2012年02月 - 菜花亭日乗
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菜花亭日乗

菜花亭笑山の暇つぶし的日常のつれづれ。 散歩する道筋は、日本酒、俳句、本、音楽、沖縄、泡盛、カメラに...etc

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2012-02-29 (Wed)

2012/02/29  日記  残雪

2012/02/29  日記  残雪

2012/2/29(水) 旧暦:2月8日 祝日・節気: 日出:6時12分 日没:17時35分 月出:9時51分 月没:---- 月齢:7.18 干支:庚申 六曜: 先負 九星:三碧木星 今日の季語: 残雪 (春になってもまだ残っている雪。「三省堂 大辞林」) (hantubojinusiさんのページより転載) 残雪の雪: ・残雪といふといへども深かりし 成嶋瓢雨 ・...

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2012/2/29(
) 旧暦:28 祝日・節気: 日出:612 日没:1735 月出:951 月没:---- 月齢:7.18 干支:庚申 六曜: 先負 九星:三碧木星

今日の季語: 残雪
(春になってもまだ残っている雪。「三省堂 大辞林」)

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hantubojinusiさんのページより転載)


残雪の雪:

・残雪といふといへども深かりし 成嶋瓢雨

・残雪に兔のみちと鳥のみち 穴井 研石

・残雪の山みな甲斐の面構へ 三嶋隆英

・残雪の尾根星ぞらの若々し 千代田葛彦

・残雪や雲に消えゆく伊賀の道 加藤楸邨


止めの大雪により18県で250人が負傷したそうだ。
残雪と呼ぶにはまだまだだとして新雪が降っている。

今日で2月もおしまい。
明日から3
月、もういくら何でも春は近いだろう。




2012-02-28 (Tue)

2012/02/28  日記  和布

2012/02/28  日記  和布

2012/2/28(火) 旧暦:2月7日 祝日・節気: 日出:6時13分 日没:17時34分 月出:9時11分 月没:23時32分 月齢:6.18 干支:己未 六曜: 友引 九星:二黒土星 今日の季語: 和布(わかめ) (水俣 ダイビング 日記 より転載) 『ワカメ(若布、和布、稚海藻、裙蔕菜、学名:Undaria pinnatifida)は、褐藻綱コンブ目チガイソ科の海藻である。 概要 ...

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2012/2/28(
) 旧暦:27 祝日・節気: 日出:613 日没:1734 月出:911 月没:2332 月齢:6.18 干支:己未 六曜: 友引 九星:二黒土星

今日の季語: 和布(わかめ)

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(水俣 ダイビング 日記 より転載)


『ワカメ(若布、和布、稚海藻、裙蔕菜、学名:Undaria pinnatifida)は、褐藻綱コンブ目チガイソ科の海藻である。

概要
日本海側では北海道以南、太平洋岸では北海道南西部から九州にかけての海岸で、低潮線付近から下に生育する。根状の部分で岩などに固着し、葉状部を水中に伸ばし、長さは2mにも達する。葉状部の中心には主軸があって、それを中心に左右に広く伸び、大きく羽状に裂ける。広がった葉の基部には、とても厚くなった葉状部がちぢまり、折れ重なったような部分がある。これをメカブ(和布蕪)と呼び、生殖細胞が集まっている部分である。
ワカメは世代交代を行なう。一般に知られているワカメは胞子体(複相世代)であり、メカブで作られた遊走子から発芽した配偶体は、ごく小さなものである。
海苔と同じく、古くから日本人に親しまれてきた海藻であり、『万葉集』にも「和海藻(にぎめ)」として百首近く残されている。主に食用として用いられ、酢の物、汁物の具として使われたが、豊作祈願の神事などにも利用されていた。
...
健康食品としての機能
高血圧症とワカメ
ワカメ等の海草類に含まれるアルギン酸は、消化管中で食物中のナトリウムと化合し一部がアルギン酸ナトリウムに変化する。アルギン酸ナトリウムはヒトの腸管内の消化酵素では分解できないため便として排出される、結果的に体内へのナトリウム吸収量が抑制されることになる。また、ペプチド類にはアンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害作用のタイプも含まれており、ラットによる動物実験では吸収されたペプチドによる血圧降下作用が示されている[2]
肥満予防効果
ワカメに微量に含まれるフコキサンチンは肥満予防効果があることが解明されている[3][4]
水質浄化機能 [編集]
横浜の「みなとみらい地区」の地先海域では、「夢ワカメ・ワークショップ」という環境教育のプロジェクトを行っており、地元の小学生など総勢三百名で横浜港でワカメを養殖している。ワカメは海中のリンや窒素を取り込みながら成長し、海水をきれいにする。
...』(Wikipedia


和布の俳句:

・神の火に闇をあつめて和布刈る 冨永壽一

・海士の家や若和布干す日は波遠し 蓼太

・乾きつゝふかみどりなる和布かな 高浜年尾

・時化名残なほあり和布拾ひをり 高浜年尾

・春深く和布の塩を払ひけり 召波


宮城県産の和布の初入札が行われたそうだ。
品薄・御祝儀相場もあり、昨年の2倍の価格で取引された。

宮城県沖は放射能の影響も無いようで高値で取引されて、良かった。
海に生きている地域で、放射能汚染があっては、それほど不幸なことはない。

『宮城 “三陸わかめ”の初入札
2
28 1255

国内で養殖されるわかめのおよそ6割を占める「三陸わかめ」の今シーズン初めての入札が、宮城県気仙沼市で行われ、東日本大震災の影響で、出荷量は去年の半分程度にとどまりました。
宮城県内のわかめの養殖施設は、津波で大きな被害を受けましたが、去年6月ごろから徐々に復旧が進み、今月からは一部で収穫が始まりました。
今シーズン初めての入札は、気仙沼市の仮設の「わかめ流通センター」で行われ、全国から来たおよそ50の業者が品質を確かめながら買い付けていました。
宮城県漁業協同組合によりますと、27日に出荷されたのは、宮城県内で収穫された塩漬けの「塩蔵わかめ」およそ60トンと、干わかめ100キロ余りで、震災の影響で出荷量は去年の初入札のおよそ半分ですが、色付きなど品質はよいということです。
27日は、10キロ当たりの値段で最も高いものが、「塩蔵わかめ」は去年の倍近い2万円余り、干わかめは去年より5000円高い3万1000円で取り引きされました。
宮城県漁協わかめ・こんぶ部会の小野寺清繁部会長は「この日を迎えられ感無量です。全国の皆さんのおかげで出荷できたわかめなので、ぜひ味わってほしいです」と話していました。
宮城県産の「三陸わかめ」の入札は、このあと4月まで8回行われる予定です。』(NHK NEWS





2012-02-27 (Mon)

2012/02/27  日記  ピンクの猫柳

2012/02/27  日記  ピンクの猫柳

2012/2/27(月) 旧暦:2月6日祝日・節気:日出:6時14分日没:17時33分月出:8時35分月没:22時37分月齢:5.18 干支:戊午六曜:先勝九星:一白水星 今日の季語:猫柳 (ピンク猫柳 科学実験・製作倶楽部 より転載) 『ネコヤナギ(猫柳、学名:Salix gracilistyla)は、ヤナギ科ヤナギ属の落葉低木。山間部の渓流から町中の小川まで、広く川辺に自生する、ヤナギの1種である。 解説 北海道~九州までの河川の水辺で見られ、...

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2012/2/27(
) 旧暦:26祝日・節気:日出:614日没:1733月出:835月没:2237月齢:5.18 干支:戊午六曜:先勝九星:一白水星

今日の季語:猫柳

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(ピンク猫柳 科学実験・製作倶楽部 より転載)


『ネコヤナギ(猫柳、学名:Salix gracilistyla)は、ヤナギ科ヤナギ属の落葉低木。山間部の渓流から町中の小川まで、広く川辺に自生する、ヤナギの1種である。

解説
北海道~九州までの河川の水辺で見られ、早春に川辺で穂の出る姿は美しいものである。他のヤナギ類の開花よりも一足早く花を咲かせることから、春の訪れを告げる植物とみなされる。他のヤナギ類よりも水際に生育し、株元は水に浸かるところに育つ。根本からも枝を出し、水に浸ったところからは根を下ろして株が増える。葉は細い楕円形でつやがない。初夏には綿毛につつまれた種子を飛ばす。
花期は34月。雌雄異株で、雄株と雌株がそれぞれ雄花と雌花を咲かす。高さは3mほど。
銀白色の毛で目立つ花穂が特徴的であり、「ネコヤナギ」の和名はこれをネコの尾に見立てたことによる。花穂は生け花にもよく用いられる。
ネコヤナギの樹液もカブトムシやクワガタムシ、カナブン、スズメバチの好物である。』(Wikipedia


猫柳の俳句:

・安曇野は雪嶺連なり猫柳森澄雄

・さざなみは切子光りに猫柳上田五千石

・ひもすがら日は枯くさに猫柳松村蒼石

・一つづつ光輪まとひ猫柳伊藤柏翠

・帰郷とは父を訪ふこと猫柳山田弘子

・根に雪を置き猫柳光りけり大熊輝一


自らは雪の中に身を置きながら、春の暖かさを感じさせる猫柳。
風はまだ冷たいが、フワフワとした綿毛が暖かそうだ。

にわかに強くなった光を身にまとい、輝いている。
そっと指先を触れてみたくなる柔らかさ。

ピンクの猫柳は、年少さん前の女の子のように可愛らしい。
桃の節句に桃の花が間に合わない新暦の時代には、桃の花に代わり猫柳を飾ってみるのはどうだろう。




2012-02-26 (Sun)

2012/02/26  第260回季節の美味しさと日本酒を楽しむ集い(その1)

2012/02/26  第260回季節の美味しさと日本酒を楽しむ集い(その1)

  今日の日曜日も、力強くなった陽の光に恵まれた良い日になった。 風は冷たいが、光がいっぱいなので外出に心が向かう。 今日は久しぶりに、岐阜の酒の中島屋さん主催の日本酒の会に出席だ。 日曜日に開催の楮での開催であれば、酒蔵開放もある日だが、こちら優先はやむを得ない。 岐阜駅を出ると、駅前は明るい。 春めいた光に駅前の信長公は光り輝いている。 ...

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今日の日曜日も、力強くなった陽の光に恵まれた良い日になった。
風は冷たいが、光がいっぱいなので外出に心が向かう。

今日は久しぶりに、岐阜の酒の中島屋さん主催の日本酒の会に出席だ。
日曜日に開催の楮での開催であれば、酒蔵開放もある日だが、こちら優先はやむを得ない。

岐阜駅を出ると、駅前は明るい。
春めいた光に駅前の信長公は光り輝いている。

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いつもは、通路の高架デッキから遠望するだけだが、今日は階段を降りて、近くに行ってご挨拶することにする。

駅前のロータリーの像の前は、広場になっており、ベンチもある。風がなければひなたぼっこもいいだろう。
像の前では小学生ぐらいの男の子と父親が何か表示板を持って像の前で写真を撮っている。
その回りには鳩たちが餌を求めて、歩きまわっている。

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近くで見ると信長公は、やはりカッコいい。

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望遠で撮ると迫力充分だ。

岐阜公園では、信長公居館の発掘・整備が行われているそうだ。
いつの日か、発掘された通り金箔を施された瓦が燦然と輝く居館が再建されることだろう。

今のような、危機が迫る中、混迷を極める日本の状況では、織田信長公は、より一層輝いて見える。


会場の楮は、駅から歩いて10分程だ。
途中、以前は日曜日開催の会場であった「ざっぶん」の前を通った。
また、ここでの会も再開されると良いのだが...

楮の離れに入ると、すでに多くの人が入場していた。
受付を済ませ、きき酒メモを受け取ると、ウエルカムドリンクが用意されている。

今日は2種類。
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・三千盛 薔薇の誘惑 三千盛 (岐阜)
・井筒にごり生ワイン 白 2010 井筒ワイン (長野
)

・三千盛 薔薇の誘惑

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以前は悠花酔艶の名前で発売されていた薔薇のリキュールの後継品だそうだ。
印象は、立香は薔薇の香り。甘くフルーティな味。ジュースのようなフレッシュさがあり、飲み易い。
初期の悠花酔艶は、中盤に軽い苦味があり、そのビターさが大人のリキュールといった風情があって好きだったが、薔薇の誘惑は甘くフルーティーで女性に好まれそうだ。

・井筒にごり生ワイン 白 2010
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無添加の生のワインの熟成酒だそうで、口に含む前はどんなものだろうという感じだったが、驚いたことにフレッシュさを感じる香の良いワインだった
印象は、 立香はフルーティでワインらしい香り。2010年とは思えないフレッシュさがある。スッキリとした入り口の後、中盤は酸の厚み。含み香もワインの香り高い。2010年とは思えないフレッシュさを感じる世界。

ウエルカムドリンクは、薔薇の香りと葡萄の香が満ちていた。

【今日の出品酒】
今日は、蔵が3蔵参加しておられ、その提供品を含めると24銘柄にもなる。
お猪口半分以下にしないと、かなり強い人でも、最後まで酔わずに利くことは難しい銘柄数だ。
以下、利いた印象を書くが、個人的な嗜好によるもので客観性はない。関心のある方は、各自利いてみる必要がある。

24
銘柄は、中島屋店主のシナリオで6つのコーナーが設営されている。
まずは、乾杯のコーナーだ。
<乾杯>


http://youtu.be/TYoKMaDCJtE

1 玉柏 開 純米 無濾過生原酒 蔵元やまだ (岐阜)
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シャンパンのような発泡感のある日本酒だ。


http://youtu.be/8pdrPecrGio

開栓すると、瓶の下からかなり細かい泡が立ち上っているのが見える。

立香は仄かな麹香に酸味の香りが加わったもの。軽くシュワシュワとした発泡感のある入り口。甘みの後スッキリとした軽い酸が続く。終盤にかけて軽い苦味・渋味もあり味がしまる。後口はスッキリと切れる。

