まる。雄の腹は桜色に染まり、それが桜の花時と重なることから桜鯛と呼ばれる。
来歴: 『俳諧初学抄』(寛永18年、1641年)に所出。
文学での言及: 
 桜鯛花の名なれば青柳の糸をたれてや人の釣りけん 言僧正公朝『夫木和歌抄』
実証的見解: マダイは、スズキ目タイ科に分類される魚で、北海道以南から南シナ海北部まで広く棲息する。体調は三十センチから七十センチくらい。大きいものになると一メートルを越えるものもある。体はほぼ楕円形で、顎が前方突き出ている。水深三〇メートルから二〇〇メートルに棲息し、小魚、甲殻類、貝類などを捕食する。頑丈な歯を持ち、甲殻類の殻も噛み砕いてしまう。春季の産卵期のマダイは脂がのっており、「桜鯛」と呼んで特に珍重する。
』(季語と歳時記)




桜鯛の俳句:


・桜鯛海の七色ほしいまま   吉澤恵美子


・刃いま匂ひたつなり桜鯛  上田五千石


・桜鯛翁のうたふ祝ひ唄   平田倫子


・祝言の箸の一触桜鯛  阿波野青畝


・次男来て孫の釣りしと桜鯛   鈴木白洋


・桜鯛どちらが看取るなど言ひて   小田元




桜の咲く春、一段と姿が美しくなった鯛を桜鯛と呼ぶ。
桜鯛は、日本の文化には欠かせない。

祝い事の席には、丸ごと一尾の桜鯛が登場する。
その姿が登場するだけで祝い事の席は晴れやかになる。

卒業祝なのか披露宴なのか金婚式なのか、それは内容葉問わない、めでたいことでありさえすれば良い。

そのような多くの人が集まる祝いの場は、長い人生でも何度もあるわけではないだろう。

何十年前のことであれ、桜鯛をみるとその佳き思い出が蘇ってくる。
 祝うべき人が居たり、祝ってくれる人が居たりすれば、桜鯛も一緒になって祝ってくれる。

 祝うべき人が居なくなったり、祝ってくれる人が居なかったりする境遇になったとしても、桜鯛は思い出の中でめでたい気持ちを蘇らせてくれる。

次の、祝いの席はいつだろうか。






2021-04-16 (Fri)

2021/04/16 日記 金蘭

2021/04/16 日記 金蘭

2021/04/16 (金)  旧暦: 3月5日  祝日・節気・雑節・朔望:   日出: 5時07分  日没: 18時14分  月出: 7時24分  月没: 22時04分  月齢: 4.02  潮汐: 中潮  干支: 甲午  六曜: 先勝  九星: 一白水星  今日のあれこれ: 金蘭 「里山散歩 キンラン、ギンラン、朴の花  2018・4・24 (4K)」 https://youtu.be/XoVTJSgLnRk (金蘭は、1分27秒辺りから見ることができる。) ...

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2021/04/16 ()  旧暦: 35日  祝日・節気・雑節・朔望:   日出: 507分  日没: 1814分  月出: 724分  月没: 2204分  月齢: 4.02  潮汐: 中潮  干支: 甲午  六曜: 先勝  九星: 一白水星 


今日のあれこれ: 金蘭

「里山散歩 キンラン、ギンラン、朴の花  2018424 (4K)

https://youtu.be/XoVTJSgLnRk

(金蘭は、1分27秒辺りから見ることができる。)




『金蘭(きんらん)  晩春

【解説】
 山麓や山地の林下で自生するラン科の多年草。高さは四十センチ前後。葉は基の部分で茎を包み、長い楕円形で互生する。一・五センチほどの花は開くと鮮やかな黄色で目を引く。花期は四月から五月にかけて。

【科学的見解】
キンランは、本州から九州に分布するラン科キンラン属の多年草である。花が鮮やかな黄色であることから、金色に見立ててキンランという名が付けられた。
 本種は、手入れの行き届いた雑木林で見かけることが多いが、近年雑木林の木(薪や炭)の需要が低下し、管理が行われなくなっている。そのため、本種の個体数も減少し、国の絶滅危惧種に指定されている。(藤吉正明記)』
(季語と歳時記)



金蘭の俳句:


・金蘭は観音の花山雨過ぐ  佐藤鬼房


・金蘭に松の洩れ日の吸はれたる  小松崎爽青


・金蘭を見つけし声をあげにけり   平フミ子




晩春の季語を見ていると、季語「金蘭」を見つけた。
金襴緞子ではなく金蘭だから、花なのだろう。
知らない花だ。
金色に輝く蘭だろうか?

歳時記を見ると、里山に自生する蘭だそうで、手入れされた里山の減少により絶滅危惧種になっているそうだ。

どんな花だろう?
写真、画像を探してみた。
小さな花らしく、ピントが合っていない画像もあり、これはと言った物が見つからない。

漸く、youtubeで上記の動画が見つかった。
きれいな姿を見ることができる。
金色に輝くのではなく、黄色の可愛い楚々とした花だった。

例句を探してみたが、見つけられた句は二十に足りない。
里山でも珍しい花になり、人の目に触れなくなれば、詠まれることも少なくなる。

平も金蘭に会いに、里山を訪ね歩いたのだろう。
gutumoto 3
さんも無事で良かったと安心している。
金蘭に会えることは声を上げるほど嬉しい気持ち。
よく解る。





2021-04-15 (Thu)

2021/04/15 日記 山笑う

2021/04/15 日記 山笑う

2021/04/15 (木)  旧暦: 3月4日  祝日・節気・雑節・朔望:   日出: 5時08分  日没: 18時14分  月出: 6時51分  月没: 21時07分  月齢: 3.02  潮汐: 大潮  干支: 癸巳  六曜: 赤口  九星: 九紫火星  今日のあれこれ: 山笑う 「夢農場 4K」 https://youtu.be/3FcFMgrgXWs 『山笑う(やまわらう)とは、俳句における春の季語で、春の山の明るい感じをいう。 郭煕の画論『...

