理研の多細胞システム形成研究センターがES細胞から小脳組織を作り、難病患者のiPS細胞から小脳の神経組織を作るのに成功したそうだ。 素人だから内容はよくわからないが、この研究成果の公表を聞いて感じたことは ・この研究は、STAP問題に関連した騒動に巻き込まれて自死した笹井教授が主導していた研究で、それを六車恵子専門職研究員が引き継で完成させたものだそうだ。 笹井教授が、結論を急ぎす...
理研の多細胞システム形成研究センターがES細胞から小脳組織を作り、難病患者のiPS細胞から小脳の神経組織を作るのに成功したそうだ。
素人だから内容はよくわからないが、この研究成果の公表を聞いて感じたことは
・この研究は、STAP問題に関連した騒動に巻き込まれて自死した笹井教授が主導していた研究で、それを六車恵子専門職研究員が引き継で完成させたものだそうだ。
笹井教授が、結論を急ぎすぎたのは惜しいことだった。1回ぐらいの失敗で未来の社会的貢献を放棄する必要はなかった。
学者・研究者は努力して成果を上げるのが仕事なのだから。
・理研という組織は、理解できないことが多いが、個々の研究者は日夜精進されていることが理解できた。
・一方、理研の元職員なる人が小保方研究員を窃盗罪で告訴したそうだが、詮無きことだ。
過去に囚われる国や民族には未来志向が必要なように、過去から抜け出せない世の中の人も未来に力を注いだほうが良い。
詮無きことに時間と労力を掛けるより、真っ当な研究者に声援を送る方が意味がある。
『人のES細胞から小脳組織作製 神戸・理研多細胞研
神戸新聞2015年1月30日(金)07:01
(神戸新聞)
さまざまな細胞になる人の胚性幹細胞(ES細胞)から、体の運動機能をつかさどる小脳の組織を作ることに、理化学研究所多細胞システム形成研究センター(神戸市中央区)などのチームが成功した。人工多能性幹細胞(iPS細胞)から小脳の神経細胞も作製しており、脳の病気の解明や治療法開発につながるという。(金井恒幸)
成果は29日付の米科学誌セルリポーツ電子版に発表された。
チームは、神経になるのを促す薬剤などを使ってES細胞を培養し、全体の約3割を小脳神経細胞の一種「プルキンエ細胞」に変化させることに成功。初期の胎児の小脳のような形になった。
チームによると、これまで人の小脳の神経細胞は入手しにくく、マウスなどで実験するしかなかったという。今回作ることができた細胞を使うと、投薬や治療の効果がより分かりやすくなるという。さらに進んだ段階の小脳作製も研究し、移植など再生医療への応用も目指す。
また、小脳の神経細胞が減って運動機能に障害が出る「脊髄小脳変性症」の患者からiPS細胞を作り、プルキンエ細胞に変化させることにも成功。医療や製薬関係者らと協力し、治療薬の開発に役立てる。
研究は、STAP細胞論文の共著者で昨年8月に亡くなった元理研の笹井芳樹氏が主導していた。同センターの六車恵子専門職研究員は「笹井さんの研究を引き継ぎ、今後も患者さんに役立つ成果を出していきたい」と話した。』(神戸新聞)