シャンパン替わりに、和の乾杯酒として、また洒落たデザインの瓶でもありパーティーのテーブルにも似合いそうだ。


<本日ご参加の蔵元のお酒>

高木酒造、三千盛、関谷醸造の4銘柄。

2 初緑 特別純米 無濾過生原酒 高木酒造 (岐阜)
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甘い立香。甘い滑らかな舌触り中盤から苦味と辛味が来る。辛味の押しがありパンチがある味わい。
毎年好みの白ラベルだが、今年は少し辛口でパンチのある無濾過生原酒らしい味わいだ。

 

3 初緑 純米吟醸 無濾過生原酒 高木酒造 (岐阜)
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甘い立香スッキリとした入り口。広がりがあり味のバランスも良い。舌触りはトロリとしている。上級酒の世界がある。後口良い。
今年は白ラベルと緑ラベルの違いがはっきりと分かる。今年の緑ラベルはいい感じの吟醸酒に仕上がっている。


4 三千盛 ひなたぼっこ 純米大吟醸 生酒 H23BY 三千盛 (岐阜)
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スペックは、

純米大吟醸酒

酒米: 美山錦

精米歩合: 45%

日本酒度: +11

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立香は仄かな吟醸香。スッキリとした入り口の後、軽いとろみ感とふくらみを感じる。澱がらみのはずだがお猪口がグラスではない陶器なので、澱は見え難い。澱の香りは感じないが、舌触りとふくらみに澱が感じられる。
味のバランスが良く偏りがない。味の厚みはあるが透明感があり、上品さも感じさせる。生酒なのだが落ち着いた世界があり、一瞬熟成酒かと思わせるが香りは新酒のフレッシュさがある面白い世界だ。

三千盛のコンセプトは、料理の邪魔をせず、料理に寄り添う食中酒。
霞のかかったような透明感の中にスッキリとした厚みがあるのが柱だが、バリエーションもある。
超得は切れ味鋭い呑口で酒好きには癖になる酒だし、まる尾は酸味とふくらみを感じさせる厚みと幅のある酒だ。

三千盛は、食中酒として飲み飽きしない酒だが単独で飲む酒としては、このひなたぼっこが筆者は一番好きだ。
仄かな吟醸香・バランスのとれた味わい・ふくらみと舌触り・後口の良さが相まって上品さを感じさせる。

熟成酒のような穏やかな落ち着きがありながら香りが新酒の香りを仄かに立たせる不思議さがある。

 

この時期のみの限定酒であり、お薦めの酒だ。

 

5 一念不動 特別純米熟成原酒 夢山水60 関谷醸造 (愛知)

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立香は甘いと言うよりなにか辛さを感じさせる香。甘い入り口の後スッキリとした辛味。酸のふくらみは大きくはなく中位。含み香は何か香ばしいような香りを感じる。



酒の会のあと * by マニアT
先日はお疲れ様でした。私は不覚にも飲みすぎました。どう岐阜駅までたどりついたか記憶がありません。それでも何とか無事に帰りました。今日はM市の某蔵の酒蔵開放に行ってきました。ここはマナーの悪い客は少ないのでお勧めです。明日から仕事で新潟県S市に行ってきます。S市は酒処ではなく金物の町なので酒の方は期待薄です。

コメント有難うございます。 * by 笑山
マニアT 様

こんばんは。

先日はご苦労様でした。
燗酒が、口当たりが良く、美味しかったですから、スルスルと喉を滑ってしまったのですね。
何分24銘柄もありましたから、大変でした。

我々は、カラオケで酔を飛ばしましたが、無事に帰ることができ良かったです。

新潟は、酒所ですから、また掘り出し物をよろしくおねがいします。

2012-02-26 (Sun)

2012/02/26  第260回季節の美味しさと日本酒を楽しむ集い(その2)

2012/02/26  第260回季節の美味しさと日本酒を楽しむ集い(その2)

<新酒しぼりたての生のお酒> 酒米玉栄・山田錦・雄町の造りの利き比べ、生酛生酒の新酒と1年熟成の利き比べができる8銘柄。 (6) 七本鎗 純米 玉栄 無濾過生原酒 冨田酒造 (滋賀) 立香はあまり感じない。甘いトロリとした入り口。麹の香りの含み香。中盤からはスッキリと切れる。残香も麹の香り。新酒らしい世界。 (7) 七本鎗 純米垂口直汲生原酒 玉栄60% 直詰 冨田酒造...

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<新酒しぼりたての生のお酒>
酒米玉栄・山田錦・雄町の造りの利き比べ、生酛生酒の新酒と1年熟成の利き比べができる8銘柄。

6 七本鎗 純米 玉栄 無濾過生原酒 冨田酒造 (滋賀)
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立香はあまり感じない。甘いトロリとした入り口。麹の香りの含み香。中盤からはスッキリと切れる。残香も麹の香り。新酒らしい世界。

7 七本鎗 純米垂口直汲生原酒 玉栄60% 直詰 冨田酒造 (滋賀)
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立香は甘い香りと仄かな麹の香り。微発泡感がある。酸の膨らみあるが軽い苦味・渋みが味を締める。

2012/02/17
に開催された 日本酒の会sake nagoya 10周年記念定例会に出品された「七本鎗 袋吊り斗瓶取り大吟醸 H22BY」は、今までの七本鎗のイメージを変えるものだった。穏やかな上品さと透明感とふくらみで品位を感じさせるものだった。
今日の2本は、従来の七本鎗の活発さとパンチを感じさせるイメージ通りだった。


8 東一 純米 山田錦 本生 五町田酒造 (佐賀)
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仄かに甘い香り。微発泡感を感じる。酸の厚みと甘みの後、苦味・渋味と続く、味の推移がある多味の酒だ。


9 梅乃宿 生酛純米 無濾過生原酒 梅乃宿酒造 (奈良)
(写真を撮り忘れたらしく写っていない。)


立香は軽い甘い香り。甘い入り口、トロリとした舌触り。含み香は生酛らしい香り。中盤からの切れよい。生酛・無濾過にしては後口スッキリ。


10 松の司 ふゆみずたんぼ 生酛純米生 H23BY 松瀬酒造 (滋賀)
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立香は感じない。トロリとした舌触り。味のバランス良い。ふくらみ大きい。含み香は生酛らしい香り。後口良い。残香も生酛らしい香り。梅乃宿よりふくらみが大きい。

11 松の司 ふゆみずたんぼ 生酛純米生 H22BY 松瀬酒造 (滋賀)
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立香はかすかに枯れたような香り。甘い入り口。酸のふくらみあり、中盤から辛くなる。後半にかけて苦味も感じる。H23BYに比べると味が別れ甘み・辛味・苦味と推移する。23BYのほうがバランスが良い。

12 松の司 純米吟醸 竜王町山田錦 生 松瀬酒造 (滋賀)
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立香は仄か。甘い入り口。酸は膨らまない。丸いとろみはあるが大きくはない。苦味は底にあり締めている。

13 開運 純米吟醸 備前雄町 無濾過生 土井酒造場 (静岡)
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甘い入り口。バランスの良い味。酸は厚くなくスッキリ。トロリとした上品な舌触り。終盤にかけての切れ良く、飲み易い。

雄町は、筆者の印象では無骨な酒米で、角ばって、渋味・苦味を感じさせる男っぽさを感じさせるものが多いが、これはスッキリと上品に仕上げられている。


<燗酒を楽しみます>
冷酒で定評のある〆張鶴と白岳仙の本醸造を燗にして飲み比べ。

14 〆張鶴 月 本醸造 宮尾酒造 (新潟)
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冷: スッキリとした入り口。バランスのとれた味。甘みも感じる。中盤から軽い苦味がある。
燗: 熱燗で、トロリとしたふくらみを感じる。味のバランスも良い。熱燗がお薦め。

15 白岳仙 袋搾り 本醸造 安本酒造 (福井)
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冷: 甘いがスッキリとした入り口。酸は膨らまない。舌触りは滑らかでトロリとした舌触り。残り香は生酛風の香りがする。
燗: 仄かに老香・熟香風のものを感じる。甘さと酸のふくらみ。後半軽い渋みを感じる。
冷は甘いが、燗にすると辛味系になりスッキリとする。

燗という方法は、一種の魔法である。
燗をすると、香り、ふくらみ、苦味、渋味が変化して、味わいが大きくふくらみ、苦味。渋味も取れこれが同じ酒かと思うことがしばしばある。
この2
本は、冷でも美味しいが、燗でもいける両刀遣いだ。




2012-02-26 (Sun)

2012/02/26  第260回季節の美味しさと日本酒を楽しむ集い(その3)

2012/02/26  第260回季節の美味しさと日本酒を楽しむ集い(その3)

<今日の贅沢・大吟醸酒 飲み比べ> 昨年の金賞受賞酒を含む3銘柄の飲み比べ。 (16)一念不動 純米大吟醸熟成原酒 夢山水45 2012年2月詰 関谷醸造 (愛知) 甘い入り口。酸のふくらみは中位。中盤から軽い苦味・渋味で締める。味のバランス良い。 (17) 清泉 亀の尾 大吟醸生貯蔵 平成22BY 久須美酒造 (新潟) 甘い入り口。スッ...

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<今日の贅沢・大吟醸酒 飲み比べ>
昨年の金賞受賞酒を含む3銘柄の飲み比べ。

16)一念不動 純米大吟醸熟成原酒 夢山水45 20122月詰 関谷醸造 (愛知)
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甘い入り口。酸のふくらみは中位。中盤から軽い苦味・渋味で締める。味のバランス良い。


17 清泉 亀の尾 大吟醸生貯蔵 平成22BY 久須美酒造 (新潟)
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甘い入り口。スッキリとしたバランスの良い味。広がりふくらみあり。上品な世界である。酸がやや峠を越した感じもあるが上品さにもつながっている。


18 松の司 大吟醸 クラシック2010 松瀬酒造 (滋賀)
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木箱に納められたこだわりの逸品だ。
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286
本の限定酒。
スペックは
酒米: 兵庫東条産山田錦特上米
精米: 35%
日本酒度:
+4
酸度:
1.4
アルコール度数:
17.8%
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まずは冷で、次に燗で利いてみた。

冷: バランスの良い穏やかな入り口。トロリまでは行かないが滑らかな舌触り。味の厚みがあるが偏りなくクセは感じられない。後口良い。
フレッシュさではなく、穏やかなおおらかさ・落ち着いた上品な大人の世界である。

燗: 口に含むと、入り口から味が口中に膨らむ。大きく丸く広がる。味は偏りなくバランス良い。大きなふくらみのある世界を感じる。
穏やかに広がる大きな味のふくらみと広がり、味のバランスが良いので、五味の個々は感じられず味わいが一体となっている。大きな世界である。

冷でも燗でも素晴らしいパーフォーマンスだ。
このような酒に出会うと、巡りあえて良かったと思う酒である。


<熟・醇・を飲む>
熟成酒のコーナーで、毎回とんでもないものが登場する。
今日も1993年の吟醸生酒が登場する。

19 玉柏 むかしのまんま 純米 200810 蔵元やまだ (岐阜)

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ひだほまれ55%精米の純米酒。酒の中島屋冷蔵庫で3年半熟成したもの。

立香はあまり感じない。甘い入り口。スッキリとして、酸のふくらみはない。中盤から甘みと苦味を感じる。後口は切れ良く、癖はない。


20 三千盛 朋醸 純米大吟醸生 200911 三千盛 (岐阜)
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美山錦45%精米の5年熟成純米大吟醸。
酒の中島屋で2年半常温熟成したもの。
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冷は、飲み逃した。
ぬる燗で飲む。丸いふくらみ、甘い入り口だが、スッキリとした酸のふくらみを感じる。含み香に仄かな熟香を感じる。中盤からの切れ良い。


21 郷乃誉 花あわせ 吟醸生 19932 須藤本家 (茨城)
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これは1993年の生酒を19年低温熟成させたもので、所謂酒の中島屋実験室の熟成実験である。
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冷: 立香は香ばしい熟香。香りに反してスッキリとした甘い入り口。酸のふくらみ薄いが切れ良い。終盤にかけ仄かな苦味。含み香は立香と同じ香りが続く。
ぬる燗: 立香はあまり変化しない。甘い入り口。酸はスッキリ、辛味が出る。含み香も熟香+老香。


22 奥飛騨 極寒搾り 本醸造 高木酒造 (岐阜)
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立香は感じないが鼻をくすぐる刺激がありくしゃみが出る。甘い入り口の後、スッキリとした酸味。背後に辛味も感じる。後口の切れ良い。




2012-02-26 (Sun)

2012/02/26  第260回季節の美味しさと日本酒を楽しむ集い(その4)

2012/02/26  第260回季節の美味しさと日本酒を楽しむ集い(その4)

今日の会場、「楮(こうぞ)」については、何度も記事に書いているが、創作料理の店で日本酒に合わせた料理を出してもらえるので、その都度楽しみである。 老舗の料亭などでは、殆どお決まりのメニューを出すところがあり、日本酒であろうがワインであろうが変わることはない。 創作料理の店は、その点フットワークが軽いので、面白い。 今日の料理も面白かった。 今日はお品書きがなか...