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2021/04/15 ()  旧暦: 34日  祝日・節気・雑節・朔望:   日出: 508分  日没: 1814分  月出: 651分  月没: 2107分  月齢: 3.02  潮汐: 大潮  干支: 癸巳  六曜: 赤口  九星: 九紫火星 


今日のあれこれ: 山笑う

「夢農場 4K


https://youtu.be/3FcFMgrgXWs



『山笑う(やまわらう)とは、俳句における春の季語で、春の山の明るい感じをいう。

郭煕の画論『臥遊録』の「春山淡冶にして笑うが如く、夏山蒼翠にして滴るが如く、秋山明浄にして粧うが如く、冬山惨淡として眠るが如く」に拠るとされている。
 「鷹化して鳩と為る」「龍天に登る」などと同様、俳句の実作に関わらない者にとっては春の季語といわれてもなかなかわかりにくいかもしれないが、俳句が一定の約束のもとにつくられるものであることを示す一例ともいえる。』
Wikipedia



「山笑ふの俳句:


・懐に屋久杉抱き山笑ふ   鎌田幸彦


・安曇野の真中に立てば山笑ふ  藤田湘子


・やはらかな雲の流れや山笑ふ   伊藤百江


・外出のおしやれ眼鏡や山笑ふ  影島智子


・よく笑ふ友との旅よ山笑ふ   内藤順子




最近、山の連なる空気の澄んだ場所には行っていない。
安曇野も蓼科も美しい季節を迎えているはずだ。

昨年は、それでもコロナの勢いが衰えた機会を捉えて、八ヶ岳に行ってきた。
 それが山への旅の最後になっている。

内藤の言うように、良く笑う人と旅に出られれば楽しいのだが。

変異株の第4波が収まるまでは、じっと我慢する他はない。





2021-04-14 (Wed)

2021/04/14 日記 桜蘂降る

2021/04/14 日記 桜蘂降る

2021/04/14 (水)  旧暦: 3月3日  祝日・節気・雑節・朔望: 旧上巳・旧雛祭り  日出: 5時10分  日没: 18時13分  月出: 6時21分  月没: 20時09分  月齢: 2.02  潮汐: 大潮  干支: 壬辰  六曜: 大安  九星: 八白土星  今日のあれこれ: 桜蘂降る 「〈季寄〉桜の蘂(しべ) Haiku Season Words」 https://youtu.be/gbOrPc0SU0M 『桜蘂降る(さくらしべふる)  晩春 花が散り...

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2021/04/14 ()  旧暦: 33日  祝日・節気・雑節・朔望: 旧上巳・旧雛祭り  日出: 510分  日没: 1813分  月出: 621分  月没: 2009分  月齢: 2.02  潮汐: 大潮  干支: 壬辰  六曜: 大安  九星: 八白土星 


今日のあれこれ: 桜蘂降る

「〈季寄〉桜の蘂(しべ) Haiku Season Words


https://youtu.be/gbOrPc0SU0M



『桜蘂降る(さくらしべふる)

 晩春

花が散り終わったあと、こまやかな桜の蘂が降ることをいう。
花蘂が降るころのひそやかさは、花の頃とは別の趣がある。』
(季語と歳時記)



桜蘂降るの俳句:


・音も無く櫻蘂降り磨崖仏   松井治美


・月はやし桜蘂降る九段坂   奥澤よし江


・まつすぐに桜蘂降る日なりけり   後閑達雄


・雨に色交へて桜蘂降れり  宮津昭彦


・桜しべ降らす夜雨となりにけり   鷹羽狩行


・一面を桃色に染め桜蘂   西垣順子




朝、駅への道を歩く。
用水路の桜並木はもう浅い緑の若葉になっている。
花は終わりもう若葉の季節なのだと思う。
近づくと水の流れに白い点々が浮いて行く。
花筏にはならないが花びらだった。
遠くからは見えないが、若葉の陰に花があるのだろう。


樹の下に差し掛かると道が桜色に染まっている。
昨日の雨で桜蘂が降り積もっていた。

地面に散り敷かれた花びらが悲しさを感じさせるのとは違い、桜蘂には未来がない。

もう役目を終えたのだから後は、若葉に任せれば良い。役目を終えたら消え去るのは自然の定めだ。

それでも、花ではない桜蘂だが、紅く染めた道筋は花にも似て美しかった。





2021-04-13 (Tue)

2021/04/13 日記 十三詣

2021/04/13 日記 十三詣

2021/04/13 (火)  旧暦: 3月2日  祝日・節気・雑節・朔望:   日出: 5時11分  日没: 18時12分  月出: 5時53分  月没: 19時12分  月齢: 1.02  潮汐: 大潮  干支: 辛卯  六曜: 仏滅  九星: 七赤金星  今日のあれこれ: 十三詣 「【十三詣りって知ってる? 】岐阜県大垣市 金生山明星輪寺にて」 https://youtu.be/zsRwKaYrwUg 『十三詣(じゅうさんまいり/じふさんまゐり): ...