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今日の会場、「楮(こうぞ)」については、何度も記事に書いているが、創作料理の店で日本酒に合わせた料理を出してもらえるので、その都度楽しみである。
老舗の料亭などでは、殆どお決まりのメニューを出すところがあり、日本酒であろうがワインであろうが変わることはない。
創作料理の店は、その点フットワークが軽いので、面白い。

今日の料理も面白かった。

今日はお品書きがなかったので、料理の名前は不明である。

(1)
スープ
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出された時、茶碗蒸しかと思ったが、汁が固まっていない。匙で掬って口に含むと、茶碗蒸しのような卵の味もあるが、酒粕の味と香りがあり西京味噌が入れられている。 サラリとした舌触りだ。中身は白玉と南瓜の蒸し物が入っている。
残り香に柑橘系の香りがある。洋風スープの感じなのでレモンが入れられているかと思ったが、帰りに訊いてみると柚子との事だった。

(2)
お造り3点盛
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右から鰆の昆布締め、マグロの腹身の炙り、桜鯛
鰆の昆布締め: 生臭さが全く無く味の旨みが増し、まろやかさがある。脂は乗っているが舌触りはさっぱりしている。一手間加えて仕事をするのは江戸前の発想だ。
この昆布締めはいい感じだ。
昔は鰆といえば、粕漬け・西京味噌漬けの焼き物しか知らなかったが、ざっぶんの会で初めて刺身を食べ、新鮮な鰆は刺身でも美味しいことを知った。
ハマチほど脂ぎってはいないが、脂が乗っている鰆は刺身が美味しい。

マグロの腹身の炙り: 炙りで表面はさっぱりとした舌触りになるが、マグロのトロのコッテリとした旨みが、熟酒・燗酒に合う。

桜鯛: 白身の鯛は、上品な旨みが吟醸酒にぴったりだ。

(3)
天ぷら3点盛 金柑の甘露煮添
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左はサツマイモ: 最初はじゃが芋かと思ったが甘いのでサツマイモだろう。
上は独活: シャキシャキとした食感が楽しい。癖のない上品な味。
下は蕗の薹: 口に入れるとサクリとした食感の後、口の中にホロリとした苦味と蕗の香りが広がる。初春の味わいだ。

天つゆではなく皿に撒かれた白砂塩を付けていただいたが、春の香りには丁度良く合った。


(4)
焼き物
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椎茸と鱒の粕漬けとウニ。
鱒の粕漬けは美味い。
粕漬けであるから日本酒によく合うのは当然だが、生魚の焼き物と違って穏やかな味と粕の香りによってどんな日本酒にも合う。


(5)
口取り3点盛
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左から白子のポン酢おろし添え、菜の花のおひたし黄身のミモザ掛けとだし昆布のから揚げ、ミニトマトの卵白マヨネーズ。

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白子に酸味の効いたとろみのあるポン酢が掛けられている。その上におろしが添えられている。
白子のトロリとした舌触り、淡白な味をポン酢の酸味と辛味がアクセントを付け、生臭さはおろしでさっぱりとする。

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だし昆布のから揚げは、カリカリの食感で味はややほろ苦く癖がある。

菜花のおひたしには、卵の黄身を裏ごししたものが掛けられている。サラダならミモザ風と呼ぶのだが。
菜の花も春を感じさせる。

甘酸っぱいミニトマトに掛けられているのは、卵白だけで作られたマヨネーズ。
ふんわりとして雲のような軽やかな味。ほのかな塩味と柚子の香りがする。


(6)猪肉と焼き葱と牛蒡の甘醤油煮白髪葱添え
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肉は思ったよりあっさりしている。焼き葱の香りが立ち甘みもあり、葱が主役とも言える。


(7)
伊勢うどん風半熟卵添え
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常温のうどんに伊勢うどん風の醤油タレがかけられて、半熟卵がトッピングされている。薬味は刻みネギ。

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このタレが良かった。
うどんの専門店ではないのだが、色の濃さとは違って味は塩辛くはなくさっぱりと枯れた味わいのタレで美味しい。


(8)梅酒のゼリー
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デザートは梅酒のゼリー。
甘さひかえめのスッキリとしたゼリーに後口に梅の香りが立つ。


終了の時間になり楽しい宴は終わってしまった。
外に出るがまだ明るい。
いつもならば、駅に向かい途中で二次会ということになるのだが、こだわりの逸品を飲み手間のかかった創作料理を楽しんだ後に、普通のお酒と居酒屋料理を食べたくはない。
どうしたものかと思っていると、今日はカラオケに行くことになった。

蔵元さん3名とNご夫妻6名でカラオケに行き、歌を楽しんだ。
人に迷惑をかけることなくカラオケルームで、酔った勢いで大声で歌うのは、ストレス発散に効果的だ。
それにしても、皆さん歌は上手だ。


【感想】
・新酒・古酒、大吟醸、酒米、造りなど多方面な日本酒と手を掛けられた創作料理に満足した会だった。
自宅で揃えることは難しい24種類もの酒を楽しみ、新しく考えられた創作料理を楽しむことが出来だ時間は贅沢な時間だ。
他の人にもおすすめしたい程だ。
・先日の日本酒の会10周年の酒も素晴らしかったが、今日の松の司大吟醸2010も素晴らしかった。
日本酒の味の広がり・ふくらみ・まろやかさ・穏やかさ・品位を感じさせるものだった。
今年の三千盛ひなたぼっこも良かった。花見には連れていきたい酒だ。
・日曜日の昼から飲む酒は、快い。
夜は明日のことを考えてしまうが、昼ならのんびりと穏やかに酔うことができる。
今日もそのような日で、そのような快さだった。




2012-02-26 (Sun)

2012/02/26 日記 余寒

2012/02/26  日記   余寒

2012/2/26(日) 旧暦:2月5日 祝日・節気: 日出:6時16分 日没:17時32分 月出:8時03分 月没:21時41分 月齢:4.18 干支:丁巳 六曜: 赤口 九星:九紫火星 今日の季語: 余寒(よかん) (プレ隠居の写真俳句 より転載) 『余寒 立春後の寒さ。寒(かん)が明けてまだ残る寒さ。残寒。[季]春。《鎌倉を驚かしたる―あり/虚子》 』(三省堂大辞林) ...

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2012/2/26() 旧暦:25 祝日・節気: 日出:616 日没:1732 月出:803 月没:2141 月齢:4.18 干支:丁巳 六曜: 赤口 九星:九紫火星

今日の季語: 余寒(よかん)

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(プレ隠居の写真俳句 より転載)

『余寒
立春後の寒さ。寒(かん)が明けてまだ残る寒さ。残寒。[季]春。《鎌倉を驚かしたる―あり/虚子》
』(三省堂大辞林)


余寒の俳句:

・関守の火鉢小さき余寒かな 蕪村

・水に落ちし椿の氷る余寒かな 几董

・ひらき見る手になにもなき余寒かな 加藤耕子

・浦安の貝剥く路地の余寒かな 田中幹也

・帰り来て余寒の部屋に鞄置く 安斉清子


長らく冬の時代が続いてきた男子マラソン会に、少し春の陽がさした。
老いたりとは言え“皇帝”ハイレ・ゲブレシラシエを藤原が抜いたのは立派だった。
世界の第一線から取り残されていた日本が、浮上するきっかけになることを期待した。

『東京マラソン、藤原新が2位…五輪代表に前進
(読売新聞) 20120226 1353

ロンドン五輪の男子代表選考会を兼ねた「東京マラソン2012」(読売新聞社など共催)が26日、東京都庁から東京ビッグサイトまでのコースで行われ、男子フルマラソンは、マイケル・キピエゴ(ケニア)が2時間7分37秒で初優勝した。

前々回2位の藤原新(あらた)(東京陸協)が2時間7分48秒で日本人最高の2位に入り、五輪代表を確実にした。

「公務員ランナー」として注目される川内優輝(埼玉県庁)は2時間12分51秒と振るわず、14位に終わった。』
(読売新聞)




2012-02-25 (Sat)

2012/02/25 丸加醸造暖簾市

2012/02/25  丸加醸造暖簾市

この時期は、イベントが重なるので、どこに行くか困ることが多い。 今日もそうだが、豆味噌が少なくなってきたので丸加醸造暖簾市に行くことにした。 醤油はまだあるが、寝かせたほうが良いので2本追加しよう。 天候が今ひとつはっきりしないので、折角の暖簾市だが人出は今ひとつだ。 入り口右側で、お茶と味噌おでんの施しがある。 茹で...

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この時期は、イベントが重なるので、どこに行くか困ることが多い。
今日もそうだが、豆味噌が少なくなってきたので丸加醸造暖簾市に行くことにした。
醤油はまだあるが、寝かせたほうが良いので2本追加しよう。

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天候が今ひとつはっきりしないので、折角の暖簾市だが人出は今ひとつだ。

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入り口右側で、お茶と味噌おでんの施しがある。

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茹でたこんにゃくに赤味噌をかけて食べるのは、東海地区のスタイルだろう。
こんにゃくはシコシコとした食感が良い。味噌は豆味噌に砂糖を入れただけのシンプルなもの。
こんにゃくの茹で汁のせいか、少し立香が生臭い。
山椒とか柚子とかを少し効かせたほうがよさそうだ。

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豆味噌1kg220円。
茅野の味噌屋さんで買った豆味噌がもう品切れ寸前なので、2袋購入。

スーパーにも豆味噌はあるが、大手のメーカーのものばかりだ。手造りの豆味噌は置いてあっても、600円程で売っているので高い。

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漬物、味噌・醤油関連商品が色々売られている。
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お刺身も東海地区ではたまりでいただくのが伝統的だ。コッテリ好みのこの地区の嗜好だ。
脂っこい刺身にはたまりのほうがよく合う。


販売されている商品の試食コーナーがある。
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毎年この時期の恒例だが、今年の暖簾市は、今日から27日までの3日間。

春が近づいてきていることを知らせる歳時記のようなもので、その季節になったのかと思うことができる。


【丸加醸造場】
住所: 愛知県豊田市越戸町上能田91
電話:
0565-45-1001
URL:
http://www.marukajozo.com/




2012-02-25 (Sat)

2012/02/25  日記  春時雨

2012/02/25  日記  春時雨

2012/2/25(土) 旧暦:2月4日 祝日・節気: 日出:6時17分 日没:17時31分 月出:7時32分 月没:20時45分 月齢:3.18 干支:丙辰 六曜: 大安 九星:八白土星 今日の季語: 春時雨 (須磨の辺から 転載) 『【春時雨】 (はるしぐれ) 春になって降る時雨のこと。 時雨とは、晴れていたかと思うと急に降りだし、やんだかと思うとまた降り だすというよう...

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2012/2/25(
) 旧暦:24 祝日・節気: 日出:617 日没:1731 月出:732 月没:2045 月齢:3.18 干支:丙辰 六曜: 大安 九星:八白土星

今日の季語: 春時雨

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(須磨の辺から 転載)

『【春時雨】 (はるしぐれ)
春になって降る時雨のこと。
時雨とは、晴れていたかと思うと急に降りだし、やんだかと思うとまた降り
だすというように、照り降り定めない通り雨のこと。
「時雨」は冬の季語であるが、「春時雨」は春の季語。

時雨という言葉にはわびしさとか寂しさが漂いますが、その言葉に「春」の
一文字が加わるだけで、暖かさや明るさ、清々しさなどまるで違った言葉と
なってしまいます。
言葉とは不思議です。』(こよみのページ より転載)


春時雨の俳句:

・ぐい呑みを所望の客や春時雨 鈴木真砂女

・絵馬百の願いを濡らし春時雨 乾修平

・金閣に日のありながら春時雨 中村正代

・香に満ちて花の荷つくる春時雨 平松弥栄子

・四万十の流れの幅へ春時雨 宮津昭彦


秋冬の時雨は、淋しく佗びしい。
これから秋が深まり厳しい冬がやってくる。
雨が降るごとに世は暗く寒くなっていく。
心も身体も冷たくなってしまいそうだ。

春時雨は、雨が降っても明るい。
雨が降る度草木は緑を取り戻していく。
心も身体もあたたかく明るくなっていく。

ぐい呑みも絵馬も金閣も花の香も四万十も
時雨れる雨の中、明るく光っている。

今日、菜の花を今年初めて見た。
梅の花は遅いが菜の花は寒さに負けていないようだ。
そう言えば、去年の澤田酒造の蔵開きの日には、菜の花が咲き乱れていた。

黄色の花を見ていると、目の底まで明るく照らされる。




2012-02-24 (Fri)

2012/02/24 「灰色のカラス」  西田エリ

2012/02/24  「灰色のカラス」  西田エリ

  ジムのロッカールームで音楽が流れているのに気がついた。 いつもは殆ど気にしていないのか、流れていないように思うのだが。 アップテンポのリズムで、若い女の子が歌っている。 リズムも最初から最後まで同じリズムを刻んでいる。 言葉は聞こえているのだが、意味がよくわからない。 おかしな歌詞だ。 耳を澄まして聴いてみる。 「カラスは最高...

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ジムのロッカールームで音楽が流れているのに気がついた。
いつもは殆ど気にしていないのか、流れていないように思うのだが。

アップテンポのリズムで、若い女の子が歌っている。
リズムも最初から最後まで同じリズムを刻んでいる。

言葉は聞こえているのだが、意味がよくわからない。
おかしな歌詞だ。
耳を澄まして聴いてみる。
「カラスは最高さ」と何度も繰り返している。

曲は終わったが、有線放送らしく、何の説明も何もない。

一本調子の焦ったようなリズム、訳のわからない言葉、少しかすれた女の子の声、それぞれが纏まりのないわかりにくい世界を歌っている。
そのわかりにくさが引っかかった。

帰って調べてみた。
キーワードの「カラスは最高さ」が曲名かと思い、調べてみるがヒットしない。

曲名ではなく、一般のキーワードとしてググルと、「灰色のカラス」という曲について書いているブログが2つ見つかった。

「灰色のカラス」で調べていくと歌詞を載せているブログがあった。
「カラスは最高さ」というフレーズも書かれている。
どうやらこの曲のようだ。


西田エリ 「灰色のカラス(a gray crow)」

この歌は、2010年発売の1stアルバム「Eri's Collection」に収められている。

youtube
にも登録されていた。
全曲649秒だが、最後の方は切られている。

「西田エリ「灰色のカラス」ピラメキーノED(動画)テレビ東京」

http://youtu.be/aJcpxd4x3Ug

昨年から有線放送でヒットしている曲のようで、何人ものブロガーが、BOOKOFFにいる時流れているのを聴いてはまったと書いている。
歌詞はないので、耳で聞いてアップしている人が複数いる。
先達がいると後進の者は有り難い。

歌詞。

灰色のカラス「a gray crow

作詞: 西田エリ
作曲: ハヤマカズト
編曲: ちぃ太

白い鳩の群れの中に

灰色のカラスが紛れ込んでいたよ

ヒソヒソヒソヒソ… 見慣れない顔だな

ガヤガヤガヤガヤ… どこから来たの?

鳩のボスが出てきて
「あんた誰なの?」

「はい私は灰色のカラスです。白と黒の統一のためにやってきました」

彼にとって豆を食べる暮らしは
とても厳しかった

灰色のカラスが歌うと
そのカッコよさに
みんな痺れてしまった

ドキドキドキドキ… 鳩はポッポして

ザワザワザワザワ… 泣き出す子もいて

鳩のボスがまた出て
「あんたは偉い」

今や彼は群れ一番の人気者
鳩のハートをしっかり掴んでしまったのです

彼は呟く 「歌が無かったらオイラはただのボンクラさ」


灰色のカラスは最高さ
灰色のカラスは最高さ

灰色のカラスは最高さ
灰色のカラスは最高さ


灰色のカラスの元祖は

イギリスのロックのスーパーヒローなのさ

ワァワァワァワァワァ… 顔を見せる度

キャァキャァキャァキャァ… 抱きついたりして

鳩のボスが横目で
「あんたにやぁ負けた」

彼は有頂天になっていて

まるで世界を制覇したかのようでした

彼にとって歌うことだけが
頼りで武器でもあった

灰色のカラスは最高さ
灰色のカラスは最高さ
灰色のカラスは最高さ
灰色のカラスは最高さ
灰色のカラスは最高さ

灰色のカラスは最高さ
灰色のカラスは最高さ
灰色のカラスは最高さ
灰色のカラスは最高さ
灰色のカラスは最高さ



西田エリは、作詞・作曲も行うシンガーソングライターだ。
彼女の歌は全て聞いてはいないが、経歴のためかアイドル的な歌い方が多い。

この「灰色のカラス」だけが印象が違う。
寓話的な世界を歌い、集団と個、交わりと個性、組織と自分、レゾンデートルといった問題を含んでおり、聞く人によって解釈が、いくらでも出来る広さがある歌だ。

「ドキドキドキドキ… 鳩はポッポして

ザワザワザワザワ… 泣き出す子もいて」
というような語り口は面白い。
オリジナリティーを感じる才能が有りそうなので、アイドル系から脱却して、この方面の世界を大きく広げて、詩を書き歌って欲しいと思う。


【西田エリ データ】

西田エリは愛知県出身とのことだ。

Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A5%BF%E7%94%B0%E3%82%A8%E3%83%AA

西田エリ 公式サイト
http://nishidaeri.net

西田エリ公式
BLOG
http://blog.livedoor.jp/nishidaeri/




2012-02-24 (Fri)

2012/02/24  日記  冴返る

2012/02/24  日記  冴返る

2012/2/24(金) 旧暦:2月3日 祝日・節気: 日出:6時18分 日没:17時30分 月出:7時03分 月没:19時49分 月齢:2.18 干支:乙卯 六曜: 仏滅 九星:七赤金星 今日の季語: 冴返る、冱返る(いてかえる)、 寒返る(かんかえる)、寒もどり (新潟のちょっとはずれで独り言をつぶやく より転載) 冴返るは、春さき、暖かくなりかけたかと思うとまた寒さが戻ってくるこ...

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2012/2/24(
) 旧暦:23 祝日・節気: 日出:618 日没:1730 月出:703 月没:1949 月齢:2.18 干支:乙卯 六曜: 仏滅 九星:七赤金星

今日の季語: 冴返る、冱返る(いてかえる)、
寒返る(かんかえる)、寒もどり

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(新潟のちょっとはずれで独り言をつぶやく より転載)

冴返るは、春さき、暖かくなりかけたかと思うとまた寒さが戻ってくることを指す。一度暖かさを経験しただけに、より冴え冴えとしたものを感じさせる。

冴返るの俳句:

・屋根の雪ずり落ちんとし冴返る 久保田万太郎

・雪とならで山越したり冴返る 大須賀乙字

・冴返るすまじきものの中に恋 鈴木真砂女

・冴返る音や霰の十粒程 正岡子規

・冴返る裸灯ひとつの杜氏部屋 二村美伽


今日は本当に暖かい日だった。
梅の開花が遅れ、梅の名所では花のない枝ばかりで困っている。茶店も桜の開花に重なり客を取られてしまうのではないかと心配しているそうだ。

明日冷たい雨が降ると、また冬の寒さが戻る予報もある。

気象庁の長期予報では、3月からは平年以上の暖かさになるとの予報だ。
暖かさが突然来れば、梅も驚いて咲くだろう。

冴え返る時季をすぎれば杜氏の仕事も一段落だ。




2012-02-23 (Thu)

2012/02/023  鯛のマース煮と天領古酒大吟醸

2012/02/023  鯛のマース煮と天領古酒大吟醸

先月の石垣島旅行で食べたタマン(フエフキダイ)のマース煮が美味しかったので真似してみた。 沖縄は、豚肉・牛肉も食べるが、本当に好きなのは魚だろう。 食べ方は、バター焼き・煮付け・マース煮・から揚げが代表的だ。 沖縄の魚は、南国の魚なので、脂分が少ないものが多い。だから味わいも淡白なものになる。 料理法は、その淡白さを補うためか、バター焼きはコッテリとしたバター...

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先月の石垣島旅行で食べたタマン(フエフキダイ)のマース煮が美味しかったので真似してみた。

沖縄は、豚肉・牛肉も食べるが、本当に好きなのは魚だろう。
食べ方は、バター焼き・煮付け・マース煮・から揚げが代表的だ。

沖縄の魚は、南国の魚なので、脂分が少ないものが多い。だから味わいも淡白なものになる。
料理法は、その淡白さを補うためか、バター焼きはコッテリとしたバターを加えるし、煮付けは砂糖醤油の味付けだ、から揚げ・天ぷらも油を使う。
マース煮は最も上品な味わいの料理になる。

マースは沖縄の言葉で塩の事だ。だからマース煮とは塩で煮る煮物だ。
塩で煮る料理法は、本土ではあまり行われないので、はじめて聞いた時は美味しいのだろうかと思うが、これが美味しいのだ。
淡白な白身の魚を、塩と出汁だけで煮るのだが、淡白な魚が淡白さを生かして上品な味わいになる。
癖が無いので、酒の肴としても適性がある。
沖縄では、勿論泡盛に合わせるが、泡盛の微妙な味わいを消すこと無く味を合わせることができる肴だ。日本酒でも無濾過生原酒などより精白度の高い吟醸酒に合わせることができる。

今日は、魚は鯛、酒は天領の大吟醸古酒に決めた。

【マース煮】

マース煮の作り方も色々あるようだ。
一般的には、魚の臭い消しに生姜を使う事が多いが、先日の石垣島ではなんとニンニクを使っていた。
注文したマース煮を食べると、美味しい、味にコクがあり深みがあるただの塩ではない。なんだろうと思ったがすぐには思いつかなかった。だが、よく知っている旨さだ。すぐにニンニクだと判った。マース煮にニンニクの取り合わせは意外だった。
帰りに店の人に確認すると、そうだと言われた。

今日の作り方は、真似だが、自己流でもある。
・材料は、鯛、石垣の塩、ニンニク、鰹だし、日本酒
・だしは、ニンニクのおろしと刻み、石垣の塩を煮る。
・鯛は、表面を水でサッと水に流して臭みを流す。
・出汁に入れて中火で煮る。
・煮たって来たら弱火にして、5分~10分煮る。

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出来上がりはこれだ。

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鯛は、刺身は勿論、塩焼き・煮付けなどどんな料理法でも美味しい。
マース煮でも美味しい。
鯛の淡白な上品さが、あっさりとした塩味で生かされ、ニンニクにより味に厚みが出る。

【天領古酒 大吟醸】

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この天領古酒は、200712月製造のもの。
家庭用の冷蔵庫で4年囲ってあったものだ。
出荷段階で3年熟成されているので、搾られて7年の古酒に相当する。

立香は、老香や熟香は一切なし、はっきりとした吟醸香ではないが仄かに甘い香りがする。
口に含むと甘い入り口の後、滑らかな舌触りと丸みを感じる。古酒らしい入り口だ。ふくらみは大きくなく酸はスッキリとして透明感がある。味のバランスはよく偏りはなく、穏やかな上品さを感じる。
中盤以降もトロリとした舌触りが続くき、後半にかけてスッキリとした感じで切れる。
後口は辛味系だがピリ辛ではなくスッキリと切れる辛味だ。
残香も立香と同じ仄かに甘い香り。

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年前に飲んだ時も美味しかったが、7年の古酒でもまだ峠を越していなくて、シャビ付きとかヘタレとかは感じない。
老香の立つ古酒が嫌いな人、滑らかな舌触りと切れを求めたい人にはお薦めだ。




2012-02-23 (Thu)

2012/02/23  日記  梅ふふむ

2012/02/23  日記  梅ふふむ

2012/2/23(木) 旧暦:2月2日祝日・節気:日出:6時19分日没:17時29分月出:6時34分月没:18時51分月齢:1.18 干支:甲寅六曜:先負九星:六白金星 今日の季語: 梅ふふむ                   (ふふむは蕾むの意味。) (自然農法に憧れて! より転載) 梅ふふむの俳句: ・遠望に愛宕山あり梅ふふむ金山藤之助 ・鳥声も人声もして梅...

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2012/2/23(
) 旧暦:22祝日・節気:日出:619日没:1729月出:634月没:1851月齢:1.18 干支:甲寅六曜:先負九星:六白金星

今日の季語: 梅ふふむ
                  (ふふむは蕾むの意味。)

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(自然農法に憧れて! より転載)

梅ふふむの俳句:

・遠望に愛宕山あり梅ふふむ金山藤之助

・鳥声も人声もして梅ふふむ佐々木紗知

・燦然と金鯱の苑の梅ふふむ小澤淳子

・手を添へて歩ます一歩梅ふふむ菊地光子

・人間にも未来いつぱい梅ふふむ林翔


まだ全開には程遠い今年の梅。
枝には多くの蕾が赤く染まって、花開こうとしているだろう。
梅ふふむ時だ。

天皇陛下の術後の経過も順調で、もう普通のご飯を召し上がられるそうだ。兎に角食べられることが元気の素だから安心なことだ。

手を添えて歩ますのは、よちよち歩きの子供だろうか?
年老いた両親だろうか?
歩むことができる頃、梅も花を開いていることだろう。




2012-02-22 (Wed)

2012/02/22  日記  梅月夜

2012/02/22  日記  梅月夜

2012/2/22(水) 旧暦:2月1日 祝日・節気:朔 日出:6時20分 日没:17時28分 月出:6時04分 月没:17時53分 月齢:0.18 干支:癸丑 六曜: 友引 九星:五黄土星 今日の季語: 梅月夜(うめづきよ) (沙羅さんのページ より転載) 梅月夜の俳句: ・一輪も残さず見せて梅月夜 石井とし夫 ・黒猫を恋ふ白猫に梅月夜 矢島渚男 ...

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2012/2/22(
) 旧暦:21 祝日・節気:朔 日出:620 日没:1728 月出:604 月没:1753 月齢:0.18 干支:癸丑 六曜: 友引 九星:五黄土星

今日の季語: 梅月夜(うめづきよ)

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(沙羅さんのページ より転載)



梅月夜の俳句:

・一輪も残さず見せて梅月夜 石井とし夫

・黒猫を恋ふ白猫に梅月夜 矢島渚男

・川流す紀州木の国梅月夜 矢島渚男

・禅庵にややのこゑする梅月夜 橋本榮治

・梅月夜ほとけの夫を連れ出さむ 市川恵子


夜桜は思ったより寒いものだ。
梅月夜は寒いものだと思っているから寒いとは思わない。

キリッとした夜の寒気に負けず咲く梅花。
照らす月の光も冷たく冴えてわたっている。

手をさすりながら見上げる。
ポケットに手を突っ込んで見上げる。
腕を組んで二人で見上げる。
...
見上げ方は色々ある。

どんなスタイルでも、月夜に梅を見ることは美しく、幸せなことだ。




2012-02-21 (Tue)

2012/02/21  NHKが初音ミク

2012/02/21  NHKが初音ミク

先日、NHK「おはよう日本」で初音ミクを特集していた。 若い人は初音ミクが何者なのかよく知っているが、そうでない人は、日本人? ハーフ? と考えたりするかもしれない。 (萌えオタニュース速報 より転載) 『初音 ミク(はつね ミク、HATSUNE MIKU)は、クリプトン・フューチャー・メディアから発売されている音声合成・デスクトップミュージック(DTM)ソフトウェアの製...