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2021/04/13 ()  旧暦: 32日  祝日・節気・雑節・朔望:   日出: 511分  日没: 1812分  月出: 553分  月没: 1912分  月齢: 1.02  潮汐: 大潮  干支: 辛卯  六曜: 仏滅  九星: 七赤金星 


今日のあれこれ: 十三詣

「【十三詣りって知ってる? 】岐阜県大垣市 金生山明星輪寺にて」


https://youtu.be/zsRwKaYrwUg



『十三詣(じゅうさんまいり/じふさんまゐり): 智恵貰ひ、智恵詣

  晩春

陰暦三月十三日、現在の四月十三日に、十三歳になった子ども達が親に伴われて京都の嵯峨法輪寺の虚空蔵菩薩に参詣し、知恵、福徳、健康を祈願する。十三歳という年が最初の厄年にあたり、その厄除け祈願から始まったともいわれる。その日、子ども達はみな着飾ってお参りする。その風習は全国に残っている。』
(季語と歳時記)



十三詣の俳句:


・紅かのこ髪結ひあげて智恵詣  中島美也


・十三詣美しきめわらべ我になし  寺井谷子


・振袖に肩上げ愛し十三詣  三澤律乃




きょうは、413日、十三詣の日。
生憎のお天気になってしまったが、神社等の参拝は土日に済ませるはずだから、影響はなかっただろう。

十三詣は愛知、岐阜などではあまり行われていないのだろうか。
 関西圏は行われている様なので、地域的に偏りがある催しになってしまったのかも知れない。

女の子が綺麗に着飾ることができる晴レノ日は少ない。
成人の日、卒業式と十三詣、七五三だろうか。

大人の自覚を本人にもてもらうのは、親が口で自覚を求めても効果は十分とは言えない。
着飾ってお寺に参拝し菩薩様にご指導頂くのは、形式・習慣での教育になり、自覚させる効果は大きい。

男の子は少し幼いが、女の子は大人になるのが早い。
十三詣は多くの子達に経験してもらいたい。





2021-04-12 (Mon)

2021/04/12 日記 桜餅

2021/04/12 日記 桜餅

2021/04/12 (月)  旧暦: 3月1日  祝日・節気・雑節・朔望: 朔  日出: 5時12分  日没: 18時11分  月出: 5時28分  月没: 18時16分  月齢: 0.02  潮汐: 大潮  干支: 庚寅  六曜: 先負  九星: 六白金星  今日のあれこれ: 桜餅 「【デパートスイーツ】今食べたい!桜餅4種類食べ比べ🌸道明寺系・長命寺系【桜餅】」 https://youtu.be/-JFlNOSYcVo 『桜餅(さくらもち) 晩春 解説...

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2021/04/12 ()  旧暦: 31日  祝日・節気・雑節・朔望: 朔  日出: 512分  日没: 1811分  月出: 528分  月没: 1816分  月齢: 0.02  潮汐: 大潮  干支: 庚寅  六曜: 先負  九星: 六白金星 


今日のあれこれ: 桜餅

「【デパートスイーツ】今食べたい!桜餅4種類食べ比べ🌸道明寺系・長命寺系【桜餅】」


https://youtu.be/-JFlNOSYcVo



『桜餅(さくらもち) 晩春

解説: 塩漬けの桜の葉で包んだ餅である。江戸で生まれた菓子のひとつだが、関東は小麦粉地を焼いたもので餡を包み、関西は道明寺糒(ほしいい)の生地で包んだものが主流。
 薄い塩味に桜の葉のほ のかな香りがある。
実証的見解: 江戸時代、向島長命寺の門番山本新六が隅田川の土手の桜の葉を塩漬けにし、その葉を使って桜餅を作ったのが最初とされる。現在では、小麦粉の生地を薄焼きにし、餡を包みさらに三枚の桜の葉でつつんでいる。
 一方、上方風の道明寺の桜餅は、餅米をふかして乾燥させ、それを粗く挽いた粒状の道明寺粉を用いる。
 葉はどちらも、塩漬けにしたオオシマザクラの葉を用いる。』
(季語と歳時記)



桜餅の俳句:


・さくら餅店に溢れるさくら色   坂野辰


・さくら餅うち重りてふくよかに  日野草城


・てのひらに温みの残る桜餅   安部康子


・さくら餅こころ託せる友ふたり  石田あき子


・さくら餅この世を長く留守の夫  川名律子


・桜餅うましと妻は葉ごと食ぶ   木暮剛平




甘いものが嫌いな人は別として、桜餅は人の心を幸せにする。
 和菓子屋さんのショーケースを覗くのは楽しいことだ。

桜餅の季節は、花の色を葉にくるんで並べられている。
動画の作者は、それを4種類買ってきて、思う存分楽しんでいる。
 関東風も関西風も両刀使いなのも素晴らしい。

目の前に桜餅をおいて、サア頂こう。
一人でもよいが、二人ならなお良い。
石田はその点恵まれている。
川名も姿は見えないが、目の前にいる夫と仲良く頂いている。甘いものが好きな人で、良く一緒に桜餅を頬張ったのだろう。

木暮は、桜餅を好きなのかどうかは判らないが、奥さんを好きなのは間違いない。

桜餅がそれを証明している。




2021-04-11 (Sun)

2021/04/11 日記 風光る

2021/04/11 日記 風光る

2021/04/11 (日)  旧暦: 2月30日  祝日・節気・雑節・朔望:   日出: 5時14分  日没: 18時10分  月出: 5時02分  月没: 17時19分  月齢: 28.69  潮汐: 大潮  干支: 己丑  六曜: 先勝  九星: 五黄土星  今日のあれこれ: 風光る 「悠久の草原~阿蘇・あか牛放牧~」 https://youtu.be/lJcJAwo4QzM 『風光る(かぜひかる) 三春 【子季語】  光風 【解説】  春風が...