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先日、NHK「おはよう日本」で初音ミクを特集していた。

若い人は初音ミクが何者なのかよく知っているが、そうでない人は、日本人? ハーフ? と考えたりするかもしれない。

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(萌えオタニュース速報 より転載)

『初音 ミク(はつね ミク、HATSUNE MIKU)は、クリプトン・フューチャー・メディアから発売されている音声合成・デスクトップミュージック(DTM)ソフトウェアの製品名、およびキャラクターとしての名称である。
ヤマハの開発した音声合成システム「VOCALOID2」を採用したボーカル音源の1つで、メロディと歌詞を入力することで合成音声によるボーカルパートやバックコーラスを作成することができる。また、声に身体を与えることでより声にリアリティを増すという観点から[1]女性のバーチャルアイドルのキャラクターが設定されている。
...』(Wikipedia
詳細は以下。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%88%9D%E9%9F%B3%E3%83%9F%E3%82%AF

番組では、バーチャルリアリティーの世界の住人初音ミクが、ネット上の広がりから、現実世界でも活躍を見せ始め、初音ミクを活躍させる人気クリエーターも登場している。

番組では、その一人八王子Pを取り上げ紹介している。
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MUSICMAN-NET より転載)

youtube
で八王子Pを聴くことができる。
「初音ミク - Baby Maniacs 【新曲+PV】」

http://youtu.be/H_SUrbtDDTc

ソニー・ミュージックが、メジャーデビューをさせるそうだ。

このブログでも前に初音ミクに、歌を唄ってもらったことがある。

黒澤明の名作「生きる」の挿入歌「ゴンドラの唄」だ。
2008/05/31 心の中を流れる音楽(その7)「ゴンドラの唄」」
http://blog.goo.ne.jp/nabanatei/e/fbce60aa8f63a938f576fcdf057f158e

最初に初音ミクの「ゴンドラの唄」を聴いた時は、ボーカロイドの声とは気づかなかった。

今夜は、初音ミクさんに有り難い声をお願いしよう。
「初音ミク 般若心経」

http://youtu.be/RXxeGKA6b1s

衆生の済度を常に大事にされるお釈迦様は許しておられるに違いない。




2012-02-21 (Tue)

2012/02/21  日記  梅匂ふ

2012/02/21  日記  梅匂ふ

2012/2/21(火) 旧暦:1月30日 祝日・節気: 日出:6時22分 日没:17時27分 月出:5時32分 月没:16時53分 月齢:28.81 干支:壬子 六曜: 赤口 九星:四緑木星 今日の季語: 梅匂ふ (義経伝説 より転載) 梅匂ふの俳句: ・暗闇に猫の登りし梅匂ふ 横山房子 ・梅匂ふ夜の男坂女坂 篠田重好 ・新聞の読める明るさ梅匂ふ ...

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2012/2/21(
) 旧暦:130 祝日・節気: 日出:622 日没:1727 月出:532 月没:1653 月齢:28.81 干支:壬子 六曜: 赤口 九星:四緑木星

今日の季語: 梅匂ふ

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(義経伝説 より転載)


梅匂ふの俳句:

・暗闇に猫の登りし梅匂ふ 横山房子

・梅匂ふ夜の男坂女坂 篠田重好

・新聞の読める明るさ梅匂ふ 梶山千鶴子

・星ぞらに下田富士あり梅匂ふ 宮下翠舟

・動くたび干梅匂ふ夜の家 鈴木六林男


梅の香は、伝統を踏まえて夜の暗さの中で一層感じるもののようだ。

暗さの中で目は視力を失い、人は光とは関係のない鼻を敏感にするのだろう。

漢文の時間に習った「暗香浮動」という詩句がある。
林逋の詩「山園小梅」にある。

衆芳搖落獨暄妍              衆芳搖落して 獨り暄妍
占盡風情向小園              風情を占め盡して小園に向かう
疎影横斜水清浅              疎影横斜して 水清浅
暗香浮動月黄昏              暗香浮動 月黄昏
霜禽欲下先偸眼              霜禽下りんと欲して 先ず眼を偸み
粉蝶如知合斷魂              粉蝶如(も)し知らば 合(まさ)に魂を
           斷つべし
幸有微吟可相狎              幸に微吟の相狎るべくあり
不須壇板與金尊             須(もちい)ず 壇板と金尊を

闇こそ匂うといえるのだろう。
春にはやるせない香りも流れやすい。




2012-02-20 (Mon)

2012/02/20  日記  梅一輪

2012/02/20  日記  梅一輪

2012/2/20(月) 旧暦:1月29日 祝日・節気: 日出:6時23分 日没:17時26分 月出:4時56分 月没:15時51分 月齢:27.81 干支:辛亥 六曜: 大安 九星:三碧木星 今日の季語: 梅一輪 (めすねこさんのページ より転載) 梅一輪の俳句: ・梅一輪一輪ほどの温かさ 服部嵐雪 ・さきがけし梅一輪に日の厚し 澤村昭代 ・咲き初めし梅一...

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2012/2/20(
) 旧暦:129 祝日・節気: 日出:623 日没:1726 月出:456 月没:1551 月齢:27.81 干支:辛亥 六曜: 大安 九星:三碧木星

今日の季語: 梅一輪

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(めすねこさんのページ より転載)

梅一輪の俳句:

・梅一輪一輪ほどの温かさ 服部嵐雪

・さきがけし梅一輪に日の厚し 澤村昭代

・咲き初めし梅一輪の白さかな 川口咲子

・雪やんでおのが光りに梅一輪 伊藤京子

・南窓や梅一輪の初日影 寺田寅彦


佐布里梅林の梅が咲き始めたとニュースで報道していた。
平年より、寒さのため20日程遅れているそうだ。

澤田酒造の蔵開きと佐布里梅林の梅は一緒でなくてはならないのだが、今年は蔵開きに間に合うのだろうか。




2012-02-19 (Sun)

2012/02/19  日記  春隣

2012/02/19  日記  春隣

2012/2/19(日) 旧暦:1月28日 祝日・節気:雨水 日出:6時24分 日没:17時25分 月出:4時16分 月没:14時48分 月齢:26.81 干支:庚戌 六曜: 仏滅 九星:二黒土星 今日の季語: 春隣(はるどなり、はるとなり)、春近し、春まじか  【春隣】 春がもうすぐそこまで来ていること。 冬も終わりに近づき、春のけはいが漂うかんじ (@スポット より転載) ...

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2012/2/19() 旧暦:128 祝日・節気:雨水 日出:624 日没:1725 月出:416 月没:1448 月齢:26.81 干支:庚戌 六曜: 仏滅 九星:二黒土星

今日の季語: 春隣(はるどなり、はるとなり)、春近し、春まじか

 
【春隣】
春がもうすぐそこまで来ていること。
冬も終わりに近づき、春のけはいが漂うかんじ

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(@スポット より転載)


春隣の俳句:

・クレープに青きジャム透く春隣 佐藤喜代子

・一人居の模様替して春隣 澤田さつ子

・一日の雨の明るき春隣 小沢としい

・雨やみてぐんぐん晴れる春隣 今井千鶴子

・何となく飲みに連立ち春隣 川崎展宏


昨日今日と良いお天気だった。
風は冷たいが、風を避ければ陽の強さ暖かさを感じることができる。

陽射しが強まれば、草も樹も鳥も敏感に反応するだろう。
雪がやみ雨が降れば、一雨ごとに春が近づいてくる。

明るい陽の入った部屋で、クレープと紅茶でゆっくりと時を見つめるのも春らしい。
ところで、青いジャムは、何のジャムだろう?
緑のジャムはよくあるのだが。句の中では青きジャムでなければならないことは確かだ。




2012-02-18 (Sat)

2012/02/18  蔵元若葉蔵開き (その1)

2012/02/18  蔵元若葉蔵開き (その1)

2週連続になるが瑞浪の蔵開きに出かけた。 瑞浪の蔵開きが行きやすいのは、アクセスが良いからだ。 中央線で行けば一本でいけるし、駅から歩いて10分程の距離だから適当だ。 先週は小左衛門・始禄の中島醸造、今日は若葉・美濃路の蔵元若葉だ。 駅から土岐川へ向かう大通りも、いつもは人影がないのだが、今日は日曜日なので老人・子供の姿が見える。 空は雲ひとつ無い青空で、春の近いことを想わせる。 橋から若葉方向を見...

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2
週連続になるが瑞浪の蔵開きに出かけた。
瑞浪の蔵開きが行きやすいのは、アクセスが良いからだ。
中央線で行けば一本でいけるし、駅から歩いて10分程の距離だから適当だ。

先週は小左衛門・始禄の中島醸造、今日は若葉・美濃路の蔵元若葉だ。

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駅から土岐川へ向かう大通りも、いつもは人影がないのだが、今日は日曜日なので老人・子供の姿が見える。

空は雲ひとつ無い青空で、春の近いことを想わせる。

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橋から若葉方向を見る、広々とした眼の前に広がり、気持ちも晴れやかになる。

桜並木の向こうに若葉の文字が見える。

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入り口には化粧樽が積まれて、華やかだ。

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玄関前の鉢植えは蝋梅だろうか、黄色い花が枝に咲き始めている。

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入り口は、受付と商品展示コーナー。
招待状を渡すと、試飲用のお猪口が渡される。プラスチックではなく磁器製のぐい呑みだ。

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暖簾をくぐると、その先は紅白の垂れ幕。
これはめでたくて良い。

中に入ると、試飲会場と即売コーナー。

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試飲コーナーに入る前に、樽酒の試飲ができる。

立香はあまり感じない。軽やかな入り口でやや甘い。スッキリとした味わいで、酸の厚みとかふくらみは大きくはない。ガツンと来るパンチはなく飲み易い樽酒だ。残香に樽の香りを感じる。

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試飲コーナーは、人で雑踏状態で、写真を撮ることもできないが、空いた時に写真を撮ることができた。

試飲は8種類。
(1)
若葉 純米 にごり
(2)
美濃路純米しぼりたて 生酒
(3)
美濃路 蔵出し原酒
(4)
若葉 大いばり 特別本醸造 無濾過生
(5)
若葉特別本醸造
(6)
若葉 純米
(7)
若葉 特別純米
(8)
若葉 純米吟醸


利いた印象を以下に書くが、個人的な嗜好によるもので客観性はない。
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(1)
若葉 純米 にごり
試飲コーナーが雑踏していたため、後に回したら、聞くことを忘れた。

(2)
美濃路純米しぼりたて 生酒
甘い入り口。スッキリとした酸でふくらみはあまりなく中盤から苦味・渋味が少し浮く。適性としては食中酒・燗酒。

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(3)
美濃路 蔵出し原酒
甘い入り口。酸はスッキリとしている。口に含むとスーッと広がる広さ・空間を感じる。しぼりたてより飲み易い感じ。
原酒にしては中盤からの引きが速く、後半のキレが良い。感じ方によっては、味の引きが速いので物足りない印象を与えるかもしれない。
癖が無いので食中酒に向いているが、単独でも飲める。

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(4)
若葉 大いばり 特別本醸造 無濾過生
大いばりは特別純米と 特別本醸造があるが、並べ方から見て特別本醸造だろう。

担当者の説明では試飲の中で、一番の辛口とのことだ。
甘めの入り口。トロリとした舌触り。酸のふくらみはあるが、味のバランスはよく、辛口とのことだがピリピリとした刺激的な辛さではなく、スッキリと切れの良い辛口だ。後口も癖がなくスッキリとしている。残香に軽い熟香のようなものを感じた。
単独でも良い酒だが、食中酒なら少し温度を上げてみたい。

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(5)
若葉 特別本醸造
立香は仄かな熟香。甘い入り口。滑らかな舌触りで、軽いトロリ感があるが、酸のふくらみはないので、大いばりよりスッキリとした印象だ。中盤からの引きが速い。後口は甘みと残り香に仄かな熟香を感じる。
燗をして食中酒にしたい。

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(6)
若葉 純米
スッキリとした入り口。かすかに甘いが、味のバランスは良い。酸のふくらみは大きくなくスッキリとしているので、サラリとした水のようでもある。中盤から味は穏やかに切れていく。
評価が難しい味わいで、よく言えば癖がなく上品、悪く言えば水のごとくで物足りない。
だが、酒としての素性は良い。食中酒として何にでも合わせられそうだ。刺身でも邪魔をしない穏やかさがある。

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(7)
若葉 特別純米
甘い入り口。味の癖はなく、酸のふくらみは大きくないが舌触りはトロリとして、純米よりふくらみは大きい。中盤からよく切れる。後口の癖もなく良い。
純米と比べると、ふくらみ・後口の癖の無さ・残り香が上である。

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(8)
若葉 純米吟醸
立香は感じない。甘い入り口スッキリとしている。酸のふくらみは大きくない。特別純米より味の引きが速く、こなれている感じ。後口は癖がなく、甘味系。嫌味のない後口である。


2012-02-18 (Sat)

2012/02/18  蔵元若葉蔵開き (その2)

2012/02/18  蔵元若葉蔵開き (その2)

中庭に入ると樽酒の振る舞いと粕汁の振る舞いがある。 粕汁は豆腐、肉、大根、人参に粕だが、少し味噌が入っているようだ。 出店もある。東濃名物の五平餅。 ここは平たいわらじ型のようだ。 ラーメン、フランクフルトなどのテント。 フランクフルトが美味しそうに見えたので購入。 表面がパリパリと焼けていて食感...

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中庭に入ると樽酒の振る舞いと粕汁の振る舞いがある。

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粕汁は豆腐、肉、大根、人参に粕だが、少し味噌が入っているようだ。

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出店もある。東濃名物の五平餅。
ここは平たいわらじ型のようだ。

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ラーメン、フランクフルトなどのテント。

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フランクフルトが美味しそうに見えたので購入。
表面がパリパリと焼けていて食感が良い。だが、味は混ぜ物が多くあまり肉らしいコッテリ感はない。
価格も200円なので、こんなものだろう。

若葉の蔵開放の特色は、漬物の振る舞いが種類が多く楽しめることだ。
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手造りの漬物が、色々テントの下に並べられている。

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大根・人参の漬物。
醤油漬けで、はりはり漬けのような食感が楽しい。

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たくあん漬け。いかにも手造りのたくあん漬けの印象。
華やかさはないが、ほっとする味わい。

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甘酢大根と干し柿の漬物。
これは、ここでしか食べたことがない漬物で、一番好きだ。
甘酢大根のさっぱりとした味とシャキシャキとした食感の後、干し柿の甘さが口に広がる。
既製品には感じないおおらかさがある味わいだ。

昨秋は、柿が不作で干し柿も高騰したので、今年は出ないかもしれないと思っていたが、在ってよかった。

漬物だけでも美味しいし、若葉と合わせても酒の邪魔をしないので肴としてもいける。
みな良く知っているので、追加が出てくるとすぐ売り切れになってしまう。

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赤かぶと菜の漬物。

他にも卯の花の煮物があったようだが、売り切れており、追加も出なかったのは残念だった。

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来月34日に酒蔵特別公開があるそうだ。
会費1500100名限定。

一通り、お酒も利き、楽しみだった甘酢大根と干し柿の漬物も楽しんだので、特別純米を購入して帰ることにする。

外に出て、帰りは土岐川に沿って駅へ向かう。
昼も大分回ったので、先週は行け無かった鵜船で昼食を取ることにした。

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店に入ると人気店なので、座敷はいっぱい。
カウンターの隅に座って、お昼御膳と始禄の熱燗を注文した。
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カウンター前の冷蔵庫を除くと、以前は黒龍が鎮座していたが、今日は若葉と三千盛、燗酒用に始禄が置いてある。
地元の酒を使うことは良いことだ。瑞浪に蔵があり美味しい酒があるのに、わざわざ福井や灘の酒を飲む必要はないのだ。

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若葉は飲んだので、先週も今日も利けなかった、始禄の熱燗。
酸のふくらみがあり丸く味が膨らむ。食中酒として楽しめる味。
温度には敏感なので、覚めてくると渋味・苦味が浮きやすいので、熱いうちに飲むのが一番だ。

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お昼午前は、これだけついて840円(税込)。

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天ぷらも揚げたて。
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刺身は、まぐろ、いかそうめん、白身。
白身が美味しかった。

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大根の煮物と赤出汁。

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ハタハタの一夜干し(?)
スモークされているようでもあるので軽い燻製かもしれない。
ホロホロとした北国の魚の食感だ。

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茶碗蒸しとたくあん漬け。

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土岐川の橋の袂に、今まで気づかなかった石碑があった。
心経百万遍の塔。
般若心経百万遍の願行を達成した記念碑だろうか。

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右側面に昭和2年建立とある。そんな昔のものでもない。

今日も良い日だった。
蔵開きが毎週開かれるこの時期は、週末は晴れ上がって欲しい。
先週も今週も良い天気だった。来週も同じように晴れてほしいものだ。

帰りの列車の窓から見る畑も川も森も光に溢れていた。




2012-02-18 (Sat)

2012/02/18  天皇陛下の冠動脈手術無事に終了

2012/02/18  天皇陛下の冠動脈手術無事に終了

天皇陛下の冠動脈手術無事に終了し、術後の経過も順調のようだ。 大災害と政治の混迷に苦しむ日本にとって、唯一の心の拠り所である天皇陛下のご健康が心配されたが、経過が良くて一安心だ。 皇居の前に設けられたお見舞いの記帳所には、大勢の人たちが訪れ、記帳している。 遥々、大阪から駆けつけた人もいるそうだ。 陛下ご自身も、早く公務に復帰したいという強い意志がおあ...

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天皇陛下の冠動脈手術無事に終了し、術後の経過も順調のようだ。

大災害と政治の混迷に苦しむ日本にとって、唯一の心の拠り所である天皇陛下のご健康が心配されたが、経過が良くて一安心だ。

皇居の前に設けられたお見舞いの記帳所には、大勢の人たちが訪れ、記帳している。
遥々、大阪から駆けつけた人もいるそうだ。

陛下ご自身も、早く公務に復帰したいという強い意志がおありとのことで、その意欲は回復への力になると医師が話していた。

体調の許す限り、陛下のお考え通り、公務に励んでいただきたいと思う。

『天皇陛下 冠動脈手術“順調に終了”
2
18 1923

天皇陛下は、東京大学附属病院で18日午前から心臓の冠動脈のバイパス手術を受けられ、手術は、午後3時ごろ無事に終わりました。
医師団は午後6時すぎから記者会見し、「手術は順調に終わった。特に気になる点はまったくなかった。天皇陛下は出血がほとんどなく、麻酔からのお目覚めも順調だった」と述べました。
天皇陛下の手術の執刀は、午前11時1分から東京大学附属病院の中央診療棟の手術室で始まり、3時間56分後の午後2時57分に終わりました。
東京大学附属病院では、午後6時過ぎから、手術にあたった、東京大学の小野稔教授と順天堂大学の天野篤教授らが記者会見しました。
この中で、「手術は予定どおり進み、順調に終わった。確認しながら進めたのでこの時間になったが、特に手術中に気になる点はまったくなかった。天皇陛下は、出血がほとんどなく、麻酔からのお目覚めも順調だった。バイパス手術によって血流が非常に豊かになったことが分かり、手術のタイミングはベストだった」と述べました。
手術は成功したのかという質問については、「天皇陛下が手術前に希望された公務や日常の生活を取り戻された時点で初めて成功と言えると思う。医師団もその日を楽しみにしている。現状で、成功かどうか判断は、時期尚早だ」と述べました。
手術を終えられた天皇陛下の様子について、医師団は「麻酔から覚められた天皇陛下に、『気分はいかがですか』と伺うと、天皇陛下は『よろしい』とうなずかれた。集中治療室で手術内容について詳しく説明したところ、非常に喜んで、深い感謝のことばを述べられた。面会された皇后さまが「お体はいかがですか」とことばをかけられると、天皇陛下は、問題ないといわれているように首をたてに振られていた。皇后さまが黒田清子さんと共に手をさすられると、天皇陛下は「気持ちいい」と話されたので、私たちもにっこりしました」と話しました。
皇后さまが集中治療室を出るときに、「お体をお大事にして下さい。あすまた参ります」と言われると、天皇陛下は「ありがとう」と話されたということです。
これからについて医師団は「今晩かあすの朝、水が飲めるかどうかを確かめ、あすの昼からは食事をされる予定で準備をしている」ということです。
また、「あすかあさってにはベッドから立ち上がりリハビリを始めていただければ」としています。
そして20日、月曜日の午前中には集中治療室を出て特別室に戻られ、不整脈や感染症にならないよう慎重に術後管理を行い、入院期間は2週間程度を予定しているということです。』(NHK
ニュース)




2012-02-18 (Sat)

2012/02/18  日記  雪割草

2012/02/18  日記  雪割草

2012/2/18(土) 旧暦:1月27日 祝日・節気: 日出:6時25分 日没:17時24分 月出:3時31分 月没:13時44分 月齢:25.81 干支:己酉 六曜: 先負 九星:一白水星 今日の季語: 雪割草 (KYR(休会中)さんのページ より転載) 『 三角草(みすみそう)      ・金鳳花(きんぽうげ)科。        ...

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2012/2/18() 旧暦:127 祝日・節気: 日出:625 日没:1724 月出:331 月没:1344 月齢:25.81 干支:己酉 六曜: 先負 九星:一白水星

今日の季語: 雪割草

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(KYR(休会中)さんのページ より転載)

三角草(みすみそう)   
 

・金鳳花(きんぽうげ)科。               
・学名  Hepatica nobilis var. japonica   
               form. variegata
(洲浜草) 
        Hepatica nobilis var. japonica   
                             
(三角草) 
          Hepatica  :
ミスミソウ属       
          nobilis   :
気品のある、立派な 
          japonica  :
日本の             
          variegata :
斑紋のある、雑食の 
  Hepatica
(ヘパティカ)は、ラテン語の   
 
hepaticus(肝臓)」が語源。          
 
葉の形に由来。                         
 
Primula(サクラソウ属)に属する、と  
   
する説もあります)                   
学名 H
 
 

・早春に開花。                           
・雪の残っているころに雪を割るようにして 
 
咲き出すのが名の由来。                 
・「三角草(みすみそう)」と             
 
「洲浜草(すはまそう)」がよく知られる。
 
「三角草(みすみそう)」の名は         
     
葉が三裂するところから。           
     
これの別名を雪割草と呼ぶ。         
 
「洲浜草(すはまそう)」の名は、       
     
葉の形が、祝いの席に飾る島台の     
     
”州浜”に似ているところから。     
     
これも別名を雪割草と呼ぶ。         
 

・ハート型の葉っぱの形から、英語で       
 
Liver leaf(肝臓の葉)」とも呼ばれる。』
(季節の花 300 より転載)


雪割草の俳句:

・雪割草雲千切れとぶ国上山 朝妻

・雪割草佐渡がもつとも純なとき 中嶋秀子

・雪割草垂水の滝は巌つたふ 山口草堂

・雪割草風透き通るこの辺り 高澤良一 宿好

・日に飢ゑし雪割草と灯をわかち 軽部烏頭子


富士には月見草が似合うそうだが、越後には雪割草が似合うと俳人は詠んでいる。

今年の新潟はなお雪が深い。
国上山も五合庵も雪に埋もれているだろう。




2012-02-17 (Fri)

2012/02/17 日本酒の会sake nagoya 10周年記念定例会(その1-1)

2012/02/17 日本酒の会sake nagoya 10周年記念定例会(その1-1)

日本酒の会sake nagoyaが、今年は、10周年を迎える。 今月のテーマは、10周年記念だ。 どんな銘酒が登場するのか期待される。 会冒頭の挨拶で、I幹事は当初の構想では、会の歴史と同じ10年古酒を揃えることも考えたそうだが、10年古酒は限られており、仮に在っても価格が高く、会費と折り合いがつかない。 そこで、日本酒の会が毎年行なってきた、合宿を兼ねた蔵見学におじゃました蔵元の銘酒を楽しむとい...

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日本酒の会sake nagoyaが、今年は、10周年を迎える。
今月のテーマは、10周年記念だ。
どんな銘酒が登場するのか期待される。

会冒頭の挨拶で、I幹事は当初の構想では、会の歴史と同じ10年古酒を揃えることも考えたそうだが、10年古酒は限られており、仮に在っても価格が高く、会費と折り合いがつかない。
そこで、日本酒の会が毎年行なってきた、合宿を兼ねた蔵見学におじゃました蔵元の銘酒を楽しむということになったと述べた。

だから、テーマは「合宿・蔵見学10年の銘酒」となる。

蔵見学の歴史は、日本酒の会sake nagoyaのサイトで読むことが出来る。
http://www.sakenagoya.com/activity/activity.htm

筆者は、会草創期からのメンバーではないので、舞姫と初亀の見学には参加していないが、第4回目義侠の蔵見学から参加している。
リストを見ると、合宿の飲み続けた夜の様子や、その時の参加者の表情や話題、参加者が持参した全国の銘酒、旅先の肴などが懐かしく思い出される。
だが、やはり蔵見学の思い出が一番だろう。

瓶の中の酒を盃に注ぎ、口に含むと酒が語り始める。その語り口を聞いていると、その酒がどんなところでどのような人の手で造られているのか知りたくなる。
蔵に行って自分の目で見て、自分の舌で味わう時、それまでよりも深く理解することができるような気がする。
造りに忙しい時季に、我々を迎え入れて現場を見せていたき、お話を聞かせていただき、場合によっては試飲までさせていただいた蔵元様には感謝のほかはない。
そのお陰で、日本酒のことが少し解るようになり、人に対しても日本酒の奥深さ・楽しさを自信を持って話すことができるようになった。

今年も、合宿の時期が近づいた。
今年はどんな合宿・蔵見学になるか楽しみである。


【今日の出品酒】
ブラインド評価で利いたのは12銘柄。
参加者全員の評価結果が出るまでは、目隠しされているので、銘柄は判らない。

clip_image001_thumb
ブラインド評価が終わり、勢ぞろいした銘酒。
いずれも、蔵の最高クラスの逸品ばかりだった。
ラベルを見ると、合宿・蔵見学の光景が思い出される。
左から
(1) 早瀬浦 純米大吟醸 三宅彦右衛門酒造 (福井)
(2) 翠露 袋しずく 大吟醸中取り 舞姫酒造 (長野
)
(3) 蓬莱泉 純米大吟醸 空 関谷醸造 (愛知
)
(4) 初緑 純米吟醸 無濾過生原酒 高木酒造 (岐阜
)
(5) 義侠 純米吟醸生原酒 40% 山忠本家酒造 (愛知
)
(6) 醸し人九平次 大吟醸 山田錦 無濾過 2010 萬乗醸造 (愛知
)
(7) 開運 純米大吟醸 2002/11製造 土井酒造場 (静岡
)
(8) 常きげん 純米大吟醸 KISS of FIRE 鹿野酒造 (石川
)
(9) 七本鎗 袋吊り斗瓶取り大吟醸 H22BY 冨田酒造 (滋賀
)
(10) 浪乃音 播州愛山 純米大吟醸 古壷新酒 浪乃音酒造 (滋賀
)
(11) 萩乃露 大吟醸 至福 厳寒造り 氷温瓶囲い限定品 福井弥平商店 (滋賀
)
(12) 初亀 大吟醸 愛 初亀醸造 (静岡
)
2012-02-17 (Fri)

2012/02/17  日本酒の会sake nagoya 10周年記念定例会(その1-2)

2012/02/17  日本酒の会sake nagoya 10周年記念定例会(その1-2)

【ブラインド評価】 筆者の個人のブラインド評価結果を記載する。 予めお断りすれば、元より個人の嗜好による評価であり、それ以上のものでもないしそれ以下のものでもない。客観的なものではないし、他意もない。 同感の方もおられるだろうが、そんなはずはないと思われる方もいるだろう。 人の嗜好はそれぞれなので、いろいろな酒が世の中に存在するのだから、自分の好みで飲めばそれで良いのだ。 ...