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2021/04/11 ()  旧暦: 230日  祝日・節気・雑節・朔望:   日出: 514分  日没: 1810分  月出: 502分  月没: 1719分  月齢: 28.69  潮汐: 大潮  干支: 己丑  六曜: 先勝  九星: 五黄土星 


今日のあれこれ: 風光る

「悠久の草原~阿蘇・あか牛放牧~」


https://youtu.be/lJcJAwo4QzM



『風光る(かぜひかる) 三春

【子季語】
 光風

【解説】
 春風がきらきらと光り輝くように感じられることをいう。陽光の踊るような明るさに、風にゆらぐ景色もまばゆい。春の到来のよろこびや希望を、吹く風に託した言葉。

【来歴】
 『俳諧手挑灯』(延享2年、1745年)に所出。

(季語と歳時記)



風光るの俳句:


・牛放つ千里のうねり風光る   矢野百合子


・海峡に数多の小舟風光る   松田洋子


・漁船追ふ鴎数百風光る   和田一


・塩田の塩の真白に風光る   清水美恵


・休み田の澄みたる水に風光る  新井フミ


・堰二つ音をたがへて風光る   宇都宮敦子


・歌舞伎座の大屋根高し風光る   三輪慶子


・教会の十字架の塔風光る   大橋晄




季語「風光るは」人気のある季語で、多くの句が詠まれている。
 一度に読み通すことはできないほどの量だ。

例句を読んでいる内に、不思議な季語だと思った。
敢えて言えば、おかしな表現だ、黄砂や台風なら風が目に見えることもあるかも知れない。しかし、風が光って見えることはないはずだ。
 風は無色透明、光る訳はない。

これは屁理屈のレベルだ。
「風光る」は文学的な表現なので、科学の話ではない。
しかも、その効果が素晴らしい言葉なのだ。

目に見えるものの後に「風光る」を付け加えれば、その侭絵になってしまう魔法の言葉だ。

例句としてあげた9句は、そのようなレベルの句ではない
事は、誤解なきよう明確に申し上げる。

光に満ちた爽やかな風の吹く光景が目に浮かぶのだから。





2021-04-11 (Sun)

2021/04/11 ブログ背景画像をチューリップに変更した

2021/04/11 ブログ背景画像をチューリップに変更した

今年は花の開花が早い。 辛夷、白木蓮、梅、桜と進んできたが、花を盛りに見ない間に終わってしまったような気がする。   チューリップは、見逃さないように、木曽三川公園とフラワーパーク江南に見に行った。  木曽三川は盛りを少し過ぎた印象だったが、江南は間に合った。 チューリップは、子供の頃から親しんだ花だ。 子供の頃のチューリップは、色は赤、黄色、オレンジ色、形は上がすぼまったワイングラスのようなも...

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今年は花の開花が早い。
辛夷、白木蓮、梅、桜と進んできたが、花を盛りに見ない間に終わってしまったような気がする。
 
チューリップは、見逃さないように、木曽三川公園とフラワーパーク江南に見に行った。
 木曽三川は盛りを少し過ぎた印象だったが、江南は間に合った。

チューリップは、子供の頃から親しんだ花だ。
子供の頃のチューリップは、色は赤、黄色、オレンジ色、形は上がすぼまったワイングラスのようなものだった。

今の花は、昔、学校の花壇に植えられていたシンプルなチューリップとは、色も形も違う。

色も単色ではなく、多色になり、形もワイングラス型ではなく、薔薇や石楠花のように見えるものもある、花びらも一重ではなく、八重のものもある。

これがチューリップ?

と思うが、これが今のチューリップ。

8
種類のチューリップを候補に選んだが、一つに絞るのが難しかった。

他の7つのチューリップは私は?と言っているかも知れない。

この花は、一重咲きの「ビューティートレンド」






2021-04-10 (Sat)

2021/04/10 日記 春北風

2021/04/10 日記 春北風

2021/04/10 (土)  旧暦: 2月29日  祝日・節気・雑節・朔望:   日出: 5時15分  日没: 18時09分  月出: 4時37分  月没: 16時22分  月齢: 27.69  潮汐: 中潮  干支: 戊子  六曜: 赤口  九星: 四緑木星  今日のあれこれ: 春北風 「天気ひょう変・・・関東で虹&ひょう「異様な感じ」(2021年4月9日)」 https://youtu.be/_nNUIZrAgaM 『春北風(はるきた、はるならい): 黒北...

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2021/04/10 ()  旧暦: 229日  祝日・節気・雑節・朔望:   日出: 515分  日没: 1809分  月出: 437分  月没: 1622分  月齢: 27.69  潮汐: 中潮  干支: 戊子  六曜: 赤口  九星: 四緑木星 


今日のあれこれ: 春北風

「天気ひょう変・・・関東で虹&ひょう「異様な感じ」(202149)


https://youtu.be/_nNUIZrAgaM



『春北風(はるきた、はるならい): 黒北風

  三春

低気圧の影響で一時的に西高東低の冬型気圧配置に戻り、冷たい北西風が雪を伴って吹く。
 一時的に季節の戻りを感じるものである。

(季語と歳時記)



春北風の俳句:


・春北風にはためく国栖の日章旗   中御門あや


・春北風に鳴れる風鐸多宝塔   長濱順子


・春北風にくくくく風見鶏廻る   竹内喜代子


・春北風たたら踏みつつ車夫ふたり   高橋あさの


・春北風に押されて昇る坂緩き   林翔




春のイメージは、春麗ら、春霞、春おぼろと言った穏やかで微睡むようなものだ。
 しかし、この春は、少し違って荒々しい。

暖かい日が続き、桜の開花が史上最速になり、それを追いかけて他の花々も競って咲いている。
 天気は週末ごとに雨や風がやってきて花の邪魔をする。

今度は寒の戻りで、みちのくでは、咲いた桜に雪の花が咲く事になった。
 名古屋でも昨日は冷たい風が吹き、気温か下がった。
予報では最低気温5度になった。

コロナ禍の中で、体調管理には注意する必要があるが、天気の急変に変異株が重なれば、一層難しくなる。

しかし、季語の春北風は、春には荒れることがあることを教えている。
 お天気には逆らわないことだよと。





2021-04-09 (Fri)