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【ブラインド評価】

筆者の個人のブラインド評価結果を記載する。
予めお断りすれば、元より個人の嗜好による評価であり、それ以上のものでもないしそれ以下のものでもない。客観的なものではないし、他意もない。
同感の方もおられるだろうが、そんなはずはないと思われる方もいるだろう。
人の嗜好はそれぞれなので、いろいろな酒が世の中に存在するのだから、自分の好みで飲めばそれで良いのだ。

スペック・価格を記載しているが、個人が調べたものなので間違いがあるかもしれない。
価格は断りがない場合は、11800mlの価格である。


(1) 早瀬浦 純米大吟醸 三宅彦右衛門酒造 (福井)
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酒米: 山田錦
精米歩合:40
日本酒度:+2.5
酸度:
1.5
アルコール度数:16.9%

7350

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程良い吟醸香。丸い入り口、やや甘めだが味のバランス良い。辛口のスッキリとした中盤の後、引きが速く切れる。後口は辛味系だがピリ辛ではない。 評価8.0


(2) 翠露 袋しずく 大吟醸中取り 舞姫酒造 (長野)
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酒米:山田錦
精米歩合:39
酸度:1.3
日本酒度:
+5
アルコール度数:17.2

7875

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立ち香はフルーティー。スッキリとした入り口。味のバランス良い。甘さも感じる。中盤もスッキリとしている。後口は軽い苦味が味を締める。評価9.0


(3) 蓬莱泉 純米大吟醸 空 関谷醸造 (愛知)
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酒米:
・麹 米 山田錦100%使用 (精米歩合40%)
・掛 米 山田錦100%使用 (精米歩合
45%)
日本酒度:-1
+1
酸度:
1.4
・アルコール度数 15度以上 16度未満

7455円
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立香はあまり感じない。丸い穏やかなふくらみがある。味のバランスよく偏りはない。穏やかで上品な世界がある。中盤から終盤にかけてなだらかに切れる。後口も癖がなく上品。品位を感じる酒だ。評価9.0

全体評価終了後の発表では、200810月の空との事だった。


(4) 初緑 純米吟醸 無濾過生原酒 高木酒造 (岐阜)
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酒米: 山田錦(兵庫県産)
精米歩合: 50%
日本酒度: +2
酸度: 1.
アルコール度数: 16度
3045円
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立香はやや枯れた香りを感じる。入り口は丸い。スッキリとした入り口味の偏りはなくバランス良い。トロリとした舌触りを感じる。後口良い。評価8.0


(5) 義侠 純米吟醸生原酒 40% 山忠本家酒造 (愛知)
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酒米:兵庫県特A地区東条町産 特別栽培米 山田錦
精米歩合: 40%
アルコール度数:17~18
7500


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立香は、仄かだが乾物のような香。甘い入り口。トロリとした舌触り、ふくらみがある。含み香にも軽い熟香がある味のバランス良い。後口は辛味系だがスッキリとしている。温度をもう少し上げて飲みたい感じだ。評価8.0

全体評価後の説明では、H13BYの古酒との事だった。


(6) 醸し人九平次 大吟醸 山田錦 無濾過 2010 萬乗醸造 (愛知)
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酒米: 山田錦
精米歩合: 40%
酸度: 1.2
日本酒度: +6
4,961円
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立香はあまり感じない。トロリとした舌触りの入り口。すぐにふくらみを感じる。含み香に個性がある、表現が難しいが添加アルコールのような山廃の酒のような香り。味のバランスは良い。評価8.0


(7) 開運 純米大吟醸 2002/11製造 土井酒造場 (静岡)
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酒米: 山田錦
精米: 40%
アルコール度数: 1617

日本酒度: +5
価格 不明 (8660円~10500円)

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立香はかすかなもの、吟醸香のようでもあるがわからない。スッキリとした入り口。味の癖は無いがやや甘め。トロリ感はあるが、こなれており中盤からスピード感があり、切れが速い。後口は良い。評価8.0

この酒も10
年古酒であった。



2012-02-17 (Fri)

2012/02/17  日本酒の会sake nagoya 10周年記念定例会(その2)

2012/02/17  日本酒の会sake nagoya 10周年記念定例会(その2)

(8) 常きげん 純米大吟醸 KISS of FIRE 鹿野酒造 (石川) 酒米: 山田錦 精米歩合: 55% 日本酒度: +3 酸度: 1.5 アルコール度数: 14~15度 750ml 3990円 立香はあまり感じない。スッキリとした軽い入り口。入り口はやや甘い。酸は透明感のある酸でスピードが速い。含み香に仄かな熟香を感じる。評価8.0。 (9) 七本鎗 袋...

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(8) 常きげん 純米大吟醸 KISS of FIRE 鹿野酒造 (石川)
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酒米: 山田錦
精米歩合: 55
日本酒度: +3
酸度:
1.5
アルコール度数: 1415

750ml
3990
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立香はあまり感じない。スッキリとした軽い入り口。入り口はやや甘い。酸は透明感のある酸でスピードが速い。含み香に仄かな熟香を感じる。評価8.0


(9) 七本鎗 袋吊り斗瓶取り大吟醸 H22BY 冨田酒造 (滋賀)
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酒米: 山田錦
精米: 40%
使用酵母: 協会14

日本酒度: +5
酸度:
1.4
アルコール度数: 1617

10500

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立香はあまり感じない。丸いトロリとした舌触り。スッキリとしているがふくらみもある。透明感のある世界。癖は感じない穏やかな世界である。品位を感じる。評価9.0


(10) 浪乃音 播州愛山 純米大吟醸 古壷新酒 浪乃音酒造 (滋賀)
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酒米及び精米歩合:
麹:播州愛山50%精米
掛:播州愛山50%精米
日本酒度: +1
酸度:
1.5
酵母: 9号系

アルコ-ル度数:1617.0
5040

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立香は、仄かだが枯れた乾物の香。スッキリとした入り口で、トロリ感・ふくらみはない。含みかも立香と似た香り。中盤は甘みの後、酸はスッキリとしている。後半にかけて引きが速い。後口にも残香を感じる。評価7.0

(11) 萩乃露 大吟醸 至福 厳寒造り 氷温瓶囲い限定品 福井弥平商店 (滋賀)
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酒米: 山田錦
精米歩合: 35%
アルコール度数・・・17度
日本酒度: +5(辛口)
酸度 : 1.(芳醇)
アミノ酸: 0.7
10500

杜氏: 能登杜氏 中倉 恒政
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立香は仄かな吟醸香で余韻を感じさせる程度で押し付けらしさがない。入り口は仄かに甘く、口に含むと口の中に丸い味わいが膨らむ。味わいは偏りなくバランスが良い。後口も癖が無く切れが良い。上品さ・品位を感じさせるが、一方ふくらみが口に広がり豊かさ・艶も感じさせる。評価9.0


(12) 初亀 大吟醸 愛 初亀醸造 (静岡)
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酒米: 東条産 特A山田錦
精米歩合: 45
日本酒度: +5
酸度:
1.05
使用酵母: HD-101
1801
アルコール度数: 1617

8,243

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立香はあまり感じない。スッキリとした入り口。舌触りの丸さ・ふくらみはあるが大きくはない。酸はスッキリとしている。中盤からややシャビつく印象峠を越えている印象。味のバランスは良い。表現が難しいが個性的な含み香がある。評価7.0


【感想】
(1)
今日のブラインド評価は、困った。
どの酒も良いので差がつかない。燗酒のブラインドの時も同じようになるが、あれは酒の違いではなく燗という操作による化粧効果によるものだ。
今日の酒は、香りも味のバランスも、切れも、後口もそれぞれ良いので差をつけにくい。
評点は、あくまで序列の意味しか無く、絶対的な意味を持つものではない。
言い換えれば、どれを飲んでも良い酒ばかりだ。
(2)
ブランド評価結果とラベルを見比べると、成る程と思う。
(5)義侠と(7)開運は古酒だったが、造りの良いものは10年の歳月を経ても老香が立つものではなく、味わいは枯れて切れは良くなる。
この2本は、もう少し温度を上げ、他の10年古酒と比べれば、評価も変わるだろう。
(3)
困ったのは、香りだ。
今日の料理は、味噌仕立ての鮟鱇鍋だった。鍋が卓上コンロに置かれると、味噌の香が強く、酒の立香がわからなくなった。
このクラスの酒は、ブンブン立香があるものではなく、穏やかな仄かな立香だから負けてしまうのだ。
(4)
評価のポイントも微妙になる。
今日の酒は、香りも味わいも穏やかで上品なものばかりだ。刺激のある味とかバランスの偏った味わいのものはなく、差はつけられない。
だから、差を無理につけるとすれば個人的な嗜好で決めるより方法がない。
微妙な差をつけるとすれば、舌触りの滑らかさ、口に含んだ時のふくらみ・広がり、後口の素直さなどだが一言で言えば、上品さといえるだろう。品位といっても良いかもしれない。
(9)
今日の一番
ブラインド評価で9.0の評点をつけたものが4銘柄在った。
・(2) 翠露 袋しずく 大吟醸中取り 舞姫酒造 (長野)
・(3) 蓬莱泉 純米大吟醸 空 関谷醸造 (愛知
)
・(9) 七本鎗 袋吊り斗瓶取り大吟醸 H22BY 冨田酒造 (滋賀
)
・(11) 厳寒造り 氷温瓶囲い限定品 福井弥平商店 (滋賀
)

ブラインド評価はNO順にには回ってこない。回る順番に影響を受ける。特に直前に何を利いたかには影響を受ける。

だから、本当はこの4銘柄を並べて利かなければわからないのだが、それはできないので、その時書き留めた印象で決めるしかない。

一応決めれば、「萩乃露 大吟醸 至福」としたい。
4
銘柄は全てバランスが良く、上品で品位を感じたが、萩乃露は、上品さに加え艶があったような気がした。
言い換えれば、豊満な色気と言って良いかもしれない。
含んだ時のふくらみと広がりの違いなのだろう。




2012-02-17 (Fri)

2012/02/17  日本酒の会sake nagoya 10周年記念定例会(その3)

2012/02/17  日本酒の会sake nagoya 10周年記念定例会(その3)

【磯自慢のテロワール】 今日は、通常のブラインド評価の他に、もう一つの企画が用意されていた。 これはブラインド評価ではなく、オープンな利き比べである。 蔵は磯自慢。 銘柄は、3銘柄。 ・磯自慢 純米大吟醸 秋津 古家(ふるけ) ・磯自慢 純米大吟醸 秋津 常田(つねだ) ・磯自慢 純米大吟醸 秋津 西戸(さいど) 磯自慢ファンらしいI幹事の企画...

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【磯自慢のテロワール】

今日は、通常のブラインド評価の他に、もう一つの企画が用意されていた。

これはブラインド評価ではなく、オープンな利き比べである。
蔵は磯自慢。
銘柄は、3銘柄。
・磯自慢 純米大吟醸 秋津 古家(ふるけ)
・磯自慢 純米大吟醸 秋津 常田(つねだ)
・磯自慢 純米大吟醸 秋津 西戸(さいど)

磯自慢ファンらしいI幹事の企画だ。
磯自慢の造りで、究極の山田錦の利き比べをしようという試みだ。

この3銘柄は、磯自慢自身の説明では、以下のように説明されている。

201111月 「純米大吟醸 ブルーボトル 西戸」 発売開始 (数量限定酒)

兵庫県の米の特A産地として名高い東条。
 
『磯自慢 純米大吟醸 ブルーボトル』は、この東条地区内の特定の田んぼを厳密に指定し、そこで丹精された山田錦のみで仕込んだお酒です。
 
磯自慢酒造が指定した田んぼは、東条の秋津地区の字名から、「古家」「常田」「西戸」の三ヶ所。それぞれの田んぼで収穫された米をブレンドすることなく、田んぼ毎に別々のタンクで醸していきます。
 
この『磯自慢 純米大吟醸 ブルーボトル 西戸』は、東条「西戸」の田んぼで収穫した米を麹・掛米に100%使用し、我々の持つ最高の技術と、「もうひと手間」を惜しまない心で丁寧に仕上げました。
 
7月発売の「古家」、9月発売の「常田」と飲み比べながら、日本酒におけるテロワールの違いをお確かめいただくのも一興かと存じます。
「古家」「常田」「西戸」いずれも数量限定となっています。お早めに磯自慢特約店にお問い合わせください。
 
【テロワール】 フランスのワイン造りにおいて、「土地・土壌の要素」「自然環境・気候の要素」「造り手の要素」を総合した、ブドウ栽培とワイン醸造の環境を包括的に指す概念。
 
写真 磯自慢 純米大吟醸 ブルーボトル 西戸
酒米 A地区 兵庫県 東条秋津「西戸」 特上AAA 山田錦100
精米歩合 麹・掛とも40
(オープン価格)
』(磯自慢INFORMATION より転載)

磯自慢が、日本酒で行なっている「テロワールの違い」の試みだ。
だから、蔵元の目指す処に遊ぶには、3本揃えて利き比べをすることが必要である。

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スペックは、3銘柄とも全く同じ。
使用好適米:特A地区東条特上米100
日本酒度:+4~+5
粕歩合:62%~67

精白歩合:40
酸度:1.25
使用酵母:自社保存株
杜氏:多田信男(南部)
720ml
5292

発売時期が異なる。
古家 7
常田 9
西戸 11


山田錦の東条地区の産地が異なるのみで、造りは、全く同じだ。

・単独のタンクを使用。
・和釜方式の蒸し米器と椹の甑を使う
・麹は、70時間かけて造る。
・酵母は自社酵母。
・最高品温10度の低温で長時間発酵させた醪
・槽(ステンレス張り)による搾り。


50
名の参加者に対して4合瓶が3本。
競争が激しくてゆっくり利くことは出来なかったが、なんとか3銘柄とも利いた。

感想は、思ったより違いを感じた。
山田錦は、おおらかなふくらみが特徴の酒米なので、雄町や美山錦に比べれば違いがわかるが、同じ特Aの山田錦では違いはあまりないだろうというのが利く前の予想だった。

利いてみると、酸のふくらみの違いを感じた。
現場が雑踏していたので書き留められなかったが、間違っていなければ、次の順番だったと思う。
古家 酸のふくらみが大きい
常田 3銘柄の中では、ふくらみが小さい
西戸 ふくらみが適度で穏やかな安心感がある。

磯自慢にこのような酒があることは知らなかったので、面白く勉強させてもらった。




2012-02-17 (Fri)

2012/02/17  日本酒の会sake nagoya 10周年記念定例会(その4)

2012/02/17  日本酒の会sake nagoya 10周年記念定例会(その4)

【今日の料理】 会場に入ると、卓上コンロが置いてあり、今日は鍋かと思った。 自分の席に座ると、目の前に盃が置いてあり、中に塩辛のようなものが入っている。 よく見ると「このわた」だった。 今日の肴は、これに尽きるといっても良かった。 『このわた(海鼠腸)は、ナマコの腸(はらわた)の塩辛である。寒中に製した、また腸の長いものが良品で...