2021/04/09 日記 残花

2021/04/09 日記 残花

2021/04/09 (金)  旧暦: 2月28日  祝日・節気・雑節・朔望:   日出: 5時16分  日没: 18時09分  月出: 4時09分  月没: 15時23分  月齢: 26.69  潮汐: 中潮  干支: 丁亥  六曜: 大安  九星: 三碧木星  今日のあれこれ: 残花 「2021 東京在住者も意外と知らない桜の名所に行ったら葉桜だった HANAMI Sakura in Tokyo」 https://youtu.be/OWZMqvN3SKs 『残花(ざんか、ざん...

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2021/04/09 ()  旧暦: 228日  祝日・節気・雑節・朔望:   日出: 516分  日没: 1809分  月出: 409分  月没: 1523分  月齢: 26.69  潮汐: 中潮  干支: 丁亥  六曜: 大安  九星: 三碧木星 


今日のあれこれ: 残花

2021 東京在住者も意外と知らない桜の名所に行ったら葉桜だった HANAMI Sakura in Tokyo


https://youtu.be/OWZMqvN3SKs



『残花(ざんか、ざんくわ) 晩春

子季語: 残る花、名残の花、残る桜、残桜
関連季語: 余花
解説: 散り残る桜である。花時を過ぎて旅の途中などで出会うと、思わぬ名残の桜に心がすくわれる。初花とはまた違うが、花に出会えた喜びは大きい。「余花」は、葉桜のなかに咲き残る花で、夏の季語となる。
来歴: 『俳諧通俗誌』(享保2年、1716年)に所出。』
(季語と歳時記)



残花の俳句:

・待つてゐてくれし残花の僅かでも   木村享史


・旅路なほ残花彩りゐたりけり   稲畑汀子


・朝方の雨粒光る残花かな   岡田万壽美


・名残なほ尽きぬ残花や歩を返す   石川多歌司


・夢の世や残花いつまで花の中  永田耕衣




用水路の桜並木の花は散り、花筏となって流れた。
残り少なくなった花は、出遅れたのんびり屋さんなのだろう。
若葉がもう花の時は終わったのよと言っている。

公園の桜は、ソメイヨシノではなく、里桜がまだ花を咲かせている。

今年は、花が早い。
春の花が一斉に咲いている。
辛夷はもう完全に若葉になり。
伸びたばかりの葉は透き通った黄緑色に輝いている。

今日もまたニュースはコロナの第4波の話ばかりだ。
鬱陶しい自粛生活は避けられない。

しかし、花たちはいつもの様に咲いてくれている。
花の輝かしい色に目を奪われていると生命を感じる。
蝶々のように花から花へ飛んで歩いて、花の美しさを貰えれば、自粛生活にも耐えられる。

今、花は頼りになるコロナ治療薬になっている。





2021-04-08 (Thu)

2021/04/08 日記 花祭

2021/04/08 日記 花祭

2021/04/08 (木)  旧暦: 2月27日  祝日・節気・雑節・朔望: 灌仏会、忠犬ハチ公の日  日出: 5時18分  日没: 18時08分  月出: 3時38分  月没: 14時23分  月齢: 25.69  潮汐: 中潮  干支: 丙戌  六曜: 仏滅  九星: 二黒土星  今日のあれこれ: 花祭「2021 花まつり 仏生会 灌仏会 お釈迦様の誕生日」https://youtu.be/rLy26TLAA1E 『花祭  晩春 潅仏会のこと。四月八日、釈迦の誕...

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2021/04/08 ()  旧暦: 227日  祝日・節気・雑節・朔望: 灌仏会、忠犬ハチ公の日  日出: 518分  日没: 1808分  月出: 338分  月没: 1423分  月齢: 25.69  潮汐: 中潮  干支: 丙戌  六曜: 仏滅  九星: 二黒土星 


今日のあれこれ: 花祭


「2021 花まつり 仏生会 灌仏会 お釈迦様の誕生日」


https://youtu.be/rLy26TLAA1E




『花祭
 晩春

潅仏会のこと。四月八日、釈迦の誕生日を祝う行事である。
花御堂の釈尊に甘茶をかけるのは、釈迦誕生のおりに、龍が天から飛来して香湯をそそいだという故事に基づく。』
(季語と歳時記)


花祭の俳句:


・花祭子らげんげ野を駆けて来し   室谷幸子


・花祭子の髪高く結ひ上げぬ   小田島成子


・花祭火の粉も鬼もあかあかと   宮津昭彦


・花祭童子の舞に火もやさし  三浦晴子


・花祭心まどかになりゐたり   遊橋恵美子




今日は48日、花祭。
灌仏会のことで、お釈迦様の誕生をお祝いする日。

灌仏会は旧暦48日なので、今日ではないが、明治に入り陽暦となってからは、桜の花の咲く頃になったので、花祭と呼ぶようになったそうだ。

お釈迦様の誕生をお祝いする花祭は、仏教界全体として大切なので、宗派を超えて行事が開催されている。

「花まつり・春のイベント 2021」 全日本仏教会
http://www.jbf.ne.jp/wp-content/uploads/site211/files/special/hanamatsuri.html

京都の西本願寺では、昨日、今日と「西本願寺花まつり」の行事が行われた。
 妙心寺・仁和寺では、515日に「春の御室お花まつり」の開催が予定されている。


花祭に子どもたちが参加し、お釈迦様に親しむのは良いことだ。
 子どもには法話より甘茶やお菓子や踊りのほうが嬉しい。
そして、思い出は、一生の宝になる。



(付記)

2021/04/11

動画が削除されたので、別の動画に差し替えた。




2021-04-07 (Wed)

2021/04/07 日記 桃の花

2021/04/07 日記 桃の花

2021/04/07 (水)  旧暦: 2月26日  祝日・節気・雑節・朔望:   日出: 5時19分  日没: 18時07分  月出: 3時03分  月没: 13時21分  月齢: 24.69  潮汐: 若潮  干支: 乙酉  六曜: 先負  九星: 一白水星  今日のあれこれ: 桃の花 「桃の花. 2021年3月18日」 https://youtu.be/nZTFMU5wI6w 『桃の花(もものはな)  晩春 【子季語】  白桃、緋桃、源平桃、桃畑、桃林、桃...

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2021/04/07 ()  旧暦: 226日  祝日・節気・雑節・朔望:   日出: 519分  日没: 1807分  月出: 303分  月没: 1321分  月齢: 24.69  潮汐: 若潮  干支: 乙酉  六曜: 先負  九星: 一白水星 


今日のあれこれ: 桃の花

「桃の花. 2021318日」


https://youtu.be/nZTFMU5wI6w



『桃の花(もものはな)  晩春

【子季語】
 白桃、緋桃、源平桃、桃畑、桃林、桃園、桃見、桃の村、桃の宿

【関連季語】
 桃

【解説】
 桃は晩春、桜に少し遅れて淡紅色の花を咲かせる。日本の花の美の規範である桜に対し、桃は鄙びた美しさがある。雛祭に飾られる花であったが、明治の改暦以降、雛祭は新暦の三月三日に行われるようになったので、桃の花の時期は、雛祭のとずれるようになった。
 日本で花といえば、古来、桜だが、中国では桃の花をさす。

【来歴】
 『花火草』(寛永13年、1636年)に所出。

【文学での言及】
 春の苑くれなゐにほふ桃の花した照る道に出で立つをとめ 大伴家持『万葉集』

【科学的見解】
 桃(モモ)は、バラ科サクラ属の落葉低木。原産地は中国で、日本には弥生時代にわたったとされる。晩春、葉がでるより早く五弁の淡紅色の花を咲かせるが、種類によっては、白色や緋色のものもある。果実は球形で直径十センチくらい。八月ころに紅く熟す。花の鑑賞を目的としたものや食用目的のものなど、園芸品種が多数存在する。(藤吉正明記)』
(季語と歳時記)



桃の花の俳句:


・山やさし桃咲くまでの日を浴びて  館岡沙緻


・隠れ家も色に出にけり桃の花  千代尼


・角出して金平糖や桃の花  中村汀


・喰ふて寝て牛にならばや桃の花  與謝蕪村


・繋がれて牛も眠るやもゝの花   正岡子規


・欠伸してこの世潤めり桃の花  鈴木鷹夫




今年は、花の開花が早い。
梅も桜も終わり。
桃も終わっているだろう。
今はチューリップが盛りだろうか。

桃の花は、桃の畑のように集まると艶やかだ。
目の前の景色が、別の絵のように映る。

千代尼の隠れ家は我が家のことだろうか。
華やかな家になるのは嬉しいことだ。

桃の花は眠りを誘うらしい。
蕪村がそう詠む。
子規も鈴木もそうだそうだと幸せそうだ。





2021-04-06 (Tue)

2021/04/06 日記 山椒の芽

2021/04/06 日記 山椒の芽

2021/04/06 (火)  旧暦: 2月25日  祝日・節気・雑節・朔望:   日出: 5時20分  日没: 18時06分  月出: 2時21分 月没: 12時17分  月齢: 23.69  潮汐: 長潮  干支: 甲申  六曜: 友引  九星: 九紫火星  今日のあれこれ: 山椒の芽『山椒の芽: きのめ  仲春ミカン科落葉低木。三メートルほどになり、枝にとげが多い。芽は香気が強い。 「木の芽」と称し「木の芽田楽」「木の芽あえ」「木の芽みそ...

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2021/04/06 ()  旧暦: 225日  祝日・節気・雑節・朔望:   日出: 520分  日没: 1806分  月出: 221分 月没: 1217分  月齢: 23.69  潮汐: 長潮  干支: 甲申  六曜: 友引  九星: 九紫火星 


今日のあれこれ: 山椒の芽


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『山椒の芽: きのめ

  仲春

ミカン科落葉低木。三メートルほどになり、枝にとげが多い。芽は香気が強い。
 「木の芽」と称し「木の芽田楽」「木の芽あえ」「木の芽みそ」などの料理に使われる。』
(季語と歳時記)



山椒の芽の俳句:


・わが庭の山椒の芽ぞ頼もしき  飯島晴子


・何にでも添ふる山椒の芽を摘んで  稲畑汀子


・たのしいかな豆腐にひたと山椒の芽  加藤秋邨




庭の片隅の山椒が新芽を伸ばしていた。
つい、この前に目の蕾が膨らんだ記憶から飛んでいる。
今はもう葉を伸ばし、脇からは花が伸びているのも見える。

昔、花は咲くのに実がならないのが不思議だった。
花を咲かせるのは雌と思い込んでいたからだ。
山椒は雄も花を咲かせるオシャレな木だそうで。
実をつけるのは雌の花だけだそうだ。