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【今日の料理】

会場に入ると、卓上コンロが置いてあり、今日は鍋かと思った。
自分の席に座ると、目の前に盃が置いてあり、中に塩辛のようなものが入っている。

よく見ると「このわた」だった。
今日の肴は、これに尽きるといっても良かった。

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『このわた(海鼠腸)は、ナマコの腸(はらわた)の塩辛である。寒中に製した、また腸の長いものが良品であるとされる。尾張徳川家が師崎のこのわたを徳川将軍家に献上したことで知られ、ウニ、からすみ(ボラの卵巣)と並んで日本三大珍味の一つに数えられる。
主な産地は伊勢湾、三河湾であった。今では、瀬戸内海や能登半島など各地で作られている。

製法
ナマコから脱腸器で腸を抜き取り、これを海水でよく洗い、内部にある泥砂をとりのぞき、ざるにあげて水気をきる。 1升に上等塩2合ないし3合をくわえ、かきまぜ、さらに水気をきり、一昼夜 桶または壺に貯蔵する。 ナマコ100貫から腸8升が、腸1升からこのわた7合ができる。
ふつうは塩蔵されたものが市販されるが、生(なま)ですすっても、三杯酢に漬けても美味である。酒によくあうとよろこばれる。このわたに熱燗の酒をそそいだものは、「このわた酒」という。
「このわた汁」は、このわたをまな板の上で庖丁で叩き、椀に入れ、極く淡仕立ての汁を注ぐ。こうすればこのわたの真の味を賞し得るという。また味噌仕立てにもされ、三州味噌を庖丁で細かく切り、水で溶き、鰹節、昆布を入れて3時間置き、裏ごしに掛け、汁を火にかけて味を調え、このわたを加え、さっと煮る。』(Wikipedia

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このわたをいただくのは本当に久しぶりだ。

トロリとした舌触りの後、ふんわりとした旨みが口の中に広がる。磯の香りがないわけではないが、ほんのりとして生臭くはない。
口の中での穏やかな味香が長く続き余韻がある。

塩辛は癖のあるものが多い。
カツオの塩辛は、美味いのだが生臭さが障害になる。
うるかは癖の塊だ。
イカの塩辛は、浅づくりのものは癖のないものがあるが、老ねてくると尖ってくる。

このわたは、穏やかで上品だ。
日本酒の肴として尊ばれるだけのことはある。

このわたを見ると、子供の頃を思い出す。
親父が晩酌するときに、小さな木地の輪っぱに入った黄色いものを皿に取り、ハサミで切って短くしていた。
子供の目には、あまり美味しそうには見えなかった。だが、姉たちの話では、美味しいとの事だった。
一人の姉は、盗み食いをしたところ、このわたは長いので飲み込むことが出来ず困ったことがあったそうだ。

幾星霜、今ではこのわたの味のわかる酒飲みになったということか。

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今日のメイン、鮟鱇鍋。
見たところ、コッテリとしているが、あっさりとした味噌汁に近い汁で見た目より穏やかだ。

お店の人の注意事項、汁は飲まないように。
後で、雑炊に使うのだ。

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鍋用の野菜。

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串かつと牡蠣フライ。一人一個づつ。

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定番の枝豆。

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鮟鱇鍋の雑炊。
意外にあっさりとして、生臭くもないので、いくらでも食べられる感じだ。

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胡瓜・白菜・大根の漬物。




2012-02-17 (Fri)

2012/02/17  日記  白魚と素魚

2012/02/17  日記  白魚と素魚

2012/2/17(金) 旧暦:1月26日 祝日・節気: 日出:6時26分 日没:17時23分 月出:2時38分 月没:12時42分 月齢:24.81 干支:戊申 六曜: 友引 九星:九紫火星 今日の季語: 白魚 俳句で詠む白魚は、シラウオの事が多いだろう。 しらうお(白魚)はシラウオ科、しろうお(素魚)はハゼ科で別の魚で別の魚だ。 「シラウオ」 http://youtu.be/m9ehQeRTvc4 ...

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2012/2/17(
) 旧暦:126 祝日・節気: 日出:626 日没:1723 月出:238 月没:1242 月齢:24.81 干支:戊申 六曜: 友引 九星:九紫火星

今日の季語: 白魚

俳句で詠む白魚は、シラウオの事が多いだろう。
しらうお(白魚)はシラウオ科、しろうお(素魚)はハゼ科で別の魚で別の魚だ。

「シラウオ」

http://youtu.be/m9ehQeRTvc4
youtube
ebizousirauo
さんが 2011/02/27 にアップロード

シラウオ踊り食い」


「シロウオ」

http://youtu.be/DM9TH50RbPI

youtube
sadojapa
さんが 2009/03/16 にアップロード

命の連鎖を紡いでは春の訪れを知らせてくれる魚です。
ワイングラスでの撮影後は川に放してきました。」


しらうお
しらうお(白魚)はシラウオ科しろうお(素魚)はハゼ科で別の魚です。

白魚は江戸っ子になじみの深い魚でして、かの徳川家康がこの魚を大変好んだという記録があります。佃島で白魚漁をさせたのが築地魚河岸のルーツですし、額に薄く見える紋様が葵の御紋に似ている事からトノサマウオで呼ぶ地方もあり(霞ヶ浦付近)江戸っ子の食卓を描くのが巧みな池波正太郎の本にもよく登場します。
江戸前寿司でも昔から握られてます。今では軍艦巻きにのっける事が多くなりましたが、ネタの寸法に切った笹の上に行儀良く筏に並べてから握ります。

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春になると産卵のために川に入り、昔は隅田川にも姿を見せ、江戸の春の風物詩だったようですね。現在は霞ヶ浦や宍道湖、有明が主な産地で、中国・揚子江からの輸入が多いです。
鮮魚は半透明ですが、塩をしたり、加熱したり、また0度以下に冷やすと白くなります。また漁獲後すぐに乳白色になってしまいます。生は痛みやすいので、産地で釜揚げにしたものが多いですが、痛みやすい鮮魚よりも白い釜揚げの方が安全だし、味も良いです。 
アマサギ、メソゴリの別名もあり、岩手や新潟ではワカサギの事をシラウオとかシロイオと呼ぶ様です。他にシラオ、シラユ、シオレ等の地方名。旬は冬から早春。

春を知らせる白魚
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しろうお
これも春を告げる魚の代表の一つで旬は春。
シロウオの代表的料理は何と言っても博多の踊り食いでしょう。
生きたままのシロウオを二杯酢や黄身醤油でそのまま食べます。博多の名物ではありますが、おいらは個人的にゃ活き造りと同じくあまり好きではありません。他の料理にした方が美味いと思います。かき揚げとか卵とじですな。
イサギ、ドロメ、シラウオ、イサダ、ギャフ、シラヤ、ヒウオの別名があります。
料理法はシラウオもシロウオもほとんど同じでして、椀種、酢の物、和え物、煮物、卵とじ、天ぷら、寿司の軍艦等熱々のご飯に、濃い出汁で似た白魚をツユごと混ぜ込み蒸らす白魚飯もあります。
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』(手前板前 より転載)


白魚の俳句:

・あけぼのや白魚白きこと一寸 芭蕉

・ふるひ寄せて白魚崩れんばかりなり 夏目漱石

・海はみな白魚になれ春の雪 樗堂

・掬はれて白魚彩を放ちけり 後藤博子

・水吐いて吐いて白魚透きとほる 崎元風骨


白魚も素魚も踊り食いをするそうだ。
生きて泳いでいるものを掬い上げて、酢の中、酒の中を泳がせていただくのだそうだ。

ゴキブリのようなものならば、いくら人間とは言え、踊り食いなどしないだろうに、白魚も素魚も透き通って、儚く可憐な姿をしている。

動画のebizousirauo さんは、白魚の踊り食いを 楽しみ、
sadojapa
さんは、素魚を「撮影後は川に放してき」たそうだ。

アワビの残酷焼きとか蛸の活き造りとか、生死の間をさまよっているものを、そのまま頂くのはあまり好きではない。
だが、人間は命あるものをいただくことで生きている。
殺生を人に任せて後ろめたさを隠して食べるより、“食ってやる、活!!”と引導を渡していただくのが本当のあり方なのかもしれない。




2012-02-16 (Thu)

2012/02/16  日記  蕗の薹

2012/02/16  日記  蕗の薹

2012/2/16(木) 旧暦:1月25日 祝日・節気: 日出:6時27分 日没:17時22分 月出:1時39分 月没:11時43分 月齢:23.81 干支:丁未 六曜: 先勝 九星:八白土星 今日の季語: 蕗の薹(ふきのとう) (みーぼさんのページ より転載) 『ふきのとう(蕗の薹) 雪解けを待たずに顔を出す春の使者。一番早くでてくる山菜です。独特の香りとほろ苦さが春の息吹を感じさせます...

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2012/2/16() 旧暦:125 祝日・節気: 日出:627 日没:1722 月出:139 月没:1143 月齢:23.81 干支:丁未 六曜: 先勝 九星:八白土星

今日の季語: 蕗の薹(ふきのとう)

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(みーぼさんのページ より転載)

『ふきのとう(蕗の薹)
雪解けを待たずに顔を出す春の使者。一番早くでてくる山菜です。独特の香りとほろ苦さが春の息吹を感じさせます。 「春の皿には苦味を盛れ」と言います。 冬の間にたまった脂肪を流し、味覚を刺激して気分を引き締めて一年の活動をスタートさせます。 冬眠から目覚めた熊は最初にフキノトウを食べるとか???
フキ(蕗)のページも合わせてごらんください。

品 種: キク科フキ属の多年草。日本原産の山菜・野菜です。 詳細はフキ(蕗)のページをごらんください。 フキノトウはフキの花のつぼみで、まだ葉が出る前にフキノトウだけが独立して地上に出てきます。 寒さに耐えるように、ツボミを何重にも苞(ほう)が取り巻いています。 採らずにいるとあっという間に茎が伸びで花が咲きます。 遅れて、地下茎でつながっている葉が出てきます。

特産地と旬: 全国の山野に自生しています。日陰気味で湿気の多い所を好むようです。 旬は場所によって違いますが、関東近辺の平地では2月から3月。山地では3月から4月です。

食べ方: てんぷらは低めの温度で揚げるのがコツで、揚げているうちにツボミが開くと苦味がとれます。 また、せん切りにして味噌汁の実にしたり、煮浸し、油いためなどにします。 フキノトウ味噌-フキノトウ4個を熱湯で1分ほどゆでてから水にさらし、みじん切りにして水気を絞ります。 味噌大さじ2、ミリン大さじ1、酒大さじ1、砂糖小さじ1を混ぜて鍋で加熱し、 冷ましてからみじん切りにしたフキノトウと混ぜる。 手間がかかりますが、みじん切りにしたフキノトウをすり鉢ですって使うと上品な味に仕上がります。
苦さを楽しむ山菜ですが、下記のような物を選ぶと苦味が少ないようです。
・ 暖かい南の産地の物。
・ あまり成長していない小さなツボミ。
・ 採れたてのもの。
どうしても苦味を抑えたい場合はゆでてから水にさらしてアク抜きをしますが、同時に香りも失われます。 また、油で炒めると苦味はかなり少なくなります。』
(食材事典より転載)


蕗の薹の俳句:

・雲流るる日や蕗の薹にひざまづき 大野林火

・牛飼の歌碑に萌え出で蕗の薹 町田しげき

・月山の月夜まろばむ蕗の薹 小檜山繁子

・山峡をバスゆき去りぬ蕗の薹 三好達治

・酒後の尿金色なせり蕗の薹 遠藤梧逸

蕗の薹は、ほろ苦さの中に春の息吹を感じる。
子供の味ではないのだから、蕗の薹は大人かどうかのリトマス試験紙として使えるかもしれない。

味噌にしたり天ぷらにしたりすれば酒の肴にもなる。

ところで、金色の尿は蕗の薹のせいなのだろうか?