雌の花は全く違うそうだ。
clip_image003
(せいいちろうのへや
http://www5b.biglobe.ne.jp/~s_mori/spring/sanshou.htm
より転載)

山椒の実はならないが、葉は山椒の芽として何にでも合うし、花も花山椒として利用できる。摘んで煮ても良いし、冷凍もできる。

飯島晴子も頼りにするくらいだから、山椒は頼もしい。
山椒の芽で春を楽しむことにしよう。





2021-04-05 (Mon)

2021/04/05 日記 清明

2021/04/05 日記 清明

2021/04/05 (月)  旧暦: 2月24日  祝日・節気・雑節・朔望:   日出: 5時22分  日没: 18時05分  月出: 1時31分  月没: 11時13分  月齢: 22.69  潮汐: 小潮  干支: 癸未  六曜: 先勝  九星: 八白土星  今日のあれこれ: 清明 「RBC NEWS「沖縄の年中行事 シーミーはじまる」2021/04/05」 https://youtu.be/jjjmnOjoVHM 『清明(せいめい) : 清明節  晩春 二十四節...

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2021/04/05 ()  旧暦: 224日  祝日・節気・雑節・朔望:   日出: 522分  日没: 1805分  月出: 131分  月没: 1113分  月齢: 22.69  潮汐: 小潮  干支: 癸未  六曜: 先勝  九星: 八白土星 


今日のあれこれ: 清明

RBC NEWS「沖縄の年中行事 シーミーはじまる」2021/04/05


https://youtu.be/jjjmnOjoVHM



『清明(せいめい) : 清明節

 晩春
二十四節気のひとつ。陰暦三月の節で春分の後十五日。
陽暦では四月五日頃。春になり万物が清らかで生き生きとしていることをいう。』
(季語と歳時記)



清明の俳句:


・ひと日野に清明の気をほしいまま   仙石君子


・仔牛放つ清明の日の風の中  鈴木圭子


・清明の水菜歯ごたへよかりけり  鈴木真砂女




今日は、24節気の一つ清明。
清明という節気は大人になるまで知らなかった。
四月の上旬と言えば、入学式や桜の花を思い浮かべるだけだった。

縁があって沖縄で仕事をするようになり、清明が重要な日であることを知った。
 沖縄の発音は、本土とは違うので、沖縄ではシーミーと発音する。
 沖縄では大家族制度より大きな門中制度がある。

門中の本家は、亀甲墓を管理する中心的存在で、シーミーには、一族の人々が亀甲墓の前に集まって、重箱のご馳走とお酒を頂く風習がある。
 一族の情報交換と春のリクレーションを兼ねている位置づけと言える。

本土ではお花見がこの季節の行事の柱だが、沖縄のシーミーはもっと大きな意味を持つ重要な行事だ。
 大家族どころか核家族すら存在が希薄になりそうで、各個人がバラバラの絆のない社会になりつつある本土の状況からすると、沖縄の社会のほうが健全と考えられる。

清明の日を意識して、春本番の佳い季節を心で深く受け止めながら過ごしたい。





2021-04-04 (Sun)

2021/04/04 日記 三椏の花

2021/04/04 日記 三椏の花

2021/04/04 (日)  旧暦: 2月23日  祝日・節気・雑節・朔望: 清明、イースター、下弦  日出: 5時23分  日没: 18時05分  月出: 0時32分  月没: 10時12分  月齢: 21.69  潮汐: 小潮  干支: 壬午  六曜: 赤口  九星: 七赤金星  今日のあれこれ: 三椏の花 「添田 英彦山でミツマタの花が見ごろ4k2021」 https://youtu.be/8K6SZfI0XpQ 『三椏の花(みつまたのはな) 仲春 【子季...

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2021/04/04 ()  旧暦: 223日  祝日・節気・雑節・朔望: 清明、イースター、下弦  日出: 523分  日没: 1805分  月出: 032分  月没: 1012分  月齢: 21.69  潮汐: 小潮  干支: 壬午  六曜: 赤口  九星: 七赤金星 


今日のあれこれ: 三椏の花

「添田 英彦山でミツマタの花が見ごろ4k2021


https://youtu.be/8K6SZfI0XpQ



『三椏の花(みつまたのはな) 仲春

【子季語】
 結香の花(むすびき)

【解説】
 ジンチョウゲ科の落葉低木。中国原産。三叉に分かれた枝の先に 黄色い花が咲く。皮は紙の原料になる。

【科学的見解】
 三椏(ミツマタ)は、江戸時代初期頃に中国より渡来したとされている。現在では、観賞用や繊維用として栽培されてきたものが本州以南の各地で逸出して野生化している。ミツマタの園芸品種も作出され、庭木として植栽されている。(藤吉正明記)』
(季語と歳時記)



三椏の花の俳句:


・御朱印を掲ぐ無住寺三椏咲く   佐々木孝子


・三椏のいろにはじまる雑木山  伊藤三十四


・往きも帰りも三椏の花明かり  島谷征良


・三椏のぽんぽんぽんと咲きにけり   杉村礼子


・三椏のつぼみふくるる光かも  市村究一郎




三椏と聞けば、侘しいことに和紙の原料のイメージしか持たない。
 三椏の花は黄色で目立ちやすい様だが、縁が薄く、今まで目の前に咲く花が三椏の花と意識したことがない。

例句を読んでいると香りの良さを詠んでいる句もある。
ジンチョウゲ科に属するそうなので、甘くやるせない香りを放つのだろう。

沈丁花と違い人里離れた、空気のきれいなところにしか育たないのだろうか
 一度、ぽんぽんぽんと咲いている所に行き、香りを確かめたい気がする。





2021-04-03 (Sat)

2021/04/03 日記  花吹雪

2021/04/03  日記  花吹雪

2021/04/03 (土)  旧暦: 2月22日  祝日・節気・雑節・朔望:   日出: 5時25分  日没: 18時04分  月出: ----  月没: 9時15分  月齢: 20.69  潮汐: 小潮  干支: 辛巳  六曜: 大安 九星: 六白金星  今日のあれこれ: 花吹雪「20210402 名古屋城花吹雪」https://youtu.be/SAdygogdD90『花吹雪花吹雪(はなふぶき)とは、花びらが、あたかも雪がふぶいているかのごとく舞い散るさまのことである。日本...

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2021/04/03 ()  旧暦: 222日  祝日・節気・雑節・朔望:   日出: 525分  日没: 1804分  月出: ----  月没: 915分  月齢: 20.69  潮汐: 小潮  干支: 辛巳  六曜: 大安 九星: 六白金星 


今日のあれこれ: 花吹雪


20210402 名古屋城花吹雪」

https://youtu.be/SAdygogdD90




『花吹雪

花吹雪(はなふぶき)とは、花びらが、あたかも雪がふぶいているかのごとく舞い散るさまのことである。

日本では、古来「花」の一語が、特に俳句や和歌の世界においては「桜」を意味する例が見られ、とくに「花吹雪」といった場合には、満開の桜が吹雪のように散る様子を指す。

俳句の世界においては、桜が花吹雪の態で散る様子が、春の季節感(とくに春の終わりから初夏へ向かう時季)の特徴的なさまであるとして、花吹雪は春の季語とされている。』
Wikipedia



花吹雪の俳句:


・深吉野の谷の空ゆく花吹雪
   田 澄夫


・全景が見渡せて花吹雪かな  後藤比奈夫


・美しき滞空時間花吹雪く  澤野 弘


・幼な子の両手で受ける花吹雪  片岡信代


・眠る目を閉ぢてもけふの花吹雪  
石井とし夫



名古屋城の金の鯱が16年振りに地上に降ろされた。

名古屋城内で間近に金鯱を見ることができる特別展示が、320日から42日まで開催された。
 次はいつになるのか予定は立たないので、見に行くことにした。

平日なのだが、城内には多くの人が来ていた。
鯱は春の光に輝いていた。

clip_image001


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金の鯱を見終わり、堀の堤の上から対岸の桜を見ることにした。
堤に上がり、桜を見る。
広い空間に対岸の桜が見える。

折から吹く強い風に、満開の桜は花びらを散らし、空に舞わせていた。

花吹雪を見ることができるのは貴重な偶然だ。
堀を見渡す場所に佇み、桜の落下の舞を見ることにした。
花吹雪には美しいものが生命を失う悲しさと、凄絶な艶やかさがある。
立ち尽くし、見続けることしかできない。



【データ】

花吹雪はもう終わってしまったが、金の鯱の展覧は、久屋大通公園の特設会場での展示が予定されている。

「名古屋城金シャチ特別展覧
開催日:  20210410日 ~ 20210711
開催場所: ミツコシマエヒロバス 特設パビリオン
所在地: 〒460-0008 名古屋市中区栄3-5-10久屋大通公園内(ミツコシマエヒロバス)」





2021-04-02 (Fri)

2021/04/02 日記 花影

2021/04/02 日記 花影

2021/04/02 (金)  旧暦: 2月21日  祝日・節気・雑節・朔望:   日出: 5時26分  日没: 18時03分  月出: 23時26分  月没: 8時25分  月齢: 19.69  潮汐: 中潮  干支: 庚辰  六曜: 仏滅  九星: 五黄土星  今日のあれこれ: 花影(かえい、はなかげ) 「桜の花が舞う信州の春・4K撮影」 https://youtu.be/NVaCKfH49H4 『花影(かえい) 詩歌などの中で、ただ「花」と書かれる場...

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2021/04/02 ()  旧暦: 221日  祝日・節気・雑節・朔望:   日出: 526分  日没: 1803分  月出: 2326分  月没: 825分  月齢: 19.69  潮汐: 中潮  干支: 庚辰  六曜: 仏滅  九星: 五黄土星 


今日のあれこれ: 花影(かえい、はなかげ)

「桜の花が舞う信州の春・4K撮影」


https://youtu.be/NVaCKfH49H4



花影(かえい)

詩歌などの中で、ただ「花」と書かれる場合は「桜の花」を指しています。 つまり、花影は「桜の花の影」のこと。満開の桜花の落とす陰影に、華やかさと寂しさの両方を発見した、いかにも日本人らしい余韻のある言葉です。

(暮しの中の季語
https://www.cleansui.com/club/web/cleansui_column/201204/index.html
より転載)



花影の俳句:


・花影をはんなり流す高瀬川   雨宮しをん


・まぼろしのごとき花影水にあり   三枝かずを


・花影に入り今生のうつくしき  西井琴子




桜の木に木陰ができるのは、若葉が広がり、その下を通ると桜餅のような甘い香りがする時だ。
 若葉は夏に向かい濃さを増し、秋が深まるに連れ紅葉し、やがて枯れて散ると桜は黒いシルエットが残るだけだ。
 枝に近づいてよく見ると、次の春のために準備された芽は見ることができる。

春になり、桜の木に影ができる刻がやってくる。
それは満開の刻だ。
 先競う花が枝をびっしりと取り囲み、もう花の咲く空間は無いように見えるが、開花を待つ花の蕾は咲き場所を探して伸びている。
 それは、骨についた筋肉のような逞しさを感じさせる。

満開の桜の下には死体があるのではなく、あるのはただ花の影で、それは美しく艶やかな影だ。

花も美しいが影も美しいのは、桜なればこそ。